JP5106055B2 - 撮像装置及びそのフリッカ検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動画撮影時に撮像素子の信号読み出しにおいてフリッカを検出する撮像装置及びそのフリッカ検出方法に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置においては、固体撮像素子として低電圧、低消費電力等の点からCMOSイメージセンサが使用され、近年その使用頻度も増してきている。
ところで、撮影環境の光源に蛍光灯など点滅する光源がある場合、撮像装置の撮影画像はその光源によるフリッカの影響を受ける。特に、CMOSイメージセンサにおいては、画素信号の読み出しが走査ライン毎に順次行われるため、走査ライン毎に読み出し開始の時刻がずれ、露光時間が異なることが知られている。
このため、走査ラインが行毎である場合、発生するフリッカは、図5に示す画像のように、画面垂直方向に出力が変化するラインフリッカとなる。図5はラインフリッカの発生を示す図である。
このようなフリッカによる影響を除去もしくは低減させるために、フリッカを検出して補正する方法として、次のようなものが知られている。例えば、1フレーム内の所定ライン毎の画素信号レベルを積算し、過去の複数フレームにおける同一位置のラインの積算結果を用いることで、フリッカを検出するものが提案されている(特許文献1参照)。また、1フレーム内においてライン毎に画素レベルを積算してライン明度を算出し、ライン明度の垂直方向の変動周期を検出することで、フリッカを検出するものも提案されている(特許文献2参照)。
特許第3476400号公報 特開2004−260574号公報
しかしながら、特許文献1においては、フリッカを検出するために少なくとも2フレーム以上の撮像画像が必要であり、またフリッカ検出のために複数フレームの積算値を用いるため、処理時間も長くかかり撮影時間が余計にかかってしまうことになった。
また、フリッカ検出に用いる画像と実際の撮影画像の撮影時刻には、必ず時間差が発生するため、その間にフリッカの状態が変化してしまうと、正しくフリッカパターンを除去できないおそれもあった。
また、特許文献2においては、図5のように被写体が“均一輝度面”である場合、その信号振幅から精度良くフリッカパターンを検出することは可能だが、現実的には撮影画面内には様々な被写体が存在しており、“均一輝度面”であることは極めて稀である。よって、撮影された画像から、その画像の持つフリッカパターンを検出することは、通常困難であった。
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、被写体の状態や撮影シーンに依らず、短時間でより精度良くフリッカを検出することができる撮像装置及びそのフリッカ検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、光電変換により電荷を生成して蓄積する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する浮遊拡散部とを有する複数の画素部が二次元に配置された撮像素子を用いた撮像装置であって、前記二次元に配置された複数の画素部のうち一部の列または行からなる所定範囲内の画素部の前記光電変換部にし一括でリセットを行う第1のリセットと、前記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部を除く前記二次元に配置された複数の画素部の前記光電変換部に対し所定単位毎に順次リセットを行う第2のリセットと、を行うリセット手段と、前記第1のリセットが行われてから当該第1のリセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記浮遊拡散部に一括で転送する第1の転送と、前記第2のリセットが行われてから当該第2のリセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記所定単位毎に前記浮遊拡散部に順次転送する第2の転送と、を行う転送手段と、前記第1の転送を行って得られた画素信号と前記第2の転送を行って得られた画素信号との差分情報に基づいてフリッカを検出する検出手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置のフリッカ検出方法は、光電変換により電荷を生成して蓄積する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する浮遊拡散部とを有する複数の画素部が二次元に配置された撮像素子を用いた撮像装置のフリッカ検出方法であって、前記二次元に配置された複数の画素部のうち、一部の列または行からなる所定範囲内の画素部の前記光電変換部に対し、一括でリセットを行う一括リセットステップと、前記一括リセットステップでリセットが行われてから当該リセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記浮遊拡散部に一括で転送する一括転送ステップと、前記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部を除く、前記二次元に配置された複数の画素部の前記光電変換部に対し、所定単位毎に順次リセットを行う順次リセットステップと、前記順次リセットステップでリセットが行われてから当該リセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記所定単位毎に前記浮遊拡散部に順次転送する順次転送ステップと、前記一括転送ステップで転送を行って得られた画素信号と前記順次転送ステップで転送を行って得られた画素信号との差分情報に基づいてフリッカを検出する検出ステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の状態や撮影シーンに依らず、短時間でより精度良くフリッカを検出することができる。
本発明の撮像装置及びそのフリッカ検出方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の撮像装置は、動画/静止画撮影を選択して行えるデジタルカメラに適用される。
撮像装置は、レンズおよび絞りからなる光学系1、フォーカルプレーン式のメカニカルシャッタ(メカシャッタ)2および撮像素子3を有する。動画/静止画撮影モードを切り替える撮影モード切替SW(図示せず)により静止画撮影モードが選択された際、メカシャッタ2は、先幕および後幕の走行時刻の差により撮像素子への露光時間を制御する。また、動画撮影モードが選択された際、メカシャッタ2は全開となり、撮像素子3へ常に光が導光される状態となる。
撮像素子3は、CMOSイメージセンサであり、一部の画素について、他の画素とは読み出し方法を異ならせることが可能である。具体的に、本実施形態においては、撮像素子3は、ローリング読み出し可能な画素部と一括リセット一括転送読み出し可能な画素部とを有している。なお、この異なる読み出し方法により得られた画素情報を基に、後述するフリッカの検出が可能となる。
また、撮像装置は、アナログ信号処理を行うCDS回路4、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器5およびタイミング信号発生回路6を有する。タイミング信号発生回路6は、撮像素子3、CDS回路4およびA/D変換器5を動作させる信号を発生する。また、撮像装置は、光学系1、メカニカルシャッタ2および撮像素子3の駆動回路7、撮影した画像データに必要な信号処理を行う信号処理回路8、および信号処理された画像データを記憶する画像メモリ9を有する。
また、撮像装置は、撮像装置から取り外し可能な画像記録媒体10、信号処理された画像データを画像記録媒体10に記録する記録回路11、信号処理された画像データを表示する画像表示装置12、および画像表示装置12に画像を表示する表示回路13を有する。また、撮像装置は、撮像装置全体を制御するシステム制御部14、不揮発性メモリ(ROM)15および揮発性メモリ(RAM)16を有する。
不揮発性メモリ(ROM)15には、システム制御部14で実行される制御方法を記述したプログラム、およびこのプログラムを実行する際に使用されるパラメータやテーブル等の制御データが記憶される。揮発性メモリ(RAM)16には、不揮発性メモリ15に記憶されたプログラム、制御データおよび補正データが転送されて記憶される。揮発性メモリ(RAM)16は、システム制御部14が撮像装置を制御する際に使用される。
上記構成を有する撮像装置において、動画撮影モードが選択された場合の動作について説明する。ここで、撮影動作に先立ち、撮像装置の電源投入時など、システム制御部14の動作開始時において、不揮発性メモリ15から必要なプログラム、制御データ等を揮発性メモリ16に転送して記憶しておくものとする。これらのプログラムやデータは、システム制御部14が撮像装置を制御する際に使用される。また、システム制御部14は、必要に応じて、追加のプログラムやデータを不揮発性メモリ15から揮発性メモリ16に転送したり、不揮発性メモリ15内のデータを直接読み出して使用する。
まず、駆動回路7は、システム制御部14からの制御信号に従って、絞りとレンズからなる光学系1を駆動し、また、メカニカルシャッタ2を全開とする。そして、光学系1は、適切な明るさに設定された被写体像を撮像素子3に結像させる。
撮像素子3は、システム制御部14により制御されるタイミング信号発生回路6が発生する動作パルスを元にした駆動パルスで駆動され、被写体像を光電変換により電気信号に変換してアナログ画像信号として出力する。なお、撮像素子3の駆動方法については後述する。
撮像素子3から出力されたアナログ画像信号は、システム制御部14により制御されるタイミング信号発生回路6が発生する動作パルスに従って、CDS回路4でクロック同期性ノイズが除去され、A/D変換器5でデジタル画像信号に変換される。
一旦、デジタル画像は画像メモリ9に記憶されると、システム制御部14により制御される信号処理回路8において、デジタル画像信号に対し、色変換、ホワイトバランス、ガンマ補正等の画像処理、解像度変換処理、画像圧縮処理等が行われる。
画像メモリ9は、信号処理中のデジタル画像信号を一時的に記憶したり、信号処理されたデジタル画像信号である画像データを記憶するために用いられる。信号処理回路8で信号処理された画像データや画像メモリ9に記憶されている画像データは、記録回路11において画像記録媒体10に適したデータ(例えば、階層構造を持つファイルシステムデータ)に変換されて画像記録媒体10に記録される。また、信号処理回路8で解像度変換処理が行われた後、画像データは、表示回路13において画像表示装置12に適した信号(例えばNTSC方式のアナログ信号等)に変換され、画像表示装置12で表示される。
信号処理回路8は、システム制御部14から要求があった場合、信号処理の過程で生じたデジタル画像信号や画像データの情報をシステム制御部14に出力する。例えば、画像の空間周波数、指定領域の平均値、圧縮画像のデータ量等の情報、あるいはそれらから抽出された情報が出力される。さらに、信号処理回路8は、CMOSイメージセンサ3内の異なる読み出し方法で得られた画像信号から演算を行い、フリッカ情報の生成も行う。また、信号処理回路8は、得られたフリッカ情報をもとに、ライン毎に画像補正を行い、フリッカによる影響を低減させる画像処理も行う。記録回路11は、システム制御部14から要求があった場合、画像記録媒体10の種類や空き容量等の情報をシステム制御部14に出力する。
また、画像記録媒体10に画像データが記録されている場合の再生動作について説明する。記録回路11は、システム制御部14からの制御信号に従って、画像記録媒体10から画像データを読み出す。信号処理回路8は、同じくシステム制御部14からの制御信号に従って、画像データが圧縮画像であった場合、画像伸長処理を行い、画像メモリ9に記憶する。画像メモリ9に記憶されている画像データは、信号処理回路8で解像度変換処理が行われた後、表示回路13において画像表示装置12に適した信号に変換され、画像表示装置12で表示される。
つぎに、本実施形態におけるCMOSイメージセンサ3およびその駆動方法について詳細に説明する。図2はCMOSイメージセンサ3の概略的構成を示す図である。図2では、簡略化のために、単位画素(画素部)101が3行×3列のみ配置された画素構成が示されているが、実際には撮影画面として多数の画素が二次元に配置されている。
また、同図において、左1列に位置する画素については他の画素と異なり、転送スイッチ103およびリセットスイッチ107のゲートの接続先がそれぞれ転送パルスφTX0およびリセットパルスφRES0となっている。また、この左1列の画素は、最終的な画像データとして出力される領域に位置するものでないので、駆動方法の違いによって支障をきたすものではない。
フォトダイオード(PD)102は、光電変換部として、光を電荷に変換する。転送スイッチ103は、左1列に位置する画素については転送パルスφTX0、それ以外の画素については転送パルスφTXによって、PD102で発生した電荷を後述する蓄積領域(フローティングデフュージョン:FD)104に転送する。浮遊拡散部である蓄積領域(FD)104は、電荷を一時的に蓄積しておく。増幅MOSアンプ105はソースフォロアとして機能する。
選択スイッチ106は選択パルスφSELによって画素を選択する。リセットスイッチ107は、左1列に位置する画素についてはリセットパルスφRES0、それ以外の画素についてはリセットパルスφRESによって、FD104に蓄積された電荷を除去する。
ここで、FD104、増幅MOSアンプ105および後述する定電流源109でフローティングディフュージョンアンプが構成され、選択スイッチ106で選択された画素の信号電荷が電圧に変換され、信号出力線108を経て読み出し回路113に出力される。定電流源109は増幅MOSアンプ105の負荷となる。
列選択スイッチ110は、水平走査回路114によって駆動され、読み出し回路113からの出力信号を選択する。出力アンプ111は、読み出し回路113からの出力信号を撮像素子3の外部に出力する。また、垂直走査回路(シフトレジスタ)112は、スイッチ103、106、107を選択するためものである。読み出し回路113は、信号出力線108に発生した出力信号を一時的に保持する。水平走査回路114は、読み出し回路113の列毎の出力となる画素出力を出力アンプ111に順次出力する。
なお、パルス信号であるφTX、φRES、φSELについて、垂直走査回路112によって選択された、例えばn番目の走査ラインに印加するパルス信号をそれぞれφTXn、φRESn、φSELnと記述する。また、パルス信号φTX0、φRES0については、走査ラインのn番目にかかわらず、各走査ラインに同パルス信号が印加される。
つぎに、動画撮影モードにおける撮像素子の駆動動作について説明する。図3は撮像素子3の駆動動作を示すタイミングチャートである。本実施形態では、CMOSイメージセンサ3内の画素を、ローリング読み出しを行う画素と一括リセット一括転送読み出しを行う画素とに、1フレーム中で分けて駆動することにより、駆動方法の違いから得られる出力結果を基に、フリッカが検出可能である。
まず、ローリング読み出しが行われる左1列以外の画素の駆動について説明する。垂直走査回路112は、nラインにおいて、時刻t11からt12の期間、リセットパルスφRESnと転送パルスφTXnを印加し、転送スイッチ103およびリセットスイッチ107をオンにする。そして、垂直走査回路112は、nラインの左1列目以外のPD102とFD104に蓄積されている不用電荷を、所定単位毎(ライン毎)に順次リセットを行って除去するリセット動作を行う。
時刻t12で転送スイッチ103がオフになると、PD102で発生した光電荷を所定時間Tint1だけ蓄積する蓄積動作が開始される。ここで蓄積動作が開始されるPD102は、左1列以外に位置するものであり、左1列に位置するPD102については、後述するタイミングで蓄積が開始されることになる。
つぎに、垂直走査回路112は、所定時間Tint1である所定時間経過後の時刻t17において、転送パルスφTXnを印加し、転送スイッチ103をオンにし、PD102に蓄積された光電荷をFD104に転送する転送動作を行う。
なお、この転送動作に先んじて、リセットスイッチ107をオフにする必要があり、時刻t12で転送スイッチ103と同時にオフにしている。ここで、左1列以外の画素については、リセット動作終了の時刻t12から転送終了の時刻t17までの所定時間Tint1が蓄積時間となる。
nラインの転送動作終了後、垂直走査回路112は、時刻t18において選択パルスφSELnを印加して選択スイッチ106をオンにすることにより、FD104に保持されたnラインの電荷が電圧に変換され、読み出し回路113に出力される。読み出し回路113で一時的に保持された信号が水平走査回路(HSR)114によって時刻t19より順次出力される。
nラインでリセットパルスφTXnを印加後、nラインの次の行となるn+1ラインに対しても同様の動作が行われる。すなわち、n+1ラインに対し、所定時間後の時刻t13に、nラインと同様、各ラインに対応したパルス信号の印加が開始され、nラインと同蓄積時間となる所定時間Tint1で電荷が蓄積された後、その信号が順次出力され、読み出される。さらに、その次の行となるn+2ラインに対しても、時刻t15に、nライン、n+1ラインと同様の動作が行われる。
一方、左1列目の画素については、一括リセット一括転送で読み出しが行われる。この左1列に位置する所定範囲内の画素の駆動について説明する。まず、特定のラインに限らず、全ライン共通に同時間にリセット動作が行われる。
垂直走査回路112は、時刻t15からt16の期間、リセットパルスφRES0と転送パルスφTX0を印加し、左1列に位置する画素の転送スイッチ103およびリセットスイッチ107をオンにする。そして、垂直走査回路112は、PD102とFD104に蓄積されている不用電荷を除去するリセット動作を行う。なお、このリセット動作は全ラインで同時刻に行われる。
時刻t16で転送スイッチ103がオフになると、PD102で発生した光電荷を所定時間Tint0だけ蓄積する蓄積動作が開始される。
つぎに、垂直走査回路112は、所定時間Tint0である所定時間経過後の時刻t17において、転送パルスφTX0を印加し、転送スイッチ103をオンにし、PD102に蓄積された光電荷をFD104に転送する転送動作を行う。この転送動作も全ラインで同時刻に行われる。
全ライン同時に行われた転送動作の終了、および各ラインからの読み出しのタイミングについては、前述したローリング読み出しが行われた画素と同じである。すなわち、各ラインにおいて、一括リセット一括転送が行われる画素は、一旦FD104に保持されてから、同ライン上にあるローリング読み出しが行われる画素と同タイミングで、一ライン上の画素信号としてFD104から読み出し回路113に読み出される。こうして得られた画素信号は、ライン毎で読み出し時刻が異なることもなく、全ラインについて蓄積時間、およびその時刻も同じである画素信号となる。
このような駆動動作により、一枚の撮影画像からローリング読み出しが行われた画素の信号と、一括リセット一括転送読み出しが行われた画素の信号が得られる。
信号処理回路8は、このようにして読み出された画素信号の演算処理を行い、フリッカ情報の検出を行う。すなわち、信号処理回路8は、上記演算処理において、左1列に位置する一括リセット一括転送読み出しが行われた画素の出力(画素信号)と、その画素に近接するローリング読み出しが行われた画素の出力(画素信号)との減算処理をライン毎に行う。この減算処理の結果、所定の閾値以上の差があって、この差(差分情報)が順次転送が行われる行のラインに対して垂直方向に周期性を有する場合、信号処理回路8は、フリッカによる影響があると判定する。
フリッカが存在する場合、ライン毎で読み出し時刻に差が発生している画素信号では、その時刻の差によるフリッカがライン毎に乗る。一方、ライン毎で読み出し時刻に差が無い画素信号では、ライン毎にフリッカが乗らない。このため、上記減算処理を行ってその差分情報を算出することにより、フリッカを検出することが可能である。また、近接する画素間の出力を用いることで、フリッカの検出に必要な差分情報を簡単に得ることができる。このように、フリッカの検出を容易に行うことができる。また、検出されたフリッカの量をライン毎に画素信号から減ずることで、フリッカの影響を除去することができる。
図4は信号処理回路8におけるフリッカ情報検出処理手順を示すフローチャートである。まず、信号処理回路8は、変数nに値1をセットする(ステップS1)。そして、信号処理回路8は、画像メモリ9に記憶された撮影画像のnライン目の画像を読み出す(ステップS2)。
そして、信号処理回路8は、読み出されたnライン目の画像のうち、左1列に位置する画素の出力(一括リセット一括転送読み出しの画素出力)から、その画素に近接する画素の出力(ローリング読み出しの画素出力)を減算する(ステップS3)。この減算の結果、両画素出力間の差分値が得られ、画像メモリ9に記憶される。
信号処理回路8は、変数nが総ライン数Nを超えたか否かを判別する(ステップS4)。総ライン数Nを超えていない場合、信号処理回路8は、変数nに値1を加え(ステップS5)、ステップS2に戻り、同様の処理を行う。
一方、変数nが総ライン数Nを超えた場合、信号処理回路8は、画像の垂直方向に周期性があるか否かを判別する(ステップS6)。すなわち、信号処理回路8は、画像メモリ9に記憶された各ラインの差分値を参照し、この差分値が所定の閾値以上の値であって、順次転送が行われる行のラインに対して垂直方向に対して周期性を有するか否かを判別する。
差分値が画像の垂直方向に周期性を有する場合、信号処理回路8は、フリッカが発生していると判定し(ステップS7)、本処理を終了する。一方、差分値が画像の垂直方向に周期性を有しない場合、信号処理回路8は、フリッカが発生していないと判定し(ステップS8)、本処理を終了する。
このように、CMOSイメージセンサ3内で画素の駆動方法を異ならせて読み出すことにより、一枚の撮影画像で、その駆動方法による画素の読み出しの時刻の差から得られる、画素出力の差分情報を基に、フリッカ情報の検出が可能となる。
また、上記実施形態においては、一括リセット一括転送読み出しを行う所定範囲内の画素の列を左1列としていたが、これに限られるものではない。つまり、光が導光される有効画素領域以外の画素の列であればよく、有効画素領域外の画素の位置および列数は特に限定されない。これにより、有効画素領域を確保しつつ、フリッカを精度良く検出することができる。
また、列間引きによる画像撮影が行われる撮像装置の場合、間引かれる列を一括リセット一括転送読み出しが行われる画素の列とし、間引かれない列をローリング読み出しが行われる画素の列とする構成としてもよく、同様にフリッカを検出することができる。これにより、有効画素領域を効率的に活用することができ、一括リセット一括転送読み出しが行われる画素領域を有効画素領域とは別に設けなくて済む。
また、行間引きによる画像撮影が行われる撮像装置の場合、間引かれる行を一括リセット一括転送読み出しが行われる画素の行とし、間引かれない行をローリング読み出しが行われる画素の行とする構成としてもよく、同様にフリッカを検出することができる。なお、この場合、垂直走査回路により間引かれる行については、その選択を一度に同タイミングとすることで実現が可能となる。さらに、一括リセット一括転送読み出し用としてのリセットパルスφRES0と転送パルスφTX0は必要なくなる。
本実施形態の撮像装置によれば、CMOSイメージセンサ3内の画素の読み出し方法として、ローリング読み出しと一括リセット一括転送読み出しとを一枚の撮影画像で行わせる。これにより、その駆動方法による画素の読み出しの時刻の差から得られる画素出力の差分情報を基に、フリッカ情報を検出することができる。このように、被写体の状態や撮影シーンに依らず、短時間でより精度良くフリッカを検出することができる。従って、検出されたフリッカの影響を除去することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
実施の形態における撮像装置の構成を示すブロック図である。 CMOSイメージセンサ3の概略的構成を示す図である。 撮像素子3の駆動動作を示すタイミングチャートである。 信号処理回路8におけるフリッカ情報検出処理手順を示すフローチャートである。 ラインフリッカの発生を示す図である。
符号の説明
3 CMOSイメージセンサ(撮像素子)
7 駆動回路
8 信号処理回路
101 画素部
102 フォトダイオード(PD)
103 転送スイッチ
104 蓄積領域(FD)
107 リセットスイッチ

Claims (5)

  1. 光電変換により電荷を生成して蓄積する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する浮遊拡散部とを有する複数の画素部が二次元に配置された撮像素子を用いた撮像装置であって、
    前記二次元に配置された複数の画素部のうち一部の列または行からなる所定範囲内の画素部の前記光電変換部にし一括でリセットを行う第1のリセットと、前記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部を除く前記二次元に配置された複数の画素部の前記光電変換部に対し所定単位毎に順次リセットを行う第2のリセットと、を行うリセット手段と、
    前記第1のリセットが行われてから当該第1のリセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記浮遊拡散部に一括で転送する第1の転送と、前記第2のリセットが行われてから当該第2のリセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記所定単位毎に前記浮遊拡散部に順次転送する第2の転送と、を行う転送手段と、
    前記第1の転送を行って得られた画素信号と前記第2の転送を行って得られた画素信号との差分情報に基づいてフリッカを検出する検出手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記検出手段は、前記第1の転送を行って得られた画素信号と、当該画素信号を得た画素部と近接した画素部において前記第2の転送を行って得られた画素信号との差分情報に基づいてフリッカを検出することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部は、前記撮像素子の有効画素領域外に位置することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 列または行の間引き動作を行って画像が撮影される場合、前記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部は、前記間引き動作により間引かれる列または行の画素部であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 光電変換により電荷を生成して蓄積する光電変換部と、前記光電変換部で生成された電荷を蓄積する浮遊拡散部とを有する複数の画素部が二次元に配置された撮像素子を用いた撮像装置のフリッカ検出方法であって、
    前記二次元に配置された複数の画素部のうち、一部の列または行からなる所定範囲内の画素部の前記光電変換部に対し、一括でリセットを行う一括リセットステップと、
    前記一括リセットステップでリセットが行われてから当該リセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記浮遊拡散部に一括で転送する一括転送ステップと、
    前記一部の列または行からなる所定範囲内の画素部を除く、前記二次元に配置された複数の画素部の前記光電変換部に対し、所定単位毎に順次リセットを行う順次リセットステップと、
    前記順次リセットステップでリセットが行われてから当該リセットが行われた前記光電変換部に蓄積された電荷を前記所定単位毎に前記浮遊拡散部に順次転送する順次転送ステップと、
    前記一括転送ステップで転送を行って得られた画素信号と前記順次転送ステップで転送を行って得られた画素信号との差分情報に基づいてフリッカを検出する検出ステップとを有することを特徴とする撮像装置のフリッカ検出方法。
JP2007293243A 2007-11-12 2007-11-12 撮像装置及びそのフリッカ検出方法 Expired - Fee Related JP5106055B2 (ja)

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