JP2009090762A - サスペンション装置 - Google Patents

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雄介 影山
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Abstract

【課題】車輪のストロークに伴うキングピン軸の車両前後方向への変位を小さく抑えることが可能なサスペンション装置を提供する。
【解決手段】アクスル2の上部領域と車体側部材10とを連結する2本のアッパリンク3,4を備える。その2本のアッパリンク3,4は、上面視において交差点Sで交差する配置とした。また、アクスル2の下部領域と車体側部材10とをAアームからなるロアリンク5で連結した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、アッパリンク及びロアリンクを備えるマルチリンク式のサスペンション装置に関する。
マルチリンク式のサスペンション装置としては、例えば特許文献1に記載するリヤサスペンション装置がある。
このサスペンション装置は、アクスル(特許文献1ではホイールサポート)の上部領域と車体側部材とを、略車幅方向に延在する2本のアッパリンクで連結している。また、アクスルの下部領域と車体側部材とを、略車幅方向に延在する2本のロアリンクで連結している。また、後輪のトーを調整するトーコントロール機構として、トーコントロールリンクを備える。
特開2005−59652号
トーコントロール機構で車輪をトー変化させる際に、車輪の回転軸は仮想キングピン軸となる。その仮想キングピン軸は、上記構成のマルチリンク式のサスペンション装置にあっては、次のように決定される。
すなわち、2本のロアリンクのリンク軸線の交点によって決まる下側回転中心と、2本のアッパリンクのリンク軸線の交点によって決まる上側回転中心と、を通過する直線が仮想キングピン軸となる。この仮想キングピン軸の車両側面視における傾き角度は、直進安定性や転舵時の安定性等、操縦安定性能を決める主要因のひとつである。したがって、同じ角度だけ車輪を転舵するために必要なトーコントロール機構の軸力も、仮想キングピン軸の角度により変わる。なお、トーコントロール機構としては、アクティブに略車幅方向への軸力をアクスルに付加して動的にトーコントロールを実施するものもある。
一般に、2本のアッパリンクは、タイヤ横力の分担などの関係からリンク長が異なる。このため、車輪がストロークすると、アクスルが、車両側面視において回動変位することで、上記上側回転中心が車両前後前後方向に変位して、車両側面視における仮想キングピン軸の角度が変化する。
車輪のストロークに伴い上記キングピン軸の車両側面視における角度が変化すると、同じ角度だけ車輪をトー変化するために必要なトーコントロール機構による軸力が変動する。このことは、トーコントロール機構によるトー調整の精度を悪くする一因となる可能性がある。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、車輪のストロークに伴うキングピン軸の車両前後方向への変位を小さく抑えることが可能なサスペンション装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のサスペンション装置は、車輪支持部材の上部領域と車体側部材とを連結する2本のアッパリンクを、上面視で交差する配置とした。
本発明によれば、仮想キングピン軸の上側回転中心を、アッパリンクの車体側取付け点側に近づけることで、車輪が上下ストロークした際の当該上側回転中心の車両前後方向への変位を、その分、小さくすることが出来る。
この結果、車輪のストロークに伴うキングピン軸の車両前後方向への変位を小さく抑えることが可能となる。
(第1実施形態)
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態におけるリンクの配置状態を示す模式的斜視図である。図2は、車両側面視におけるリンクの配置を示す模式図である。図3は、リンクの配置を示す一部透視的に図示した模式平面図である。
なお、本実施形態では、リヤサスペンション装置を例に上げて説明するが、フロントサスペンション装置であっても適用可能である。
(構成)
アクスル2が車輪1を回転自在に支持する。そのアクスル2の上部領域と車体側部材10とを2本のアッパリンク3,4で連結する。また、アクスル2の下部領域と車体側部材10とを1つのロアリンク5で連結する。さらに、アクスル2に対してトーコントロールリンク6が連結している。なお、本実施形態では、アクスル2の上部にショックアブソーバ(不図示)の下端部が取り付けてある。
上記2本のアッパリンク3,4を、それぞれIリンクから構成する。その2本のアッパリンク3,4は、それぞれ略車幅方向に延在する。その2本のアッパリンク3,4のうち、一方のアッパリンク3は、車幅方向に対する車両前後方向の傾きがゼロ、若しくは小さい状態に設定してある。すなわち、一方のアッパリンク3は、車体側取付け点3aと車輪側取付け点3bの車両前後方向へのオフセット量が無いか小さい状態となっている。一方、他方のアッパリンク4は、車体側取付け点4aよりも車輪側取付け点4bが車両前後方向後方に所定量だけオフセットして配置している。すなわち、その他方のアッパリンク4のリンク軸L2は、上記一方のアッパリンク3のリンク軸L1と比較して、車幅方向に対する車両前後方向の傾き角が大きい状態に設定してある。そして、この配置では、2本のアッパリンク3,4に着目すると、車輪に入力した横力を、一方のアッパリンク3側で主として負担する。
ここで、一方のアッパリンク3を第1アッパリンク3と呼ぶ。他方のアッパリンク4を第2アッパリンク4と呼ぶ。
上記第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bは、ブッシュを介してアクスル2に揺動可能に連結する。その第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bは、上面視で、車輪1のホイールセンタW/Cよりも、車両前後方向後方に配置している。なお、サスペンション装置の横剛性を高く設定する観点からは、第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bは、上面視で、車輪1のホイールセンタW/Cにできるだけ近づけて配置することが好ましい。
また第1アッパリンク3の車体側取付け点3aは、サスペンションメンバなどの車体側部材10に対し、ブッシュを介して揺動可能に連結している。
また、第2アッパリンク4の車輪側取付け点4bは、ブッシュを介してアクスル2に揺動可能に連結する。その第2アッパリンク4の車輪側取付け点4bは、上面視で、上記第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bよりも車両前後方向後方でアクスル2に連結している。すなわち、第2アッパリンク4の車輪側取付け点4bも、車輪1のホイールセンタW/Cよりも、車両前後方向後方に配置している。
その第2アッパリンク4のリンク軸L2は、車幅方向内側に向かうにつれて車両前後方向前方に向かうように、斜めに延びている。その第2アッパリンク4の車体側取付け点4aは、ブッシュを介して揺動可能に車体側部材10に連結している。その第2アッパリンク4の車体側取付け点4aは、第1アッパリンク3の車体側取付け点3aよりも、車両前後方向前方に配置している。
以上の配置によって、上面視で、2本のアッパリンク3,4は交差する配置となっている。その交差する交差点Sの位置は、アクスル2と、アッパリンク3,4が連結する車体側部材10の部分との間に位置する。なお、アッパリンク3,4が曲線状に延びている場合には、上記交差点Sは、上面視における2本のアッパリンク3,4のリンク軸L1、L2の交差点Sを取る。
また、上記ロアリンク5は、Aアームから構成してある。ロアリンク5の車輪側取付け点5aは、アクスル2の下部領域にボールジョイントによって連結している。そのロアリンク5の車輪側取付け点5aを、例えば上面視でホイールセンタW/C位置若しくはホイールセンタW/Cよりも車両前後方向前方に配置する。
また、ロアリンク5の2つの車体側取付け点5b、5cは、車体側部材10に対し、それぞれブッシュを介して揺動可能に連結している。
また、アクスル2の車両前後方向後部に、トーコントロールリンク6の車輪側端部6aが連結している。本実施形態では、トーコントロールリンク6に軸力を負荷する、アクチュエータとしての軸力発生装置9を備える。軸力発生装置9を、車体側部材10に支持させる。軸力発生装置9は、トーコントロールリンク6を介してアクスル2に転舵させる軸力を負荷することでトーコントロールを行う。
ここで、軸力発生装置9の軸力の最大値は、一般に、車輪1がストロークしていない定常状態で設計する。
上記構成では、ロアリンク5のアクスル2への車輪側取付け点3b(ボールジョイント)が下側回転中心KLとなる。また、2本のアッパリンク3,4の交差点Sが上側回転中心KUとなる。そして、その下側回転中心KLと上側回転中心KUとを通過する直線が仮想キングピン軸Kとなる。そして、本実施形態では、2本のアッパリンク3,4の交差点Sが、アクスル2よりも車幅方向内側に位置する。
ここで、アクスル2が車輪1支持部材を構成する。
(動作)
2本のアッパリンク3,4が、上面視で交差しない場合には、図4のように、2本のアッパリンク3,4による上側回転中心KU(2本のアッパリンク3,4の各リンク軸L1L2の延長線の交点)は、アクスル2よりも車幅方向外側に位置する。一方、車輪1のストロークに伴い、2本のアッパリンク3,4は、車体側取付け点3a、4aを中心にてそれぞれ上下に揺動する。このため、各アッパリンク3,4の車両前後方向への揺動角が小さくても、上記上側回転中心KUは、アクスル2よりも車幅方向外方に位置、つまり車体側部材10から離れているため、上記上側回転中心KUでの車両前後方向への揺動は大きくなる。
また、2本のアッパリンク3,4の延長線の交点から上側回転中心KUが決まることから、各アッパリンク3,4のアクスル2への取付け点3b、4bにおける車両前後方向への変位よりも上記上側回転中心KUでの車両前後方向への変位の方が大きくなる。
一方、2本のアッパリンク3,4が上面視で交差する場合には、図5のように、2本のアッパリンク3,4による上側回転中心KU(2本のアッパリンク3,4の交差点S)は、アクスル2よりも車幅方向内側に位置する。このため、車輪1のストロークに伴って発生するアッパリンク3,4の車両前後方向への揺動に対し、上記上側回転中心KUでの車両前後方向変位は小さい。この結果、車輪1のストロークに伴う、上記上側回転中心KUの車両前後方向の揺動は小さくなる。
(本実施形態の効果)
(1)2本のアッパリンク3,4が上面視で交差している。これによって、車輪1がストロークした際における、上側回転中心KUの車両前後方向への変位を小さく抑えることが出来る。上側回転中心KUの車両前後方向への変位を小さく抑えることで、車輪1のストロークに伴う、車両側面視における、仮想キングピン軸Kの車両前後方向への傾きの変化を小さく抑えることが可能となる。
(2)このように、車輪1がストロークしたときの仮想キングピン軸Kの傾きの変動を小さくすることができることで、車輪1ストロークに伴う軸力発生装置9の軸力の変動幅を小さくすることができる。その分、軸力発生装置9の出力や寸法を小さく設定することが可能となる。
ここで、軸力発生装置9は、一般には、車輪1がストロークしたときの方が、必要な軸力が大きな値となるケースが多い。このため、軸力発生装置9の軸力が不足したり、または、ストローク時の所要軸力増加量を見越したりして、大きな軸力が出力出来るように設定する必要があった。このことは、コスト増大、軸力発生装置9の寸法増大による重量増等の原因となる。このようなことが、本実施形態では抑えることができる。
(3)車幅方向からの車両前後方向への傾きが小さい第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bをホイールセンタW/Cよりも車両前後方向後方に配置している。これによって、車輪1に車幅方向内方に向かう横力が入力すると、車輪1はトーイン方向にトー変化する。また、車輪1に車幅方向外方に向かう横力が入力すると、車輪1はトーアウト方向にトー変化する。これによって、車両の旋回安定性が向上する。
ここで、2本のアッパリンク3,4に着目すると、横力は、主として第1アッパリンク3側で受ける。このため、コンプライアンスステアの調整などのために、第1アッパリンク3の取付け点3a、3bのブッシュの剛性に対し、第2アッパリンク4の取付け点4a、4bのブッシュの剛性を低くすることが出来る。
すなわち、横力の分担は、ホイールセンタW/Cよりも車両前後方向後方の第1アッパリンク3の方が大きい。従って、第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bをホイールセンタW/Cよりも車両前後方向後方に配置することで、車輪1に車幅方向内方に向かう横力が入力すると、車輪1はトーイン方向にトー変化させることが出来る。
(4)また、2本のアッパリンク3,4の車輪側取付け点3b、4bをともにホイールセンタW/Cよりも車両前後方向に配置する。このようにすると、タイヤに車幅方向内方に向かう横力が入力すると、車輪1はトーイン方向によりトー変化し易くなる。また、タイヤに車幅方向外方に向かう横力が入力すると、車輪1はトーアウト方向によりトー変化し易くなる。これによって、車両の旋回安定性が向上する。
(5)また、2本のアッパリンク3,4の車輪側取付け点3b、4bをともに、ホイールセンタW/Cよりも車両前後方向後方に配置すると共に、主として横力を受ける第1アッパリンク3の車輪側端部よりも、第2アッパリンク4の車輪側端部を車両前後方向後方に配置する。これによって、第1アッパリンク3の車輪側端部をホイールセンタW/Cに近づけ易くなって、横剛性を高める観点からは有利となる。
(6)また、2本のアッパリンク3,4の交差点Sを、ロアリンク5の車輪側取付け部5a(アクスル2への連結点)よりも車両前後方向後方に配置する。これによって、車両側面視における仮想キングピン軸Kが、上方が車両前後方向後方に位置するように、後傾する。
これによって、車輪1が転舵したあと、直進状態に戻ろうとする復元力を大きくすることができる。これによって、直進状態を保つために必要となる、軸力発生装置9の支持反力(軸力)を小さく設定することができる。
(7)また、2本のアッパリンク3,4の交差点Sを、ロアリンク5の車輪側取付け点5a(アクスル2への連結点)よりも車幅方向内側に配置している。これによって、車両正面視における仮想キングピン軸Kが、上方が車幅方向内側に位置するように傾く。
この結果、車輪1が転舵したあと、直進状態に戻ろうとする復元力を大きくすることができる。これによって、直進状態を保つために必要となる、軸力発生装置9の支持反力(軸力)を小さくすることができる。
(変形例)
(1)第2アッパリンク4の車体側取付け点4aを第1アッパリンク3の車体側取付け点3aよりも車両前後方向後方に配置し、且つ第2アッパリンク4の車輪側取付け点4bを第1アッパリンク3の車輪側取付け点3bよりも車両前後方向前方に配置しても良い。
この場合には、図6に示すように、第2アッパリンク4の車輪側取付け点3bを、ホイールセンタW/Cよりも車両前後方向前側に配置しても良い。
このような配置であっても、車輪1に入力した横力は、主として、ホイールセンタW/Cよりも車両前後方向後方に配置した第1アッパリンク3側で受ける。このため、第1アッパリンク3の取付け点3a、3bのブッシュの剛性に対して、第2アッパリンク4の取付け点4a、4bのブッシュの剛性を低くすることが出来る。これによって、車輪1に車幅方向内方に向かう横力が入力すると、車輪1をトーイン方向にトー変化させることが出来る。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記第1実施形態に記載した部品と同様な部品などについては同一の符号を付して説明する。
(構成)
本実施形態のサスペンション装置の基本構成は、上記第1実施形態と同様である。ただし、ロアリンク5を、2本のロアリンク50,51で構成する点が異なる。
すなわち、アッパリンク3,4として2本のアッパリンク3,4を備える。その2本のアッパリンク3,4は、第1実施形態と同様に上面視で交差している。符号Sがその交差点Sである。
上記2本のロアリンク50,51は、略車幅方向に延在している。その2本のロアリンク50,51を、上面視で交差するように配置する。符号SLがその交差点である。すなわち、一方のロアリンク50の車輪側取付け点50bを、他方のロアリンク51の車輪側取付け点51bよりも車両前後方向後方に配置すると共に、一方のロアリンク50の車体側取付け点550aを、他方のロアリンク51の車体側取付け部51aよりも車両前後方向前方に配置する。
ただし、本実施形態では、上記2本のロアリンク50,51の交差点SLを、上記2本のアッパリンク3,4の交差点Sよりも、車両前後方向前方かつ車幅方向外方に配置している。
なお、図7では、2本のロアリンク50,51のリンク長が等しいように図示しているが、一般に、2本のロアリンク50,51のリンク長は異なってる。
上記構成によって、本実施形態では、2本のアッパリンク3,4の交差点Sが上側回転中心KUとなり、2本のロアリンク50,51の交差点SLが下側回転中心KLとなる。そして、その上側回転中心KU及び下側回転中心KLを通過する直線が仮想キングピン軸Kとなる。
この仮想キングピン軸Kは、車両側面視において、上側が車両前後方向後方に位置するように傾斜している。また、上記仮想キングピン軸Kは、車両正面視において、下側が車幅方向外方となるように傾斜している。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
(動作)
2本のロアリンク50,51の交差点SLが、ロアリンク50,51で決定する下側回転中心KLとなる。すなわち、図7のように、2本のロアリンク50,51による下側回転中心KLは、アクスル2よりも車幅方向内側に位置する。このため、車輪1のストロークに伴って発生するロアリンク50,51の車両前後方向への揺動に対し、上記下側回転中心KLの車両前後方向への揺動は、2本のロアリンク50,51が交差しない場合に比べて小さくなる。この結果、車輪1のストロークに伴う、上記下側回転中心KLの車両前後方向への揺動は小さくなる。
また、第1実施形態で説明したように、2本のロアリンク50,51を上面視で交差するように配置しているので、車輪1のストロークに伴う、上記上側回転中心KUの車両前後方向の揺動も小さい。
この結果、車輪1のストロークに伴う、車両側面視における仮想キングピン軸Kの傾き角の車両前後方向への変位が小さくなる。
(本実施形態の効果)
(1)2本のロアリンク50,51を上面視で交差させている。これによって、ロアリンク50,51を2本のロアリンク50,51で構成しても、下側回転中心KLも車輪1のストロークに伴う車両前後方向の変位が小さくなる。この結果、車輪1のストロークに伴う、車両側面視における仮想キングピン軸Kの傾きの変位を、より小さくすることが可能となる。
(2)その他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(応用例)
(1)上記第2実施形態では、2本のアッパリンク3,4を交差させると共に、2本のロアリンク50,51も交差させている。これに代えて、2本のロアリンク50,51だけを上面視交差させるように配置しても良い。少なくとも、ロアリンク50,51を2本のロアリンク50,51で構成しても、下側回転中心KLの車輪1のストロークに伴う車両前後方向の変位が小さくなる。
なおこの場合には、アッパリンクをAアームなどから構成しても良い。
本発明に基づく第1実施形態に係るサスペンション装置のリンク構成を示す模式的斜視図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るサスペンション装置のリンク構成を示す模式的な車両側面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るサスペンション装置のリンク構成を示す一部透視的に図示した模式的平面である。 リンクが交差しない場合の挙動を説明する図である。 リンクが交差する場合の挙動を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係るサスペンション装置の変形例を示す図である。 本発明に基づく第2実施形態に係るサスペンション装置のリンク構成を示す一部透視的に図示した模式的平面である。
符号の説明
1 車輪
2 アクスル(車輪支持部材)
3 第1アッパリンク
3a 車体側取付け点
3b 車輪側取付け点
4 第2アッパリンク
4a 車体側取付け点
4b 車輪側取付け点
5 ロアリンク
6 トーコントロールリンク
9 軸力発生装置
10 車体側部材
50,51 ロアリンク
K 仮想キングピン軸
KL 下側回転中心
KU 上側回転中心
L1 リンク軸
L2 リンク軸
S アッパリンクの交差点
SL ロアリンクの交差点
W/C ホイールセンタ

Claims (7)

  1. 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材の上部領域と車体側部材とを連結するアッパリンク、及び車輪支持部材の下部領域と車体側部材とを連結するロアリンクを備えるサスペンション装置であって、
    上記アッパリンクとして2本のアッパリンクを備え、その2本のアッパリンクを、上面視で交差する配置としたことを特徴とするサスペンション装置。
  2. 上記2本のアッパリンクのリンク軸は互い、上面視において、車幅方向に対する車両前後方向への傾き角が異なり、
    その2本のアッパリンクについて、相対的に上記傾き角が小さい方のアッパリンクを第1アッパリンクと、上記傾き角が大きい方のアッパリングを第2アッパリングと定義した場合に、
    上記第1アッパリンクの車輪支持部材への車輪側取付け点を、車輪のホイールセンタよりも車両前後方向後方に配置することを特徴とする請求項1に記載したサスペンション装置。
  3. 第2アッパリンクの車輪支持部材への車輪側取付け点を、車輪のホイールセンタよりも車両前後方向後方に配置することを特徴とする請求項2に記載したサスペンション装置。
  4. 第2アッパリンクの車体側部材への車輪側取付け点を、第1アッパリンクの車体側取付け点よりも車両前後方向前方に配置したことを特徴とする請求項3に記載したサスペンション装置。
  5. 上記2本のアッパリンクの交差する位置である交差点を、ロアリンクによって決定される仮想キングピン軸の下側回転中心の位置よりも車両前後方向後方に位置させることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
  6. 上記2本のアッパリンクの交差する位置である交差点を、ロアリンクによって決定される仮想キングピン軸の下側回転中心の位置よりも車幅方向内側に位置させることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載したサスペンション装置。
  7. 車輪を回転自在に支持する車輪支持部材の上部領域と車体側部材とを連結するアッパリンク、及び車輪支持部材の下部領域と車体側部材とを連結するロアリンクを少なくとも備えるサスペンション装置であって、
    上記アッパリンク及びロアリンクの少なくとも一方のリンクを、2本のリンクで構成し、その2本のリンクを、上面視で交差する配置としたことを特徴とするサスペンション装置。
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