JP2016017112A - コークス炉の炉蓋脱着装置 - Google Patents

コークス炉の炉蓋脱着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016017112A
JP2016017112A JP2014139718A JP2014139718A JP2016017112A JP 2016017112 A JP2016017112 A JP 2016017112A JP 2014139718 A JP2014139718 A JP 2014139718A JP 2014139718 A JP2014139718 A JP 2014139718A JP 2016017112 A JP2016017112 A JP 2016017112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
lifter
coke oven
lid
furnace lid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014139718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6378952B2 (ja
Inventor
周次 片峯
Shuji Katamine
周次 片峯
三千洋 上田
Michihiro Ueda
三千洋 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Texeng Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Texeng Co Ltd filed Critical Nippon Steel and Sumikin Texeng Co Ltd
Priority to JP2014139718A priority Critical patent/JP6378952B2/ja
Publication of JP2016017112A publication Critical patent/JP2016017112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6378952B2 publication Critical patent/JP6378952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)

Abstract

【課題】炉蓋の脱着を安定かつ容易に実施可能なコークス炉の炉蓋脱着装置を提供する。
【解決手段】コークス炉の炉蓋と対向する位置に配置し、上下に配置されたフック24、25を用いて、コークス炉の炉口に炉蓋を脱着するリフター11と、リフター11がその軸心を中心として旋回可能となるように上下方向両端部を支持する支持枠12とを有し、支持枠12に、リフター11を炉蓋に対して傾動可能とする炉長方向傾動機構28が設けられたコークス炉の炉蓋脱着装置10であり、支持枠12には、リフター11の上端部15と下端部18を、それぞれ独立に炉蓋の幅方向に移動させ、リフター11を炉蓋の幅方向に傾動可能とする炉団方向傾動機構29が設けられ、リフター11には、フック24、25を、リフター11の軸心を中心として回動可能とする回動機構30が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コークス炉の操業を行う押出機やガイド車等に設置されるコークス炉の炉蓋脱着装置に係り、更に詳細には、老朽化し劣化(変形)したコークス炉の炉蓋脱着に適した装置に関する。
コークス炉は、原料となる石炭を乾留しコークスを製造する複数の炭化室(窯ともいう)を有しており、この各炭化室の炉口には炉蓋が、脱着可能に取付けられている。
このコークス炉の一方側には、製造したコークスを炭化室から押し出す押出機の走行レールが、また、コークス炉の他方側には、炭化室から押し出されたコークスを案内するガイド車と、このガイド車で案内されたコークスを受ける消火車(バケット台車)の各走行レールが、コークス炉の炉団方向(長手方向)に渡って、それぞれ敷設されている。
上記した押出機とガイド車には、炭化室からのコークスの押し出しに際し、各炉口の炉蓋を脱着するための炉蓋脱着装置が設けられている。具体的には、炉蓋と対向する位置に配置するリフターを有しており、このリフターは、炉蓋の脱着時において、炉蓋の吊り上げと吊り下げが可能な構成となっている。
これにより、押出機、消火車、及びガイド車を、それぞれ走行レール上で移動又は停止させ、炉蓋脱着装置を用いて炉蓋を脱着することで、各炭化室で製造したコークスを、押出機によって炭化室から排出し、ガイド車を介して消火車へ積載できる。
ところで、上記したコークス炉には、老朽化に伴う炉体の膨張や倒れが発生している。
このため、炉口に取付けられた炉蓋は、コークス炉の炉団方向や炉長方向(炉団方向に直交する方向)に傾いたり、また、平面視してねじれたりしている。更に、これら炉蓋の傾き状態やねじれ状態は、炭化室ごとに異なっている。
このため、コークス炉の操業時に、炉蓋の脱着不良が多発し、例えば、コークス炉の操業遅延やコークスの減産といった問題が発生していた。
そこで、例えば、特許文献1に記載のように、炉体(炉口、炉蓋)のゆがみやずれに対応して、リフターの姿勢を修正する炉蓋脱着装置(コークス炉用炉蓋脱着機)が提案されていた。具体的にこの炉蓋脱着装置は、リフターを、その上方部に設置されたクロスピンにより、炉団方向、炉長方向、及び炉口ねじれ方向に揺動可能に支持すると共に、炉口に対して前後方向及び上下方向に移動可能とする支持機構と、リフターを、炉団方向、炉長方向、及び、炉口ねじれ方向にそれぞれ揺動させる、炉団方向駆動機構、炉長方向駆動機構、及び、炉口ねじれ方向駆動機構とを有するものである。
特許第2813788号公報
しかしながら、上記した炉蓋脱着装置の炉団方向駆動機構は、リフターの下方部に設置されているため、この炉団方向駆動機構を用いてリフターの炉団方向の傾きを調整する場合、傾きが大きくなるに伴って、正面視した際のリフターの重心位置が、支持機構の重心位置から大きくずれる。このため、例えば、リフターによる炉蓋脱着の際の安定性が悪くなり、また、クロスピンに余分な負荷が加わり破損するおそれがある。
なお、リフターの安定性を確保するため、その位置を固定する機構を、支持機構に設けることも考えられる。しかし、この場合、リフターの傾きにも対応可能な構成とする必要があり、装置構成が複雑になるおそれがある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、炉蓋の脱着を安定かつ容易に実施可能なコークス炉の炉蓋脱着装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るコークス炉の炉蓋脱着装置は、コークス炉の炉蓋と対向する位置に配置し、上下に配置された一対のフックを用いて、前記コークス炉の炉口に前記炉蓋を脱着するリフターと、該リフターがその軸心を中心として旋回可能となるように該リフターの上下方向両端部を支持する支持枠とを有し、前記支持枠に、前記リフターを前記炉蓋に対して傾動可能とする炉長方向傾動機構が設けられたコークス炉の炉蓋脱着装置において、
前記支持枠には、前記リフターの上端部と下端部を、それぞれ独立に前記炉蓋の幅方向に移動させ、前記リフターを前記炉蓋の幅方向に傾動可能とする炉団方向傾動機構が設けられ、
前記リフターには、前記一対のフックを、前記リフターの軸心を中心として回動可能とする回動機構が設けられている。
本発明に係るコークス炉の炉蓋脱着装置において、更に、前記支持枠には、該支持枠に対する前記リフターの位置決めを行うロック手段が設けられ、しかも、該ロック手段は、前記炉団方向傾動機構による前記リフターの傾動状態に対応して傾動可能であることが好ましい。
本発明に係るコークス炉の炉蓋脱着装置において、前記炉長方向傾動機構、前記炉団方向傾動機構、及び、前記回動機構のいずれか1又は2以上による位置調整量は、予め測定された前記炉蓋の前記炉口への取付け位置に基づいて、前記コークス炉の炭化室ごとに設定することができる。
本発明に係るコークス炉の炉蓋脱着装置において、前記炉長方向傾動機構、前記炉団方向傾動機構、及び、前記回動機構のいずれか1又は2以上による位置調整量は、前記リフターが前記炉蓋と対向した際に、該炉蓋の前記炉口への取付け位置を検出して、前記コークス炉の炭化室ごとに求めてもよい。
本発明に係るコークス炉の炉蓋脱着装置は、支持枠に、リフターの上端部と下端部をそれぞれ独立に移動させ、リフターを炉蓋の幅方向に傾動可能とする炉団方向傾動機構が設けられているので、例えば、リフターの傾き量を大きくしても、正面視した際のリフターの重心位置が支持枠の重心位置から大きくずれることはない。また、リフターには、一対のフックを回動可能とする回動機構が設けられているので、支持枠を動かすことなく、炉蓋のねじれに対応したフックの回動を容易にできる。
これにより、炉蓋の脱着を安定かつ容易に実施できるので、従来よりも炉蓋の脱着不良の発生頻度を低減でき、コークス炉の安定操業が可能となり、コークスを安定に製造できる。
更に、支持枠に、リフターの位置決めを行うロック手段が設けられ、このロック手段が、炉団方向傾動機構によるリフターの傾動状態に対応して傾動可能である場合、リフターを炉蓋の幅方向に傾動させた際にも、簡単な構成で、支持枠に対するリフターの位置決めができる。
ここで、炉長方向傾動機構、炉団方向傾動機構、及び、回動機構のいずれか1又は2以上による位置調整量が、予め測定された炉蓋の炉口への取付け位置に基づいて、コークス炉の炭化室ごとに設定されている場合、リフターを自動的に適正位置に配置できる。
また、上記位置調整量が、リフターが炉蓋と対向した際に、炉蓋の炉口への取付け位置を検出して、コークス炉の炭化室ごとに求められる場合、例えば、炉蓋の炉口への取付け位置が変化しても、リフターを自動的に適正位置に配置できる。
本発明の一実施の形態に係るコークス炉の炉蓋脱着装置の斜視図である。 同炉蓋脱着装置の支持枠の上側吊持部内の斜視図である。 同炉蓋脱着装置の支持枠の下側支持部内の斜視図である。 同炉蓋脱着装置のリフターの部分平断面斜視図である。 同炉蓋脱着装置のフックの回動機構の斜視図である。 同炉蓋脱着装置のロック機構の斜視図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係るコークス炉の炉蓋脱着装置(以下、単に炉蓋脱着装置ともいう)10は、炉蓋(図示しない)の脱着を安定かつ容易に実施可能な装置である。以下、コークス炉の長手方向を炉団方向(左右方向、炉蓋の幅方向)、これに直交する方向(コークスの押し出し方向)を炉長方向(前後方向)、水平面(炉団方向と炉長方向を含む平面)に直交する軸回りに旋回する方向をねじれ方向(回動方向)として、説明する。
炉蓋脱着装置10は、コークス炉の炉口に炉蓋を脱着するリフター11と、このリフター11を支持する支持枠12とを有している。
支持枠12は、炉長方向前側(炉蓋側)が開口した側面視して(炉団方向からみて)コ字状(C字状)のものであり、その開口部13には、リフター11が立設状態で配置されている。なお、支持枠12は、その炉長方向後側(炉蓋とは反対側)が、コークス炉の操業を行う押出機やガイド車等(図示しない)に取付け固定されている。
リフター11は、長尺のガイド部材14を有している。
ガイド部材14の上端部15には、図1、図2に示すように、その軸心をリフター11の軸心上に配置した旋回軸16が取付け固定され、この旋回軸16が、支持枠12の炉長方向前側に突出した上側吊持部17に旋回可能に取付けられている。また、ガイド部材14の下端部18には、図1、図3に示すように、その軸心をリフター11の軸心上に位置させた貫通孔19が形成され、この貫通孔19に、支持枠12の炉長方向前側に突出した下側支持部20に設けられた支持軸21が、挿通されている。
これにより、支持枠12がガイド部材14の上下方向両端部(即ち、上端部15と下端部18)を支持し、リフター11を立設状態で旋回可能に支持できる。
図1、図4に示すように、ガイド部材14内には、ガイド車輪22が設けられた昇降部材23が、ガイド部材14に沿って昇降可能に配置され、この昇降部材23の炉長方向前側には、上下(昇降)方向に間隔を有して配置された一対のフック24、25(側面視してL字状)が設けられている。また、ガイド部材14の炉長方向前側には、ピストンロッド26の進退方向が上下方向に一致するように、トラニオン構造の昇降用シリンダー27が取付け固定され、ピストンロッド26の先端部が上側のフック24に取付けられている。なお、昇降用シリンダー27は、炉団方向に傾動可能となるように、ガイド部材14に設けられている。
これにより、昇降用シリンダー27を動作させ、昇降部材23を昇降させて、一対のフック24、25を昇降できる。
使用にあっては、まず、コークスの押し出しを行う炭化室の一方側と他方側にそれぞれ押出機とガイド車を停止させた後、この押出機とガイド車それぞれに取付けられた炉蓋脱着装置10の支持枠12を炉蓋の前方に移動させ、リフター11を、炉蓋と対向する位置に配置する。
次に、昇降用シリンダー27を用いて、昇降部材23をガイド部材14に沿って昇降させ、リフター11に設けられた各フック24、25で、炉蓋の前面に取付け固定された閂(係止棒)を下方から支持する。
これにより、炉蓋の脱着を行うことができる。
また、炉蓋脱着装置10は、炉長方向傾動機構28、炉団方向傾動機構29、及び、回動機構30を有している。
炉長方向傾動機構28は、図1〜図3に示すように、支持枠12に設けられ、リフター11を炉長方向に(炉蓋に対して)傾動可能とするものである。この炉長方向傾動機構28は、支持枠12の上側吊持部17に設けられた上部吊持手段31と、支持枠12の下側支持部20に設けられた下部傾動手段32とを有している。
上部吊持手段31は、図1、図2に示すように、ガイド部材14の旋回軸16に設けられた揺動部33を支持するスライド支持部34と、このスライド支持部34の炉団方向両側に外方へ向けて突出状態で取付け固定された水平ピン35とを有している。この水平ピン35は、スライド支持部34(ガイド部材14)が炉長方向に揺動可能となるように、支持枠12の上側吊持部17に回動可能に設けられている。
下部傾動手段32は、図1、図3に示すように、支持軸21が設けられたスライド部36と、下側支持部20に取付け固定され、スライド部36を炉長方向に摺動可能とするガイド溝部37とを有している。
ガイド溝部37には、ピストンロッド38の進退方向が炉長方向に一致するように、トラニオン構造の炉長方向用シリンダー39が取付け固定され、ピストンロッド38の先端部がスライド部36に取付けられている。また、支持軸21は、これと直交する炉団方向に配置される支持ロッド40に取付け固定され、この支持ロッド40が、その軸心を中心として回動可能となるように、スライド部36に設けられている。なお、炉長方向用シリンダー39は、ガイド溝部37に対するスライド部36の移動位置に応じて、傾動可能となるように、ガイド溝部37に設けられている。
以上の構成により、炉長方向用シリンダー39を動作させ、スライド部36をガイド溝部37に対して摺動させることで、リフター11を炉長方向に傾動可能にできる。
炉団方向傾動機構29は、図1〜図3に示すように、支持枠12に設けられ、リフター11(ガイド部材14)の上端部15と下端部18を、それぞれ独立に炉団方向(炉蓋の幅方向)に移動させ、リフター11を炉蓋の幅方向に傾動可能とするものである。
この炉団方向傾動機構29は、支持枠12の上側吊持部17に設けられた上部移動手段41と、支持枠12の下側支持部20に設けられた下部移動手段42とを有し、それぞれが独立して動作可能な構成となっている。
上部移動手段41は、図1、図2に示すように、ガイド部材14の旋回軸16が旋回可能に設けられた上記した揺動部33と、この揺動部33の炉長方向両側に、外方へ向けて突出状態で設けられたガイドピン43とを有している。
このガイドピン43は、上記したスライド支持部34の炉長方向両側に形成された、炉団方向に幅広となった長孔44内に、スライド移動可能に挿通されている。
支持枠12の上側吊持部17の上面には、ピストンロッド45の進退方向が炉団方向に一致するように、トラニオン構造の上部炉団方向用シリンダー46が取付け固定され、ピストンロッド45の先端部が揺動部33に取付け固定されている。なお、上部炉団方向用シリンダー46のピストンロッド45は、上側吊持部17に対する揺動部33(スライド支持部34)の炉長方向の傾動状態に応じて、回動可能となるように、揺動部33に設けられている。
これにより、上部炉団方向用シリンダー46を動作させ、揺動部33をスライド支持部34に対して移動させることで、リフター11の上端部15を炉団方向に傾動可能にできる。
下部移動手段42は、図1、図3に示すように、支持軸21を炉団方向に移動させるため、支持ロッド40を炉団方向に移動させるトラニオン構造の下部炉団方向用シリンダー47を有している。この下部炉団方向用シリンダー47は、ピストンロッド48の進退方向が炉団方向に一致するように、支持枠12の下側支持部20に取付け固定され、しかも、ピストンロッド48が支持ロッド40に取付けられている。
これにより、下部炉団方向用シリンダー47を動作させ、支持ロッド40をスライド部36に対して移動させることで、リフター11の下端部18を炉団方向に傾動可能にできる。
回動機構30はリフター11に設けられ、前記した一対のフック24、25を、リフター11の軸心を中心として回動可能とするものである。
この回動機構30は、図1、図4に示すように、昇降部材23を炉団方向両側から挟み込むように配置された一対のガイドレール49、50を有している。このガイドレール49、50は、それぞれの外周面51、52が平面視して円弧状となっており、この2つの外周面51、52が、平面視して1つの仮想円上に位置している。
上記したガイドレール49、50の外周面51、52側には、図1、図4、図5に示すように、ガイドレール49、50を炉団方向両側から挟み込むように、摺動部53、54が配置されている。なお、各摺動部53、54は、ガイド部材14に取付け固定されている。
ガイドレール49、50の外周面51、52にそれぞれ対向する摺動部53、54の内周面55、56は、外周面51、52に対応して凹んだ曲面となっている。
これにより、一対のガイドレール49、50が、摺動部53、54の内周面55、56でガイドされながら、平面視して回動可能となっている。
ガイド部材14の炉長方向後側には、ピストンロッド57の進退方向が炉団方向に一致するように、トラニオン構造の回動用シリンダー58が取付け固定され、ピストンロッド57の先端部が対となるガイドレール49、50に取付け固定されている。なお、回動用シリンダー58は、炉長方向に傾動可能となるように、ガイド部材14に設けられている。
これにより、回動用シリンダー58を動作させ、ガイドレール49、50を摺動部53、54に対して回動させることで、一対のフック24、25を、リフター11(旋回軸16と支持軸21)の軸心を中心として回動可能にできる。なお、摺動部53、54に対するガイドレール49、50(フック24、25)の位置決めは、リフター11の下部に設けられた回動保持用シリンダー59で実施できるが、これに限定されるものではない。
更に、炉蓋脱着装置10には、図1、図6に示すように、支持枠12に対するリフター11の旋回位置の位置決めを行うロック機構60が設けられている。
リフター11には、前記した炉蓋の脱着を行うフック24、25が設けられているだけでなく、リフター11のフック24、25が設けられている面とは異なる面に、ドアクリーナ及びシートクリーナ(図示しない)が設けられている場合もある。この場合、リフター11を、その軸心を中心として90度旋回させる必要がある。
なお、このリフター11の旋回は、図1、図2に示す旋回用シリンダー61を用い、ガイド部材14の旋回軸16を、揺動部33に対して回動させることで、実施できる。
しかし、上記したように、リフター11を、旋回用シリンダー61を用いて旋回させる場合、支持枠12に対するリフター11の位置決めを行わなければ、リフター11の安定性が悪くなる。そこで、リフター11の安定性を向上させるため、ロック機構60を用いて、支持枠12に対するリフター11の位置決めを行う。
上記したロック機構60は、図1、図6に示すように、支持枠12の炉長方向前面(リフター11の炉長方向後方)に設けられたロック手段62を有しており、このロック手段62は、位置決め用シリンダー63と、この位置決め用シリンダー63を取付け固定した固定台63aを有している。
位置決め用シリンダー63を取付け固定した固定台63aは、ピストンロッド64の進退方向が上下方向に一致するように、かつ、位置決め用シリンダー63が炉団方向に振り子状態で傾動可能となるように、支持枠12に取付け固定された固定板65に吊持(軸支)されている。なお、固定台63aの炉団方向両側にはガイド孔66が設けられ、また、固定板65にはガイド孔66に挿通するガイドピン67が設けられ、位置決め用シリンダー63(固定台63a)を固定板65に対して炉団方向に傾動可能となるように、ガイドしている。
また、支持枠12には、ピストンロッド68の進退方向が炉団方向に一致するように、トラニオン構造の傾動用シリンダー69が取付け固定され、ピストンロッド68の先端部が固定台63aを介して位置決め用シリンダー63に回動可能に設けられている。
これにより、傾動用シリンダー69を動作させ、炉団方向傾動機構29によるリフター11の傾動状態に対応して、位置決め用シリンダー63を炉団方向に移動させることで、位置決め用シリンダー63のピストンロッド64を、炉団方向に振り子状態で傾動可能にできる。そして、位置決め用シリンダー63を動作させ、ピストンロッド64を、リフター11の炉長方向後面に取付け固定された平面視してU字状の固定部70に挿通することで、支持枠12に対するリフター11の位置決めができる。
以上に示した各シリンダー(炉長方向用シリンダー39、上部炉団方向用シリンダー46、下部炉団方向用シリンダー47、回動用シリンダー58、回動保持用シリンダー59、旋回用シリンダー61、位置決め用シリンダー63、及び、傾動用シリンダー69)の動作は、制御部により行われる。なお、各シリンダーには、油圧シリンダーを使用でき、ピストンロッドの位置を検出するストローク検出器(図示しない)が設けられていることが好ましい。
上記した制御部は、予め測定された炉蓋の炉口への取付け位置に基づいて、炉長方向傾動機構28、炉団方向傾動機構29、及び、回動機構30のいずれか1又は2以上が動作するように、上記した各シリンダーを操作する機能を備えている。この炉蓋の炉口への取付け位置は、例えば、コークス炉操業の試運転時に、炭化室ごとに予め測定し、制御部に設定しておく。
なお、シリンダーを動作させる制御部は、上記した機能を備えるものに限定されるものではない。
制御部としては、例えば、コークスの押し出しを行う炭化室に押出機とガイド車を停止させ、支持枠を炉蓋の前方に移動させ、リフター11を炉蓋と対向する位置に対向させた際に、炉蓋の炉口への取付け位置を検出して(炭化室ごとに求めて)、炉長方向傾動機構28、炉団方向傾動機構29、及び、回動機構30のいずれか1又は2以上が動作するように、シリンダーを操作する機能を備えたものでもよい。
以上に示した押出機、バケット台車、ガイド車、及び、上記した各シリンダーの各動作は、制御手段(図示しない)により、予め設定されたプログラムに基づいて制御されているが、例えば、作業者が行うことも可能である。
続いて、本発明の一実施の形態に係るコークス炉の炉蓋脱着装置10を用いた炉蓋脱着方法について説明する。
まず、押出機、バケット台車、及びガイド車を、コークスの排出対象となる炭化室まで移動させ、停止させた後、押出機とガイド車に取付け固定された炉蓋脱着装置10を用いて、コークス炉の炉口から炉蓋を取外す。
しかし、前記したように、炉口に取付けられた炉蓋は、コークス炉の炉団方向や炉長方向に傾いたり、また、平面視してねじれたりしている。
そこで、炉蓋脱着装置10に設けられた前記した炉長方向傾動機構28、炉団方向傾動機構29、及び、回動機構30のいずれか1又は2以上により、リフター11に設けられた対となるフック24、25の位置調整を行う。
ここで、上記した位置調整を、予め測定された炉蓋の炉口への取付け位置に基づいて自動で行う場合、炭化室ごとに予め測定されたずれ量(コークス炉が変形していない場合の基準位置からのずれ量、位置調整量)に基づいて、各シリンダーを動作させ、フック24、25の位置を調整する。
また、上記した位置調整を、作業者が手動で行う場合、リフター11が炉蓋と対向した際に、炉蓋の炉口への取付け位置を、例えば、電気的、機械的、又は、人的に検出して、炭化室ごとに位置調整量を求め、各シリンダーを動作させて、フック24、25の位置を調整する。
上記したように、各シリンダーでフック24、25の位置調整を行った後は、このフック24、25で、炉蓋の前面に取付け固定された閂を下方から支持し、炉口から炉蓋を取外す。なお、このとき、支持枠12に対してリフター11を炉団方向に傾動させた場合でも、ロック機構60のロック手段62により、支持枠12に対するリフター11の位置決めを容易かつ確実に実施できる。
そして、炭化室で製造したコークスを、押出機によって炭化室から排出し、ガイド車を介してバケット台車へ積載した後は、再度、炉口へ炉蓋を取付ける。
以上に示した方法を、各炭化室に対して順次行うことで、炉口に取付けられた炉蓋が、炉団方向や炉長方向に傾いたり、また、ねじれたりした場合でも、炉蓋の脱着を安定かつ容易に実施できる。
従って、従来よりも炉蓋の脱着不良の発生頻度を低減でき、コークス炉の安定操業が可能となり、コークスを安定に製造できる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のコークス炉の炉蓋脱着装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、リフターを炉団方向に傾動させる場合は、炉団方向傾動機構を構成する上部移動手段と下部移動手段の双方を、互いに異なる方向へ移動させればよいが、目的とするリフターの傾き状態に応じて、上部移動手段と下部移動手段のいずれか一方のみを移動させることもできる。
10:コークス炉の炉蓋脱着装置、11:リフター、12:支持枠、13:開口部、14:ガイド部材、15:上端部、16:旋回軸、17:上側吊持部、18:下端部、19:貫通孔、20:下側支持部、21:支持軸、22:ガイド車輪、23:昇降部材、24、25:フック、26:ピストンロッド、27:昇降用シリンダー、28:炉長方向傾動機構、29:炉団方向傾動機構、30:回動機構、31:上部吊持手段、32:下部傾動手段、33:揺動部、34:スライド支持部、35:水平ピン、36:スライド部、37:ガイド溝部、38:ピストンロッド、39:炉長方向用シリンダー、40:支持ロッド、41:上部移動手段、42:下部移動手段、43:ガイドピン、44:長孔、45:ピストンロッド、46:上部炉団方向用シリンダー、47:下部炉団方向用シリンダー、48:ピストンロッド、49、50:ガイドレール、51、52:外周面、53、54:摺動部、55、56:内周面、57:ピストンロッド、58:回動用シリンダー、59:回動保持用シリンダー、60:ロック機構、61:旋回用シリンダー、62:ロック手段、63:位置決め用シリンダー、63a:固定台、64:ピストンロッド、65:固定板、66:ガイド孔、67:ガイドピン、68:ピストンロッド、69:傾動用シリンダー、70:固定部

Claims (4)

  1. コークス炉の炉蓋と対向する位置に配置し、上下に配置された一対のフックを用いて、前記コークス炉の炉口に前記炉蓋を脱着するリフターと、該リフターがその軸心を中心として旋回可能となるように該リフターの上下方向両端部を支持する支持枠とを有し、前記支持枠に、前記リフターを前記炉蓋に対して傾動可能とする炉長方向傾動機構が設けられたコークス炉の炉蓋脱着装置において、
    前記支持枠には、前記リフターの上端部と下端部を、それぞれ独立に前記炉蓋の幅方向に移動させ、前記リフターを前記炉蓋の幅方向に傾動可能とする炉団方向傾動機構が設けられ、
    前記リフターには、前記一対のフックを、前記リフターの軸心を中心として回動可能とする回動機構が設けられていることを特徴とするコークス炉の炉蓋脱着装置。
  2. 請求項1記載のコークス炉の炉蓋脱着装置において、更に、前記支持枠には、該支持枠に対する前記リフターの位置決めを行うロック手段が設けられ、しかも、該ロック手段は、前記炉団方向傾動機構による前記リフターの傾動状態に対応して傾動可能であることを特徴とするコークス炉の炉蓋脱着装置。
  3. 請求項1又は2記載のコークス炉の炉蓋脱着装置において、前記炉長方向傾動機構、前記炉団方向傾動機構、及び、前記回動機構のいずれか1又は2以上による位置調整量は、予め測定された前記炉蓋の前記炉口への取付け位置に基づいて、前記コークス炉の炭化室ごとに設定されていることを特徴とするコークス炉の炉蓋脱着装置。
  4. 請求項1又は2記載のコークス炉の炉蓋脱着装置において、前記炉長方向傾動機構、前記炉団方向傾動機構、及び、前記回動機構のいずれか1又は2以上による位置調整量は、前記リフターが前記炉蓋と対向した際に、該炉蓋の前記炉口への取付け位置を検出して、前記コークス炉の炭化室ごとに求められることを特徴とするコークス炉の炉蓋脱着装置。
JP2014139718A 2014-07-07 2014-07-07 コークス炉の炉蓋脱着装置 Active JP6378952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014139718A JP6378952B2 (ja) 2014-07-07 2014-07-07 コークス炉の炉蓋脱着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014139718A JP6378952B2 (ja) 2014-07-07 2014-07-07 コークス炉の炉蓋脱着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016017112A true JP2016017112A (ja) 2016-02-01
JP6378952B2 JP6378952B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=55232584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014139718A Active JP6378952B2 (ja) 2014-07-07 2014-07-07 コークス炉の炉蓋脱着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6378952B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200047146A (ko) * 2018-10-26 2020-05-07 주식회사 포스코 코크스 오븐 도어 익스트랙터의 리프팅 가이드 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4952201A (ja) * 1972-09-16 1974-05-21
JPH05255669A (ja) * 1992-03-16 1993-10-05 Sumitomo Heavy Ind Ltd コークス炉用炉蓋脱着機
JP2004107443A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉炉蓋着脱装置及びコークス炉炉蓋着脱方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4952201A (ja) * 1972-09-16 1974-05-21
JPH05255669A (ja) * 1992-03-16 1993-10-05 Sumitomo Heavy Ind Ltd コークス炉用炉蓋脱着機
JP2004107443A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Sumitomo Metal Ind Ltd コークス炉炉蓋着脱装置及びコークス炉炉蓋着脱方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200047146A (ko) * 2018-10-26 2020-05-07 주식회사 포스코 코크스 오븐 도어 익스트랙터의 리프팅 가이드 장치
KR102141424B1 (ko) 2018-10-26 2020-08-05 주식회사 포스코 코크스 오븐 도어 익스트랙터의 리프팅 가이드 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP6378952B2 (ja) 2018-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6378952B2 (ja) コークス炉の炉蓋脱着装置
JP2007210468A (ja) キャビン昇降装置
CN107236840B (zh) 转炉加废钢装置
KR20130041476A (ko) 차량의 배터리 탑재장치
JP3559244B2 (ja) ロッド解体機
JP3191429U (ja) 重機運搬車
JP5191881B2 (ja) 赤熱コークス受骸装置
CN109465493A (zh) 大规格锚链棒料下料生产线及送料方法
KR101289144B1 (ko) 코크스 오븐 도어장치
JP5377808B2 (ja) 予熱装置付きアーク炉
JP2012143306A (ja) 自動車積載消防機器昇降装置
CN205873214U (zh) 用于提升机的上料装置
JP5073527B2 (ja) 荷箱の天蓋開閉装置
JP2011058167A5 (ja)
KR101726049B1 (ko) 회전가능한 전기로
JP6706516B2 (ja) 炉蓋取付方法、および、仮設台車
CN105567997B (zh) 移动式炉内精炼设备工作装置
JP6038964B2 (ja) 梯子昇降装置
JP6202073B2 (ja) 作業機械の昇降装置
CN104263385B (zh) 一种熄焦车
JP3148016U (ja) 重機運搬車
US2746611A (en) Coke oven door handling machine
JP6543087B2 (ja) 荷役車両
JP3333682B2 (ja) 造型機の金型交換装置
JP2017165852A (ja) 炉蓋取付方法、および、取付ガイド装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6378952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250