JP2016017929A - レーダ装置 - Google Patents

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晃佐 丸山
Kosuke Maruyama
晃佐 丸山
洋志 亀田
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Abstract

【課題】パルスドップラレーダを用いて目標からの微弱信号を検出するまでの観測時間が長い状況においても、周波数における過剰な高分解能化を抑制することで、移動目標観測時の周波数セルの移動を防ぎ、周波数セルのピーク電力を低下させること無く移動目標からの微弱信号を検出することを実現するレーダ装置を得る。【解決手段】目標の運動仮説を生成する仮説生成部と、仮説生成部で生成された運動仮説に基づきコヒーレント積分時間を決定する積分時間配分部と、決定されたコヒーレント積分時間を積分範囲として受信信号をFFT処理によってコヒーレント積分することにより周波数ごとの成分を表す周波数マップを算出する信号処理部と、信号処理部で算出された周波数マップに基づき、生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は移動する目標からの信号を検出するレーダ装置に関するものである。
パルスドップラレーダを用いて移動する目標を検出する従来のレーダ装置としては、例えば、非特許文献1に示された技術がある。
この従来のレーダ装置では、運動モデルに基づいて目標の運動に関する仮説を生成し、その仮説に基づいてパルスドップラレーダによって得られる受信信号に対する位相補償を行う。また、位相補償を施した全観測時間分の受信信号を時間的に分割することなく、高速フーリエ変換(FFT)処理を行い、FFT処理を行った受信信号をコヒーレント積分する。
従来技術のレーダ装置は、運動モデルに基づく仮説を用いた位相補償後の全観測時間分の受信信号に対するコヒーレント積分によってSN比を改善する。このような処理により、コヒーレント積分を行う前のSN比が低い状況で移動目標を検出することを意図している。
亀田、森、原、"パルスドップラレーダにおける加速度目標の積分方式、"電子情報通信学会研究報告、SANE2012-157、2013年2月.
しかしながら、受信信号に基づいた目標検出までの観測時間の長さと、受信信号に対するFFT処理結果における周波数分解能は、反比例の関係にあることが知られている。このため、従来のレーダ装置ではSN比の改善を目的として、目標を検出するまでの観測時間を長くしていくと、周波数分解能は小さくなる。この結果、目標の僅かな加速度の発生によって、FFT処理結果の特定の周波数に対応するピーク電力が低下し、このピーク電力の低下によって検出性能が劣化する。
本発明は、前記のような課題を解決するためになされたものであり、パルスドップラレーダを用いて目標からの微弱信号を検出するまでの観測時間が長い状況においても、周波数における過剰な高分解能化を抑制することで、移動目標観測時の周波数セルの移動を防ぎ、特定の周波数セルのピーク電力を低下させること無く移動目標からの微弱信号を検出することを実現するレーダ装置を得ることを目的とする。
本発明に係るレーダ装置は、受信信号に基づき目標の移動を検出するレーダ装置であって、前記目標の運動仮説を生成する仮説生成部と、前記仮説生成部で生成された運動仮説に基づきコヒーレント積分時間を決定する積分時間配分部と、前記積分時間配分部で決定されたコヒーレント積分時間を積分範囲として前記受信信号をコヒーレント積分することにより前記受信信号の周波数ごとの成分を表す周波数マップを算出する信号処理部と、
前記信号処理部で算出された前記周波数マップに基づき、前記仮説生成部で生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るレーダ装置によれば、目標からの微弱信号を検出するまでの観測時間が長い状況においても、周波数セルのピーク電力を低下させることなく移動目標からの微弱信号を検出することができる。
本発明の実施の形態1におけるレーダ装置の構成の一例を示すブロック図。 本発明の実施の形態1におけるレーダ装置の処理の流れを示すフローチャート。 本発明の実施の形態1におけるレーダ装置の積分時間をコヒーレント積分時間とインコヒーレント積分時間へ配分する方法を示す図。 本発明の実施の形態1におけるレーダ装置において、周波数マップを運動仮説毎にインコヒーレント積分する概念を示す図。 本発明の実施の形態2におけるレーダ装置の構成の一例を示すブロック図。 本発明の実施の形態2におけるレーダ装置の処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明のレーダ装置1の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるレーダ装置の構成の一例を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1におけるレーダ装置1の処理の流れを示すフローチャートである。なお、以降の各図において、同一符号は同一または相当部分を示す。
図1に示す本発明の実施の形態1のレーダ装置1は、信号送信手段10、信号受信手段20、適応型積分処理手段30、検出処理部40を備えている。さらに、適応型積分処理手段30は、その内部に仮説生成部である運動仮説生成部301、積分時間配分部302、信号処理部303、運動仮説選択部307、運動仮説修正部308を有している。また、信号処理部303は単純処理部である単純FFT(Fast Fourier Transform)処理部304、単純FFT記憶部305、積分処理部である運動量補償型インコヒーレント積分処理部306を有している。ここで、FFT(Fast Fourier Transform)は高速フーリエ変換処理である。
図2に示すフローチャートにおける各動作ステップとして付されている番号は、どの構成要素による処理かを明確にするために、図1の各構成要素の番号と一致させて示している。
次に、各構成要素の機能について、説明する。
信号送信手段10は、従来のレーダ装置と同様な動作によって一定の時間間隔で電波を送信する(ステップST10)。
信号受信手段20は、信号送信手段10によって送信された送信電波が移動目標によって反射され、反射信号を受信し、受信波形の復調等に信号送信手段10からの送信波形を利用した後、その出力信号を受信信号として適応型積分処理手段30内へ出力する(ステップST20)。
運動仮説生成部301は、検出対象となる移動目標の三次元空間における運動仮説を信号積分前に設定する。運動の仮説として設定する内容は、運動モデルとその状態ベクトル初期値である。
前記運動モデルとして、例えば、式(1)の等加速度運動モデルを用いる。
Figure 2016017929
式(1)において、x、y、zは目標の三次元空間内における時刻tkにおける位置のx軸、y軸、z軸成分、x(ドット)、y(ドット)、z(ドット)は目標の三次元空間内における速度のx軸、y軸、z軸成分をそれぞれ表している。また、a、a、aは目標の加速度のx軸、y軸、z軸成分、Tは信号受信手段20におけるパルスドップラレーダの受信サンプル間隔を表している。
運動仮説生成部301は、n通り(nは自然数)の目標の位置、速度、加速度の初期値を設定することによって、移動目標の三次元空間内における運動仮説を式(1)の運動モデルを用いて仮定する(ステップST301)。
ステップST301で設定した、位置、速度、加速度の初期値によって定められるi(=1,2,...,n)番目の運動仮説を用いて、積分時間配分部302は式(1)に従い、任意の時刻tkにおける目標の飛しょう経路を計算する(ステップST302−1)。
さらに、三次元空間における目標の飛しょう経路の仮説によって、積分時間配分部302は式(2)〜(11)に従い目標の距離方向の加速度、及び加速度変化率(ジャーク)を計算する(ステップST302−2)。
Figure 2016017929
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式(4)で得た距離方向の加速度、及び式(5)〜(8)で得たジャークにより、積分時間配分部30は目標を検出するのに必要な信号積分時間TINTに対して、コヒーレント積分する積分時間TCPIを式(12)または簡略化した式(13)の不等式を満足するように設定する。ここで、λはレーダの送信波長を表わしている(ステップST302−3)。
Figure 2016017929
Figure 2016017929
この結果、信号積分時間TINTは図3のようなコヒーレント積分時間TCPIで分割されたm個のブロックから構成される。この各ブロックが式(12)または式(13)の不等式によって設定されるTCPIである。同図ではCPIとして記している。また、ブロック間の積分はインコヒーレント積分時間の配分となる。ここで、コヒーレント積分のブロック数mは式(14)のように算出され、fix()は()内の要素をゼロ方向の最も近い整数に丸める演算子を表わす。ステップST302−3では、ブロック数mも算出される。
Figure 2016017929
すなわち、積分時間配分部302は図3に示すように信号積分時間をコヒーレント積分時間とインコヒーレント積分時間に配分する。この際、コヒーレント積分する積分時間TCPIは運動仮説のモデルによって決定され、運動仮説のモデルによって異なる積分時間TCPIとすることができる。例えば、目標の加速度が大きい運動仮説の場合には、コヒーレント積分する積分時間TCPIを小さくし、目標の加速度が小さい運動仮説の場合には、コヒーレント積分する積分時間TCPIを大きくする。このように、運動仮説のモデルに応じてインコヒーレント積分時間を決定することにより、目標の加速度等に応じた周波数分解能とすることができる。その結果、目標の加速度が大きく、観測される信号の周波数が設定された周波数分解能を超えることによって、測定された電力が大きく拡散されることを防ぐことができる。
単純FFT処理部304は、積分時間配分部302によって設定されたコヒーレント積分時間TCPI分の受信信号を蓄積し、FFT処理を行う(ステップST304)。
単純FFT処理部304は、前記受信信号に対するFFT処理の結果として前記受信信号の周波数ごとの成分を表す周波数マップを、ブロック毎に単純FFT記憶部305へ出力する(ステップST305)。
単純FFT記憶部305は、FFT処理の結果である周波数マップをm個のブロック分記憶した時点で、該m個のCPI分の前記周波数マップを運動量補償型インコヒーレント積分処理部306へ出力する。
運動量補償型インコヒーレント積分処理部306は、単純FFT記憶部305より、m個のCPI分の周波数マップを入力する。
次に、運動量補償型インコヒーレント積分処理部306は、積分時間配分部302によって計算された運動仮説毎の目標の飛しょう経路に基づいて、単純FFT記憶部305より入力されたm個のブロック毎の前記周波数マップにおけるCPI間での周波数セルの移動量を式(15)により予測する(ステップST306−1)。
Figure 2016017929
さらに運動量補償型インコヒーレント積分処理部306は、式(15)によって予測されたCPI間での周波数セルの予測値に基づき、単純FFT記憶部305より入力されたmブロック分の周波数マップにおける周波数セルを辿り、図4のようにインコヒーレント積分して信号積分値を算出する(ステップST306−2)。ここで、図4において、仮説経路1〜nが式(15)によって予測されたCPI間での周波数セルの予測値に基づく経路である。目標の移動が運動仮説と類似する場合には、式(15)によって予測されたCPI間での周波数セルの予測値と単純FFT記憶部305より入力されたmブロック分の周波数マップにおける周波数セルは高い一致性を示すため、インコヒーレント積分により算出される信号積分値は高くなる。従って、信号積分値から目標の移動状況を適切に表す運動仮説を把握できる。
運動量補償型インコヒーレント積分処理部306までの処理は、運動仮説生成部301で設定した運動仮説数分の処理を行い、これらの結果を信号積分値として運動仮説選択部307へ出力する。
運動仮説選択部307では、運動仮説生成部301で設定した仮説数分のインコヒーレント積分結果から信号積分値のもっとも高い仮説を最良運動仮説として選択する。あるいは、信号積分値だけでなく、高い信号積分値を示す周波数セルと式(15)によって予測されたCPI間での周波数セルの予測値が一致するものを最良運動仮説として選択する(ステップST307)。
運動仮説修正部308は、運動仮説選択部307により選択された運動仮説を入力し、その仮説が示す積分結果が一定値以上の場合は処理を終了する(ステップST308−1のYES)。さらに、検出処理部40によって積分結果に対して閾値検出などの検出処理を行う(ステップST40)。
積分結果が一定値未満の場合は、前記運動仮説選択部307により選択された運動仮説が示す状態ベクトルの初期値(位置、速度、加速度)を基準として、一定の範囲内で状態ベクトルを修正する。さらに、運動仮説生成部301において、三次元空間における運動の初期状態から設定しなおす(ステップST308−2のNO)。
本実施の形態1において、運動仮説の生成と修正については、事前に想定した範囲の下で総当たりで探索する考え方でも良いが、粒子フィルタのような乱数による探索法を適用しても良い。
また、運動仮説における運動モデルとしては、本実施の形態においては、等加速度運動を想定したが、等速運動や、旋回運動等のモデルでも良いし、運動モデルを複数設定しても良い。
このように、本実施の形態1に記載のレーダ装置では、受信信号に基づき目標の移動を検出するにあたり、目標の運動仮説を生成する運動仮説生成部301と、運動仮説生成部301で生成された運動仮説に基づきコヒーレント積分時間を決定する積分時間配分部302と、積分時間配分部302で決定されたコヒーレント積分時間を積分範囲として受信信号をコヒーレント積分することにより受信信号の周波数ごとの成分を表す周波数マップを算出する信号処理部303と、信号処理部303で算出された周波数マップに基づき、仮説生成部で生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部307と、を備えたことを特徴とする。
このような構成により、目標の移動を表すことのできる運動仮説を適切に選択することができる。また、目標からの微弱信号を検出するまでの観測時間が長い状況においても、適切な運動仮説により目標の運動量補償を適切に行うことができ、特定の周波数セルのピーク電力を低下させることなく移動目標からの微弱信号を検出することができる。
また、仮説生成部301で生成される運動仮説は複数であり、積分時間配分部302で決定されるコヒーレント積分時間は仮説生成部301で生成された複数の運動仮説の個々に対して決定されることを特徴とする。
このような構成により、運動仮説に応じてインコヒーレント積分時間を決定することにより、目標の加速度等に応じた周波数分解能とすることができる。その結果、目標の加速度が大きく、観測される信号の周波数が設定された周波数分解能を超えることによって、測定された電力が大きく拡散されることを防ぐことができる。
また、信号処理部303は受信信号を積分時間配分部302で決定されたコヒーレント積分時間単位で分割し、分割された受信信号の個々に対して周波数マップを算出する単純FFT処理部304と、単純FFT処理部304で算出された周波数マップを運動仮説生成部301で生成された運動仮説により定まる運動量により補償し、補償された周波数マップを分割された受信信号の個々に対してインコヒーレントに積分する運動補償型インコヒーレント積分処理部306と、を備えたことを特徴とする。
このような構成により、運動仮説により定まる運動量を補償し、インコヒーレントな積分によって適した運動仮説を算出することが可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1ではインコヒーレント積分時に運動量の補償を行ったのに対し、本実施の形態ではコヒーレント積分時に運動量の補償を行う形態を示す。図5は、本発明の実施の形態2におけるレーダ装置1の構成の一例を示すブロック図である。図6は、本発明の実施の形態2におけるレーダ装置1の処理の流れを示すフローチャートである。実施の形態1と同じ処理を行う機能については同一の番号を記して説明は省略する。
実施の形態2における新たな構成としては、適応型積分手段50であり、運動補償型FFT処理部504、運動補償型FFT記憶部504のようにコヒーレント積分処理する形態が異なる。以下、実施の形態2固有の処理について説明する。
運動仮説生成部301は、検出対象となる移動目標の三次元空間における運動仮説を信号積分前に設定する。設定する内容は、運動モデルとその状態ベクトル初期値である。
この運動モデルとして、例えば、式(16)の等加速度運動モデルを用いる。
Figure 2016017929
式(16)において、x、y、zは目標の三次元空間内における時刻tkにおける位置のx軸、y軸、z軸成分、x(ドット)、y(ドット)、z(ドット)は目標の三次元空間内における速度のx軸、y軸、z軸成分を、それぞれ表している。また、a、a、aは目標の加速度のx軸、y軸、z軸成分、Tは信号受信手段20における受信サンプル間隔を表している。
移動目標の三次元空間内における運動を式(16)の運動モデルを用いて仮定するにあたっては、n通りの目標の位置、速度、加速度の初期値を与える(ステップST301)。
ステップST301で設定した、位置、速度、加速度の初期値に関するi番目の運動仮説により、補償量決定部502は式(16)に従い、任意の時刻tkにおける目標の飛しょう経路が計算できる(ステップST502−1)。
さらに、三次元空間における目標の飛しょう経路によって、補償量決定部502は式(17)、(18)に従い時刻tkでの目標の距離Rk、距離方向R(ドット)kの速度を計算する(ステップST502−2)。
Figure 2016017929
Figure 2016017929
補償量決定部502では、信号積分時間TINTにおいて、事前に決めた所定のSNR(信号対雑音電力比)を得るためのコヒーレント積分する積分時間TCPI分の受信パルス信号を蓄積する。TCPIが事前決定されているのが実施の形態2の実施の形態1に対する相違点である。
補償量決定部502では、コヒーレント積分時間TCPI分の受信パルス信号に対して、式(19)に従いコヒーレント積分を実施するための基準距離を計算し、実際の運動モデルによって得られる式(17)で得た距離との差を式(20)のように修正信号ΔRkとして計算する。これをTCPIのブロック内の受信パルスkに対する補償量とする(ステップST502−3)。
Figure 2016017929
Figure 2016017929
すなわち、式(19)のRk、Refは等速運動を想定した場合の時刻tkにおける距離であり、運動仮説での時刻tkにおける距離Rkとの差分ΔRkは等速運動からのずれを表す。この等速運動からのずれは受信信号の周波数の変化につながるため、本実施の形態2では運動補償型FFT処理部504においてそのずれを補償しつつ、FFT処理を行う。
運動補償型FFT処理部504は、補償量決定部502によって設定されたコヒーレント積分時間TCPI分の受信信号、式(20)によって計算された各受信パルス毎の積分補償量を入力し、各受信パルスに積分補償量ΔRkを乗じた信号に対してFFT処理を行う(ステップST504)。
運動補償型FFT処理部504は、前記受信信号に対する運動補償を施したFFT処理の結果である周波数マップを、ブロック毎に運動補償型FFT記憶部505へ出力する(ステップST505)。
運動補償型FFT記憶部505は、FFT処理の結果である前記周波数マップをm個のブロック分記憶した時点で、該m個のCPI分の前記周波数マップをインコヒーレント積分処理部506へ出力する。
運動量補償型インコヒーレント積分処理部506以降の処理については、実施の形態1と同様である。
このように、本実施の形態2に記載のレーダ装置では、受信信号に基づき目標の移動を検出するにあたり、目標の運動仮説を生成する仮説生成部301と、仮説生成部301で生成された運動仮説に基づき、補償すべき運動補償量を決定する補償量決定部502と、
補償量決定部502で決定された運動補償量により受信信号の補償を行い、所定のコヒーレント積分時間を積分範囲として補償された受信信号をコヒーレント積分することにより周波数成分を表す周波数マップを算出する信号処理部503と、信号処理部503で算出された周波数マップに基づき、前記仮説生成部で生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部と、を備えたことを特徴とする。
このような構成により、インコヒーレント積分を行う際に運動量を補償することで、
目標からの微弱信号を検出するまでの観測時間が長い状況においても、適切な運動仮説により目標の運動量補償を適切に行うことができ、特定の周波数セルのピーク電力を低下させることなく移動目標からの微弱信号を検出することができる。
10:信号送信手段、20:信号受信手段、30:適応型積分処理手段、40:検出処理部、301:運動仮説生成部、302:積分時間配分部、303:信号処理部、304:単純FFT処理部、305:単純FFT記憶部、306:運動量補償型インコヒーレント積分処理部、307:運動仮説選択部、308:運動仮説修正部、50:適応型積分処理手段、502:補償量決定部、503:信号処理部、504:運動補償型FFT処理部、505:運動補償型FFT記憶部、506:インコヒーレント積分処理部、507:運動仮説選択部

Claims (5)

  1. 受信信号に基づき目標の移動を検出するレーダ装置であって、
    前記目標の運動仮説を生成する仮説生成部と、
    前記仮説生成部で生成された運動仮説に基づきコヒーレント積分時間を決定する積分時間配分部と、
    前記積分時間配分部で決定されたコヒーレント積分時間を積分範囲として前記受信信号をコヒーレント積分することにより前記受信信号の周波数ごとの成分を表す周波数マップを算出する信号処理部と、
    前記信号処理部で算出された前記周波数マップに基づき、前記仮説生成部で生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部と、
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記仮説生成部で生成される運動仮説は複数であり、
    前記積分時間配分部で決定されるコヒーレント積分時間は前記仮説生成部で生成された複数の運動仮説の個々に対して決定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記信号処理部は
    前記受信信号を前記積分時間配分部で決定されたコヒーレント積分時間単位で分割し、前記分割された受信信号の個々に対して前記周波数マップを算出する単純処理部と、
    前記単純処理部で算出された周波数マップを前記仮説生成部で生成された運動仮説から得られる運動量によって補償し、該補償された周波数マップを前記分割された受信信号の個々に対してインコヒーレントに積分する積分処理部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレーダ装置。
  4. 受信信号に基づき目標の移動を検出するレーダ装置であって、
    前記目標の運動仮説を生成する仮説生成部と、
    前記仮説生成部で生成された運動仮説に基づき、運動補償量を決定する補償量決定部と、
    前記補償量決定部で決定された運動補償量により前記受信信号の補償を行い、所定のコヒーレント積分時間を積分範囲として前記補償された受信信号をコヒーレント積分することにより前記受信信号の周波数ごとの成分を表す周波数マップを算出する信号処理部と、
    前記信号処理部で算出された周波数マップに基づき、前記仮説生成部で生成された運動仮説の中から一の運動仮説を選択する運動仮説選択部と、
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  5. 前記コヒーレント積分は高速フーリエ変換処理であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレーダ装置。
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青山功 外1名: ""衛星放送波を用いた航空機の信号積分方式"", 電子情報通信学会2014年総合大会講演論文集 通信1 PROCEEDINGS OF THE 2014 IEICE GENERAL CONFEREN, JPN6017047341, 4 March 2014 (2014-03-04), pages 251, ISSN: 0003814219 *

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