JP2016008393A - 免震構造 - Google Patents
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Abstract
Description
図4は、従来の免震構造の概略構成を表す説明図である。図4(a)は従来の免震構造の一例を示し、図4(b)は従来の免震構造の他の例を示したもので、各免震構造を側方視した場合の構成を示している。
図4(a)の免震構造101は、地中に設置された杭111の杭頭に基礎梁113を固定し、各杭111を基礎梁113によって繋いで基礎を形成し、この基礎及び基礎梁113に床スラブ112を設置している。
免震装置114を設置する場合、図示したように基礎梁113と大梁116との間に大梁下空洞bが必要になる。また、免震装置114の設置固定、点検メンテナンス等の作業を行うためにスラブ下空洞aを設ける必要がある。スラブ下空洞aは、作業者が床スラブ112上を移動することが可能であり、また作業等を行うことが可能な程度の高さを有する。
また、上記のように免震装置114が変形したときには、基礎梁113に杭111と免震装置114から曲げモーメント、せん断力等が作用する。そのため、基礎梁113は、地震時に免震装置114、杭111等から伝わる上記の応力に耐え得るように形成されている。
免震装置114の上部には、大梁116が設けられており、図4(a)に示したものと同様に、大梁116の上部には床スラブ115が設置固定されている。また、大梁116もしくは床スラブ115の上部(免震装置114の直上)に柱117が設置されている(例えば特許文献1参照)。
なお、図4(b)に示したスラブ118はフラットスラブであるが、これに替えてフラットビーム(高さが小さく幅広の偏平梁)を設置し、このフラットビームとスラブを接合したものを設置してもよい。
また、免震構造102においても、免震装置114の設置、点検等の作業を可能にするため、作業者等が移動できるようにスラブ下空洞aならびに大梁下空洞bを設ける必要がある。
また、地震時には大梁116に免震装置114、柱117等から前述のような応力が作用するため、当該大梁116は、相当の強度等を有するように形成されている。
また、免震装置の点検等の際に作業者が当該免震装置の位置まで移動し、作業等を行うことができるように空洞を設ける必要がある。前述のように相当の強度を有する大梁等は、外寸も大きくなり上記の空洞内に大きく張り出す。そのため、当該張り出し部分を考慮して空洞を大きく設ける必要があり、土木工事や鉄筋コンクリート工事費用が増大してしまうという問題点があった。
(実施例1)
図1は、この発明の実施例1による免震構造を表す説明図である。図1の免震構造1は、地中に埋設される杭11、杭11とともに基礎を構成するスラブ12、キャピタル13a、キャピタル13b、床スラブ15、柱16によってフラットスラブ構造を構成し、これに免震装置14を備えている。
杭11は、例えば鉄筋コンクリート造(場所打ちコンクリート杭等)、鋼管造、SCパイル造、またはPHCパイル造などの杭であり、建造物等の基礎として複数の所定位置に埋設されている。
スラブ12は、鉄筋コンクリート造のフラットスラブであり、各杭11の杭頭ならびにキャピタル13aに接合されたものである。なお、図1において、少なくともスラブ12下面から下の部分は地中となる。
キャピタル13aおよびキャピタル13bは、例えば鉄筋コンクリート造であり、鉄骨を用いてもよい。スラブ12の上側に配置されたキャピタル13aは、杭11の杭頭ならびにスラブ12に接合固定されている。
ゴム部14aは、例えば鋼板と高減衰ゴム等とを複数積層させたもので、積層方向に鋼板などからなる上側フランジ部および下側フランジ部が設けられている。上側フランジ部および下側フランジ部は、ボルト・ナットを用いてそれぞれキャピタル13a,13bに固定されるように構成されている。
免震装置14は、地震の特に横揺れに対してゴム部14aが水平方向に変形し、地震の揺れ周期よりも長い周期で上側フランジが揺れ、またゴム部14aの弾性等の作用により揺れを減衰するように構成されている。
免震装置14の下側フランジ部は、キャピタル13aに固定されている。また、免震装置14の上側フランジ部は、キャピタル13bに固定されている。キャピタル13bは、鉄筋コンクリート造のフラットスラブである床スラブ15を下側から支持するように、当該床スラブ15と接合されており、免震装置14を介してキャピタル13aの直上に配置されている。
免震構造1は、免震装置14をスラブ12と床スラブ15との間に設置しており、作業者等が免震装置14の点検等を可能にするため、上記のスラブ12の上面から床スラブ15の下面までの間に空洞aを設けている。この空洞aの高さは、キャピタル13aおよびキャピタル13bの各高さと免震装置14の高さの合計、もしくはそれ以上となり、例えば作業者等が歩行によって移動可能な程度である。
換言すると、免震構造1は大梁等を備えていないことから空洞a内に突出する構造部分を低減することができ、そのため作業者等が空洞aを容易に移動することも可能になり、また作業空間等を十分確保することも可能になる。
キャピタル13a,13bは、上記のストレスエネルギに耐え得る強度等を有しており、このような強度等を有することにより、上記のストレスを高い効率で免震装置14に伝える。
免震装置14は、例えば複数の方向へ変形(往復変形)などを繰り返すときゴム部14aが有するゴム弾性などの作用により、地震による揺れ(エネルギ)を減衰させ、前述のストレスを吸収・解消する。
即ち、上記のような強度等を有するキャピタル13a,13bを備えることにより、スラブ12、床スラブ15、柱16、図示されない壁部などの損傷もしくは損壊を抑制することが可能になり、免震装置14を固定する大梁等を備えることなく建造物全体の免震性を高めることができる。
図2は、この発明の実施例2による免震構造の概略構成を表す説明図である。図1に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、重複説明を省略する。図2の免震構造2は、スラブ12の下側にキャピタル13cを配置しており、杭11の杭頭にキャピタル13cを設置固定している。キャピタル13cは、前述のキャピタル13a,13bと同様な構造を有するものである。
キャピタル13cは、前述のようにスラブ12を下側から支持するように接合されており、当該キャピタル13cと接合されたことによって強度等が増大した部分(スラブ12の一部分)の上側に免震装置14の下側フランジがボルト・ナット等を用いて固定されている。
なお、免震装置14の上側フランジはキャピタル13bにボルト・ナット等を用いて固定されており、当該キャピタル13b、床スラブ15、柱16等は、図1に示した免震構造1と同様に設置(接合)固定されている。また、図2において、少なくともスラブ12の下面以下の部分は地中となる。
キャピタル13b,13cは、上記のストレスエネルギに耐え得る強度等を有しており、上記のストレスを高い効率で免震装置14へ伝える。
免震装置14は、前述のように複数の方向へ往復変形などを繰り返すときゴム部14aの弾性などの作用により、地震による揺れ(エネルギ)を減衰させ、また上記のストレスを吸収・解消する。
即ち、上記のような強度等を有するキャピタル13b,13cを備えることにより、スラブ12、床スラブ15、柱16、図示されない壁部などの損傷もしくは損壊を抑制することが可能になり、免震装置14を固定する大梁等を備えることなく建造物全体の免震性を高めることができる。
図3は、この発明の実施例3による免震構造の概略構成を表す説明図である。図1または図2に示したものと同一あるいは相当する部分に同じ符号を使用し、重複説明を省略する。
図3の免震構造3は、地中に設置固定された各杭11の杭頭を繋ぐようにフラットビーム(高さが小さく幅広の偏平梁)20を設置し、またフラットスラブからなるスラブ12aを設置している。
スラブ12aならびにフラットビーム20は、例えば鉄筋コンクリート造であり、これらはスラブ12aをフラットビーム20によって支持するように接合されている。
また、キャピタル13dの上側には、免震装置14の下側フランジが前述のようにボルト・ナットを用いて設置固定されている。
また、フラットビーム20の下端とスラブ12aの下端とを揃えて(高さ方向の端部を揃えて)構築してもよい。また、フラットビーム21の下端と床スラブ15aとの下端とを揃えて(高さ方向の端部を揃えて)構築してもよい。
また、フラットビーム21は、鉄筋コンクリート造のフラットスラブである床スラブ15aが接合固定されており、当該床スラブ15aを支持している。
キャピタル13dはフラットビーム20とともに、地震時に杭11および免震装置14から加わる曲げモーメントやせん断力などのストレスに耐え得る強度等を有している。
また、キャピタル13eはフラットビーム21とともに、地震時に免震装置14および柱16から加わる上記のようなストレスに耐え得る強度等を有している。図3において、少なくともスラブ12aの下面ならびにフラットビーム12aの下側は地中である。
免震構造3は免震構造1,2と同様に大梁等を備えていないので、作業者等が容易に移動することができ、また作業空間等も十分に確保することができる。
キャピタル13d,13e、およびフラットビーム20,21は、上記のストレスエネルギに耐え得る強度等を有している。特に、フラットビーム20,21を備えた部分について建造物等の強度等を高めることができ、強い地震の揺れに対応することが可能になる。
また、図1,2の免震構造1,2に、図3のフラットビーム21を備えてもよい。具体的には、図1,2の床スラブ12を支持するフラットビーム21を備え、このフラットビーム21にキャピタル13bや柱16等を接合した構造でもよい。
11杭
12,12aスラブ
13a〜13eキャピタル
14免震装置
14aゴム部
15,15a床スラブ
16柱
20,21フラットビーム
101,102免震構造
111,111a杭
112,115床スラブ
113基礎梁
114免震装置
116大梁
117柱
118スラブ
Claims (6)
- 第1スラブと、
前記第1スラブ上側に接合された下側キャピタルと、
前記下側キャピタル上側に、下側が固定された免震装置と、
前記免震装置上側が固定された上側キャピタルと、
前記上側キャピタルに接合された第2スラブと、
前記上側キャピタルおよび第2スラブと接合して該第2スラブ上側に設置された柱と、
を備えることを特徴とする免震構造。 - 第1スラブと、
前記第1スラブ下側に接合された下側キャピタルと、
前記第1スラブの上側に、下側が固定された免震装置と、
前記免震装置上側が固定された上側キャピタルと、
前記上側キャピタルに接合された第2スラブと、
前記上側キャピタルおよび第2スラブと接合して該第2スラブ上側に設置された柱と、
を備えることを特徴とする免震構造。 - 前記免震装置および前記柱の直下の地中に埋設され、前記下側キャピタルならびに前記第1スラブに杭頭を接合した杭を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の免震構造。
- 前記免震装置直下を含む位置に設置され、前記下側キャピタルと接合されて前記第1スラブを支持する第1フラットビームを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の免震構造。
- 前記免震装置および前記柱の下方の地中に埋設され、前記第1フラットビーム、前記第1スラブおよび前記第1キャピタルに杭頭を接合した杭を備えることを特徴とする請求項4に記載の免震構造。
- 前記免震装置直上を含む位置に設置され、前記上側キャピタルと接合されて前記第2スラブを支持する第2フラットビームを備え、該第2フラットビームを前記上側キャピタルおよび第2スラブとともに前記柱に接合したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の免震構造。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2014128108A JP2016008393A (ja) | 2014-06-23 | 2014-06-23 | 免震構造 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08184213A (ja) * | 1994-12-28 | 1996-07-16 | Kajima Corp | 建物の免震装置 |
JPH11324204A (ja) * | 1998-05-18 | 1999-11-26 | Shimizu Corp | 建物の構造 |
JP2007120232A (ja) * | 2005-10-31 | 2007-05-17 | Shimizu Corp | 杭頭免震構造 |
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2014
- 2014-06-23 JP JP2014128108A patent/JP2016008393A/ja active Pending
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