JP2016016752A - 後輪サスペンション装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】単一のアクチュエータでキャンバ角及びトー角の両方を同時に調整すること。【解決手段】ナックル4を略車幅方向に押し引き駆動する単一のアクチュエータ10と、ロアアームLAに対して減衰力を付与するダンパ8と、ロアアームLAに対して弾性力を付与するスプリング9とを備え、ナックル4は、後輪3のキャンバ角及びトー角を変更する向きの回動を可能とする連結部11、12を介してロアアームLAに連結され、連結部11、12により規定される回動軸Aは、車両静止状態で側面視して車体前側が上側に位置するように車体前後方向に対して角度αだけ傾斜すると共に、車両走行状態で側面視してスプリング9及びダンパ8が縮んだときに角度αが小さくなるように設定され、さらに、車両静止状態で平面視して車体前側が車体外側に位置するように車体前後方向に対して角度βだけ傾斜するように設定されている。【選択図】図2

Description

本発明は、キャンバ角及びトー角を調整することが可能な後輪サスペンション装置に関する。
例えば、特許文献1には、キャンバ角調整装置によって、車輪のキャンバ角を増減させることにより、タイヤの寿命を向上させると共に、省燃費化を図る車両用制御装置が開示されている。
特開2011−116164号公報
例えば、車輪1輪に対して1個のアクチュエータを用いて、キャンバ角及びトー角の両方を同時に調整しようとする場合、キャンバ角とトー角の両方を任意に独立して制御することは不可能である。なぜなら、一般的に、車輪は、機構学的に決定される1本の転舵軸周りに転舵して、キャンバ角及びトー角が付与されるからである。
このことは、例えば、ネガティブキャンバとトーインとを同時に付与することが可能な機構を想定した場合、ネガティブキャンバとトーアウトを同時に付与することは不可能である。
また、キャンバ角及びトー角を任意独立して同時に調整するために、車輪1輪に対して複数のアクチュエータを配置することが想定されるが、増加したアクチュエータの重量分だけばね下重量が増大するという他の不具合がある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、単一のアクチュエータでキャンバ角及びトー角の両方を同時に調整することが可能な後輪サスペンション装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、後輪を支持するナックルと、前記ナックルを車体に連結するロアアーム部材と、前記後輪のキャンバ角及びトー角を調整するために、前記ナックルを略車幅方向に押し引き駆動する単一のアクチュエータと、前記ロアアーム部材に対して減衰力を付与するダンパ機構と、前記ロアアーム部材に対して弾性力を付与するスプリング機構と、を備え、前記ナックルは、前記後輪のキャンバ角及びトー角を変更する向きの回動を可能とする連結部を介して前記ロアアーム部材に連結され、前記連結部により規定される回動軸は、車両静止状態で側面視して車体前側が上側に位置するように車体前後方向に対して角度αだけ傾斜すると共に、車両走行状態で側面視して前記ダンパ機構が縮んだときに前記角度αが小さくなるように設定され、前記連結部により規定される回動軸は、車両静止状態で平面視して車体前側が車体外側に位置するように車体前後方向に対して角度βだけ傾斜するように設定されることを特徴とする。
本発明によれば、後輪のキャンバ角及びトー角を調整するためにアクチュエータによりナックルを押し引き駆動することで、ナックルが連結部を回動中心として回動する。その際、連結部により規定される回動軸は、車両静止状態で車体前後方向に対して角度α及び角度βだけ傾斜するように設定されているため、後輪のキャンバ角及びトー角をそれぞれ同時に変更する向きにナックルを回動させることができる。
例えば、本発明では、車両旋回時に車体に付与される横加速度(横G)に対応して、旋回内外輪に荷重移動が発生し、旋回内外輪のスプリング機構及びダンパ機構が変位する。スプリング機構及びダンパ機構の変位量が増大してスプリング機構及びダンパ機構が縮んだときに回動軸の角度αが徐々に小さくなるように設定されているので、角度α及び角度βが所定角度に到達すると、その時まで付与されていたトー角の向きが、所定のキャンバ状態を保持したまま、トーイン/トーアウトで互いに反転する。
この結果、本発明では、単一のアクチュエータの駆動時に、スプリング機構及びダンパ機構によってネガティブキャンバに対して、トーイン又はトーアウトのいずれにも変化することが可能となり、低横加速度旋回時における回頭性と、高横加速度旋回時におけるスタビリティとを両立させることができる。
本発明では、単一のアクチュエータでキャンバ角及びトー角の両方を同時に調整することが可能な後輪サスペンション装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係る後輪サスペンション装置の車両静止時における平面図である。 図1に示す後輪サスペンション装置の車両静止時における側面図である。 図1に示す後輪サスペンション装置の車両静止時における斜視図である。 左右後輪にそれぞれ配置される後輪サスペンション装置の平面図である。 車両静止時における後輪サスペンション装置の模式的な側面図及び平面図であり、(a)は、側面図、(b)は、平面図、(c)は、アクチュエータの押し動作時の平面図、(d)は、アクチュエータの引き動作時の平面図である。 (a)は、緊急回避時における車両の前後左右の車輪の状態を示す平面図、(b)は、右旋回時における旋回内外輪を示す模式図、(c)は、右旋回に連続する左旋回時における旋回内外輪を示す模式図である。 ネガティブキャンバ角を所定角度に設定したときの回動軸Aの角度αと角度βとの関係を示す特性図である。 (a)は、スプリング及びダンパが変位する前の状態からスプリング及びダンパが変位した状態における回動軸の角度αの変化を示す模式側面図、(b)は、スプリング及びダンパが変位する前の状態からスプリング及びダンパが変位した状態における回動軸の角度βの変化を示す模式平面図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る後輪サスペンション装置の車両静止時における平面図、図2は、図1に示す後輪サスペンション装置の車両静止時における側面図、図3は、図1に示す後輪サスペンション装置の車両静止時における斜視図である。
各図中において、「前後」は、車体前後方向、「左右」は、車幅方向(車体左右方向)、「上下」は、車体鉛直上下方向をそれぞれ示している。また、図1〜図3では、車体左側に配置される後輪サスペンション装置1を示しているが、車体右側に配置される後輪サスペンション装置1は、これと左右対称に配置されている(後記する図4参照)。
図1に示されるように、後輪サスペンション装置1は、車軸2を介して左側の後輪3を回転自在に支持するナックル4と、ナックル4を図示しない車体に連結するアッパアーム6及びロアアーム(ロアアーム部材)LAとを含む。アッパアーム6は、上下方向の上側に配置され、ロアアームLAは、上下方向の下側に配置されている。ロアアームLAは、全体として略L字状を呈し、略車体前後方向に沿って延在する長尺な第1アーム部5と、車幅方向に沿って延在する短尺な第2アーム部7とが一体的に結合されている。
さらに後輪サスペンション装置1は、ロアアームLAに対して減衰力及び弾性力をそれぞれ付与するダンパ8及びスプリング9と、後輪3のキャンバ角及びトー角を調整するために、ナックル4を略車幅方向に押し引きするアクチュエータ10とを備えて構成されている。なお、ダンパ8は、ダンパ機構として機能するものであり、スプリング9は、スプリング機構として機能するものである。また、図1〜図3中では、スプリング機構として、コイルスプリングを例示しているが、例えば、板ばね等も含まれる。
ナックル4は、ロアアームLAの第1アーム部5に対して2つの連結部11、12を備えている。この2つの連結部11、12は、それぞれ、第1アーム部5に設けられた連結部14、15に回動可能に連結されている。このナックル4側の連結部11、12と第1アーム部5側の連結部14、15との間には、ゴムブッシュ等の弾性連結部材が設けられている。
ロアアームLAの第1アーム部5は、平面視して略く字状に屈曲した形状からなり、屈曲部分の前側に連結部14が配置され、後端部分に後側の連結部15が配置されている。第1アーム部5の車体前後方向の前端には、車体に回動可能に連結される連結部16が設けられている。この連結部16には、ゴムブッシュ等の弾性連結部材が設けられている。
また、ナックル4は、アッパアーム6に対する連結部13を備えている。この連結部13は、アッパアーム6の外端に設けられた連結部17に回動可能に連結されている。ナックル4側の連結部13とアッパアーム6側の連結部17との間には、ゴムブッシュ等の弾性連結部材が設けられている。
アッパアーム6の内端には、アクチュエータ10に対する連結部18が設けられている。この連結部18は、アクチュエータ10の出力軸19に設けられた連結部20に回動可能に連結されている。アクチュエータ10は、出力軸19が軸方向(車幅方向)に沿って進退動作する直動型からなり、この出力軸19を進退動作させることで、アッパアーム6を介してナックル4が押し引き駆動される。
図2に示されるように、ナックル4に設けられた第1アーム部5に対する連結部11、12は、車軸2の下方に位置し、アッパアーム6に対する連結部13は、車軸2の上方に位置する。
図3に示されるように、ロアアームLAの外端には、第1アーム部5の後端21と連結される連結部22が設けられている。ロアアームLAの車幅方向に沿った内端には、車体に回動可能に連結される連結部23が設けられている。この連結部23には、ゴムブッシュ等の弾性連結部材が設けられている。
図4は、左右後輪にそれぞれ配置される後輪サスペンション装置の車両静止時における平面図である。
車幅方向の中央部には、単一のアクチュエータ10が配置されている。このアクチュエータ10は、左右に各出力軸19を備える。この左右の出力軸19は、それぞれ、左右のアッパアーム6に連結されている。この左右のアッパアーム6を介して左右のナックル4がアクチュエータ10により押し引き駆動される。左右の出力軸19は、左右対称に変位する。換言すると、同一のストローク量で左右逆方向に動作する。
本実施形態に係る後輪サスペンション装置1は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
本実施形態では、アクチュエータ10がアッパアーム6を介してナックル4を押し引き駆動した際、左右の各後輪3のキャンバ角及びトー角を変更する向きにナックル4がロアアームLAに対して回動することができるようになっている。以下、アクチュエータ10の押し引き駆動に対応して、ナックル4がロアアームLAに対して回動する動作について説明する。
図5は、車両静止時における後輪サスペンション装置の模式的な側面図及び平面図であり、図5(a)は、側面図、図5(b)は、平面図、図5(c)は、アクチュエータの押し動作時の平面図、図5(d)は、アクチュエータの引き動作時の平面図である。
図1及び図2に示されるように、ナックル4に設けられた2つの連結部11、12は、車体前後方向及び車幅方向に離間して配置され、各連結部11、12の中心点P1、P2を結ぶ回動軸Aを中心として、ナックル4がロアアームLAの第1アーム部5に対して回動する。なお、連結部11、12の中心点P1、P2は、それぞれ、連結部11、12に設けられたゴムブッシュの中心点である。
図2に示されるように、ナックル4に設けられた第1アーム部5に対する連結部11、12は、車軸2の下方に位置し、アッパアーム6に対する連結部13は、車軸2の上方に位置する。このため、アッパアーム6を介してナックル4が押し引き駆動されて回動軸Aを中心にしてナックル4が所定角度だけ回動する場合、アクチュエータ10の押し動作時には、後輪3に対しポジティブキャンバが付与され、アクチュエータ10の引き動作時には、後輪3に対しネガティブキャンバが付与される。
さらに、図2及び図5(a)に示されるように、回動軸Aは、車両静止状態で側面視して車体前側が上側に位置するように車体前後方向に対して角度αだけ傾斜すると共に、車両走行状態で側面視してスプリング9及びダンパ8が縮んだときに角度αが水平に近づくように設定されている(後記する図8(a)参照)。また、図1及び図5(b)に示されるように、回動軸Aは、車両静止状態で平面視して車体前側が車体外側に位置するように車体前後方向に対して角度βだけ傾斜するように設定されている。
このため、図5(c)に示されるように、アクチュエータ10の押し動作時には、後輪3にポジティブキャンバ及びトーインが付与される。一方、図5(d)に示されるように、アクチュエータ10の引き動作時には、後輪3にネガティブキャンバ及びトーアウトが付与される。
すなわち、本実施形態では、後輪3のキャンバ角及びトー角を調整するためにアクチュエータ10によりナックル4を押し引き駆動することで、ナックル4が第1アーム部5に対して連結部11、12を回動中心として回動する。その際、連結部11、12により規定される回動軸Aは、車体前後方向に対して角度α(図2参照)及び角度β(図1参照)だけ傾斜するように設定されているため、ナックル4を、後輪3のキャンバ角及びトー角をそれぞれ同時に変更する向きに回動させることができる。
なお、ナックル4の回動が連結部11、12で許容されるため、第1アーム部に捩じれが発生しない。これにより、第1アーム部5を車体に連結する連結部16のゴムブッシュに過大な荷重が付与されることを好適に回避することができる。
このように、本実施形態では、アクチュエータ10の動作方向に対応して、キャンバ角をポジティブ方向とネガティブ方向とに変化させると共に、トー角をトーイン方向とトーアウト方向とに変化させることができる。
次に、車両旋回時の制御について説明する。
図6(a)は、緊急回避時における車両の前後左右の車輪の状態を示す平面図、図6(b)は、右旋回時における旋回内外輪を示す模式図、図6(c)は、右旋回に連続する左旋回時における旋回内外輪を示す模式図である。
図6(a)に示されるように、例えば、車両走行時に直線状の走行レーンの前方に障害物Bがあり、この障害物Bとの衝突を緊急回避するために、車両を一旦右旋回した後に、右旋回に連続して左旋回して元の走行レーンに復帰する場合について説明する。
図6(b)に示されるように、障害物Bに対する衝突を回避する車両の右旋回時には、中立位置から左右の出力軸19が共に右方向に変位するようにアクチュエータ10を動作させ、右側のナックル4では押し動作となり、左側のナックル4では引き動作となる。この結果、右旋回時における左側の後輪3(旋回外輪)には、ネガティブキャンバ及びトーアウトが付与されると共に、右側の後輪3(旋回内輪)には、ポジティブキャンバ及びトーインが付与される。
車両の右旋回時では、前輪の舵角と逆相のトー角を左右の後輪3に付与する逆相トー角制御が行われ、旋回外輪(左側の後輪3)がトーアウトとなり、旋回内輪(右側の後輪3)がトーインとなる。なお、右旋回時の初期状態では、旋回内外輪に荷重移動が発生しておらず、スプリング9及びダンパ8は変位(ストローク)していない。
このように、障害物Bに対する緊急回避のための右旋回時では、前輪と後輪3との間の逆相トー角制御によって車両の回頭性が向上し、障害物Bに対する回避性能を高めることができる。
右旋回に連続し元の走行レーンへ復帰するための左旋回時には、先の右旋回による慣性力に抗して左方向へ旋回しようとするため、大きな横加速度(横Gの太線矢印参照)が発生し、スプリング9及びダンパ8が変位する。この場合、左旋回時では、アクチュエータ10の動作が左側のナックル4で押し動作となると共に、右側のナックル4で引き動作となる。仮に、スプリング9及びダンパ8が縮まなければ、旋回外輪(右側の後輪3)は、逆相トー角制御によって図6(a)中の破線で示されるようなトーアウトとなる。しかしながら、本実施形態では、右旋回に連続して左側に急旋回しているため、旋回外輪(右側の後輪3)のスプリング9及びダンパ8に大きな旋回荷重が付与されてスプリング9及びダンパ8が縮む。このため、図6(c)に示されるように、左旋回時の旋回外輪(右側の後輪3)は、ネガティブキャンバ状態のまま、トー角が従前のトーアウトから反転してトーインとなる。また、左旋回時の旋回内輪(左側の後輪3)は、ポジティブキャンバ及びトーインが付与される。
なお、右旋回中及び左旋回中では、常時、キャンバ角が接地面力分布及び面形状を適正化して、旋回力をより増やす方向のキャンバスラスト力を発生させる向きに制御されているものとする。
本実施形態では、スプリング9及びダンパ8に対して荷重(横G)が付与されてスプリング9及びダンパ8が縮んだときに回動軸Aの角度αが小さくなって水平に近づくように設定されているため、ネガティブキャンバ状態を保持したまま、トー角がトーアウトからトーインに反転する。この結果、元の走行ラインへ復帰する左旋回時では、旋回外輪(右側の後輪3)のトー角が前輪の舵角と同相となり、スタビリティ(車体安定性)を向上させることができる。なお、旋回内輪(左側の後輪3)のトー角は、トーインのままで反転しない。
図7は、ネガティブキャンバ角を所定角度に設定したときの回動軸Aの角度αと角度βとの関係を示す特性図、図8(a)は、スプリング及びダンパが変位する前の状態からスプリング及びダンパが変位した状態における回動軸の角度αの変化を示す模式側面図、図8(b)は、スプリング及びダンパが変位する前の状態からスプリング及びダンパが変位した状態における回動軸の角度βの変化を示す模式平面図である。
なお、図8(a)、(b)では、スプリング9及びダンパ8が変位前の回転軸Aを細線の2点鎖線で示し、スプリング9及びダンパ8が変位して縮んだ状態における回転軸Aを太線の1点鎖線で示している。また、図7において、回動軸Aの角度βは、予め所定角度に設定されていると共に、さらに増減変更可能に設けられている。
車両旋回時に車体に付与される横加速度に対応して、旋回内外輪には荷重移動が発生し、内外輪のスプリング9及びダンパ8がそれぞれ変位する。このとき同時にナックル4の回動軸Aの向きも変化する。ナックル4の回動軸Aの変化に応じて、回動軸Aの角度α及び角度βが所定値の大きさになると、そのときまで向いていたトー角の向きが、トーイン/トーアウトで反転する。
すなわち、スプリング9及びダンパ8に荷重(例えば、横G等)が付与されてスプリング9及びダンパ8が縮むと(ストローク量が増大すると)、回動軸Aの角度αは、徐々に小さくなって水平に近くなる(図8(a)の太線の1点鎖線参照)と共に、回動軸Aの角度βは、予め設定された所定角度から僅かに増大する(図8(b)の太線の1点鎖線参照)。ナックル4の回転軸Aの角度α及び角度βが共に変化して、図7に示される略三角形の反転領域に到達すると、トー角の向きが反転する。なお、図7では、トーアウト量が徐々に増大してトーイン量に移行することで、トー角がトーアウトからトーインに反転した場合を例示しているが、これとは逆に、トーインからトーアウトへの反転も可能である。
このように、本実施形態では、トー角制御量(トーアウト量及びトーイン量)をスプリング9及びダンパ8の変位量(ストローク量)に対応して、単一のアクチュエータ10を用い、キャンバ角及びトー角の両方を同時に制御することができる。
なお、本実施形態では、ナックル4の回動軸Aが設定されていることが必要であるが、例えば、図示しないストラット式サスペンションやマルチリンク式サスペンション等の種々のサスペンション機構にも適用することができ、汎用性を向上させることができる。
1 後輪サスペンション装置
2 車軸
3 後輪
4 ナックル
8 ダンパ(ダンパ機構)
9 スプリング(スプリング機構)
10 アクチュエータ
11、12、14、15 連結部
A 回動軸
B 障害物
LA ロアアーム(ロアアーム部材)
α、β 回動軸の角度

Claims (1)

  1. 後輪を支持するナックルと、
    前記ナックルを車体に連結するロアアーム部材と、
    前記後輪のキャンバ角及びトー角を調整するために、前記ナックルを略車幅方向に押し引き駆動する単一のアクチュエータと、
    前記ロアアーム部材に対して減衰力を付与するダンパ機構と、
    前記ロアアーム部材に対して弾性力を付与するスプリング機構と、
    を備え、
    前記ナックルは、前記後輪のキャンバ角及びトー角を変更する向きの回動を可能とする連結部を介して前記ロアアーム部材に連結され、
    前記連結部により規定される回動軸は、車両静止状態で側面視して車体前側が上側に位置するように車体前後方向に対して角度αだけ傾斜すると共に、車両走行状態で側面視して前記ダンパ機構が縮んだときに前記角度αが小さくなるように設定され、
    前記連結部により規定される回動軸は、車両静止状態で平面視して車体前側が車体外側に位置するように車体前後方向に対して角度βだけ傾斜するように設定されることを特徴とする後輪サスペンション装置。
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