JP2016011643A - 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法 - Google Patents

車両用内燃機関の制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016011643A
JP2016011643A JP2014134124A JP2014134124A JP2016011643A JP 2016011643 A JP2016011643 A JP 2016011643A JP 2014134124 A JP2014134124 A JP 2014134124A JP 2014134124 A JP2014134124 A JP 2014134124A JP 2016011643 A JP2016011643 A JP 2016011643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
travel
destination
route
water temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014134124A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6361323B2 (ja
Inventor
山室 毅
Takeshi Yamamuro
毅 山室
久保 賢明
Masaaki Kubo
賢明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2014134124A priority Critical patent/JP6361323B2/ja
Publication of JP2016011643A publication Critical patent/JP2016011643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6361323B2 publication Critical patent/JP6361323B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】平坦な高地走行において冷却水温を適正に維持する。
【解決手段】水冷式の冷却システムを備える車両用内燃機関の制御装置は、車両の走行の目的地を設定する手段と、目的地に至る経路の高度情報を取得する手段と、冷却システムの目標水温を目的地に至る経路に高地走行が含まれない場合より低い高地走行用の冷却水温目標値に設定する手段と、を備えることで、平坦地を含む高地走行における冷却水温の上昇を抑制する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両が高地を走行する場合のエンジン制御に関する。
特許文献1は車両の走行負荷に応じて冷却水温を予測し、予測値に基づき冷却水の温度制御を行なう技術を開示している。これは燃料電池を走行用動力源とする燃料自動車の燃料電池の冷却水に適用される。燃料電池は走行負荷に応じて発熱するため、予測される走行負荷に応じて冷却水門を制御することで燃料電池の性能を好ましい状態に維持することができる。走行負荷の予測要件として特許文献1は道路勾配を例示している。
特開2002-343396号公報
燃料電池車に限らず、内燃機関を動力源として走行する従来の車両に関しても、予測される走行負荷に応じて冷却水温を制御することは内燃機関の性能やエミッションの悪化防止に好ましい効果をもたらす。例えば、ナビケーションシステムの情報から傾斜のきつい登坂が予測される場合には走行負荷の予測値が増大する。増大した予測値に応じて冷却能力を高めることで、冷却水温の上昇を防止できる。特許文献1は走行負荷の予測要件として道路勾配の他に、高速走行、渋滞、天気や湿度や外気温といった気象条件を挙げている。
しかしながら、走行負荷要件は特許文献1が開示する以外にも存在する。例えば、標高の高い高地を走行する場合には、低高度の土地を走行する場合よりも高負荷となりがちである。すなわち、高高度では空気中の酸素濃度が低下することで内燃機関の出力が低下する。ドライバは出力低下を補うためにアクセルペダルを踏み込むことになる。つまり、同じ出力を維持するために内燃機関の負荷が増大することになる。特許文献1の開示する制御方法では、道路勾配による負荷の増大は予測できても、平坦な高地を走行する場合の負荷の増大を予測することはできない。
この発明は、以上の問題を解決すべくなされたもので、平坦な高地走行においても冷却水温を適正に維持できる車両用内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、水冷式の冷却システムを備える車両用内燃機関の制御装置に適用される。この発明の実施形態による制御装置は車両の走行の目的地を設定する目的地設定手段と、目的地に至る経路の高度情報を取得する高度情報取得手段と、目的地に至る経路に高地走行が含まれるかどうかを判定する高地判定手段と、目的地に至る経路に高地走行が含まれる場合に、目的地に至る経路に高地走行が含まれない場合と比べて冷却システムの目標水温を低く設定する目標水温設定手段と、を備えている。
目的値に至る高度が所定値を超える場合には、空気中の酸素濃度の低下により走路が平坦であっても、内燃機関の出力が低下する。これを補うべくドライバがアクセルペダルを踏み込むと、内燃機関の回転速度が上昇し、結果として冷却水温が上昇する。高地判定手段は目的地に至る経路に高地走行が含まれるかどうかを判定する。目的地に至る経路に高地走行が含まれる場合には、目標水温設定手段が目的地に至る経路に高地走行が含まれない場合と比べて冷却システムの目標水温を低く設定する。こうして高地走行が予測される場合には、あらかじめ冷却水温を低めに制御することで、高地走行中に冷却水温の過度の上昇が起きにくくなり、高地走行における内燃機関の出力性能の維持に好ましい効果が得られる。
この発明を適用する車両の概略構成図である。 この発明の実施形態による冷却水温設定ルーチンを示すフローチャートである。 冷却水温の設定ルーチンの実行結果を示すタイミングチャートである。
図面を参照して、この発明の実施形態による車両用内燃機関の制御装置を説明する。
図1を参照すると、車両1はエンジン2を動力源とし、エンジン2の出力を変速機4を介して駆動輪7に伝達することで走行する。エンジン2は水冷式の内燃機関であり、ラジエータ6と車室暖房装置12の放熱器9を循環する冷却水によって冷却を行なう。冷却水は電動ウォータポンプ8の運転によりラジエータ6と放熱器9とを循環する。
車両1はアクセルペダルを備え、エンジン2は基本的にアクセルペダルの踏み込み量に応じた負荷のもとで運転される。
負荷に応じたエンジン2の運転制御、変速機4の変速制御、及び電動ウォータポンプ8の運転制御はコントローラ20により信号回路を介して行なわれる。
コントローラ20は中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/O インタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラを複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。
この実施形態においては、コントローラ20が実行する冷却水温の制御についてのみ説明する。冷却水温の制御のために、コントローラ20には冷却水温を検出する水温センサ16,外気温度を検出する外気温センサ17,及び車両1のドライバが入力した目的値へのルートを決定するナビゲーションシステム18がそれぞれ信号回路で接続される。
この実施形態によるコントローラ20が実行するエンジン2の冷却水温制御を説明する。
エンジン2の冷却水温は電動ウォータポンプ8の運転によって制御される。電動ウォータポンプ8の吐出量を増やすと、冷却水の循環量が増大し、結果としてエンジン2の冷却水温が低下する。
コントローラ20はナビゲーションシステム18が設定したルートから目的地に至る経路の平均標高を算出し、平均標高が所定値を超えるかどうかを判定する。所定値は例えば標高2000メートルとする。一方、コントローラ20は車両1の加速度から車両1が他の車両をけん引するトーイング走行中かどうかを判定する。そして、トーイング走行中であってかつ目的地に至る経路の平均標高が2000メートル以上の場合には、エンジン2の目標水温を、少なくともこれらのいずれかの条件に該当しない場合よりも低い高地走行用の目標値に設定する。目標水温を低く制定することは、電動ウォータポンプ8をより高速で運転して冷却水の冷却能力を高めることを意味する。
図2を参照して、以上の制御のために、コントローラ20が実行する冷却水温設定ルーチンを説明する。このルーチンは、ドライバがナビケーションシステム18に目的地を入力し、ナビケーションシステム18が目標地に至るルートを決定した段階で1度のみ実行される。
まず、ステップS1でコントローラ20は、目的地及びルート情報をナビケーションシステム18から読み込む。
ステップS2でコントローラ20は、ルート情報から目的地までの経路の平均標高を算出する。
ステッフS3でコトンローラ20は、平均標高の値が所定値より大きいかどうかを判定する。前述のように、ここでは所定値を2000メートルに設定する。なお、所定値の値はエンジン2の仕様に応じて変更することができる。平均標高の値が所定値より大きい場合には、コントローラ20は目的地までの経路に高地走行が含まれると判定し、ステップS5以降の処理を行なう。
一方、ステップS3の判定が否定的な場合、すなわち目的地までの経路の平均標高の値が所定値より小さい場合には、コントローラ20はステップS4で目標冷却水温に、通常走行用の冷却水温目標値を設定する。通常走行用の冷却水温目標値は例えば摂氏90度とする。コントローラ20は別ルーチンで行なわれる冷却水温制御において、この目標値に基づき電動ウォータポンプ8の運転を制御する。ステップS4の処理の後、コントローラ20はルーチンを終了する。
ステップS5でコントローラ20はナビゲーションシステム18から現在の走路勾配を読み込む。そして、ステップS6でコントローラ20は走路勾配から車両1が登坂走行中であるかどうかを判定する。判定が肯定的な場合には、コントローラ20はステップS5とS6の処理を繰り返す。判定が否定的に転じると、すなわち登坂でなく平坦路を走行していると判定すると、コントローラ20はステップS7でエンジン2の出力、変速機4の変速比、変速機4の出力回転と駆動輪7の入力回転の比であるファイナルドライブ比、及び車体重量を読み込む。
ステップS8でコントローラ20は、ステップS7で読み込んだデータから車両1の推定加速度を算出する。
次のステップS9でコントローラ20は、推定加速度が実加速度を上回っているかどうかを判定する。車両1の実加速度は車両1が備える車速センサの出力値を微分するか、あるいは専用の加速度センサを設けることで検出する。なお、推定加速度の推定に関する誤差を考慮して、ステップS9の判定では推定加速度と、実加速度に誤差補償分を加えた値と、を比較することも好ましい。このように推定値と実測値を比較することで車両1がトーイング走行中かどうかを精度よく判定することができる。
ステップS9の判定が否定的な場合は、車両1が通常の走行重量のもとで走行しており、他の車両をけん引するトーイング走行をしていないことを意味する。この場合には、コントローラ20はステップS4で目標冷却水温を前述の通常走行用の冷却水温目標値に等しく設定する。ステップS9の判定が肯定的な場合には、コントローラ20は車両1がトーインク走行をしていると判定する。この場合には、コントローラ20はステップS10でトーイングフラグをセットする。
次のステップS11で、コントローラ20は目標冷却水温を高地走行用の冷却水温目標値に等しく設定する。高地走行用の冷却水温目標値例えば摂氏70度とする。ステップS11の処理の後、コントローラ20はルーチンを終了する。
コントローラ20は以後、エンジン2の運転が停止するか、あるいは目的地ないしルートの設定が解除されるまで、前述の別ルーチンによる冷却水温制御において、ステップS10で設定されたトーイングフラグとステップS11で設定された目標冷却水温とに基づき電動ウォータポンプ8の運転を制御する。
次に図3を参照して、この冷却水温設定ルーチンの実行結果の一例を説明する。
図3において、実線は冷却水温設定ルーチンの実行によるエンジン2の冷却水温の変化を示す。一点鎖線は冷却水温設定ルーチンによらない通常走行用の冷却水温目標値に基づく冷却水温制御のもとでのエンジン2の冷却水温の変化の推移を示す。
チャートの左端の横軸の原点に相当する位置は、車両1の走行開始時点を表す。ドライバは走行開始前にナビゲーションシステム18に目的地を入力し、ナビケーションシステム18が走行ルートを決定する。これらが完了すると、コントローラ20は直ちに冷却水温設定ルーチンを実行する。
冷却水温設定ルーチンにおいては、ステップS1とS2で目的地及び目的地に至る経路の標高が読み込まれ、ステップS3で経路の平均標高が所定値と比較される。図3の例は、経路の平均標高が所定値を上回ると判断される場合、すなわち経路に高地走行が含まれる場合を示す。
ステップS3で経路に高地走行が含まれないと判定した場合、コントローラ20はステップS4で目標冷却水温を通常走行用の冷却水温目標値に設定する。ステップS3で経路に高地走行が含まれると判定した場合、コントローラ20はステップS5-S9で車両がトーイング走行中かどうかを判定する。そして、トーイング走行でないと判定した場合には、ステップS4で目標冷却水温を通常走行用の冷却水温目標値に設定する。ステップS4の処理が行われた場合は、以後通常走行用の冷却水温目標値を目標冷却水温として電動ウォータポンプ8の運転が制御される。
一方、車両がトーイング走行中であると判定した場合には、コントローラ20はステップS10とS11で目標冷却水温を通常走行時の冷却水温目標値より低い高地走行用の冷却水温目標値に設定する。以後は、高地走行用の冷却水温目標値を目標冷却水温として電動ウォータポンプ8の運転が制御される。
車両1は、このようにして目標冷却水温を通常走行用の目標値と高地走行用の目標値のいずれかに設定した状態で、走行を開始する。図3の実線及び以下の説明は目標冷却水温を高地走行用の目標値に設定した場合に関する。
車両1が走行を開始した後、図3のチャートの「麓」と記載された時点に至る時間帯において、車両1はほぼ平坦路を走行する。しかしながら、走行開始時点で目標冷却水温は高地走行用の冷却水温目標値に設定されている。したがって、この時点でのエンジン2の冷却水温は図に示すように通常制御冷却水温域より低い温度へと制御されている。
一方、冷却水温設定ルーチンを実行しない場合には、通常走行用の冷却水温目標値のもとで電動ウォータポンプ8が運転される。この場合には、図の鎖線に示すように、走行開始から「麓」と記載された地点に至るまで、冷却水温は通常制御冷却水温域の下限値付近に維持される。
「麓」と記載された位置から、車両1は登坂走行に移行する。その結果、エンジン2の負荷が増大し、それに応じて冷却水温も上昇する。さらに、標高2000メートルを超える高地走行になると、空気が薄くなることでエンジン2の出力が低下し、それを補うべくドライバがアクセルペダルを踏み込むために、エンジン2の冷却水温がさらに上昇する。したがって、図の「頂上」と記載された時点に至る走行区間では、電動ウォータポンプ8の運転制御によらず冷却水温は上昇する。
しかしながら、冷却水温設定ルーチンの実行により、「麓」の時点で冷却水温を通常制御冷却水温域の下限値より低い温度にしておくことで、「頂上」に到達する時点でも冷却水温は通常冷却水温域の範囲に収まる。つまり、エンジン2は標高2000メートル以上の高地走行においても十分な性能を発揮することができる。
一方、通常走行用の冷却水温目標値のもとで電動ウォータポンプ8を運転する場合には、通常制御冷却水温域の下限値から温度上昇が開始される。通常走行用の冷却水温目標値のもとでは、図の鎖線に示すように、冷却水温の上昇率が同じであっても、車両1が「頂上」と記載された位置に到達する前に冷却水温は通常制御冷却水温域の上限値を超えてしまう。冷却水温が通常制御冷却水温域の上限値を超えるとエンジン2の出力が低下し、オーバーヒートなどの現象が起きやすくなる。
冷却水温設定ルーチンの実行がもたらす効果はあらかじめ走行経路に高地走行が含まれることを判定し、判定に基づき走行開始時点で目標冷却水温を通常走行時の値より低い高地走行用の値に設定し、実際に高地走行が行なわれる以前から冷却水温を低くしておくことで得られる。
なお、冷却水温設定ルーチンを実行しない場合でも、高地走行によりエンジン2の負荷が増大するのに応じて冷却水温の上昇を抑える制御が行なわれる。しかしながら、エンジン2の負荷が増大するより前に高地走行を予測してエンジン2の冷却水温を低下させておくことで、得られる効果に大きな差異が生じる。
他の車両を牽引したトーイング状態で高地走行を行なう場合には、特にエンジン2の負荷が増大する。したがって、冷却水温設定ルーチンの実行により、こうしたケースを予測し、あらかじめ冷却水温を低下させておくことで、冷却水温の過度の上昇を防止して、エンジン2の出力性能を維持することができる。なお、エンジン2の負荷が増大するのに応じて冷却水温の上昇を抑える制御のみでトーイング状態での高地走行をカバーしようとすれば、言い換えれば図3の鎖線の制御のもとで冷却水音が通常制御水温域に留まるようにするには、大型の冷却システムが必要となる。この冷却水温設定ルーチンはこうした大型の冷却システムを用いずにエンジン2の冷却効果を高める効果をもたらす。
この冷却水温設定ルーチンにおいては、目標冷却水温の設定に際して、高地走行が含まれるかどうか、具体的には目的地までの経路の平均標高が所定値を上回るかどうかを判定している。つまり、目的地までの経路の勾配ではなく標高を判断の基準としている。そのため、たとえ経路が平坦路であっても高地を多く走行する場合には、トーイング走行を条件として高地走行用の冷却水温目標値が適用される。これは次の効果をもたらす。
すなわち、登坂路の走行においては平坦路の走行よりも、冷却水温が上昇しやすいことを車両1のドライバは知っている。そのため、ドライバは登坂路においてはエンジン2が過負荷とならないように冷却水温に注意して運転を行なう。一方、平坦路ではドライバは冷却水温に余り注意を払わない。しかしながら、高地走行では平坦路であっても、前述のようにエンジン2の負荷が増大しやすく、ドライバが意識しないうちに過負荷になることがある。こうした平坦路において、冷却水温の過度の上昇によるエンジン2の出力低下やオーバーヒートが生じると、ドライバに大きな違和感を与えることになる。この冷却水温設定ルーチンは、こうした高地での平坦路の走行におけるエンジン2の冷却水温の上昇の抑制に特に好ましい効果をもたらす。
なお、この実施形態による冷却水温設定ルーチンは、高地走行とトーイング走行とを冷却水温の目標値の切り換え条件としている。これはエンジン2の冷却水温の上昇要因として最も過酷な条件を設定したためである。冷却水温を通常制御冷却水温域の下限値よりさらに低い値へと制御することは、燃料消費量の増加を招くなど必ずしも好ましいことではない。そこで、あらかじめ冷却水温を低下させる処理を、エンジン2にとってもっとも過酷な条件が予測される場合に限定することで、燃料消費量を不必要に増加させないようにしている。
しかしながら、高地走行のみを条件として冷却水温を切り換えることも可能である。これは図3のフローチャートのステップS5-S10を省略し、ステップS3の判定が肯定的な場合には直ちにステップS11で冷却水温を高地走行用の値に設定することで実現する。
この冷却水温設定ルーチンは目標冷却水温のみを制御の対象としているが、変速機4のトランスミッション油温をも同様に制御することで、高地走行における変速機4の過熱防止に好ましい効果が得られる。
以上のように、この発明を特定の実施形態を通じて説明して来たが、この発明は上記の実施形態に限定されるものではない。当業者にとっては、特許請求の範囲でこれらの実施形態にさまざまな修正あるいは変更を加えることが可能である。
例えば、この実施形態では、目的地までの経路の標高をナビケーションシステム18の3次元地図情報から取得しているが、目的地までの経路の標高は他の様々な方法で取得可能である。例えば、通信手段を介して外部から目的地までの経路の標高を取得することが可能である。あるいは、ドライバが高地走行であるか否かを入力し、ステップS3でコントローラ20が高地走行であるかどうかを判定しても良い。
また、上記の実施形態はエンジンの冷却を冷却水で行なっているが、冷却水以外のいかなる液体を用いて冷却を行なうエンジンにもこの発明は適用可能である。すなわち、実施形態の説明では発明の理解を容易にするために一般的な「冷却水」という呼称を用いたが、水以外の冷却液をも包含するものであることを付記する。
以上の実施形態において、ラジエータ8と電動ウォータポンプ9が冷却システムを構成する。ナビケーションシステム18が目的地設定手段並びに高度情報取得手段を構成する。コントローラ20が高地判定手段、目標水温設定手段、及びトーイング走行判定手段を構成する。
1 車両
2 エンジン
4 変速機
6 ラジエータ
7 駆動輪
8 電動ウォータポンプ
9 放熱器
12 車室暖房装置
16 水温センサ
17 外気温センサ
18 ナビケーションシステム
20 コトンローラ

Claims (7)

  1. 水冷式の冷却システムを備える車両用内燃機関の制御装置において、
    車両の走行の目的地を設定する目的地設定手段と、
    目的地に至る経路の高度情報を取得する高度情報取得手段と、
    前記目的地に至る経路に高地走行が含まれるかどうかを判定する高地判定手段と、
    前記目的地に至る経路に高地走行が含まれる場合には、前記冷却システムの目標水温を前記目的地に至る経路に、高地走行が含まれない場合より低い高地走行用の冷却水温目標値に設定する目標水温設定手段と、を備えることを特徴とする車両用内燃機関の制御装置。
  2. 前記車両がトーイング走行中かどうかを判定するトーイング走行判定手段をさらに備え、前記目標水温設定手段は前記車両がトーイング走行中であって、かつ前記目的地に至る経路に高地走行が含まれる場合に、前記冷却システムの目標水温を前記高地走行用の冷却水温目標値に設定するよう、さらに構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用内燃機関の制御装置。
  3. 前記トーイング走行判定手段は車両の運転条件から推定した推定加速度が車両の実加速度を上回らない場合には、車両はトーイング走行していないと判定するように構成される、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用内燃機関の制御装置。
  4. 前記高地走行は標高2000メートル以上の場所の走行である、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両内燃機関の制御装置。
  5. 前記前記高地走行用の冷却水温目標値は、通常走行用の冷却水温域を下回る値である、ことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の車両内燃機関の制御装置。
  6. 前記高地判定手段は、前記目的地に至る経路の平均標高が所定値を超える場合に、前記目的地に至る経路に高地走行が含まれると判定するように構成される、ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の車両内燃機関の制御装置。
  7. 水冷式の冷却システムを備える車両用内燃機関の制御方法において、
    車両の走行の目的地を設定し、
    目的地に至る経路の高度情報を取得し、
    前記目的地に至る経路に高地走行が含まれるかどうかを判定し、
    前記目的地に至る経路に高地走行が含まれる場合には、前記冷却システムの目標水温を前記目的地に至る経路に高地走行が含まれない場合より低い高地走行用の冷却水温目標値に設定する、ことを特徴とする車両用内燃機関の制御方法。
JP2014134124A 2014-06-30 2014-06-30 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法 Expired - Fee Related JP6361323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134124A JP6361323B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134124A JP6361323B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016011643A true JP2016011643A (ja) 2016-01-21
JP6361323B2 JP6361323B2 (ja) 2018-07-25

Family

ID=55228514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134124A Expired - Fee Related JP6361323B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6361323B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111322162A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 康明斯有限公司 用于预测管理发动机冷却系统的系统和方法
CN113565615A (zh) * 2021-07-06 2021-10-29 东风柳州汽车有限公司 提升发动机冷却能力的控制方法、设备、存储介质及装置
CN114076042A (zh) * 2020-08-11 2022-02-22 郑州宇通客车股份有限公司 一种发动机热管理方法及采用该方法的车辆
CN115030827A (zh) * 2021-10-20 2022-09-09 长城汽车股份有限公司 发动机水温保护方法、装置、控制器及汽车

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771251A (ja) * 1993-07-19 1995-03-14 Bayerische Motoren Werke Ag 電気的に加熱可能な膨張物質要素を有するサーモスタット弁を備えた、車両の内燃機関用冷却装置
JP2002343396A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Denso Corp 燃料電池自動車
JP2004156490A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Denso Corp 内燃機関の冷却制御装置
JP2004324613A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Nissan Motor Co Ltd 原動機温度制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771251A (ja) * 1993-07-19 1995-03-14 Bayerische Motoren Werke Ag 電気的に加熱可能な膨張物質要素を有するサーモスタット弁を備えた、車両の内燃機関用冷却装置
JP2002343396A (ja) * 2001-05-17 2002-11-29 Denso Corp 燃料電池自動車
JP2004156490A (ja) * 2002-11-05 2004-06-03 Denso Corp 内燃機関の冷却制御装置
JP2004324613A (ja) * 2003-04-28 2004-11-18 Nissan Motor Co Ltd 原動機温度制御装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111322162A (zh) * 2018-12-14 2020-06-23 康明斯有限公司 用于预测管理发动机冷却系统的系统和方法
CN114076042A (zh) * 2020-08-11 2022-02-22 郑州宇通客车股份有限公司 一种发动机热管理方法及采用该方法的车辆
CN113565615A (zh) * 2021-07-06 2021-10-29 东风柳州汽车有限公司 提升发动机冷却能力的控制方法、设备、存储介质及装置
CN115030827A (zh) * 2021-10-20 2022-09-09 长城汽车股份有限公司 发动机水温保护方法、装置、控制器及汽车

Also Published As

Publication number Publication date
JP6361323B2 (ja) 2018-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9694711B2 (en) Controlling apparatus for vehicle
US10155519B2 (en) Device for controlling shift of vehicle and method for controlling shift using the same
JP5945319B2 (ja) 自動車の出力要求の最適化方法
JP6361323B2 (ja) 車両用内燃機関の制御装置及び制御方法
US9199590B2 (en) Vehicle control device, vehicle, and vehicle control method
CN106240561B (zh) 用于控制插电式混合动力电动车辆的装置和方法
JP6989453B2 (ja) 電動車両の制御装置
JP6021776B2 (ja) 電気自動車のバッテリ冷却装置
CN103786719A (zh) 混合动力车辆的控制系统和方法
CN111196311B (zh) 车辆转向控制方法、装置、控制器及车辆
KR20200066114A (ko) 차량 상대 속도를 이용하여 차량에서 엔진 아이들 세일링을 제어하는 방법 및 시스템
JP2016088440A (ja) ハイブリッド駆動車両の出力制御装置
CN115675430A (zh) 长下坡路段汽车制动热失效预测和主动干预系统及方法
US10449873B2 (en) Cooling apparatus for in-vehicle device
JP5846943B2 (ja) 電動車両制御装置、及びそれを用いた電動車両
EP3693238B1 (en) Vehicle control method and control device
JP2017128191A (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
KR20170028682A (ko) 하이브리드 차량의 토크 저감 제어 장치 및 방법
JP2015077963A (ja) ハイブリッド自動車の内燃機関と電気機械を制御する方法
JP5218110B2 (ja) 車両のフェールセーフ装置
JP2019173606A (ja) オイルレベル判定装置
JP2015058818A (ja) 車両のバッテリ制御装置
US10654485B2 (en) Controller for vehicle and information providing method
JP2011010391A (ja) 車載原動機の温度制御装置
JP2007239528A (ja) 車両用制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20161205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180529

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180611

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6361323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees