JP2016001046A - 取付具 - Google Patents

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Akira Yoneoka
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Abstract

【課題】軸部に対する取付け作業性を向上させることができる取付具を提供する。【解決手段】この取付具10は、被取付部材1に突設された軸部2を取付孔6に挿通し、軸部に固着されて取付部材5を固定するためのもので、軸部2に固定される金属製の板バネ部材20と、板バネ部材20に組付けられる樹脂製の押圧部材40とを備え、板バネ部材20は、軸部2に係合可能な複数の係合爪23と、押圧部材40への係止部とを有しており、押圧部材40は、板バネ部材20の係止部に係止する被係止部55と、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込んだときに、複数の係合爪23を押圧して、軸部2に係合させる押圧部61とを有している。【選択図】図6

Description

本発明は、被取付部材に突設された軸部を、取付部材に設けられた取付孔に挿通し、取付部材から突出した前記軸部に固着されて、前記被取付部材に前記取付部材を取付けるための取付具に関する。
従来より、被取付部材から突出するスタッドボルト等の軸部を、取付部材に設けられた取付孔に挿通し、取付部材から突出した軸部に、金属板等からなる取付具を押し込んで固定し、取付具で取付部材を押えて固定することが行われている。
このような取付具として、例えば、下記特許文献1には、ねじ山を有するボルトに固定するため、金属板から一体的に形成され、水平面に位置する環状基部と、該環状基部の内側部分に中心点を通る複数の切り込み部を形成し先端側が上側に位置するように切り込み部で挟まれた三角片を傾斜させて、先端頂部を有して成る複数の三角傾斜片と、前記環状基部の外側部分に前記三角傾斜片と反対方向に傾斜させて互いに対向する位置に形成され、外側端部を前記三角傾斜片側に折曲形成した複数の略方形状の脚片とを具備したクリップが記載されている。
そして、同文献の実施形態には、車体底面から突設したボルトを、遮熱板の孔部から挿出させた後、クリップの複数の脚片外周を把持して、ボルト外周に複数の三角傾斜片の先端を配置し、その後、クリップを遮熱板に向けて押し込むことで、複数の三角傾斜片の先端をボルトの溝部に係合させ、クリップを介して車体底面に遮熱板を取付けることが記載されている。
特許第4526754号公報
ところで、上記のような金属製のクリップを押し込む場合には、作業者の手指が痛くなるため、軍手等の手袋をはめて行うことが多い。しかしながら、この場合、軍手等の手袋が、クリップと遮熱板等の取付部材との間に挟まれたり、クリップの三角傾斜片や方形の脚部等に絡まったりするおそれがあり、クリップの固定作業性に問題があった。
したがって、本発明の目的は、軸部に対する固定作業性を向上させることができる取付具を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の取付具は、被取付部材に突設された軸部を、取付部材に設けられた取付孔に挿通し、取付部材から突出した前記軸部に固着されて、前記被取付部材に前記取付部材を取付けるためのものであって、前記軸部に固定される金属製の板バネ部材と、該板バネ部材に組付けられる樹脂製の押圧部材とを備え、前記板バネ部材は、前記軸部に係合可能な複数の係合爪と、前記押圧部材への係止部とを有しており、前記押圧部材は、前記板バネ部材の係止部に係止する被係止部と、前記板バネ部材に対して前記押圧部材を押し込んだときに、前記複数の係合爪を押圧して、前記軸部に係合させる押圧部とを有していることを特徴とする。
本発明の取付具においては、前記板バネ部材は、前記押圧部材の裏側から突出し、前記取付部材の表面に着座する着座部を有しており、前記複数の係合爪の先端部における内径は、前記軸部の外径と同一又は外径よりも大きく形成されていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記軸部の外周には、ネジ溝が形成され、前記板バネ部材の係合爪は、前記着座部側から、前記押圧部材の押し込み方向とは反対方向に斜めに延出しており、更に前記板バネ部材及び/又は前記押圧部材には、前記押圧部材を押し込み方向とは反対方向に付勢する付勢手段が設けられていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記付勢手段は、前記板バネ部材から延設され、前記押圧部材を押し込んだときに弾性的に撓んで、前記押圧部材を押し込み方向とは反対方向に付勢する、弾性片からなることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記弾性片は、前記板バネ部材に対して前記押圧部材を押し込む前の状態で、前記押圧部材の裏面側に常時当接するように構成されていることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記板バネ部材は、前記係合爪の基端側から、前記押圧部材に向かって延出する板部を有しており、前記押圧部材には、前記板バネ部材に組付けたときに、前記板部の外周に当接する壁部を有していることが好ましい。
本発明の取付具においては、前記板部の先端は、フック状に屈曲した形状をなし、前記係止部をなしていることが好ましい。
本発明の取付具によれば、金属製の板バネ部材を、樹脂製の押圧部材を介して押し込むため、作業者の軍手等が絡まる恐れを少なくすることができると共に、作業者の手指が痛くならず十分な力で押し込むことができるので、軸部に対する取付具の固定作業性を向上させることができる。
本発明の取付具の、第1実施形態を示す分解斜視図である。 同取付具の使用方法を示す斜視図である。 同取付具において、図1とは異なる方向から見た場合の分解斜視図である。 図3において、板バネ部材に押圧部材を組付けた状態の斜視図である。 同取付具の断面図である。 同取付具の使用工程を示しており、(a)は第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図である。 同取付具の使用工程を示しており、(a)は第3工程の説明図、(b)は第4工程の説明図である。 同取付具において、係合爪の先端部の他形状を示す説明図である。 本発明の取付具の、第2実施形態を示しており、(a)はその使用工程の第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図である。 同取付具の使用工程を示しており、(a)は第3工程の説明図、(b)は第4工程の説明図である。 本発明の取付具の、第3実施形態を示しており、(a)はその使用工程の第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図、(c)は第3工程の説明図である。 本発明の取付具の、第4実施形態を示しており、(a)はその使用工程の第1工程の説明図、(b)は第2工程の説明図、(c)は第3工程の説明図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る取付具の、第1実施形態について説明する。
図2、図6及び図7に示すように、この取付具10は、被取付部材1に突設された軸部2を、取付部材5に設けられた取付孔6に挿通して、該取付孔6から突出した軸部2に固着されて、被取付部材1に取付部材5を取付けるためのものである。
前記被取付部材1としては、例えば、車両のフロアパネルや、車体フレーム、バルブやバッテリーのケース等が挙げられるが、特に限定はされない。一方、前記取付部材5としては、例えば、前記フロアパネルの底面に配置される遮熱板や、トリムボード、ガーニッシュ、電装部品等が挙げられるが、これらに限定されない。なお、この実施形態においては、前記被取付部材1がフロアパネルであり、前記取付部材5が遮熱板となっている。また、この実施形態における前記軸部2は、被取付部材1から溶接等により固着されて、一体的に突設されたいわゆるスタッドボルトであり、その外周にネジ溝3が形成されている。なお、軸部2は、ネジ溝3を有するボルトでなくともよく、被取付部材から所定長さで突出した軸状であればよく、また、軸部2を被取付部材1とは別体としてもよい。
そして、図1、図3及び図5に示すように、この取付具10は、金属製の板バネ部材20と、該板バネ部材20に組付けられ、所定方向に押し込み可能とした(ここでは図5の矢印A方向)、押圧部材40とから構成されている。
この実施形態における前記板バネ部材20は、細長く伸びる一枚の金属板を所定形状に打ち抜いて、かつ、所定箇所を適宜屈曲させることにより形成されたものである。すなわち、金属板の長手方向に沿って一対の平行なスリット21を形成し、このスリット21で挟まれた部分を2つに接離して、斜め上方に切り起こすことにより、軸部2に係合可能な一対の係合爪23,23を形成すると共に、スリット21の外側に残る帯状部分の中央を上方に隆起させて一対の弾性片30,30を形成している。
そして、一対の係合爪23,23の基部側及び一対の弾性片30、30の両端部は、被取付部材1に当接する着座部25、31をなしている。係合爪23側の着座部25、及び、弾性片30側の着座部31(図3参照)が、押圧部材40の裏側から突出することで、板バネ部材20に対して押圧部材40を所定距離押し込むことが可能となっている。
一対の係合爪23,23は、その基端側の着座部25側から、押圧部材40の押し込み方向(図5の矢印A参照)とは反対方向Bに向けて、かつ、それらの先端部24,24どうしが互いに近接するように斜め内方に伸びており、板バネ部材20を側方から見たときに、略ハの字状をなすように所定角度で屈曲形成されている(図5参照)。これらの一対の係合爪23,23の先端部24,24どうしは、互いに分離しており、先端部24,24の間には前記軸部2が挿通されるようになっている(図6及び図7参照)。
図1、図3及び図5に示すように、各先端部24の中央には、円弧状をなした凹部24aが形成されており、この凹部24aが軸部2の外周に係合する部分となっている。また、各係合爪23の先端部24の凹部24a,24aが対向して配置されることで、軸部2を挿通可能な略円形状の隙間が画成されている。なお、図6〜11においては、便宜上、先端部24の凹部24aの底部のみを図示している。
また、図6(a)に示すように、一対の係合爪23,23の先端部24,24における内径D1は、前記軸部2の外径D2と同一又は外径D2よりも大きく形成されている。
この実施形態では、一対の係合爪23,23の先端部24,24において、対向して配置された凹部24a,24aの内周どうしの距離が、一対の係合爪23,23の先端部24,24における内径D1をなしている。また、軸部2のネジ溝3を構成する歯部3aの周方向に対向する位置における距離が、軸部2の外径D2をなしている。
そして、この実施形態においては、一対の係合爪23,23の先端部24,24における内径D1が、軸部2の外径D2よりも大きく形成されているため、一対の係合爪23,23の先端部24,24の間に、軸部2の歯部3aを引っ掛かることなく挿通させて、着座部25を取付部材5の表面に着座させることが可能となっている。
なお、図8に示すように、一対の係合爪23,23の先端部24,24から、軸部2に係合する突部24b,24bが突出している場合には、これらの突部24b,24bの先端どうしの間の距離が、係合爪の先端部における内径D1をなすこととなる。
また、係合爪23の先端部24の内径D1は、軸部2の外径D2と同一であってもよいが、本実施形態のように、軸部2の外径D2よりも大きい方が好ましい。
ところで、この実施形態における複数の係合爪は、互いに分離して撓み可能とされた一対の係合爪23,23となっているが、3つ以上であってもよく、また、係合爪の形状も上記形状に限定されず、軸部に係合可能であればよい。
また、前記一対の係合爪23,23の基端側からは、前記着座部25,25を介して、押圧部材40に向かって板部27,27がそれぞれ延出している。図5に示すように、この実施形態における一対の板部27,27は、前記着座部25に対してほぼ直角に屈曲すると共に、前記一対の係合爪23,23の先端部24よりも高くなるように延出している。
更に、各板部27の先端27aは、前記着座部25側に向けて折り返すようにフック状に屈曲されており、このフック状の先端27aが、押圧部材40の被係止部55に引っ掛かるように係止して、板バネ部材20に押圧部材40が組付けられるようになっている(図5参照)。すなわち、この実施形態では、前記板部27の先端27aが、本発明における「係止部」をなしている。なお、この係止部としては、フック状に屈曲形成されたもののみならず、突起状や爪状をなしていたりしてもよく、押圧部材40の被係止部55に係止可能であれば、特に限定はされない。
図3及び図4に示すように、各弾性片30は、板バネ部材20の長手方向両側に沿って伸びる細長い帯状をなしており、その長手方向両端に、前記押圧部材40の裏側から突出し、取付部材5の表面に着座する着座部31,31が設けられている。また、各着座部31は、連結部35を介して前記板部27の幅方向両側にそれぞれ連結されており、それによって、一対の弾性片30,30が、板バネ部材20の長手方向両側に一体的に配設されるようになっている(図1及び図3参照)。
図5に示すように、各弾性片30は、その長手方向中央部が、前記押圧部材40の押し込み方向Aとは反対方向Bに向けて突出しており、板バネ部材20を側方から見たときに略山型をなしている。また、各弾性片30の、長手方向中央部に設けた頂部33は、平坦形状をなしており、該頂部33は、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込む前の状態で、押圧部材40の裏側に設けた凸部65に常時当接するようになっている(図5参照)。
そして、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込んだときに、前記凸部65が頂部33を押圧することにより、弾性片30が弾性的に撓んで、押圧部材40をその押し込み方向Aとは反対方向Bに付勢するようになっている。すなわち、この弾性片30が、本発明における「付勢手段」をなしている。
なお、この実施形態における弾性片30は、板バネ部材20の長手方向に沿って連続して伸びる山型の帯状をなしているが、例えば、弾性片の外側に一対の係合爪23,23の基部側どうしを連結する部分を設け、弾性片の長手方向中央部を切離して一対の弾性片としてもよく、押圧部材を押し込み方向とは反対方向に付勢可能な構造であれば、特に限定はされない。また、この実施形態では、板バネ部材20側に付勢手段である弾性片30を設けたが、この付勢手段は、押圧部材40側に設けたり、或いは、板バネ部材20と押圧部材40の両者に設けてもよい。
上記構造の板バネ部材20は、例えば、ばね鋼材や、機械構造用炭素鋼、炭素工具鋼、ステンレス鋼等の、金属材料からなる長板状をなす一枚の金属板材に所定形状のスリットや孔を打ち抜いた後、これを屈曲形成し、必要に応じて、更に、バネ性を付与するための熱処理を施すことにより製造することができる。
次に、上記板バネ部材20に組付けられる押圧部材40について説明する。
図1及び図3に示すように、この押圧部材40は、略円形状のキャップ状をなしており、その外周の対向する位置には、円弧形状に縮径して下縁部がフランジ状をなす把持部41,41が設けられている。この把持部41は、軸部先端に取付具10を固定する際に、押圧部材40を把持しやすくすると共に、軸部先端から取付具10を取外すべく回転させる際に、押圧部材40を把持しやすくする部分となっている。
図3に示すように、押圧部材40の裏側には、所定深さの略円形状の収容凹部45が形成されており、また、押圧部材40の天井壁中央には、前記軸部2が挿通される円形状の挿通孔47が形成されている。なお、この挿通孔47の内径D3は、軸部2の外径D2よりも大きく形成されている。
また、前記収容凹部45の内方であって、前記挿通孔47の周縁には、互いに平行に所定長さで伸びる一対のリブ49,49と、該一対のリブ49,49の両端に連結された一対の連結壁51,51とからなる枠体が設けられている(図3参照)。
各連結壁51の外側には、板バネ部材20の板部27が配置される、配置凹部53,53がそれぞれ形成されており、各配置凹部53は、抜き孔52を介して押圧部材40の表側に連通されている(図1及び図3参照)。なお、板バネ部材20に押圧部材40を組付けたときに、各配置凹部53の内周の壁部54には、板バネ部材20の板部27の外周が当接するようになっている(図4及び図5参照)。この壁部54が、本発明における「板部の外周に当接する壁部」をなしている。
図1及び図5に示すように、押圧部材40の表側であって、前記抜き孔52が設けられた部分に隣接した位置には、前記板バネ部材20の係止部(ここでは板部27の先端27a)が係止する被係止部55が設けられている。また、この被係止部55に隣接した位置であって、押圧部材40の内径側には、壁部57が設けられており、該壁部57を介して前記挿通孔47の両側周縁に凹部59,59がそれぞれ設けられている。なお、被係止部としては、板バネ部材の係止部が係合可能であれば、特に限定はされない。
図3及び図5に示すように、前記一対の連結壁51,51の内側縁部には、前記一対のリブ49,49に直交する方向に伸びる、突条をなした押圧部61,61が形成されている。この押圧部61,61は、板バネ部材20に押圧部材40が組付けられた状態で、板バネ部材20の一対の係合爪23,23の、前記取付部材5の対向面とは反対面側に配置されるようになっている(図5及び図6参照)。そして、図6に示すように、板バネ部材20に対して押圧部材40を、取付部材5や被取付部材1に近接する方向(図5の矢印A方向)に押し込み、一対の係合爪23,23を、取付部材5との対向面とは反対側から押圧することで、一対の係合爪23,23を撓み変形させて、軸部2のネジ溝3に係合させるように構成されている(図7参照)。
なお、押圧部としては、例えば、突起状やピン状等をなしていてもよく、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込んだときに、係合爪23を、取付部材5との対向面とは反対側から押圧して、軸部2に係合させることが可能な構造であれば、特に限定はされない。
また、前記一対の連結壁51,51の内周には、挿通孔47側から押圧部材40の裏側に向かって次第に拡径するテーパ面63,63が、前記押圧部61に至るまで形成されている。図5に示すように、このテーパ面63の、押圧部材40の裏面43に対する傾斜角度は、前記板バネ部材20の係合爪23の、着座部25に対する傾斜角度よりも、急角度となっている。その結果、板バネ部材20に押圧部材40を組付けた状態で、一対の連結壁51,51内に、一対の係合爪23,23が入り込むと共に、該一対の係合爪23,23の取付部材5との対向面側に、前記押圧部61,61の角部のみが当接して配置されるようになっている(図5参照)。
更に図3及び図4に示すように、各リブ49の長手方向中央には、突起状の凸部65がそれぞれ突設されている。この凸部65は、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込む前の状態で、弾性片30の頂部33に常時当接しており、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込んだときに、頂部33を押圧して弾性片30を弾性的に撓ませて、押圧部材40が押し込み方向Aとは反対方向Bに向けて付勢されるようになっている。
なお、前記凸部65の位置や形状に特に限定はなく、該凸部65を設けなくともよく、押圧部材40を押し込んだときに、板バネ部材20の弾性片30を撓ませて、その反力を受けることが可能な構造であればよい。
また、上記押圧部材40は、例えば、ナイロン等のポリアミド系樹脂や、ポリアセタール(POM)、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で形成することができ、また、上記樹脂材料に、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維等を含有させて補強した、繊維強化樹脂から形成してもよい。
次に、上記構成からなる取付具10の使用方法について説明する。
まず、板バネ部材20に押圧部材40を組付ける際の工程の、一例について説明する。すなわち、押圧部材40の一方の配置凹部53に、板バネ部材20の一方の板部27を配置し、その内周の壁部54に一方の板部27を当接させると共に、一方の抜き孔52に、板バネ部材20の一方の板部27を挿通させて、その先端27aを押圧部材40の一方の被係止部55に係止させる。その後、他方の配置凹部53に、他方の板部27を配置して、壁部54に他方の板部27を当接させると共に、他方の抜き孔52に他方の板部27を挿通させて、先端27aを他方の被係止部55に係止させることで、図4及び図5に示すように、板バネ部材20に押圧部材40を組付けて、取付具10を得ることができる。
この状態では、図5に示すように、板バネ部材20の一対の係合爪23,23の先端部24,24側が、押圧部材40のテーパ面63,63の内側に入り込むと共に、一対の押圧部61,61が、一対の係合爪23,23の取付部材5の対向面とは反対面側に、当接して配置されている。
また、一対の弾性片30,30の頂部33,33が、押圧部材40の凸部65,65に当接している。このように、一対の弾性片30,30は、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込む前の状態で、押圧部材40の裏側に常時当接するように構成されているので、押圧部材40は、弾性片30からの付勢力を常に受けることとなり(図5の矢印B参照)、板バネ部材20に押圧部材40をガタつきなく組付けることができる。
なお、ここでは、板部27の先端27aを片方ずつ、被係止部55に係止させたが、例えば、押圧部材40の裏側から板バネ部材20を押し込んで、一対の板部27,27を、被係止部55,55に一度に係止させるようにしてもよい。この場合、被係止部55に板部27の先端27aが当接して、一対の板部27,27が撓んで外方に広がり、一対の板部27,27が一対の抜き孔52,52を通過して、先端27aが被係止部55を乗り越えると、各板部27が弾性復帰して、先端27aが各被係止部55に係止して、板バネ部材20に押圧部材40を組付けることができる。
また、この実施形態においては、板バネ部材20に押圧部材40を組付けたときに、押圧部材40の壁部54が、板バネ部材20に設けた板部27の外周に当接するので(図4及び図5参照)、後述するように、軸部2に係合した係合爪23が外方に広がるのを抑制することができ、軸部2に対する係合爪23の係合力を維持することができる。
更にこの実施形態においては、板バネ部材20の板部27の先端27aは、フック状に屈曲した形状をなして、本発明における「係止部」をなしているので、板部27を係止部として兼用させることでき、板バネ部材20の形状を単純にして、形成を容易にすることができる。
また、取付部材5の取付孔6に、被取付部材1の軸部2を挿通させて、取付孔6から軸部2を突出した状態となるように、被取付部材1上に取付部材5を重ね合わせておく。
そして、前記軸部2の外周に、板バネ部材20の一対の係合爪23,23を配置して、取付具10を押し込んでいく。すると、軸部2が、板バネ部材20の一対の係合爪23,23の先端部24,24の間を挿通すると共に、押圧部材40の挿通孔47から挿出され、また、板バネ部材20の係合爪23側の着座部25と、弾性片30側の着座部31とが、取付部材5の表面に着座する(図6(a)参照)。なお、この際に、押圧部材40の裏面が取付部材5の表面に着座するように、取付具10を押し込んでもよい。
この状態で、板バネ部材20に対して押圧部材40を、一対の弾性片30,30からの付勢力に抗して矢印A方向に押し込むと、一対の板部27,27の先端27a,27aが、被係止部55,55から離れると共に、一対の弾性片30,30を撓ませつつ、一対の押圧部61,61が、一対の係合爪23,23を押圧して、取付部材5側に向けて撓ませていく。
更に押圧部材40を押し込んでいくと、一対の係合爪23,23が、軸部2のネジ溝3の内周に入り込み(図6(b)参照)、更に押し込むことによって、より下方のネジ溝3に入り込む(図7(a)参照)。
その後、押圧部材40の押し込み作業を終了すると、押圧部61により押圧された一対の係合爪23,23が弾性復帰すると共に、一対の弾性片30,30が弾性復帰して、押圧部材40を押し込方向Aとは反対方向Bに付勢し、一対の係合爪23,23を、軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合するまで弾性復帰させ、更に、押圧部材40の被係止部55,55が板部27の先端27aに当接する状態に復帰する(図7(b))。こうして、板バネ部材20の一対の係合爪23,23の先端部24,24が、軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合するので、取付具10を介して、被取付部材1に取付部材5を取付けることができる。
そして、この取付具10においては、上記のようにして、金属製の板バネ部材20を、樹脂製の押圧部材40を介して押し込むため、作業者の軍手等が絡まる恐れを少なくすることができると共に、作業者の手指が痛くならず十分な力で押し込むことができるので、軸部2に対する取付具10の取付け作業性を向上させることができる。
また、板バネ部材20の一対の係合爪23,23を、押圧部材40の一対の押圧部61,61によって、ほぼ均一の押し込み力で押し込むことができるので、一対の係合爪23,23の先端部24,24を、軸部2に対して、より確実に係合させて、高い保持力を得ることができる。更に、押圧部材40を押し込むことで、一対の係合爪23,23を、より下方のネジ溝3の歯部3aに係合させることができるので、係合爪23を上方のネジ溝3の歯部3aに係合させた場合に比べて、高い保持力を得ることができる。
また、この実施形態においては、図6(a)に示すように、板バネ部材20の、一対の係合爪23,23の先端部24,24における内径D1は、軸部2の外径D2よりも大きく形成されているので、上記のように、軸部2の外周に取付具10を装着するとき、軸部2は、一対の係合爪23,23の先端部24,24の間を通過するので、板バネ部材20の着座部25,31を、取付部材5の表面に確実に着座させることができる。
その状態で、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込むことにより、板バネ部材20の一対の係合爪23,23が押圧されて、係合爪23,23が取付部材5側に向けて撓んで、その先端部24,24が軸部2に係合するため、板バネ部材20の着座部25,31が、常に取付部材5の表面に押圧された状態で固定することができ、取付具10のガタツキを効果的に防止することができる。
更にこの実施形態においては、軸部2の外周にネジ溝3が形成され、板バネ部材20の係合爪23は、着座部25側から、押圧部材40の押し込み方向Aとは反対方向Bに斜めに延出しており、更に板バネ部材20及び/又は押圧部材40には、押圧部材40を押し込み方向Aとは反対方向Bに付勢する付勢手段が設けられている(ここでは板バネ部材20に弾性片30が設けられている)。そのため、押圧部61で係合爪23を撓ませながら、板バネ部材20に対して押圧部材40を押し込んで、係合爪23を軸部2に係合させた後に押し込み作業を終えると、付勢手段(弾性片30)によって、押圧部材40が押し込み方向Aとは反対方向Bに付勢されて元の位置に戻るので、板バネ部材20の係合爪23が、押圧部材40により押し込まれた位置から、軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合するまで弾性復帰して係合するので、係合爪23の先端部24を軸部2にガタ付きなく係合させて、取付具10の保持力を高めることができる。
また、この実施形態においては、前記付勢手段が、金属製の板バネ部材20から延設された弾性片30からなるので、取付具10の耐熱性を高めることができ、また、高温雰囲気下で長期に亘って取付具10が用いられた場合でも、弾性片30をへたりにくくして、その付勢力を維持することができる。
図9及び図10には、本発明に係る取付具の、第2実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の取付具10aは、前記実施形態に対して押圧部材の構造が異なっている。
すなわち、図9(a)に示すように、押圧部材40aの被係止部55に隣接して配置された壁部57の外面には、押圧部材40aの押し込み方向に沿って次第に高さが低くなる、逆テーパ状の傾斜面57aが形成されている。
そして、板バネ部材20に押圧部材40aを組付けて、軸部2の外周に一対の係合爪23,23を配置し、板バネ部材20の着座部25を取付部材5の表面に着座させた状態で(図9(a)参照)、弾性片30からの付勢力に抗して、押圧部材40aを押し込んで、押圧部61により係合爪23が押圧されていくと、板バネ部材20の板部27の先端27aが、押圧部材40aの傾斜面57aにより押圧されて、板部27の先端側が外方に向けて撓む(図9(b)参照)。
更に押圧部材40aを押し込んで、係合爪23を軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合させた後(図10(a)参照)、押圧部材40aの押し込み作業を完了すると、弾性片30の付勢力により、押圧部材40aが押し込み方向とは反対方向に付勢される。このとき、テーパ状の傾斜面57aにより、外方に撓んだ板部27の先端側が弾性復帰して、その先端27aが傾斜面57a上を摺動し、押圧部材40aを押し込み方向とは反対方向に付勢して、被係止部55に先端27aが係止し、板バネ部材20に押圧部材40aを組付けることができる(図10(b)参照)。
この実施形態では、逆テーパ状の傾斜面57aによって、板部27の先端側を撓ませるようにして、その付勢力を押圧部材40aの押し込み方向とは反対方向に付与するようにしたので、押し込み作業終了後に、押圧部材40aを所定位置にスムーズに復帰させることができる。
なお、この実施形態では、弾性片30からなる付勢手段がなくてもよい。この場合、押圧部材40aは、テーパ状の傾斜面57aにより、外方に撓んだ板部27の先端側が弾性復帰する際に、その押し込み方向と反対方向に付勢されるようになっている。
図11には、本発明に係る取付具の、第3実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の取付具10bは、前記実施形態に対して押圧部材の構造が異なっている。
すなわち、図11(a)に示すように、押圧部材40bの被係止部55に隣接して配置された壁部57の外面に、係止突起58が突設されており、該係止突起58の、被係止部55側の外面には、押圧部材40bの押し込み方向に沿って次第に高さが低くなる、逆テーパ状の傾斜面58aが形成されている。
そして、板バネ部材20の着座部25を取付部材5の表面に着座させた状態で(図11(a)参照)、弾性片30からの付勢力に抗して、押圧部材40bを押し込んで、押圧部61により係合爪23が押圧されていくと、板部27の先端27aが、押圧部材40bの傾斜面58aにより押圧されて、板部27の先端側が外方に向けて撓み(図11(b)参照)、更に押圧部材40bを押し込むと、係合爪23が軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合すると共に、係止突起58に板部27の先端27aが係止して、板バネ部材20に押圧部材40bを組付けることができる(図11(c)参照)。
この実施形態では、押圧部材40bの押し込み作業が完了した後、弾性片30の付勢力により押圧部材40bが押し込み方向と反対方向に付勢されるが、このときに、係止突起58に板部27の先端27aが係止するので、押圧部材40bの必要以上の戻りを規制することができる。
なお、この実施形態では、弾性片30からなる付勢手段がなくてもよい。この場合、押圧部材40bは、一対の係合爪23,23によって、押し込み方向と反対方向に付勢されるようになっている。
図12には、本発明に係る取付具の、第4実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態の取付具10cは、前記実施形態に対して押圧部材の構造が異なっている。
すなわち、図12(a)に示すように、押圧部材40cの被係止部55に隣接して配置された、壁部57の外面の延出方向途中に、係止凹部60が形成されている。
そして、板バネ部材20の着座部25を取付部材5の表面に着座させた状態で(図12(a)参照)、弾性片30からの付勢力に抗して、押圧部材40cを押し込んで、押圧部61により係合爪23が押圧されていくと、板部27の先端側が外方に向けて若干撓み(図12(b)参照)、更に押圧部材40cを押し込むと、係合爪23が軸部2のネジ溝3の歯部3aに係合すると共に、係止凹部60に板部27の先端27aが係止して、板バネ部材20に押圧部材40cを組付けることができる(図12(c)参照)。
この実施形態では、押圧部材40cの押し込み作業が完了した後、弾性片30の付勢力により押圧部材40cが押し込み方向と反対方向に付勢されるが、このときに、係止凹部60に板部27の先端27aが係止するので、押圧部材40cの必要以上の戻りを規制することができる。
なお、この実施形態では、弾性片30からなる付勢手段がなくてもよい。この場合、押圧部材40cは、一対の係合爪23,23によって、押し込み方向と反対方向に付勢されるようになっている。
1 被取付部材
2 軸部
3 ネジ溝
5 取付部材
6 取付孔
10,10a,10b,10c 取付具
20 板バネ部材
23 係合爪
24 先端部
25,31 着座部
27 板部
27a 先端
30 弾性片
40,40a,40b,40c 押圧部材
54 壁部
55 被係止部
61 押圧部

Claims (7)

  1. 被取付部材に突設された軸部を、取付部材に設けられた取付孔に挿通し、取付部材から突出した前記軸部に固着されて、前記被取付部材に前記取付部材を取付けるための取付具において、
    前記軸部に固定される金属製の板バネ部材と、該板バネ部材に組付けられる樹脂製の押圧部材とを備え、
    前記板バネ部材は、前記軸部に係合可能な複数の係合爪と、前記押圧部材への係止部とを有しており、
    前記押圧部材は、前記板バネ部材の係止部に係止する被係止部と、前記板バネ部材に対して前記押圧部材を押し込んだときに、前記複数の係合爪を押圧して、前記軸部に係合させる押圧部とを有していることを特徴とする取付具。
  2. 前記板バネ部材は、前記押圧部材の裏側から突出し、前記取付部材の表面に着座する着座部を有しており、
    前記複数の係合爪の先端部における内径は、前記軸部の外径と同一又は外径よりも大きく形成されている請求項1記載の取付具。
  3. 前記軸部の外周には、ネジ溝が形成され、
    前記板バネ部材の係合爪は、前記着座部側から、前記押圧部材の押し込み方向とは反対方向に斜めに延出しており、
    更に前記板バネ部材及び/又は前記押圧部材には、前記押圧部材を押し込み方向とは反対方向に付勢する付勢手段が設けられている請求項2記載の取付具。
  4. 前記付勢手段は、前記板バネ部材から延設され、前記押圧部材を押し込んだときに弾性的に撓んで、前記押圧部材を押し込み方向とは反対方向に付勢する、弾性片からなる請求項3記載の取付具。
  5. 前記弾性片は、前記板バネ部材に対して前記押圧部材を押し込む前の状態で、前記押圧部材の裏面側に常時当接するように構成されている請求項4記載の取付具。
  6. 前記板バネ部材は、前記係合爪の基端側から、前記押圧部材に向かって延出する板部を有しており、
    前記押圧部材には、前記板バネ部材に組付けたときに、前記板部の外周に当接する壁部を有している請求項1〜5のいずれか1つに記載の取付具。
  7. 前記板部の先端は、フック状に屈曲した形状をなし、前記係止部をなしている請求項6記載の取付具。
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