JP2015535094A - 防眩層形成用組成物、防眩フィルム、偏光板及び表示装置 - Google Patents

防眩層形成用組成物、防眩フィルム、偏光板及び表示装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、防眩層形成用組成物、防眩フィルム、偏光板及び表示装置に関するものであって、より詳しくは、上記防眩層形成用組成物は、表面積が300m2/g〜700m2/gであり、平均径が1.0μm超5.0μm以下であるオイルコーティングされた不定形の無機粒子を含むものである。本発明は、粒子の分散性を向上させてコーティング均一性が保障される防眩層形成用組成物と、ヘイズが低く、防眩性及び透過鮮明度に優れた防眩フィルムを提供する。

Description

本発明は、防眩層形成用組成物、防眩フィルム、偏光板及び表示装置に関する。
画像表示装置には、液晶表示装置(LCD)、電界発光(EL)表示装置、プラズマディスプレイ(PDP)、電界放出ディスプレイ(FED)などがある。
このような各種の画像表示装置は、自然光または照明光などの外部光に晒されると、画像表示装置の表面に入射した光が反射してコントラストが低下し、イメージ反射によって視認性が低下する。のみならず、画面が眩しくなって文字認識が難しいために目の疲労感を増加させ易く、頭痛を誘発することになる。
このような問題点を解決するために、表面突出部によって光の乱反射を誘導して光の反射を減少させる機能を有し、各種の画像表示装置の表面に配置される防眩フィルムが主に使用されていた。
防眩フィルムは、透明基材フィルムの表面にシリカまたは樹脂ビーズのような充填材の粒子を含有する樹脂を適用することにより形成されるが、適用される樹脂によって、シリカなどの凝集により表面に凹凸が形成されたものと、適用される樹脂フィルムの厚さより粒径が大きい有機充填材粒子を添加することで表面凹凸が形成されたものがある。
一方、上記防眩フィルムにおいて防眩性を高めるために、ときどき表面の凹凸が大きくなるようにするが、この場合、コーティング層のヘイズ(haze)値が上昇して、ディスプレイの鮮明性や視認性が低下するという問題がある。
そこで、特許文献1には、優秀な防眩性と黒輝度を持つ優れた防眩フィルムとして、防眩層内の球状粒子の半径と表面積が特定式を満たす防眩フィルムを開示している。
しかし、不定形粒子は球状粒子とは違って、密度が小さくて比表面積が大きいため、互いに凝集して分散性が阻害されるので、不定形の無機粒子を含む防眩層はヘイズ値が高く、透過鮮明度が劣るという問題がある。
韓国公開特許第2011−0075495号公報
本発明の目的は、表面の凹凸を形成するための不定形粒子の分散性を向上させてコーティング均一性に優れた防眩層形成用組成物、及び、防眩性に優れると共にヘイズは低く、透過鮮明度が優秀な防眩フィルムを提供することである。
本発明の目的を達成するために、透光性樹脂及び表面積が300m/g〜700m/gであり、平均径が1.0μm超5.0μm以下であるオイルコーティングされた不定形の無機粒子を含む防眩層形成用組成物を提供する。
上記オイルコーティングされた不定形の無機粒子は、表面に有機ケイ素化合物が化学結合されたものであることができる。
上記不定形の無機粒子は、シリカ粒子、及びケイ素樹脂粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種であることができる。
上記オイルコーティングされた不定形粒子は、上記防眩性コーティング組成物100重量部に対して1〜5重量部含まれるものであることができる。
好ましくは、上記オイルコーティングされた不定形粒子の表面積は300m/g〜500m/gである。
上記防眩層形成用組成物は、光開始剤、抗酸化剤、UV吸収剤、光安定剤、レベリング剤、界面活性剤、及び防汚剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤をさらに含むものであることができる。
また、本発明の目的を達成するために、上記防眩層形成用組成物を用いて形成された防眩層を含む防眩フィルムを提供する。
上記防眩層の樹脂層の厚さは、上記オイルコーティングされた不定形の無機粒子の平均径の70〜95%であることができる。
上記防眩フィルムは、透過鮮明度が200〜300%であり、ヘイズが5%以下であることができる。
また、本発明の目的を達成するために、上記防眩フィルムを含むことを特徴とする偏光板及び表示装置を提供する。
上記表示装置は、液晶表示装置、陰極管表示装置、プラズマディスプレイ及びタッチパネル式入力装置からなる群から選ばれたものであることができる。
本発明による防眩層形成用組成物は、粒子の分散性を向上させて防眩フィルムの製造時に優れたコーティング性を提供する効果があり、さらにこれを用いて製造される防眩フィルムは、粒子分散性及びコーティング均一性が増大され、防眩層を透過する光を均一に散乱させて、優れた防眩性及び透過鮮明度を具現することができるというメリットがある。
本発明の防眩層形成用組成物は、透光性樹脂及び表面積が300m/g〜700m/gであり、平均径が1.0μm超5.0μm以下であるオイルコーティングされた不定形の無機粒子を含む防眩層形成用組成物である。
以下、本発明をさらに詳しく説明するが、これは本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を制限するのではない。
透光性樹脂は、当該分野で一般的に使用されているものを制限なく使用することができる。好ましくは、上記透光性樹脂は光硬化型(メタ)アクリレートオリゴマー及び/または光硬化型モノマーを含むことができる。
上記(メタ)アクリレートオリゴマーとしては、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレートなどを使用することができ、より好ましくはウレタン(メタ)アクリレートが使用される。
上記ウレタン(メタ)アクリレートは、分子内にヒドロキシ基を有する多官能(メタ)アクリレートとイソシアネート基を有する化合物を触媒存在下で製造することができる。
上記分子内にヒドロキシ基を有する(メタ)アクリレートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシイソプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、カプロラクトン開環ヒドロキシアクリレート、ペンタエリスリトールトリ/テトラ(メタ)アクリレート混合物及びジペンタエリスリトールペンタ/ヘキサ(メタ)アクリレート混合物からなる群から選ばれる少なくとも1種を選択することができる。
また、上記イソシアネート基を有する化合物の具体例としては、1,4−ジイソシアナトブタン、1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,8−ジイソシアナトオクタン、1,12−ジイソシアナトドデカン、1,5−ジイソシアナト−2−メチルペンタン、トリメチル−1,6−ジイソシアナトヘキサン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、トランス−1,4−シクロヘキセンジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロンジイソシアネート、トルエン−2,4−ジイソシアネート、トルエン−2,6−ジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、テトラメチルキシレン−1,3−ジイソシアネート、1−クロロメチル−2,4−ジイソシアネート、4,4’−メチレンビス(2,6−ジメチルフェニルイソシアネート)、4,4’−オキシビス(フェニルイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネートから誘導される3官能イソシアネート、及びトリメタンプロパノールとトルエンジイソシアネートとのアダクトからなる群から少なくとも1種を選択することができる。
上記光硬化型モノマーは、具体的に、分子内に光硬化型官能基として(メタ)アクリロイル基、ビニル基、スチリル基、アリル基などの不飽和基を有するものであって、これらの中でも、(メタ)アクリロイル基がより好ましい。
上記(メタ)アクリロイル基を有するモノマーは、具体例としてネオペンチルグリコールアクリレート、1,6−ヘキサンジオール(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、1,2,4−シクロヘキサンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタグリセロールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリペンタエリスリトールヘキサトリ(メタ)アクリレート、ビス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、及びイソボルネオール(メタ)アクリレートからなる群から少なくとも1種を選択することができる。
上記で例示した光硬化型(メタ)アクリレートオリゴマー及び光硬化型モノマーは、それぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
透光性樹脂は、特に制限されないが、上記防眩性コーティング組成物全体100重量部に対して1〜80重量部を含むことがよい。上記透光性樹脂の含量が上記の基準で1重量部未満であると、十分な硬度の向上を図り難く、80重量部を超えると、カーリングが酷くなる問題がある。
オイルコーティングされた不定形の無機粒子は、防眩層の表面に凹凸を形成するために使用される。
本発明でコーティングは、無機粒子の表面に有機ケイ素化合物が物理的に塗布された状態、または粒子の表面と有機ケイ素化合物が化学的に結合された状態を全て含む。
一例として、不定形の無機粒子に有機ケイ素化合物を化学的に結合させたものであることができる。
有機ケイ素化合物は、具体的に、メチルトリメトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、イソブチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、メチル−3,3,3−トリフルオロプロピルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシメチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシメチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシエチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシエチルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−(β−グリシドキシメトキシ)プロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシメチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシメチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシエチルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシエチルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロオキシプロピルトリエトキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、イソブチルトリエトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、3−ウレイドイソプロピルプロピルトリエトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリメトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリエトキシシラン、パーフルオロオクチルエチルトリイソプロポキシシラン、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、トリメチルシラノール、及びメチルトリクロロシランからなる群から選ばれた少なくとも1種を使用することができる。
市販のオイルコーティングされた不定形の無機粒子製品としては、富士シリシア化学株式会社製のサイロホービック製品シリーズを使用することができる。
上記無機粒子は、一般的に防眩性が与えられる粒子であれば使用可能である。
具体的にはシリカ粒子、ケイ素樹脂粒子などを使用することができ、それぞれ単独で、または2種以上を混合して使用することができる。
上記オイルコーティングされた不定形の無機粒子の表面積は300m/g〜700m/gであり、好ましくは300m/g〜500m/gである。表面積が300m/g未満であると、密度が高く且つ重いため分散性が劣る問題があり、表面積が700m/gを超えると、表面積が大きすぎて互いに凝集するため分散性が劣る問題がある。
このように粒子の分散性に優れた防眩層形成用組成物を用いて防眩フィルムを製造すると、表面凹凸が緩やか且つ均一に形成されて、防眩層が滑らかな面感を有し、防眩層を透過する光を均一に散乱させることができる。
上記オイルコーティングされた不定形粒子は、上記防眩性コーティング組成物全体100重量部に対して1〜5重量部含まれることが好ましい。上記オイルコーティングされた不定形粒子が上記の基準で1重量部未満であると、防眩性が劣る場合があり、5重量部を超えると、防眩性が高く、ヘイズが高くなる場合がある。
溶剤は、当該分野で一般的に使用されるものを制限なく使用することができる。上記溶剤としては、例えば、アルコール系(メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブなど)、ケトン系(メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、シクロヘキサノンなど)、ヘキサン系(ヘキサン、ヘプタン、オクタンなど)、ベンゼン系(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)などを好ましく使用することができる。上記挙げられた溶剤はそれぞれ単独で、または2種以上を組み合わせて使用することができる。
溶剤の含量は、上記防眩性コーティング組成物全体100重量部に対して10〜95重量部含まれることができる。上記溶剤が、上記基準で10重量部未満であると、粘度が高いため作業性が劣るおそれがあり、95重量部を超えると、硬化の過程で時間が長く必要となり、経済性が劣るおそれがある。
防眩層形成用組成物は、上記成分以外にも必要に応じて光開始剤、抗酸化剤、UV吸収剤、光安定剤、レベリング剤、界面活性剤、及び防汚剤からなる群から選ばれる少なくとも1種をさらに含むことができる。
上記光開始剤は、当該分野で使われるものであれば制限なく使用することができる。好ましくは、上記光開始剤としては、ヒドロキシケトン類、アミノケトン類、及び水素引き抜き型光開始剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を使用することができる。
上記光開始剤としては、例えば、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]2−モルホリンプロパン−1−オン、ジフェニルケトンベンジルジメチルケタール、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−オン、4−ヒドロキシシクロフェニルケトン、ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、アントラキノン、フルオレン、トリフェニルアミン、カルバゾール、3−メチルアセトフェノン、4−クロロアセトフェノン、4,4−ジメトキシアセトフェノン、4,4−ジアミノベンゾフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン及びベンゾフェノンからなる群から選ばれた少なくとも1種を使用することができる。
上記光開始剤は、防眩性コーティング組成物全体100重量部に対して0.1〜10重量部を使用することができる。上記光開始剤の含量が上記基準で0.1重量部未満であると、硬化速度が遅くなり、10重量部を超えると、過硬化によって防眩層にクラックが生じる場合がある。
本発明では、上述の本発明の防眩層形成用組成物を用いて製造された防眩フィルムを提供する。上記防眩フィルムは防眩層形成用組成物を用いて形成された防眩層を含むものであり、透明基材の一面または両面に上述の本発明による防眩層形成用組成物を塗布した後、硬化させて形成される。
透明基材は、透明性のあるフィルムであれば、いずれのフィルムでも使用可能である。透明基材は、例えば、ノルボルネンや多環ノルボルネン系単量体のようなシクロオレフィンを含む単量体の単位を有するシクロオレフィン系誘導体など、セルロース(ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース、アセチルセルロースブチレート、イソブチルエステルセルロース、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、アセチルプロピオニルセルロース)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリアクリル、ポリイミド、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリメチルメタアクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、及びエポキシの中から選ばれたものを使用することができ、未延伸、1軸または2軸延伸フィルムを使用することができる。好ましくは、透明性及び耐熱性に優れた1軸または2軸延伸ポリエステルフィルムや、透明性及び光学的に異方性のないトリアセチルセルロースフィルムを使用することができる。
透明基材は厚さの薄いものが好ましいが、薄すぎると強度が低下して加工性が劣り、一方、厚すぎると透明性が低下するか、防眩フィルムが取り付けられた偏光板の重量が大きくなるなどの問題が発生する。よって、上記透明基材は、その厚さが8〜1,000μm程度であることが好ましく、40〜100μmであることがさらに好ましい。
防眩層形成用組成物を透明基材に塗布する方法には、特に制限がなく、例えば、ダイコータ、エアーナイフ、リバースロール、スプレイ、ブレード、キャスティング、グラビア、マイクログラビア、及びスピンコーティングなどから選ばれる方式で適切に実施することができる。
上記の方法で塗布された防眩層形成用組成物が硬化されると防眩層が形成されるが、硬化段階の前に乾燥段階を行うことができ、乾燥段階は温度が30〜150℃で10秒間〜1時間、好ましくは30秒間〜10分間行うことができる。硬化段階はUV光を照射して行うことができ、このときUV光の照射量は約0.01〜10J/cmであり、好ましくは0.1〜2J/cmであることができる。
本明細書で防眩層は「防眩層の樹脂層」及び「オイルコーティングされた不定形の無機粒子」を含み、「防眩層の樹脂層」は透光性樹脂を含有する組成物が硬化して形成された膜を意味する。透光性樹脂を含有する組成物が硬化して形成された防眩層の樹脂層の内部にオイルコーティングされた不定形の無機粒子が一部含浸されている。
本発明による防眩層は「防眩層の樹脂層」の厚さよりオイルコーティングされた不定形の無機粒子の平均径がさらに大きいことが好ましい。好ましくは、防眩層の厚さは不定形の無機粒子の平均径(1〜5μm)の70〜95%(0.7〜4.95μm)である。この場合、オイルコーティングされた不定形の無機粒子は「防眩層の樹脂層」の内部に全部が含浸されず、一部だけが含浸されることになって表面に凹凸を緩やかに形成させることができる。
一方、コーティングの厚さが平均径の70%未満の場合は、凹凸による散乱が大きいため透過鮮明度が200%未満に落ちるが、透過鮮明度が200%未満になると、外部光の乱反射による画質の低下が発生するおそれがある。また、コーティングの厚さが平均径の95%を超える場合は、透過鮮明度は300%以上に増加するが、表面凹凸が実質的に消えて防眩性が劣るおそれがある。
本発明は、上述の本発明による防眩フィルムが具備された偏光板を提供する。すなわち、本発明の偏光板は、通常の偏光板の一面または両面に上述の本発明による防眩フィルムを積層して形成されたものであることができる。上記偏光板は少なくとも一面に保護フィルムが具備されたものであることができる。
本発明は、上述の本発明による防眩フィルムが具備された表示装置を提供する。例えば、上述の本発明による防眩フィルムが取り付けられた偏光板を表示装置に内蔵することにより、本発明による表示装置を製造することができる。また、本発明の防眩フィルムは表示装置のウィンドウに取り付けることもできる。上記表示装置は液晶表示装置、陰極管表示装置、プラズマディスプレイ及びタッチパネル式入力装置であることができる。
以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示するが、下記の実施例は本発明を例示するだけのものであって、本発明の範疇及び技術思想の範囲内で様々な変更及び修正が可能であることは当業者にとって明白なものであり、このような変形及び修正が本発明の特許請求の範囲に属することも当然である。
製造例
製造例1:防眩層形成用組成物の製造
(1)ペンタエリスリトールトリアクリレート(美源商事株式会社製、M340)34重量部、不定形の無機粒子(富士シリシア化学株式会社製)1重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル(大井化金株式会社製)63重量部、I−184(CIBA社製)1.5重量部、及びBYK3530(BYKケミー社製)0.5重量部を攪拌機を用いて配合し、PP材質のフィルターを用いて濾過して防眩層形成用組成物1を製造した。
(2)ペンタエリスリトールトリアクリレート(美源商事株式会社製、M340)30重量部、不定形の無機粒子(富士シリシア化学株式会社製)5重量部、プロピレングリコールモノメチルエーテル(大井化金株式会社製)63重量部、I−184(CIBA社製)1.5重量部、及びBYK3530(BYKケミー社製)0.5重量部を攪拌機を用いて配合して、PP材質のフィルターを用いて濾過して防眩層形成用組成物2を製造した。
このとき、上記不定形粒子の有機ケイ素化合物のコーティングの有無、無機粒子の表面積、及び平均径は以下の表1に示すとおりである。
製造例2:防眩フィルムの製造
上記製造例1で製造した防眩層形成用組成物1または2を60μmの厚さのトリアセチルセルロース(TAC)フィルムの上にワイヤーバーで塗布した後、80℃で1分間乾燥させ、紫外線硬化して防眩層を形成した。
上記製造例で製造された防眩層形成用組成物及び防眩フィルムの特性を比較するために、下記のように物性を測定し、その結果を表1に示した。
(1)防眩フィルムのヘイズ測定
製造例2で製造された防眩フィルムのヘイズ値をHZ−1 Haze Meter(スガ試験機株式会社製)を用いて測定した。コーティングフィルムのヘイズはコーティングフィルムの濁度と相関関係があり、ヘイズが高いほどフィルムが濁っていることを意味する。
(2)防眩フィルムの透過鮮明度の測定
製造例2で製造された防眩フィルムの透過鮮明度を透過鮮明度測定器(ICM−1T、スガ試験機株式会社製)を用いて測定した。透過鮮明度はスリット間隔0.01mm、0.5mm、1.0mm、2.0mmの透過鮮明度の数値の合計で決定した。
透過鮮明度の値は鮮明度と相関関係があり、透過鮮明度の数値が大きいほど鮮明であるということを意味する。
(3)粒子の分散性の測定
上記製造例1で製造された防眩層形成用組成物1及び2(溶液)を30cmのメスシリンダーに30cmの位置まで満たして、12時間後、全体溶液の位置から粒子が沈降した位置で確認した。
−評価方法−
上:20%以下の沈降
中:20%超80%未満の沈降
下:80%以上の沈降
Figure 2015535094

Claims (12)

  1. 透光性樹脂及び
    表面積が300m/g〜700m/gであり、平均径が1.0μm超5.0μm以下であるオイルコーティングされた不定形の無機粒子を含むことを特徴とする防眩層形成用組成物。
  2. 前記オイルコーティングされた不定形の無機粒子は、不定形の無機粒子の表面に有機ケイ素化合物が化学結合されたことを特徴とする請求項1に記載の防眩層形成用組成物。
  3. 前記不定形の無機粒子は、シリカ粒子及びケイ素樹脂粒子からなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の防眩層形成用組成物。
  4. 前記オイルコーティングされた不定形粒子は、前記防眩性コーティング組成物100重量部に対して1〜5重量部含まれることを特徴とする請求項1に記載の防眩層形成用組成物。
  5. 前記オイルコーティングされた不定形粒子の表面積が300m/g〜500m/gであることを特徴とする請求項1に記載の防眩層形成用組成物。
  6. 前記防眩層形成用組成物は、光開始剤、抗酸化剤、UV吸収剤、光安定剤、レベリング剤、界面活性剤、及び防汚剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の添加剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の防眩層形成用組成物。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の防眩層形成用組成物を用いて形成された防眩層を含むことを特徴とする防眩フィルム。
  8. 前記防眩層の樹脂層の厚さは、前記オイルコーティングされた不定形の無機粒子の平均径の70〜95%であることを特徴とする請求項7に記載の防眩フィルム。
  9. 前記防眩フィルムは、透過鮮明度が200〜300%であり、ヘイズが5%以下であることを特徴とする請求項7に記載の防眩フィルム。
  10. 請求項7に記載の防眩フィルムを含むことを特徴とする偏光板。
  11. 請求項7に記載の防眩フィルムを含むことを特徴とする表示装置。
  12. 前記表示装置は、液晶表示装置、陰極管表示装置、プラズマディスプレイ及びタッチパネル式入力装置からなる群から選ばれたことを特徴とする請求項11に記載の表示装置。
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