JP2016009020A - 吸音パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる吸音パネルの提供。【解決手段】複数の貫通孔が形成された前壁と、前記前壁に対向して配置される後壁と、前記前壁と前記後壁の間の吸音空間において、前記前壁と前記後壁を連結することにより、前記吸音空間を複数の区画領域に区画する複数の区画壁とを備え、複数の前記区画壁のうち少なくとも一つは、前記前壁および前記後壁に着脱可能な非固定壁であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、音を吸収する吸音パネルに関する。
従来、室内における残響発生の抑止あるいは騒音防止等を目的として、音を吸収する吸音パネルが用いられている。このような吸音パネルの一例として、特許文献1に記載のレゾネータ型防音パネルがある。
特許文献1に記載のレゾネータ型防音パネルは、所謂ヘルムホルツの共鳴器に相当するレゾネータを備えている。レゾネータは、パネル内部に形成された中空部と、当該中空部と外部を連通させるスリットとからなる。スリットの開口端面積および深さと、中空部の容積は、目的とする周波数(共振周波数)に応じた値に設定されている。
このレゾネータ型防音パネルによれば、目的とする周波数の音のエネルギーをスリットを介して中空部に取り込んで減衰させることにより、その周波数の音を吸音することができる。
特開平8−246421号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレゾネータ型防音パネルは、全体が一体成形されているため、施工現場に応じて吸音周波数を変更することが困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる吸音パネルを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、複数の貫通孔が形成された前壁と、前記前壁に対向して配置される後壁と、前記前壁と前記後壁の間の吸音空間において、前記前壁と前記後壁を連結することにより、前記吸音空間を複数の区画領域に区画する複数の区画壁とを備え、複数の前記区画壁のうち少なくとも一つは、前記前壁および前記後壁に着脱可能な非固定壁であることを特徴とする吸音パネルを提供する。
本発明に係る吸音パネルによれば、複数の区画壁のうち少なくとも一つが、前壁および後壁に着脱可能な非固定壁である。非固定壁を前壁および後壁に着脱することにより、吸音空間の区画位置を変更し、区画領域の容積を変更することができる。区画領域の容積を変更すれば、吸音周波数を変更することができる。従って、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる。
本発明においては、前記非固定壁は、前記前壁および前記後壁に形成された係合部に着脱可能とされることが好ましい。
この構成によれば、非固定壁を前壁および前記後壁に形成された係合部に係合することにより、非固定壁を前壁および後壁にしっかりと取り付けることができる。
本発明においては、前記非固定壁以外の前記区画壁は、前記前壁および前記後壁に固定される固定壁であることが好ましい。
この構成によれば、前壁および後壁は、固定壁によって常に支持されるので、前壁および後壁の撓みを抑制することができる。従って、前壁および後壁が撓んで前壁と後壁の間隔が変動し、非固定壁を前壁および後壁に着脱しにくくなるのを防ぐことができる。
本発明においては、複数の前記固定壁を備えるとともに、隣り合う前記固定壁の間に複数の前記係合部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、固定壁と固定壁の間に複数の係合部が形成され、それら係合部の中から非固定壁を設ける位置を任意に選択することができるので、吸音空間を区画する位置を多様に変更することができる。従って、吸音周波数を多様に変更することができる。
本発明においては、前記係合部は、前記非固定壁の一端部が着脱可能にスライド嵌合するように前記前壁に形成された嵌合溝と、前記非固定壁の他端部が着脱可能にスライド嵌合するように前記後壁に形成された嵌合溝とを有し、前記前壁に形成された前記嵌合溝と前記後壁に形成された前記嵌合溝は、相対向するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、非固定壁の両端部を嵌合溝に対してスライドさせることにより、非固定壁を容易に着脱することができる。
本発明においては、前記非固定壁は、第1壁と、当該第1壁と直交するとともに複数の貫通孔を有する第2壁とを有し、前記第1壁は、その両端部が前記係合部に係合することにより前記前壁と前記後壁を連結し、前記第2壁は、前記第1壁が前記前壁と前記後壁を連結している状態で前記前壁に沿って延びるとともに前記前壁に直角な方向において前記吸音空間を複数の区画領域に区画することが好ましい。
この構成によれば、貫通孔が形成された第2壁によって、吸音空間を前壁に直角な方向において複数の区画領域に区画することができる。これにより、第2壁によって区画された前壁側の区画領域と、後壁側の区画領域とで複数段階で音が吸音される。これにより、吸音効率を高めることができる。
本発明においては、前記第2壁の端部は、前記固定壁の側面に形成された係合部に着脱可能であることが好ましい。
この構成によれば、第2壁の端部を固定壁の側面に形成された係合部に係合することにより、音圧によって第2壁が振動することが抑制され、吸音効率を高めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる吸音パネルを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る吸音パネルの構成を示す斜視図であり、非固定壁の配置の一例を示す図である。 図1に示される吸音パネルの一部をA方向から見た状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る吸音パネルにおいて、非固定壁の配置を変更した例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る吸音パネルにおいて、非固定壁の配置を変更した他の例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る吸音パネルにおいて、非固定壁の配置を変更したさらに他の例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る吸音パネルにおいて、非固定壁を配置しない例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る吸音パネルの変形例の構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る吸音パネルの構成を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る吸音パネルにおいて、シート部材を設ける前の状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る吸音パネルの変形例の構成を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る吸音パネルの構成を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る吸音パネルの構成を示す斜視図である。 図12に示される吸音パネルの一部をA方向から見た状態を示す図である。 本発明の第4実施形態に係る吸音パネルの変形例1を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る吸音パネルの変形例2を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る吸音パネルの変形例3を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る吸音パネルの変形例4を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について詳述する。
(第1実施形態)
図1〜6を参照しつつ、第1実施形態に係る吸音パネル1について説明する。
図1,2に示されるように、吸音パネル1は、音を吸音するためのパネルであって、前壁2と、後壁3と、複数の区画壁5,6とを備える。区画壁5,6は、前壁2および後壁3に固定される固定壁5と、前壁2および後壁3に着脱可能に取り付けられる非固定壁6とからなる。前壁2、後壁3、および最も外側に位置する2つの固定壁5により四角筒状の外郭部15が形成される。前壁2と後壁3の間には、外郭部15によって囲まれる直方体状の吸音空間SPが形成される。外郭部15の軸方向両端部には、長方形状の開口部OPが形成される。図1に示される例では、5つの固定壁5と、8つの非固定壁6が設けられている。これら固定壁5および非固定壁6が、吸音空間SPを複数の区画領域SP1に区画するとともに、開口部OPを複数の開口部OP1に区画する。
以下、各構成要素について詳細に説明する。
前壁2は、例えば、図1に示されるように長方形状に形成される。前壁2の素材としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂や、金属等の無機質材を挙げることができるが、特に限定はされない。後壁3および区画壁5,6の素材についても同様である。前壁2には、複数の貫通孔8が形成される。この貫通孔8は、外部の音を吸音パネル1内に導くとともに、音が貫通孔8を通過する際のエネルギー損失によって吸音するためのものである。なお、前壁2の形状は長方形状に限定されるものではなく、正方形状等、他の形状であってもよい。
前壁2は、後壁3と対向するように互いに平行に配置される。前壁2における後壁3側の面(以下、「前壁2の内面」と称する)には、固定壁5の端部が一体成形されている。各固定壁5は、外郭部15の軸方向(前壁2の短手方向)に沿って延びている。各固定壁5は、前壁2の長手方向に並んでいる。
前壁2の内面には、非固定壁6の一端部を着脱可能にスライド嵌合させる複数の嵌合溝7が形成されている。嵌合溝7は、外郭部15の軸方向に沿って延びている。嵌合溝7は、前壁2の内面に形成される互いに平行な2本の凸条9,9の間の溝である。凸条9,9は、外郭部15の軸方向に沿って延びている。嵌合溝7の数は特に限定されないが、図1に示される例では、隣り合う固定壁5,5の間に、3本の嵌合溝7が形成されている。これにより、隣り合う固定壁5,5の間に3つの非固定壁6を取り付け可能となっている。
複数箇所において、嵌合溝7同士が隣り合っている。嵌合溝7が隣り合ういずれの箇所においても、嵌合溝7同士の間隔Sは同じである(図2参照)。また、複数箇所において、嵌合溝7の隣に固定壁5が位置している。嵌合溝7の隣に固定壁5が位置するいずれの箇所においても、嵌合溝7と固定壁5の間隔は、嵌合溝7同士の間隔Sと同じである(図2参照)。
後壁3は、前壁2と同じ形状および大きさに形成される。後壁3には、図1に示されるように貫通孔が形成されなくてもよいし、形成されてもよい。後壁3における前壁2側の面には、前壁2に形成された嵌合溝7と対向する位置に嵌合溝7が形成されている。前壁2に形成された嵌合溝7と後壁3に形成された嵌合溝7は相対向しており、この相対向する嵌合溝7によって嵌合溝7の対(以下、「嵌合溝対7,7」と称する)が構成されている。複数の嵌合溝対7,7が、前壁2および後壁3の長手方向、すなわち外郭部15の軸に直角な方向に並んで配置されている。
固定壁5は、例えば、図1に示されるように長方形状に形成される。固定壁5は、その両端部が前壁2および後壁3と一体成形される。各固定壁5は、前壁2の短手方向に沿って延びるとともに、前壁2の長手方向に並ぶ。各固定壁5は、互いに平行に配置される。最も外側に位置する2つの固定壁5は、前壁2と後壁3の短辺同士を連結する。前壁2の長辺と後壁3の長辺の間には固定壁5は設けられない。
非固定壁6は、前壁2および後壁3に形成された嵌合溝対7,7にその両端部が着脱可能にスライド嵌合する。非固定壁6における前壁2側の端部と後壁3側の端部の距離は、嵌合溝対7,7における嵌合溝7同士の距離にほぼ等しい。各非固定壁6は、嵌合溝対7,7に取り付けられた状態において、前壁2の短手方向に沿って延びるとともに、前壁2の長手方向に並ぶ。
非固定壁6の両端部を嵌合溝対7,7に位置合わせし、非固定壁6の端部を嵌合溝7に対してスライドさせつつ嵌合溝対7,7に押し込むことにより、非固定壁6を嵌合溝対7,7に取り付けることができる。また、非固定壁6を嵌合溝対7,7に対してスライドさせつつ嵌合溝対7,7から引き抜くことにより、非固定壁6を嵌合溝対7,7から取り外すことができる。
図1に示される例では、固定壁5および非固定壁6は、吸音空間SPを、前壁2および後壁3の長手方向に沿って12個の区画領域SP1に区画する。図1の左から3〜10番目の嵌合溝対7,7には、非固定壁6が嵌合している。左から1,2,11,および12番目の嵌合溝対7,7には、非固定壁6が嵌合していない。従って、隣り合う嵌合溝7同士の間隔をSとした場合に、左から順に、幅3Sの区画領域SP1(1個)、幅Sの区画領域SP1(10個)、幅3Sの区画領域SP1(1個)が形成される。
各区画領域SP1および貫通孔8により、所謂ヘルムホルツの共鳴器が構成される。
吸音パネル1の外部で発生した音は、複数の貫通孔8を介して複数の区画領域SP1のそれぞれに伝達される。各区画領域SP1は、その容積や貫通孔8の径および深さ等に応じた固有の共振周波数を有しており、主としてその共振周波数の音を共振させ、音のエネルギーを熱エネルギーに変換する。これにより、各区画領域SP1において、主として共振周波数付近の音が吸音される。
図1に示される複数の区画領域SP1は、容積が統一されていないため、複数の周波数帯の音に対して吸音効果を発揮することができる。その結果、広い周波数帯で吸音効果を発揮することができる。
次に、図1に示す状態から非固定壁6の配置を変更する方法について説明する。
図3に示される例では、左から3,5,8,および10番目の嵌合溝対7,7に非固定壁6が取り付けられている。図1に示す状態から図3に示される状態に変更するには、図1における左から4,6,7,9番目の嵌合溝対7,7から非固定壁6をスライドさせて抜き取ればよい。これにより、図3に示されるように、左から順に、幅3Sの区画領域(1個)、幅Sの区画領域(1個)、幅2Sの区画領域(4個)、幅Sの区画領域(1個)、幅3Sの区画領域(1個)が形成される。
図3に示される複数の区画領域も、図1と同様、容積が統一されていないため、広い周波数帯で吸音効果を発揮することができる。
図4に示される例では、左から1〜12番目(全て)の嵌合溝対7,7に非固定壁6が取り付けられている。図1に示す状態から図4に示す状態に変更するには、図1に示す左から1,2,11,12番目の嵌合溝対7,7に非固定壁6をスライド嵌合すればよい。これにより、図4に示されるように、左から順に、幅Sの区画領域(16個)が形成される。
図4に示される複数の区画領域は、容積が小さい容積に統一されているため、高い周波数帯の音に対して集中的に吸音効果を発揮することができる。
図5に示される例では、左から2,5,8,および11番目の嵌合溝対7,7に非固定壁6が取り付けられている。図1に示す状態から図5に示す状態に変更するには、図1に示す左から3,4,6,7,9,10番目の嵌合溝対7,7から非固定壁6をスライドさせて抜き取るとともに、左から2,11番目の嵌合溝対7,7に非固定壁6をスライド嵌合させればよい。これにより、図5に示されるように、左から順に、幅2Sの区画領域(8個)が形成される。
図5に示される複数の区画領域は、容積が図4よりも大きな容積に統一されているため、図4よりも低い周波数帯の音に対して集中的に吸音効果を発揮することができる。
図6に示される例では、非固定壁6が取り付けられていない。図1に示す状態から図6に示す状態に変更するには、図1に示す左から3〜10番目の嵌合溝対7,7から非固定壁6をスライドさせて抜き取ればよい。これにより、左から順に、幅3Sの区画領域(4個)が形成される。
図6に示される複数の区画領域は、容積が図5よりも大きな容積に統一されているため、図5よりも低い周波数帯の音に対して集中的に吸音効果を発揮することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吸音パネル1によれば、非固定壁6を嵌合溝対7,7に対してスライドさせて着脱することにより、吸音空間SPの区画位置を変更して、様々な大きさの区画領域SP1を形成することができる。これにより、施工現場に応じて吸音パネル1の吸音周波数を容易に変更することができる。
なお、図7に示されるように、前壁2に代えて前壁2Aを設けてもよい。前壁2Aには、図1に示した貫通孔8よりも径が小さくかつ高い密度で貫通孔8Aが形成されている。このような貫通孔8Aを有する吸音パネル1Aにおいても、施工現場に応じて吸音パネル1の吸音周波数を容易に変更することができる。
(第2実施形態)
図8,9を参照しつつ、第2実施形態に係る吸音パネル1Bについて説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
吸音パネル1Bにおいては、前壁2B(図9参照)の表面に、複数の貫通孔11が形成されたシート部材10(図8参照)が装着されている。前壁2Bには、複数の連通溝12が形成されている。連通溝12は、固定壁5および非固定壁6と交差する方向(前壁2Bの長手方向)に延びている。連通溝12は、前壁2Bにシート部材10が装着された状態において、外部空間と、固定壁5および非固定壁6によって区画される各区画領域とを、貫通孔11を介して連通させる。図8における破線は、連通溝12の位置を示す線である。
吸音パネル1Bの外部で発生した音は、貫通孔11および連通溝12を介して複数の区画領域のそれぞれに伝達される。各区画領域は、第1実施形態と同様に音のエネルギーを熱エネルギーに変換する。これにより、各区画領域において音が吸音される。
吸音パネル1Bにおいても、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる。
なお、図10に示されるように、シート部材10に代えてシート部材10Cを設けてもよい。シート部材10Cには、図8に示した貫通孔11よりも径が小さくかつ高い密度で貫通孔11Cが形成されている。このような貫通孔11Cを有する吸音パネル1Cにおいても、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる。
(第3実施形態)
図11を参照しつつ、第3実施形態に係る吸音パネル1Dについて説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
吸音パネル1Dにおいては、非固定壁6Dに複数の貫通孔13が形成されている。非固定壁6Dに複数の貫通孔13を形成することにより、貫通孔8を介して各区画領域内に伝達された音は、貫通孔13を介して隣の区画領域内に伝達される。これにより、複数の区画領域を通じて複数段階で吸音がなされ、吸音効率を高めることができる。また、この吸音パネル1Dにおいても、施工現場に応じて吸音周波数を容易に変更することができる。
(第4実施形態)
図12,13を参照しつつ、第4実施形態に係る吸音パネル1Eについて説明する。第1実施形態と同様の構成については、同一の参照符号を付してその説明を省略する。
吸音パネル1Eにおいては、非固定壁6Eは、第1壁6e1および第2壁6e2を有する。第1壁6e1は、両端部が嵌合溝対7,7に着脱可能である。第1壁6e1は、両端部が嵌合溝対7,7に嵌合した状態で、前壁2と後壁3を連結し、吸音空間SPを前壁2に沿って複数の区画領域SP1に区画する。
第2壁6e2は、第1壁6e1と直交するとともに複数の貫通孔14を有する。第2壁6e2は、第1壁6e1の両端部が嵌合溝対7,7に嵌合した状態で前壁2に沿って延びる。そして、第2壁6e2は、前壁2に直角な方向において、吸音空間SPを複数の区画領域SP1に区画する。
吸音パネル1Eによれば、貫通孔14が形成された第2壁6e2によって、吸音空間SPを前壁2に直角な方向において複数の区画領域SP1区画することができる。これにより、第2壁6e2によって区画された前壁2側の区画領域SP1と、後壁3側の区画領域SP1とで2段階で音が吸音される。これにより、吸音効率を高めることができる。
なお、第4実施形態は図12,13に示した例に限られない。例えば、固定壁5の側面に嵌合溝(図示せず)を形成し、第2壁6e2の端部を、当該嵌合溝に着脱可能にスライド嵌合できるようにしてもよい。第2壁6e2の端部を固定壁5に形成された嵌合溝に嵌合させることにより、音圧によって第2壁6e2が振動することが抑制され、吸音効率を高めることができる。
また、非固定壁の構成は、図13に示す例に限られない。
例えば、貫通孔14の径を変更してもよい。孔径を変更することにより、吸音周波数を多様に変更することができる。
図14に示される非固定壁6Fは、互いに平行に配置された3つの第1壁6f1と、各第1壁6f1の中央部と直交する1つの第2壁6f2とを備える。各第1壁6f1は同じ大きさに形成される。第2壁6f2には複数の貫通孔(図示せず)が形成される。非固定壁6Fにより、前壁2、後壁3、および2つの固定壁5で囲まれる吸音空間を8つの区画領域SP1に区画することができる。
図15に示される非固定壁6Gは、1つの第1壁6g1と、第1壁6g1の2箇所と直交する2つの第2壁6g2とを備える。各第2壁6g2は同じ大きさに形成される。各第2壁6g2には複数の貫通孔(図示せず)が形成される。非固定壁6Gにより、前壁2、後壁3、および2つの固定壁5で囲まれる吸音空間を6つの区画領域SP1に区画することができる。
なお、図15に示される例では、隣り合う固定壁5の間に1つの嵌合溝対7,7を設けているが、図14と同様に、3つの嵌合溝対7,7を設けてもよい。
図16に示される非固定壁6Hは、1つの第1壁6h1と、第1壁6h1の3箇所と直交する3つの第2壁6h2とを備える。各第2壁6h2は同じ大きさに形成される。各第2壁6h2には複数の貫通孔(図示せず)が形成される。非固定壁6Hにより、前壁2、後壁3、および2つの固定壁5で囲まれる吸音空間を8つの区画領域SP1に区画することができる。
図17に示される非固定壁6Iは、第1壁6i1と、第1壁6i1の2箇所と直交する2つの第2壁6i2と、2つの第3壁6i3とを備える。各第2壁6i2は同じ大きさに形成される。第3壁6i3は、第1壁6i1の左側および右側において、2つの第2壁6i2を連結する。各第2壁6i2および各第3壁6i3には、複数の貫通孔(図示せず)が形成される。各非固定壁6Iにより、前壁2、後壁3、および2つの固定壁5で囲まれる吸音空間を8つの区画領域SP1に区画することができる。
図14〜17に示されるように非固定壁の形状を変更すれば、施工現場に応じて吸音周波数をさらに多様に変更することができる。
なお、上記各実施形態では、外郭部を構成する区画壁を固定壁5としているが、これに限られない。外郭部を構成する区画壁を、前壁2および後壁3に形成した係合部に着脱可能な非固定壁6としてもよい。
また、上記各実施形態では、非固定壁の端部を嵌合溝7に嵌合させているが、これに限られない。例えば、非固定壁の両端部に嵌合溝を形成するとともに、前壁および後壁に凸条を形成し、その嵌合溝に凸条を着脱可能に嵌合させてもよい。また、非固定壁の両端部に鉤状の係合部を形成するとともに、前壁および後壁にも鉤状の係合部を形成し、これら係合部同士を着脱可能に係合させてもよい。また、非固定壁を係合以外の着脱手段、例えば磁石によって前壁および後壁に着脱可能としてもよい。
また、貫通孔を有する非固定壁の厚みを変更してもよい。貫通孔を有する非固定壁の厚みを変更することにより、貫通孔の深さが変わり、吸音周波数をさらに多様化することができる。
また、上記各実施形態では、固定壁を設けているが、固定壁を設けなくてもよい(全ての区画壁を非固定壁としてもよい)。
また、上記各実施形態では、外郭部15の両端部に開口部OPが形成されているが、この開口部OPを閉塞する非固定壁(図示せず)を、前壁および後壁に着脱可能に取り付けてもよい。開口部OPを閉塞することにより、吸音効果を高めることができる。
また、非固定壁は、少なくとも吸音パネルを組み立てる時点において前壁および後壁に着脱可能であればよく、組み立て完了後に接着剤等の固定手段により前壁および後壁に固定されてもよい。
1,1A〜1E 吸音パネル
2,2A,2B 前壁
3 後壁
5 固定壁(区画壁)
6,6E〜6I 非固定壁(区画壁)
6e1〜6i1 第1壁
6e2〜6i2 第2壁
6i3 第3壁
7 嵌合溝
8,8A 前壁の貫通孔
9 凸条
10,10C シート部材
11,11C シート部材の貫通孔
12 連通溝
13 非固定壁の貫通孔
14 第2壁の貫通孔
15 外郭部
OP,OP1 開口部
SP 吸音空間
SP1 区画領域

Claims (7)

  1. 複数の貫通孔が形成された前壁と、
    前記前壁に対向して配置される後壁と、
    前記前壁と前記後壁の間の吸音空間において、前記前壁と前記後壁を連結することにより、前記吸音空間を複数の区画領域に区画する複数の区画壁とを備え、
    複数の前記区画壁のうち少なくとも一つは、前記前壁および前記後壁に着脱可能な非固定壁であることを特徴とする、吸音パネル。
  2. 前記非固定壁は、前記前壁および前記後壁に形成された係合部に着脱可能とされることを特徴とする、請求項1に記載の吸音パネル。
  3. 前記非固定壁以外の前記区画壁は、前記前壁および前記後壁に固定される固定壁であることを特徴とする、請求項2に記載の吸音パネル。
  4. 前記係合部は、
    前記非固定壁の一端部が着脱可能にスライド嵌合するように前記前壁に形成された嵌合溝と、
    前記非固定壁の他端部が着脱可能にスライド嵌合するように前記後壁に形成された嵌合溝とを有し、
    前記前壁に形成された前記嵌合溝と前記後壁に形成された前記嵌合溝は、相対向するように配置されていることを特徴とする、請求項2または3に記載の吸音パネル。
  5. 複数の前記固定壁を備えるとともに、
    隣り合う前記固定壁の間に複数の前記係合部が形成されることを特徴とする、請求項3に記載の吸音パネル。
  6. 前記非固定壁は、第1壁と、当該第1壁と直交するとともに複数の貫通孔を有する第2壁とを有し、
    前記第1壁は、その両端部が前記係合部に係合することにより、前記前壁と前記後壁を連結し、
    前記第2壁は、前記第1壁が前記前壁と前記後壁を連結している状態で前記前壁に沿って延びるとともに前記前壁に直角な方向において前記吸音空間を複数の区画領域に区画することを特徴とする、請求項2乃至5のいずれかに記載の吸音パネル。
  7. 前記第2壁の端部は、前記固定壁の側面に形成された係合部に着脱可能であることを特徴とする、請求項6に記載の吸音パネル。
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