JP6343454B2 - シール構造およびシール方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば配管や容器などの接続部におけるシール構造およびシール方法に関する。
従来より、配管同士や容器と蓋などの接続部におけるシール構造として、ガスケットを内外二重に配置したシール構造が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平10−259875号公報
しかしながら、上記のようにガスケットを内外二重に配置した場合であっても、ガスケットの平坦度が低いと十分なシール性能が得られない可能性がある。
本発明は、こうした状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、流体漏れ防止性能を向上したシール構造およびシール方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のシール構造は、第1部材と第2部材との接続部におけるシール構造であって、第1部材に形成された第1フランジと、第2部材に形成され、第1フランジと結合された第2フランジと、第1フランジと第2フランジとの間に間隔を置いて配置された内側ガスケットおよび外側ガスケットと、内側ガスケットと外側ガスケットとの間の第1空間に第1流体を供給する流体供給装置とを備える。流体供給装置は、第1空間内の第1流体を、第1部材および第2部材により形成される第2空間内の第2流体より高い圧力に維持する。
第1流体は、不活性ガスであり、第2流体は、空気に対する耐性が低い流体であってもよい。
第1空間内の第1流体は、外側ガスケットより外側の第3空間より高い圧力とされ、第2空間内の第2流体は、真空に近い圧力とされてもよい。
第2流体は、500℃以上の流体であってもよい。
内側ガスケットは、黒鉛を用いて形成されてもよい。
外側ガスケットは、ステンレス鋼または銅を用いて形成されてもよい。
本発明の別の態様は、シール方法である。この方法は、第1部材と第2部材との接続部におけるシール方法であって、第1部材に形成された第1フランジと第2部材に形成された第2フランジとの間に間隔を置いて内側ガスケットおよび外側ガスケットを配置するステップと、内側ガスケットと外側ガスケットとの間の第1空間に第1流体を供給するステップとを備える。第1空間内の第1流体は、第1部材および第2部材により形成される第2空間内の第2流体より高い圧力に維持される。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、流体漏れ防止性能を向上したシール構造およびシール方法を提供できる。
本発明の実施形態に係るシール構造の全体構成を示す図である。 本発明に係るシール構造の要部を拡大して示す図である。 本発明の別の実施形態に係るシール構造の全体構成を示す図である。
図1は、本発明の実施形態に係るシール構造10の全体構成を示す図である。図2は、本発明に係るシール構造10の要部を拡大して示す図である。本実施形態に係るシール構造10は、第1配管11と第2配管12との接続部に採用されている。
第1配管11および第2配管12は、円筒状の配管であり、それぞれ容器(図示せず)に接続されている。第1配管11および第2配管12は、例えばステンレス鋼で形成されてよい。
本実施形態に係るシール構造10は、第1配管11に形成された第1フランジ13と、第2配管12に形成された第2フランジ14と、第1フランジ13と第2フランジ14との間に内外二重に配置された内側ガスケット15および外側ガスケット16と、内側ガスケット15と外側ガスケット16との間の空間(以下、「ガスケット空間」と呼ぶ)17に流体を供給する流体供給装置20とを備える。
第1フランジ13、第2フランジ14は、それぞれ第1配管11、第2配管12の端部から配管の中心軸に対し垂直方向に延設された円盤状の部材である。第1フランジ13および第2フランジ14は、配管と同じ材質、例えばステンレス鋼で形成される。第1フランジ13、第2フランジ14は、それぞれ第1合わせ面13a、第2合わせ面14aを有する。第1フランジ13および第2フランジ14は、第1合わせ面13aおよび第2合わせ面14aが対向するようにして配置され、ボルト21およびナット22によって結合される。
内側ガスケット15および外側ガスケット16は、金属製のOリング状のガスケットであり、第1フランジ13と第2フランジ14との間に同心状に所定の間隔を置いて配置されている。配管の中心から見てボルト21およびナット22よりも内側に外側ガスケット16が配置されており、該外側ガスケット16の内側に内側ガスケット15が配置されている。
第1フランジ13の第1合わせ面13a、第2フランジ14の第2合わせ面14aにはそれぞれ、環状の第1外側V溝13b、第2外側V溝14bが形成されている。外側ガスケット16は、第1外側V溝13bおよび第2外側V溝14bにより挟み込まれることにより固定される。
さらに、第1フランジ13の第1合わせ面13a、第2フランジ14の第2合わせ面14aにはそれぞれ、第1外側V溝13b、第2外側V溝14bよりも内側に、環状の第1内側V溝13c、第2内側V溝14cが形成されている。内側ガスケット15は、第1内側V溝13cおよび第2内側V溝14cにより挟み込まれることにより固定される。
内側ガスケット15と外側ガスケット16との間隔は、例えば配管の直径に応じて設定されてよい。例えば配管の直径が200mm〜300mmの場合には、内側ガスケット15と外側ガスケット16との間隔は、例えば10mm〜20mm程度であってよい。
第1合わせ面13aと第2合わせ面14aの間に内側ガスケット15および外側ガスケット16を配置したことにより、第1合わせ面13aと第2合わせ面14aの間には隙間が形成されている。内側ガスケット15および外側ガスケット16の断面径が10mm程度の場合には、第1合わせ面13aと第2合わせ面14aとの間の隙間は例えば2mm〜3mm程度であってよい。
本実施形態に係るシール構造10では、内側ガスケット15、外側ガスケット16、第1合わせ面13aおよび第2合わせ面14aにより、気密にされた環状のガスケット空間17が形成される。第1フランジ13には、このガスケット空間17に外部から不活性ガスを供給するためのガス供給口23が形成されている。このガス供給口23には内ネジが形成されている。流体供給装置20のガス供給用パイプ28の先端に形成された外ネジがガス供給口23の内ネジと嵌合することで、流体供給装置20が第1フランジ13に接続される。
本実施形態において、流体供給装置20は、ガス供給口23を介してガスケット空間17に、流体として不活性ガスを供給する。不活性ガスは、例えばヘリウム、ネオン、アルゴンなど希ガス類元素であってよい。本実施形態において、流体供給装置20は、ガスケット空間17内の不活性ガスを、第1配管11および第2配管12を流れる流体(以下、「配管内流体」と呼ぶ)より高い圧力に維持するよう構成される。すなわち、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力をP1、配管内流体の圧力をP2としたとき、流体供給装置20は常に、P1>P2となるように動作する。
図2に示すように、流体供給装置20は、不活性ガス源24と、圧力制御弁25と、圧力計26と、ホールダー27とを備える。この流体供給装置20において、不活性ガス源24から出力された不活性ガスは、圧力制御弁25、ホールダー27、ガス供給用パイプ28を通ってガスケット空間17に供給される。ホールダー27は、不活性ガスを貯蔵するための容器であり、ガス供給用パイプ28を介してガスケット空間17に接続されている。ホールダー27は、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力が急激に低下するのを防ぐ役割を有する。ホールダー27内の不活性ガスの圧力は、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力と等しい。圧力計26は、ホールダー27の圧力を測定する。圧力制御弁25には、不活性ガス源24からホールダー27で維持すべき圧力よりも高い圧力の不活性ガスが供給される。圧力制御弁25は、圧力計26にて測定された圧力を参照して、ホールダー27内の不活性ガスの圧力が一定となるよう弁開度を調整する。
本実施形態に係るシール構造10において、配管内流体と接触する内側ガスケット15は、高温への耐性およびシール性の高い材料を用いて形成される。このような材料としては、黒鉛を例示できる。黒鉛は空気との接触により劣化するおそれがあるが、本実施形態では、内側ガスケット15の外側のガスケット空間17には不活性ガスが充填されているため、内側ガスケット15は空気には接触しない。
また本実施形態に係るシール構造10において、空気と接触する外側ガスケット16は、空気に対する耐性の高い材料を用いて形成される。このような材料としては、ステンレス鋼または銅を例示できる。ステンレス鋼または銅で形成されたガスケットは、高温(例えば500℃以上、例えば1000℃程度)でのシール性は低いが、空気に対する耐性は高い。
上記のように、本実施形態に係るシール構造10では、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力が、第1配管11および第2配管12を流れる配管内流体の圧力より高く維持される。第1配管11と第2配管12との結合と分離が頻繁に行われる場合には、第1配管11に対する第2配管12のずれや、内側ガスケット15および外側ガスケット16の劣化が起こりやすい。また、配管内流体が高温(500℃以上、例えば1000℃程度)である場合には、ガスケットおよびフランジの熱膨張が大きくなりやすい。このような配管同士のずれ、ガスケットの劣化、ガスケットおよびフランジの熱膨張に起因して、内側ガスケット15および外側ガスケット16と、第1フランジ13または第2フランジ14との間に隙間が生じたとしても、不活性ガス圧力P1>配管内流体圧力P2であることにより、不活性ガスがガスケット空間17から該隙間を経て第1配管11および第2配管12の内部に流れ込み、配管内流体が第1配管11および第2配管12からガスケット空間17を経て流れ出ることがない。このため、第1配管11および第2配管12の内部からの配管内流体の漏れを確実に防止することができる。
また、第1配管11および第2配管12内にはガスケット空間17の不活性ガスが流れ込むだけであるため、本実施形態に係るシール構造10は、配管内流体が空気と接触すると空気中の酸素や窒素と反応し、品質が著しく劣化するものである場合や、配管内流体が空気中の水分と反応し、酸性ガスを発生するものである場合などに適している。このような空気に対する耐性が低い流体としては、金属の塩化物などがある。本実施形態に係るシール構造10を採用することで、配管内流体が空気と接触する事態を防止でき、配管内流体の品質を高く維持することができる。
本実施形態において、ガスケット空間17内の不活性ガスは、外側ガスケット16より外側の空間(以下、「外部空間」と呼ぶ)より高い圧力とし、配管内流体は、真空に近い圧力とすることができる。ここでいう真空に近い圧力とは、例えば1kPaA以下(「PaA」は絶対圧を表す)である。すなわち、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力を、配管内流体の圧力および外部空間の圧力よりも高くするのである。例えば、ガスケット空間17内の不活性ガスの圧力は102kPaA〜120kPaAであってよい。この場合、外側ガスケット16とフランジとの間に隙間が生じたとしても、ガスケット空間17の不活性ガスが外部空間に流れ出るだけであり、外部空間の空気がガスケット空間17内に侵入することはない。従って、ガスケット空間17内の流体が配管内に流れ込んだとしても、配管内に空気が侵入することはない。
また、本実施形態に係るシール構造10では、高温への耐性およびシール性の高い例えば黒鉛を用いて内側ガスケット15を形成し、空気に対する耐性の高い例えばステンレス鋼または銅を用いて外側ガスケット16を形成している。これにより、シール性と空気に対する耐性の両方を高く維持することが可能である。
なお、第1配管11と第2配管12とを空気中で結合した場合には、ガスケット空間17に空気が存在している可能性がある。この場合、ガス供給口23を介してガスケット空間17内の気体の吸引して真空にする作業と、ガス供給口23を介してガスケット空間17内に不活性ガスを供給する作業とを繰り返すことにより、ガスケット空間17内の空気を不活性ガスに置換することができる。あるいは、ガス供給口23から不活性ガスを供給しながら、第1配管11と第2配管12を結合してもよい。あるいは、第1フランジ13または第2フランジ14に、ガス供給口23とは別に空気抜き孔を設け、ガス供給口23からガスケット空間17内に不活性ガスを供給することで、空気抜き孔からガスケット空間17内の空気を追い出してもよい。あるいは、配管内部に不活性ガスを大気圧を超えるよう供給しておき、その状態で第1配管11と第2配管12とをボルト21およびナット22で結合してもよい。この場合、第1配管11と第2配管12の結合時に、不活性ガスが空気をガスケット空間17から追い出すので、ガスケット空間17を不活性ガスで充填することができる。
図3は、本発明の別の実施形態に係るシール構造30の全体構成を示す図である。本実施形態に係るシール構造30は、容器31と、該容器31の蓋32との接続部に採用されている。
容器31は、円筒状の容器であり、上面に開口部を有する。蓋32は、容器31の開口部を覆うように設けられる。容器31および蓋32は、例えばステンレス鋼で形成されてよい。このシール構造30は、容器31および蓋32により形成される空間に収容される流体(以下、「容器内流体」と呼ぶ)が空気に対する耐性が低いものである場合に適している。また、このシール構造30は、容器31に対する蓋32の開閉を頻繁に行う場合に特に適している。
本実施形態に係るシール構造30は、容器31に形成された第1フランジ33と、蓋32に形成された第2フランジ34と、第1フランジ33と第2フランジ34との間に内外二重に配置された内側ガスケット35および外側ガスケット36と、内側ガスケット35と外側ガスケット36との間の空間(以下、「ガスケット空間」と呼ぶ)37に流体(具体的には不活性ガス)を供給する流体供給装置40とを備える。流体供給装置40の構成は、図2に示す流体供給装置20と同様なので説明を省略する。
第1フランジ33、第2フランジ34は、それぞれ容器31、蓋32の端部から容器31の中心軸に対し垂直方向に延設された円盤状の部材である。第1フランジ33および第2フランジ34は、容器31および蓋32と同じ材質、例えばステンレス鋼で形成される。第1フランジ33、第2フランジ34は、それぞれ第1合わせ面33a、第2合わせ面34aを有する。第1フランジ33および第2フランジ34は、第1合わせ面33aおよび第2合わせ面34aが対向するようにして配置され、ボルト41およびナット42によって結合される。
内側ガスケット35および外側ガスケット36は、金属製のOリング状のガスケットであり、第1フランジ33と第2フランジ34との間に同心状に所定の間隔を置いて配置されている。容器31の中心から見てボルト41およびナット42よりも内側に外側ガスケット36が配置されており、該外側ガスケット36の内側に内側ガスケット35が配置されている。内側ガスケット35、外側ガスケット36は、それぞれ、第1合わせ面33a、第2合わせ面34aに形成されたV溝によって挟み込まれることにより固定される。
本実施形態に係るシール構造30では、内側ガスケット35、外側ガスケット36、第1合わせ面33aおよび第2合わせ面34aにより、気密にされた環状のガスケット空間37が形成される。蓋32の第2フランジ34には、このガスケット空間37に外部から不活性ガスを供給するためのガス供給口43が形成されている。ガス供給口43には、流体供給装置40のガス供給用パイプ48が接続される。
流体供給装置40は、ガス供給口43を介してガスケット空間37に不活性ガスを供給する。不活性ガスは、例えばヘリウム、ネオン、アルゴンなど希ガス類元素であってよい。本実施形態において、流体供給装置40は、ガスケット空間37内の不活性ガスを、容器内流体より高い圧力に維持するよう構成される。すなわち、ガスケット空間37内の不活性ガスの圧力をP1、容器内流体の圧力をP2としたとき、流体供給装置40は常にP1>P2となるように動作する。
本実施形態に係るシール構造30において、容器内流体と接触する内側ガスケット35は、高温への耐性およびシール性の高い材料、例えば黒鉛を用いて形成される。一方、外側ガスケット36は、空気に対する耐性の高い材料、例えばステンレス鋼または銅を用いて形成される。
上記のように、本実施形態に係るシール構造30では、ガスケット空間37内の不活性ガスの圧力が、容器内流体の圧力より高く維持される。容器31に対する蓋32の開閉が頻繁に行われる場合には、容器31に対する蓋32のずれや、内側ガスケット35および外側ガスケット36の劣化が起こりやすい。また、容器内流体が高温(500℃以上、例えば1000℃程度)である場合には、ガスケットおよびフランジの熱膨張が大きくなりやすい。しかしながら、本実施形態に係るシール構造30によれば、内側ガスケット35および外側ガスケット36と、第1フランジ33または第2フランジ34との間に隙間が生じたとしても、不活性ガスがガスケット空間37から該隙間を経て容器31の内部に流れ込み、容器内流体がガスケット空間37を経て容器31の外部に流れ出ることがない。このため、容器31の内部からの容器内流体の漏れを確実に防止することができる。
また、容器31内にはガスケット空間37の不活性ガスが流れ込むだけであるため、容器内流体が空気と接触する事態を防止でき、容器内流体の品質を高く維持することができる。
本実施形態において、ガスケット空間37内の不活性ガスは、外側ガスケット36より外側の外部空間より高い圧力とし、容器内流体は、真空に近い圧力とすることができる。ここでいう真空に近い圧力とは、例えば1kPaA以下である。すなわち、ガスケット空間37内の不活性ガスの圧力を、容器内流体の圧力および外部空間の圧力よりも高くするのである。例えば、ガスケット空間37内の不活性ガスの圧力は102kPaA〜120kPaAであってよい。この場合、外側ガスケット36とフランジとの間に隙間が生じたとしても、ガスケット空間37の不活性ガスが外部空間に流れ出るだけであり、外部空間の空気がガスケット空間37内に侵入することはない。従って、ガスケット空間37内の流体が容器内に流れ込んだとしても、容器内に空気が侵入することはない。
また、本実施形態に係るシール構造30では、高温への耐性およびシール性の高い例えば黒鉛を用いて内側ガスケット35を形成し、空気に対する耐性の高い例えばステンレス鋼または銅を用いて外側ガスケット36を形成している。これにより、シール性と空気に対する耐性の両方を高く維持することが可能である。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上述の実施形態では、配管同士の接続部および容器と蓋の接続部におけるシール構造について説明したが、本発明に係るシール構造は、これらに限定されず、任意の2つの部材の接続部に適用することができる。
また、上述の実施形態では、ガスケット空間に不活性ガスを供給する実施形態を説明したが、ガスケット空間に供給する流体は不活性ガスに限定されず、配管や容器内の流体の種類に応じて適宜選択することができる。
また、上述した実施形態のシール構造は、配管や容器内の流体が高温(500℃以上、例えば1000℃程度)である場合に限定されず、配管や容器内の流体が500℃未満の場合にも適用可能である。
また、上述した実施形態のシール構造は、配管や容器内の流体が真空に近い圧力である場合に限定されず、配管や容器内の流体の圧力がガスケット空間の圧力より低ければ適用可能である。
また、上述した実施形態のシール構造によりシールされる流体は、空気に対する耐性が低い流体に限られない。
10、30 シール構造、 11 第1配管、 12 第2配管、 13、33 第1フランジ、 14、34 第2フランジ、 15、35 内側ガスケット、 16、36 外側ガスケット、 17、37 ガスケット空間、 20、40 流体供給装置、 21、41 ボルト、 22、42 ナット、 23、43 ガス供給口、 24 不活性ガス源、 25 圧力制御弁、 26 圧力計、 27 ホールダー、 28、48 ガス供給用パイプ。

Claims (7)

  1. 第1部材と第2部材との接続部におけるシール構造であって、
    前記第1部材に形成された第1フランジと、
    前記第2部材に形成され、前記第1フランジと結合された第2フランジと、
    前記第1フランジと前記第2フランジとの間に間隔を置いて配置された内側ガスケットおよび外側ガスケットと、
    前記内側ガスケットと前記外側ガスケットとの間の第1空間に第1流体を供給する流体供給装置と、を備え、
    前記流体供給装置は、前記第1空間内の前記第1流体を、前記第1部材および前記第2部材により形成される第2空間内の第2流体より高い圧力に維持し、
    前記第1流体は、不活性ガスであり、
    前記内側ガスケットは、黒鉛を用いて形成され、
    前記外側ガスケットは、ステンレス鋼または銅を用いて形成されることを特徴とするシール構造。
  2. 記第2流体は、空気に対する耐性が低い流体であることを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記第1空間内の前記第1流体は、前記外側ガスケットより外側の第3空間より高い圧力とされ、
    前記第2空間内の前記第2流体は、真空に近い圧力とされることを特徴とする請求項1または2に記載のシール構造。
  4. 前記第2流体は、500℃以上の流体であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のシール構造。
  5. 第1部材と第2部材との接続部におけるシール方法であって、
    前記第1部材に形成された第1フランジと前記第2部材に形成された第2フランジとの間に間隔を置いて内側ガスケットおよび外側ガスケットを配置するステップと、
    前記内側ガスケットと前記外側ガスケットとの間の第1空間に第1流体を供給するステップと、を備え、
    前記第1空間内の前記第1流体は、前記第1部材および前記第2部材により形成される第2空間内の第2流体より高い圧力に維持され
    前記第1流体は、不活性ガスであり、
    前記内側ガスケットは、黒鉛を用いて形成され、
    前記外側ガスケットは、ステンレス鋼または銅を用いて形成されることを特徴とするシール方法。
  6. 前記第2流体は、空気に対する耐性が低い流体であることを特徴とする請求項5に記載のシール方法。
  7. 前記第1空間内の前記第1流体は、前記外側ガスケットより外側の第3空間より高い圧力とされ、
    前記第2空間内の前記第2流体は、真空に近い圧力とされることを特徴とする請求項5または6に記載のシール方法。
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