JP2012184681A - 排熱回収装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分岐部12は、第1の部材34と、この第1の部材34に合せられ、合せ部35が溶接される第2の部材36とからなり、第1の部材34は、第1底部37と、この第1底部37から起立された第1周壁部38とからなり、第2の部材36は、第2底部43と、この第2底部43から起立された第2周壁部44とからなり、第1底部37に、第1流路13の上流側の端部13aが差込まれる第1上流接続口41と、第2流路15の上流側の端部15aが差込まれる第2上流接続口42とが形成されている。
【効果】第1・第2流路13,15を取付けるのに必要な部品数が少なく、且つ、取付けるのに必要な部品の形状も単純にすることができる。必要な部品数が少なく、形状が単純なことで、排熱回収装置10の組立作業が容易になる。
【選択図】図3
Description
図11に示すように、排熱回収装置100は、排気ガスを導入する導入口101と、この導入口101から上方に向かって延ばされる接続管102と、この接続管102に接続され排気ガスが導かれる第1流路103と、この第1流路103の一部に設けられ排気ガスと媒体とで熱交換を行う熱交換器104と、第1流路103を迂回するように設けられる第2流路105と、この第2流路105の下流に設けられ第1流路103及び第2流路105を開閉するバルブ106とからなる。
部品点数が多く、また、部品の形状が複雑なことで、排熱回収装置100の組立作業が困難になる。
分岐部は、第1の部材と、この第1の部材に合せられ、合せ部が溶接される第2の部材とからなり、
第1の部材は、第1底部と、この第1底部から起立された第1周壁部とからなり、
第2の部材は、第2底部と、この第2底部から起立された第2周壁部とからなり、
底部に、第1流路の上流側の端部が差込まれる第1上流接続口と、第2流路の上流側の端部が差込まれる第2上流接続口とが形成されていることを特徴とする。
合流部は、第3の部材と、この第3の部材に合せられ第3の部材との合せ部が溶接される第4の部材とからなり、
第3の部材は、第3底部と、この第3底部から起立された第3周壁部とからなり、
第3底部に、第1流路の下流側の端部が差込まれる第1下流接続口が形成されていることを特徴とする。
合流部は、排気ガスの流れに対して垂直方向に向かって延ばされ、
第4の部材は、第1流路の下流側の端部からバルブ室に向かって延ばされている第4底部と、この第4底部から起立された第4周壁部とからなり、
第4底部に、バルブ室へ排気ガスを流すための連通部が設けられ、
この連通部が、第2流路の下流側の端部に対して所定の長さを保ちながら、近接して設けられることを特徴とする。
加えて、分岐部は、第1の部材と第2の部材とを合せて、溶接することで形成される。合せて、溶接するだけでよいため、分岐部の形状を単純にすることができる。
即ち、第1・第2流路を取付けるのに必要な部品数が少なく、且つ、取付けるのに必要な部品の形状も単純にすることができる。必要な部品数が少なく、形状が単純なことで、排熱回収装置の組立作業が容易になる。
加えて、合流部は、第1の部材と第2の部材とを合せて、溶接することで形成される。合せて、溶接するだけでよいため、合流部の形状を単純にすることができる。
即ち、第1・第2流路を取付けるのに必要な部品数が少なく、且つ、取付けるのに必要な部品の形状も単純にすることができる。必要な部品数が少なく、形状が単純なことで、排熱回収装置の組立作業が容易になる。
第1流路を通過した排気ガスをバルブ室へ導くタイプの排熱回収装置に、有益である。
図1に示されるように、排熱回収装置10は、排気ガスが導入される排ガス導入部11と、この排ガス導入部11に接続される分岐部12と、この分岐部12に繋がれる第1流路13と、この第1流路13を迂回するように設けられ第1流路13と共に分岐部12に接続される第2流路15と、この第2流路15の下流に設けられるバルブ室16と、このバルブ室16の上流端部16aから第1流路13の下流端部13bに渡される合流部17と、バルブ室16に支持され排気ガスの流れ方向に垂直に設けられた回転軸18と、この回転軸18に向かって先端が臨むよう設けられ媒体の温度によって作動することで回転軸18を回転させるサーモアクチュエータ19とを備える。
熱交換器20には、媒体を排出するための媒体排出管22が接続される。
回転軸18の他端には、矢印(2)で示すように回転軸18を付勢するばね26と、このばね26が抜けることを防止する抜止め板27とが取付けられる。
抜止め板27にはレバー部材28が設けられ、このレバー部材28にサーモアクチュエータ19のロッド24の先端が接触する。
このような排熱回収装置10について次図以降で詳細を説明する。
テーパ部32で拡径することで、排ガス導入部11に導入された排気ガスの速度(流速)を調整することができる。
第1底部37に、第1流路13の上流端部13aが差込まれる第1上流接続口41と、第2流路15の上流端部15aが差込まれる第2上流接続口42とが形成されている。
第2底部43に、排ガス導入部11を接続するための導入部接続口45が形成されると共に、第2の部材36の剛性を高めるための凹凸形状部46,47が形成される。凹凸形状部46,47は、剛性を高める他に、排気ガスの流れをガイドする。即ち、凹凸形状部46,47が排気ガス流れのガイドとなり、熱交換器20に排気ガスをより均一に流すことができる。
第1流路を第2流路に対して直接接続しようとすると、第1流路の端部を第2流路に向かって曲げる等、対策を講ずる必要がある。対策を講ずることで、部品形状が複雑化する。
分岐部12を介して第1、第2流路を接続することで、排ガス導入部11、第1、第2流路13,15の形状を単純にすることができる。形状が容易になることで、溶接作業を容易に行うことができる。
バルブ56は、回転軸(図1、符号18)に固定され、回転軸と共に回転する部材である。
第3底部61に、第1流路13の下流端部13bが差込まれる第1下流接続口63と、第2流路15が差込まれる第2下流接続口64とが形成されている。
第4底部65に、バルブ室16へ排気ガスを流すための連通部67が開けられると共に、第4の部材59の剛性を高めるための凹凸形状部68が形成される。
第2流路に第1流路を直接接続しようとすると、第1流路を曲げる等の加工を行う必要があり、形状が複雑になる。第2流路に第1流路を直接接続する場合に比べ、第1流路13の形状を単純にすることができ、溶接作業を容易に行うことができる。
必要な部品数が少なく、且つ部品形状も単純にすることができ、組み立て作業が容易になる。第1の部材34と、第3の部材57とは、共用化できる。
排ガス導入部11、第1流路13、熱交換器20、第2流路15、バルブ室16が組立てられた状態の排熱回収装置10について次図で説明する。
バルブ室16の上流端部16aは、合流部17の連通部67近傍に繋がれ、第2流路15の下流端部15bは、バルブ室16内に収納される。
第2流路15の下流端部15bは、第1流路13の下流端部13bがバルブ室16に接続される部位(合流部17)よりも下流側に位置する。
連通部67は、第2流路15の外周に沿って配置される。
熱伸び差により応力が集中する第1流路と第2流路の間が、第1流路は直線上、
第2流路は円周溶接となり溶接が安定させることができ、角部を溶接したり、2経路を直接接合するものと比べて、応力が緩和できる。
内周溶接をした場合では、完成後の圧漏れが発生した場合、補修できないため、補修の可能な途中工程にて圧漏れ検査が必要になる。
外周で溶接することにより、溶接時に発生するスパッタ(spatter)の管理をする必要がなくなり、溶接品質検査として行う圧漏れ検査は途中工程では不要になる。また、第1流路13の外周を周回するように溶接が行われている。即ち、1周させることで強度的にも優れている。
分岐部12と第2流路15、合流部17と第1流路13、合流部17と第2流路15についても同様のことがいえる。
分岐部12の組立てについて詳細を次図で説明する。
切り揃えることで(d)に示すように、接続口41,42,45が形成され、第1の部材34及び第2の部材36が完成する。完成したら、第1の部材34を第2の部材36に重ねる。
溶接することで、(f)に示すように、分岐部12が完成する。
合流部(図1、符号17)についても同様の方法で形成することができ、詳細な説明は割愛する。
詳細を次図で説明する。
第2流路15は、第1流路側(図面右側)の半分が連通部67で囲われている。
一方、半分より狭い範囲であると、第2流路15を通過した排気ガスが合流部17に向かって逆流しやすくなる。
逆流の生じやすい第1流路側の半分を連通部67で囲う。逆流を有効に防ぎつつ、合流部17を通過した排気ガスをバルブ室16内へ円滑に流すことができる。
以上の構成を有することで、本発明に係る排熱回収装置は、以下のように言うことができる。
加えて、分岐部12は、第1の部材34と第2の部材36とを合せて、溶接することで形成される。合せて、溶接するだけでよいため、分岐部12の形状を単純にすることができる。
即ち、第1・第2流路13,15を取付けるのに必要な部品数が少なく、且つ、取付けるのに必要な部品の形状も単純にすることができる。必要な部品数が少なく、形状が単純なことで、排熱回収装置10の組立作業が容易になる。
特に、第1流路13を通過した排気ガスをバルブ室16へ導くタイプの排熱回収装置10に、有益である。
第2流路15の下流端部15bを閉じるバルブ56について詳細を次図以降で説明する。
バルブが開く場合について次図で説明する。
排気ガスは、ばねが時計回り方向に付勢する力に抗してバルブ56を開く。熱交換器を流れる媒体の温度に拘わらず、バルブ56が開く。
媒体の温度が高いことで、サーモアクチュエータ19のロッド24が前進する。ロッド24は、ばねの時計回り方向に付勢する力に抗して前進し、バルブ56を開く。第2流路15を流れる排気ガスの流量に拘わらず、バルブ56が開く。
バルブが開いている場合の排気ガスの流れについて次図で説明する。
また、このことは第2流路15と第2下流接続口64の溶接部、第1流路13と第1上流接続口41の溶接部、第1流路13と第1下流接続口63の溶接部においても同様なことがいうことができる。
さらに、第3底部61と第4底部65は略平行に設けられ、第3底部61は第2流路15の排気ガスの流れ方向に対して略直角に設けられている。バルブ開時に熱交換器20に排気ガスが流れることを抑制し、また分岐部12と合流部17をコンパクトにすることができる。
加えて、分岐部12の断面積及び合流部17の断面積は、第2流路15の断面積に比べて小さい。分岐部12と合流部17の流路面積を第2流路15の流路面積に対して狭く設けることにより、更なる遮熱性能の向上につながる。
第2流路15を流れる排気ガスの流量が所定の量以下であり、且つ熱交換器を流れる媒体の温度が所定の温度以下の場合は、バルブ56は閉じている。
第2流路15を流れる排気ガスの流量が所定の量を超える、又は熱交換器を流れる媒体の温度が所定の温度を超えた場合は、バルブ56が開いている。
前述した通り、媒体の温度が所定の温度を超える前であっても、排気ガスの流量が所定の量を超えた場合はバルブ56が開く。バルブ56が開くことで、排気ガスを第2流路15へ逃がす。排気ガスを第2流路15へ逃がすことで高負荷時の出力の低下を抑えることができる。
Claims (4)
- 排気ガスが導入され導入された排気ガスを下流側の2つの流路に分岐する分岐部と、この分岐部の下流に接続される第1流路と、この第1流路に設けられ排気ガスの熱と内部に収納された媒体とで熱交換を行う熱交換器と、この熱交換器を迂回するように設けられ前記分岐部の下流に接続される第2流路と、この第2流路の下流に設けられ前記迂回路の下流側の端部を開閉するバルブと、このバルブを収納するために前記第2流路の下流に設けられるバルブ室とからなる排熱回収装置において、
前記分岐部は、第1の部材と、この第1の部材に合せられ、合せ部が溶接される第2の部材とからなり、
前記第1の部材は、第1底部と、この第1底部から起立された第1周壁部とからなり、
前記第2の部材は、第2底部と、この第2底部から起立された第2周壁部とからなり、
前記底部に、前記第1流路の上流側の端部が差込まれる第1上流接続口と、
前記第2流路の上流側の端部が差込まれる第2上流接続口とが形成されていることを特徴とする排熱回収装置。 - 前記第1流路の下流側の端部から前記バルブ室へ排気ガスを導く合流部が、前記第1流路の下流側の端部から前記バルブ室に向かって延ばされ、
前記合流部は、第3の部材と、この第3の部材に合せられ第3の部材との合せ部が溶接される第4の部材とからなり、
前記第3の部材は、第3底部と、この第3底部から起立された第3周壁部とからなり、
前記第3底部に、前記第1流路の下流側の端部が差込まれる第1下流接続口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の排熱回収装置。 - 前記熱交換器は、上流端部が前記分岐部の第1上流接続口に直接接続されると共に、下流側の端部が前記合流部の第1下流接続口に直接接続されることを特徴とする請求項2記載の排熱回収装置。
- 前記第2流路の下流側の端部は、前記バルブ室内に収納され、
前記合流部は、前記排気ガスの流れに対して垂直方向に向かって延ばされ、
前記第4の部材は、前記第1流路の下流側の端部から前記バルブ室に向かって延ばされている第4底部と、この第4底部から起立された第4周壁部とからなり、
前記第4底部に、前記バルブ室へ排気ガスを流すための連通部が設けられ、
この連通部は、前記第2流路の下流側の端部に対して所定の長さを保ちながら、近接して設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の排熱回収装置。
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