JPH11135447A - 熱処理装置 - Google Patents

熱処理装置

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JPH11135447A
JPH11135447A JP31117197A JP31117197A JPH11135447A JP H11135447 A JPH11135447 A JP H11135447A JP 31117197 A JP31117197 A JP 31117197A JP 31117197 A JP31117197 A JP 31117197A JP H11135447 A JPH11135447 A JP H11135447A
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JP
Japan
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introduction
tube
introduction port
processing gas
heat treatment
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JP31117197A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Shimazu
知久 島津
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Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導入ポート部分における脱ガスおよび金属腐
食の問題を解消する。 【解決手段】 被処理基板Wを収容して常圧または減圧
雰囲気で熱処理する処理室2と、この処理室2内に処理
ガスを導入するために処理ガス供給管18を接続する導
入ポート3と、この導入ポート3から上記処理室2内に
処理ガスを導入する導入管19とを備えた熱処理装置に
おいて、上記導入ポート3の少なくとも内面を非金属で
形成し、上記処理ガス供給管18が上記導入ポート3の
開口端に当接される当接面21を有し、この当接面21
に上記導入管19内に挿入されてこの導入管19を保持
すると共に処理ガスを供給する保持管部22を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理基板である半導体ウエハに酸化、拡散、CVD、アニ
ールなどの処理を施すために、各種の熱処理装置が使用
されている。このような熱処理装置の一つである縦型熱
処理装置は、処理室として上端が閉塞された縦長の反応
管を有し、この反応管の周囲にはヒータが設けられてい
る。上記反応管の下端部には、処理ガス等を導入した
り、減圧排気したりするために、導入ポートおよび排気
ポートを有する短円筒状のマニホールドが接続されてい
る。
【0003】このマニホールドの下方には、その下端開
口部を開閉する蓋体が昇降機構により昇降可能に設けら
れており、この蓋体上に半導体ウエハを多段に収容支持
した基板支持具であるウエハボートが保温筒を介して載
置されている。上記蓋体の昇降により反応管内へのウエ
ハボートと保温筒の搬入、搬出が行われるようになって
いる。
【0004】上記反応管内に処理ガスを導入するため
に、上記導入ポートには処理ガス供給管が接続されると
共に、この処理ガス供給管からの処理ガスを反応管内に
導入する導入管が接続される。一般に、上記反応管や導
入管は、耐熱性、耐食性および非汚染性に優れていると
いう点で石英製とされているが、マニホールドは、各種
管類の取付けが必要である等の理由から金属製例えばス
テンレス鋼製とされている。
【0005】図6は、従来の縦型熱処理装置における導
入ポート部分の構造を示している。この縦型熱処理装置
においては、マニホールド5の導入ポート3に処理ガス
供給管18および導入管19を気密に接続するために、
Oリング40と袋ナット41が用いられている。上記導
入ポート3の内周に形成したテーパー部42と処理ガス
供給管18の先端部との間にOリング40を挟み込み、
袋ナット41を導入ポート3に螺合して絞め付けること
により、処理ガス供給管18と導入ポート3を気密に接
続すると共に、上記Oリング40を導入管19の外周面
に密着させて導入ポート3内に導入管19を気密状態で
固定保持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た導入ポート部分の構造においては、Oリング40が導
入ポート3と導入管19の隙間を通して反応管内に露出
しているため、Oリング40からガスや含有水分の放出
(脱ガスともいう)が生じる。また、処理ガスもしくは
クリーニングガスとして腐食性を有するガス例えば塩化
水素(HCl)を使用した場合、反応管内を大気開放し
た際に上記導入ポート3と導入管19の隙間に入り込ん
で導入ポート3の内面に付着残存している大気中の水分
と上記塩化水素が反応して強い腐食性を示す塩酸が生成
され、ステンレス鋼で形成されているといえども導入ポ
ート3の内面に腐食(錆び)が生じることがある。これ
らの脱ガスや金属の腐食の発生は、不純物を嫌う半導体
ウエハの微細加工に悪影響を与えるため、好ましくな
い。
【0007】本発明は、上述した課題を解決すべくなさ
れたもので、導入ポート部分における脱ガスおよび金属
腐食の問題を解消した熱処理装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のうち請求項1に係る発明は、被処理基板を収
容して常圧または減圧雰囲気で熱処理する処理室と、こ
の処理室内に処理ガスを導入するために処理ガス供給管
を接続する導入ポートと、この導入ポートから上記処理
室内に処理ガスを導入する導入管とを備えた熱処理装置
において、上記導入ポートの少なくとも内面を非金属で
形成し、上記処理ガス供給管が上記導入ポートの開口端
に当接される当接面を有し、この当接面に上記導入管内
に挿入されてこの導入管を保持すると共に処理ガスを供
給する保持管部を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の熱
処理装置における上記処理ガス供給管の当接面が鏡面仕
上げされており、この当接面の周縁部に導入ポートとの
間をシールするシール部材が設けられていると共に、こ
のシール部材と上記保持管部との間に環状の減圧排気溝
が設けられていることを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明は、請求項1記載の熱
処理装置における上記保持管部には上記導入管ができる
だけ隙間のない状態で差し込まれ、保持管部の先端部に
は上記導入管の内面を押圧するバネ性を持たせるために
複数の切込みが形成されていることを特徴とする。
【0011】請求項4に係る発明は、被処理基板を収容
して常圧または減圧雰囲気で熱処理する反応管と、この
反応管に接続され、処理ガス供給管等を接続する導入ポ
ートおよび排気ポートを有するマニホールドと、このマ
ニホールドの導入ポートから上記反応管内に処理ガスを
導入する導入管とを備えた熱処理装置において、上記マ
ニホールドを炭化ケイ素で形成し、上記処理ガス供給管
が上記導入ポートの開口端に当接される鏡面仕上げの当
接面を有し、この当接面に上記導入管内に挿入されてこ
の導入管を保持すると共に処理ガスを供給する保持管部
を設け、当接面の周縁部に導入ポートとの間をシールす
るシール部材を設けると共に、このシール部材と上記保
持管部との間に環状の減圧排気溝を設けたことを特徴と
する。
【0012】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。図1は本発明を縦型熱処理装置に
適用した実施の形態を示す縦断面図、図2は同縦型熱処
理装置の導入ポート部分の構造を示す拡大断面図、図3
は処理ガス供給管の当接面を示す正面図、図4は保持管
部と導入管の寸法関係を示す図、図5は雌ネジプレート
の正面図である。
【0013】図1において、1は半導体デバイスの製造
工程で用いられる処理装置の一つである縦型熱処理装置
である。この縦型熱処理装置1は、被処理基板である半
導体ウエハWに要求される一連の熱処理が一台で行える
ように常圧から減圧雰囲気までの広い範囲での熱処理が
可能に構成されていることが好ましい。
【0014】上記縦型熱処理装置1は、処理室として耐
熱性および耐食性を有する材料例えば石英からなる反応
管2を有している。この反応管2の外部は、大気圧側と
なる。上記反応管2は、縦長の円筒状で、その上端が閉
塞され、下端が開口されている。この反応管2の下部開
口端には、処理ガス等の導入および減圧排気を行なうた
めに、短管状に突出した導入ポート3および排気ポート
4を周面に有する短円筒状のマニホールド5が接続され
ている。
【0015】上記導入ポート3および排気ポート4を含
むマニホールド5は、高耐熱性および高耐食性とするた
めに、非金属例えば炭化ケイ素(SiC)により形成さ
れていることが好ましい。上記マニホールド5は、上方
に水平に配置されたベースプレート6に図示しない取付
部材を介して取付けられており、そのマニホールド5上
に上記反応管2を設置した構成がとられる。マニホール
ド5と反応管2は、脱ガスや金属汚染の防止対策が施さ
れた気密封止手段を介して気密に接続されていることが
好ましい。
【0016】上記マニホールド5の内側には、石英ガラ
スからなる円筒状の内管7が起立した状態で取付けら
れ、この内管7と外管である反応管2とにより反応管2
は二重管構造とされていることが好ましい。上記導入ポ
ート3は、処理ガスや不活性ガス例えば窒素(N2)ガ
スなどの各種のガスを導入するためにマニホールド5の
周面に適宜間隔で複数形成されている。導入ポート3
は、処理ガス等を導入するために後述するごとく構成さ
れている。
【0017】一方、排気ポート3は、上記内管7と反応
管2との間の環状通路8から処理後の排ガスを排気する
ように設けられている。排気ポート4には、排気系に通
じる図示しない排気管が接続され、排気管には反応管2
内を所定の減圧雰囲気ないし真空度、例えば大気圧付近
から10-7Torr程度まで減圧排気することができる
図示しない真空ポンプ等を有する減圧制御装置(図示省
略)が設けられている。
【0018】上記反応管2の周囲には、反応管2内を所
定の温度、例えば500〜1200℃に加熱するため
に、ヒータ9が配置されている。このヒータ9は、ヒー
タ線(発熱抵抗線)10をコイル状等に形成し、このヒ
ータ線10の外側を断熱材11で覆い、更にこの断熱材
11の外側を冷却ジャケット等のアウターシェル12で
覆った構造になっている。このヒータ9は、上記ベース
プレート6上に設置されている。
【0019】上記マニホールド5の下部開口端は、蓋体
13で開閉可能に閉じられるようになっている。この蓋
体13は、耐熱性および耐食性を有する材料、例えばス
テンレスにより形成されている。マニホールド5と蓋体
13の接合部には、脱ガスや金属汚染の防止対策が施さ
れた気密封止手段が設けられていることが好ましい。蓋
体13上には、例えば石英製の保温筒14を介して基板
保持具である例えば石英製のウエハボート15が載置さ
れる。このウエハボート15には、被処理基板であるウ
エハWが水平状態で高さ方向に所定の間隔で多数枚、例
えば150枚程度保持される。
【0020】上記蓋体13は、昇降機構16の昇降アー
ム17に取付けられており、この昇降機構16により蓋
体13の開閉と共に、反応管2に対するウエハボート1
5の搬入、搬出が行なわれるようになっている。上記蓋
体13には、保温筒14を介してウエハボート15を軸
廻りに回転させるための回転機構(図示省略)が設けら
れていることが好ましい。
【0021】上記反応管2内に処理ガスを導入するため
に、導入ポート3には処理ガス供給管18が接続される
と共に、この処理ガス供給管18からの処理ガスを導入
ポート3から上記反応管2内に導入する石英製の導入管
(インジェクションパイプ、インジェクタともいう)1
9が取付けられる。この導入管19は、一端がマニホー
ルド5の内側から導入ポート3内に水平に挿入され、他
端が内管7と保温筒14の間に垂直に立上がったL字状
に形成されている。
【0022】上記導入ポート3の開口端周縁部には、処
理ガス供給管18を接続するためのフランジ部20が形
成されている。上記処理ガス供給管18は、図2ないし
図3に示すように、上記導入ポート3の開口端に当接さ
れる当接面21を有している。この当接面21は、気密
性を向上させるために鏡面仕上げされていることが好ま
しく、また、導入ポート3の開口端も鏡面仕上げされて
いることが好ましい。この当接面21には、上記導入管
19内に挿入されてこの導入管19を保持すると共に処
理ガスを供給する保持管部22が設けらている。更に詳
しく説明すると、上記処理ガス供給管18には、導入ポ
ート3のフランジ部20を含む開口端面に面接触で当接
する当接面21を有する当接体23が接続されている。
【0023】上記当接体23の当接面に対してその中心
部(軸心部)から垂直に上記保持管部22が突設されて
いる。当接体23の軸心部には、保持管部22の基端部
を固定するための凹部24と、この凹部24に固定され
た保持管部22と処理ガス供給管18を連通するガス通
路25とが形成されている。上記保持管部22は、分解
洗浄を可能とするために、当接体23の凹部24に形成
された雌ネジ部(図示省略)に保持管部22の基端部に
形成された雄ネジ部26(図4参照)を螺合することに
より当接体23に着脱可能に取付けられている。保持管
部22の基端部には、螺合部に残存するガスを抜き取る
ためのガス抜き穴27が設けられていることが好まし
い。
【0024】上記保持管部22には上記導入管19がで
きるだけ隙間のない状態で差し込まれ、保持管部22の
先端部には上記導入管19の内面を押圧するバネ性を持
たせるために複数の切込み28が形成されていることが
好ましい。これらの切込み28は、保持管部22の先端
側を周方向に複数に分割するごとく先端から軸方向略中
間にかけてスリット状に形成される。図4に示すよう
に、保持管部22の外径d1は、導入管19の内径d2よ
りも少しだけ小さく形成され、保持管部22に導入管1
9を差し込んだ嵌合状態のときにこれらの隙間から処理
ガスが漏れにくいように隙間をできるだけ小さくしてい
る。
【0025】また、上記嵌合状態のときに、保持管部2
2の先端部を自らの弾性力(バネ力)で導入管19の内
面に押圧させるために、保持管部22の先端部の外径d
3は、導入管19の内径d2よりも少しだけ大きく形成さ
れていることが好ましい。導入管19の内径d2を例え
ば8mmとした場合、保持管部22の外径d1は、例え
ば7.85mm、保持管部22の先端部の外径d3は、
例えば8.1mmとされる。なお、導入管19の外径d
4は、導入ポート3の内径よりも小さく形成されてい
る。また、保持管部22に対する導入管19の差し込み
を容易にするために、導入管19の開口端にはテーパー
29が形成されていることが好ましい。
【0026】上記当接体23の当接面21の周縁部に
は、導入ポート3との間(具体的には導入ポート3のフ
ランジ部20との間)をシールするシール部材例えばフ
ッ素系ゴム製のOリング30が設けられていると共に、
このOリング30と上記保持管部22との間には環状の
減圧排気溝31が設けられている。上記当接体23の当
接面21の周縁部には、Oリング30を取付けるための
環状の取付溝32が形成され、当接体23の当接面21
にはその取付溝32よりも内側にこの取付溝32に近接
して上記減圧排気溝31が形成されていることが好まし
い。
【0027】上記当接体23には、上記減圧排気溝31
と連通してこの減圧排気溝31内を例えば10-5Tor
r程度に減圧排気するための図示しない減圧排気装置に
通じる排気管33が接続されている。これにより、処理
ガス供給管18の当接体23と導入ポート3の間からの
漏れ、すなわち反応管2内への大気の侵入およびOリン
グ30から発生する脱ガスの侵入を防止している。上記
当接体23および保持管部22は、機械加工および剛性
を要することから金属製例えばステンレス鋼製であるこ
とが好ましい。上記処理ガス供給管18および排気管3
3は、金属製例えばステンレス鋼製のフレキシブル管か
らなっている。
【0028】上記導入ポート3のフランジ部20が円形
であるのに対して上記当接体23は方形に形成されてお
り、当接体23の四隅には導入ポート3のフランジ部2
0の周縁部を規制して軸心を合せるための位置決め部3
4が突出形成されている。上記当接体23と導入ポート
3のフランジ部20を接合するために、当接体23の四
隅には締付ネジ35を通す孔部36が設けられ、フラン
ジ部20の背面部には上記締付ネジ35を螺合する雌ネ
ジ孔37を四隅に有するU字状の雌ネジプレート38
(図5参照)が同形状の座板39を介して当接される。
これにより、処理ガス供給管18の当接体23と導入ポ
ート3のフランジ部20とを容易に且つ確実に接合する
ことができるようになっている。
【0029】このように構成された縦型熱処理装置1に
よれば、導入ポート3に処理ガス供給管18および導入
管19を接続する場合には、先ず導入ポート3に外側か
ら保持管部22を挿入しつつ導入ポート3のフランジ部
20に処理ガス供給管18の当接体23を当接させて接
合手段である締付ネジ35および雌ネジプレート38に
より接合し、次にマニホールド5の内側から導入管19
の一端を導入ポート3内に挿入しつつ保持管部22に差
し込むだけでよい。上記保持管部22には上記導入管1
9ができるだけ隙間のない状態で差し込まれ、保持管部
22の先端部には上記導入管22の内面を押圧するバネ
性を持たせるために複数の切込み28が形成されている
ため、保持管部22と導入管19との隙間からの処理ガ
スの漏れを十分に少なくすることができると共に、導入
管19を簡単な構造で確実に固定することができる。
【0030】特に、金属製の保持管部22を石英製の導
入管19内に差し込んで導入管19を保持するように構
成されているため、金属露出部を可及的に少なくするこ
とができ、しかも上記導入ポート3を含むマニホールド
5が炭化ケイ素で形成されているため、処理ガスもしく
はクリーニングガスとして腐食性を有するガス例えば塩
化水素(HCl)を使用し、反応管2内を大気開放した
際に上記導入ポート3と導入管19の隙間に入り込んで
導入ポート3の内面等に付着残存している大気中の水分
と上記塩化水素が反応して強い腐食性を示す塩酸が生成
されたとしても、金属の腐食を可及的に低減ないし防止
することができる。
【0031】また、上記導入管19の保持構造によりO
リングを用いずに導入管19を固定することができるた
め、Oリングの有する脱ガスの問題も発生しない。ま
た、処理ガス供給管18が導入ポート3の開口端に当接
される鏡面仕上げの当接面21を有し、この当接面21
の周縁部に導入ポート3との間をシールするシール部材
例えばOリング30が設けると共に、このOリング30
と上記保持管部22との間に環状の減圧排気溝31が設
けられているため、処理ガス供給管18と導入ポート3
とを気密に接続してリークを防止することができると共
に、たとえ上記Oリング30から脱ガスが発生したとし
てもこれを減圧排気溝31から外部に排気することがで
き、反応管2内への脱ガスの侵入を防止することができ
る。従って、導入ポート3部分における脱ガスおよび金
属腐食の問題を可及的に低減ないし解消することができ
るため、不純物を嫌う半導体ウエハの微細加工が可能と
なる。
【0032】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の
設計変更等が可能である。例えば、本発明は、縦型熱処
理装置に好適に適用されるが、横型熱処理装置や枚葉処
理式の熱処理装置にも勿論適用可能である。枚葉処理式
の熱処理装置の場合、半導体ウエハを一枚ずつ収容して
熱処理するための処理室を備えている。
【0033】導入ポートおよびマニホールドは、非金属
製例えば炭化ケイ素製のものが好ましいが、金属製例え
ばステンレス鋼製であってもよく、その場合、少なくと
も導入ポートの内面が非金属で形成されていることが好
ましい。処理ガスやクリーニングガスとして腐食性を有
するガス例えば塩化水素を使用しても大気中の水分と接
触しない限り強い腐食性を示すことがなく、塩化水素の
使用前後に処理室内を不活性ガス例えば窒素(N2)ガ
スでパージすれば大気中の水分との接触を防止すること
ができる。ただ、導入ポートと導入管の間の狭い隙間に
は大気中の水分が残存することがあるため、この隙間部
分では金属が露出しないように少なくとも導入ポートの
内面が非金属で形成されていると共に、金属製の保持管
部が石英製の導入管で被覆されていることが好ましい。
【0034】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な効果を奏することができる。
【0035】(1)請求項1に係る発明によれば、熱処
理装置における導入ポートの少なくとも内面を非金属で
形成し、処理ガス供給管が上記導入ポートの開口端に当
接される当接面を有し、この当接面に上記導入管内に挿
入されてこの導入管を保持すると共に処理ガスを供給す
る保持管部を設けているため、Oリングを用いずに導入
管を固定することができると共に保持管部を導入管で覆
って金属露出部を可及的に少なくすることができ、導入
ポート部分における脱ガスおよび金属腐食の問題を低減
ないし解消することができる。
【0036】(2)請求項2に係る発明によれば、上記
処理ガス供給管の当接面が鏡面仕上げされており、この
当接面の周縁部に導入ポートとの間をシールするシール
部材が設けられていると共に、このシール部材と上記保
持管部との間に環状の減圧排気溝が設けられているた
め、処理ガス供給管と導入ポートとを気密に接続するこ
とができると共に、上記シール部材としてOリングを用
いたとしても脱ガスが処理室内に侵入することがない。
【0037】(3)請求項3に係る発明によれば、上記
保持管部には上記導入管ができるだけ隙間のない状態で
差し込まれ、保持管部の先端部には上記導入管の内面を
押圧するバネ性を持たせるために複数の切込みが形成さ
れているため、保持管部と導入管との隙間からの処理ガ
スの漏れを十分に少なくすることができると共に、導入
管を簡単な構造で確実に固定することができる。
【0038】(4)請求項4に係る発明によれば、熱処
理装置におけるマニホールドを炭化ケイ素で形成し、処
理ガス供給管が導入ポートの開口端に当接される鏡面仕
上げの当接面を有し、この当接面に導入管内に挿入され
てこの導入管を保持すると共に処理ガスを供給する保持
管部を設け、当接面の周縁部に導入ポートとの間をシー
ルするシール部材を設けると共に、このシール部材と上
記保持管部との間に環状の減圧排気溝を設けているた
め、処理ガス供給管と導入ポートとを気密に接続するこ
とができると共にOリングを用いずに導入管を固定する
ことができ、上記シール部材としてOリングを用いたと
しても脱ガスが反応管内に侵入することがなく、しかも
保持管部を導入管で覆って金属露出部を可及的に少なく
することができ、導入ポート部分における脱ガスおよび
金属腐食の問題を低減ないし解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を縦型熱処理装置に適用した実施の形態
を示す縦断面図である。
【図2】同縦型熱処理装置の導入ポート部分の構造を示
す拡大断面図である。
【図3】処理ガス供給管の当接面を示す正面図である。
【図4】保持管部と導入管の寸法関係を示す図である。
【図5】雌ネジプレートの正面図である。
【図6】従来の縦型熱処理装置の導入ポート部分の構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理基板) 1 縦型熱処理装置(熱処理装置) 2 反応管(処理室) 3 導入ポート 4 排気ポート 5 マニホールド 18 処理ガス供給管 19 導入管 21 当接面 22 保持管部 28 切込み 30 Oリング(シール部材) 31 減圧排気溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を収容して常圧または減圧雰
    囲気で熱処理する処理室と、この処理室内に処理ガスを
    導入するために処理ガス供給管を接続する導入ポート
    と、この導入ポートから上記処理室内に処理ガスを導入
    する導入管とを備えた熱処理装置において、上記導入ポ
    ートの少なくとも内面を非金属で形成し、上記処理ガス
    供給管が上記導入ポートの開口端に当接される当接面を
    有し、この当接面に上記導入管内に挿入されてこの導入
    管を保持すると共に処理ガスを供給する保持管部を設け
    たことを特徴とする熱処理装置。
  2. 【請求項2】 上記処理ガス供給管の当接面が鏡面仕上
    げされており、この当接面の周縁部に導入ポートとの間
    をシールするシール部材が設けられていると共に、この
    シール部材と上記保持管部との間に環状の減圧排気溝が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の熱処理
    装置。
  3. 【請求項3】 上記保持管部には上記導入管ができるだ
    け隙間のない状態で差し込まれ、保持管部の先端部には
    上記導入管の内面を押圧するバネ性を持たせるために複
    数の切込みが形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 被処理基板を収容して常圧または減圧雰
    囲気で熱処理する反応管と、この反応管に接続され、処
    理ガス供給管等を接続する導入ポートおよび排気ポート
    を有するマニホールドと、このマニホールドの導入ポー
    トから上記反応管内に処理ガスを導入する導入管とを備
    えた熱処理装置において、上記マニホールドを炭化ケイ
    素で形成し、上記処理ガス供給管が上記導入ポートの開
    口端に当接される鏡面仕上げの当接面を有し、この当接
    面に上記導入管内に挿入されてこの導入管を保持すると
    共に処理ガスを供給する保持管部を設け、当接面の周縁
    部に導入ポートとの間をシールするシール部材を設ける
    と共に、このシール部材と上記保持管部との間に環状の
    減圧排気溝を設けたことを特徴とする熱処理装置。
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