JP2016003499A - 鋼管コンクリート杭接合構造 - Google Patents

鋼管コンクリート杭接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】製作コストを低減できる鋼管コンクリート杭の接合構造を提供すること。
【解決手段】鋼管コンクリート杭接合構造は、鋼管コンクリート杭10と基礎20との接合部の構造である。鋼管コンクリート杭10は、筒状の鋼管11と、この鋼管11の内部に打設されたコンクリート体12と、鋼管11の上端縁に設けられた環状の座板30と、この座板30の上面に接合されて基礎20に定着する杭頭結合鉄筋40と、座板30の下面に接合されてコンクリート体12に定着するアンカー鉄筋41と、を備える。座板30は、鋼管11の上端縁に接合されて当該鋼管の内部側に係合部を有する鋼管接合部30Aと、杭頭結合鉄筋40およびアンカー鉄筋41が接合される鉄筋接合部30Bと、を有する。座板30の鋼管接合部30Aと鉄筋接合部30Bとの間に、薄肉部32が設けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、鋼管コンクリート杭と基礎との接合構造に関する。
従来より、鋼管の内部にコンクリートを打設した鋼管コンクリート杭(以下、SC杭と呼ぶ)による杭基礎が知られている。
このSC杭の基礎のフーチングに接合する部分では、鋼管の上端には、基礎のコンクリートに定着する多数の杭頭結合鉄筋が溶接される。しかしながら、溶接作業の品質管理が難しいうえに、施工コストが高く、工期が長期化する、という間題があった。
このような問題を解決するため、以下のような構造が提案されている(特許文献1参照)。
SC杭の上端に板状の座板と座板に取り付けたカップラーナットを介してSC杭のコンクリート内部にアンカー鉄筋を埋め込んでおく。施工現場にて、地盤にSC杭を打ち込んだ後、カップラーナットに杭頭結合鉄筋を螺合することで、杭頭結合鉄筋をSC杭に取り付ける。
この構造によれば、杭頭結合鉄筋の溶接作業を行う必要がないため、品質管理が容易であり、短期間で杭頭結合鉄筋をSC杭の杭頭部に取り付けることができる。
特開平5−306527号公報
しかしながら、上記のようなSC杭では、杭頭結合鉄筋に作用する引抜き力は、アンカー鉄筋だけではなく、杭頭の座板にも伝達されるので、以下のような問題が生じる。
図8は、従来例に係る鋼管コンクリート杭接合構造100の断面図である。
鋼管コンクリート杭接合構造100は、鋼管コンクリート杭110と基礎120との接合部分の構造である。
鋼管コンクリート杭110は、筒状の鋼管111と、この鋼管111の内部に打設されたコンクリート体112と、鋼管111の上端に設けられた接合部材113と、を備える。
接合部材113は、鋼管111の上端縁に設けられた環状の座板130と、この座板130の上面に接合されて基礎120に定着する杭頭結合鉄筋140と、座板130の下面に接合されてコンクリート体112に定着するアンカー鉄筋141と、を備える。
杭頭結合鉄筋140に作用した引抜き力Fは、座板130を介して鋼管111に伝達されるとともに、アンカー鉄筋141に伝達されて、その後、コンクリート体112と鋼管111の付着力によって鋼管111に伝達される。したがって、座板130による引抜き抵抗力をRtとし、コンクリート体112と鋼管111の付着による引抜き抵抗力をRf1とすると、F=Rt+Rf1となる(図8参照)。
ここで、引抜き力Fが座板130を介して鋼管111に伝達されると、この座板130は片持ち梁となり、座板130と鋼管111との接合部には、杭頭結合鉄筋140から鋼管111までの距離L1をモーメントアームとして、曲げモーメントM1=Rt×L1が発生する。
曲げモーメントM1に対してSC杭の構造上の安全性を確保するために、座板の板厚を厚くする必要が生じる。また、座板に作用する力は、鋼管に伝達されるため、鋼管の板厚も厚くする必要が生じる。よって、SC杭の製作コストが高くなっていた。
本発明は、座板および鋼管の板厚を薄くすることによって製作コストを低減できる鋼管コンクリート杭の接合構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋼管コンクリート杭に作用する引抜力に対する鋼管コンクリート杭と基礎との接合部構造として、引抜力を杭体上端に設けられる座板を介して鋼管部分に伝達させるのではなく、基礎部分からSC杭内部に埋設させるアンカー鉄筋と、SC杭を構成するコンクリートとの付着作用により、引抜力を一旦、コンクリート体に伝達させた後、鋼管の上端縁に設ける鋼管接合部にてコンクリート体に生じた内部応力を支圧抵抗させることによって引抜力を間接的に鋼管部分へ伝達できることに着眼して、SC杭に作用する引抜力を鋼管部分に伝達できるSC杭の杭頭接合部構造を発明するに至った。
請求項1に記載の鋼管コンクリート杭接合構造(例えば、後述の鋼管コンクリート杭接合構造1)は、鋼管コンクリート杭(例えば、後述の鋼管コンクリート杭10)と基礎(例えば、後述の基礎20)との接合部の構造であって、前記基礎は、鉄筋コンクリート造であり、前記鋼管コンクリート杭は、筒状の鋼管(例えば、後述の鋼管11)と、当該鋼管の内部に打設されたコンクリート体(例えば、後述のコンクリート体12)と、前記鋼管の上端縁に設けられた環状の座板(例えば、後述の座板30、50)と、当該座板の上面に接合されて前記基礎に定着する鉄筋(例えば、後述の杭頭結合鉄筋40)と、前記座板の下面に接合されて前記コンクリート体に定着する鉄筋(例えば、後述のアンカー鉄筋41)と、を備え、前記座板は、前記鋼管の上端縁に接合されて当該鋼管の内部側に係合部(例えば、後述の厚肉部31、溝51よりも外側の部分)を有する鋼管接合部(例えば、後述の鋼管接合部30A)と、前記鉄筋が接合される鉄筋接合部(例えば、後述の鉄筋接合部30B)と、を有し、前記座板の前記鋼管接合部と前記鉄筋接合部との間に、脆弱部(例えば、後述の薄肉部32、溝51が設けられた部分)が設けられることを特徴とする。
この発明によれば、座板のうち鋼管接合部と鉄筋接合部との間に、脆弱部を設けた。よって、脆弱部は、鋼管の内部側に設けられる鋼管接合部の係合部と鉄筋接合部との間に設けられることになる。
これにより、鉄筋に引抜き力が作用すると、座板は、脆弱部にて、鋼管接合部側の部分(外側の部分)と、鉄筋接合部側の部分(内側の部分)とに構造的に分離される。
よって、鉄筋に作用する引抜き力が座板を介して鋼管に伝達されにくくなり、ほとんどの引抜き力は、鉄筋を介してコンクリート体に伝達され、さらに、コンクリート体と鋼管の付着力により鋼管に伝達されるとともに、コンクリート体が座板の鋼管接合部側の部分(係合部)に係止することで鋼管に伝達される。
コンクリート体が座板の鋼管接合部側の部分(係合部)に係止すると、この座板の鋼管接合部側の部分(係合部)はコンクリート体に押圧された片持ち梁となり、鋼管接合部に係止されるコンクリート体に生じる支圧抵抗力の作用点から鋼管までの距離をモーメントアームとして、曲げモーメントが発生する。
上述のように、従来では、鋼管接合部には、鉄筋接合部から鋼管までの距離をモーメントアームとして、曲げモーメントが発生する。したがって、本発明によれば、従来に比べてモーメントアームが小さくなるから、座板と鋼管との接合部に作用する曲げモーメントが小さくなる。よって、座板および鋼管の板厚を薄くすることができ、鋼管コンクリート杭の製作コストを低減できる。
なお、設計上、コンクリート体と鋼管との付着力を期待できない場合、全ての引抜き力を、座板を介して鋼管に伝達させることになるので、本発明の効果はより顕著となる。
請求項2に記載の鋼管コンクリート杭接合構造は、前記座板は、前記鋼管接合部を有する厚肉部(例えば、後述の厚肉部31)と、当該厚肉部の内側に設けられて前記鉄筋接合部を有しかつ前記厚肉部よりも板厚が薄い薄肉部(例えば、後述の薄肉部32)と、を備えることを特徴とする。
ここで、請求項2の薄肉部は、請求項1の脆弱部に相当する。
この発明によれば、鉄筋に引抜き力が作用すると、座板は、厚肉部と薄肉部の境界部分で構造的に分離され、厚肉部が片持ち梁としてコンクリート体を支持することになる。
請求項3に記載の鋼管コンクリート杭接合構造は、前記脆弱部には、溝(例えば、後述の溝51)が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、鉄筋に引抜き力が作用すると、座板は、溝で鋼管接合部側の部分と鉄筋接合部側の部分とに構造的に分離され、座板の溝よりも鋼管接合部側の部分が、片持ち梁としてコンクリート体を支持することになる。
本発明によれば、従来に比べてモーメントアームが小さくなるから、座板と鋼管との接合部に作用する曲げモーメントが小さくなる。よって、座板および鋼管の板厚を薄くすることができ、鋼管コンクリート杭の製作コストを低減できる。
本発明の第1実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造の縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 前記実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造の座板の拡大断面図である。 前記実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造における引抜き力の伝達状況を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造の座板の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造の杭頭結合鉄筋の上端部分の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造の座板の拡大断面図である。 従来例に係る鋼管コンクリート杭接合構造における引抜き力の伝達状況を説明するための図である。
本発明は、SC杭に作用する引抜力に対する杭頭接合部構造に係る発明である。
本発明では、SC杭に作用する引抜力を、SC杭に埋設させるアンカー鉄筋とコンクリートとの付着作用により、一旦コンクリート体に伝達させた後、そのコンクリート体の内部応力を鋼管部分に伝達させる。杭頭接合部では、鋼管と鋼管上端部に設けられる座板の一部とは構造的に分離されているので、鋼管上端部に生じる曲げモーメント値を低減できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造1の縦断面図である。図2は、図1のA−A断面図である。
鋼管コンクリート杭接合構造1は、鋼管コンクリート杭10と基礎20との接合部の構造である。基礎20は、建物の基礎であり、鉄筋コンクリート造である。
鋼管コンクリート杭10は、筒状の鋼管11と、この鋼管11の内部に打設された円筒形状のコンクリート体12と、鋼管11の上端に設けられた接合部材13と、を備える。
コンクリート体12の内部には、空洞60が形成されている。
接合部材13は、鋼管11の上端縁に設けられた環状の座板30と、この座板30の上面に接合されて基礎20に定着する杭頭結合鉄筋40と、座板30の下面に接合されてコンクリート体12に定着するアンカー鉄筋41と、を備える。
図3は、座板30の拡大断面図である。
以下、座板30のうち、鋼管11の上端縁に溶接固定される部分を鋼管接合部30Aとし、杭頭結合鉄筋40およびアンカー鉄筋41が接合される部分を鉄筋接合部30Bとする。
座板30は、鋼管接合部30Aを有する厚肉部31と、この厚肉部31の内側に設けられて鉄筋接合部30Bを有しかつ厚肉部31よりも板厚が薄い脆弱部としての薄肉部32と、を備える。
この薄肉部32は、座板30の鋼管接合部30Aと鉄筋接合部30Bとの間の板厚が薄い部分となる。
座板30の薄肉部32の下面には、高ナット33が溶接固定されており、座板30には、この高ナット33に連通する貫通孔34が形成されている。
杭頭結合鉄筋40の下端側には、雄ねじ部42が刻設されており、この雄ねじ部42を、貫通孔34を通して高ナット33の上端側に螺合することで、杭頭結合鉄筋40は、高ナット33に接合される。
アンカー鉄筋41の上端側には、雄ねじ部43が刻設されており、この雄ねじ部43を高ナット33の下端側に螺合することで、アンカー鉄筋41は、高ナット33に接合される。
以上より、高ナット33を介して、杭頭結合鉄筋40とアンカー鉄筋41とが接続される。
鋼管コンクリート杭接合構造1では、以下のように力が伝達する。
図4に示すように、杭頭結合鉄筋40に引抜き力Fが作用すると、座板30は、厚肉部31と薄肉部32の境界部分で構造的に分離される。
杭頭結合鉄筋40に作用する引抜き力Fが座板30を介して鋼管11に伝達されにくくなり、ほとんどの引抜き力Fは、アンカー鉄筋41を介してコンクリート体12に伝達され、さらに、コンクリート体12と鋼管11の付着力により鋼管11に伝達されるとともに、コンクリート体12が座板30の厚肉部31に係止することで鋼管11に伝達される。
したがって、コンクリート体12が厚肉部31に係止することによる支圧抵抗力をRc、コンクリート体12と鋼管11の付着による引抜き抵抗力をRf2とすると、F=Rc+Rf2となる(図4参照)。
コンクリート体12が座板30の厚肉部31に係止すると、この厚肉部31はコンクリート体12に押圧された片持ち梁となり、鋼管接合部30Aには、コンクリート体12に生じる支圧抵抗力の作用点から鋼管11までの距離をモーメントアームL2として、曲げモーメントM2が発生する。
具体的には、厚肉部31が負担する支圧抵抗力の合力作用点から鋼管までの距離をL2とすると、このL2をモーメントアームとして、厚肉部31と鋼管11との接続部には、曲げモーメントM2=Rc×L2が発生する。従来技術におけるRf1と本発明におけるRf2がほぼ等しいと仮定すると、Rc=Rtとなるが、本発明では、従来技術と比較して、モーメントアームが小さくなるので、結果的に、M2<M1となる。
なお、座板30の厚肉部31は、鋼管11の内壁面から内側に突出していればよく、この厚肉部31の突出寸法は特に限定されない。厚肉部31の突出寸法を大きくすると、曲げモーメントM2が大きくなり、逆に、厚肉部31の突出寸法を小さくすると、コンクリート体12により厚肉部31の下面に生じる単位面積当たりの支圧応力が大きくなる。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)従来に比べてモーメントアームが小さくなるから、厚肉部31と鋼管11との接続部に生じる曲げモーメントM2が小さくなる。よって、座板30の薄肉部32および鋼管11の板厚を薄くすることができ、鋼管コンクリート杭10の製作コストを低減できる。
〔第2実施形態〕
図5は、本発明の第2実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造1Aの座板50の拡大断面図である。
本実施形態では、座板50の構造が、第1実施形態と異なる。
座板50は、板厚が均一であり、座板50の下面のうち鋼管接合部30Aと鉄筋接合部30Bとの間には、溝51が形成される。この座板50の溝51が設けられた部分は、座板50の鋼管接合部30Aと鉄筋接合部30Bとの間の板厚が薄い脆弱部となる。
杭頭結合鉄筋40に引抜き力Fが作用すると、座板50は、溝51で構造的に分離され、座板50の溝51よりも外側つまり鋼管接合部30A側の部分が、片持ち梁としてコンクリート体12を支持することになる。
なお、溝51を座板50の下面に形成したが、これに限らず、座板50の上面に形成してもよい。また、溝51の深さは、できる限り深い方が効果的であるが、特に限定されない。
また、溝51の位置は、鋼管11の内壁面よりも内側であればよく、特に限定されない。この溝51の位置を内側寄りにするほど曲げモーメントM2が大きくなり、溝51の位置を外側寄りにするほど、コンクリート体12により座板30の溝51よりも鋼管接合部30A側の部分の下面に生じる単位面積当たりの支圧応力が大きくなる。
本実施形態によれば、上述の(1)と同様の効果がある。
図6は、本発明の第3実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造1Bの杭頭結合鉄筋40の上端部分の断面図である。
本実施形態では、杭頭結合鉄筋40の上端に定着板44を取り付けた点が、第2実施形態と異なる。
すなわち、定着板44は、拡径された定着板本体45と、この定着板本体45に形成された雌ねじ部46と、を備える。
杭頭結合鉄筋40の上端側に雄ねじ部47を刻設し、この雄ねじ部47を定着板44の雌ねじ部46に螺合することで、定着板44は、杭頭結合鉄筋40に取り付けられる。
本実施形態によれば、上述の(1)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(2)杭頭結合鉄筋40の上端に定着板44を取り付けたので、基礎20に杭頭結合鉄筋40をより強固に定着できる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る鋼管コンクリート杭接合構造1Cの座板30の断面図である。
本実施形態では、杭頭結合鉄筋40ではなく、パイルスタッド鉄筋48を設けた点が、第1実施形態と異なる。
座板30には、高ナット33に連通する貫通孔34が形成されておらず、座板30の上面でアンカー鉄筋41の直上の位置には、パイルスタッド鉄筋48がスタッド溶接されている。
なお、パイルスタッド鉄筋48の平面的な位置は、必ずしもアンカー鉄筋41の直上に限らない。
また、厚肉部31および薄肉部32を含む座板30を用いたが、これに限らず、第2実施形態のように、溝51を設けた板厚が均一な座板50を用いてもよい。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1、1A、1B、1C…鋼管コンクリート杭接合構造
10…鋼管コンクリート杭(SC杭)
11…鋼管
12…コンクリート体
13…接合部材
20…基礎
30…座板 30A…鋼管接合部 30B…鉄筋接合部
31…厚肉部
32…薄肉部(脆弱部)
33…高ナット
34…貫通孔
40…杭頭結合鉄筋
41…アンカー鉄筋
42…雄ねじ部 43…雄ねじ部
44…定着板 45…定着板本体 46…雌ねじ部 47…雄ねじ部
48…パイルスタッド鉄筋
50…座板
51…溝
60…空洞
100…従来の鋼管コンクリート杭接合構造
F…引抜力
M1…SC杭の鋼管と座板との接合部に生じる曲げモーメント(従来のSC杭接合構造)
M2…SC杭の鋼管と厚肉部との接合部に生じる曲げモーメント(本願発明)
Rf1…コンクリート体と鋼管の付着による引抜き抵抗力(従来のSC杭接合構造)
Rt…座板による引抜き抵抗力(従来のSC杭接合構造)
Rf2…コンクリート体と鋼管の付着による引抜き抵抗力(本願発明)
Rc…コンクリート体が厚肉部に係止することによる支圧抵抗力(本願発明)

Claims (3)

  1. 鋼管コンクリート杭と基礎との接合部の構造であって、
    前記基礎は、鉄筋コンクリート造であり、
    前記鋼管コンクリート杭は、筒状の鋼管と、当該鋼管の内部に打設されたコンクリート体と、前記鋼管の上端縁に設けられた環状の座板と、当該座板の上面に接合されて前記基礎に定着する鉄筋と、前記座板の下面に接合されて前記コンクリート体に定着する鉄筋と、を備え、
    前記座板は、前記鋼管の上端縁に接合されて当該鋼管の内部側に係合部を有する鋼管接合部と、前記鉄筋が接合される鉄筋接合部と、を有し、
    前記座板の前記鋼管接合部と前記鉄筋接合部との間に、脆弱部が設けられることを特徴とする鋼管コンクリート杭接合構造。
  2. 前記座板は、前記鋼管接合部を有する厚肉部と、当該厚肉部の内側に設けられて前記鉄筋接合部を有しかつ前記厚肉部よりも板厚が薄い薄肉部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の鋼管コンクリート杭接合構造。
  3. 前記脆弱部には、溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の鋼管コンクリート杭接合構造。
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