JP2008118386A - 撮像装置及びその制御方法並びに撮像システム - Google Patents

撮像装置及びその制御方法並びに撮像システム Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模を増大することなく、効果的にノイズ信号を除去し、高輝度黒沈み現象の発生を抑えること。
【解決手段】撮像装置は、フォトダイオード2と、フォトダイオード2により生成された光信号及びノイズ信号を蓄積する蓄積容量26、27とを備え、前記光信号と前記ノイズ信号の差分信号に基づいて撮像画像を出力する。撮像装置はまた、前記ノイズ信号が第1の蓄積時間Tn1で蓄積された第1の撮像画像と、前記ノイズ信号がTn1とは異なる第2の蓄積時間Tn2で蓄積された第2の撮像画像との差分画像を生成し、前記差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域を抽出し、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、前記抽出した領域に対応する領域内の画素信号の値を前記設定値へ置き換える信号処理回路208を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換部を有する撮像装置及びその制御方法並びに撮像システムに関する。
従来から、電子カメラ等の撮像装置には固体撮像素子が用いられている。このような固体撮像素子としては、CMOSイメージセンサ等のように各画素に増幅素子が組み込まれたものがある。このように各画素に増幅素子が組み込まれた固体撮像素子では、増幅素子の特性バラツキにより、固定パターンノイズが発生するという問題があった。これに対し、光が入った状態で撮像した信号(S信号)と光が入らない状態で撮像した信号(N信号)との差分を取ることにより、固定パターンノイズを除去する手法が用いられている。しかしながら、このような手法では、信号飽和レベルを超える高輝度光が入射された場合、出力信号が飽和レベルから低下し、撮像画像の高輝度被写体の部分が黒く沈んで見える現象(以下「高輝度黒沈み現象」という)が発生するという問題があった。
このような問題点を解決するために、N信号を設定値にクリップする技術がある(特許文献1を参照)。
特許文献1は、リセット後に共通の信号線に出力された電圧が急激に下降したときに、所定の電圧をリセット時の電圧として用いる技術を開示している。
特開2000−287131号公報
しかしながら、特許文献1の発明では、共通の信号線に出力される電圧のレベルを検出する手段や所定の電圧をリセット時の電圧として用いるための手段を撮像装置に追加しなければならず、回路規模が増大するという問題があった。また、N信号にクリップレベル以上の大きなノイズ信号があると、そのノイズ信号も所定レベルにクリップされ、ノイズ信号を除去し切れなくなるという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、回路規模を増大することなく、効果的にノイズ信号を除去し、高輝度黒沈み現象の発生を抑えることを目的とする。
本発明の第1の側面は、光電変換部を有する画素部を有し、前記画素部により生成された光信号及びノイズ信号の差分信号に基づいて撮像画像を出力する撮像装置に係り、前記ノイズ信号が第1の蓄積時間で蓄積された第1の撮像画像と、前記ノイズ信号が前記第1の蓄積時間とは異なる第2の蓄積時間で蓄積された第2の撮像画像との差分画像を生成する差分画像生成手段と、前記差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域を抽出する画像領域抽出手段と、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、少なくとも前記画像領域抽出手段により抽出された領域に対応する領域内の画素信号を補正する画像補正手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の側面は、撮像システムに係り、光学系と、上記の撮像装置と、を備える。
本発明の第3の側面は、光電変換部を有する画素部を有し、前記画素部により生成された光信号及びノイズ信号の差分信号に基づいて撮像画像を出力する撮像装置の制御方法に係り、前記ノイズ信号が第1の蓄積時間で蓄積された第1の撮像画像から、前記ノイズ信号が前記第1の蓄積時間間とは異なる第2の蓄積時間で蓄積された第2の撮像画像を差分した差分画像を生成する工程と、前記差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域を抽出する工程と、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、少なくとも抽出された前記領域に対応する領域内の画素信号を補正する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、回路規模を増大することなく、効果的にノイズ信号を除去し、高輝度黒沈み現象の発生を抑えることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態に係る撮像装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって、適宜修正又は変更されるべきである。従って、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。
図1は、本発明の好適な実施の形態に係る撮像部の回路図を示す。
本発明の好適な実施の形態に係る撮像部には、複数の単位画素1が2次元に配列されている。各単位画素1は、フォトダイオード2、転送スイッチ3、リセットスイッチ4、行選択スイッチ5、画素アンプ6、浮遊拡散層FD7により構成されている。フォトダイオード2は、光を信号電荷に変換して蓄積する光電変換部である。転送スイッチ3は、フォトダイオード2の光電変換によって生成された信号電荷をパルスPTXに応じて転送する。浮遊拡散層FD7は、転送スイッチ3によって転送された信号電荷を蓄積する。リセットスイッチ4は、画素アンプ6のゲートに接続された浮遊拡散層FD7をリセットパルスPRESに応じてSVDDの電圧レベルにリセットする。画素アンプ6は、ソースフォロワとして機能し、浮遊拡散層FD7に蓄積された信号電荷を増幅する。行選択スイッチ5は、不図示の垂直走査回路により選択された行画素を選択パルスPSELに応じて選択する。
行選択スイッチ5によって選択された行画素の信号は、画素アンプ6を介して負荷電流源21に接続された垂直出力線22に出力される。垂直出力線22に出力される信号のうち、光信号(S信号)は、信号出力パルスPTSに応じてONされた転送ゲート25を介して蓄積容量CTS27に蓄積される。また、ノイズ信号(N信号)は、ノイズ出力パルスPTNによりONされたMOSトランジスタ24を介して蓄積容量CTN26に蓄積される。次いで、不図示の水平走査回路からの制御信号PHS及びPHNにより、転送スイッチ28、29を介して、ノイズ信号が容量CHN30に蓄積され、光信号が容量CHS31に蓄積される。次いで、差動増幅器32によって、両者の差分に基づいて撮像画像が出力される。
図2は、図1の撮像部における第1の駆動タイミングを示すタイミングチャートを示す図である。
時刻t1では、1水平走査期間の開始を示す信号HDがL(ローレベル)からH(ハイレベル)となる。このとき、PSEL信号及びPRES信号がHであるため、リセットスイッチ4及び選択スイッチ5の両方がONとなっている。そのため、垂直出力線22に電位SVDDが出力される。
時刻t2では、PRES信号がLとなり、選択スイッチ5がOFFされる。また、PTS信号及びPTN信号がHとなり、転送ゲート25及びMOSトランジスタ24がONされる。これにより、垂直出力線22に出力された電位SVDDが、信号蓄積部としての蓄積容量CTN26及び蓄積容量CTS27に供給され、蓄積容量CTN26及び蓄積容量CTS27がリセットされる。
時刻t3では、PRES信号がLとなり、リセットスイッチ4がOFFされる。これにより、浮遊拡散層FD7がフローティング状態となり、浮遊拡散層FD7はノイズ信号を保持するようになる。
時刻t4では、PSEL信号がHとなり、選択スイッチ5がONされる。これにより、選択スイッチ5と負荷電流源21で構成されたソースフォロワ回路が動作状態になり、垂直出力線22上に画素アンプ6のフローティングゲートのリセット電位に応じたノイズ出力がなされる。
時刻t5では、PTS信号及びPTN信号がLとなり、転送ゲート25及びMOSトランジスタ24がOFFされ、蓄積容量CTN26及び蓄積容量CTS27が初期状態となる。
時刻t6では、PTN信号がHとなり、MOSトランジスタ24がONされ、画素アンプ6のフローティングゲートに蓄積されたノイズ信号が蓄積容量CTN26に蓄積される。
時刻t7では、PTN信号がLとなり、MOSトランジスタ24がOFFされ、画素アンプ6から蓄積容量CTN26へのノイズ信号の蓄積動作が終了する。
次いで、フォトダイオード2で発生した光信号とノイズ信号の混合信号の蓄積が行われる。まず、不図示の回路により、垂直出力線22が定電位にリセットされる。
時刻t8では、PTS信号がHとなり、転送ゲート25がONされる。
時刻t9では、PTX信号がHとなり、転送スイッチ3がONされ、フォトダイオード2に蓄積された光信号が画素アンプ6のフローティングゲートに転送される。このとき、PSEL信号はHであるため、上述のソースフォロワ回路は動作状態となっており、垂直出力線22上に画素アンプ6のフローティングゲートの電位に応じた「光信号+ノイズ信号」の出力がなされる。従って、垂直出力線22に出力された「光信号+ノイズ信号」が転送ゲート25を介して蓄積容量CTS27に蓄積される。
時刻t10では、PTX信号がLとなり、転送スイッチ3がOFFされ、画素アンプ6のフローティングゲートへの転送動作が終了する。
時刻t11では、PTS信号がLとなり、転送ゲート25がOFFされ、蓄積容量CTS27への蓄積動作が終了する。
このように、t9〜t10の期間を内包するt8〜t11の間に、PTS信号をHにすることによって、蓄積容量CTS27が垂直出力線22と接続され、「光信号+ノイズ信号」が蓄積容量CTS27に保持される。
以上のようにして、1行分の「ノイズ信号」とフォトダイオード2で発生した「光信号+ノイズ信号」が、CTN26及びCTS27にそれぞれ蓄積される。
次に、不図示の水平シフトレジスタで制御される制御パルスPHに応じて、これら2つの信号が容量CHN30及びCHS31にそれぞれ転送される。
そして、差動増幅器32によって、容量CHN30及びCHS31に蓄積された「ノイズ信号」及び「光信号+ノイズ信号」が、「光信号+ノイズ信号」−「ノイズ信号」=光信号となって出力される。
図1において、入射光量が大きく、フォトダイオード2が飽和すると、転送スイッチ3がOFFされていても、飽和した電荷が浮遊拡散層FD7に溢れ出る場合がある。この場合、図7(a)に示すように、S信号は飽和レベルに達しているため、それ以上の信号レベルになることはない。従って、S信号は、浮遊拡散層FD7への漏れ込む電荷の有無にかかわらず、信号レベルが一定となる。一方、N信号は、図2のAに示す浮遊拡散層FD7のリセット完了時から、図2のBに示すPTN信号による蓄積容量CTN26への転送完了までの蓄積時間Tn1に行われる。蓄積時間Tn1は、浮遊拡散層FD7のN信号に相当する電荷が蓄積容量CTN26に略完全に転送されるのに十分な時間であり、かつ、読出時間を短くするために、極力短い期間が設定される。蓄積時間Tn1の間にフォトダイオード2が飽和するほどの光量が入射すると、溢れ出てくる電荷によって浮遊拡散層FD7及び電荷転送先の蓄積容量CTN26の電荷量がリセットレベルを維持することができずに増加する。その結果、図7(b)に示すように、S信号とN信号の差分信号である出力信号が、N信号の増加に従って急激に減少し、高輝度黒沈み現象が発生する。
図3は、図1の撮像部における第2の駆動タイミングを示すタイミングチャートを示す図である。図2と同様の動作については、その説明を省略する。
図3において示される第2の駆動タイミングは、高輝度黒沈み現象の発生時に、第1の駆動タイミングとともに用いられる駆動タイミングである。
図3に示される第2の駆動タイミングにおけるリセット完了時A’からN信号転送終了時B’までの期間Tn2は、第1の駆動タイミングにおける蓄積時間Tn1よりも長くなるように設定されている。N信号転送終了タイミングB’以降のタイミングは、Tn2−Tn1の分だけ後ろにシフトしている。
図3のように、第2の駆動タイミングを用いる第2の撮像の場合には、第1の駆動タイミングを用いる第1の撮像よりもN信号の転送時間が長く設定されている。そのため、フォトダイオード2の飽和による電荷溢れが起こりやすくなっている。即ち、第2の撮像時の出力画像における黒沈み発生領域は、第1の撮像時よりも大きくなる。
なお、本発明の好適な実施の形態においては、後述するように第1の撮像における第1の撮像画像と第2の撮像における第2の撮像画像との差分画像を用いる。そのため、第1の駆動タイミングを用いた第1の撮像時と、第2の駆動タイミングを用いた第2の撮像時とで、露光時間を実質的に同一にする。従って、第1の撮像時には、Tn2−Tn1の分だけブランキング期間を設け、両撮像時の露光時間を合わせておく。
図4は、本実施形態の原理を説明するための図である。
図4(a)は、図2において説明した第1の駆動タイミングを用いた第1の撮像時において高輝度黒沈み現象が発生した画像の一例である。
図4(b)は、図3において説明した第2の駆動タイミングを用いた第2の撮像時において高輝度黒沈み現象が発生した画像の一例であり、図4(a)と同じ被写体を撮影したものである。図4(b)に示す第2の撮像時の第2の撮像画像の方が、図4(a)に示す第1の撮像時の第1の撮像画像よりも、黒沈みの発生領域が大きくなっていることが分かる。
図4(c)は、図4(a)の第1の撮像画像から図4(b)の第2の撮像画像を差分した差分画像である。第1の撮像と第2の撮像では、露光時間が略同一であるため、一般の被写体に対しては両撮像の差異は殆ど発生しない。そのため、図4(c)に示す差分画像おいては、0(黒レベル)近傍の値となっている。これに対し、黒沈みが発生している領域は、図4(a)と図4(b)とでその大きさが相違しているため、図4(a)では黒沈みが生じていないが図4(b)では黒沈みが生じている領域は、図4(c)ではプラスの出力となる。また、図4(a)及び図4(b)の両方で黒レベルまで黒沈みしている領域は、図4(c)では0(黒レベル)近傍の値となる。以上により、図4(c)に示すように、図4(a)と図4(b)との差分画像は、高輝度被写体を中心にドーナツ状の出力が存在する画像となる。
ここで、図4(c)のドーナツ状の出力に囲まれた閉領域(0近傍の値を持つ領域)は、黒沈みが発生している領域であると判別することができる。そのため、この閉領域のアドレスを記憶し、図4(a)の第1の撮像画像の同アドレスの出力値を飽和レベルの値に置き換えればよい。黒沈みが発生している領域及びその周辺は、十分に飽和している領域であると考えられるため、このように置き換える値は飽和レベルの値でよい。
なお、上記の説明では、第1の撮像画像の所定の領域の出力値を飽和レベルの値に置き換えたが、第2の撮像画像の所定の領域の出力値を飽和レベルの値に置き換えてもよい。すなわち、図4(b)で黒沈みが生じている領域は、図4(c)におけるプラスの出力がなされた領域と、この領域により囲まれた閉領域の両方に対応する。従って、図4(c)においてプラスの出力がなされた領域とその閉領域とを合わせた領域のアドレスを記憶し、図4(b)に示す第2の撮像画像の同アドレスの出力値を飽和レベルの値に置き換えてもよい。後述する図5のフローチャートにおいても同様である。
図5は、本発明の好適な実施の形態に係る撮像部の動作を示すフローチャートを示す図である。なお、以下の処理は、例えば、システム制御部214がROM215に記憶されたプログラム等を実行することによって行われうる。
ステップS101では、第1の駆動タイミングによる第1の撮像を行う。
ステップS102では、ステップS101で撮像した画像内で、飽和レベルに達している領域が存在するか否かを判定する。飽和レベルに達している領域があると判定した場合には(ステップS102で「Yes」)、ステップ103に進み、飽和レベルに達している領域がないと判定した場合には(ステップS102で「No」)、ステップ108に進む。
ステップS103では、第2の駆動タイミングによる第2の撮像を行う。
ステップS104では、第1の撮像で得られた第1の撮像画像から第2の撮像で得られた第2の撮像画像を差し引いた差分画像を生成する。
ステップS105では、ステップS104で生成した差分画像中に設定値以上の出力値を有する領域が存在するか否かを判定する。差分画像中に設定値以上の領域があると判定した場合には(ステップS105で「Yes」)、ステップS106に進み、差分画像中に設定値以上の領域がないと判定した場合には(ステップS105で「No」)、ステップS108に進む。
ステップS106では、ステップS104で生成した差分画像内の設定値以上の出力値を持つ領域で囲まれた閉領域のアドレスを記憶する。
ステップS107では、ステップS101で得られた第1の撮像画像におけるステップS106で記憶したアドレスの出力値を本撮像部の飽和レベルに相当する値に置き換えて、第1の撮像画像を補正する。
ステップS108では、ステップS105で差分画像中に設定値以上の領域があると判定された場合には、補正した第1の撮像画像を出力画像として出力する。一方、ステップS105で差分画像中に設定値以上の領域がないと判定された場合には、ステップS101で取得した第1の撮像画像を出力画像としてそのまま出力する。
なお、図5では、まず始めに撮影画面内に飽和部分があるか否かを判定し、飽和部分があった場合にのみ高輝度黒沈み判定を行ったが、本発明はこれに限定されない。例えば、飽和部分の有無の判定は、数フレームに1回としてもよいし、飽和部分の有無の判定を行わずに、毎フレームで必ず高輝度黒沈みの判定を行ってもよい。
次に、本発明の好適な実施の形態に係る撮像部を組み込んだ撮像システムについて説明する。図6は、本発明の好適な実施の形態に係る撮像システムを示す図である。
本実施形態に係る撮像システムは、光学系201と撮像装置により構成されている。本実施形態に係る撮像装置は、メカニカルシャッタ(図6では「メカシャッタ」と表す)202、上記の実施形態に係る撮像部203、AGC回路204、A/D変換器205、タイミング信号発生回路206及び駆動回路207を備える。本実施形態に係る撮像装置はまた、信号処理回路208、画像メモリ209、画像記録媒体(図6では「記録媒体」と表す)210、記録回路211、画像表示装置212、表示回路213、システム制御部214を備える。本実施形態に係る撮像装置はまた、不揮発性メモリ(ROM)215及び揮発性メモリ(RAM)216を備える。
光学系201は、レンズ及び絞りを有する。AGC回路204は、アナログ信号処理を行う。A/D変換器205は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミング信号発生回路206は、撮像部203とAGC回路204とA/D変換器205とを動作させる信号を発生する。駆動回路207は、光学系201とメカニカルシャッタ202と撮像部203とを駆動する。信号処理回路208は、撮影した画像データに必要な信号処理を行う。例えば、信号処理回路208は、差分画像を生成する差分画像生成手段として機能しうる。また、例えば、信号処理回路208は、差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域があるか否かを判定する画像領域判定手段、その判定した領域を抽出する画像領域判定手段抽出手段としても機能しうる。また、例えば、信号処理回路208は、撮像画像内の画素信号の値を設定値へ置き換える画像補正手段としても機能しうる。画像メモリ209は、信号処理された画像データを記憶する。画像記録媒体210は、撮像装置から取り外し可能な記録媒体である。記録回路211は、信号処理された画像データを画像記録媒体210に記録する。画像表示装置212は、信号処理された画像データを表示する。表示回路213は、画像表示装置212に画像を表示させる。システム制御部214は、撮像装置の各部を制御する。ROM215は、システム制御部214で実行される制御プログラム、プログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データ及びキズアドレス等の補正データを記憶する。RAM216は、ROM215に記憶されたプログラム、制御データ及び補正データを転送して記憶しておき、システム制御部214が撮像装置を制御する際に使用する。
以下、上述のように構成された撮像装置を用いてメカニカルシャッタ202を使用した撮影動作について説明する。
撮影動作に先立ち、撮像装置の電源投入時等のシステム制御部214の動作開始時において、ROM215から必要なプログラム、制御データ及び補正データがRAM216に転送される。これらのプログラムやデータは、システム制御部214が撮像装置を制御する際に使用される。また、必要に応じて、追加のプログラムやデータがROM215からRAM216に転送されたり、システム制御部214が直接ROM215内のデータを読み出して使用したりする。
まず、光学系201は、システム制御部214からの制御信号により、絞りとレンズを駆動して、適切な明るさに設定された被写体像を撮像部203上に結像させる。
次に、メカニカルシャッタ202は、静止画撮影時においては、システム制御部214からの制御信号により、必要な露光時間となるように撮像部203の動作に合わせて撮像部203を遮光するように駆動される。この時、撮像部203が電子シャッタ機能を有する場合は、メカニカルシャッタ202と併用して、必要な露光時間を確保してもよい。なお、動画撮影時及び静止画撮影時で、メカシャッタ202を用いずに撮像部203の電子シャッタ機能のみで露光時間を制御するモードでの撮影時においては、撮影動作中、メカシャッタ202は常に開いた状態を維持させておく。
撮像部203は、システム制御部214により制御されるタイミング信号発生回路206が発生する動作パルスに基づいた駆動パルスにより駆動され、被写体像を光電変換により電気信号に変換してアナログ画像信号として出力する。撮像部203から出力されたアナログの画像信号は、システム制御部214により制御されるタイミング信号発生回路206が発生する動作パルスにより、AGC回路204でクロック同期性ノイズを除去し、A/D変換器205でデジタル画像信号に変換される。
次に、システム制御部214により制御される信号処理回路208において、図5のフローチャートで説明したように、差分画像の生成、黒沈み領域の抽出及びその領域の補正等の一連の黒沈み抑制処理を行う。また、デジタル画像信号に対して、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等を行う。
画像メモリ209は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶したりするために用いられる。また、画像メモリ209は、図5のフローチャートでの説明における「第1の撮像画像」、「第2の撮像画像」及び信号処理回路208における差分処理によって生成された差分画像を一時的に記憶することができる。
信号処理回路208で信号処理された画像データや画像メモリ209に記憶されている画像データは、記録回路211において画像記録媒体210に適したデータ(例えば、階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて画像記録媒体210に記録される。また、このような画像データは、信号処理回路208で解像度変換処理が行われた後に、表示回路213において画像表示装置212に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換され、画像表示装置212に表示されてもよい。
ここで、信号処理回路208においては、システム制御部214からの制御信号により信号処理をせずにデジタル画像信号をそのまま画像データとして、画像メモリ209や記録回路211に出力してもよい。また、信号処理回路208は、システム制御部214から要求があった場合に、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報、例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報、あるいは、それらから抽出された情報をシステム制御部214に出力する。更に、記録回路211は、システム制御部214から要求があった場合に、画像記録媒体210の種類や空き容量等の情報をシステム制御部214に出力する。
更に、画像記録媒体210に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。システム制御部214からの制御信号により記録回路211は、画像記録媒体210から画像データを読み出し、同じくシステム制御部214からの制御信号により信号処理回路208は、画像データが圧縮画像であった場合には、画像伸長処理を行い、画像メモリ209に記憶する。画像メモリ209に記憶されている画像データは、信号処理回路208で解像度変換処理を実施された後、表示回路213において画像表示装置212に適した信号に変換されて画像表示装置212に表示される。
なお、本発明に係る撮像装置は、1フレーム中に第1の撮像及び第2の撮像の2回の撮像を行い、各フレーム毎に高輝度黒沈みの判定及び補正を行う構成としてもよい。或いは、連続する2フレームのそれぞれを第1、第2の撮像として前フレームの画像との比較から黒沈み部分を求めるような構成としてもよい。
また、図4を用いて説明した本実施形態の原理の説明においては、黒沈み画像の補正領域として、差分画像に出力がある閉領域のアドレスを用いるとした。しかしながら、撮像画像のばらつき等を考慮し、この閉領域よりもひと回り大きな領域を補正領域として設定してもよい。
以上説明したように、本発明の好適な実施の形態では、N信号(リセット信号)の転送時間を変えた2つの画像の差分画像から、高輝度被写体による黒沈み現象が発生している領域を判別し、該当領域の出力値を飽和レベルへと置き換える。このような構成により、余分な構成要素を追加することがなく、固体撮像素子としての基本性能を落とさないで、高輝度黒沈み現象の発生を抑えることができる。
本発明の好適な実施の形態に係る撮像部の回路図である 図1の撮像部における第1の駆動タイミングを示すタイミングチャートを示す図である。 図1の撮像部における第2の駆動タイミングを示すタイミングチャートを示す図である。 本実施形態の原理を説明するための図である。 本発明の好適な実施の形態に係る撮像部の動作を示すフローチャートを示す図である。 本発明の好適な実施の形態に係る撮像システムを示す図である。 出力信号レベルの推移を示す図である。
符号の説明
2 フォトダイオード
26、27 蓄積容量
208 信号処理回路

Claims (8)

  1. 光電変換部を有する画素部を有し、前記画素部により生成された光信号及びノイズ信号の差分信号に基づいて撮像画像を出力する撮像装置であって、
    前記ノイズ信号が第1の蓄積時間で蓄積された第1の撮像画像と、前記ノイズ信号が前記第1の蓄積時間とは異なる第2の蓄積時間で蓄積された第2の撮像画像との差分画像を生成する差分画像生成手段と、
    前記差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域を抽出する画像領域抽出手段と、
    前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、少なくとも前記画像領域抽出手段により抽出された領域に対応する領域内の画素信号を補正する画像補正手段と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記画像補正手段は、前記第2の蓄積時間が前記第1の撮像画像よりも長い場合、前記第1の撮像画像のうち前記画像領域抽出手段により抽出された領域に対応する領域により囲まれた領域の画素信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像補正手段は、前記第2の蓄積時間が前記第1の撮像画像よりも長い場合、前記第2の撮像画像のうち前記画像領域抽出手段により抽出された領域に対応する領域及びその対応する領域により囲まれた領域の画素信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記画像補正手段は、前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、前記画像領域抽出手段により抽出された領域に対応する領域を包含する領域内の画素信号を補正することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の撮像画像の露光時間と前記第2の撮像画像の露光時間とは、実質的に同一であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記差分画像内に画素信号の絶対値が設定値以上である領域があるか否かを判定する画像領域判定手段を更に備え、
    前記画像補正手段は、前記画像領域判定手段による判断結果に応じて前記設定値への置き換えを行うことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 光学系と、
    請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    を備える撮像システム。
  8. 光電変換部を有する画素部を有し、前記画素部により生成された光信号及びノイズ信号の差分信号に基づいて撮像画像を出力する撮像装置の制御方法であって、
    前記ノイズ信号が第1の蓄積時間で蓄積された第1の撮像画像から、前記ノイズ信号が前記第1の蓄積時間間とは異なる第2の蓄積時間で蓄積された第2の撮像画像を差分した差分画像を生成する工程と、
    前記差分画像から画素信号の絶対値が設定値以上である領域を抽出する工程と、
    前記第1の撮像画像及び前記第2の撮像画像の少なくとも一方において、少なくとも抽出された前記領域に対応する領域内の画素信号を補正する工程と、
    を含むことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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