JP2016010866A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクが吐出された際に発生したミストによって記録媒体が汚染されることのない記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットプリンターは、記録媒体10の記録面にインク滴を吐出することによって記録を行う記録装置であって、記録媒体10を搬送する搬送経路において記録面に当接する当接部材(従動ローラー72a〜72d)の当接面がDLC膜81によって覆われている。【選択図】図7
Description
本発明は、記録装置に関する。
記録装置としてのインクジェットプリンターは、様々な印刷媒体に対して画像の記録(印刷)が可能である。一般に、インクジェットプリンターは、所望の画像を記録するために、インク吐出技術に加え、記録媒体の搬送技術が要求される。
特許文献1には、記録媒体を搬送するために搬送用ローラーを用いた記録装置が提案されている。この記録装置は、搬送中に発生したスキューを取り除くために、記録媒体に対して搬送用従動ローラーのニップ状態とレリース状態とを切り替えている。
しかしながら、特許文献1に記載の記録装置では、搬送用駆動ローラーと搬送用従動ローラーとに挟まれて搬送される記録媒体の表面が、搬送用従動ローラーと剥離した際に剥離帯電してしまう場合があった。その結果、インクが吐出された際に発生したミストが帯電した記録媒体の表面に引き寄せられて記録媒体の表面が汚れてしまう場合があるという課題があった。また、記録媒体の表面にローラーを当接させるため、記録媒体の表面に当接したローラーの痕が残ってしまう場合があるという課題があった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例または形態として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例に係る記録装置は、記録媒体の記録面にインク滴を吐出することによって記録を行う記録装置であって、前記記録媒体を搬送する搬送経路において前記記録面に当接する当接部材の当接面がDLC膜によって覆われていることを特徴とする。
本適用例によれば、記録媒体の記録面に当接する当接部材の当接面がDLC(Diamond-Like Carbon)膜によって覆われている。そのため、当接面が記録面に当接した後に剥離した場合に、記録面が剥離帯電する帯電量が、例えば、当接面がDLC膜によって覆われていない当接部材の場合と比較してより少なくなる。その結果、インク滴の吐出に伴い発生するミストが記録面に付着してしまうことが抑制される。
[適用例2] 上記適用例に係る記録装置において、前記当接面に帯電する電荷を前記当接面から移動する除電経路を有することを特徴とする。
本適用例によれば、当接面に帯電する電荷を当接面から移動する除電経路を有しているため、この除電経路を介して当接面に帯電する電荷を減少させることができる。その結果、例えば、当接面が帯電する極性とインク滴の吐出に伴い発生するミストが帯電する極性とが反対の極性の場合においてミストが当接面に付着してしまうことが抑制される。また、当接面と他の部位(例えば接地電位)との電位差が大きくなることが抑制され、例えば、記録媒体を挟んで放電することが抑制される。
[適用例3] 上記適用例に係る記録装置において、前記DLC膜は、導電性を有することを特徴とする。
本適用例によれば、DLC膜は、導電性を有するため、DLC膜と電気的に接続された除電経路を設けることにより、DLC膜に帯電した電荷を、除電経路を通じてより容易に移動させることができる。
[適用例4] 上記適用例に係る記録装置において、前記記録媒体を搬送する搬送部を備え、前記当接部材が、前記搬送部を構成するローラーであることを特徴とする。
本適用例によれば、記録媒体を搬送する搬送部を構成するローラーを記録媒体の記録面に当接させる方法で用いても、記録媒体の表面にミストが付着してしまうことが抑制される。
[適用例5] 上記適用例に係る記録装置において、前記当接部材が、導電性材料を含んでいることを特徴とする。
本適用例によれば、当接部材が、導電性材料を含んでいるため、当接部材と電気的に接続された除電経路を設けることにより、当接部材に帯電した電荷を、除電経路を通じてより容易に移動させることができる。
[適用例6] 上記適用例に係る記録装置において、前記除電経路が、前記当接部材と接地電位とを電気的に接続していることを特徴とする。
本適用例によれば、当接面に帯電する電荷を移動する除電経路を有しており、除電経路は、当接部材と接地電位とを電気的に接続している。そのため、当接部材に帯電した電荷を、除電経路を通じて接地電位に移動させることができる。
[適用例7] 上記適用例に係る記録装置において、前記当接部材の材料が、粘弾性体であることを特徴とする。
本適用例によれば、当接部材の材料が、粘弾性体であるため、当接部材が当接することによって記録面に当接痕が残ることが抑制される。
[適用例8] 上記適用例に係る記録装置において、前記当接部材は、前記当接面を前記記録媒体に当接させたとき、前記記録媒体と前記当接面とが当接する押圧面の周囲に、前記押圧面から離れるに従って前記記録媒体から徐々に離れる面を有することを特徴とする。
本適用例によれば、当接部材は、当接面を記録媒体に当接させたとき、記録媒体と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体から徐々に離れる面を有しているため、当接面の周囲領域が記録面に当接した際の応力の集中が抑制される。その結果、当接部材が当接することによって記録面に当接痕が残ることが抑制される。
以下に本発明を具体化した実施形態について、図面を参照して説明する。以下は、本発明の一実施形態であって、本発明を限定するものではない。なお、以下の各図においては、説明を分かりやすくするため、実際とは異なる尺度で記載している場合がある。また、図面に付記する座標においては、Z軸方向が上下方向、Z方向が上方向、X軸方向が前後方向、−X方向が手前方向、Y軸方向が左右方向、+Y方向が左方向、X―Y平面が水平面としている。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る記録装置としてのインクジェットプリンター100の斜視図である。
インクジェットプリンター100は、インクジェット式の記録ヘッド20、キャリッジ3、キャリッジ駆動機構4、コントロールボード5、インクカートリッジ6、搬送部としての記録媒体搬送機構7、プラテン8などを備えている。
図1は、実施形態1に係る記録装置としてのインクジェットプリンター100の斜視図である。
インクジェットプリンター100は、インクジェット式の記録ヘッド20、キャリッジ3、キャリッジ駆動機構4、コントロールボード5、インクカートリッジ6、搬送部としての記録媒体搬送機構7、プラテン8などを備えている。
インクジェットプリンター100は、コントロールボード5の制御の下に、記録ヘッド20によって液滴(以下インク滴とも言う)を吐出し記録媒体10に付与することにより文字や図面、画像などを記録する装置である。インク滴を吐出する方式(インクジェット式記録ヘッドの方式)としては、好適例としてピエゾ方式を用いている。ピエゾ方式は、圧力室に貯留されたインクに圧電素子(ピエゾ素子)により記録情報信号に応じた圧力を加え、圧力室に連通する液体噴射ノズル(以下ノズル)からインク滴を噴射(吐出)し記録する方式である。
なお、インク滴を吐出する方式は、これに限定するものではなく、インクを液滴状に噴射させ、記録媒体上にドット群を形成する他の記録方式であってもよい。例えば、小型ポンプでインクに圧力を加え、ノズルを水晶振動子などで機械的に振動させることにより、強制的にインク滴を噴射させる方式、インクを記録情報信号に従って微小電極で加熱発泡させ、インク滴を噴射し記録する方式(サーマルジェット方式)などであってもよい。
キャリッジ3は、記録ヘッド20、およびインクカートリッジ6を搭載し、キャリッジ駆動機構4によって記録媒体10の記録面上を走査(図1におけるY軸方向の往復動作)しながら、記録ヘッド20から略鉛直方向(図1における−Z方向)にインクを吐出させる。
コントロールボード5は、キャリッジ駆動機構4や記録媒体搬送機構7の駆動制御、インク吐出の制御などを行う。
インクカートリッジ6は、複数の収容部に分かれ、記録ヘッド20に供給する複数のインクを収容している。インクは、それぞれの種類ごとに、記録ヘッド20が備える異なるノズルから吐出される。
記録媒体搬送機構7は、キャリッジ3の走査方向と交差する方向(図1における−X方向)に記録媒体10を移動させる。
プラテン8は、記録媒体10を載置し、記録ヘッド20と、記録媒体10との間隔を規定する。
コントロールボード5は、キャリッジ駆動機構4や記録媒体搬送機構7の駆動制御、インク吐出の制御などを行う。
インクカートリッジ6は、複数の収容部に分かれ、記録ヘッド20に供給する複数のインクを収容している。インクは、それぞれの種類ごとに、記録ヘッド20が備える異なるノズルから吐出される。
記録媒体搬送機構7は、キャリッジ3の走査方向と交差する方向(図1における−X方向)に記録媒体10を移動させる。
プラテン8は、記録媒体10を載置し、記録ヘッド20と、記録媒体10との間隔を規定する。
図2は、インクジェットプリンター100の内部構成の一部を示す側断面図であり、記録媒体10と、記録ヘッド20、記録媒体搬送機構7、プラテン8などとの関係を示している。
記録媒体搬送機構7は、駆動ローラー71a,71b、および従動ローラー72a〜72dなどを含み構成され、記録媒体10をプラテン8上に供給し、またプラテン8上から排出する記録媒体10の搬送経路を構成している。
記録媒体搬送機構7は、駆動ローラー71a,71b、および従動ローラー72a〜72dなどを含み構成され、記録媒体10をプラテン8上に供給し、またプラテン8上から排出する記録媒体10の搬送経路を構成している。
搬送経路の上流側(図2の+X側)に配置される駆動ローラー71aは、駆動ローラー71aとの間に記録媒体10を挟むように付勢されて配置される従動ローラー72aとで記録媒体10を挟み、コントロールボード5の制御に基づいて回転することで、記録媒体10をプラテン8上に供給する。また、コントロールボード5の制御に基づいて駆動ローラー71aを精度良く回転させることで、プラテン8上の記録媒体10を精度良く移動させる。
搬送経路の下流側(図2の−X側)に配置される駆動ローラー71bは、駆動ローラー71bとの間に記録媒体10を挟むように付勢されて配置される従動ローラー72dとで記録媒体10を挟み、コントロールボード5の制御に基づいて回転することで、記録媒体10を移動(排出)させる。また、駆動ローラー71bは、記録媒体10を−X方向にテンションをかけながら回転することで、プラテン8上の記録媒体10を撓みなく移動させる。
従動ローラー72b,72cは、プラテン8の上側から記録媒体10を挟んでプラテン8を押圧するように付勢されて配置されている。記録媒体10は、従動ローラー72b,72cによってプラテン8から浮き上がることなく、プラテン8の上面を移動する。
つまり、本実施形態において、従動ローラー72a〜72dは、記録媒体10を搬送する搬送経路において記録媒体10の記録面に当接する「当接部材」である。
つまり、本実施形態において、従動ローラー72a〜72dは、記録媒体10を搬送する搬送経路において記録媒体10の記録面に当接する「当接部材」である。
記録ヘッド20は、インク滴を吐出するノズル21が複数設けられたノズルプレート22を有している。記録ヘッド20は、記録媒体搬送機構7およびプラテン8によって所定の位置および高さに保持された記録媒体10に対し、キャリッジ3によって走査移動しながらコントロールボード5の制御に基づいてインク滴を噴射(吐出)し、記録媒体10の表面に画像を形成する。
近年、より高精細な画像の形成を可能とするため、ノズル21から噴射されるインク滴(インクの液量)をより小さくする傾向がある。極微量のインク滴を記録媒体10に対して確実に着弾させるために、インク滴の初速は、比較的高く設定される。これにより、ノズル21から噴射されたインク滴は、飛翔中に引き伸ばされて、先頭のメイン液滴Md(主液滴)と、それよりも後のサテライト液滴Sd(副液滴)とに分離する。このサテライト液滴Sdの一部または全部はさらに分裂し、空気の粘性抵抗により速度が低下して、記録媒体に到達することなくミスト化してしまうことがある。ミスト化したサテライト液滴(以下ミストMsと言う)は、インクジェットプリンター100の内部を浮遊し、電気的に親和な部位に付着してしまう場合がある。
図3は、浮遊するミストMsが記録媒体10の表面に付着し、記録媒体10の表面を汚染してしまう様子を示す模式図である。本図においてローラー70は、本実施形態における搬送経路を構成するローラーとは異なり、一般的なローラーとして記述している。
図3に示すように、記録媒体10の表面(記録面)に当接し回転することで記録媒体10の表面から剥離されるローラー70は、記録媒体10との間で剥離帯電する場合がある。ローラー70の外周部の材質が、記録媒体10の表面の材質に対して、帯電列上で、プラス側に位置する場合、当接したローラー70の外周部と記録媒体10の表面とが剥離すると、ローラー70の外周部表面はプラスに帯電し、記録媒体10の表面はマイナスに帯電する傾向がある。これに対し、浮遊するミストMsがプラスに帯電している場合には、ミストMsの一部は、マイナスに帯電した記録媒体10の表面に引き寄せられ付着してしまう。この付着は、ローラー70が記録媒体10の表面に当接した領域に集中し、形成すべき所望の画像を汚染する。
図4に、帯電列の一部を例示する。
ローラー70の外周部の材質が、記録媒体10の表面の材質に対して、帯電列上で、プラス側に位置する場合とは、具体的には、例えば、表面にポリエチレンや塩化ビニルなどの材料を活用した記録媒体10に対して記録を行う記録装置において、記録媒体10の表面に当接し回転するローラー70の外周部を鉄やアルミニウム、ゴム、ポリウレタンなどの材料で構成した場合である。
ローラー70の外周部の材質が、記録媒体10の表面の材質に対して、帯電列上で、プラス側に位置する場合とは、具体的には、例えば、表面にポリエチレンや塩化ビニルなどの材料を活用した記録媒体10に対して記録を行う記録装置において、記録媒体10の表面に当接し回転するローラー70の外周部を鉄やアルミニウム、ゴム、ポリウレタンなどの材料で構成した場合である。
また、浮遊するミストMsがプラスに帯電している場合とは、インク滴がノズルから吐出する段階でプラスに帯電しており、分裂したミストMsもプラスに帯電したまま浮遊している場合や、インク滴がノズルから吐出する段階でマイナスに帯電するメイン液滴Mdとプラスに帯電するミストMsとに分離し、プラスに帯電したミストMsが浮遊している場合、分裂後に徐々にプラスに帯電したミストMsが浮遊している場合などが考えられる。
以下に浮遊するミストMsがプラスに帯電する場合の要因について具体的に説明する。
以下に浮遊するミストMsがプラスに帯電する場合の要因について具体的に説明する。
図5(a)〜(c)は、ミストMsがプラスに帯電する様子(要因)の例を示す模式図である。
図5(a)は、インク滴がノズル21から吐出する段階でプラスに帯電する場合を示している。記録ヘッド20が備える圧電素子23の駆動電極24に、インクに対してプラス電位となる駆動電圧+Vpを印加する場合などが該当する。
駆動電極24に駆動電圧+Vpを印加することで、圧力室25内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用してノズル21から記録媒体10に対してインク滴を噴射させることができる。
図5(a)は、インク滴がノズル21から吐出する段階でプラスに帯電する場合を示している。記録ヘッド20が備える圧電素子23の駆動電極24に、インクに対してプラス電位となる駆動電圧+Vpを印加する場合などが該当する。
駆動電極24に駆動電圧+Vpを印加することで、圧力室25内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用してノズル21から記録媒体10に対してインク滴を噴射させることができる。
このような構成では、圧電素子23の駆動電極24にプラス電圧が入力されたとき、圧電素子23と圧力室25との間は隔壁26により絶縁されているので、圧力室25内のインクにおける圧電素子23の近傍には、静電誘導によりマイナスの電荷が誘導される。また、これとは反対側となるノズル21の近傍のインクには、プラスの電荷が誘導される。図5(a)に示すようにノズルプレート22が接地されている場合、誘導されたプラスの電荷はノズルプレート22に移動するが、より高い駆動周波数でインクを噴射する構成の場合、プラス電荷が僅かに残った状態でノズル21からインクが噴射される。その結果、ノズル21から噴射されたインク滴(メイン液滴Md、サテライト液滴Sd、ミストMs)はプラスに帯電することになる。
図5(b)は、インク滴がノズル21から吐出する段階でマイナスに帯電するメイン液滴Mdとプラスに帯電するミストMsとに分離する場合を示している。ノズルプレート22が接地され、プラテン8にプラス電位が与えられている場合などが該当する。
図5(b)の左図に示すように、記録ヘッド20のノズル21から噴射されたインクが記録媒体10およびプラテン8に向けて伸びる過程で、プラス電位のプラテン8からの静電誘導により、プラテン8に近い側の先頭部分(メイン液滴Mdとなる部分)にはマイナスの電荷が誘導される一方で、これとは反対のノズル21に近い側の後端部分にはプラスの電荷が誘導される。次に、図5(b)の右図に示すように、ノズル21から噴射されたインクが、メイン液滴Mdと、サテライト液滴Sdと、ミストMsとに分離した場合、メイン液滴Mdはマイナスに帯電し、ミストMsはプラスに帯電する。
図5(b)の左図に示すように、記録ヘッド20のノズル21から噴射されたインクが記録媒体10およびプラテン8に向けて伸びる過程で、プラス電位のプラテン8からの静電誘導により、プラテン8に近い側の先頭部分(メイン液滴Mdとなる部分)にはマイナスの電荷が誘導される一方で、これとは反対のノズル21に近い側の後端部分にはプラスの電荷が誘導される。次に、図5(b)の右図に示すように、ノズル21から噴射されたインクが、メイン液滴Mdと、サテライト液滴Sdと、ミストMsとに分離した場合、メイン液滴Mdはマイナスに帯電し、ミストMsはプラスに帯電する。
図5(c)は、ミストMsが徐々にプラスに帯電する場合を示している。インクが水溶性であり、ミストMsと接する空気が正極性に帯電している場合などが該当する。
図5(c)の左図に示すように、ミストMsの表面側の水分がマイナス電荷を持って蒸発することにより、図5(c)の右図に示すようにプラスの電荷が多く残留し、プラスに帯電したミストMsとして浮遊する。
図5(c)の左図に示すように、ミストMsの表面側の水分がマイナス電荷を持って蒸発することにより、図5(c)の右図に示すようにプラスの電荷が多く残留し、プラスに帯電したミストMsとして浮遊する。
当接部材が記録面に与える影響は、上述したように、記録媒体10との剥離帯電によりミストMsを吸着させてしまう汚染の他に、当接部材が当接することによる当接痕がある。
より高精細な画像の形成を可能とするため、記録媒体10の位置(プラテン8上の平面方向や高さ方向の位置)および搬送(プラテン8上での移動)にはより精度の高い制御が要求される。そのため、当接部材として、例えば、プラテン8上に供給された記録媒体10がずれたり浮き上がったりしないように、プラテン8上の記録媒体10をプラテン8の上面方向に抑える従動ローラーが使用される。
より高精細な画像の形成を可能とするため、記録媒体10の位置(プラテン8上の平面方向や高さ方向の位置)および搬送(プラテン8上での移動)にはより精度の高い制御が要求される。そのため、当接部材として、例えば、プラテン8上に供給された記録媒体10がずれたり浮き上がったりしないように、プラテン8上の記録媒体10をプラテン8の上面方向に抑える従動ローラーが使用される。
図6は、プラテン8上に配置された従動ローラーとしてのローラー70が、記録媒体10の記録面に当接して記録媒体10のずれや浮きを抑制する様子を示す模式図である。
ローラー70は、支持機構60によって支持され、プラテン8に対して押圧(付勢)されている。ローラー70が記録媒体10をプラテン8の上面に押圧する力Fは、記録媒体10の撓みや慣性移動によるずれなどを抑える必要充分な大きさにすることが好ましい。しかしながら、ローラー70が硬質の材料で構成されている場合や、当接面の端部の形状が鋭角(丸みのない形状)に形成されている場合に、押圧する力Fの大きさによっては、図6に示すように、記録媒体10の記録面にローラー70の押圧痕99が残ってしまう場合がある。
ローラー70は、支持機構60によって支持され、プラテン8に対して押圧(付勢)されている。ローラー70が記録媒体10をプラテン8の上面に押圧する力Fは、記録媒体10の撓みや慣性移動によるずれなどを抑える必要充分な大きさにすることが好ましい。しかしながら、ローラー70が硬質の材料で構成されている場合や、当接面の端部の形状が鋭角(丸みのない形状)に形成されている場合に、押圧する力Fの大きさによっては、図6に示すように、記録媒体10の記録面にローラー70の押圧痕99が残ってしまう場合がある。
図7(a)は、本実施形態における当接部材としての従動ローラー72a〜72dの構成を示す模式図、図7(b)は、断面図である。なお、従動ローラー72a〜72dを支持し、プラテン8に対して押圧(付勢)する支持機構については図示を省略している。
本実施形態は、上述したいずれかの要因、またはその他の要因によりインク滴の吐出に伴い発生するミストMsがプラスに帯電する記録装置である。これに対応して、本実施形態では、従動ローラー72a〜72dの基材80に粘弾性体の材料を用い、また、基材80の当接面に対してDLC膜81を形成している。
本実施形態は、上述したいずれかの要因、またはその他の要因によりインク滴の吐出に伴い発生するミストMsがプラスに帯電する記録装置である。これに対応して、本実施形態では、従動ローラー72a〜72dの基材80に粘弾性体の材料を用い、また、基材80の当接面に対してDLC膜81を形成している。
基材80の粘弾性体としては、好適例としてウレタンゴム(ポリウレタン樹脂)を用いているがこれに限定するものではなく、例えば、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などであっても良い。
また、基材80の形状は、当接面を記録媒体10に当接させたとき(押圧したとき)、記録媒体10と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体10から徐々に離れる面を有している。具体的には、図7(b)に示すように、円柱形状の従動ローラー72a〜72dの両端領域(押圧面を形成する当接面の外側の面で構成される領域)を、端部に向かうに従って細くなるように形成し、記録媒体10と当接面との隙間dが徐々に大きくなるようにしている。
また、基材80の形状は、当接面を記録媒体10に当接させたとき(押圧したとき)、記録媒体10と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体10から徐々に離れる面を有している。具体的には、図7(b)に示すように、円柱形状の従動ローラー72a〜72dの両端領域(押圧面を形成する当接面の外側の面で構成される領域)を、端部に向かうに従って細くなるように形成し、記録媒体10と当接面との隙間dが徐々に大きくなるようにしている。
当接面に対するDLC膜81の形成は、アセチレンなどの炭化水素ガスを、高真空チャンバー内でプラズマ化し、ラジカルとなった炭化水素から成膜する方法(CVD:Chemical Vapor Deposition法)や、固体の炭素(グラファイト)からスパッタリングや陰極アーク放電を利用して成膜する方法(PVD:Physical Vapor Deposition法)などによって形成することができる。
本願発明者は、当接面をDLC膜81によって覆うことで、ミストMsが記録媒体10の記録面に付着する度合いが軽減することを見出した。
その評価結果を表1に示す。
評価には、記録媒体10として、塩化ビニル紙(水準1)、および合成紙(水準2〜9)を用いた。
従動ローラーの基材80には、ウレタンゴムを用い、その形状を図7(b)に示すように、両端領域が端部に向かうに従って細くなるように形成した。また、従動ローラーの当接面に対するDLC膜81の形成は、例えば、60℃以下の低温でも成膜可能なプラズマCVDにより行い、膜の厚さを0.2μm,0.5μmの2つの水準とした。比較評価には、DLC膜81を形成していないウレタンゴムの従動ローラーを用いた。
その評価結果を表1に示す。
評価には、記録媒体10として、塩化ビニル紙(水準1)、および合成紙(水準2〜9)を用いた。
従動ローラーの基材80には、ウレタンゴムを用い、その形状を図7(b)に示すように、両端領域が端部に向かうに従って細くなるように形成した。また、従動ローラーの当接面に対するDLC膜81の形成は、例えば、60℃以下の低温でも成膜可能なプラズマCVDにより行い、膜の厚さを0.2μm,0.5μmの2つの水準とした。比較評価には、DLC膜81を形成していないウレタンゴムの従動ローラーを用いた。
なお、評価基準は以下である。
A:ミストMsの付着による汚染が認められない。
B:わずかにミストMsの付着によると推定される汚染が認められる。
C:わずかにミストMsの付着による汚染が認められるが許容範囲内である。
D:許容範囲を超えるミストMsの付着よる汚染がわずかに認められる。
E:ミストMsによる汚染が広い範囲で認められる。
F:広い範囲に亘りミストMsによる著しい汚染が認められる。
A:ミストMsの付着による汚染が認められない。
B:わずかにミストMsの付着によると推定される汚染が認められる。
C:わずかにミストMsの付着による汚染が認められるが許容範囲内である。
D:許容範囲を超えるミストMsの付着よる汚染がわずかに認められる。
E:ミストMsによる汚染が広い範囲で認められる。
F:広い範囲に亘りミストMsによる著しい汚染が認められる。
表1の結果から分かるように、当接面をDLC膜81によって覆うことで、ミストMsが記録媒体10の記録面に付着する度合いが軽減している。これは、記録媒体10の記録面を構成する材質によっては、記録面がミストMsと同じ極性に帯電するようになり、記録面とミストとの間に働く斥力によってミストが記録面に付着してしまうことが抑制されるため、あるいは、記録面が反対極性に帯電した場合であっても、その帯電量がより少なくなることによるためと考えられる。
また、いずれの評価においても、従動ローラーによる押圧痕99は認められなかった。
また、いずれの評価においても、従動ローラーによる押圧痕99は認められなかった。
以上述べたように、本実施形態による記録装置によれば、以下の効果を得ることができる。
記録媒体10の記録面に当接する従動ローラー72a〜72dの当接面がDLC膜81によって覆われていることにより、インク滴の吐出に伴い発生するミストMsが記録面に付着してしまうことが抑制される。
記録媒体10の記録面に当接する従動ローラー72a〜72dの当接面がDLC膜81によって覆われていることにより、インク滴の吐出に伴い発生するミストMsが記録面に付着してしまうことが抑制される。
また、従動ローラー72a〜72dの材料が、粘弾性体であるため、従動ローラー72a〜72dが当接することによって記録面に当接痕が残ることが抑制される。
また、従動ローラー72a〜72dは、当接面を記録媒体10に当接させたとき、記録媒体10と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体10から徐々に離れる面を有しているため、当接面の周囲領域が記録面に当接した際の応力の集中が抑制される。その結果、従動ローラー72a〜72dが当接することによって記録面に当接痕が残ることが抑制される。
また、従動ローラー72a〜72dは、当接面を記録媒体10に当接させたとき、記録媒体10と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体10から徐々に離れる面を有しているため、当接面の周囲領域が記録面に当接した際の応力の集中が抑制される。その結果、従動ローラー72a〜72dが当接することによって記録面に当接痕が残ることが抑制される。
なお、上記の説明では、全ての従動ローラー72a〜72dにおいて基材80の当接面に対してDLC膜81を形成しているとしたが、必ずしもすべての従動ローラー72a〜72dをこのような構成とする必要はない。例えば、従動ローラー72c,72dが、浮遊するミストMsの影響を受けない領域にある場合(すなわち、従動ローラー72c,72dと記録媒体10との剥離帯電により、記録媒体10の記録面が帯電したとしても、ミストMsの付着による汚染が危惧されない場合)には、従動ローラー72c,72dをこのような構成とする必要はない。
また、本実施形態では、当接部材として従動ローラー72a〜72dを例に説明したが、当接部材は、従動ローラー72a〜72dに限定するものではない。例えば、プラテン8の上で、記録媒体10を平坦に保つために記録面の一部を押さえる押さえ板などを備える場合は、押さえ板も本実施形態の当接部材と同様に構成する。具体的には、押さえ板の当接面に対してDLC膜81を形成し、押さえ板の形状は、当接面を記録媒体10に当接させたとき(押圧したとき)、記録媒体10と当接面とが当接する押圧面の周囲に、押圧面から離れるに従って記録媒体10から徐々に離れる面を有する形状とする。また、押さえ板の基材には、粘弾性体を用いる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る記録装置について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態における従動ローラー72a〜72dの構成を示す模式図である。図7(a)と同様に、従動ローラー72a〜72dを支持し、プラテン8に対して押圧(付勢)する支持機構については図示を省略している。
次に、実施形態2に係る記録装置について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図8は、本実施形態における従動ローラー72a〜72dの構成を示す模式図である。図7(a)と同様に、従動ローラー72a〜72dを支持し、プラテン8に対して押圧(付勢)する支持機構については図示を省略している。
実施形態2は、従動ローラー72a〜72dの当接面に帯電する電荷を当接面から移動する除電経路90を有することを特徴としている。
除電経路90は、具体的には、例えば、図8に示すような、当接面に当接させる除電ブラシ91で構成され、除電ブラシ91は、接地電位(GND)に接続されている。
このような除電経路90を有している点を除き、実施形態2は実施形態1と同様である。
除電経路90は、具体的には、例えば、図8に示すような、当接面に当接させる除電ブラシ91で構成され、除電ブラシ91は、接地電位(GND)に接続されている。
このような除電経路90を有している点を除き、実施形態2は実施形態1と同様である。
本実施形態による記録装置によれば、上述した実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることが出来る。
当接面に帯電する電荷を当接面から移動する除電経路90を有しているため、この除電経路90を介して当接面に帯電する電荷を減少させることができる。その結果、例えば、当接面が帯電する極性とインク滴の吐出に伴い発生するミストMsが帯電する極性とが反対の極性の場合においてミストMsが当接面に付着してしまうことが抑制される。また、当接面と他の部位(例えば接地電位)との電位差が大きくなることが抑制され、例えば、記録媒体10を挟んで放電することが抑制される。この放電が記録媒体10を挟んで発生する場合には、放電によって記録媒体10の記録面がマイナスに帯電し、プラスに帯電したミストMsがマイナスに帯電した記録面に付着してしまうことがある。この放電の発生が抑制されるため、ミストMsが付着することによる記録面の汚染が抑制される。
当接面に帯電する電荷を当接面から移動する除電経路90を有しているため、この除電経路90を介して当接面に帯電する電荷を減少させることができる。その結果、例えば、当接面が帯電する極性とインク滴の吐出に伴い発生するミストMsが帯電する極性とが反対の極性の場合においてミストMsが当接面に付着してしまうことが抑制される。また、当接面と他の部位(例えば接地電位)との電位差が大きくなることが抑制され、例えば、記録媒体10を挟んで放電することが抑制される。この放電が記録媒体10を挟んで発生する場合には、放電によって記録媒体10の記録面がマイナスに帯電し、プラスに帯電したミストMsがマイナスに帯電した記録面に付着してしまうことがある。この放電の発生が抑制されるため、ミストMsが付着することによる記録面の汚染が抑制される。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る記録装置について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図9は、本実施形態における従動ローラー72a〜72dの構成を示す模式図である。図7(a)と同様に、従動ローラー72a〜72dを支持し、プラテン8に対して押圧(付勢)する支持機構については図示を省略している。
次に、実施形態3に係る記録装置について説明する。なお、説明にあたり、上述した実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
図9は、本実施形態における従動ローラー72a〜72dの構成を示す模式図である。図7(a)と同様に、従動ローラー72a〜72dを支持し、プラテン8に対して押圧(付勢)する支持機構については図示を省略している。
実施形態3は、DLC膜81および基材80が導電性を有し、これらの導電性を利用して除電経路90を設けていることを特徴としている。これらの点を除き、実施形態3は実施形態1と同様である。
本実施形態におけるDLC膜81には、導電性を付与している。具体的には、低抵抗のDLC膜81を得るために、DLC膜81に導電性材料として導電性微粒子や金属元素を添加している。添加する導電性材料には、タングステン、モリブデン、金、銀、ニッケル、コバルト、クロム、パラジウム、ロジウム、鉄、インジウム、スズ、鉛、アルミニウム、タンタル、チタン、銅、マンガン、白金、ビスマス、亜鉛などのうちの少なくとも1種類の元素を用いることができる。
なお、導電性微粒子や金属元素などを添加することなくDLC膜81に導電特性を付与する方法で得られたDLC膜81あっても良い。
なお、導電性微粒子や金属元素などを添加することなくDLC膜81に導電特性を付与する方法で得られたDLC膜81あっても良い。
また、本実施形態における基材80には、導電性材料としてカーボンブラックを略均一に練り込み含有させ、導電性を持たせている。
なお、基材80およびDLC膜81に付与する導電性の度合い(つまり、基材80に含有させるカーボンブラックの量や、DLC膜81に添加する導電性微粒子や金属元素の量など)は、適宜評価して決めることが好ましい。具体的には、記録媒体10と従動ローラー72a〜72dとの剥離帯電により発生する電位差(従動ローラー72a〜72dと接地電位との電位差)が、500V以下となるように導電性を持たせることが好ましい。
なお、基材80およびDLC膜81に付与する導電性の度合い(つまり、基材80に含有させるカーボンブラックの量や、DLC膜81に添加する導電性微粒子や金属元素の量など)は、適宜評価して決めることが好ましい。具体的には、記録媒体10と従動ローラー72a〜72dとの剥離帯電により発生する電位差(従動ローラー72a〜72dと接地電位との電位差)が、500V以下となるように導電性を持たせることが好ましい。
また、本実施形態が備える除電経路90は、図9に示すように、カーボンブラックにより導電性を有する基材80を回転可能に支持する金属製の軸部92を接地電位(GND)に接続する構成としている。
本実施形態による記録装置によれば、上述した実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることが出来る。
DLC膜81が導電性を有し、DLC膜81によって覆われた基材80が導電性材料としてカーボンブラックを含んでおり、基材80を回転可能に支持する金属製の軸部92が接地電位(GND)に接続されているため、DLC膜81は、基材80、軸部92を介して電気的に接地電位(GND)に接続される。つまりDLC膜81は、この構成により、実施形態2のように除電ブラシ91を用いることなく、除電経路90を備えることができる。その結果、DLC膜81に帯電した電荷を、この除電経路90を通じてより容易に移動させることができる。
DLC膜81が導電性を有し、DLC膜81によって覆われた基材80が導電性材料としてカーボンブラックを含んでおり、基材80を回転可能に支持する金属製の軸部92が接地電位(GND)に接続されているため、DLC膜81は、基材80、軸部92を介して電気的に接地電位(GND)に接続される。つまりDLC膜81は、この構成により、実施形態2のように除電ブラシ91を用いることなく、除電経路90を備えることができる。その結果、DLC膜81に帯電した電荷を、この除電経路90を通じてより容易に移動させることができる。
3…キャリッジ、4…キャリッジ駆動機構、5…コントロールボード、6…インクカートリッジ、7…記録媒体搬送機構、8…プラテン、10…記録媒体、20…記録ヘッド、21…ノズル、22…ノズルプレート、23…圧電素子、24…駆動電極、25…圧力室、26…隔壁、60…支持機構、70…ローラー、71a,71b…駆動ローラー、72a〜72d…従動ローラー、80…基材、81…DLC膜、90…除電経路、91…除電ブラシ、92…軸部、99…押圧痕、100…インクジェットプリンター。
Claims (8)
- 記録媒体の記録面にインク滴を吐出することによって記録を行う記録装置であって、
前記記録媒体を搬送する搬送経路において前記記録面に当接する当接部材の当接面がDLC膜によって覆われていることを特徴とする記録装置。 - 前記当接面に帯電する電荷を前記当接面から移動する除電経路を有することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記DLC膜は、導電性を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の記録装置。
- 前記記録媒体を搬送する搬送部を備え、
前記当接部材が、前記搬送部を構成するローラーであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の記録装置。 - 前記当接部材が、導電性材料を含んでいることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記除電経路が、前記当接部材と接地電位とを電気的に接続していることを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記当接部材の材料が、粘弾性体であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の記録装置。
- 前記当接部材は、前記当接面を前記記録媒体に当接させたとき、
前記記録媒体と前記当接面とが当接する押圧面の周囲に、前記押圧面から離れるに従って前記記録媒体から徐々に離れる面を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の記録装置。
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JP2014132276A JP2016010866A (ja) | 2014-06-27 | 2014-06-27 | 記録装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111593448A (zh) * | 2020-04-30 | 2020-08-28 | 安徽兰翔纺机科技有限公司 | 一种除静电防缠绕的纺机胶辊 |
US11708879B2 (en) | 2020-07-03 | 2023-07-25 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Transmission belt |
-
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- 2014-06-27 JP JP2014132276A patent/JP2016010866A/ja active Pending
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US12031608B2 (en) | 2020-07-03 | 2024-07-09 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Transmission belt |
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