JP2016003645A - スクロール圧縮機および空気調和機 - Google Patents

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Takamasa Adachi
隆雅 足立
太田原 優
Masaru Otawara
優 太田原
啓 武田
Hiroshi Takeda
啓 武田
和夫 櫻井
Kazuo Sakurai
和夫 櫻井
柳瀬 裕一
Yuichi Yanase
裕一 柳瀬
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Abstract

【課題】旋回スクロールを高速で旋回させた場合であっても優れた強度を有するスクロール圧縮機およびこのスクロール圧縮機を備えている空気調和機を提供する。
【解決手段】本発明のスクロール圧縮機1は、旋回スクロール100と固定スクロール200とを備え、これらの旋回スクロール100および固定スクロール200により作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機であって、旋回スクロール100が球状黒鉛鋳鉄で形成され、固定スクロール200がねずみ鋳鉄で形成されていることを特徴とする。また、本発明の空気調和機は、上記スクロール圧縮機1を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍用や空調用などの冷凍サイクル等に使用されるスクロール圧縮機およびこのスクロール圧縮機を備えている空気調和機に関する。
スクロール圧縮機は、密閉容器内に固定スクロールと旋回スクロールとを備え、これらのスクロールをかみ合わせて旋回スクロールを旋回運動させることにより両スクロール間の密閉室内に導入された作動ガスを圧縮する。
従来、このようなスクロール圧縮機のスクロールは、固定スクロールおよび旋回スクロールの材料にねずみ鋳鉄を用いたものや、固定スクロールの材料にねずみ鋳鉄を用い、かつ旋回スクロールの材料に半溶融ダイキャスト法で形成した鋳鉄を用いたものなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−52564号公報
近年、環境負荷低減のための材料使用量の削減などの観点から、スクロール圧縮機の小型化の要求が高まっている。スクロール圧縮機を小型化した場合、従来のスクロール圧縮機と同程度の圧縮能力を確保するためには、旋回スクロールおよび固定スクロールのラップ間に形成される密閉室の容量が小さくなる分、より高速で旋回スクロールを旋回運動させる必要がある。
しかしながら、旋回スクロールを高速で旋回させた場合、旋回スクロールの遠心力が増加するため、旋回スクロールやその軸受等に大きな負荷がかかり、これらの部材が破損するおそれがある。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、旋回スクロールを高速で旋回させた場合であっても優れた強度を有するスクロール圧縮機およびこのスクロール圧縮機を備えている空気調和機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた発明は、旋回スクロールと固定スクロールとを備え、これらの旋回スクロールおよび固定スクロールにより作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機であって、上記旋回スクロールが球状黒鉛鋳鉄で形成され、上記固定スクロールがねずみ鋳鉄で形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機である。
また、本発明は、当該スクロール圧縮機を備えている空気調和機である。
なお、本明細書において、「引張強さ」とは、JIS Z2241−2011に規定されている引張強さを意味する。また、本明細書において、「ブリネル硬さ(HB)」とは、JIS Z2243−2008に規定されているブリネル硬さを意味する。
本発明は、旋回スクロールを高速で旋回させた場合であっても優れた強度を有するスクロール圧縮機およびこのスクロール圧縮機を備えている空気調和機を提供することができる。
本発明のスクロール圧縮機の一実施形態の要部を示す概略縦断面図である。 実施例および比較例の耐摩耗性の評価結果を示す図である。 本発明の空気調和機の冷凍サイクル系統図である。
<スクロール圧縮機>
本発明のスクロール圧縮機は、上述したように、旋回スクロールと固定スクロールとを備え、これらの旋回スクロールおよび固定スクロールにより作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機であって、前記旋回スクロールが球状黒鉛鋳鉄で形成され、前記固定スクロールがねずみ鋳鉄で形成されていることを特徴とする。旋回スクロールは、ねずみ鋳鉄に比べて引張強さの大きい球状黒鉛鋳鉄で形成されているので、旋回スクロールを構成する台板やラップ等の強度を維持しつつ、これらの厚みを小さくして当該旋回スクロールの軽量化を図ることができる。その結果、本発明のスクロール圧縮機は、旋回スクロールの小型化に伴い旋回運動を高速化した場合であっても、遠心力の増加を抑制して優れた強度を有する。
なお、本明細書において、「スクロール圧縮機」は、開放型スクロール圧縮機および密閉型スクロール圧縮機の両者を含む概念である。
上記球状黒鉛鋳鉄としては、例えば、JIS G5502−2001に規定のFCD350−22、FCD350−22L、FCD400−18、FCD400−18L、FCD400−15、FCD450−10、FCD500−7、FCD600−3、FCD700−2、FCD800−2等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
上記ねずみ鋳鉄としては、例えば、JIS G5501−1995に規定のFC100、FC150、FC200、FC250、FC300、FC350等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
以下に、本発明のスクロール圧縮機を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のスクロール圧縮機の一例である密閉型スクロール圧縮機の一実施形態の要部を示す概略縦断面図である。
図1に示されるように、本発明に係る密閉型スクロール圧縮機1は、圧縮機構部11を有し、この圧縮機構部11は回転軸3を介して図示していない電動機に連結されている。これら圧縮機構部11、回転軸3および電動機は、密閉容器5内に格納されている。
圧縮機構部11は、電動機を用いた回転軸3の回転により駆動されて作動ガスを圧縮する。この圧縮機構部11は、旋回スクロール100と固定スクロール200とを備えている。
旋回スクロール100は、台板101の板面に渦巻き状のラップ102が立設していると共に、ラップ102とは反対側(背面側)にボス部103が突設しており、このボス部103には旋回軸受104が設けられている。
固定スクロール200は、台板201の板面に渦巻き状のラップ202が立設したものである。
台板101の背面側には自転防止継手105が配置されている。この自転防止継手105は、旋回スクロール100を固定スクロール200に対し自転することなく旋回運動させる自転防止機構としての継手であり、フレーム4に固定されている。
上述した旋回スクロール100および固定スクロール200は、ラップ102とラップ202とが互いに噛み合うように配置されている。
旋回スクロール100および固定スクロール200の外周側には吸入口203が設けられていると共に、旋回スクロール100および固定スクロール200の中心部には吐出口204が設けられている。
回転軸3は主軸受41に軸支され、主軸受41はフレーム4を介して密閉容器5に固定されている。また、回転軸3の電動機と反対側の端部にはクランプピン31が取り付けられており、このクランプピン31は、旋回軸受104に係合している。
作動ガスは、密閉型スクロール圧縮機1の内部に導入され、旋回スクロール100と固定スクロール200とにより圧縮されるガスである。
作動ガスとしては、例えば、冷凍サイクルにおいて熱を運ぶ気体状の冷媒、コンプレッサーに用いられる空気等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
上記冷媒としては、例えば、R11、R12等のCFC(クロロフルオロカーボン)系冷媒;R22、R123等のHCFC(ヒドロクロロフルオロカーボン)系冷媒;R32、R134a、R407C、R407E、R410A等のHFC(ヒドロフルオロカーボン)系冷媒;R290、R717、R744等の非フルオロカーボン系冷媒などが挙げられる。
作動ガスとして冷媒を用いる場合、可燃性や毒性等に対する安全性の観点から、作動ガスは、HFCを含有するが好ましく、オゾン層破壊防止および地球温暖化防止の観点、並びに熱運搬能力向上による圧縮機の小型化等の観点から、R32を含有することがより好ましい。なお、R32は、密度が低いことに起因してスクロール圧縮機の密閉室から漏出し易い。したがって、R32は、漏出防止の観点から、旋回運動の高速化が可能な本発明の密閉型スクロール圧縮機1の作動ガスに適している。
作動ガスがR32を含有する場合、地球温暖化防止性能等を効果的に発現させる観点から、作動ガスは、R32を70質量%以上含有することが好ましく、R32を90質量%以上含有することがより好ましく、R32を100質量%含有(R32単一の作動ガス)することが特に好ましい。
次に、密閉型スクロール圧縮機1の動作機構について説明する。圧縮機構部11おいて、電動機に連結した回転軸3の回転によりクランクピン31が偏心回転したとき、旋回スクロール100は自転防止継手105により固定スクロール200に対し自転せずに旋回運動を行う。このとき、吸入口203から吸入された作動ガスは、ラップ102およびラップ202の外周側から、ラップ102とラップ202との間に形成された密閉室(圧縮室)内に導入される。
そして、作動ガスが導入された上記密閉室は、旋回スクロール100の旋回運動に伴って該旋回スクロール100の中央部側へその容積を減少させながら移動し、上記容積の減少により密閉室内の作動ガスが圧縮され、この圧縮された作動ガスは固定スクロール200に設けられた吐出口204から吐出室205に吐出される。
旋回スクロール100を形成する球状黒鉛鋳鉄の引張強さは600N/mm以上700N/mm未満であることが好ましい。球状黒鉛鋳鉄の引張強さの下限値を600N/mm以上とすることで、旋回スクロール100を構成する台板101、ラップ102、ボス部103等の強度を維持しつつ、これらの厚みを小さくすることができ、その結果、旋回スクロール100の軽量化による遠心力の低減により旋回運動の高速化を図ることができる。また、引張強さの上限値を700N/mm未満とすることで、加工性を向上させることができ、結果として製作コストを低減することができる。
ここで、旋回スクロール100を構成する台板101、ラップ102等の厚みについて説明する。旋回スクロール100を形成する材料を、従来から用いられているねずみ鋳鉄の一例としての上述したFC250と比較すると、このFC250の引張強さの下限値250N/mmに対し、例えば上記上限値に近い699N/mmの引張強さを有する球状黒鉛鋳鉄を採用した場合、台板101、ラップ102等の引張強さは約2.8倍となる。これは、台板101、ラップ102等の厚さをそれぞれ約0.36倍に小さくしても、FC250を採用した場合と同程度の台板、ラップ等の強度を有していること意味する。
このように、ねずみ鋳鉄に対し引張強さの大きい球状黒鉛鋳鉄を使用することで旋回スクロール100を構成する台板101、ラップ102等の強度を維持しつつ、これらの厚みを小さくすることができるので、旋回スクロール100の軽量化を図ることができる。その結果、密閉型スクロール圧縮機1は、旋回スクロール100の小型化に伴い旋回運動を高速化した場合であっても、遠心力の増加を抑制して優れた強度を有する。特に、強度増加による軽量化および加工性のバランスの観点から600N/mm以上700N/mm未満の球状黒鉛鋳鉄を使用することが望ましい。
上述した引張強さが600N/mm以上700N/mm未満の球状黒鉛鋳鉄としては、例えば、上述したFCD600−3等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
また、旋回スクロール100を形成する球状黒鉛鋳鉄は、ブリネル硬さが170以上270未満であり、固定スクロール200を形成するねずみ鋳鉄は、引張強さが250N/mm以上300N/mm未満、かつブリネル硬さが241以下であることが好ましい。球状黒鉛鋳鉄のブリネル硬さ、並びにねずみ鋳鉄の引張強さおよびブリネル硬さを上記範囲とすることで、旋回スクロール100と固定スクロール200との接触に伴う耐摩耗性を向上することができ、その結果、摩耗に伴う圧縮性能の低下を抑制することができる。これは、旋回スクロール100の材料である上記特定の球状黒鉛鋳鉄のブリネル硬さと固定スクロール200の材料である上記特定のねずみ鋳鉄のブリネル硬さとを同程度の値とすることで、旋回スクロール100と固定スクロール200とが接触したときに摩耗し難くなるためである。
上記ブリネル硬さが170以上270未満である球状黒鉛鋳鉄としては、例えば、上述したFCD600−3等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
上記ねずみ鋳鉄としては、例えば、上述したFC250等が挙げられるが、本発明は、かかる例示にのみ限定されるものではない。
ここで、耐摩耗性について説明する。耐摩耗性の評価に用いた本発明の実施例および比較例の固定スクロール用材料および旋回スクロール用材料の組み合わせを表1に示す。なお、表1中の「種類」は、ねずみ鋳鉄の場合、JIS G5501−1995に規定の種類の記号を表し、球状黒鉛鋳鉄の場合、JIS G5502−2001に規定の種類の記号を表している。
Figure 2016003645
耐摩耗性は、比較例1の摩耗量に対する各実施例の摩耗量の比(以下、「摩耗量比」ともいう)を算出し、この摩耗量比を指標として評価した。なお、上記摩耗量は、旋回スクロールの材料(種類)を用いて作製した円板状試験片の板面に、固定スクロールの材料(種類)を用いて作成した中空円筒状試験片の軸方向の端面を接触させ、荷重3.0N/mm、円板状試験片の速度1.8m/s、接触時間1,200分の条件下で滑り摩耗試験を実施し、試験前後において測定された中空円筒状試験片の軸方向の長さの変化量を意味している。
耐摩耗性の評価結果を図2に示す。図2に示すように、実施例1および2では、それぞれ球状黒鉛鋳鉄FCD400およびFCD500を使用することで、比較例1に対し引張強さを向上させることができる一方で耐摩耗性は低下している。これは、材料を変更したことで旋回スクロール100と固定スクロール200とでブリネル硬さが異なる値となったことに起因する。
したがって、ねずみ鋳鉄FC250と近いブリネル硬さを有するFCD600を使用した実施例3の摩耗量比は0.3であった。つまり、実施例3で用いた固定スクロールと旋回スクロールの材料(種類)の組み合わせでは、旋回スクロール100側の引張強さの向上およびブリネル硬さを同程度としたことにより、比較例1に比べて耐摩耗性が向上していることが分かる。
したがって、本発明に係る密閉型スクロール圧縮機1において、強度向上および耐摩耗性向上の観点から、旋回スクロール100を形成する球状黒鉛鋳鉄は、引張強さが600N/mm以上700N/mm未満、かつブリネル硬さが170以上270未満であり、固定スクロール200を形成するねずみ鋳鉄は、引張強さが250N/mm以上300N/mm未満、かつブリネル硬さが241以下であることがより好ましい。このような密閉型スクロール圧縮機1としては、例えば、旋回スクロール100を形成する球状黒鉛鋳鉄がJIS G5502−2001に規定のFCD600−3であり、固定スクロール200を形成するねずみ鋳鉄がJIS G5501−1995に規定のFC250である圧縮機等が挙げられる。
<空気調和機>
本発明の空気調和機は、上述した当該スクロール圧縮機を備えている。上記空気調和機が当該スクロール圧縮機を備えているので、本発明の空気調和機は、旋回スクロールを高速で旋回させた場合であっても優れた強度を有する。
以下に、本発明の空気調和機の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、冷媒としての作動ガスを「ガス冷媒」、液体状の冷媒を「液冷媒」、気液混合状の冷媒を「ガス液混合冷媒」とも称し、単に「冷媒」と表記するときは、ガス冷媒、液冷媒、ガス液混合冷媒のいずれかを問わない。
図3は、本発明の空気調和機の冷凍サイクル系統図である。図3に示されるように、本発明の空気調和機6は、室外機7と、室内機8とを備え、これらはガス配管91および液配管92により互いに接続されている。
室外機7は、密閉型スクロール圧縮機1と、四方弁71と、室外熱交換器72と、室外膨張弁73とを備え、それぞれが配管により接続されている。
密閉型スクロール圧縮機1は、低温低圧の作動ガスを高温高圧の作動ガスに圧縮して吐出する。なお、図3の密閉型スクロール圧縮機1は、図1の密閉型スクロール圧縮機1と同様であるため、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
空気調和機6は、四方弁71を切り替えることで、冷媒の流れが変化し、冷房運転と暖房運転とが切り替わる。室外熱交換器72は、屋外の空気と冷媒との間で熱交換を行う。室外膨張弁73は、冷媒を減圧して低温にする。
室内機8は、室内熱交換器81と、室内膨張弁82とを備えている。室内熱交換器81は、冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う。室内膨張弁82は、冷媒を減圧する。
次に、本発明の空気調和機6の動作について、冷房運転を例にとって説明する。なお、図3における矢印は、空気調和機の冷房運転における冷媒の流れを示している。
冷房運転において、四方弁71は、実線で示すように、密閉型スクロール圧縮機1の吐出側と室外熱交換器72とを連通させ、密閉型スクロール圧縮機1の吸入側とガス配管91とを連通させる。
密閉型スクロール圧縮機1から吐出される高温高圧の作動ガスは、四方弁71を通過し、室外熱交換器72側に流れる。室外熱交換器72に流入したガス冷媒は、図示していない室外ファンにより供給される外気と熱交換して凝縮され、液冷媒となる。この液冷媒は、全開状態の室外膨張弁73および液配管92を通過して、室内機8に流入する。室内機8に流入した液冷媒は、室内膨張弁82により減圧されて、低温低圧のガス液混合冷媒となる。この低温低圧のガス液混合媒は、室内熱交換器81に流入して、図示していない室内ファンにより供給される室内の空気と熱交換されて蒸発し、ガス冷媒となる。この際、室内の空気は、ガス液混合冷媒の蒸発潜熱により冷却され、冷風が部屋内に送られる。その後、室内機8から流出したガス冷媒は、ガス配管91を通過し、室外機7に戻される。
室外機7に戻されたガス冷媒は、四方弁71を通過し、密閉型スクロール圧縮機1に吸入され、再度密閉型スクロール圧縮機1で圧縮されることにより、一連の冷凍サイクルが形成される。
なお、本発明は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、図1においては、スクロール圧縮機の一例として密閉型スクロール圧縮機1について説明したが、本発明のスクロール圧縮機は、密閉型スクロール圧縮機に限定されるものではなく、開放型スクロール圧縮機であってもよい。
また、図3においては、密閉型スクロール圧縮機1を備えている空気調和機6について説明したが、本発明の空気調和機は、密閉型スクロール圧縮機に限定されるものではなく、開放型スクロール圧縮機を採用することもできる。
また、上述した空気調和機6の説明においては、冷房運転するときの冷凍サイクルの例について説明したが、本発明の空気調和機は、暖房運転するときの冷凍サイクルに適用することもできる。
また、図3においては、室内機8の数が1台である空気調和機6について説明したが、室外機7の性能の上限以内であれば、ガス配管91および液配管92に対して複数台の室内機を並列に接続した空気調和機であってもよい。また、図3においては、室外機7の数が1台である空気調和機6について説明したが、ガス配管91および液配管92に対して複数台の室外機を並列に接続した空気調和機であってもよい。
1 密閉型スクロール圧縮機
11 圧縮機構部
100 旋回スクロール
101 台板
102 ラップ
103 ボス部
200 固定スクロール
201 台板
202 ラップ
3 回転軸
4 フレーム
5 密閉容器
6 空気調和機
7 室外機
8 室内機

Claims (5)

  1. 旋回スクロールと固定スクロールとを備え、これらの旋回スクロールおよび固定スクロールにより作動ガスを圧縮するスクロール圧縮機であって、
    前記旋回スクロールが球状黒鉛鋳鉄で形成され、前記固定スクロールがねずみ鋳鉄で形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 球状黒鉛鋳鉄の引張強さが600N/mm以上700N/mm未満である請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 球状黒鉛鋳鉄は、ブリネル硬さが170以上270未満であり、ねずみ鋳鉄は、引張強さが250N/mm以上300N/mm未満、かつブリネル硬さが241以下である請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 作動ガスがR32を70質量%以上含有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスクロール圧縮機を備えている空気調和機。
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