JP2016009129A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルの支持強度を十分に確保しつつ、ベゼルなし(ベゼルレス)またはベゼル幅の狭い画像表示装置を提供する。
【解決手段】
筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする画像表示方法。
【選択図】図4
【解決手段】
筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする画像表示方法。
【選択図】図4
Description
この発明は、画像表示装置、マルチディスプレイシステムおよび画像表示方法、特に、リアプロジェクション方式の画像表示装置、マルチディスプレイシステムおよび画像表示方法に関する。
現在、大画面表示装置として、複数の画像表示装置(ディスプレイ)を縦および/または横方向に並べて配置し、一つの大画面を構成するマルチディスプレイシステムが広く普及している。マルチディスプレイシステムは、大画面での迫力のある映像ゆえに遠くからでも人目を引きつける効果があるため、デパートやショップなどでのデジタルサイネージ(電子看板)等の用途に用いられている(例えば、非特許文献1および2を参照)。
また、内蔵プロジェクターによって表示パネル上に画像を投写する背面投射(リアプロジェクション)方式の画像表示装置においても、さまざまなマルチディスプレイシステムが提案されている(例えば、特許文献1および2を参照)。
"マルチサイネージ(18面マルチディスプレイ)|シャープディスプレイソリューション ウェブショールーム"、[online]、[平成26年6月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.sharp.co.jp/business/btob_showroom/ws/multi/multidisplay18.html〉
"PN-V601A|インフォメーションディスプレイ|法人のお客様へ(BtoB):シャープ"、[online]、[平成26年6月14日検索]、インターネット〈URL:http://www.sharp.co.jp/business/lcd-display/lineup/pnv601a_feature.html〉
ところで、従来の画像表示装置は、表示パネルの外周部に額縁(ベゼル)が存在するため、これらの画像表示装置を縦横に並べて構成されたマルチディスプレイシステムは、図1に示すように、ベゼル(額縁。図1の黒い筋)によって画像が途切れたように見えるため、全体として見栄えが悪くなることがある。
このような問題を解決すべく、例えば、表示パネルの外周を支持するフレームの厚みを薄くするなど、ベゼル幅を狭くするさまざまな試みがなされてきた。しかしながら、フレームの厚みを薄くすると、その分、表示パネルの支持強度が弱くなるため、ベゼル幅の狭幅化には限界があった。また、表示パネルを支持するフレームの構造上、表示パネルが大型になるほど、ベゼル幅を狭くすることが困難になるという問題もある。さらに、従来の画像表示装置において、表示パネルの外周からフレームを完全に取り除いてベゼルなし(ベゼルレス)にすることは、事実上不可能であった。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、その目的は、表示パネルの支持強度を十分に確保しつつ、ベゼルのない(ベゼルレスの)またはベゼル幅の狭い画像表示装置および画像表示方法を提供することにある。
この発明は、表示パネルと、前記表示パネル上に画像を投影するプロジェクターと、前記プロジェクターを内蔵し、前記表示パネルの背面を覆う筐体とを備え、前記表示パネルは、前記画像を表示する表示スクリーンと、前記プロジェクターから投影された前記画像に係る光線を透過する光透過性部材とを備え、前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し、前記光透過性部材は、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させる形状および屈折率を有することを特徴とする画像表示装置を提供するものである。
また、この発明は、筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする画像表示方法を提供するものである。
また、この発明は、筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする画像表示方法を提供するものである。
この発明によれば、プロジェクターを内蔵した筐体の前部に光透過性部材を介して表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから投影された画像に係る光線を屈折させて前記画像を表示スクリーンの略全面に投影させることにより、表示パネルの支持強度を十分に確保しつつ、ベゼルなし(ベゼルレス)またはベゼル幅の狭い画像表示装置および画像表示方法を実現できる。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
また、図面は模式的なものであり、この発明の特徴を説明する便宜上、各図面の寸法および比率は、実際の画像表示装置の寸法および比率とは大きく異なることがある。また、同様の理由から、各図面間においても寸法および比率が異なることがある。それゆえ、画像表示装置の実際の寸法および比率については、図面による説明の他、画像表示装置の技術分野における当業者の技術常識も参酌すべきである。
(実施形態1)
<この発明の画像表示装置10の構成>
図2〜図5に基づき、この発明の実施形態1に係る画像表示装置10の構成について説明する。
図2は、この発明の実施形態1に係る画像表示装置10の概略構成を示す説明図である。図3は、図2の画像表示装置10の正面図である。図4は、図3の画像表示装置10のB−B'矢視断面図である。図5は、図4の画像表示装置10のC−C'部分拡大図である。
<この発明の画像表示装置10の構成>
図2〜図5に基づき、この発明の実施形態1に係る画像表示装置10の構成について説明する。
図2は、この発明の実施形態1に係る画像表示装置10の概略構成を示す説明図である。図3は、図2の画像表示装置10の正面図である。図4は、図3の画像表示装置10のB−B'矢視断面図である。図5は、図4の画像表示装置10のC−C'部分拡大図である。
図2に示すように、この発明の画像表示装置10は、プロジェクター11、表示パネル12および筐体14を備える。
図2において、筐体14の表示パネル12が配置されている部分(方向または側)を前部(前方または正面側)、筐体14のプロジェクター11が配置されている部分(方向または側)を後部(後方または背面側)とする。
図2において、筐体14の表示パネル12が配置されている部分(方向または側)を前部(前方または正面側)、筐体14のプロジェクター11が配置されている部分(方向または側)を後部(後方または背面側)とする。
以下、図2に示す各構成要素を説明する。
プロジェクター11は、図示しない投写レンズから表示パネル12に向けて投写光13を投写し、表示スクリーン121に画像を投影する部分である。プロジェクター11の光源としては、RGB(赤、青、緑)3原色のLEDやレーザー光等の光源が用いられる。
また、プロジェクター11は、表示パネル12に表示される画像の歪みを補正する画像補正機能を有する。また、画像表示装置10を縦横方向に複数個並べて構成されるマルチディスプレイシステム1の大画面全体に、画像を拡大して表示するマルチディスプレイ表示機能を有するものであってもよい。
プロジェクター11は、図示しない投写レンズから表示パネル12に向けて投写光13を投写し、表示スクリーン121に画像を投影する部分である。プロジェクター11の光源としては、RGB(赤、青、緑)3原色のLEDやレーザー光等の光源が用いられる。
また、プロジェクター11は、表示パネル12に表示される画像の歪みを補正する画像補正機能を有する。また、画像表示装置10を縦横方向に複数個並べて構成されるマルチディスプレイシステム1の大画面全体に、画像を拡大して表示するマルチディスプレイ表示機能を有するものであってもよい。
表示パネル12は、プロジェクター11から投写された投写光13に係る画像を表示する部分であり、表示スクリーン121および光透過性部材122を備える。
表示パネル12の表示方式は、ブラウン管、LCD(透過型液晶)、LCOS(反射型液晶)およびDLP(Digital Light Processing)のいずれの方式であってもよい。
表示パネル12の表示方式は、ブラウン管、LCD(透過型液晶)、LCOS(反射型液晶)およびDLP(Digital Light Processing)のいずれの方式であってもよい。
筐体14は、プロジェクター11を内部に収納し、表示パネル12の背面を覆って支持する部分である。
なお、図2その他の図において、プロジェクター11の支持部材、接続端子および接続ケーブルなどの本願発明の特徴と関連の薄い部分は省略されている。
なお、図2その他の図において、プロジェクター11の支持部材、接続端子および接続ケーブルなどの本願発明の特徴と関連の薄い部分は省略されている。
また、この発明の画像表示装置10は、上に述べた構成の他、プロジェクター11と表示パネル12との間の投写光13の経路上に少なくとも1つの反射ミラーや凹凸のレンズを備えるものであってもよい。
図2に示すように、プロジェクター11の投写レンズから表示パネル12に向けて投写された投写光13は、図2の矢印の経路130で囲まれた領域内を通って表示スクリーン121上に到達する。投写光13は、表示スクリーン121の背面に当たると結像し、図3に示すように、表示スクリーン121上に画像が表示される。
図4に示すように、光透過性部材122は、表示スクリーン121の背面側に接合され、また、筐体14の側壁前部に係合支持される。ただし、筐体14の側壁前部は、表示スクリーン121の外周部123に向かう投写光13の経路130を遮断しないように、表示スクリーン121から離れて配置される。
表示スクリーン121は、プロジェクター11から投写された投写光13を結像するスクリーンである。
光透過性部材122は、表示スクリーン121を支持するのに十分な強度を有し、高い透過率を有する部材である。また、光透過性部材122は、入射した投写光13を屈折し、表示スクリーン121の略全面に表示させる屈折率を有する材料からなる。
光透過性部材122としては、例えば、メタクリレート樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂などのアクリル樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、または無機ガラスなどの強度が強く、かつ、透明性の高い材料が挙げられる。
また、光透過性部材122の屈折率としては、約1.0〜4.0、好ましくは、約1.5〜2.0である。
光透過性部材122としては、例えば、メタクリレート樹脂、PMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂などのアクリル樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、または無機ガラスなどの強度が強く、かつ、透明性の高い材料が挙げられる。
また、光透過性部材122の屈折率としては、約1.0〜4.0、好ましくは、約1.5〜2.0である。
また、プロジェクター11から投写された投写光13の経路のうち、最外部の経路130に着目すると、図4および図5に示すように、経路130は、光透過性部材122への入射時に表示スクリーン121の中心部に向かう方向に屈折し、最終的に表示スクリーン121の外周部123に到達する。
また、屈折による画像の歪みを防止すべく、プロジェクター11は投写光13を投写する前に、画像補正機能により予め画像を補正しておく。
<この発明のマルチディスプレイシステム1の構成>
次に、図6および図7に基づき、この発明のマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図6は、図2の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の正面図である。図7は、図6のマルチディスプレイシステム1のD−D'矢視断面図である。
次に、図6および図7に基づき、この発明のマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図6は、図2の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の正面図である。図7は、図6のマルチディスプレイシステム1のD−D'矢視断面図である。
図6に示すように、図2に示す画像表示装置10を縦横方向に並べることによって表示スクリーン121の間の境界および外周部にベゼル15が存在しないマルチディスプレイシステム1を実現できる。
図7に示すように、正面側から見たとき、表示スクリーン121は、筐体14および光透過性部材122の全体を覆い、また、プロジェクター11から投写された投写光13が表示スクリーン121の略全面に到達するため、筐体14および光透過性部材122は、図6に示すように、視聴者の目に映らず、表示スクリーン121の略全面に画像が表示される。
なお、図7においては、画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べたマルチディスプレイシステム1について説明したが、縦横方向に3つ以上並べたマルチディスプレイシステム1についても同様である。
<従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2の構成>
次に、比較例として、図8に基づき、従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2の構成について説明する。
図8は、従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2の図7対応図である。
次に、比較例として、図8に基づき、従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2の構成について説明する。
図8は、従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2の図7対応図である。
図8に示すように、従来のリアプロジェクション方式のマルチディスプレイシステム2において、表示パネル(表示スクリーン121)に向けてプロジェクター11から投写光13が投写される。
また、ベゼル15は、表示パネル12の外周部123に設けられ、筐体14の側壁前部と接合することによって、表示パネル12を筐体14に固定支持する部分である。このように、従来のマルチディスプレイシステム2においては、表示パネル12を支持する構造上、表示パネル12の外周部123からベゼル15を完全に取り除くことができないという問題があった。
また、ベゼル15は、表示パネル12の外周部123に設けられ、筐体14の側壁前部と接合することによって、表示パネル12を筐体14に固定支持する部分である。このように、従来のマルチディスプレイシステム2においては、表示パネル12を支持する構造上、表示パネル12の外周部123からベゼル15を完全に取り除くことができないという問題があった。
一方、この発明の画像表示装置10は、図7に示すように、筐体14の側壁前部に光透過性部材122を介して表示スクリーン121を支持し、投写光13が表示スクリーン121の略全面に投写されるように、光透過性部材122の厚みおよび種類(屈折率)が調整される。このようにして、この発明は、従来の画像表示装置20とは違って、表示スクリーン121の支持強度を十分に確保しつつ、ベゼル15のない(ベゼルレスの)画像表示装置10を実現できる。
(実施形態2)
次に、図9〜図11に基づき、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図9は、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10の図4対応図である。図10は、図9の画像表示装置10のE−E'部分拡大図である。図11は、図9の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の図7対応図である。
次に、図9〜図11に基づき、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図9は、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10の図4対応図である。図10は、図9の画像表示装置10のE−E'部分拡大図である。図11は、図9の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の図7対応図である。
図9および図10に示すように、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10は、筐体14の側壁前端部が、光透過性部材122の切り欠き部124の形状と係合する形状を有する。
画像表示装置10は、このような構造を有することにより、表示パネル12を安定して保持することができ、また、実施形態1と比べて、厚みのある筐体14の側壁を用いることができる。それゆえ、大型の表示パネル12を用いた場合においても、表示パネル12の十分な支持強度を確保しつつ、ベゼル15のない(ベゼルレスの)画像表示装置10を実現できる。
また、図11に示すように、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べることにより、大型の表示パネル12を用いた場合においても、表示パネル12の十分な支持強度を確保しつつ、ベゼル15のない(ベゼルレスの)マルチディスプレイシステム1を実現できる。
(実施形態3)
次に、図12〜図14に基づき、この発明の実施形態3に係る画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図12は、この発明の画像表示装置10の図4対応図である。図13は、図12の画像表示装置10のF−F'部分拡大図である。図14は、図12の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の図7対応図である。
次に、図12〜図14に基づき、この発明の実施形態3に係る画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1の構成について説明する。
図12は、この発明の画像表示装置10の図4対応図である。図13は、図12の画像表示装置10のF−F'部分拡大図である。図14は、図12の画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べて構成されたマルチディスプレイシステム1の図7対応図である。
図12および図13に示すように、この発明の実施形態3に係る画像表示装置10は、光透過性部材122の背面がコーナー部(外周部123の近傍)において凹曲面状に形成されている。
また、光透過性部材122に入射した投写光13が、表示スクリーン121の略全面に投写されるように、光透過性部材122の形状および種類(屈折率)が調整される。
また、光透過性部材122に入射した投写光13が、表示スクリーン121の略全面に投写されるように、光透過性部材122の形状および種類(屈折率)が調整される。
このような構造を有することにより、光透過性部材122の全体の厚みを薄くしてコストダウンおよび軽量化を実現し、また、表示スクリーン121上に投影される画像の歪みを小さくすることができる画像表示装置10を実現できる。
また、光透過性部材122の後端部が、筐体14の側壁前部の切り欠き部124と係合する形状を有するため、表示パネル12を安定して保持することができ、さらに、厚みのある筐体14を用いることができる。
また、光透過性部材122の後端部が、筐体14の側壁前部の切り欠き部124と係合する形状を有するため、表示パネル12を安定して保持することができ、さらに、厚みのある筐体14を用いることができる。
それゆえ、大型の表示パネル12を用いた場合においても、表示パネル12の十分な支持強度を確保しつつ、ベゼル15のない(ベゼルレスの)画像表示装置10を実現できる。
また、プロジェクター11から表示スクリーン121までの距離を短くすることができるため、画像表示装置10の厚みを小さくすることもできる。
また、プロジェクター11から表示スクリーン121までの距離を短くすることができるため、画像表示装置10の厚みを小さくすることもできる。
また、図14に示すように、この発明の実施形態2に係る画像表示装置10を縦横方向に2つずつ並べることにより、大型の表示パネル12を用いた場合においても、表示パネル12の十分な支持強度を確保しつつ、ベゼル15のない(ベゼルレスの)マルチディスプレイシステム1を実現できる。
(その他の実施形態)
1.実施形態1および2において、図15に示すように、プロジェクター11の前方に凹レンズ16を設け、投写光13が表示スクリーン121の略全面に投写されるように、光透過性部材122の厚みおよび屈折率を調整してもよい。(実施形態4)
1.実施形態1および2において、図15に示すように、プロジェクター11の前方に凹レンズ16を設け、投写光13が表示スクリーン121の略全面に投写されるように、光透過性部材122の厚みおよび屈折率を調整してもよい。(実施形態4)
このようにすれば、プロジェクター11から表示スクリーン121までの距離を短くすることができるため、表示パネル12の十分な支持強度を確保しつつ、ベゼル15がなく(ベゼルレスであり)、かつ、厚みの薄い画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1を実現できる。
2.実施形態3において、図16に示すように、光透過性部材122の背面全体の形状を凹レンズ状にしてもよい。(実施形態5)
このようにすれば、光透過性部材122の加工が容易になり、画像表示装置10の製造コストを下げることができる。また、投写光13の屈折による画像の補正も容易になる。
3.実施形態1〜3において、表示スクリーン121にベゼル15を設けるものであってもよい。(実施形態6)
このようにすれば、ベゼル15のない(ベゼルレスの)画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1に限らず、ベゼル15が設けられた画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1においても、表示パネル12の支持強度を十分に確保しつつ、ベゼル幅の狭い画像表示装置10およびマルチディスプレイシステム1を実現できる。
この場合、ベゼル幅としては、例えば、約0〜10mm、好ましくは、約0〜5mm程度である。
以上に述べたように、
(i)この発明の画像表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に画像を投影するプロジェクターと、前記プロジェクターを内蔵し、前記表示パネルの背面を覆う筐体とを備え、前記表示パネルは、前記画像を表示する表示スクリーンと、前記プロジェクターから投影された前記画像に係る光線を透過する光透過性部材とを備え、前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し、前記光透過性部材は、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させる形状および屈折率を有することを特徴とする。
また、この発明の画像表示方法は、筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする。
(i)この発明の画像表示装置は、表示パネルと、前記表示パネル上に画像を投影するプロジェクターと、前記プロジェクターを内蔵し、前記表示パネルの背面を覆う筐体とを備え、前記表示パネルは、前記画像を表示する表示スクリーンと、前記プロジェクターから投影された前記画像に係る光線を透過する光透過性部材とを備え、前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し、前記光透過性部材は、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させる形状および屈折率を有することを特徴とする。
また、この発明の画像表示方法は、筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする。
この発明において、「画像表示装置」は、内蔵のプロジェクターによって表示パネル上に画像を投写する背面投射(リアプロジェクション)方式の画像表示装置である。
「前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され」は、筐体が表示スクリーンを直接支持するのではなく、光透過性部材を間にはさんで表示スクリーンを間接的に支持することである。
このように、表示スクリーンと筐体とは直接接触せず、表示スクリーンと筐体との間に光透過性部材のみが存在する領域があるため、表示スクリーンの外周部に向かう画像に係る光線の経路を筐体が遮断することがない。
「前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し」は、表示パネルを正面から見たとき、筐体および光透過性部材が表示スクリーンの背後に隠れるため、視聴者の目に映らない。
「前記画像に係る光線を屈折させて前記表示スクリーンの略全面に投影させる」は、外周部にベゼル(額縁)のない表示スクリーンの全面に画像が投影される場合のほか、外周部にベゼルが設けられた表示スクリーンに画像が投影される場合も含まれる。
「前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され」は、筐体が表示スクリーンを直接支持するのではなく、光透過性部材を間にはさんで表示スクリーンを間接的に支持することである。
このように、表示スクリーンと筐体とは直接接触せず、表示スクリーンと筐体との間に光透過性部材のみが存在する領域があるため、表示スクリーンの外周部に向かう画像に係る光線の経路を筐体が遮断することがない。
「前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し」は、表示パネルを正面から見たとき、筐体および光透過性部材が表示スクリーンの背後に隠れるため、視聴者の目に映らない。
「前記画像に係る光線を屈折させて前記表示スクリーンの略全面に投影させる」は、外周部にベゼル(額縁)のない表示スクリーンの全面に画像が投影される場合のほか、外周部にベゼルが設けられた表示スクリーンに画像が投影される場合も含まれる。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)この発明による画像表示装置において、画像の歪みを補正する画像補正部をさらに備え、前記画像補正部は、前記画像に係る光線の屈折により生じた前記画像の歪みを補正するものであってもよい。
(ii)この発明による画像表示装置において、画像の歪みを補正する画像補正部をさらに備え、前記画像補正部は、前記画像に係る光線の屈折により生じた前記画像の歪みを補正するものであってもよい。
このようにすれば、プロジェクターから投影すべき画像を画像補正部によって予め補正することにより、プロジェクターから投影された画像に係る光線が光透過性部材に入射した際に屈折した後も、歪みのない画像を表示スクリーンに表示することができる。
「画像の歪み」は、画像に係る光線が光透過性部材に入射した際の屈折によって生じた画像の歪みである。
「画像補正部」は、屈折による画像の歪みを補正する部分であり、プロジェクターが備えたものに限らず、画像表示装置の外部の装置によって画像を補正するものであってもよい。
また、投写される光線の波長(色)の違いによって屈折率が異なる場合は、色の違いに応じた画像の補正をおこなう。
「画像補正部」は、屈折による画像の歪みを補正する部分であり、プロジェクターが備えたものに限らず、画像表示装置の外部の装置によって画像を補正するものであってもよい。
また、投写される光線の波長(色)の違いによって屈折率が異なる場合は、色の違いに応じた画像の補正をおこなう。
(iii)この発明による画像表示装置において、前記光透過性部材は、前記表示パネルの中心部から外周部に向かうほど背面の厚みが増す構造を有するものであってもよい。
このようにすれば、光透過性部材の中心部の厚みを薄くすることができるため、画像表示装置の軽量化およびコストダウンを実現することができる。
(iv)この発明による画像表示装置において、前記光透過性部材は、凹曲面状または凹レンズ状の形状を有するものであってもよい。
このようにすれば、光透過性部材の加工が容易になり、画像表示装置のコストダウンを実現することができ、また、画像に係る光線の屈折による画像の歪みの補正も容易になる。
(v)複数の前記画像表示装置を縦横方向に並べて1の大画面を構成し、前記画像を前記大画面の略全面に拡大表示させるマルチディスプレイシステムであってもよい。
このようにすれば、表示パネルの支持強度を十分に確保しつつ、ベゼルのない(ベゼルレスの)またはベゼル幅の狭いマルチディスプレイシステムを実現できる。
「大画面」は、複数の画像表示装置を縦横方向に並べた全体を一つの画面と見なしたときの表現である。
この発明の好ましい態様は、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含む。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味及び前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
前述した実施形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味及び前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1:マルチディスプレイシステム、 2:従来のマルチディスプレイシステム、 10:画像表示装置、 11:プロジェクター、 12:表示パネル、 13:投写光、 14:筐体、 15:ベゼル、 16:凹レンズ、 20:従来の画像表示装置、 121:表示スクリーン、 122:光透過性部材、 123:外周部、 124:切り欠き部、 130:経路
Claims (6)
- 表示パネルと、前記表示パネル上に画像を投影するプロジェクターと、前記プロジェクターを内蔵し、前記表示パネルの背面を覆う筐体とを備え、
前記表示パネルは、前記画像を表示する表示スクリーンと、前記プロジェクターから投影された前記画像に係る光線を透過する光透過性部材とを備え、
前記表示スクリーンは、前記光透過性部材を介して前記筐体の前部に支持され、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆う面積を有し、
前記光透過性部材は、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させる形状および屈折率を有することを特徴とする画像表示装置。 - 画像の歪みを補正する画像補正部をさらに備え、
前記画像補正部は、前記画像に係る光線の屈折により生じた前記画像の歪みを補正する請求項1に記載の画像表示装置。 - 前記光透過性部材は、前記表示パネルの中心部から外周部に向かうほど背面の厚みが増す構造を有する請求項1または2に記載の画像表示装置。
- 前記光透過性部材は、凹曲面状または凹レンズ状の形状を有する請求項3に記載の画像表示装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の複数の画像表示装置を縦横方向に並べて1の大画面を構成し、前記画像を前記大画面の略全面に拡大表示させるマルチディスプレイシステム。
- 筐体に内蔵されたプロジェクターから前方の表示スクリーン上に画像を投影するリアプロジェクション方式の画像表示方法であって、
前記筐体の前部に光透過性部材を介して前記表示スクリーンを支持し、前方から見たとき、前記筐体および前記光透過性部材の全体を覆うように前記表示スクリーンの面積を定め、前記プロジェクターから前記表示スクリーンに向けて画像を投影したとき、前記画像に係る光線を屈折させて前記画像を前記表示スクリーンの略全面に投影させることを特徴とする画像表示方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2014-06-25 JP JP2014130572A patent/JP2016009129A/ja active Pending
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