JP2016012621A - 光ファイバ保持装置及びこれを有するレーザ発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの発熱を効率よく放熱することができる光ファイバの保持装置を提供する。【解決手段】この保持装置65は、ホルダ14と、ホルダ押え15と、第1及び第2インジウム18,19と、を備えている。ホルダ押え15は表面の一部がホルダ14の表面に当接する。第1及び第2インジウム18,19は、ホルダ14とホルダ押え15との間において、光ファイバ6を挟みこむように配置され、変形可能かつ熱伝導性を有する板状の部材である。ホルダ14及びホルダ押え15には、第1及び第2インジウム18,19の互いに密着する部分を収容可能な凹部14b,15bと、凹部14b,15b内において、第1及び第2インジウム18,19に挟み込まれた光ファイバ6を第1及び第2インジウム18,19とともに収容する溝14c,15cと、を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバ保持装置及びこれを有するレーザ発振器に関する。
光ファイバを利用したレーザ発振器が広く用いられている。このレーザ発振器は、光源から発振される励起光を利用して、光ファイバによってレーザ光を発振する。このレーザ発振器に用いられる光ファイバは、例えば、エルビウムなどのレーザ媒質がドープされたZBLANガラスなどのフッ化物ガラスによって形成される。
ここで、光ファイバに含まれるレーザ媒質は励起光を吸収することによって発熱するため、この発熱によって光ファイバが損傷する場合がある。特に、フッ化物ファイバでは、石英ファイバと比較して耐熱性が低い。
そこで、例えば特許文献1の図4には、光ファイバを2枚の板状のインジウムで挟みこみ、さらにその外側からホルダとホルダ押えとで光ファイバ及び2枚のインジウムを挟みこむようにしている。また、ホルダには、一般的にヒートシンクが接触して設けられている。
このような構成では、光ファイバからの熱は、インジウム及びホルダを介してヒートシンクに伝達される。これにより、光ファイバの熱が放熱される。
特開2010−153673号公報
特許文献1の構造では、インジウムは、柔らかい金属であるため、小片同士で光ファイバを挟みこむことによって変形する。このため、ファイバ及びホルダとの隙間が少ない状態で1対のインジウムが接触し、伝熱により冷却を行うことができる。
しかし、2枚のインジウムで光ファイバを挟みこむことによって、ホルダとホルダ押えとの間に2枚のインジウム分の隙間が形成される。このため、ホルダとホルダ押えとの間での伝熱性が劣ることになる。このため、ホルダへの伝熱性が阻害され、効率よく放熱を行うことができない。
本発明の課題は、光ファイバの発熱を効率よく放熱することができる光ファイバの保持装置を提供することにある。また、この保持装置を有するレーザ発振器を提供することにある。
(1)本発明の一側面に係る光ファイバ保持装置は、光ファイバを保持する装置であり、第1ホルダと、表面の一部が第1ホルダの表面に当接する第2ホルダと、第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材と、を備えている。第1ホルダ及び第2ホルダの少なくとも一方は、凹部と、溝と、を有している。凹部は、第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材の互いに密着する部分を収容可能である。溝は、凹部内において、第1熱伝導部材と第2熱伝導部材に挟み込まれた光ファイバを第1及び第2熱伝導部材とともに収容する。
この装置では、光ファイバは、第1熱伝導部材と第2熱伝導部材とに挟持された状態で、第1ホルダ及び第2ホルダに形成された溝に収容されている。第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材は第1ホルダ及び第2ホルダの少なくとも一方の表面に形成された凹部に収容されている。そして、第1ホルダと第2ホルダとは、一部の表面が当接している。
ここでは、第1ホルダと第2ホルダとの間に第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材が挟持されているが、2つの熱伝導部材は両ホルダの少なくとも一方に形成された凹部に収容されている。このため、第1ホルダと第2ホルダとは、一部の表面が当接しており、互いの間の熱伝導性が良好になる。したがって、光ファイバの発熱を効率よく放熱することができる。
(2)本発明の別の側面に係る光ファイバ保持装置では、溝の径方向の寸法は、第1熱伝導部材の厚みと第2熱伝導部材の厚みと光ファイバの直径との合計寸法よりも小さい。また、凹部の溝が延びる方向と直交する方向の幅は、第1及び第2熱伝導部材の該当する方向の幅よりも大きい。
ここでは、第1ホルダと第2ホルダとの間に、2つの熱伝導部材及び光ファイバを挟み込むと、2つの熱伝導部材は変形する。この熱伝導部材の変形によって、光ファイバの径寸法に不均一性があっても、熱伝導部材と光ファイバとは良好に密着する。したがって、光ファイバからの放熱性が良好になる。
また、凹部内には、第1及び第2熱伝導部材の両端との間に隙間が形成されているので、2つの熱伝導部材の変形分は、凹部に設けられた隙間によって吸収される。
(3)本発明のさらに別の側面に係る光ファイバ保持装置では、凹部は、第1ホルダに形成された第1凹部と、第2ホルダに形成された第2凹部と、を有している。溝は第1溝と第2溝とを有している。第1溝は、第1凹部の底面中央部に一方向に延び、第1ホルダの一端から他端まで貫通して形成されている。また、第2溝は、第2凹部の底面中央部に一方向に延び、第2ホルダを一端から他端まで貫通して形成されている。
(4)本発明のさらに別の側面に係る光ファイバ保持装置では、第1ホルダ及び第2ホルダの一方に接触して配置され、溝に収容される光ファイバを冷却するヒートシンクをさらに備えている。
(5)本発明のさらに別の側面に係る光ファイバ保持装置では、第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材はインジウムで構成されている。
(6)本発明の一側面に係るレーザ発振器は、励起光源と、励起光源からの励起光が導入されレーザ光を出力する発振用光ファイバと、発振用光ファイバの一部を保持する前述したいずれかの光ファイバ保持装置と、を備えている。
以上のような本発明では、光ファイバの発熱を効率よく放熱することができる。
レーザ発振器の概略構成図。 光ファイバの第1端部側を示す断面図。 光ファイバの第2端部側を示す断面図。 保持装置の外観斜視図。 保持装置の断面図。 図5の分解図。
[レーザ発振器の構成]
図1は、本発明の一実施形態によるレーザ発振器の概略構成図である。レーザ発振器1は、励起光源2、第1〜第3レンズ3a,3b,3c、第1及び第2ダイクロイックミラー4a,4b、ダンパ5、光ファイバ6、筐体7、並びにチラー装置8を備えている。
励起光源2は、励起光を発振するものであり、例えばランプ又は半導体レーザなどによって構成することができる。励起光源2にて発振された励起光は、励起光伝送ファイバ2aを介して出力される。
第1レンズ3aは、コリメートレンズとして機能するレンズであり、励起光伝送ファイバ2aと、後述する筐体7の第1窓部7aとの間に配置されている。第1レンズ3aは、励起光源2からの励起光を発散光の状態から平行光の状態に変換する。
第2レンズ3bは、集光レンズ及びコリメートレンズとして機能するレンズであり、第1ダイクロイックミラー4aと光ファイバ6の第1端部11との間に配置されている。第2レンズ3bは、第1レンズ3aによって平行光の状態とされた励起光を集光して光ファイバ6に放射するとともに、光ファイバ6から放射されたレーザ光を平行光の状態に変換する。
第3レンズ3cは、集光レンズ及びコリメートレンズとして機能するレンズであり、第2ダイクロイックミラー4bと光ファイバ6の第2端部12との間に配置されている。第3レンズ3cは、光ファイバ6からの励起光及びレーザ光を平行光の状態に変換するとともに、第2ダイクロイックミラー4bからのレーザ光を集光して光ファイバ6に放射する。
第1ダイクロイックミラー4aは、第1レンズ3aと第2レンズ3bとの間に配置されている。第1ダイクロイックミラー4aは、励起光源2からの励起光を透過するとともに、光ファイバ6からのレーザ光の進行方向を変更するように反射する。
第2ダイクロイックミラー4bは、第3レンズ3cとダンパ5との間に配置されている。第2ダイクロイックミラー4bは、光ファイバ6からの励起光を透過するとともに、光ファイバ6からのレーザ光を反射するように構成されている。
ダンパ5は、第2ダイクロイックミラー4bの下流側に配置されており、第2ダイクロイックミラー4bが透過した励起光を吸収する部材である。
図2は光ファイバ6の第1端部11側の側面断面図であり、図3は光ファイバ6の第2端部12側の側面断面図である。図2及び図3に示すように、光ファイバ6は、第1光ファイバ本体61、第2光ファイバ本体62、第1エンドキャップ63、第2エンドキャップ64、及び保持装置65を有している。
[光ファイバ6]
第1光ファイバ本体61が光ファイバ6のメインとなる部分であって、この第1光ファイバ本体61においてレーザ光が生成される。第1光ファイバ本体61は、第1コアと、第1コアを覆うように形成された第1クラッドと、を有している。第1コアは、希土類元素がレーザ媒質としてドープされたフッ化物ガラスから形成されており、好ましくはエルビウムがドープされたZBLAN(ZrF4-BaF2-LaF3-AlF3-NaF)ガラスによって形成されている。第1クラッドは、フッ化物ガラスから形成されており、好ましくはZBLANガラスによって形成されている。なお、第1クラッドは、第1コアよりも屈折率が低く、また、レーザ媒質がドープされていない。
第2光ファイバ本体62は、一方の端面が第1光ファイバ本体61の端面に熱融着されている。第2光ファイバ本体62は、第2コアと、第2コアを覆うように形成された第2クラッドと、を有している。第2光ファイバ本体62は、第1光ファイバ本体61と同軸上に延びており、第1光ファイバ本体61の直径とほぼ同じ直径を有している。
第2光ファイバ本体62は、第1光ファイバ本体61からのレーザ光が第2コア内において反射しないような長さに設計されている。すなわち、第1コアから第2コアに入射したレーザ光は、第2コア内で反射する前に第2コアから放射される。また、第2コアは、レーザ媒質であるエルビウムなどの希土類元素がドープされていないため、励起光が入射されても発熱しない。すなわち、第2光ファイバ本体62ではレーザ光が生成されない。
[第1及び第2エンドキャップ63,64]
図2に示すように、第1エンドキャップ63は、第2光ファイバ本体62の他方の端面に熱融着されている。第1エンドキャップ63は、励起光及びレーザ光を透過する光透過性であり、且つ潮解性を有さない。好ましくは、第1エンドキャップ63は、フッ化カルシウムなどの結晶で形成されている。また、第1エンドキャップ63は石英などの結晶であってもよい。
図3に示すように、第2エンドキャップ64は、第1光ファイバ本体61の他方の端面に熱融着されており、第1エンドキャップ63と同様の構成である。
[保持装置65]
図4に、第1端部11に設けられた保持装置65の斜視図を示している。また、図5に保持装置65の断面図を、図6にその分解図を示している。なお、第2端部12に設けられた保持装置も同様の構成である。
図2〜図6に示すように、保持装置65は、ホルダ14(第1ホルダ)と、ホルダ押え(第2ホルダ)15と、これらと光ファイバ6との間に配置された第1インジウム(第1熱伝導部材)18及び第2インジウム(第2熱伝導部材)19と、を有している。
ホルダ14は銅製のブロック状の部材である。ホルダ14の一方の表面14aには、第1インジウム18を収容するための凹部(第1凹部)14bが形成されている。また、凹部14bには、光ファイバ本体61の一部(径方向の半分)と第1インジウム18とを収容するための溝(第1溝)14cが形成されている。溝14cは、凹部14bの底面において幅方向中央部に形成されており、ホルダ14の全長にわたって形成されている。すなわち、溝14cは、図5において、ホルダ14の紙面垂直方向の一端から他端まで貫通して形成されている。
凹部14bは、第1インジウム18を収容した状態で、端部に隙間が形成されるような寸法に設定されている。具体的には、図5において、第1インジウム18の左右方向の幅w0に対して、凹部14bの同方向の幅はw0より大きいw1に設定されている。
ホルダ押え15は、光ファイバ6の延びる方向の寸法が異なるが、基本的な構成はホルダ14と同様である。すなわち、ホルダ押え15の一方の表面15aには、第2インジウム19を収容するための凹部15bが形成され、凹部15bには、光ファイバ6の一部及び第2インジウム19を収容するための溝15cが形成されている。溝15cの形状もホルダ14の溝14cと同様である。また、凹部15bの寸法も凹部14bと同様であり、第2インジウム19を収容した状態で、端部に隙間が形成されるような寸法に設定されている。
また、ホルダ押え15には4つの貫通孔15dが形成され、ホルダ14には貫通孔15dに対応する位置に4つのタップ穴14dが形成されている。
以上のような構成により、ホルダ押え15の貫通孔15dを貫通するボルト(図示せず)をホルダ14のタップ穴14dにねじ込むことによって、第1及び第2インジウム18,19で光ファイバ6を挟み込んだ状態で、これらをホルダ14とホルダ押え15との間に保持することができる。
ここで、ホルダ14の溝14cの表面14aからの深さと、ホルダ押え15の溝15cの表面15aからの深さと、の合計d(図5参照)は、第1インジウム18及び第2インジウム19の厚みと光ファイバ6の直径よりも小さい。したがって、図5に示すように、ホルダ14とホルダ押え15との間に第1及び第2インジウム18,19と光ファイバ6とを挟み込んだ場合、第1及び第2インジウム18,19は、光ファイバ6の外周に密着しながら変形する。そして、この変形分は、第1及び第2インジウム18,19と凹部14b,15bとの間に形成された隙間(w1−w0)に吸収されることになる。
筐体7は、図1に示すように、直方体状の箱体であって、第2及び第3レンズ3b,3c、第1及び第2ダイクロイックミラー4a,4b、ダンパ5、並びに光ファイバ6を収容している。筐体7は、光透過性を有する第1窓部7a及び第2窓部7bを有する。光源2からの励起光は、第1窓部7aを介して筐体7内に進入し、光ファイバ6へと送られる。また、光ファイバ6からのレーザ光は、第2窓部7bを介して、筐体7の外部に出力される。
また、筐体7は、底面にベース部(図示省略)を有する。ベース部は内部に冷媒が流れる流路が形成されている。このベース部上に、ホルダ14が設置されているため、ホルダ14を含む保持装置65が冷却される。
なお、筐体7の内部は、窒素によって充填されている。また、筐体7内の水分を除去するために、筐体7内に乾燥剤が入れられている。
チラー装置8は、筐体7と配管8aを介して接続されている。チラー装置8は、筐体7のベース部内を流れる冷媒の温度を調整する。具体的には、筐体7のベース部から配管8aを介して送られてきた冷媒をチラー装置8が冷却する。チラー装置8において冷却された冷媒は配管8aを介して筐体7のベース部に戻される。
[動作]
励起光源2において発振された励起光は、励起光伝送ファイバ2aから出力され、第1レンズ3aにおいて平行光の状態となり、第1窓部7aを介して筐体7内に進入する。筐体7内に進入した励起光は、第1ダイクロイックミラー4aを透過し、第2レンズ3bにて集光されて光ファイバ6の第1端部67から光ファイバ6に入射する。
光ファイバ6に入射した励起光は、第1光ファイバ本体61の第1コア内を伝播し、第1コアにドープされたエルビウムが励起してレーザ光が出力される。なお第2コア内にはエルビウムがドープされていないため、第2コアではレーザ光は出力されない。そして、光ファイバ6の第2端部12から放射された励起光は、第3レンズ3c、第2ダイクロイックミラー4bを透過し、ダンパ5に吸収される。
一方、第1光ファイバ本体61の第1コア内で生成されたレーザ光は、光ファイバ6の第2端部12から放射され、第3レンズ3cで平行光の状態に変換される。そして、レーザ光は、第2ダイクロイックミラー4bで反射され、第3レンズ3cで集光されて、第2端部12側から光ファイバ6に入射する。光ファイバ6内に入射したレーザ光は、第1光ファイバ本体61の第1コア内を伝播し、光ファイバ6の第1端部11から放射される。そして、レーザ光は、第2レンズ3bによって平行光の状態に変換され、第1ダイクロイックミラー4aに反射されて第2窓部7bに向かうように進行方向が変更され、第2窓部7bを介して筐体7の外部へ放射される。
以上のレーザ発振動作において、光ファイバ6のコアが発熱する。ここで、第1端部11及び第2端部12の保持装置65では、ホルダ14及びホルダ押え15と、第1及び第2インジウム18,19と、によって光ファイバ6を保持し、熱伝導によって冷却しているので、光ファイバ6で発生した熱を放熱させることができる。しかも、第1及び第2インジウム18,19をホルダ14とホルダ押え15に形成された凹部14b,15bに収容しているので、ホルダ14とホルダ押え15の表面を互いに接触させることができ、両者の間の伝熱性が良好になる。したがって、効率よく光ファイバ6を冷却することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(1)ホルダ14とホルダ押え15のそれぞれに凹部14b,15bを形成したが、一方のみに2つのインジウム18,19を収容可能な凹部を形成してもよい。
(2)ホルダ14とホルダ押え15のそれぞれに溝14c,15cを形成したが、いずれか一方のみに溝を形成して、光ファイバ及びインジウムを収容するようにしてもよい。
(3)光ファイバを挟みこむ熱伝導部材としてインジウムを用いたが、変形可能な熱伝導性の良い部材であればよく、特にインジウムに限定されない。
(4)保持装置65をレーザ発振器に適用したが、本発明の保持装置は、他の光ファイバ装置において光ファイバを保持する際に用いることができる。
(5)保持すべき光ファイバの構成は前記実施形態に限定されない。
1 レーザ発振器
2 励起光源
6 光ファイバ
14 ホルダ
15 ホルダ押え
14a,15a 表面
14b,15b 凹部
14c,15c 溝
61 第1光ファイバ本体
65 保持装置

Claims (6)

  1. 光ファイバを保持する光ファイバ保持装置であって、
    第1ホルダと、
    表面の一部が前記第1ホルダの表面に当接する第2ホルダと、
    前記第1ホルダと前記第2ホルダとの間において、前記光ファイバを挟みこむように配置され、変形可能かつ熱伝導性を有する板状の第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材と、
    を備え、
    前記第1ホルダ及び前記第2ホルダの少なくとも一方は、
    前記第1熱伝導部材及び前記第2熱伝導部材の互いに密着する部分を収容可能な凹部と、
    前記凹部内において、前記第1熱伝導部材と前記第2熱伝導部材に挟み込まれた光ファイバを前記第1及び第2熱伝導部材とともに収容する溝と、
    を有する、
    光ファイバ保持装置。
  2. 前記溝の径方向の寸法は、前記第1熱伝導部材の厚みと前記第2熱伝導部材の厚みと光ファイバの直径との合計寸法よりも小さく、
    前記凹部の前記溝が延びる方向と直交する方向の幅は、前記第1及び第2熱伝導部材の該当する方向の幅よりも大きい、
    請求項1に記載の光ファイバ保持装置。
  3. 前記凹部は、
    前記第1ホルダに形成された第1凹部と、
    前記第2ホルダに形成された第2凹部と、
    を有し、
    前記溝は、
    前記第1凹部の底面中央部に一方向に延び、前記第1ホルダの一端から他端まで貫通して形成された第1溝と、
    前記第2凹部の底面中央部に一方向に延び、前記第2ホルダの一端から他端まで貫通して形成された第2溝と、
    を有している、
    請求項1又は2に記載の光ファイバ保持装置。
  4. 前記第1ホルダ及び前記第2ホルダの一方に接触して配置され、前記溝に収容される光ファイバを冷却するヒートシンクをさらに備えた、請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバ装置。

  5. 前記第1熱伝導部材及び第2熱伝導部材はインジウムで構成されている、請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバ保持装置。
  6. 励起光源と、
    励起光源からの励起光が導入され、レーザ光を出力する発振用光ファイバと、
    前記発振用光ファイバの一部を保持する請求項1から5のいずれかに記載の光ファイバ保持装置と、
    を備えたレーザ発振器。
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