JP2016010065A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】暗電流が増加した場合でもダイナミックレンジを確保することが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の光電変換部を有する単位画素が行列状に配置された画素領域と、単位画素内の複数の光電変換部が共通に接続され、複数の光電変換部から転送された信号電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョン部と、フローティングディフュージョン部の電圧に応じた信号が出力される出力線と、単位画素につき、複数の光電変換部のすべての信号電荷を前記フローティングディフュージョン部に転送し混合して出力線から読み出す第1の読み出しモードと、複数の光電変換部の信号電荷を少なくとも1つずつフローティングディフュージョン部に転送し独立に出力線から読み出す第2の読み出しモードとを切り替える切り替え部とを備え、切り替え部は、暗電流量に基づいて読み出しモードを切り替える。
【選択図】 図10

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関するものである。
一般的なデジタルカメラでは、複数のフォトダイオードが二次元状に配置された撮像素子が用いられている。このような撮像素子のフォトダイオードでは、熱雑音により暗電流が発生し、ダイナミックレンジの低下および画質劣化の原因となる。
そこで、遮光された画素領域(オプティカルブラック領域)内にフォトダイオードを有する画素とフォトダイオードを有さない画素を配置し、両者の出力信号の差分に基づいて、暗電流量を推定し、撮影画素の補正を行う方法が用いられている。また、暗電流は温度に依存し、温度が高くなると増加するため、温度に応じて補正を行う方法も提案されている(特許文献1)。
特開2008−118293号公報
一般的な撮像装置では、撮像素子内でISO感度に応じたアナログゲインを乗算している。そして、撮像素子からの出力信号を信号処理回路でアナログデジタル(A/D)変換し、暗電流補正や色補間処理等を行っている。
ところで、暗電流は、温度や蓄積時間に依存するため、高温環境および長秒撮影時には暗電流が増加してしまう。さらに、撮像素子内でアナログゲインを乗算している場合、暗電流もゲイン倍されるため、高ISO感度ほど暗電流量が増加してしまう。そのため、信号処理回路でのA/D変換のダイナミックレンジを超えて飽和してしまう可能性がある。
この場合、後段の信号処理回路で行われる画像処理に必要なダイナミックレンジを確保できなくなり、特許文献1のような補正方法は使用できなくなってしまう。なお、撮像素子内部でA/D変換を列読み出し回路毎に行う構成においても上記問題は同様に存在する。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、暗電流が増加した場合でもダイナミックレンジを確保することが可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、複数の光電変換部を有する単位画素が行列状に配置された画素領域と、前記単位画素内の複数の光電変換部が共通に接続され、前記複数の光電変換部から転送された信号電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部の電圧に応じた信号が出力される出力線と、前記単位画素につき、前記複数の光電変換部のすべての信号電荷を前記フローティングディフュージョン部に転送し混合して前記出力線から読み出す第1の読み出しモードと、前記複数の光電変換部の信号電荷を少なくとも1つずつ前記フローティングディフュージョン部に転送し独立に前記出力線から読み出す第2の読み出しモードとを切り替える切り替え手段と、を備え、前記切り替え手段は、暗電流量に基づいて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする。
本発明によれば、暗電流の増加によるダイナミックレンジの低下を抑えることができる。
第1の実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図。 第1の実施形態の撮像素子の全体構成図。 撮像素子の単位画素の回路図。 撮像素子の読み出し回路の回路図。 第1の実施形態の混合読み出しモードの駆動タイミングチャート。 独立読み出しモードの駆動タイミングチャート。 撮像装置の読み出しモードを切り替える撮影条件の一例を示す図。 暗電流とダイナミックレンジの関係を説明する図。 信号処理回路のブロック図。 第1の実施形態の撮像装置の制御フローチャート。 第2の実施形態の混合読み出しモードの駆動タイミングチャート。 第2の実施形態の撮像装置の制御フローチャート。 第3の実施形態の撮像装置の制御フローチャート。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の全体ブロック図を図1に示す。図1において、撮影レンズ1110は被写体の光学像を撮像素子1101に結像させる光学系で、レンズ駆動回路1109によってズーム制御、フォーカス制御、絞り制御などが行われる。撮像素子1101は撮影レンズ1110で結像された被写体像を画像信号として取り込むためのものであり、単位画素がアレイ状に配置されている。信号処理回路1103は撮像素子1101から出力される画像信号にA/D変換や後述するOBクランプ処理を行う。タイミング発生回路1102は撮像素子1101に駆動タイミング信号を出力する。全体制御・演算回路1104は各種演算と撮像装置全体の制御を行い、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種信号処理を行う。メモリ回路1105は画像データを一時的に記憶し、表示回路1106は各種情報や撮影画像を表示する。記録回路1107は画像データの記録または読み出しを行うための半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体である。操作回路1108はデジタルカメラの操作部材への操作を電気的に受け付けるものである。ユーザーは操作回路1108を通して、撮影条件(ISO感度や蓄積時間)を設定する。温度計回路1111は撮影時の温度を取得する。取得した温度データは全体制御・演算回路1104で撮像装置の制御に使用される。
次に、図1に示した撮像素子1101の構成を図2〜図4を用いて説明する。図2は、撮像素子1101の全体構成を示す図である。撮像素子1101は画素領域1、垂直走査回路2、読み出し回路3、水平走査回路4、出力アンプ5を備えている。
画素領域1には、複数の単位画素100が行列状に配置されている。ここでは、説明を簡単にするために4×4の16画素の配列を示してあるが、実用上はさらに多数の画素が配置される。各単位画素100は不図示のマイクロレンズと第1のフォトダイオード101Aおよび第2のフォトダイオード101Bを備える。また、画素領域1の一部の画素は、フォトダイオード101A,101Bを遮光したオプティカルブラック(OB)画素になっており、後述するOBクランプ処理に用いられる。
垂直走査回路2は画素領域1の画素を行単位で選択し、選択行の画素に対して駆動信号を送出する。読み出し回路3は、列毎に列読み出し回路を備え、単位画素100からの出力信号を増幅し、その出力信号をサンプルホールドする。水平走査回路4は、読み出し回路3でサンプルホールドされた信号を列毎に順次出力アンプ5に出力するための信号を送出する。出力アンプ5は、読み出し回路3から出力された信号を外部に出力する。
図3は、本実施形態の撮像素子の単位画素100を示す回路図である。図3に示すように、単位画素100は、第1のフォトダイオード101A、第2のフォトダイオード101B、第1の転送スイッチ102A、第2の転送スイッチ102Bを備える。また、フローティングディフュージョン部103、増幅部104、リセットスイッチ105、選択スイッチ106をさらに含む。
フォトダイオード101A,101Bは、同一のマイクロレンズを通過した光を受光し、その受光量に応じた信号電荷を生成する光電変換部として機能する。転送スイッチ102A,102Bは、それぞれフォトダイオード101A,101Bで発生した電荷を共通のフローティングディフュージョン部103に転送する。転送スイッチ102A,102Bは、それぞれ転送パルス信号PTXA,PTXBによって制御される。フローティングディフュージョン部103は、フォトダイオード101Aおよび101Bから転送された電荷を一時的に保持するとともに、保持した電荷を電圧信号に変換する電荷電圧変換部として機能する。
増幅部104は、ソースフォロワMOSトランジスタであり、フローティングディフュージョン部103に保持した電荷に基づく電圧信号を増幅して、画素信号として出力する。リセットスイッチ105は、リセットパルス信号PRESによって制御され、フローティングディフュージョン部103の電位を基準電位VDDにリセットする。選択スイッチ106は、垂直選択パルス信号PSELによって制御され、増幅部104で増幅された画素信号を垂直出力線107に出力する。108は共通電源VDDである。
図4は、読み出し回路3の詳細構成を示す図である。読み出し回路3は列毎に列読み出し回路200を備えるが、各列の構成は共通であるので、第1列のみ示している。図4において、オペアンプ203は垂直出力線107上の信号電圧を増幅するためのものであり、撮影ISO感度に応じたゲインを乗じる。なお、撮影ISO感度に応じたゲインを乗じる手段はオペアンプに限定されず、後述するOBクランプ処理よりも前にゲインを乗じるのであれば、別の手段を用いてもよい。
基準電源VREF202はオペアンプに基準電圧を供給する。列読み出し回路200は、さらにクランプ容量C0(204)、フィードバック容量Cf(205)、オペアンプ203の入出力端をショートさせるためのスイッチ206を有する。スイッチ206は信号PC0Rで制御される。なお、定電流原201は垂直出力線107に接続される。
容量207,208,209,210は信号電圧を保持するための容量であり、以下、容量207を容量CTS1、容量208を容量CTN1、容量209を容量CTS2、容量210を容量CTN2とそれぞれ表記する。スイッチ211,212,213,214はそれぞれ容量CTS1、CTN1、CTS2、CTN2への書き込みを制御する。スイッチ211,212は、それぞれ信号PTS1、信号PTN1で制御される。スイッチ213,214は、それぞれ信号PTS2、信号PTN2で制御される。
スイッチ215,216は水平走査回路4からの信号PH1で制御され、容量CTS1(207)に書き込まれた信号は共通出力線219を介して、容量CTN1(208)に書き込まれた信号は共通出力線220を介して、出力アンプ5に出力される。スイッチ216,217は水平走査回路4からの信号PH2で制御され、容量CTS2(209)に書き込まれた信号は共通出力線219を介して、容量CTN2(210)に書き込まれた信号は共通出力線220を介して、出力アンプ5に出力される。
次に、本実施形態の撮像素子の駆動タイミングについて図5、図6を用いて説明する。本実施形態の撮像素子は、単位画素100の2つのフォトダイオード101A,101Bの信号をフローティングディフュージョン部103上で混合して読み出す混合読み出しモードと、2つのフォトダイオード101A,101Bの信号をそれぞれ独立して読み出す独立読み出しモードとを備える。ここで、フォトダイオード101Aから読み出した信号をA信号、フォトダイオード101Bから読み出した信号をB信号、2つのフォトダイオード101A,101Bの信号を混合して読み出した信号をA+B信号と呼ぶ。
図5に混合読み出しモードの駆動タイミングチャートを示す。図5は垂直走査回路4がある行を選択した際の読み出し時の駆動タイミングを表す。時刻t1において、水平同期信号SYNCが入力されると、選択された行の選択パルス信号PSELがL→Hとなる。これにより選択行の選択スイッチ106がオンし、選択行の画素は垂直出力線107に接続される。時刻t2には、リセットパルス信号PRESがL→Hとなり、リセットスイッチ105がオンし、フローティングディフュージョン部103の電位が電源VDDにリセットされる。時刻t3には、リセットパルス信号PRESがH→Lとなり、リセットスイッチ105がオフし、フローティングディフュージョン部103のリセットが解除される。このときのフローティングディフュージョン部103の電位は、垂直出力線107に増幅部104を介してリセット信号レベルとして読み出され、列読み出し回路200に入力される。列読み出し回路200では、オペアンプ203が基準電圧Vrefの出力をバッファする状態(信号PC0RがHでスイッチ206がオンの状態)でリセット信号レベルが入力される。
その後、時刻t4で信号PC0RをH→Lとし、そのときのリセット信号レベルを容量CTN2へ書き込むために時刻t5で信号PTN2をHとして、スイッチ214をオンする。時刻t6では信号PTNをLとして、スイッチ214をオフして書き込みを終了する。時刻t7で信号PTS2をHとし、スイッチ213がオンし、容量CTS2への信号書き込みが可能な状態となる。
続いて、時刻t8〜t9で転送パルス信号PTXAおよびPTXBを同時にL→H→Lとし、転送スイッチ102Aおよび102Bがオフ→オン→オフとなる。この動作によりフォトダイオード101Aおよび101Bに蓄積された光電荷がフローティングディフュージョン部103へ読み出される。そして、その変化に応じた出力が増幅部104および垂直出力線107を介して読み出し回路200へ供給される。読み出し回路200ではクランプ容量C0(204)とフィードバック容量Cf(205)の比率で電圧変化に対し反転ゲインがかかり出力される。この電圧は容量CTS2に書き込まれる。時刻t10で信号PTS2をH→Lと切り替え、スイッチ213をオフし書き込みを終了する。以上の動作により、容量CTN2,CTS2への信号書き込みが完了する。ここで、容量CTS2とCTN2に保持された信号の差分から、フォトダイオード101Aおよび101Bからの出力信号の和であるA+B信号が得られる。このA+B信号は撮影画像となる。
次に、時刻t11では信号PC0Rを再びHとし、スイッチ206がオンし、読み出し回路200では、オペアンプ203が基準電圧Vrefの出力をバッファする状態に戻る。その後、容量CTN2、CTS2に保持された信号はt12〜t13の間に読み出される。水平走査回路4の駆動パルスPH2が読み出し回路毎に順次L→H→Lとなり、それに伴い、スイッチ217,218がオフ→オン→オフとなる。スイッチ217,218がオンした列の容量CTS2,CTN2に保持された信号はそれぞれ共通出力線219,220へ読み出され、出力アンプ5から差電圧として出力される。この差電圧がA+B信号となる。なお、共通出力線219,220は各列の信号を読み出す毎に不図時のリセットスイッチにより基準電位にリセットされる。以上の動作が各行毎に順次行われ、A+B信号の読み出しが完了する。撮像素子からはA+B信号が出力される。この信号は撮像信号として用いられる。
次に、独立読み出しモードの駆動タイミングについて図6を用いて説明する。図6は本実施形態の撮像素子の独立読み出しモードの駆動タイミングチャートである。時刻t1〜t4の動作については図5に示した混合読み出しモードと同一であるため、説明を省略する。時刻t14〜t15では信号PTN1をL→H→Lとし、スイッチ212がオフ→オン→オフとなり、リセット信号レベルがCTN1に書き込まれる。時刻t16で信号PTS1をHとし、スイッチ211がオンし、容量CTS1への信号書き込みが可能な状態となる。続いて、時刻t17〜t18で転送パルス信号PTXAをL→H→Lとして、フォトダイオード101Aの光電荷をフローティングディフュージョン部103へ転送する。そして、その変化に応じた出力が増幅部104および垂直出力線107を介して読み出し回路200へ供給され、オペアンプ203で反転ゲインがかかり出力される。この出力電圧は容量CTS1に書き込まれる。時刻t19で信号PTS2をH→Lと切り替え、スイッチ213をオフし書き込みを終了する。
次に、時刻t20〜t21でリセットパルス信号PRESをL→H→Lとして、リセットスイッチ105がオフ→オン→オフとなり、フローティングディフュージョン部103の電位が電源VDDにリセットされる。時刻t22〜t23では信号PTN2をL→H→Lとし、スイッチ214がオフ→オン→オフとなり、この時のリセット信号レベルが容量CTN2に書き込まれる。時刻t24で信号PTS2をHとし、スイッチ213がオンし、容量CTS2への信号書き込みが可能な状態となる。続いて、時刻t25〜26で転送パルス信号PTXBをL→H→Lとして、フォトダイオード101Bの光電荷をフローティングディフュージョン部103へ転送する。読み出された電荷量に応じた電圧信号はフォトダイオード101Aの電荷を読み出した際と同様に読み出し回路200へ供給され、オペアンプ203で反転ゲインがかかり出力される。この電圧は容量CTS2に書き込まれる。時刻t27で信号PTS2をH→Lと切り替え、スイッチ213をオフし書き込みを終了する。以上の動作により、容量CTN1、CTS1、CTN2、CTS2への信号書き込みが完了する。
ここで、容量CTS1と容量CTN1に保持された信号の差分から、フォトダイオード101Aの出力信号であるA信号が得られ、容量CTS2と容量CTN2に保持された信号の差分から、フォトダイオード101Bの出力信号であるB信号が得られる。
次に、時刻t28では信号PC0Rを再びHとし、スイッチ206がオンし、読み出し回路200では、オペアンプ203が基準電圧Vrefの出力をバッファする状態に戻る。その後、容量CTN1,CTS1に保持された信号はt29〜t30の間に読み出される。水平走査回路4の駆動パルスPH1が読み出し回路毎に順次L→H→Lとなりそれに伴い、スイッチ215,216がオフ→オン→オフとなる。スイッチ215,216がオンした列の容量CTS1,CTN1に保持された信号はそれぞれ共通出力線219,220へ読み出され、出力アンプ5から差電圧として出力される。この差電圧がA信号となる。
次に、容量CTN2、CTS2に保持された信号はt30〜t31の間に読み出される。水平走査回路4の駆動パルスPH2が読み出し回路毎に順次L→H→Lとなりそれに伴い、スイッチ217,218がオフ→オン→オフとなる。スイッチ217,218がオンした列の容量CTS2,CTN2に保持された信号はそれぞれ共通出力線219,220へ読み出され、出力アンプ5から差電圧として出力される。この差電圧がB信号となる。
以上の動作が各行毎に順次行われ、A信号およびB信号の読み出しが完了する。読み出したA信号およびB信号は全体制御・演算回路1104で加算してA+B信号とすることで撮像画像として用いることができる。
本実施形態では、図5および図6で説明した混合読み出しモードおよび独立読み出しモードを撮影条件に応じて切り替える。図7にこの2つの読み出しモードを切り替える撮影条件の一例を示す。ISO感度(ISO)、蓄積時間(Tv)および撮影温度(tmp)に応じて読み出しモードを切り替えており、tmp<45°Cでは図7(a)に示すモード選択テーブルが用いられ、45°C≦tmpでは図7(b)に示すモード選択テーブルが用いられる。図7では、ISO感度:高い、蓄積時間:長い、撮影温度:高い、となる条件ほど独立読み出しモードが選択されるようになっている。すなわち、撮像素子1101の出力信号において、暗電流が増加する撮影条件では独立読み出しモードを選択するように制御している。なお、図7のモード選択テーブル数や読み出しモードを切り替える境界条件は一例であり、これに限定されるものではない。
撮像素子1101の出力信号に含まれる暗電流とダイナミックレンジの関係を、図8を用いて説明する。図8に示すAD変換のダイナミックレンジ800を超える信号が、撮像素子から信号処理回路へ入力されると飽和してしまう。
図8(a)は、暗電流が小さい撮影条件(例えば、低ISO感度、短秒、常温)において、混合読み出しモードでA+B信号を読み出した場合の出力信号の一例である。図8(a)では画像信号801に暗電流802が上乗せされた信号が撮像素子から出力される。そして、信号処理回路1103でOBクランプ処理を行い、暗電流802が差し引かれると、残りの部分が画像信号のダイナミックレンジ803となる。
図8(b)は、暗電流が大きい撮影条件(例えば、高ISO感度、長秒、高温)において、混合読み出しモードでA+B信号を読み出した場合の出力信号の一例である。画像信号804に、大きな暗電流805が上乗せさている。そのため、OBクランプ処理により、暗電流805が差し引かれた後のダイナミックレンジは806となる。このように、暗電流が大きい撮影条件では、画像信号のダイナミックレンジが低下してしまう。
一方、図8(c)は、図8(b)と同様に暗電流が大きい撮影条件において、独立読み出しモードでA信号およびB信号を読み出した場合の撮像素子の出力の一例である。A信号には画像信号807に暗電流808が上乗せされて読み出され、B信号には画像信号809に暗電流810が上乗せされて読み出される。独立読み出しモードでは、2つのフォトダイオードの出力信号をそれぞれ独立に読み出すため、フォトダイオード101Aおよび101Bの出力信号に含まれる暗電流808,810はそれぞれ混合読み出しモード時の暗電流805の約半分となる。したがって、A信号およびB信号にそれぞれOBクランプ処理を行い、暗電流808,810を差し引き、その後、A信号およびB信号を加算すれば、ダイナミックレンジは最大でレンジ811とレンジ812を加算した範囲まで拡大できる。したがって、独立読み出しモードにすることで、混合読み出しモードに比べて、暗電流が大きい撮影条件でもダイナミックレンジを広く取ることができる。
ただし、図5、図6のタイミングチャートに示すように独立読み出しモードの読み出し時間は、混合読み出しモードに比べて長くなってしまう。したがって、暗電流が小さい撮影条件では混合読み出しモードを用い、暗電流が大きい撮影条件では独立読み出しモードを用いるように制御することで、不必要に読み出し時間が長くなることを防止できる。
次に、OBクランプ動作について図9を用いて説明する。図9は信号処理回路1103のブロック図である。撮像素子1101から出力された信号は、プログラマブルゲインアンプ(PGA)901にて感度調整用のゲインが乗じられる。アナログデジタル変換器(ADC)902は、PGA901の出力信号をアナログ形式からデジタル形式に変換する。
OBクランプブロック903は、出力信号の黒レベルを基準値に合わせるためのものである。そして、撮像素子1101のOB画素領域の出力信号がクランプ値生成部904に入力され、その信号レベルと黒レベル基準値との差分を減少させるためのクランプ値が生成される。このクランプ値を出力信号から減算することで、画素100で発生した暗電流成分を除去することができる。上記のOBクランプ処理は混合読み出しモードの場合は、A+B信号に対して行われ、独立読み出しモードの場合は、A信号、B信号それぞれに対して行われる。
なお、本実施形態では、A/D変換後にOBクランプ処理を行っているが、A/D変換前のアナログ信号に対してOBクランプ処理を行う構成でもよい。また、本実施形態ではA/D変換およびOBクランプ処理を信号処理回路1103で行っているが、これらの処理は、撮像素子1101内部で行ってもよい。例えば、列読み出し回路毎にA/D変換器を設けてA/D変換し、デジタル化した信号を撮像素子内部に設けたOBクランプ回路でOBクランプ処理する構成であってもよい。
本実施形態の撮像装置の撮影時の制御方法を図10に示すフローチャートを用いて説明する。
撮影が開始されると、まず、操作回路1108を通して設定されているISO感度、蓄積時間、および温度計回路1111の温度データを取得する(S1001)。次に、取得したISO感度、蓄積時間、温度の情報を基に読み出しモードの選択が行われる(S1002)。混合読み出しモードと独立読み出しモードの選択は、例えば、図7に示した条件によって選択される。混合読み出しモードが選択された場合は、S1003に移行し、タイミング発生回路1102から図5に示す駆動信号が撮像素子1101に送出され、混合読み出しモードで撮影が行われる。そして、撮像素子1101からA+B信号が出力される。
読み出されたA+B信号は信号処理回路1103でOBクランプ処理が行われ、暗電流成分が除去される(S1004)。S1002において、独立読み出しモードが選択された場合はS1005に移行し、タイミング発生回路1102から図6に示す駆動信号が撮像素子1101に送出され、独立読み出しモードで撮影が行われる。そして、撮像素子1101からA信号およびB信号が出力される。読み出されたA信号およびB信号はそれぞれ、信号処理回路1103でOBクランプ処理が行われ、暗電流成分が除去される(S1006)。
その後、全体制御・演算回路1104において、A信号とB信号が加算され、撮影画像が生成される(S1007)。最後に、全体制御・演算回路1104において、撮影画像にホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種信号処理を行い、最終的な画像が生成されて、一連の処理が終了する(S1008)。
以上説明したように、本実施形態では、暗電流が少ない撮影条件では、混合読み出しモードを用い、暗電流が大きい撮影条件では、独立読み出しモードを用いるように制御した。これにより、暗電流が大きい場合でも、ダイナミックレンジを広く確保することが可能となる。また、暗電流が小さい撮影条件では、混合読み出しモードを用いるため、不必要に読み出し時間が長くなることを防止できる。
なお、本実施形態では、単位画素内に2つのフォトダイオードを備える構成であったが、単位画素内のフォトダイオードの数はこれに限定されない。例えば、単位画素内に4つのフォトダイオードを備え、混合読み出しモード時には4つのフォトダイオードの信号をフローティングディフュージョンで混合して読み出し、独立読み出しモード時には4つのフォトダイオードの信号をそれぞれ読み出すようにしてもよい。また、独立読み出しモード時には4つのフォトダイオードの信号を2つずつフローティングディフュージョンで混合して読み出してもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第1および第2の実施形態の撮像素子は、1つの画素に2つのフォトダイオードを有しており、各フォトダイオードは1つのマイクロレンズによって、撮影レンズの異なる瞳領域を通過した光を受光するよう構成されている。したがって、2つのフォトダイオードからの出力信号を比較することで、撮影レンズでの焦点検出も可能である。そこで本実施形態では、第1の実施形態の応用例として暗電流によるダイナミックレンジ低下の対策を行いつつ、焦点検出も可能な制御方法について説明する。第2の実施形態における撮像装置は第1の実施形態と同様に混合読み出しモードと独立読み出しモードを備える。
独立読み出しモードでは撮像素子1101からはA信号およびB信号が読み出される。駆動タイミングチャートは第1の実施形態の図6と同様であるため、その説明は省略する。
第2の実施形態における混合読み出しモードの駆動タイミングチャートを図11に示す。図11において、時刻t1〜t4の動作については図5に示した混合読み出しモードと同一であるため、説明を省略する。
時刻t32〜t33では信号PTN1および信号PTN2をL→H→Lとし、スイッチ212および214がオフ→オン→オフとなり、この時のリセット信号レベルが容量CTN1および容量CTN2に書き込まれる。時刻t34で信号PTS1をHとし、スイッチ211がオンし、容量CTS1への信号書き込みが可能な状態となる。続いて、時刻t35〜t36で転送パルス信号PTXAをL→H→Lとして、フォトダイオード101Aの光電荷をフローティングディフュージョン部103へ転送する。そして、その変化に応じた出力が増幅部104および垂直出力線107を介して読み出し回路200へ供給される。読み出し回路200ではクランプ容量C0(204)とフィードバック容量Cf(205)の比率で電圧変化に対し反転ゲインがかかり出力される。この電圧は容量CTS1に書き込まれる。時刻t37で信号PTS1をH→Lと切り替え、スイッチ211をオフし書き込みを終了する。
時刻t38で信号PTS2をHとし、スイッチ213がオンし、容量CTS2への信号書き込みが可能な状態となる。続いて、時刻t39で再び転送パルス信号PTXAをHにすると同時に転送パルス信号PTXBもHにする。この動作によりフォトダイオード101Aと101Bの双方の光電荷を同時にフローティングディフュージョン部103へ読み出すことができる。そして、時刻t40で転送パルス信号PTXAおよびPTXBをLとする。読み出された電荷は101Aの電荷を読み出した際と同様に読み出し回路200へ供給され、オペアンプ203で反転ゲインがかかり出力される。この電圧は容量CTS2に書き込まれる。時刻t41で信号PTS2をH→Lと切り替え、スイッチ213をオフし書き込みを終了する。なお、時刻t39では転送パルス信号PTXAおよびPTXBを同時にHとしたが、転送パルス信号PTXBだけをHとしてもよい。
以上の動作により、容量CTN1、CTS1、CTN2、CTS2への信号書き込みが完了する。
ここで、容量CTS1とCTN1に保持された信号の差分から、フォトダイオード101Aの出力信号であるA信号が得られる。また、容量CTS2とCTN2に保持された信号の差分から、フォトダイオード101Aおよび101Bからの出力信号の和であるA+B信号が得られる。
次に、時刻t42では信号PC0Rを再びHとし、スイッチ206をオンし、読み出し回路200では、オペアンプ203が基準電圧Vrefの出力をバッファする状態に戻る。その後、容量CTN1,CTS1に保持された信号はt43〜t44の間に出力アンプ5から差電圧として読み出される。容量CTN2,CTS2に保持された信号はt44〜t45の間に出力アンプ5から差電圧として読み出される。以上の動作が各行毎に順次行われ、A信号およびA+B信号の読み出しが完了する。
なお、時刻t32で信号PTN1および信号PTN2をHとしてリセット信号レベルを容量CTN1および容量CTN2の両方に書き込んだが、リセット信号レベルの書き込みは容量CTN1だけでもよい。その場合、容量CTN1、CTS1、CTS2の信号をそれぞれ読み出し、容量CTS1と容量CTN1の信号の差分からA信号を得て、容量CTS2と容量CTN1の信号の差分からA+B信号を得ればよい。
以上説明したように、第2の実施形態においては、混合読み出しモードでA信号およびA+B信号が読み出され、独立読み出しモードではA信号およびB信号が読み出される。
図12は第2の実施形態の撮影動作の流れを示すフローチャートである。図12は連続撮影時の動作の流れの一例であり、撮影するとともに焦点検出も行っている。
撮影が開始されると、まず、操作回路1108を通して設定されているISO感度、蓄積時間、および温度計回路1111の温度データを取得する(S1201)。次に、取得したISO感度、蓄積時間、温度の情報を基に読み出しモードの選択が行われる(S1202)。混合読み出しモードと独立読み出しモードの選択は、例えば、図7に示した条件によって選択される。
混合読み出しモードが選択された場合は、S1203に移行し、タイミング発生回路1102から図11に示す駆動信号が撮像素子1101に送出され、混合読み出しモードで撮影が行われる。そして、撮像素子1101からA信号およびA+B信号が出力される。読み出されたA信号およびA+B信号はそれぞれ信号処理回路1103でOBクランプ処理が行われ、暗電流成分が除去される(S1204)。その後、全体制御・演算回路1104において、A+B信号とA信号の差分からB信号が生成される(S1205)。生成されたB信号およびA信号、A+B信号はメモリ回路1105に一時的に保持される。
S1202において、独立読み出しモードが選択された場合はS1206に移行し、タイミング発生回路1102から図6に示す駆動信号が撮像素子1101に送出され、独立読み出しモードで撮影が行われる。そして、撮像素子1101からA信号およびB信号が出力される。読み出されたA信号およびB信号は、それぞれ信号処理回路1103でOBクランプ処理が行われ、暗電流成分が除去される(S1207)。その後、全体制御・演算回路1104において、A信号とB信号が加算され、A+B信号が生成される(S1208)。生成されたA+B信号およびA信号、B信号はメモリ回路1105に一時的に保持される。
S1209では、全体制御・演算回路1104において、A+B信号にホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種信号処理を行い、最終的な撮影画像が生成される。生成された撮影画像は記録回路1107に記録される(S1210)。その後、S1211において、撮影を終了するか否かの判定を行い、撮影が継続される場合は、焦点調節を行った後、再度画像を取得することになる。S1212では、A信号およびB信号を用いて、公知の相関演算を行い、両信号の位相差(像ずれ量)から撮影レンズのデフォーカス量を算出する。これらの演算は、全体制御・演算回路1104で行われる。そして、デフォーカス量に基づいて撮影レンズの駆動量が決定される。S1213では、決定した駆動量に基づいてレンズ駆動回路1109によりレンズの駆動が行われる。その後、再度S1201に戻る。
以上の制御を行うことで、第1の実施形態の場合と同様に暗電流が大きい場合でも、ダイナミックレンジを広く確保することができる。また、同時に焦点検出を行うことが可能となる。
(第3の実施形態)
第1および第2の実施形態では、モード選択テーブルに基づいて暗電流量が増加する撮影条件において読み出しモードを切り替えていた。本実施形態では、撮影画像の一部から暗電流量を算出し、その暗電流量に基づいて読み出しモードを切り替える例について説明する。
図13は第3の実施形態の撮影動作の流れを示すフローチャートである。撮影が開始されると、はじめに撮像素子1101にて信号の蓄積が行われる(S1301)。所定時間の蓄積が終了すると、画素領域1に配置されているOB画素領域の一部の画素(例えば、数行)のみが図5に示した混合読み出しモードで読み出される(S1302)。この際の読み出しモードは図6に示した独立読み出しモードであってもよい。読み出されたOB画素領域の一部の画素信号は、信号処理回路1103のOBクランプ処理を受けることなく、全体制御・演算回路1104に送られる。全体制御・演算回路1104では、送られたOB画素領域の一部の画素信号の平均値または積分値を算出することで、暗電流量を算出する(S1303)。なお、S1303の処理は、S1302で読み出されたOB画素領域の一部の画素信号を信号処理回路1103でOBクランプ処理する構成とし、そのときのクランプ値生成部904で生成されたクランプ値に基づいて暗電流量を算出するようにしてもよい。
そして、算出した暗電流量を所定の閾値と比較し、その結果に応じて読み出しモードの選択が行われる(S1304)。ここでは、暗電流量が所定の閾値未満の場合には混合読み出しモードが選択され、暗電流量が所定の閾値以上となる場合には独立読み出しモードが選択される。
混合読み出しモードが選択された場合は、S1305に移行し、図5に示す駆動信号が撮像素子1101に送出され、S1302で読み出した一部のOB領域以外の画素領域の信号(本画像)が、混合読み出しモードによってA+B信号として読み出される。なお、S1301の蓄積時間はS1302からS1304までの処理に掛かる時間を考慮して設定される。A+B信号として読み出された本画像は、信号処理回路1103でOBクランプ処理が行われ、暗電流成分が除去される(S1306)。
S1304において、独立読み出しモードが選択された場合はS1307に移行し、図6に示す駆動信号が撮像素子1101に送出される。そして、S1302で読み出した一部のOB領域以外の画素領域の信号(本画像)が、独立読み出しモードによってA信号およびB信号として読み出される。読み出されたA信号およびB信号は、それぞれ信号処理回路1103でOBクランプ処理され、暗電流成分が除去される(S1308)。その後、全体制御・演算回路1104において、A信号とB信号が加算され、撮影画像となるA+B信号が生成される(S1309)。最後に、全体制御・演算回路1104において、撮影画像にホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種信号処理を行い、最終的な画像が生成されて、一連の処理が終了する(S1310)。
以上説明したように、本実施形態では、OB画素領域の一部を先に読み出し、その出力信号から暗電流量を算出した。そして、算出した暗電流量が小さい場合には混合読み出しモードを用い、算出した暗電流量が大きい場合には独立読み出しモードを用いるように制御した。これにより、暗電流が多い場合でも、ダイナミックレンジを広く確保することが可能となる。
なお、本実施形態では、OB画素領域の一部を先に読み出して暗電流量を算出しているが、直前の撮影(動画であれば、前のフレーム)のOB画素領域の一部から暗電流量を算出する構成であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
1:画素領域、2:垂直走査回路、3:読み出し回路、4:水平走査回路、5:出力アンプ、100:単位画素、101A:第1のフォトダイオード、101B:第2のフォトダイオード

Claims (11)

  1. 複数の光電変換部を有する単位画素が行列状に配置された画素領域と、
    前記単位画素内の複数の光電変換部が共通に接続され、前記複数の光電変換部から転送された信号電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョン部と、
    前記フローティングディフュージョン部の電圧に応じた信号が出力される出力線と、
    前記単位画素につき、前記複数の光電変換部のすべての信号電荷を前記フローティングディフュージョン部に転送し混合して前記出力線から読み出す第1の読み出しモードと、前記複数の光電変換部の信号電荷を少なくとも1つずつ前記フローティングディフュージョン部に転送し独立に前記出力線から読み出す第2の読み出しモードとを切り替える切り替え手段と、を備え、
    前記切り替え手段は、暗電流量に基づいて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記光電変換部で発生する暗電流をクランプするクランプ手段と、前記第2の読み出しモードで読み出した複数の光電変換部の信号を加算する加算手段とをさらに備え、前記加算手段は、前記クランプ手段で暗電流をクランプした後に、前記複数の光電変換部の信号を加算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 暗電流量を算出する算出手段をさらに備え、前記切り替え手段は、前記算出手段で算出された暗電流量に基づいて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記切り替え手段は、少なくともISO感度、蓄積時間、温度のいずれかに応じて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 前記出力線から出力された信号をISO感度に応じて増幅する増幅手段をさらに備え、前記増幅手段は前記クランプ手段よりも前に前記出力線から出力された信号を増幅し、前記切り替え手段は、前記増幅手段の増幅の量に応じて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 温度を取得する取得手段をさらに備え、前記切り替え手段は、前記取得手段で取得した温度に応じて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする請求項4または5に記載の撮像装置。
  7. 前記第1の読み出しモードは、複数の光電変換部のすべての信号電荷をフローティングディフュージョン部に転送する前に、少なくとも1つの光電変換部の信号電荷を前記フローティングディフュージョン部に転送して前記出力線から読み出す第1の読み出し動作を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記画素領域は、前記単位画素ごとにマイクロレンズを備え、前記第1の読み出しモードの前記第1の読み出し動作で読み出した信号または前記第2の読み出しモードで読み出した信号を焦点検出に用いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 複数の光電変換部を有する単位画素が行列状に配置された画素領域と、前記単位画素内の複数の光電変換部が共通に接続され、前記複数の光電変換部から転送された信号電荷を電圧信号に変換するフローティングディフュージョン部と、前記フローティングディフュージョン部の電圧に応じた信号が出力される出力線と、を備える撮像装置を制御する方法であって、
    前記単位画素につき、前記複数の光電変換部のすべての信号電荷を前記フローティングディフュージョン部に転送し混合して前記出力線から読み出す第1の読み出しモードと、前記複数の光電変換部の信号電荷を少なくとも1つずつ前記フローティングディフュージョン部に転送し独立に前記出力線から読み出す第2の読み出しモードとを切り替える切り替え工程を有し、
    前記切り替え工程では、暗電流量に基づいて前記読み出しモードを切り替えることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 請求項9に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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