JP2016008388A - 防音構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一建物ユニット10の内側に、第一建物ユニット10よりも小さなサイズの第二建物ユニット20を配設し、その第二建物ユニット20によって構成される防音室1aの防音構造1は、第二建物ユニット20に第一建物ユニット10を被せた二重構造のユニット式建物100を構築するようにして容易に施工することができる。このユニット式建物100の防音室1aの周囲には、第一建物ユニット10と第二建物ユニット20との二重構造によって形成される遮音ラインが設けられ、防音を図ることを可能にした。
【選択図】図1
Description
建物本体内の所定の箇所に配置された防音室1aの防音構造1であって、
前記建物本体は、略直方体状に形成された複数の第一建物ユニット10によって構築されており、
前記防音室1aは、前記第一建物ユニット10の内側に設けることが可能なサイズの略直方体状に形成された少なくとも一つの第二建物ユニット20の内側に構成されており、
前記防音室1aの周囲には、前記第二建物ユニット20によって形成される遮音ラインが設けられていることを特徴とする。
そして、第一建物ユニット10の内側であって、第二建物ユニット20の内側に設けられた防音室1aの周囲には、第二建物ユニット20によって形成される遮音ラインが設けられる。つまり、第一建物ユニット10の内側にその第一建物ユニット10よりも小さなサイズの第二建物ユニット20を配設してなる防音室1aの防音構造1によって好適に防音を図ることができる。
請求項1に記載の防音構造1において、
前記第一建物ユニット10と前記第二建物ユニット20には、それぞれ遮音性を有する同じ種類の壁11,21が取り付けられていることを特徴とする。
また、この防音構造1は、壁21と壁11の間につくられる空気層によって音の振動をカットすることができ、優れた防音効果を発揮する。
請求項1又は2に記載の防音構造1において、
前記第二建物ユニット20は、基礎101の立上がり部121に配設されており、
対向する前記立上がり部121間に亘る底部101aが設けられていることを特徴とする。
請求項1〜3の何れか一項に記載の防音構造1において、
前記第一建物ユニット10の上に積層される上部構造体(例えば上階建物ユニット40)には、前記第一建物ユニット10の天井12と対向する位置に遮音性を有する平面材41bが取り付けられていることを特徴とする。
請求項1〜4の何れか一項に記載の防音構造1において、
前記第一建物ユニット10の天井12には、前記第二建物ユニット20の壁21に対応する位置に沿うように、遮音性を有する板材5が設けられていることを特徴とする。
ユニット式建物100は、例えば、図1、図2に示すように、略直方体状に形成された複数の第一建物ユニット10によって構築された建物本体と、その建物本体内の所定箇所に配置された第二建物ユニット20によって構成される防音室1aを有している。
つまり、本発明に係る防音構造1は、建物本体を構成する第一建物ユニット10の内側に、その第一建物ユニット10よりも小さなサイズの略直方体状に形成された第二建物ユニット20を配設して防音室1aを設けたものである。なお、第二建物ユニット20は、第一建物ユニット10よりも長手方向及び短手方向に短く、また柱も短いサイズを有する建物ユニットである。
4つの第一建物ユニット10は、その長辺側の側面同士を対向させるように並設されている。
3つの第三建物ユニット30は、その長辺側の側面同士を対向させるように並設されており、第三建物ユニット30の短辺側の側面を、第一建物ユニット10の短辺側の側面に対向させる向きに配設されている。
2つの第二建物ユニット20は、第一建物ユニット10の内側で、その長辺側の側面同士を対向させるように並設されている。この第二建物ユニット20によってユニット内部に区画された空間が防音室1aとなる。
また、第一建物ユニット10上に、建物本体の一部を構成するユニットである上階建物ユニット40(図4参照)を積層するようにしてもよい。
また、基礎の立上がり部の頭部を切削する高さ調整を行うのであれば、階高ユニット同士を重ねた防音構造を構築することもできる。
工場において製造された建物ユニットは建築現場へ運搬された後、建築現場において基礎101上に左右上下に隣接設置されることにより、ユニット式建物100が構築される。
パネル板11aは、PALC(Precastable Autoclaved Lightweight Ceramics)などの気泡コンクリート材料からなる。例えば、PALCからなるパネル板11aは、厚さ80mmを有している。
なお、PALCからなるパネル板11aではなく、ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)からなるパネル板11aでもよく、また吸音パネルや遮音パネルなどをパネル板11aとして設けて、その防音性を高めるようにしてもよい。
この天井12には、第二建物ユニット20の壁21に対応する位置に沿うように、遮音性を有する板材5が設けられている。
板材5は、例えば、石膏ボードからなる。この板材5は、第二建物ユニット20の短辺側の壁21の位置に対応させて、天井12の長手方向両側で天井野縁12bと平行に配設された長尺板材5aと、第二建物ユニット20の長辺側の壁21の位置に対応させて、天井野縁12bと直交する向きで天井野縁12b間に配設された短尺板材5bとを備えて構成されている。
図4に示すように、天井12に設けられている板材5の下端は天井板12aに当接しており、また、板材5の上端は後述する上階建物ユニット40の床41の平面材41bに当接するようになっている。なお、天井板12aを切り欠いたスリットを形成し、そのスリットを貫いた板材5の下端を壁21の上端に当接させるようにしてもよい。
天井12には、図4、図5に示すように、ブレースBが設けられているので、そのブレースBを避けるように板材5の取り付けが行われる。
板材5は、例えば、図6に示すように、上側に切欠51が形成されている板材5と、下側に切欠51が形成されている板材5との2枚1組で構成されている。
そして、ブレースBを切欠51内に装入するようにそれぞれの板材5を取り付けた後、板材5の遮音性を維持するように、嵌込材52で切欠51を塞ぐようになっている。
なお、第一建物ユニット10の天井12(天井板12a)を貫いて、第二建物ユニット20の壁21と連続させるように板材5を配設することで、遮音性の向上を図るようにしてもよい。
なお、第二立上がり部121の下端同士は基礎101の底部101aを介して連続している。建物の基礎101をベタ基礎とすれば全ての立上がり部(111、121)に亘って底部101aが連続するので好ましい。布基礎であっても対向する立上がり部間に亘るコンクリート層を設けて連続させるようにすればよい。
この壁21は、第一建物ユニット10の壁11と同じものであり、パネル板21aはPALCなどの気泡コンクリート材料からなる。なお、PALCからなるパネル板21aではなく、ALCからなるパネル板21aでもよく、また吸音パネルや遮音パネルなどをパネル板21aとして設けて、その防音性を高めるようにしてもよい。
また、防音室1aの出入口として、壁21と壁11を連通する開口部(図示省略)が設けられており、その開口部には防音ドア等が設けられている。
天井22は、図4に示すように、天井板22aと天井野縁22b等を備えている。
床23は、図4に示すように、床板23aと床根太23b等を備えている。なお、床23は、2枚の床板23aを有して2重床とするものであってもよく、2枚の床板23aの間に防振ゴム24を介装させたものであってもよい。
この床41は、図4に示すように、床板41aと、平面材41bと、床根太41c等を備えている。
平面材41bは、第二建物ユニット20の天井22よりも大きい幅寸法、奥行き寸法を有しており、第一建物ユニット10の天井12と対向する位置に備えられている。この平面材41bは、ALC(Autoclaved Lightweight Concrete)などの気泡コンクリート材料からなる。例えば、ALCからなる平面材41bは、厚さ100mmを有している。
つまり、本実施形態の防音構造1は、第一建物ユニット10の内側に、その第一建物ユニット10よりも小さなサイズの第二建物ユニット20を配設して防音室1aを設けたものであり、第二建物ユニット20に第一建物ユニット10を被せた二重構造のユニット式建物100を構築するようにして容易に施工することができる。
また、この防音室1aは、天井22と天井12の二重天井で上方を覆った防音構造1を有しているので、その天井を通じて音が室外に漏れることを防ぐことができる。
また、対向する第二立上がり部121間に亘る底部101aが設けられているので、防音室1aの床23を抜けた音は、第二立上がり部121及び底部101aによって遮断されるようになっており、その音が外に漏れることを防ぐことができる。
更に、第二建物ユニット20と第二立上がり部121の間に、D型バッカーなどの比重の大きい目地材(バックアップ材)を介装させることで、気密防音の向上を図ることができる。
また、防音室1aを構成する第二建物ユニット20の壁21間の隙間に比重の大きい目地材を充填することで、より一層の気密防音性を高めることができる。
そして、第二建物ユニット20に第一建物ユニット10を被せた二重構造で防音を図っているユニット式建物100の防音構造1であれば、その四方の壁や天井、基礎101を通じて音が室外に漏れることを防ぐことができるので、優れた防音性能を有する防音室1aが実用可能になる。
10 第一建物ユニット
11 壁
12 天井
5 板材
20 第二建物ユニット
21 壁
22 天井
23 床
30 第三建物ユニット
40 上階建物ユニット(上部構造体)
41 平面材
100 ユニット式建物
101 基礎
101a 底部
111 第一立上がり部
121 第二立上がり部
130 空気層(空間)
Claims (5)
- 建物本体内の所定の箇所に配置された防音室の防音構造であって、
前記建物本体は、略直方体状に形成された複数の第一建物ユニットによって構築されており、
前記防音室は、前記第一建物ユニットの内側に設けることが可能なサイズの略直方体状に形成された少なくとも一つの第二建物ユニットの内側に構成されており、
前記防音室の周囲には、前記第二建物ユニットによって形成される遮音ラインが設けられていることを特徴とする防音構造。 - 請求項1に記載の防音構造において、
前記第一建物ユニットと前記第二建物ユニットには、それぞれ遮音性を有する同じ種類の壁が取り付けられていることを特徴とする防音構造。 - 請求項1又は2に記載の防音構造において、
前記第二建物ユニットは、基礎の立上がり部に配設されており、
対向する前記立上がり部間に亘る底部が設けられていることを特徴とする防音構造。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の防音構造において、
前記第一建物ユニットの上に積層される上部構造体には、前記第一建物ユニットの天井と対向する位置に遮音性を有する平面材が取り付けられていることを特徴とする防音構造。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載の防音構造において、
前記第一建物ユニットの天井には、前記第二建物ユニットの壁に対応する位置に沿うように、遮音性を有する板材が設けられていることを特徴とする防音構造。
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5448201A (en) * | 1977-09-22 | 1979-04-16 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | Builttup sound insulating wall |
JP2011144586A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Daiwa House Industry Co Ltd | 室の防音構造 |
JP2011226081A (ja) * | 2010-04-15 | 2011-11-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の据付構造 |
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