JP2016017189A - 電気防食方法、及び電気防食システム - Google Patents

電気防食方法、及び電気防食システム Download PDF

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Abstract

【課題】水質の突発的な変動や配管等の流通経路の表面変化に随時対応して流通経路の電気防食を確実に行う電気防食方法、及び電気防食システムを提供する。
【解決手段】金属で形成された流体の流通経路部(配管104、ポンプ114)と、前記流通経路部に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部を流通する流体に接触するアノード12と、の間に防食電圧を印加して前記流通経路部に防食電流を流通させる電気防食方法であって、前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値となるように前記防食電圧を増加させることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、配管等に対して電気防食を行うための電気防食方法、及び電気防食システムに関する。
電気防食とは、金属に流れる腐食電流と逆向きの防食電流を流すことにより金属の腐食を防止するものであり、従来、海洋構造物(コンクリート構造物、橋梁など)に対して適用されてきた。一方、最近では、石油採掘プラントや淡水化プラントなどに適用されてきている。具体的な適用部位としては、プラントを構成する金属の配管や金属製のポンプにおいて、孔食や隙間腐食といった局部腐食を防止するために用いられる(特許文献1、2参照)。
特許文献3においては、防食対象物に印加する防食電圧を設定した後に防食対象物を流れる防食電流が一定値を下回った場合には洗浄装置を作動させて防食電流を回復・維持する方式を開示している。
特開2013−245380号公報 特開2014−9362号公報 特開2004−269997号公報
しかし、特許文献1,2では、年単位での点検のみ行われ、電極の劣化や環境の変化に対する制御は行っていない。また特許文献3では、電極の劣化や環境の変化に対応した制御にはなっているが、配管等の洗浄などの外部プロセスに依存している。よって、いずれの電気防食のシステムを適用しても配管等の腐食を防止する効果は希薄であり、特に、水質の突発的な変動や配管等の表面変化には随時対応できず、瞬間的な局部腐食の進行を抑制することが困難であった。
そこで、本発明は、上記問題点に着目し、水質の突発的な変動や配管等の流通経路の表面変化に随時対応して流通経路の電気防食を確実に行う電気防食方法、及び電気防食システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る電気防食方法は、第1には、流体が流通する金属製の流通経路部と、前記流通経路部に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部を流通する流体に接触するアノードと、の間に防食電圧を印加して前記流通経路部に防食電流を流通させる電気防食方法であって、前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値となるように前記防食電圧を増加させることを特徴とする。
上記方法により、防食電流を常に一定の電流値を維持するように調整するので、水質の変化や流通経路部の表面状態の変化により生じる流通経路部の腐食条件の変動に対応して防食を行うことができる。これにより、腐食トラブルを減少させ、プラントの稼働率を向上させることができる。特に流通経路部が配管である場合、局部腐食の発生が抑制されることにより配管寿命が向上する。これにより、配管交換頻度も低下するので、プラントのランニングコストを低下させることができる。
第2には、前記流通経路部の環境電位を測定し、前記環境電位が所定電位よりも高くなったときに、前記環境電位が前記所定電位よりも低くなるように前記防食電圧を増加させることを特徴とする。
上記方法により、流通経路部の環境電位を流通経路部の材料の腐食の活性域となる電位よりも常時低くすることができるので、流通経路部に対する防食を確実に行うことができる。
第3には、前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードを接地する、または、前記アノードに前記防食電圧とは逆方向の電圧を印加することを特徴とする。
上記方法により、有害ガス等の発生を抑制するとともに、アノードを還元するように電圧を印加し、あるいは接地することにより荷電(酸化)状態を解消してアノードを初期状態に戻し、流通経路部に対する防食能力を復旧させることができる。
また、本発明に係る電気防食システムは、第1には、流体が流通する金属製の流通経路部に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部を流通する流体に接触するアノードと、前記流通経路部と前記アノードとの間に防食電圧を印加して前記流通経路部に防食電流を流通させる防食電源と、前記防食電圧及び前記防食電流を計測する計測手段と、前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値となるように前記防食電圧を増加させる制御を前記防食電源に行う制御部と、を有することを特徴とする電気防食システム。
上記構成により、防食電流を常に一定の電流値に維持するように調整するので、水質の変化や流通経路部の表面状態の変化により生じる流通経路部の腐食条件の変動に対応して防食を行うことが可能な電気防食システムとなる。これにより、腐食トラブルを減少させ、プラントの稼働率を向上させることができる。特に流通経路部が配管である場合、局部腐食の発生が抑制されることにより配管寿命が向上する。これにより、配管交換頻度も低下するので、プラントのランニングコストを低下させることができる。
第2には、前記流通経路部の環境電位を測定する電位計測手段を有し、前記制御部は、前記環境電位が所定電位よりも高くなったときに、前記環境電位が前記所定電位よりも低くなるように前記防食電圧を増加させる制御を前記防食電源に行うことを特徴とする。
上記構成により、流通経路部の環境電位を流通経路部の材料の腐食の活性域となる電位よりも常時低くすることができるので、流通経路部に対する防食を確実に行うことができる。
第3には、前記制御部は、前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードに前記防食電圧とは逆方向の電圧を印加する制御を前記防食電源に行うことを特徴とする。
上記構成により、有害ガス等の発生を抑制するとともに、アノードを還元するように電圧を印加することより荷電状態を解消してアノードを初期状態に戻し、流通経路部に対する防食能力を復旧させることができる。
第4には、前記アノードの接続先を、前記防食電源及び接地端子との間で切替可能な切替手段を有し、前記制御部は、前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードの接続先が前記接地端子となるように前記切替手段の切替制御を行うことを特徴とする。
上記構成により、有害ガス等の発生を抑制するとともに、アノードを接地することより荷電状態を解消してアノードを初期状態に戻し、流通経路に対する防食能力を復旧させることができる。
第5には、前記流通経路部から分岐された分岐経路と、前記分岐経路から排出した流体を蓄える水槽と、を有し、前記電位計測手段は、前記水槽に蓄えた流体に浸漬した基準電極に基づいて前記環境電位を計測し、前記分岐経路には、減圧弁が設けられていることを特徴とする。
上記構成により、流通経路部を流れる流体が高圧となっていても流通経路部を閉止することなく確実に流体を取り出すことができ、基準電極も流通経路部の外部にあるので電位計測手段のメンテナンスを容易に行なうことができる。
本発明に係る電気防食方法及び電気防食システムによれば、防食電流を常に一定の電流値を維持するように調整するので、水質の変化や流通経路部の表面状態の変化により生じる流通経路部の腐食条件の変動に対応して防食を行うことができる。これにより、腐食トラブルを減少させ、プラントの稼働率を向上させることができる。特に流通経路部が配管である場合、局部腐食の発生が抑制されることにより配管寿命が向上する。これにより、配管交換頻度も低下するので、プラントのランニングコストを低下させることができる。また、流通経路部の環境電位を流通経路部の材料の腐食の活性域となる電位よりも常時低くすることができるので、流通経路部に対する防食を確実に行うことができる。さらに、有害ガス等の発生を抑制するとともに、アノードを還元するように電圧を印加し、あるいは接地することより荷電状態を解消してアノードを初期状態に戻し、流通経路部に対する防食能力を復旧させることができる。
本実施形態の電気防食システムの模式図である。 本実施形態の電気防食システムの適用対象となる淡水化プラントの模式図である。 本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)である。 本実施形態の電気防食システムの動作フローを示す図である。 本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)の第1の変形例を示す図である。 本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)の第2の変形例を示す図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図2に、本実施形態の電気防食システムの適用対象となる淡水化プラントの模式図を示す。図2に示すように、淡水化プラント100では、複数の逆浸透膜ユニット116を用いて海水(流体)から淡水を生成している。なお、逆浸透膜では、被ろ過水(海水)をろ過水(淡水)と濃縮水とに分離するが、図2では、濃縮水の経路の記載を省略している。
図2に示すように、淡水化プラント100では、外部から海水が導入されるとポンプ114により高圧化され、逆浸透膜ユニット116に供給される。淡水化プラント100は、ポンプ114(流通経路部102)、配管104(流通経路部102)、逆浸透膜ユニット116により形成される。淡水化プラント100では、ポンプ114の下流において配管104が枝分かれして複数の逆浸透膜ユニット116に接続され、または、複数の逆浸透膜ユニット116の下流のろ過水(淡水)が流通する配管104どうしが並列に接続される。また、ポンプ114、配管104は、ステンレス等の金属により形成され、逆浸透膜ユニット116は絶縁物で形成されている。よって、淡水化プラント100において、全ての配管104及びポンプ114が電気的に接続されない場合は、電気的に互いに分離したセグメント状の流通経路部102(図2において、破線で囲った部分)が逆浸透膜ユニット116により複数形成されることになる。一方、全ての配管及びポンプを電気的に接続する場合、あるいは、全ての配管及びポンプを電気的に接続しなくても淡水化プラント全体において同じ水質、同じ配管(ポンプ)材料である場合は、淡水化プラント100において単一の流通経路部があると考えることができる。
図2では、前述の流通経路部102が4か所形成されており、各流通経路部102に本実施形態の電気防食システム10が適用される。よって、流通経路部102ごとに海水の圧力及び塩分濃度が異なる場合には、その相違に基づいて各流通経路部102において最適となる電気防食を行うことができる。なお、本実施形態の電気防食システム10は、濃縮水が流通する流通経路部(図2では、不図示)にも適用される。
図1に、本実施形態の電気防食システムの模式図を示す。本実施形態の電気防食システム10は、流体(海水)が流通する金属製の流通経路部102(配管104、ポンプ114(図1では不図示))に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部102を流通する流体(海水)に接触するアノード12と、前記流通経路部102と前記アノード12との間に防食電圧を印加して前記流通経路部102に防食電流を流通させる防食電源20と、を有する。また、前記防食電圧及び前記防食電流を計測する計測手段(本実施形態では防食電源20に含まれる)と、前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値以上となるように前記防食電圧を増加させる制御を前記防食電源20に行う制御部40と、を有する。
一方、流通経路部102においては、複数の配管104(またはポンプ114)がフランジ接続により直列に(または並列に)接続されているが、その端部が逆浸透膜ユニット116(図1では不図示)に接続されている。
アノード12は、例えばリング状(図3参照)の材料であり、互いに隣接する2つの配管104の間に挟まれるように配置される。後述のように、アノード12は、配管104中の海水には接触するが、配管104とは電気的に接続しない配置となっている。
防食電源20は、直流電源であり、制御部40から印加電圧の情報が入力されると、印加電圧の情報に基づく防食電圧をアノード12と配管104等(ポンプ114を含む場合がある)との間に印加するものである。このとき、アノード12に対してプラス(マイナスの場合あり)の電圧、配管104等に対してマイナス(プラスの場合あり)の電圧を印加する。この防食電圧の印加により、アノード12から海水を介して配管104等に防食電流が流れる。また防食電源20には、電圧計(計測手段)及び電流計(計測手段)が内蔵され、出力している防食電圧の情報及び防食電流の情報が制御部40に出力される。
電位計測手段は、配管104等中を流れる海水を取り出し、その海水の電位を配管電位として計測するものである。電位計測手段は、分岐管22(分岐経路)、水槽28、電位差計30を有する。分岐管22は、配管104に取り付けられ、配管104等中を流れる海水の一部を水槽28に排出するものであり、途中に減圧弁24が配置され、端部に開閉バルブ26が配置されている。なお、水槽28に蓄える海水は、開閉バルブ26を常時開放にして常に流水とすることが好適であるが、週に1回程度を目安として海水を入れ替えるようにしてもよい。
電位差計30は、水槽28に蓄えた海水に浸した基準電極32(基準電極32による既知の起電力)と参照電極34(参照電極34による起電力)との間の電位差を計測することにより、海水、すなわち海水が流通する配管104等の配管電位を計測するものである。電位差計30が算出した配管電位の情報は制御部40に出力される。ここで、基準電極32は、銀塩化銀電極など、電気化学計測用の電極や、環境中の電位が安定な貴金属及び金属/金属酸化物を用いることができる。また参照電極34は、配管(104、106A,106B)等に接続される。
スイッチ36(切替手段)は、制御部40からの切替信号によりアノード12の接続先を切り替えるものである。通常、スイッチ36は、アノード12を防食電源20に接続しているが、前述の切替信号によりアノード12を接地端子38に切替接続する。
制御部40は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)にインストールされたアプリケーションであり、本実施形態の電気防食システム10の制御を行うものである。また、制御部40は、インターフェース(不図示)を介して防食電源20、電位差計30、スイッチ36に接続されている。制御部40は、防食電源20に印加電圧の情報を出力するとともに、防食電源20から防食電圧の情報および防食電流の情報が入力される。また、制御部40には、電位差計30から配管電位の情報が入力される。さらに、制御部40は、スイッチ36に切替信号を出力する。また、PCに付属するキーボードやマウス等により、後述の防食設定情報(複数)が入力されてPCの記憶領域に記憶され、制御部40は、記憶された防食設定情報を必要に応じて読み出して制御を行う。
図3に、本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)を示す。配管同志の接続は、互いに対向するフランジ106A及びフランジ106Bに形成された挿通孔108にボルト110を連通させ、ボルト110とナット112によりボルト締めすることにより行われる。そこで、本実施形態では、2つの絶縁材16A,16Bで挟み込まれたアノード12を、一方のフランジ106Aと他方のフランジ106Bとの間に挟んで固定する。
絶縁材16A,16Bは、アノード12同様にリング形状を有し、その内径が配管104の内径とほぼ同じとなるように設計されている。そして、フランジ106A、絶縁材16A、アノード12、絶縁材16B、フランジ106Bは、その順に海水の流通方向に並び、同心状に配置された状態でボルト110及びナット112により共締めされる。絶縁材16A,16Bには、ボルト110を挿通する挿通孔18が形成され、アノード12にもボルト110を挿通する挿通孔14が形成されている。しかし、アノード12の挿通孔14は、アノード12がボルト110に接触しないように挿通孔18よりもその内径が大きくなるように設計されている。また、挿通孔14の内壁は、(薄膜状の)絶縁材が覆われている。
図3に示すように、アノード12は、リングの内側となる海水と接触する。また、互いに隣接する配管104同志は、ボルト110を介して電気的に接続される。よって、防食電源20からの防食電流に関わらず、流通経路部102内の全ての配管104等の電位は等しくなる。一方、挿通孔18の内側をボルト110が通過するのみであるため、ボルト110とアノード12とは電気的に互いに絶縁している。これにより、アノード12と配管104等との間で防食電圧を印加することができる。ここで、アノード12の材料は、チタン、プラチナ、グラファイト等が好適である。また絶縁材16A,16Bは、ゴム等で形成すればよい。
本実施形態において、アノード12が正の電圧、配管104等が負の電圧となる防食電圧を印加して配管104等に防食電流を流すことにより、配管104の防食が可能となる。しかし、海水の状態の突発的な変動により防食電流が防食に必要とする値以下に低下する場合がある。この場合は、防食電圧を増加させることにより防食電流を増加させる必要がある。
また、配管104等において、金属組織の活性溶解や微生物腐食が発生した場合には、配管電位(配管104等の環境電位)が、防食開始直後の初期電位よりも上昇する。このとき、配管電位は、腐食に対して不活性となる電位の範囲を超えて活性域となる範囲に達している。この場合は、防食電圧を増加させて配管電位を初期電位にまで低下させる必要がある。
さらに、配管104等においては、海棲生物やスケール(カルシウム等の析出物)が付着し、防食電流が流れにくくなる場合がある。これは、上述の環境電位を初期電圧まで低下させるための作業を行っても防食電流が期待値以下となることにより判断することができる。この場合は、アノード12が負の電圧、配管104等が正の電圧となるように、防食電圧とは逆方向の電圧を印加して付着物を除去する、あるいは薬注処理により付着物を除去する必要がある。
一方、アノード12は長期間使用することにより、酸化して劣化する場合がある。このとき、防食電圧を上昇させても防食電流を上昇させること、及び配管104等の配管電位を低下させることが困難となる。この場合は、アノード12を還元するため、アノード12が負の電圧、配管104等が正の電圧となる逆方向の防食電圧を印加する、あるいはアノード12を接地端子38に接続することによりアノード12の荷電状態を解消させる必要がある。
一般的に、配管104においてはフランジ106A,106B等の接続部分で局所的な腐食(すきま腐食)が進行しやすい。しかし、本実施形態の電気防食システム10では、上記いずれかの状態を検知して防食電圧の制御を行うことにより、配管104等の腐食を低減することができる。
制御部40が必要とする防食設定情報としては、防食対象の防食面積(海水との接触面積)の情報、防食に必要な電流密度I[A/cm]の情報、防食電圧を増加する際の増加電圧量(a1[V]、a2[V])の情報、増加電圧量にまで段階的に増加させる際の段数の情報、増加電圧量にまで段階的に増加させる際のその段の電圧増加と次の段の電圧増加との間の待ち時間の情報、増加電圧量だけ増加させる必要があると判断する配管電位の増加量(b[V])の情報、防食電源20に許容された上限電圧(Vmax[V])の情報、配管104に対して洗浄プロセスが必要と判断するための防食電流の期待値(K[A](>J[A]))の情報等がある。
上述の情報(防食設定値)は、適用対象となる配管104等の材質や海水が流通する空洞部分の断面積、アノード12の形状や材質、海水の組成・温度・圧力・流通速度等により適宜決められる。例えば、上限電圧(防食電圧)は、環境アセスメントなどから、許容される生成ガス及びpH、残塩濃度などを考慮し決定される。また、増加電圧量a1の情報は、印加電圧(防食電圧)の増加量と腐食電流の増加量との関係を予め調査し、増加電圧量a2の情報は、印加電圧(防食電圧)の増加量と配管電位の減少量との関係を予め調査することにより決定されるが、それぞれ50〜100mV程度であることが望ましい。同様に配管電位の増加量bの情報は、配管電位が配管104等の材料の腐食の活性域の電位以下となる上限を予め調査することにより決定されるが、その値は100mV程度にすることが望ましい。
図4に、本実施形態の電気防食システムの動作フローを示す。次に、本実施形態の電気防食システム10の動作フローについて説明する。まず、防食対象の配管104等に適用できる上述の防食設定値をキー操作等により入力する。防食対象の配管104等の防食面積(海水との接触面積)を算出し、その情報(防食設定値)をキー操作等によりPCの記憶領域に記憶する(ステップ1)。また、制御に関する他の防食設定値もキー操作等により記憶する。
制御部40は、防食面積の情報と電流密度の情報に基づいて、配管104等に流す防食電流の値を算出し(J[A])、配管104等において算出した防食電流(J[A])が流れるように印加電圧の情報を防食電源20に出力する(ステップ2)。これにより、防食電源20がアノード12と配管104等との間に防食電圧を印加するとともに、配管104等に防食電流(J[A])が流される。このとき、配管電位は配管104等の浸漬電位よりも低くなる(初期電位となる)ので、配管104等に対して電気防食を行うことができる。なお、防食電流はアノード12から海水を介して配管104等に流れる。防食電源20は、防食電流の情報および防食電圧の情報を制御部40に出力している。これにより制御部40は、配管104等を流れる防食電流を監視することができる。
防食電流が規定値(J[A])よりも低下した場合の制御について説明する。制御部40は、防食電流がJ[A]よりも低くなった場合(ステップ3)、より詳細には、J[A]よりも低くなった状態が一定時間以上継続した場合には、防食電圧をa1[V]増加させる(ステップ4)。このとき、a1[V]に一度に増加させるのではなく、上述の段数の情報に基づいて複数段に分けて増加させ、その都度待ち時間の情報に基づき防食電流が安定するまで待機し、安定したのちに電圧を上昇させる。そして、防食電圧が上限電圧Vmax[V]以下であることを条件として(ステップ5)、上述のステップ3、ステップ4を繰り返す。
一方、防食電圧が上限電圧Vmax[V]以上となった場合は、制御部40は、防食電圧の印加を停止するとともに、切替信号を出力してアノード12の接続先を接地端子38に接続する、あるいは防食電圧と逆方向の電圧を印加してアノード12の荷電状態を解消する(ステップ6)。その後再びステップ3に戻る。
次に、配管電位が増加した場合の制御について説明する。制御部40は、配管電位が初期電位よりb[V]増加した場合(ステップ7)、防食電圧をa2[V]増加させる(ステップ8)。このとき、a2[V]に一度に増加させるのではなく、上述の段数の情報に基づいて複数段に分けて増加させ、その都度待ち時間の情報に基づき防食電流が安定するまで待機し、安定したのちに電圧を上昇させる。そして、防食電圧が上限電圧Vmax[V]以下であること(ステップ9)、配管電位が初期電位に戻ったこと(ステップ10)、防食電流が期待値G[A]に達していること(ステップ11)を条件として、上述のステップ7、ステップ8を繰り返す。
一方、防食電圧が上限電圧Vmax[V]以上になった場合(ステップ8)、または、配管電位が初期電位に戻らなかった場合(ステップ9)には、上述同様にステップ6を行い、その後ステップ7に戻る。
また、防食電流が期待値G[A](>J[A])に達しなかった場合には、アノード12及び配管104等に防食電圧とは逆方向の電圧を印加して配管104等に付着した海潜生物やスケール等の付着物の除去や、配管104等に対する薬注処理により前記付着物を除去し(ステップ12)、その後ステップ7に戻る。
なお、防食電流は、配管104等を流れる海水の状態、配管104等の表面の状態の短期的な変化に伴い頻繁に変化する。一方、配管電位の上昇は、金属組織の活性溶解や微生物腐食が発生した場合におこるものであり、その変化は防食電流の変化よりも遅い。よって、制御部40では、防食電流の減少による制御の回数が、配管電位の上昇による制御の回数よりも多くなる。
以上述べたように、本実施形態に係る電気防食システム10によれば、防食電流を常に一定の電流値(J[A])を維持するように調整するので、水質の変化や流通経路部102(配管104、ポンプ114)の表面状態の変化により生じる流通経路部102の腐食条件の変動に対応して防食を行うことができる。これにより、腐食トラブルを減少させ、プラントの稼働率を向上させることができる。特に流通経路部104が配管104である場合、局部腐食の発生が抑制されることにより配管寿命が向上する。これにより、配管交換頻度も低下するので、プラントのランニングコストを低下させることができる。流通経路部102の環境電位(配管電位)を流通経路部102の材料の腐食の活性域となる電位よりも常時低くすることができるので、流通経路部102に対する防食を確実に行うことができる。
さらに、上限電圧(Vmax[V])を設けることで、有害ガス等の発生を抑制するとともに、アノード12を還元するように電圧を印加し、あるいは接地することより荷電状態を解消してアノード12を初期状態に戻し、流通経路部102(配管104、ポンプ114)に対する防食能力を復旧させることができる。
そして、前記流通経路部102(配管104、ポンプ114)から分岐された分岐経路(分岐管22)と、前記分岐経路から流出した流体(海水)を蓄える水槽28と、を有し、前記電位計測手段(電位差計30)は、前記水槽28に蓄えた流体に浸漬した基準電極32に基づいて前記流通経路部102の電位を計測し、前記分岐経路には、減圧弁24が設けられている。これにより、流通経路部102(配管104、ポンプ114)を流れる流体が高圧となっていても流通経路部102を閉止することなく確実に流体を取り出すことができ、基準電極32も流通経路部102の外部にあるので電位計測手段のメンテナンスを容易に行なうことができる。
図5に、本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)の第1の変形例を示す。第1の変形例に示す配管のフランジ接続の構造は、図2に示すフランジ接続と同様であるが、ここでは、ボルト110を絶縁材(セラミック等)で形成し、配管104(フランジ106A)と配管104(フランジ106B)との電気的接続を導線118(ジャンパー線)により行っている。この場合、ボルト110を介した配管104とアノード12との短絡はないので、ボルト110が挿通する挿通孔14を他の挿通孔よりも大きくする必要はない。
図6に、本実施形態の電気防食システムの部分詳細図(断面図)の第2の変形例を示す。上述の実施形態に示すアノードは、配管104(フランジ106A)と配管104(フランジ106B)との間に挟まれる態様で配管に接続されている。一方、第2の変形例においては、配管104の長手方向の途中の側壁に配管104内部に連通するフランジ部120が形成され、フランジ部120の円形の開口部122を封止する座124(例えば円形)がボルト126を用いたボルト締めにより取り付けられている。座124及びボルト126は配管104と同一材料を用いることが好適である。一方、座124には、スイッチ36(防食電源20)に接続する絶縁被膜導線128が貫通し、絶縁被膜導線128がアノード12に接続されている。また、アノード12は、樹脂等の絶縁性の接着層130を介して座122に接続されており、開口部120の内径よりも小さくなるように設計されている。
上記構成において、座124は、配管104と電気的に接続されているが、絶縁被膜導線128とは絶縁している。アノード12は、接着層130により座124に接着しているが、座124とは電気的に絶縁している。よって、アノード12は配管104とは互いに電気的に絶縁している。第2の変形例では、配管104のフランジ接続を解除することなく、座124を取り外すのみでアノード12の交換が可能となるので、アノード12の交換作業を容易に行なうことができる。
なお、本実施形態は、配管104等を流れる流体は海水、または海水を逆浸透膜によりろ過して得られる淡水、及び濃縮水を前提に説明してきたが、他の電気伝導性を有する流体にも適用できる。また、分岐管22は、配管104から分岐させていたが、ポンプ114から分岐させてもよい。
水質の突発的な変動や配管等の流通経路の表面変化に随時対応して流通経路の電気防食を確実に行う電気防食方法、及び電気防食システムとして利用できる。
10………電気防食システム、12………アノード、14………挿通孔、16A,16B………絶縁材、18………挿通孔、20………防食電源、22………分岐管、24………減圧弁、26………開閉バルブ、28………水槽、30………電位差計、32………基準電極、34………参照電極、36………スイッチ、38………接地端子、40………制御部、100………淡水化プラント、102………流通経路部、104………配管、106A,106B………フランジ、108………挿通孔、110………ボルト、112………ナット、114………ポンプ、116………逆浸透膜ユニット、118………導線、120………フランジ部、122………開口部、124………座、126………ボルト、128………絶縁被膜導線、130………接着層。

Claims (8)

  1. 流体が流通する金属製の流通経路部と、前記流通経路部に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部を流通する流体に接触するアノードと、の間に防食電圧を印加して前記流通経路部に防食電流を流通させる電気防食方法であって、
    前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値となるように前記防食電圧を増加させることを特徴とする電気防食方法。
  2. 前記流通経路部の環境電位を測定し、前記環境電位が所定電位よりも高くなったときに、前記環境電位が前記所定電位よりも低くなるように前記防食電圧を増加させることを特徴とする請求項1に記載の電気防食方法。
  3. 前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードを接地する、または、前記アノードに前記防食電圧とは逆方向の電圧を印加することを特徴とする請求項1または2に記載の電気防食方法。
  4. 流体が流通する金属製の流通経路部に電気的に絶縁しつつ前記流通経路部を流通する流体に接触するアノードと、
    前記流通経路部と前記アノードとの間に防食電圧を印加して前記流通経路部に防食電流を流通させる防食電源と、
    前記防食電圧及び前記防食電流を計測する計測手段と、
    前記防食電流が所定の電流値以下となったときに前記防食電流が前記電流値となるように前記防食電圧を増加させる制御を前記防食電源に行う制御部と、を有することを特徴とする電気防食システム。
  5. 前記流通経路部の環境電位を測定する電位計測手段を有し、
    前記制御部は、前記環境電位が所定電位よりも高くなったときに、前記環境電位が前記所定電位よりも低くなるように前記防食電圧を増加させる制御を前記防食電源に行うことを特徴とする請求項4に記載の電気防食システム。
  6. 前記制御部は、前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードに前記防食電圧とは逆方向の電圧を印加する制御を前記防食電源に行うことを特徴とする請求項4または5に記載の電気防食システム。
  7. 前記アノードの接続先を、前記防食電源及び接地端子との間で切替可能な切替手段を有し、
    前記制御部は、前記防食電圧が上限電圧を超えたときに、前記アノードの接続先が前記接地端子となるように前記切替手段の切替制御を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の電気防食システム。
  8. 前記流通経路部から分岐された分岐経路と、
    前記分岐経路から排出した流体を蓄える水槽と、を有し、
    前記電位計測手段は、前記水槽に蓄えた流体に浸漬した基準電極に基づいて前記環境電位を計測し、
    前記分岐経路には、減圧弁が設けられていることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の電気防食システム。
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