JP2010516272A - 水性タバコ抽出物からの成分を選択的に除去するための方法及び装置 - Google Patents

水性タバコ抽出物からの成分を選択的に除去するための方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010516272A
JP2010516272A JP2009546839A JP2009546839A JP2010516272A JP 2010516272 A JP2010516272 A JP 2010516272A JP 2009546839 A JP2009546839 A JP 2009546839A JP 2009546839 A JP2009546839 A JP 2009546839A JP 2010516272 A JP2010516272 A JP 2010516272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
selective adsorbent
tsna
selective
nitric acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009546839A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010516272A5 (ja
JP5495226B2 (ja
Inventor
スティーブン ジー ツィンマーマン
Original Assignee
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム filed Critical フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2010516272A publication Critical patent/JP2010516272A/ja
Publication of JP2010516272A5 publication Critical patent/JP2010516272A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5495226B2 publication Critical patent/JP5495226B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/24Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by extraction; Tobacco extracts
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/24Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by extraction; Tobacco extracts
    • A24B15/241Extraction of specific substances
    • A24B15/245Nitrosamines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • A24B15/24Treatment of tobacco products or tobacco substitutes by extraction; Tobacco extracts
    • A24B15/26Use of organic solvents for extraction

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacture Of Tobacco Products (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Abstract

タバコ抽出物の特定の成分を選択的に除去する方法は、抽出物を、ニトロサミン選択吸着剤、金属選択吸着剤、及び/又は硝酸選択吸着剤と接触させることを含む。こうした作用剤の好ましい特性が識別される。

Description

水性タバコ抽出物を用いることにより再構成タバコを製造することに関する種々の方法が開示されている。例として、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、及び特許文献5を参照されたい。タバコプラントの抽出物の内容物を調整するための種々の方法もまた開示された。例えば、特許文献6は、水性タバコ抽出物を取得するためにタバコプラント部分を水と接触させ、前述の抽出物がその特定の金属イオンの内容物を調整するように処理し、処理された水性タバコ抽出物を抽出されたタバコ部分と再び組み合わせることを説明する。特許文献7は、タバコ材料を脱窒素するためのプロセスを説明し、ここでは、クラウンエーテルを含む有機溶剤を用いて、可溶性タバコ構成成分の水溶液から特定の成分を抽出する。特許文献8、特許文献9、及び特許文献10は、タバコからニコチンといったアルカロイドを除去するのに超臨界溶剤を用いることを説明する。
米国特許第1,016,844号 米国特許第3,760,815号 米国特許第3,847,163号 米国特許第3,386,449号 米国特許第4,674,519号 米国特許第3,616,801号 米国特許第5,810,020号 米国特許第4,153,063号 米国特許第5,119,835号 米国特許第5,497,792号 米国特許第5,339,838号 米国特許第5,079,274号
タバコプラント抽出物から特定の成分を選択的に分離するための改善された方法及び装置が開示される。本明細書は、とりわけ、水性タバコ抽出物から特定の成分を経済的かつ選択的に除去するための方法及び装置を説明する。例えば、水性タバコ抽出物からタバコ特有ニトロサミン(TSNA)の量を選択的に還元する方法は、抽出物とTSNA選択吸着剤を接触させることを含む。本明細書において用いられるように、TSNA選択吸着剤は、アルカロイドといった水性タバコ抽出物の他の成分より実質的に大きい程度まで、TSNA化合物を選択的に吸着する作用剤である。TSNA選択吸着剤は、好ましくは2より大きい、より好ましくは4より大きい、最も好ましくは約8より大きいTSNA指数を有する。
TSNA選択吸着剤は、多孔性樹脂ポリマーとすることができる。多孔性樹脂ポリマーは、ビーズ形態で与えることができる。樹脂は、マクロ孔質樹脂とすることができる。樹脂は、膨潤状態で架橋されたスチレン・ジビニルベンゼンコポリマー樹脂であることが好ましい。こうした樹脂の好ましい種類は、マクロ孔及びミクロ孔の両方を含む孔質構造体を有し、すなわち、直径が100オングストロームのオーダーの相対的に大きいキャビティ及びチャネルを有し、小さいキャビティに枝分かれすることはない。これらの小さい孔は、100オングストロームより小さい平均直径、例えば、約30から60オングストローム、又は約46オングストロームといった約40から50オングストロームの平均直径を有することが好ましい。
さらに、特定の金属イオン(例えば、カドミウム)の量を水性タバコ抽出物から選択的に還元する方法は、抽出物を、金属選択吸着剤と接触させることを含む。金属選択吸着剤は、例えば、ビーズ形態の官能化樹脂とすることができる。樹脂は、膨潤状態で架橋されたスチレン・ジビニルベンゼン樹脂といったポリマー樹脂とすることができ、樹脂には、金属結合官能基が組み込まれている。官能化樹脂は、キレート機能基といった金属結合官能基を含むことができる。好ましいキレート機能基の種類は、イミノ二酢酸機能基である。
上述の方法は、さらに、タバコプラント部分を切断する、タバコプラント部分を収集する、及びタバコプラント部分を水といった水性溶液と接触させるように水性タバコ抽出物を製造するステップを含むことができる。上述の方法は、さらに、水性タバコ抽出物を濃縮するステップを含むことができる。上述の方法ステップは、水性タバコ抽出物の複数の成分を選択的に除去するステップを含む処理方法の一部として組み合わせることができる。さらに、濃縮タバコ抽出物を複数の選択吸着剤と接触させるステップを、タバコ抽出物を選択吸着剤の混合ベッドと接触させる単一のステップと組み合わせるように方法を組み合わせることができ、一連の選択剤は、樹脂接触容器の長さに沿って分散されるか、又は、各々の選択吸着剤を含む一連の接続容器に分散される。
或いは、水性タバコ抽出物は、1つ又はそれ以上のバッチプロセスステップにおいて、1つ又はそれ以上の選択吸着剤と接触することができ、抽出物及び作用剤は、作用剤がベッドを形成しないように容器内で接触させられる。例えば、作用剤及び抽出物は、容器内で接触させられて、作用剤が懸架されるが、発泡するほど活発ではない状態に維持するのに十分な攪拌又はかき混ぜを受ける。作用剤及び抽出物は、次いで、濾過といったあらゆる適切な方法、又は、作用剤が沈降するのを可能にすることにより分離され、これは遠心力により加速することができる。
或いは、向流構成を接触ステップにおいて使用することができる。こうした構成においては、水性タバコ抽出物及び選択吸着剤は、容器の対向する部分から導入される。例えば、水性タバコ抽出物は、容器の上方部分に導入することができ、選択吸着剤は、容器の底部分に連続して導入して、作用剤の流速が、抽出物を通る栓流を実現できるようになり、容器の上部又はその近くから収集され、抽出物は、容器の底部又はその近くから収集される。或いは、水性タバコ抽出物は、容器の下方部分に導入することができ、選択吸着剤は、容器の情報部分に導入することができ、水性タバコ抽出物の上向き流速度は、選択吸着剤が抽出物を通って下方に流れるように維持して、作用剤は容器の底部分で又はその近くから収集することができ、抽出物は容器の上部分で又はその近くから収集することができるようにする。
抽出物を、直列又は並列に接続された複数の接触容器に同時に通すことが有利とすることができる。こうしたシステムにおいては、多数の非稼動容器を維持するのがさらに有利とすることができ、これは稼動容器の数とおよそ等しいとすることができ、スタンバイ又は再構成モードにあるとすることができる。
水性タバコ抽出物及び選択吸着剤は、約2対1より少ない長さ対直径の割合を有する接触容器内で接触されることが好ましい。
タバコのようなプラントから喫煙材料を準備する際、再構成材料は、可溶性抽出物をプラントの不溶性部分から分離することにより製造することができる。可溶性部分及び不溶性部分は別個に処理することができ、次いで、完成品において再び組み合わせることができる。こうした再構成材料は、喫煙物品の種々の部分において用いることができ、自然なタバコ及び/又は他の材料と配合することができる。可溶性部分を処理する際、例えば、他の適用例において用いるために、又は、再構成製品の特性を変化させるために、特定の成分を分離するのが望ましいとすることができる。例えば、全体が引用により本明細書に組み入れられる、本出願人が所有する特許文献6及び特許文献11を参照されたい。
タバコプラントの水性抽出物は、技術分野において認識されるあらゆる好適な方法、例えば、濾水、蒸留水、脱イオン水、共用栓水、又は水溶液といった水をタバコプラント材料と接触させることを含む方法により生成することができる。酸、基、塩、緩衝剤、及び/又はアルコールのような水溶性溶剤を含む添加剤は、タバコの可溶性構成成分の抽出を変更するように水に加えることができる。
タバコは、通常、処理前に乾燥又は硬化される。或いは又はこれに加えて、タバコの処理において製造されることがあるタバコプラント材料の小片及び粉体は、水性タバコ抽出物を作成する際に用いることができる。タバコ材料は、コンテナ内で、混合物が攪拌される、又は、コンテナを回転させることなどによる別の方法でかき混ぜることができる時間の期間において、水又は水溶液と接触させられる。混合物の温度及び圧力は、抽出プロセスを最適化するように制御することができる。例えば、水又は水溶液の温度は、約43℃から約60℃(約110°Fから約140°F)のように約38℃(約100°F)より大きくてよいが、溶液の沸点より低いか又はこれと等しいことが好ましい。好ましい温度は約46℃〜52℃(約115°Fから約125°F)、例えば約49℃(約120°F)である。上昇した温度の溶液が望まれる場合には、混合物は、抽出期間中に加熱することができ、又は、溶液は、プラント材料に接触する前に加熱することができる。所望の場合には、抽出物は、抽出及び/又は処理中に上昇温度で維持することができる。
タバコの可溶性部分を含む液体水性抽出物は、デカント、濾過、又は遠心分離といったいずれかの適切な方法により、混合物の不溶性部分から分離することができる。例えば、液体部分及び固体部分は、不溶性部分が沈降することが可能になった後で、液体抽出物をデカントすることにより分離することができ、これは、混合物をドラムなどにおいて回転させることにより、混合物を押し付けることにより、バケツ型又はバスケット型のような遠心分離機により、こうしたステップなどの組み合わせ又はシーケンスにより助けることができる。不溶性タバコ部分から液体抽出物を分離するのに好ましい種類の遠心分離機は、Alfa−Lavalにより製造されたバスケット型遠心分離機などである。分離後で抽出物の濃縮前、抽出物は、予濃縮抽出物と呼ぶことができる。
本明細書に説明される方法においては、水性抽出物は、濃縮されることが好ましい。濃縮前の水性抽出物における可溶性タバコ成分量は、例えば、抽出物における水性溶液とタバコ材料の比率、葉部分と茎部分の相対的な割合、時間、温度、圧力、及び抽出の他の条件のような種々の要因により影響を受けることがある。抽出物の濃縮は、あらゆる好適な方法により達成することができ、その例は、気化及び逆浸透を含む。抽出物は、水性溶剤の気化により経済的に濃縮できることが好ましい。気化は、抽出物を低下圧力及び/又は上昇温度に曝すことにより、及び、回転容器といった溶剤の露出表面積を増加させる装置により加速することができる。
典型的には、抽出物は、約43℃から約60℃(約110°Fから約140°F)、好ましくは約49℃(約120°F)といった上昇温度で維持される。水性タバコ抽出物の特性は、高温で抽出物の粘性を増加させて、低温が抽出物の流れの処理及び吸着能力を改善するようにすることができる。回転装置上の容器などにおいて抽出物を常に攪拌するか或いは別の方法により混合するのは有利とすることができる。こうした攪拌は、抽出物におけるゲルの形成を阻止するのに十分であることが好ましく、抽出物が発泡するほど活発ではないことが好ましい。
抽出物における濃縮程度は、比重及び屈折率といった種々の方法により測定することができる。本発明の方法において用いるために、抽出物は、1.5×、2×、又は3×から5×の係数だけ濃縮されるのが好ましいとすることができ、例えば、抽出物は、43℃から約60℃(約110°Fから約140°F)で約1.2g/mlから約1.35g/mlの密度に濃縮することができ、例えば1.28g/mlである。
水性タバコ抽出物からのタバコ特有ニトロサミン(TSNA)の選択的除去
水性タバコ抽出物からTSNAを選択的に除去するのに効果的なTSNA選択吸着剤の好ましい特性が識別された。本明細書に用いられるように、TSNAは、化合物4−(メチルニトロサミノ)−1−(3−ピリジル)−1−ブタノン(NNK)N’−ニトロソノルニコチン(NNN)、N’−ニトロソアナバシン(NAB)、及びニトロソアナタビン(NAT)を含む。したがって、例えば、水性タバコ抽出物からこれらのTSNAの1つ又はそれ以上の量を選択的に還元する方法は、抽出物とTSNA選択吸着剤を接触させることを含むことができる。活性炭のような不特定吸着剤は、TSNAといった誘起化合物を水性溶液から除去できるが、好ましい特性の組み合わせを有する吸着剤は、驚くほど選択的で効果的であることが見出された。
好ましいTSNA選択吸着剤は、スチレン又はアルキルスチレン及びジビニルベンゼン及び/又はトリビニルベンゼンコポリマー樹脂の高度架橋非イオンコポリマーのビーズを含む。Fridel−Craft触媒を用いて膨潤状態において後架橋されたハロアルキル化スチレン・ジビニルベンゼン樹脂のビーズを含む作用剤が好ましい。こうした樹脂は、特許文献12及びそこに挙げられる引用文献に詳細に説明されており、その全体は引用により組み込まれている。
TSNA選択吸着剤は、非イオン系スチレン・ジビニルベンゼンマクロ孔質樹脂又は高度架橋樹脂とすることができる。高度架橋樹脂は、何百オングストロームのオーダーで、小さい孔及びチャネルに分岐する相対的に大きい孔と、何十オングストロームのオーダーでの直径を有する小さい孔とを有する。したがって、TSNA選択吸着剤は、幅広い孔径の分散を含む高内表面積を有することが好ましい。好ましいTSNA選択吸着剤は、約100オングストロームより少ない孔径、又は、約50オングストロームより少ない(例えば、約46オングストローム)の孔径により特徴付けることができる。TSNA選択吸着剤の内表面積は、約300m2/gからの範囲、より好ましくは少なくとも約1000m2/g又はそれより大きく、最も好ましくは約1100m2/gとすることができる。約1.15cm3/g又はそれより大きい合計多孔率(粒子特有孔隙量)もまた好ましい。好ましいTSNA選択吸着剤樹脂は、約20から50メッシュまでの粒径と、約500(g/ビーズ)より大きいクラッシュ強度とを有して、高度架橋樹脂を示す。
スチレン・ジビニルベンゼン樹脂を含む好ましいTSNA選択吸着剤は、少なくとも約1.2g/cm3、例えば約1.24g/cm3の固相密度、少なくとも約0.3g/cm3、例えば約0.35g/cm3のバルク密度、及び約0.50g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.7、例えば0.71の空隙率を有することができ、バルク空隙率は約0.3、例えば0.31であり、粒子空隙率は約0.6、例えば0.59である。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、少なくとも約1.1cm3/g、例えば約1.17cm3/gとすることができる。粒径は、好ましいSauter平均直径が約0.7mmとすることができ、数平均直径は約0.65mmで、粒子の約70%より大きくなることが好ましく、粒子は0.5mmと0.8mmの間の直径を有することができる。
TSNA選択吸着剤の好ましい特性を有する樹脂の好ましい例は、Dow Chemical Corporationにより製造されるDowex(商標)Optopore(商標)L493である(この製造者によるXUS−43493とも示され、気相用途に準備されるときにはV493とも示される)。Purolite(商標)MN−200は、ある意味ではDowex(商標)Optopore(商標)L493と同様であり、許容可能なTSNA選択吸着剤の別の例である。さらに別の例として、TSNA化合物を水性タバコ抽出物から除去することができるアクリル酸エステルポリマー樹脂は、Rohm and HaasXAD−7である。例示的なポリマー樹脂の中で、TSNAの選択的な除去に対しては、Dowex(商標)Optopore(商標)L493がRohm and HaasXAD−7より好ましい。上記のことを考慮すると、TSNA選択吸着剤の付加的な好ましい特性は、これらの製品の物理的な特性を調べることにより求めることができる。
理論に縛られることを意図するものではないが、TSNAの還元が生じる機構は、分子サイジングと結合する疎水性相互作用によるものであると信じられている。吸着剤の化学成分及び構造特性の両方が、有効性及び選択性に寄与すると信じられている。したがって、TSNA選択吸着剤は、非イオン系であり、TSNA分子に対して選択性のあるサイズの孔を含むことが好ましい。上記の好ましい特性及び商品は例示的なものであり、限定的なものでもないし、又は、網羅的なものでもない。TSNA選択剤は、例のうちの1つであることはないし、又は、すべての好ましい特性をもたなくてもよい。しかし、本方法に用いるのに好ましいTSNA選択吸着剤は、一般に、例示的な好ましい作用剤の特性と同様な複数の特徴を有する。
吸着剤と接触させられる抽出物の特徴は、選択された成分の吸着に影響をもつことがある。例えば、TSNAの濃度を増加させることは、TSNA選択吸着剤の吸着能力を増加させる。より高い温度は、TSNA選択吸着剤の吸着能力を減少させる。しかし。濃縮タバコ抽出物の粘度は、温度に強力に影響されることがあり、粘度は吸着速度に影響を与えることがある。単純に、参考のために、約49℃(約120°F)の温度が好ましいとすることができ、又は、最適化のための始点として働くことができる。最適温度は、抽出物の状態及び装置の配置に応じて熟練した従業者により判断されて、処理のための適切な粘度を維持し、吸着能力を与えるという要求のバランスをとる。
抽出物のpHは、TSNA選択吸着剤の選択性に影響を与えることがある。高いpHは、アミンといった有機基の吸着に有利である。低いpHは、一般に、フェノールといった有機酸の吸着に有利である。約5から約7、例えば、5.7から約6.1までのpH範囲が典型的に好ましい。
TSNA選択吸着剤は、TSNA化合物をタバコ抽出物から効果的に除去し、他の化合物より大きい程度でTSNA化合物を除去する作用剤として定義される。例えば、TSNA選択吸着剤は、水性タバコ抽出物に存在する他の有機化合物より大きい程度でTSNAを抽出することが好ましい。タバコ抽出物の選択性を測定することができる例示的な化合物は、アルカロイド、還元糖、及び可溶性アンモニアである。
TSNAを水性タバコ抽出物から除去する際の材料の有効性は、標準化された条件下で、標準化された吸着剤の量を用いて、TSNA化合物の還元の直接的な測定により求めることができる。例えば、TSNA化合物及び他の化合物の濃度は、あらゆる認識される量的な手順を用いて、未処理の濃縮水性タバコのサンプルにおいて求めることができる。吸着性を測定するために、濃縮抽出物のサンプル(35ml)(約1.25g/cm3)は、抽出物及び吸着材料を回転板上のバイアルに置くことなどにより、吸着剤が懸架した状態を維持するのに十分な一定の攪拌又はかき混ぜ状態の下で、吸着材料1gの存在下で、タバコ抽出物の処理と一致する温度、例えば、43°から約60℃(約110°Fから約140°F)で平衡に達することが可能になる。合計TSNA化合物の濃縮は、処理済み及び未処理抽出物について比較される。0から100までのスケールのTSNA吸着指数は、35mlの濃縮水性タバコ抽出物から1gの作用剤で除去された合計TSNA化合物の百分率をとることにより定義することができる。本方法に用いられるTSNA選択吸着剤は、約50より大きい吸着指数を有することが好ましい。約70より大きい吸着指数をもつTSNA選択吸着剤が好ましく、約80より大きい吸着指数をもつ作用剤が最も好ましい。
TSNA選択剤の選択指数は、以下のような手順を用いて定義することができる。合計TSNA化合物のレベル及びアルカロイド化合物のレベルは、濃縮水性タバコ抽出物のサンプルにおいて求められる。濃縮水性タバコ抽出物のサンプル(35ml)は、一定のかき混ぜで、例えば、約43℃から約60℃(約110°Fから約140°F)といった、こうした抽出物の処理と一致する温度で、作用剤の量(1g)と接触させられる。混合物は平衡に達することが可能になる。作用剤は、濃縮水性タバコ抽出物と分離され、TSNA化合物のレベル及びアルカロイド化合物のレベルが濃縮水性タバコ抽出物において再び求められる。TSNA選択指数は、43℃(110°F)で、35mlの濃縮水性タバコ抽出物において、1gの作用剤で、アルカロイドの還元百分率により除算される全TSNA化合物のレベルの還元百分率として定義される。例として、TSNAのレベルを80%だけ還元し、アルカロイドのレベルを10%だけ還元する作用剤は、TSNA選択指数8を有する。本明細書の用途によるTSNA選択吸着剤は、好ましくは少なくとも約2のTSNA選択指数を有し、好ましくは約4、最も好ましくは少なくとも約8(例えば、20、30、40、50、又は60±5)のTSNA選択指数を有する。
この点で、Dowex(商標)Optipore(商標)L493(又はV493)樹脂は、Rohm and HaasXAD−7といった代替的な樹脂又は汎用吸着剤より、TSNAに対して実質的に大きい組み合わされた有効性及び選択性を有することが見出された。これらの樹脂粒子の比較平均特性は、表1に概説される。
有利なことに、TSNA選択吸着剤は、約70又はそれより大きいTSNA吸着指数を有し、少なくとも約5のTSNA選択指数を有することができる。例えば、TSNA選択吸着剤は、約80又はそれより大きいTSNA吸着指数を有し、少なくとも約10のTSNA選択指数を有することができる。或いは、TSNA選択吸着剤は、約50又はそれより大きいTSNA吸着指数を有し、約10より大きいTSNA選択指数を有することができる。

Figure 2010516272
表1
カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、ニッケル(Ni)、及び他の可溶性金属イオンの水性タバコ抽出物からの選択的な除去
カドミウムといった金属イオンの量を水性タバコ抽出物から選択的に還元するための方法は、抽出物と金属選択吸着剤を接触させることを含むことができる。水性タバコ抽出物から、可溶性金属イオンを選択的に除去するのに有効な金属選択吸着剤の性質が識別された。水性タバコ抽出物から金属イオンを除去する有効性及び選択性の驚くべき組み合わせは、以下のような特性の組み合わせを有する弱酸カチオン交換樹脂を用いることにより実現することができる。
好ましい樹脂は、金属選択キレート官能基をもつマクロ孔質又は高度架橋スチレン・ジビニルベンゼン樹脂を含む。好適な樹脂は、約14から52又は約16−50メッシュの好ましいメッシュスクリーンを有する。粒径は、平均Sauter直径が約0.44mmであり、数平均が約0.42mmであり、約70%又はそれ以上の粒子は0.35mmと0.5mmとの間の直径を有するものであることが好ましい。
樹脂は、メタノールにおいて、約1.4g/cm3、例えば1.43g/cm3の平均固相密度、空気において、約0.5g/cm3、例えば約0.47g/cm3の平均バルク密度、及び約0.6g/cm3、例えば0.64g/cm3の平均粒子を有することが好ましい。空隙率全体は、約0.7、例えば0.67であり、バルク空隙率は約0.25、例えば0.27であり、粒子空隙率は約0.55であることが好ましい。したがって、粒子特有空隙容量は、約0.85g/cm3であることが好ましい。好ましい樹脂は、少なくとも約1.1eq/lの交換容量を有し、より好ましくは少なくとも約1.35eq/lの容量を有する。有利なことに、樹脂は、キレート機能基で官能化される。金属選択吸着剤は、キレート機能基酸により官能化された樹脂であり、少なくとも約1.1eq/lの交換容量を有することが好ましい。
キレート機能基は、一般に、金属イオンの原子軌道と多かれ少なかれ適応可能な分子の幾何学的形状において、酸素又は窒素原子といった金属結合原子を呈示する官能化学基である。金属結合原子の位置が、特定の金属原子の原子価軌道の幾何学的形状に最も近く対応するとき、特異性及び親和力が最適化される。イミノ二酢酸の酸基は、その選択金属結合特性のために、好ましいキレート機能基である。キレート機能基の付加的な例は、ニトロ三酢酸(NTA)及びエチレンジアミン四酢酸を含み、さらに樹脂に組み込むことができる。金属選択吸着剤は、キレート機能基で官能化されたスチレン・ジビニル樹脂とすることができる。
好ましい金属選択吸着剤の例は、Rohm and Haasにより製造されたAmberlite(商標)IRC−748を含む。イミノ二酢酸官能基を有するマクロ孔質スチレン・ジビニルベンゼン樹脂は、The Purolite Companyにより製造されたPurolite(商標)S−930、及び、Dow Chemical Companyにより製造されたDowex(商標)IDA−1である。さらに別の例は、Bio−Radにより販売されるChelex20、及び、Sybron(商標)Bayer(商標)Companyにより製造されたLewatit TP 207及びTP 208を含む。特定の金属を水性タバコ抽出物から選択的に除去するための別の代替的な作用剤は、アミノホスホン官能基(−NHCH2PO3)を含むスチレン・ジビニル樹脂を含む。こうした樹脂の例は、Dow Chemical Companyにより製造されたDowex(商標)IPA−1である。
当業者であれば、上で識別された金属選択吸着剤の好ましい特性及び上記の商品例は例示的なものであり、限定するものでもないし、網羅的なものでもないことを認識するであろう。これらの例により示される特性の組み合わせをもつあらゆる吸着材料、すなわち、金属選択キレート官能基を含む多孔性材料は、本明細書に説明される方法の範囲内で、適切な吸着性及び選択性を有するのであれば、金属選択吸着剤とすることができる。
本明細書に用いられる金属選択吸着剤は、可溶性金属を、濃縮水性タバコ抽出物から、他の成分、すなわちアルカロイドといった有機化合物より大きい程度まで効果的に除去する作用剤である。可溶性金属を水性タバコ抽出物から除去する際の材料の有効性の尺度は、標準化された条件下で、標準化された吸着剤の量を用いて、可溶性金属の還元の直接的な測定により求めることができる。例えば、可溶性金属の濃度は、あらゆる認識される量的な手順を用いて、未処理の濃縮水性タバコのサンプルにおいて求めることができる。吸着性を測定するために、濃縮抽出物のサンプル(35ml)(約1.25g/cm3)は、材料を回転板上のバイアルに置くことなどにより、吸着剤が懸架した状態を維持するのに十分な一定の攪拌又はかき混ぜ状態の下で、吸着材料1gの存在下で、タバコ抽出物の処理と一致する温度、例えば、43°から約60℃(約110°Fから約140°F)で平衡に達することが可能になる。処理済み及び未処理抽出物における合計可溶性金属の濃縮が比較される。便宜上、0から100までの吸着指数は、43℃(110°F)で、35mlの濃縮水性タバコ抽出物から1gの作用剤で除去された可溶性金属の百分率をとることにより定義することができる。本発明の方法に用いられる可溶性金属選択吸着剤は、約60より大きい吸着指数を有することが好ましい。約70より大きい吸着指数をもつ可溶性金属選択吸着剤が好ましく、約75又はそれより大きい指数をもつ作用剤が最も好ましい。
選択性は、直接的な試験により求めることができる指数により説明することができる。金属(即ち金属カチオン)と有機化合物との間で選択的である作用剤は、種々の金属イオン間で選択的な作用剤とは対照的に、好ましい。すなわち、金属とタバコ抽出物の有機成分との間の選択性は、金属選択吸着剤の有益な基準になる。例えば、カドミウム選択指数は、以下のように金属選択吸着剤に対して定義することができる。カドミウムのレベル及びアルカロイド化合物のレベルは、濃縮水性タバコ抽出物のサンプルにおいて求められる。濃縮水性タバコ抽出物の量(35ml)は、一定のかき混ぜ(すなわち、抽出物に気泡を導入したり発泡体を生成したりすることがない攪拌又は穏やかな振とう)で、約43℃から約60℃(約110°Fから140°F)といった、こうした抽出物の処理と一致する温度で、作用剤の量(1g)と接触される。混合物は、均衡に達することが可能になる。作用剤は、濃縮水性タバコ抽出物から分離され、カドミウムのレベル及びアルカロイド化合物のレベルが濃縮水性タバコ抽出物において再び求められる。金属選択指数は、43℃(110°F)で、35mlの濃縮水性タバコ抽出物において、1gの作用剤で、アルカロイドの還元百分率により除算されるカドミウムのレベルの還元百分率により定義される。例として、カドミウムのレベルを75%だけ還元し、アルカロイドのレベルを5%だけ還元する作用剤は、カドミウム選択指数15を有する。本明細書の用途によるカドミウム選択吸着剤は、15より大きいカドミウム選択指数を有し、より好ましくは約20(例えば、30、40、50、60又は70±5)のカドミウム選択指数を有する。以下に述べられるように、種々の条件は、作用剤の選択性に影響を与えることができる。これらの要因を考慮すると、喫煙材料の準備のためにタバコ抽出物を処理することと両立する最も好都合な条件は、本明細書に説明される方法を適用する際に個々に求められるべきであることが理解されるであろう。
有利なことに、金属選択吸着剤は、約75又はそれより大きいCd吸着指数を有し、約15又はそれより大きいCd選択指数を有することができる。例えば、金属選択吸着剤は、約75又はそれより大きいCd吸着指数を有し、約20又はそれより大きいCd選択指数を有することができる。
この発見により、カドミウム、ニッケル、水銀、及び鉛といった金属を、水性タバコ抽出物から選択的に除去するための方法は、水性抽出物を金属選択吸収剤と接触させることを含む。金属選択吸着剤は、マクロ孔質架橋金属結合ポリマー樹脂とすることができる。好ましいマクロ孔質樹脂は、コポリマーとして形成され、次いで、膨潤状態で後架橋されるものである。こうしたポリマーは、イミノ二酢酸基といったキレート官能基を含むことが好ましい。本方法の好ましい例においては、この方法は、水性抽出物をイミノ二酢酸官能化スチレン・ジビニルベンゼン樹脂と接触させることを含む。
特定の二価カチオンに対するイミノ二酢酸官能キレート基を有するスチレン・ジビニルベンゼンコポリマーの相対的な親和性は、対イオン、抽出物のイオン強度、及び液体抽出物のpHにより影響を受けることがある。したがって、Hg2+の選択性は、硝酸の存在下で増加させることができる。塩化物イオンの存在下では、Hg2+は少ない程度の特異性で除去することができ、他のイオンは高い相対親和性で除去することができる。
別の例として、Hg2+対Cd2+に対するこうしたポリマー樹脂の相対親和性は約pH4より大きいとすることができ、Cd2+は、より高いpH(pH9辺り)で増加させることができ、ここでは水性抽出物のイオン強度は、より大きい(1.5Mイオン強度の溶液などにおいて)。
したがって、水性抽出物は、タバコ抽出物を調整することにより、イオン強度又は特定の対イオン(NO3)の存在を増加させるか又は減少させることにより、特定の可溶性金属イオンの選択的な除去に対して調整することができる。こうした調整は、処理ステップ(すなわち、濃縮、希釈、硝酸の除去など)を構成して、選択された成分の望ましい除去により選択性を最大化するようにすることにより、完全な処理方法の一部として経済的に達成することができる。例えば、抽出物のイオン強度は、タバコ抽出物の濃縮又は希釈により調整することができる。さらに、硝酸といった非金属イオンの除去を達成する処理ステップは、抽出物を、キレート官能基を含むマクロ孔質ポリマーと接触させることを含むステップの前及び/又は後で実行することができる。
別の例として、抽出された水性タバコのpHは、抽出物がキレート樹脂と接触する前に、約pH7より低くなるように、例えば約pH5又は約pH4に調整されることができる。pHは、強酸又は弱酸及び塩基及び緩衝剤化合物を含む酸性又は塩基化合物により調整することができる。しかし、約pH2といった非常に低いpHでは、樹脂は、金属イオンを結合できないことがある。したがって、キレート樹脂と接触中のpHは、酸性キレート官能基のpHより上であることが好ましい。或いは、例えば、抽出された水性タバコのpHは、抽出物をキレート樹脂と接触させる前に、約pH7より上、例えば、約pH9又は約pH12に調整することができる。
方法を詳述すると、装置は、タバコ抽出物をキレート樹脂に、2又はそれ以上の回数だけ接触させるように構成することができ、抽出物は、キレート樹脂との各々の接触間で1つ又はそれ以上の金属イオンの選択的除去を増加させるように調整されている。
水性タバコ抽出物からの硝酸の選択的除去
典型的には、硝酸は、結晶化によりタバコ抽出物から除去される。しかし、このことは、処理及び付随機器動作及び維持管理費の別個のステップを必要とする。抽出物を硝酸選択吸着剤と接触させることを含む、硝酸の量を水性タバコ抽出物から選択的に還元する方法は、結晶化なしで行うことができる。さらに、方法は、別個に実行してもよいし、又は、タバコ抽出物の1つ又はそれ以上の他の成分の選択的な除去と組み合わせてもよい。水性タバコ抽出物において用いられる硝酸選択吸着剤の好ましい特性が識別された。
好ましい硝酸選択吸着剤は、強い塩基又は弱い塩基の機能基により官能化されることが好ましい、ゲル又は高度架橋樹脂として、アニオン系スチレン・ジビニルベンゼンコポリマー又はアクリル・ジビニルベンゼンを含む。好ましい硝酸選択吸着剤は、第三又は第四アミン又は第四アンモニウム官能基を含むことができる。
硝酸選択吸着剤の好ましい特性を有する樹脂の好ましい例は、Dow Chemical Corporationにより製造されるDowex(商標)Marathon(商標)WBA−2、Dowex(商標)Marathon(商標)A及びMTO−Dowex(商標M43)、及び、Rohm and Haas Amberlite(商標)FPA51、FPA53、及びFPA90Clを含む。硝酸選択吸着剤は、例示された材料に限定されるものではないことに注意すべきである。硝酸選択吸着剤の好ましい特性は、これらの例示的な硝酸選択吸着剤を調べることにより求めることができる。さらに、作用剤が硝酸選択吸着剤の吸着及び選択性を有する限り、上記の例とは異なる特徴を含む硝酸選択吸着剤を製造することができる。
弱塩基官能性の高度架橋スチレン・ジビニル樹脂を含む、Rohm and Haas Amberlite(商標)FPA51により例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.06g/cm3の固相密度、約0.32g/cm3のバルク密度、及び約0.47g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.70の空隙率を有し、約0.31のバルク空隙率、及び約0.56の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約1.18cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.34mmとすることができ、数平均直径が約0.29mmとすることができるようであることが好ましい。
アクリル酸ビニルベンゼンゲルを含む、Rohm and Haas Amberlite(商標)FPA53により例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.15g/cm3の固相密度、約0.63g/cm3のバルク密度、及び約0.97g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.45の空隙率を有し、約0.35のバルク空隙率及び約0.16の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約0.16cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.49mmとすることができ、数平均直径が約0.45mmとすることができるようであることが好ましい。
強塩基第四アンモニウム官能性のスチレン・ジビニル樹脂の高度架橋樹脂を含む、Rohm and Haas Amberlite(商標)FPA90CIにより例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.26g/cm3の固相密度、約0.46g/cm3のバルク密度、及び約0.60g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.63の空隙率を有し、約0.23のバルク空隙率、及び約0.53の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約0.88cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.42mmとすることができ、数平均直径が約0.36mmとすることができるようであることが好ましい。
弱塩基第三アミン官能性のスチレン・ジビニル樹脂の高度架橋樹脂を含む、Dowex(商標)Marathon WBA−2により例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.11g/cm3の固相密度、約0.42g/cm3のバルク密度、及び約0.61g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.63の空隙率を有し、約0.32のバルク空隙率、及び約0.45の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約0.73cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.53mmとすることができ、数平均直径が約0.50mmとすることができるようであることが好ましい。
強塩基第四アミン官能性のスチレン・ジビニル樹脂の高度架橋樹脂を含む、Dowex(商標)Marathon Aにより例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.26g/cm3の固相密度、約0.65g/cm3のバルク密度、及び約0.96g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.48の空隙率を有し、約0.32のバルク空隙率、及び約0.24の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約0.25cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.35mmとすることができ、数平均直径が約0.33mmとすることができるようであることが好ましい。
1.55eq/literより大きい弱塩基官能性のスチレン・ジビニル樹脂の高度架橋樹脂を含む、Dowex(商標)M43により例示される好ましい硝酸選択吸着剤は、約1.13g/cm3の固相密度、約0.43g/cm3のバルク密度、及び約0.61g/cm3の粒子密度を有することができる。こうした樹脂は、約0.62の空隙率を有し、約0.30のバルク空隙率、及び約0.46の粒子空隙率を有することが好ましいとすることができる。こうした樹脂の粒子特有孔隙量は、約0.75cm/g3であるのが好ましいとすることができる。粒径は、Sauter平均直径が約0.52mmとすることができ、数平均直径が約0.46mmとすることができるようであることが好ましい。
好ましくは、硝酸選択吸着剤は、硝酸の吸着のために、例えば、約0.35ミリモルより多い実質的な容量のロードを有し、約0.37ミリモルより多いことが好ましく、より好ましくは、約0.6%(すなわち、0.12ミリモル/ml)の硝酸抽出物を有する抽出物において1グラムの吸着剤当たり約0.38ミリモル又は0.42ミリモルより多い硝酸のロードを有して、約6時間より少ない時間で、より好ましくは約4時間より少ない時間、最も好ましくは約2時間又はそれより少ない時間で、タバコ抽出物と接触したときに平衡に達することができる。
硝酸選択吸着剤は、硝酸化合物をタバコ抽出物から効果的に除去し、硝酸化合物を、他の化合物より大きい程度まで除去する作用剤として定義される。例えば、硝酸選択吸着剤は、水性タバコ抽出物に存在する他の有機構成成分より大きい程度まで硝酸を抽出することが好ましい。タバコ抽出物における選択性を測定することができる例示的な化合物は、アルカロイド、還元糖、及び可溶性アンモニアである。
硝酸を水性タバコ抽出物から除去する際の作用剤の有効性は、標準化された条件下で、標準化された吸着剤の量を用いて、硝酸化合物の還元の直接的な測定により求めることができる。例えば、硝酸化合物及び他の化合物の濃度は、あらゆる認識される量的な手順を用いて、未処理の濃縮水性タバコのサンプルにおいて求めることができる。約1.28g/mlの密度を有するもののような濃縮抽出物のサンプル(35ml)は、抽出物及び吸着材料を回転板上のバイアルに置くことなどにより、吸着剤が懸架した状態を維持するのに十分な一定の攪拌又はかき混ぜ状態の下で、吸着材料3gの存在下で、タバコ抽出物の処理と一致する温度、例えば、43°から約60℃(約110°Fから約140°F)で平衡に達することが可能になる。合計硝酸化合物の濃縮は、処理済み及び未処理抽出物について比較される。0から100までのスケールの吸着指数は、43℃(110°F)で、35mlの濃縮水性タバコ抽出物から3gの作用剤で除去された合計硝酸化合物の百分率をとることにより定義することができる。本方法に用いられる硝酸選択吸着剤は、約12又は16より大きく、約23より大きい吸着指数を有することが好ましい。硝酸選択吸着剤は、約37の硝酸吸着指数を有することができる。約37より大きい硝酸選択吸着剤がより好ましく、約44又は51又はそれより大きい指数をもつ作用剤が最も好ましい。
硝酸選択剤の選択指数は、以下のような手順を用いて定義することができる。合計硝酸化合物のレベル及びアルカロイド化合物のレベルは、濃縮水性タバコ抽出物のサンプルにおいて求められる。濃縮水性タバコ抽出物のサンプル(35ml)は、一定のかき混ぜで、例えば、約43℃(約110°F)といった、こうした抽出物の処理中に通常維持される温度で、作用剤の量(3g)と接触させられる。混合物は平衡に達することが可能になる。作用剤は、濃縮水性タバコ抽出物と分離され、硝酸化合物のレベル及びアルカロイド化合物のレベルが濃縮水性タバコ抽出物において再び求められる。全硝酸化合物のレベルの還元百分率は、アルカロイドの還元百分率により除算される。例として、硝酸の濃度を42%だけ還元し、アルカロイドの濃度を4.1%だけ還元する作用剤は、10より大きい硝酸選択指数を有する。本明細書の用途による硝酸選択吸着剤は、好ましくは少なくとも約3.8の硝酸選択指数を有し、好ましくは約4、より好ましくは約12、最も好ましくは少なくとも約45又はそれより大きい硝酸選択指数を有する。
有利なことには、硝酸選択吸着剤は、少なくとも約12の硝酸吸着指数と、少なくとも約4の硝酸選択指数を有することができる。例えば、硝酸選択吸着剤は、少なくとも約50の硝酸吸着指数と、少なくとも約12の硝酸選択指数を有することができる。
選択吸着剤を濃縮タバコ抽出物と接触させるのに好ましい方法
水性抽出物は、この抽出物を、円筒形コラムといった容器、又は、好ましくは、後者の構成と並列に接続される複数の容器に含まれるポリマー樹脂ビーズに通すことにより、吸着剤と接触することができる。好ましい構成においては、並列に接続された少なくとも2つのコラムは、常にオンラインであり、およそ等しい数のコラムは、例えば、温水、蒸気、及び/又は溶媒洗浄による再生のためにオフラインである。例えば、抽出物は、この抽出物内の金属イオンの量を実質的に減少させるのに十分な期間だけ、並列して接続された複数のコラムにおいて、イミノ二酢酸官能化スチレン・ジビニルベンゼン樹脂のベッドを通されることができる。接触期間は、抽出物の流速及びコラムにおける樹脂ビーズのベッド深さを制御することにより調整可能である。本明細書に説明される方法に用いるための流速は、結合動力学により接触時間を制御するために調整することができる。流速は、作用剤に対する結合の速度定数、及び、ベッドの空隙容量により設定されて、およそ1つの空隙容量が、速度定数と等しい時間において、作用剤に通されるようになることが好ましい。
タバコ抽出物が濃縮水性タバコ抽出物であるとき、抽出物を吸着剤のコラムに通すことによる接触ステップを行うのは、驚くほど困難であることがある。例えば、吸着剤のコラムにおける水性タバコ抽出物のゲル化は、系統用循環ポンプを圧倒する圧力効果を生成することがあり、又は、吸着剤ベッドを通るチャネリングをもたらすことがある。したがって、接触ステップにおいて、代替的な構成を使用するのが有利とすることができる。さらに、選択吸着剤の吸着速度特性の結果として、以下に説明される好ましい方法を用いることにより、作用剤の吸着能力のより大きい部分を使用することが可能になると判断された。
したがって、水性タバコ抽出物は、1つ又はそれ以上のプロセスステップにおいて、1つ又はそれ以上の選択吸着剤と接触させられることができ、この抽出物及び作用剤は、作用剤が、接触ステップ中にベッドを形成しないように、容器内で接触させられる。例えば、作用剤及び抽出物は、容器内で接触されられて、発泡を生じさせるほど活発なものではないことが好ましいが、作用剤が懸架された状態を維持するのに十分な攪拌又はかき混ぜを受ける。作用剤及び抽出物は、作用剤が沈降することが可能になった後で、抽出物を濾過又はデカントするといったいずれかの適当な方法により、その後、分離することができる。
或いは、向流構成を接触ステップにおいて使用することができる。こうした構成においては、水性タバコ抽出物及び選択吸着剤は、容器の対向する部分から導入される。例えば、水性タバコ抽出物は、容器の上方部分に導入することができ、選択吸着剤は、連続して、容器の下方部分に導入することができ、作用剤の流速は抽出物を通して栓流を実現して、容器の上部又はその近くから収集され、抽出物は容器の底部又はその近くから収集される。或いは、水性タバコ抽出物は、容器の下方部分に導入することができ、選択吸着剤は容器の上方部分に導入することができ、水性タバコ抽出物の上向き流速度は、選択吸着剤が抽出物を下向きに通って、作用剤が容器の底部から収集され、抽出物が容器の上部分から収集されることができるように維持することができる。
1つより多い選択吸着剤を接触容器と組み合わせて、例えば、TSNAを水性タバコ抽出物から除去する方法の接触ステップ、及び、金属イオンを抽出物から除去する方法の接触ステップを同時に実行できるようにするのが有利とすることができる。このことは、コラム又はバッチプロセスのいずれかを用いて達成することができる。したがって、水性タバコ抽出物において金属及びTSNAを選択的に還元する方法は、抽出物に金属選択吸着剤及びTSNA選択吸着剤を接着させるステップを含むことができる。作用剤の割合は、およそ等しいとすることができ、すなわち、1:1のTSNA選択剤と金属選択剤の割合とすることができる。例えば、TSNA選択剤と可溶性金属選択剤の好ましい組み合わせは、乾燥重量で、Dow OptiporeL493及びRohm and Haas IRC−748又は、これらの樹脂の好ましい物理特性を有する比較可能な作用剤のおよそ1:1の混合物である。或いは、方法を詳細にすると、作用剤の割合は、作用剤の相対能力及び/又は動力学と適合するように選択することができる。割合は、さらに、所与の期間において、その作用剤により選択的に除去された成分の相対濃度で、作用剤の相対能力と適合するように選択するのが有利とすることができる。
さらに、複数の接触容器を同時に用いるのが有利とすることができ、これは、処理ストリームと実質的に同様であり、これと並行に接続できる。こうしたシステムを用いる際、多数の非稼働中の容器を維持するのがさらに有利とすることができ、これはスタンバイ又は再生モードにある稼働中の容器とおよそ等しいものである。
濃縮水性タバコ抽出物の選択された成分の除去に対して修正されたコラム装置
接触ステップにおいてコラム構成を用いることが望まれるとき、方法は、目的に適応された装置を用いて実行されることが好ましい。上述のように、タバコ抽出物は、抽出物を選択吸着剤と接触される前に濃縮できることが有利である。吸着剤が樹脂ビーズのベッド形態であり、接触容器がコラム形態であるとき、樹脂ビーズコラムの稼動期間の持続時間を最大にするのが有利である。しかし、これらの目標を同時に実現するためには、濃縮タバコ抽出物が樹脂ビーズベッドにゲルを形成する傾向があるという障害が発見された。このことは、コラムにわたる圧力降下の迅速な増加をもたらして、コラムの動作可能な稼動期間を短くする。樹脂ビーズコラムの稼動期間の持続時間を増加させ、圧力降下の増加に関連する問題に対処するために、樹脂ビーズベッドコラムの通常設計に修正をすることができる。
液体を吸着樹脂と接触させるコラムは、通常、約5:1又はそれより大きい長さ:直径の相対寸法を有し、ここで長さは、入口と出口との間の距離として理解され、幅は直交方向における平均寸法である。濃縮タバコ抽出物を、こうした比較的長い寸法のコラムに流すことは、抽出物のゲル化を大きくし、コラムの稼動期間を短くすることになる。本発明の方法に適用されたとき、この効果は、約1:1又は好ましくは約0.6から0.75:1の長さ:直径といった約2:1より少ない長さ:直径の寸法のコラムを用いることにより、減少させることができる。実際、並列コラムのスケール及び数は、望ましい容量により、熟練した従業者により判断される。
さらに、コラムの長さに沿って離間された1つ又はそれ以上の圧力板を含むことにより、圧力降下全体がコラムを通してより一様に分散されることになる。これらの圧力板は、好ましくは薄く、さらに相対的に剛性があり、直径とコラムの内径がおよそ等しく、抽出物が流れることができる1つ又はそれ以上の孔があけられたディスクである。板は、セラミック、プラスチック、ポリカーボネート、といったあらゆる好適な材料、及びステンレス鋼といった金属で製造することができる。圧力板は、1つ又はそれ以上の一様に分散された穴又は通路により孔があけられる。1つ又はそれ以上のメッシュスクリーンもまた用いることができる。板は、板をコラムの側面に取り付けることにより、又は、別の方法により、板がコラムの長さに沿って移動しないようにすることにより、コラムの所定の位置に保持することができる。
方法の接触ステップが組み合わされたとき、板は、容器内の異なる吸着剤のベッド間に配置することができる。しかし、作用剤を分離する必要はない。例えば、複数の混ぜられた選択吸着剤を含む混合ベッドを製造することができる。このように、単一の均質的に混合されたベッドを用いて、水性タバコ抽出物の複数の成分の選択的な除去を達成することができる。
本明細書に説明される方法に適応された装置は、1つ又はそれ以上の選択作用剤接触容器を含むことができる。好ましい構成においては、接触ステップは、選択作用剤において行われ、別の容器における作用剤は再生される。容器又は容器の対は、並列して接続することができる。例えば、上述の方法を説明する方法を実行するように適応されたタバコ抽出物処理装置の一部は、並列に接続された4つの選択作用剤接触容器を含むことができ、2つの容器はあるとき稼動し、2つの容器においては、作用剤は、蒸気といった溶剤を容器に流すことにより、再生される。
種々の方法及びデバイスが、例及び好ましい実施形態を参照して説明されたが、当業者であれば、本明細書に説明されるものの範囲から離れることなく、種々の変更を行うことができ、同等物を採用できることが明らかであろう。以下の付加的な実施例は、本明細書に説明される原理を示すために与えられ、どのような方法によっても、本明細書に説明される方法及びデバイスを制限するものとして考慮されるべきではない。
実施例1:TSNA及び金属選択吸着剤を識別する
以下の材料は、濃縮タバコ抽出物の成分の吸着に対して試験された。
Figure 2010516272
各々の吸着材料の0、0.03、0.1、0.3、及び1gをもつ濃縮タバコ抽出物(35ml)のバイアルが、回転プラットフォーム上で、穏やかなかき混ぜの下で、60℃(140°F)で24時間だけ平衡にされた。合計TSNA並びにアルカロイド、還元糖、可溶性アンモニア、Ni、As、Se、Cd及びPbを含むNAB、NAT、NNK、及びNNNが求められた。
TSNA化合物に対する吸着材料の吸着効率が表2に示される。Dowex(商標)Optipore(商標)L493が、合計TSNAを濃縮タバコ抽出物から選択的に除去するのに最も効果的であった。水は、他の化合物が吸着されたときに、吸着剤から変位されることになる。本明細書に報告される比較測定の目的のために、この可能性のある効果に対処する試みはなされていない。

Figure 2010516272
表2
可溶性材料に対する材料の吸着能力及び選択性が表3に示される。Rohm and Haas IRC−748が、合計Cdを濃縮タバコ抽出部物から除去するのに最も効果的で選択的であった。

Figure 2010516272
表3
0.5gのDow Optipore L493及びRohm and Haas IRC−748がTSNA及びCdの組み合わされた吸着性及び選択性に対して試験された。結果が表4に示される。

Figure 2010516272
表4
実施例2:硝酸選択吸着剤を識別する
材料は、濃縮タバコ抽出物の硝酸及び他の成分の吸着に対して試験された。乾燥吸着材料の0、0.1、0.3、1及び3gをもつ濃縮タバコ抽出物(35ml)のバイアルが、回転プラットフォーム上で、穏やかなかき混ぜの下で、43℃(110°F)で1から24時間だけ平衡にされた。硝酸、並びに、アルカロイド、還元糖、可溶性アンモニアの濃度が求められた。
硝酸に対する3gの吸着材料の吸着能力及び選択性、及び、アルカロイドに対する選択性が表5に示される。(観察されたものにおいて、エラーから0の境界より少ない減少が示された。計算選択性の目的のために、これは1%とされる)。

Figure 2010516272
表5
各々の個々の参照が、特定的に及び個々に、全体が引用により本明細書に組み込まれるように、上述の参照のすべては、引用により、全体が同じ程度で本明細書に組み込まれる。

Claims (18)

  1. タバコ特有ニトロサミン(TSNA)を水性タバコ抽出物から選択的に除去する方法であって、
    水性タバコ抽出物を準備し、
    前記抽出物をTSNA選択吸着剤と接触させる
    ステップを含み、前記TSNA選択吸着剤は少なくとも2のTSNA選択吸着指数を有することを特徴とする方法。
  2. 前記抽出物をTSNA選択吸着剤と接触させる前に、前記水性タバコ抽出物を濃縮するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記TSNA選択吸着剤は100オングストロームより小さい平均孔径と、約300m2/gから約1100m2/gまでの内表面積を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記TSNA選択吸着剤は少なくとも約1000m2/gの内表面積と、約1.15(cm3/g)又はそれより大きい合計孔隙率を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記TSNA選択吸着剤は粒径が約20から50メッシュであり、クラッシュ強度が約500(g/ビーズ)より大きい、膨潤状態で後架橋されたスチレン及びジビニルベンゼンのコポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記TSNA選択吸着剤は少なくとも50のTSNA選択吸着指数を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 可溶性金属イオンを水性タバコ抽出物から選択的に除去する方法であって、
    水性タバコ抽出物を準備し、
    前記抽出物を金属選択吸着剤と接触させる
    ステップを含み、前記金属選択吸着剤は少なくとも15の金属選択吸着指数を有することを特徴とする方法。
  8. 前記抽出物を金属選択吸着剤と接触させる前に、前記水性タバコ抽出物を濃縮するステップをさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 前記金属選択吸着剤は、アルカロイドより多い程度まで、前記水性タバコ抽出物から選択的にカドミウムを除去することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 前記金属選択吸着剤は、約60のCd吸着指数を有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
  11. 硝酸を水性タバコ抽出物から選択的に除去する方法であって、
    水性タバコ抽出物を準備し、
    前記抽出物を硝酸選択吸着剤と接触させる
    ステップを含み、前記硝酸選択吸着剤は少なくとも3.8の硝酸選択指数を有することを特徴とする方法。
  12. 前記抽出物を硝酸選択吸着剤と接触させる前に、前記水性タバコ抽出物を濃縮するステップをさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 前記抽出物に存在する硝酸の少なくとも約37%は、前記抽出物を前記硝酸選択吸着剤と接触させる前記ステップ中に除去されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. 前記抽出物に存在する硝酸の少なくとも約42%は、前記抽出物を前記硝酸選択吸着剤と接触させる前記ステップ中に除去されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. 前記硝酸選択吸着剤は、約1.5eq/lより大きい酸中和能力を有する弱塩基により官能化されたスチレン・ジビニルベンゼン樹脂であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  16. 水性タバコ抽出物を処理する方法であって、
    水性タバコ抽出物を準備し、
    前記水性タバコ抽出物を濃縮し、
    前記濃縮水性抽出物を、TSNA選択吸着剤、金属選択吸着剤、及び硝酸選択吸着剤の中から選択される作用剤を含む複数の選択吸着剤と接触させる
    ステップを含むことを特徴とする方法。
  17. 前記複数の選択吸着剤は、金属選択吸着剤及びTSNA選択吸着剤を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 前記接触は、選択吸着剤の混合ベッドを含む容器において実行されることを特徴とする請求項16に記載の方法。
JP2009546839A 2007-01-26 2008-01-25 水性タバコ抽出物から選択的に成分を除去するための方法 Expired - Fee Related JP5495226B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/698,146 US9049886B2 (en) 2007-01-26 2007-01-26 Methods and apparatus for the selective removal of constituents from aqueous tobacco extracts
US11/698,146 2007-01-26
PCT/IB2008/001021 WO2008090477A2 (en) 2007-01-26 2008-01-25 Methods and apparatus for the selective removal of constituents from aqueous tobacco extracts

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2010516272A true JP2010516272A (ja) 2010-05-20
JP2010516272A5 JP2010516272A5 (ja) 2011-03-10
JP5495226B2 JP5495226B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=39644945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009546839A Expired - Fee Related JP5495226B2 (ja) 2007-01-26 2008-01-25 水性タバコ抽出物から選択的に成分を除去するための方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US9049886B2 (ja)
EP (1) EP2117363A2 (ja)
JP (1) JP5495226B2 (ja)
KR (1) KR20090115126A (ja)
CN (1) CN101742929A (ja)
AU (1) AU2008208624B2 (ja)
BR (1) BRPI0807184A2 (ja)
CO (1) CO6210781A2 (ja)
EA (1) EA018063B1 (ja)
MX (1) MX2009007881A (ja)
MY (1) MY148404A (ja)
NZ (1) NZ578257A (ja)
TW (1) TW200836647A (ja)
UA (1) UA96010C2 (ja)
WO (1) WO2008090477A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014196033A1 (ja) * 2013-06-05 2014-12-11 日本たばこ産業株式会社 たばこ原料の製造方法
JP2015512257A (ja) * 2012-03-28 2015-04-27 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 液体タバコ組成物
JP2015530082A (ja) * 2012-08-03 2015-10-15 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish Americantobacco (Investments) Limited タバコ抽出物、その調製
JP2019531097A (ja) * 2016-10-18 2019-10-31 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム eベイピング装置のプレベイパー製剤の安定性を増大させるための方法およびシステム

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110083684A1 (en) * 2009-10-09 2011-04-14 Philip Morris Usa Inc. Methods for removing heavy metals from aqueous extracts of tobacco
EP2526787A1 (en) * 2011-05-26 2012-11-28 Philip Morris Products S.A. Methods for reducing the formation of tobacco specific nitrosamines in tobacco homogenates
US9420825B2 (en) 2012-02-13 2016-08-23 R.J. Reynolds Tobacco Company Whitened tobacco composition
CN102972862B (zh) 2012-12-20 2016-01-27 上海聚华科技股份有限公司 一种烟草原料改良的工艺及其设备
RU2645577C2 (ru) * 2013-03-15 2018-02-21 Филип Моррис Продактс С.А Способы уменьшения количества одного или нескольких табак-специфичных нитрозаминов в табачном материале
US9220296B2 (en) 2013-03-15 2015-12-29 Safall Fall Method of reducing tobacco-specific nitrosamines
US9175052B2 (en) * 2013-05-17 2015-11-03 R.J. Reynolds Tobacco Company Tobacco-derived protein compositions
CN103564638B (zh) * 2013-11-14 2016-02-24 红塔烟草(集团)有限责任公司 一种造纸法再造烟叶脱除硝酸盐的方法
GB201504587D0 (en) * 2015-03-18 2015-05-06 British American Tobacco Co Improvements in methods of treating tobacco.
US10301275B2 (en) 2017-03-17 2019-05-28 Altria Client Services Llc Sweet taste modulators
RU2751710C2 (ru) * 2019-01-21 2021-07-16 Акционерное общество "Ангарский электролизный химический комбинат" Способ получения моногидрата гидроксида лития высокой степени чистоты из материалов, содержащих карбонат лития или хлорид лития
CN110693076A (zh) * 2019-08-07 2020-01-17 常德华馥生物技术有限公司 降低烟草浸膏中Pb和As含量的方法
US12063953B2 (en) * 2019-09-11 2024-08-20 Nicoventures Trading Limited Method for whitening tobacco
WO2021048770A1 (en) 2019-09-11 2021-03-18 Nicoventures Trading Limited Alternative methods for whitening tobacco
US11369131B2 (en) 2019-09-13 2022-06-28 Nicoventures Trading Limited Method for whitening tobacco
US11937626B2 (en) 2020-09-04 2024-03-26 Nicoventures Trading Limited Method for whitening tobacco

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10502107A (ja) * 1994-06-21 1998-02-24 ザ ダウ ケミカル カンパニー 増大した吸着能力および運動特性をもつ重合体状吸着剤およびその製造方法
JP2004510422A (ja) * 2000-10-05 2004-04-08 バスケヴィッチ ニコラス タバコおよびタバコ製品中のニトロソアミン削減
WO2005122803A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Japan Tobacco Inc. 再生タバコ材の製造方法

Family Cites Families (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1016844A (en) 1911-06-29 1912-02-06 Adolph Moonelis Artificial tobacco and process of making same.
CH387518A (fr) 1957-10-21 1965-01-31 Sasmoco Sa Procédé pour la préparation d'un tabac débarrassé au moins partiellement des substances cancérigènes ainsi que des substances pouvant être transformées en de telles substances, et tabac obtenu par ce procédé
US3386449A (en) 1966-06-16 1968-06-04 Philip Morris Inc Method of making a reconstituted tobacco sheet
US3561451A (en) 1967-05-17 1971-02-09 American Mach & Foundry Process of manufacturing reconstituted tobacco of light color
US3616801A (en) 1968-10-28 1971-11-02 Philip Morris Inc Process for the treatment of tobacco to effect ion removal
GB1222060A (en) 1969-04-14 1971-02-10 American Chemosol Corp Treatment of tobacco
US4153063A (en) 1970-09-02 1979-05-08 Studiengesellschaft Kohle Mbh Process for the extraction of nicotine from tobacco
US3760815A (en) 1971-01-06 1973-09-25 Philip Morris Inc Preparation of reconstituted tobacco
GB1365807A (en) 1972-03-06 1974-09-04 British American Tobacco Co Smoking materials
US3840026A (en) 1972-08-23 1974-10-08 Rosen Enterprises Inc Method of treating tobacco
US3847164A (en) 1973-10-11 1974-11-12 Kimberly Clark Co Method of making reconstituted tobacco having reduced nitrates
GB1489761A (en) 1974-03-08 1977-10-26 Amf Inc Process of treating tobacco
US4200113A (en) 1975-06-19 1980-04-29 Amf Incorporated Lipid removal from tobacco
US4131117A (en) 1976-12-21 1978-12-26 Philip Morris Incorporated Method for removal of potassium nitrate from tobacco extracts
US4566469A (en) 1978-04-25 1986-01-28 Philip Morris Incorporated Process for dissimilatory denitrification of tobacco materials
US4244381A (en) 1978-08-02 1981-01-13 Philip Morris Incorporated Upgraded tobacco stem material and its method of preparation
US4253929A (en) 1980-03-05 1981-03-03 Philip Morris Incorporated Method for denitration of tobacco employing electrodialysis
US4301817A (en) 1980-03-05 1981-11-24 Philip Morris Incorporated Method for selective denitration of tobacco
US4364401A (en) 1980-03-05 1982-12-21 Philip Morris Incorporated Method for selective denitration of tobacco
US4302308A (en) 1980-03-05 1981-11-24 Philip Morris, Inc. Method for electrolytic denitration of tobacco
US4341228A (en) 1981-01-07 1982-07-27 Philip Morris Incorporated Method for employing tobacco dust in a paper-making type preparation of reconstituted tobacco and the smoking material produced thereby
JPS59166073A (ja) 1983-03-10 1984-09-19 東レ株式会社 タバコフイルタ−
US4636288A (en) 1984-01-06 1987-01-13 Vaughan Daniel J Electrodialytic conversion of multivalent metal salts
US4674519A (en) 1984-05-25 1987-06-23 Philip Morris Incorporated Cohesive tobacco composition
US5497792A (en) 1987-11-19 1996-03-12 Philip Morris Incorporated Process and apparatus for the semicontinuous extraction of nicotine from tobacco
GB8905934D0 (en) 1989-03-15 1989-04-26 Dow Europ Sa A process for preparing adsorptive porous resin beads
CH677325A5 (ja) 1989-04-28 1991-05-15 Asea Brown Boveri
US5121757A (en) 1989-12-18 1992-06-16 R. J. Reynolds Tobacco Company Tobacco treatment process
DE4002784C1 (ja) 1990-01-31 1991-04-18 B.A.T. Cigarettenfabriken Gmbh, 2000 Hamburg, De
US5099862A (en) 1990-04-05 1992-03-31 R. J. Reynolds Tobacco Company Tobacco extraction process
US5148821A (en) 1990-08-17 1992-09-22 R. J. Reynolds Tobacco Company Processes for producing a smokable and/or combustible tobacco material
US5301694A (en) 1991-11-12 1994-04-12 Philip Morris Incorporated Process for isolating plant extract fractions
US5311886A (en) 1991-12-31 1994-05-17 Imasco Limited Tobacco extract treatment with insoluble adsorbent
JP3681410B2 (ja) 1992-04-09 2005-08-10 フィリップ・モーリス・プロダクツ・インコーポレイテッド 再構成タバコシート及びその製造法及び使用法
US5339838A (en) 1992-08-17 1994-08-23 R. J. Reynolds Tobacco Company Method for providing a reconstituted tobacco material
US5810020A (en) 1993-09-07 1998-09-22 Osmotek, Inc. Process for removing nitrogen-containing anions and tobacco-specific nitrosamines from tobacco products
US5435941A (en) 1993-12-17 1995-07-25 University Of Louisville Tobacco extract composition and method
US6298859B1 (en) 1998-07-08 2001-10-09 Novozymes A/S Use of a phenol oxidizing enzyme in the treatment of tobacco
BR0109264B1 (pt) * 2000-03-10 2011-09-06 processo para tratamento de tabaco.
KR20020083631A (ko) 2001-04-27 2002-11-04 주식회사 다민바이오텍 황토 함유 담배 및 그의 제조방법
WO2003041519A1 (en) 2001-11-09 2003-05-22 Vector Tobacco Inc. Extraction method for polyaromatic hydrocarbon analysis
KR101281133B1 (ko) 2002-07-18 2013-07-02 유.에스. 스모크리스 토바코 컴퍼니 엘엘씨 담배 구성 성분의 감소 방법
US20050241657A1 (en) 2004-04-29 2005-11-03 Brown & Williamson Tabacco Corporation Removal of nitrogen containing compounds from tobacco
WO2007032433A1 (ja) 2005-09-15 2007-03-22 Japan Tobacco Inc. 再生タバコ材の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10502107A (ja) * 1994-06-21 1998-02-24 ザ ダウ ケミカル カンパニー 増大した吸着能力および運動特性をもつ重合体状吸着剤およびその製造方法
JP2004510422A (ja) * 2000-10-05 2004-04-08 バスケヴィッチ ニコラス タバコおよびタバコ製品中のニトロソアミン削減
WO2005122803A1 (ja) * 2004-06-16 2005-12-29 Japan Tobacco Inc. 再生タバコ材の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015512257A (ja) * 2012-03-28 2015-04-27 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 液体タバコ組成物
JP2015530082A (ja) * 2012-08-03 2015-10-15 ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッドBritish Americantobacco (Investments) Limited タバコ抽出物、その調製
WO2014196033A1 (ja) * 2013-06-05 2014-12-11 日本たばこ産業株式会社 たばこ原料の製造方法
JP2019531097A (ja) * 2016-10-18 2019-10-31 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム eベイピング装置のプレベイパー製剤の安定性を増大させるための方法およびシステム
JP7123949B2 (ja) 2016-10-18 2022-08-23 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム eベイピング装置のプレベイパー製剤の安定性を増大させるための方法およびシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US9049886B2 (en) 2015-06-09
WO2008090477A3 (en) 2009-09-17
KR20090115126A (ko) 2009-11-04
CN101742929A (zh) 2010-06-16
BRPI0807184A2 (pt) 2014-05-27
UA96010C2 (ru) 2011-09-26
TW200836647A (en) 2008-09-16
EP2117363A2 (en) 2009-11-18
AU2008208624B2 (en) 2013-06-06
AU2008208624A8 (en) 2009-11-19
WO2008090477A2 (en) 2008-07-31
NZ578257A (en) 2012-04-27
EA018063B1 (ru) 2013-05-30
US20080178894A1 (en) 2008-07-31
MY148404A (en) 2013-04-30
WO2008090477A8 (en) 2009-07-30
MX2009007881A (es) 2009-08-25
EA200970714A1 (ru) 2010-02-26
CO6210781A2 (es) 2010-10-20
JP5495226B2 (ja) 2014-05-21
AU2008208624A1 (en) 2008-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5495226B2 (ja) 水性タバコ抽出物から選択的に成分を除去するための方法
US10023714B2 (en) Porous polymeric separation material
Wołowicz et al. Investigation of macroporous weakly basic anion exchangers applicability in palladium (II) removal from acidic solutions–batch and column studies
JP2000514704A (ja) 固相抽出のための水湿潤性クロマトグラフィー媒体
Sharma et al. An ionic liquid-mesoporous silica blend as a novel adsorbent for the adsorption and recovery of palladium ions, and its applications in continuous flow study and as an industrial catalyst
Sicupira et al. Palladium and platinum sorption using chitosan-based hydrogels
Wang et al. Innovative conditioning of algal-based sorbents: Macro-porous discs for palladium sorption
CN107216415A (zh) 一种吸附胺液中热稳盐中阴离子的树脂的制备方法
KR102374808B1 (ko) Abt를 이용한 제비집의 시알산 분리 정제 방법
WO2008136741A1 (en) Lowering of the content of certain substances in a beverage
JP7252136B2 (ja) 砂糖溶液の処理
Xiong et al. Ion exchange recovery of nickel (II) on macroporous weak acid resin (D151 resin)
Wang et al. Study on preparation of heterogeneous polysulfone affinity filter membrane and its sorption properties for Hg2+
Qu et al. Preparation and coordination with Hg (II) of sulfur‐and 2‐amino‐pyridine‐containing chelating resin
Anticó et al. Separation of Pd (II) and Cu (II) in chloride solutions on a glycol methacrylate gel derivatized with 8-hydroxyquinoline
Oancea et al. Three generations of polystyrene-type strong acid cation exchangers: Textural effects on proton/cadmium (II) ion exchange kinetics
JP7136809B2 (ja) 糖溶液の処理
CN118812912A (zh) 一种透析液再生吸附剂及其制备方法和应用
JP2013107051A (ja) 分離剤及びその製造方法
Lederer et al. ION EXCHANGE RESINS: CHARACTERIZATION OF
JP2007068535A (ja) タバコフィルター用ガス吸着剤
Didinedin Ion exchangers in the removal of caffeine from aqueous solutions
BRPI1011169B1 (pt) Material de separação polimérico poroso, método de preparação de um material de separação polimérico e método de separação de um pesticida de um produto alimentício ou ração
CN110546282A (zh) 糖溶液的处理
JPS6051391B2 (ja) 高分子吸着剤の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110120

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121029

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20130123

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20130130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130430

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131021

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5495226

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees