JP2016003830A - 熱交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない工程によって製造することができる、熱交換器を提供すること。
【解決手段】熱交換器30は、筒状のコアケース31と、このコアケース31の両端を塞ぐ一対のエンドプレート32,33と、これらのエンドプレート32,33で両端が支持され内部に第1熱媒体が流される複数の熱交換チューブ50とからなる。熱交換チューブ50は、管の周長よりも長い板材を曲げて形成され、少なくとも1箇所において板材の端部同士が重ね合わされ、この重ね合わされた内側の板51bと外側の板52bとのうち、一方を貫通した第1溶接ビード56が他方に融着することにより接合されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、改良された熱交換器に関する。
車両の走行時に発生する排気ガスの熱を回収するために、熱交換チューブに内蔵された熱交換器が用いられる。より具体的には、熱交換チューブの内周に排気ガスを流すと共に、熱交換チューブの外周に媒体を流すことにより排気ガスの熱の回収を行う。即ち、熱交換チューブを介して、排気ガスの熱が媒体に伝わり、排気ガスの熱を回収することができる。このような熱交換器に用いられる熱交換チューブが種々提案されている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1を図17に基づいて説明する。
図17(a)に示されるように、熱交換器に用いられる熱交換チューブ110は、正面視略U字状を呈する第1のケース半体111と、この第1のケース半体111に重ね合わされている正面視略U字状の第2のケース半体112と、これらの第1及び第2のケース半体111,112によって形成された各筒内に収納されているフィン115とからなる。第1のケース半体111の先端部111aは、第2のケース半体112の内周に沿うよう、僅かに内側に向かって折り曲げられている。
図17(a)のb部拡大図である図17(b)に示されるように、熱交換チューブ110は、流体の漏れを防止するために第1及び第2のケース半体111,112同士を溶接するのが一般的である。溶接を行う際にビード116が形成され、このビード116を介して、第1及び第2のケース半体111,112は接合される。
しかし、ビード116が、第1のケース半体111の外面よりも盛り上がった場合には、熱交換チューブ110の取付性が悪化する。一方、盛り上がっている部位116aを別工程で削ることも考えられるが、この場合には、熱交換チューブ110を作成するのに必要な工程が増加する。これにより、熱交換器の製造工程も増加する。
特開2003−28586号公報
本発明は、少ない工程によって製造することができる、熱交換器の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、筒状のコアケースと、このコアケースの両端を塞ぐ一対のエンドプレートと、これらのエンドプレートで両端が支持され内部に第1熱媒体が流される複数の熱交換チューブとからなり、前記第1熱媒体と、前記熱交換チューブの外周を流される第2熱媒体とで熱交換を行う熱交換器において、
前記熱交換チューブは、管の周長よりも長い板材を曲げて形成され、少なくとも1箇所において前記板材の端部同士が重ね合わされ、この重ね合わされた内側の板と外側の板とのうち、一方を貫通した第1溶接ビードが他方に融着することにより接合されていることを特徴とする熱交換器が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記熱交換チューブは、前記エンドプレートとの接点を第2溶接ビードにより、仮止めされている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記内側の板の外面と、前記外側の板の端面と、前記エンドプレートとによって形成される略三角形の隙間は、前記第2溶接ビードによって埋められている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記熱交換チューブは、前記第1熱媒体の流れ方向を基準として、上流側から下流側まで長円形状が連続する形状を呈している。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記熱交換チューブの内部には、フィンが収納されており、
このフィンは、シート状のろう材によって、前記熱交換チューブにろう付けされている。
請求項6に記載のごとく、前記第2溶接ビードは、点状に形成されており、
前記内側の板の端部、前記外側の板の端部、及び、これらの板が重ね合わされている部位において、前記第2溶接ビードによって、前記内側の板、前記外側の板、及び、前記エンドプレートが互いに溶接され、
前記熱交換チューブの周縁には、連続して連続ビードが形成されており、
前記第2溶接ビードは、前記連続ビードによって覆われている。
請求項7に記載のごとく、前記第2溶接ビードは、前記連続ビードよりも低エネルギの溶接により形成されたものである。
請求項8に記載のごとく、前記一対のエンドプレートには、共に、前記熱交換チューブが差し込まれる支持孔が形成されており、
前記支持孔は、周囲に突起部をもち、この突起部は、先端に向かって板厚が薄くなるよう形成されている。
請求項1に係る発明では、熱交換チューブは、重ね合わされた内側の板と外側の板とのうち、一方を貫通した第1溶接ビードが他方に融着することにより接合されている。即ち、第1溶接ビードは、内側の板と外側の板とが重ね合わされている部位に形成されている。これにより、ビードが外側の板の上面よりも盛り上がることを防止できる。このため、ビードを外側の板の上面に合わせて削り取る必要がなくなり、少ない工程によって熱交換チューブを製造することができる。これにより、熱交換器全体の製造工程を削減することもでき、有益である。
請求項2に係る発明では、熱交換チューブは、エンドプレートとの接点を第2溶接ビードにより、仮止めされている。これにより、エンドプレートに対して確実に熱交換チューブを固定することができる。
請求項3に係る発明では、内側の板の外面と、外側の板の端面と、エンドプレートとによって形成される略三角形の隙間は、第2溶接ビードによって埋められている。即ち、板厚の分だけ不可避的に形成される隙間は、第2溶接ビードによって埋められる。熱交換チューブをエンドプレートに固定するための溶接の際に、同時に隙間を埋めることができる。別途隙間を埋める必要がなく、少ない工程によって熱交換器を製造することができ、有益である。
請求項4に係る発明では、熱交換チューブは、第1熱媒体の流れ方向を基準として、上流側から下流側まで長円形状が連続する形状を呈している。即ち、熱交換チューブは、正面視において長円形状を呈する。例えば、正面視長方形の場合には、フィンが配置されない両端部に第1熱媒体が流れやすくなる。一方、熱交換チューブを長円形状とすることにより、両端部に第1熱媒体を流れ難くし、熱交換効率を高めることができる。さらに、長円形状にすることにより、溶接を容易に行うことができると共に、応力集中を防ぐことができる。さらに、エンドプレートへの取付性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、フィンは、シート状のろう材によって、熱交換チューブにろう付けされている。ペースト状のろう材を塗布する場合に比べて、ろう材を配置するのに必要な作業時間を短縮化することができる。これにより、熱交換チューブの製造に必要な時間を短縮することができ、熱交換器の製造に必要な時間も短縮することができる。
さらに、シート状のろう材を採用することにより、ろう材の厚みが均一になる。これにより、ろう材とフィンとの間に発生し得る隙間のばらつきを抑制することができる。
加えて、ろう材を配置した後にろう材の剥がれが発生しにくく、安定してフィンを熱交換チューブに接合することができる。
さらに、熱交換チューブを接合した後に、接合部からの排気ガスの漏れがないか確認するためのリーク確認を行うことができる。
請求項6に係る発明では、第2溶接ビードは、連続ビードによって覆われている。即ち、熱交換チューブの周縁をエンドプレートに溶接するのに先立って、熱交換チューブをエンドプレートに仮止めしておく。このとき、特に剥離の生じやすい2枚の板が重なっている部位については、2枚の板の端部及び2枚の板が重なっている領域の少なくとも1箇所において仮止めがされる。これにより、熱交換チューブの周縁をエンドプレートに連続的に溶接する際に、熱の影響により、熱交換チューブがエンドプレートから剥離することを防止できる。即ち、より確実に、熱交換チューブの周縁をエンドプレートに隙間なく溶接することができる。
請求項7に係る発明では、第2溶接ビードは、連続ビードよりも低エネルギの溶接により形成されたものである。仮に、第2溶接ビードが形成される工程において高エネルギの溶接を採用すると、熱交換チューブに僅かな歪みが生じることがあり、これによって後の工程が困難になることがある。一方、連続ビードが形成される工程は、第2溶接ビードが形成される工程よりも後に行われるものである。このため、確実にエンドプレートと熱交換チューブとの隙間を防ぐために、第2溶接ビードよりも高エネルギの溶接により形成する。以上から、良好な組立性を確保しつつ、隙間の発生を確実に防止できるということができる。
請求項8に係る発明では、熱交換チューブが差し込まれる支持孔は、周囲に突起部をもち、この突起部は、先端に向かって板厚が薄くなるよう形成されている。支持孔の先端は、厚さが薄いことにより、熱交換チューブとの接合部の全体の厚さを薄くすることができる。これにより、熱交換チューブのエンドプレートへの溶接に必要なエネルギを抑制することができる。また、全体の厚さが薄いことにより、安定して溶接しやすくなる。
本発明の実施例1による熱交換器が搭載されている排熱回収装置の斜視図である。 熱交換器の斜視図である。 熱交換器の平面断面図である。 熱交換チューブの斜視図である。 準備工程からろう材貼付工程までを説明する図である。 フィン仮止め工程から重ね合わせ工程までを説明する図である。 チューブ溶接工程について説明する図である。 差込工程について説明する図である。 仮止め工程について説明する図である。 ろう付け工程について説明する図である。 本溶接工程について説明する図である。 比較例1による熱交換チューブ、比較例2による熱交換チューブ及び図4に示された熱交換チューブを比較する図である。 比較例3による製造方法及び本発明による製造方法について比較する図である。 本発明の実施例2による熱交換器の製造方法を説明する図である。 本発明の実施例3による熱交換器の要部断面図である。 本発明の実施例4による熱交換器の要部断面図である。 従来の技術の基本構成を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
<実施例1>
まず、本発明の実施例1を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、排熱回収装置10は、内燃機関において発生した排気ガス(第1熱媒体)が導入される導入管11と、この導入管11が接続されている分岐部12と、この分岐部12に接続され導入管11の下流に延びている第1流路13と、この第1流路13に沿って分岐部12から延びている第2流路14と、この第2流路14の一部を形成し排気ガスの熱を媒体(第2熱媒体)に伝える熱交換器30と、この熱交換器30に接続されているサーモアクチュエータ16と、第1及び第2流路13,14の下流端が接続されているバルブ室17と、このバルブ室17に接続され排気ガスを排出する排出管18と、バルブ室17に収納され第1流路13を開閉可能なバルブとからなる。バルブ室17は、第1又は第2流路13,14内を通過した排気ガスが合流する合流部を兼ねている。
熱交換器30には、媒体を導入するための媒体導入管21(第2熱媒体導入管21)が接続されている。また、熱交換器30には、サーモアクチュエータ16を支持しているアクチュエータ支持部材22が接続されている。アクチュエータ支持部材22には、媒体を排出するための媒体排出管23(第2熱媒体排出管23)が接続されている。
即ち、媒体は、媒体導入管21から熱交換器30に導入される。導入された媒体は、熱交換器30内において排気ガスの熱を受け、媒体排出管23から排出される。即ち、熱交換器30は、排気ガスの熱エネルギを回収する。熱交換器30の詳細について、図2及び図3において詳細に説明する。
図2に示されるように、熱交換器30は、内部に媒体が流される略角筒形状のコアケース31と、このコアケース31の両端の開口を塞ぐように取付けられている上流側及び下流側エンドプレート32,33と、これらの上流側及び下流側エンドプレート32,33間に取付けられ内部を排気ガスが通過する熱交換チューブ50と、この熱交換チューブ50に収納されているフィン54とからなる。
正面視略矩形状の上流側エンドプレート32には、5本の熱交換チューブ50が差し込まれている。正面視略矩形状の下流側エンドプレート33も同様である。
コアケース31は、コアケース31の下半分を形成する正面視略U字状の下部ケース半体41と、この下部ケース半体41に接合され上半分を形成する上部ケース半体42とからなる。上部ケース半体42も正面視において略U字状を呈する。
下部ケース半体41は、上流側エンドプレート32、下流側エンドプレート33及び上部ケース半体42に接合される。
上部ケース半体42は、上流側エンドプレート32、下流側エンドプレート33及び下部ケース半体41に接合される。
上部ケース半体42の上面部42cには、媒体が導入される媒体導入口42b(第2熱媒体導入口42b)が形成されている。媒体導入口42bには、媒体導入管(図1、符号21)が接続される。
さらに、上部ケース半体42の上面部42cには、媒体を排出するための媒体排出口42d(第2熱媒体排出口42d)が形成されている。媒体排出口42dには、アクチュエータ支持部材(図1、符号22)が接続される。
上部ケース半体42は、平面視において略矩形状を呈する。このような上部ケース半体42の上面部42cに媒体導入口42b及び媒体排出口42dは、形成されている。第1熱媒体の流れ方向を基準として、媒体導入口42bは、上部ケース半体42のなかの下流側端部に形成され、媒体排出口42dは、上部ケース半体42のなかの上流側端部に形成されている。さらに、上部ケース半体42の上面部42cに沿って、第1熱媒体の流れ方向に直交する方向を基準として、媒体導入口42bは、上部ケース半体42の一端部に形成され、媒体排出口42dは、上部ケース半体42の他端部に形成されている。第1熱媒体と第2熱媒体との熱交換を効率よく行う。
図3に示されるように、上流側エンドプレート32は、熱交換チューブ50の上流側端部50aを支持する上流側底面部32aと、この上流側底面部32aの周縁から一体的に立ち上げられる上流側壁部32bとからなる。上流側壁部32bは、上流側底面部32aから下流側に向かって延びている。上流側壁部32bの先端部32cが最も下流側に位置している。
上流側底面部32aには、熱交換チューブ50を貫通させ支持するための支持孔32dが5つ(複数)形成されている。上流側壁部32bは、上流側壁部32bの先端部32cのみがコアケース31に接合されている。
下流側エンドプレート33も同様である。即ち、下流側エンドプレート33は、熱交換チューブ50の下流側端部50bを支持する下流側底面部33aと、この下流側底面部33aの周縁から一体的に立ち上げられる下流側壁部33bとからなる。下流側壁部33bは、下流側底面部33aから上流側に向かって延びている。下流側壁部33bの先端部33cが最も上流側に位置している。
下流側底面部33aには、熱交換チューブ50を貫通させ支持するための支持孔33dが5つ(複数)形成されている。下流側壁部33bは、下流側壁部33bの先端部33cのみがコアケース31に接合されている。
上流側壁部32bは、上流側壁部32bの先端部32cのみがコアケース31に接合されている。これにより、上流側壁部32bの周縁は、コアケース31に接合されない。このため、上流側壁部32bの周縁に対して、排気ガスを導入するための部材を直接的に接合することができる。流路と熱交換器30とを直接的に接合できるため、流路と熱交換器30とを接続するための部品を別途増加させる必要がない。これにより、部品点数の削減を図ることができる。下流側エンドプレート33についても同様である。熱交換チューブ50について、図4において詳細に説明する。
図4に示されるように、熱交換チューブ50は、正面視略U字状に形成されている第1のケース半体51と、この第1のケース半体51に重ねられていると共に接合される第2のケース半体52とによって、正面視略長円形状を呈している。
即ち、熱交換チューブ50は、第1熱媒体の流れ方向(前方から後方)を基準として、上流側から下流側まで長円形状が連続する形状を呈している。
第1のケース半体51は、上下方向に延びる第1の底部51aと、この第1の底部51aの両端のそれぞれから立ち上げられて形成されている第1の壁部51b,51bとからなる。
第1のケース半体51の第1の底部51aには、第1のろう材53が配置されている。この第1のろう材53を介して、フィン54が第1のケース半体51にろう付けされている。
第2のケース半体52も同様である。即ち、正面視略U字状を呈する第2のケース半体52は、上下方向に延びる第2の底部52aと、この第2の底部52aの両端のそれぞれから立ち上げられて形成されている第2の壁部52b,52bとからなる。
第2のケース半体52の第2の底部52aには、第2のろう材55が配置されている。この第2のろう材55を介して、フィン54が第2のケース半体52にろう付けされている。即ち、コルゲート型のフィン54は、上下の端部が共にろう材によってケース半体51,52にろう付けされていることにより固定されている。第1及び第2のろう材53,55には、共にアモルファスシートが用いられている。
第2の壁部52bの一部は、第1の壁部51bの一部に重ね合わされている。即ち、第1のケース半体51の長さ及び第2のケース半体の長さとの和は、熱交換チューブ50の管の周長よりも長い。第2の壁部52bは、第1の壁部51bに対して外側に位置している。第2のケース半体52は、第1のケース半体51に対して、レーザ溶接によって溶接されている。
より詳細には、第2の壁部52bを貫通した第1溶接ビード56が第1の壁部51bに融着することにより、第2のケース半体52は、第1のケース半体51に接合されている。第1溶接ビード56は、長円状の熱交換チューブ50の半円部の頂点にそれぞれ形成されている。さらに、第1溶接ビード56は、熱交換チューブ50の前後方向に亘って連続的に形成されている。
このような、熱交換チューブ50は、管の周長よりも長い板材を曲げて形成され、少なくとも1箇所において板材の端部同士が重ね合わされ、この重ね合わされた内側の板と外側の板とのうち、一方を貫通した第1溶接ビード56が他方に融着することにより接合されているということができる。
熱交換チューブ50は、正面視において長円形状を呈する。ここで、熱交換チューブ50の形状には、正面視長方形状を採用することもできる。この他にも、熱交換チューブ50の形状には、任意の形状を採用することができる。なお、長円形状を採用した場合には、以下の効果を得ることができる。例えば、熱交換チューブ50が正面視長方形の場合には、フィン54が配置されない両端部に第1熱媒体が流れやすくなる。一方、熱交換チューブ50を長円形状とすることにより、両端部に第1熱媒体を流れ難くし、熱交換効率を高めることができる。さらに、長円形状にすることにより、溶接を容易に行うことができると共に、応力集中を防ぐことができる。さらに、エンドプレート(図2、符号32,33)への取付性を高めることができる。
なお、熱交換チューブは、一枚の板材からなる構成とすることもできる。この場合には、1枚の板材の両端が重ね合わされることとなる。また、熱交換チューブは、三枚以上の板材からなる構成とすることもできる。
加えて、フィン54をろう付けするためのろう材には、アモルファスシート以外のシート状のろう材を採用することもできる。さらには、シート状以外のろう材であっても採用することができる。
ただし、ろう材には、シート状のろう材を採用することが望ましい。ペースト状のろう材を塗布する場合に比べて、ろう材を配置するのに必要な作業時間を短縮化することができる。これにより、熱交換チューブ50の製造に必要な時間を短縮することができ、熱交換器(図2、符号30)の製造に必要な時間も短縮することができる。
さらに、シート状のろう材を採用することにより、ろう材の厚みが均一になる。これにより、ろう材とフィン54との間に発生し得る隙間のばらつきを抑制することができる。さらに、熱交換チューブの第1のケース半体51、及び、第2のケース半体52の合わせ部は、ジョックル合わせとされている。これにより、熱交換チューブ50同士を荷重管理によりクランプすることができ、熱交換チューブ50の溶接時に、フィン54と熱交換チューブ50を密着させた状態で溶接することができる。
加えて、ろう材を配置した後にろう材の剥がれが発生しにくく、安定してフィン54を熱交換チューブ50に接合することができる。
さらに、熱交換チューブ50を接合した後に、接合部からの排気ガスの漏れがないか確認するためのリーク確認を行うことができる。熱交換器の製造方法について、図5以降において詳細に説明する。
図5に示されるように、まず、プレス成形によって所定の形状に成形された第1のケース半体51及び第2のケース半体52、並びに、第1のろう材53、第2のろう材55を準備する。
次に、第1のケース半体51の第1の底部51aに矩形シート状の第1のろう材53を配置すると共に、第2のケース半体52の第2の底部52aに矩形シート状の第2のろう材55を配置する。
次に、第1のろう材53のなかの幅方向中央であり、第1熱媒体の流れ方向を基準として、上下流の端部の2箇所を第1のケース半体51に溶接し、第1のろう材付きケース半体51Aを得る。第2のろう材55のなかの幅方向中央であり、第1熱媒体の流れ方向を基準として、上下流の端部の2箇所を第2のケース半体52に溶接し、第2のろう材付きケース半体52Aを得る。これにより、それぞれのケース半体51,52にろう材53,55が貼り付けられる。なお、ろう材53,55のケース半体51,52への貼り付けは、任意の位置、数、方法を選択することができる。
なお、ろう材貼付工程においては、ろう材53,55からケース半体51,52に向かって、スポット溶接によってろう材53,55をケース半体51,52へ溶接することができる。これ以外にも、ろう材貼付工程には、任意の方法を選択することができる。
図6に示されるように、第1のろう材付きケース半体51Aの第1のろう材(図5、符号53)にフィン54を載せる。載せられたフィン54の長手方向中央且つ幅方向両端の2箇所を、第1のろう材付きケース半体51Aにスポット溶接する。フィン仮止め工程において、第1のろう材・フィン付きケース半体51Bを得る。なお、フィン54のろう材への仮止めは、任意の位置、数、方法を選択することができる。
次に、第2のろう材付きケース半体52Aを第1のろう材・フィン付きケース半体51Bに重ね合わせることにより、チューブ仮組体50Cを得る。重ね合わせることにより、第2のろう材(図5、符号55)がフィン54に接触する。即ち、重ね合わせ工程において、フィン54は、第1及び第2のろう材に挟み込まれる。
なお、フィン仮止め工程においては、フィン54を第2のろう材付きケース半体52Aに仮止めし、第2のろう材及びフィン付きケース半体を得てもよい。
図7に示されるように、チューブ仮組体50Cの重ね合わされている部位の外側から、レーザ溶接装置61によってレーザ溶接を行う。レーザ溶接を行うことにより、第1溶接ビード56が形成される。第1溶接ビード56は、第2の壁部52bを貫通して、第1の壁部51bまで達する。チューブ溶接工程を経て、熱交換チューブ50を得る。
即ち、第1のケース半体51及び第2のケース半体52が重ね合わされている部位の内側の板(第1の壁部51b)と外側の板(第2の壁部52b)とのうち、第1溶接ビード56によって一方(第2の壁部52b)を貫通させ、他方(第1の壁部51b)に融着部位を溶接させることにより熱交換チューブ50を得る。
図8(a)に示されるように、熱交換チューブ50の一端を上流側エンドプレート32の支持孔32dに差し込むと共に、熱交換チューブ50の他端を下流側エンドプレート33の支持孔33dに差し込む。差込工程を経て、チューブ差込体70Aを得る。
図8(a)のb部拡大図である図8(b)に示されるように、第1のケース半体51の外面51cと、第2のケース半体52の端面52cと、上流側エンドプレート32の支持孔32dとによって略三角形の隙間Sが形成されている。この隙間Sは、外側に配置される第2のケース半体52の板厚に応じて不可避的に形成される。即ち、隙間Sは、内側に配置される第1のケース半体51を第2のケース半体52に向かって折り曲げた場合であっても、僅かに形成される。下流側エンドプレート(図3、符号33)においても同様である。
この隙間Sは、内側の板の外面(外面51c)と、外側の板の端面(端面52c)と、エンドプレート32とによって形成されるということができる。
以下、上流側エンドプレート32及び下流側エンドプレート33のうち、上流側エンドプレート32を例に説明を行う。一方、下流側エンドプレート33についても、上流側エンドプレート32と同様の工程を経るものとし、説明は省略する。また、上流側エンドプレート32を、適宜、「エンドプレート32」という。
図9(a)及び図9(a)のb部拡大図である図9(b)に示されるように、熱交換チューブ50をエンドプレート32にレーザ溶接し、複数の点状の第2溶接ビード71により仮止めする。レーザ溶接は、長円形状の熱交換チューブ50の曲線部分に対して、少なくとも行われる。仮止め工程において形成される第2溶接ビード71によって、隙間(図8(b)、符号S)は埋められる。エンドプレート32に対して確実に熱交換チューブ50を固定することができる。
板厚の分だけ不可避的に形成される隙間は、第2溶接ビード71によって埋められる。熱交換チューブ50をエンドプレート32に固定するための溶接の際に、同時に隙間を埋めることができる。別途隙間を埋める必要がなく、少ない工程によって熱交換器を製造することができ、有益である。
図10に示されるように、仮止め工程によって得られたエンドプレート・チューブ仮組体70Dは、真空炉62に入れられる。真空炉62において、フィン54を熱交換チューブ50にろう付けする。ろう付け工程によって、ろう付け済エンドプレート・チューブ仮組体70Eを得ることができる。
仮止めした熱交換チューブ50をろう付けするため、ろう付けの際に熱交換チューブ50を固定するための治具等を準備する必要がなくなる。即ち、エンドプレート32が治具の役割を果たし、生産に必要な部品を削減し、熱交換器の製造コストを安価にすることができる。
図11に示されるように、ろう付け工程の後に、熱交換チューブ50の周縁を連続的にエンドプレート32にレーザ溶接する。本溶接工程によって、熱交換チューブ50の周縁に連続して連続ビード72が形成される。本溶接工程によって、エンドプレート・チューブ組立体70Fを得ることができる。本溶接工程は、チューブ溶接工程及び仮止め工程に比べて、出力が高エネルギに設定されており、高エネルギの溶接が行われる。
熱交換チューブ50をエンドプレート32に溶接するため、熱交換チューブ50をエンドプレート32にろう付けした場合に比べて、安定した気密性、及び、高い強度を得ることができる。
図8(b)及び図9(b)も併せて参照し、第2溶接ビード71は、連続ビード72によって覆われている。即ち、熱交換チューブ50の周縁をエンドプレート32に溶接するのに先立って、熱交換チューブ50をエンドプレート32に仮止めしておく。このとき、特に剥離の生じやすい2枚の壁部51b,52bが重なっている部位については、2枚の壁部51b,52bの端部及び2枚の壁部51b,52bが重なっている領域の少なくとも1箇所において仮止めがされる。これにより、熱交換チューブ50の周縁をエンドプレート32に連続的に溶接する際に、熱の影響により、熱交換チューブ50がエンドプレートから剥離することを防止できる。即ち、より確実に、熱交換チューブ50の周縁をエンドプレート32に隙間なく溶接することができる。
加えて、連続ビード72は、第1及び第2溶接ビード56,71よりも高エネルギの溶接により形成されたものである。仮に、第1及び第2溶接ビード56,71が形成される工程(チューブ溶接工程、仮止め工程)において高エネルギの溶接を採用すると、熱交換チューブ50に僅かな歪みが生じることがあり、これによって後の工程が困難になることがある。特に、熱交換チューブ50内にフィン(図4、符号54)をろう材(図4、符号53,55)によってろう付けする場合には、歪みにより、ろう付け性が低下する虞がある。一方、連続ビード72が形成される工程(本溶接工程)は、第1及び第2溶接ビード56,71が形成される工程よりも後に行われるものである。このため、確実にエンドプレート32と熱交換チューブ50とを接合するために、第1及び第2溶接ビード56,71よりも高エネルギの溶接により連続ビード72を形成する。以上から、良好な組立性を確保しつつ、隙間の発生を確実に防止できるということができる。
図12(a)には、比較例1の熱交換器に用いられる熱交換チューブ150が示されている。この熱交換チューブ150は、ケース半体151,152の先端同士を突き合わせる構成とされている。
この場合、ケース半体151,152同士を接合させる方法として、突き合わせ部位を溶接することが考えられる。しかし、この場合に形成されるビードは、ケース半体151,152の外面よりも必然的に盛り上がるなど不安定なビード形状となってしまう。
一方、ビードの盛り上がりを防止又は抑制するために、突き合わされている部位をレーザ溶接することが考えられる。この場合には、隙間が生じないよう、突き合わせ部を厳密に管理する必要がある。図に示されるように、隙間があると、隙間からケース半体151,152の内部にレーザが漏れる。漏れたレーザが内部に配置されているフィン等に照射されることにより、フィン等が損傷する虞がある。
図12(b)〜図12(d)には、比較例2の熱交換器に用いられる熱交換チューブ250が示されている。この熱交換チューブ250は、ケース半体251,252の端部同士が重ね合わされている。さらに、外側に配置されるケース半体252の端面と、内側に配置されるケース半体251の外面とを溶接する。
この場合、ケース半体251,252同士を接合させる方法として、溶接を採用することが考えられる。しかし、図12(d)に示されるように、この場合に形成されるビード253は、ケース半体252の外面252aよりも盛り上がるなど不安定なビード形状となってしまう。ケース半体252の外面252aよりもビード253が盛り上がると、エンドプレート(図3、符号32,33)への差込が困難になる。また、差込を容易に行うために、ビード253の盛り上がっている部位を削り取ると、その分作業時間が長くなる。
一方、ビードの盛り上がりを防止又は抑制するために、レーザ溶接を採用することが考えられる。この場合には、外側のケース半体252の端面に合わせてレーザを照射した場合には、ケース半体252の端面の溶融の仕方により、ビード253の形状が安定しない。このため、熱交換チューブ250によって、接合強度にばらつきが生じる虞がある。
図12(e)、図12(f)には、実施例の熱交換器に用いられる熱交換チューブ50が示されている。
熱交換チューブ50は、重ね合わされた第1の壁部51bと第2の壁部52bとのうち、第2の壁部52bを貫通した第1溶接ビード56が第1の壁部51bに融着することにより接合されている。即ち、第1溶接ビード56は、第1の壁部51bと第2の壁部52bとが重ね合わされている部位に形成されている。これにより、第1溶接ビード56が第2の壁部52bの外面よりも盛り上がることを防止できる。このため、第1溶接ビード56を第2の壁部52bの外面に合わせて削り取る必要がなくなり、少ない工程によって熱交換チューブ50を製造することができる。これにより、熱交換器30全体の製造工程を削減することもでき、有益である。さらに、第1溶接ビード56の形状が安定するため、熱交換チューブ50ごとの接合強度のばらつきが生じ難い。即ち、接合強度が安定する。
図13(a)には、比較例3による製造方法が示されている。比較例3による製造方法においては、仮止め工程を行い、本溶接工程を行った後に、ろう付け工程を行っている。
しかし、本溶接の際には、熱の影響により、熱交換チューブ50が僅かに歪むことが考えられる。ろう付けの前に本溶接を行うと、本溶接の際に生じ得る歪みによって、フィン(図4、符号54)の接合強度にばらつきが生じる虞がある。
図13(b)には、実施例による製造方法が示されている。実施例による製造方法においては、仮止め工程を行い、ろう付け工程を行った後に、本溶接工程を行っている。
ろう付けを本溶接よりも先に行うことにより、フィンの接合強度がフィンの全体を通して安定する。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図14には、実施例2の熱交換器の製造方法が示されている。実施例1による製造方法と異なる部分についてのみ説明し、実施例1による製造方法と共通する部分については説明を省略する。実施例1と共通する構成要素については、符号を流用し、詳細な説明を省略する。
図14に示されるように、実施例2による製造方法によれば、チューブ溶接工程の後に、連続炉63を用いてろう付けを行う。連続炉ろう付け工程を経た熱交換チューブ80は、上流側及び下流側エンドプレート32,33に差し込まれる。この後に、熱交換チューブ80の周縁を連続的にエンドプレート32,33に溶接する。
この場合においても、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、連続炉63を用いてろう付けを行うため、真空炉(図10、符号62)等のバッチ式の炉を用いてろう付けを行う場合に比べて、迅速にろう付けを行うことができる。
<実施例3>
次に、本発明の実施例3を図面に基づいて説明する。
図15(a)及び図15(b)には、実施例3の熱交換器の断面図が示されている。実施例1による熱交換器と異なる部分についてのみ説明し、実施例1による熱交換器と共通する部分については説明を省略する。実施例1と共通する構成要素については、符号を流用し、詳細な説明を省略する。
図15(a)及び図15(b)に示されるように、エンドプレート92には、支持孔92dが形成されている。支持孔92dは、断面視で略波形に予備成形してから、孔加工することにより形成される。これにより、支持孔92の周囲に突起部が形成される。これらの突起部は、先端に向かって板厚が薄くなるよう形成されている。さらに、支持孔92dのコアケース(図3、符号31)側の端部の周縁部92eは、断面視において円弧形状を呈している。
このようなエンドプレート92を使用した場合にも、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、支持孔92dの先端は、厚さが薄いことにより、熱交換チューブ50との接合部の全体の厚さを薄くすることができる。これにより、熱交換チューブ50のエンドプレート92への溶接に必要なエネルギを抑制することができる。また、全体の厚さが薄いことにより、高効率で安定した溶接をすることができる。さらに、支持孔92dのコアケース側の端部の周縁部92eは、断面視円弧形状を呈している。このことにより、周縁部92eは、熱交換チューブ50をエンドプレート92に差し込む際の熱交換チューブ50のガイドの役割を果たす。さらに、熱交換チューブはエンドプレート92に対して圧入することができる。これにより、組み立て性が向上する。
なお、エンドプレート92は、上流側及び下流側のどちらに採用することもできる。さらに、エンドプレート92の支持孔92dの形成方法は、任意の方法を採用することができる。
<実施例4>
次に、本発明の実施例4を図面に基づいて説明する。
図16(a)及び図16(b)には、実施例4の熱交換器の断面図が示されている。実施例1による熱交換器と異なる部分についてのみ説明し、実施例1による熱交換器と共通する部分については説明を省略する。実施例1と共通する構成要素については、符号を流用し、詳細な説明を省略する。
図16(a)及び図16(b)に示されるように、エンドプレート102には、支持孔102dが形成されている。支持孔102dは、断面視で略波形に予備成形してから、孔加工することにより形成される。これにより、支持孔102dの周囲に突起部が形成される。これらの突起部は、先端に向かって板厚が薄くなるよう形成されている。さらに、支持孔102dのコアケース(図3、符号31)側の端部の周縁部102eは、断面視において支持孔102dに向かうテーパ形状を呈している。
このようなエンドプレート102を使用した場合にも、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、支持孔102dの先端は、厚さが薄いことにより、熱交換チューブ50との接合部の全体の厚さを薄くすることができる。これにより、熱交換チューブ50のエンドプレート102への溶接に必要なエネルギを抑制することができる。また、全体の厚さが薄いことにより、高効率で安定した溶接をすることができる。さらに、支持孔102dのコアケース側の端部の周縁部102eは、断面視において支持孔102dに向かうテーパ形状を呈している。このことにより、周縁部102eは、熱交換チューブ50をエンドプレート102に差し込む際の、熱交換チューブ50のガイドの役割を果たす。さらに、熱交換チューブはエンドプレート102に対して圧入することができる。これにより、組み立て性が向上する。
なお、エンドプレート102は、上流側及び下流側のどちらに採用することもできる。さらに、エンドプレート102の支持孔102dの形成方法は、任意の方法を採用することができる。さらに、熱交換チューブは、エンドプレートに圧入してもよい。この場合には、ろう付け工程をレーザの仮溶接工程よりも先にすることができ、仮溶接工程と本溶接工程とを連続して行うことができる。この場合には、ろう付け工程前に仮溶接工程を行うために、仮組体をクランプしたり開放する工程を減らすことができる。
尚、本発明の熱交換器は、実施の形態では排熱回収装置に適用したが、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラやコージェネレーションシステム、熱電発電装置への適用も可能である。さらに、これらのように、排気ガスの熱と媒体との間で熱交換を行うもの以外の物にも適用が可能である。
さらに、本発明による熱交換器において、各実施例を組み合わせることも可能である。例えば、実施例1の熱交換器のどちらか一方のエンドプレートに、実施例3による熱交換器のエンドプレートを採用することができる。即ち、本発明は、作用・効果を奏する限りにおいて、実施例に限られるものではない。
本発明の熱交換器は、排熱回収装置に好適である。
30…熱交換器
31…コアケース
32…上流側エンドプレート(エンドプレート)
33…下流側エンドプレート(エンドプレート)
50,80…熱交換チューブ
51b…第1の壁部(内側の板)
51c…(内側の板の)外面
52b…第2の壁部(外側の板)
52c…(外側の板の)端面
53…第1のろう材(シート状のろう材)
54…フィン
55…第2のろう材(シート状のろう材)
71…第2溶接ビード
72…連続ビード
92,102…エンドプレート
92d,102d…支持孔
S…隙間

Claims (8)

  1. 筒状のコアケースと、このコアケースの両端を塞ぐ一対のエンドプレートと、これらのエンドプレートで両端が支持され内部に第1熱媒体が流される複数の熱交換チューブとからなり、前記第1熱媒体と、前記熱交換チューブの外周を流される第2熱媒体とで熱交換を行う熱交換器において、
    前記熱交換チューブは、管の周長よりも長い板材を曲げて形成され、少なくとも1箇所において前記板材の端部同士が重ね合わされ、この重ね合わされた内側の板と外側の板とのうち、一方を貫通した第1溶接ビードが他方に融着することにより接合されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記熱交換チューブは、前記エンドプレートとの接点を第2溶接ビードにより、仮止めされていることを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 前記内側の板の外面と、前記外側の板の端面と、前記エンドプレートとによって形成される略三角形の隙間は、前記第2溶接ビードによって埋められていることを特徴とする請求項2記載の熱交換器。
  4. 前記熱交換チューブは、前記第1熱媒体の流れ方向を基準として、上流側から下流側まで長円形状が連続する形状を呈していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の熱交換器。
  5. 前記熱交換チューブの内部には、フィンが収納されており、
    このフィンは、シート状のろう材によって、前記熱交換チューブにろう付けされていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の熱交換器。
  6. 前記第2溶接ビードは、点状に形成されており、
    前記内側の板と、前記外側の板とが、重ね合わされている部位において、前記第2溶接ビードによって、前記内側の板、前記外側の板、及び、前記エンドプレートが互いに溶接され、
    前記熱交換チューブの周縁には、連続して連続ビードが形成されており、
    前記第2溶接ビードは、前記連続ビードによって覆われていることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の熱交換器。
  7. 前記第2溶接ビードは、前記連続ビードよりも低エネルギの溶接により形成されたものであることを特徴とする請求項6記載の熱交換器。
  8. 前記一対のエンドプレートには、共に、前記熱交換チューブが差し込まれる支持孔が形成されており、
    前記支持孔は、周囲に突起部をもち、この突起部は、先端に向かって板厚が薄くなるよう形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の熱交換器。
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