JP2016001674A - 投受光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光学的特性の確保及び小型化を簡易な構成にて実現することが可能な投受光モジュールを提供すること。
【解決手段】投受光モジュールM1は、互いに対向する第一面及び第二面を有する第一基板10と、互いに対向する第三面及び第四面を有し、かつ、第三面が第二面と対向するように配置されている第二基板20と、第四面と対向するように第二基板20に配置され、かつ、発光素子EEから出射された光と対象物からの光とが透過する保護板30と、を有する構造体1を備えている。構造体1には、発光素子EEが位置し、かつ、第一基板10と第二基板20とで画成されるように構成される空間部40と、受光素子REが位置し、かつ、第二基板20の第四面側から窪むように構成される第二凹部21と、空間部40を構造体1の外部に連通する連通路41と、が形成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、投受光モジュールに関する。
発光素子と受光素子とを備え、発光素子から出射された光を対象物に投射し、対象物からの反射光を受光素子で受光する投受光モジュールが知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている投受光モジュールは、基板と、発光素子と、受光素子と、発光素子及び受光素子を覆う樹脂パッケージと、を備えている。樹脂パッケージは、基板上に、トランスファモールド法などの手法により形成されている。
特開2008−258298号公報
本発明は、光学的特性の確保及び小型化を簡易な構成にて実現することが可能な投受光モジュールを提供することを目的とする。
本発明者らは、調査研究の結果、以下のような事実を新たに見出した。
投受光モジュールでは、受光素子の保護又は光学的特性の向上のため、発光素子から出射された光と対象物からの反射光とが透過する材料からなる保護部材が必要とされる。特許文献1に開示されている投受光モジュールのように、保護部材として、トランスファモールド法により形成される樹脂パッケージが採用されている場合、樹脂をモールドする際に、樹脂に気泡などが混入する可能性があり、光学的特性が劣化する懼れがある。また、樹脂をモールドする際に、受光素子又は発光素子が物理的なダメージを受ける懼れもある。この場合、投受光モジュールの光学的特性そのものが担保されない。
光学的特性の確保及びモジュールの小型化を簡易な構成にて実現するため、保護部材として板状の部材(以下、保護板と称する)を採用することが考えられる。この場合、当該保護板は、発光素子及び受光素子が配置されている基板の開口などを塞ぐように配置される。発光素子から出射された光を対象物に投射する、及び、対象物からの反射光を受光素子に入射させるためには、上記開口は必要である。
しかしながら、保護板により基板の開口などを塞ぐ際に、投受光モジュール(基板)内の空間に存在する気体が圧縮され、投受光モジュールの内圧が増大し、保護板を所望の位置に配置することが困難となってしまう。そこで、本発明者らは、保護板を所望の位置に容易に配置し得る構成について更に鋭意研究を行い、本発明を相当するに至った。
本発明は、発光素子と受光素子とを備え、発光素子から出射された光を対象物に投射し、対象物からの反射光を受光素子で受光する投受光モジュールであって、互いに対向する第一面及び第二面を有する第一基板と、互いに対向する第三面及び第四面を有し、かつ、第三面が第二面と対向するように配置されている第二基板と、第四面と対向するように第二基板に配置され、かつ、発光素子から出射された光と対象物からの光とが透過する保護板と、を有する構造体を備え、構造体には、発光素子が位置し、かつ、第一基板と第二基板とで画成されるように構成される空間部と、受光素子が位置し、かつ、第二基板の第四面側から窪むように構成される凹部と、空間部を構造体の外部に連通する連通路と、が形成されており、発光素子と受光素子とは、第一面と第二面とが対向する方向に延びる仮想軸上に位置し、空間部には、第一基板及び第二基板のうちいずれか一方に位置し、かつ、発光素子が配置される素子配置面と、第一基板に位置し、かつ、発光素子から出射された光を第二基板側に反射させて導く光反射面と、が面し、第二基板には、一端が第三面における光反射面に対向する領域に開口し、かつ、他端が第四面に開口し、第三面と第四面とが対向する方向に延びる複数の貫通孔が仮想軸に対して回転対称となる位置に形成されており、保護板は、凹部と複数の貫通孔とを少なくとも塞ぐように、第二基板に配置されている。
本発明では、発光素子は、構造体に形成された空間部に位置し、受光素子は、構造体に形成された凹部に位置している。保護板は、凹部と複数の貫通孔とを少なくとも塞ぐように第二基板に配置されている。保護板では、発光素子から出射された光と対象物からの光とが透過する。発光素子から出射された光は、光反射面にて反射し、第二基板側に向かう。光反射面で反射した光は、第二基板に形成された複数の貫通孔を通り、保護板を透過する。これにより、投受光モジュールから対象物に光が投射される。対象物からの反射光は、保護板を透過し、受光素子に入射する。したがって、本発明に係る投受光モジュールでは、光学的特性の確保及び小型化が、簡易な構成にて実現される。
本発明では、構造体に、空間部を構造体の外部に連通する連通路が形成されている。保護板により塞がれる複数の貫通孔は、空間部に連通している。このため、保護板により複数の貫通孔を塞ぐ際に、投受光モジュール(空間部)内に存在している気体は、連通路を通って、構造体の外部に排出される。したがって、投受光モジュールの内圧の増大が抑制され保護板を所望の位置に配置することができる。
連通路が、空間部と構造体の外表面との間を延びているように、第一基板の第二面と第二基板の第三面との間に形成されていてもよい。この場合、連通路の形成を容易に実現することができる。
第一基板の第二面及び第二基板の第三面のうち少なくとも一方は、電気絶縁膜が配置されている電気絶縁膜配置領域と、電気絶縁膜が配置されていない電気絶縁膜非配置領域と、を有し、電気絶縁膜非配置領域が、連通路を構成していてもよい。この場合、連通路の形成を簡易かつ容易に実現することができる。
第一基板の第二面及び第二基板の第三面のうち少なくとも一方は、導体膜が配置されている導体膜配置領域と、導体膜が配置されていない導体膜非配置領域と、を有し、導体膜非配置領域が、連通路を構成していてもよい。この場合、連通路の形成を簡易かつ容易に実現することができる。
第一基板の第二面側及び第二基板の第三面側のうち少なくとも一方には、溝が形成されており、溝が、連通路を構成していてもよい。この場合、連通路の形成を簡易かつ容易に実現することができる。
空間部が、第一基板に形成されている凹部と、第二基板と、で画成されており、第一基板に形成されている凹部が、該凹部の面として、素子配置面と、該素子配置面の外側に位置している光反射面と、を含んでいてもよい。この場合、発光素子が第一基板側に配置されている投受光モジュールが実現される。
空間部が、第一基板に形成されている凹部と、第二基板と、で画成されており、第二基板が、第三面側に素子配置面を含み、第一基板に形成されている凹部が、該凹部の面として、第三面と第四面とが対向する方向からみて素子配置面の外側に位置している光反射面を含んでいてもよい。この場合、発光素子が第二基板側に配置されている投受光モジュールが実現される。
空間部には、第一基板及び第二基板のそれぞれに位置し、かつ、第二面と第三面とが対向する方向で互いに対向し、発光素子から出射された光を反射させる光反射面が面していてもよい。この場合、発光素子から出射された光を効率的に複数の貫通孔に導くことができる。
本発明によれば、光学的特性の確保及び小型化を簡易な構成にて実現することが可能な投受光モジュールを提供することができる。
本発明の実施形態に係る投受光モジュールを示す斜視図である。 本実施形態に係る投受光モジュールを示す分解斜視図である。 本実施形態に係る投受光モジュールを示す分解斜視図である。 図1のIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1のV−V線に沿った断面構成を説明するための図である。 図1のVI−VI線に沿った断面構成を説明するための図である。 図6に示された投受光モジュールの部分拡大図である。 本実施形態に係る投受光モジュールの作用効果を説明するための図である。 本実施形態に係る投受光モジュールの作用効果を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る投受光モジュールが備える第二基板を示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る投受光モジュールの断面構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る投受光モジュールを示す斜視図である。 本実施形態の変形例に係る投受光モジュールの断面構成を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図7を参照して、本実施形態に係る投受光モジュールM1の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る投受光モジュールを示す斜視図である。図2は、本実施形態に係る投受光モジュールを示す分解斜視図である。図3は、本実施形態に係る投受光モジュールを示す分解斜視図である。図4は、図1のIV−IV線に沿った断面構成を説明するための図である。図5は、図1のV−V線に沿った断面構成を説明するための図である。図6は、図1のVI−VI線に沿った断面構成を説明するための図である。図7は、図6に示された投受光モジュールの部分拡大図である。
投受光モジュールM1は、発光素子EEと、受光素子REと、構造体1と、を備えている。投受光モジュールM1は、発光素子EEから出射された光を対象物に投射し、対象物からの反射光を受光素子REで受光する。構造体1は、第一基板10、第二基板20、及び保護板30を有している。発光素子EEには、たとえばLED(Light Emitting Diode)などが用いられる。受光素子REには、たとえば、半導体受光素子などが用いられる。
第一基板10は、互いに対向する第一面10a及び第二面10bを有している。第一面10aと第二面10bとは、第一基板10の厚み方向で対向している。第一基板10は、平面視で矩形状(本実施形態では、正方形状)を呈している。第一基板10が正方形状の場合、第一基板10の一辺の長さは、たとえば、10mmである。第一基板10には、第一凹部11が形成されている。本実施形態においては、第一凹部11は、第一基板10に第二面10b側から形成された窪みと、窪みの表面に配置されている第一金属膜12と、で構成されている。すなわち、第一基板10は、第一金属膜12を有している。第一基板10は、たとえば、PWB(Printed Wiring Board)などのプリント基板により構成される。
第一凹部11の第一開口11aは、略円形状(本実施形態では、真円形状)を呈している。第一凹部11は、第一底面11bと第一内側面11cとで画成されている。第一底面11bは、略円形状(本実施形態では、真円形状)を呈している。第一開口11aの中心と、第一底面11bの中心とは、平面視で略一致している。第一底面11bの直径が第一開口11aの直径よりも小さく設定されており、第一内側面11cはテーパ状に傾斜している。すなわち、第一凹部11により形成される空間は、逆円錐台形状を呈している。
第一金属膜12は、互いに離間するように位置している第一部分12aと第二部分12bとを有している。第一部分12aと第二部分12bとは、互いに電気的に絶縁されている。第一部分12a及び第二部分12bの表面は、第一底面11bと第一内側面11cとを構成している。第二部分12bは、第一底面11bの中央部分から第二面10b上に至るように、第一底面11bの半径方向に延びている。第二部分12bは、略短冊形状を呈している。第一金属膜12は、たとえば、金などからなる。第一金属膜12は、たとえば、めっき工法により第一基板10に形成される。
第一底面11bは、第一底面11bの中央に位置する領域11bと、領域11bを囲むように領域11bの外側に位置する領域11bと、を含んでいる。領域11bは、第一部分12aの表面により構成されている。領域11bには、発光素子EEが配置されている。すなわち、領域11bは、発光素子EEが配置される素子配置面として機能し、発光素子EEは、第一凹部11に位置する。発光素子EEは、光出射面が第一凹部11の第一開口11a側に向くように、配置されている。発光素子EEは、領域11bを構成する第一部分12aと電気的に接続されている。発光素子EEは、ボンデングワイヤを通して、第二部分12bとも電気的に接続されている。
第一基板10の第二面10bには、各辺に沿うように、それぞれ複数のランド状の電極パッド17が配置されている。したがって、第二面10bは、複数の電極パッド17が配置される領域と、複数の電極パッド17が配置されていない領域と、を有している。複数の電極パッド17同士は、第二面10b上において、互いに離間している。複数の電極パッド17のうち少なくとも一つの電極パッド17は、第一部分12aと電気的に接続されている。複数の電極パッド17のうち、第一部分12aと電気的に接続された電極パッド17を除く、少なくとも一つの電極パッド17は、第二部分12bと電気的に接続されている。複数の電極パッド17は、導電性材料(たとえば、金など)からなる。複数の電極パッド17は、導体膜として機能する。電極パッド17の厚さは、たとえば、50μm程度である。
複数の電極パッド17は、導体膜として機能する。したがって、第二面10bにおける複数の電極パッド17が配置される領域は、導体膜配置領域として機能する。第二面10bにおける複数の電極パッド17が配置されていない領域は、導体膜非配置領域として機能する。導体膜配置領域の数は、電極パッド17の数と対応している。また、導体膜配置領域同士は、互いに離間するように位置している。すなわち、導体膜配置領域同士の間には、導体膜非配置領域の一部が位置する。本実施形態では、第二面10bは、複数の導体膜配置領域と一つの導体膜非配置領域とを有している。
第一基板10の第二面10bには、各辺に対応するように、複数の電気絶縁膜19が配置されている。本実施形態では、四つの電気絶縁膜19が第二面10bに配置されている。各電気絶縁膜19は、第二面10b上において、互いに離間している。電気絶縁膜19は、電気絶縁性材料からなる。電気絶縁膜19として、たとえば、レジスト膜が用いられる。電気絶縁膜19の厚さは、たとえば、50μm程度である。
各電気絶縁膜19の内側端部は、第一開口11aに沿うように、第一開口11aの近傍に位置している。各電気絶縁膜19の外側端部は、第二面10bの対応する辺に沿うように、当該辺を構成する第二面10bの外縁に位置している。上述したように、各電気絶縁膜19は互いに離間しているため、互いに隣り合う二つの電気絶縁膜19の間には、電気絶縁膜19が配置されていない領域が存在する。電気絶縁膜19が配置されていない領域では、第二面10bが露出している。
第二面10bにおける複数の電極パッド17が配置されていない領域は、電気絶縁膜19が配置されている複数の領域と、電気絶縁膜19が配置されていない複数の領域と、を含んでいる。電気絶縁膜19が配置されている領域は、電気絶縁膜配置領域であり、電気絶縁膜19が配置されていない領域は、電気絶縁膜非配置領域である。すなわち、第二面10bは、電気絶縁膜配置領域と電気絶縁膜非配置領域とを有している。本実施形態では、第二面10bは、それぞれ四つの電気絶縁膜配置領域と電気絶縁膜非配置領域とを有している。
電気絶縁膜19が配置されていない各領域は、第一開口11aから第二面10bの辺(外縁)まで至るように、互いに隣り合う二つの電気絶縁膜19の間に位置している。本実施形態では、第二面10bの四辺のうち、電気絶縁膜19が配置されていない各領域は、対向する二辺に至っている。電気絶縁膜19が配置されていない各領域は、第二面10bに直交する方向から見て、第一開口11aから略放射状に延びる第一部分と、当該部分から第二面10bの辺に向けて当該辺に直交する方向に延びる第二部分と、を含んでいる。電気絶縁膜19が配置されていない各領域には、第二面10bに直交する方向から見て当該領域の両側に位置している二つの電気絶縁膜19により、溝が形成される。この溝の深さは、電気絶縁膜19の厚さに相当する。
第一基板10には、複数の電極パッド17それぞれに対応して、複数の貫通配線16が配置されている。すなわち、複数の貫通配線16は、第二面10bに直交する方向から見て、第二面10bの各辺に沿って並ぶように、配置されている。各貫通配線16は、対応する電極パッド17の位置において、第一基板10の第二面10bと第一面10aとの間を貫通するように設けられている。対応する電極パッド17と貫通配線16とは、物理的かつ電気的に接続されている。電極パッド17の数と貫通配線16との数は、同じである。貫通配線16は、導電性材料(たとえば、銅など)からなる。
第一基板10の第一面10aには、複数の貫通配線16(複数の電極パッド17)それぞれに対応して、複数のランド状の外部電極15が配置されている。すなわち、第二面10bには、各辺に沿うように、それぞれ複数の外部電極15が配置されている。各外部電極15は、対応する貫通配線16の位置において、貫通配線16を覆うように設けられている。対応する外部電極15と貫通配線16とは、物理的かつ電気的に接続されている。したがって、第二面10b(第一面10a)に直交する方向から見て、同じ位置にある電極パッド17と外部電極15とは、貫通配線16を通して電気的に接続されている。外部電極15の数と貫通配線16との数は、同じである。
発光素子EEは、電圧を印加するための一対の端子部を有している。一方の端子部は、第一金属膜12の第二部分12b、第二部分12bが電気的に接続された電極パッド17、及び当該電極パッド17が電気的に接続された貫通配線16を通して、当該貫通配線16が電気的に接続された外部電極15と電気的に接続されている。他方の端子部は、第一金属膜12の第一部分12a、第一部分12aが電気的に接続された電極パッド17、及び当該電極パッド17が電気的に接続された貫通配線16を通して、当該貫通配線16が電気的に接続された外部電極15と電気的に接続されている。
第二基板20は、互いに対向する第三面20a及び第四面20bを有している。第三面20aと第四面20bとは、第二基板20の厚み方向で対向している。第二基板20は、第三面20aと第一基板10の第二面10bとが互いに対向するように、第一基板10に配置されている。第二基板20は、平面視で矩形状(本実施形態では、正方形状)を呈している。第二基板20が正方形状の場合、第二基板20の一辺の長さは、たとえば、10mmである。第二基板20は、発光素子EEが出射する光に対して遮光性のある部材から構成されている。第二基板20は、たとえば、PWB(Printed Wiring Board)などのプリント基板により構成される。本実施形態では、第二基板20の平面形状及び平面サイズは、第一基板10の平面形状及び平面サイズと同じである。
第二基板20には、第四面20b側に、第二凹部21が形成されている。すなわち、第二凹部21は、第二基板20の第四面20b側から窪むように構成されている。第二凹部21の第二開口21aは、略矩形状を呈している。第二凹部21の底面は、略矩形状を呈している。第二凹部21により形成される空間は、直方体形状を呈している。第二凹部21の底面には、第三金属膜23が配置されている。第三金属膜23は、たとえば、金などからなる。第三金属膜23の厚さは、たとえば、50μm程度である。
第二基板20の第三面20aには、各辺に沿うように、それぞれ複数のランド状の電極パッド18が配置されている。したがって、第三面20aは、複数の電極パッド18が配置される領域と、複数の電極パッド18が配置されていない領域と、を有している。複数の電極パッド18同士は、第三面20a上において、互いに離間している。複数の電極パッド18は、導電性材料(たとえば、金など)からなる。複数の電極パッド18は、導体膜として機能する。電極パッド18の厚さは、たとえば、50μm程度である。
各電極パッド17と各電極パッド18とは、第一基板10と第二基板20とが互いに対向配置された状態で、互いに対向する位置にある。すなわち、各電極パッド17と各電極パッド18とは、第一面10a(第四面20b)に直交する方向から見て、同じ位置にある。同じ位置にある電極パッド17と電極パッド18とは、バンプ導体27とで電気的に接続されている。第一基板10と第二基板20とは、バンプ導体27により、第一基板10と第二基板20とが重ねられた状態で、一体化されている。第一基板10と第二基板20とは、各基板10,20の外縁を構成する四辺の位置が一致するように重ねられた状態で、配置されている。
それぞれ複数の電極パッド17と電極パッド18とは、電気的な接続に寄与しない、いわゆるダミー電極を含んでいる。ダミー電極として機能する電極パッド17と電極パッド18とがバンプ導体27で物理的に接続されることにより、第一基板10と第二基板20との接続強度が向上する。ダミー電極として機能する電極パッド17に電気的に接続される外部電極15も、ダミー電極として機能する。ダミー電極として機能する外部電極15は、投受光モジュールM1を他の電子機器(回路基板又は電子部品など)に実装する際に、投受光モジュールM1の実装強度の向上に寄与する。ダミー電極は、必ずしも必要ない。
第二基板20には、複数の電極パッド18それぞれに対応して、複数の内部配線26が配置されている。すなわち、複数の内部配線26は、第三面20aに直交する方向から見て、第三面20aの各辺に沿って並ぶように、配置されている。各内部配線26は、対応する電極パッド18の位置において、第三面20aと第四面20bとが対向する方向に第二基板20内を延びるように設けられている。対応する電極パッド18と内部配線26とは、物理的かつ電気的に接続されている。電極パッド18の数と内部配線26との数は、同じである。内部配線26は、導電性材料(たとえば、銅など)からなる。
第二基板20には、複数の内部配線26それぞれに対応して、複数の第四金属膜25が配置されている。各第四金属膜25は、対応する内部配線26に電気的に接続されている一端と、第二凹部21の底面に露出する他端と、を有している。各第四金属膜25は、第二基板20内を、第三面20a(第四面20b)に平行な面内において延びるように、設けられている。複数の第四金属膜25は、第二基板20内において、互いに電気的に絶縁されている。第四金属膜25の数と内部配線26との数は、同じである。第四金属膜25は、たとえば、金などからなる。第四金属膜25の厚さは、たとえば、50μm程度である。
受光素子REは、第三金属膜23上に配置されている。すなわち、受光素子REは、第二凹部21に位置している。受光素子REは、光入射面が第二凹部21の第二開口21a側を向くように配置されている。受光素子REは、発光素子EEと共に、第一面10aと第二面10bとが対向する方向に延びる仮想軸L上に位置している。本実施形態では、第一底面11bの中心と第二底面21bの中心も、仮想軸L上に位置している。
受光素子REの入出力端子は、対応する第四金属膜25にボンデングワイヤを通して電気的に接続されている。すなわち、受光素子REの入出力端子は、対応する第四金属膜25、当該第四金属膜25に電気的に接続されている内部配線26、当該内部配線26に電気的に接続されている電極パッド18、当該電極パッド18に電気的に接続されているバンプ導体27、当該バンプ導体27に電気的に接続されている電極パッド17、及び当該電極パッド17が電気的に接続された貫通配線16を通して、当該貫通配線16が電気的に接続された外部電極15と電気的に接続されている。
第二基板20には、複数の貫通孔24が形成されている。本実施形態では、二つの貫通孔24が第二基板20に形成されている。貫通孔24は、第三面20aと第四面20bとが対向する方向に延びている。各貫通孔24の一端は、第三面20aにおいて、第一底面11bの領域11bと第一内側面11cとに対向する領域に開口している。各貫通孔24の他端は、第四面20bに開口している。
二つの貫通孔24は、仮想軸Lに対して回転対称となる位置に形成されている。すなわち、各貫通孔24の一端は、第三面20aにおいて、仮想軸Lに対して回転対称に位置し、各貫通孔24の他端は、第四面20bにおいて、仮想軸Lに対して回転対称に位置している。各貫通孔24の一端及び他端の開口形状は、略矩形状である。受光素子RE(第二凹部21)は、第四面20bに直交する方向から見て、二つの貫通孔24の間に位置している。
第三面20aにおいて、二つの貫通孔24の間に位置する領域には、第二金属膜22が配置されている。構造体1は、第一基板10の第一凹部11と、第二基板20とで画成される空間部40が形成されている。第二金属膜22は、空間部40に露出するように位置している。第一金属膜12も、空間部40に露出するように位置している。すなわち、空間部40は、第一金属膜12と第二金属膜22とで囲まれるように構成されている。第一金属膜12と第二金属膜22とは、空間部40を挟んで、第二面10bと第三面20aとが対向する方向で、互いに対向している。第二金属膜22は、長手方向と短手方向とを有する形状を呈している。第二金属膜22の長手方向は、貫通孔24の開口形状における長手方向に沿う方向である。第二金属膜22は、たとえば、金などからなる。第二金属膜22は、たとえば、めっき工法により第二基板20に形成される。
複数の電極パッド18は、導体膜として機能する。したがって、第三面20aにおける複数の電極パッド18が配置される領域は、導体膜配置領域として機能する。第三面20aにおける複数の電極パッド18が配置されていない領域は、導体膜非配置領域として機能する。導体膜配置領域の数は、電極パッド18の数と対応している。また、第三面20aにおいても、導体膜配置領域同士は、互いに離間するように位置している。すなわち、第三面20aにおいても、導体膜配置領域同士の間には、導体膜非配置領域の一部が位置する。本実施形態では、第三面20aは、複数の導体膜配置領域と一つの導体膜非配置領域とを有している。
第二基板20の第三面20aには、各辺に対応するように、複数の電気絶縁膜28が配置されている。本実施形態では、四つの電気絶縁膜28が、第三面20aにおいて、二つの貫通孔24の間に位置する領域(第二金属膜22が配置されている領域)を除く領域に配置されている。各電気絶縁膜28は、第三面20a上において、互いに離間している。電気絶縁膜28は、電気絶縁膜19と同じく、電気絶縁性材料からなる。電気絶縁膜28としても、たとえば、レジスト膜が用いられる。電気絶縁膜28の厚さも、たとえば、50μm程度である。
各電気絶縁膜28の外側端部は、第三面20aの対応する辺に沿うように、当該辺を構成する第三面20aの外縁に位置している。上述したように、各電気絶縁膜28は互いに離間しているため、互いに隣り合う二つの電気絶縁膜28の間には、電気絶縁膜28が配置されていない領域が存在する。電気絶縁膜28が配置されていない領域では、第三面20aが露出している。
第三面20aにおける複数の電極パッド18が配置されていない領域は、電気絶縁膜28が配置されている複数の領域と、電気絶縁膜28が配置されていない複数の領域と、を含んでいる。電気絶縁膜28が配置されている領域は、電気絶縁膜配置領域であり、電気絶縁膜28が配置されていない領域は、第二金属膜22が配置されている領域を除き、電気絶縁膜非配置領域である。すなわち、第三面20aは、第二金属膜22が配置されている領域を除き、電気絶縁膜配置領域と電気絶縁膜非配置領域とを有している。本実施形態では、第三面20aは、それぞれ四つの電気絶縁膜配置領域と電気絶縁膜非配置領域とを有している。
電気絶縁膜28が配置されていない各領域は、貫通孔24から第三面20aの辺(外縁)まで至るように、互いに隣り合う二つの電気絶縁膜28の間に位置している。本実施形態では、第三面20aの四辺のうち、電気絶縁膜28が配置されていない各領域は、対向する二辺に至っている。電気絶縁膜28が配置されていない各領域が至る各辺と、電気絶縁膜19が配置されていない領域が至る各辺とは、第一面10a(第四面20b)に直交する方向から見て、同じ位置にある。
電気絶縁膜28が配置されていない各領域は、第三面20aに直交する方向から見て、貫通孔24から第三面20aの辺に向けて当該辺に直交する方向に延びている。電気絶縁膜28が配置されていない各領域は、第一面10a(第四面20b)に直交する方向から見て、電気絶縁膜19が配置されていない領域の上述した第二部分と同じ位置にある。電気絶縁膜28が配置されていない各領域には、第三面20aに直交する方向から見て当該領域の両側に位置している二つの電気絶縁膜28により、溝が形成される。この溝の深さは、電気絶縁膜28の厚さに相当する。
保護板30は、第四面20bと対向するように第二基板に配置されている。保護板30は、第二凹部21と各貫通孔24とを塞ぐように、第二基板20に配置されている。保護板30は、光学接着剤などにより、第二基板20に固定される。保護板30は、第二基板20を保護し、投受光モジュールM1の密閉性を高める。保護板30は、発光素子EEから出射された光と対象物からの光とが透過する部材から構成されている。保護板30は、たとえば、ガラス又は樹脂などからなる。保護板30は、レンズなどの光学部品として機能してもよい。
保護板30は、平面視で矩形状(本実施形態では、正方形状)を呈している。保護板30が正方形状の場合、保護板30の一辺の長さは、たとえば、10mmである。本実施形態では、第二基板20の平面形状及び平面サイズは、第一基板10及び第二基板20の平面形状及び平面サイズと同じである。保護板30は、保護板30の外縁を構成する四辺の位置が、第二基板20の外縁を構成する四辺の位置と一致するように重ねられた状態で、第二基板20に配置されている。これにより、第一基板10と第二基板20と保護板30とが積層された構造体1は、直方体形状を呈している。
構造体1には、上述した空間部40と、空間部40を構造体1の外部に連通する連通路41と、が形成されている。本実施形態では、連通路41は、上述した電気絶縁膜非配置領域により構成されている。すなわち、連通路41は、第二面10bにおける電気絶縁膜19が配置されていない領域と、第三面20aにおける電気絶縁膜28が配置されていない領域と、により構成される。電気絶縁膜19,28が配置されていない領域は、第一面10a(第四面20b)に直交する方向から見て同じ位置にあり、かつ、電気絶縁膜19,28が配置されていない領域には、上述したように溝が形成されている。したがって、電気絶縁膜19,28が配置されていない領域(溝)により、一端が空間部40に連通し、他端が構造体1の外部に連通する空間が形成される。この空間が、連通路41として機能する。電気絶縁膜非配置領域により構成される連通路41は、空間部40と構造体1の外表面との間を延びているように、第二面10bと第三面20aとの間に形成されている。
本実施形態では、連通路41は、上述した導体膜非配置領域によっても構成されている。すなわち、連通路41は、第二面10bにおける電極パッド17が配置されていない領域と、第三面20aにおける電極パッド18が配置されていない領域と、により構成される。電極パッド17,18が配置されていない領域には、バンプ導体27の厚みに対応した間隙が形成される。この間隙が、連通路41として機能する。導体膜非配置領域により構成される連通路41も、空間部40と構造体1の外表面との間を延びているように、第二面10bと第三面20aとの間に形成されている。
ここで、図8及び図9を参照して、本実施形態に係る投受光モジュールM1の作用効果を説明する。図8は、本実施形態に係る投受光モジュールの作用効果を説明するための図である。図9は、本実施形態に係る投受光モジュールの作用効果を説明するための図である。
図8に示されるように、本実施形態では、発光素子EEから光R1が出射されると、出射された光R1は、空間部40において、第一金属膜12と第二金属膜22とで反射され、各貫通孔24に導かれる。第一金属膜12と第二金属膜22の表面は、光反射面として機能する。特に、第一金属膜12における第一内側面11cを構成する部分の表面は、発光素子EEから出射された光を第二基板20側に反射させて導く光反射面として機能する。
第一金属膜12における第一内側面11cを構成する部分は、第一面10a(第四面20b)に直交する方向から見て、各貫通孔24と重なる位置にある。したがって、第一金属膜12における第一内側面11cを構成する部分の表面で反射された光は、主に、各貫通孔24に導かれる。各貫通孔24に導かれた光は、保護板30を通り、投受光モジュールM1から出射される。投受光モジュールM1から出射された光は、対象物OBJに投射される。対象物OBJからの反射光R2は、保護板30を通り、受光素子REに入射する。受光素子REに入射した反射光R2は、受光素子REで受光され、電気的信号に変換される。
以上のように、本実施形態では、発光素子EEは、構造体1に形成された空間部40に位置し、受光素子REは、構造体1に形成された第二凹部21に位置している。保護板30は、第二凹部21と各貫通孔24とを少なくとも塞ぐように第二基板20に配置されている。保護板30では、発光素子EEから出射された光と対象物OBJからの光とが透過する。発光素子EEから出射された光は、第一金属膜12と第二金属膜22の表面により構成される光反射面にて反射し、第二基板20側に向かう。光反射面で反射した光は、第二基板20に形成された各貫通孔24を通り、保護板30を透過する。これにより、投受光モジュールM1から対象物OBJに光が投射される。対象物OBJからの反射光は、保護板30を透過し、受光素子REに入射する。したがって、投受光モジュールM1では、光学的特性の確保及び小型化が、簡易な構成にて実現される。
図9に示されるように、本実施形態では、構造体1に、空間部40を構造体1の外部に連通する連通路41が形成されている。保護板30により塞がれる各貫通孔24は、空間部40に連通している。このため、保護板30により各貫通孔24を塞ぐ際に、投受光モジュールM1の空間部40内に存在している気体は、図9の矢印Aに示されるように、連通路41を通って、構造体1の外部に排出される。したがって、投受光モジュールM1の内圧の増大が抑制され保護板30を所望の位置に配置することができる。
投受光モジュールM1では、連通路41が、空間部40と構造体1の外表面との間を延びているように、第一基板10の第二面10bと第二基板20の第三面20aとの間に形成されている。これにより、連通路41の形成を容易に実現することができる。
投受光モジュールM1では、第一基板10の第二面10b及び第二基板20の第三面20aは、電気絶縁膜19が配置されている電気絶縁膜配置領域と、電気絶縁膜19が配置されていない電気絶縁膜非配置領域と、を有している。電気絶縁膜非配置領域は、連通路41を構成している。これにより、連通路41の形成を簡易かつ容易に実現することができる。
投受光モジュールM1では、第一基板10の第二面10b及び第二基板20の第三面20aは、電極パッド17が配置されている導体膜配置領域と、電極パッド17が配置されていない導体膜非配置領域と、を有している。導体膜非配置領域が、連通路41を構成している。これにより、連通路41の形成を簡易かつ容易に実現することができる。
投受光モジュールM1では、空間部40が、第一基板10に形成されている第一凹部11と、第二基板20と、で画成されている。第一基板10に形成されている第一凹部11が、第一凹部11の面として、素子配置面(領域11b)と、当該素子配置面の外側に位置している光反射面(第一内側面11c)と、を含んでいる。これにより、発光素子EEが第一基板10側に配置されている投受光モジュールM1が実現される。
投受光モジュールM1では、空間部40には、第一基板10及び第二基板20のそれぞれに位置し、かつ、第二面10bと第三面20aとが対向する方向で互いに対向し、発光素子EEから出射された光を反射させる光反射面(領域11b及び第二金属膜22の表面)が面している。これにより、発光素子EEから出射された光を効率的に各貫通孔24に導くことができる。
第二基板20の第三面20a側に配置された第二金属膜22は、発光素子EEから出射された光R1が第二基板20を透過して第二凹部21内に至るのを抑制する。すなわち、第二金属膜22は、遮光膜として機能する。これにより、受光素子REに、発光素子EEから出射された光R1が対象物OBJにて反射されることなく入射するのを抑制できる。
次に、図10及び図11を参照して、本実施形態に係る投受光モジュールM1の変形例について説明する。本変形例は、発光素子EEの配置に関し、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態との重複説明は省略し、相違点を中心に説明する。図10は、本実施形態の変形例に係る投受光モジュールが備える第二基板を示す斜視図である。図11は、本実施形態の変形例に係る投受光モジュールの断面構成を説明するための図である。
本変形例に係る投受光モジュールM1も、図10及び図11に示されるように、発光素子EEと、受光素子REと、第一基板10、第二基板20、及び保護板30を有している構造体1と、を備えている。図10に示されるように、第二金属膜22は、互いに離間するように位置している第一部分22aと第二部分22bとを有している。第一部分22aと第二部分22bとは、互いに電気的に絶縁されている。第二部分22bは、第三面20aにおける二つの貫通孔24の間に位置する領域の中央部分から、貫通孔24の開口形状における長手方向に沿う方向に延びている。第二部分22bは、略短冊形状を呈している。
第二金属膜22の表面は、第三面の中央に位置する領域20aと、領域20aを囲むように領域20aの外側に位置する領域20aと、を含んでいる。領域20aは、第一部分22aの表面により構成されている。領域20aには、発光素子EEが配置されている。すなわち、領域20aは、発光素子EEが配置される素子配置面として機能し、発光素子EEは、第二基板20(第三面20a)側に配置されている。発光素子EEは、第一基板10側に光出射面が向くように配置されている。発光素子EEは、領域20aを構成する第一部分22aと電気的に接続されている。発光素子EEは、ボンデングワイヤを通して、第二部分22bとも電気的に接続されている。本実施形態においても、発光素子EE及び受光素子REは、同一の仮想軸L上に配置されている。
第一部分22aは、複数の電極パッド18のうち、受光素子REと電気的に接続された電極パッド18を除く、少なくとも一つの電極パッド18と電気的に接続されている。第二部分22bは、複数の電極パッド18のうち、受光素子REと電気的に接続された電極パッド18及び第一部分22aと電気的に接続された電極パッド18を除く、少なくとも一つの電極パッド18は、第二部分12bと電気的に接続されている。発光素子EEは、受光素子REと同様に、電極パッド18、バンプ導体27、電極パッド17、及び貫通配線16を通して、外部電極15と電気的に接続されている。
本変形例においても、発光素子EEから光R1が出射されると、出射された光R1は、空間部40において、第一金属膜12と第二金属膜22とで反射され、各貫通孔24に導かれる。各貫通孔24に導かれた光は、保護板30を通り、投受光モジュールM1から出射される。対象物OBJからの反射光R2は、保護板30を通り、受光素子REに入射する。したがって、本変形例に係る投受光モジュールM1も、光学的特性の確保及び小型化が、簡易な構成にて実現される。また、投受光モジュールM1の内圧の増大が抑制され保護板30を所望の位置に配置することができる。
本変形例に係る投受光モジュールM1では、空間部40が、第一基板10に形成されている第一凹部11と、第二基板20と、で画成され、第二基板20が、第三面20a側に素子配置面(領域20a)を含み、第一基板10に形成されている第一凹部11が、該第一凹部11の面として、第三面20aと第四面20bとが対向する方向からみて素子配置面の外側に位置している光反射面(第一内側面11c)を含んでいる。このため、発光素子EEが第二基板20側に配置されている投受光モジュールM1が実現される。
次に、図12を参照して、本実施形態に係る投受光モジュールM1の別の変形例について説明する。本変形例は、貫通孔24の数及び形状に関し、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態との重複説明は省略し、相違点を中心に説明する。図12は、本実施形態の変形例に係る投受光モジュールを示す斜視図である。
図12に示されるように、本変形例に係る投受光モジュールM1では、第二基板20に、四つの貫通孔24が形成されている。貫通孔24は、第三面20aと第四面20bとが対向する方向に延びている。各貫通孔24の一端は、第三面20aにおいて、第一底面11bの領域11bと第一内側面11cとに対向する領域に開口している。各貫通孔24の他端は、第四面20bに開口している。
四つの貫通孔24は、仮想軸Lに対して回転対称となる位置に形成されている。すなわち、各貫通孔24の一端は、第三面20aにおいて、仮想軸Lに対して回転対称に位置し、各貫通孔24の他端は、第四面20bにおいて、仮想軸Lに対して回転対称に位置している。各貫通孔24の一端及び他端の開口形状は、略円形状である。第四面20bに直交する方向から見て、四つの貫通孔24に囲まれるように、受光素子RE(第二凹部21)が位置している。受光素子REから各貫通孔24までの距離は、等しい。
本変形例においても、発光素子EEから光R1が出射されると、出射された光R1は、空間部40において、第一金属膜12と第二金属膜22とで反射され、各貫通孔24に導かれる。各貫通孔24に導かれた光は、保護板30を通り、投受光モジュールM1から出射される。貫通孔24の数及び形状は、上述した実施形態及び本変形例に記載された数及び形状に限られない。複数の貫通孔24は、仮想軸Lに対して回転対称となる位置に形成されていればよい。
次に、図13を参照して、本実施形態に係る投受光モジュールM1の更なる変形例について説明する。本変形例は、連通路41の構成に関し、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態との重複説明は省略し、相違点を中心に説明する。図13は、本実施形態の変形例に係る投受光モジュールの断面構成を説明するための図である。
図13に示されるように、本変形例では、第一基板10には、第二面10b側に溝Tが形成されている。第二基板20にも、第三面20a側に溝Tが形成されている。各溝Tは、第一基板10と第二基板20とが互いに対向するように配置されている状態で、互いに対向するように位置している。溝Tは、空間部40と構造体1の外表面とにわたるように延びている。各溝Tは、連通路41として機能する。この場合、連通路41の形成を簡易かつ容易に実現することができる。第一基板10及び第二基板20のうちいずれか一方のみに溝Tが形成されていてもよい。溝Tの深さは、たとえば25μm程度である。
以上、本発明の実施形態及び実施形態の変形例について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上述した実施形態では、構造体1に、電気絶縁膜非配置領域により構成される連通路41と導体膜非配置領域により構成される連通路41とが形成されているが、これに限られない。構造体1には、電気絶縁膜非配置領域により構成される連通路41及び導体膜非配置領域により構成される連通路41のうち少なくとも一方の連通路41が形成されていればよい。この場合であっても、保護板30により複数の貫通孔24を塞ぐ際に、投受光モジュールM1の空間部40内に存在している気体が連通路41を通って、構造体1の外部に排出される。
第一基板10の第二面10b及び第二基板20の第三面20aのうち少なくとも一方が、電気絶縁膜非配置領域を有していればよい。この場合であっても、電気絶縁膜非配置領域により連通路41を構成することができる。また、第一基板10の第二面10b及び第二基板20の第三面20aのうち少なくとも一方が、導体膜非配置領域を有していればよい。この場合であっても、導体膜非配置領域により連通路41を構成することができる。
第一内側面11cは、必ずしもテーパ状に傾斜している必要はない。第一内側面11cは、第一底面11bに直交する方向に伸びていてもよい。すなわち、第一開口11aの形状及びサイズと、第一底面11bの形状及びサイズと、が同じであってもよい。発光素子EEから出射された光R1を各貫通孔24に効率よく導くためには、第一内側面11cがテーパ状に傾斜していることが好ましい。第一開口11a及び第一底面11bの形状は、上述した円形状に限られることなく、他の形状(たとえば、矩形状など)であってもよい。
発光素子EEから出射された光R1に関し、第一基板10及び第二基板20の反射率が比較的高い場合には、第一金属膜12及び第二金属膜22は、必ずしも必要ではない。発光素子EEから出射された光R1を各貫通孔24に効率よく導くためには、空間部40に面するように、第一金属膜12及び第二金属膜22が配置されていることが好ましい。
本実施形態及び本変形例では、第一基板10と第二基板20との間の電気的な接続が、第一及び第二基板10,20の縁の位置において実現されているが、これに限られることなく、縁よりも内側の位置において、第一基板10と第二基板20との間の電気的な接続が実現されていてもよい。
1…構造体、10…第一基板、10a…第一面、10b…第二面、11…第一凹部、11b…領域、12…第一金属膜、20…第二基板、20a…第三面、20b…第四面、21…第二凹部、22…第二金属膜、24…貫通孔、30…保護板、40…空間部、41…連通路、EE…発光素子、L…仮想軸、M1…投受光モジュール、RE…受光素子。

Claims (8)

  1. 発光素子と受光素子とを備え、前記発光素子から出射された光を対象物に投射し、対象物からの反射光を前記受光素子で受光する投受光モジュールであって、
    互いに対向する第一面及び第二面を有する第一基板と、互いに対向する第三面及び第四面を有し、かつ、前記第三面が前記第二面と対向するように配置されている第二基板と、前記第四面と対向するように前記第二基板に配置され、かつ、前記発光素子から出射された光と対象物からの光とが透過する保護板と、を有する構造体を備え、
    前記構造体には、前記発光素子が位置し、かつ、前記第一基板と前記第二基板とで画成されるように構成される空間部と、前記受光素子が位置し、かつ、前記第二基板の前記第四面側から窪むように構成される凹部と、前記空間部を前記構造体の外部に連通する連通路と、が形成されており、
    前記発光素子と前記受光素子とは、前記第一面と前記第二面とが対向する方向に延びる仮想軸上に位置し、
    前記空間部には、前記第一基板及び前記第二基板のうちいずれか一方に位置し、かつ、前記発光素子が配置される素子配置面と、前記第一基板に位置し、かつ、前記発光素子から出射された光を前記第二基板側に反射させて導く光反射面と、が面し、
    前記第二基板には、一端が前記第三面における前記光反射面に対向する領域に開口し、かつ、他端が前記第四面に開口し、前記第三面と前記第四面とが対向する方向に延びる複数の貫通孔が前記仮想軸に対して回転対称となる位置に形成されており、
    前記保護板は、前記凹部と前記複数の貫通孔とを少なくとも塞ぐように、前記第二基板に配置されている、投受光モジュール。
  2. 前記連通路が、前記空間部と前記構造体の外表面との間を延びているように、前記第一基板の前記第二面と前記第二基板の前記第三面との間に形成されている、請求項1に記載の投受光モジュール。
  3. 前記第一基板の前記第二面及び前記第二基板の前記第三面のうち少なくとも一方は、電気絶縁膜が配置されている電気絶縁膜配置領域と、前記電気絶縁膜が配置されていない電気絶縁膜非配置領域と、を有し、
    前記電気絶縁膜非配置領域が、前記連通路を構成している、請求項2に記載の投受光モジュール。
  4. 前記第一基板の前記第二面及び前記第二基板の前記第三面のうち少なくとも一方は、導体膜が配置されている導体膜配置領域と、前記導体膜が配置されていない導体膜非配置領域と、を有し、
    前記導体膜非配置領域が、前記連通路を構成している、請求項2又は3に記載の投受光モジュール。
  5. 前記第一基板の前記第二面側及び前記第二基板の前記第三面側のうち少なくとも一方には、溝が形成されており、
    前記溝が、前記連通路を構成している、請求項2〜4のいずれか一項に記載の投受光モジュール。
  6. 前記空間部が、前記第一基板に形成されている凹部と、前記第二基板と、で画成されており、
    前記第一基板に形成されている前記凹部が、該凹部の面として、前記素子配置面と、該素子配置面の外側に位置している前記光反射面と、を含んでいる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の投受光モジュール。
  7. 前記空間部が、前記第一基板に形成されている凹部と、前記第二基板と、で画成されており、
    前記第二基板が、前記第三面側に前記素子配置面を含み、
    前記第一基板に形成されている前記凹部が、該凹部の面として、前記第三面と前記第四面とが対向する方向からみて前記素子配置面の外側に位置している前記光反射面を含んでいる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の投受光モジュール。
  8. 前記空間部には、前記第一基板及び前記第二基板のそれぞれに位置し、かつ、前記第二面と前記第三面とが対向する方向で互いに対向し、前記発光素子から出射された光を反射させる光反射面が面している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の投受光モジュール。
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