JP2016001779A - 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム - Google Patents

携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2016001779A
JP2016001779A JP2014120391A JP2014120391A JP2016001779A JP 2016001779 A JP2016001779 A JP 2016001779A JP 2014120391 A JP2014120391 A JP 2014120391A JP 2014120391 A JP2014120391 A JP 2014120391A JP 2016001779 A JP2016001779 A JP 2016001779A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information processing
processing apparatus
network
data
mobile terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014120391A
Other languages
English (en)
Inventor
中村 秀一
Shuichi Nakamura
秀一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014120391A priority Critical patent/JP2016001779A/ja
Priority to US14/710,803 priority patent/US20150365481A1/en
Publication of JP2016001779A publication Critical patent/JP2016001779A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W76/00Connection management
    • H04W76/10Connection setup
    • H04W76/15Setup of multiple wireless link connections
    • H04W76/16Involving different core network technologies, e.g. a packet-switched [PS] bearer in combination with a circuit-switched [CS] bearer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices
    • H04W88/06Terminal devices adapted for operation in multiple networks or having at least two operational modes, e.g. multi-mode terminals

Abstract

【課題】データの取得速度の低下を防ぐことができる携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システムを提供することを課題とする。【解決手段】情報処理装置からデータを取得する携帯端末であって、携帯端末と異なる第1ネットワークに接続された第1情報処理装置からデータを取得する場合に、携帯端末と同一の第2ネットワークに接続された第2情報処理装置を介して第1情報処理装置へ接続する第1回線、又は、第1回線よりも通信速度が低速な第3ネットワークを介して第1情報処理装置へ接続する第2回線、を接続先として選択する接続先切替え手段と、第1回線が接続先として選択された場合に、第1情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を第2情報処理装置に送信し、第1情報処理装置において実行されたデータ取得要求に対する処理結果を第2情報処理装置を介して受信する通信処理手段と、を有することにより上記課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システムに関する。
近年、ユーザはネットワークを介して通信可能な情報処理装置にデータを保存するようになった。ユーザは携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などの様々な携帯端末をネットワーク経由で情報処理装置と接続することで、情報処理装置に保存したデータを取得して携帯端末で閲覧できる。
例えばネットワークを介してデータを通信する情報通信装置、中継サーバおよびデータサーバを含むデータ通信システムにおいて、ネットワークを介したデータ通信の回数を低減し、ネットワークのトラフィック量を低減することは従来から知られていた(例えば特許文献1参照)。
ところで、携帯端末は情報処理装置と接続するネットワークの通信速度により、情報処理装置に保存したデータの取得速度に影響を受ける。したがって、携帯端末は通信速度が低速のネットワークで情報処理装置と接続した場合、データの取得速度が低下してしまうため、データ取得のパフォーマンスが低下してしまうという問題があった。
本発明の一実施形態は上記の点に鑑みなされたもので、データの取得速度の低下を防ぐことができる携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願請求項1は、情報処理装置からデータを取得する携帯端末であって、前記携帯端末と異なる第1のネットワークに接続された第1の情報処理装置からデータを取得する場合に、前記携帯端末と同一の第2のネットワークに接続された第2の情報処理装置を介して前記第1の情報処理装置へ接続する第1の回線、又は、前記第1の回線よりも通信速度が低速な第3のネットワークを介して前記第1の情報処理装置へ接続する第2の回線、を接続先として選択する接続先切替え手段と、前記第1の回線が接続先として選択された場合に、前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を前記第2の情報処理装置に送信し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第2の情報処理装置を介して受信する通信処理手段と、を有することを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、データの取得速度の低下を防ぐことができる。
本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。 本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る携帯端末の一例のハードウェア構成図である。 本実施形態に係る携帯端末の一例の処理ブロック図である。 本実施形態に係る情報処理装置の一例の処理ブロック図である。 携帯端末に表示される情報処理装置の登録画面の一例のイメージ図である。 携帯端末が情報処理装置からファイル一覧を取得する処理の一例のイメージ図である。 携帯端末が情報処理装置からファイル一覧を取得する処理の一例のシーケンス図である。 携帯端末において接続先を選択する処理の一例のフローチャートである。 パフォーマンス情報の一例の構成図である。
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る情報処理システムの一例の構成図である。図1に示した情報処理システム1は、携帯端末10a及び10b、情報処理装置12a及び12b、中継装置16が各種ネットワークを介して接続される構成である。なお、携帯端末10a及び10bの何れでもよい場合は単に携帯端末10と呼ぶことがある。また、情報処理装置12a及び12bの何れでもよい場合は単に情報処理装置12と呼ぶことがある。
中継装置16はインターネットやWAN(Wide Area Network)などのネットワークに接続されている。中継装置16は異なるLAN(Local Area Network)に接続された携帯端末10a、携帯端末10b、情報処理装置12a及び情報処理装置12bを繋ぐ中継の役割を担っている。
例えば図1の情報処理システム1は携帯端末10aと情報処理装置12aとが同じLAN−aに存在し、携帯端末10bと情報処理装置12bとが同じLAN−bに存在する例を示している。例えば携帯端末10aと情報処理装置12aとは情報処理装置12bと同じLAN−bに存在しない為、中継装置16を介して情報処理装置12bと接続する。
携帯端末10aと情報処理装置12aとは情報処理装置12bへの要求がある場合、中継装置16に自身(携帯端末10aや情報処理装置12a)を識別する情報(機器番号やネットワークアドレス、装置名等)と、要求と、情報処理装置12bを識別する情報(機器番号やネットワークアドレス、装置名等)とを送信する。中継装置16は受信した要求を、情報処理装置12bを識別する情報及び要求を送信した機器を識別する情報(ここでは携帯端末10aや情報処理装置12aを識別する情報)と関連付けてキューなどに蓄積しておく。情報処理装置12bは中継装置16が蓄積している要求と、要求を送信した機器を識別する情報とをポーリングにより取得する。情報処理装置12bは要求に応じた処理を実施し、要求を送信した機器を識別する情報とともに処理結果を中継装置16に送信する。中継装置16は受信した処理結果を、要求を送信した機器を識別する情報と関連付けて記憶しておき、要求を行った携帯端末10a又は情報処理装置12aは中継装置16に送信した要求に対する処理結果を中継装置16から取得できる。
情報処理装置12は例えばHTTP(S)リクエストなどの汎用プロトコルにより要求を受け付ける。情報処理装置12は受け付けた要求を処理して結果を出力する。情報処理装置12は中継装置16に所定間隔で接続し、自装置への要求が中継装置16に蓄積されているかを確認する。
自装置への要求が蓄積されていれば、中継装置16から要求を取得する。情報処理装置12はファイル形式変換、印刷、FAX、メール送信、他の電子機器(プロジェクタやMFP、クラウドボード)への処理命令(印刷命令、投影命令、表示命令)の送信などの取得した要求に応じた処理を実行し、処理結果や必要なデータを中継装置16に返信する。なお、情報処理装置12は、登録されている携帯端末10との通信を行うが、登録されていない携帯端末10との通信を行わない。
また、携帯端末10はユーザが操作する端末装置の一例である。携帯端末10は例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯電話などである。例えば携帯端末10は情報処理装置12が蓄積しているファイルの一覧やファイルの内容などを表示する。携帯端末10は情報処理装置12に対する設定変更も受け付けることができる。なお、携帯端末10から情報処理装置12に対する設定変更を受け付ける場合はユーザ権限を考慮して設定変更を受け付ける。
携帯端末10は情報処理装置12に自端末を登録できる。携帯端末10は自端末を登録した情報処理装置12と各種ネットワークを介して通信する。携帯端末10は複数の情報処理装置12に自端末を登録できる。なお、携帯端末10は自端末を登録した複数の情報処理装置12を優先度付きで管理できる。携帯端末10は最も優先度が高い情報処理装置12と自動で接続するようになっている。また、携帯端末10は、情報処理装置12に次端末を登録する際に、情報処理装置12から情報処理装置12を識別する情報を取得して記憶しておく。そのため、上述のように、登録した情報処理装置12に対して中継装置16を介して要求を送信することができるようになる。
図1では、携帯端末10が情報処理装置12と接続する場合、LAN−aやLAN−bを利用するLAN(ローカルエリアネットワーク)接続、又は、3Gや4Gなどの携帯事業主のデータ回線(携帯電話回線網)を利用するモバイル接続が可能である。なお、モバイル接続はLAN接続と比較して通信速度が低速である場合が多い。このように携帯端末10は2つの異なるネットワークに接続することができる。
さらに、携帯端末10は要求先の情報処理装置12とLAN接続できない場合であってもLAN接続可能な要求先以外の情報処理装置12があれば、その要求先以外の情報処理装置12を介して要求先の情報処理装置12と接続できる。
例えば図1の情報処理システム1の場合、携帯端末10aは要求先の情報処理装置12bとLAN接続できないが、情報処理装置12aとLAN接続可能であるため、情報処理装置12aを介して情報処理装置12bと接続できる。
なお、携帯端末10が要求先の情報処理装置12とモバイル接続するのか、要求先以外の情報処理装置12を介して要求先の情報処理装置12と接続するのかは、それぞれの回線の通信速度に基づき、後述のように判定する。
図1に示した情報処理システム1は一例であって、中継装置16を複数のコンピュータに分散して構成するようにしてもよい。また、図1では情報処理装置12が2台である例を示したが、3台以上であってもよい。また、図1では携帯端末10が2台である例を示したが、1台以上あればよい。さらに、図1に示した情報処理システム1は本実施形態の説明に必要な構成を示したものであり、他の構成を含んでいてもよい。このように図1の情報処理システム1は一例であって、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
情報処理装置12及び中継装置16は例えば図2に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。図2は本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
図2のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと呼ぶ)などがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
情報処理装置12及び中継装置16は、例えば図2に示すコンピュータ500のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。
<携帯端末>
図3は本実施形態に係る携帯端末の一例のハードウェア構成図である。図3の携帯端末10は、CPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
CPU601は携帯端末10全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ605は、CPU601の制御に従って被写体を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ606は地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等の記録メディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア607を着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するOS、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報等が記憶されている。本発明の実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションは、EEPROM604又は記録メディア607などに記憶されている。
また、CMOSセンサ605は光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子である。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
さらに、携帯端末10は音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はアクセスポイントとIEEE80411規格に準拠する無線LAN通信を行う。近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用した近距離無線通信(Bluetooth(登録商標)通信)を行う。
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、携帯端末10は、専用の電池618を備えている。携帯端末10は電池618によって駆動される。なお、音声入力部609は、音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は、音声を出力するスピーカが含まれている。
このように、本実施形態に係る携帯端末10は上記ハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
<ソフトウェア構成>
《携帯端末》
本実施形態に係る携帯端末10は例えば図4に示すように構成される。図4は本実施形態に係る携帯端末の一例の処理ブロック図である。携帯端末10はアプリケーションを実行することで、UI表示部21、デコード処理部22、接続先切替え部23、通信処理部24、ジョブ要求部25、パフォーマンス計測処理部26、情報処理装置登録処理部27及びデータ保存部28を実現している。
UI表示部21はユーザに表示するGUIを制御する処理部であり、携帯端末10のコンテンツや登録情報を表示する。ここでコンテンツとは、携帯端末10が保存しているドキュメントや情報処理装置12から取得したファイル一覧情報、ファイル等である。登録情報とは、認証情報、情報処理装置12への接続先情報、情報処理装置12への接続時に計測したパフォーマンス情報等である。
デコード処理部22は情報処理装置12のWebUIに表示された2次元バーコードなどの情報をデコードする処理を行う。2次元バーコードには、情報処理装置12へ接続するためのネットワーク情報や情報処理装置12を一意に識別するためのID情報(前述の情報処理装置12を識別する情報)等が含まれている。デコードした情報は接続先情報(登録情報)として管理される。
情報処理装置登録処理部27は、デコード処理部22が取得した情報を元に情報処理装置12との接続を確立し、接続に問題が無ければ、データ保存部28に必要な情報を登録する。情報処理装置12への接続は上記したLAN接続やモバイル接続について確認するものである。パフォーマンス計測処理部26は情報処理装置12との接続が確立した段階でダミーデータの送信トリガを情報処理装置12に通知し、ダミーデータを情報処理装置12から受信するまでの時間を計測する。
パフォーマンス計測処理部26はダミーデータを情報処理装置12から受信するまでの時間を、要求先の情報処理装置12とモバイル接続する回線及び要求先以外の情報処理装置12とLAN接続する回線のぞれぞれで計測する。パフォーマンス計測処理部26は計測した結果をパフォーマンス情報としてデータ保存部28に保存する。
パフォーマンス情報は要求先の情報処理装置12とのモバイル接続と、要求先以外の情報処理装置12とのLAN接続とを、携帯端末10において切り替えるときの比較データとして利用される。なお、通信に利用する回線の品質は常に変化、改善される可能性がある。例えば、携帯端末10の位置によって電波状況が変わることで、通信に利用する回線の品質が変化したり、通信会社との契約によって利用できる通信環境が変更されることにより通信に利用する回線の品質が改善または低下する事がある。
このため、パフォーマンス計測処理部26による計測は情報処理装置12への登録時だけでなく、情報処理装置12との通信時にも行い、データ保存部28のパフォーマンス情報を更新していく。
ジョブ要求部25は情報処理装置12からファイル一覧やファイル等を取得したい場合に要求メッセージを作成する。情報処理装置12のファイル一覧を取得する場合、ジョブ要求部25はファイル一覧取得要求のメッセージを作成し、通信処理部24を介して情報処理装置12に送信する。
接続先切替え部23は、要求先の情報処理装置12と接続する場合、LAN接続、モバイル接続又は要求先以外の情報処理装置12を介した接続、の何れかを接続先として選択する。
携帯端末10が要求先の情報処理装置12と同一のLANに接続可能である場合、接続先切替え部23は要求先の情報処理装置12とのLAN接続(直接接続)を選択する。携帯端末10が要求先の情報処理装置12と同一のLANに接続可能でない場合、接続先切替え部23は要求先以外の情報処理装置12と同一のLANに接続可能であるか否かを判定する。
要求先以外の情報処理装置12と同一のLANに接続可能でなければ、接続先切替え部23は要求先の情報処理装置12とのモバイル接続を選択する。要求先以外の情報処理装置12と同一のLANに接続可能であれば、接続先切替え部23は要求先以外の情報処理装置12を介した接続、及び、要求先の情報処理装置12とのモバイル接続のパフォーマンス情報を比較し、優位な接続先を選択する。
《情報処理装置》
本実施形態に係る情報処理装置12は例えば図5に示すように構成される。図5は本実施形態に係る情報処理装置の一例の処理ブロック図である。情報処理装置12はプログラムを実行することで、共通フレームワーク30、WebAPI処理部31、WebUI処理部32、中継装置処理部33、パフォーマンス計測処理部34、ドキュメント処理部35、設定情報管理部36、デバイス登録処理部37、リダイレクト処理部38、データ保存部39を実現している。
共通フレームワーク30は情報処理装置12内の複数あるソフトウェアが通信するための仕組みであり、要求やデータの送受信に用いられる。WebAPI処理部31はネットワークに接続された携帯端末10や電子機器(図示せず)からのWebAPIを介したHTTP(S)リクエストを制御する。
WebAPI(Application Programming Interface)は、携帯端末10や電子機器(MFPやプロジェクタ、クラウドボードなど)からの要求を受信するために設けられた予め定義されたインタフェースであり、例えば関数やクラス等により構成される。WebAPI処理部31は受信した要求を、要求元ごとにシリアライズした後に、共通フレームワーク30を介して各処理部へ送信する。
また、WebUI処理部32は情報処理装置12が持つWebサーバの表示内容を制御する。WebUI処理部32はユーザ毎に設定情報やファイル内容に応じた表示内容を構築する。中継装置処理部33は中継装置16に蓄積された要求があるかを所定期間ごとに監視している。中継装置16に蓄積された要求があれば、中継装置処理部33は中継装置16から要求を取得し、各処理部へ要求を送信する。また、中継装置処理部33は各処理部へ送信した要求に対する処理結果を各処理部から受信し、中継装置16に通知する。
パフォーマンス計測処理部34は登録されている携帯端末10との接続のパフォーマンスを計測し、その結果を携帯端末10の登録情報の一つとして管理する。パフォーマンス計測処理部34は携帯端末10とダミーデータの送受信を行い、データ送受信に係わるパフォーマンスを計測する。データ送受信に係わるパフォーマンスは携帯端末10から計測開始のトリガとしてダミーデータの送信トリガが情報処理装置12に送信され、携帯端末10が情報処理装置12からダミーデータを受信するまでの経過時間から計測できる。
ドキュメント処理部35は情報処理装置12に蓄積されたファイルを蓄積データとして管理する。蓄積データとはSMBを介してデータ保存部39に保存されたファイルや情報処理装置12が作成したファイルなどである。ドキュメント処理部35は蓄積データの管理の他、蓄積データのフォーマット変換も実施する。
蓄積データのフォーマット変換には画像フォーマットの変換、特定のアプリケーション形式からの変換等が含まれる。ドキュメント処理部35は、フォーマット変換された蓄積データも管理対象とする。
設定情報管理部36は、例えばアカウント情報、蓄積データ情報、ユーザ設定、システム設定、ワークフロー設定をデータ保存部39で設定情報として管理する。設定情報にはユーザの設定情報とシステムの設定情報とが含まれる。なお、アカウント情報は登録された携帯端末10を識別する情報や、携帯端末10それぞれを利用するユーザの識別情報(ユーザ名、ユーザ固有番号)、ユーザそれぞれの認証情報(IDとパスワード等)が含まれる。蓄積データ情報とは、情報処理装置12に蓄積された蓄積データそれぞれのデータ形式やデータ名、データ量、更新日時、変換されたデータ形式の種類、ユーザごと(或いは携帯端末ごと)のファイル閲覧日等が含まれる。ユーザ設定は上記のユーザそれぞれ固有の設定に関する情報等が含まれる。システムの設定情報は機器固有の情報、全ユーザ共通の設定などが含まれる。
デバイス登録処理部37は携帯端末10を登録するための処理部である。デバイス登録処理部37はWebUIを介して、デバイス登録に必要な情報を備えた2次元バーコードなどを表示する。携帯端末10は情報処理装置12のWebUIに表示された例えば2次元バーコードをカメラ機能で読み取り、その2次元バーコードをデコードすることで情報処理装置12へ接続するための情報を取得できる。
リダイレクト処理部38はLAN接続された携帯端末10から他の情報処理装置12宛の要求を受信した場合に、他の情報処理装置12宛の要求を他の情報処理装置12に対して転送する。
リダイレクト処理部38は携帯端末10からリダイレクト要求(転送要求)と共に、通信したい他の情報処理装置12の情報を受け取ることで、他の情報処理装置12宛の要求を他の情報処理装置12に対して転送できる。
このリダイレクト処理部38が利用されるケースは、携帯端末10の接続先切替え部23において優位な接続先として、要求先以外の情報処理装置12を介した接続が選択された場合となる。
<処理の詳細>
以下では、本実施形態に係る情報処理システム1の処理の詳細について説明する。
《情報処理装置の登録》
図6は携帯端末に表示される情報処理装置の登録画面の一例のイメージ図である。図6の登録画面は既に登録済みの情報処理装置12のリストが表示されている。なお、図6の登録画面は登録済みの情報処理装置12のそれぞれについて、接続可/接続不可の状態が表示されている。ユーザは図6の登録画面を参照することで、登録済みの情報処理装置12が接続可/接続不可の状態であることを把握できる。
また、図6の登録画面は登録済みの情報処理装置12のそれぞれについて、接続が可能であるWiFi(登録商標)などのLAN接続や3Gなどの携帯事業主のデータ回線を利用するモバイル接続が表示されている。
携帯端末10は例えばアプリケーションの起動時などに中継装置16と接続し、中継装置16とアクセスのある情報処理装置12を把握できる。つまり、携帯端末10は情報処理装置12の起動状態を把握できる。
携帯端末10は中継装置16との接続時に、携帯端末10に登録済みの情報処理装置12のリストを送信し、その時点でアクセス可能な情報処理装置12のリストを中継装置16から受信する。中継装置16から受信した情報処理装置12のリストは、携帯端末10からモバイル接続できる情報処理装置12のリストとなる。
また、携帯端末10はネットワーク状態(主にLAN接続)に変化があった場合、同一ネットワーク内の情報処理装置12を検索する。検索はUPnP(Universal Plug and Play)などの汎用プロトコルによる機器検索を用いることができる。
なお、情報処理装置12は電源がOFFされている場合も想定されるが、情報処理装置12の機能として電源がONされた時にUPnPなどの汎用プロトコルで起動通知する機能も備えている。したがって、情報処理装置12は携帯端末10が検索を開始した時点で必ずしも電源がONされていなくてもよい。
同一ネットワーク内で起動確認が取れ、且つ、携帯端末10に登録済みの情報処理装置12のリストは、携帯端末10からLAN接続(直接接続)又は要求先以外の情報処理装置12を介して接続できる情報処理装置12のリストとなる。
図6の登録画面では、モバイル接続、LAN接続又は要求先以外の情報処理装置12を介した接続の何れか一つでも接続可能な場合に接続可が表示されると共に、WiFi(登録商標)や3Gなどの利用可能な回線が表示される。図6の登録画面では接続不可な情報処理装置12がグレーアウトされ、接続不可と表示されると共に、最後に接続した回線が表示される。
携帯端末10の登録画面では優先接続先の情報処理装置12を設定できる。優先接続先の情報処理装置12とは携帯端末10においてファイル一覧を表示する際、デフォルトで選択される情報処理装置12である。図6の登録画面では「装置A」で識別される情報処理装置12が優先接続先となる。優先接続先の情報処理装置12はユーザがファイル一覧の取得操作を行った場合に自動で接続される情報処理装置12となる。
図6の登録画面には優先接続先の情報処理装置12以外にも、2番以降の番号が付けられた情報処理装置12が表示されている。なお、図6の登録画面では番号の小さい情報処理装置12の優先度が高い例を示している。このように、図6の登録画面では左側の番号が情報処理装置12の優先度を示している。
なお、携帯端末10は優先接続先の情報処理装置12とモバイル接続できる場合でも他の情報処理装置12とLAN接続できる場合に、最も優先度の高い情報処理装置12とLAN接続を行う。
このように、本実施形態の携帯端末10は優先接続先の情報処理装置12とモバイル接続可能であり、かつ、他の情報処理装置12とLAN接続可能である場合に、他の情報処理装置12を介して優先接続先の情報処理装置12と通信できる。
《ファイル一覧の取得》
図7は携帯端末が情報処理装置からファイル一覧を取得する処理の一例のイメージ図である。図7では携帯端末10aがLAN−aからLAN―bのネットワーク環境に移動したあと、情報処理装置12bを介して情報処理装置12aからファイル一覧を取得する例を示している。
図7において、携帯端末10aは情報処理装置12aとLAN接続可能であり、情報処理装置12bとLAN接続可能である。なお、携帯端末10aと、情報処理装置12a及び12bとは、互いに登録済みである。携帯端末10は優先接続先として情報処理装置12aが登録されており、また、優先接続先の次に高い優先度で情報処理装置12bがLAN接続可能に登録されている。
携帯端末10aは移動により情報処理装置12bと同一のLAN−bのネットワーク環境に入ると、LAN−bに存在する情報処理装置12bを検索し、情報処理装置12bと接続可能であることを把握する。
携帯端末10aはデータ保存部28にパフォーマンス情報が保存されているため、情報処理装置12aとのモバイル接続の通信速度と、情報処理装置12bとのLAN接続の通信速度とを比較し、優位な接続先を選択する。例えば携帯端末10aは情報処理装置12bとのLAN接続の通信速度の方が高速であれば、情報処理装置12bとのLAN接続を選択する。ここでは情報処理装置12bとのLAN接続が選択されたものとして説明を続ける。
携帯端末10aは情報処理装置12aのファイル一覧を取得するため、LAN接続を利用してファイル一覧取得要求、リダイレクト要求と共に、情報処理装置12aの情報を情報処理装置12bに送信する。なお、情報処理装置12aの情報とは、情報処理装置12aのネットワークアドレスや装置を一意に特定するためのIDなどを含んでいる。
情報処理装置12bは携帯端末10aからリダイレクト要求を受け取ると、ファイル一覧取得要求を情報処理装置12aへのファイル一覧取得要求に変換し、中継装置16を介して情報処理装置12aに送信する。情報処理装置12aは情報処理装置12aからリダイレクトされた(転送された)ファイル一覧取得要求を受信すると、ファイル一覧取得要求の処理を実施し、処理結果を要求元である情報処理装置12bに返す。
情報処理装置12bはファイル一覧取得要求の処理結果を受け取ると、情報処理装置12aのファイル一覧のキャッシュデータとして情報処理装置12bのデータ保存部39に保存しておく。キャッシュデータはドキュメント処理部35が管理する。また、情報処理装置12bはコンテンツデータ取得要求に対してもファイル一覧取得要求と同様な処理を行う。なお、データ保存部39はキャッシュデータを所定期間保存しておく。
所定期間とは、例えば、最初のファイル一覧取得要求を情報処理装置12bが受信してから一定時間経過後、携帯端末10aから情報処理装置12bを介して情報処理装置12aに対して要求を送信した最後の時間から一定時間経過後、情報処理装置12bと携帯端末10aとの接続(LAN−bを介した接続)が切断されてから一定時間経過後、等が考えられる。
情報処理装置12bはキャッシュデータをデータ保存部39に保存する一方、情報処理装置12aのファイル一覧取得要求の処理結果として情報処理装置12aのファイル一覧を携帯端末10aに返す。
携帯端末10aから再度同じ要求(情報処理装置12aのファイル一覧取得要求)が送信された場合、情報処理装置12bはデータ保存部39にキャッシュデータとして保存されている情報処理装置12aのファイル一覧を携帯端末10aに返す。このため、本実施形態の情報処理システム1では要求される頻度の多い処理に関してキャッシュヒット率が向上し、より高速化が望める。
なお、携帯端末10aは同一のネットワーク環境に情報処理装置12が存在しなければ3Gなどの携帯事業主のデータ回線を利用するモバイル接続により情報処理装置12aと通信を行う。
また、情報処理装置12bは、取得したファイル一覧を携帯端末10aに送信したあと、自動的に情報処理装置12aからファイル自体を取得するようにしても良い。情報処理装置12bは、キャッシュデータとして記憶したファイル一覧の情報に基づいて、情報処理装置12aに記憶された各ファイル(ファイル1、ファイル2、ファイル3・・・)の取得要求を情報処理装置12aに送信する。そして情報処理装置12bは送信したファイルの取得要求に応じて情報処理装置12aから受信したファイルをキャッシュデータとしてデータ保存部39に記憶しておく。
これにより、ファイル一覧を取得した携帯端末10aから「ファイル1」の取得要求が情報処理装置12bに送信されたとき、情報処理装置12bはキャッシュデータとしてデータ保存部39に保存した「ファイル1」を携帯端末10aに送信する。
このような構成とすることで、情報処理装置12bが、携帯端末10aからファイルの取得要求に応じて逐次、情報処理装置12aにファイル取得要求を送信するよりも早く携帯端末10aにファイルを送信することができる。
また、例えばユーザAフォルダが携帯端末10a(或いは携帯端末10aを使用するユーザ)のみファイルの閲覧・取得が可能なフォルダ、AllUsersフォルダが携帯端末10a及び10bがファイルの閲覧・取得ができるフォルダとする。このとき、携帯端末10aが「情報処理装置12aのユーザAフォルダに記憶された「ファイル1」を、情報処理装置12bのAllUsersフォルダに移動する」という処理を実行したとする。すると、既に情報処理装置12bに「ファイル1」が記憶されているため、「ファイル1」の移動を素早く行うことができる。そのため、携帯端末10bと携帯端末10aとでファイルの共有を素早く行うことができる。
また、情報処理装置12bから情報処理装置12aに自動的に送信するファイルの取得要求の順番は、例えば情報処理装置12aに記憶された携帯端末10aからのファイル閲覧日が新しいファイルから順番に取得したり、ファイルの更新日順、名前順等が考えられる。
図7に示した処理は例えば図8に示すような手順で行われる。図8は携帯端末が情報処理装置からファイル一覧を取得する処理の一例のシーケンス図である。なお、図8のシーケンス図は情報処理装置12bとのLAN接続が選択されたあとの処理を示している。
ステップS11において携帯端末10aは情報処理装置12aのファイル一覧を取得するため、LAN接続を利用してファイル一覧取得要求、リダイレクト要求と共に、情報処理装置12aの情報を情報処理装置12bに送信する。
情報処理装置12bのWebAPI処理部31bは携帯端末10aからのファイル一覧取得要求、リダイレクト要求と共に、情報処理装置12aの情報を受信する。ステップS12においてWebAPI処理部31bはリダイレクト要求か否かを判定する。ここでは携帯端末10aからリダイレクト要求を受信しているため、リダイレクト要求であると判定する。
ステップS13において、WebAPI処理部31bはリダイレクト処理部38bに情報処理装置12aのファイル一覧取得要求を行う。ステップS14において、リダイレクト処理部38bは情報処理装置12aのファイル一覧がキャッシュデータとしてデータ保存部39に保存されているか否かをドキュメント処理部35bに判定させる。ドキュメント処理部35bは、情報処理装置12aのファイル一覧がキャッシュデータとしてデータ保存部39に保存されているか否かのキャッシュ有無チェックの結果(有り/無し)をリダイレクト処理部38bに返信する。
図8のシーケンス図はキャッシュ有無チェックの結果が無しの場合を一例として示したものである。なお、キャッシュ有無チェックの結果が有りの場合は、データ保存部39bにキャッシュデータとして保存されている情報処理装置12aのファイル一覧を携帯端末10aに返す。
ステップS15において、リダイレクト処理部38bは携帯端末10aからのファイル一覧取得要求を情報処理装置12aへのファイル一覧取得要求に変換し、中継装置16に送信する。中継装置16は受信した情報処理装置12aへのファイル一覧取得要求を蓄積する。
ステップS16において、情報処理装置12aの中継装置処理部33aは中継装置16が蓄積している情報処理装置12aへのファイル一覧取得要求を例えばポーリングにより取得する。
ステップS17において、中継装置処理部33aは中継装置16から取得した情報処理装置12aへのファイル一覧取得要求をWebAPI処理部31aに送信する。WebAPI処理部31aはステップS18において、リダイレクト要求か否かを判定する。ここでは中継装置16からリダイレクト要求を受信していないため、リダイレクト要求でないと判定する。ステップS19において、WebAPI処理部31aはファイル一覧取得をドキュメント処理部35aに要求する。
ステップS20において、ドキュメント処理部35aはファイル一覧取得に必要な処理を行う。なお、ステップS21に示すように、情報処理装置12aのファイル一覧取得要求を行った携帯端末10aは情報処理装置12bのWebAPI処理部31bに処理結果が返されるまで監視する。
ステップS22において、情報処理装置12aの中継装置処理部33aはデータ保存部39aに蓄積された蓄積データの一覧を、情報処理装置12aのファイル一覧取得要求に対する処理結果として中継装置16に返す。中継装置16は情報処理装置12aから受信した処理結果を蓄積する。
ステップS23において、情報処理装置12bの中継装置処理部33bは中継装置16が蓄積している処理結果を例えばポーリングにより取得する。ステップS24において中継装置処理部33bは中継装置16から取得した処理結果をWebAPI処理部31bに送信する。
ステップS25においてWebAPI処理部31bはリダイレクト処理部38bに処理結果を通知する。ステップS26において、リダイレクト処理部38bは通知された処理結果に基づき、情報処理装置12aのファイル一覧をキャッシュデータとしてデータ保存部39に蓄積させる処理をドキュメント処理部35bに行わせる。
ステップS27において、リダイレクト処理部38bはドキュメント処理部35bから情報処理装置12aのファイル一覧を取得し、WebAPI処理部31bに返す。情報処理装置12bのWebAPI処理部31bに処理結果が返されたあと、携帯端末10aはステップS28において、情報処理装置12bのWebAPI処理部31bから処理結果として情報処理装置12aのファイル一覧を取得できる。
図9は携帯端末において接続先を選択する処理の一例のフローチャートである。接続先切替え部23はステップS41において、データ保存部28に保存されている図10に示すようなパフォーマンス情報から最も通信速度が高速の機器(情報処理装置12)を特定する。図10はパフォーマンス情報の一例の構成図である。
図10のパフォーマンス情報は機器ごとに、接続優先度(優先度)と、接続先の通信速度とが登録されている。例えば図10のパフォーマンス情報の場合、接続先切替え部23はステップS41において、最も通信速度が高速の機器として「装置B」を選択する。
ステップS42において、接続先切替え部23は要求先の機器と、ステップS41で選択した最も通信速度が高速の機器「装置B」とが同一であるか否かを判定する。要求先の機器と最も通信速度が高速の機器「装置B」とが同一であれば、接続先切替え部23はステップS43に進み、要求先の機器「装置B」に直接、要求を送信する。
一方、要求先の機器と最も通信速度が高速の機器「装置B」とが同一でなければ、接続先切替え部23はステップS44に進む。接続先切替え部23は、最も通信速度が高速の機器「装置B」から要求先の機器へのリダイレクト要求と共に、最も通信速度が高速の機器「装置B」に要求を送信する。
ステップS43又はS44に続いてステップS45に進み、パフォーマンス計測処理部26は通信速度の計測を開始する。ステップS46に進み、ジョブ要求部25は処理結果を要求先の機器から取得する。ステップS47に進み、パフォーマンス計測処理部26は通信速度の計測を終了する。ステップS48において、パフォーマンス計測処理部26は計測した結果である通信速度で、図10に示すようなパフォーマンス情報の通信速度を再登録(更新)する。
本実施形態に係る情報処理システム1の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々なシステム構成例があることは言うまでもない。
<まとめ>
例えば本実施形態に係る情報処理システム1では、異なるLAN−a、LAN−bが構築された拠点A、Bにそれぞれ情報処理装置12a、12bが存在する。本実施形態に係る情報処理システム1は拠点Bに存在する携帯端末10が情報処理装置12bを介して拠点Aに存在する情報処理装置12aのデータを取得する。
拠点Bに存在する携帯端末10は、情報処理装置12bを介することで、異なる拠点Aに存在する情報処理装置12aにLAN接続を利用して接続できるので、モバイル接続よりも高速回線によるパフォーマンス向上を期待できる。
通常、遠隔地にある情報処理装置12から携帯端末10にデータを取得する場合は携帯事業主のデータ回線(3G/4Gなど)を利用するため、LAN回線を利用する場合に比べてデータ取得のパフォーマンスが低下してしまう。そこで、本実施形態の情報処理システム1では携帯端末10と同一ネットワークにある情報処理装置12を介して要求先の情報処理装置12とLAN接続することで、モバイル回線を利用する場合に比べてデータ取得のパフォーマンスを向上させる。
また、本実施形態の情報処理システム1は携帯端末10において、拠点Aの情報処理装置12aのデータを取得する場合と拠点Bの情報処理装置12bのデータを取得する場合とで同じ操作性を与えることでユーザビリティを向上させる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。なお、接続先切替え部23は特許請求の範囲に記載した接続先切替え手段の一例である。通信処理部24は通信処理手段の一例である。パフォーマンス計測処理部26は計測処理手段の一例である。リダイレクト処理部38は転送処理手段の一例である。
1 情報処理システム
10、10a、10b 携帯端末
12、12a、12b 情報処理装置
16 中継装置
21 UI表示部
22 デコード処理部
23 接続先切替え部
24 通信処理部
25 ジョブ要求部
26 パフォーマンス計測処理部
27 情報処理装置登録処理部
28 データ保存部
30 共通フレームワーク
31 WebAPI処理部
32 WebUI処理部
33 中継装置処理部
34 パフォーマンス計測処理部
35 ドキュメント処理部
36 設定情報管理部
37 デバイス登録処理部
38 リダイレクト処理部
39 データ保存部
500 コンピュータ
501 入力装置
502 表示装置
503 外部I/F
503a 記録媒体
504 RAM
505 ROM
506 CPU
507 通信I/F
508 HDD
601 CPU
602 ROM
603 RAM
604 EEPROM
605 CMOSセンサ
606 加速度・方位センサ
607 記録メディア
608 メディアドライブ
609 音声入力部
610 音声出力部
611 アンテナ
612 通信部
613 無線LAN通信部
614 近距離無線通信用アンテナ
615 近距離無線通信部
616 ディスプレイ
617 タッチパネル
618 電池
619 バスライン
B バス
特開2013−254404号公報

Claims (8)

  1. 情報処理装置からデータを取得する携帯端末であって、
    前記携帯端末と異なる第1のネットワークに接続された第1の情報処理装置からデータを取得する場合に、前記携帯端末と同一の第2のネットワークに接続された第2の情報処理装置を介して前記第1の情報処理装置へ接続する第1の回線、又は、前記第1の回線よりも通信速度が低速な第3のネットワークを介して前記第1の情報処理装置へ接続する第2の回線、を接続先として選択する接続先切替え手段と、
    前記第1の回線が接続先として選択された場合に、前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を前記第2の情報処理装置に送信し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第2の情報処理装置を介して受信する通信処理手段と、
    を有する携帯端末。
  2. 前記接続先切替え手段は、前記第1の回線及び前記第2の回線の通信速度を比較し、通信速度が高速な方を接続先として選択すること
    を特徴とする請求項1記載の携帯端末。
  3. 前記第1の回線及び前記第2の回線の通信速度を計測し、データ保存手段に保存する計測処理手段、を更に有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末。
  4. 前記第1のネットワーク及び前記第2のネットワークはローカルエリアネットワークであり、前記第3のネットワークは携帯電話回線網であること
    を特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の携帯端末。
  5. 情報処理装置からデータを取得する携帯端末が実行するデータ取得方法であって、
    前記携帯端末と異なる第1のネットワークに接続された第1の情報処理装置からデータを取得する場合に、前記携帯端末と同一の第2のネットワークに接続された第2の情報処理装置を介して前記第1の情報処理装置へ接続する第1の回線、又は、前記第1の回線よりも通信速度が低速な第3のネットワークを介して前記第1の情報処理装置へ接続する第2の回線、を接続先として選択する接続先切替えステップと、
    前記第1の回線が接続先として選択された場合に、前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を前記第2の情報処理装置に送信し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第2の情報処理装置を介して受信する通信処理ステップと、
    を有するデータ取得方法。
  6. 情報処理装置からデータを取得する携帯端末を、
    前記携帯端末と異なる第1のネットワークに接続された第1の情報処理装置からデータを取得する場合に、前記携帯端末と同一の第2のネットワークに接続された第2の情報処理装置を介して前記第1の情報処理装置へ接続する第1の回線、又は、前記第1の回線よりも通信速度が低速な第3のネットワークを介して前記第1の情報処理装置へ接続する第2の回線、を接続先として選択する接続先切替え手段、
    前記第1の回線が接続先として選択された場合に、前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を前記第2の情報処理装置に送信し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第2の情報処理装置を介して受信する通信処理手段、
    として機能させるためのプログラム。
  7. 複数の情報処理装置と、前記情報処理装置からデータを取得する携帯端末とを有する情報処理システムであって、
    前記携帯端末は、
    前記携帯端末と異なる第1のネットワークに接続された第1の情報処理装置からデータを取得する場合に、前記携帯端末と同一の第2のネットワークに接続された第2の情報処理装置を介して前記第1の情報処理装置へ接続する第1の回線、又は、前記第1の回線よりも通信速度が低速な第3のネットワークを介して前記第1の情報処理装置へ接続する第2の回線、を接続先として選択する接続先切替え手段と、
    前記第1の回線が接続先として選択された場合に、前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を前記第2の情報処理装置に送信し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第2の情報処理装置を介して受信する通信処理手段と、
    を有し、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記携帯端末から前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を受信した場合に、前記データ取得要求を前記第2の情報処理装置に転送し、前記第1の情報処理装置において実行された前記データ取得要求に対する処理結果を前記第1の情報処理装置から受信して前記携帯端末に転送する転送処理手段、
    を有する情報処理システム。
  8. 前記転送処理手段は、前記第1の情報処理装置から受信した前記データ取得要求に対する処理結果をデータ保存手段に保存しておき、前記携帯端末から前記第1の情報処理装置への転送要求を含むデータ取得要求を受信した場合に、前記データ保存手段に前記携帯端末から受信した前記データ取得要求に対する処理結果が保存されていれば、前記データ保存手段に保存されている前記データ取得要求に対する処理結果を前記携帯端末に転送すること
    を特徴とする請求項7記載の情報処理システム。
JP2014120391A 2014-06-11 2014-06-11 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム Pending JP2016001779A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120391A JP2016001779A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム
US14/710,803 US20150365481A1 (en) 2014-06-11 2015-05-13 Mobile terminal and information processing system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014120391A JP2016001779A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016001779A true JP2016001779A (ja) 2016-01-07

Family

ID=54837186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014120391A Pending JP2016001779A (ja) 2014-06-11 2014-06-11 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20150365481A1 (ja)
JP (1) JP2016001779A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10491763B2 (en) 2016-09-16 2019-11-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus configured to partition menu information transmitted from a main device to a control device, control device, and screen display method of performing same
EP4011502A1 (en) 2020-12-14 2022-06-15 Woorikids+, Inc. Stamp type fluid discharge apparatus

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017049900A (ja) 2015-09-03 2017-03-09 株式会社リコー 情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
US9891870B2 (en) 2015-09-03 2018-02-13 Ricoh Company, Ltd. Information processing apparatus, information processing method, recording medium, and information processing system
JP6822262B2 (ja) * 2017-03-24 2021-01-27 富士ゼロックス株式会社 中継装置、接続情報管理システムおよびプログラム
CN110809031A (zh) * 2019-10-22 2020-02-18 合肥名阳信息技术有限公司 一种电脑传输文件至手机的方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004274324A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ntt Comware Corp 通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラム
JP2005184649A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Cable Ltd 無線lanアクセスポイント
JP2008182646A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Softbank Mobile Corp 移動体通信端末及びサーバ
JP2013211632A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Ind Ltd 携帯通信端末、通信プログラム、及び情報通信システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6879584B2 (en) * 2001-01-31 2005-04-12 Motorola, Inc. Communication services through multiple service providers
US20020156896A1 (en) * 2001-02-09 2002-10-24 Peter Lin System and method for providing a gateway between mobile two-way messaging devices and remote computer networks
US20030149581A1 (en) * 2002-08-28 2003-08-07 Imran Chaudhri Method and system for providing intelligent network content delivery
ATE427012T1 (de) * 2004-01-12 2009-04-15 Research In Motion Ltd Informationsbereitstellung uber die unterstutzung eines dienstes in der bevorzugten roaming-liste eines mobilfunkgerates und auswahl/erfassung von netzwerken, die diesen dienst unterstutzen
US7412447B2 (en) * 2004-03-01 2008-08-12 Fuji Xerox Co., Ltd. Remote file management using shared credentials for remote clients outside firewall

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004274324A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Ntt Comware Corp 通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラム
JP2005184649A (ja) * 2003-12-22 2005-07-07 Hitachi Cable Ltd 無線lanアクセスポイント
JP2008182646A (ja) * 2007-01-26 2008-08-07 Softbank Mobile Corp 移動体通信端末及びサーバ
JP2013211632A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Brother Ind Ltd 携帯通信端末、通信プログラム、及び情報通信システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10491763B2 (en) 2016-09-16 2019-11-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus configured to partition menu information transmitted from a main device to a control device, control device, and screen display method of performing same
EP4011502A1 (en) 2020-12-14 2022-06-15 Woorikids+, Inc. Stamp type fluid discharge apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US20150365481A1 (en) 2015-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6197735B2 (ja) サービス提供システム及びサービス提供方法
JP2016001779A (ja) 携帯端末、データ取得方法、プログラム及び情報処理システム
JP6123732B2 (ja) 連携処理システム及び連携処理方法
US20150281876A1 (en) Information-processing apparatus, control method of information-processing apparatus, program, recording medium, portable terminal, and information-processing system
JP2016139200A (ja) 操作端末、プログラム及び情報処理システム
JP6427950B2 (ja) 端末装置、プログラム、機能呼び出し方法及び情報処理システム
JP6451337B2 (ja) 情報処理システム及び通信方法
US10171464B2 (en) Data process apparatus, data sharing method, and data process system
JP6442940B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、機器制御方法及びプログラム
JP6451150B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、機器制御方法及びプログラム
JP6601540B2 (ja) 連携処理システム及び連携処理方法
JP6578701B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、端末装置及びプログラム
JP5707366B2 (ja) Usb端末の制御方法及びこれを実行する装置
JP6443514B2 (ja) サービス提供システム、サービス提供方法及び情報処理装置
US9913078B2 (en) Information processing system, information processing apparatus, data acquisition method, and program
JP6446952B2 (ja) 情報処理システム、情報蓄積装置及びプログラム
JP6551058B2 (ja) 情報処理システム、情報処理装置、データ取得方法及びプログラム
JP6191175B2 (ja) ネットワークシステム、中継制御装置、通信制御方法及びプログラム
JP2016115200A (ja) 情報処理システム、情報処理装置及びプログラム
JP2016143128A (ja) 印刷システム
JP2021196906A (ja) 情報処理装置、その制御方法、並びにプログラム
JP2016066347A (ja) 端末装置、操作指定方法、プログラム及び情報処理システム
JP2017038219A (ja) 通信システム、仲介機及びプログラム
JP2017156962A (ja) 出力制御装置、及び制御方法
JP2014150390A (ja) 電子機器、システム、および管理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180619

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180813

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181030