JP2015530082A - タバコ抽出物、その調製 - Google Patents

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Abstract

タバコ抽出物の調製および/または処理のプロセスが提供される。遠心分離および精密濾過を含む本プロセスによって、人体への投与に適するタバコ抽出物が提供される。

Description

本発明はあるプロセスに関する。より具体的には、本発明はタバコ抽出物の調製および/または処理のプロセスに関する。
タバコ中には風味などの特徴に寄与する多くの成分が存在している。
タバコ抽出物中のタバコの品質と風味を保つには、例えばニコチンやその他芳香成分などのタバコ風味に寄与する成分の一部または全てを保つことが望ましい。しかし、多くの芳香成分は揮発性であるため、芳香成分はタバコ抽出物の製造および/または処理プロセスで失われてしまうので、芳香成分量が減ったすなわち少ないタバコ抽出物になってしまう。
タバコ抽出物の調製中、1回以上の濃縮工程を設けてタバコ抽出物の成分を所望の濃度にすることが必要な場合がある。そのような濃縮工程により、タバコ抽出物から芳香成分のような成分が失われてしまうことがある。あるいは、またはそれに加えて、そのような濃縮工程はタバコ抽出物の組成を変化させ、抽出物の味などの官能的態様を変化させてしまい、それが最終製品に受け継がれてしまうことがある。
タバコ抽出物を使用前に処理して微生物を除去することが必要になる場合がある。そのような処理には加熱による低温殺菌、抗菌剤の添加、高圧低温殺菌、およびガンマ線照射があり、これらはタバコ抽出物の官能品質および/または組成に悪影響を与えることがある。
本発明は、これらの難点の1つ以上を解決するタバコ抽出物の調製のプロセスを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様によれば、人体への投与に適したタバコ抽出物の処理プロセスとして、遠心分離および精密濾過を含むプロセスが提供される。この処理によりタバコ抽出物から微生物が除去されることになってもよい。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様によって作られたタバコ抽出物が提供される。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様によるタバコ抽出物を含む調合物が提供される。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様によるプロセスを実行する装置が提供される。
添付図面を参照して本発明の実施形態を例示的に説明する。
本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。 本発明の一実施形態によるタバコ抽出物を調製する方法を説明する流れ図である。
本発明はタバコ抽出物を調製するプロセスに関する。タバコ抽出物を調製する当該プロセスは、タバコ抽出物の製造および/または処理を含んでもよい。
図1は本発明の一実施形態によるプロセスの概要を示す流れ図である。この実施形態によるプロセスでは、生タバコ抽出物を作る工程1および生タバコ抽出物を処理する工程2を経て処理済タバコ抽出物3が作られる。別の実施形態では、当該プロセスは生タバコ抽出物を作る工程および生タバコ抽出物を処理する工程のどちらか1つを含む。
本明細書では、生タバコ抽出物の製造と呼ばれる工程をタバコ抽出工程と呼んでもよい。本明細書では、生タバコ抽出物の製造の工程は、抽出物を作り固形物と液体を分離して生タバコ抽出物を得ることを含む。生タバコ抽出物の製造後の全ての工程を、処理済タバコ抽出物を得るための生タバコ抽出物の処理と呼ぶ。
本明細書では、「生タバコ抽出物」は、タバコ抽出工程によって得られた後、それ以上の処理を経ていない抽出物のことをいう。これは、本明細書では1回以上の処理工程を経た生タバコ抽出物を示す「処理済タバコ抽出物」と対比させることができる。
本明細書では、「処理済タバコ抽出物」および「生タバコ抽出物」にはタバコ由来の材料すなわちタバコから得られた材料が含まれる。これらの用語を「処理済タバコ由来抽出物」および「生タバコ由来抽出物」と互換的に用いてもよい。
図2は本発明の一実施形態による生タバコ抽出物を作るプロセスを説明する流れ図である。この実施形態によるプロセスでは、タバコ材料と水を混合する工程10および固形物と液体を分離する工程11を経て、生タバコ抽出物20と固形物21が得られる。
本明細書では、「タバコ材料」には、例えば、タバコ属の任意の種類の葉または茎などの任意の部分およびそれらの再生材料が含まれる。本発明に使用されるタバコ材料は好ましくはタバコ(Nicotiana tabacum)種がよい。
タバコ材料はタバコ亜種の1つでもよい。あるいは、タバコ材料は2つ以上のタバコ亜種でもよい。言い換えれば、タバコ材料は複数のタバコ亜種の混合物を含んでもよい。一部の実施形態では、タバコ材料は1つのタバコ亜種またはニコチン含有量が多い複数のタバコ亜種の混合物を含む。
あるいは、またはそれに加えて、タバコ材料のニコチン含有量はタバコ植物が成長する農業条件によって決まってもよい。したがって、特定の農業条件下で成長したタバコ植物からタバコ材料を選択してもよい。
タバコ材料はいかなる品質のタバコを含んでもよい。例えば、タバコ材料は高品質、中品質、および/または低品質のタバコを含んでもよい。一部の好ましい実施形態では、タバコ材料は高品質および/または中品質のタバコを含む。
任意の種類のタバコを本発明に使用することができる。使用可能なタバコの例にはバージニアタバコ、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、およびラスティカタバコがあるが、それらに限定されない。タバコ材料に乾燥、硬化処理などの既知の行為による処理を施してもよい。
一部の好ましい実施形態では、タバコ材料は葉タバコ材料を含む。タバコ材料は葉タバコ材料を最大50%、最大60%、最大70%、最大80%、最大90%、あるいは最大100%含んでもよい。一部の実施形態では、タバコ材料は最大100%の葉タバコ材料を含む。言い換えれば、このタバコ材料はほぼ完全にまたは完全に葉タバコ材料で構成されてもよい。
タバコ材料が葉タバコ材料を含む場合、葉の形態は、切断片でも、挽いた状態すなわち粉砕状態のタバコでも、または葉のままでもよい。切断片を用いた一部の実施形態では、葉タバコ1インチあたり平均60個の切断片が製造される。一部の実施形態では、タバコ材料は挽いたタバコでも粉砕されたタバコでもない。
一部の実施形態では、タバコ材料はニコチンを多く含有する。タバコ材料のニコチン含有量は0.2%〜10%でもよい。好ましい実施形態では、タバコ材料のニコチン含有量は2%〜7%である。
タバコは、抽出物を調製する工程における水との混合前に、その途中で、および/またはその後で低温殺菌してもよい。あるいはタバコ材料は、水と混合する前に、その途中で、および/またはその後で低温殺菌を行わなくてもよい。一部の好ましい実施形態では、タバコ材料は水と混合する前に、その途中で、および/またはその後で低温殺菌を行わない。
タバコ抽出物を作る工程では、タバコ材料を溶媒と混合してもよい。一例示的溶媒は水性溶媒である。
一部の実施形態では、タバコ材料を水と混合してもよい。生タバコ抽出物の製造時に水を使用することにより、水溶性の成分がタバコ材料から抽出されるという利点が得られる。例えば、ニコチンは水溶性であるため、水とタバコ材料を混合することによって作られた生タバコ抽出物にはニコチンおよび/または他の水溶性成分が多く含まれる場合がある。さらに、水を用いて生タバコ抽出物を作ることによって天然製品となる。水を使用すれば、後の段階で除去する必要がある薬剤を抽出工程中に添加しなくてよいという利点もある。
タバコ材料と混合される水は水道水でもよい。あるいは、またはそれに加えて、タバコ材料と混合される水は純水でもよい。本明細書では、「純水」とは汚染物質および/または不純物を除去する処理が行われた水のことをいう。純水を使用してその後除去する必要があるかもしれない汚染物質または他の望ましくない成分の添加を最少にしてもよい。好ましい実施形態では、純水は脱イオン水である。純水を使用する他の形態よりも脱イオン水を使用することが有利な理由の1つは、脱イオン水には、得られる抽出物の濾過などの後処理を妨害する可能性があるイオンが無いことにある。
タバコ材料を水に加えることによってタバコ材料と水を混合してもよい。あるいは、水をタバコ材料に加えてもよい。
生タバコ抽出物の製造に使用されるタバコ材料の量は任意の量でもよく、例えば実験室、試験工場、または市販規模で使用するのに適した量でもよい。生タバコ抽出物の製造に使用されるタバコ材料の量は、必要な生タバコ抽出物の量および/または生タバコ抽出物中のタバコの成分の望ましい濃度によって決定されてもよい。生タバコ抽出物の製造に使用されるタバコ材料の量は、最大2kg、最大3kg、最大4kg、最大5kg、最大6kg、最大7kg、最大8kg、最大9kg、最大10kg、最大11kg、最大12kg、最大13kg、最大14kg、最大15kg、最大16kg、最大17kg、最大18kg、最大19kg、最大20kg、最大30kg、最大40kg、最大50kg、最大60kg、最大70kg、最大80kg、最大90kg、最大100kg、最大250kg、最大500kg、最大750kg、または最大1000kgでもよい。好ましい一実施形態では、生タバコ抽出物の製造に加えられるタバコ材料の量は8kgである。
生タバコ抽出物の製造に使用される水量は任意の量でもよく、例えば実験室、試験工場、または市販規模で使用するのに適した量でよい。生タバコ抽出物の製造に使用される水量は、必要な生タバコ抽出物の量および/または生タバコ抽出物中のタバコの成分の望ましい濃度によって決定されてもよい。生タバコ抽出物の製造に使用される水量は、最大8リットル、最大9リットル、最大10リットル、最大11リットル、最大12リットル、最大13リットル、最大14リットル、最大15リットル、最大16リットル、最大17リットル、最大18リットル、最大19リットル、最大20リットル、最大30リットル、最大40リットル、最大50リットル、最大60リットル、最大70リットル、最大80リットル、最大90リットル、最大100リットル、最大110リットル、最大120リットル、最大130リットル、最大140リットル、最大150リットル、最大400リットル、最大750リットル、最大1200リットル、または最大1500リットルでもよい。好ましい一実施形態では、生タバコ抽出物の製造に加えられる水量は12リットルである。
生タバコ抽出物の製造に使用されるタバコ材料の量の水の量に対する比率を、得られる生タバコ抽出物が特定の特徴または特性を有するように選択してもよい。例えば、タバコ材料の水に対する特定の比率を用いて作られた生タバコ抽出物は、タバコ材料から抽出された物質すなわち成分を特定量含んでもよい。
したがって、タバコ材料の水に対する特定の比率を用いることによって、1つ以上の対象物質を望ましい濃度で含有する抽出物を得ることが可能である。例えばタバコ材料を水に対して特定の比率で用いると、特定濃度のニコチンを含む生タバコ抽出物となる。
所望の濃度のニコチンを含む生タバコ抽出物が得られるように、タバコ材料の水に対する比率を選択してもよいため、このような抽出物は濃縮する工程をさらに必要とせず、使用に適する。タバコ抽出物を濃縮する工程は抽出物から液体の一部または全てを蒸発させることを含んでもよい。抽出物を加熱して蒸発を促進してもよい。抽出物を濃縮する工程によってタバコ抽出物の組成が変化し、抽出物の味などの官能的態様が変化することがあり、それが最終的な製品の品質に影響することになる。したがって、濃縮工程の追加を回避すること、タバコ抽出プロセスを経済的にすること、および/または所望の品質の最終製品を作ることが望ましい。例えば、抽出物を濃縮する工程により、生タバコ抽出物中の揮発性成分の一部または全てが失われてしまう場合がある。したがって、タバコ材料の水に対する比率を最適化して、ニコチンなどの1つ以上の物質を特定濃度で含有する生タバコ抽出物を得ることによって、生タバコ抽出物からの揮発性成分の損失を防止または最少化してもよい。あるいは、またはそれに加えて、タバコ材料の水に対する比率を最適化して1つ以上の物質を特定濃度で含有する生タバコ抽出物を得ることによって、抽出物の化学的特徴および/または物理的特徴を維持してもよい。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物を濃縮する必要を避けて、生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物の製造をより効率的かつ/または経済的にしてもよい。
当該プロセスの開始時のタバコ材料の量の水量に対する比率は約1:1w/w〜1:9w/wでもよい。タバコ材料の水に対する比率が小さいほどニコチン濃度は高くなるが、抽出物の量はタバコ材料の水に対する比率が大きい場合よりも少ない。この比率を所望のニコチン濃度と抽出物の所望の量に応じて選択してもよい。一部の実施形態では、プロセスの開始時のタバコ材料の量の水量に対する比率は約1:1.5w/wである。
タバコの水に対する比率を選ぶときにタバコの含水量を考慮してもよく、これに応じてタバコ材料量の水量に対する比率を調節してもよい。例えば、含水量が比較的多いタバコ材料には、含水量が比較的少ないタバコ材料よりも少ない水量が必要とされる場合がある。
本発明の一実施形態によれば、タバコ抽出物の製造のプロセスにより生タバコ抽出物が得られ、その生タバコ抽出物は約0.1mg/ml〜約60mg/mlのニコチンを含み、必要なら約3mg/ml〜約40mg/mlのニコチンを含む。生タバコ抽出物は、最大1mg/ml、最大2mg/ml、最大3mg/ml、最大4mg/ml、最大5mg/ml、最大6mg/ml、最大7mg/ml、最大8mg/ml、最大9mg/ml、最大10mg/ml、最大11mg/ml、最大12mg/ml、最大13mg/ml、最大14mg/ml、最大15mg/ml、最大16mg/ml、最大17mg/ml、最大18mg/ml、最大19mg/ml、最大20mg/ml、最大21mg/ml、最大22mg/ml、最大23mg/ml、最大24mg/ml、最大25mg/ml、最大26mg/ml、最大27mg/ml、最大28mg/ml、最大29mg/ml、最大30mg/ml、最大40mg/ml、最大50mg/ml、または最大60mg/mlの濃度のニコチンを含んでもよい。一部の実施形態では、生タバコ抽出物は約15mg/ml〜約25mg/mlのニコチンを含む。一部の好ましい実施形態では、生タバコ抽出物は約18mg/ml〜約21mg/mlのニコチンを含む。
一部の実施形態では、タバコ抽出物の製造には、抽出物から溶媒などの液体、例えば水を除去して抽出物の濃度を上げる工程は含まれていない。
生タバコ抽出物に含まれるニコチンは、使用、例えば燃焼に適した濃度でもよい。あるいは、生タバコ抽出物に含まれるニコチンは使用に必要な濃度よりも高濃度であってもよい。その場合、生タバコ抽出物を例えば水で希釈してニコチンを所望の濃度にしてもよい。つまり、所望の濃度より高い濃度のニコチンを含む生タバコ抽出物を作ることにより、この生タバコ抽出物を用いて、ある濃度範囲のニコチンを含む抽出物をつくることができるという大きな自由度をもたらすことができる。
タバコ材料と水は混合機内で混合されてもよい。どのような種類の混合機を用いてもよい。適する混合機はすきの刃型混合機でもよい。混合機はドラム型混合機でもよい。一部の実施形態では、混合機は水平ドラム型混合機である。混合機はタバコ材料と水を入れるのに十分な大容積を有してもよい。一部の実施形態では、混合機は約130リットルの容積を有する。一部の実施形態では、混合機はレーディゲ(登録商標)混合機、またはウィンクウォースRT200混合機である。
タバコ材料と水を1分間あたり約10〜100回転(rpm)で攪拌することによって混合してもよい。一部の実施形態では、タバコ材料と水は50rpmで攪拌される。
タバコ材料と水は約10分間〜5時間混合されてもよい。タバコ材料と水は最大1時間、最大2時間、最大3時間、最大4時間、または最大5時間混合されてもよい。好ましい実施形態では、タバコ材料と水は1時間混合される。
タバコ材料と水の混合中および/または混合後で、混合物の固形成分と液体成分を分離してもよい。一部の実施形態では、固形成分と液体成分はタバコ材料と水の混合後に分離される。
混合物の固形成分と液体成分は任意の適した装置で分離してよい。一部の実施形態では、固形成分と液体成分は、リンゴ圧搾装置としても知られている水圧圧搾装置などの圧搾装置を用いて分離される。適した水圧圧搾装置はビーゴ(登録商標)社から入手してもよい。あるいは、またはそれに加えて、混合物の固形成分と液体成分は別の装置で分離してもよい。適した装置には、野菜脱水機、かご形遠心分離器、および/またはベルト圧搾機がある。適した野菜脱水機はエリラート(登録商標)MSD−500HD強力遠心分離器でもよい。
タバコと水の混合物の全てを一回で処理して混合物の固形成分と液体成分を分離してもよい。あるいは、タバコと水の混合物を一回に少量ずつ処理して混合物の固形成分と液体成分を分離してもよい。混合物を1回で処理して固形成分と液体成分を分離するか、少量ずつ複数回で分離するかは、タバコと水の混合物の量、および混合物の固形成分と液体成分の分離に用いられる装置に許容される量によって決まってもよい。
混合工程が1回、分離工程が1回でもよい。あるいは、混合工程および分離工程が複数あってもよい。好ましい実施形態では、生タバコ抽出物を製造するために混合工程は1回および分離工程は1回である。
生タバコ抽出物を作るプロセスは規定の温度で実行されてもよい。生タバコ抽出物を作るプロセスは、芳香成分および/または揮発性芳香成分の損失を最少にするように選択された温度で実行されてもよい。具体的には、このプロセスは抽出物からのニコチンの損失を最少にする温度で実行されてもよい。
したがって、生タバコ抽出物を作るプロセスは、タバコ材料と水を混合する工程および固形物と液体を分離する工程を備え、最大4℃、最大5℃、最大6℃、最大7℃、最大8℃、最大9℃、最大10℃、最大11℃、最大12℃、最大13℃、最大14℃、最大15℃、最大16℃、最大17℃、最大18℃、最大19℃、最大20℃、最大21℃、最大22℃、最大23℃、最大24℃、最大25℃、最大26℃、最大27℃、最大28℃、最大29℃、最大30℃、最大31℃、最大32℃、最大33℃、最大34℃、最大35℃、最大36℃、最大37℃、最大38℃、最大39℃、最大40℃、最大41℃、最大42℃、最大43℃、最大44℃、または最大45℃で実行されてもよい。一部の実施形態では、生タバコ抽出物を作るプロセスは25℃で実行される。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物を作るプロセスは環境温度で実行されてもよい。本明細書では、「環境温度」とは周囲の温度のことをいう。本明細書では、「環境温度」を「室内温度」と互換的に用いてもよい。環境温度は約18℃〜30℃の温度をでもよい。
一部の実施形態では、生タバコ抽出物を作るプロセスは、抽出工程の前またはその途中で、タバコ材料を環境温度または室内温度を越える温度まで加熱することを含まない。すなわち溶媒を抽出することを含まない。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物を作るプロセスは環境温度より低い温度で実行されてもよい。本明細書では、「環境温度より低い」とは周囲の温度より低い温度のことをいう。環境温度より低い温度は最大18℃でもよい。環境温度より低い温度は約0℃〜18℃でもよく、より好適には約10℃〜18℃でもよい。
環境温度または環境温度より低い低温度で生タバコ抽出物を作ることによって、微生物の成長が抑制または制限されるという別の利点がもたらされる。
あるいは、またはそれに加えて、低温度で生タバコ抽出物を作ることによって沈殿または凝集させることができ、これにより、ウィンタライゼーション(winterisation)すなわち清澄化として知られるプロセス中の以後の1つ以上の濾過工程が改善される。
タバコ抽出物の組成は複雑な場合があるため、抽出物製造中の温度の僅かな変化が抽出物の品質および/または組成に影響する場合がある。具体的には、芳香成分のような揮発性成分が抽出物から揮発することがある。その不安定性のせいで、温度がわずかに上昇しただけでも抽出物からの揮発性成分の損失が増える場合がある。例えば、生タバコ抽出プロセスを高温度で実行した場合は、生タバコ抽出物に含まれる芳香成分などの揮発性成分の含有量が低温度で実行した場合よりも少なかったり、あるいは変性成分が含まれていた、もしくは組成が変化したりすることがある。
生タバコ抽出物の製造のプロセスは規定のpHで実行されてもよい。pHは生タバコ抽出物の製造のプロセスの前に調整されても、その途中で調整されても、および/またはその後で調整されてもよい。あるいはpHは、生タバコ抽出物の製造のプロセスの前、その途中、および/またはその後で調整されなくてもよい。一部の好ましい実施形態では、生タバコ抽出物の製造の前、その途中、またはその後でpHの調整は行われない。その場合、生タバコ抽出物のpHはタバコ材料および/または水のpHで決まってもよい。つまり、生タバコ抽出物のpHは約5.5でもよい。
固形物と液体の分離により液状および固形の生タバコ抽出物が作られる。
タバコ材料8kgを水12リットルと混合し、混合物の固形成分と液体成分を圧搾装置で分離する一実施形態では、約6.0〜6.5リットルの生タバコ抽出物が製造される場合がある。作られる生タバコ抽出物の量は、タバコ材料および/または水の混合量を変更することによって調整されてもよく、および/または得られる抽出物の固形成分と液体成分を分離するパラメータを変えることによって調整されてもよい。
固形産物は廃棄されてもよい。あるいは、固形産物は副産物としての使用に適する場合がある。固形産物は再生タバコへの使用、あるいは堆肥に適する場合があり、例えばエネルギー生産に使用されてもよい。
必要なら、この時点で生タバコ抽出物を凍結してもよい。生タバコ抽出物の製造と同じ作業日に生タバコ抽出物を使用することおよび/あるいは処理することが不可能なら、凍結することは殊に有利である。生タバコ抽出物を冷凍庫内に置いて凍結してもよく、その温度は約−15℃〜−22℃でもよい。生タバコ抽出物を凍らせた場合は、使用前および/または処理前に解凍してもよい。生タバコ抽出物は冷蔵庫内で解凍してもよく、その温度は約4℃〜約8℃でもよい。
無処理の生タバコ抽出物は、例えば燃焼などの使用に適する場合がある。あるいは、生タバコ抽出物は使用前に処理してもよい。例えば、生タバコ抽出物を処理して不要な成分を除去してもよい。
一部の実施形態では、生タバコ抽出物は処理されて微生物が除去される。微生物の除去は、生タバコ材料の安全な使用および/あるいは保存に望ましい場合がある。
本明細書では、「微生物」とは、細菌、菌類、および/または原生生物などの微細生物のことをいう。
本明細書では、「微生物の除去」とは、処理済タバコ抽出物の微生物量を人体への投与に許容される量にするために微生物を除去することをいう。例えば、処理済タバコ製品の使用目的が口内噴霧の場合、微生物の量は口腔に塗布される製品に許容される量まで低減される場合がある。同様に、処理済タバコ製品の目的が鼻腔、気管、消化管、および/または皮膚への塗布の場合、微生物の量はこの用途に許容される量まで低減される場合がある。
後述の実施例6で説明するように、微生物を除去すると、処理済タバコ抽出物の製造日、25℃における抽出物の総生菌数が約4E+02コロニー形成単位(cfu)/g、腸内細菌含有量が1cfu/g未満、酵母菌含有量が1cfu/g未満、および/またはかび菌含有量が約2cfu/gとなる。
一実施形態によれば、生タバコ抽出物は膜濾過を経て微生物が除去されるため、得られる抽出物は経口摂取、吸入、または吸収などの方法による人体への投与に適している。この投与には例えば噴霧化または気化が含まれる。口腔、鼻腔、気管、消化管、および/または皮膚へ塗布して投与してもよい。一部の実施形態では、抽出物は非燃焼投与に適している。
生タバコ抽出物を精密濾過、限外濾過、および/またはナノ濾過して微生物を除去してもよい。
本明細書では、「精密濾過」とは、細孔寸法が約0.1μm〜10μm、および/または分子量カットオフ値(MWCO)が約100,000ダルトンを越える膜を1つ以上用いる濾過のことをいう。
「限外濾過」とは、細孔寸法が約0.001μm〜0.1μm、および/またはMWCOが約10,000〜100,000ダルトンの膜を1つ以上用いる濾過のことをいう。
「ナノ濾過」とは、細孔寸法が約0.0001μm〜0.001μm、および/またはMWCOが約100〜10,000ダルトンの膜を1つ以上用いる濾過のことをいう。
本明細書では、「細孔寸法」とは微小細孔寸法を示す。
膜濾過で生タバコ抽出物を処理することにより、抽出物の組成に影響する可能性がある処理を行うことなく微生物を除去することが可能である。例えば、生タバコ抽出物を膜濾過で処理することによって、抽出物を加熱せずおよび/または生タバコ抽出物に添加物を加えず、微生物を除去することが可能である。このことは、生タバコ抽出物への添加物の追加を回避または制限することが好ましい場合に有利である。
膜濾過を使用することの別の利点は、生タバコ抽出物を環境温度もしくはその付近で、または環境温度より低温で処理できることにある。上記のように、これにより生タバコ抽出物からのニコチンを含む揮発性成分の損失が最少になるまたは防止されるという大きな利点が得られる場合がある。したがって、微生物を生タバコ材料から除去する膜濾過工程は、最大4℃、最大5℃、最大6℃、最大7℃、最大8℃、最大9℃、最大10℃、最大11℃、最大12℃、最大13℃、最大14℃、最大15℃、最大16℃、最大17℃、最大18℃、最大19℃、最大20℃、最大21℃、最大22℃、最大23℃、最大24℃、最大25℃、最大26℃、最大27℃、最大28℃、最大29℃、最大30℃、最大31℃、最大32℃、最大33℃、最大34℃、最大35℃、最大36℃、最大37℃、最大38℃、最大39℃、最大40℃、最大41℃、最大42℃、最大43℃、最大44℃、または最大45℃で実行してもよい。一部の実施形態では、生タバコ材料から微生物を除去する膜濾過工程は25℃で実行される。あるいは、またはそれに加えて、膜濾過工程は環境温度またはそれより低い温度で実行してもよい。
一部の実施形態では、生タバコ抽出物を処理するプロセスは、処理工程の前またはその途中で、環境温度まで、または室内温度を越える温度までタバコ抽出物を加熱することを含まない。
生タバコ抽出物を低温度で、例えば環境温度またはそれより低い温度で膜濾過により処理することにより、ウィンタライゼーションすなわち清澄化が促進される。
生タバコ抽出物のpHは膜濾過工程の前に、および/またはその途中で調整されてもよい。あるいは、生タバコ抽出物のpHは膜濾過工程の前に、および/またはその途中で調整されなくてもよい。
好ましい一実施形態では、生タバコ抽出物から微生物を除去するために精密濾過が用いられる。精密濾過による生タバコ抽出物からの微生物の除去は、限外濾過やナノ濾過などの他の形態の膜濾過よりも速くかつ/あるいは安価な場合がある。
生タバコ抽出物の精密濾過は、細孔寸法が約0.1〜10μmの1つ以上の膜で生タバコ抽出物を濾過することを含んでもよい。
一実施形態では、生タバコ抽出物の精密濾過は、生タバコ抽出物を細孔寸法が約0.2μmの1つ以上の膜で濾過することを含む。この細孔寸法の1つ以上の膜を使用することによって、生タバコ抽出物をフィルターに所望の速度で通しながら濾過して微生物を除去し、溶液内の微生物を許容量または許容量よりも少なくすることができる。
別の一実施形態では、精密濾過工程は、生タバコ抽出物を細孔寸法が約0.45μmの1つ以上の膜で濾過することを含む。あるいは、精密濾過工程は、生タバコ抽出物を細孔寸法が約0.2〜0.45μmの1つ以上の膜で濾過することを含んでもよい。
精密濾過工程は、減圧下で実行してもまたは正圧下で実行してもよい。適する圧力および流速は当業者には既知である。
精密濾過フィルターは任意の適する材料で作られてもよい。適する材料は当業者には既知である。例えば精密濾過フィルターはセラミック膜フィルターでも、ポリカルボナート膜フィルターでも、セルロース膜フィルターでも、または重合体膜フィルターでもよい。一部の実施形態では、精密濾過フィルターはセルロースアセテート膜フィルターである。精密濾過フィルターは適する材料の組合せでもよい。
精密濾過フィルターは使い捨てでもよい。あるいは、精密濾過フィルターは再使用されてもよい。適する使い捨てフィルターおよび再使用フィルターは当業者には既知である。
精密濾過フィルターは任意の構成でよい。例示的な構成には平坦、中空繊維、または螺旋巻きの膜フィルターがある。
精密濾過フィルターは標準の微細孔膜でもよい。あるいは、精密濾過フィルターはトラックエッチド膜でもよい。
生タバコ材料は精密濾過工程の前、その途中、および/またはその後で処理されてもよい。
図3は本発明の一実施形態による生タバコ抽出物を処理するプロセスを説明する流れ図である。この実施形態によるプロセスでは、生タバコ抽出物20は精密濾過工程の前に処理される。この実施形態では、生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程31および精密濾過工程32を経て、微生物の一部または全てが除去されたタバコ抽出物100が得られる。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程により、精密濾過工程をより速く、かつ/あるいはより効率的にしてもよい。例えば、精密濾過工程の前に生タバコ抽出物から固形粒子を除去して、処理済タバコ抽出物が、最終の精密濾過工程の膜フィルターの細孔を、より速くかつ/あるいはより簡単に通過できるようにしてもよい。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程により、精密濾過フィルターの損耗を最少にし、かつ/あるいはフィルターの使用領域をより小さくし、それによってフィルターの交換頻度を減らしてもよい。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程は濾過を備えてもよい。どのような濾過の方法を使用してもよい。生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程は粗濾過を備えてもよい。一部の実施形態では、固形粒子を除去する工程は生タバコ材料をふるいに通すことを含む。ふるいの網目寸法は少なくとも5μm、少なくとも10μm、少なくとも15μm、少なくとも20μm、少なくとも25μm、少なくとも30μm、少なくとも35μm、少なくとも40μm、少なくとも45μm、または少なくとも50μmである。一部の実施形態では、ふるいの網目寸法は少なくとも25μmである。
あるいは、またはそれに加えて、固形粒子を除去する工程は生タバコ材料を1つ以上の膜および/または深層フィルターに通すことを含んでもよい。
深層フィルターは一般的に有機材料、無機材料、および/または重合体材料の複数の母体で構成されている。一方膜はその細孔寸法より小さい微粒子だけを通過させる細孔寸法を有する。
深層濾過はフィルターの表面およびフィルターの母体の両方で微粒子を捕捉する処理であり、いろいろな大きさの粒子を除去し、捕捉した多量の微粒子をこれらの母体中に保持することができる。膜濾過はフィルターの表面だけで微粒子を捕捉する処理であり、この場合微粒子は膜の細孔寸法より大きい。
固形粒子を除去する工程は、多段(cascade)接続濾過または組合せ(combination)濾過を含んでもよい。組合せ濾過では、複数の膜フィルター、または膜フィルターと深層フィルターを組み合せることができる。
1つ以上の膜フィルターおよび/または深層フィルターはどのような材料で作られてもよい。深層フィルターはガラス繊維深層フィルター、重合体深層フィルター、および/またはセルロース深層フィルターでもよい。一部の実施形態では、1つ以上の深層フィルターはガラス繊維フィルターである。膜フィルターに適する材料および構成の実施例は先に示した。複数の膜が使用されている実施形態では、膜フィルターは平行または直列に配置されていてもよい。
1つ以上の深層フィルターは帯電深層フィルター材料を有してもよい。あるいは、非帯電深層フィルター材料を用いてもよい。
一部の実施形態では、1つ以上の深層フィルターはひだ付きのカートリッジの形態でもよい。
1つ以上の膜フィルターおよび/または深層フィルターの細孔寸法は、生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程の後に行われる精密濾過工程の際の細孔寸法より大きくてもよい。細孔寸法が約0.2μmの膜を最終の精密濾過工程に使用している一部の実施形態では、固形粒子を除去する工程に使用されている1つ以上の膜フィルターおよび/または深層フィルターの細孔寸法は0.2μmより大きい。この構成により、タバコ抽出物をその後の精密濾過工程において0.2μmの細孔の膜に通すことが容易になる。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程が2回以上の膜濾過工程および/または深層濾過工程を備える一部の実施形態では、徐々に細かくなる複数のフィルターに生タバコ抽出物を通してもよい。これにより生タバコ抽出物を後続した膜フィルターおよび/または深層フィルターに通すことが容易になる。生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程が2回の膜濾過工程または深層濾過工程を備える一部の実施形態では、第1および第2の膜の細孔寸法はそれぞれ1.2μmおよび0.65μmでもよく、および/または第1および第2の深層フィルターはそれぞれ直径が10μmより大きい粒子および0.5〜0.75μmの粒子を保持してもよい。生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程が複数の濾過工程を備える一部の実施形態では、膜の細孔寸法は10μm、5μm、1.2μmもしくは0.45μm、またはそれらの組合せでもよい。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程は1回以上の遠心分離工程を備えてもよい。
遠心分離工程は抽出物を最大16,000Gで遠心分離することを含んでもよく、一部の実施形態では、遠心分離工程は抽出物を15,900Gで遠心分離することを含む。各遠心分離工程では、抽出物は最大5分間、最大10分間、最大15分間、最大20分間、最大25分間、または最大30分間遠心分離されてもよい。一部の実施形態では、抽出物は10分間遠心分離される。
所望のG力で遠心分離することができる任意の遠心分離器を使用してよい。適する遠心分離器の一例はベックマン(登録商標)製アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器である。
遠心分離器の容積は、生タバコ抽出物が全て入るだけの十分な大きさがあってもよい。あるいは、遠心分離器の容積は生タバコ抽出物の全てが入るだけの十分な大きさがなくてもよい。後者の場合、生タバコ抽出物は複数回に分けて遠心分離されてもよい。例えば、生タバコ抽出物は500mlずつ複数回に分けて遠心分離されてもよい。あるいは、またはそれに加えて、連続式の遠心分離器を使用してもよい。
遠心分離工程は環境温度で実行してもよい。あるいは、遠心分離工程は環境温度より低い温度、例えば4℃で実行してもよい。
遠心分離の後、抽出物を直ぐに容器に移して、ペレットまたは沈殿物から液体タバコ抽出物を分離してもよい。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程の前および/またはその途中で、生タバコ抽出物を処理してもよい。この生タバコ抽出物の処理は1つ以上の試薬の添加を含んでもよい。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程の前および/またはその途中で、1種以上の凝集剤を添加してもよい。1種以上の凝集剤の添加によって生タバコ抽出物内の固形粒子が凝固、凝集、および/また沈殿し、それにより生タバコ抽出物からの固形粒子の除去工程がより効果的および/またはより効率的になる。任意の既知の凝集剤を添加することができる。一部の実施形態では、凝集剤としてベントナイトが添加される。別の適する凝集剤にはゼラチンおよびカゼイン塩カリウムを含むあるいは含まないシリカがある。ベントナイトはそのまま凝集剤として使用してもよく、あるいはゼラチンまたはカゼイン塩カリウムと使用してもよい。ベントナイトは抽出物に対し1:10〜6:1000w/wの比率で使用してもよい。好ましい一実施形態では、ベントナイトの抽出物に対する比率は5:100w/w以下である。
生タバコ抽出物からの固形粒子の除去は規定の温度で実行されてもよい。生タバコ抽出物からの固形粒子の除去工程は、最大4℃、最大5℃、最大6℃、最大7℃、最大8℃、最大9℃、最大10℃、最大11℃、最大12℃、最大13℃、最大14℃、最大15℃、最大16℃、最大17℃、最大18℃、最大19℃、最大20℃、最大21℃、最大22℃、最大23℃、最大24℃、最大25℃、最大26℃、最大27℃、最大28℃、最大29℃、最大30℃、最大31℃、最大32℃、最大33℃、最大34℃、最大35℃、最大36℃、最大37℃、最大38℃、最大39℃、最大40℃、最大41℃、最大42℃、最大43℃、最大44℃、または最大45℃で実行されてもよい。一部の実施形態では、生タバコ抽出物からの固形粒子の除去は25℃で実行される。一部の実施形態では、この除去は、25℃以下の温度、例えば10〜25℃の温度範囲で行われる。あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物からの固形粒子の除去は環境温度および/またはそれより低い温度で実行されてもよい。
生タバコ抽出物から固形粒子を除去する前および/またはその途中で、生タバコ抽出物のpHを調整してもよい。あるいは、生タバコ抽出物から固形粒子を除去する工程の前および/またはその途中で、生タバコ抽出物のpHは調整されない。
生タバコ抽出物からの固形粒子の除去工程が1回以上の遠心分離工程ならびに1回以上の膜濾過および/もしくは深層濾過工程を備える実施形態では、遠心分離工程ならびに膜濾過および/もしくは深層濾過工程を特定の組合せで実施して、固形粒子の除去を最適化してもよい。
図4は一実施形態による生タバコ抽出物を処理するプロセスを説明する流れ図である。生タバコ抽出物20が網目寸法25μmのふるいに通される(工程41)。濾液が15,900Gで10分間遠心分離され(工程42)、その液相が細孔寸法10μmの膜に通される(工程43)。濾液が細孔寸法5μmの膜に通され(工程44)、この濾液が次に15,900Gで10分間遠心分離される(工程45)。遠心分離工程後の液相が細孔寸法1.2μmの膜に通され(工程46)、濾液が次に15,900Gで10分間遠心分離される(工程47)。遠心分離工程後の液相が、細孔寸法0.45μmの膜を使用した精密濾過を経る(工程48)。この精密濾過工程後の濾液がさらに細孔寸法0.2μmの膜を用いた精密濾過工程を経る(工程49)。得られた濾液が、微生物が除去されたタバコ抽出物100である。
図5は別の一実施形態による生タバコ抽出物を処理するプロセスを説明する流れ図である。生タバコ抽出物20が網目寸法25μmのふるいに通される(工程51)。濾液が15,900Gで10分間遠心分離され(工程52)、その液相が細孔寸法1.2μmの深層フィルターに通される(工程53)。この工程後の濾液が細孔寸法0.65μmの深層フィルターに通され(工程54)、得られた濾液が15,900Gで10分間遠心分離される(工程55)。遠心分離工程後の液相が、細孔寸法0.2μmの膜を使用した精密濾過を経る(工程56)。この精密濾過工程後の濾液が、微生物が除去されたタバコ抽出物100である。
図6はさらに別の実施形態による生タバコ抽出物を処理するプロセスを説明する流れ図である。生タバコ抽出物20が網目寸法25μmのふるいに通される(工程61)。濾液が深層フィルターに通され(工程62)、得られた濾液が、第1の深層フィルターより小さな粒子を保持する深層フィルターに通される(工程63)。この工程後の濾液が細孔寸法0.22μmの膜に通される(工程64)。この精密濾過工程後の濾液が、微生物が除去されたタバコ抽出物100である。
一実施形態では、図6の第1の深層フィルター62は直径が約10μmより大きい粒子を保持し、図6の第2の深層フィルター63は直径が約0.5μm〜0.75μmの粒子を保持する。
精密濾過工程後の濾液を攪拌容器内に沈殿させてもよい。一部の実施形態では、最終精密濾過工程後の濾液を攪拌容器内に直接沈殿させる。任意の適する攪拌容器を使用してよい。使い捨ての放射線照射済袋を用いてもよい。適する攪拌容器の一例はザルトリウス(登録商標)ステディム(登録商標)フレックスボーイ(登録商標)生物処理袋である。
必要なら、精密濾過工程の後でタバコ抽出物を凍結してもよい。タバコ抽出物を冷凍庫内に置いて凍結させてもよく、その温度は約−15℃〜約−22℃でもよい。タバコ抽出物を凍らせた場合は、使用前に解凍してもよい。タバコ抽出物は冷蔵庫内で解凍してもよく、その温度は例えば約4℃〜約8℃でもよい。
上記のように製造された生タバコ抽出物および/または処理されて微生物が除去されたタバコ抽出物は使用に適している。
微生物が除去された生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物を固形材料に塗布してもよい。例えば、微生物が除去された生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物をタバコ材料に塗布してもよい。
あるいは、またはそれに加えて、微生物が除去された生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物を他の液体と混ぜてもよい。例えば、微生物が除去された生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物を他のタバコ抽出物と混ぜてもよい。
あるいは、またはそれに加えて、生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物の相を変えてもよい。微生物が除去された液相の生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物を固相に変えてもよい。あるいは、微生物が除去された液相の生タバコ抽出物および/またはタバコ抽出物を気相に変えてもよい。
一部の実施形態では、微生物が除去された液相のタバコ抽出物および/またはタバコ抽出物の液体成分が除去され、粉末状抽出物が得られる。この粉末状抽出物は人体への投与に適する。具体的には粉末状抽出物は口腔、鼻腔、および/または気管への吸入および/または塗布に適し、例えば乾燥粉末装置での使用に適する。
必要なら、微生物が除去されたタバコ抽出物は使用前に調合されてもよい。
本明細書では、「調合物」とは、微生物が除去されたタバコ抽出物を含む液体である。この液体は所望のニコチン濃度に希釈されており、および/または適する保存料および/または風味料が添加されているため、人が消費するのに適している。「調合される」は、このことに応じて解釈することができる。
微生物が除去されたタバコ抽出物をその後の使用に合わせて調合してもよい。微生物が除去されたタバコ抽出物を、その後口内噴霧に使用するように調合してもよい。
微生物が除去されたタバコ抽出物に1種以上の添加物を加えて調合してもよい。微生物が除去されたタバコ抽出物に1種以上の添加物を加えて、後で口内噴霧に使用するように調合してもよい。適する添加物には、水、エタノール、および/もしくはプロピレングリコールなどの希釈剤;エタノール、プロピレングリコール、グリセロール、安息香酸ナトリウム、および/もしくは塩化ベンザルコニウムなどの保存料;風味料;ポロキサマー407および/もしくはソルトール(登録商標)HS15などの可溶化剤および/もしくは界面活性剤;プロピレングリコールおよび/もしくはグリセロールなどの粘度調整剤;安定化剤;ならびに増粘剤がある。
本明細書では、「風味」および「風味料」とは、成人消費者向け製品の所望の味または香りを各地域の規制が許す範囲で作るのに使用してもよい材料のことをいう。これらの材料には、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、白モクレン葉、カモミール、フェヌグリーク、丁子、メントール、はっか、アニシード、シナモン、香料植物、ウィンターグリーン、桜、ベリー、桃、リンゴ、ドランビュイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、蜂蜜エキス、薔薇油、バニラ、レモン油、オレンジ油、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウィキョウ、ピメンタ、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、もしくはハッカ属の任意種のミント油)、風味強化剤、苦み受容体部位阻害剤、知覚受容体部位活性剤もしくは刺激剤、砂糖および/もしくは砂糖代用品(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、もしくはマンニトール)、ならびにチャコール、クロロフィル、無機物、植物、および口臭消臭剤などの他の添加物がある。これらは模造成分、合成成分、または天然成分でもよく、それらの混合物でもよい。これらは任意の適した形態でよく、例えば油、液体、または粉末でもよい。
一部の実施形態では、微生物が除去されたタバコ抽出物は、後で口内噴霧に使用するようにメントールを加えて調合される。
タバコ抽出物に添加される1種以上の添加物は水溶性でもよい。あるいは、またはそれに加えて、タバコ抽出物に添加される1種以上の添加物は非水溶性でもよい。
微生物が除去されたタバコ抽出物が水性である実施形態では、1種以上の非水溶性の添加物が溶解するように抽出物を処理してもよい。適する添加物はアルコールでもよく、これにはエタノールがあるがこれに限定されない。タバコ抽出物にエタノールが添加される一部の実施形態では、固形物が沈殿または凝集してもよく、これらは濾過で除去されてもよい。
任意の適量のアルコールを水性抽出物に加えてもよい。水性抽出物にエタノールが添加される一部の実施形態では、抽出物のエタノールに対する最終比率は2:1w/wでもよい。
アルコールを水性抽出物に加えた後、得られた混合物を攪拌してもよい。アルコールと抽出物がよく混ざり合うように混合物を十分な速度で十分な時間攪拌してもよい。一部の実施形態では、混合物は200rpmで10分間攪拌される。
アルコールと抽出物を含む溶液を十分な時間放置して、固形部分と液体部分に分離してもよい。一部の実施形態では、アルコールと抽出物を含む溶液は4℃で48時間放置される。
上清を遠心分離してもよい。上清は最大5分間、最大10分間、最大15分間、最大20分間、最大25分間、または最大30分間、遠心分離されてもよい。一部の実施形態では、上清は10分間遠心分離される。
上清は908Gで遠心分離されてもよい。所望のG力で遠心分離することができる任意の遠心分離器を使用してよい。適する遠心分離器の一例はベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器、回転数は1910rpmである。
遠心分離工程後の上清は精密濾過を経てもよい。一部の実施形態では、先の遠心分離工程後の上清は、細孔寸法が約0.2μmの膜を用いる精密濾過を経る。
非水溶性の1種以上の添加物を溶解させるタバコ抽出物の処理は環境温度で実行することができる。あるいは、この処理は4℃または4℃〜環境温度の任意の温度で実行してもよい。一部の実施形態では、タバコ抽出物の処理の異なる工程は異なる温度で実行される。
図7は一実施形態による微生物が除去された水性タバコ抽出物を処理するプロセスを説明する流れ図である。微生物が除去された水性タバコ抽出物200にエタノールが加えられ(工程71)、得られた混合物が200rpmで10分間攪拌される(工程72)。この抽出物−エタノール混合物が4℃で48時間放置される(工程73)。次に抽出物−エタノール混合物の液体部分が別容器に移され、上清が908Gで10分間遠心分離される(工程74)。得られた上清が細孔寸法0.22μmの膜を用いた精密濾過を経る(工程75)。この精密濾過工程後の濾液が、微生物が除去されたタバコ抽出物300であり、このタバコ抽出物300は、水溶性ではない1種以上の添加物を溶解させるように調整されている。
微生物が除去されたタバコ抽出物を含み、適切に調合された口内噴霧物を、任意の適する装置で供給してもよい。一部の実施形態では、この口内噴霧調合物はポンプ式噴霧器で供給される。口内噴霧物の供給に適したポンプ式噴霧器には、従来のポンプ式噴霧器、注射器式ポンプ噴霧器、および呼吸作動式噴霧装置がある。口内噴霧物の供給に適した他の装置は当業者には既知である。1噴霧当たり約50〜140μlの口内噴霧物を供給してもよい。
実施例
以下の具体的な実施例によって本発明をより詳細に説明する。これらの実施例は例示的な実施形態であり、どの実施例によっても本発明が限定されることはないことが理解される。
抽出物の製造
実施例1
清浄なレーディゲ(登録商標)混合機またはウィンクウォースRT200混合機内のタバコ材料8kgに脱イオン水12kgを加え、この混合物を50rpmで60分間攪拌した。ビーゴ(登録商標)水圧圧搾装置またはエリラート(登録商標)MSD−500HD強力遠心分離器を用いて混合物の固形成分と液体成分を分離し、生タバコ抽出物と固形抽出物を作った。抽出物を作るこれらの工程の全てを25℃で実行した。生タバコ抽出物は、使用時まで−20℃で保存した。
抽出物の処理
実施例2
実施例1に従って作った生タバコ抽出物6リットルを網目寸法25μmのふるいに通した。この濾液を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、4℃にて8000rpmで10分間遠心分離した。液相を細孔寸法10μmの膜(ミリポア(登録商標)イソポア(登録商標)膜、カタログ番号TCTP04700)に通した。この濾液を細孔寸法5μmの膜(ミリポア(登録商標)イソポア(登録商標)膜、カタログ番号TMTP04700)に通した。この濾液を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、4℃にて8000rpmで10分間遠心分離した。液相を細孔寸法1.2μmの膜(ミリポア(登録商標)イソポア(登録商標)膜、カタログ番号RTTP04700)に通し、この濾液を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、4℃にて8000rpmで10分間遠心分離し、液相を細孔寸法0.45μmの膜(ワットマン(登録商標)セルロースアセテート47mm膜、カタログ番号7000 0004)に通した。次にこの精密濾過工程後の濾液を細孔寸法0.2μmの膜(ワットマン(登録商標)セルロースアセテート47mm膜、カタログ番号7001 0004)に通した。特に記述が無い限り、この抽出物処理プロセスの工程は25℃で実行した。濾液は、使用時まで−20℃で保存した。
実施例3
実施例1に従って作った生タバコ抽出物6リットルを網目寸法25μmのふるいに通した。この濾液を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、4℃にて8000rpmで10分間遠心分離した。液相を細孔寸法1.2μmの深層フィルター(ザルトスケールディスポーザブルザルトピュア(登録商標)GFプラス、カタログ番号、5555303PS−−FF−−M)に通した。この濾液を細孔寸法0.65μmの深層フィルター(ザルトスケールディスポーザブルザルトピュア(登録商標)GFプラス、カタログ番号5555305PS−−FF−−M)に通し、得られた濾液を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、4℃にて8000rpmで10分間遠心分離した。遠心分離工程後の液相を細孔寸法0.2μmの膜フィルター(ザルトスケールディスポーザブルザルトブラン(登録商標)P、カタログ番号5235307HS−−FF−−M)に通した。特に記述が無い限り、この抽出物処理プロセスの工程は25℃で実行した。この精密濾過工程後の濾液は、使用時まで−20℃で保存した。
実施例4
実施例1に従って作った生タバコ抽出物6リットルを網目寸法25μmのふるいに通した。この濾液を深層フィルター(ミリポア(登録商標)ミリスタック(登録商標)D0HC深層フィルター)に通し、得られた濾液を深層フィルター(ミリポア(登録商標)ミリスタック(登録商標)F0HCまたはB1HC深層フィルター)に通し、これによって第1の深層フィルターよりも小さい粒子を保持した。次にこの濾液を、細孔寸法0.22μmの膜(ミリポア(登録商標)デュラポア(登録商標)0.22μmオプチスケール(登録商標)25(3.5cm)、カタログ番号SVGLA25NB6)に通した。この抽出物処理プロセスの全ての工程を25℃で実行した。この精密濾過工程後の濾液は、使用時まで−20℃で保存した。
実施例5
実施例2のプロセスに従って調製されたタバコ抽出物539.1gにエタノール271.2gを加え、得られた混合物を、IKA攪拌ホットプレート(型式RCT B)を用い、環境温度にて200rpmで10分間攪拌した。この抽出物−エタノール混合物を4℃〜8℃で48時間放置した。次にこの抽出物−エタノール混合物を手で別容器に移し、上清を、ベックマン(登録商標)アバンティ(登録商標)J−20XP遠心分離器を用い、環境温度にて1910rpm(908G)で10分間遠心分離した。次に上清を細孔寸法0.22μmの膜(ミリポア(登録商標)デュラポア(登録商標)膜、カタログ番号GVWPO4700)に通して濾過した。特に記述が無い限り、この抽出物処理プロセスの全ての工程を25℃で実行した。濾液は、使用時まで−20℃で保存した。
微生物含有量の分析
実施例6
実施例2のプロセスに従って処理された2種の抽出物の微生物含有量を分析した。
2種の抽出物(抽出物Aと抽出物B)を異なる時点で別々に調製し、試験した。
各抽出物の試料を、25℃、5℃、および−18℃で保存し、その0日後、2日後、4日後、および7日後に試験した。各試料採取の際は抽出物を1ml採取し、マキシマムリカバリー希釈液(MRD:Maximum Recovery Diluent)を用いて1:10に希釈した。次にMRDを用いて希釈系列を作った。未希釈の試料も試験した。
試料の好気性生菌数(APC)、腸内細菌、酵母菌、およびかび菌を試験した。混釈平板法を行いAPCと腸内細菌を試験し、塗抹法を用いて酵母菌とかび菌を試験した。
APCでは、規格BS EN ISO4833:2003に基づく方法に従い寒天培地(PCA)を用い、培地を30℃±1℃で48時間培養した。
腸内細菌の計数には、規格BS ISO21528−2:2004に基づく方法に従いバイオレットレッドバイルグルコース寒天培地(VRBGA)を用いた。試料を培地に塗布し、培地を固化し、VRBGAで重層し、再度固化し、ひっくり返して37℃±1℃で24±2時間培養し、最後に最終的なコロニーを計数した。
酵母菌およびかび菌の計数には、BS EN21527−1:2008に基づく方法に従いジクロランローズベンガルクロラムフェニール寒天培地(DRBCA)を用い、培地を25℃±1℃で7日間培養した。
抽出物Aの微生物含有量を分析した結果を表1〜3に、抽出物Bの微生物含有量を分析した結果を表4〜6に示す。
Figure 2015530082
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表1〜6から明らかなように、抽出物AおよびBは試料調製後に非常に僅かな微生物しか含まず、そのほとんどが検出限界未満である。このことから、実施例1で概要を示したプロセスが、抽出物から微生物を除去するのに有効であることが明らかである。
微生物の量は保存期間中にわたって非常に少なく、このことは、凍結保存温度(−18℃)から冷蔵保存温度(5℃)および環境温度(25℃)まで、試験した保存温度の全範囲にあてはまる。これに対する1つの例外は、抽出物Aを25℃で7日間保存した場合の総生菌数の値の上昇である。しかし、このTVC値の上昇は抽出物Bの保存中は観察されなかった。
したがって以下の結論付けができる。すなわち、細孔が0.2μmのフィルターを用いる濾過により、多くの場合にタバコ抽出物中の微生物が、使用した方法の検出限界未満の値まで除去または低減され、得られた抽出物は、凍結状態、冷蔵状態、または環境状態で保存される場合、一般的に安定している。
実施例7
タバコの水に対する比率1:10で7種の異なるタバコ材料に滅菌蒸留水を加えることによって、7種の異なるタバコ抽出物を調製した。各タバコ/水混合物を室内温度にて楕円振とう器で60分間振とうした。振とう後、産物を滅菌フィルターストマッカーバッグから排出して大きなタバコ片を除去した。各液体抽出物を3つに分けた。1つは濾過せずそのままにし、1つは細孔寸法0.2μmのフィルターで濾過し、1つは細孔寸法0.45μmのフィルターで濾過した。対照として滅菌蒸留水を同じ方法で処理した。各タバコ材料で抽出手順を2回行って2種の抽出物を作った。
抽出物の微生物含有量を実施例6の記載どおりに調製日および25℃で保存した2日後、4日後、および7日後に分析した。分析の結果を表7〜13に示す。
Figure 2015530082
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表7〜10のデータから、未濾過抽出物は自然に存在する微生物を多量に含むこと、およびこれらの値が保管中に上昇することがわかる。これらの値は人体へ投与には適さないものである。
表11〜13のデータから明らかなように、細孔寸法が0.2μmまたは0.45μmのフィルターで濾過されたタバコ抽出物はAPC値が小さく、酵母菌およびかび菌数も少なく、その値はほとんどの場合に1cfu/g未満である。これは抽出物の調製日だけでなく、その後7日間、25℃で保管した場合にも当てはまる。したがって、細孔寸法が0.2μmまたは0.45μmのフィルターで濾過することによって、微生物が有効に除去されることが明らかである。
抽出物の組成
実施例8
実施例2に従って処理した2種の抽出物(2回に分けて調製した抽出物)のアルカロイド含有量およびpHを分析した。2種の抽出物を抽出物Cおよび抽出物Dと呼ぶ。
抽出物のアルカロイド含有量(ニコチン、ノルニコチン、アナバシン、ミオスミン、およびアナタビン)を、カナダの公式の方法T−301「Determination of Alkaloids in Whole Tobacco(全たばこ中のアルカロイドの定量)」に基づく方法により定量した。抽出物のpHは、カナダの公式の方法T−310「Determination of Whole Tobacco pH(全たばこpHの定量)」に基づく方法により分析した。抽出物CおよびDで各方法を3回実行し、その分析の結果を表14および15に示す。
Figure 2015530082
Figure 2015530082
SD:標準偏差
下限(95%):95%信頼区間の下限
上限(95%):95%信頼区間の上限
表14および15のデータから明らかなように、本発明により作られた抽出物は、かなりの量のニコチンおよび他のアルカロイドを含んでいる。したがって、当該タバコ抽出物処理プロセスはタバコ抽出物中のニコチンおよび他のアルカロイドを保持すると結論付けることができる。
実施例9
実施例5に従って処理した抽出物のアルカロイド含有量およびpHを分析した。この抽出物を抽出物Eと呼ぶ。
抽出物Eのアルカロイド含有量およびpHの分析を実施例8の記載どおりに実行した。各方法を3回行い、その分析の結果を表16に示す。
Figure 2015530082
SD:標準偏差
下限(95%):95%信頼区間の下限
上限(95%):95%信頼区間の上限
表16のデータから明らかなように、抽出物Eは、実施例8で分析した抽出物CおよびDよりも多くの処理プロセスを経た後でもまだ抽出物中に高値のニコチンおよび他のアルカロイドを含んでいる。
種々の事項に取り組み本技術を進歩させるため、本開示全体で種々の実施形態を例示的に示してきた。その中で、特許請求の範囲に記載の本発明が、タバコ抽出物の製造および/または処理のための優れたプロセスを目的として実践され、提供されている。本開示の利点および特徴は実施形態の単なる代表例であって包括的なものではなく、および/または排他的なものでもない。これらは特許請求された特徴の理解を助け、教示するためだけに提供されている。当然だが、本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、および/または他の態様は、本開示を特許請求の範囲で規定されたもの、または特許請求の範囲の均等物に制限するものではなく、本開示の範囲および/または思想から逸脱せず他の実施形態を利用し改良を加えてもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された要素、成分、特徴、部品、工程、手段、他の種々の組合せを適切に備えても、あるいはそれらのみで構成されても、あるいは実質的にそれらのみで構成されてもよい。また本開示には、現在出願されてはいないが将来出願される可能性がある他の発明も包まれる。

Claims (15)

  1. タバコ抽出物を遠心分離および精密濾過し、人体への投与に適したタバコ抽出物にする、タバコ抽出物の処理プロセス。
  2. 精密濾過は前記タバコ抽出物から微生物を除去することを特徴とする請求項1に記載のプロセス。
  3. 精密濾過は細孔寸法が約0.2μmの膜の使用を含むことを特徴とする請求項1または2に記載のプロセス。
  4. 遠心分離は前記タバコ抽出物から固形粒子を除去することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 細孔寸法が約0.2μmの膜による前記精密濾過の前に、1回以上の遠心分離工程および必要に応じて1回以上の濾過工程が実行されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 前記1回以上の濾過工程は精密濾過を含むことを特徴とする請求項5に記載のプロセス。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のプロセスであって、前記プロセスは前記抽出物を環境温度または室内温度を越える温度まで加熱することを含まないプロセス。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の前記プロセスにより作られたタバコ抽出物。
  9. 前記タバコ抽出物は、約0.1mg/ml〜約60mg/mlのニコチン濃度を有し、必要に応じて約3mg/ml〜40mg/mlおよび/または約18mg/ml〜21mg/mlのニコチン濃度を有することを特徴とする請求項8に記載のタバコ抽出物。
  10. 請求項8または9に記載のタバコ抽出物であって、前記タバコ抽出物は乾燥されて粉末状にされているタバコ抽出物。
  11. 請求項8または9に記載の前記タバコ抽出物を含む調合物。
  12. 口内噴霧物を含むことを特徴とする請求項11に記載の調合物。
  13. 請求項8または9に記載の前記タバコ抽出物および/または請求項12に記載の前記調合物の口内噴霧物としての使用。
  14. 請求項10に記載の前記タバコ抽出物の乾燥粉末装置での使用。
  15. 請求項1乃至7または10のいずれか1項に記載の前記プロセスを実行する装置。
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