JP2016016030A - 美容処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような生体刺激装置では、エアーポンプの駆動によって、底面と接触した肌が、吸引カップ内部に吸引される。この結果、ユーザの皮膚、皮下組織、筋肉が刺激されて、皮下脂肪の燃焼が促される。
さらに、底面に配置された平面電極によって肌にパルス性の電気を流し、筋肉を収縮運動(EMS:Electrical Muscle Stimulation)させることにより、リンパ液の流れを促進させて疲労回復等のトリートメントを行ったり、筋肉の強化を図ったりすることができる。
本発明は、係る課題を解決するためになされたもので、肌の吸引されている部分に対して、より多くの電流を流すことができる美容処理装置を提供することを目的とする。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る美容処理装置1の斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、第1の実施形態に係る吸引カップ100を拡大して示す斜視図である。図4は、図3の切断線B−Bに沿う吸引カップ100の一部の断面図である。
図3、4に示すように吸引カップ100は、枠体110、カップ本体111、ローラ電極112、リング電極113、電極114a,114b、固定部115a,115b及び電気配線116a,116bを有する。
例えば、枠体110を形成するときに、同時に電気配線116a,116bを枠体110内部に配設させることができる。枠体110とカップ本体111も一体的に形成することができる。
上面部110aは、略楕円形状を有する。上面部110aの略中央部には、略正円状の貫通孔110eが形成されている。上面部110aの内部または表面には、電気配線116a,116bの一部が配設される。
上面部110aの表面には、上面部110aの肉厚方向に沿って、電極保持壁110f及び110gが突設されている。
カップ本体111は、略釣鐘形状を有する。カップ本体111は、胴体部111aから係合部111cにかけて、外形が階段状に縮径する。胴体部111aの下部には、肌をカップ本体111内に吸引するための開口111dが形成されている。カップ本体111の内部には、壁部111eが形成される。
係合部111cは、ドーム部111bの先端部に位置する。係合部111cには、ドーム部111bまで貫通する排気口111fが形成される。
係合部111cは、係止部111gを有する。係止部111gは、例えばねじ山である。係止部111gによって、吸引カップ100を本体120に固定することができる。
本体部112aは、肌と接触する。軸部112b,112cは、本体部112aの表面から、本体部112aの長手方向に沿って、外側に向かって突設される。軸部112cは、軸部112bと反対側に設けられる。
軸部112b,112cは、カップ本体111及び柱部110dを貫通する。軸部112b,112cが固定部115a,115bによって保持されることで、ローラ電極112が、カップ本体111に固定される。
突部112d,112eによって、軸部112b,112cが、固定部115a,115bから脱落してしまうことを防止することができる。
ローラ電極112は、例えば、高さH1が、5〜10[mm]となるように配置されることが望ましい。高さH1を5〜10[mm]とすることで、肌に電流を流したときに、ユーザがピリピリとした不快感を覚えることを低減することができる。
電気配線116a,116bは、枠体110内に配設される。電気配線116a,116bは、枠体110の表面に這わせるように設けてもよい。
次に図1及び図2を参照して本体120について説明する。
本体120は、筐体121、表示部122、ボタン群123、エアーポンプ124、電磁弁装置125、三又管126、フィルタ127及び制御基板140を有している。
充電端子121dには、ここでは図示を省略したACアダプタが接続される。空気孔121eは、筐体121内の空気を排気する。空気孔121eから、筐体121外の空気が、筐体121内に流入することもある。
底面121cには、開口121fが形成される。開口121fには、吸引カップ120を機械的及び電気的に接続するための吸引カップ接続部130が形成される。
ボタン群123を操作することで、美容処理装置1の動作を制御することができる。詳細には、ボタン群123によって、肌に流れるEMS電流の強弱を変更できる。ボタン群123によって美容処理装置1の主電源のON及びOFFを切り替えることができる。ボタン群123によって、エアーポンプ124の動作を強制的に停止させることができる。
当接用凹部131は、吸引カップ100のドーム部111b及び電極114a,114bの外形と対応する。
係止部132aと係止部111gが係止された結果、吸引カップ100の排気口111fがフィルタ収容部133に接続する。この結果、三又管126を介して、吸引カップ100の内部と、エアーポンプ124及び電磁弁装置125とがそれぞれ接続される。
管挿入部134には三又管126の一端が接続される。
図5に示すように制御基板140は、動作制御部141、操作受付部142、表示制御部143、タイマー部144、メモリ部145、電源制御部146及びこれらを制御する制御部147を有する。
動作制御部141は、EMS駆動部141a、電磁弁駆動部141b及びエアーポンプ駆動部141cを備える。
EMS駆動部141aは、電源制御部146から得られる5[V]の直流電源に基づいてDC−AC変換を行う。このとき、EMS駆動部141aは、直流電源を10〜150[V]の範囲で昇圧することができる。
なお、EMS駆動部141aは、電極114a,114bに対してパルス状の電圧を印加するようにしてもよい。
エアーポンプ駆動部141cは、エアーポンプ124の動作のON・OFFを制御する。
操作受付部142は、ボタン群123の押下操作を検知する。
タイマー部144は、時間を計測する。
電源制御部146には、ACアダプタ148を着脱可能とする充電端子121d(図2参照)が接続される。電源制御部146には、二次電池の充電回路が形成されることもある。
例えば、制御部147は、タイマー部144に5秒を計時させる。タイマー部144は、5秒の計時を行ったことを制御部147に通知する。制御部147は、タイマー部144からの通知を受信したことに対応して、タイマー部144の計時を停止させる。制御部147は、タイマー部144の計時時間を0にリセットする。
[パターン1]
(1)ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加を5秒間ONにする。これと同時に、エアーポンプ124の動作をONにする。このとき、電磁弁装置125を、閉状態にする。
(2)5秒経過後に、ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加を5秒間OFFにする。これと同時に、エアーポンプ124の動作をOFFにする。このとき、電磁弁装置125を開状態にする。
(3)ボタン群123が押下されるまで、上記(1)〜(2)を繰り返す。
(1)ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加を5秒間ONにする。これと同時に、エアーポンプ124の動作をONにする。このとき、電磁弁装置125を、閉状態にする。
(2)5秒経過後に、エアーポンプ124の動作を5秒間OFFにする。このとき電磁弁装置125を開状態にする。このとき、ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加をONのまま継続する。
(3)ボタン群123が押下されるまで、上記(1)〜(2)を繰り返す。
したがって、ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加は常時継続される。
(1)エアーポンプ124の動作を5秒間ONにする。このとき電磁弁装置125は閉状態にする。この時ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加をOFFにする。
(2)5秒経過後に、ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加を5秒間ONにする。これと同時に、エアーポンプ124の動作をOFFにする。このとき、電磁弁装置125は閉状態のままである。
(3)さらに5秒経過後に、電磁弁装置125を開状態にする。
(4)ボタン群123が押下されるまで、上記(1)〜(3)を繰り返す。したがって、ローラ電極112及びリング電極113へのEMS電圧の印加とエアーポンプ124の作動が交互に繰り返される。
次に図6を用いて、美容処理装置1の使用方法及び効果について説明する。図6は、美容処理装置1の使用方法を説明する概念図である。
エアーポンプ124の動作により、吸引カップ100内が減圧状態となり、肌面が吸引カップ100内に吸引される。
詳細には、肌が吸引されることによって、吸引方向(開口111dに対して垂直方向)に筋肉も持ち上げられる。筋肉が持ち上げられると、筋肉が収縮している状態に近づく。この状態の筋肉に対してEMS電流を流すことによって、伸張して弛緩している状態の筋肉にEMS電流を流す場合に比べて、筋肉により強い負荷を与えることができる。
次に、図7を用いて本発明の第2の実施形態に係る美容処理装置2について説明する。図7は、第2の実施形態に係る吸引カップ200を示す斜視図である。
吸引カップ200以外の構成については、第1の実施形態に係る美容処理装置1と同様である。したがって、ここでは、本体120の図示を省略する。
以下、第1の実施形態の吸引カップ100と対応する箇所には同一の符号を付け詳細な説明は省略する。
以後、2つのローラ電極112を個別に説明する場合には、それぞれローラ電極212a、ローラ電極212bと呼称する。
枠体210は、枠体110と対応する。枠体210は、上面部110a、下面部110b、柱部110c,110d及び固定部215a,215bを有する。
詳細には、ローラ電極212a,212bは、それぞれ固定部215aから固定部215bにかけて、貫通孔110hを横断するように配置される。ローラ電極212a,212bは互いに並行して配置される。
次に、図8及び図9を用いて本発明の第3の実施形態に係る美容処理装置3について説明する。
吸引カップ300及び制御基板340以外の構成については、第1の実施形態に係る美容処理装置1と同様である。したがって、ここでは、本体120の図示を省略する。なお、以下、第1または第2の実施形態の吸引カップ100または吸引カップ200と対応する箇所には同一の符号を付け詳細な説明は省略する。
例えば、ローラ電極312a,312bは、高さH3が0〜3[mm]程度となるように配置される。高さH3は、吸引カップ300のリング電極113の底面からローラ電極312aまたはローラ電極312bの本体部112aの表面までの最短距離を意味する。
電気配線316a〜316dは、枠体210内に配設される。電気配線316aは、接続端子314aを介してローラ電極312aを制御基板340に接続する。同様に電気配線316b〜316dは、接続端子314b〜314dを介してローラ電極312b〜リング電極113を制御基板340にそれぞれ接続する。
動作制御部341は、EMS駆動部141a、電磁弁駆動部141b、エアーポンプ駆動部141c及び中継部342を備える。
次に、図10〜図13を用いて本発明の第4の実施形態に係る美容処理装置4について説明する。図10は、第4の実施形態に係る吸引カップ400の一部を拡大して示す斜視図である。図11は、第4の実施形態に係る保持筐体450aを正面から見た正面図である。図12は、図11のC−C断面図である。図13は、図10の切断線D−Dに沿った、ローラ電極412の断面図である。
保持筐体450a、450c及び450eは、図示を省略した配線によってそれぞれ制御基板140と接続される。
保持筐体450a及び450bは、長手方向がカップ本体111の長手方向に沿うようカップ本体111にそれぞれ設けられる。保持筐体450c,450d及び保持筐体450e,450fは、長手方向がカップ本体111の長手方向に直交する方向に沿うようにカップ本体111にそれぞれ設けられる。
保持筐体450b〜450fは、保持筐体450aと同様の構成を有するのでここでは詳細な説明は省略する。
本体部413は、円筒状に形成される。本体部413は、側面413a及びこの側面413aの反対側の側面413bを有する。
本体部413には、側面413aの略中央部に開口する空間413cが、本体部413の長手方向に沿って形成される。同様に本体部413には、側面413bの略中央部に開口する空間413dが、本体部413の長手方向に沿って形成される。
軸部414の他端側は、保持筐体450a(保持筐体450b〜450f)の溝部452に挿入される。軸部414の他端側は、保持筐体450a(保持筐体450b〜450f)の溝部の底面(平坦部452b及び斜面部452cが形成された面)との摩擦を軽減するために、この底面側に膨らむ曲面が形成されている。軸部414の他端側には、曲面を囲うようにフランジ414bが形成される。なお、摩擦の低減のためにグリスを用いてもよい。
フランジ414bは、溝部452の開口452aの幅w1よりも大きな径を有している。このことにより、保持筐体450a〜450fに挿入された軸部414の他端部が、保持筐体450a〜450fから脱落してしまうことを防止することができる。
ばね416は、軸部414を常に保持筐体450a(保持筐体450c,保持筐体450e)の方向に押す。同様に、ばね417は、軸部415を常に保持筐体450b(保持筐体450d,保持筐体450f)方向に押す。ばね416は、特に限定されず、例えばコイルスプリングや板バネなどを適用できる。
次に図14を用いて、ローラ電極412が移動することについて説明する。図14は、ローラ電極412が移動することを説明する概略図である。なお、ここでは保持筐体450a,450b及びローラ電極412aを例に説明する。
ローラ電極412は初期位置として、保持筐体450a,450bの平坦部452bと接触する位置に配置される。
この実施形態に係る美容処理装置4によれば、肌の吸引に合わせてローラ電極412aが移動することにより、ユーザが痛みを感じることを防止することができる。
軸部414,415の先端に金属製の球体を転動可能に設けてもよい。このことによって、溝部452との間の摩擦が低減されローラ電極412が溝部452に沿ってスムーズに移動する。そして、この場合、斜面部452cに移動したローラ電極412は、ばね416,417の復元力によって自動的に平坦部452bに復帰する。
図15に示すように、ローラ電極412の変更例であるローラ電極512aには、空間413c,413dが形成されない。したがって、ローラ電極412は、ばね416,417を有しない。ローラ電極512aは、本体部413と軸部414,415が一体的に形成されている。
ばね516,517は、軸部414,軸部415にそれぞれ接続される。
吸引カップ100及び本体120を一体的に形成してもよい。吸引カップ100及び本体120を含めた外観形状が、略L字状となるように構成することもできる。壁部111eの形成箇所を適宜変更してもよい。
リング電極113に替えて、下面部110bの形状に対応するU字状の2つの電極を下面部110bに配置してもよい。この場合、中継部342によって電極のペアとしてU字状の2つの電極も選択されるようにしてもよい。
Claims (7)
- 一端側に使用者の肌と接触し開口が形成された開口部を有し他端側に排気口を有する中空状の筐体と、
前記排気口に接続される排気ポンプと、
前記筐体の中空部の内壁面から前記開口の径方向に沿う方向に向かって突設された第1の電極と、
前記第1の電極と電気的に接続される第2の電極と、
前記第1及び第2の電極に対して給電を行う給電部と、
を具備することを特徴とする美容処理装置。 - 前記第1の電極が、棒状に形成され、
当該第1の電極の一端部と他端部は前記内壁面の異なる位置にそれぞれ位置することを特徴とする請求項1に記載の美容処理装置。 - 前記第2の電極が、前記第1の電極と対応する形状を有し、前記第2の電極は、前記開口の径方向に前記第1の電極と並行するように前記筐体の内壁面から突設されること
を特徴とする請求項2に記載の美容処理装置。 - 前記第2の電極が、前記開口の縁部に配設されること
を特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の美容処理装置。 - 前記排気口と前記内壁面との間に形成された壁部材をさらに具備すること
を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の美容処理装置。 - 前記内壁面から複数の前記第1の電極が突設され、前記給電部は、複数の内の一対の前記第1の電極または、前記複数の内の1の第1の電極と前記第2の電極に対して給電を行うこと
を特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の美容処理装置。 - 前記第1の電極の端部を保持する保持部と、前記保持部によって保持された前記第1の電極を前記開口部の深さ方向または前記開口の径方向に沿って移動させるための溝部とを備える移動機構をさらに具備すること
を特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の美容処理装置。
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