JP2016007603A - 電解水の生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 未電解原水又は濃度の薄い電解水を電解質水溶液収納槽に逆流させないようにし、低負荷で部品等の故障を少なくして長期の安定した装置の運転を図ることができる電解水の生成装置を提供すること。
【解決手段】 陽極室20と陰極室30の電解原水供給口26,36側に、二股に分岐した二股バルブ61を接続し、二股バルブ61の一方のバルブが電解原水の供給元側の電磁バルブ60に接続され、他方のバルブが弁によって開閉される構成とする。運転停止の場合には二股バルブ61の一方のバルブを閉鎖させる。この一方のバルブが閉鎖されると、他方のバルブの弁が連動して開き、電解装置内に残留する水が引力に伴って室外に排出される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解水の生成装置に関し、詳しくは、電解水の生成を停止した場合に、電解室を空にさせ、電解室から逆浸透圧作用で電解質水溶液収納槽に未電解原水又は濃度の薄い電解水を逆流させないようにし、低負荷で部品等の故障を少なくして長期の安定した装置の運転を図るようにした電解水の生成装置に関する。
電解水の生成装置としては、特許文献1および特許文献2に開示されているように、一隔膜二室型のものと二隔膜三室型のものとが知られている。
一隔膜二室型の電解水生成装置は、陰イオン透過膜を介して対向配置された陽極室と陰極室とを備え、陽極室には、食塩水を混合した原水が供給され、陰極室には電解原水のみが供給される。そして、電極に直流電流を印加することにより、陽極室では、次亜塩素酸を含む酸性電解水が生成され、陰極室では、アルカリ性電解水が生成される。
二隔膜三室型の電解水生成装置は、電解質水溶液が収容される中間室と、中間室の片側に陽イオン透過膜を隔壁として陰極を配設した陰極室と、中間室を挟んだ反対側に陰イオン透過膜を隔壁として陽極を配設した陽極室からなるものである。2枚の隔膜で仕切ることによって陽極室と中間室と陰極室とを設けた装置であり、陽極室と陰極室には電解原水が供給され、中間室には高濃度の電解質水溶液が充填される。陽極室では、酸性電解水(次亜塩素酸水(HClO))が生成され、陰極室では、アルカリ性電解水が生成される。
特開2005−329375号公報 特開2000−246249号公報
しかしながら、このような電解水の生成装置によれば次の課題があった。即ち、電解動作を停止した時には、電解原水供給配管内や陽極室内と陰極室内には未電解原水又は濃度の薄い電解水が存在しているため、例えば二隔膜三室型の電解水生成装置では、浸透圧作用で、電解質水溶液を収納した中間室内に、未電解原水又は濃度の薄い電解水が移動し、中間室と連通している電解質水溶液収納槽に、その未電解原水又は濃度の薄い電解水が逆流することにより電解質水溶液の飽和濃度を希釈して、電圧電流が高まり電解水の生成に高い負荷がかかってしまうという課題がある。高い負荷がかかると、長期にわたる装置の運転はできない。
また、数日間の連休などで電解を一定期間停止した場合などには、未電解原水又は濃度の薄い電解水が電解質水溶液槽に逆流して電解質水溶液槽の水量が増加し、電解質水溶液槽から電解質水溶液が溢れ出てしまうという課題がある。電解質水溶液が電解質水溶液槽から溢れ出て飛散すると、飽和濃度の食塩水は極端に酸化力が強いため、溢れ出た電解質水溶液が付着した金属は、例えばステンレスであっても一晩で錆びついてしまう。場合によっては、使えなくなるような器具も有る。また、装置の内部に飛散した場合は、バルブやその他の金属部品が腐食して故障の原因となるという課題もある。
従って、本発明は、未電解原水又は濃度の薄い電解水を電解質水溶液収納槽に逆流させないようにし、低負荷で部品等の故障を少なくして長期の安定した装置の運転を図ることができる電解水の生成装置を提供することを目的とする。
本発明の電解水の生成装置は、かかる課題を解決すべく、陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室の間に設けられる陰イオン交換膜と、前記陽極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、前記電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする。
また、本発明の電解水の生成装置は、かかる課題を解決すべく、陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室の間に設けられる陽イオン交換膜と、前記陰極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、前記電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする。
また、本発明の電解水の生成装置は、かかる課題を解決すべく、陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室との間に設けられ電解質イオンを前記陽極室及び前記陰極室に供給するための電解質水溶液が収容される中間室と、前記陽極室と前記中間室とを隔てる陰イオン交換膜からなる第1の隔壁と、前記陰極室と前記中間室とを隔てる陽イオン交換膜からなる第2の隔壁と、前記陽極室及び前記陰極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、前記陽極室の電解原水供給口側と前記陰極室の電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする。
前記二股バルブの他方のバルブは、前記一方のバルブの開閉に連動して開閉されることを特徴とする。
本発明によれば、上記のように陽極室の電解原水供給口及び/又は排出口と、陰極室の電解原水供給口及び/又は排出口に、二股バルブを配設し、電解停止後に陽極室内と陰極室内に存在する電解原水を排出するようにしたので、未電解原水又は濃度の薄い電解水が電解質水溶液収納槽に逆流したり、また、電解質水溶液収納槽から溢れ出したりすることがないため、低負荷で部品等の故障を少なくして電解水の生成装置を長期にわたって運転することができる。
本発明の実施の形態に係る電解水の生成装置の模式図である。 本発明の他の実施の形態に係る電解水の生成装置の模式図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る電解水の生成装置を説明する。
図1は、本実施の形態に係る電解水の生成装置(以下、「電解装置」という)の模式図を示す。
図1に示すように、電解装置10は、陽極室20と陰極室30と中間室40とを含む。中間室40は、陽極室20と陰極室30の間に設けられている。いわゆる二隔膜三室型の電解水の生成装置である。
中間室40には電解質水溶液収容槽80から電解質水溶液が充填される。ここで用いられる電解質は、塩化ナトリウム(NaCl)又は塩化カリウム(KCl)が望ましい。電解質水溶液収容槽80から電解質水溶液供給口50bを介して中間室40に供給された電解室水溶液は、陽イオン(ナトリウムイオンやカリウムイオン)が陰極室30に供給され、陰イオン(塩化物イオン)は陽極室20に供給される。
中間室40を通過した電解質水溶液(塩化ナトリウム水溶液又は塩化カリウム水溶液)は電解質水溶液排出口50aを経由して電解質水溶液収容槽80に戻される。戻された電解質水溶液は再利用し循環させてもよいし、または、消費した分だけの電解質を中間室40に追加してもよい。電解質水溶液の濃度としては、たとえば、電解質の飽和濃度とすることができる。
中間室40と陽極室20とは、陰イオン交換膜15aにより隔てられている。これにより、中間室40の陽イオンが陰イオン交換膜15aを通過せず、陰イオンのみが選択的に陰イオン交換膜15aを通過することとなる。陰イオン交換膜15aに適用される陰イオン交換膜15aは、公知のものを適用することができる。
中間室40と陰極室30とは、陽イオン交換膜15bにより隔てられている。これにより、中間室40の陰イオンが陽イオン交換膜15bを通過せず、陽イオンのみが選択的に陽イオン交換膜15bを通過することとなる。なお、陽イオン交換膜15bに適用される陽イオン交換膜15bは、陰イオン交換膜15aと同じく公知のものを適用することができる。
図示しないが、中間室40には、陰イオン交換膜15aと陽イオン交換膜15bを固定する多孔質の固定枠(スポンジなどのスペーサ)が設けられている。従って、陰イオン交換膜15aと陽イオン交換膜15bは、陰極室30と固定枠(スペーサ)と陽極室20で挟んで固定される形となる。
陰極32は直流電源70の−側に接続され、陽極22は直流電源70の+側に接続されている。直流電源70は、その電圧や電流を任意に設定できる構成になっている。直流電源70は、たとえば、電圧は2.5〜10ボルト程度の範囲で任意に選択でき、電流についても3〜40アンペアの範囲で適宜選択して設定することができるものを挙げることができる。
陽極22および陰極32は、線の太さが異なったり網目が異なったりした網を複数枚積層した網状多層電極とする。特に、電流密度を高めるために、微細な線のメッシュ電極と太めな線の網状の電極を少なくとも二枚以上の積層にした電極及び/又は微細孔のポーラス状電極を用いるのが望ましい。こうすることにより、電流密度と電気伝導率を向上させ、低電圧と低電流を可能にし、酸性水に溶解しやすい極微細な塩素ガス気泡の内に微細な線から離れさせ、酸性水に溶解しやすくさせ、次亜塩素酸を合成させ、塩素ガスが未溶解として排出されるのを軽減して、安全な、塩素ガス気泡の少ない高純度で高濃度の次亜塩素酸水を合成し、塩素ガスが未溶解として排出されるのを軽減させることができる。
この網状多層電極は、0.2mm以下、好ましくは0.2〜0.01mmの範囲、の微細な網と、0.3mm以上、好ましくは1〜3mm範囲、の粗目の網の少なくとも二種類以上の網を二枚以上積層したものであり、チタン及びステンレスを母材にした線を網目状に加工又は金網を積層して圧着溶接したものであっても良く、チタン粒子及びステンレスの金属粒子を焼結して製造されたポーラス状の空孔率30〜80%の多孔質体であっても良い。なお、陽極は、母材をチタンとし、表面を白金又はイリジウムメッキしたものであっても良い。
また、たとえば0.2mm前後の切れ目と幅3mmから7mm以内に細長く切れ目(裂口)加工した電極(エキスパンド電極)などからも構成することができる。エキスパンド電極は取り除く面積が無く、電極面積の損失を小さくすることができる。電極の材質は公知のものを適用することができる。
電解装置10には、バルブ60から陽極室20に電解原水を給水するための第1の給水口26と、バルブ60から陰極室30に水を供給するための第2の給水口36とが設けられている。第1の給水口26および第2の給水口36には、陽極室20および陰極室30に電解原水の量を調整して供給する流量調整バルブ26b,38bが設けられている。
この流量調整バルブ26b,38bは、それぞれ二股バルブ61に接続されており、二股バルブ61は電磁バルブ60に接続され、電磁バルブ60は電解原水を供給する供給元(図示せず)に接続されている。なお、二股バルブ61はバルブが二股になっており、一方のバルブは電解原水を供給する電磁バルブ60に、他方のバルブは当該一方のバルブの開閉動作に連動して開閉を行う弁構造となっている。運転停止の場合(電源断の場合)には、二股バルブ61の電解原水供給側(電磁バルブ60側)のバルブを閉鎖する。この電解原水供給側(電磁バルブ60側)のバルブが閉鎖されると、二股バルブ61の他方のバルブの弁が連動して開き、電解装置内に残留する水が引力に伴って室外に排出される。運転再開の場合はこの動作と逆の動作をとることになる。
また、電解装置10には、陽極室20の液を吐出する第1の吐出口28aと、陰極室30の液を吐出する第2の吐出口38aとが設けられている。
第1の吐出口28aは、陽極室20の上部に設けられ、第1の給水口26は、陽極室20の下部に設けられている。これにより、第1の給水口26から給水された電解原水は、下から上に向かって流れる。
陽極22および陰極32の両面には、常温の電解原水と電解質水溶液中のイオン(陰イオンおよび陽イオン)を滞留させる含水性の高いイオン滞留体24aと24b及び34aと34bが陽極22および陰極32を覆うように設けられている。これにより、電解原水を陽極22および陰極32両面付近に滞留させることができる。
イオン滞留体24aと24b及び34aと34bは、多孔質で含水性のある天然または合成のスポンジや、コットンで目を粗く織った柔らかい布で含水性のあるガーゼや、ペーパータオル等の含水性のある不織布や、含水性のある和紙等の紙などのように、所定の厚みを有し、液体を含浸して保持する性能を有するシート状の材料から構成されている。
このイオン滞留体24aと24b及び34aと34bを電極(陽極22及び陰極32)の両面に設置することで、各電極室(陽極室20および陰極室30)に供給される電解原水を含水して、電解原水の流れを滞留させることができ、この滞留により、中間室40から移動してくる電解イオン物質を排出口に未電解のままジャンプさせることなく滞留させ、効率良く電解密度の高い電極近傍に供給し各電極室内で電解することができる。従って、電解イオン物質が未電解のまま排出されることを防止することができる。
また、陽極室20には、陽極室内に多孔質体からなる気液攪拌体27が設けられている。この気液攪拌体27は、電極表面で発生する塩素ガスと酸性水を半ば強制的に乱流撹拌させ、気液接触させるものであり、この気液接触により塩素ガスを酸性水に溶解させ、次亜塩素酸を合成し、未溶解塩素ガスを削減し、溶解を確実に確保する。
この気液撹拌体27は、ナイロン製の不織布又はスポンジ状の非導電性の多孔質体であることが望ましく、また、陽極室20及び陰極室30の室内全体に配設されることが望ましい。
次に、電解装置10の動作を説明する。
まず、流量調整バルブ26b,38bで水量を調整すると共に、電解原水を陽極室20および陰極室30に供給する。電解原水の水量は、たとえば0.5〜1.5l/分とする。
この電解原水の供給と併せて、陽極22と陰極32の間に電位を印加し、電気分解を行う。たとえば、電気分解時の電圧は、5〜10Vとし、電流を3〜10アンペアとする。陽極22と陰極32との間に電位を印加すると、中間室40の陽イオン(ナトリウムイオン又はカリウムイオン)が陽イオン透過膜15bを通過し陰極室30に移動する一方で、中間室40の陰イオン(塩化物イオン)が陰イオン透過膜15aを通過し陽極室20に移動する。
陽極室20では、陽極22にて塩化物イオンが次式の反応を起こし、塩素が発生する。
2Cl−→Cl2+2e−
この塩素は、さらに、電解原水と反応して次亜塩素酸が生成される。
Cl2+H2O→HClO+HCl
一方で、陰極室30では、陰極にて次式の反応が起こる。
H2O+2e−→1/2H2+OH−
このような動作を経て電解水が生成される。
電解動作を停止した時や、数日間の連休などで電解を一定期間停止する場合には、電解質水溶液を収納した中間室内に、未電解原水又は濃度の薄い電解水が移動して、中間室と連通している電解質水溶液収納槽に逆流しないように、電解装置10の電源を停止した時に、二股バルブ61の電磁バルブ60側だけを閉鎖して電解原水の供給を停止する。
そして、二股バルブ61の排出口(図中の矢印)の配管を開放し、電解室20と30に存在している電解途中の電解原水を排出させる。これにより、電解室20と30は空になり、中間室40に浸透圧で移動する電解原水はなくなる。
従って、電解質水溶液の飽和濃度を希釈して、電圧電流が高まり電解水の生成に高い負荷がかかってしまうという問題がなくなり、長期にわたる装置の運転が可能となる。また、逆流して、電解質水溶液槽から電解質水溶液が溢れ出てしまうという問題もなくなるため、溢れ出た電解質水溶液が金属に付着して錆びついたり使えなくなったりするようなこともなくなる。
図2は、他の実施の形態に係る電解水の生成装置(以下、「電解装置」という)の模式図を示す。
図2に示すように、この電解水の生成装置は、アルカリ性電解水を生成する第1の電解装置100と、酸性電解水を生成する第2の電解装置200と、これら第1及び第2の電解装置100,200のそれぞれ一方の電極室に対して電解質水溶液(例えば、塩化ナトリウム水溶液)を供給する電解質水溶液収容槽80とから構成されている。なお、電解質水溶液収容80は、第1の電解装置100と、第2の電解装置とのどちらか一方、又は両方同時に電解質水溶液を供給することができる構成となっている。いわゆる一隔膜二室型の電解水の生成装置である。
第1の電解装置100には、陽極22を収容した陽極室20aと、陰極32を収容した陰極室30とが配設され、中央部に陽極室20aと陰極室30とを隔てるとともに陽極室20aに供給された電解質水溶液に含まれる陽イオンのみを透過させるための陽イオン透過膜15bが設けられている。
陽極22及び陰極32は、多孔質体及び/又は太さと隙間の違う金網状の積層の電極から構成されており、陽極室20a及び陰極室30のそれぞれに収容されている。そして、陰極32は直流電源70の−側に接続され、陽極22は直流電源70の+側に接続されている。直流電源70は、その電圧や電流を任意に設定できる構成になっている。直流電源70は、たとえば、電圧は5〜20ボルト程度の範囲で任意に選択でき、電流についても3〜40アンペアの範囲で適宜選択して設定することができるものを挙げることができる。また、陽極室22には、電解質水溶液収容槽80と連通し飽和電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給配管40bが接続される。陽極室22内を通過した電解質水溶液は電解質水溶液収容槽80に回収される。
一方、陰極室30の上部には陰極室30内で生成されたアルカリ性電解水を吐出させるための吐出口38aが設けられている。また、陰極室30の下部には、陰極室30に電解原水を供給するための第2の給水口36aが設けられている。第2の給水口36aには、陰極室30に電解原水の量を調整して供給する流量調整バルブ60bが接続されている。この流量調整バルブ60bは、二股バルブ61に接続されている。
第2の電解装置200には、第1の電解装置100と同様に、陽極22aを収容した陽極室20bと陰極32bを収容した陰極室30bとが配設され、中央部に陽極室20bと陰極室30bとを隔てるとともに陰極室30bに供給された電解質水溶液に含まれる陰イオンのみを透過させるための陰イオン透過膜15aが設けられている。
陽極22a及び陰極32bは、多孔質体の電極から構成されており、陽極室20b及び陰極室30bのそれぞれに収容されている。そして、陰極32bは直流電源70の−側に接続され、陽極22aは直流電源70の+側に接続されている。直流電源70は、その電圧や電流を任意に設定できる構成になっている。直流電源70は、たとえば、電圧は5〜15ボルト程度の範囲で任意に選択でき、電流についても3〜40アンペアの範囲で適宜選択して設定することができるものを挙げることができる。また、陰極室30bには、電解質水溶液収容槽80と連通し飽和電解質水溶液を供給する電解質水溶液供給配管40aが接続される。陰極室30b内を通過した電解質水溶液は電解質水溶液収容槽80に回収される。
一方、陽極室20bの上部には陽極室20b内で生成された酸性電解水を吐出させるための吐出口28aが設けられている。また、陽極室20bの下部には、陽極室20bに電解原水を供給するための第1の給水口26aが設けられている。第1の給水口26aには、陽極室20bに電解原水の量を調整して供給する流量調整バルブ60aが接続されている。この流量調整バルブ60aもまた、二股バルブ61に接続されている。
二股バルブ61の一方のバルブは電磁バルブ60に接続され、電磁バルブ60は電解原水を供給する供給元(図示せず)に接続されている。なお、他方のバルブは当該一方のバルブの開閉動作に連動して開閉を行う弁構造となっている。運転停止の場合(電源断の場合)には、二股バルブ61の電解原水供給側(電磁バルブ60側)のバルブを閉鎖する。この電解原水供給側(電磁バルブ60側)のバルブが閉鎖されると、二股バルブ61の他方のバルブの弁が連動して開き、電解装置内に残留する水が引力に伴って室外に排出される。運転再開の場合はこの動作と逆の動作をとることになる。
次に、電解水の製造装置の動作について説明する。
まず、アルカリ性電解水を生成する第1の電解装置100の動作について説明する。
第1の電解装置100において、電解質水溶液収容槽80から管41を介して飽和電解質水溶液が陽極室20aに供給され、陰極室30に電解原水が供給される。そして、直流電源70によって陽極22及び陰極32に電流を印加する。
陰極室30では、陽極室20aに供給された飽和電解質水溶液に含まれる電解イオン物質(Na+)が電気泳動によって陽イオン透過膜15bを通過して陰極室30に高濃度の状態で供給される。
Na++e−→Na・・・(3)
2Na+2H2O→2Na++2OH−+H2・・・(4)
式(4)に示すように、水素ガス(H2)の発生と共に水酸化ナトリウム水溶液(NaOH)がアルカリ性の電解水として生成され、吐出口38aから回収される。
次に、酸性電解水を生成する第2の電解装置200の動作について説明する。
第2の電解装置200において、陰極室30bに電解質水溶液収容槽80から管42を介して飽和電解質水溶液が供給され、陽極室20bに電解原水が供給される。そして、直流電源70によって陽極22a及び陰極32bに電流を印加する。
陽極室20bでは、陰極室30bに供給された飽和電解質水溶液に含まれる陰イオン(Cl−)が電気泳動によって陰イオン透過膜15aを通過して陽極室20bに高濃度状態で供給される。そして塩化物イオン(Cl−)が下記に示す反応式に基づいて陽極22a表面で反応する。
2Cl−→Cl2+2e−・・・(7)
また、発生する塩素ガス(Cl2)は、下記式に基づき、水と反応して塩酸と次亜塩素酸を生成する。
Cl2+H2O→HCl+HClO・・・(8)
式(8)に示すように、生成された次亜塩素酸(HClO)が酸性の電解水として吐出口28aから吐出される。
電解動作を停止した時や、数日間の連休などで電解を一定期間停止する場合には、二股バルブ61の電磁バルブ60側だけを閉鎖して電解原水の供給を停止する。そして、二股バルブ61の排出口(図中の矢印)の配管を開放し、第1の電解装置100の陽極室20bと第2の電解装置200の陰極室30aに存在している電解途中の電解原水を排出させる。これにより、第1の電解装置100の陽極室20bと第2の電解装置200の陰極室30aは空になり、浸透圧で移動する電解原水はなくなる。
従って、電解質水溶液の飽和濃度を希釈して、電圧電流が高まり電解水の生成に高い負荷がかかってしまうという問題がなくなり、長期にわたる装置の運転が可能となる。また、逆流して、電解質水溶液槽から電解質水溶液が溢れ出てしまうという問題もなくなるため、溢れ出た電解質水溶液が金属に付着して錆びついたり使えなくなったりするようなこともなくなる。
以上のように、本発明によれば、一隔膜二室型及び二隔膜三室型の電解水の生成装置の電解水生成室内の電解水が、電解停止後にイオン透過膜の反対側の電解質水溶液収納部に浸透圧作用で移動することを、二股バルブを電解水生成室排出口又は供給口に配設することで防止し、電解質水溶液収納層から溢れ出すことを防ぐことが出来る。
10 電解装置
15a 陰イオン交換膜
15b 陽イオン交換膜
20 陽極室
22、22a 陽極
24a、24b、34a、34b イオン滞留体
26、26a 第1の給水口
26b 流量調整バルブ
27 陽極室気液攪拌体
28a 第1の吐出口
30、30a 陰極室
32、32b 陰極
36、36a 第2の給水口
37 陰極室気液攪拌体
38b 流量調整バルブ
38a 第2の吐出口
40 中間室
41 管
42 管
50a 電解質水溶液排出口
50b 電解質水溶液供給口
60 電磁バルブ
60a 流量調整バルブ
60b 流量調整バルブ
61 二股バルブ
70、70a、70b 直流電源
80 電解質水溶液収容槽

Claims (4)

  1. 陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室の間に設けられる陰イオン交換膜と、前記陽極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、
    前記電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする電解水の生成装置。
  2. 陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室の間に設けられる陽イオン交換膜と、前記陰極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、
    前記電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする電解水の生成装置。
  3. 陽極が配設される陽極室と、陰極が配設される陰極室と、前記陽極室と前記陰極室との間に設けられ電解質イオンを前記陽極室及び前記陰極室に供給するための電解質水溶液が収容される中間室と、前記陽極室と前記中間室とを隔てる陰イオン交換膜からなる第1の隔壁と、前記陰極室と前記中間室とを隔てる陽イオン交換膜からなる第2の隔壁と、前記陽極室及び前記陰極室に電解原水を供給する電解原水供給口と、を備えた電解水の生成装置であって、
    前記陽極室の電解原水供給口側と前記陰極室の電解原水供給口側に、二股に分岐した二股バルブが接続され、該二股バルブの一方のバルブが前記電解原水の供給元側に接続され、他方のバルブが弁によって開閉されることを特徴とする電解水の生成装置。
  4. 前記二股バルブの他方のバルブは、前記一方のバルブの開閉に連動して開閉されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電解水の生成装置。
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