JP2016013822A - 車両用シート - Google Patents

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【課題】車両後突時にヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる軽量で安価な車両用シートを得る。【解決手段】車両用シート10のシートバック16における左右のサイドフレーム20には、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とが架設されている。シートバック16のシート設計基準位置において、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aの側面視における鉛直線L1に対する傾斜角度θ1と、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aの側面視における鉛直線L2に対する傾斜角度θ2とが、シートバック16の前後方向へ?10?以内となっている。また、シートバック16の前方から後方へ向かって作用する荷重に対する下シートバックスプリング28の反力と、上シートバックスプリング29の反力とが等しくなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、シートバックにシートバックスプリングを配設した車両用シートに関する。
下記特許文献1に記載の車両用シートは、シートバックの左右一対の側部フレーム間に面状弾性体が弾性支持されている。また、左側部フレームに面状弾性体の左側上部を連結し、その軸線を略幅方向に向けた左第1スプリングと、右側部フレームに面状弾性体の右側上部を連結し、その軸線を略幅方向に向けた右第1スプリングと、左側部フレームに面状弾性体の左側下部を連結し、その軸線を前方側に向けた左第2スプリングと、右側部フレームに面状弾性体の右側下部を連結し、その軸線を前方側に向けた右第2スプリングと、を備えている。そして、車両の後部に相手車両が衝突した場合(車両後突時)に、頭部とヘッドレストとの間隔を狭くし、ヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えるようになっている。
特開2010−254126号公報
しかしながら、上述の如き車両用シートでは、車両後突時にヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきるが、部品点数が非常に多くなる。このため、車両用シートが重く、且つ、高価になるという課題がある。
本発明は上記事実を考慮し、車両後突時にヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる軽量で安価な車両用シートを得ることを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る車両用シートは、シートバックの左右の骨格部を構成し、シートバックの上下方向に沿って配置された左右一対の側部骨格部材と、前記左右一対の側部骨格部材に上下方向に間隔を開けて架設され、前記シートバックのシート設計基準位置において、前記シートバックの幅方向中間部に位置する乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度が前記シートバックの前後方向へ±10°以内である複数のシートバックスプリングと、を有し、前記シートバックの前方から後方へ向かって作用する荷重に対する前記複数のシートバックスプリングの各反力が等しい。
請求項1に記載の発明の車両用シートでは、シートバックの左右の骨格部を構成し、シートバックの上下方向に沿って配置された左右一対の側部骨格部材に上下方向に間隔を開けて複数のシートバックスプリングが架設されている。また、シートバックのシート設計基準位置において、シートバックの幅方向中央部に位置する各シートバックスプリングの乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度が、シートバックの前後方向へ±10°以内となっている。また、シートバックの前方から後方へ向かって作用する荷重に対する複数のシートバックスプリングの各反力が等しくなっている。このため、車両が後突し、車両用シートに着座した乗員の背部によって、各シートバックスプリングの乗員支持部に車両前方から車両後方へ向かって荷重が作用した場合に、各シートバックスプリングの反力がシートバックの略前方に向かって等しく発生し、着座した乗員の上半身が通常の着座姿勢の状態を保ちながら後方へ移動する。従って、上方側のシートバックスプリングの反力が下方側のシートバックスプリングの反力より大きくなって、乗員の上半身が前方へ傾くのを防止できると共に、各反力がシートバックの斜め前方上側に向かって作用し、乗員の頭部がシートバックの前側上方へ移動するのを防止できる。この結果、車両後突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間隔が広がるのを防止でき、ヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる。さらに、各シートバックスプリングの乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度を調整することで、各シートバックスプリングに従来のシートバックスプリングを使用可能な構成であるため、軽量で安価な車両用シートが得られる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートにおいて、前記複数のシートバックスプリングは下シートバックスプリングと前記下シートバックスプリングの上方の部位に設けられた上シートバックスプリングである。
請求項2に記載の発明の車両用シートでは、シートバックの左右の骨格部を構成し、シートバックの上下方向に沿って配置された左右一対の側部骨格部材に下シートバックスプリングが架設されており、下シートバックスプリングの上方の部位に上シートバックスプリングが架設されている。また、シートバックのシート設計基準位置において、シートバックの幅方向中央部に位置する下シートバックスプリングの乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度と、シートバックの幅方向中央部に位置する上シートバックスプリングの乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度とが、シートバックの前後方向へ±10°以内となっている。また、シートバックの前方から後方へ向かって作用する荷重に対する下シートバックスプリングの反力と、上シートバックスプリングの反力とが等しくなっている。このため、車両が後突し、車両用シートに着座した乗員の背部によって、下シートバックスプリングの乗員支持部と上シートバックスプリングの乗員支持部とに車両前方から車両後方へ向かって荷重が作用した場合に、下シートバックスプリングの反力と、この下シートバックスプリングの反力と等しい上シートバックスプリングの反力とがシートバックの略前方に向かって発生し、着座した乗員の上半身が通常の着座姿勢の状態を保ちながら後方へ移動する。従って、上シートバックスプリングの反力が下シートバックスプリングの反力より大きくなって、乗員の上半身が前方へ傾くのを防止できると共に、各反力がシートバックの斜め前方上側に向かって作用するのを防止でき、乗員の頭部がシートバックの前側上方へ移動するのを防止できる。この結果、車両後突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間隔が広がるのを防止でき、ヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる。さらに、下シートバックスプリングと上シートバックスプリングとの乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度を調整することで、下シートバックスプリングと上シートバックスプリングとに従来のシートバックスプリングを使用可能な構成であるため、軽量で安価な車両用シートが得られる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用シートにおいて、上方側の前記シートバックスプリングの乗員支持部が下方側の前記シートバックスプリングの乗員支持部より前記シートバックの後方側に配置されている。
請求項3に記載の発明の車両用シートでは、上方側のシートバックスプリングの乗員支持部が下方側のシートバックスプリングの乗員支持部よりシートバックの後方側に配置されている。このため、シートバックのシート設計基準位置でシートバックが後方へ傾斜している車両用シートにおいて、シートバックに沿って後方へ傾斜している着座乗員の背部を、上方側のシートバックスプリングの乗員支持部と下方側のシートバックスプリングの乗員支持部とによって確実に支持することができる。この結果、車両後突時にヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シートにおいて、前記シートバックスプリングは、両端部に形成され前記左右一対の側部骨格部材へ取付けられる取付け部が、前記乗員支持部に対して前記側面視において前記シートバックの前方側又は後方側へ捩れている。
請求項4に記載の発明の車両用シートでは、シートバックスプリングの両端部に形成され、左右一対の側部骨格部材へ取付けられる取付け部が、乗員支持部に対して、側面視においてシートバックの前方側又は後方側へ捩れている。このため、左右一対の側部骨格部材に形成された従来の被取付け部に、シートバックスプリングの取付け部を取付けることができる。この結果、シートバックスプリングの取付け部を側面視においてシートバックの前方側又は後方側へ捩じることで、従来のシートバックスプリングを使用可能な構成であると共に、左右一対の側部骨格部材に形成された従来の被取付け部を変更する必要がないので、さらに安価な車両用シートが得られる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シートでは、軽量、安価で車両後突時にヘッドレストで乗員の頭部を良好に支えることがきる。
本発明の第1実施形態に係る車両用シートにおけるシートバックスプリングの乗員支持部の傾斜角度を示す図3の1−1断面線に沿った概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用シートの作用を示す図1に対応する概略断面図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用シートの骨格を示す斜め前方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートにおけるシートバックスプリングの乗員支持部の傾斜角度を示す図5の4−4断面線に沿った概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用シートの骨格を示す斜め前方から見た斜視図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図3を用いて本発明の第1実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、各図中に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印Wは、車両用シートの前方向、上方向、及び幅方向(左右方向)を示している。
図3に示すように、本実施形態に係る車両用シート10では、ヘッドレスト14が取付けられているシートバック16が、車体床部に連結されたシートクッション17の後端部に、回転中心Q1としてリクライニング可能に連結されている。なお、以下、単に前後、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、シートバック16の前後方向、シートバック16の上下方向を示すものとする。
(シートバックの構成)
図3に示すように、シートバック16は、骨格部材であるシートバックフレーム18を備えている。シートバックフレーム18は、シートバック16の左右に対向して配置された側部骨格部材としての左右一対のサイドフレーム20と、左右のサイドフレーム20の上端部同士を繋ぐ逆U字状のアッパフレーム22と、を備えている。左右のサイドフレーム20は、板金材料によって形成されており、アッパフレーム22は、パイプ材によって構成されている。また、シートバックフレーム18の背面側でアッパフレーム22の左右の両端脚部間には、板金製のアッパパネル24が掛け渡されている。また、シートバックフレーム18の背面側で左右のサイドフレーム20の下端部間には、板金製のロアパネル25が掛け渡されている。なお、シートバックフレーム18には、二点鎖線で示すシートバック表皮26と、このシートバック表皮26によって覆われた図示しないシートバックパッドが取り付けられている。
(シートバックスプリングの構成)
図3に示すように、左右のサイドフレーム20の下部の間には、下シートバックスプリング28が架設されて(掛け渡されて)おり、左右のサイドフレーム20における下シートバックスプリング28の上方の部位の間には、上シートバックスプリング29が架設されている。また、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とは、ワイヤを連続したS字状に湾曲した、所謂、Sバネとなっている。そして、これらの下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とによって図示しないシートバックパッドが後方側から弾性的に支持されている。
下シートバックスプリング28は、シートバック幅方向両端部を除くシートバック幅方向中間部に位置する部位が乗員支持部28Aとなっており、シートバック幅方向両端部が左右のサイドフレーム20への取付け部28Bとなっている。そして、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aは、シートバック正面視において上下方向へS字状に蛇行しており、側面視においては上下方向に沿った平面状(図1参照)となっている。また、下シートバックスプリング28の取付け部28Bはサイドフレーム20に形成された上下2つの被取付け部としての取付け孔32に係合可能に湾曲されている。
同様に、上シートバックスプリング29は、シートバック幅方向両端部を除くシートバック幅方向中間部に位置する部位が乗員支持部29Aとなっており、シートバック幅方向両端部が左右のサイドフレーム20への取付け部29Bとなっている。そして、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aは、シートバック正面視において上下方向へS字状に蛇行しており、側面視において上下方向に沿った平面状(図1参照)となっている。また、上シートバックスプリング29の取付け部29Bはサイドフレーム20に形成された上下2つの被取付け部としての取付け孔33に係合可能に湾曲されている。
図1に示すように、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aは、シートバック16(左右のサイドフレーム20)のシート設計基準位置(一例としての本実施形態の乗用車用シートでは、シートバック16の鉛直線L1から後方への傾斜角度αが19°の位置)において、側面視における鉛直線L1に対する(鉛直線L1からの)乗員支持部28Aの傾斜角度θ1がシートバックの前後方向へ±10°以内(θ1≦0°±10°)となっている。
同様に、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aも、シートバック16のシート設計基準位置において、側面視における鉛直線L2に対する(鉛直線L2からの)傾斜角度θ2がシートバックの前後方向へ±10°以内(θ2≦0°±10°)となっている。
なお、図1〜図3では、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aの鉛直線L1に対する傾斜角度θ1と、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aの鉛直線L2に対する傾斜角度θ2と、が0°となっている。また、シートバック16の傾斜角度αは、シートバック16のリクライニングの回転中心Q1と、アッパフレーム22の上端部22Aの軸心Q2とを結んだ直線H1の鉛直線L1に対するシートバック16の後方への傾斜角度である。
図2に示すように、本実施形態の車両用シート10では、車両が後突し、車両用シート10に着座した乗員Pの背部P1によって、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aと、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aとに車両前方から車両後方へ向かって荷重が作用した場合に、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aと、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aとが二点鎖線で示すように後方へ弾性変形する。この際、下シートバックスプリング28の反力F1と、この反力F1に等しい上シートバックスプリング29の反力F2とがシートバック16の前方に向かって発生し、図2に二点鎖線で示すように、着座した乗員Pの上半身が通常の着座姿勢の状態(図2の実線の状態)を保ちながら後方へ移動するようになっている。
図1に示すように、本実施形態の車両用シート10では、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aが、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aよりシートバック16の後方側に配置されている。従って、シートバック16のシート設計基準位置で、車両用シート10に着座している乗員Pの背部P1はシートバック16に沿って後方へ傾斜しており(図2の実線の状態)、この背部P1を上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aと下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aとによって確実に支持することができるようになっている。
(シートバック上部の構成)
図3に示すように、本実施形態の車両用シート10では、アッパフレーム22の上端部に左右一対のヘッドレストサポートブラケット34が固定されており、これらのヘッドレストサポートブラケット34にヘッドレスト14が取付けられている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態の車両用シート10では、図3に示すように、シートバック16の左右一対のサイドフレーム20の間に下シートバックスプリング28が架設されており、下シートバックスプリング28の上方の部位には、上シートバックスプリング29が架設されている。また、図1に示すように、シートバック16のシート設計基準位置において、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aの側面視における鉛直線L1に対する傾斜角度θ1と、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aの側面視における鉛直線L2に対する傾斜角度θ2とが、シートバック16の前後方向へ±10°以内となっている。
そして、車両が後突し、車両用シート10に着座した乗員Pの背部P1によって、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aと、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aとに車両前方から車両後方へ向かって荷重が作用した場合には、図2に示すように、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aと、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aとが二点鎖線で示すように後方へ弾性変形する。この際、下シートバックスプリング28の反力F1と、この反力F1に等しい上シートバックスプリング29の反力F2とがシートバック16の前方に向かって発生し、着座した乗員Pの上半身が通常の着座姿勢の状態を保ちながら後方へ移動する。
従って、本実施形態の車両用シート10では、上シートバックスプリング29の反力F2が下シートバックスプリング28の反力F1より大きくなって、乗員Pの上半身が前方へ傾くのを防止できると共に、反力F1、F2がシートバック16の斜め前方上側に向かって作用し、乗員Pの頭部P2がシートバック16の前側上方へ移動するのを防止できる。この結果、車両後突時に乗員Pの頭部P2とヘッドレスト14との間隔S1が広がるのを防止でき、ヘッドレスト14で乗員Pの頭部P2を良好に支えることがきる。また、乗員Pの頭部P2がシートバック16の前側上方へ移動するのを想定して、予め、ヘッドレスト14の高さを高めに設定する必要がないので、ヘッドレスト14の高さを低くすることができるため、ヘッドレスト14の外形の設計自由度が高くなる。さらに、本実施形態では、取付け孔32、33によって、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29との乗員支持部28A、29Aの側面視における鉛直線L1、L2に対する傾斜角度θ1、θ2を調整することで、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とに従来のシートバックスプリングを使用可能な構成である。このため、軽量で安価な車両用シート10が得られる。
また、本実施形態の車両用シート10では、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aが、下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aよりシートバック16の後方側に配置されている。このため、シートバック16のシート設計基準位置でシートバック16が後方へ傾斜している本実施形態の車両用シート10において、シートバック16に沿って後方へ傾斜している乗員Pの背部P1(図2の実線の状態)を、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aと下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aとによって確実に支持することができる。この結果、車両後突時に乗員Pの頭部P2とヘッドレスト14との間隔S1が広がるのを防止でき、ヘッドレスト14で乗員Pの頭部P2を良好に支えることがきる。
(第2実施形態)
以下、図4及び図5を用いて本発明の第2実施形態に係る車両用シートについて説明する。なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図4及び図5に示すように、本実施形態の車両用シート10では、左右のサイドフレーム20に形成された下シートバックスプリング28の被取付け部としての取付け孔50が、従来の取付け孔となっており、側面視において、シートバック16の前方下側から後方上側に向かって傾斜している。これに対応して、下シートバックスプリング28の左右の取付け部28Bは、乗員支持部28Aに対して、側面視においてシートバック16の前方側(図4の矢印A方向)へ捩れており、取付け孔50に係止可能となっている。
同様に、左右のサイドフレーム20に形成された上シートバックスプリング29の被取付け部としての取付け孔52は、従来の取付け孔となっており、側面視において、シートバック16の前方下側から後方上側に向かって傾斜している。これに対応して、上シートバックスプリング29の左右の取付け部29Bは、乗員支持部29Aに対して、側面視においてシートバック16の前方側(図4の矢印A方向)へ捩れており、取付け孔52に係止可能となっている。
(作用及び効果)
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様に、車両後突時に乗員Pの頭部P2とヘッドレスト14との間隔S1が広がるのを防止でき、ヘッドレスト14で乗員Pの頭部P2を良好に支えることがきる。また、乗員Pの頭部P2がシートバック16の前側上方へ移動するのを想定して、予め、ヘッドレスト14の高さを高めに設定する必要がないので、ヘッドレスト14の高さを低くすることができるため、ヘッドレスト14の外形の設計自由度が高くなる。
さらに、本実施形態では、下シートバックスプリング28の左右の取付け部28Bが、乗員支持部28Aに対して、側面視においてシートバック16の前方側(図4の矢印A方向)へ捩れており、上シートバックスプリング29の左右の取付け部29Bが、乗員支持部29Aに対して、側面視においてシートバック16の前方側(図4の矢印A方向)へ捩れている。このため、左右のサイドフレーム20に形成された従来の取付け孔50に下シートバックスプリング28の取付け部28Bを取付けることができると共に、左右のサイドフレーム20に形成された従来の取付け孔52に上シートバックスプリング29の取付け部29Bを取付けることができる。よって、従来の左右のサイドフレーム20を使用できる。また、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29との取付け部28B、29Bを側面視において前方側(図4の矢印A方向)へ捩じることで、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とに従来のシートバックスプリングを使用可能な構成である。このため、さらに安価な車両用シート10が得られる。
(実施形態の補足説明)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態の車両用シート10では、シートバックスプリングを下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29との2本にしたが、これに代えてシートバックスプリングを3本以上設けてもよい。
また、上各記実施形態の車両用シート10では、上シートバックスプリング29の乗員支持部29Aを下シートバックスプリング28の乗員支持部28Aよりシートバック16の後方側に配置したが、これに代えて、各車両用シートのシート設計標準位置に対応して上シートバックスプリングの乗員支持部と下シートバックスプリングの乗員支持部とをシートバックの前後方向の同じ位置に配置してもよい。また、上シートバックスプリングの乗員支持部を下シートバックスプリングの乗員支持部よりシートバック16の前方側に配置してもよい。
また、上記各実施形態の車両用シート10では、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とを、所謂、Sバネとしたが、下シートバックスプリング28と上シートバックスプリング29とは所謂、Sバネに限定されず、蛇腹形状の板バネ等の他のシートバックスプリングとしてもよい。また、被取付け部は取付け孔に限定されず、係合片等の他の構成としてもよい。
また、上記第2実施形態の車両用シート10では、下シートバックスプリング28の左右の取付け部28B及び上シートバックスプリング29の左右の取付け部29Bを、乗員支持部28A、29Aに対して、側面視においてシートバック16の前方側(図4の矢印A方向)へ捩って取付け孔50、52に係合させた。これに代えて、乗員支持部28A、29Aと取付け孔との位置関係によっては、下シートバックスプリング28の左右の取付け部28B及び上シートバックスプリング29の左右の取付け部29Bを、乗員支持部28A、29Aに対して、側面視においてシートバック16の後方側(図4の矢印Aと反対方向)へ捩って取付け孔に係合させる構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明を一例として、シートバック16のシート設計標準位置において、シートバック16が鉛直線L1から後方へα=19°傾斜している乗用車用の車両用シート10に適用したが、本発明は、シートバック16のシート設計標準位置においてシートバックが略鉛直線上に位置するトラック、バスや、シートバック16のシート設計標準位置においてシートバックが鉛直線から大きく後方へ傾斜した他の車両用シートにも適用可能である。
10 車両用シート
14 ヘッドレスト
16 シートバック
18 シートバックフレーム
20 サイドフレーム(側部骨格部材)
28 下シートバックスプリング
28A 下シートバックスプリングの乗員支持部
28B 下シートバックスプリングの取付け部
29 上シートバックスプリング
29A 上シートバックスプリングの乗員支持部
29B 上シートバックスプリングの取付け部
32 取付け孔(被取付け部)
33 取付け孔(被取付け部)
50 取付け孔(被取付け部)
52 取付け孔(被取付け部)

Claims (4)

  1. シートバックの左右の骨格部を構成し、シートバックの上下方向に沿って配置された左右一対の側部骨格部材と、
    前記左右一対の側部骨格部材に上下方向に間隔を開けて架設され、前記シートバックのシート設計基準位置において、前記シートバックの幅方向中間部に位置する乗員支持部の側面視における鉛直線に対する傾斜角度が前記シートバックの前後方向へ±10°以内である複数のシートバックスプリングと、
    を有し、前記シートバックの前方から後方へ向かって作用する荷重に対する前記複数のシートバックスプリングの各反力が等しい車両用シート。
  2. 前記複数のシートバックスプリングは下シートバックスプリングと前記下シートバックスプリングの上方の部位に設けられた上シートバックスプリングである請求項1に記載の車両用シート。
  3. 上方側の前記シートバックスプリングの乗員支持部が下方側の前記シートバックスプリングの乗員支持部より前記シートバックの後方側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記シートバックスプリングは、両端部に形成され前記左右一対の側部骨格部材へ取付けられる取付け部が、前記乗員支持部に対して前記側面視において前記シートバックの前方側又は後方側へ捩れている請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シート。
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