JP2016018090A - 定着装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通紙可能な記録媒体の幅方向サイズの数が多くても、設置する分離部材の数を多くすることなく、定着工程後の記録媒体の分離が確実におこなわれる、定着装置、及び、画像形成装置を提供する。【解決手段】幅方向に間隔をあけて並設された複数の分離爪37A〜37C(分離部材)のうち、幅方向両端部にそれぞれ設置された一対の分離部材37A、37Bは、少なくともニップ部からの記録媒体Pの送出がおこなわれるまでに、その記録媒体Pの幅方向のサイズに応じて記録媒体Pの幅方向両端面から幅方向中央部側への幅方向の距離Nがそれぞれ所定範囲内になるように移動機構55A、55B、56A、56Bによって移動される。【選択図】図4

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、そこに設置される定着装置と、に関し、特に、定着回転体又は加圧回転体に当接する分離部材が設置された定着装置、及び、画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置における定着装置において、定着ローラや定着ベルトなどの定着回転体に定着工程後の記録媒体が巻き付くことなく確実に分離されるように、定着回転体の表面に複数の分離爪(分離部材)を当接させる技術が広く知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1、2等における定着装置において、定着ローラや定着ベルトなどの定着回転体には、加圧回転体(加圧ローラ)が圧接していて、記録媒体が搬送されるニップ部(定着ニップ)が形成されている。そして、ニップ部に搬送された記録媒体上のトナー像が、定着回転体から受ける熱と、ニップ部の圧力と、によって、記録媒体上に定着されることになる。そして、ニップ部から送出された記録媒体は、定着回転体に吸着した状態になっていても、ニップ部の出口側において定着回転体に当接する複数の分離部材(分離爪)によって、定着回転体から強制的に分離されて、排紙搬送経路に向けて搬送されることになる。
ここで、分離部材(分離爪)は、幅方向サイズが異なる記録媒体に対応するように、サイズ数に合わせて、幅方向の離れた位置に複数設置されている。
一方、特許文献1には、分離爪が定着回転体(定着部材)の幅方向の同じ位置に常に当接することで定着回転体の表面が損傷するのを防止することを目的として、定着装置に設置された複数の分離爪のすべてを所定のタイミングで一体的に幅方向にスライド移動させる技術が開示されている。
また、特許文献2には、分離爪が定着回転体(定着ローラ)の幅方向の同じ位置に常に当接することで定着回転体の表面が損傷するのを防止することを目的として、定着装置に設置された複数の分離爪のすべてを一体的に幅方向内側又は幅方向外側に向けて手動で移動させる技術が開示されている。
従来の定着装置は、分離部材(分離爪)が、幅方向サイズが異なる記録媒体に対応するように、サイズ数に合わせて、幅方向の離れた位置に複数設置されていた。そのため、通紙可能な記録媒体の幅方向サイズの数が多くなればなるほど、分離部材の数を多く設置しなければならなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、通紙可能な記録媒体の幅方向サイズの数が多くても、設置する分離部材の数を多くすることなく、定着工程後の記録媒体の分離が確実におこなわれる、定着装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる定着装置は、トナー像を加熱して記録媒体上に定着する定着回転体と、前記定着回転体に圧接することで記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、幅方向の離れた位置にそれぞれ設置されて、前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面にそれぞれ当接して前記ニップ部から送出される記録媒体を前記定着回転体又は前記加圧回転体から分離させる複数の分離部材と、を備え、前記複数の分離部材のうち幅方向両端部にそれぞれ設置された一対の分離部材は、少なくとも前記ニップ部からの記録媒体の送出がおこなわれるまでに、当該記録媒体の幅方向のサイズに応じて当該記録媒体の幅方向両端面から幅方向中央部側への幅方向の距離がそれぞれ所定範囲内になるように移動機構によって移動されるものである。
本発明によれば、通紙可能な記録媒体の幅方向サイズの数が多くても、設置する分離部材の数を多くすることなく、定着工程後の記録媒体の分離が確実におこなわれる、定着装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 定着装置を示す構成図である。 分離爪を示す概略斜視図である。 分離爪と定着ベルトとを幅方向に示す概略図である。 定着装置でおこなわれる制御を示すタイミングチャートである。 変形例1としての、分離爪と定着ベルトとを幅方向に示す概略図である。 変形例2としての、定着装置を示す構成図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機、2は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部、3は原稿Dを原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿Dの画像情報を読み込む原稿読込部、7は転写紙等の記録媒体Pが収容される給紙部、9は記録媒体Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ(タイミングローラ)、11Y、11M、11C、11BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される感光体ドラム、12は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上を帯電する帯電部、13は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成される静電潜像を現像する現像部、14は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を記録媒体P上に重ねて転写する1次転写バイアスローラ、15は各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の未転写トナーを回収するクリーニング部、を示す。
また、16は中間転写ベルト17を清掃する中間転写ベルトクリーニング部、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト、18は中間転写ベルト17上のカラートナー像を記録媒体P上に転写するための2次転写バイアスローラ、20は記録媒体P上のトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、を示す。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス5上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス5上に載置された原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス5上の原稿Dの画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿Dにて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿Dのカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部2に送信される。そして、書込み部2からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応する感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に向けて発せられる。
一方、4つの感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKは、それぞれ、図1の反時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKの表面は、帯電部12との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部2において、4つの光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応してそれぞれ射出される。各レーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目の感光体ドラム11Y表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラーにより、感光体ドラム11Yの回転軸方向(主走査方向、幅方向)に走査される。こうして、帯電部12にて帯電された後の感光体ドラム11Y上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から2番目の感光体ドラム11M表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。シアン成分のレーザ光は、紙面左から3番目の感光体ドラム11C表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目の感光体ドラム11BK表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、現像部13との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、中間転写ベルト17との対向部に達する。ここで、それぞれの対向部には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写バイアスローラ14が設置されている。そして、1次転写バイアスローラ14の位置で、中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(1次転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、それぞれ、クリーニング部15との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKにおける一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上の各色のトナーが重ねて転写(担持)された中間転写ベルト17は、図中の時計方向に走行して、2次転写バイアスローラ18との対向位置に達する。そして、2次転写バイアスローラ18との対向位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上に担持されたカラーのトナー像が転写される(2次転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部16の位置に達する。そして、中間転写ベルト17上に付着した未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部16に回収されて、中間転写ベルト17における一連の転写プロセスが終了する。
ここで、中間転写ベルト17と2次転写バイアスローラ18との間(2次転写ニップである。)に搬送される記録媒体Pは、給紙部7からレジストローラ9等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された記録媒体Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ9に導かれる。レジストローラ9に達した記録媒体Pは、タイミングを合わせて、2次転写ニップに向けて搬送される。
そして、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、搬送ベルトによって定着装置20に導かれる。定着装置20では、定着ベルトと加圧ローラとのニップ部(定着ニップ)にて、カラー画像(トナー像)が記録媒体P上に定着される(定着工程である。)。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラによって、装置本体1外に出力画像として排出されて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2〜図5を用いて、画像形成装置本体1に設置される定着装置20の構成・動作について詳述する。
図2及び図3に示すように、定着装置20は、定着回転体としての定着ベルト21、定着補助ローラ22、加熱ローラ23、テンションローラ27、加熱手段としてのヒータ25、温度センサ40、加圧回転体としての加圧ローラ31、分離部材としての分離爪37A〜37C、移動機構55A、55B、56A、56B、離間機構としてのカム38、付勢部材としての引張スプリング39、クリーニング部材としてのクリーニングローラ34、ガイド板35、等で構成されている。
ここで、定着回転体としての定着ベルト21(定着部材)は、ポリイミド等の樹脂材料からなるベース層上に、弾性層、離型層が順次積層された多層構造の無端状ベルトである。定着ベルト21の弾性層は、フッ素ゴム、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム等の弾性材料で形成されている。定着ベルト21の離型層は、PFA(4フッ化エチレンバーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)等で形成されている。定着ベルト21の表層に離型層を設けることにより、トナーT(トナー像)に対する離型性(剥離性)が担保されることになる。定着ベルト21は、2つのローラ部材(定着補助ローラ22と加熱ローラ23とである。)に張架・支持されて、図2中の矢印方向に走行する。定着部材として熱容量の低い定着ベルト21を用いることで、装置の昇温特性が向上する。
なお、本実施の形態では、定着補助ローラ22と加熱ローラ23とに張架・支持された定着ベルト21に所定の張力を付与するために、定着ベルト21の外周面にテンションローラ27(不図示のスプリングによって定着ベルト21を付勢する方向に押動されている。)が圧接されている。
定着補助ローラ22は、SUS304等の芯金22a上に、発泡性シリコーンゴム等の発泡材料からなる弾性層22bが形成されたローラ部材であって、加圧回転体としての加圧ローラ31に定着ベルト21を介して圧接してニップ部(定着ニップ)を形成する。弾性層22bを発泡材料で形成することで、定着ニップにおけるニップ幅(ニップ量)を比較的大きく設定できるとともに、定着ベルト21の熱が定着補助ローラ22に移行しにくくなる。定着補助ローラ22は、図2中の時計方向に回転する。
加熱ローラ23は、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料からなる中空構造のローラ部材であって、その円筒体の内部には加熱手段としてのヒータ25(熱源)が固設されている。加熱ローラ23の肉厚を比較的薄く設定することで、加熱体の熱容量が低下して装置の昇温特性が向上する(立ち上がり時間が短縮化される。)。
加熱ローラ23に内設されたヒータ25(加熱手段)は、ハロゲンヒータであって、その両端部が定着装置20の側板(不図示である。)に固定されている。そして、画像形成装置本体1のメインスイッチがオンされた状態で、不図示の電源部からヒータ25に電力が供給される。そして、制御部54により出力制御されたヒータ25からの輻射熱によって加熱ローラ23が加熱されて、さらに加熱ローラ23によって加熱された定着ベルト21の表面から記録媒体P上のトナー像Tに熱が加えられる。
ヒータ25の出力制御は、定着ベルト21表面に非接触で対向する温度センサ40によるベルト表面温度の検知結果に基いておこなわれる。詳しくは、温度センサ40(サーモパイル)の検知結果に基づいて定められる通電時間だけ、ヒータ25に交流電圧が印加される。このようなヒータ25の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)を所望の温度(目標制御温度)に調整制御することができる。
また、加圧回転体としての加圧ローラ31(加圧部材)は、主として、芯金32と、芯金32の外周面に接着層を介して形成された弾性層33と、からなる。加圧ローラ31の弾性層33は、発泡性シリコーンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の材料で形成されている。なお、弾性層33の表層にPFA等からなる薄肉の離型層を設けることもできる。
そして、加圧ローラ31は、不図示の加圧機構によって定着ベルト21を介して定着補助ローラ22に圧接する。こうして、加圧ローラ31と定着ベルト21との間に、所望のニップ部が形成される。なお、上述の加圧機構は加圧解除(又は減圧)ができるように構成されている。
図2を参照して、定着ベルト21と加圧ローラ31との当接部(定着ニップである。)の入口側と出口側には、それぞれ、記録媒体Pの搬送を案内するガイド板35が配設されている。ガイド板35は、定着装置20の側板に固設されている。
また、定着ベルト21(定着回転体)の外周面に対向する位置であって、定着ニップの出口側近傍には、複数の分離部材としての分離爪37A〜37Cが配設されている。分離爪37A〜37Cを設置することで、定着工程後の記録媒体Pが定着ベルト21の走行に沿って定着ベルト21に巻き付いてしまう不具合を軽減することができる。この分離爪37A〜37Cについては、後でさらに詳しく説明する。
なお、定着装置20には、その他に移動機構55A、55B、56A、56Bや、カム38(離間機構)や、引張スプリング39(付勢部材)や、クリーニングローラ34(クリーニング部材)、が設置されているが、これらについても後で詳しく説明する。
上述のように構成された定着装置20は、次のように動作する。
装置本体1のメインスイッチが投入されると、ヒータに交流電圧が印加(給電)される。
そして、プリント指令(プリント要求)が入力されると、不図示の駆動モータ(駆動手段)によって定着ベルト21(定着補助ローラ22、加熱ローラ23)及び加圧ローラ31の図2中の矢印方向(正方向)の回転駆動が開始される。その後、給紙部7から記録媒体Pが給送されて、2次転写バイアスローラ18の位置で、中間転写ベルト17上のトナー像が記録媒体P上に未定着画像として担持される。未定着画像T(トナー像)が担持された記録媒体Pは、図2の矢印Y10方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ31のニップ部に送入される。そして、定着ベルト21による加熱と、定着ベルト21(定着補助ローラ22)及び加圧ローラ31の押圧力とによって、記録媒体Pの表面にトナー像Tが定着される。その後、回転する定着ベルト21及び加圧ローラ31によってそのニップ部から送出された記録媒体Pは、分離爪37A〜37Cによって分離されて、矢印Y11方向に搬送される。
以下、本実施の形態の定着装置20(画像形成装置1)において特徴的な構成・動作について、詳しく説明する。
図3、図4を参照して、3つの分離部材としての分離爪37A〜37Cは、幅方向(図4の左右方向であって、図2の紙面垂直方向である。)の離れた位置にそれぞれ設置されている。これらの分離爪37A〜37Cは、定着ベルト21(定着回転体)の表面にそれぞれ当接してニップ部(定着ニップ)から送出される記録媒体Pを定着ベルト21から分離させる分離部材として機能するものである。
そして、3つの分離爪37A〜37Cのうち幅方向両端部にそれぞれ設置された一対の分離部材37A、37Bは、少なくともニップ部からの記録媒体Pの送出がおこなわれるまでに、その記録媒体Pの幅方向のサイズに応じて記録媒体Pの幅方向両端面から幅方向中央部側への幅方向の距離Nがそれぞれ所定範囲内になるように移動機構55A、55B、56A、56Bによって移動される。
詳しくは、図4を参照して、移動機構は、幅方向一端側の分離爪55A(第1分離爪)に形成された雌ネジ部に螺合する送りネジ56A(第1送りネジ)、その第1送りネジ56Aを回転駆動する移動モータ55A(第1モータ)、第1分離爪55Aが送りネジ56Aの回転によって幅方向に移動するときの第1分離爪55Aの姿勢を定めるための第1ガイド部材(不図示である。)、幅方向他端側の分離爪55B(第2分離爪)に形成された雌ネジ部に螺合する送りネジ56B(第2送りネジ)、その第2送りネジ56Bを回転駆動する移動モータ55B(第2モータ)、第2分離爪55Bが送りネジ56Bの回転によって幅方向に移動するときの第2分離爪55Bの姿勢を定めるための第2ガイド部材(不図示である。)、等で構成されている。2つの移動モータ55A、55Bは、いずれも、正逆双方向に送りネジ56A、56Bを回転できるように構成されている。
そして、制御部54による移動モータ55A、55Bの制御によって、通紙される記録媒体Pのサイズに応じて、2つの移動モータ55A、55Bが同期するように稼働されて、2つの分離爪37A、37Bが同時に同じ距離だけ、幅方向中央部側(黒矢印方向)に向けて移動したり、幅方向端部側(白矢印方向)に移動したりすることになる。
具体的に、通紙可能な最大サイズであるA3縦サイズ(又は、A4横サイズ)の記録媒体Pが通紙される場合には、2つの分離爪37A、37Bはそれぞれ図4のX1の位置(実線で図示した位置である。)に移動される。これに対して、B4縦サイズの記録媒体Pが通紙される場合には2つの分離爪37A、37Bはそれぞれ図4のX2の位置(破線で図示した位置である。)に移動され、A4縦サイズの記録媒体Pが通紙される場合には2つの分離爪37A、37Bはそれぞれ図4のX3の位置(破線で図示した位置である。)に移動され、A5縦サイズの記録媒体Pが通紙される場合には2つの分離爪37A、37Bはそれぞれ図4のX4の位置(破線で図示した位置である。)に移動され、通紙可能な最小サイズであるA6縦サイズの記録媒体Pが通紙される場合には2つの分離爪37A、37Bはそれぞれ図4のX5の位置(破線で図示した位置である。)に移動されることになる。
このように、幅方向サイズが異なる記録媒体Pに対応するように移動する一対の分離爪37A、37Bを設けることで、通紙可能な記録媒体Pの幅方向サイズの数の分だけ分離爪を設ける場合に比べて、分離爪の数を少なくすることができる。そして、定着工程後の記録媒体Pの分離を確実におこなうことができる。
ここで、本実施の形態では、定着工程後の記録媒体Pにカールが生じた場合でも分離が確実におこなわれるために、いずれのサイズの記録媒体Pが通紙される場合であっても、その記録媒体Pの幅方向両端面から内側に向けた幅方向の距離Nがそれぞれ5〜20mm(所定範囲)内になるように一対の分離爪37A、37Bを移動制御している。
分離爪37A、37Bと記録媒体Pの幅方向端面との距離Nが5mm未満になる場合には、記録媒体Pにカールが生じたときに、記録媒体Pの幅方向両端が分離爪37A、37Bに干渉せずに分離性が悪化してしまう可能性がある。また、分離爪37A、37Bと記録媒体Pの幅方向端面との距離Nが20mmを超えてしまう場合には、記録媒体Pにカールが生じたときに、記録媒体Pの幅方向両端が分離爪37A、37Bに干渉せずにカールが修正されないまま分離されて排紙経路に搬送されてしまって、記録媒体Pに耳折れが生じてしまう可能性がある。
これに対して、本実施の形態では、記録媒体Pの幅方向端面から分離爪37A、37Bまでの距離Nを適正化しているため、記録媒体Pにカールが生じてしまった場合であっても、耳折れなどの不具合がなく、確実で安定した分離性を確保することができる。
ここで、本実施の形態では、3つの分離爪37A〜37C(分離部材)のうち一対の分離部材37A、37B(移動機構によって移動可能に構成された両端部の分離爪である。)を除くその他の分離爪37Cは、ニップ部に搬送される記録媒体Pの幅方向のサイズに関わりなく、幅方向の固定位置に設置されている。詳しくは、その他の分離部材37Cは、幅方向の中央部であって、通紙可能な最小サイズ(A6縦サイズ)の記録媒体Pの幅方向の範囲内に対応する位置に設置されている。具体的に、本実施の形態では、第3分離爪37Cが、図4の一点鎖線で示す通紙領域の中心位置に対応する位置に、幅方向に移動されないように設置されている。
このように、両端の移動可能な分離爪37A、37Bとは別に、記録媒体Pのサイズに関わりなく分離爪として機能する第3分離爪37Cを幅方向中央部に固定して設置することで、ニップ部から送出された記録媒体Pに対する分離性をさらに高めることができる。
また、本実施の形態における定着装置20には、3つの分離爪37A〜37C(分離部材)を定着ベルト21(定着回転体)の表面に当接させないように離間させる離間機構が設けられている。この離間機構は、図2、図3を参照して、カム38、カム38を所望の回転位置(回転角度)に回転させるカムモータ(不図示である。)、等で構成されている。また、3つの分離爪37A〜37Cは、それぞれ、付勢部材としての引張スプリング39によって、回転軸を中心にして定着ベルト21(定着補助ローラ22)に当接する方向に付勢されている。
そして、図2に示すようにカム38が3つの分離爪37A〜37Cに当接しない回転位置にあるときには、3つの分離爪37A〜37Cが定着ベルト21に当接した状態になり、上述した記録媒体Pの分離をおこなうことになる。これに対して、カム38が3つの分離爪37A〜37Cに当接する回転位置にあるときには、3つの分離爪37A〜37Cが引張スプリング39の付勢力に抗するように押動されて、定着ベルト21から離間するように回転軸を中心に回動することになる。
また、本実施の形態における定着装置20は、図2を参照して、加圧ローラ31(加圧回転体)に当接した状態で加圧ローラ31の表面をクリーニングするクリーニング部材としてのクリーニングローラ34が設置されている。このクリーニングローラ34は、不図示の接離機構によって、加圧ローラ31に対して接離可能に構成されている。そして、クリーニングローラ34は、通常時には図2に示すように加圧ローラ31に対して離間した位置にあって、所定のタイミングで加圧ローラ31に当接する位置に移動することになる。
なお、クリーニングローラ34としては、芯金上にフェルト層が形成されたものなどを用いることができる。また、クリーニングローラ34の接離機構としては、カム機構(先に説明した分離爪37A〜37Cの離間機構を参照できる。)を用いることができる。
また、本実施の形態における定着装置20は、定着ベルト21を正方向(図2の時計方向である。)に回転させる駆動手段が、定着ベルト21を逆方向(図2の反時計方向である。)にも回転させることができるように構成されている。例えば、この駆動手段が定着補助ローラ22を直接的に回転駆動することで定着ベルト21を従動回転させる駆動モータである場合には、この駆動モータとして正逆双方向回転型の駆動モータを用いることで、このような構成を達成することができる。
そして、通常時の定着工程時には駆動手段によって定着ベルト21、定着補助ローラ22、加熱ローラ23、加圧ローラ31が、それぞれ図2の矢印方向(正方向)に回転されて、所定のタイミングでこれらの部材がそれとは逆の方向に回転されることになる。
ここで、本実施の形態において、離間機構(カム38)は、ニップ部から送出された記録媒体Pが複数の分離爪37A〜37Cの位置を通過した後に、定着ベルト21に当接していた複数の分離爪37A〜37Cを定着ベルト21から離間させるように制御される。
これにより、分離爪37A〜37Cによって記録媒体Pが定着ベルト21に巻き付く不具合を防止しつつ(分離性を確保しつつ)、分離爪37A〜37Cが定着ベルト21に当接する時間を短くして分離爪37A〜37Cや定着ベルト21を摩耗劣化しにくくすることができる。
また、本実施の形態において、定着ベルト21(定着装置20)を駆動する駆動手段は、記録媒体Pに対する定着工程が終了した後に、所定のタイミングでニップ部が形成された状態で定着ベルト21を加圧ローラ31などとともに逆方向に回転させる。そして、離間手段(カム38)は、定着ベルト21の逆方向の回転が開始されてから所定時間が経過した後に、定着ベルト21に当接していた複数の分離爪37A〜37Cを定着ベルト21から離間させるように制御される。
これにより、分離爪37A〜37Cの先端部(定着ベルト21に当接するエッジ部である。)に定着ベルト21を介してトナーが付着しても、そのトナーが逆回転する定着ベルト21によって定着ベルト21側に再び移動して、移動したトナーがさらに加圧ローラ31の表面に移動することになる。また、定着ベルト21が逆回転されて暫くしてから分離爪37A〜37Cが離間されるため、定着ベルト21に移動したトナーが再び分離爪37A〜37Cに付着することはない。
また、このような分離爪37A〜37Cのクリーニングがおこなわれるときに、クリーニングローラ34(クリーニング部材)は、定着ベルト21の逆方向の回転が開始されて複数の分離爪37A〜37Cが定着ベルト21から離間されるタイミング、又は、それから所定時間経過したタイミングで、加圧ローラ31に当接するように制御される。
これにより、分離爪37A〜37Cから定着ベルト21を介して加圧ローラ31に移動したトナーが、加圧ローラ31の表面に当接するクリーニングローラ34によってタイミング良く除去されることになる。
図5は、上述した定着装置20でおこなわれる制御をまとめて示すタイミングチャートである。
図5を参照して、まず、プリント要求が制御部54に送られると、それと同時に3つの分離爪37A〜37Cが当接状態から離間状態に移行するようにカムモータが制御される。
そして、それから所定時間t1が経過した後に、移動モータ55A、55Bによって両端部の2つの分離爪37A、37Bが、通紙される記録媒体Pのサイズに基いて最適な位置に移動される。例えば、不図示の紙サイズ検知センサの検知情報や、不図示の操作パネルにユーザーによって入力された記録媒体Pのサイズ情報などによって、A5縦サイズの記録媒体Pが通紙されるものと判別された場合には、制御部54によって分離爪37A、37Bが図4のX4の位置に移動するように移動モータ55A、55Bが制御される。
そして、分離爪37A、37Bの移動が完了すると、3つの分離爪37A〜37Cが定着ベルト21に当接するようにカム38(離間機構)が制御され、さらに定着ベルト21(定着装置20)が正方向に稼働(正転)するように駆動手段が制御されて通常の定着工程がおこなわれる。
そして、ニップ部から送出された記録媒体Pが分離爪37A〜37Cの位置を通過した後のタイミングで、当接状態にあった3つの分離爪37A〜37Cが定着ベルト21から離間するようにカム38(離間機構)が制御される。そして、定着工程(画像形成プロセス)が終了して定着ベルト21(定着装置20)が稼働停止されると、離間状態にあった3つの分離爪37A〜37Cが定着ベルト21から当接するようにカム38(離間機構)が制御される。
そして、その状態にて所定時間t2が経過した後に、定着ベルト21(定着装置20)が逆方向に回転するように(逆転するように)、駆動手段が制御される。さらに、分離爪37A〜37Cが当接された状態で定着ベルト21が逆転されてから所定時間t3が経過した後に、定着ベルト21を逆転させたまま分離爪37A〜37Cを定着ベルト21から離間させるととともに、離間状態にあったクリーニングローラ34を加圧ローラ31に当接させる。
そして、クリーニングローラ34によるクリーニングが所定時間おこなわれた後に、クリーニングローラ34を再び離間状態にするとともに、定着ベルト21(定着装置20)の稼働を停止して、離間状態にあった分離爪37A〜37Cを当接状態に戻して、一連の制御を終了する。
なお、本実施の形態では、両端部に設置されて記録媒体Pのサイズに応じて移動する一対の分離爪を、両端部にそれぞれ1つずつ設置された2つの分離爪37A、37Bとして、幅方向の位置が固定されたその他の分離爪を、1つの分離爪37Cとしたが、複数の分離爪の構成はこれに限定されることなく、種々の構成のものを用いることができる。
例えば、図6(A)に示すように、幅方向の位置が固定されたその他の分離爪を設けないように構成することもできる。また、図6(B)に示すように、幅方向の位置が固定されたその他の分離爪を、2つの分離爪37Cとするように構成することもできる。また、図6(C)に示すように、両端部に設置されて記録媒体Pのサイズに応じて移動する一対の分離爪を、両端部にそれぞれ2つずつ設置された4つの分離爪37A、37Bとするように構成することもできる。
また、本実施の形態では、熱ヒータ方式のベルト式定着装置20であって定着ベルト21に複数の分離爪37A〜37Cが当接するものに本発明を適用したが、本発明が適用される定着装置20はこのような方式のものに限定されることなく、種々の方式の定着装置に設置することができる。
例えば、図7(A)に示すように、熱ヒータ方式のローラ式定着装置20であって、定着ローラ28(芯金部における中空部にヒータ25が設置され、芯金部上に弾性層や離型層などが積層されたローラ部材である。)に複数の分離爪37A〜37Cが当接するものに本発明を適用することもできる。
また、図7(B)に示すように、電磁誘導方式(IH方式)のローラ式定着装置20であって、定着ローラ28(芯金部上に、弾性層、励磁コイルが巻装された誘導加熱部50によって電磁誘導加熱される発熱層、離型層などが積層されたローラ部材である。)に複数の分離爪37A〜37Cが当接するものに本発明を適用することもできる。
また、図示は省略するが、抵抗発熱方式のローラ式定着装置であって、定着ローラ28(芯金部における中空部に抵抗発熱体が当接するように設置され、芯金部上に弾性層や離型層などが積層されたローラ部材である。)に複数の分離爪37A〜37Cが当接するものに本発明を適用することもできる。
さらに、図7(A)や図7(B)に示すように、加圧回転体としての加圧ローラ31への記録媒体Pの巻き付きを防止するための複数の分離爪47A〜47C(分離部材)が設置されている場合には、これらの複数の分離爪47A〜47Cに対して定着回転体用の分離爪37A〜37Cと同様に構成して動作させることもできる。その場合、加圧回転体用の複数の分離爪47A〜47Cのうち、両端部の分離爪47A、47Bを記録媒体Pのサイズに応じて移動させる移動機構や、引張スプリング49によって当接状態にある複数の分離爪47A〜47Cを離間させる離間機構(カム48)や、接離可能に構成されて定着回転体の表面をクリーニングするクリーニング部材、などが、同じように設置されることになる。
そして、それらのような場合であっても、本実施の形態のものとほぼ同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、幅方向に間隔をあけて並設された複数の分離爪37A〜37C(分離部材)のうち、幅方向両端部にそれぞれ設置された一対の分離部材37A、37Bは、少なくともニップ部からの記録媒体Pの送出がおこなわれるまでに、その記録媒体Pの幅方向のサイズに応じて記録媒体Pの幅方向両端面から幅方向中央部側への幅方向の距離Nがそれぞれ所定範囲内になるように移動機構55A、55B、56A、56Bによって移動される。これにより、通紙可能な記録媒体Pの幅方向サイズの数が多くても、設置する分離爪の数を多くすることなく、定着工程後の記録媒体Pの分離を確実におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、加圧回転体として加圧ローラ31を用いたが、加圧回転体として加圧ベルトを用いることもできる。
また、本実施の形態では、一対の分離部材37A、37Bを移動させる移動機構として移動モータ55A、55Bによって回転駆動される送りネジ56A、56Bを用いたが、移動機構はこれに限定されることなく、種々のアクチュエータを用いることができる。
そして、そのような場合にも、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
20 定着装置、
21 定着ベルト(定着回転体)、
22 定着補助ローラ、
23 加熱ローラ、
25 ヒータ(加熱手段)、
27 テンションローラ、
28 定着ローラ(定着回転体)、
31 加圧ローラ(加圧回転体)、
34 クリーニングローラ(クリーニング部材)、
37A〜37C 分離爪(分離部材)、
38 カム(離間機構)、
39 引張スプリング(付勢部材)、
47A〜47C 分離爪(分離部材)、
48 カム(離間機構)、
49 引張スプリング(付勢部材)、
55A、55B 移動モータ(移動機構)、
56A、56B 送りネジ(移動機構)、
50 誘導加熱部(加熱手段)、 P 記録媒体。
特開2011−164446号公報 特開平10−254284号公報

Claims (8)

  1. トナー像を加熱して記録媒体上に定着する定着回転体と、
    前記定着回転体に圧接することで記録媒体が搬送されるニップ部を形成する加圧回転体と、
    幅方向の離れた位置にそれぞれ設置されて、前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面にそれぞれ当接して前記ニップ部から送出される記録媒体を前記定着回転体又は前記加圧回転体から分離させる複数の分離部材と、
    を備え、
    前記複数の分離部材のうち幅方向両端部にそれぞれ設置された一対の分離部材は、少なくとも前記ニップ部からの記録媒体の送出がおこなわれるまでに、当該記録媒体の幅方向のサイズに応じて当該記録媒体の幅方向両端面から幅方向中央部側への幅方向の距離がそれぞれ所定範囲内になるように移動機構によって移動されることを特徴とする定着装置。
  2. 前記複数の分離部材のうち前記一対の分離部材を除くその他の分離部材は、前記ニップ部に搬送される記録媒体の幅方向のサイズに関わりなく、幅方向の固定位置に設置されたことを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記その他の分離部材は、幅方向の中央部であって、通紙可能な最小サイズの記録媒体の幅方向の範囲内に対応する位置に設置されたことを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記所定範囲は、5〜20mmであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  5. 前記複数の分離部材を前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接させないように離間させる離間機構を備え、
    前記離間機構は、前記ニップ部から送出された記録媒体が前記複数の分離部材の位置を通過した後に、前記定着回転体又は前記加圧回転体に当接していた前記複数の分離部材を前記定着回転体又は前記加圧回転体から離間させるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記複数の分離部材を前記定着回転体又は前記加圧回転体の表面に当接させないように離間させる離間機構と、
    前記定着回転体又は前記加圧回転体を正方向に加えて逆方向にも回転できるように構成された駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、記録媒体に対する定着工程が終了した後に、所定のタイミングで前記ニップ部が形成された状態で前記定着回転体又は前記加圧回転体を逆方向に回転させて、
    前記離間手段は、前記定着回転体又は前記加圧回転体の逆方向の回転が開始されてから所定時間が経過した後に、前記定着回転体又は前記加圧回転体に当接していた前記複数の分離部材を前記定着回転体又は前記加圧回転体から離間させるように制御されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 前記加圧回転体又は前記定着回転体に対して接離可能に構成されて、前記加圧回転体又は前記定着回転体に当接した状態で当該加圧回転体又は当該定着回転体の表面をクリーニングするクリーニング部材を備え、
    前記クリーニング部材は、前記定着回転体又は前記加圧回転体の逆方向の回転が開始されて前記複数の分離部材が前記定着回転体又は前記加圧回転体から離間されるタイミング又はそれから所定時間経過したタイミングで、前記加圧回転体又は前記定着回転体に当接するように制御されることを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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