JP2016018970A - 対基板作業機およびヘッド種識別方法 - Google Patents

対基板作業機およびヘッド種識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装着されたヘッドの種類を、コスト増を抑えつつ安定して識別する。
【解決手段】ヘッドユニットに装着されたヘッドの種類を識別する際には、Q軸モータの駆動によりヘッドを回転させてQ軸トルクTqを検出し(S100、110)、検出したQ軸トルクTqが閾値T1以上であるか否かを判定する(S120)。そして、Q軸トルクTqが閾値T1以上であれば、ロータリ系ヘッドが装着されていると判定し(S130)、Q軸トルクTqが閾値T1以上でなければ、シングル系ヘッドが装着されていると判定する(S140)。これにより、ヘッドユニットに装着されたヘッドを駆動させた際の負荷に基づいて、ヘッド種を識別することができる。
【選択図】図10

Description

本発明は、対基板作業機およびヘッド種識別方法に関する。
従来より、ヘッドに取り付けられたノズルで部品を吸着して基板に実装するなどの対基板作業を行う対基板作業機において、取り付けられるノズルの種類が異なる複数種のヘッドのうち任意のヘッドを装着可能に構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の対基板作業機では、各ヘッドの上面に識別情報が記憶された記憶部を設けると共に識別情報を読取可能な読取部を装着部に設けておき、読取部で記憶部の識別情報を読み取ることでヘッドの種類を識別している。
特開平4−311097号公報
上述した対基板作業機では、ヘッドの種類を識別するために複数のヘッドの全てに記憶部を設ける必要があるため、ヘッドの数が増加するとコスト増に繋がってしまう。また、各ヘッドを長期間使用するうちに、ヘッド上面の記憶部に汚れが付着したりすると、読取部による識別情報の読取精度が低下して、ヘッドの種類を正しく識別できないことも考えられる。
本発明は、装着されたヘッドの種類を、コスト増を抑えつつ安定して識別することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の対基板作業機は、
対基板作業用の複数種のヘッドを使用可能な対基板作業機であって、
前記複数種のヘッドのうち一のヘッドが交換可能に装着され、該装着されたヘッドを作動させるヘッドユニットと、
前記ヘッドを作動させる際の負荷を検出する負荷検出手段と、
前記検出された負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する識別手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の対基板作業機では、ヘッドユニットに装着されたヘッドを作動させる際の負荷を検出し、検出した負荷に基づいてヘッドの種類を識別する。このため、ヘッドの種類を識別するための機能や情報を各ヘッドに設ける必要がないから、ヘッドの種類や数が増えても、識別のためにコストが増加するのを抑えることができる。また、ヘッドに汚れなどが付着しても、識別精度が損なわれることがない。これらの結果、装着されたヘッドの種類を、コスト増を抑えつつ安定して識別することができる。
また、本発明の対基板作業機において、前記複数種のヘッドとして、前記ヘッドの回転により複数のノズルが周方向に回転移動可能に配置されるロータリ系ヘッドと、一のノズルが前記ヘッドの回転軸上に配置されるシングル系ヘッドとを使用可能であり、前記負荷検出手段は、前記ヘッドを回転させる際の回転負荷を検出し、前記識別手段は、前記検出された回転負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類が前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのいずれであるかを識別するものとすることもできる。これらのロータリ系ヘッドとシングル系ヘッドとでは、ノズルの数が異なるために回転負荷の差が大きなものとなり易く、その差は長期間の使用を経ても大きく変化することはないから、ヘッドの種類がロータリ系ヘッドおよびシングル系ヘッドのいずれであるかを安定して識別することができる。
この態様の本発明の対基板作業機において、前記ロータリ系ヘッドとして、前記ノズルの数が互いに異なる複数種のヘッドを使用可能であり、前記識別手段は、前記検出された回転負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドが前記ロータリ系ヘッドのうちのいずれのヘッドであるかを識別するものとすることもできる。ノズルの数が互いに異なる複数種のロータリ系ヘッドでは、回転負荷が互いに異なるものとなり易いため、ロータリ系ヘッド内でのヘッドの種類を安定して識別することができる。
これらの態様の本発明の対基板作業機において、前記ロータリ系ヘッドは、前記複数のノズルを周方向に回転移動させる第1回転機構と、前記複数のノズルを各々の軸回りに回転させる第2回転機構とを有し、前記シングル系ヘッドは、前記一のノズルを軸回りに回転させる第3回転機構を有し、前記ヘッドユニットは、前記ロータリ系ヘッドが装着されると前記第1回転機構と接続されて該第1回転機構を回転駆動させ、前記シングル系ヘッドが装着されると前記第3回転機構と接続されて該第3回転機構を回転駆動させる第1駆動部と、前記ロータリ系ヘッドが装着されると前記第2回転機構と接続されて該第2回転機構を回転駆動させ、前記シングル系ヘッドが装着されても非接続状態とされる第2駆動部とを有し、前記負荷検出手段は、前記第2駆動部の回転負荷を検出するものとすることもできる。第2駆動部の回転負荷は、ヘッドユニットに装着されているヘッドが、ロータリ系ヘッドであるかシングル系ヘッドであるかによって顕著に異なり、ロータリ系ヘッドのうちでもノズルの数の違いによって大きく異なることがある。このため、第2駆動部の回転負荷に基づいてヘッドの種類を精度よく識別することが可能となる。
これらの態様の本発明の対基板作業機において、前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのうち少なくとも一方の系において、前記ヘッドユニットに装着された場合の装着高さが異なる複数種のヘッドを有し、前記装着高さの違いに基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する第2の識別手段を備え、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドが、前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのいずれであるかを前記識別手段により識別し、前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのうち一方の系におけるいずれのヘッドであるかを前記第2の識別手段により識別するものとすることもできる。こうすれば、回転負荷の違いと、装着高さの違いとに基づいて、ヘッドの種類を精度よく識別することができる。このため、例えば、ロータリ系ヘッドとシングル系ヘッドとにおいて装着高さが同程度となるヘッドがある場合でも、ヘッドの種類を正しく識別することが可能となる。
本発明のヘッド種識別方法は、
対基板作業用の複数種のヘッドのうち一のヘッドが交換可能に装着され、該装着されたヘッドを作動させるヘッドユニットを備える対基板作業機におけるヘッド種識別方法であって
前記ヘッドを作動させる際の負荷を検出し、該検出した負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する
ことを要旨とする。
この本発明のヘッド種識別方法では、ヘッドユニットに装着されたヘッドを作動させる際の負荷を検出し、検出した負荷に基づいてヘッドの種類を識別する。このため、ヘッドの種類を識別するための機能や情報を各ヘッドに設ける必要がないから、ヘッドの種類や数が増えても、識別のためにコストが増加するのを抑えることができる。また、ヘッドに汚れなどが付着しても、識別精度が損なわれることがない。これらの結果、装着されたヘッドの種類を、コスト増を抑えつつ安定して識別することができる。
部品実装機10の構成の概略を示す構成図。 部品実装機10の制御に関わる構成を示すブロック図。 ヘッドユニット30と12ノズルヘッド46の構成の概略を示す構成図。 ヘッド保持部32を下方からみた斜視図。 12ノズルヘッド46を上方からみた斜視図。 ヘッドユニット30の筐体31内の構成の概略を示す構成図。 4ノズルヘッド47の構成の概略を示す構成図。 1ノズルヘッド48の構成の概略を示す構成図。 グルーノズルヘッド49の構成の概略を示す構成図。 ヘッド種識別処理ルーチンの一例を示すフローチャート。 Q軸トルクTqの検出値の一例を示す説明図。 装着中のヘッドをZ軸方向に移動させた場合の説明図。 変形例のヘッド種識別処理ルーチンを示すフローチャート。
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は部品実装機10の構成の概略を示す構成図であり、図2は部品実装機10の制御に関わる構成を示すブロック図である。なお、図1の左右方向がX軸方向であり、前後方向がY軸方向であり、上下方向がZ軸方向である。
部品実装機10は、図1に示すように、部品を収容したリールなどを備える部品供給装置12と、平板状の基板Sを図1の左から右に搬送する基板搬送装置14と、搬送された基板Sを保持する基板保持装置16と、ノズル62を取り付けたヘッドが装着されるヘッドユニット30と、ヘッドユニット30を移動させる移動機構20と、基板Sに付された各種マークを撮像可能なマークカメラ64と、複数のノズル62をストックするノズルステーション68と、部品実装機10の全体を制御する制御装置70(図2参照)とを備える。
移動機構20は、図1に示すように、Y軸方向に沿って設けられたY軸ガイドレール23と、Y軸ガイドレール23に沿って移動可能なY軸スライダ24と、Y軸スライダ24の側面にX軸方向に沿って設けられたX軸ガイドレール21と、X軸ガイドレール21に沿って移動可能でヘッドユニット30やマークカメラ64が取り付けられたX軸スライダ22とを備える。
本実施形態の部品実装機10は、複数種のヘッドから選択した一のヘッドをヘッドユニット30に自動交換可能となっている。複数種のヘッドは、複数のノズル62が周方向に移動可能に配置されるロータリ系ヘッドと、一のノズル62が配置されるシングル系ヘッドとに大別することができる。本実施形態では、ロータリ系ヘッドとして、部品を吸着するための吸着用のノズル62が12本配置された12ノズルヘッド46と、吸着用のノズル62が4本配置された4ノズルヘッド47との2種類のヘッドを使用し、シングル系ヘッドとして、吸着用のノズル62が1本配置された1ノズルヘッド48と、基板Sに塗布される接着剤を吐出するための吐出用のノズル62(グルーノズル)が1本配置されたグルーノズルヘッド49との2種類のヘッドを使用する。ロータリ系の12ノズルヘッド46や4ノズルヘッド47は、比較的小型の部品を実装するために用いられ、シングル系の1ノズルヘッド48は、比較的大型の部品や異形の部品を実装するために用いられる。ノズルステーション68には、実装する部品の種類に適した吸着用のノズル62や塗布する接着剤の量や種類に適した吐出用のノズル62がストックされており、部品実装機10は、各ヘッドに適した種類のノズルに交換することができる。なお、ヘッド種としては、4種類に限られず、3種類以下でもよいし5種類以上でもよい。
これらの複数種のヘッドは、ヘッドユニット30に装着されない場合、ヘッド収納部26(26a〜26dのいずれか)に収納されている。なお、図1では、12ノズルヘッド46がヘッドユニット30に装着されており、4つのヘッド収納部26a〜26dのうちヘッド収納部26aが空いた状態を示す。図3はヘッドユニット30と12ノズルヘッド46の構成の概略を示す構成図であり、図4はヘッド保持部32を下方からみた斜視図であり、図5は12ノズルヘッド46を上方からみた斜視図であり、図6はヘッドユニット30の筐体31内の構成の概略を示す構成図であり、図7は4ノズルヘッド47の構成の概略を示す構成図であり、図8は1ノズルヘッド48の構成の概略を示す構成図であり、図9はグルーノズルヘッド49の構成の概略を示す構成図である。
ヘッドユニット30は、図3および図4に示すように,略直方体状の筐体31(図1参照)内に、ヘッドを保持するヘッド保持部32を備える。ヘッド保持部32は、図示しない昇降機構をZ軸方向に作動させるサーボモータとしての第1Z軸モータ33(図2参照)によって昇降可能に構成されている。このヘッド保持部32は、上部にリング状の2つのギアであるR軸ギア35及びQ軸ギア37を有し、下部にリング状のクラッチ部材42と、クラッチ部材42と同軸上で下方に延びる円柱状のR軸34とを有している。R軸ギア35及びQ軸ギア37は、互いに独立して回転するよう構成されている。R軸ギア35は、サーボモータとしてのR軸モータ36によって回転駆動され、R軸34を回転させる。Q軸ギア37は、サーボモータとしてのQ軸モータ38によって回転駆動され、リング状のクラッチ部材42を回転させる。R軸34は、下端にL字状に屈曲したフックが形成された係合部材41を複数(4つ)有する。この係合部材41の屈曲の向きは、R軸34が正回転する向きと同じである。また、係合部材41は、R軸34の中心軸を中心とする円周上に等間隔に配置され、図示しないエアシリンダによって上下動可能となっている。
また、ヘッドユニット30は、図6に示すように、筐体31内のZ軸方向の下端近傍に、発光部43aと受光部43bとを有する透過型の光学センサ43が設けられている。光学センサ43は、ヘッド保持部32がどの種類のヘッドを保持していても、ヘッドが所定の待機位置(筐体31内の上方位置)にあれば、発光部43aと受光部43bとの間の検出範囲がヘッド(ノズル62)によって遮られない位置に取り付けられている。そして、第1Z軸モータ33の駆動によりヘッド保持部32が下降して、ヘッド(ノズル62)が検出範囲内に位置すると、発光部43aと受光部43bとの間が遮られて光学センサ43の出力が変化する。このため、制御装置70は、光学センサ43の検出信号に基づいて、ヘッド保持部32にヘッドが保持されていることを確認することが可能となっている。
12ノズルヘッド46は、図3および図5に示すように、R軸34の外径に応じた内径に形成されると共に外周側面に図示しないギアが形成された略円筒状の円筒ギア50と、円筒ギア50内に配置される円盤状のベース51と、吸着用のノズル62が下端に着脱可能に取り付けられる略円筒状の12本のノズルホルダ53と、円筒ギア50を中心とする円周上に所定角度間隔で各ノズルホルダ53が配置されるサポート部材57とを備える。
円筒ギア50は、ヘッド保持部32のクラッチ部材42(図4参照)と嵌まり合って接続されるクラッチ部材52が上端部に設けられている。ベース51には、楕円状の係合孔51aが形成されている。この係合孔51aに係合部材41(図4参照)が係合されることにより、ベース51がR軸34と接続される。ベース51は、サポート部材57と一体的に回転可能で、円筒ギア50とは独立して回転可能である。このため、R軸34とベース51とが接続された状態で、R軸モータ36を駆動してR軸ギア35が回転すると、ベース51が円筒ギア50とは独立して回転し、サポート部材57がベース51と一体的に回転することで各ノズルホルダ53(ノズル62)を周方向に回転移動させる。
ノズルホルダ53は、上端付近にノズル操作レバー55が取り付けられており、このノズル操作レバー55がスプリング56によって上方へ付勢されて所定の定位置(上方位置)に位置決めされている。ノズル操作レバー55は、サーボモータとしての第2Z軸モータ39(図2参照)の駆動により作動する図示しないレバー押下機構によって、上方位置からZ軸下方に押下される。ノズル操作レバー55が押下されると、スプリング56の弾性力に抗してノズルホルダ53及びノズル62が下降し、ノズル操作レバー55の押下が解除されると、スプリング56の弾性力によりノズルホルダ53及びノズル62が上昇して定位置(上方位置)に戻る。
また、各ノズルホルダ53は、その同軸上に、円筒ギア50の外周側面のギアに噛み合う小ギア54が取り付けられている。このため、円筒ギア50のクラッチ部材52とヘッド保持部32のクラッチ部材42とが接続された状態で、Q軸モータ38を駆動してQ軸ギア37が回転すると、クラッチ部材42とクラッチ部材52とが一体的に回転し円筒ギア50の外周側面に形成されたギアも回転するから、各小ギア54をそれぞれ回転させて、各ノズルホルダ53(ノズル62)を軸回りに回転させることになる。
ヘッドユニット30のヘッド保持部32には、以下の保持手順で12ノズルヘッド46が保持される。まず、第1Z軸モータ33の駆動によりヘッド保持部32を下降させてR軸34を円筒ギア50内に挿入しつつ、図示しないエアシリンダの駆動により係合部材41をR軸34から下降させてベース51の係合孔51aに差し込む。次に、R軸モータ36の駆動によりR軸34を正回転させ、係合部材41のフックを係合孔51aの周縁に係合させることでベース51とR軸34とを接続する。そして、円筒ギア50のクラッチ部材52がヘッド保持部32のクラッチ部材42に嵌まり込むまでエアシリンダにより係合部材41を上昇させることで、クラッチ部材42とクラッチ部材52とを接続する。これにより、12ノズルヘッド46がヘッド保持部32に保持される。なお、ヘッドユニット30は、R軸モータ36,Q軸モータ38,第1Z軸モータ33,第2Z軸モータ39をそれぞれ駆動するためのサーボアンプ36a,38a,33a,39a(図2参照)を備える。また、ヘッドユニット30は、ヘッドに取り付けられた吸着用のノズル62に負圧をかけて部品を吸着し、吸着用のノズル62に正圧をかけて部品の吸着を解除することができるよう構成される。
次に、12ノズルヘッド46以外の各ノズルについて説明する。4ノズルヘッド47は、図7に示すように、ノズルホルダ53が4本となる点を除いて、12ノズルヘッド46と同様に構成されている。このため、4ノズルヘッド47は、12ノズルヘッド46と同様の手順でヘッド保持部32に保持されて、ベース51とR軸34とが接続され、クラッチ部材42とクラッチ部材52とが接続される。このため、R軸モータ36の駆動により各ノズルホルダ53(ノズル62)を周方向に回転移動させることができ、Q軸モータ38の駆動により各ノズルホルダ53(ノズル62)を軸回りに回転させることができる。
1ノズルヘッド48は、図8に示すように、係合孔51aが形成された円盤状のベース51の下面にノズルホルダとして機能する円筒状の本体部58が設けられ、この本体部58に1本の吸着用のノズル62が取り付けられる。この1ノズルヘッド48は、ベース51と、本体部58と、ノズル62とが同軸上となるよう構成されている。シングル系の1ノズルヘッド48は、ロータリ系ヘッドと異なり円筒ギア50を備えないため、クラッチ部材52や小ギア54なども備えないものとなる。したがって、1ノズルヘッド48をヘッド保持部32に保持する際には、係合部材41のフックを係合孔51aの周縁に係合させてベース51とR軸34とを接続すればよく、クラッチ部材42には何も接続する必要はない。このため、1ノズルヘッド48がヘッド保持部32に保持されると、R軸モータ36の駆動によりノズルホルダ53(ノズル62)を軸回りに回転させることができるが、Q軸モータ38を駆動させてもクラッチ部材42が空回りするだけとなる。
グルーノズルヘッド49は、図9に示すように、係合孔51aが形成された円盤状のベース51の下面に、ノズルホルダとして機能すると共に内部に接着剤を収容可能な円筒状の本体部59が設けられ、この本体部59に1本の吐出用のノズル62が取り付けられる。グルーノズルヘッド49は、接着剤を収容するために本体部59の外径や高さが1ノズルヘッド48の本体部58よりも大きなものとなるが、ヘッド保持部32には1ノズルヘッド48と同様に保持される。このため、グルーノズルヘッド49がヘッド保持部32に保持されると、R軸モータ36の駆動により本体部59(ノズル62)を軸回りに回転させることができるが、Q軸モータ38を駆動させてもクラッチ部材42が空回りするだけとなる。なお、ヘッドユニット30は、接着剤を吐出しないときには吐出用のノズル62に負圧をかけ、接着剤を吐出するときには吐出用のノズル62に正圧をかけることができるよう構成される。
制御装置70は、図2に示すように、CPU71を中心としたマイクロプロセッサとして構成されており、CPU71の他に、ROM72とHDD73とRAM74と入出力インターフェース75とを備える。これらは、バス76を介して電気的に接続されている。制御装置70には、R軸モータ36,Q軸モータ38,第1Z軸モータ33,第2Z軸モータ39をそれぞれ駆動する各サーボアンプ36a,38a,33a,39aから各モータの駆動制御に関する駆動情報や光学センサ43からの検出信号などが入出力インターフェース75を介して入力されている。なお、モータの駆動情報には、各モータの負荷(トルク値)が含まれる。一方、制御装置70からは、部品供給装置12への駆動信号や基板搬送装置14への駆動信号、基板保持装置16への駆動信号、移動機構20への駆動信号、各サーボアンプ36a,38a,33a,39aへの駆動信号などが入出力インターフェース75を介して出力されている。
制御装置70のHDD73は、基板Sの生産情報を記憶している。基板Sの生産情報とは、基板Sのどの位置にどの部品をどの順番で実装するか、そのために基板Sのどの位置にどれだけの接着剤を塗布するか、12ノズルヘッド46と4ノズルヘッド47と1ノズルヘッド48のうちどのヘッドを用いて部品を実装するか、部品を実装した基板Sを何枚作製するかなどを定めた情報をいう。なお、生産情報には、各ヘッド収納部26a〜26dに収納されているヘッド種の情報も含まれる。
次に、部品実装機10が行う基板Sへの接着剤の塗布処理や部品の実装処理の概略について説明する。制御装置70のCPU71は、ヘッドユニット30に装着されているヘッドを、塗布処理を行う場合には、塗布処理に必要なヘッド(グルーノズルヘッド49)に自動交換し、実装処理を行う場合には、実装処理に必要なヘッドに自動交換する。なお、実装処理に必要なヘッドは、生産情報において、12ノズルヘッド46か4ノズルヘッド47か1ノズルヘッド48のいずれかに定められている。ヘッドの自動交換では、まず、装着されているヘッドを取り出した元のヘッド収納部26上(26a〜26dのいずれか)にヘッドユニット30を移動させ、ヘッド保持部32を下降させてヘッド収納部26内にヘッドを収めてから、係合部材41と係合孔51aとの係合を解除してヘッド保持部32からヘッドを取り外す。なお、CPU71は、取り外したヘッド種と、収納先のヘッド収納部26とを対応付けた情報をRAM74に記憶する。次に、装着(交換)すべきヘッドが収納されているヘッド収納部26上(26a〜26dのいずれか)にヘッドユニット30を移動させ、ヘッド保持部32にヘッドを保持させることでヘッドユニット30にヘッドを装着する。なお、CPU71は、ヘッドの取り出し元のヘッド収納部26の情報をRAM74に記憶する。
このようにしてヘッドの自動交換を行うため、制御装置70のCPU71は、各ヘッド収納部26a〜26dに収納されているヘッドの種類を一旦確認できれば、以降は各ヘッド収納部26a〜26dに収納されているヘッドの種類を認識していることになる。一方で、部品実装機10の電源投入後や、作業中に異常などが生じて作業者による作業がなされた後などにおいては、各ヘッド収納部26a〜26dに収納されているヘッドの種類を認識できていなかったり、認識しているものとは異なる種類のヘッドが収納されている場合がある。このため、ヘッドユニット30にヘッドを装着した際にその種類を確認する必要がある。以下、ヘッド種の確認について説明する。図10は、制御装置70のCPU71により実行されるヘッド種識別処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
ヘッド種識別処理ルーチンが実行されると、制御装置70のCPU71は、まず、ヘッドユニット30に装着されている装着中のヘッドを所定回転速度で回転させる(S100)。本実施形態では、CPU71は、サーボアンプ38aに駆動信号を出力して、Q軸モータ38を所定回転速度で回転させるものとした。そして、サーボアンプ38aから入力されるQ軸モータ38の電流値に基づいて回転負荷を示すトルク(Q軸トルクTqとする)を所定時間に亘って検出し(S110)、検出したQ軸トルクTq(例えば、所定時間の平均値)が所定の閾値T1以上であるか否かを判定する(S120)。
図11は、Q軸トルクTqの検出値の一例を示す説明図である。前述したように、装着中のヘッドがロータリ系の場合、Q軸モータ38を駆動させると各ノズルホルダ53(ノズル62)が軸回りに回転し、装着中のヘッドがシングル系の場合、Q軸モータ38を駆動させてもクラッチ部材42が空回りするだけとなる。このため、図示するように、Q軸モータ38を所定回転速度で回転させるのに必要なQ軸トルクTqは、装着中のヘッドがロータリ系の場合の方がシングル系の場合よりも大きな値となる。本実施形態では、このようなトルクの違いに基づいて、両者を識別できるトルク値を閾値T1として予め定めてHDD73に記憶しておくものとした。なお、ロータリ系では、4ノズルヘッド47よりも12ノズルヘッド46の方が、ノズルホルダ53や小ギア54などの構成部品が増えて重量が増加すると共に円筒ギア50と各小ギア54との噛み合いによる摩擦抵抗も増えるから、Q軸トルクTqが大きくなる。一方、シングル系では、1ノズルヘッド48もグルーノズルヘッド49もクラッチ部材42が空回りしてQ軸モータ38に大きな負荷が掛からない点で共通するから、両ヘッドの間でQ軸トルクTqに大差はないと考えられる。
これらのことから、CPU71は、S120でQ軸トルクTqが閾値T1以上であれば、装着中のヘッドはロータリ系と判定し(S130)、Q軸トルクTqが閾値T1以上でなければ、装着中のヘッドはシングル系と判定する(S140)。続いて、CPU71は、装着中のヘッドがロータリ系と判定した場合には装着中のヘッドをZ軸方向に第1所定量Hrだけ下降させ(S150)、シングル系と判定した場合には装着中のヘッドをZ軸方向に第2所定量Hsだけ下降させる(S160)。これらの処理は、第1Z軸モータ33を駆動するようサーボアンプ33aに駆動信号を出力することにより行われる。
図12は、装着中のヘッドをZ軸方向に移動させた場合の説明図である。図12(a),(b)に示すように、同じロータリ系ヘッドでも、12ノズルヘッド46と4ノズルヘッド47とは、ヘッド保持部32のQ軸ギア37の下端からノズル62の先端までの高さである装着高さが異なり、12ノズルヘッド46の装着高さH12は、4ノズルヘッド47の装着高さH4よりも高くなっている。第1所定量Hrは、12ノズルヘッド46を下方に移動させるとセンサ43の検出範囲に12ノズルヘッド46(ノズル62)が入り、4ノズルヘッド47を移動させてもセンサ43の検出範囲に4ノズルヘッド47(ノズル62)が入らないような移動量に定められている。また、図12(c),(d)に示すように、同じシングル系ヘッドでも、グルーノズルヘッド49と1ノズルヘッド48とは装着高さが異なり、グルーノズルヘッド49の装着高さHgは、1ノズルヘッド48の装着高さH1よりも高くなっている。第2所定量Hsは、グルーノズルヘッド49を下方に移動させるとセンサ43の検出範囲にグルーノズルヘッド49(ノズル62)が入り、1ノズルヘッド48を移動させてもセンサ43の検出範囲に1ノズルヘッド48(ノズル62)が入らないような移動量に定められている。
これらのことから、CPU71は、S150で装着中のヘッドをZ軸方向に第1所定量Hrだけ下降させてから、光学センサ43からの検出信号に基づいてヘッドの検出の有無を判定し(S170)、検出ありの場合には装着中のヘッドは12ノズルヘッド46と判定し(S180)、検出なしの場合には装着中のヘッドは4ノズルヘッド47と判定して(S190)、ヘッド種識別処理を終了する。また、CPU71は、S160で装着中のヘッドをZ軸方向に第2所定量Hsだけ下降させてから、光学センサ43からの検出信号に基づいてヘッドの検出の有無を判定し(S200)、検出ありの場合には装着中のヘッドはグルーノズルヘッド49と判定し(S210)、検出なしの場合には装着中のヘッドは1ノズルヘッド48と判定して(S220)、ヘッド種識別処理を終了する。
ここで、グルーノズルヘッド49は、できるだけ多くの接着剤を収容することができるよう本体部58が大きく形成されている。このため、装着高さが高くなり、ロータリ系ヘッドに近い装着高さとなることがある。例えば、図12(b),(c)に示すようにグルーノズルヘッド49と4ノズルヘッド47の装着高さが同程度となったりすることがある。そうなると、Z軸方向にヘッドを移動させるだけではヘッド種を適切に識別することができないことになる。本実施形態ではヘッドを回転させた際のQ軸トルクTqに基づいて、装着中のヘッドがロータリ系かシングル系かを識別するから、シングル系のグルーノズルヘッド49と、ロータリ系の4ノズルヘッド47との装着高さが同程度であっても、ヘッド種を適切に識別することが可能となる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の部品実装機10が本発明の対基板作業機に相当し、ヘッドユニット30がヘッドユニットに相当し、Q軸モータ38を駆動するサーボアンプ38aと図10のヘッド種識別処理ルーチンのS110の処理を実行する制御装置70のCPU71とが負荷検出手段に相当し、ヘッド種識別処理ルーチンのS120〜S140の処理を実行する制御装置70のCPU71が識別手段に相当する。また、12ノズルヘッド46と4ノズルヘッド47とがロータリ系ヘッドに相当し、1ノズルヘッド48とグルーノズルヘッド49とがシングル系ヘッドに相当する。また、ロータリ系ヘッドにおけるノズルホルダ53を保持するサポート部材57とベース51とが第1回転機構に相当し、円筒ギヤ50(クラッチ部材52)と小ギア54とが第2回転機構に相当し、シングル系ヘッドにおけるベース51と本体部58,59が第3回転機構に相当し、R軸モータ36とR軸ギヤ35とR軸34とが第1駆動部に相当し、Q軸モータ38とQ軸ギア37とクラッチ部材42とが第2駆動部に相当する。また、ヘッド種識別処理ルーチンのS150〜S220の処理を実行する制御装置70のCPU71が第2識別手段に相当する。
以上説明した本実施形態の部品実装機10は、ヘッドユニット30に装着されたヘッドを作動(回転)させる際のQ軸モータ38の負荷(Q軸トルクTq)を検出し、検出した負荷に基づいて装着中のヘッドのヘッド種がロータリ系かシングル系のいずれであるかを識別する。このため、ヘッド種を識別するための機能や情報を各ヘッドに設ける必要がないから、識別のためにコストが増加するのを抑えることができるだけでなく、ヘッドに汚れが付着しても識別精度が損なわれることがない。また、ロータリ系ヘッドとシングル系ヘッドとでは、回転負荷の差が大きなものとなり易いから、装着中のヘッドがロータリ系かシングル系かを安定して識別することができる。
また、Q軸モータ38およびQ軸ギア37の回転を伝達するクラッチ部材42は、ロータリ系ヘッドが装着されれば円筒ギア50のクラッチ部材52と接続され、シングル系ヘッドが装着されても何も接続されないことになる。このため、ロータリ系とシングル系とでQ軸トルクTqの違いが顕著に表れることになるから、ヘッド種を精度よく識別することができる。さらに、ヘッドを回転させた際のQ軸トルクTqの違いに基づいてロータリ系かシングル系のいずれであるかを識別してから、ヘッドをZ軸方向に移動させた際の光学センサ43の検出有無の違いに基づいて各系内のいずれのヘッドかを識別することにより、ロータリ系とシングル系とにおいて装着高さが同程度のヘッドがあってもヘッド種を正しく識別することが可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、先にQ軸トルクTqに基づいてヘッド種がロータリ系かシングル系かを識別し、その後にZ軸方向にヘッドを移動させて(ヘッドの装着高さの違いに基づいて)各系内のヘッド種を識別したが、これに限られず、先にZ軸方向にヘッドを移動させてヘッド種を識別し、ヘッドの移動だけでは識別できないヘッド(実施形態では、4ノズルヘッド47とグルーノズルヘッド49)については、その後にQ軸トルクTqに基づいてロータリ系かシングル系かを識別することでヘッド種を識別してもよい。
上述した実施形態では、Z軸方向にヘッドを移動させて各系内のヘッド種を識別したが、これに限られず、ヘッドを移動させることなく装着高さに基づいてヘッド種を識別してもよい。この場合、例えば、ヘッドに向けて発光した光を受光することにより距離を検出可能な光学式の距離センサを、装着されたヘッドの下方に移動可能に設けたりヘッド保持部26の近傍に設けたりしておき、その距離センサの検出値(距離)がヘッドの装着高さに基づいて異なる値となることにより、各系内のヘッド種を識別すればよい。
上述した実施形態では、ヘッドを作動させる際の負荷(Q軸トルクTq)とヘッドの装着高さの違いとに基づいてヘッド種を識別したが、これに限られず、ヘッドを作動させる際の負荷のみに基づいてヘッド種を識別してもよい。この場合、光学センサ43を備えないものとしてもよい。図13は変形例のヘッド種識別処理ルーチンを示すフローチャートである。制御装置70のCPU71は、S130でロータリ系と判定すると、Q軸トルクTqが閾値T1よりも大きな閾値T2以上であるか否かを判定する(S170a)。図11に示したように、ロータリ系ヘッドでは、4ノズルヘッド47よりも12ノズルヘッド46の方がQ軸トルクTqが大きな値となる。このため、12ノズルヘッド46と4ノズルヘッド47とを判別できるような値を閾値T2として予め定めておくことにより、CPU71は、S170aでQ軸トルクTqが閾値T2以上であれば12ノズルヘッド46と判定し(S180)、Q軸トルクTqが閾値T2以上でなければ(閾値T1≦Tq<閾値T2であれば)4ノズルヘッド47と判定することができる(S190)。このようにしても、ロータリ系内のヘッド種を精度よく識別することができる。
また、CPU71は、S140でシングル系と判定すると、R軸モータ36を駆動させることによりシングル系ヘッド(ノズル62)を所定回転速度で回転させる(S155)。そして、サーボアンプ36aから入力されるR軸モータ36の電流値に基づいて回転負荷を示すR軸トルクTrを検出し(S160a)、検出したR軸トルクTrが所定の閾値T3以上であるか否かを判定する(S200a)。ここで、グルーノズルヘッド49は、本体部59に接着剤を収容するため、1ノズルヘッド48よりもヘッド重量が重くなり、検出されるR軸トルクTrが大きくなる場合がある。そのような両ヘッドのR軸トルクTrの違いを検出できる閾値を閾値T3として予め定めておくことにより、CPU71は、S200aでR軸トルクTrが閾値T3以上であればグルーノズルヘッド49と判定し(S210)、R軸トルクTrが閾値T3以上でなければ1ノズルヘッド48と判定することができる(S200)。なお、グルーノズルヘッド49の本体部59に収容している接着剤の量が少なくなると、検出されるトルクが小さくなる場合があるが、トルクが小さくなっても1ノズルヘッド48よりも大きなトルクが検出されるヘッドであれば、この変形例のように、負荷に基づいてシングル系内のヘッド種を識別することができる。また、トルクが小さくなると1ノズルヘッド48と同等のトルクが検出されるヘッドであれば、接着剤が補充された直後などトルクが大きな場面に限ってこの変形例を適用し、それ以外の場面では実施形態のように装着高さの違いに基づいて識別することが考えられる。
また、上述した実施形態や変形例では、ヘッドを作動させる際の1種類の負荷を検出してヘッド種を識別したが、これに限られず、複数種の負荷を検出しそれらを組み合わせてヘッド種を識別してもよい。こうすれば、識別精度をより向上させることができる。
上述した実施形態や変形例では、ヘッドを回転させる際の負荷(Q軸モータ38の負荷やR軸モータ36の負荷)を検出したが、これに限られず、ヘッドを作動させる際の負荷であれば如何なる負荷を検出してもよい。例えば、第1Z軸モータ33を駆動してヘッドを上下動させる際の負荷を検出してもよい。第1Z軸モータ33を駆動すると、ロータリ系ヘッドはシングル系ヘッドに比べてヘッド重量が重い分、第1Z軸モータ33の負荷も大きくなるため、その負荷の差に基づいて識別することができる。なお、重量差による負荷の差を検出する場合には、特に加速時や減速時に負荷の差が顕著となるから、加速時や減速時の負荷に基づいて識別すれば、より精度よくヘッド種を識別することができる。
また、上述した実施形態において、各ヘッドの上面(ベース51の上面)にヘッド種を識別するための2Dコードなどの識別マークを設けておき、マークカメラ64で識別マークを読み取ることにより、ヘッド収納部26に収納されているヘッドのヘッド種を識別するものとしてもよい。この場合、電源投入後等において、ヘッドユニット30に装着されているヘッドについては検出した負荷に基づいてヘッド種を識別し、ヘッド収納部26に収納されているヘッドについてはマークカメラ64で読み取った識別マークに基づいてヘッド種を識別すればよい。
上述した実施形態では、サーボアンプから負荷の情報を取得したが、これに限られず、トルク検出専用のトルクセンサをモータの出力軸などに取り付けておき、そのトルクセンサから負荷の情報を取得してもよい。
上述した実施形態では、本発明を部品実装機の形態に適用して説明したが、ヘッド種識別方法の形態としてもよい。
本発明は、部品実装機の製造産業などに利用可能である。
10 部品実装機、12 部品供給装置、14 基板搬送装置、16 バックアップ装置、20 移動機構、21 X軸ガイドレール、22 X軸スライダ、23 Y軸ガイドレール、24 Y軸スライダ、26,26a,26b,26c,26d ヘッド収納部、30 ヘッドユニット、31 筐体、32 ヘッド保持部、33 第1Z軸モータ、33a,36a,38a,39a サーボアンプ、34 R軸、35 R軸ギア、36 R軸モータ、37 Q軸ギア、38 Q軸モータ、39 第2Z軸モータ、41 係合部材、42 クラッチ部材、43 センサ、43a 発光部、43b 受光部、46 12ノズルヘッド、47 4ノズルヘッド、48 1ノズルヘッド、49 グルーノズルヘッド、50 円筒ギア、51 ベース、51a 係合孔、52 クラッチ部材、53 ノズルホルダ、54 小ギア、55 ノズル操作レバー、56 スプリング、57 サポート部材、58,59 本体部、62 ノズル、64 マークカメラ、68 ノズルストッカー、70 制御装置、71 CPU、72 ROM、73 HDD、74 RAM、75 入出力インタフェース、76 バス、S 基板。

Claims (6)

  1. 対基板作業用の複数種のヘッドを使用可能な対基板作業機であって、
    前記複数種のヘッドのうち一のヘッドが交換可能に装着され、該装着されたヘッドを作動させるヘッドユニットと、
    前記ヘッドを作動させる際の負荷を検出する負荷検出手段と、
    前記検出された負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する識別手段と、
    を備える対基板作業機。
  2. 請求項1に記載の対基板作業機であって、
    前記複数種のヘッドとして、前記ヘッドの回転により複数のノズルが周方向に回転移動可能に配置されるロータリ系ヘッドと、一のノズルが前記ヘッドの回転軸上に配置されるシングル系ヘッドとを使用可能であり、
    前記負荷検出手段は、前記ヘッドを回転させる際の回転負荷を検出し、
    前記識別手段は、前記検出された回転負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類が前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのいずれであるかを識別する
    対基板作業機。
  3. 請求項2に記載の対基板作業機であって、
    前記ロータリ系ヘッドとして、前記ノズルの数が互いに異なる複数種のヘッドを使用可能であり、
    前記識別手段は、前記検出された回転負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドが前記ロータリ系ヘッドのうちのいずれのヘッドであるかを識別する
    対基板作業機。
  4. 請求項2または3に記載の対基板作業機であって、
    前記ロータリ系ヘッドは、前記複数のノズルを周方向に回転移動させる第1回転機構と、前記複数のノズルを各々の軸回りに回転させる第2回転機構とを有し、
    前記シングル系ヘッドは、前記一のノズルを軸回りに回転させる第3回転機構を有し、
    前記ヘッドユニットは、前記ロータリ系ヘッドが装着されると前記第1回転機構と接続されて該第1回転機構を回転駆動させ、前記シングル系ヘッドが装着されると前記第3回転機構と接続されて該第3回転機構を回転駆動させる第1駆動部と、前記ロータリ系ヘッドが装着されると前記第2回転機構と接続されて該第2回転機構を回転駆動させ、前記シングル系ヘッドが装着されても非接続状態とされる第2駆動部とを有し、
    前記負荷検出手段は、前記第2駆動部の回転負荷を検出する
    対基板作業機。
  5. 請求項2ないし4いずれか1項に記載の対基板作業機であって、
    前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのうち少なくとも一方の系において、前記ヘッドユニットに装着された場合の装着高さが異なる複数種のヘッドを有し、
    前記装着高さの違いに基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する第2の識別手段を備え、
    前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドが、前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのいずれであるかを前記識別手段により識別し、前記ロータリ系ヘッドおよび前記シングル系ヘッドのうち一方の系におけるいずれのヘッドであるかを前記第2の識別手段により識別する
    対基板作業機。
  6. 対基板作業用の複数種のヘッドのうち一のヘッドが交換可能に装着され、該装着されたヘッドを作動させるヘッドユニットを備える対基板作業機におけるヘッド種識別方法であって
    前記ヘッドを作動させる際の負荷を検出し、該検出した負荷に基づいて、前記ヘッドユニットに装着された前記ヘッドの種類を識別する
    ヘッド種識別方法。
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