JP2016010558A - 手動推進車両 - Google Patents

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武史 中田
Takeshi Nakada
武史 中田
田中 秀幸
Hideyuki Tanaka
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Abstract

【課題】センサを増やすことなく、ハンドルに対する前後方向への荷重を正確に判定可能な手動推進車両を提供する。
【解決手段】ハンドルバー21に対する前後方向への荷重に対して第1の検出値を、上下方向への荷重に対して第2の検出値を検出する第1の検出部と、ハンドル部に剛結合されてハンドルバーに対する前後方向への荷重に対して第3の検出値を検出し、上下方向への荷重に対して第4の検出値を検出する第2の検出部と、前後方向への荷重を判定する判定部と、を備え、第1〜第4の検出値の内、1つが正であれば他の3つは負であり、1つのが負であれば他の3つは正であり、第1と第2の検出値を加算した値が第1の検出部の出力値として出力され、第3と第4の検出値を加算した値が第2の検出部の出力値として出力され、判定部は、第1と第2の検出部の出力値の演算結果に基づいてハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する構成とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、手動推進車両(歩行補助車、ベビーカー、台車、車椅子など)に関する。
近年、手動推進車両(特に、足腰の弱った高齢者や歩行に不安を抱える人の外出をサポートするための歩行補助車)に人力補助機能(いわゆる電動アシスト機能)を搭載することが検討されている。
人的補助機能としてモータ出力によって駆動輪を回転駆動する場合には、手動推進車両の進行方向に関する使用者の意図を正確に把握する必要がある。手動推進車両の進行方向に関する使用者の意図は、手動推進車両に設けられたハンドル及びハンドルセンサを介して検出され、具体的には、使用者のハンドル操作によりハンドルセンサに生じる歪みに基づいて検出される。
ところでハンドルセンサの歪みは手動推進車両を所定の進行方向に移動させる場合のみに生じるものではない。例えば、使用者が高齢者の場合には歩行に疲れ、ハンドルに凭れかかって休憩をとることが考えられ、その場合にもハンドルセンサに歪みが生ずる。ハンドルセンサはその出力値として、ハンドルの前後方向への操作に基づく検出値とハンドルの上下方向への操作に基づく検出値とを加算した値を出力する。従って、ハンドルセンサの出力値に基づいてモータ制御を実行すると、使用者の意図とは異なるモータ制御がなされる可能性があり危険である。
特許文献1の搬送車は、操作ハンドルに加えられた上下方向の外力を検出するセンサを有し、当該センサの検出値に基づいて車輪の接地状態を判断することが記載されている。
特開2003−320936号公報
手動推進車両においても所定の進行方向に対するハンドル操作を検出するハンドルセンサと共に、ハンドルに加えられた上下方向の外力を検出する他のセンサを設けることで、両センサの出力値に基づいてハンドルに対する前後方向への荷重を算出することが可能である。しかしながら、他のセンサを設けることでハンドルに対する前後方向への荷重がハンドルセンサに正確に伝わらなくなる可能性がある。また、両センサは特性が異なるので、両センサの出力値のみを用いてハンドルに対する前後方向への荷重を正確に算出することは困難である。さらに、所定の進行方向に対するハンドル操作を検出するセンサとは別に、他のセンサを設けることになり、センサ数が増える。
本発明は、上記課題に鑑み、センサ数を増やすことなく、ハンドルに対する前後方向への荷重を正確に判定可能な手動推進車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る手動推進車両は、ハンドルバーを有するハンドル部と、前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重に対して第1の検出値を検出し、前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重に対して第2の検出値を検出する第1の検出部と、前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重に対して第3の検出値を検出し、前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重に対して第4の検出値を検出する第2の検出部と、前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する判定部と、を備え、第1の検出値〜第4の検出値の内、1つの検出値が正の検出値であれば他の3つの検出値は負の検出値であり、1つの検出値が負の検出値であれば他の3つの検出値は正の検出値であり、第1の検出値と第2の検出値を加算した値が第1の検出部の出力値として出力され、第3の検出値と第4の検出値を加算した値が第2の検出部の出力値として出力され、前記判定部は、第1の検出部の出力値と第2の検出部の出力値との演算結果に基づいて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定することを特徴としている。
上記構成の手動推進車両において、前記判定部は、第1の検出部の出力値と第2の検出部の出力値に基づいて前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重を判定することが望ましい。
上記構成の手動推進車両において、第1の検出部は、前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、第2の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、前記ハンドル部の右部に剛結合される各検出部は前記ハンドルバーを挟んで対向し、前記ハンドル部の左部に剛結合される各検出部は前記ハンドルバーを挟んで対向し、前記判定部は前記ハンドルバーを挟んで対向する2個の検出部の出力値に基づいて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定することが望ましい。
本発明によれば、センサ数を増やすことなく、ハンドルに対する前後方向への荷重を正確に判定することができる。
歩行補助車の正面図 歩行補助車の背面図 歩行補助車の左側面図 歩行補助車の右側面図 歩行補助車の平面図 歩行補助車の底面図 ハンドル部の正面図 ハンドル部の背面図 ハンドル部の左側面図 ハンドル部の右側面図 ハンドル部の平面図 ハンドル部の底面図 ハンドル部の斜視図 歩行補助車の機能ブロック図 車輪部及び車輪駆動機構部の一構成例を示す模式平面図 車輪駆動機構部の一構成例を示す機能ブロック図 第1実施形態のハンドル部を示す平面図 第1実施形態のハンドル部を示す左側面図 ハンドルバーの操作状態、出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関を示す第1の図 検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法との関係を示す表 出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関図を示す第1の図 出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関図を示す第2の図 検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法と上下方向への荷重の演算方法との関係を示す第1の表 第3実施形態のハンドル部を示す平面図 ハンドルバーの操作状態、出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関を示す第2の図 検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法と上下方向への荷重の演算方法との関係を示す第2の表
<第1実施形態>
図1A〜図1Fは、それぞれ、歩行補助車の全体像を示す外観図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、及び、底面図)であり、図2A〜図2Gは、それぞれ、歩行補助車のハンドル部を拡大して示す外観図(正面図、背面図、左側面図、右側面図、平面図、底面図、及び、斜視図(背面、平面、及び、右側面を表す図))である。また、図3は、歩行補助車の機能ブロック図である。以下では、各図を適宜参照しながら、第1実施形態の歩行補助車について詳細な説明を行う。
歩行補助車1は、使用者(主に足腰の衰えた高齢者)の歩行を補助すると共に、荷物運搬用のカゴや休憩用の椅子としても利用される手動推進車両(いわゆるシルバーカー)であり、車体部10と、ハンドル部20と、車輪部30と、荷物室部40と、背もたれ部50と、ユーザインタフェイス部60と、センサ部70と、制御部80と、電動機構部90と、電源部100と、を有する。
車体部10は、歩行補助車1のシャーシ(枠組み)であり、先に挙げた構成要素20〜100が取り付けられている。なお、車体部10を形成するフレームの素材としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金などを用いることができる。
ハンドル部20は、使用者が歩行時に把持するための部材であり、車体部10の支柱部材11と連結されている。使用者は、ハンドルバー21の両端部を両手で握って人力を加えることにより、歩行補助車1を前進、後退、制動、及び、左右旋回させることができる。なお、ハンドル部20には、ハンドルバー21のほかにも、使用者の意思を電動アシストに反映させるための機構部が組み込まれているが、これについては後ほど詳細に説明する。
車輪部30は、使用者の歩行に合わせて回転することにより、車体部10を地面に沿って移動させるための輪状部材である。図4は、車輪部30及び車輪駆動機構部91の一構成例を示す模式平面図である。図4で示したように、車輪部30は、人力(または補助動力)によって車軸中心で回転される駆動輪31(左駆動輪31Lと右駆動輪31R)と、方向転換用の従動輪32(左従動輪32Lと右従動輪32R)を備えた四輪構造とされている。なお、左右駆動輪31L及び31Rは、各々に対応した車輪駆動機構部91L及び91Rによって、各々の回転方向や回転速度が独立に駆動制御される。以下の説明において、駆動輪を後輪、従動輪を前輪と称することもある。
荷物室部40は、その内部に荷物を収納することのできる箱状部材である。荷物室部40の上部蓋にはクッション部材が貼り付けられており、使用者が着座時に腰を下ろすための着座面として機能する。
背もたれ部50は、使用者が着座時に背を預けるための板状部材である。なお、第1実施形態では、比較的幅広に設計された車体部10や支柱部材11が背もたれ部50として流用されている。
ユーザインタフェイス部60は、使用者と制御部80との間で情報のやり取りを行うための手段であり、例えば、手動操作部61(電動アシスト機能のオン/オフ切替ボタンなど)や報知部62(スピーカ、発光ダイオード、液晶表示パネルなど)を含む。なお、ユーザインタフェイス部60は、使用者が操作しやすい位置(例えば、使用者の目線の高さに近いハンドル部20)に設けることが望ましい。
センサ部70は、歩行補助車1の周囲状況や使用状況、ないしは、使用者の歩行姿勢などを監視する手段であり、第1実施形態では、ハンドルバー21の操作状態(使用状態)を検出するハンドルセンサ71を含む。ハンドルセンサ71の構成や動作については後ほど詳述する。
制御部80は、ユーザインタフェイス部60、センサ部70、及び、電動機構部90を統括的に制御する論理回路(マイコンなど)である。特に、制御部80は、ハンドルセンサ71の出力に応じて車輪駆動機構部91の各種パラメータ(モータの回転方向、回転速度、及び、回転トルクの各目標値など)を設定することにより、使用者の意思に応じた人力補助を実現するための機能ブロックとして、処理部81と車輪駆動制御部82を含む。処理部81は、ハンドルセンサ71の出力に応じて左右駆動輪31L及び31Rの駆動目標値を決定する。車輪駆動制御部82は、上記の駆動目標値に応じて左右駆動輪31L及び31Rの回転方向と回転速度、及び、回転トルクを各々個別に制御する。なお、制御部80の諸機能については、後ほど具体例を挙げて説明する。
電動機構部90は、制御部80からの指示に応じて歩行補助車1の各部を電動で駆動する手段であり、第1実施形態では、制御部80からの指示に応じて車輪部30を電動駆動する車輪駆動機構部91を含む。特に、第1実施形態では、左右駆動輪31L及び31Rを各々独立に制御すべく、左右の車輪駆動機構部91L及び91Rが個別に設けられている(先出の図4を参照)。
電源部100は、ユーザインタフェイス部60、センサ部70、制御部80、及び、電動機構部90に電力供給を行う手段である。なお、電源部100としては、車体部10に着脱可能な二次電池(リチウムイオン電池やニッケル水素電池など)を用いればよい。
図5は、車輪駆動機構部91L及び91Rの一構成例を示す機能ブロック図である。車輪駆動機構部91L及び91Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rと、モータドライバ912L及び912Rと、電流センサ913L及び913Rと、回転角センサ914L及び914Rと、を含む。
モータ911L及び911Rは、それぞれ、左駆動輪31L及び右駆動輪31Rを独立に回転駆動させる。モータドライバ912L及び912Rは、それぞれ、制御部80からの制御信号に応じてモータ911L及び911Rの駆動電流を生成するインバータ回路である。電流センサ913L及び913Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rに流れる駆動電流を検出する。回転角センサ914L及び914Rは、それぞれ、モータ911L及び911Rの回転角を検出する。車輪駆動制御部82は、電流センサ913L及び913Rと回転角センサ914L及び914Rの各出力に応じて、モータ911L及び911Rの回転方向や回転速度を目標値と一致させるように、モータドライバ912L及び912Rのフィードバック制御を行う。
図6及び図7は、それぞれ、本実施形態に係るハンドル部20を示す平面図並びに左側面図(ハンドル部20の外装部材(図1A〜図1Fや図2A〜図2Gを適宜参照)を取り外した状態)である。両図に示すように、第1実施形態のハンドル部20は、ハンドルバー21と、接続部22と、2個のセンサ取付部23(図中の符号23F及び23R)と、4個のハンドルホルダー24(図中の符号24a〜24d)と、板部材25とを含む。
ハンドルバー21は、使用者が両手で把持するための棒状部材であり、その長手方向両端部には、使用者が両手で把持しやすいように左把持部21Lと右把持部21Rが各々備えられている。
接続部22はハンドルバー21とセンサ取付部23とを接続する部材である。平面視において接続部22の中心点とハンドルバー21の中心点とは略一致し、且つ、接続部22の中心点を通る前後方向の水平線L1と、ハンドルバー21の中心点を通る左右方向の水平線L2が直交するように設けられる。
センサ取付部23は、接続部22の前端に設けられる第1のセンサ取付部23Fと、接続部22の後端に設けられる第2のセンサ取付部23Rを有する。各センサ取付部23F及び23Rの左右方向の長さは、接続部22の左右方向の長さよりも長くなるように設定され、各センサ取付部23F及び23Rの左右両端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。なお、本実施形態においてハンドルバー21、接続部22及びセンサ取付部23はアルミニウム鋼等の金属材料により一体形成されるが、各部を別部材として形成し、夫々を剛結合したものであってもよい。
ハンドルホルダー24は第1のホルダ24a〜第4のホルダ24dを有する。各ハンドルホルダー24a〜24dは、板部材25を介して支柱部材11に固定される。なお、第1のホルダ24a〜第4のホルダ24dの夫々と板部材25との間には組み付け歪みの緩衝材として弾性部材を配することとしてもよい。
第1のホルダー24aは第1のセンサ取付部23Fの右部に所定の間隔D1をあけて配される。第2のホルダー24bは第1のセンサ取付部23Fの左部に所定の間隔D1をあけて配される。第3のホルダー24cは第2のセンサ取付部23Rの右部に所定の間隔D1をあけて配される。第4のホルダー24dは第2のセンサ取付部23Rの左部に所定の間隔D1をあけて配される。各ホルダー24a〜24dのセンサ取付部23側の端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。
センサ取付部23及びハンドルホルダー24にはハンドルセンサ71が剛結合される。ハンドルセンサ71は第1のセンサ711、第2のセンサ712、第3のセンサ713、及び、第4のセンサ714を含む。各ハンドルセンサ711〜714は左右両端部に非貫通の雌螺錠が形成される。センサ取付部23及びハンドルホルダー24の夫々に螺入され貫通したボルトが、ハンドルセンサ71の各雌螺錠に螺入されることにより、センサ取付部23及びハンドルホルダー24と、ハンドルセンサ71とが剛結合される。
ハンドルホルダー24とハンドルセンサ71とが剛結合される位置は、ハンドルホルダー24と板部材25とが連結される位置よりも、ハンドルバー21から近い位置に設定される。
以上の構成により、後述するように、ハンドルバー21に対する前後方向への荷重を第1のセンサ711〜第4のセンサ714を用いて特定することができる。
第1のセンサ711〜第4のセンサ714について詳説する。第1のセンサ711はハンドルバー21の右前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第1のホルダ24aと剛結合される。第1のセンサ711は、ハンドルバー21の右部分の前後方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる歪みを検出して検出値A1を出力し、上下方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる歪みを検出して検出値A2を出力する。
検出値A1としては、ハンドルバー21の右部分の前方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には正の値が出力され、後方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には負の値が出力される。また、検出値A2としては、ハンドルバー21の右部分の下方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には負の値が出力される。第1のセンサ711の出力値X1としては検出値A1と検出値A2とを加算した値が出力される。
第2のセンサ712はハンドルバー21の左前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの左端部及び第2のホルダ24bと剛結合される。第2のセンサ712は、ハンドルバー21の左部分の前後方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる歪みを検出して検出値B1を出力し、上下方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる歪みを検出して検出値B2を出力する。
検出値B1としては、ハンドルバー21の左部分の前方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には正の値が出力され、後方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には負の値が出力される。また、検出値B2としては、ハンドルバー21の左部分の下方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には負の値が出力される。第2のセンサ712の出力値X2としては検出値B1と検出値B2とを加算した値が出力される。
第3のセンサ713はハンドルバー21の右後方に設けられ、上述したように、第2のセンサ取付部23Rの右端部及び第3のホルダ24cと剛結合される。第3のセンサ713は、ハンドルバー21の右部分の前後方向への荷重に起因して第3のセンサ713に生じる歪みを検出して検出値C1を出力し、上下方向への荷重に起因して第3のセンサ713に生じる歪みを検出して検出値C2を出力する。
検出値C1としては、ハンドルバー21の右部分の前方向への荷重に起因して第3のセンサ713が歪んだ場合には負の値が出力され、後方向への荷重に起因して第3のセンサ713が歪んだ場合には正の値が出力される。また、検出値C2としては、ハンドルバー21の右部分の下方向への荷重に起因して第3のセンサ713が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第3のセンサ713が歪んだ場合には負の値が出力される。第3のセンサ713の出力値X3としては検出値C1と検出値C2とを加算した値が出力される。
第4のセンサ714はハンドルバー21の左後方に設けられ、上述したように、第2のセンサ取付部23Rの左端部及び第4のホルダ24dと剛結合される。第4のセンサ714は、ハンドルバー21の左部分の前後方向への荷重に起因して第4のセンサ714に生じる歪みを検出して検出値D1を出力し、上下方向への荷重に起因して第4のセンサ714に生じる歪みを検出して検出値D2を出力する。
検出値D1としては、ハンドルバー21の左部分の前方向への荷重に起因して第4のセンサ714が歪んだ場合には負の値が出力され、後方向への荷重に起因して第4のセンサ714が歪んだ場合には正の値が出力される。また、検出値D2としては、ハンドルバー21の左部分の下方向への荷重に起因して第4のセンサ714が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第4のセンサ714が歪んだ場合には負の値が出力される。第4のセンサ714の出力値X4としては検出値D1と検出値D2とを加算した値が出力される。
ハンドルバー21の操作状態は、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサの夫々の出力値に基づいて判定することが可能である。ハンドルバー21の右部分を挟んで対向する2個のセンサ711、713は共に、ハンドルバー21の右部分の下方向への荷重に起因してセンサ711、713が歪んだ場合に正の値を出力するセンサであるが、前方向への荷重に起因してセンサ711、713が歪んだ場合には一方(第1のセンサ711)は正の値を出力し、他方(第3のセンサ713)は負の値を出力する。従って、出力値X1から出力値X3を減算することで上下方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21の右部分に対して前方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、後方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
また、ハンドルバー21の左部分を挟んで対向する2個のセンサ712、714は共に、ハンドルバー21の左部分の下方向への荷重に起因してセンサ712、714が歪んだ場合に正の値を出力するセンサであるが、前方向への荷重に起因してセンサ712、714が歪んだ場合には一方(第2のセンサ712)は正の値を出力し、他方(第4のセンサ714)は負の値を出力する。従って、出力値X2から出力値X4を減算することで上下方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21の左部分に対して前方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、後方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
図8は、本実施形態に係るハンドルバーの操作状態、出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関図である。図8は、紙面の上側から順に、(A)静止時、(B)前進時、(C)後退時、(D)右旋回時、及び、(E)左旋回時の様子が示されている。なお、図中において演算結果Y1は、「出力値X1−出力値X3」を示し、演算結果Y2は、「出力値X2−出力値X4」を示す。
歩行補助車1の静止時(A)において第1のセンサ711〜第4のセンサ714はハンドルバー21に対する前後方向への荷重に基づく歪みを検出しないので、演算結果Y1及びY2は0である。このとき、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。なお、第1のセンサ711〜第4のセンサ714は、歩行補助車1の静止時(A)においても、センサ取付部23及びハンドルホルダー24との剛結合に起因して僅かな歪みが生じうるが、このような僅かな歪みに起因する出力値に基づく演算結果については、所定の閾値を設定することにより、演算結果を「0」と判定することとすればよい。例えば、「−0.5≦出力値の演算結果≦0・5」に該当する場合には、演算結果を「0」とする。
歩行補助車1の前進時(B)において、ハンドルバー21が使用者によって前進方向に押されることにより、演算結果Y1及び演算結果Y2は共に正の値となる。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の前進トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を前進することが可能となる。
歩行補助車1の後退時(C)において、ハンドルバー21が使用者によって後進方向に引かれることにより、演算結果Y1及び演算結果Y2は共に負の値となる。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、同一の後退トルクを付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を後退することが可能となる。
歩行補助車1の右旋回時(D)において、ハンドルバー21が使用者によって右旋回方向に捻られることにより、演算結果Y1は負の値となり、演算結果Y2は正の値となる。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、異なる前進トルク(DL>DR)を付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を右旋回させることが可能となる。
歩行補助車1の左旋回時(E)において、ハンドルバー21が使用者によって左旋回方向に捻られることにより、演算結果Y1は正の値となり、演算結果Y2は負の値となる。このとき、制御部80は、駆動輪31L及び31Rの駆動力DL及びDRとして、異なる前進トルク(DL<DR)を付与するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。このような電動アシストにより、使用者は、軽快かつ安全に歩行補助車1を左旋回させることが可能となる。
なお、本実施形態では、演算により上下方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向への荷重に起因する検出値のみを抽出するために、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向するセンサ(例えば本実施形態のセンサ711、713)の検出値(A1、A2、C1、C2)のうち1の検出値(C1)が負の値となるように設定され、他の検出値(A1、A2、C2)が正の値となるように設定することとした。しかしながらこれに限られるものではなく、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサの4個の検出値のうち、いずれか1個の検出値のみが正の値又は負の値を出力するように設定することとすればよい。
図9は本実施形態における検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法との関係を示す表である。本実施形態において、第1のセンサ711と第3のセンサ713の検出値の検出設定と、第2のセンサ712と第4のセンサ714の検出値の検出設定と、は共にパターンNo.1に該当する。
なお、図9はハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準とした表を示しているが、これに限られるものではなく、前方向及び上方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び下方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び上方向への荷重を基準としてもよい。
また、本実施形態では、第1のセンサ711と第3のセンサ713の検出値の検出設定と、第2のセンサ712と第4のセンサ714の検出値の検出設定を共に図9に示すパターン1としているが、同一パターンでなくてもよく、異なるパターンにて設定してもよい。
本実施形態によれば、ハンドルバーの右部及び左部には夫々、各部を挟んでハンドルバーに対する荷重に起因して自身に生じる歪みを検出する2個の検出部が配される。2個の検出部は夫々、ハンドルバーに対する前後方向への荷重に基づく検出値と上下方向への荷重に基づく検出値とを加算した値を出力値として出力する。そして2個の検出部の出力値の演算結果に基づいてハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する。従って、センサ数を増やすことなく、ハンドルに対する前後方向への荷重を正確に判定し、適切な制御を実行することができる。
また、上述したように、ハンドルバーの右部及び左部に2個ずつ検出部が配されているため、各2個の検出部の出力値の演算結果に基づいて、旋回(右旋回、左旋回)のハンドル操作を正確に特定することができる。
<第2実施形態>
第1実施形態において制御部80は、第1のセンサ711〜第4のセンサ714の出力値に基づいて、ハンドルバー21に対する前後方向への荷重を特定し、静止、前進、後退、旋回を特定することとしたが、これに加えて、ハンドルバー21に対する上下方向への荷重を特定することとしてもよい。
ハンドルバー21に対する上下方向への荷重は、前後方向へのと同様に、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサの夫々の出力値に基づいて判定することが可能である。以下、第1実施形態に示した第1のセンサ711〜第4のセンサ714を例に説明する。
ハンドルバー21の右部分を挟んで対向する2個のセンサ711、713は共に、ハンドルバー21の右部分の下方向への荷重に起因してセンサ711、713が歪んだ場合に正の値を出力するセンサであるが、前方向への荷重に起因してセンサ711、713が歪んだ場合には一方(第1のセンサ711)は正の値を出力し、他方(第3のセンサ713)は負の値を出力する。従って、出力値X1と出力値X3とを加算することで前後方向への荷重に起因する検出値を打ち消して上下方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21の右部分に対して下方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、上方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
また、ハンドルバー21の左部分を挟んで対向する2個のセンサ712、714は共に、ハンドルバー21の左部分の下方向への荷重に起因してセンサ712、714が歪んだ場合に正の値を出力するセンサであるが、前方向への荷重に起因してセンサ712、714が歪んだ場合には一方(第2のセンサ712)は正の値を出力し、他方(第4のセンサ714)は負の値を出力する。従って、出力値X2と出力値X4とを加算することで前後方向への荷重に起因する検出値を打ち消して上下方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21の左部分に対して下方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、上方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
図10及び図11は、本実施形態に係る出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関図である。図10は、紙面の上側から順に、(F)静止時、(G)前進時、(H)後退時、図11は、紙面の上側から順に(I)右旋回時、及び、(J)左旋回時の様子が示されている。なお、図中において演算結果Y1は、「出力値X1−出力値X3」を示し、演算結果Y2は、「出力値X2−出力値X4」を示し、円座結果Y3は、「出力値X1+出力値X3」を示し、演算結果Y2は、「出力値X2+出力値X4」を示す。
歩行補助車1の静止時(F)において(すなわち、Y1=0且つY2=0において)は、静止状態を維持することが望まれるため、演算結果Y3及びY4がいかなる値であっても(ハンドルバー21に上下方向への荷重が加えられてるか否かを問わず)、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
歩行補助車1の前進時(G)において(すなわち、Y1>0且つY2>0において)制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y3=0且つY4=0)においては、第1実施形態の前進時(B)と同様に通常のトルク制御を行う。使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより凭れかかり時や上り坂を上る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力が強まり前進しやすくなる。
下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより下り坂を下る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めて急加速を防ぎ、安全性を確保することができる。
なお、ハンドルバー21に対する上下方向への荷重の強さ(演算結果Y3及び演算結果Y4の値)に応じて複数のトルク制御を設定し、荷重の強さに応じたトルク制御を行うこととしてもよい。例えば体重の軽い使用者がハンドルバー21に凭れた場合に比べて、体重の重い使用者がハンドルバー21に凭れた場合のほうが強いモータトルクを発生させることとしてもよい。また、ハンドルバー21の持ち上げが駆動輪31L及び31Rを浮かせるものである場合(Y3及びY4が共に、所定の負の閾値以下である場合)には、モータトルクを発生させないこととしてもよい。以降の後進時(H)〜左旋回時(J)においても同様である。
歩行補助車1の後進時(H)において(すなわち、Y1<0且つY2<0において))制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y3=0且つY4=0)においては、第1実施形態の後進時(C)と同様に通常のトルク制御を行う。使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。後進時において歩行補助車1は使用者に向かって近づいてくるものであり、凭れかかり時や下り坂を下っている時に歩行補助車1を使用者に近づけることは危険である。そこで駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めることで安全性を確保することができる。
上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。後進時において上り坂を上る場合、歩行補助車1が坂道を下ろうとする力に抗して力を加える必要があり、大きな力を要する。そこで駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を強めることで小さな力で容易に歩行補助車1を後進させることができる。
歩行補助車1の右旋回時(I)において(すなわち、Y1<0且つY2>0において)制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y3=0且つY4=0)においては、第1実施形態の右旋回時(D)と同様に通常のトルク制御を行う。使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより凭れかかり時や上り坂を上る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力が強まり右旋回しやすくなる。
下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより下り坂を下る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めて急加速、急旋回を防ぎ、安全性を確保することができる。
歩行補助車1の左旋回時(J)において(すなわち、Y1>0且つY2<0において)制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y3=0且つY4=0)においては、第1実施形態の左旋回時(E)と同様に通常のトルク制御を行う。使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより凭れかかり時や上り坂を上る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力が強まり左旋回しやすくなる。
下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y3及び演算結果Y4は共に負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより下り坂を下る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めて急加速、急旋回を防ぎ、安全性を確保することができる。
なお、本実施形態において演算結果Y3及び演算結果Y4のうち、一方が正の値であり他方が負の値である場合について述べていないが、その場合には状況に応じて適切なモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定することとすればよい。一例としては、静止時(F)においては上述したようにY3及びY4がいかなる値をとっても、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。また、Y3及びY4のうち一方が負の値である場合、少なくとも一方の車輪が浮いているか、浮きつつあると考えられるため、安全性を考慮して、制御部80は、前進時(G)〜左旋回時(J)においても歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、演算により上下方向又は前後方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向又は上下方向への荷重に起因する検出値のみを抽出するために、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向するセンサ(例えば本実施形態のセンサ711、713)の検出値(A1、A2、C1、C2)のうち1の検出値(C1)が負の値となるように設定され、他の検出値(A1、A2、C2)が正の値となるように設定することとした。しかしながらこれに限られるものではなく、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサの4個の検出値のうち、いずれか1個の検出値のみが正の値又は負の値を出力するように設定することとすればよい。
図12は本実施形態における検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法と上下方向への荷重の演算方法との関係を示す表である。本実施形態において、第1のセンサ711と第3のセンサ713の検出値の検出設定と、第2のセンサ712と第4のセンサ714の検出値の検出設定と、は共にパターンNo.1に該当する。
なお、図12はハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準とした表を示しているが、これに限られるものではなく、前方向及び上方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び下方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び上方向への荷重を基準としてもよい。
また、本実施形態では、第1のセンサ711と第3のセンサ713の検出値の検出設定と、第2のセンサ712と第4のセンサ714の検出値の検出設定を共に図12に示すパターン1としているが、同一パターンでなくてもよく、異なるパターンにて設定してもよい。
本実施形態によれば第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、ハンドルバーの右部及び左部に2個ずつ配されている検出部の出力値の演算結果に基づいてハンドルバーに対する上下方向への荷重を判定する。従って、センサ数を増やすことなく、ハンドルに対する上下方向への荷重を正確に判定し、適切な制御を実行することができる。
<第3実施形態>
第1実施形態及び第2実施形態においては、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出するためにハンドルセンサ71が第1のセンサ711〜第4のセンサ714を含むこととしたが、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出する必要がない場合や、右旋回や左旋回が不能な歩行補助車1においては4個のハンドルセンサ71を有する必要はない。
本実施形態においてハンドルセンサ71は静止、前進、及び、後進が検出可能となるようにハンドルバー21を挟んでハンドルバー21の前後に配される第1のハンドルセンサ711と第2のハンドルセンサ712を含むこととする。
図13は本実施形態に係るハンドル部20を示す平面図である。また、図14は本実施形態に係るハンドルバーの操作状態、センサ検出状態、及び、モータ駆動状態の相関図である。図14は、紙面の上側から順に、(K)静止時、(L)前進時、及び、(M)後退時の様子が示されている。
図13に示すように、第3実施形態のハンドル部20はハンドルバー21と、接続部22と、2個のセンサ取付部23(図中の符号23F及び23R)と、2個のハンドルホルダー24(図中の符号24a〜24b)と、板部材25とを含む。
ハンドルバー21は、使用者が両手で把持するための棒状部材であり、その長手方向両端部には、使用者が両手で把持しやすいように左把持部21Lと右把持部21Rが各々備えられている。
接続部22はハンドルバー21とセンサ取付部23とを接続する部材である。平面視において、接続部22の中心点とハンドルバー21の中心点よりも左側に位置し、接続部22の中心点を通る前後方向の水平線L1と、ハンドルバー21の中心点を通る左右方向の水平線L2が直交するように設けられる。
センサ取付部23は、接続部22の前端に設けられる第1のセンサ取付部23Fと、接続部22の後端に設けられる第2のセンサ取付部23Rを有する。各センサ取付部23F及び23Rの左右方向の長さは、接続部22の左右方向の長さよりも長くなるように設定され、各センサ取付部23F及び23Rの左右両端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。なお、本実施形態においてハンドルバー21、接続部22及びセンサ取付部23はアルミニウム鋼等の金属材料により一体形成されるが、各部を別部材として形成し、夫々を剛結合したものであってもよい。
ハンドルホルダー24は第1のホルダ24a〜第2のホルダ24bを有する。各ハンドルホルダー24a〜24bは、板部材25を介して支柱部材11に固定される。なお、第1のホルダ24a〜第2のホルダ24bの夫々と板部材25との間には組み付け歪みの緩衝材として弾性部材を配することとしてもよい。
第1のホルダー24aは第1のセンサ取付部23Fの右部に所定の間隔D2をあけて配される。第2のホルダー24bは第2のセンサ取付部23Rの右部に所定の間隔D2をあけて配される。各ホルダー24a〜24bのセンサ取付部23側の端部には前後方向に貫通する雌螺錠が形成される。
センサ取付部23及びハンドルホルダー24にはハンドルセンサ71が剛結合される。ハンドルセンサ71は第1のセンサ711、第2のセンサ712を含む。各ハンドルセンサ711〜712は左右両端部に非貫通の雌螺錠が形成される。センサ取付部23及びハンドルホルダー24の夫々に螺入され貫通したボルトが、ハンドルセンサ71の各雌螺錠に螺入されることにより、センサ取付部23及びハンドルホルダー24と、ハンドルセンサ71とが剛結合される。ハンドルセンサ711の中心点とハンドルセンサ712の中心点とを通る前後方向の水平線L3と水平線L2の交点はハンドルバー21の中心点を通るように配される。
ハンドルホルダー24とハンドルセンサ71とが剛結合される位置は、ハンドルホルダー24と板部材25とが連結される位置よりも、ハンドルバー21から近い位置に設定される。
以上の当該構成により、後述するように、ハンドルバー21に対する前後方向への荷重、及び、上下方向への荷重を、第1のセンサ711〜第2のセンサ712を用いて判定することができる。
第1のセンサ711〜第2のセンサ712について詳説する。第1のセンサ711はハンドルバー21の略中央部前方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第1のホルダ24aと剛結合される。第1のセンサ711は、ハンドルバー21に対する前後方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる歪みを検出して検出値E1を出力し、上下方向への荷重に起因して第1のセンサ711に生じる歪みを検出して検出値E2を出力する。
検出値E1としては、ハンドルバー21に対する前方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には正の値が出力され、後方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には負の値が出力される。また、検出値E2としては、ハンドルバー21に対する下方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第1のセンサ711が歪んだ場合には負の値が出力される。第1のセンサ711の出力値Z1としては検出値E1と検出値E2とを加算した値が出力される。
第2のセンサ712はハンドルバー21の略中央部後方に設けられ、上述したように、第1のセンサ取付部23Fの右端部及び第2のホルダ24bと剛結合される。第2のセンサ712は、ハンドルバー21に対する前後方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる歪みを検出して検出値F1を出力し、上下方向への荷重に起因して第2のセンサ712に生じる歪みを検出して検出値F2を出力する。
検出値F1としては、ハンドルバー21に対する前方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には負の値が出力され、後方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には正の値が出力される。また、検出値F2としては、ハンドルバー21に対する下方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には正の値が出力され、上方向への荷重に起因して第2のセンサ712が歪んだ場合には負の値が出力される。第2のセンサ712の出力値Z2としては検出値F1と検出値F2とを加算した値が出力される。
ハンドルバー21の操作状態は、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサ711及び712の出力値に基づいて判定することが可能である。センサ711、712は共に、ハンドルバー21に対する下方向への荷重に起因してセンサ711、712が歪んだ場合に正の値を出力するセンサであるが、前方向への荷重に起因してセンサ711、712が歪んだ場合には一方(第1のセンサ711)は正の値を出力し、他方(第2のセンサ712)は負の値を出力する。従って、出力値Z1から出力値Z2を減算することで上下方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21に対して前方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、後方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
また、出力値Z1と出力値Z2とを加算することで前後方向への荷重に起因する検出値を打ち消して上下方向への荷重に起因する検出値のみを抽出することができる。その際の演算結果は、ハンドルバー21に対して下方向に荷重が加えられている場合には正の値が出力され、上方向に荷重が加えられている場合には負の値が出力される。
図14は、本実施形態に係るハンドルバーの操作状態、出力値の演算結果、及び、モータ駆動状態の相関図である。図14は、紙面の上側から順に、(K)静止時、(L)前進時、及び、(M)後退時の様子が示されている。なお、図中において演算結果Y5は、「出力値Z1−出力値Z2」を示し、演算結果Y6は、「出力値Z1+出力値Z2」を示す。
歩行補助車1の静止時(K)において第1のセンサ711〜第2のセンサ712はハンドルバー21に対する前後方向への荷重に基づく歪みを検出しないので、演算結果Y5は0である。この状態においては静止状態を維持することが望まれるため、演算結果Y6がいかなる値であっても(ハンドルバー21に上下方向への荷重が加えられてるか否かを問わず)、制御部80は、歩行補助車1が減速または停止するように、車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。
なお、第1のセンサ711〜第2のセンサ712は、歩行補助車1の静止時(K)においても、センサ取付部23及びハンドルホルダー24との剛結合に起因して僅かな歪みが生じうるが、このような僅かな歪みに起因する出力値に基づく演算結果については、所定の閾値を設定することにより、演算結果を「0」と判定することとすればよい。例えば、「−0.5≦出力値の演算結果≦0・5」に該当する場合には、演算結果を「0」とする。
歩行補助車1の前進時(L)において、ハンドルバー21が使用者によって前進方向に押されることにより、演算結果Y5は正の値となる。この状態において制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y6=0)においては、第1実施形態の前進時(B)と同様に通常のトルク制御を行う。
使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y6は正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより凭れかかり時や上り坂を上る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力が強まり前進しやすくなる。
下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y6は負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。これにより下り坂を下る際の駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めて急加速を防ぎ、安全性を確保することができる。
なお、ハンドルバー21に対する上下方向への荷重の強さ(演算結果Y6の値)に応じて複数のトルク制御を設定し、荷重の強さに応じたトルク制御を行うこととしてもよい。例えば体重の軽い使用者がハンドルバー21に凭れた場合に比べて、体重の重い使用者がハンドルバー21に凭れた場合のほうが強いモータトルクを発生させることとしてもよい。また、ハンドルバー21の持ち上げが駆動輪31L及び31Rを浮かせるものである場合(Y6が所定の負の閾値以下である場合)には、モータトルクを発生させないこととしてもよい。次に述べる後進時(M)においても同様である。
歩行補助車1の後退時(M)において、ハンドルバー21が使用者によって後進方向に引かれることにより、演算結果Y5は負の値となる。この状態において制御部80は以下のように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。ハンドルバー21に対して上下方向への荷重が加えられていない状態(すなわち、Y6=0)においては、第1実施形態の後進時(C)と同様に通常のトルク制御を行う。
使用者がハンドルバー21に凭れかかっている場合或いは下り坂を下っている場合にはハンドルバー21が下方向に押さえることにより、演算結果Y6は正の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも弱いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。後進時において歩行補助車1は使用者に向かって近づいてくるものであり、凭れかかり時や下り坂を下っている時に歩行補助車1を使用者に近づけることは危険である。そこで駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を弱めることで安全性を確保することができる。
上り坂を上っている場合にはハンドルバー21が上方向に持ち上げられることにより、演算結果Y6は負の値となる。その場合には、上記通常のトルク制御よりも強いモータトルクを発生させるように車輪駆動機構部91L及び91Rの各種パラメータを設定する。後進時において上り坂を上る場合、歩行補助車1が坂道を下ろうとする力に抗して力を加える必要があり、大きな力を要する。そこで駆動輪31L及び31Rによるアシスト力を強めることで小さな力で容易に歩行補助車1を後進させることができる。
本実施形態では、第2実施形態と同様に、演算により上下方向又は前後方向への荷重に起因する検出値を打ち消して前後方向又は上下方向への荷重に起因する検出値のみを抽出するために、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向するセンサ(例えば本実施形態のセンサ711、712)の検出値(E1、E2、F1、F2)のうち1の検出値(F1)が負の値となるように設定され、他の検出値(E1、E2、F2)が正の値となるように設定することとした。しかしながらこれに限られるものではなく、ハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準として、ハンドルバー21を挟んで対向する2個のセンサの4個の検出値のうち、いずれか1個の検出値のみが正の値又は負の値を出力するように設定することとすればよい。
図15は本実施形態における検出値の検出設定と前後方向への荷重の演算方法と上下方向への荷重の演算方法との関係を示す表である。本実施形態において、第1のセンサ711と第2のセンサ712の検出値の検出設定はパターンNo.1に該当する。
なお、図15はハンドルバー21に対する前方向及び下方向への荷重を基準とした表を示しているが、これに限られるものではなく、前方向及び上方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び下方向への荷重を基準としてもよいし、後方向及び上方向への荷重を基準としてもよい。
本実施形態によれば、右旋回及び左旋回のハンドル操作を検出する必要がない歩行補助車や、右旋回や左旋回が不能な歩行補助車において第1実施形態及び第2実施形態と同様の効果を奏する。
<その他の変形例>
なお、上記の実施形態では、歩行補助車を例に挙げて説明を行ったが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、その他の手動推進車両(ベビーカー、台車、車椅子など)にも広く適用することが可能である。
また、手動推進車両の停止時における制御としては駆動輪のトルク制御に限られるものではなく、例えば、手動推進車両が停止していることを示す表示(ハザードランプの点滅制御)であってもよい。
また、上記の実施形態では、ストレート型のハンドルバーを例に挙げたが、使用者にとって操作しやすい形状であれば、いかなる形状(U字型やドロップ型など)を採用しても構わない。
このように、本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、上記実施形態のほか、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
1 歩行補助車(手動推進車両)
10 車体部
11 支柱部材
20 ハンドル部
21 ハンドルバー
22 接続部
23 センサ取付部
24 ハンドルホルダー(保持部)
30 車輪部
31(31L、31R) 駆動輪(左、右)
32(32L、32R) 従動輪(左、右)
40 荷物室部
50 背もたれ部
60 ユーザインタフェイス部
70 センサ部
71 ハンドルセンサ(検出部)
80 制御部(判定部)
81 処理部
82 車輪駆動制御部
90 電動機構部
100 電源部

Claims (3)

  1. ハンドルバーを有するハンドル部と、
    前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重に対して第1の検出値を検出し、前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重に対して第2の検出値を検出する第1の検出部と、
    前記ハンドル部に剛結合されて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重に対して第3の検出値を検出し、前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重に対して第4の検出値を検出する第2の検出部と、
    前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する判定部と、
    を備え、
    第1の検出値〜第4の検出値の内、1つの検出値が正の検出値であれば他の3つの検出値は負の検出値であり、1つの検出値が負の検出値であれば他の3つの検出値は正の検出値であり、
    第1の検出値と第2の検出値を加算した値が第1の検出部の出力値として出力され、第3の検出値と第4の検出値を加算した値が第2の検出部の出力値として出力され、
    前記判定部は、第1の検出部の出力値と第2の検出部の出力値との演算結果に基づいて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する手動推進車両。
  2. 前記判定部は、第1の検出部の出力値と第2の検出部の出力値に基づいて前記ハンドルバーに対する上下方向への荷重を判定する請求項1に記載の手動推進車両。
  3. 第1の検出部は、前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、
    第2の検出部は前記ハンドル部の右部及び左部に夫々剛結合される2個の検出部を含み、
    前記ハンドル部の右部に剛結合される各検出部は前記ハンドルバーを挟んで対向し、
    前記ハンドル部の左部に剛結合される各検出部は前記ハンドルバーを挟んで対向し、
    前記判定部は前記ハンドルバーを挟んで対向する2個の検出部の出力値に基づいて前記ハンドルバーに対する前後方向への荷重を判定する請求項1又は請求項2に記載の手動推進車両。
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