JP2004274324A - 通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信において、状況に応じて使用する通信種別の動的な選択を最適化することができる通信種別選択装置を提供する。
【解決手段】通信可能な無線通信種別(通信網A101、通信網B102)を動的に把握するための過程(S1)と、上記過程(S1)で把握した通信可能な複数の無線通信種別(通信網A101、通信網B102)のなかから、ユーザ1が指定した通信条件に見合う無線通信種別を選択する過程(S5B)と、その通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、その通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える過程(S5B)とを実行する通信種別選択装置である。
【選択図】 図2
【解決手段】通信可能な無線通信種別(通信網A101、通信網B102)を動的に把握するための過程(S1)と、上記過程(S1)で把握した通信可能な複数の無線通信種別(通信網A101、通信網B102)のなかから、ユーザ1が指定した通信条件に見合う無線通信種別を選択する過程(S5B)と、その通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、その通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える過程(S5B)とを実行する通信種別選択装置である。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線通信の種別を選択的に使用する際に用いて好適な通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、通信開始のネゴシエーションの際、ユーザが明示的に無線通信の種類を選択する必要があった。これに対して、通信料金や送受信するコンテンツ毎に無線通信の種類を自動で切り替える手段を備えた通信装置が提案されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−327463号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−271865号公報(第7−8頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の通信形態では、以下のような問題点があった。例えば、1)動画をストリーミングしてみると、現在の無線通信では通信速度が充分ではなく、滑らかな動画像で楽しめることができなかったり、2)大きいサイズのコンテンツを受信したら、高い通信料金がかかってしまったりという問題点があった。
【0005】
上記の問題回避のためには、ユーザが、現在使用している無線通信から所定の条件で通信が可能な無線通信媒体に切り替える必要があった。しかし、出先などのモバイル環境の場合、ユーザが移動を行うと、通信可能な通信種別は刻々と変化するので、現在どの無線通信が可能かをユーザ側で把握するのは困難である。そのような状態で上記問題を回避しようとすると、ユーザが全ての無線通信装置を試した上で(通信が可能かを確認した上で)、その中から条件に見合ったものを選択する必要があった。
【0006】
一方、特許文献1や特許文献2に記載の従来の技術では、通信媒体の選択を自動的に行うことができる。しかしながら、通信の開始時にのみ無線通信媒体の切り替えが行われるため、通信状態が動的に変化するような場合に対しては十分に対応できないことがあるという課題があった。
【0007】
なお、従来の固定電話では、ダイヤルする電話番号に応じて、一番料金が安い電話会社を選択するLCR機能(最低料金回線選択機能)があるが、これは予め登録された電話会社の中から条件に見合うものを選択するものであり(静的)、動的な変化に対応できるものではない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線通信において、状況に応じて使用する通信種別の動的な選択を最適化することができる通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択手段と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に新たな無線通信種別が通信可能状態となりその無線通信種別が該所定の通信条件により適している場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に料金情報の更新があり他の無線通信種別が該所定の通信条件により適していることとなった場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記通信可否状態動的把握手段が、各無線通信種別によって定期的に通知される1又は複数の報知情報に基づいて各無線通信種別の通信可否を把握することを特徴とする。請求項5記載の発明は、前記通信種別選択手段が、各無線通信種別の通信速度の測定結果及び料金情報に基づいて、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択することを特徴とする。請求項6記載の発明は、前記各無線通信種別の通信速度の測定結果が所定の情報の送信及び受信に要した時間に応じて得られるものであって、該所定の情報の受信信号に前記料金情報の更新を示す情報が含まれていることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程とを含むことを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程とをハードウェアによって実行させるための記述を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の通信種別選択装置の一実施の形態を示すシステム図である。本実施の形態では通信種別選択装置が、モバイル端末10に接続されたカードタイプの通信装置20として構成されている。
【0016】
図1において、モバイル端末10は、ノート型のパーソナルコンピュータやPDA(個人用携帯情報端末)など、持ち運び可能な情報端末装置全般を指す。複数の通信網A101、通信網B102、通信網n103、…は、無線通信を介して通信サービスを提供するネットワークである。通信網A101、通信網B102、…は、互いに異なる無線通信規格A、無線通信規格B、…によるサービスを提供する。無線通信規格A、無線通信規格B等の無線通信の規格(あるいは無線通信種別)としては、例えば、携帯電話、PHS(ピイエッチエス;KDDI株式会社の登録商標)、無線LAN(無線ローカルエリアネットワーク)、FWA(Fixed Wireless Access)、Bluetooth(ブルートゥース;米国ザ・ブルートゥース・エスアイジー・インコーポレーテッドの登録商標)、赤外線などがある。なお、本願において、通信種別とは、通信キャリア、通信網、通信媒体、通信規格等の通信の種類による区別(それが同一である場合に通信が可能となる通信の形態による区別)を意味する。
【0017】
また、複数の通信網A101、通信網B102、…には、1または複数の基地局101a、102a、…がそれぞれ設けられている。また、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…から直接または他の有線もしくは無線通信網を介して接続可能な形態で、料金情報管理サーバ201および通信速度測定サーバ202が設けられている。
【0018】
モバイル端末10では、所定のOS(オペレーティングシステム)11上で、ミドルウェア12を介して、アプリケーションソフトウェア(APL)13が実行される。通信装置20に対してのインターフェースとなる接続IF(接続インターフェース)は、OS11によって制御される。
【0019】
通信装置20は、カードタイプの無線装置やPC(パーソナルコンピュータ)内蔵型のモデム装置等の通信装置全般を指す。この通信装置20は、通信部21と、通信種別選択制御部22と、接続IF(通信インターフェース)23とから構成されている。
【0020】
通信部21は、無線データ通信を行うためのハードウェアを有して構成されている。通信部21は、データ通信の際に、例えば、通信種別選択制御部22からの通信要求指示に従って無線を介して通信網A101、通信網B102、通信網n103、…内に設けられている基地局101a、102a、…との間で通信を行う。通信部21は、基地局101a、102a等から通知される報知情報を受信する。そして、通信部21は、報知情報によって通信可否情報を検知し、通信種別選択制御部22に通知する。
【0021】
なお、図1は、一つの通信部21で複数の無線通信規格に対応する例を示している。ただし、通信技術の違いや電波干渉などの理由によって一つの通信部21で複数の無線通信を扱えない場合は、物理的に通信種別毎に通信部を分けて(例えば通信網Aに対応する通信部A、通信網Bに対応する通信部Bに分けて)、通信装置20内に具備するものとする。
【0022】
通信種別選択制御部22は、複数の通信網に関する所定の情報を記憶する記憶手段22aを有するとともに、通信部21を制御するための制御手段を有して構成されている。通信種別選択制御部22は、通信部21から通知される通信可否情報を取得し、状態変化(圏内→圏外、圏外→圏内))を検知し、現在どの通信種別が通信可能なのかを把握する。通信種別選択制御部22は、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…の料金情報と通信速度情報を記憶手段22aに保持する。通信種別選択制御部22は、ユーザ1(モバイル端末10)から指示された要求条件(例:速度優先、料金優先など)に応じて、現在通信可能な通信種別の中から条件に見合った最適なものを選択する。
【0023】
接続IF(インターフェース)23は、通信装置20とモバイル端末10を接続するインターフェース部である。図1は、脱着可能なカードタイプの通信装置20の例であるが、通信装置20がPC内蔵型の場合は、接続IFはPC内に具備する。
【0024】
料金情報管理サーバ201は、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…の通信料金に関する情報を一元的に管理するサーバである。
【0025】
通信速度測定サーバ202は、速度測定の際に、通信装置20との間で速度測定用の信号をやりとりするサーバである。通信速度測定サーバ202は、また、料金情報の更新(追加、変更、削除)があった場合に、料金情報管理サーバ201から料金情報変更通知を受け取り、速度測定時の信号を利用し、通信装置20への応答信号に料金情報更新のフラグをマッピングする。
【0026】
なお、図1では、図1に示す構成における通信データの基本的な流れの一例を矢印付きの破線で示している。すなわち、ユーザ1が所定の操作を行うことでアプリケーションソフトウェア13によって作成された送信データは、ミドルウェア12ならびにOS11および接続IFを介して、通信装置20の接続IF23へと入力されるようになっている。あるいはその逆の流れで通信装置20からアプリケーションソフトウェア13へと受信データが転送される。
【0027】
次に、図2〜図7を参照して、図1に示す構成における処理手順について説明する。図1〜図7で同一の構成には同一の符号を付けている。図2は、図1に示す構成における処理手順のイメージを示す図である。図2に示すように、図1に示す構成による処理手順は、▲1▼通信可否情報の検知(S1)、▲2▼通信可否状態の把握(S2)、▲3▼通信速度の測定(S3)、▲4▼料金情報の更新(S4)、▲5▼ユーザがデータ通信の要求条件を指定(S5)、▲6▼データ通信(S6)の各処理に分けることができる。以下、図2および図3〜図7を参照して、それら▲1▼〜▲6▼の各処理内の手順について説明する。
【0028】
▲1▼通信可否情報の検知(図2のS1):図3に示すように、まず、通信部21が基地局101a、102a、…から定期的に通知される報知情報D11、D12等を受信する(図2のS1A)。その情報を基に、通信部21は、各通信網A101、通信網B102、…について『通信可』、『通信不可』を判断する(図2のS1B内)。
【0029】
『通信不可』となるのは以下の2つの場合である。第1の場合は、通信部21がその通信網A101、通信網B102、…(基地局101a、102a、…)の報知情報を受信できない状態(圏外)にある場合(基地局101a、102a、…からある周期を持って定期的に通知される報知情報D11、D12等が、通信部21でその期待している周期で受信できない場合)である。第2の場合は、受信した報知情報D11、D12等に通信不能の情報があった場合(輻輳、工事、通信障害など通信サービス事業者が生成・通知する情報があった場合)である。一方、それ以外は『通信可』と判断する。
【0030】
次に、通信部21から通信種別選択制御部22に通信網A101、通信網B102、…毎の通信可否情報(『通信可』、『通信不可』)D13、D14等が通知され、通信種別選択制御部22によって通信可否を検知される(図2のS1B)。
【0031】
▲2▼通信可否状態の把握(図2のS2):通信種別選択制御部22は、通信部21から通知される通信可否情報D11、D12等をもとに、現在どの通信網が通信可能なのかを把握する。例えば、図3に示すように、通信網A101の[状態]が通信不可である場合に、通信種別選択制御部22が通信部21から通信網A101の通信可否情報(『通信可』)D13の通知を受けたときには、通信網A101の[状態]は通信可に状態変化する。
【0032】
▲3▼通信速度の測定(図2のS3):図4に示すように、通信種別選択制御部22は通信速度測定サーバ202に対し、測定する通信網(図4では通信網B102)を使って速度測定用の信号(同様に信号D31)を送出する(図2のS3A)。
【0033】
通信速度測定サーバ202はその信号(信号D31)を受信すると、それに応答する信号(信号D32)を通信装置20に返信する(図2のS3B)。ここで通信速度測定サーバ202が料金情報管理サーバ201から料金情報変更通知を受け取っていた場合には、通信装置20への応答信号(信号D32)に料金情報更新のフラグがマッピングされる(図2のS3Bの※1)。
【0034】
通信種別選択制御部22は、信号送出(信号D31の送出)から応答信号到着(信号D32の到着)までの時間(ラウンドトリップ時間)を計測する(図2のS3C)。通信種別選択制御部22は、通信可能な全ての通信網に対して同様の計測を行い(図2のS3A〜S3Cの繰り返し)、その瞬間(その場所・その時点)における各通信網A101、通信網B102、…の通信速度情報を記憶手段22a内に保持する(図2のS3D)。
【0035】
▲4▼料金情報の更新(図2のS4):図5に示すように、各通信サービス事業者の通信料金について、料金情報の更新(追加、変更、削除)があった場合は、料金情報管理サーバ201に新規情報D41、…を登録する。登録方法については、直接サーバに登録、ネットワーク経由による遠隔登録等の手段で行う。料金情報管理サーバ201は、料金情報の更新が行われると通信速度測定サーバ202に料金情報更新の通知D42、…を行う。通信速度測定サーバ202は、料金情報更新の通知D42、…があると、通信速度測定の応答信号D32、…の返送時に(図2のS3Bの※1)、応答信号中に料金情報更新のフラグをマッピングし、通信装置20に返信する。
【0036】
通信種別選択制御部22は、速度測定の応答信号D32、…に料金情報更新のフラグがあることを検知すると、ユーザが望む条件で、その瞬間(その場所・その時点)で最適な通信種別(通信網A101、通信網B102、…)を使い、料金情報管理サーバ201から更新情報をダウンロードする。ただし、更新情報ダウンロードの通信種別の要求条件(料金優先、通信優先等)は予めユーザが指定しておく。図2および図5に示す例では、通信種別選択制御部22が、通信網A101を使って料金情報管理サーバ201に更新情報の更新要求信号D43を送信し(図2のS4A)、料金情報管理サーバ201から料金情報の更新データD44をダウンロードする(図2のS4B)。そして、通信種別選択制御部22は、更新データD44に基づいて更新した料金情報を記憶手段22a内に保持する(図2のS4C)。
【0037】
▲5▼ユーザがデータ通信の要求条件を指定(図2のS5):図6に示すように、まず、ユーザ1がデータ通信の要求条件(通信条件)を指定する(図2のS5A)。指定条件は、1)料金優先、2)速度優先、3)料金・速度中間など、料金・速度の2要素についてフレキシブルな条件指定ができる。ユーザ1が所定のアプリケーションソフトウェア13を使用して指定した条件は、通信条件データD51として通信種別選択制御部22に転送される。
【0038】
通信種別選択制御部22は、現在通信可能な通信網のなかから、保持している料金情報・速度情報をもとに、ユーザ1が指定した条件に最適な通信種別を選択する(図2のS5B)。その際、条件に適している順に通信網を順位づけで把握し、図2のS6のデータ通信中に最適な通信種別が通信不可となった場合は、次に適している通信種別を選択する。
【0039】
通信種別選択制御部22は、次にモバイル端末10との間で通信開始のためのネゴシエーションを行い、選択された通信種別で通信を開始するよう指示するための指示データD52をモバイル端末10に送り、通信の開始を指示する(図2のS5C)。
【0040】
▲6▼データ通信(図2のS6):図7に示すように、モバイル端末10は選択された通信種別で通信を行うため、該当の通信網(通信網A101、通信網B102、通信網n103、…のいずれか)と通信開始のネゴシエーションを行う(図2のS6A)。その後、実際のデータ通信(データD61)を行う(図2のS6B)。
【0041】
なお、データ通信中に通信種別の変更(切り替え)があるのは、以下の1)〜5)の場合である。1)ユーザが要求条件を変更した場合。2)データ通信中にその通信網が通信不可となり図2のS5Bで順位づけした次に適している通信種別に切り替える場合。3)データ通信中に図2のS2で新たな通信種別が通信可能状態となり、その通信種別がユーザの要求条件に最も適している場合。4)データ通信中に図2のS4Bで料金情報の更新があり、ユーザの要求条件に最適な通信種別が変更になる場合。および、5)上記1)〜4)が複合でおこった場合である。
【0042】
以上の場合は、再度、図2のS5Cの処理を実行し、最適な通信種別に切り替える。
【0043】
なお、▲1▼通信可否情報の検知(図2のS1)、▲2▼通信可否状態の把握(図2のS2)、▲3▼通信速度の測定(図2のS3)、はある周期にもとづいて、常に最新の情報を取得できるように定期的に行う。▲4▼料金情報の更新(図2のS4)は、更新の都度行う。
【0044】
本実施の形態の通信種別選択装置によって実現される主要な機能は次の通りである。(1)動的な無線通信可否状態の把握機能、(2)通信種別選択機能、および(3)条件に応じた通信種別の順位づけ機能の3つである。これら(1)〜(3)の各機能をまとめると次のようになる。
【0045】
(1)動的な無線通信可否状態の把握機能:図2のS1およびS2の処理に対応する。ユーザ1が存在するエリアに応じて刻々と変化する通信可能な無線通信種別を動的に把握する機能である。
【0046】
(2)通信種別選択機能:図2のS5の処理に対応する。通信可能な複数の無線通信種別のなかから、ユーザの条件に見合う無線通信を選択する機能である。ただし、選択に用いる情報を得るために、図2のS3およびS4の処理を実行する。
【0047】
(3)条件に応じた通信種別の順位づけ機能:図2のS6の処理に対応する。条件に見合う無線通信を順位づけで把握し、条件に最も適した通信種別で通信中に、通信不可になった場合(通信中に圏外エリアに移動した場合など)は、2番目に適した無線通信に切り替える機能である。
【0048】
次に、本実施の形態の利点、特徴、または効果について具体例を示して説明する。
【0049】
(イ)ユーザが望む条件で通信ができる。例えば、通信条件を、通信速度よりも通信料金の安さを優先する(複数通信可能な無線通信のなかから、通信料金が一番安くすむものを使う)こととすることができる。この通信条件は、例えば、添付ファイルつきの大容量メイルを送りたいが、一刻も早いメイル送信が必要なわけではなく、時間がかかってもいいので料金が安くすむ方法で送信したい場合や、Webサイトからコンテンツをダウンロードしたいが、一刻も早いコンテンツ受信が必要なわけではなく、時間がかかってもいいので料金が安くすむ方法でダウンロードしたい場合に用いる。
【0050】
また、通信条件を、通信速度が一番速いもので通信する(複数通信可能な無線通信のなかから、通信速度が一番速いものを使う)こともできる。この通信条件は、例えば、添付ファイル付きの大容量メイルを送りたいが、一刻も早いメイル送信が必要なので、料金が高くてもいいので、とにかく一番早い方法で送信したい場合や、動画ストリーミングを行いたいが、一番通信速度が速いもので通信し、滑らかな動画映像を楽しみたい場合に用いる。
【0051】
(ロ)通信に利用する通信種別をユーザ側で明示的に意識する必要がない。通信種別選択制御部22が通信可能な通信種別を把握しており、ユーザ1の条件に応じて最適な通信種別を選択するので、ユーザ1が明示的に無線通信の種類を指定(無線LANで通信するように指示など)する必要はない。ただし、明示的に通信種別を設定できるようにする手段を合わせて備えていてもよい。
【0052】
(ハ)ユーザが存在するエリアの変化等に応じて、刻々と変化する通信可能な無線通信を動的に把握できる。出先などのモバイル環境では通信可能な無線通信は刻々と変化するが、ユーザが存在するエリアで通信可能なものを、その瞬間(その場所・その時点)で動的に把握し、その中から最適なものを選択して通信することができる。
【0053】
例えば、ユーザ指定の条件を「一番速度が速いもので通信」とした場合に、第1の状態として、ユーザのいる場所がビルの中で、通信可能な通信網がPHSまたはBluetooth(登録商標)であったとする。この状態では、通信に選択した通信種別はPHSとなる。ここで、ユーザが移動して、第2の状態として、ユーザのいる場所がビルの外で、通信可能な通信網がPHSまたは無線LAN(Bluetooth(登録商標)が圏外、無線LANが圏内に変化)になったとする。この状態では、通信に選択した通信種別は無線LANとなる。
【0054】
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されることなく、各構成を統合あるいは分散したり、一部の処理や構成を省略あるいは多重化したりすることができる。例えば、料金情報管理サーバ201と通信速度測定サーバ202とを1つに統合あるいは3以上のサーバに分散したり、アプリケーションソフトウェア13に対する条件入力操作の全部あるいは一部を通信装置20に設けた入力手段で直接行えるようにしたり、通信種別選択制御部22で行う処理の一部をOS11、ミドルウェア12、もしくはアプリケーションソフトウェア13で行うようにしたりすることができる。
【0055】
また、通信装置20内の通信部21、通信種別選択制御部22等の内部構成は、ハードウェアとそれを制御するソフトウェア(ファームウェア)とから構成され、そのソフトウェア(ファームウェア)は不揮発性メモリ等の記憶手段に書き換え可能に記憶でき、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することもできる。また、OS11、ミドルウェア12、もしくはアプリケーションソフトウェア13も、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択手段と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替手段とを備えたので、ユーザが通信条件を設定することで、ユーザが望む条件に適した無線通信種別を自動的に選択できるとともに、ユーザが移動した場合等には通信不可となったときにも次に適した通信種別が自動的に選択され、状況に応じて使用する通信種別の動的な選択を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信種別選択装置の一実施の形態を説明するためのシステム図。
【図2】図1の構成における処理手順を説明するためのフロー図。
【図3】図2の処理S1を説明するための説明図。
【図4】図2の処理S3を説明するための説明図。
【図5】図2の処理S4を説明するための説明図。
【図6】図2の処理S5を説明するための説明図。
【図7】図2の処理S6を説明するための説明図。
【符号の説明】
10 モバイル端末
20 通信装置
21 通信部
22 通信種別選択制御部
22a 記憶手段
101 通信網A
102 通信網B
103 通信網n
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の無線通信の種別を選択的に使用する際に用いて好適な通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来は、通信開始のネゴシエーションの際、ユーザが明示的に無線通信の種類を選択する必要があった。これに対して、通信料金や送受信するコンテンツ毎に無線通信の種類を自動で切り替える手段を備えた通信装置が提案されている(例えば特許文献1および特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−327463号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開2002−271865号公報(第7−8頁、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の通信形態では、以下のような問題点があった。例えば、1)動画をストリーミングしてみると、現在の無線通信では通信速度が充分ではなく、滑らかな動画像で楽しめることができなかったり、2)大きいサイズのコンテンツを受信したら、高い通信料金がかかってしまったりという問題点があった。
【0005】
上記の問題回避のためには、ユーザが、現在使用している無線通信から所定の条件で通信が可能な無線通信媒体に切り替える必要があった。しかし、出先などのモバイル環境の場合、ユーザが移動を行うと、通信可能な通信種別は刻々と変化するので、現在どの無線通信が可能かをユーザ側で把握するのは困難である。そのような状態で上記問題を回避しようとすると、ユーザが全ての無線通信装置を試した上で(通信が可能かを確認した上で)、その中から条件に見合ったものを選択する必要があった。
【0006】
一方、特許文献1や特許文献2に記載の従来の技術では、通信媒体の選択を自動的に行うことができる。しかしながら、通信の開始時にのみ無線通信媒体の切り替えが行われるため、通信状態が動的に変化するような場合に対しては十分に対応できないことがあるという課題があった。
【0007】
なお、従来の固定電話では、ダイヤルする電話番号に応じて、一番料金が安い電話会社を選択するLCR機能(最低料金回線選択機能)があるが、これは予め登録された電話会社の中から条件に見合うものを選択するものであり(静的)、動的な変化に対応できるものではない。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、無線通信において、状況に応じて使用する通信種別の動的な選択を最適化することができる通信種別選択装置、通信種別選択方法及び通信種別選択プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択手段と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に新たな無線通信種別が通信可能状態となりその無線通信種別が該所定の通信条件により適している場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に料金情報の更新があり他の無線通信種別が該所定の通信条件により適していることとなった場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、前記通信可否状態動的把握手段が、各無線通信種別によって定期的に通知される1又は複数の報知情報に基づいて各無線通信種別の通信可否を把握することを特徴とする。請求項5記載の発明は、前記通信種別選択手段が、各無線通信種別の通信速度の測定結果及び料金情報に基づいて、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択することを特徴とする。請求項6記載の発明は、前記各無線通信種別の通信速度の測定結果が所定の情報の送信及び受信に要した時間に応じて得られるものであって、該所定の情報の受信信号に前記料金情報の更新を示す情報が含まれていることを特徴とする。
【0013】
請求項7記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程とを含むことを特徴とする。
【0014】
請求項8記載の発明は、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程とをハードウェアによって実行させるための記述を含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の通信種別選択装置の一実施の形態を示すシステム図である。本実施の形態では通信種別選択装置が、モバイル端末10に接続されたカードタイプの通信装置20として構成されている。
【0016】
図1において、モバイル端末10は、ノート型のパーソナルコンピュータやPDA(個人用携帯情報端末)など、持ち運び可能な情報端末装置全般を指す。複数の通信網A101、通信網B102、通信網n103、…は、無線通信を介して通信サービスを提供するネットワークである。通信網A101、通信網B102、…は、互いに異なる無線通信規格A、無線通信規格B、…によるサービスを提供する。無線通信規格A、無線通信規格B等の無線通信の規格(あるいは無線通信種別)としては、例えば、携帯電話、PHS(ピイエッチエス;KDDI株式会社の登録商標)、無線LAN(無線ローカルエリアネットワーク)、FWA(Fixed Wireless Access)、Bluetooth(ブルートゥース;米国ザ・ブルートゥース・エスアイジー・インコーポレーテッドの登録商標)、赤外線などがある。なお、本願において、通信種別とは、通信キャリア、通信網、通信媒体、通信規格等の通信の種類による区別(それが同一である場合に通信が可能となる通信の形態による区別)を意味する。
【0017】
また、複数の通信網A101、通信網B102、…には、1または複数の基地局101a、102a、…がそれぞれ設けられている。また、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…から直接または他の有線もしくは無線通信網を介して接続可能な形態で、料金情報管理サーバ201および通信速度測定サーバ202が設けられている。
【0018】
モバイル端末10では、所定のOS(オペレーティングシステム)11上で、ミドルウェア12を介して、アプリケーションソフトウェア(APL)13が実行される。通信装置20に対してのインターフェースとなる接続IF(接続インターフェース)は、OS11によって制御される。
【0019】
通信装置20は、カードタイプの無線装置やPC(パーソナルコンピュータ)内蔵型のモデム装置等の通信装置全般を指す。この通信装置20は、通信部21と、通信種別選択制御部22と、接続IF(通信インターフェース)23とから構成されている。
【0020】
通信部21は、無線データ通信を行うためのハードウェアを有して構成されている。通信部21は、データ通信の際に、例えば、通信種別選択制御部22からの通信要求指示に従って無線を介して通信網A101、通信網B102、通信網n103、…内に設けられている基地局101a、102a、…との間で通信を行う。通信部21は、基地局101a、102a等から通知される報知情報を受信する。そして、通信部21は、報知情報によって通信可否情報を検知し、通信種別選択制御部22に通知する。
【0021】
なお、図1は、一つの通信部21で複数の無線通信規格に対応する例を示している。ただし、通信技術の違いや電波干渉などの理由によって一つの通信部21で複数の無線通信を扱えない場合は、物理的に通信種別毎に通信部を分けて(例えば通信網Aに対応する通信部A、通信網Bに対応する通信部Bに分けて)、通信装置20内に具備するものとする。
【0022】
通信種別選択制御部22は、複数の通信網に関する所定の情報を記憶する記憶手段22aを有するとともに、通信部21を制御するための制御手段を有して構成されている。通信種別選択制御部22は、通信部21から通知される通信可否情報を取得し、状態変化(圏内→圏外、圏外→圏内))を検知し、現在どの通信種別が通信可能なのかを把握する。通信種別選択制御部22は、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…の料金情報と通信速度情報を記憶手段22aに保持する。通信種別選択制御部22は、ユーザ1(モバイル端末10)から指示された要求条件(例:速度優先、料金優先など)に応じて、現在通信可能な通信種別の中から条件に見合った最適なものを選択する。
【0023】
接続IF(インターフェース)23は、通信装置20とモバイル端末10を接続するインターフェース部である。図1は、脱着可能なカードタイプの通信装置20の例であるが、通信装置20がPC内蔵型の場合は、接続IFはPC内に具備する。
【0024】
料金情報管理サーバ201は、各通信網A101、通信網B102、通信網n103、…の通信料金に関する情報を一元的に管理するサーバである。
【0025】
通信速度測定サーバ202は、速度測定の際に、通信装置20との間で速度測定用の信号をやりとりするサーバである。通信速度測定サーバ202は、また、料金情報の更新(追加、変更、削除)があった場合に、料金情報管理サーバ201から料金情報変更通知を受け取り、速度測定時の信号を利用し、通信装置20への応答信号に料金情報更新のフラグをマッピングする。
【0026】
なお、図1では、図1に示す構成における通信データの基本的な流れの一例を矢印付きの破線で示している。すなわち、ユーザ1が所定の操作を行うことでアプリケーションソフトウェア13によって作成された送信データは、ミドルウェア12ならびにOS11および接続IFを介して、通信装置20の接続IF23へと入力されるようになっている。あるいはその逆の流れで通信装置20からアプリケーションソフトウェア13へと受信データが転送される。
【0027】
次に、図2〜図7を参照して、図1に示す構成における処理手順について説明する。図1〜図7で同一の構成には同一の符号を付けている。図2は、図1に示す構成における処理手順のイメージを示す図である。図2に示すように、図1に示す構成による処理手順は、▲1▼通信可否情報の検知(S1)、▲2▼通信可否状態の把握(S2)、▲3▼通信速度の測定(S3)、▲4▼料金情報の更新(S4)、▲5▼ユーザがデータ通信の要求条件を指定(S5)、▲6▼データ通信(S6)の各処理に分けることができる。以下、図2および図3〜図7を参照して、それら▲1▼〜▲6▼の各処理内の手順について説明する。
【0028】
▲1▼通信可否情報の検知(図2のS1):図3に示すように、まず、通信部21が基地局101a、102a、…から定期的に通知される報知情報D11、D12等を受信する(図2のS1A)。その情報を基に、通信部21は、各通信網A101、通信網B102、…について『通信可』、『通信不可』を判断する(図2のS1B内)。
【0029】
『通信不可』となるのは以下の2つの場合である。第1の場合は、通信部21がその通信網A101、通信網B102、…(基地局101a、102a、…)の報知情報を受信できない状態(圏外)にある場合(基地局101a、102a、…からある周期を持って定期的に通知される報知情報D11、D12等が、通信部21でその期待している周期で受信できない場合)である。第2の場合は、受信した報知情報D11、D12等に通信不能の情報があった場合(輻輳、工事、通信障害など通信サービス事業者が生成・通知する情報があった場合)である。一方、それ以外は『通信可』と判断する。
【0030】
次に、通信部21から通信種別選択制御部22に通信網A101、通信網B102、…毎の通信可否情報(『通信可』、『通信不可』)D13、D14等が通知され、通信種別選択制御部22によって通信可否を検知される(図2のS1B)。
【0031】
▲2▼通信可否状態の把握(図2のS2):通信種別選択制御部22は、通信部21から通知される通信可否情報D11、D12等をもとに、現在どの通信網が通信可能なのかを把握する。例えば、図3に示すように、通信網A101の[状態]が通信不可である場合に、通信種別選択制御部22が通信部21から通信網A101の通信可否情報(『通信可』)D13の通知を受けたときには、通信網A101の[状態]は通信可に状態変化する。
【0032】
▲3▼通信速度の測定(図2のS3):図4に示すように、通信種別選択制御部22は通信速度測定サーバ202に対し、測定する通信網(図4では通信網B102)を使って速度測定用の信号(同様に信号D31)を送出する(図2のS3A)。
【0033】
通信速度測定サーバ202はその信号(信号D31)を受信すると、それに応答する信号(信号D32)を通信装置20に返信する(図2のS3B)。ここで通信速度測定サーバ202が料金情報管理サーバ201から料金情報変更通知を受け取っていた場合には、通信装置20への応答信号(信号D32)に料金情報更新のフラグがマッピングされる(図2のS3Bの※1)。
【0034】
通信種別選択制御部22は、信号送出(信号D31の送出)から応答信号到着(信号D32の到着)までの時間(ラウンドトリップ時間)を計測する(図2のS3C)。通信種別選択制御部22は、通信可能な全ての通信網に対して同様の計測を行い(図2のS3A〜S3Cの繰り返し)、その瞬間(その場所・その時点)における各通信網A101、通信網B102、…の通信速度情報を記憶手段22a内に保持する(図2のS3D)。
【0035】
▲4▼料金情報の更新(図2のS4):図5に示すように、各通信サービス事業者の通信料金について、料金情報の更新(追加、変更、削除)があった場合は、料金情報管理サーバ201に新規情報D41、…を登録する。登録方法については、直接サーバに登録、ネットワーク経由による遠隔登録等の手段で行う。料金情報管理サーバ201は、料金情報の更新が行われると通信速度測定サーバ202に料金情報更新の通知D42、…を行う。通信速度測定サーバ202は、料金情報更新の通知D42、…があると、通信速度測定の応答信号D32、…の返送時に(図2のS3Bの※1)、応答信号中に料金情報更新のフラグをマッピングし、通信装置20に返信する。
【0036】
通信種別選択制御部22は、速度測定の応答信号D32、…に料金情報更新のフラグがあることを検知すると、ユーザが望む条件で、その瞬間(その場所・その時点)で最適な通信種別(通信網A101、通信網B102、…)を使い、料金情報管理サーバ201から更新情報をダウンロードする。ただし、更新情報ダウンロードの通信種別の要求条件(料金優先、通信優先等)は予めユーザが指定しておく。図2および図5に示す例では、通信種別選択制御部22が、通信網A101を使って料金情報管理サーバ201に更新情報の更新要求信号D43を送信し(図2のS4A)、料金情報管理サーバ201から料金情報の更新データD44をダウンロードする(図2のS4B)。そして、通信種別選択制御部22は、更新データD44に基づいて更新した料金情報を記憶手段22a内に保持する(図2のS4C)。
【0037】
▲5▼ユーザがデータ通信の要求条件を指定(図2のS5):図6に示すように、まず、ユーザ1がデータ通信の要求条件(通信条件)を指定する(図2のS5A)。指定条件は、1)料金優先、2)速度優先、3)料金・速度中間など、料金・速度の2要素についてフレキシブルな条件指定ができる。ユーザ1が所定のアプリケーションソフトウェア13を使用して指定した条件は、通信条件データD51として通信種別選択制御部22に転送される。
【0038】
通信種別選択制御部22は、現在通信可能な通信網のなかから、保持している料金情報・速度情報をもとに、ユーザ1が指定した条件に最適な通信種別を選択する(図2のS5B)。その際、条件に適している順に通信網を順位づけで把握し、図2のS6のデータ通信中に最適な通信種別が通信不可となった場合は、次に適している通信種別を選択する。
【0039】
通信種別選択制御部22は、次にモバイル端末10との間で通信開始のためのネゴシエーションを行い、選択された通信種別で通信を開始するよう指示するための指示データD52をモバイル端末10に送り、通信の開始を指示する(図2のS5C)。
【0040】
▲6▼データ通信(図2のS6):図7に示すように、モバイル端末10は選択された通信種別で通信を行うため、該当の通信網(通信網A101、通信網B102、通信網n103、…のいずれか)と通信開始のネゴシエーションを行う(図2のS6A)。その後、実際のデータ通信(データD61)を行う(図2のS6B)。
【0041】
なお、データ通信中に通信種別の変更(切り替え)があるのは、以下の1)〜5)の場合である。1)ユーザが要求条件を変更した場合。2)データ通信中にその通信網が通信不可となり図2のS5Bで順位づけした次に適している通信種別に切り替える場合。3)データ通信中に図2のS2で新たな通信種別が通信可能状態となり、その通信種別がユーザの要求条件に最も適している場合。4)データ通信中に図2のS4Bで料金情報の更新があり、ユーザの要求条件に最適な通信種別が変更になる場合。および、5)上記1)〜4)が複合でおこった場合である。
【0042】
以上の場合は、再度、図2のS5Cの処理を実行し、最適な通信種別に切り替える。
【0043】
なお、▲1▼通信可否情報の検知(図2のS1)、▲2▼通信可否状態の把握(図2のS2)、▲3▼通信速度の測定(図2のS3)、はある周期にもとづいて、常に最新の情報を取得できるように定期的に行う。▲4▼料金情報の更新(図2のS4)は、更新の都度行う。
【0044】
本実施の形態の通信種別選択装置によって実現される主要な機能は次の通りである。(1)動的な無線通信可否状態の把握機能、(2)通信種別選択機能、および(3)条件に応じた通信種別の順位づけ機能の3つである。これら(1)〜(3)の各機能をまとめると次のようになる。
【0045】
(1)動的な無線通信可否状態の把握機能:図2のS1およびS2の処理に対応する。ユーザ1が存在するエリアに応じて刻々と変化する通信可能な無線通信種別を動的に把握する機能である。
【0046】
(2)通信種別選択機能:図2のS5の処理に対応する。通信可能な複数の無線通信種別のなかから、ユーザの条件に見合う無線通信を選択する機能である。ただし、選択に用いる情報を得るために、図2のS3およびS4の処理を実行する。
【0047】
(3)条件に応じた通信種別の順位づけ機能:図2のS6の処理に対応する。条件に見合う無線通信を順位づけで把握し、条件に最も適した通信種別で通信中に、通信不可になった場合(通信中に圏外エリアに移動した場合など)は、2番目に適した無線通信に切り替える機能である。
【0048】
次に、本実施の形態の利点、特徴、または効果について具体例を示して説明する。
【0049】
(イ)ユーザが望む条件で通信ができる。例えば、通信条件を、通信速度よりも通信料金の安さを優先する(複数通信可能な無線通信のなかから、通信料金が一番安くすむものを使う)こととすることができる。この通信条件は、例えば、添付ファイルつきの大容量メイルを送りたいが、一刻も早いメイル送信が必要なわけではなく、時間がかかってもいいので料金が安くすむ方法で送信したい場合や、Webサイトからコンテンツをダウンロードしたいが、一刻も早いコンテンツ受信が必要なわけではなく、時間がかかってもいいので料金が安くすむ方法でダウンロードしたい場合に用いる。
【0050】
また、通信条件を、通信速度が一番速いもので通信する(複数通信可能な無線通信のなかから、通信速度が一番速いものを使う)こともできる。この通信条件は、例えば、添付ファイル付きの大容量メイルを送りたいが、一刻も早いメイル送信が必要なので、料金が高くてもいいので、とにかく一番早い方法で送信したい場合や、動画ストリーミングを行いたいが、一番通信速度が速いもので通信し、滑らかな動画映像を楽しみたい場合に用いる。
【0051】
(ロ)通信に利用する通信種別をユーザ側で明示的に意識する必要がない。通信種別選択制御部22が通信可能な通信種別を把握しており、ユーザ1の条件に応じて最適な通信種別を選択するので、ユーザ1が明示的に無線通信の種類を指定(無線LANで通信するように指示など)する必要はない。ただし、明示的に通信種別を設定できるようにする手段を合わせて備えていてもよい。
【0052】
(ハ)ユーザが存在するエリアの変化等に応じて、刻々と変化する通信可能な無線通信を動的に把握できる。出先などのモバイル環境では通信可能な無線通信は刻々と変化するが、ユーザが存在するエリアで通信可能なものを、その瞬間(その場所・その時点)で動的に把握し、その中から最適なものを選択して通信することができる。
【0053】
例えば、ユーザ指定の条件を「一番速度が速いもので通信」とした場合に、第1の状態として、ユーザのいる場所がビルの中で、通信可能な通信網がPHSまたはBluetooth(登録商標)であったとする。この状態では、通信に選択した通信種別はPHSとなる。ここで、ユーザが移動して、第2の状態として、ユーザのいる場所がビルの外で、通信可能な通信網がPHSまたは無線LAN(Bluetooth(登録商標)が圏外、無線LANが圏内に変化)になったとする。この状態では、通信に選択した通信種別は無線LANとなる。
【0054】
なお、本発明の実施の形態は、上記のものに限定されることなく、各構成を統合あるいは分散したり、一部の処理や構成を省略あるいは多重化したりすることができる。例えば、料金情報管理サーバ201と通信速度測定サーバ202とを1つに統合あるいは3以上のサーバに分散したり、アプリケーションソフトウェア13に対する条件入力操作の全部あるいは一部を通信装置20に設けた入力手段で直接行えるようにしたり、通信種別選択制御部22で行う処理の一部をOS11、ミドルウェア12、もしくはアプリケーションソフトウェア13で行うようにしたりすることができる。
【0055】
また、通信装置20内の通信部21、通信種別選択制御部22等の内部構成は、ハードウェアとそれを制御するソフトウェア(ファームウェア)とから構成され、そのソフトウェア(ファームウェア)は不揮発性メモリ等の記憶手段に書き換え可能に記憶でき、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することもできる。また、OS11、ミドルウェア12、もしくはアプリケーションソフトウェア13も、コンピュータ読み取り可能な記録媒体や通信回線を介して頒布することができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択手段と、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替手段とを備えたので、ユーザが通信条件を設定することで、ユーザが望む条件に適した無線通信種別を自動的に選択できるとともに、ユーザが移動した場合等には通信不可となったときにも次に適した通信種別が自動的に選択され、状況に応じて使用する通信種別の動的な選択を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信種別選択装置の一実施の形態を説明するためのシステム図。
【図2】図1の構成における処理手順を説明するためのフロー図。
【図3】図2の処理S1を説明するための説明図。
【図4】図2の処理S3を説明するための説明図。
【図5】図2の処理S4を説明するための説明図。
【図6】図2の処理S5を説明するための説明図。
【図7】図2の処理S6を説明するための説明図。
【符号の説明】
10 モバイル端末
20 通信装置
21 通信部
22 通信種別選択制御部
22a 記憶手段
101 通信網A
102 通信網B
103 通信網n
Claims (8)
- 通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、
通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択手段と、
前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替手段と
を備えることを特徴とする通信種別選択装置。 - 通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、
通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に新たな無線通信種別が通信可能状態となりその無線通信種別が該所定の通信条件により適している場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段と
を備えることを特徴とする通信種別選択装置。 - 通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握手段と、
通信可否状態動的把握手段が把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択するものであって、データ通信中に料金情報の更新があり他の無線通信種別が該所定の通信条件により適していることとなった場合には無線通信種別を切り替える通信種別選択手段と
を備えることを特徴とする通信種別選択装置。 - 前記通信可否状態動的把握手段が、各無線通信種別によって定期的に通知される1又は複数の報知情報に基づいて各無線通信種別の通信可否を把握することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の通信種別選択装置。
- 前記通信種別選択手段が、各無線通信種別の通信速度の測定結果及び料金情報に基づいて、前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の通信種別選択装置。 - 前記各無線通信種別の通信速度の測定結果が所定の情報の送信及び受信に要した時間に応じて得られるものであって、該所定の情報の受信信号に前記料金情報の更新を示す情報が含まれている
ことを特徴とする請求項5記載の通信種別選択装置。 - 通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、
通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、
前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程と
を含むことを特徴とする通信種別選択方法。 - 通信可能な無線通信種別を動的に把握する通信可否状態動的把握過程と、
通信可否状態動的把握過程で把握した通信可能な複数の無線通信種別のなかから、所定の通信条件に見合う無線通信種別を選択する通信種別選択過程と、
前記所定の通信条件に見合う無線通信種別を順位付けで把握し、該通信条件に最も適した無線通信種別で通信中に通信不可になった場合は、2番目に適した無線通信種別に切り替える通信種別順位付切替過程と
をハードウェアによって実行させるための記述を含むことを特徴とする通信種別選択プログラム。
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