JP2016011772A - 空気調和装置の床置式室内ユニット - Google Patents

空気調和装置の床置式室内ユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2016011772A
JP2016011772A JP2014132727A JP2014132727A JP2016011772A JP 2016011772 A JP2016011772 A JP 2016011772A JP 2014132727 A JP2014132727 A JP 2014132727A JP 2014132727 A JP2014132727 A JP 2014132727A JP 2016011772 A JP2016011772 A JP 2016011772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
pipe
gas
liquid
joint member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014132727A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6398373B2 (ja
Inventor
豪典 塩濱
Kosuke Shiohama
豪典 塩濱
長谷川 隆
Takashi Hasegawa
長谷川  隆
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2014132727A priority Critical patent/JP6398373B2/ja
Publication of JP2016011772A publication Critical patent/JP2016011772A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398373B2 publication Critical patent/JP6398373B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】継手部材から漏洩した冷媒がケーシングの底部に溜まり込んで濃縮されることを防止する。【解決手段】空気調和機(10)の床置式室内ユニット(30)は、ケーシング(40)と、ケーシング(40)の内部に収容され、可燃性の冷媒が流通する熱交換器(31)を有する室内配管(32)と、ケーシング(40)の内部に収容され、空気を搬送するファン(33)と、ケーシング(40)の内部に収容され、上記室内配管(32)の端部と、室外から配設される連絡配管(12,13)とを接続する少なくとも1つの継手部材(51,52)と、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を室外へ排出するための冷媒排出機構(60)とが設けられる。【選択図】図6

Description

本発明は、空気調和機の床置式室内ユニットに関し、特に冷媒の漏洩対策に係る。
従来より、室内の冷房や暖房を行う空気調和機が知られている。この種の空気調和機として、床面に設置される床置式の室内ユニットを有するものがある。
特許文献1に開示の床置式室内ユニットは、ケーシングの内部にドレンパン(仕切部)が配置される。ケーシングの内部では、ドレンパンの下側の空間にファンが収容され、ドレンパンの上側の空間に室内熱交換器が収容される。室内熱交換器は、連絡配管を介して冷媒回路に接続され、蒸発器又は凝縮器として機能する。
この空気調和機では、ファンが作動することで、室内空気が下部空間、上部空間を順に流れ、室内熱交換器を通過する。空気調和機の冷房運転では、室内熱交換器が蒸発器として機能する。この結果、室内熱交換器では、冷媒が空気から吸熱して蒸発し、この空気が冷却される。空気調和機の暖房運転では、室内熱交換器が凝縮器として機能する。この結果、室内熱交換器では、冷媒が空気へ放熱して凝縮し、この空気が加熱される。
特開2011−94815号公報
上述したような空気調和機の床置式室内ユニットでは、室内熱交換器を有する室内配管のガス側端部や液側端部が、室外ユニットから配設される連絡配管と継手部材を介して連結される。配管の取り回しを考慮すると、この継手部材を室内ユニットのケーシング内に配置する構成が考えられる。これにより、継手部材がケーシングの外部へ露出させることなく、室内配管と連絡配管とを連結できる。
一方、このようにケーシングの内部に継手部材を配置した構成において、万が一、継手部材から冷媒の漏洩が発生すると、この冷媒はケーシングの底部に徐々に溜まり込んでいく。この結果、ケーシングの底部では、冷媒の濃度が徐々に高くなっていく。ここで、冷媒回路に充填される冷媒として、例えばR32(HFC−32、ジフルオロメタン)等の可燃性の冷媒を用いた場合、濃縮された冷媒が発火するリスクが向上する。このため、ケーシングの底部で濃縮された冷媒が機外に漏れて何らかの機器等の着火源に曝されると、冷媒が発火してしまい、空気調和機の信頼性が損なわれるという問題が生じる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、継手部材から漏洩した冷媒がケーシングの底部に溜まり込んで濃縮されることを防止することである。
第1の発明は、空気調和装置の床置式室内ユニットを対象とし、ケーシング(40)と、上記ケーシング(40)の内部に収容され、可燃性の冷媒が流通する熱交換器(31)を有する室内配管(32)と、上記ケーシング(40)の内部に収容され、空気を搬送するファン(33)と、上記ケーシング(40)の内部に収容され、上記室内配管(32)の端部と、室外から配設される連絡配管(12,13)とを接続する少なくとも1つの継手部材(51,52)と、上記継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を室外へ排出するための冷媒排出機構(60)とを備えていることを特徴とする。
第1の発明では、熱交換器(31)を有する室内配管(32)が、継手部材(51,52)を介して連絡配管(12,13)と接続される。これにより、空気調和機の冷媒回路が構成される。床置式室内ユニットでは、ファン(33)が送風する空気と可燃性の冷媒とが熱交換器(31)で熱交換する。この結果、空気が冷却又は加熱され、室内の冷房や暖房が行われる。
本発明では、ケーシング(40)の内部に継手部材(51,52)が配置される。これより、継手部材(51,52)がケーシング(40)の外部に露出されることもない。一方、この継手部材(51,52)から冷媒が漏洩すると、冷媒排出機構(60)がこの冷媒を室外へ排出する。このため、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒が、ケーシング(40)の底部に流れ落ちることを回避できる。
第2の発明は、第1の発明において、上記冷媒排出機構(60)は、上記継手部材(51,52)が収容される収容空間(62,82,97)を形成するカバー部材(61,81,95)と、該カバー部材(61,81,95)の収容空間(62,82,97)と室外とを連通させる冷媒案内流路(71,91,96)とを有していることを特徴とする。
なお、ここでいう「室外」は、室内の外部にある空間を意味し、例えば下水路等も含む意味である。
第2の発明の冷媒排出機構(60)は、カバー部材(61,81,95)と冷媒案内流路(71,91,96)とを有している。カバー部材(61,81,95)は、継手部材(51,52)が収容される収容空間(62,82,97)を形成する。このため、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒は、収容空間(62,82,97)に一時的に貯留される。冷媒案内流路(71,91,96)は、収容空間(62,82,97)と室外とを連通させる。このため、継手部材(51,52)での冷媒の漏洩に起因して収容空間(62,82,97)の内圧が上昇すると、収容空間(62,82,97)に溜まった冷媒が室外へと圧送される。
第3の発明は、第2の発明において、上記連絡配管(12,13)の周囲を覆う筒状の断熱部材(12a,13a)を備え、上記冷媒案内流路(71,91,96)は、上記連絡配管(12,13)と上記断熱部材(12a,13a)との間に形成される隙間流路(71,91)で構成されることを特徴とする。
第3の発明では、連絡配管(12,13)の周囲が断熱部材(12a,13a)で覆われることで、連絡配管(12,13)の内部を流れる冷媒の熱ロスを防止できる。連絡配管(12,13)と断熱部材(12a,13a)との間には、僅かな隙間が形成され、この隙間が冷媒案内流路(71,91,96)となる隙間流路(71,91)を構成する。つまり、収容空間(62,82)に溜まった冷媒は、室外へと配設される連絡配管(12,13)に沿うように隙間流路(71,91)を流れ、室外へ排出される。
第4の発明は、第3の発明において、上記継手部材(51,52)は、上記室内配管(32)の液側端部と液側の上記連絡配管(12)とを接続する液側継手部材(51)と、上記室内配管(32)のガス側端部とガス側の上記連絡配管(13)とを接続するガス側継手部材(52)とで構成され、上記断熱部材(12a,13a)は、液側の上記連絡配管(12)の周囲を覆う液側断熱部材(12a)と、ガス側の上記連絡配管(13)の周囲を覆うガス側断熱部材(13a)とで構成され、上記冷媒排出機構(60)は、上記液側継手部材(51)が収容される液側の上記収容空間(62)を形成する液側の上記カバー部材(61)と、上記ガス側継手部材(52)が収容されるガス側の収容空間(82)を形成するガス側の上記カバー部材(81)とを有し、上記冷媒案内流路(71,91,96)は、上記液側のカバー部材(61)の収容空間(62)と室外とを連通させるように、液側の上記連絡配管(12)と上記液側断熱部材(12a)との間に形成される液側の上記隙間流路(70)と、上記ガス側のカバー部材(81)の収容空間(82)と室外とを連通させるように、ガス側の上記連絡配管(13)と上記ガス側断熱部材(13a)との間に形成されるガス側の上記隙間流路(90)とで構成されることを特徴とする。
第4の発明では、室内配管(32)の液側端部と液側連絡配管(12)とが液側継手部材(51)で接続され、液側連絡配管(12)の周囲が液側断熱部材(12a)で覆われる。これにより、液側連絡配管(12)を流れる冷媒の熱ロスを防止できる。液側継手部材(51)から冷媒が漏洩すると、この冷媒は液側カバー部材(61)の収容空間(62)に貯留される。液側カバー部材(61)の収容空間(62)に溜まった冷媒は、室外へと配設される液側連絡配管(12)に沿うように液側隙間流路(71)を流れ、室外へ排出される。
第4の発明では、室内配管(32)のガス側端部とガス側連絡配管(13)とがガス側継手部材(52)で接続され、ガス側連絡配管(13)の周囲がガス側断熱部材(13a)で覆われる。これにより、ガス側連絡配管(13)を流れる冷媒の熱ロスを防止できる。ガス側継手部材(52)から冷媒が漏洩すると、この冷媒はガス側カバー部材(81)の収容空間(82)に貯留される。ガス側カバー部材(81)の収容空間(82)に溜まった冷媒は、室外へと配設されるガス側連絡配管(13)に沿うようにガス側隙間流路(91)を流れ、室外へ排出される。
第5の発明は、第2の発明において、上記熱交換器(31)の下側に設置されるドレンパン(44)と、該ドレンパン(44)に回収された凝縮水を上記ケーシング(40)の外部へ導くための排水管(44c)とを備え、上記冷媒案内流路(96)は、上記収容空間(97)と上記排水管(44c)とを連通させるように構成されることを特徴とする。
第5の発明では、熱交換器(31)の近傍で発生した凝縮水がドレンパン(44)に回収される。この凝縮水は、排水管(44c)を経由して室外(下水路を含む)へ排出される。継手部材(51,52)から冷媒が漏洩すると、この冷媒が収容空間(97)に貯留される。収容空間(97)の冷媒は、冷媒案内流路(96)を通じて排水管(44c)へ流出し、凝縮水と同様にして室外へ排出される。
第6の発明は、第5の発明において、上記継手部材(51,52)は、上記室内配管(32)の液側端部と液側の上記連絡配管(12)とを接続する液側継手部材(51)と、上記室内配管(32)のガス側端部とガス側の上記連絡配管(13)とを接続するガス側継手部材(52)とで構成され、上記冷媒排出機構(60)は、上記液側継手部材(51)と上記ガス側継手部材(52)とを収容する1つの収容空間(97)を形成する1つの上記カバー部材(95)と、該カバー部材(95)の収容空間(97)と上記排水管(44c)とを連通する1つの上記冷媒案内流路(96)とを有していることを特徴とする。
第6の発明では、液側継手部材(51)とガス側継手部材(52)とが1つのカバー部材(95)の1つの収容空間(97)に収容される。液側継手部材(51)やガス側継手部材(52)から漏洩した冷媒は、この収容空間(97)に貯留され、1つの冷媒案内流路(96)を通じて排水管(44c)へ送られる。この冷媒は、凝縮水と同様にして室外へ排出される。
第7の発明は、第5又は第6の発明において、上記冷媒案内流路(96)は、上記排水管(44c)と接続するとともに、上記冷媒案内流路(96)の流入端(96a)よりも低い位置に配置される接続部(96b)を有していることを特徴とする。
第7の発明では、冷媒案内流路(96)における排水管(44c)の接続部(96b)の高さが、冷媒案内流路(96)の流入端(96a)よりも低い位置にある。このため、ドレンパン(44)から排水管(44c)へ流出した凝縮水が、冷媒案内流路(96)を逆流して収容空間(97)へ流出してしまうことを回避できる。
第8の発明は、第2乃至第7のいずれか1つの発明において、上記カバー部材(95)は、上記継手部材(51,52)を外部へ露出させる位置と、該継手部材(51,52)を囲む位置との間を筒軸方向に伸縮可能に構成される筒壁部(63,83)を有していることを特徴とする。
第8の発明では、カバー部材(61,81)に筒壁部(63,83)が設けられる。筒壁部(63,83)が筒軸方向に収縮すると、継手部材(51,52)がカバー部材(61,81)の外部へ露出される。この状態において、継手部材(51,52)による室内配管(32)の端部と連絡配管(12,13)との連結作業を容易に行うことができる。筒壁部(63,83)が筒軸方向に伸張すると、継手部材(51,52)がカバー部材(61,81)で覆われ、収容空間(62,82)が形成される。
第1の発明によれば、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を室外へ排出することで、ケーシング(40)の底部に高濃度の冷媒が溜まってしまうことを確実に防止できる。この結果、この冷媒の発火を確実に防止でき、空気調和機の信頼性を向上できる。
第2の発明によれば、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を収容空間(62,82,97)の内圧を利用して室外まで搬送でき、冷媒排出機構(60)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
第3の発明によれば、連絡配管(12,13)と断熱部材(12a,13a)との間の隙間流路(71,91)を利用することで、冷媒を排出するための配管等を別途用いることなく、漏洩した冷媒を確実に室外へ排出できる。
第4の発明によれば、液側継手部材(51)から漏洩した冷媒を液側連絡配管(12)に沿うように圧送して室外へ排出できる。また、ガス側継手部材(52)から漏洩した冷媒をガス側連絡配管(13)に沿うように圧送して室外へ排出できる。各連絡配管(12,13)と各断熱部材(12a,13a)との間の各隙間流路(71,91)をそれぞれ利用することで、各継手部材(51,52)から漏洩する冷媒を排出するために別途2本の配管を用いる必要もない。
また、本発明によれば、液側継手部材(51)とガス側継手部材(52)とが異なるカバー部材(61,81)に収容されるため、各継手部材(51,52)を流れる液冷媒とガス冷媒とが熱交換することを防止できる。また、このようにカバー部材(61,81)を2つ用いることで、各カバー部材(61,81)の内部の収容空間(62,82)の容積が比較的小さくなる。この結果、冷媒の漏れに起因する収容空間(62,82)での内圧の上昇を促すことができ、収容空間(62,82)の冷媒を速やかに排出できる。
第5の発明によれば、継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を排水管(44c)へ送ることで、この冷媒を凝縮水と同様にして室外へ排出できる。つまり、排水管(44c)は、凝縮水と冷媒の双方を排出する配管を兼ねているので、部品点数を削減できる。
第6の発明によれば、各継手部材(51,52)からそれぞれ漏洩した冷媒を1つのカバー部材(95)の収容空間(97)に貯留し、1つの冷媒案内流路(96)より室外へ排出するようにしたので、冷媒排出機構(60)の簡素化、低コスト化を図ることができる。
第7の発明によれば、凝縮水が冷媒案内流路(96)を逆流して収容空間(97)に流出してしまうことを防止でき、収容空間(97)の冷媒を確実に室外へ排出できる。
第8の発明によれば、カバー部材(61,81)の筒壁部(63,83)を収縮させることで、継手部材(51,52)の連結作業や取外し作業を容易に行うことができる。
図1は、実施形態に係る空気調和機の概略構成を示す配管系統図である。 図2は、実施形態に係る空気調和機の床置式室内ユニットの正面図である。 図3は、実施形態に係る空気調和機の床置式室内ユニットの内部構造を示す正面図である。 図4は、実施形態に係る空気調和機の床置式室内ユニットの内部構造を示す側面図である。 図5は、実施形態に係る冷媒排出機構を拡大した概略の構成図である。 図6は、実施形態に係る液側カバー部材の近傍を拡大した縦断面図であり、図6(A)は液側カバー部材が液側継手部材を外部へ露出させる第1位置に収縮した状態を示し、図6(B)は液側カバー部材が液側継手部材を覆う第2位置に伸張した状態を示している。 図7は、実施形態に係るガス側カバー部材の近傍を拡大した縦断面図であり、図7(A)はガス側カバー部材がガス側継手部材を外部へ露出させる第1位置に収縮した状態を示し、図7(B)はガス側カバー部材がガス側継手部材を覆う第2位置に伸張した状態を示している。 図8は、変形例に係る冷媒排出機構を拡大した概略の構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
〈空気調和機の全体構成〉
本発明に係る空気調和機(10)は、室内の冷房や暖房を行うように構成されている。図1に示すように、空気調和機(10)は、室外ユニット(20)と、室内ユニット(30)とを有し、これらのユニット(20,30)が2本の連絡配管(12,13)に接続されて構成される。これにより、空気調和機(10)には、冷媒が循環する冷媒回路(11)が構成される。冷媒回路(11)では、充填された冷媒が循環することで、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。本実施形態の冷媒回路(11)には、可燃性の冷媒であるR32(ジフルオロメタン)が充填されている。
〔室外ユニット〕
室外ユニット(20)は、室外に設置されている。室外ユニット(20)は、各々、ケーシング(図示省略)に収容される、圧縮機(21)、室外熱交換器(22)、室外膨張弁(23)、四方切換弁(24)、及び室外ファン(25)を有している。
圧縮機(21)は、低圧の冷媒を吸入して圧縮し、圧縮した後の高圧冷媒を吐出するように構成される。室外熱交換器(22)は、その内部を流れる冷媒と、室外ファン(25)が搬送する室外空気とを熱交換させる。室外膨張弁(23)は、高圧の冷媒を低圧まで減圧する、例えば電子膨張弁で構成される。四方切換弁(24)は、圧縮機(21)の吐出部に繋がる第1ポートと、圧縮機(21)の吸入部に繋がる第2ポートと、室外熱交換器(22)のガス側端部に繋がる第3ポートと、ガス側連絡配管(13)に繋がる第4ポートとを有する。四方切換弁(24)は、第1ポートと第3ポートが連通し且つ第2ポートと第4ポートが連通する第1状態(図1の破線で示す状態)と、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通する第2状態(図1の実線で示す状態)とに切換可能に構成される。
〔連絡配管〕
空気調和機(10)は、液側連絡配管(12)とガス側連絡配管(13)とを有している。液側連絡配管(12)の一端は、室外膨張弁(23)に繋がっている。液側連絡配管(12)の他端は、室内ユニット(30)の液側継手部材(51)に繋がっている。ガス側連絡配管(13)の一端は、四方切換弁(24)の第4ポートに繋がっている。ガス側連絡配管(13)の他端は、室内ユニット(30)のガス側継手部材(52)に繋がっている。
液側連絡配管(12)の周囲は、筒状の液側断熱部材(12a)で覆われている。ガス側連絡配管(13)の周囲は、筒状のガス側断熱部材(13a)で覆われている。
〔室内ユニット〕
室内ユニット(30)は、室内の床面に設置される床置式の室内ユニットを構成している。室内ユニット(30)は、室内熱交換器(31)を有する室内配管(32)と、室内ファン(33)とを有している。室内熱交換器(31)は、その内部を流れる冷媒と、室内ファン(33)が搬送する室内空気とを熱交換させる。室内配管(32)のガス側端部は、ガス側継手部材(52)に繋がり、室内配管(32)の液側端部は、液側継手部材(51)に繋がっている。
〈室内ユニットの詳細な構成〉
室内ユニット(30)の構成について、図2〜図5を参照しながら更に詳細に説明する。
〔ケーシング〕
室内ユニット(30)は、室内の床面に設置されるケーシング(40)を備えている。ケーシング(40)は、縦長の直方体状の箱形に形成され、例えば室内の壁面に沿うように配置される。ケーシング(40)は、その前側(図4における左側)に前面パネル(41)を有している。前面パネル(41)は、ケーシング(40)の本体に対して着脱可能に構成される。図3は、ケーシング(40)の本体から前面パネル(41)を取り外した状態を表している。
前面パネル(41)の下部(下側の略半分の部分)には、吸込グリル(42)が形成されている。吸込グリル(42)は、室内空気が吸い込まれる吸込部を構成している。前面パネル(41)の上部(ケーシング(40)の天板寄りの部分)には、吹出グリル(43)が形成されている。吹出グリル(43)は、室内熱交換器(31)を通過した空気が吹きだされる吹出部を構成している。
〔ドレンパン〕
図3〜図5に示すように、ケーシング(40)の内部にはドレンパン(44)が設けられている。ドレンパン(44)は、室内熱交換器(31)の近傍で発生した凝縮水を回収する容器を構成している。ドレンパン(44)は、ケーシング(40)の高さ方向の中間部に配置される。ドレンパン(44)は、ケーシング(40)の内部を上下に区画する仕切部を構成している。
図5に示すように、ドレンパン(44)の底壁部(44a)には、排水口(44b)が形成されている。排水口(44b)は、ドレンパン(44)の下側に配設される排水管(44c)と繋がっている。排水管(44c)は、下部空間(45)を下方に延び、ケーシング(40)を貫通して室外(室内を除く空間であって、例えば下水道も含む)まで配設される。
〔ケーシングの収容空間〕
ケーシング(40)の内部では、ドレンパン(44)の下側に下部空間(45)が形成され、ドレンパン(44)の上側に上部空間(46)が形成されている。下部空間(45)と上部空間(46)とは、中間空間(47)を介して互いに連通している。下部空間(45)の流入側は吸込グリル(42)の空気流路と連通し、上部空間(46)の流出側は吹出グリル(43)の空気流路と連通している。つまり、ケーシング(40)では、吸込グリル(42)、下部空間(45)、中間空間(47)、上部空間(46)、吹出グリル(43)の順に室内空気が流れる。
〔室内ファン〕
室内ファン(33)は、下部空間(45)に配置されている。室内ファン(33)は、室内空気を搬送する、例えばシロッコファンで構成される。
〔室内配管〕
室内配管(32)は、ケーシング(40)の内部に収容されている。室内配管(32)は、室内熱交換器(31)と液配管(34)とガス配管(35)とを有している。
室内熱交換器(31)は、上部空間(46)において、ドレンパン(44)の上側に配置されている。室内熱交換器(31)は、その前面側が斜め上方を向くように傾斜して配置される(図4を参照)。室内熱交換器(31)のガス側端部には、ガス配管(35)が繋がり、室内熱交換器(31)の液側端部には、液配管(34)が繋がっている。液配管(34)及びガス配管(35)は、上部空間(46)と下部空間(45)とに亘って配設されている。
図5に示すように、液配管(34)の周囲には筒状の上部液側断熱部材(34a)が設けられ、ガス配管(35)の周囲には、上部ガス側断熱部材(35a)が設けられる。
〔連絡配管〕
ケーシング(40)の下部空間(45)には、上述した液側連絡配管(12)及びガス側連絡配管(13)の一部が配設されている。各連絡配管(12,13)は、ケーシング(40)の下部を貫通し、ケーシング(40)の側面に沿って上方へ延びている。また、液側連絡配管(12)の周囲には、上述した液側断熱部材(12a)が設けられ、ガス側連絡配管(13)の周囲には、上述したガス側断熱部材(13a)が設けられる。
〔継手部材〕
図5に示すように、本実施形態の下部空間(45)には、液側継手部材(51)とガス側継手部材(52)とが配置されている。液側継手部材(51)は、液配管(34)の端部(下端)と液側連絡配管(12)の端部(上端)とを連結している。ガス側継手部材(52)は、ガス配管(35)の端部(下端)とガス側連絡配管(13)の端部(上端)とを連結している。
各継手部材(2)は、ケーシング(40)の前面パネル(41)を取り外した状態において、ケーシング(40)の外部下側寄りに露出される位置にある。これにより、各継手部材(51,52)による配管の連結作業を容易に行うことができる。
各継手部材(51,52)は、フレア継手で構成される。具体的に、液側継手部材(51)は、液配管(34)の端部に接続される本体部(51a)と、液側連絡配管(12)の端部に接続されるナット部(51b)とを有している。ガス側継手部材(52)は、ガス配管(35)の端部に接続される本体部(52a)と、液側連絡配管(12)の端部に接続されるナット部(52b)とを有している。各ナット部(51b,52b)を各本体部(51a,52a)に締め付けることで、各配管(34,35)と各連絡配管(12,13)とが接続される。
〔冷媒排出機構〕
本実施形態に係る冷媒排出機構(60)は、各継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を室外へ排出するように構成されている。
〈冷媒排出機構の詳細な構成〉
冷媒排出機構(60)の詳細な構成について、図5〜図7を参照しながら詳細に説明する。
冷媒排出機構(60)は、液側カバー部材(61)と、液側隙間流路(71)と、ガス側カバー部材(81)と、ガス側隙間流路(91)とを有している。液側カバー部材(61)及び液側隙間流路(71)は、液側継手部材(51)に対応し、ガス側カバー部材(81)とガス側隙間流路(91)は、ガス側継手部材(52)に対応している。
〔液側カバー部材及び液側隙間流路〕
液側カバー部材(61)は、略筒状に構成され、液側継手部材(51)を収容する液側収容空間(62)を形成するように構成される。液側カバー部材(61)は、蛇腹状の筒壁部(63)と、該筒壁部(63)の下端に形成される筒状の下側固定部(64)と、該筒壁部(63)の上端に形成される筒状の上側固定部(65)とを有している。
図6に示すように、液側カバー部材(61)には、筒壁部(63)の下部内周面に連結する内壁部(66)が形成される。内壁部(66)は、円板状の環状壁部(66a)と、該環状壁部(66a)の内周縁部から下方に突出する筒状の縦壁部(66b)とで構成される。
液側カバー部材(61)では、下側固定部(64)と縦壁部(66b)との間に、液側断熱部材(12a)の上端が挿通される筒状の空間が形成される。この空間に液側断熱部材(12a)を差し込んだ状態で、下側固定部(64)及び縦壁部(66b)を液側断熱部材(12a)に固定する(例えば接着、溶着、締め付け等)。これにより、液側カバー部材(61)の下端部が液側断熱部材(12a)に固定される。
液側カバー部材(61)では、筒壁部(63)が筒軸方向に伸縮可能に構成されている。筒壁部(63)が液側連絡配管(12)側に収縮した状態では、図6(A)に示すように、液側継手部材(51)が液側カバー部材(61)の外部へ露出される状態となる。これにより、液側継手部材(51)の本体部(51a)及びナット部(51b)を容易に連結することができる。
液側継手部材(51)を連結した後には、図6(B)に示すように、液側カバー部材(61)の筒壁部(63)をガス側連絡配管(13)側に伸張させる。そして、液側カバー部材(61)の上側固定部(65)を上部液側断熱部材(34a)の周囲に固定する。液側カバー部材(61)の上側固定部(65)は、例えば環状の結束バンド等で上部液側断熱部材(34a)に締め付けて固定してもよいし、接着、溶着等により固定してもよい。
以上のようにして、液側カバー部材(61)の下側固定部(64)を液側断熱部材(12a)に固定し、液側カバー部材(61)の上側固定部(65)を上部液側断熱部材(34a)に固定することで、液側カバー部材(61)の内側に液側収容空間(62)を形成することができる。
図6に示すように、液側断熱部材(12a)と液側連絡配管(12)との間には、筒状の僅かな隙間(液側隙間流路(71))が形成される。この液側隙間流路(71)は、室外まで配設される液側連絡配管(12)に沿うように室外へ続いている。つまり、液側隙間流路(71)は、液側収容空間(62)と室外とを連通する液側の冷媒案内流路を構成する。
〔ガス側カバー部材及びガス側隙間流路〕
ガス側カバー部材(81)は、略筒状に構成され、ガス側継手部材(52)を収容するガス側収容空間(82)を形成するように構成される。液側カバー部材(61)は、蛇腹状の筒壁部(83)と、該筒壁部(83)の下端に形成される筒状の下側固定部(84)と、該筒壁部(83)の上端に形成される筒状の上側固定部(85)とを有している。
図7に示すように、ガス側カバー部材(81)には、筒壁部(83)の下部内周面に連結する内壁部(86)が形成される。内壁部(86)は、円板状の環状壁部(86a)と、該環状壁部(86a)の内周縁部から下方に突出する筒状の縦壁部(86b)とで構成される。
ガス側カバー部材(81)では、下側固定部(84)と縦壁部(86b)との間に、ガス側断熱部材(13a)の上端が挿通される筒状の空間が形成される。この空間にガス側断熱部材(13a)を差し込んだ状態で、下側固定部(84)及び縦壁部(86b)をガス側断熱部材(13a)に固定する(例えば接着、溶着、締め付け等)。これにより、ガス側カバー部材(81)の下端部がガス側断熱部材(13a)に固定される。
ガス側カバー部材(81)では、筒壁部(83)が筒軸方向に伸縮可能に構成されている。筒壁部(83)がガス側連絡配管(13)側に収縮した状態では、図7(A)に示すように、ガス側継手部材(52)がガス側カバー部材(81)の外部へ露出される状態となる。これにより、ガス側継手部材(52)の本体部(52a)及びナット部(52b)を容易に連結することができる。
ガス側継手部材(52)を連結した後には、図7(B)に示すように、ガス側カバー部材(81)の筒壁部(83)をガス側連絡配管(13)側に伸張させる。そして、ガス側カバー部材(81)の上側固定部(85)を上部ガス側断熱部材(35a)の周囲に固定する。ガス側カバー部材(81)の上側固定部(85)は、例えば環状の結束バンド等で上部ガス側断熱部材(35a)に締め付けて固定してもよいし、接着、溶着等により固定してもよい。
以上のようにして、ガス側カバー部材(81)の下側固定部(84)をガス側断熱部材(13a)に固定し、上側固定部(85)を上部ガス側断熱部材(35a)に固定することで、ガス側カバー部材(81)の内側にガス側収容空間(82)を形成することができる。
図7に示すように、ガス側断熱部材(13a)とガス側連絡配管(13)との間には、筒状の僅かな隙間(ガス側隙間流路(91))が形成される。このガス側隙間流路(91)は、室外まで配設されるガス側連絡配管(13)に沿うように室外へ続いている。つまり、ガス側隙間流路(91)は、ガス側収容空間(82)と室外とを連通する液側の冷媒案内流路を構成する。
−運転動作−
空気調和機(10)の運転動作について図1を参照しながら説明する。
〈冷房運転〉
冷房運転では、四方切換弁(24)が第1状態(図1の破線で示す状態)となり、圧縮機(21)、室外ファン(25)、室内ファン(33)が作動する。室外膨張弁(23)は所定開度に調節される。冷房運転では、圧縮機(21)で圧縮された冷媒が室外熱交換器(22)で凝縮し、室外膨張弁(23)で減圧される。減圧された冷媒は、液側連絡配管(12)、液配管(34)を順に流れ、室内熱交換器(31)を流れる。
室内ユニット(30)では、室内空気が、吸込グリル(42)、下部空間(45)、中間空間(47)、上部空間(46)を順に流れ、室内熱交換器(31)を通過する。室内熱交換器(31)では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発する。この結果、室内空気が冷却される。室内熱交換器(31)で冷却された空気は、吹出グリル(43)を通じて室内へ供給される。
室内熱交換器(31)で蒸発した冷媒は、ガス配管(35)、ガス側連絡配管(13)を順に流れ、圧縮機(21)に吸入され、再び圧縮される。
〈暖房運転〉
暖房運転では、四方切換弁(24)が第2状態(図1の実線で示す状態)となり、圧縮機(21)、室外ファン(25)、室内ファン(33)が作動する。室外膨張弁(23)は所定開度に調節される。暖房運転では、圧縮機(21)で圧縮された冷媒が、ガス側連絡配管(12)、ガス配管(35)を順に流れ、室内熱交換器(31)を流れる。
室内ユニット(30)では、室内空気が、吸込グリル(42)、下部空間(45)、中間空間(47)、上部空間(46)を順に流れ、室内熱交換器(31)を通過する。室内熱交換器(31)では、冷媒が室内空気へ放熱して凝縮する。この結果、室内空気が加熱される。室内熱交換器(31)で加熱された空気は、吹出グリル(43)を通じて室内へ供給される。
室内熱交換器(31)で凝縮した冷媒は、液配管(34)、液側連絡配管(12)を順に流れ、室外膨張弁(23)で減圧される。減圧された冷媒は、室外熱交換器(22)で蒸発した後、圧縮機(21)に吸入され、再び圧縮される。
〈冷媒排出機構の作用及び効果〉
上述したように、本実施形態の室内ユニット(30)では、ケーシング(40)の下部空間(45)に液側継手部材(51)及びガス側継手部材(52)が配置される。例えば空気調和機(10)の停止時において、各継手部材(51,52)から冷媒が漏洩し、この冷媒がケーシング(40)の底部に溜まり込んでいくと、この冷媒が濃縮される。R32は可燃性の冷媒であるため、このように濃度が高くなった冷媒がケーシング(40)の外部に漏れて何らかの着火源に曝されると、冷媒が発火してしまう虞がある。そこで、本実施形態の室内ユニット(30)には、ケーシング(40)の底部での冷媒の濃縮を防止するために、冷媒排出機構(60)を設けている。
具体的に、空気調和機(10)の停止時において、例えば液側継手部材(51)から冷媒が漏洩したとする。漏洩した冷媒は、液側カバー部材(61)の液側収容空間(62)に流出して貯留される。冷媒の漏洩に起因して液側収容空間(62)の内圧が上昇すると、液側収容空間(62)の冷媒は液側隙間流路(71)に流入し、液側連絡配管(12)に沿うように室外へと導かれる。これにより、液側継手部材(51)から漏洩した冷媒を速やかに室外へ排出でき、ケーシング(40)の底部に高濃度の冷媒が溜まり込むことを未然に回避できる。
同様に、空気調和機(10)の停止時において、例えばガス側継手部材(52)から冷媒が漏洩したとする。漏洩した冷媒は、ガス側カバー部材(81)のガス側収容空間(82)に流出して貯留される。冷媒の漏洩に起因してガス側収容空間(82)の内圧が上昇すると、ガス側収容空間(82)の冷媒はガス側隙間流路(91)に流入し、ガス側連絡配管(13)に沿うように室外へと導かれる。これにより、ガス側継手部材(52)から漏洩した冷媒を速やかに室外へ排出でき、ケーシング(40)の底部に高濃度の冷媒が溜まり込むことを未然に回避できる。
各カバー部材(61,81)では、該カバー部材(61,81)の下部に各隙間流路(71,91)が繋がっている。このため、例えば液側収容空間(62)に漏洩した液冷媒は、その自重によっても液側隙間流路(71)に流入し易くなる。また、例えばガス側収容空間(82)に漏洩したガス冷媒が凝縮して液冷媒となったとしても、この液冷媒は、その自重によってもガス側隙間流路(91)に流入し易くなる。加えて、本実施形態の冷媒(R32)は、ガス状態においても空気より比重が大きい。このため、ガス側収容空間(82)にR32からなるガス冷媒が漏洩した場合にも、このガス冷媒はガス側隙間流路(91)を通じて下方へ流れ易くなる。従って、本実施形態では、各収容空間(62,82)に流出した液冷媒やガス冷媒を速やかに室外へ排出できる。
また、本実施形態では、液側継手部材(51)を収容する液側カバー部材(61)と、ガス側継手部材(52)を収容するガス側カバー部材(81)とを1つずつ設けている。このため、液配管(34)や液側連絡配管(12)を流れる液冷媒と、ガス配管(35)やガス側連絡配管(13)を流れるガス冷媒とが互いに熱交換してしまうことを確実に防止できる。
また、各継手部材(51,52)に対応してそれぞれカバー部材(61,81)を設けることで、各収容空間(62,82)の容積を比較的小さくできる。これにより、収容空間(62,82)の内圧の上昇を促すことができ、収容空間(62,82)の冷媒を確実に上部空間(46)へ導くことができる。
《実施形態の変形例》
上記実施形態については、以下のような変形例の構成としてもよい。
図8に示す変形例は、上記実施形態と冷媒排出機構(60)の構成が異なっている。変形例の冷媒排出機構(60)は、1つのカバー部材(95)と1本の冷媒案内管(96)とを有している。カバー部材(95)は、縦長の中空箱形に形成される。カバー部材(95)は、液側継手部材(51)とガス側継手部材(52)との双方を収容する1つの収容空間(97)を有している。
冷媒案内管(96)は、収容空間(97)とドレンパン(44)に接続する排水管(44c)とを連通させる冷媒案内流路を構成している。冷媒案内管(96)の流入端(96a)は、カバー部材(95)の底壁部(95a)に接続し、収容空間(97)の内部に開口している。冷媒案内管(96)の流出端(96b)(接続部)は、排水管(44c)に接続している。図8に示すように、冷媒案内管(96)の流出端(96b)の下端の高さh1は、冷媒案内管(96)の流入端(96a)の高さh2よりも低い位置にある。
この変形例では、各継手部材(51,52)から漏洩した冷媒が、1つの収容空間(97)に貯留される。この収容空間(97)の内圧が上昇すると、冷媒は冷媒案内管(96)を通じて排水管(44c)へ導かれる。排水管(44c)に導かれた冷媒は、最終的に室外へ排出される。この結果、変形例においても、各継手部材(51,52)から漏洩した冷媒がケーシング(40)の底部に濃縮されて溜まってしまうことを回避でき、ひいては冷媒の発火を確実に回避できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態及び変形例については、以下の構成としてもよい。
上記変形例のカバー部材(95)を断熱性材料で構成してもよい。これにより、カバー部材(95)が各配管(12,13,34,35)の周囲を覆う断熱材を兼用し、各配管(12,13,34,35)を流れる冷媒の熱ロスを低減できる。
上記変形例のカバー部材(95)において、上記実施形態に記載のような蛇腹構造の筒壁部(63,83)を採用してもよい。これにより、各継手部材(51,52)をカバー部材(95)の外部へ露出させ、各継手部材(51,52)の連結作業や取外し作業を容易に行うことができる。
上記変形例の冷媒排出機構(60)は、1つのカバー部材(95)の収容空間(97)に液側継手部材(51)とガス側継手部材(52)との双方を収容し、収容空間(97)を1本の冷媒案内管(96)を介して排水管(44c)と連通させるように構成されている(図8を参照)。しかしながら、冷媒排出機構(60)は、液側のカバー部材の収容空間に液側継手部材(51)を収容し、この液側のカバー部材の収容空間を冷媒案内管を介して排水管(44c)と連通させ、且つガス側のカバー部材の収容空間にガス側継手部材(52)を収容し、このガス側のカバー部材の収容空間を冷媒案内管を介して排水管(44c)に連通させるように構成されていてもよい。
また、冷媒回路(11)に充填される冷媒は、R32に限られず、可燃性の冷媒であれば他の冷媒を用いるようにしてもよい。
上記実施形態では、下部空間(45)において、継手部材(51,52)が室内ファン(33)の前側に配置されている。しかしながら、継手部材(51,52)を室内ファン(33)の後側(裏側)に配置してもよい。また、継手部材(51,52)を中間空間(47)や上部空間(46)に配置してもよい。
以上説明したように、本発明は、空気調和機の床置式室内ユニットについて有用である。
10 空気調和機
12 液側連絡配管(連絡配管)
12a 液側断熱部材(断熱部材)
13 ガス側連絡配管(連絡配管)
13a ガス側断熱部材(断熱部材)
30 室内ユニット(床置式室内ユニット)
31 室内熱交換器(熱交換器)
32 室内配管
33 室内ファン(ファン)
40 ケーシング
44 ドレンパン
51 液側継手部材(継手部材)
52 ガス側継手部材(継手部材)
60 冷媒排出機構
61 液側カバー部材(カバー部材)
62 液側収容空間
71 液側隙間流路
81 ガス側カバー部材(カバー部材)
82 ガス側収容空間
91 ガス側隙間流路
95 カバー部材
96 冷媒案内管(冷媒案内流路)
96a 流入端
96b 流出端(接続部)
97 収容空間

Claims (8)

  1. 空気調和装置の床置式室内ユニットであって、
    ケーシング(40)と、
    上記ケーシング(40)の内部に収容され、可燃性の冷媒が流通する熱交換器(31)を有する室内配管(32)と、
    上記ケーシング(40)の内部に収容され、空気を搬送するファン(33)と、
    上記ケーシング(40)の内部に収容され、上記室内配管(32)の端部と、室外から配設される連絡配管(12,13)とを接続する少なくとも1つの継手部材(51,52)と、
    上記継手部材(51,52)から漏洩した冷媒を室外へ排出するための冷媒排出機構(60)と
    を備えている
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  2. 請求項1において、
    上記冷媒排出機構(60)は、
    上記継手部材(51,52)が収容される収容空間(62,82,97)を形成するカバー部材(61,81,95)と、
    上記カバー部材(61,81,95)の収容空間(62,82,97)と室外とを連通させる冷媒案内流路(71,91,96)と
    を有している
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  3. 請求項2において、
    上記連絡配管(12,13)の周囲を覆う筒状の断熱部材(12a,13a)を備え、
    上記冷媒案内流路(71,91,96)は、上記連絡配管(12,13)と上記断熱部材(12a,13a)との間に形成される隙間流路(71,91)で構成される
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  4. 請求項3において、
    上記継手部材(51,52)は、上記室内配管(32)の液側端部と液側の上記連絡配管(12)とを接続する液側継手部材(51)と、上記室内配管(32)のガス側端部とガス側の上記連絡配管(13)とを接続するガス側継手部材(52)とで構成され、
    上記断熱部材(12a,13a)は、液側の上記連絡配管(12)の周囲を覆う液側断熱部材(12a)と、ガス側の上記連絡配管(13)の周囲を覆うガス側断熱部材(13a)とで構成され、
    上記冷媒排出機構(60)は、
    上記液側継手部材(51)が収容される液側の上記収容空間(62)を形成する液側の上記カバー部材(61)と、
    上記ガス側継手部材(52)が収容されるガス側の収容空間(82)を形成するガス側の上記カバー部材(81)とを有し、
    上記冷媒案内流路(71,91,96)は、
    上記液側のカバー部材(61)の収容空間(62)と室外とを連通させるように、液側の上記連絡配管(12)と上記液側断熱部材(12a)との間に形成される液側の上記隙間流路(70)と、
    上記ガス側のカバー部材(81)の収容空間(82)と室外とを連通させるように、ガス側の上記連絡配管(13)と上記ガス側断熱部材(13a)との間に形成されるガス側の上記隙間流路(90)とで構成される
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  5. 請求項2において、
    上記熱交換器(31)の下側に設置されるドレンパン(44)と、
    上記ドレンパン(44)に回収された凝縮水を上記ケーシング(40)の外部へ導くための排水管(44c)とを備え、
    上記冷媒案内流路(96)は、上記収容空間(97)と上記排水管(44c)とを連通させるように構成される
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  6. 請求項5において、
    上記継手部材(51,52)は、上記室内配管(32)の液側端部と液側の上記連絡配管(12)とを接続する液側継手部材(51)と、上記室内配管(32)のガス側端部とガス側の上記連絡配管(13)とを接続するガス側継手部材(52)とで構成され、
    上記冷媒排出機構(60)は、上記液側継手部材(51)と上記ガス側継手部材(52)とを収容する1つの収容空間(97)を形成する1つの上記カバー部材(95)と、該カバー部材(95)の収容空間(97)と上記排水管(44c)とを連通する1つの上記冷媒案内流路(96)と
    を有している
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  7. 請求項5又は6において、
    上記冷媒案内流路(96)は、上記排水管(44c)と接続するとともに、上記冷媒案内流路(96)の流入端(96a)よりも低い位置に配置される接続部(96b)を有している
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
  8. 請求項2乃至7のいずれか1つにおいて、
    上記カバー部材(95)は、
    上記継手部材(51,52)を外部へ露出させる位置と、該継手部材(51,52)を囲む位置との間を筒軸方向に伸縮可能に構成される筒壁部(63,83)を有している
    ことを特徴とする床置式室内ユニット。
JP2014132727A 2014-06-27 2014-06-27 空気調和装置の床置式室内ユニット Active JP6398373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014132727A JP6398373B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 空気調和装置の床置式室内ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014132727A JP6398373B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 空気調和装置の床置式室内ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016011772A true JP2016011772A (ja) 2016-01-21
JP6398373B2 JP6398373B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=55228613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014132727A Active JP6398373B2 (ja) 2014-06-27 2014-06-27 空気調和装置の床置式室内ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398373B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018124009A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2019143948A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 三菱電機株式会社 配管の継手カバー
JPWO2020179481A1 (ja) * 2019-03-05 2020-09-10

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101865A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Sanyo Electric Co Ltd 分離型空気調和機の室内ユニット
JP2002277003A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2003148682A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Mirai Ind Co Ltd 流体管保護部材および、流体管保護部材の本体、並びに、流体管および、流体管の本体
JP2003254564A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の配管構造
JP2013064525A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Panasonic Corp 空気調和機の配管接続構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06101865A (ja) * 1992-09-21 1994-04-12 Sanyo Electric Co Ltd 分離型空気調和機の室内ユニット
JP2002277003A (ja) * 2001-03-19 2002-09-25 Fujitsu General Ltd 空気調和機
JP2003148682A (ja) * 2001-11-13 2003-05-21 Mirai Ind Co Ltd 流体管保護部材および、流体管保護部材の本体、並びに、流体管および、流体管の本体
JP2003254564A (ja) * 2002-03-04 2003-09-10 Mitsubishi Electric Corp 空気調和機の配管構造
JP2013064525A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Panasonic Corp 空気調和機の配管接続構造

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018124009A (ja) * 2017-01-31 2018-08-09 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP2019143948A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 三菱電機株式会社 配管の継手カバー
JP7035615B2 (ja) 2018-02-23 2022-03-15 三菱電機株式会社 配管の継手カバー
JPWO2020179481A1 (ja) * 2019-03-05 2020-09-10
CN113544441A (zh) * 2019-03-05 2021-10-22 大金工业株式会社 空调装置
EP3936785A4 (en) * 2019-03-05 2022-04-13 Daikin Industries, Ltd. AIR CONDITIONING DEVICE
CN113544441B (zh) * 2019-03-05 2023-01-17 大金工业株式会社 空调装置
JP7385143B2 (ja) 2019-03-05 2023-11-22 ダイキン工業株式会社 空気調和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6398373B2 (ja) 2018-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6803651B2 (ja) 冷媒流路切換ユニット
US10132512B2 (en) Outdoor unit
WO2018216052A1 (ja) 冷凍サイクル装置のユニット装置
JP6398373B2 (ja) 空気調和装置の床置式室内ユニット
JP2018124009A (ja) 冷凍装置
KR101550550B1 (ko) 공기 조화기
JP2011220569A (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2017053501A (ja) 空調室内機
JP6269717B2 (ja) 熱源ユニット
EP3514457B1 (en) Heat source unit
JP7385143B2 (ja) 空気調和装置
JP6398372B2 (ja) 空気調和機の床置式室内ユニット
JP6399068B2 (ja) アキュムレータ
JP6565277B2 (ja) 冷凍装置
JP6137114B2 (ja) 空気調和装置の熱源ユニット
JP6245148B2 (ja) 圧縮機の支持構造
JP6144606B2 (ja) 配管固定具及び配管固定具を備える冷凍装置の室外ユニット
JP6890723B2 (ja) 圧縮機ユニット、空気調和装置の室外機及び空気調和装置
US11592192B2 (en) Indoor unit of air-conditioning apparatus and air-conditioning apparatus
JP2017156038A (ja) 防音カバー及びそれを備えた室外ユニット
JP6380515B2 (ja) 気液分離器およびこれを備えた空気調和装置
JP2020109344A (ja) 冷媒配管及び冷凍装置
JP2014037895A (ja) 空気調和装置の室外機
JP2017190917A (ja) 冷凍装置の室外ユニット
KR102265203B1 (ko) 공기 조화기의 실외기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6398373

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151