JP2015151934A - 熱交換器 - Google Patents

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Yasuhiro Makibayashi
康広 槇林
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Abstract

【課題】流体が滞留しにくい熱交換器を提供することを課題とする。【解決手段】熱交換器1は、内側小径部200と内側大径部201とが軸方向に交互に配置される内側コルゲート部20を有する内筒部2と、内筒部2の径方向外側に配置される中間筒部3と、中間筒部3の径方向外側に配置される外筒部4と、を備える。内筒部2の径方向内側には最内室R1が、内筒部2と中間筒部3との隙間には中間室R2が、中間筒部3と外筒部4との隙間には最外室R3が、各々区画される。中間室R2には第一流体Gが流動する第一通路P1が、最内室R1および最外室R3には第二流体Wが流動する第二通路P2が、各々設定される。熱交換器1は、内側大径部201のうち内径が最大になる最大径部201aよりも、第二流体Wの流動方向における上流側に、第二流体Wを増速しながら径方向外側に向かって噴射する噴射孔500を有するノズル部5を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路において排気ガスを冷却する際に用いられる、熱交換器に関する。
特許文献1には、EGRクーラーが開示されている。図10に、同文献記載のEGRクーラーの軸方向断面図を示す。図10に示すように、EGRクーラー100は、ケーシング101と、第一管体102と、第二管体103と、を備えている。低温の冷却水wは、ケーシング101と第一管体102との隙間を前側から後側に向かって流動し、ケーシング101の後端において折り返し、第二管体103の内部を後側から前側に向かって流動する。一方、高温の排気ガスgは、第一管体102と第二管体103との隙間を前側から後側に向かって流動する。排気ガスgは、冷却水wにより、冷却される。
第二管体103には、小径部103aと、大径部103bと、が前後方向(軸方向)に交互に配置されている。大径部103bの内部には、円板状のプレート104が配置されている。プレート104は、大径部103bの内部空間を、後側(上流側)空間と、前側(下流側)空間と、に仕切っている。プレート104の外周縁付近には、複数の貫通孔104aが穿設されている。
冷却水wは、任意の小径部103aから、当該小径部103aの前側に隣接する大径部103bの後側空間に、流れ込む。流れ込んだ冷却水wは、プレート104に衝突し、プレート104の後面に沿って、径方向外側に拡散する。拡散した冷却水wは、プレート104の外周縁付近の貫通孔104aを介して、大径部103bの後側空間から前側空間に流れ込む。流れ込んだ冷却水wは、プレート104の前面に沿って、径方向内側に集束する。集束した冷却水wは、当該大径部103bの前側に隣接する小径部103aに、流れ込む。このように、同文献記載のEGRクーラー100によると、プレート104の外周縁付近の貫通孔104aを冷却水wが通過することにより、プレート104の外周縁付近における、冷却水wと排気ガスgとの熱交換を促進している。
特開2013−155667号公報
しかしながら、同文献記載のEGRクーラー100によると、プレート104に衝突させることにより、冷却水wを径方向外側に拡散させている。このため、拡散時の冷却水wの流速が遅くなりやすい。したがって、冷却水wが、大径部103bの最大径部103cにまで行き渡りにくい。すなわち、最大径部103c付近において、冷却水wが滞留しやすい。そこで、本発明は、流体が滞留しにくい熱交換器を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の熱交換器は、内側小径部と、該内側小径部よりも内径が大きい内側大径部と、が軸方向に交互に配置される内側コルゲート部を有する内筒部と、該内筒部の径方向外側に配置される中間筒部と、該中間筒部の径方向外側に配置される外筒部と、を備え、該内筒部の径方向内側に、最内室が区画され、該内筒部と該中間筒部との隙間に、中間室が区画され、該中間筒部と該外筒部との隙間に、最外室が区画され、該中間室に、第一流体が流動する第一通路が設定され、該最内室および該最外室に、該第一流体との間で熱交換を行う第二流体が流動する第二通路が設定される熱交換器であって、前記内側大径部のうち内径が最大になる最大径部よりも、前記第二流体の流動方向における上流側に、該第二流体を増速しながら径方向外側に向かって噴射する噴射孔を有するノズル部を備えることを特徴とする。
ここで、「径方向外側に向かって噴射する」とは、噴射方向が、内側大径部の径方向成分を含んでいることをいう。すなわち、噴射方向は、内側大径部の径方向成分に加えて、内側大径部の軸方向成分を含んでいてもよい。
本発明の熱交換器は、ノズル部を備えている。ノズル部は、内側大径部の最大径部よりも、上流側(第二流体の流動方向における上流側)に配置されている。このため、噴射孔を通過させることにより、第二流体を、増速しながら径方向外側に向かって噴射することができる。したがって、拡散時の第二流体の流速を速くすることができる。よって、本発明の熱交換器によると、第二流体が、内側大径部の最大径部にまで、到達しやくなる。すなわち、第二流体が、内側大径部の最大径部付近に、滞留しにくくなる。また、噴射孔を通過させると、第二流体の流れに乱流が発生しやすくなる。このため、第二流体が、内側大径部の周方向全体に行き渡りやすくなる。
また、図10に示すEGRクーラー100の場合、プレート104に衝突させることにより、冷却水wの流動方向を、軸方向から径方向に、変換している。このため、衝突時に冷却水wが減速しやすい。したがって、プレート104の後面に沿って大径部103bを径方向外側に拡散する際、冷却水wが重力の影響を受けやすい。よって、大径部103bの下側部分には冷却水wが行き渡りやすい反面、大径部103bの上側部分には冷却水wが行き渡りにくい。このように、冷却水wが、大径部103bの周方向に亘って、ばらつきやすい。
これに対して、本発明の熱交換器の場合、噴射孔を通過させることにより、第二流体の流動方向を、径方向外側に向けている。このため、第二流体が増速する。したがって、内側大径部を径方向外側に拡散する際、第二流体が重力の影響を受けにくい。よって、第二流体が、内側大径部の周方向に亘って、ばらつきにくい。
(1−1)上記(1)の構成において、前記中間筒部の周壁部に開設される第一流入口に連なり、前記中間室に前記第一流体を流入させる第一流入筒部を備え、該第一流入筒部の軸方向から見て、該第一流入口の図心に対して、前記内筒部は、偏って配置される構成とする方がよい。
本構成によると、内筒部が、第一流入口の図心(図形重心)に配置されていない。このため、内筒部の周囲に、第一流体の旋回流を形成することができる。したがって、第一流体の含有物(例えば、ゴミ、埃、煤など)が、内筒部に付着しにくい。また、第一流体の圧力損失が小さい。
(1−2)上記(1)の構成において、前記噴射孔の通路断面積は、前記内側小径部の通路断面積よりも、小さい構成とする方がよい。なお、単一のノズル部が複数の噴射孔を有する場合、当該ノズル部の「噴射孔の通路断面積」とは、当該ノズル部が有する全ての噴射孔の通路断面積の総和をいう。本構成によると、噴射孔を通過させることにより、確実に第二流体を増速することができる。
(1−3)上記(1)の構成において、前記第一流体は排気ガスであり、前記第一通路はEGR通路であり、前記第二流体は冷却水であり、前記第二通路は冷却水通路である構成とする方がよい。本構成によると、本発明の熱交換器を、冷却水により排気ガスを冷却するEGRクーラーとして用いることができる。
(2)上記(1)の構成において、前記ノズル部は、周方向に並ぶ複数の前記噴射孔を有する周壁部を有する構成とする方がよい。本構成によると、ノズル部の周壁部に、複数の噴射孔が配置されている。このため、簡単に、第二流体を径方向外側に拡散させることができる。
(3)上記(2)の構成において、前記ノズル部は、前記周壁部の軸方向一端を封止し、前記第二流体の流動方向における上流側に突出する凸部を有する端壁部を有する構成とする方がよい。
本構成によると、第二流体が周壁部の径方向内側を通過するのを、端壁部により防止することができる。また、第二流体を凸部に衝突させることにより、第二流体の流動方向を、簡単に径方向外側に向けることができる。
(3−1)上記(3)の構成において、前記凸部の頂部は、前記端壁部の径方向中心に配置されている構成とする方がよい。本構成によると、拡散時の第二流体の流速が、内側大径部の周方向に亘って、ばらつきにくくなる。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記内側大径部は、前記最大径部から軸方向両側に向かって縮径する一対のテーパ筒部を有する構成とする方がよい。本構成によると、中間室(内側大径部の径方向外側)を流動する際の、第一流体の流動抵抗を小さくすることができる。また、本構成によると、最内室(内側大径部の径方向内側)を流動する際の、第二流体の流動抵抗を小さくすることができる。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記内側大径部は、前記中間室に露出する表面に、前記第一流体を旋回させる第一旋回部を有する構成とする方がよい。本構成によると、中間室に、第一流体の旋回流を形成することができる。このため、中間室における第一流体の流動時間を、長くすることができる。
(5−1)上記(5)の構成において、前記第一旋回部は、渦巻状に配置される複数の第一旋回フィンを有する構成とする方がよい。本構成によると、簡単に、中間室に、第一流体の旋回流を形成することができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
(6)上記(1)ないし(5)のいずれかの構成において、前記中間筒部は、前記第一流体と前記第二流体との熱交換により前記中間室に発生する凝縮水を、該凝縮水の自重を利用して集める溝部を有する構成とする方がよい。本構成によると、凝縮水を、自動的に収集することができる。
(6−1)上記(6)の構成において、前記溝部は、上側から下側に向かって傾斜しており、該溝部の下端は、前記中間筒部の外部に連通している構成とする方がよい。本構成によると、凝縮水を、自動的に中間室から排出することができる。
(7)上記(1)ないし(6)のいずれかの構成において、前記中間筒部は、前記内側小径部の径方向外側に配置される中間小径部と、前記内側大径部の径方向外側に配置される中間大径部と、が軸方向に交互に配置される中間コルゲート部を有する構成とする方がよい。
本構成によると、中間室において、第一流体が、内側コルゲート部および中間コルゲート部の形状に沿って、湾曲しながら流動する。このため、中間室における第一流体の流動時間を、長くすることができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
(8)上記(7)の構成において、前記外筒部は、前記中間小径部の径方向外側に配置される外側小径部と、前記中間大径部の径方向外側に配置される外側大径部と、が軸方向に交互に配置される外側コルゲート部を有する構成とする方がよい。
本構成によると、最外室において、第二流体が、中間コルゲート部および外側コルゲート部の形状に沿って、湾曲しながら流動する。このため、最外室における第二流体の流動時間を、長くすることができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
(9)上記(8)の構成において、前記内筒部は、前記内側コルゲート部の軸方向一端に連なり前記第二流体を流出させる第二中継筒部と、該内側コルゲート部の軸方向他端に連なり該第二流体を流入させる第二流入筒部と、を有し、前記中間筒部は、前記中間コルゲート部の軸方向一端に連なり該第二中継筒部の径方向外側に配置され前記中間室に前記第一流体を流入させる第一流入口を有し該中間室の軸方向一端を封止する一端封止部と、該中間コルゲート部の軸方向他端に連なり該第二流入筒部の径方向外側に配置され該中間室から該第一流体を流出させる第一流出口を有し該中間室の軸方向他端を封止する他端封止部と、を有し、前記外筒部は、前記外側コルゲート部の軸方向一端に連なり該一端封止部の径方向外側かつ軸方向外側に配置され、該一端封止部との隙間に前記最内室と前記最外室とを径方向に連通する内外連通室を区画する一端カバー部を有する構成とする方がよい。
第二流体は、まず、軸方向他端から軸方向一端に向かって最内室を流動する。次に、第二流体は、内外連通室において径方向外側に拡散する。その後、第二流体は、軸方向一端から軸方向他端に向かって最外室を流動する。本構成によると、第二流体が流動する第二通路の通路長を長くすることができる。このため、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、本構成によると、中間室の軸方向外側に、一端封止部を隔てて、内外連通室が配置されている。このため、第二通路が第一通路を横切らない。したがって、第一流体の含有物(例えば、ゴミ、埃、煤など)が、内筒部に付着しにくい。また、第一流体の圧力損失が小さい。
(10)上記(9)の構成において、前記一端カバー部は、前記内外連通室に露出する表面に、前記第二流体を旋回させる第二旋回部を有する構成とする方がよい。本構成によると、内外連通室に、第二流体の旋回流を形成することができる。このため、内外連通室、延いては最外室における第二流体の流動時間を、長くすることができる。
(10−1)上記(10)の構成において、前記第二旋回部は、渦巻状に配置される複数の第二旋回フィンを有する構成とする方がよい。本構成によると、簡単に、内外連通室に、第二流体の旋回流を形成することができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
本発明によると、流体が滞留しにくい熱交換器を提供することができる。
第一実施形態のEGRクーラーの軸方向断面図である。 同EGRクーラーの後面図である。 図1のIII−III方向断面図である。 図1のIV−IV方向断面図である。 図1のV−V方向断面図である。 同EGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の軸方向断面図である。 同EGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の分解斜視図である。 排気ガス流入筒部の軸方向(図3のVIII方向)から見た、排気ガス流入口の模式図である。 第二実施形態のEGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の軸方向断面図である。 従来のEGRクーラーの軸方向断面図である。
以下、本発明の熱交換器をEGRクーラーとして具現化した実施の形態について説明する。
<<第一実施形態>>
<EGRクーラーの構成>
まず、本実施形態のEGRクーラーの構成について説明する。図1に、本実施形態のEGRクーラーの軸方向断面図を示す。図2に、同EGRクーラーの後面図を示す。図3に、図1のIII−III方向断面図を示す。図4に、図1のIV−IV方向断面図を示す。図5に、図1のV−V方向断面図を示す。
図1〜図5に示すように、EGRクーラー1は、内筒部2と、中間筒部3と、外筒部4と、ノズル部5と、ノズル部材6と、排気ガス流入筒部(第一流入筒部)70と、排気ガス流出筒部(第一流出筒部)71と、冷却水流出筒部(第二流出筒部)72と、を備えている。ノズル部材6は、本発明の「ノズル部」の概念に含まれる。
[内筒部2]
図1に示すように、内筒部2は、全体的に、前後方向(軸方向)に、直線状に延在している。内筒部2の径方向内側には、最内室R1が区画されている。内筒部2は、内側コルゲート部20と、冷却水中継筒部21と、冷却水流入筒部22と、を備えている。冷却水中継筒部21は、本発明の「第二中継筒部」の概念に含まれる。冷却水流入筒部22は、本発明の「第二流入筒部」の概念に含まれる。図6に、本実施形態のEGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の軸方向断面図を示す。図7に、同EGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の分解斜視図を示す。
図1、図6、図7に示すように、内側コルゲート部20には、複数の後端大径部材U1と、複数の前端大径部材U2と、が前後方向に交互に配置されている。後述するように、後端大径部材U1には、前側から後側に向かって、内側小径部200の一部と、テーパ筒部201bと、が一体的に形成されている。また、前端大径部材U2には、前側から後側に向かって、テーパ筒部201cと、内側小径部200の一部と、ノズル部5と、が一体的に形成されている。
内側コルゲート部20は、複数の内側小径部200と、複数の内側大径部201と、を備えている。内側小径部200と内側大径部201とは、前後方向に交互に配置されている。内側小径部200と内側大径部201とは、前後方向に蛇腹状に連なっている。内側小径部200は、前後方向に延在する円筒状を呈している。内側小径部200は、前端大径部材U2の後端と、後端大径部材U1の前端と、の積層部分に配置されている。
内側大径部201は、最大径部201aと、前後一対のテーパ筒部201b、201cと、前後一対の排気ガス旋回部201d、201eと、を備えている。排気ガス旋回部201d、201eは、本発明の「第一旋回部」の概念に含まれる。内側大径部201の内外径(内径および外径)は、内側小径部200の内外径よりも大きい。最大径部201aは、後端大径部材U1の後端と、前端大径部材U2の前端と、の突き合わせ部分に配置されている。最大径部201aの内外径は、内側大径部201の前後方向に亘って、最大である。
テーパ筒部201bは、後端大径部材U1に配置されている。テーパ筒部201bは、最大径部201aの前側(冷却水(第二流体)Wの流動方向における上流側、排気ガス(第一流体)Gの流動方向における下流側)に配置されている。テーパ筒部201bは、前側に尖る円錐筒状を呈している。テーパ筒部201bの内外径は、後側から前側に向かって、縮径している。
テーパ筒部201cは、前端大径部材U2に配置されている。テーパ筒部201cは、最大径部201aの後側(冷却水Wの流動方向における下流側、排気ガスGの流動方向における上流側)に配置されている。テーパ筒部201cの形状は、最大径部201aを挟んで、テーパ筒部201bと前後対称である。
排気ガス旋回部201dは、後端大径部材U1のテーパ筒部201bの外周面に配置されている。排気ガス旋回部201dは、複数の排気ガス旋回フィン(第一旋回フィン)201daを備えている。図5、図7に示すように、複数の排気ガス旋回フィン201daは、後側から見て、渦巻状に配置されている。渦巻方向は、後側から見て、縮径方向に沿って時計回り方向である。
排気ガス旋回部201eは、前端大径部材U2のテーパ筒部201cの外周面に配置されている。排気ガス旋回部201eは、複数の排気ガス旋回フィン(第一旋回フィン)201eaを備えている。図4、図7に示すように、複数の排気ガス旋回フィン201eaは、後側から見て、渦巻状に配置されている。渦巻方向は、後側から見て、縮径方向に沿って反時計回り方向である。
図1に示すように、冷却水中継筒部21は、前後方向に延在する円筒状を呈している。冷却水中継筒部21は、内側コルゲート部20の後端の内側小径部200に連なっている。冷却水中継筒部21の後端には、冷却水中継口210が開設されている。
冷却水流入筒部22は、前後方向に延在する円筒状を呈している。冷却水流入筒部22は、内側コルゲート部20の前端の内側小径部200に連なっている。冷却水流入筒部22の前端には、冷却水流入口220が開設されている。
[中間筒部3]
図1に示すように、中間筒部3は、全体的に、前後方向(軸方向)に、直線状に延在している。中間筒部3は、内筒部2の径方向外側に配置されている。中間筒部3の内周面と、内筒部2の外周面と、の隙間には中間室R2が区画されている。中間筒部3は、中間コルゲート部30と、後端封止部31と、前端封止部32と、溝部33と、を備えている。後端封止部31は、本発明の「一端封止部」の概念に含まれる。前端封止部32は、本発明の「他端封止部」の概念に含まれる。
中間コルゲート部30は、複数の中間小径部300と、複数の中間大径部301と、を備えている。中間小径部300と中間大径部301とは、前後方向に交互に配置されている。中間小径部300と中間大径部301とは、前後方向に蛇腹状に連なっている。中間小径部300は、内側コルゲート部20の内側小径部200の径方向外側に配置されている。中間大径部301は、内側コルゲート部20の内側大径部201の径方向外側に配置されている。中間大径部301の内外径は、中間小径部300の内外径よりも大きい。
後端封止部31は、前側に開口する有底円筒状を呈している。後端封止部31は、周壁部310と、端壁部312と、を備えている。周壁部310は、前後方向に延在する円筒状を呈している。周壁部310には、排気ガス流入口311が開設されている。排気ガス流入口311は、本発明の「第一流入口」の概念に含まれる。周壁部310の前端は、中間コルゲート部30の後端の中間小径部300に連なっている。端壁部312は、リング状を呈している。端壁部312は、周壁部310の後端から径方向内側に延在している。端壁部312の径方向内端は、冷却水中継筒部21の冷却水中継口210付近の外周面に、固定されている。端壁部312は、中間室R2の後端を封止している。
図8に、排気ガス流入筒部の軸方向(図3のVIII方向)から見た、排気ガス流入口の模式図を示す。図8に示すように、排気ガス流入口311内には、冷却水中継筒部21の一部が配置されている。排気ガス流入口311の図心Aに対して、冷却水中継筒部21の中心軸Bは、排気ガス流入口311の径方向にずれ量δ1だけ、偏っている。
図1に示すように、前端封止部32は、後側に開口する有底円筒状を呈している。前端封止部32は、周壁部320と、端壁部322と、を備えている。周壁部320は、前後方向に延在する円筒状を呈している。周壁部320には、排気ガス流出口321が開設されている。排気ガス流出口321は、本発明の「第一流出口」の概念に含まれる。周壁部320の後端は、中間コルゲート部30の前端の中間小径部300に連なっている。端壁部322は、リング状を呈している。端壁部322は、周壁部320の前端から径方向内側に延在している。端壁部322の径方向内端は、冷却水流入筒部22の冷却水流入口220付近の外周面に、固定されている。端壁部322は、中間室R2の前端を封止している。
図4に示すように、溝部33は、中間室R2の最下部に配置されている。溝部33は、中間コルゲート部30の中間小径部300を区画する壁部の下端部分が除去されることにより、形成されている。溝部33は、前後方向に延在している。溝部33には、前側から後側に向かって緩やかに下降する、傾斜が設定されている。溝部33の後端は、排気ガス流入口311に連なっている。
[外筒部4]
図1に示すように、外筒部4は、全体的に、前後方向(軸方向)に、直線状に延在している。外筒部4は、中間筒部3の径方向外側に配置されている。外筒部4の内周面と、中間筒部3の外周面と、の隙間には最外室R3が区画されている。外筒部4は、外側コルゲート部40と、後端カバー部41と、を備えている。後端カバー部41は、本発明の「一端カバー部」の概念に含まれる。
外側コルゲート部40は、複数の外側小径部400と、複数の外側大径部401と、を備えている。外側小径部400と外側大径部401とは、前後方向に交互に配置されている。外側小径部400と外側大径部401とは、前後方向に蛇腹状に連なっている。外側小径部400は、中間コルゲート部30の中間小径部300の径方向外側に配置されている。外側大径部401は、中間コルゲート部30の中間大径部301の径方向外側に配置されている。外側大径部401の内外径は、外側小径部400の内外径よりも大きい。外側コルゲート部40の前端の外側小径部400は、前端封止部32の周壁部320の外周面に固定されている。当該固定により、最外室R3の前端は封止されている。
後端カバー部41は、前側に開口する有底円筒状を呈している。後端カバー部41は、周壁部410と、端壁部412と、を備えている。周壁部410は、前後方向に延在する円筒状を呈している。周壁部410の前端は、外側コルゲート部40の後端の外側小径部400に連なっている。端壁部412は、円板状を呈している。端壁部412は、周壁部410の後端を封止している。端壁部412の前面(内面)と、中間筒部3の後端封止部31の端壁部312の後面(外面)と、の隙間には内外連通室R4が区画されている。内外連通室R4は、最内室R1の後端と、最外室R3の後端と、を径方向に連結している。
冷却水旋回部413は、端壁部412の前面に配置されている。冷却水旋回部413は、本発明の「第二旋回部」の概念に含まれる。冷却水旋回部413は、複数の冷却水旋回フィン(第二旋回フィン)413aを備えている。冷却水旋回フィン413aは、端壁部412と一体的に形成されている。図2に示すように、複数の冷却水旋回フィン413aは、後側から見て、渦巻状に配置されている。渦巻方向は、後側から見て、縮径方向に沿って反時計回り方向である。
[ノズル部5、ノズル部材6]
図6に示すように、ノズル部5は、前端大径部材U2に配置されている。ノズル部5は、前側に開口する有底円筒状を呈している。ノズル部5は、周壁部50と、端壁部51と、を備えている。
周壁部50は、前後方向に延在する円筒状を呈している。周壁部50の前端は、内側コルゲート部20の内側小径部200の後端に連なっている。周壁部50には、複数の噴射孔500が開設されている。噴射孔500は、周壁部50を径方向に貫通している。噴射孔500は、周壁部50の周方向に延在する長円状を呈している。噴射孔500は、後端大径部材U1のテーパ筒部201bの径方向内側に配置されている。なお、単一のノズル部5の有する全ての噴射孔500の通路断面積の総和は、単一の内側小径部200の通路断面積よりも、小さい。
端壁部51は、円板状を呈している。端壁部51は、周壁部50の後端を封止している。端壁部51は、後端大径部材U1のテーパ筒部201bの径方向内側に配置されている。端壁部51には、円錐状の凸部510が形成されている。凸部510は、前側(周壁部50の径方向内側)に突出している。後側から見て、凸部510の頂部は、端壁部51の径方向中心に配置されている。
図1、図5に示すように、ノズル部材6は、内側コルゲート部20の前端の後端大径部材U1(内側小径部200)の径方向内側に、配置されている。ノズル部材6の構成は、ノズル部5の構成と同様である。すなわち、ノズル部材6は、周壁部60と、端壁部61と、を備えている。周壁部60には、複数の噴射孔600が開設されている。端壁部61には、凸部610が形成されている。
[排気ガス流入筒部70、排気ガス流出筒部71、冷却水流出筒部72]
図1、図3に示すように、排気ガス流入筒部70は、前後方向に対して直交する方向に延在する円筒状を呈している。排気ガス流入筒部70の一端は、後端封止部31の周壁部310の排気ガス流入口311に、連なっている。
図1に示すように、排気ガス流出筒部71は、前後方向に対して直交する方向に延在する円筒状を呈している。排気ガス流出筒部71の一端は、前端封止部32の周壁部320の排気ガス流出口321に、連なっている。
図5に示すように、冷却水流出筒部72は、前後方向に対して直交する方向に延在する円筒状を呈している。冷却水流出筒部72の一端は、最外室R3に連なっている。
<冷却水通路>
次に、本実施形態のEGRクーラーに配置されている冷却水通路について説明する。冷却水通路は、本発明の「第二通路」の概念に含まれる。図1、図2に示すように、冷却水通路P2は、最内室R1、内外連通室R4、最外室R3を経由している。
まず、冷却水Wは、図1に示すように、冷却水流入筒部22の冷却水流入口220から、冷却水流入筒部22、つまり最内室R1に流れ込む。次に、冷却水Wは、前端の内側小径部200を介して、ノズル部材6に流れ込む。ここで、ノズル部材6の端壁部61には、凸部610が配置されている。このため、ノズル部材6に流れ込んだ冷却水Wは、凸部610により径方向外側に押し拡げられる。続いて、冷却水Wは、ノズル部材6の周壁部60の複数の噴射孔600から、径方向外側かつ後側に、噴射される。噴射孔600を通過することにより、冷却水Wは増速する。それから、冷却水Wは、前端の内側大径部201を通過する。この際、冷却水Wは、テーパ筒部201bの内周面に沿って、径方向外側に拡散する。また、冷却水Wは、テーパ筒部201cの内周面に沿って、径方向内側に収束する。その後、冷却水Wは、前から二つ目の内側小径部200に流れ込む。このように、冷却水Wは、最内室R1を、前側から後側に向かって、拡縮しながら流動する。
続いて、冷却水Wは、最内室R1の後端から、内外連通室R4に流れ込む。ここで、図2に示すように、後端カバー部41の前面には、冷却水旋回部413、つまり複数の冷却水旋回フィン413aが配置されている。このため、図2に示すように、冷却水Wは、後側から見て、時計回り方向に旋回しながら、後端カバー部41の前面に沿って、径方向外側に拡散する。このように、冷却水Wは、内外連通室R4を、径方向外側に向かって、拡散しながら、かつ旋回しながら、流動する。
その後、冷却水Wは、内外連通室R4の径方向外端から、最外室R3に流れ込む。冷却水Wは、図1に示すように、最外室R3を、後側から前側に向かって流動する。すなわち、中間コルゲート部30と外側コルゲート部40との隙間を、当該隙間の形状に沿って、拡縮しながら流動する。最後に、冷却水Wは、図1に示すように、冷却水流出筒部72を介して、外部に排出される。
<EGR通路>
次に、本実施形態のEGRクーラーに配置されているEGR通路について説明する。EGR通路は、本発明の「第一通路」の概念に含まれる。図1、図3〜図5に示すように、EGR通路P1は、排気ガス流入筒部70、中間室R2、排気ガス流出筒部71を経由している。
まず、排気ガスGは、図1、図3に示すように、排気ガス流入筒部70の外端開口から、排気ガス流入筒部70に流れ込む。次に、排気ガスGは、排気ガス流入口311から、中間室R2に流れ込む。ここで、図8に示すように、排気ガス流入口311の図心Aに対して、冷却水中継筒部21の中心軸Bは、排気ガス流入口311の径方向(上側)にずれ量δ1だけ、偏っている。このため、排気ガス流入口311の上側部分と比較して、排気ガス流入口311の下側部分の方が、排気ガスGの流動抵抗が小さい。したがって、排気ガスGは、主に、排気ガス流入口311の下側部分から、中間室R2に流れ込む。よって、図3に示すように、排気ガスGは、後側から見て、時計回り方向に旋回しながら、中間室R2に流れ込む。
続いて、排気ガスGは、図1に示すように、中間室R2を、後側から前側に向かって流動する。すなわち、内側コルゲート部20と中間コルゲート部30との隙間を、当該隙間の形状に沿って、拡縮しながら流動する。
ここで、図4、図7に示すように、前端大径部材U2のテーパ筒部201cの外周面には、排気ガス旋回部201e、つまり複数の排気ガス旋回フィン201eaが配置されている。このため、図4に示すように、排気ガスGは、後側から見て、時計回り方向に旋回しながら、テーパ筒部201cの外周面に沿って、径方向外側に拡散する。また、図5、図7に示すように、後端大径部材U1のテーパ筒部201bの外周面には、排気ガス旋回部201d、つまり複数の排気ガス旋回フィン201daが配置されている。このため、図5に示すように、排気ガスGは、後側から見て、時計回り方向に旋回しながら、テーパ筒部201cの外周面に沿って、径方向内側に集束する。このように、排気ガスGは、中間室R2を、後側から前側に向かって、拡縮しながら、かつ旋回しながら、流動する。この際、排気ガスGは、最内室R1、最外室R3、内外連通室R4を流動する冷却水Wにより、冷却される。冷却後の排気ガスGは、図1に示すように、排気ガス流出口321、排気ガス流出筒部71を介して、EGRクーラー1の外部(具体的には、EGRバルブの上流側)に排出される。
なお、排気ガスGの冷却に伴って、中間室R2には、凝縮水が発生する。発生した凝縮水は、自重により、図4に示す溝部33に流下する。ここで、溝部33の後端は、排気ガス流入口311に連なっている。このため、溝部33の凝縮水は、排気ガス流入口311、排気ガス流入筒部70を介して、EGRクーラー1の外部に排出される。
<作用効果>
次に、本実施形態のEGRクーラーの作用効果について説明する。図1に示すように、本実施形態のEGRクーラー1は、ノズル部5を備えている。ノズル部5は、当該ノズル部5の下流側(冷却水通路P2における下流側)に隣接する内側大径部201の最大径部201aよりも、上流側(冷却水通路P2における上流側)に配置されている。このため、噴射孔500を通過させることにより、冷却水Wを、増速しながら径方向外側に向かって噴射することができる。したがって、拡散時の冷却水Wの流速を速くすることができる。よって、本実施形態のEGRクーラー1によると、冷却水Wが、内側大径部201の最大径部201aにまで、到達しやくなる。すなわち、冷却水Wが、内側大径部201の最大径部201a付近に、滞留しにくくなる。また、噴射孔500を通過させると、冷却水Wの流れに乱流が発生しやすくなる。このため、冷却水Wが、内側大径部201の周方向全体に行き渡りやすくなる。
また、本実施形態のEGRクーラー1の場合、噴射孔500を通過させることにより、冷却水Wの流動方向を、径方向外側に向けている。このため、冷却水Wが増速する。したがって、内側大径部201を径方向外側に拡散する際、冷却水Wが重力の影響を受けにくい。よって、内側大径部201の下側部分にも上側部分にも、冷却水Wが行き渡りやすい。このように、冷却水Wが、内側大径部201の周方向に亘って、ばらつきにくくなる。なお、ノズル部材6も、上述したノズル部5同様の効果を有している。
また、図8に示すように、排気ガス流入口311の図心Aに対して、冷却水中継筒部21の中心軸Bは、排気ガス流入口311の径方向にずれ量δ1だけ、偏っている。このため、図3に示すように、冷却水中継筒部21の周囲に、排気ガスGの旋回流を形成することができる。したがって、排気ガスGの煤が、冷却水中継筒部21に付着しにくい。また、排気ガスGの圧力損失が小さい。
また、図10に点線円Dで示すように、従来のEGRクーラー100の場合、前後方向に直線状に延在する第一管体(排気ガス通路)102の下流端付近を、第二管体(冷却水通路)103が径方向に横断していた。このため、第二管体103の外周面に、排気ガスgの煤が付着しやすかった。
これに対して、図1に示すように、本実施形態のEGRクーラー1の場合、EGR通路P1と冷却水通路P2とは、共に前後方向に延在している。また、EGR通路P1と冷却水通路P2とは、径方向に並置されている。また、中間室R2の後側(軸方向外側)に、端壁部312を隔てて、内外連通室R4が配置されている。このため、EGR通路P1を冷却水通路P2が径方向に横断していない。したがって、内筒部2(例えば、冷却水中継筒部21、冷却水流入筒部22など)の外周面に、排気ガスGの煤が付着しにくい。また、排気ガスGの圧力損失が小さい。
また、図6、図7に示すように、単一のノズル部5の有する全ての噴射孔500の通路断面積の総和は、単一の内側小径部200の通路断面積よりも、小さい。このため、噴射孔500を通過させることにより、確実に冷却水Wを増速することができる。ノズル部材6の噴射孔600も、噴射孔500同様の効果を有している。
また、図6、図7に示すように、ノズル部5は、円筒状の周壁部50を備えている。また、周壁部50には、噴射孔500が配置されている。このため、簡単に、冷却水Wを径方向外側に拡散させることができる。ノズル部材6の周壁部60も、周壁部50同様の効果を有している。
また、図6、図7に示すように、ノズル部5は、端壁部51を備えている。また、端壁部51には、凸部510が配置されている。このため、冷却水Wが周壁部50の径方向内側を前後方向に通過するのを、端壁部51により防止することができる。また、冷却水Wを円錐状の凸部510に衝突させることにより、冷却水Wの流動方向を、簡単に径方向外側に向けることができる。
また、図6、図7に示すように、凸部510の頂部は、端壁部51の径方向中心に配置されている。このため、拡散時の冷却水Wの流速が、内側大径部201の周方向に亘って、ばらつきにくくなる。ノズル部材6の端壁部61、凸部610も、周壁部50、凸部510同様の効果を有している。
また、図6、図7に示すように、内側大径部201は、最大径部201aから前後方向両側に向かって内外径が縮径する一対のテーパ筒部201b、201cを備えている。このため、図1に示すように、中間室R2(内側大径部201の径方向外側)を流動する際の、排気ガスGの流動抵抗を小さくすることができる。また、最内室R1(内側大径部201の径方向内側)を流動する際の、冷却水Wの流動抵抗を小さくすることができる。
また、図1、図6、図7に示すように、内側大径部201は、中間室R2に露出する表面に、排気ガスGを旋回させる排気ガス旋回部201d、201eを備えている。このため、中間室R2に、排気ガスGの旋回流を形成することができる。したがって、中間室における排気ガスGの流動時間を、長くすることができる。
また、図1、図6、図7に示すように、排気ガス旋回部201dは、排気ガス旋回フィン201daを備えている。並びに、排気ガス旋回部201eは、排気ガス旋回フィン201eaを備えている。このため、簡単に、中間室R2に、排気ガスGの旋回流を形成することができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、図1、図4に示すように、中間筒部3は溝部33を備えている。このため、排気ガスGと冷却水Wとの熱交換により中間室R2に発生する凝縮水を、凝縮水の自重を利用して、簡単かつ自動的に集めることができる。また、溝部33には、前側から後側に向かって緩やかに下降する、傾斜が設定されている。溝部33の後端は、排気ガス流入口311に連なっている。このため、溝部33の凝縮水を、排気ガス流入口311、排気ガス流入筒部70を介して、簡単かつ自動的に、EGRクーラー1の外部に排出することができる。
また、図1に示すように、中間筒部3は、中間コルゲート部30を備えている。中間室R2において、排気ガスGは、内側コルゲート部20および中間コルゲート部30の形状に沿って、蛇行しながら流動する。このため、中間室R2における排気ガスGの流動時間を、長くすることができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、図1に示すように、外筒部4は、外側コルゲート部40を備えている。最外室R3において、冷却水Wは、中間コルゲート部30および外側コルゲート部40の形状に沿って、蛇行しながら流動する。このため、最外室R3における冷却水Wの流動時間を、長くすることができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、図1に示すように、冷却水Wは、まず、前端(軸方向他端)から後端(軸方向一端)に向かって最内室R1を流動する。次に、冷却水Wは、内外連通室R4において径方向外側に拡散する。その後、冷却水Wは、後端から前端に向かって最外室R3を流動する。このため、冷却水通路P2の通路長を長くすることができる。したがって、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、図1、図2に示すように、後端カバー部41は、内外連通室R4に露出する表面に、冷却水旋回部413を備えている。このため、内外連通室R4に、冷却水Wの旋回流を形成することができる。したがって、内外連通室R4、延いては最外室R3における冷却水Wの流動時間を、長くすることができる。
また、図1、図2に示すように、冷却水旋回部413は、冷却水旋回フィン413aを備えている。このため、簡単に、内外連通室R4、延いては最外室R3に、冷却水Wの旋回流を形成することができる。また、熱交換時の伝熱面積を拡張することができる。
また、図2に示すように、冷却水Wの旋回方向は、後側から見て、時計回り方向である。同様に、図3〜図5に示すように、排気ガスGの旋回方向は、後側から見て、時計回り方向である。このように、冷却水Wの旋回方向と、排気ガスGの旋回方向と、は一致している。このため、図1に示すように、最外室R3の冷却水Wと、中間室R2の排気ガスGと、の並流時間を長くすることができる。
<<第二実施形態>>
本実施形態のEGRクーラーと、第一実施形態のEGRクーラーとの相違点は、ノズル部の代わりに、前端大径部材から独立したノズル部材が配置されている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図9に、本実施形態のEGRクーラーの内筒部の内側コルゲート部の一部の軸方向断面図を示す。なお、図6と対応する部位については、同じ符号で示す。図9に示すように、前端大径部材U2の後端と、後端大径部材U1の前端と、の間には、ノズル部材6が配置されている。ノズル部材6の周壁部60の前半部分は、前端大径部材U2の後端に挿入されている。ノズル部材6の周壁部60の後半部分は、後端大径部材U1の前端に挿入されている。周壁部60の後半部分には、複数の噴射孔601が開設されている。噴射孔601は、真円状を呈している。噴射孔601は、周壁部60を貫通している。噴射孔601の孔軸Cの延在方向は、周壁部60の軸方向および径方向に対して、傾斜している。
本実施形態のEGRクーラーと、第一実施形態のEGRクーラーとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のように、前端大径部材U2と、ノズル部材6と、を別体化してもよい。また、端壁部61に凸部を配置しなくてもよい。また、噴射孔601は、真円状であってもよい。また、噴射孔601の孔軸Cは、周壁部60の径方向(周壁部60の軸方向に対して直交する方向)に延在していなくてもよい。
<<その他>>
以上、本発明のEGRクーラーの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
例えば、図1に示す最内室R1に、冷却水旋回部を配置してもよい。例えば、テーパ筒部201b、201cの内周面に、冷却水旋回フィンを配置してもよい。図1、図9に示す噴射孔500、600、601の形状、配置、数は特に限定しない。複数の噴射孔500、600、601を、周壁部50、60の周方向および軸方向のうち、少なくとも一方向に並設してもよい。図1、図6に示す凸部510、610の形状は特に限定しない。半球状、角錘状、円柱状、角柱状などであってもよい。端壁部51、61に貫通孔を開設してもよい。こうすると、貫通孔を介して、冷却水Wを流動させることができる。また、図6に示すノズル部5は、後端大径部材U1と一体であってもよい。
内側コルゲート部20、中間コルゲート部30、外側コルゲート部40の波形、波数は特に限定しない。正弦波状、鋸歯状(ジグザグ状)、矩形波状などであってもよい。排気ガスG、冷却水Wの流動方向は特に限定しない。例えば、図1に示すEGR通路P1において、排気ガス流出筒部71から排気ガス流入筒部70に向かう方向に、排気ガスGを流動させてもよい。また、図1に示す冷却水通路P2において、冷却水流出筒部72から冷却水流入筒部22に向かう方向に、冷却水Wを流動させてもよい。この場合、噴射孔500、600を、テーパ筒部201cの径方向内側に配置すればよい。また、EGR通路P1に冷却水Wを、冷却水通路P2に排気ガスGを、各々流動させてもよい。
冷却水W、排気ガスGの旋回方向は特に限定しない。後側から見て、冷却水Wの旋回方向と、排気ガスGの旋回方向と、が同方向であってもよい。あるいは、反対方向であってもよい。
図7に示す排気ガス旋回部201d、201eにおける排気ガス旋回フィン201da、201eaの配置数は特に限定しない。排気ガス旋回部201d、201eが、排気ガス旋回溝(テーパ筒部201b、201cの外周面に凹設される)を備えていてもよい。
同様に、図2に示す冷却水旋回部413における冷却水旋回フィン413aの配置数は特に限定しない。冷却水旋回部413が、冷却水旋回溝(端壁部412の前面に凹設される)を備えていてもよい。また、冷却水旋回部413を、端壁部312の後面(外面)に配置してもよい。
第一流体、第二流体の種類は特に限定しない。液体や気体であってもよい。双方の流体に、熱交換器流入時に温度差があればよい。熱交換器の配置方向は特に限定しない。例えば、図1に示す前後方向が、左右方向や上下方向であってもよい。
1:EGRクーラー(熱交換器)。
2:内筒部、20:内側コルゲート部、200:内側小径部、201:内側大径部、201a:最大径部、201b:テーパ筒部、201c:テーパ筒部、201d:排気ガス旋回部(第一旋回部)、201da:排気ガス旋回フィン、201e:排気ガス旋回部(第一旋回部)、201ea:排気ガス旋回フィン、21:冷却水中継筒部(第二中継筒部)、210:冷却水中継口、22:冷却水流入筒部(第二流入筒部)、220:冷却水流入口。
3:中間筒部、30:中間コルゲート部、300:中間小径部、301:中間大径部、31:後端封止部(一端封止部)、310:周壁部、311:排気ガス流入口(第一流入口)、312:端壁部、32:前端封止部(他端封止部)、320:周壁部、321:排気ガス流出口(第一流出口)、322:端壁部、33:溝部。
4:外筒部、40:外側コルゲート部、400:外側小径部、401:外側大径部、41:後端カバー部(一端カバー部)、410:周壁部、412:端壁部、413:冷却水旋回部(第二旋回部)、413a:冷却水旋回フィン。
5:ノズル部、50:周壁部、500:噴射孔、51:端壁部、510:凸部。
6:ノズル部材(ノズル部)、60:周壁部、600:噴射孔、601:噴射孔、61:端壁部、610:凸部。
70:排気ガス流入筒部(第一流入筒部)、71:排気ガス流出筒部、72:冷却水流出筒部。
δ1:ずれ量、A:図心、B:中心軸、C:孔軸、G:排気ガス(第一流体)、P1:EGR通路(第一通路)、P2:冷却水通路(第二通路)、R1:最内室、R2:中間室、R3:最外室、R4:内外連通室、U1:後端大径部材、U2:前端大径部材、W:冷却水(第二流体)。

Claims (10)

  1. 内側小径部と、該内側小径部よりも内径が大きい内側大径部と、が軸方向に交互に配置される内側コルゲート部を有する内筒部と、
    該内筒部の径方向外側に配置される中間筒部と、
    該中間筒部の径方向外側に配置される外筒部と、
    を備え、
    該内筒部の径方向内側に、最内室が区画され、
    該内筒部と該中間筒部との隙間に、中間室が区画され、
    該中間筒部と該外筒部との隙間に、最外室が区画され、
    該中間室に、第一流体が流動する第一通路が設定され、
    該最内室および該最外室に、該第一流体との間で熱交換を行う第二流体が流動する第二通路が設定される熱交換器であって、
    前記内側大径部のうち内径が最大になる最大径部よりも、前記第二流体の流動方向における上流側に、該第二流体を増速しながら径方向外側に向かって噴射する噴射孔を有するノズル部を備えることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記ノズル部は、周方向に並ぶ複数の前記噴射孔を有する周壁部を有する請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記ノズル部は、前記周壁部の軸方向一端を封止し、前記第二流体の流動方向における上流側に突出する凸部を有する端壁部を有する請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記内側大径部は、前記最大径部から軸方向両側に向かって縮径する一対のテーパ筒部を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱交換器。
  5. 前記内側大径部は、前記中間室に露出する表面に、前記第一流体を旋回させる第一旋回部を有する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の熱交換器。
  6. 前記中間筒部は、前記第一流体と前記第二流体との熱交換により前記中間室に発生する凝縮水を、該凝縮水の自重を利用して集める溝部を有する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の熱交換器。
  7. 前記中間筒部は、前記内側小径部の径方向外側に配置される中間小径部と、前記内側大径部の径方向外側に配置される中間大径部と、が軸方向に交互に配置される中間コルゲート部を有する請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の熱交換器。
  8. 前記外筒部は、前記中間小径部の径方向外側に配置される外側小径部と、前記中間大径部の径方向外側に配置される外側大径部と、が軸方向に交互に配置される外側コルゲート部を有する請求項7に記載の熱交換器。
  9. 前記内筒部は、前記内側コルゲート部の軸方向一端に連なり前記第二流体を流出させる第二中継筒部と、該内側コルゲート部の軸方向他端に連なり該第二流体を流入させる第二流入筒部と、を有し、
    前記中間筒部は、前記中間コルゲート部の軸方向一端に連なり該第二中継筒部の径方向外側に配置され前記中間室に前記第一流体を流入させる第一流入口を有し該中間室の軸方向一端を封止する一端封止部と、該中間コルゲート部の軸方向他端に連なり該第二流入筒部の径方向外側に配置され該中間室から該第一流体を流出させる第一流出口を有し該中間室の軸方向他端を封止する他端封止部と、を有し、
    前記外筒部は、前記外側コルゲート部の軸方向一端に連なり該一端封止部の径方向外側かつ軸方向外側に配置され、該一端封止部との隙間に前記最内室と前記最外室とを径方向に連通する内外連通室を区画する一端カバー部を有する請求項8に記載の熱交換器。
  10. 前記一端カバー部は、前記内外連通室に露出する表面に、前記第二流体を旋回させる第二旋回部を有する請求項9に記載の熱交換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106968778A (zh) * 2017-02-22 2017-07-21 中国汽车技术研究中心 一种用于实现发动机进气快速冷却的装置及方法

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