JP2016004868A - ガス流通管の取付具及び気相成長装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気相成長装置のガス導入管等のガス流通管に加わる応力を抑制する。
【解決手段】ガス流通管の取付具100は、反応炉の外壁(例えば上流側フランジ121b)から突出した状態で外壁に固定されてガラス管50を保持する金属管10と、金属管10に挿入されるとともにガラス管50が挿通される環状のシール部材20と、ガラス管50が挿通される金属製の管状部31を有する押圧部材30と、金属管10に止着されることにより押圧部材30を押圧する止着部材40とを備える。金属管10の内面はテーパー部11を有する。シール部材20が管状部31の一端部31aとテーパー部11との間で圧縮されてガラス管50の外周面と金属管10の内周面とに押し付けられる。押圧部材30が金属管10に固定された状態で、管状部31の他端側の部分は、止着部材40よりも金属管10の一端部10aから遠い側へ延出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス流通管の取付具及び気相成長装置に関する。
気相成長装置の反応炉へガスを導入するガス導入管としては、耐腐食性及び耐熱性に優れた石英ガラス管などのガラス管を用いることが一般的である。
ただし、ガラス管を反応炉の金属製の外壁に直接取り付けることはできないため、反応炉の外壁に取り付けられた金属管にガラス管を挿通し、この金属管によってガラス管を保持させる構造が一般的に採用される(例えば、特許文献1の段落0006等参照)。
特許文献1の図1等に示されるように、ガラス管における反応炉の外部の部分は、金属管から突出した構造とすることが一般的である。
また、ガスボンベ等のガス供給源から気相成長装置の近傍までのガスの供給路は、金属配管により構成されていることが一般的であり、この金属配管を、ガラス管において上記のように突出した部分に対して固定することが一般的である。
特開2013−225648号公報
しかし、ガス供給源から延びる金属配管をガラス管の一端に固定するような場合においては、ガラス管が露出した構造となってしまうとともに、ガラス管に局所的に大きな応力(熱応力など)が加わってしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、気相成長装置のガス導入管等のガス流通管を好適に保護することが可能な、ガス流通管の取付具、及び、気相成長装置を提供する。
本発明は、
反応炉内に保持された基板上に半導体結晶膜を成長させる気相成長装置の前記反応炉の内部と外部との間でガスを流通させるガラス管を、前記反応炉の外壁に取り付けるための取付具であって、
一端部が前記外壁に固定されて、他端側の部分が当該外壁より前記反応炉の外方に突出した状態とされ、且つ、前記ガラス管が挿通されるとともに該ガラス管を保持する金属管と、
前記金属管に挿入されるとともに、前記ガラス管が挿通される、環状のシール部材と、
前記シール部材を前記金属管の前記一端部側へ押圧して、該シール部材を前記ガラス管の外周面と前記金属管の内周面とに密着させる押圧部材と、
前記金属管の他端部に止着されることにより、前記押圧部材を前記金属管に固定するとともに、前記押圧部材を前記金属管の前記一端部側に押圧する止着部材と、
を備え、
前記金属管の内面は、内径が当該金属管の前記一端部側に向けて縮径するテーパー部を有し、
前記押圧部材は、前記ガラス管が挿通され、且つ、前記金属管に対して当該金属管の他端側より挿入される、金属製の管状部を有し、
前記押圧部材が前記金属管に固定されることによって、前記シール部材が前記管状部の一端部と前記テーパー部との間で圧縮されて前記ガラス管の外周面と前記金属管の内周面とに押し付けられ、
前記押圧部材が前記金属管に固定された状態で、前記管状部の他端側の部分は、前記止着部材よりも前記金属管の前記一端部から遠い側へ延出する、
ガス流通管の取付具を提供する。
本発明によれば、気相成長装置のガス導入管等のガス流通管を好適に保護することが可能となる。
第1の実施形態に係るガス流通管の取付具を示す断面図である。 第1の実施形態に係る気相成長装置を示す模式的な断面図である。 第1の実施形態に係るガス流通管の取付具を用いたガス流通管の取付構造の一例を示す断面図である。 第2の実施形態に係るガス流通管の取付具を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係るガス流通管の取付具100を示す断面図である。
図2は第1の実施形態に係る気相成長装置の一例としてのハイドライド気相成長装置(HVPE装置)120を示す模式的な断面図である。
図3は第1の実施形態に係るガス流通管の取付具100を用いたガス流通管(ガラス管50)の取付構造の一例を示す断面図である。
本実施形態に係るガス流通管の取付具100は、反応炉121(図2)内に保持された基板133上に半導体結晶膜(図示略)を成長させる気相成長装置(例えばHVPE(Hydride Vapor Phase Epitaxy)装置120)の反応炉121の内部と外部との間でガスを流通させるガラス管50を、反応炉121の外壁(例えば、上流側フランジ121b)に取り付けるための取付具である。
ガス流通管の取付具100は、金属管10と、環状のシール部材20と、押圧部材30と、止着部材40と、を有する。
金属管10は、当該金属管10の一端部10aが反応炉121の外壁に固定されて、当該金属管10の他端側(他端部10b側)の部分が当該外壁より反応炉121の外方に突出した状態とされる。この金属管10にガラス管50が挿通されるとともに、金属管10によってガラス管50を保持するようになっている。
シール部材20は、金属管10に挿入されるとともに、該シール部材20にガラス管50が挿通される。
止着部材40は、金属管10の他端部10bに止着されることにより、押圧部材30を金属管10に固定するとともに、押圧部材30を金属管10の一端部10a側に押圧する。
金属管10の内面は、内径が金属管10の一端部10a側に向けて縮径するテーパー部11を有する。
押圧部材30は、金属製の管状部31を有する。管状部31には、ガラス管50が挿通される。また、管状部31は、金属管10に対して当該金属管10の他端側(他端部10b側)より挿入される。
押圧部材30が金属管10に固定されることによって、押圧部材30は、シール部材20を金属管10の一端部10a側へ押圧する。これにより、シール部材20は、管状部31の一端部31aとテーパー部11との間で圧縮されて、ガラス管50の外周面と金属管10の内周面とに押し付けられ、ガラス管50の外周面と金属管10の内周面とに密着する。
そして、押圧部材30が金属管10に固定された状態で、管状部31の他端側(他端部31b側)の部分は、止着部材40よりも金属管10の一端部10aから遠い側へ延出するようになっている。
なお、ガラス管50は、例えば、石英ガラスにより構成されている。
また、本実施形態に係る気相成長装置(例えばHVPE装置120)は、反応炉121内に保持された基板133上に半導体結晶膜(図示略)を成長させる気相成長装置である。
この気相成長装置は、本実施形態に係るガス流通管の取付具100を備え、ガラス管50における反応炉121の外部の部分は、金属管10と、押圧部材30の管状部31と、のうちの少なくとも何れか一方により覆われている。
以下、ガス流通管の取付具100の構造について、詳細に説明する。
金属管10は、例えば、直線状の管状体であり、その一端部10aが反応炉121の外壁(例えば上流側フランジ121b)に固定される。金属管10の他端部10bの外周面にはねじ溝およびねじ山が形成されて、他端部10bは雄ねじ形状とされている。
金属管10は、内径が管状部31の外径と略等しく形成されている第1部分13と、内径がガラス管50の外径と略等しく形成されている第2部分15と、を有する。
第2部分15は、第1部分13よりも金属管10の一端部10a側(上流側フランジ121b側)に配置されている。より具体的には、例えば、第2部分15は、金属管10の一端部10aを含む部分であり、第1部分13は、金属管10の他端部10bを含む部分である。
第1部分13には、管状部31及びガラス管50が挿通される。すなわち、第1部分13には、管状部31が挿通されるとともに、該管状部31に挿通されたガラス管50も挿通される。
一方、第2部分15には、ガラス管50が挿通される。
金属管10において、第1部分13と第2部分15との間に位置する部分の内面に、上記のテーパー部11が形成されている。
シール部材20の内径は、ガラス管50の外径と略等しく設定されている。シール部材20の外径は、金属管10の第1部分13の内径と略等しいか、又は、第1部分13の内径よりも若干小さく設定されている。
シール部材20としては、例えば、いわゆるOリングと呼ばれるものを用いることができる。シール部材20は1個であっても良いが、本実施形態の場合は、例えば、2つのシール部材20が用いられる。本実施形態に係るガス流通管の取付具100は、シール部材20として、金属管10の軸方向において相互に隣接して配置される第1シール部材21と第2シール部材22とを含む。第2シール部材22は、第1シール部材21に対し、金属管10の一端部10a側(つまり反応路121側)に隣接して配置される。
ここで、第1シール部材21及び第2シール部材22の耐腐食性は、ガラス管50を介して反応炉121へ供給されるガスの腐食性に応じて、適宜に選択することができる。
例えば、水素ガスなどの非腐食性ガスを供給するガラス管50の取り付けに取付具100を用いる場合、すなわち供給ガスの腐食性よりも反応炉121内の雰囲気の方が腐食性が強い場合、供給側(図1において左方)に比べ反応炉121側(図1において右方)の環境の方が腐食性が強い非対称な状況となる。
この場合、第1シール部材21と第2シール部材22とのうち、より反応炉121に近い側に配置される第2シール部材22を、第1シール部材21よりも耐腐食性に優れた材料により構成することが好ましい。
このようにすることにより、腐食による第2シール部材22の劣化を抑制することができる。
この場合、例えば、第1シール部材21は、ニトリルゴムなどにより構成することができ、第2シール部材22は、フッ素系ゴムなどにより構成することができる。
一方、供給ガスの腐食性が反応炉121内の雰囲気の腐食性と同等の場合は、第1シール部材21及び第2シール部材22の双方を、耐腐食性に優れた材料により構成することが好ましい。すなわち、この場合、例えば、第1シール部材21及び第2シール部材22の双方を、フッ素系ゴムなどにより構成することができる。
押圧部材30は、例えば、管状部31と、管状部31の外面に形成された被押圧部32と、を有する。
管状部31は、直線状の管状体である。
管状部31の一端部31aの先端面は、当該管状部31の径方向外方に向けて金属管10の一端部10aに近づくように傾斜したテーパー面31cを有する。管状部31は、テーパー面31cによって、シール部材20を金属管10の一端部10a側へ押圧する。
被押圧部32は、管状部31よりも、管状部31の径方向外方に突出している。被押圧部32は、止着部材40によって、金属管10の一端部10a側に押圧される部分である。
すなわち、管状部31の外面には、止着部材40によって金属管10の一端部10a側に押圧される被押圧部32が、管状部31より外方に突出して形成されている。
なお、被押圧部32は、管状部31の両端の双方から離間した位置に配置されている。より具体的には、例えば、被押圧部32は、管状部31の他端部31bよりも一端部31aの近くに配置されていることが好ましい。
止着部材40は、管状部31及びガラス管50が挿通される筒状に形成されている。止着部材40は、金属管10の他端部10bと螺合することにより当該他端部10bに止着される雌ねじ部41を有する。
更に、止着部材40は、雌ねじ部41よりも金属管10の他端部10bから遠くに配置される本体部42を有している。
本体部42は、押圧部材30の被押圧部32よりも小径に形成された小径部42aを有する。止着部材40の雌ねじ部41が金属管10の他端部10bに対して螺合する際に、小径部42aが被押圧部32(ひいては押圧部材30の全体)を金属管10の一端部10a側に向けて押圧するようになっている。
なお、本体部42の外面は、例えば六角柱形などに形成されており、六角スパナなどの工具を用いて止着部材40を金属管10の他端部10bに対して螺合させ止着できるようになっている。
金属管10、押圧部材30及び止着部材40は、それぞれSUSなどの金属材料により構成されている。
シール部材20は、合成ゴムなどの弾性体材料により構成されている。
ガス流通管の取付具100は、以上のように構成されている。
次に、本実施形態に係る気相成長装置の一例としてのHVPE装置120について詳細に説明する。
図2に示すように、HVPE装置120は、ハイドライド気相成長法により基板133上に半導体結晶膜(例えばGaN膜)を成長させるものであり、反応炉121と、反応炉121内において基板133を保持する基板ホルダ123と、基板ホルダ123により保持された基板133に反応ガスを供給するガス供給部と、を備えている。
ガス供給部は、例えば、後述するIII族原料ガス供給部139及び窒素原料ガス供給部137を備えて構成される。
反応管121aの内部の領域は、半導体結晶膜の成長が行われる成長領域122を含む。
HVPE装置120は、III族原料ガスを成長領域122へ供給するIII族原料ガス供給部139と、窒素原料ガスを成長領域122へ供給する窒素原料ガス供給部137と、ドーピングガスを成長領域122へ導入するガス導入管125と、反応炉121から外部にガスを排出するガス排出管135と、ヒータ129、130とを備える。
反応ガスは、III族原料ガスと、窒素原料ガスと、ドーピングガスと、を含んで構成される。反応ガスは、概ね図2における左側から右側へ向けて流れる。以下、反応ガスのガス流における上流側を、単に上流側といい、反応ガスのガス流における下流側を、単に下流側という。
成長領域122は、反応炉121内における下流側すなわち図2における右側部分に位置している。基板ホルダ123は、反応炉121内における下流側の部分において、回転軸132により回転自在に設けられている。この回転軸132は、図示しないモータ等の回転アクチュエータにより軸周りに回転駆動され、回転軸132とともに基板ホルダ123が回転する。基板ホルダ123は、当該基板ホルダ123における上流側の面にて基板133を保持する。基板ホルダ123により保持された基板133は、成長領域122に位置する。基板ホルダ123が回転するのに伴い、基板133はその板面方向において回転する。
ガス排出管135は、基板ホルダ123よりも下流側に配置され、反応炉121内からガスを外部に排出する。
反応炉121内における上流側の部分は、仕切板136により上下2つの層に区画されている。
III族原料ガス供給部139は、ガス導入管126と、反応炉121内における仕切板136よりも下側の層であるIII族原料ガス供給管139aと、III族原料ガス供給管139a内に配置されたソースボート128と、Ga原料127と、を含む。ソースボート128は、Ga原料127を収容している。
ガス導入管126は、HClガス等のハロゲン含有ガスを、III族原料ガス供給管139aへ導入する。ガス導入管126の供給口(下流端)は、ソースボート128よりも上流側に配置されている。
ガス導入管126から導入されるハロゲン含有ガスは、III族原料ガス供給部139内において、ソースボート128中のGa原料127の表面または揮発したGaと接触し、Gaを塩化してGa塩化物を含むIII族原料ガス(GaCl等)を生成する。なお、III族原料ガス供給部139の周囲にはヒータ129が配置され、III族原料ガス供給部139内は、ハイドライド気相成長中において、たとえば800〜900℃程度の温度に維持される。
III族原料ガス供給部139は、このように生成されたGaCl等のIII族原料ガスを成長領域122へ供給する。すなわち、III族原料ガスを基板ホルダ123により保持された基板133の表面に供給する。
窒素原料ガス供給部137は、ガス導入管124と、反応炉121内における仕切板136よりも上側の層(ガス導入管125およびその内部は除く)である窒素原料ガス供給管137aと、を含む。
ガス導入管124は、アンモニアガスを、窒素原料ガス供給管137aへ導入する。このアンモニアガスは、窒素原料ガス供給管137a中を通過する過程で、熱により分解される。なお、窒素原料ガス供給部137の周囲にはヒータ129が配置され、窒素原料ガス供給部137内は、ハイドライド気相成長中において、たとえば800〜900℃程度の温度に維持される。
窒素原料ガス供給部137は、アンモニアを成長領域122へ供給する。すなわち、アンモニアを基板ホルダ123により保持された基板133の表面に供給する。
ガス導入管125は、ジクロロシラン(SiHCl)ガスなどのドーピングガスを成長領域122へ導入する。すなわち、ドーピングガスを基板ホルダ123により保持された基板133の表面に供給する。
成長領域122内で、基板133の表面(図2における左側の面)上に、GaNの成長が行われる。成長領域122の周囲にはヒータ130が配置され、成長領域122内は、ハイドライド気相成長中において、たとえば1000〜1200℃程度の温度に維持される。
基板133は、基板ホルダ123の一方の面(図2において左側の面)に対して接着剤123aにより固定されることによって、基板ホルダ123により保持される。
反応炉121は、例えば、筒状の反応管121aと、反応管121aの上流側の開口を閉塞する上流側フランジ121bと、反応管121aの下流側の開口を閉塞する下流側フランジ121cと、を有する。
例えば、反応管121aは、ガラス管(例えば石英ガラス管)により構成されている。
上流側フランジ121b及び下流側フランジ121cは、例えば、SUS等の金属材料により構成されている。
また、ガス導入管124、ガス導入管125およびガス導入管126は、それぞれガラス管(例えば石英ガラス管)により構成されている。ガス導入管124、ガス導入管125およびガス導入管126は、それぞれ上記のガラス管50(図1)に相当する。
各ガラス管50(ガス導入管124、ガス導入管125およびガス導入管126の各々)は、上記のガス流通管の取付具100を用いて反応炉121の外壁(上流側フランジ121b)に対して取り付けられている。
以下、ガス流通管の取付具100を用いて、反応炉121の外壁(上流側フランジ121b)に対してガラス管50を取り付ける方法の一例について、図3を参照して説明する。
上流側フランジ121bには、予め、金属管10を挿通可能な貫通孔121d(図1)が、該上流側フランジ121bの表裏を貫通して形成されている。
先ず、金属管10の一端部10aを貫通孔121dに挿通し、一端部10aを上流側フランジ121bにおける貫通孔121dの縁部に対して溶接により気密状態で固定する。これにより、金属管10の一端部10aが上流側フランジ121bを貫通した状態とするとともに、金属管10の他端側の部分が上流側フランジ121bより反応炉121の外方に突出した状態とする。
次に、金属管10内にガラス管50を挿通する。ガラス管50は、例えば、金属管10を貫通するように配置する。つまり、ガラス管50を、反応炉121の外部空間から内部空間に亘って配置する。したがって、ガラス管50の一端側の部分51aは、反応炉121の内部に位置する。また、ガラス管50の他端51b側の部分は、反応炉121の外部に位置し、且つ、金属管10よりも、上流側フランジ121bから遠い側へ突出した状態となる。
また、第1シール部材21及び第2シール部材22を、ガラス管50に外挿した状態で、金属管10の第1部分13の内部に挿入する。
なお、予め第1シール部材21及び第2シール部材22をガラス管50に外挿した状態で、ガラス管50を金属管10に挿通することにより、第1シール部材21及び第2シール部材22を第1部分13に挿入しても良いし、ガラス管50を金属管10に挿通した後で、第1シール部材21及び第2シール部材22を他端51b側よりガラス管50に外挿し、該第1シール部材21及び第2シール部材22を第1部分13に挿入しても良い。
次に、ガラス管50の他端51b側より、押圧部材30の管状部31をガラス管50に外挿する。更に、管状部31の一端部31aを金属管10の第1部分13に挿入する。
次に、押圧部材30の管状部31の他端部31b側より、止着部材40を管状部31に外挿する。そして、止着部材40の雌ねじ部41を金属管10の他端部10bに対して螺合させて、該止着部材40を他端部10bに止着する。これにより、押圧部材30が金属管10に固定される。
この過程で、止着部材40の小径部42aが押圧部材30の被押圧部32に対して係合し、被押圧部32を金属管10の一端部10a側に押圧する。このため、押圧部材30が金属管10の一端部10a側へ移動する。
特に、雌ねじ部41を他端部10bに螺合させる過程においても、小径部42aが被押圧部32を一端部10a側へ押圧し、押圧部材30が一端部10a側へ移動する。
押圧部材30が一端部10a側へ移動する過程で、押圧部材30の管状部31の一端部31aの先端に形成されているテーパー面31cが、第1シール部材21を一端部31a側へ押圧するとともに、第1シール部材21を介して第2シール部材22を一端部31a側(つまり金属管10の内面のテーパー部11側)へ押圧する。
そして、止着部材40が他端部10bに止着された段階では、第1シール部材21及び第2シール部材22がテーパー面31cとテーパー部11との間で圧縮された状態となるとともに、第2シール部材22はガラス管50の外周面と金属管10の内周面(テーパー部11)との双方に対して押し付けられて密着した状態となり、第1シール部材21はガラス管50の外周面と金属管10の内周面(テーパー部11)との双方に対して押し付けられて密着した状態となる。なお、第2シール部材22は、金属管10における第1部分13の内周面に対しても密着しても良い。また、第1シール部材21は、金属管10の内周面に対しても密着しても良い。
こうして、反応炉121の内部空間は、第1シール部材21及び第2シール部材22によって、金属管10及び管状部31の外部空間から気密にシールされた状態となる。
すなわち、反応炉121の内部空間は、(1)ガラス管50の内部空間、(2)管状部31の内部空間、(3)第2シール部材22よりもガラス管50の一端側(部分51a側)におけるガラス管50の外周面と金属管10の内周面との間隙、及び、(4)第1シール部材21よりも他端51b側におけるガラス管50の外周面と管状部31の内周面との間隙に対しては、それぞれ連通しているが、金属管10及び管状部31の外部空間には連通していない状態となる。
ここで、ガラス管50の他端51bは、例えば、止着部材40よりも、金属管10の一端部10aから遠い側へ突出した状態とすることができる。
そして、図3に示すようにガラス管50がガス流通管の取付具100によって保持された状態(押圧部材30が金属管10に固定された状態)において、管状部31の他端側(他端部31b側)の部分は、止着部材40よりも金属管10の一端部10aから遠い側(図中左方)へ延出した状態となる。
このため、この延出した部分によって、ガラス管50を好適に保護することができる。
また、ガラス管50の他端51bが管状部31の他端部31bから突出しないように、ガラス管50の配置を設定する。換言すれば、管状部31を、ガラス管50の他端51bよりも金属管10の一端部10aから遠い側に突出した状態とする。
これにより、管状部31によってガラス管50における他端51b側の部分の周囲を覆い、該管状部31によってガラス管50における他端51b側の部分を保護することができる。
つまり、ガラス管50における反応炉121の外部の部分を、金属管10と、押圧部材30の管状部31と、のうちの少なくとも何れか一方により覆って保護することができる。
ここで、ガラス管50に対するガスの供給は、図示しないガスボンベ等のガス供給源から行われる。ガス供給源は、図示しない金属配管を介してガスを供給するようになっている。この金属配管は、例えば、HVPE装置120の近傍まで延びている。
ガス供給源からの金属配管は、例えば、図3に示す接続配管210及び継手220を用いて、管状部31の他端部31bに対して接続される。
すなわち、一端部に継手220が設けられた接続配管210の他端部が管状部31の他端部31bに対して溶接等により接続されることにより、接続配管210と管状部31とが相互に連通した状態とされる。そして、ガス供給源から延びた上記の金属配管の端部が継手220に対して接続されることにより、ガス供給源から、図示しない金属配管、接続配管210及び管状部31を介して、ガラス管50へとガスを供給可能となる。
なお、一例として、ガラス管50は、その軸方向(長手方向)が水平又は略水平となるように配置することができる。ただし、ガラス管50の軸方向(長手方向)は、傾斜して配置されていても良いし、鉛直方向又は略鉛直方向に配置されていても良い。
以上のような第1の実施形態によれば、止着部材40が金属管10の他端部10bに止着されるとともに押圧部材30が金属管10に固定された状態で、管状部31の他端側の部分は、止着部材40よりも金属管10の一端部10aから遠い側へ延出する。
このため、止着部材40よりも金属管10の一端部10aから遠い領域においても、管状部31によってガラス管50を覆い、該ガラス管50を保護することができる。
そして、ガスボンベ等のガス供給源からHVPE装置120の近傍までのガスの供給路となる金属配管(図示略)と、押圧部材30の管状部31と、を例えば図3に示すように継手220及び接続配管210を介するなどして相互に接続することにより、ガラス管50が外部に露出しない構造とすることができる。よって、ガラス管50において反応炉121の外部に位置する部分の全体を、金属管10と、管状部31と、のうちの少なくとも何れか一方により覆って保護することができる。
また、管状部31に加わる応力が、ガラス管50に対して直接的には作用しないようにできることから、ガラス管50に加わる応力を抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、気相成長装置のガス導入管等のガス流通管を好適に保護することができる。
また、金属管10、シール部材20、押圧部材30及び止着部材40からなるガス流通管の取付具100は、図1及び図3に示すように非常にスリム且つコンパクトに構成することができる。よって、複数のガス流通管が密集して配置されている場合でも、各ガス流通管に対応するガス流通管の取付具100どうしの干渉を抑制することができるとともに、ガス流通管の取付具100を用いたガス流通管の取り付け作業も容易に行うことができる。
また、管状部31の一端部31aは、管状部31の径方向外方に向けて金属管10の一端部10aに近づくように傾斜したテーパー面31cを有し、テーパー面31cによりシール部材20を金属管10の一端部10a側へ押圧する。これにより、テーパー面31c及びガラス管50の外周面に対してシール部材20(特に第1シール部材21)をより良好に密着させることができるため、シール部材20によるシール性を向上することができる。
また、ガス流通管の取付具100は、シール部材20として、金属管10の軸方向において相互に隣接して配置される第1シール部材21と第2シール部材22とを含む。
よって、第1シール部材21よりも他端51b側におけるガラス管50の外周面と管状部31の内周面との間隙と、金属管10及び管状部31の外部空間との間のシールは、第1シール部材21により実現することができる。また、第2シール部材22よりもガラス管50の一端側(部分51a側)におけるガラス管50の外周面と金属管10の内周面との間隙と、金属管10及び管状部31の外部空間との間のシールは、第2シール部材22により実現することができる。
このように2つのシール部材20に機能を分担させることにより、より良好なシール性が期待できる。
また、2つのシール部材20が相互に直接接触するため、2つのシール部材20を均等な力で圧縮することができ、各シール部材20による均等なシール性が期待できる。
また、第2シール部材22を、第1シール部材21よりも耐腐食性に優れた材料により構成することによって、供給ガスの腐食性よりも反応炉121内の雰囲気の方が腐食性が強い場合に、腐食による第2シール部材22の劣化を抑制することができる。
また、金属管10の他端部10bは雄ねじ形状とされ、止着部材40は管状部31及びガラス管50が挿通される筒状に形成され、且つ、止着部材40は、金属管10の他端部10bと螺合することにより他端部10bに止着される雌ねじ部41を有する。よって、止着部材40を他端部10bに対して容易に固定することができる。
また、雌ねじ部41を他端部10bに螺合させる際に、雌ねじ部41が他端部10bに対して螺進する過程で、押圧部材30によってシール部材20をテーパー部11側に押し込んで、シール部材20によるシール機能を発揮させることができる。
また、管状部31の外面には、止着部材40によって金属管10の一端部10a側に押圧される被押圧部32が、管状部31より外方に突出して形成されているので、止着部材40によって押圧部材30を金属管10の一端部10a側に押圧可能な構成を、簡単な構造により実現することができる。
また、本実施形態に係る気相成長装置(例えばHVPE装置120)によれば、本実施形態に係るガス流通管の取付具100を備えるので、本実施形態に係るガス流通管の取付具100により得られる効果が得られる。
また、ガラス管50における反応炉121の外部の部分は、金属管10と、押圧部材30の管状部31と、のうちの少なくとも何れか一方により覆われた構成とすることにより、ガラス管50において反応炉121の外部に位置する部分を、金属管10と、管状部31と、のうちの少なくとも何れか一方により保護することができる。
〔第2の実施形態〕
図4は第2の実施形態に係るガス流通管の取付具100を示す断面図である。
本実施形態に係るガス流通管の取付具100は、以下に説明する点で、上記の第1の実施形態に係るガス流通管の取付具100と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係るガス流通管の取付具100と同様に構成されている。
また、本実施形態に係る気相成長装置は、上記の第1の実施形態に係るガス流通管の取付具100に代えて、本実施形態に係るガス流通管の取付具100を備える点で、上記の第1の実施形態に係る気相成長装置と相違し、その他の点では、上記の第1の実施形態に係る気相成長装置と同様に構成されている。
本実施形態の場合、押圧部材30は、管状部31とは別体の第2管状部33を有している。
第2管状部33は、金属管10に挿入され、管状部31よりも金属管10の一端部10a側に配置され、且つ、管状部31と同軸に配置される。より具体的には、第2管状部33は、例えば、直線状の管状体であり、金属管10の第1部分13に挿入される。第2管状部33の長さは、金属管10の第1部分13の長さよりも短い。
本実施形態の場合、ガス流通管の取付具100は、シール部材20として、管状部31の一端部31aと第2管状部33との間で圧縮される第1シール部材21と、第2管状部33とテーパー部11との間で圧縮される第2シール部材22と、を含む。
管状部31の一端部31aは、管状部31の径方向外方に向けて金属管10の一端部10aに近づくように傾斜したテーパー面31cを有し、テーパー面31cにより第1シール部材21を第2管状部33側へ押圧する。
本実施形態の場合も、上記の第1の実施形態の場合と同様に、第1シール部材21及び第2シール部材22の耐腐食性は、ガラス管50を介して反応炉121へ供給されるガスの腐食性に応じて、適宜に選択することができる。
すなわち、供給ガスの腐食性よりも反応炉121内の雰囲気の方が腐食性が強い場合は、第1シール部材21と第2シール部材22とのうち、より反応炉121に近い側に配置される第2シール部材22を、第1シール部材21よりも耐腐食性に優れた材料により構成することが好ましい。
一方、供給ガスの腐食性が反応炉121内の雰囲気の腐食性と同等の場合は、第1シール部材21及び第2シール部材22の双方を、耐腐食性に優れた材料により構成することが好ましい。
以下、第2の実施形態に係るガス流通管の取付具100を用いて、反応炉121の外壁(例えば上流側フランジ121b)に対してガラス管50を取り付ける方法の一例について説明する。
先ず、上記の第1の実施形態と同様に、金属管10を上流側フランジ121bに固定し、金属管10内にガラス管50を挿通する。
また、第2シール部材22を、ガラス管50に外挿した状態で、金属管10の第1部分13の内部に挿入する。
次に、ガラス管50の他端51b側より、押圧部材30の第2管状部33をガラス管50に外挿する。更に、第2管状部33を金属管10の第1部分13に挿入する。
次に、ガラス管50の他端51b側より、第1シール部材21をガラス管50に外挿し、更に第1シール部材21を金属管10の第1部分13の内部に挿入する。
次に、ガラス管50の他端51b側より、押圧部材30の管状部31をガラス管50に外挿する。更に、管状部31の一端部31aを金属管10の第1部分13に挿入する。
次に、第1の実施形態と同様に、押圧部材30の管状部31の他端部31b側より、止着部材40を管状部31に外挿し、止着部材40の雌ねじ部41を金属管10の他端部10bに対して螺合させて、該止着部材40を他端部10bに止着する。これにより、押圧部材30が金属管10に固定される。
この過程で、止着部材40の小径部42aが押圧部材30の被押圧部32に対して係合し、被押圧部32を金属管10の一端部10a側に押圧する。このため、管状部31が金属管10の一端部10a側へ移動する。
特に、雌ねじ部41を他端部10bに螺合させる過程においても、小径部42aが被押圧部32を一端部10a側へ押圧し、管状部31が一端部10a側へ移動する。
管状部31が金属管10の一端部10a側へ移動することにより、第1シール部材21、第2管状部33及び第2シール部材22が一端部31a側へ押圧される。
そして、止着部材40が他端部10bに止着された段階では、第2シール部材22は、第2管状部33におけるガラス管50の一端側(部分51a側)の端部とテーパー部11との間で圧縮され、ガラス管50の外周面と金属管10の内周面(テーパー部11)との双方に対して押し付けられて密着した状態となる。勿論、この状態で、第2シール部材22は、第2管状部33におけるガラス管50の一端側(部分51a側)の端部に対しても密着している。
同様に、止着部材40が他端部10bに止着された段階では、第1シール部材21は、管状部31の先端のテーパー面31cと第2管状部33における管状部31側の端部との間で圧縮され、ガラス管50の外周面とテーパー面31cとの双方に対して密着した状態となる。
なお、第2シール部材22は、金属管10における第1部分13の内周面に対しても密着しても良い。また、第1シール部材21は、金属管10の内周面に対しても密着しても良い。
こうして、反応炉121の内部空間は、第1シール部材21及び第2シール部材22によって、金属管10及び管状部31の外部空間から気密にシールされた状態となる。
すなわち、反応炉121の内部空間は、(1)ガラス管50の内部空間、(2)管状部31の内部空間、(3)第2シール部材22よりもガラス管50の一端側(部分51a側)におけるガラス管50の外周面と金属管10の内周面との間隙、及び、(4)第1シール部材21よりも他端51b側におけるガラス管50の外周面と管状部31の内周面との間隙に対しては、それぞれ連通しているが、金属管10及び管状部31の外部空間には連通していない状態となる。
なお、図示は省略するが、本実施形態の場合も、例えば、図3に示すのと同様の接続配管210及び継手220を用いて、ガス供給源からの金属配管と、管状部31と、を相互に接続することができる。
以上のような第2の実施形態によっても、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、上記の各実施形態では、気相成長装置がHVPE装置120である例を説明したが、気相成長装置は、この例に限らず、例えば、MOVPE装置であっても良い。
また、上記の各実施形態では、金属管10の一端部10aが反応炉121の外壁(例えば上流側フランジ121b)を貫通する状態で、金属管10が反応炉121の外壁に固定される例を説明したが、金属管10の一端が反応炉121の外壁に突き当てられた状態で、金属管10が反応炉121の外壁に固定されても良い。
また、上記の第1の実施形態において、シール部材20として2つのシール部材(第1シール部材21及び第2シール部材22)を用いる例を説明したが、第1の実施形態では、シール部材20は1つであっても良い。この場合、シール部材20は、少なくともガラス管50の外周面、テーパー面31c及びテーパー部11に対して密着する。なお、シール部材20は、金属管10の第1部分13の内周面に対しても密着しても良い。
10 金属管
10a 一端部
10b 他端部
11 テーパー部
13 第1部分
15 第2部分
20 シール部材
21 第1シール部材
22 第2シール部材
30 押圧部材
31 管状部
31a 一端部
31b 他端部
31c テーパー面
32 被押圧部
33 第2管状部
40 止着部材
41 雌ねじ部
42 本体部
42a 小径部
50 ガラス管
51a 一端側の部分
51b 他端
100 ガス流通管の取付具
120 ハイドライド気相成長装置(気相成長装置)
121 反応炉
121a 反応管
121b 上流側フランジ
121c 下流側フランジ
121d 貫通孔
122 成長領域
123 基板ホルダ
123a 接着剤
124 ガス導入管
125 ガス導入管
126 ガス導入管
127 Ga原料
128 ソースボート
129 ヒータ
130 ヒータ
132 回転軸
133 基板
135 ガス排出管
136 仕切板
137 窒素原料ガス供給部
137a 窒素原料ガス供給管
139 III族原料ガス供給部
139a III族原料ガス供給管
210 接続配管
220 継手

Claims (11)

  1. 反応炉内に保持された基板上に半導体結晶膜を成長させる気相成長装置の前記反応炉の内部と外部との間でガスを流通させるガラス管を、前記反応炉の外壁に取り付けるための取付具であって、
    一端部が前記外壁に固定されて、他端側の部分が当該外壁より前記反応炉の外方に突出した状態とされ、且つ、前記ガラス管が挿通されるとともに該ガラス管を保持する金属管と、
    前記金属管に挿入されるとともに、前記ガラス管が挿通される、環状のシール部材と、
    前記シール部材を前記金属管の前記一端部側へ押圧して、該シール部材を前記ガラス管の外周面と前記金属管の内周面とに密着させる押圧部材と、
    前記金属管の他端部に止着されることにより、前記押圧部材を前記金属管に固定するとともに、前記押圧部材を前記金属管の前記一端部側に押圧する止着部材と、
    を備え、
    前記金属管の内面は、内径が当該金属管の前記一端部側に向けて縮径するテーパー部を有し、
    前記押圧部材は、前記ガラス管が挿通され、且つ、前記金属管に対して当該金属管の他端側より挿入される、金属製の管状部を有し、
    前記押圧部材が前記金属管に固定されることによって、前記シール部材が前記管状部の一端部と前記テーパー部との間で圧縮されて前記ガラス管の外周面と前記金属管の内周面とに押し付けられ、
    前記押圧部材が前記金属管に固定された状態で、前記管状部の他端側の部分は、前記止着部材よりも前記金属管の前記一端部から遠い側へ延出する、
    ガス流通管の取付具。
  2. 前記管状部の前記一端部は、当該管状部の径方向外方に向けて前記金属管の前記一端部に近づくように傾斜したテーパー面を有し、前記テーパー面により前記シール部材を前記金属管の前記一端部側へ押圧する請求項1に記載のガス流通管の取付具。
  3. 前記シール部材として、前記金属管の軸方向において相互に隣接して配置される第1シール部材と第2シール部材とを含み、
    前記第2シール部材は前記第1シール部材に対して前記金属管の前記一端部側に隣接して配置される請求項1又は2に記載のガス流通管の取付具。
  4. 前記押圧部材は、前記管状部とは別体の第2管状部を有し、
    前記第2管状部は、前記金属管に挿入され、且つ、前記管状部よりも前記金属管の前記一端部側において前記管状部と同軸に配置され、
    当該取付具は、前記シール部材として、前記管状部の前記一端部と前記第2管状部との間で圧縮される第1シール部材と、前記第2管状部と前記テーパー部との間で圧縮される第2シール部材と、を含む請求項1に記載のガス流通管の取付具。
  5. 前記管状部の前記一端部は、当該管状部の径方向外方に向けて前記金属管の前記一端部に近づくように傾斜したテーパー面を有し、前記テーパー面により前記第1シール部材を前記第2管状部側へ押圧する請求項4に記載のガス流通管の取付具。
  6. 前記第2シール部材は前記第1シール部材よりも耐腐食性に優れた材料により構成されている請求項3又は5に記載のガス流通管の取付具。
  7. 前記金属管の前記他端部は雄ねじ形状とされ、
    前記止着部材は前記管状部及び前記ガラス管が挿通される筒状に形成され、且つ、当該止着部材は、前記金属管の他端部と螺合することにより当該他端部に止着される雌ねじ部を有する請求項1乃至6の何れか一項に記載のガス流通管の取付具。
  8. 前記管状部の外面には、前記止着部材によって前記金属管の前記一端部側に押圧される被押圧部が、当該管状部より外方に突出して形成されている請求項1乃至7の何れか一項に記載のガス流通管の取付具。
  9. 前記金属管は、
    内径が前記管状部の外径と略等しく形成されて、前記管状部及び前記ガラス管が挿通される第1部分と、
    前記第1部分よりも当該金属管の前記一端部側に配置され、内径が前記ガラス管の外径と略等しく形成されて、前記ガラス管が挿通される第2部分と、
    を有し、
    前記金属管において前記第1部分と前記第2部分との間に位置する部分の内面に前記テーパー部が形成されている請求項1乃至8の何れか一項に記載のガス流通管の取付具。
  10. 反応炉内に保持された基板上に半導体結晶膜を成長させる気相成長装置であって、
    請求項1乃至8の何れか一項に記載のガス流通管の取付具を備える気相成長装置。
  11. 前記ガラス管における前記反応炉の外部の部分は、前記金属管と、前記押圧部材の前記管状部と、のうちの少なくとも何れか一方により覆われている請求項10に記載の気相成長装置。
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