JP2015533838A - rTRAIL突然変異体およびそのモノメチルアウリスタチンEコンジュゲート - Google Patents

rTRAIL突然変異体およびそのモノメチルアウリスタチンEコンジュゲート Download PDF

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Abstract

rTRAIL突然変異体およびそのモノメチルアウリスタチンE(MMAE)コンジュゲートが開示される。そのアミノ酸配列は、配列番号1により表わされるとおりである。rTRAIL突然変異体のコード遺伝子ならびにそのコード遺伝子を含有する発現系、組換えベクターおよび発現単位も開示される。rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートならびにその調製および使用も開示される。本発明のコンジュゲートは、rTRAIL突然変異体およびMMAEの両方の生物学的機能を有し;MMAEは、rTRAIL突然変異体と、腫瘍細胞の表面上のデス受容体との特異的結合を介して腫瘍細胞に一方向的に移行され、放出され、腫瘍細胞中で効力を示し、したがってTRAILに対して低感受性またはさらには耐性の腫瘍細胞を殺傷し、MMAEの別個の投与により生成される毒性を低減させる。

Description

本発明は、バイオテクノロジーおよび医薬の両方の分野に、特にrTRAIL突然変異体およびそのモノメチルアウリスタチンE(MMAE)コンジュゲートに関する。
腫瘍壊死因子(TNF)関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL、またはApo2LもしくはTNFSF10)は、TNFおよびFasLの後に見出されたTNFファミリーにおける第3のアポトーシス因子であり、有望な抗癌生物医薬と考えられている。TRAILは、Wileyらにより心筋cDNAライブラリーからクローニングされ、命名された。それというのも、そのアミノ酸配列がTNFスーパーファミリーの構造的特徴を有するためだけでなく、それがJurkat細胞およびEBウイルス形質転換ヒトリンパ球のアポトーシスも誘導し得るためであった。TRAILは、II型膜貫通タンパク質に属し、281アミノ酸から構成される。このN末端(1番目〜17番目のアミノ酸)は、細胞内部に局在し、そのC末端(39番目〜281番目のアミノ酸)は、細胞外部に伸び、114番目〜281番目のアミノ酸が主要な機能を担う。
多くの前臨床研究は、TRAILが正常細胞に対する副作用なしで種々のタイプの癌細胞系のアポトーシスを誘導し得ることを示している。これまで、TRAILおよびその受容体−アゴニスト抗体の第1相および第2相臨床試験は、国外で実施され、予備的な有効性が達成されている。さらに、TRAILは、NF−κBに対して極めて弱い活性化効果を示すにすぎず、したがって、全身投与された場合であっても、それはTNF−αおよびFas−Lにより生成されるものほど重度の炎症応答を誘導しない。この結果として、TRAILは、新世代の抗腫瘍医薬に発展する潜在性を有する。
TRAILは、細胞膜上で局在し、免疫系の細胞、例として、NK細胞、T細胞、マクロファージおよび樹状細胞中で発現され、システインプロテアーゼにより可溶性形態にプロセシングされ得る。TRAILは、その細胞膜受容体と結合することによりアポトーシス誘導の役割を担う。これまで、5種類のTRAIL受容体、例として、TRAIL−R1(DR4、TNFSF10a)およびTRAIL−R2(DR5、TNFRSF10b);TRAIL−R3(DcR1、TNFRSF10c)およびTRAIL−R4(DcR2、TNFRSF10d);ならびに循環オステオプロテゲリン(OPG、TNFRSF11b)が見出されている。DR4およびDR5は、TRAILが受容体と結合した後のアポトーシスの誘導に必須であるデスドメイン(DD)のセグメントを有する。機能デスドメイン(DD)の欠損に起因して、他の3つの受容体は、TRAILと結合し得るが、アポトーシスを誘導し得ない。
TRAILとDR4またはDR5との結合は、ミトコンドリア依存性およびミトコンドリア非依存性アポトーシスシグナリング経路の両方を活性化させ、デスシグナルの細胞中への伝達を媒介し、エフェクターカスパーゼ−3を起動させ、最終的に腫瘍細胞アポトーシスを誘導し得る。
近年、組換え可溶性TRAILが広域のヒト腫瘍細胞系のアポトーシスを誘導することが見出された。しかしながら、TRAILに対する低感受性または耐性を有するある腫瘍細胞、例えば、全てのヒト黒色腫細胞系、ほとんどの乳癌細胞系、前立腺癌細胞系LNcaPなどが依然として存在する。DR4またはDR5は、それらの細胞の表面上で多かれ少なかれ発現されるが、TRAILとDR4またはDR5との結合は、その細胞の最終的なアポトーシスを誘導し得ない。それというのも、細胞のアポトーシス経路に関与するキー酵素の不存在または突然変異および他のアポトーシス阻害タンパク質の高発現レベルのためである。
これらの細胞により形成される固形腫瘍のため、代替的な治療手段が緊急に必要とされており、または他の態様、例えば、低感受性または耐性を有する腫瘍細胞を殺傷し得るようにするためのTRAILの改変も必要とされている。研究において示されているとおり、可溶性組換えTRAIL(rTRAIL)と、放射線療法および化学療法との組合せ使用は、rTRAILに対する腫瘍細胞の感受性を増加させ得、すなわち、この2つは相乗効果を示す。目下、国際的に適用されるrTRAILは、95番目〜281番目のアミノ酸の断片である。rTRAIL単量体は、より良好な生物学的活性を有する三量体を形成する傾向があり、三量体の頂部は、三量体の立体構造の安定化に対する重要な役割を担う亜鉛イオンの結合部位を有する。
組合せ治療プロトコルは、rTRAILをそれらの薬物と同時に投与することを含むだけであるが、それらの間の関連は提示されておらず、それらの薬物の腫瘍細胞への一方向的な輸送の失敗をもたらす。したがって、正常細胞の損傷を防止するために低用量および低毒性を有する薬物のみが通常選択される。したがって、より良好な有効性を達成することができない。強力な腫瘍細胞殺傷薬物の有効な利用は、腫瘍治療により有用であり得る。例えば、MMAE(モノメチルアウリスタチンE)は、化学療法薬として公知であり、細胞中でのチューブリンの二量体化を阻害することによりアポトーシスを誘導する合成抗腫瘍小分子である。しかしながら、MMAEは、その高度に非特異的な毒性に起因して正常細胞を損傷し得る。したがって、MMAE自体を医薬に発展させることは不可能である。さらに、TRAILの突然変異体およびTRAIL受容体の抗体に対する研究は、依然として進行中であるが、その有効性は十分でない。
本発明の課題は、MMAEとのコンジュゲーションが達成され、タンパク質の腫瘍細胞殺傷能が有意に低減されないように規定のアミノ酸がシステインに突然変異しているrTRAIL突然変異体を提供することである。
一態様において、本発明は、アミノ酸配列が配列番号1により表わされるrTRAIL突然変異体を提供する。
前記突然変異体は、TRAILタンパク質の全長アミノ酸配列内の95番目〜281番目のアミノ酸から取り出され、109番目のアスパラギン(Asn)がシステイン(Cys)に突然変異している。
別の態様において、本発明は、塩基配列が配列番号2により表わされるrTRAIL突然変異体をコードする遺伝子を提供する。109番目のAsnのコドンAATが、CysのコドンであるTGTに突然変異している。
別の態様において、本発明は、前記遺伝子を含有する発現単位、組換えベクターまたは発現系を提供する。
前記発現単位のプロモーターは、T7である。プロモーターの作用下で、rTRAIL突然変異体は、大腸菌(Escherichia coli)(E.coli)宿主細胞中での細胞内可溶性発現を直接達成し得る。
前記組換えベクターの元のベクターは、pET−28a(+)である。
前記発現系は、細菌、酵母、昆虫細胞または哺乳細胞発現系から選択することができ、好ましくは、細菌発現系、最も好ましくは、大腸菌(E.coli)発現系である。
別の態様において、本発明は、MMAEをrTRAIL突然変異体三量体とリンカーを介してコンジュゲートすることにより形成されるrTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを提供する。前記MMAEの合成法は、米国特許文献(米国特許第5,635,483号明細書、Tumor inhibiting tetrapeptide bearing modified phenethyl amides)に示されている。
本発明において使用される前記リンカーは、マレイミド修飾バリン−シトルリンジペプチドであり、それはGene M.D.ら,Cathepsin B−Labile Dipeptide Linkers for Lysosomal Release of Doxorubicin from Internalizing Immunoconjugates:Model Studies of Enzymatic Drug Release and Antigen−Specific In Vitro Anticancer Activity,Bioconjugate Chem.,13(4)855−869(2002)に記載の方法により合成することができる。
本発明のリンカーを有するMMAE(vcMMAE)は、Jiangyin Concortis Biotechnology Co.,Ltdに委託すること、または文献(Svetlana O.D.ら,Development of potent monoclonal antibody auristatin conjugates for cancer therapy[J],Nature Biotechnology.,21(7)778−784(2003)参照)を参照することのいずれかにより合成することができる。コンジュゲートさせる場合、アルキル化反応を、バリン上のマレイミドと、rTRAIL突然変異体のシステインスルフヒドリル基との間で実施して本発明のコンジュゲートを最終的に得る。
別の態様において、本発明は、以下のステップを含む前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを調製する方法を提供する:
(1)rTRAIL突然変異体重合体を脱重合させ、再重合させてrTRAIL突然変異体三量体を生成する。このステップは、特に、rTRAIL突然変異体を、亜鉛イオンを含有する緩衝液中で溶解させ、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート(TCEP)をその中に添加し、水浴下で30℃〜40℃において1〜3時間反応させることを含む;
TCEPを添加する目的は、脱重合された不安定重合体を単量体状態で維持するためであり、それというのも、重合体は、rTRAIL突然変異体間のジスルフィド結合により形成することができるためである。その一方、反応系中の亜鉛イオンは、rTRAIL突然変異体単量体の安定三量体の形成をさらに促進し得る。
(2)rTRAIL突然変異体三量体を、リンカーを有するMMAEと混合してカップリング反応を実施する。カップリング後、それぞれの三量体は、1〜3つのMMAE分子と結合し得;カップリング温度は、好ましくは、0〜4℃であり、時間は、30〜60分間である;
(3)反応の完了後、rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを分離および精製により得る。
10kDaのMWCO(分画分子量)を有する限外濾過チューブは、系中のそれらの小分子を取り出すために十分である。それというのも、本発明のrTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲート単量体の分子量は、23kDaであり、反応系中の全ての他の分子の分子量は10kDa未満であるためである。次いで、沈殿物を遠心分離により除去して上清を得、それをさらに濾過滅菌して本発明のコンジュゲートを得る。
突然変異のためのTRAIL分子は、ヒトまたは動物に由来し得、好ましくは、天然ヒト由来TRAIL分子である。それというのも、それらはヒト腫瘍の治療により有用であるためである。システインスルフヒドリル基は、安定三量体を形成するために全てが使用される天然rTRAIL単量体分子の表面上にも存在することが示されている。しかしながら、三量体分子の表面上に遊離スルフヒドリル基が存在しないため、コンジュゲート部位は損失される。結果として、PCR部位特異的突然変異を本発明において採用してシステイン突然変異部位を含むrTRAIL突然変異体を得、以下のステップを含む:
(1)トータルRNAをヒト組織から抽出し、それを逆転写のためのテンプレートとして用いてcDNAライブラリーを得た;
(2)プライマーP1およびP2を、テンプレートとしての前記cDNAとともにPCR増幅に利用してTRAILコード配列を得た;
(3)プライマーP3およびP4を、テンプレートとしての前記TRAILコード配列とともにPCR部位特異的突然変異増幅に利用して突然変異配列を得た;
(4)前記突然変異配列を、ベクター中に作動可能に連結させて宿主細胞を形質転換した;
(5)融合タンパク質を発現させるように形質転換宿主細胞を誘導して前記rTRAIL突然変異体を得た。
前記プライマーP1およびP2の配列は、以下のとおりである:
P1:5’−ATGGCTATGATGGAGGTCCAGG−3’;
P2:5’−TTAGCCAACTAAAAAGGCCCCG−3’;
前記プライマーP3およびP4の配列は、以下のとおりである:
P3:5’−TATACCATGGGCACCTCTGAGGAAACCATT
TCTACAGTTCAAGAAAAGCAACAATGTATTTCT−3’;
P4:5’−TTCTCGAGTTAGCCAACTAAAAAGGCCCC
GAAAAAACTGGCTTCATGGTCCATGTCCATGTC−3’。
別の態様において、本発明は、抗腫瘍薬の調製における前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートの使用を提供する。
前記抗腫瘍薬は、有効量の前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートおよび少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体、希釈剤または賦形剤を含有する。通常、活性成分は、賦形剤と混合し、もしくは賦形剤により希釈し、または製剤中でカプセルまたは分包の形態で存在し得る担体中で封入することができる。賦形剤が希釈剤として機能する場合、固体、半固体または液体物質を活性成分の賦形剤、担体または媒体として採用することができる。したがって、組成物は、錠剤、ピル剤、散剤、液剤、シロップ剤および滅菌注射剤などの剤形で存在し得る。
好適な賦形剤としては、ラクトース、グルコース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、デンプン、微結晶性セルロース、ポリビニルピロリドン、セルロース、水などが挙げられる。製剤は、湿潤剤、乳化剤、保存剤(例えば、ヒドロキシ安息香酸メチルおよびヒドロキシ安息香酸プロピル)、甘味剤なども含み得る。前記抗腫瘍薬は、単位剤形または多単位剤形に調製することができ、それぞれの剤形は、好適な薬学的に許容可能な賦形剤および予測有効性について計算された所定量の前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを含む。
前記抗腫瘍薬は、慣用の手法、例として、限定されるものではないが、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、皮内および局所投与などすることができる。
前記薬物を使用する場合、安全および有効量の前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを、ヒトに、好ましくは、0.5〜50mg/kg体重(BW)、より好ましくは、1〜10mg/kgBWの範囲で投与する。無論、投与経路、患者の健康状態および他の因子を考慮して規定の用量を決定すべきであり、その全ては医師の能力の範囲内である。
さらに、本発明の前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートは、他の薬物、例として、限定されるものではないが、種々のタイプのサイトカイン、例えば、IFN、TNF、IL−2;種々のタイプの腫瘍化学療法薬、例えば、核酸生合成作用薬、例えば、5−FUおよびメトトレキサート;アルキル化剤、例えば、ナイトロジェンマスタードおよびシクロホスファミド;転写干渉およびRNA合成妨害薬、例えば、アドリアマイシンおよびアクチノマイシンD;タンパク質合成作用薬、ビンクリスチンおよびカンプトテシンならびに一部のホルモン薬などとの組合せで使用することができる。
先行技術と比較して、本発明の有利な効果は以下のとおり表わされる:
(1)本発明の前記コンジュゲートは、rTRAIL突然変異体およびMMAEの両方の生物学的機能、例として、腫瘍細胞外部でのアポトーシスの誘導におけるrTRAIL突然変異体の能力、および細胞中でチューブリンを阻害することによるアポトーシスの誘導におけるMMAEの能力の両方を有する。これら2つの協働下で、抗腫瘍有効性は有意に向上される。
(2)rTRAIL突然変異体が腫瘍細胞の表面上のデス受容体と特異的に結合した場合、本発明の前記コンジュゲートは、MMAEを腫瘍細胞に一方向的に輸送し、それが腫瘍細胞内部でさらに放出されてその役割を担い、TRAILに対する低感受性およびさらには耐性を有する腫瘍細胞を殺傷するだけでなく、MMAE単独の投与により引き起こされる毒性副作用も低減させる。
(3)本発明のコンジュゲート中のrTRAIL突然変異体をMMAEとカップリングさせた後、その水溶液は、rTRAIL分子単独の溶解度よりも良好な溶解度を有し、繰り返しの冷凍および解凍後に沈殿しないことを示す。
大腸菌(E.coli)により発現されたrTRAIL突然変異体N109Cの電気泳動図である。Mは、低分子量マーカーであり;レーン1は、非誘導細菌液であり;レーン2および3は、誘導細菌液であり;レーン4は、溶解非誘導細菌液の遠心分離により得られた上清(可溶性分画)であり;レーン5および6は、溶解誘導細菌の遠心分離により得られた上清(可溶性分画)であり;レーン7、8および9は、8Mの尿素により再構成された誘導および非誘導沈殿物の試料である。 rTRAIL突然変異体N109Cの親和性精製結果を示す電気泳動図である。Mは、タンパク質分子量マーカーであり;レーン1は、IPTGにより誘導された細菌液であり;レーン2は、細菌溶解後の上清であり;レーン3は、Niカラムのフロースルーであり;レーン4は、イミダゾール(10mM)の溶出液であり;レーン5は、イミダゾール(60mM)の溶出液であり;レーン6は、イミダゾール(500mM)の溶出液である。 rTRAIL突然変異体N109CのSP強陽イオン交換カラム精製結果を示す電気泳動図である。レーン1は、イミダゾール溶離液(10mM)により脱塩されたタンパク質溶液であり;レーン2および3は、SPカラムにより溶出されたタンパク質、すなわち、精製N109Cであり;レーン4は、N109Cの非変性電気泳動の結果を示す。 N109CおよびそのMMAEコンジュゲートの電気泳動図である。レーン1は、N109Cであり;レーン2は、N109C−vcMMAEコンジュゲートであり;レーン3は、脱塩N109C−vcMMAEコンジュゲートであり;レーン4、5および6は、それぞれ非変性条件下でのレーン1、2、および3における試料の電気泳動結果を示す。 rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートの種々の部分間の連結関係を示す模式図である。 異なる細胞系に対する種々のTRAILエレメントの殺傷効果を示す。 担腫瘍マウス中のN109C−vcMMAEコンジュゲートの分布である。 腫瘍細胞によるN109C−vcMMAEコンジュゲートの細胞エンドサイトーシスの実験を示すグラフである。 rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートのアポトーシス誘導機序を示す模式図である。
本発明を、添付の図面および実施形態を参照して以下に詳細にさらに説明する。
1.ヒト前立腺cDNAライブラリーの樹立
(1)ヒト前立腺からのトータルmRNAの抽出
ヒト前立腺組織の凍結小片(約100mg)を液体窒素中で粉末に粉砕し、それにTRIZOL試薬(1mL)を添加して繰り返し粉砕し、1.5mlのRNアーゼ不含eppendorf(EP)チューブに移した。チューブを室温において5分間放置し、次いで0.2mLのクロロホルムを添加して15秒間激しく振とうさせ、室温において3分間放置した。4℃において12000gにおいて15分間遠心分離した。上方の水相を別のRNアーゼ不含EPチューブ中に移した。イソプロパノール(0.5mL)を添加し、室温において10分間保持してRNAを沈殿させた。4℃において12000gにおいて10分間遠心分離し、上清を除去した。得られた沈殿物を75%のエタノールにより洗浄した。4℃において12000gにおいて5分間遠心分離し、上清を除去した。ペレットを乾燥させ、次いで50μLのDEPC水により溶解させ、−70℃において貯蔵した。
(2)逆転写(RT)PCR
プライマーとしてオリゴdTを、テンプレートとしてヒト前立腺トータルRNAを用いて、AMV逆転写酵素を添加してリバースPCRを実施してcDNAライブラリーを得、以下のステップを含んだ:
1)RNA予備変性:5μgのヒト前立腺RNA+25μgのオリゴdTを0.1%のDEPCにより10μLにメスアップし、70℃の水浴に5分間供し、室温に冷却してmRNAの二次構造を破壊した。
2)RT:合成系は以下のとおりであった:
Figure 2015533838
PCRプログラムは、以下のとおりであった:
逆転写プロセス 42℃ 60分間
逆転写酵素の不活化 70℃ 10分間
得られたcDNAを後の使用のために−20℃において貯蔵した。
2.TRAILコード配列の取得
テンプレートとして前記cDNAを、上流および下流プライマーとしてP1およびP2を用いて、TRAILのコード配列をTaq DNAポリメラーゼの触媒作用下で合成し、増幅させた。配列分析により、得られたDNA配列がGenBankに登録されているTRAILコード配列(NM_003842.4)と同一であることを確認し、すなわち、TRAILコード配列を得た。プライマーの配列は、以下のとおりであった:
P1:5’−ATGGCTATGATGGAGGTCCAGG−3’;
P2:5’−TTAGCCAACTAAAAAGGCCCCG−3’。
PCR反応系は、以下のとおりであった。
Figure 2015533838
PCR反応プログラムは、以下のとおりである。
Figure 2015533838
3.TRAIL95〜281(rTRAIL)の突然変異体配列の取得
(1)rTRAIL N109Cの突然変異体配列の取得
テンプレートとしてTRAILコード配列を、上流および下流プライマーとしてP3およびP4を用いて、rTRAIL N109C突然変異体のコード配列をTaq DNAポリメラーゼの触媒作用下で合成し、増幅させた。配列分析により、得られたDNA配列が配列番号2に示されるものであることを確認し、それは予測と一致した。プライマーの配列は、以下のとおりであった:
P3:5’−TATACCATGGGCACCTCTGAGGAAACCATT
TCTACAGTTCAAGAAAAGCAACAATGTATTTCT−3’;
P4:5’−TTCTCGAGTTAGCCAACTAAAAAGGCCCC
GAAAAAACTGGCTTCATGGTCCATGTCCATGTC−3’。
プライマーおよびテンプレートを除き、PCR反応系およびプログラムはステップ2のものと同一であった。
(2)rTRAIL S96C突然変異体配列の取得
テンプレートとしてTRAILコード配列を、上流および下流プライマーとしてP5およびP6を用いて、rTRAIL N109C突然変異体のコード配列をTaq DNAポリメラーゼの触媒作用下で合成し、増幅させた。配列分析により、得られたDNA配列が配列番号4に示されるものであることを確認し、それは予測と一致した。プライマーの配列は、以下のとおりであった:
P5:5’−TATACCATGGGCACCTGTGAGGAAACCATT
TCTACAGTTCAAGAAAAGCAACAAAATATTTCT−3’;
P6:5’−TTCTCGAGTTAGCCAACTAAAAAGGCCCC
GAAAAAACTGGCTTCATGGTCCATGTCCATGTC−3’。
プライマーおよびテンプレートを除き、PCR反応系およびプログラムはステップ2のものと同一であった。
以下、rTRAIL突然変異体の調製およびコンジュゲートの構築をさらに説明するためにrTRAIL N109C突然変異体配列を一例として取り出した。rTRAIL S96C突然変異体の調製およびコンジュゲートの構築は同一であった。
4.rTRAIL突然変異体配列を含む発現ベクターの構築
rTRAIL N109C突然変異体配列およびpET28a(+)をそれぞれNcoI/XhoIにより二重消化し、次いで3:1のモル比においてT4リガーゼ(Takara)によりライゲートした。ライゲーション産物を大腸菌(E.coli)DH5aコンピテント細胞中に形質転換し、陽性クローンを選択し、培養した。プラスミドの抽出後、NcoI/XhoI二重消化を使用してそれらのライゲーションを確認し、配列決定を使用してさらなる確認を行い、rTRAIL突然変異体発現ベクター:pET28a(+)−rTRAIL N109Cを得ることをもたらした。
5.遺伝子操作細菌を樹立するための発現ベクターの大腸菌(E.coli)中への形質転換
発現ベクターpET28a(+)−rTRAIL N109Cを、大腸菌(E.coli)発現宿主BL21(DE3)(Novagenから購入)中に形質転換し、単一クローンをカナマイシンプレートからピックし、37℃、160rpmにおいて一晩培養した。細菌液PCR法を使用してrTRAIL突然変異体発現ベクターが発現宿主中に形質転換されたか否かを決定した。テンプレートとして細菌液を、プライマーとしてP3およびP4を用いて、PCRを実施した。確認された陽性単一クローンを関心対象の遺伝子操作細菌として同定し、細菌液を10〜15%のグリセロールの添加後に−80℃において保持した。
6.rTRAIL突然変異体の調製および精製
構築された遺伝子操作細菌を、LB培養培地(200mL、15μg/mLのカナマイシンを含有)中で接種し、細菌液OD600が約0.8に達するまで160rpmの回転速度のシェーカー中で37℃において培養した。IPTG(最終濃度:1mM)を添加してBL21(DE3)の融合タンパク質の発現を誘導し、誘導時間は12時間であった。BL21細菌を7200gにおいて10分間遠心分離することにより得た。
前記細菌を、ローディング緩衝液Aにより再懸濁させ、フレンチプレスにより破壊した。7200gの30分間の遠心分離後、上清を0.22μm水膜に通して濾過し、Ni−NTA親和性カラム(GE)による金属親和性クロマトグラフィーに供した。イミダゾール(10mM)を使用して他のタンパク質を不純物として溶出させ、イミダゾール(60mM)を使用して標的タンパク質を得た。イミダゾール(60mM)により溶出させた分画を脱塩カラム(GE)により処理してその緩衝液を緩衝液Bに変え、それをSP強陽イオン交換カラム(GE)によるイオン交換クロマトグラフィーにさらに供した。イオン交換カラム上のタンパク質の溶出に緩衝液Cを使用した。
それぞれの緩衝液の成分は、以下のとおりであった:
緩衝液A:50mMのNaHPO、300mMのNaCl、pH7.4
緩衝液B:20mMのNaHPO、pH6.0
緩衝液C:20mMのNaHPO、1MのNaCl、pH6.0
図1、図2および図3は、rTRAIL N109C突然変異体の原核細胞発現および精製の電気泳動図を説明した。図1に示されるとおり、rTRAIL N109C突然変異体は、大腸菌(E.coli)中で可溶性発現を良好に達成した。図2に示されるとおり、rTRAIL N109C突然変異体は、イミダゾール(10mM)により溶出され始め、その純度は予備精製後に85%以上であった。図3に示されるとおり、他のタンパク質の部分は、SPカラムによる精製後に除去することができたが、依然として3本のわずかな不所望なバンドが見出された。その一方、非変性ゲル電気泳動の結果によれば、二量体、四量体などが実質的に精製されたrTRAIL N109C突然変異体において依然として見出され、それは突然変異体タンパク質分子間のジスルフィド結合により引き起こされた。
得られたN109C突然変異体のアミノ酸配列を配列番号1に示し、得られたS96C突然変異体のアミノ酸配列を配列番号3に示す。
7.rTRAIL突然変異体およびMMAEのコンジュゲーション
0.5mgのrTRAIL N109C突然変異体を0.8mLのPBS(pH6.0、10μMのZnClを含有)中で溶解させ、その中に6μLのTCEPを添加し、水浴を37℃において2時間維持した。撹拌しながら、50μLの30%アセトニトリル/水により溶解させた10倍過剰量のvcMMAEを添加して4℃において40分間反応させ、反応を過剰量のシステインの添加により終了させた(前記vcMMAEは、Jiangyin Concortis Biotechnology Co.,Ltdにより合成し、10倍過剰量は、反応系においてvcMMAEのモル量がN109Cのモル量の10倍以上であることを意味した)。10kDaのMWCOを有する限外濾過チューブ(Millipore)を使用して反応系中の小分子を除去した。得られたコンジュゲートを0.22μm(細孔サイズ)水膜に通して濾過して細菌を除去し、後の使用のために−20℃において貯蔵した。
図4は、N109CおよびMMAEのコンジュゲートについての電気泳動図を説明した。この図に示されるとおり、タンパク質バンドは、コンジュゲートが形成された後に見かけ上シフトし、小分子MMAEがタンパク質にコンジュゲートされ、その結果、その電気泳動挙動が変化したことを示す。レーン1とレーン4とを比較することにより、1つのシステイン残基がN109Cにおいて突然変異された後に重合体が存在したことを把握することができる。さらに、レーン3とレーン6とを比較することにより、コンジュゲーションの間、rTRAIL N109C重合体はTCEPにより脱重合され、亜鉛イオンがN109C単量体の安定三量体の形成を促進した。そのシステインスルフヒドリル基とvcMMAEのマレイミド基との間で、アルキル化反応が生じて異なる数のMMAEとカップリングしているコンジュゲートが生成される。rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートの種々の部分間の連結関係を図5に示した。
8.コンジュゲートのインビトロ抗腫瘍活性の計測
4つのタイプの細胞を選択してrTRAIL突然変異体およびMMAEコンジュゲートのインビトロ抗腫瘍活性を計測した:TRAIL感受性タイプ(NCI−H460)、TRAIL無感受性タイプ(Hela)、TRAIL耐性タイプ(MCF−7)および正常細胞(HEK293)。これら4つのタイプの細胞の全ては、TRAILデス受容体をそれらの表面上で有した。
以下、以下のステップを含む試験手順を詳細に説明するためにTRAIL感受性タイプNCI−H460細胞を一例として取り出した:
(1)NCI−H460細胞を個々の細胞に消化し、次いで1×10個の細胞/mLに希釈し、細胞を96ウェルプレート(それぞれのウェルにつき100μL)上でスプレッドし、細胞を通常条件下で24時間培養すること。
(2)N109C、N109C−vcMMAEおよびS96C−vcMMAEをそれぞれ培養培地により希釈し、それらを細胞プレート中に、試験群として提供するために32、63、125、250、500、1000ng/mLの最終濃度で添加する一方、標準TRAIL(114〜281)を陽性対照群として使用し、緩衝液(試験試料を溶解させるために使用し、同一の様式で培養培地により希釈)を陰性対照群として使用し、培養培地(いかなる溶液も添加せず)をブランク対照群として使用すること。全ての対照群および試験群をトリプリケート(3連)で試験した。
(3)対照群および試験群中の試料を細胞プレート中に添加し、37℃において96時間培養し、対照群および試験群の標的細胞に対する殺傷能を観察すること。
(4)培養完了後に10μLのCCK−8発色溶液をそれぞれのウェル中に添加し、発色のために試料をインキュベーター中で1時間インキュベートし、それらを取り出して450nmおよび630nmの二重波長において計測すること。
(5)結果の計算:陰性群中の等価希釈物のOD値よりも高いOD値を有する試験群中の試料を陽性とみなした(t検定、P<0.01)。計算結果を図6に示した。
図6に示されるとおり、4つの異なる細胞に関して、rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートは、rTRAIL突然変異体よりも強い腫瘍細胞に対する殺傷能を常に示した。
NCI−H460細胞に関して、rTRAIL突然変異体およびそのMMAEコンジュゲートの活性は、TRAIL(114〜281)の活性よりも良好でなかった。
HelaおよびMCF−7細胞に関して、rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートは、より高い濃度においてはTRAIL(114〜281)よりも強い殺傷能を示したが、より低い濃度(<250ng/mL)においてはTRAIL(114〜281)よりもわずかに弱い殺傷能を示した。細胞によりエンドサイトーシスを受けたrTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートは、より低い濃度においてアポトーシスを誘導するために十分な量のMMAEを蓄積させない可能性が高かった。したがって、より高い濃度により殺傷効果がより良好となる。これにもかかわらず、N109C−vcMMAEは、低および高濃度の両方においてS96C−vcMMAEよりも強い殺傷能を有した。
正常HEK293細胞に関して、TRAIL(114〜281)の全て、rTRAIL突然変異体およびそのMMAEコンジュゲートが、かなり低い毒性を有することが確認された。
9.担腫瘍動物モデル中のコンジュゲートの分布
N109C−vcMMAEを一例として取り出し、コンジュゲートを蛍光標識法によりマウス中リアルタイムで追跡してコンジュゲートの腫瘍標的化能を観察した。
(1)担腫瘍動物モデルの樹立
体重20gの無胸腺マウスを選択し、10個のNCI−H460細胞を前肢の片方の腋窩中で皮下注射した。3日後、腫瘍形成を明確に観察することができた。
(2)コンジュゲートの蛍光標識
近赤外線活性化色素としてのCy5を蛍光標識として使用して蛍光の動物皮膚への通過を促進し、リアルタイム生体観察の目的を達成した。Cy5標識の具体的な方法に関しては、製造業者(Lumiprobe)により提供される説明書を参照されたい。
(3)投与およびリアルタイム観察
約50μgのCy5標識コンジュゲートを含有する200μLの試料を担腫瘍マウス中に尾静脈を介して注射した一方、等量の生理食塩水をブランク対照群中に注射した。
小動物イメージャー(NightOWLN320)を使用してマウスにおける蛍光の分布を24時間毎に観察した。観察前、12時間の絶食後、マウスをエーテルにより麻酔し、マウスの全身蛍光が完全に消散するまで4日間連続で観察した。マウスを4日目に安楽死させ、心臓、肝臓、脾臓、肺、腎臓および腫瘍組織を摘出した。試験群中の動物のそれぞれの組織中のコンジュゲートの特異的分布を、小動物イメージャーにより確認した。撮像結果を図7に示した。白色の矢印は、腫瘍部位を示す。
図7に示されるとおり、3日目に蛍光のほとんどが腫瘍部位上に集まり、4日目に腫瘍部位のみが蛍光を発した。動物を安楽死させた後、蛍光検出による結果は、インビボおよびリアルタイムで検出された結果と一致し、N109C−vcMMAEが優れた腫瘍標的化効果を有したことを示す。
10.抗腫瘍活性についてのコンジュゲートの分子機序に対する研究
以下のステップを含むレーザー共焦点技術により腫瘍細胞中でのrTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートの挙動を観察するためにNCI−H460細胞を一例として取り出した:
a)カバースリップを1MのHClおよび70%のエタノールと浸漬し、超音波処理に30分間供し、再蒸留水により5〜6回洗浄し、後の使用のために滅菌した;
b)ウェル滅菌カバースリップを24ウェルプレート中で置き、細胞を10個の細胞/ウェルにおいてプレーティングし、37℃において一晩培養した;
c)投与:N109C−vcMMAEおよび96C−vcMMAEをそれぞれ1μg/mLの最終濃度に希釈し、細胞をステップd)に従って異なる時点(1、4、8および12時間)において処理した一方、薬物不含培養培地をブランク対照群に使用した;
d)カバースリップを冷PBSにより3回洗浄し、次いで4%のパラホルムアルデヒドにより室温において10分間固定した;
e)PBSを使用してカバースリップをさらに3回洗浄した;
f)0.1%のTriton X−100を添加して室温において10分間浸透化させた;
g)PBSにより3回洗浄した後に2%のBSAを添加して30分間ブロッキングした;
h)一次抗体インキュベーション:ウサギ抗ヒトrTRAILポリクローナル抗体を1%のBSA/PBSにより1μg/mLに希釈し、室温において45分間インキュベートした;
i)二次抗体インキュベーション:FITC標識ヤギ抗ウサギ二次抗体を1%のBSA/PBSにより500倍希釈し、室温において45分間インキュベートした;
j)DAPIによる細胞核の染色:PBS洗浄(3回)後、PBSにより1000倍希釈されたDAPIをそれぞれのカバースリップ上で滴加し(細胞をちょうどカバーすることが適切であった)、カバースリップを25℃において約2分間インキュベートした;
k)封入:PBS洗浄後、1滴の退色防止蛍光染色用封入剤をカバースリップ上で添加し、次いでカバースリップをガラススライド上で逆さに置き、次いでカバースリップ縁部をマニキュア液によりシールした;
l)共焦点検出:検出結果を図8に示した。
図8において青色蛍光を示すものは細胞核であり、緑色蛍光を示すものはrTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートであった。投与1時間後、多くのN109C−vcMMAEが細胞に流入した。4時間後、さらに多くのN109C−vcMMAEが細胞に流入し、ゆっくりと凝集し始めた。8時間後、より多くの凝集箇所が細胞内部に出現した。12時間後、細胞内部の凝集箇所は徐々に減少し、細胞核の不均一性により証明されるとおり、細胞アポトーシスが生じ始めた。
本発明者らは、前記rTRAIL突然変異体−vcMMAEコンジュゲートの作用機序が以下のとおりであることを結論づけることができた:コンジュゲートがrTRAIL突然変異体を介して腫瘍細胞の表面上のデス受容体と結合し、腫瘍細胞によりエンドサイトーシスを受けてファゴソームを形成し、それがさらにリソソームと融合される。コンジュゲート中のジペプチドリンカーアームは、リソソーム性カテプシンにより加水分解されてMMAEを放出し、次いでそれが腫瘍細胞中でその役割を担い、すなわち、チューブリンの二量体化を阻害することによりアポトーシスを誘導する。このアポトーシス誘導機序を図9に示す。
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<170> PatentIn version 3.3

<210> 1
<211> 187
<212> PRT
<213> Artificial sequence

<400> 1

Thr Ser Glu Glu Thr Ile Ser Thr Val Gln Glu Lys Gln Gln Cys Ile
1 5 10 15

Ser Pro Leu Val Arg Glu Arg Gly Pro Gln Arg Val Ala Ala His Ile
20 25 30

Thr Gly Thr Arg Gly Arg Ser Asn Thr Leu Ser Ser Pro Asn Ser Lys
35 40 45

Asn Glu Lys Ala Leu Gly Arg Lys Ile Asn Ser Trp Glu Ser Ser Arg
50 55 60

Ser Gly His Ser Phe Leu Ser Asn Leu His Leu Arg Asn Gly Glu Leu
65 70 75 80

Val Ile His Glu Lys Gly Phe Tyr Tyr Ile Tyr Ser Gln Thr Tyr Phe
85 90 95

Arg Phe Gln Glu Glu Ile Lys Glu Asn Thr Lys Asn Asp Lys Gln Met
100 105 110

Val Gln Tyr Ile Tyr Lys Tyr Thr Ser Tyr Pro Asp Pro Ile Leu Leu
115 120 125

Met Lys Ser Ala Arg Asn Ser Cys Trp Ser Lys Asp Ala Glu Tyr Gly
130 135 140

Leu Tyr Ser Ile Tyr Gln Gly Gly Ile Phe Glu Leu Lys Glu Asn Asp
145 150 155 160

Arg Ile Phe Val Ser Val Thr Asn Glu His Leu Ile Asp Met Asp His
165 170 175

Glu Ala Ser Phe Phe Gly Ala Phe Leu Val Gly
180 185


<210> 2
<211> 561
<212> DNA
<213> Artificial sequence

<400> 2
acctctgagg aaaccatttc tacagttcaa gaaaagcaac aatgtatttc tcccctagtg 60

agagaaagag gtcctcagag agtagcagct cacataactg ggaccagagg aagaagcaac 120

acattgtctt ctccaaactc caagaatgaa aaggctctgg gccgcaaaat aaactcctgg 180

gaatcatcaa ggagtgggca ttcattcctg agcaacttgc acttgaggaa tggtgaactg 240

gtcatccatg aaaaagggtt ttactacatc tattcccaaa catactttcg atttcaggag 300

gaaataaaag aaaacacaaa gaacgacaaa caaatggtcc aatatattta caaatacaca 360

agttatcctg accctatatt gttgatgaaa agtgctagaa atagttgttg gtctaaagat 420

gcagaatatg gactctattc catctatcaa gggggaatat ttgagcttaa ggaaaatgac 480

agaatttttg tttctgtaac aaatgagcac ttgatagaca tggaccatga agccagtttt 540

ttcggggcct ttttagttgg c 561


<210> 3
<211> 187
<212> PRT
<213> Artificial sequence

<400> 3

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tct 63


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<400> 8
ttctcgagtt agccaactaa aaaggccccg aaaaaactgg cttcatggtc catgtccatg 60

tc 62


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tataccatgg gcacctgtga ggaaaccatt tctacagttc aagaaaagca acaaaatatt 60

tct 63


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ttctcgagtt agccaactaa aaaggccccg aaaaaactgg cttcatggtc catgtccatg 60

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Claims (10)

  1. アミノ酸配列が、配列番号1により表わされることを特徴とする、rTRAIL突然変異体。
  2. 塩基配列が、配列番号2により表わされることを特徴とする、請求項1に記載のrTRAIL突然変異体をコードする遺伝子。
  3. 請求項2に記載の遺伝子を含有する発現単位、組換えベクターまたは発現系。
  4. モノメチルアウリスタチンE(MMAE)をrTRAIL突然変異体三量体とリンカーを介してコンジュゲートすることにより形成され、前記rTRAIL突然変異体のアミノ酸配列が、配列番号1により表わされることを特徴とする、rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲート。
  5. 前記リンカーが、マレイミド修飾バリン−シトルリンジペプチドである、請求項4に記載のrTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲート。
  6. 抗腫瘍薬の調製における、請求項4または5に記載のrTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートの使用。
  7. rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを調製する方法であって、
    (1)rTRAIL突然変異体重合体を脱重合させ、再重合させてrTRAIL突然変異体三量体を生成し;
    (2)前記rTRAIL突然変異体三量体を、リンカーを有するMMAEと混合してカップリング反応を実施し;
    (3)反応の完了後、rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを分離および精製により得ること
    を含み、
    前記rTRAIL突然変異体のアミノ酸配列が、配列番号1により表わされ;
    前記リンカーが、マレイミド修飾バリン−シトルリンジペプチドである方法。
  8. 前記rTRAIL突然変異体を、亜鉛イオンを含有する緩衝液中で溶解させ、トリス(β−クロロエチル)ホスフェートをその中に添加し、水浴下で30℃〜40℃において1〜3時間反応させること
    含む方法により前記rTRAIL突然変異体三量体を調製する、請求項7に記載の方法。
  9. 前記カップリング反応を、4℃以下の温度において30〜60分間実施する、請求項7に記載の方法。
  10. 前記分離および精製が、反応溶液から10kDa未満の分子量を有する物質を限外濾過により除去し、沈殿物を遠心分離により除去して上清を得、前記上清を濾過により滅菌して前記rTRAIL突然変異体−MMAEコンジュゲートを得ることを含む、請求項7に記載の方法。
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