JP2015187295A - 電気防食システム - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト及び高効率で、海水ポンプや海水淡水化装置等の配管材料の耐食性向上を実現することが可能な電気防食システムを提供する。【解決手段】通水用の配管6の腐食を抑制するための電気防食システムであって、配管6の継ぎ手部分を接続するフランジ部間に介在する2枚のガスケット2により一部を残して覆われるように挟まれ、一部がガスケット2から露出して配管6の内部で水と接する接水面を構成する電気防食用のアノード電極7と、少なくとも一部がガスケット2により挟まれるアノード電極用の端子1と、アノード電極7と配管6とに端子1及び電気配線10を介して接続されて、配管6の通水部に防食電流を流す直流電源9と、フランジ部とガスケット2との間をシールする第1のシール部材4と、ガスケット2と端子1との間もしくはアノード電極7と端子1との間をシールする第2のシール部材5と、コネクタ12の外周をシールする第3のシール部材13とを備えることによって、上記課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、通水用の配管の電気防食システムに係り、特に、海水を移送する配管の防食に好適な外部電源方式の電気防食システムに関する。なお、ここで「水」とは、「海水」を含めるものとする。
海水ポンプは海水を海域からくみ上げ、プラントを冷却するために用いるほか、油田等における海水を油床に注入してさらに油成分を取りだすインジェクションシステムとして用いられている。また、海水淡水化装置を用いて海水を淡水化し、工業用、農業用、生活飲料用等に利用する技術の開発が進められている。特に、RO膜(逆浸透膜:Reverse Osmosis)を用いた大型海水淡水化装置には多くの金属配管が必要となり、RO膜の寿命を左右するためもあって、金属配管材料の腐食に対する信頼性(耐食性)が重要となっている。
海水をポンプによりくみ上げ、RO設備に到達するまでの金属配管材料は通常ステンレス鋼が用いられる。ポンプや海水淡水化装置配管で耐海水材料として普及しているのは、一般的なSUS304ではなく、同じオーステナイト鋼ながら、海水中での耐食性をMo添加により高めたSUS316鋼である。海水ポンプのベルマウス、ケーシングでは二相ステンレス鋼が使用される場合もある。また、海水淡水化システムでは、RO膜で逆浸透を実施するためにより高圧になる配管には二相ステンレス鋼、たとえば、S32750のような高耐食性材料が使用される。さらに下流側のブラインと呼ばれる塩分濃縮された廃液部分の配管にもS32750のような高強度高耐食性材料が用いられている。しかし、腐食による減肉や孔食による漏洩部の発生等の問題が生じるために、一部では高級なエンジニアリングプラスチックが用いられる場合もある。
海水ポンプや海水淡水化装置の金属配管材料の耐食性向上の方法としては、金属配管材料に高耐食性金属を用いることが挙げられる。例えば、RO膜で逆浸透を実施するためにより高圧になる金属配管やブラインではS32750のようなスーパー二相ステンレスが用いられる場合がある。しかしながら、このような高価な金属を使用することは、コストの面で好ましくない。
低コスト化を図るために金属配管材料として汎用二相ステンレス鋼やオーステナイトステンレス鋼を用いる場合、配管の腐食による減肉や孔食による漏洩部の発生等の問題が生じる可能性が高いため、防食する手段が必須となる。
金属配管材料の防食方法として、上述した高耐食性金属を用いる以外には、犠牲陽極を用いる方法や、カソード電極を用いた電気防食による方法が考えられる。特に、製塩設備ではPt(白金)等の不溶性カソード電極を用いた電気防食が提案されている。これらの方法は、例えば、特開平11‐092981号公報、特開昭61−067782号公報に記載されている。
特開平11−092981号公報 特開昭61−067782号公報
海水ポンプや海水淡水化装置のコストを低減するためには、金属配管材料に加えて、電気防食に用いる電極材料も低コスト化する必要がある。特許許文献1及び特許文献2に記載の電気防食システムは、電極として高価な不溶性の白金(Pt)電極を用いており、コスト低減の観点では好ましくない。
本発明の目的は、上記事情に鑑み、低コスト及び高効率で、海水ポンプや海水淡水化装置等の金属配管材料の耐食性向上を実現することが可能な電気防食システムを提供することにある。また本発明の他の目的は、そのような電気防食システムを用いて低コストで信頼性を有する海水ポンプ及び海水淡水化装置を提供することにある。
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、通水用の配管(例えば金属配管)の腐食を抑制するための電気防食システムであって、配管の継ぎ手部分を接続するフランジ部間に介在する2枚の絶縁性ガスケットにより一部を残して覆われるように挟まれ、一部が前記ガスケットから露出して配管の内部で水と接する接水面を構成する電気防食用のアノード電極と、少なくとも一部がガスケットにより挟まれるアノード電極用の端子と、アノード電極と配管とに端子及び電気配線を介して接続されて、配管の通水部に防食電流を流す直流電源と、フランジ部とガスケットとの間をシールする第1のシール部材とガスケットと端子との間もしくはアノード電極と端子との間をシールする第2のシール部材と,端子部に導電性コネクタを介しコネクタ外周に漏水を防ぐシール部材を備えることを特徴とする電気防食システムを提供する。
また、本発明の他の一態様は、上記目的を達成するため、配管と、配管内部に設けられた回転シャフトと、回転シャフトの先端に設けられた羽根車と、回転シャフト及び羽根車を回転駆動するためのモーターとを備え、羽根車でもたらされた水流を揚水して配管内を案内する海水ポンプにおいて、配管が、上記電気防食システムを備えることを特徴とする海水ポンプを提供する。
また、本発明の他の一態様は、上記目的を達成するため、取水した海水を貯水する取水井と、取水井からの海水が濾過器を経由し、濾過器で濾過された海水を貯水する濾過海水槽と、濾過海水槽からの濾過された海水が保安フィルタを介して高圧ポンプで導かれ、淡水と塩分濃縮水に分離する逆浸透膜モジュールと、逆浸透膜モジュールで分離された淡水を貯水する生産水槽と、高圧ポンプと同軸に設置され、逆浸透膜モジュールで分離された塩分濃縮水を回収して濃縮水配管に排出する動力回収タービンとを備え、取水井、濾過器、濾過海水槽、保安フィルタ、逆浸透膜モジュール、生産水槽、高圧ポンプ及び動力回収タービンとが配管で接続されている海水淡水化装置において、配管が、上記電気防食システムを備えることを特徴とする海水淡水化装置を提供する。
本発明によれば、低コスト及び高効率で海水ポンプや海水淡水化装置等の配管材料の耐食性向上を実現することが可能な電気防食システムを提供することができる。また、本発明に係る電気防食システムを用いて、低コストな海水ポンプ及び海水淡水化装置を提供することができる。
本発明に係る電気防食システムの第1の実施形態を示す断面模式図である。 図1に示した本発明に係る電気防食システムの原理図である。 アノード電極が減肉した時のガスケットの変形の一例を示す断面模式図である。 本発明に係る電気防食システムの第2の実施形態を示す断面模式図である。 本発明に係る電気防食システムの第3の実施形態を示す断面模式図である。 本発明に係る電気防食システムの第4の実施形態を示す断面模式図である。 本発明に係る電気防食システムが適用される海水ポンプの一例を示す断面模式図である。 本発明に係る電気防食システムが適用される海水淡水化装置の一例を示す断面模式図である。 実施例2及び比較例2の腐食量の経時変化を示すグラフである。 実施例3及び比較例3の腐食量の経時変化を示すグラフである。 実施例4及び比較例4の腐食量の経時変化を示すグラフである。
また、本発明に係る電気防食システムは、以下のような態様を任意に含むことができる。
(i)第1、第2及び第3のシール部材はOリングである。
(ii)アノード電極は、リング状のものであり、2枚のガスケットは、重ね合わせることでその内周側にアノード電極の外周及び両側面を覆う環状溝が形成され、アノード電極の内周が接水面を構成する。
(iii)アノード電極はカーボン、グラファイト及びフェライトのうち少なくともいずれか1つである。
(iv)第1のシール部材は、一方の配管とこれに対応するガスケットとの間に配置された配管周方向の第1のOリングと、他方の配管とこれに対応するガスケットとの間に配置された配管周方向の第2のOリングとからなり、第2のシール部材は、端子の外周に装着された端子周方向のOリングからなる。さらに第3のシール部材はコネクタ外部周方向のOリングからなる。
(v)シール部材、ガスケット、アノード電極、端子の順に、弾性率が大きくなる。
(vi)アノード電極がカーボンシートである。
(vii)アノード電極の断面形状が三角形である。
(viii)アノード電極とガスケットとの間に有機性接着剤が設けられる。
(ix)ガスケットが渦巻き型絶縁ガスケットであり、渦巻き型絶縁ガスケットが、シール部材を兼ねている。
(x)直流電源として、一次電池、二次電池又は太陽電池のいずれかを用い、印加電圧を1V以上2V未満とし、アノード電極が直流電源のプラス側に接続される。
(xi)アノード電極と直流電源との間または配管と直流電源との間に電流計が設けられる。
(xii)アノード電極の水透過率が10%以下である。
(xiii)直流電源が、配管の外部に設けられる。
以下、本発明に係る実施形態を説明する。ただし、本発明は、ここで取り上げた実施の形態に限定されることはなく、要旨を変更しない範囲で適宜組み合わせや改良が可能である。
(電気防食システムの第1の実施形態)
図1は本発明に係る電気防食システムの第1の実施形態を示す断面模式図である。図1に示したように、本実施形態の電気防食システム100は、海水(図示せず)を移送する配管(例えば金属配管)6の継ぎ手部分を接続するフランジ部間に介在する2枚の絶縁性ガスケット2により一部を残して覆われるように挟まれ、一部がガスケット2から露出して金属配管6の内部で水と接する接水面を構成する電気防食用のアノード電極7と、少なくとも一部がガスケット2により挟まれるアノード電極用の端子1と、アノード電極7と金属配管6とに端子1及び電気配線10を介して接続されて、金属配管6の通水部に防食電流を流す直流電源9と、金属配管6のフランジ部とガスケット2との間をシールする第1のシール部材4と、ガスケット2と端子1との間をシールする第2のシール部材5とを備える。さらに、端子1はガスケット2の内部にある領域で導電性のコネクタ12を介在し,コネクタ12の外周に第3のシール部材13を備える。コネクタ12は、端子1とガスケット2間の僅かなすき間に海水が流入した際の流路遮蔽となるように、端子1よりも大きな径をもっていることが特徴であり,その外部のOリング設置がさらに海水流入の遮蔽になる。なお、第2のシール部材5は、図1のようにガスケット2と端子1との間をシールする態様のものの他、アノード電極7と端子1との間をシールする態様のものであってもよい。後者の態様については、追って詳述する。
ガスケット2及びアノード電極7はともに円環状である。2枚のガスケット2は、重ね合わせることでその内周側にアノード電極7の外周及び両側面を覆う環状溝が形成され、アノード電極7の内周が接水面を構成する。
第1のシール部材4、第2のシール部材5及び第3のシール部材の形状、材質は特に限定は無いが、例えばゴム製のOリングが好適である。
第1のシール部材4は、一方の配管とこれに対応するガスケットとの間に配置された配管周方向の第1のOリング4aと、他方の配管とこれに対応するガスケットとの間に配置された配管周方向の第2のOリング4bとからなる。第2のシール部材は、端子1の外周に装着された端子周方向のOリングからなる。第3のシール部材は,コネクタ12の外周に装着された端子周方向のOリングからなる。
アノード電極7と同様、金属配管側にも端子1’が設けられ、電気配線10を介して直流電源9に接続される。
図2は図1に示した本実施形態に係る電気防食システムの原理図である。金属配管6は直流電源9のマイナス側に接続される。また、アノード電極7は直流電源9のプラス側に接続され、直流電源9からアノード電極7に電流が供給される。このような構成とすることで、金属配管6の海水と接する表面には電子が供給されるため、海水中のカチオン(正イオン)が引き寄せられ、金属配管6は、腐食反応により自身の金属カチオンを放出することが抑制される。このような電気防食という手段を用いて、海水ポンプや海水淡水化装置の金属配管の腐食を抑制することができる。
電気防食の機能を得るために、アノード電極7は、少なくともその一部が金属配管6の内部を流れる海水に接触するようにガスケット2に保持される。また、アノード電極7は金属配管6にマイナスの電位を付与し、金属配管6を配管材料自身の自然浸漬電位よりも卑な電位とする。
アノード電極7の材料は、電気的導通があることが必要条件となる。アノード電極7の材料としては、カーボン、グラファイト及びフェライトのうちいずれか1つを採用することがコストの観点でより好ましい。また、海水淡水化装置においては、アノード電極7の材料は、金属配管6との電気的接合による電気化学的溶解によって溶出した金属が、海水淡水化装置のRO膜の機能低下を生じさせないものであることがより好ましい。具体的に説明すると、海水淡水化装置では、RO膜に使用される水処理薬剤と、アノード電極から溶出した金属とが化合して金属化合物(例えば、酸化物、水酸化物、硫酸塩、塩化物)を形成し、これらがRO膜表面に堆積してRO膜の目詰まりを引き起こし、淡水化性能を低下させるおそれがある。このことから、海水淡水化装置に適用するアノード電極7の材料としては、カーボンがより好ましい。海水ポンプでは、上記のようなアノード電極の溶出に関する問題は生じないので、アノード電極7の材料は特に限定されない。
アノード電極7としてカーボンを用いる際には、カーボンシートであることがより好ましい。
非溶解性材料である白金等はアノード電極として電気防食でよく使用されるが、高価な材料であること、また海水淡水化装置の防食装置としては、RO膜の表面に付着すると塩濃縮効果を低下させるために不適である。また、金属配管6の材料よりも卑な金属である亜鉛やアルミは犠牲陽極としても有効であるが、RO膜の表面に付着すると塩濃縮効果を低下させるために不適である。
なお、本実施形態では金属配管6の材料の電位が卑となり、カチオンが吸着しやすくなる。このため、金属配管6の材料にROの機能低下をもたらすプラス電荷を有するイオンあるいはイオン性クラスター物質を捉える効果が期待できる。また、本発明者らは、微生物腐食をもたらすバクテリアの付着を抑える効果も確認した。
アノード電極7の水透過率が10%以下であることが好ましい。
コスト低減のために、アノード電極7として上述した安価なカーボン、グラファイト又はフェライトを適用する場合、高価な白金等を用いる場合よりも減肉する量が大きくなる。アノード電極7が減肉するとガスケット2が変形し、2枚のガスケット2の間に隙間ができて海水が金属配管6の外部に流出するおそれがある。本実施形態では第1のシール部材4及び第2のシール部材5を用いて、アノード電極7の減肉に起因するガスケット2の変形を抑制し、海水リークの防止を図っている。以下に、第1のシール部材4,第2のシール部材5及び第3のシール部材の効果について説明する。
図3はアノード電極7が減肉してガスケットが変形した際のガスケットの変形の一例を示す断面模式図である。なお、端子については省略している。図3において、点線部分は減肉前のアノード電極7及びガスケット2を示し、実線部分は減肉後のアノード電極7’及びガスケット2’を示す。図3に示したように、アノード電極7は電流が供給されると次第に減肉し、三角形状となる。このようにアノード電極7が減肉すると、ガスケットが2’のように変形する。金属配管6内を流れる海水は10気圧以上であり、図3に示したようにガスケット2が変形すると、金属配管6内を流れる海水が外部へリークする。本実施形態では、第1のシール部材4及び第2のシール部材5とを設けることによって、アノード電極7が減肉しても、ガスケット2の変形を防ぐことができ、さらに端子1の位置が移動してもコネクタ12の外周に装着した第3のシール部材13により,金属配管6内を流れる海水の外部へのリークを抑制し、電気防食の効率を向上することができる。
具体的には、アノード電極7の減肉により、ガスケット2とアノード電極7の側面の間に空隙ができ、フランジ8の海水側の幅が狭まるが、第1のシール部材4がフランジ8とガスケット2の間隙で生ずる可能性がある海水の流路を遮断するので、リークが抑制される。また、第2のシール部材5により、アノード電極7の電極が消失して端子1のリードに腐食が進行するまではリークが抑制される。さらに端子1に海水が浸入しても,コネクタ12の外周シール部材13によりリークが抑制される。
以上のように、第1のシール部材4、第2のシール部材5及び第3のシール部材13は、アノード電極7の減肉によるガスケット2の変形を抑制するものであるから、アノード電極7に安価な(減肉しやすい)材料を適用した際に、本実施形態はより大きな効果を発揮することができる。
本実施形態に係る電気防食システムにおいて、第1のシール部材4、第2のシール部材5及び第3のシール部材13はガスケット2、アノード電極7、端子1,1’の順で、材料の圧縮方向の機械作用に対するヤング率が大きくなるよう材料を選択することは好ましい。このようにすることで、アノード電極7の時間経過とともに生ずる減肉がもたらすガスケットシール効果の低減を著しく抑制することができる。電気防食システムの構成部材と好ましいヤング率を下記表1に示す。
本実施形態では、アノード電極7をガスケット2に設け、ガスケット2を金属配管6のフランジ部を固定するボルトによって固定した(図示せず)。このようにすることで、金属配管6内の海水の流れを妨げることなく、金属配管6を電気防食することができる。また、金属配管6に海水を通水する場合、塩濃度に依存する腐食現象が時間の経過とともに発生し、特に、配管結合部であるフランジ部や、表面組織と表面粗さが不均一となる溶接部では腐食速度が大きくなる。本実施例では金属配管6のフランジ部の接続部にアノード電極7を保持したガスケット2を設置することによって、フランジの接続部の腐食(いわゆる、すきま腐食)を著しく抑制することができる。
金属配管6とアノード電極7に電位差を生ずるための直流電源9としては、特に限定はなく、乾電池等の一次電池、鉛電池又はリチウム電池等の二次電池、直流電源、あるいは太陽電池のいずれでもよい。電位差としては、1V以上2V未満を印加できることが好ましい。上述したアノード電極7(カーボン、グラファイト又はフェライト)の自然電極電位は、+0.5Vであり、金属配管6(ステンレス鋼)の自然電極電位は、−0.5Vであるため、アノード反応を起こすための金属配管6に印加する最低印加電位は1Vとなる。また、2Vを超えると、海水が電気分解されることによって次亜塩素酸が発生する恐れがあるので、印加電圧は2V未満にすることが好ましい。また、図1に示したように、電流計11を直流電源9と直列に配置してもよい。電流計11としては、抵抗の少ない内部回路を有するものを使用する。この際の電流値は任意であるが、10μA以上が望ましい。
また、電位差を有することができるカソードの範囲は通常ワグナー長さとして知られており、カソードの形状、海水の流速、電気伝導度、温度に依存するが、数m以上に達する。電位としては前述のように1V以上が適し、2Vを超えると水の電気分解による水素発生をもたらすために、ワグナー長を稼ぐための電位付与は限定される。
金属配管6としては特に限定は無いが、ステンレス鋼が好適である。ステンレス鋼としてはコストの観点から、SUS316L、S32101等がより好ましい。
(電気防食システムの第2の実施形態)
図4は本発明に係る電気防食システムの第2の実施形態を示す断面模式図である。図4では、ガスケット401、アノード電極402、端子403、コネクタ406,第1のシール部材404,第2のシール部材405及び第3のシール材407のみ示しており、金属配管、金属配管に接続される端子及び金属配管とアノード電極のそれぞれに電気配線を介して接続される直流電源については省略している。本実施形態では、第2のシール部材405はアノード電極402と端子403との間をシールするものであり、アノード電極402の形状が第1の実施形態と異なる部分である。
図4に示したように、アノード電極402の断面形状は三角形状である。電流密度一定での低電圧防食においては、アノード電流が、防食時間の増加に伴う減肉の進行に伴って低減する。すなわち、この形状の電極を用いて電流の経時変化測定(モニタリング)することにより、アノード電極の消耗具合を知ることができる。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(電気防食システムの第3の実施形態)
図5は本発明に係る電気防食システムの第3の実施形態を示す断面模式図である。図5では、ガスケット501、アノード電極502、端子503、コネクタ507、第1のシール部材504,第2のシール部材505及び第3のシール部材508のみ示しており、金属配管、金属配管に接続される端子及び金属配管とアノード電極のそれぞれに電気配線を介して接続される直流電源については省略している。本実施形態では、第2のシール部材505はアノード電極502と端子503との間をシールするものであり、アノード電極502とガスケット501との間に有機性接着剤506を設けている点が第1の実施形態と異なる部分である。このようにすることで、アノード電極502とガスケット501との密着性を高めることができ、アノード電極502とガスケット501との界面で生じるすき間腐食の進行を抑制することができる。
有機性接着剤としては特に限定はなく、例えばエポキシ接着剤等を使用することができる。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(電気防食システムの第4の実施形態)
図6は本発明に係る電気防食システムの第4の実施形態を示す断面模式図である。図6では、ガスケット601、アノード電極602、端子603,コネクタ604及び第3のシール部材605のみ示しており、金属配管、金属配管に接続される端子及び金属配管とアノード電極のそれぞれに電気配線を介して接続される直流電源については省略している。ガスケット601を円環状のガスケットではなく、渦巻状のガスケットとしている点が第1の実施形態と異なる部分である。このようにすることでアノード電極602は渦巻状の絶縁ガスケット601により中心部が被覆され、アノード電極602が減肉しても、ガスケット601のシール性が維持される。すなわち、本実施形態では、渦巻状のガスケットがシール部材を兼ねる構成となっている。なお、渦巻状のガスケットは、上述した円環状のガスケットよりも耐高圧性を有するものである。その他の構成については第1の実施形態と同様であるので、説明を省略する。
(海水ポンプ)
図7は本発明に係る電気防食システムが適用される海水ポンプの一例を示す断面模式図である。図7に示したように、海水ポンプ200の主要部材としてコラムパイプ201、ケーシング202、ケーシングライナ203、およびベルマウスケーシング204が海水ポンプ200の外周側に設置されており、これらはフランジ205で相互に連結されている。そしてコラムパイプ201、ケーシング202、ケーシングライナ203、及びベルマウスケーシング204の内側の海水ポンプの軸心側には回転シャフト206が配設されており、この回転シャフト206の先端側に羽根車(インペラ)208が設けられている。図7では図示しないが、海水ポンプには回転シャフト206及び羽根車208を回転駆動するためのモーターが設けられており、該モーターによって駆動した回転シャフト206及び羽根車208でもたらされる水流が、図7の紙面上部へ移動する水流となり、揚水される。
本実施例の海水ポンプ200では、コラムパイプ201の外面部にアノード電極103を配設し、導電性固定具104でコラムパイプ201と電気的導通を取りながら絶縁シート111を介して固定した。また、アノード電極103の側面に電流計112を配設した。電流計112はケーブル115で直流電源装置113に接続されている。ケーブル115は信号の送受信と電力供給の機能を有する。なお、図7では見やすいようアノード電極103と直流電源部113を大きく記載したが、大小を問わないことは言うまでも無い。また、図示していないが、アノード電極103がコラムパイプ201の内面を流れる海水と接するように、フランジ構造を介して設置した(図省略)。この際、ポンプ内の水の流れに影響を与えない目的と、アノード電極103の脱落を防ぐ目的から、コラムパイプ201のフランジ面にアノード電極103を配設した。この場合、コラムパイプ201とアノード電極103の間は絶縁した。
(海水淡水化装置)
図8は本発明に係る電気防食システムが適用される海水淡水化装置の一例を示す断面模式図である。図8に示したように、海水淡水化装置は海水の取水ポンプ300、海水を貯水する取水井301、二層ろ過器302、ろ過海水槽303、保安フィルタ304、高圧ポンプ305、逆浸透膜モジュール306、動力回収タービン307、生産水槽308、濃縮水配管309、配管310,311,312を備えている。また、海水の移送のため、各所にポンプ313が設けられている。
このうち、取水ポンプ300はコラムパイプ内外面が海水に浸漬するため、それぞれ本発明の電気防食システムが適用される。また、高圧ポンプ305、ポンプ313は、海水に接する内面に本発明の電気防食システムを適用される。
高圧ポンプから下流の配管部分では金属配管が用いられ、10気圧以上の内圧で海水が流動する。これらの金属配管では、塩濃度に依存する腐食現象が時間経過とともに発生し、特に、配管結合部であるフランジ部や、表面組織と表面粗さが不均一となる溶接部では反応速度が大きな腐食が進展する場合がある。この腐食作用を抑制するために、金属配管に本発明の電気防食システムが好適である。
前述したように、海水淡水化装置に本発明の電気防食システムを適用する場合は、アノードからの金属イオンの溶出や部分的な脱離により、RO膜の劣化(逆浸透膜モジュールの劣化)が促進される可能性があるため、劣化が促進されにくい材料を使用する必要がある。
以下、実施例及び比較例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(リークテスト)
本発明の第1の実施形態に係る電気防食システムを適用した金属配管について、海水のリークテストを行った。金属配管に人工海水を20atm、72時間通水し、直流電源装置の印加電圧を3Vとした。リークテストの結果、リークが無い場合を「合格」と評価し、リークがある場合を「不合格」と評価した。測定結果を表2に示す。
表2から、本発明に係る電気防食システム(実施例1)はリークが無く、リークテスト評価が合格となった。シール部材を片方省略した電気防食システム(参考例1及び2)においてもリークが生じ、リークテスト評価が不合格となった。また、シール部材を両方省略した比較例1も、リークが生じ、リークテスト評価が不合格となった。このことから、本発明に係る電気防食システムは、アノード電極の減肉によるガスケットの変形を抑制し、海水のリークを確実に防止可能であることが確認された。
(SUS316L鋼の腐食量評価(1))
本発明の第1の実施形態に係る電気防食システムにおいて、ステンレス配管の腐食量の経時変化を評価した。
金属配管としてステンレス鋼であるSUS316L鋼を用い、アノード電極として人造黒鉛(グラファイト)を用いた。金属配管にブライン水(塩濃縮水)を想定した人工海水(60℃の空気飽和した塩濃度7%)を通水し、直流安定化電源を用いて金属配管が人造黒鉛より−1Vとなる電圧を保持するように制御し、腐食量の経時変化を測定した。腐食量は、通水前後の金属配管の重量差から求めた。測定結果を図9に示す。図9において、実施例2は本発明の第1の実施形態の電気防食システムを用いた場合であり、比較例2は本発明に係る電気防食を用いず、単純浸漬した結果である。
図9から、1000時間経過後の比較例2の腐食量は、実施例2の腐食量の7倍以上となり、本発明の電気防食システムによって、金属配管の腐食が著しく抑制されることが確認された。
(SUS316L鋼の腐食量評価(2))
本発明の第1の実施形態に係る電気防食システムにおいて、ステンレス配管の腐食量の経時変化を評価した。
金属配管としてステンレス鋼であるSUS316L鋼を用い、アノード電極として人造黒鉛(グラファイト)を用いた。金属配管にブライン水(塩濃縮水)を想定した人工海水(25℃の空気飽和した塩濃度3.5%)を通水し、直流安定化電源を用いて金属配管が人造黒鉛より−1Vとなる電圧を保持するように制御し、腐食量の経時変化を測定した。
腐食量は、流体前後の金属配管の重量差から求めた。測定結果を図10に示す。図10において、実施例3は本発明の第1の実施形態の電気防食システムを用いた場合であり、比較例3は本発明に係る電気防食を用いず、単純浸漬した結果である。
図10から、1000時間経過後の比較例3の腐食量は、実施例3の腐食量の6倍以上となり、本発明の電気防食システムによって、金属配管の腐食が著しく抑制されることが確認された。
(S32101の腐食量評価)
本発明の第1の実施形態に係る電気防食システムにおいて、ステンレス配管の腐食量の経時変化を評価した。
金属配管としてステンレス鋼であるS32101鋼を用い、アノード電極として人造黒鉛(グラファイト)を用いた。金属配管にブライン水(塩濃縮水)を想定した人工海水(25℃の空気飽和した塩濃度3.5%)を流体し、直流安定化電源を用いて金属配管が人造黒鉛より−1Vとなる電圧を保持するように制御し、腐食量の経時変化を測定した。腐食量は、流体前後の金属配管の重量差から求めた。測定結果を図11に示す。図11において、実施例4は本発明の第1の実施形態の電気防食システムを用いた場合であり、比較例4は本発明に係る電気防食を用いず、単純浸漬した結果である。
図11から、1000時間経過後の比較例4の腐食量は、実施例4の腐食量の8倍以上となり、本発明の電気防食システムによって、金属配管の腐食が著しく抑制されることが確認された。
以上説明したように、本発明によれば、低コスト及び高効率で海水ポンプや海水淡水化装置等の金属配管材料の耐食性向上を実現することが可能な電気防食システムを提供することができること、及び本発明に係る電気防食システムを用いて、低コストな海水ポンプ及び海水淡水化装置を提供することができることが示された。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、前記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。さらに、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
本発明の電気防食システムは、海水ポンプ、海水淡水化装置、洋上風力発電設備などの海水プラントに広く適用することができる。また、船舶、港湾設備、埋設配管、原油配管など、電気防食システムが使用される設備に広く適用することができる。
1,1’,403,503,603…端子、
2,2’,401,501,601…ガスケット、
3,8…フランジ、
4,4a,4b,404,504…第1のシール部材、
5,405,505…第2のシール部材、
6…配管、
7,7’,103,402,502,602…アノード電極、
9,113…直流電源、
10,115…ケーブル、
11,112…電流計、
12,407,507…コネクタ、
13,13a,13b,407,508…第3のシール部材、
506…有機性接着剤、
100…電気防食システム、
104…導電性固定具、
200…海水ポンプ、
201…コラムパイプ、
202…ケーシング、
203…ケーシングライナ、
204…ベルマウスケーシング、
205…フランジ、
206…回転シャフト、
208…羽根車(インペラ)、
300…取水ポンプ、
301…取水井、
302…二層ろ過器、
303…ろ過海水槽、
304…保安フィルタ、
305…高圧ポンプ、
306…逆浸透膜モジュール、
307…動力回収タービン、
308…生産水槽、
309…濃縮水配管、
310,311,312…配管、
313…ポンプ、

Claims (16)

  1. 通水用の配管の腐食を抑制するための電気防食システムであって、
    前記配管の継ぎ手部分を接続するフランジ部間に介在する2枚の絶縁性ガスケットにより一部を残して覆われるように挟まれ、前記一部が前記ガスケットから露出して前記配管の内部で水と接する接水面を構成する電気防食用のアノード電極と、
    少なくとも一部が前記ガスケットにより挟まれるアノード電極用の端子と、
    前記アノード電極と前記配管とに前記端子及び電気配線を介して接続されて、前記配管の通水部に防食電流を流す直流電源と、
    前記フランジ部と前記ガスケットとの間をシールする第1のシール部材と、
    前記ガスケットと前記端子との間もしくは前記アノード電極と前記端子との間をシールする第2のシール部材と、
    コネクタの外周をシールする第3のシール部材を備えることを特徴とする電気防食システム。
  2. 請求項1に記載の電気防食システムにおいて、
    前記第1,第2及び第3のシール部材はOリングであることを特徴とする電気防食システム。
  3. 請求項1または2に記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極は、リング状のものであり、
    前記2枚のガスケットは、重ね合わせることでその内周側に前記アノード電極の外周及び両側面を覆う環状溝が形成され、
    前記アノード電極の内周が前記接水面を構成することを特徴とする電気防食システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極は、カーボン、グラファイト及びフェライトのうち少なくともいずれか1つであることを特徴とする電気防食システム。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記第1のシール部材は、一方の配管とこれに対応するガスットとの間に配置された配管周方向の第1のOリング、他方の配管とこれに対応するガスケットとの間に配置された配管周方向の第2のOリング,及び端子部とガスケットとの間に設置された第3のOリングを備え、
    前記第2のシール部材は、前記端子の外周に装着された端子周方向のOリングを備えることを特徴とする電気防食システム。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記シール部材、前記ガスケット、前記アノード電極、前記端子の順に、ヤング率が大きくなることを特徴とする電気防食システム。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極がカーボンシートであることを特徴とする電気防食システム。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極の断面形状が三角形であることを特徴とする電気防食システム。
  9. 請求項1ないし8に記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極と前記ガスケットとの間に有機性接着剤が設けられることを特徴とする電気防食システム。
  10. 請求項1ないし9に記載の電気防食システムにおいて、
    前記ガスケットが渦巻き型絶縁ガスケットであり、
    前記渦巻き型絶縁ガスケットが、前記シール部材を兼ねていることを特徴とする電気防食システム。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記直流電源として、一次電池、二次電池又は太陽電池のいずれかを用い、印加電圧を1V以上2V未満とし、
    前記アノード電極が前記直流電源のプラス側に接続されることを特徴とする電気防食システム。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極と前記直流電源との間または前記配管と前記直流電源との間に電流計が設けられることを特徴とする電気防食システム。
  13. 請求項1ないし12のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記アノード電極の水透過率が10%以下であることを特徴とする電気防食システム。
  14. 請求項1ないし13のいずれかに記載の電気防食システムにおいて、
    前記直流電源が、前記配管の外部に設けられることを特徴とする電気防食システム。
  15. 配管と、前記配管内部に設けられた回転シャフトと、前記回転シャフトの先端に設けられた羽根車と、前記回転シャフト及び前記羽根車を回転駆動するためのモーターとを備え、前記羽根車でもたらされた水流を揚水して前記配管内を案内する海水ポンプにおいて、
    前記配管が、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の電気防食システムを備えることを特徴とする海水ポンプ。
  16. 取水した海水を貯水する取水井と、前記取水井からの海水が濾過器を経由し、前記濾過器で濾過された海水を貯水する濾過海水槽と、前記濾過海水槽からの濾過された海水が保安フィルタを介して高圧ポンプで導かれ、淡水と塩分濃縮水に分離する逆浸透膜モジュールと、前記逆浸透膜モジュールで分離された淡水を貯水する生産水槽と、前記高圧ポンプと同軸に設置され、前記逆浸透膜モジュールで分離された塩分濃縮水を回収して濃縮水配管に排出する動力回収タービンとを備え、前記取水井、前記濾過器、前記濾過海水槽、前記保安フィルタ、前記逆浸透膜モジュール、前記生産水槽、前記高圧ポンプ及び前記動力回収タービンとが配管で接続されている海水淡水化装置において、
    前記配管が、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の電気防食システムを備えることを特徴とする海水淡水化装置。
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