JP2016010608A - 粉粒状洗剤自動供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積しにくい粉粒状洗剤自動供給装置を提供すること。【解決手段】粉粒状洗剤を貯留するホッパーと、上記ホッパーの下に設けられ、上記ホッパーから粉粒状洗剤が送られる洗剤供給部と、上記洗剤供給部から供給された粉粒状洗剤と水とを混合して洗剤水溶液又は粉粒状洗剤と水との混合物をつくる混合室と、を備えた粉粒状洗剤自動供給装置であって、上記洗剤供給部には、粉粒状洗剤を上記混合室に掻きだす従動歯車が上記混合室の上部に設けられており、上記従動歯車の上記混合室側の面には、上記従動歯車の回転により上記混合室の内周面に沿って移動する掻き落とし部材が設けられており、上記掻き落とし部材は櫛形であり、上記櫛形の歯は上記混合室の内周面に向かう方向に上下に並んでいることを特徴とする粉粒状洗剤自動供給装置。【選択図】 図2

Description

本発明は、粉粒状洗剤自動供給装置に関する。
従来、自動食器洗浄機などにおける洗浄作業の自動化のため、洗浄に使用する粉粒状洗剤を自動供給するための技術が種々開発されている。
特許文献1には、一定量の粉粒状洗剤を貯留するホッパーと、このホッパーから所定量の粉粒状洗剤を供給する洗剤供給部と、この洗剤供給部から供給された粉粒状洗剤を水と混合して洗剤水溶液をつくる混合室とを具備し、この混合室から洗剤水溶液または洗剤と水との混合物を洗浄槽内に供給する粉粒状洗剤自動供給装置が開示されている。
混合室では、水分と粉粒状洗剤が共に存在するため、混合室の内周面には粉粒状洗剤が固着しやすい。混合室の内周面に粉粒状洗剤が固着すると、その固着した粉粒状洗剤の上に更に粉粒状洗剤が固着していき、混合室が詰まり、供給不良が発生するおそれがある。
そこで、特許文献1の粉粒状洗剤自動供給装置では、混合室の内周面に沿うようになされた掻き出し棒が設けられており、従動歯車の回転によって掻き出し棒により混合室の内周面に付着した粉粒状洗剤を掻きだして、供給不良を防止できるとされている。
特許第4457122号公報
特許文献1では、混合室の内周面に付着した粉粒状洗剤を掻きだす部材として「掻き出し棒」を設けている。
混合室の内周面と掻き出し棒が接触してしまうと、従動歯車の回転が妨げられ、また、混合室の内周面又は掻き出し棒の破損に繋がることから、混合室の内周面と掻き出し棒の間には、掻き出し棒がスムーズに回転するために必要なだけの空間が設けられている。この空間には粉粒状洗剤が堆積してしまい、固着することがある。
また、この掻き出し棒の一端は従動歯車の歯先に接続されており、他端は自由端になっている。そのため、掻き出し棒の強度が強くなく、混合室の内周面に固着した粉粒状洗剤に対して掻き出し棒の強度が負けてしまって、掻き出し棒の自由端側が斜めに(混合室の内周面から遠い側に)曲がってしまうことがある。そして、結果的に混合室の内周面と掻き出し棒の間の空間の厚さよりもさらに厚く粉粒状洗剤が堆積してしまうことがあった。
本発明は、上述した従来の粉粒状洗剤自動供給装置が有する問題点を解決するためにされたものであり、混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積しにくい粉粒状洗剤自動供給装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積することを防止するための部材の形状を棒状から所定の形状に変更することによって混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積しにくい粉粒状洗剤自動供給装置とすることができることを見出し、本発明に想到した。
すなわち、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置は、粉粒状洗剤を貯留するホッパーと、上記ホッパーの下に設けられ、上記ホッパーから粉粒状洗剤が送られる洗剤供給部と、上記洗剤供給部から供給された粉粒状洗剤と水とを混合して洗剤水溶液又は粉粒状洗剤と水との混合物をつくる混合室と、を備えた粉粒状洗剤自動供給装置であって、
上記洗剤供給部には、粉粒状洗剤を上記混合室に掻きだす従動歯車が上記混合室の上部に設けられており、
上記従動歯車の上記混合室側の面には、上記従動歯車の回転により上記混合室の内周面に沿って移動する掻き落とし部材が設けられており、
上記掻き落とし部材は櫛形であり、上記櫛形の歯は上記混合室の内周面に向かう方向に上下に並んでいることを特徴とする。
本発明の粉粒状洗剤自動供給装置では、混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積することを防止するための部材として、櫛形の部材である掻き落とし部材を採用し、櫛形の歯を混合室の内周面に向かう方向に上下に並べた配置にしている。
このようにすると、粉粒状洗剤に接触する部分は櫛形の歯の先端であるが、歯は混合室の内周面から遠い側に曲がることはできないので、歯の先端と混合室の内周面の空間の距離は広がることがなく、歯の先端と混合室の内周面の空間の厚さよりも厚く堆積した粉粒状洗剤は、掻き落とし部材の櫛形の歯により確実に掻き落とされる。
そのため、混合室の内周面に粉粒状洗剤がより堆積しにくい粉粒状洗剤自動供給装置とすることができる。
本発明の粉粒状洗剤自動供給装置では、上記洗剤供給部には、ホッパーから送られた粉粒状洗剤がその歯溝の間に充填される羽根歯車が設けられており、上記従動歯車が、上記羽根歯車に噛み合って自由回転するようになっており、
上記羽根歯車の歯溝に充填された粉粒状洗剤が上記羽根歯車の回転によって上記従動歯車により掻きだされることによって上記混合室に送られる機構を有することが望ましい。
上記機構であると、羽根歯車及び従動歯車の回転によりホッパーに貯留された粉粒状洗剤は連続的に混合室に送り出されることとなり、粉粒状洗剤の良好な供給が達成される。
また、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置では、上記ホッパーの底部中央には撹拌羽根を有する撹拌翼が設けられており、上記撹拌翼が回転すると上記従動歯車が同調して回転する機構を有することが望ましい。
上記機構であると、撹拌翼によりホッパーに貯留された粉粒状洗剤の洗剤供給部への供給が促進されるので、粉粒状洗剤の良好な供給が達成される。
また、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置において、上記櫛形の歯の長さは2〜30mmであり、歯の幅0.5〜5mm、歯の間の隙間0.5〜5mmの繰り返し構造であることが望ましい。
また、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置において、上記櫛形の歯と上記混合室の内周面が接していることが望ましい。
本発明の粉粒状洗剤自動供給装置は、混合室の内周面に堆積した粉粒状洗剤を掻き落とし部材の櫛形の歯により掻き落とすことができるので、混合室の内周面に粉粒状洗剤が堆積しにくい粉粒状洗剤自動供給装置とすることができる。
図1は、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置の一例を模式的に示す縦断面図である。 図2は、混合室を分解して、下方斜めから混合室の上部を見た斜視図である。 図3は、掻き落とし部材を模式的に示す斜視図である。 図4は、図1に示す本発明の粉粒状洗剤自動供給装置の平面図である。 図5は、実施例1の試験後の混合室の内周面の写真である。 図6は、比較例1の試験後の混合室の内周面の写真である。
以下、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置の実施形態につき、図面を参照して説明する。
本発明の粉粒状洗剤自動供給装置は、粉粒状洗剤を貯留するホッパーと、上記ホッパーの下に設けられ、上記ホッパーから粉粒状洗剤が送られる洗剤供給部と、上記洗剤供給部から供給された粉粒状洗剤と水とを混合して洗剤水溶液又は粉粒状洗剤と水との混合物をつくる混合室と、を備えた粉粒状洗剤自動供給装置であって、
上記洗剤供給部には、粉粒状洗剤を上記混合室に掻きだす従動歯車が上記混合室の上部に設けられており、
上記従動歯車の上記混合室側の面には、上記従動歯車の回転により上記混合室の内周面に沿って移動する掻き落とし部材が設けられており、
上記掻き落とし部材は櫛形であり、上記櫛形の歯は上記混合室の内周面に向かう方向に上下に並んでいることを特徴とする。
図1は、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置の一例を模式的に示す縦断面図である。
粉粒状洗剤自動供給装置1は、粉粒状洗剤を貯留するホッパー2とこのホッパー2から粉粒状洗剤が送られる洗剤供給部3とを備えている。
また、この洗剤供給部3から供給された粉粒状洗剤と水とを混合して、洗剤水溶液又は粉粒状洗剤と水との混合物をつくる混合室4がさらに設けられている。
この混合室4から洗剤水溶液または洗剤と水との混合物が粉粒状洗剤自動供給装置の外部、典型的には自動食器洗浄機の洗浄槽等に供給される。
洗剤供給部3は、底蓋円形の皿状に形成されており、ホッパー2の開口13を閉塞するように固定される。この固定は、粉粒状洗剤自動供給装置1のケーシング50の下部から仕切り板51に固定することによって行われる。
洗剤供給部3には、ホッパーから送られた粉粒状洗剤がその歯溝の間に充填される羽根歯車31が設けられており、粉粒状洗剤を混合室4に掻きだす従動歯車32が混合室4の上部に設けられている。
従動歯車32は、羽根歯車31に噛み合って自由回転するようになっており、羽根歯車31の歯溝に充填された粉粒状洗剤が羽根歯車31の回転によって従動歯車32により掻きだされることによって混合室4に送られるようになっている。
図1に示す粉粒状洗剤自動供給装置1では従動歯車32は羽根歯車31の回転によって回転する歯車であるためこの部材を「従動」歯車と呼称しているが、従動歯車は自ら回転するようになっていてもよく、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置において従動歯車が羽根歯車の回転によって回転することは必須の構成ではない。
その回転により混合室に粉粒状洗剤を送る機能を有する部品であって、混合室の上部に設けられている部品であれば、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置における従動歯車となる。
混合室4は、上部4aが円筒状となされている。混合室4の下部4bはこの上部4aよりも拡径された円筒状となされ、下端部が漏斗状に収束してこの収束した最下端部に洗剤供給口40が形成されている。混合室4は上部4aの中心に対して下部4bの中心が偏心している。この混合室4は、上部4aが従動歯車32の直下に位置するように、ケーシング50の下部から仕切り板51に固定される。混合室4の下端の洗剤供給口40は、ケーシング50の底蓋50aに固定されて、この底蓋50aから突出するようになされている。
混合室4の下部4bの上端部近辺には、この混合室4の下部4b内に水道水を噴射するノズル41が、混合室4内の円筒面の接線方向に沿って設けられている。これにより、ノズル41から噴射された水道水は、混合室4内の下部4bで渦流を形成することができるようになされている。このノズル41からの水道水の供給は、制御回路(図示省略)によって給水弁42の開閉を制御することによって行われる。
この洗剤供給口40からはホース5に接続されて粉粒状洗剤自動供給装置の外部、例えば自動食器洗浄機の洗浄槽Aへと導かれる。
従動歯車32の混合室4側の面には、従動歯車32の回転により混合室4の内周面45に沿って移動する掻き落とし部材44が設けられている。
ここで、従動歯車の混合室側の面において掻き落とし部材が設けられる位置は、従動歯車の下側の面であり、かつ、従動歯車の回転中心と一致しない位置であればよい。従動歯車の歯である位置であってもよく、従動歯車の歯の根元の位置(歯ではない位置)であってもよい。
以下、この掻き落とし部材の構成及び機能について詳しく説明する。
図2は、混合室を分解して、下方斜めから混合室の上部を見た斜視図であり、従動歯車の混合室側の面に設けられた掻き落とし部材が混合室内に位置する様子を模式的に示している。
掻き落とし部材44の形状は、櫛形であり、櫛形の歯44aは混合室4の内周面45に向かう方向に上下に並んでいる。そして、掻き落とし部材44の柄44bの一端は従動歯車32に接続されていているため、従動歯車32の回転により掻き落とし部材44は回転して、櫛形の歯44aが混合室4の内周面45に沿って移動する。
掻き落とし部材44の櫛形の歯44aは内周面45に接するような寸法で設計されていることが望ましい。
櫛形の歯44aは板状であり、少し曲がることができるため、歯44aと内周面45がちょうど接するような寸法で形成されていても、歯44aが内周面45を擦りながら掻き落とし部材が回転することは可能である。
図3は、掻き落とし部材を模式的に示す斜視図である。
図3に示す掻き落とし部材44は、柄44bに歯44aが接続された櫛形であり、その寸法は、図3において歯44aの長さを両矢印L、歯44aの幅を両矢印W、歯44aの間の隙間を両矢印Sで示す部分の寸法として、歯の長さは2〜30mmであり、歯の幅0.5〜5mm、歯の間の隙間0.5〜5mmの繰り返し構造であることが望ましい。
歯の数は特に限定されるものではないが、3〜20であることが望ましい。
掻き落とし部材の材質は特に限定されるものではなく、樹脂又は金属とすることが望ましい。櫛形の歯の部分は少し曲がることができるように、樹脂製又はアルミニウム等の柔らかい金属であることが望ましく、折れない程度の強度と可撓性を有するためにその厚さ(図3で両矢印Hで示す寸法)が0.2〜2mmであることが望ましい。
また、掻き落とし部材の柄(図3で44b)の部分は金属製であることが望ましく、特に、湿度が高い環境下で腐食しないステンレス等の材質であることが望ましい。
このような掻き落とし部材が設けられていると、仮に混合室4の上部4aの内周面に粉粒状洗剤が固結化しているような場合であっても、この掻き落とし部材44によって粉粒状洗剤を掻き落すことができる。
特に、ノズルから温水を供給するような場合、粉粒状洗剤自体は溶解し易くなるが、湯気が混合室4内を上昇することとなるので、混合室4の上部4aでは、粉粒状洗剤が固結化し易くなってしまう。このような場合であっても、上記したように掻き落とし部材44によって固結化した粉粒状洗剤を掻き落すことができるので、粉粒状洗剤の安定供給を維持し、かつ、温水供給も可能になる。
掻き落とし部材は2箇所以上に設けられていてもよい、従動歯車の歯の位置にも拠るが、複数の掻き落とし部材が従動歯車の中心に対して点対称になる位置に設けられていることが望ましい。
以下、本発明の粉粒状洗剤自動供給装置が備えることが望ましい他の形態について、再度図1を参照して説明する。
ホッパー2の形状は、上方をほぼ正方形枡状とし、その底部中央には洗剤供給部3と連続した開口13が形成されている。ホッパー2に貯留された粉粒状洗剤は開口13を通って洗剤供給部3に送られる。
また、ホッパー2の底部中央には撹拌羽根11を有する撹拌翼10が設けられている。
撹拌翼10は、ホッパー2の底部中央を中心に回転することができ、撹拌羽根11が回転する。撹拌羽根11は単にホッパー2内の粉粒状洗剤を攪拌するだけの棒状または板状のものであってもよいし、ホッパー2内の粉粒状洗剤に上方または下方への流れを形成して攪拌するようになされたプロペラ翼であってもよい。
撹拌翼の撹拌羽根の枚数は特に限定されるものではなく、1枚又は複数枚とすることができる。
また、撹拌翼10はモーター等の駆動機構に直接接続されて自ら回転するようになっていてもよく、また、羽根歯車31の回転に同調して回転するようになっていてもよい。
ホッパー2の底面において開口13の外側にあたる、ホッパー2の底部周囲は、開口13に向かって下方に傾斜する傾斜面14となっていることが望ましい。
傾斜面14の傾斜角度は、重力が働く方向に垂直な面である水平面に対して3〜40°であることが望ましい。図1には、傾斜角度が5°程度(図1でθで示す角度)である傾斜面を示している。
ホッパーの底部周囲が傾斜面となっていることで粉粒状洗剤は開口に向かって落下することができる。また、傾斜角度が40°以下であるとホッパーの内容積の無駄を少なくすることができる。
図4は、図1に示す本発明の粉粒状洗剤自動供給装置の平面図である。
図4に示すように、羽根歯車31は、充分にある歯元の歯厚に対して、歯先の歯厚が略0に近い歯先部が尖った花びら状の歯形となされており、これによって、歯元の歯溝から歯先の歯溝へと拡径するテーパ状の歯溝を形成するようになされている。
また、各歯は、歯溝付近が歯元側から歯先側へと傾斜する滑り台のように傾斜した傾斜面31aを形成するように形成されており、上方からの粉粒状洗剤を歯先側へと送り出し易いようになされている。また、歯溝の少なくとも1箇所は、歯元まで切り欠かれて鋤状の切欠部31bが形成されており、羽根歯車31の裏側と洗剤供給部3との間に粉粒状洗剤が固結化するのを防止し、仮に固結化しても、それを破砕して掻き出すことができるようになされている。したがって、固結化による粉粒状洗剤の減量などを生じることなく、粉粒状洗剤の安定供給を図ることができる。
また、羽根歯車31は、ホッパー2の開口13の開口径よりも歯元の径が小さく、歯先の径が大きくなるように形成されている。したがって、ホッパー2からの粉粒状洗剤は、羽根歯車31の歯元とホッパー2の開口13との間隙から、洗剤供給部3へと送られることとなる。
図1に示すように、この羽根歯車31は、洗剤供給部3の下端部から導入された駆動軸33と連結して駆動するようになされており、この駆動軸33は、減速ギアを有するギアボックス34を介して駆動モーター35と連結されている。この駆動モーター35の駆動により、羽根歯車31は、正逆回転自在となされている。
また、羽根歯車31の上方には台座36が設けられており、この台座36の上面に攪拌翼10が固定されている。
攪拌翼10は、羽根歯車31から上方に適宜の間隔を存し、羽根歯車31の回転に同調して回転することができるようになっている。
この洗剤供給部3の外周部は、約90度の中心角に相当する部分が切り欠かれて開口部30が形成されている。この開口部30を介して露出した羽根歯車31と噛み合うように、羽根歯車31に隣接した位置に従動歯車32が設けられている。
従動歯車32は、羽根歯車31のピッチとは合致するが、羽根歯車31の歯溝間に充分な遊びを形成して噛み合う棒状の歯を形成するようになされている。この従動歯車32は、羽根歯車31と噛み合うことで、この羽根歯車31の歯溝間に詰まった粉粒状洗剤を、この従動歯車32の歯でかき出すことができるようになされている。また、従動歯車32の歯数は、羽根歯車31の歯数よりも一つ少なくしているので、噛み合わせ時に同じ歯同士が噛み合うのを防止することができる。したがって、常に同じ歯同士が噛み合うことにより、歯溝間にクセができてしまい、噛み合う軌道以外の歯溝間に、粉粒状洗剤が固結化するのを防止することができる。そのため、固結化による粉粒状洗剤の減量などを生じることなく、粉粒状洗剤の安定供給を図ることができる。
なお、この例では、羽根歯車31の歯数が従動歯車32の歯数よりも一つ少なく形成されているが、羽根歯車31の径が従動歯車32の径よりも小さくなるような場合には、従動歯車32の歯数が羽根歯車31の歯数よりも一つ少なく形成される。この関係は、羽根歯車31と従動歯車32の径によって決まる。
また、この例では、従動歯車32は、羽根歯車31のピッチと合致するように形成されているが、歯溝間の遊びの範囲内で従動歯車32の一部のピッチが異なるようにしたものであってもよい。この場合、従動歯車32のピッチの異なった歯が羽根歯車31の歯溝に噛合した際の歪みで、歯溝間に固結化した粉粒状洗剤を掻き出し易くなる。
従動歯車により掻き出された粉粒状洗剤は、混合室に送られる。
以下に本発明をより具体的に説明する実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例及び比較例では、以下の粉粒状洗剤自動供給装置及び粉粒状洗剤を用い、粉粒状洗剤自動供給装置と粉粒状洗剤の組み合わせを変更して、洗剤供給試験を行った。
(自動供給装置1)
図1に示す形状の粉粒状洗剤自動供給装置であって、櫛形の掻き落とし部材が設けられている自動供給装置を、自動供給装置1とした。
掻き落とし部材は、櫛形の歯の部分が樹脂製(ポリプロピレン樹脂)で、櫛形の寸法(図3参照)は歯の長さ10mm、歯の幅2.5mm、歯の間の隙間2.5mmの繰り返し構造である。
歯の厚さは0.5mmである。
また、櫛形の歯が混合室の内周面と接する寸法となるように調整した。
(自動供給装置2)
自動供給装置1の掻き落とし部材を、ステンレス製で直径3mmの棒状の掻き落とし部材に取り換えた自動供給装置を、自動供給装置2とした。
棒状の掻き落とし部材は混合室の内周面と接するようにその取り付け位置を調整した。
(実施例1)
温度35℃、湿度70%の恒温恒湿室に、混合室の内周面への粉粒状洗剤の付着を促進するために、混合室側が下になるように自動供給装置1を30度傾けて設置した。
粉粒状洗剤1.5kgを2時間で供給する運転を1回の運転とし、4回運転後に混合室を分解し、混合室の内周面に付着した粉粒状洗剤を目視観察するとともに、混合室の内周面に付着した粉粒状洗剤を集めて付着量を計量した。
(比較例1)
実施例1と同様の条件で、自動供給装置2を用いて試験を行った。
(評価)
図5は実施例1の試験後の混合室の内周面の写真であり、図6は比較例1の試験後の混合室の内周面の写真である。
図5から明らかなように、実施例1の粉粒状洗剤自動供給装置では、粉粒状洗剤の付着量が少なくなっていた。また、実施例1の粉粒状洗剤自動供給装置では、掻き落とし部材の櫛形の歯の形状に沿って筋ができており、櫛形の歯が接触していた箇所には殆ど粉粒状洗剤は付着しておらず、混合室の内周面の樹脂が見える状態であった。
図6に示す比較例1の写真では、粉粒状洗剤が層になって混合室の内周面に付着しており、明らかに付着量が多くなっていた。おそらく、比較例1における棒状の掻き落とし部材は、内側に曲がってしまっていて、掻き落とし部材と混合室の内周面の間位に隙間が生じているものと推測される。
また、混合室の内周面に付着した粉粒状洗剤の重量を計測したところ、実施例1では1g、比較例1では13gとなっており、実施例1の粉粒状洗剤自動供給装置の結果が良好であることが確認された。
1 粉粒状洗剤自動供給装置
2 ホッパー
3 洗剤供給部
4 混合室
10 撹拌翼
13 開口
14 傾斜面
31 羽根歯車
32 従動歯車
44 掻き落とし部材
44a 櫛形の歯
44b 櫛形の柄
45 混合室の内周面

Claims (5)

  1. 粉粒状洗剤を貯留するホッパーと、前記ホッパーの下に設けられ、前記ホッパーから粉粒状洗剤が送られる洗剤供給部と、前記洗剤供給部から供給された粉粒状洗剤と水とを混合して洗剤水溶液又は粉粒状洗剤と水との混合物をつくる混合室と、を備えた粉粒状洗剤自動供給装置であって、
    前記洗剤供給部には、粉粒状洗剤を前記混合室に掻きだす従動歯車が前記混合室の上部に設けられており、
    前記従動歯車の前記混合室側の面には、前記従動歯車の回転により前記混合室の内周面に沿って移動する掻き落とし部材が設けられており、
    前記掻き落とし部材は櫛形であり、前記櫛形の歯は前記混合室の内周面に向かう方向に上下に並んでいることを特徴とする粉粒状洗剤自動供給装置。
  2. 前記洗剤供給部には、ホッパーから送られた粉粒状洗剤がその歯溝の間に充填される羽根歯車が設けられており、前記従動歯車が、前記羽根歯車に噛み合って自由回転するようになっており、
    前記羽根歯車の歯溝に充填された粉粒状洗剤が前記羽根歯車の回転によって前記従動歯車により掻きだされることによって前記混合室に送られる機構を有する、請求項1に記載の粉粒状洗剤自動供給装置。
  3. 前記ホッパーの底部中央には撹拌羽根を有する撹拌翼が設けられており、前記撹拌翼が回転すると前記従動歯車が同調して回転する機構を有する、請求項1又は2に記載の粉粒状洗剤自動供給装置。
  4. 前記櫛形の歯の長さは2〜30mmであり、歯の幅0.5〜5mm、歯の間の隙間0.5〜5mmの繰り返し構造である請求項1〜3のいずれかに記載の粉粒状洗剤自動供給装置。
  5. 前記櫛形の歯と前記混合室の内周面が接している請求項1〜4のいずれかに記載の粉粒状洗剤自動供給装置。

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Citations (11)

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