JPH11145072A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH11145072A
JPH11145072A JP32032597A JP32032597A JPH11145072A JP H11145072 A JPH11145072 A JP H11145072A JP 32032597 A JP32032597 A JP 32032597A JP 32032597 A JP32032597 A JP 32032597A JP H11145072 A JPH11145072 A JP H11145072A
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JP32032597A
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Tomohisa Shimazu
知久 島津
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度検知ポート部分における気密性の向上を
図ると共に脱ガスおよび金属腐食の問題を低減ないし解
消する。 【解決手段】 被処理基板Wを収容して減圧雰囲気で熱
処理する処理室2内に温度温度検知ポート7から温度検
知管6を挿通して設けた熱処理装置1において、上記温
度検知ポート7の少なくとも内面を非金属で形成すると
共に、上記温度検知ポート7の開口端に上記温度検知管
6を挿通する挿通孔26を有する当接体27を気密に当
接させて接合し、この当接体27の挿通孔26内に上記
温度検知管6の軸方向に沿って一対のOリング28a,
28bを所定の間隔で配して締め付け、これら両Oリン
グ28a,28b間に減圧排気部29を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理基板である半導体ウエハに酸化、拡散、CVD、アニ
ールなどの処理を施すために、各種の熱処理装置が使用
されている。このような熱処理装置の一つである縦型熱
処理装置は、処理室として上端が閉塞された縦長の反応
管を有し、この反応管の周囲にはヒータが設けられてい
る。上記反応管の下端部には、処理ガス等を導入した
り、減圧排気したりするために、導入ポートおよび排気
ポートを有する短円筒状のマニホールドが接続されてい
る。また、マニホールドは、反応管内の温度を検知する
温度検知管を挿通するための温度検知ポートを有してい
る。
【0003】このマニホールドの下方には、その下端開
口部を開閉する蓋体が昇降機構により昇降可能に設けら
れており、この蓋体上に半導体ウエハを多段に収容支持
した基板支持具であるウエハボートが保温筒を介して載
置されている。上記蓋体の昇降により反応管内へのウエ
ハボートと保温筒の搬入、搬出が行われるようになって
いる。
【0004】上記反応管内に処理ガスを導入するため
に、上記導入ポートには処理ガス供給管が接続されると
共に、この処理ガス供給管からの処理ガスを反応管内に
導入する導入管が接続される。一般に、上記反応管や導
入管は、耐熱性、耐食性および非汚染性に優れていると
いう点で石英製とされているが、マニホールドは、各種
管類の取付けが必要である等の理由から金属製例えばス
テンレス鋼製とされている。
【0005】図8は、従来の縦型熱処理装置における温
度検知ポート部分の構造を示している。この縦型熱処理
装置においては、マニホールド5の温度検知ポート7に
温度検知管6を気密に挿通するために、Oリング60と
袋ナット61が用いられている。上記温度検知ポート7
の内周に形成したテーパ部62と押圧リング63との間
にOリング60を挟み込み、袋ナット61を温度検知ポ
ート7に螺合し、押圧リング63を介してOリング60
を絞め付けることにより、温度検知ポート7と温度検知
管6との間を気密にシールしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た温度検知ポート部分の構造においては、単一のOリン
グ60で気密性を確保しているため、高真空プロセスを
行う場合、気密性に欠ける。また、Oリング60が温度
検知ポート7と温度検知管6の隙間を通して反応管内に
露出しているため、Oリング60からガスや含有水分の
放出(脱ガスともいう)が生じて反応管内に侵入しやす
い。また、処理ガスもしくはクリーニングガスとして腐
食性を有するガス例えば塩化水素(HCl)を使用した
場合、反応管内を大気開放した際に上記温度検知ポート
7と温度検知管6の隙間に入り込んで温度検知ポート7
の内面に付着残存している大気中の水分と上記塩化水素
が反応して強い腐食性を示す塩酸が生成され、ステンレ
ス鋼で形成されているといえども導入ポート7の内面に
腐食(錆び)が生じることがある。これらの脱ガスや金
属の腐食の発生は、不純物を嫌う半導体ウエハの微細加
工に悪影響を与えるため、好ましくない。
【0007】本発明は、上述した課題を解決すべくなさ
れたもので、温度検知ポート部分における気密性の向上
を図ると共に脱ガスおよび金属腐食の問題を低減ないし
解消することができる熱処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のうち請求項1に係る発明は、被処理基板を収
容して減圧雰囲気で熱処理する処理室内に温度検知ポー
トから温度検知管を挿通して設けた熱処理装置におい
て、上記温度検知ポートの少なくとも内面を非金属で形
成すると共に、上記温度検知ポートの開口端に上記温度
検知管を挿通する挿通孔を有する当接体を気密に当接さ
せて接合し、この当接体の挿通孔内に上記温度検知管の
軸方向に沿って一対のOリングを所定の間隔で配して締
め付け、これら両Oリング間に減圧排気部を設けたこと
を特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、上記両Oリング間
に減圧排気部と連通した減圧排気穴を周面に有する間隔
保持管が配置されていることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、上記当接体が上記
温度検知ポートの開口端に当接する鏡面仕上げの当接面
を有する非金属製の当接部材を具備し、この当接部材に
上記一方のOリングが当接されていることを特徴とす
る。
【0011】請求項4に係る発明は、上記当接体の周縁
部に上記温度検知ポートの開口端との間をシールするシ
ール部材が設けられ、このシール部材と上記当接部材の
当接面との間に上記減圧排気部と連通した略環状の減圧
排気溝が形成されていることを特徴とする。
【0012】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。図1は本発明を縦型熱処理装置に
適用した実施の形態を示す縦断面図、図2は温度検知ポ
ート部分の構造を示す断面図、図3は当接体の当接面側
を示す正面図、図4は温度検知管の概略的構造を示す
図、図5は間隔保持管の斜視図、図6は当接部材の斜視
図、図7は接合用クランプ板の正面図である。
【0013】図1において、1は半導体デバイスの製造
工程で用いられる処理装置の一つである縦型熱処理装置
である。この縦型熱処理装置1は、被処理基板である半
導体ウエハWに要求される一連の熱処理が一台で行える
ように常圧から減圧雰囲気までの広い範囲での熱処理が
可能に構成されていることが好ましい。
【0014】上記縦型熱処理装置1は、処理室として耐
熱性および耐食性を有する材料例えば石英からなる反応
管2を有している。この反応管2の外部は、大気圧側と
なる。上記反応管2は、縦長の円筒状で、その上端が閉
塞され、下端が開口されている。この反応管2の下部開
口端には、処理ガス等の導入および減圧排気を行なうた
めに、短管状に突出した導入ポート3および排気ポート
4を周面に有する短円筒状のマニホールド5が接続され
ている。また、マニホールド5は、反応管2内の温度を
検知する温度検知管6を挿通するための短管状に突出し
た温度検知ポート7を周面に有している。
【0015】上記導入ポート3、排気ポート4および温
度検知ポート7を含むマニホールド5は、高耐熱性およ
び高耐食性とするために、非金属例えば炭化ケイ素(S
iC)により形成されていることが好ましい。上記マニ
ホールド5は、上方に水平に配置されたベースプレート
8に図示しない取付部材を介して取付けられており、そ
のマニホールド5上に上記反応管2を設置した構成がと
られる。マニホールド5と反応管2は、脱ガスや金属汚
染の防止対策が施された気密封止手段を介して気密に接
続されていることが好ましい。
【0016】上記マニホールド5の内側には、例えば石
英製の円筒状の内管9が起立した状態で取付けられ、こ
の内管9と外管である反応管2とにより反応管2は二重
管構造とされていることが好ましい。上記導入ポート3
は、処理ガスや不活性ガス例えば窒素(N2)ガスなど
の各種のガスを導入するためにマニホールド5の周面に
適宜間隔で複数形成されている。上記反応管2内に処理
ガスを導入するために、導入ポート3には、処理ガス供
給管10が接続されると共に、この処理ガス供給管10
からの処理ガスを導入ポート3から上記反応管2内に導
入する石英製の導入管(インジェクションパイプ、イン
ジェクタともいう)11が取付けられている。
【0017】一方、排気ポート3は、上記内管9と反応
管2との間の環状通路12から処理後の排ガスを排気す
るように設けられている。排気ポート4には、排気系に
通じる排気管が接続され、この排気管には反応管2内を
所定の減圧雰囲気ないし真空度、例えば大気圧付近から
10-7Torr程度まで減圧排気することができる図示
しない真空ポンプ等を有する減圧制御装置(図示省略)
が設けられている。
【0018】上記反応管2の周囲には、反応管2内を所
定の温度、例えば500〜1200℃に加熱するため
に、ヒータ13が配置されている。このヒータ13は、
ヒータ線(発熱抵抗線)14をコイル状等に形成し、こ
のヒータ線14の外側を断熱材15で覆い、更にこの断
熱材15の外側を冷却ジャケット等のアウターシェル1
6で覆った構造になっている。このヒータ13は、上記
ベースプレート8上に設置されている。
【0019】上記マニホールド5の下部開口端は、蓋体
17で開閉可能に閉じられるようになっている。この蓋
体17は、耐熱性および耐食性を有する材料、例えばス
テンレスにより形成されている。マニホールド5と蓋体
17の接合部には、脱ガスや金属汚染の防止対策が施さ
れた気密封止手段が設けられていることが好ましい。蓋
体17上には、例えば石英製の保温筒18を介して基板
保持具である例えば石英製のウエハボート19が載置さ
れる。このウエハボート19には、被処理基板であるウ
エハWが水平状態で高さ方向に所定の間隔で多数枚、例
えば150枚程度保持される。
【0020】上記蓋体17は、昇降機構20の昇降アー
ム21に取付けられており、この昇降機構20により蓋
体17の開閉と共に、反応管2に対するウエハボート1
9の搬入、搬出が行なわれるようになっている。上記蓋
体17には、保温筒18を介してウエハボート19を軸
廻りに回転させるための回転機構(図示省略)が設けら
れていることが好ましい。
【0021】上記温度検知管6は、長尺な絶縁管22
と、この絶縁管22の先端部に配した熱電対23と、こ
の熱電対23を含む絶縁管22全体を収容する保護管2
4とから主に構成されている。上記絶縁管22は、絶縁
性および耐熱性に優れた材料例えばアルミナ(Al
23)のセラミックにより形成されている。絶縁管22
には、熱電対23の素線23a,23bを個別に挿通す
る素線挿通孔25が軸方向に設けられている。上記保護
管24は、耐熱性を有し、且つ半導体ウエハWに対して
汚染源にならない材料例えば石英、あるいは炭化ケイ素
により形成されている。
【0022】上記温度検知管6は、側面L字状に形成さ
れており、基端側がマニホールド5の内側から温度検知
ポート7内を通って外部へ水平に延出され、先端側が所
定の温度領域を検知すべく反応管2内を上方へ立上がっ
た状態で配置される。温度検知管6は、図示例では内管
9とウエハボート19の間に配置されているが、反応管
2と内管9の間に配置されていてもよい。この温度検知
管6を温度検知ポート7に気密に固定するために、温度
検知ポート7の開口端には、温度検知管6を挿通する挿
通孔26を有する当接体27が気密に当接して接合され
る。
【0023】この当接体27の挿通孔26内には、図2
に示すように、上記温度検知管6の軸方向に沿って一対
のOリング28a,28bが所定の間隔で配されて締め
付けられ、これら両Oリング28a,28b間に減圧排
気部29が設けられている。Oリング28a,28b
は、気密性、耐熱性および耐食性を有する材料例えばフ
ッ素系ゴムからなっている。両Oリング28a,28b
間には、両Oリング28a,28b相互間の間隔を保持
するための間隔保持管(リテーナともいう)30が配置
され、この間隔保持管30の長手方向中間の周面には、
図5にも示すように、減圧排気部29と連通した減圧排
気穴31が複数例えば4つ穿設されている。
【0024】更に具体的に説明すると、上記温度検知ポ
ート7の開口端には円形の外向きフランジ部32が形成
されており、上記当接体27は上記温度検知ポート7の
フランジ部32を含む開口端面に当接する当接面33を
有している。当接体27は、その当接面33の中央部に
上記温度検知ポート7の開口端に当接する鏡面仕上げの
当接面34を有する非金属製例えば石英製の当接部材3
5を具備し、この当接部材35に上記一方のOリング2
8aが当接されている。この当接部材35には、温度検
知管6を挿通すると共に、上記一方のOリング28aお
よび間隔保持管30を温度検知管6の外周に緩く嵌めた
状態で当接面34とは反対側から収容可能な挿通孔26
aが軸心に穿設され、当接面34側にはOリング28a
を当接させるべく内径を縮小させた内向き鍔部36が形
成されている。
【0025】上記当接体27の周縁部には、図3にも示
すように、上記温度検知ポート7の開口端との間をシー
ルするシール部材であるOリング37が設けられ、この
Oリング37と上記当接部材35の当接面34との間に
上記減圧排気部29と連通した略環状の減圧排気溝38
が形成されている。上記当接体27には、当接面33側
に開口した円形の凹部39が形成され、この凹部39内
にこれよりも径の小さい円形の上記当接部材35が収容
係止されている。
【0026】この当接部材35を当接体27の凹部39
内に収容係止するために、凹部39の当接面33側内周
には少なくとも2つの係止部40が等間隔で突設され、
当接部材35には、図6にも示すように、これらの係止
部40に係止される外向き鍔部41が形成されると共
に、この外向き鍔部41の係止部40と対応する位置に
は係止部40の通過可能な切欠部42が設けられてい
る。すなわち、係止部40と切欠部42を一致させるこ
とにより凹部39に対して当接部材35を挿入離脱で
き、凹部39に当接部材35を挿入して回動することに
より凹部39内に当接部材35を係止できる。いわゆる
ツイストロック構造で分解組立が容易であり、分解洗浄
が容易にできるようになっている。
【0027】上記当接体27の当接面33とは反対側の
外端部には、温度検知管6を挿通すると共に、間隔保持
管30、他方のOリング28bおよび押圧リング43を
温度検知管6の外周に緩く嵌めた状態で収容可能な挿通
孔26bを有する短管状の口部44が突出形成されてい
る。この口部44の外周に形成した雄ネジ部45には、
上記押圧リング43を介してOリング28a,28bを
軸方向から押圧して締め付けるための袋ナット46が螺
合されている。この締め付けにより、Oリング28a,
28bが径方向に変形し、一方のOリング28aは当接
部材35と温度検知管6に密着してこれらの間をシール
し、他方のOリング28bは口部44と温度検知管6に
密着してこれらの間をシールするように構成されてい
る。
【0028】上記当接体27には、その凹部39内を例
えば10-5Torr程度に減圧排気するための図示しな
いターボ分子ポンプ等からなる減圧排気装置に通じて凹
部39と共に上記減圧排気部29を構成する排気管47
が接続されている。これにより、当接部材35を含む当
接体27と温度検知ポート7を真空密着させて気密性の
向上を図ると共に、Oリング28a,28b,37から
発生する脱ガスが反応管内2に侵入するのを抑制ないし
防止している。上記当接体27は、機械加工および剛性
を要することから金属製例えばステンレス鋼製であるこ
とが好ましい。上記排気管47は、金属製例えばステン
レス鋼製のフレキシブル管からなっている。気密性を向
上させるために、温度検知ポート7の開口端も、当接部
材35の当接面34と同様に、鏡面仕上げされているこ
とが好ましい。
【0029】上記温度検知ポート7のフランジ部32が
円形であるのに対して上記当接体27は方形に形成され
ており、当接体27の四隅には温度検知ポート7のフラ
ンジ部32の周縁部を規制して軸心を合せるための位置
決め部48が突出形成されている。上記当接体27と温
度検知ポート7のフランジ部32を当接接合するため
に、温度検知ポート7のフランジ部32の背面部には、
四隅に締付けネジ49を通す孔部50を有する図7に示
すようなU字状の接合用クランプ板51がクッション材
52を介して当接され、当接体27の四隅に形成された
雌ネジ部53にクランプ板51側から締付けネジ49が
螺合されて締め付けられている。
【0030】このように構成された縦型熱処理装置1に
よれば、温度検知ポート7に温度検知管6を挿通して気
密に固定する場合には、予め温度検知ポート7のフラン
ジ部32に当接体27を当接接合しておく。当接体27
には、当接部材35、Oリング28a,28b、間隔保
持管30、押圧リング43を予め組込んでおき、袋ナッ
ト46を緩めておく。この状態で、マニホールド5の内
側から温度検知管6の基端側を温度検知ポート7内を介
して当接体27の挿通孔26に挿通させてから、袋ナッ
ト46を締め付ければよい。
【0031】この袋ナット46を締め付けると、押圧リ
ング43を介してOリング28a,28b及び間隔保持
管30が温度検知管6の軸方向に押圧され、一方のOリ
ング28aは当接部材35の内向き鍔部36と間隔保持
管30との間で、他方のOリング28bは間隔保持管3
0と押圧リング43との間でそれぞれ同時に締め付けら
れて圧縮される。この圧縮により、両Oリング28a,
28bが径方向に変形し、一方のOリング28aは当接
部材35の内周面と温度検知管6の外周面とに密着して
これらの間をシールし、他方のOリング28bは当接体
27の口部44の内周面と温度検知管6の外周面とに密
着してこれらの間をシールし、温度検知管6を気密に保
持固定することができる。このようにOリング28a,
28bによる二重シール構造により、当接体27を含む
温度検知ポート7部分における温度検知管6の挿通部
(貫通部)を十分にシールできて気密性の向上が図れ、
高真空プロセスに対応できる。
【0032】そして、上記排気管47を介して当接体2
7の凹部39内を減圧排気すると、この凹部39と連通
した間隔保持管30の減圧排気穴31を通して両Oリン
グ28a,28b間が減圧排気されるため、Oリング2
8a,28bから発生する脱ガスを外部に排気すること
ができ、反応管2内への脱ガスの侵入を従来のシール構
造と比べて1/2〜1/10程度に抑制ないし低減する
ことができる。また、上記凹部39と連通した当接面側
の減圧排気溝38を通して温度検知ポート7と当接体2
7の接合面におけるOリング37と鏡面仕上げの当接面
34との間が減圧排気されるため、当接部材35を含む
当接体37と温度検知ポート7の開口端との接合面を気
密にシールすることができると共に、Oリング37から
発生する脱ガスを外部に排気することができ、反応管2
内への脱ガスの侵入を防止することができる。
【0033】特に、温度検知ポート7を含むマニホール
ド5が非金属例えば炭化ケイ素で形成されていることと
相俟って、当接部材35も非金属例えば石英で形成され
ているおり、反応管2内に露出していて処理ガスと接す
る接ガス部が金属を含んでいないため、処理ガスもしく
はクリーニングガスとして腐食性を有するガス例えば塩
化水素(HCl)を使用し、反応管2内を大気開放した
際に上記温度検知ポート7と温度検知管6の隙間に入り
込んで残存している大気中の水分と上記塩化水素が反応
して強い腐食性を示す塩酸が生成されたとしても、金属
の腐食という問題を引き起こすことがない。従って、温
度検知ポート7部分における脱ガスおよび金属腐食の問
題を可及的に低減ないし解消することができるため、不
純物を嫌う半導体ウエハの微細加工が可能となる。
【0034】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、本発明は、縦型熱処
理装置に好適に適用されるが、横型熱処理装置や枚葉処
理式の熱処理装置にも勿論適用可能である。枚葉処理式
の熱処理装置の場合、半導体ウエハを一枚ずつ収容して
熱処理するための処理室を備えている。
【0035】温度検知ポートを含むマニホールドは、非
金属製例えば炭化ケイ素製のものが好ましいが、金属製
例えばステンレス鋼製であってもよく、その場合、少な
くとも温度検知ポートの内面が非金属で形成されている
ことが好ましい。処理ガスやクリーニングガスとして腐
食性を有するガス例えば塩化水素を使用しても大気中の
水分と接触しない限り強い腐食性を示すことがなく、塩
化水素の使用前後に処理室内を不活性ガス例えば窒素
(N2)ガスでパージすれば大気中の水分との接触を防
止することができる。ただ、温度検知ポートと温度検知
管の間の狭い隙間には大気中の水分が残存することがあ
るため、この隙間部分では金属が露出しないように少な
くとも温度検知ポートの内面が非金属で形成されている
ことが好ましい。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0037】(1)請求項1に係る発明によれば、温度
検知ポートの少なくとも内面を非金属で形成すると共
に、上記温度検知ポートの開口端に温度検知管を挿通す
る挿通孔を有する当接体を気密に当接させて接合し、こ
の当接体の挿通孔内に上記温度検知管の軸方向に沿って
一対のOリングを所定の間隔で配して締め付け、これら
両Oリング間に減圧排気部を設けているため、当接体を
含む温度検知ポート部分における温度検知管の挿通部を
Oリングによる二重シール構造により確実にシールする
ことができると共に、温度検知ポート部分における脱ガ
スおよび金属腐食の問題を低減ないし解消することがで
きる。
【0038】(2)請求項2に係る発明によれば、上記
両Oリング間に減圧排気部と連通した減圧排気穴を周面
に有する間隔保持管が配置されているため、両Oリング
間の間隔を保持しつつ両Oリング間を容易に減圧排気す
ることができ、Oリングから発生する脱ガスの処理室内
への侵入を抑制ないし低減することができる。
【0039】(3)請求項3に係る発明によれば、上記
当接体が上記温度検知ポートの開口端に当接する鏡面仕
上げの当接面を有する非金属製の当接部材を具備し、こ
の当接部材に上記一方のOリングが当接されているた
め、当接部材と温度検知管の間を気密にシールすること
ができると共に、温度検知ポート部分において処理ガス
と接する接ガス部に金属を含まなくなり、金属腐食の問
題を更に解消することができる。
【0040】(4)請求項4に係る発明によれば、上記
当接体の周縁部に上記温度検知ポートの開口端との間を
シールするシール部材が設けられ、このシール部材と上
記当接部材の当接面との間に上記減圧排気部と連通した
略環状の減圧排気溝が形成されているため、温度検知ポ
ートと当接体の接合面を確実に気密にシールすることが
できると共に、シール部材としてOリングを使用しても
Oリングから発生する脱ガスが処理室内に侵入すること
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を縦型熱処理装置に適用した実施の形態
を示す縦断面図である。
【図2】温度検知ポート部分の構造を示す断面図であ
る。
【図3】当接体の当接面側を示す正面図である。
【図4】温度検知管の概略的構造を示す図である。
【図5】間隔保持管の斜視図である。
【図6】当接部材の斜視図である。
【図7】接合用クランプ板の正面図である。
【図7】従来の熱処理装置における温度検知ポート部分
の構造を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 縦型熱処理装置(熱処理装置) 2 反応管(処理室) 6 温度検知管 7 温度検知ポート 26 挿通孔 27 当接体 28a,28b Oリング 29 減圧排気部 30 間隔保持管 31 減圧排気穴 34 当接面 35 Oリング(シール部材) 38 減圧排気溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年1月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を縦型熱処理装置に適用した実施の形態
を示す縦断面図である。
【図2】温度検知ポート部分の構造を示す断面図であ
る。
【図3】当接体の当接面側を示す正面図である。
【図4】温度検知管の概略的構造を示す図である。
【図5】間隔保持管の斜視図である。
【図6】当接部材の斜視図である。
【図7】接合用クランプ板の正面図である。
【図8】従来の熱処理装置における温度検知ポート部分
の構造を概略的に示す断面図である。
【符号の説明】 w 半導体ウエハ(被処理基板) 1 縦型熱処理装置(熱処理装置) 2 反応管(処理室) 6 温度検知管 7 温度検知ポート 26 挿通孔 27 当接体 28a,28b Oリング 29 減圧排気部 30 間隔保持管 31 減圧排気穴 34 当接面 35 Oリング(シール部材) 38 減圧排気溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を収容して減圧雰囲気で熱処
    理する処理室内に温度検知ポートから温度検知管を挿通
    して設けた熱処理装置において、上記温度検知ポートの
    少なくとも内面を非金属で形成すると共に、上記温度検
    知ポートの開口端に上記温度検知管を挿通する挿通孔を
    有する当接体を気密に当接させて接合し、この当接体の
    挿通孔内に上記温度検知管の軸方向に沿って一対のOリ
    ングを所定の間隔で配して締め付け、これら両Oリング
    間に減圧排気部を設けたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 上記両Oリング間に減圧排気部と連通し
    た減圧排気穴を周面に有する間隔保持管が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  3. 【請求項3】 上記当接体が上記温度検知ポートの開口
    端に当接する鏡面仕上げの当接面を有する非金属製の当
    接部材を具備し、この当接部材に上記一方のOリングが
    当接されていることを特徴とする請求項1記載の熱処理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記当接体の周縁部に上記温度検知ポー
    トの開口端との間をシールするシール部材が設けられ、
    このシール部材と上記当接部材の当接面との間に上記減
    圧排気部と連通した略環状の減圧排気溝が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または3記載の熱処理装
    置。
JP32032597A 1997-11-06 1997-11-06 熱処理装置 Pending JPH11145072A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011241917A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Nissin Electric Co Ltd 真空シールおよび配管接続機構
CN102507642A (zh) * 2011-11-18 2012-06-20 重庆大学 非金属材料耐热性测试装置
JP2016004868A (ja) * 2014-06-16 2016-01-12 古河機械金属株式会社 ガス流通管の取付具及び気相成長装置
US20210348275A1 (en) * 2019-03-20 2021-11-11 Kokusai Electric Corporation Gas supply structure and substrate processing apparatus

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