JP2015526255A - 医療用物品固定システム及びその使用方法 - Google Patents

医療用物品固定システム及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

ブラケット、ブラケットを備えているシステム、及び医療用物品を固定する方法。ブラケットは、基部と、基部に連結され、基部から上方へ基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストと、基部に連結され、基部の第1主面に概ね平行に延在するアームとを含むことができる。アームは、基部の第1主面から離間して配置されることにより、医療用物品の少なくとも一部分を受容するような寸法のチャネルをアームの下に画定することができる。アームは片持ち状にされることができ、ポスト及びアームは、それぞれ基部に対して固定することができる。方法は、医療用物品の外面をポストに当接させる工程と、医療用物品の一部分をアームによって画定されたチャネルの中に移動させる工程とを含むことができる。

Description

本開示は、一般に、医療用物品を患者の身体に固定するための、特に、様々なカテーテルシステム、チューブ、又は他の細長い装置を患者の身体に固定するための医療用物品固定システム、及び方法に関する。
様々な医療において、流体、及び液体薬物を直接患者の血管に導入することが必要であり得る。単一の静脈内(IV)ラインは、短期の一般使用に対して許容可能であり得る。IVラインは、一般に患者の腕の上に置かれて、テープで固定される。より長い期間及びより特定のニーズに対しては、カテーテル又は他の装置が使用される。
カテーテルの先端は、患者の心臓の近くのより大きい静脈の中に、又は右心房の中に設置することができる。カテーテルが大きい首又は胸部の静脈を通して挿入される場合、それは、通常、中央静脈カテーテル(CVC)と呼ばれる。腕又は他の四肢の静脈を通して心臓に挿入される静脈カテーテルは、末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC)と呼ばれる。CVC及びPICCは、一般に手術を伴わずに、患者の身体の皮膚の切開を通して血管の中に挿入することができる。CVC及びPICCは、数週、数か月などのより長い期間にわたって、薬物又は液体を在宅患者に提供するために用いることができる。CVC及びPICCは、また、採血に使用されてもよい。
CVC及びPICC並びに類似のカテーテルは、数週又は数か月の間、患者の中の適所に留まることがあり得るので、カテーテルの移動を最小にすることが重要である。カテーテルが適所に固定されない場合、カテーテルは、例えば、使用中又は創傷被覆材取替え中に、意図された場所から不注意に移されたり、前後に移動させることがあり得る。従って、カテーテルを通して供給される薬物は、血管内の誤った場所に放出される場合があり、挿入部位又は血管が炎症を起こすことがあり得、出血の可能性が増加させることがあり得、挿入部位は汚染、又は感染することがあり得る。過度に移動すると、カテーテルは、不注意に患者から取り外されることさえあり、医薬の供給を中断させ、再挿入を必要とし、しばしば入院を伴うこともある。
カテーテル又は他の医療用ラインを治療期間中、適切に配置し続けるために、カテーテルは様々な方法で患者に固定されてもよい。カテーテルを固定する1つの一般的な方法は、カテーテル又は医療用ラインを患者の皮膚にテーピングすることによる方法である。しかしながら、テーピングは、時間を浪費し、労働集約的であり得る。テープは、また、バクテリア又は他の汚染物質を集める場合があり、しばしば取り外され、取り替えられなければならない。更に、テーピングは、必ずしもカテーテルを適所に固定することに効果的であるわけではなく、テープの取外しは、カテーテルの望まれない移動を引き起こすことがある。また、縫合糸がカテーテルを患者に取り付けるために用いられてきた。縫合糸を用いて、カテーテルは皮膚の上に縫合される。縫合糸は、しかし、感染源でもあり得、痛みと炎症を引き起こすことがあり得、切開部位の周囲を清潔にすることをより困難にする場合がある。縫合は、また、時間と技術とを必要とし、瘢痕化を引き起こす場合がある。
様々な他のカテーテル固定装置が、テープ及び縫合の使用に関連した遅延の一部を回避するために開発されてきた。一部の既存のカテーテル固定装置は、一般に、特定型式のカテーテル用に設計されている。それにより、多くの固定装置は、例えば、病院及び臨床セッティングにおける種々の型式のカテーテルを収容することが必要とされることがある。そのため、固定装置についての供給、棚卸、貯蔵、及び選択のコスト及び複雑さを増大させる場合がある。
本開示は、一般に医療用物品固定システム及び方法、特に、多種多様な形状及びサイズのカテーテルシステム又は他の医療用物品、特に、細長い医療用物品に対応して確実に固定することに適している汎用医療用物品固定システム及び方法を指向している。また、本開示の医療用物品固定システム及び方法は、一般に頑健で、使いやすく、医療用物品をシステムに連結又は分離することを容易にするように設計されている一方、医療用物品、例えば、カテーテルシステムを所望の処置期間の間、確実に保持するための手段を提供する。
本開示の一局面は、医療用物品と共に使用するように構成されたブラケットを提供する。ブラケットは、縦軸及び第1主面を有する基部を含むことができる。ブラケットは、基部に連結され、基部から上方へ基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストを更に含むことができる。ポストは、医療用物品の外面に当接するように構成されることにより、医療用物品がブラケットに連結されているときに医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制することができる。ブラケットは、基部に連結され、基部の第1主面に概ね平行に延在するアームを更に含むことができる。アームは、基部の第1主面から離間して配置されることにより、アームの下にチャネルを画定することができる。チャネルは、医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めすることができる。アームは、アームが片持ち状であるような固定端及び自由端を含むことができる。アームは、医療用物品がブラケットに連結されているときに少なくとも基部の第1主面に概ね垂直な方向における医療用物品の移動を抑制するように構成することができる。ポスト及びアームは、それぞれ、基部に対して固定することができる。
本開示の別の局面は、医療用物品を医療用物品固定システムに連結するための方法を提供する。この方法は、医療用物品を提供する工程、医療用物品固定システムを提供する工程を含むことができる。医療用物品固定システムは、ブラケットを含むことができる。ブラケットは、縦軸及び第1主面を有する基部を含むことができる。ブラケットは、基部から上方へ基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストを更に含むことができる。ブラケットは、基部の第1主面に概ね平行に延在するアームを更に含むことができる。アームは、基部の第1主面から離間して配置されていることにより、アームの下にチャネルを画定することができる。チャネルは、医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めすることができる。アームは、固定端及び自由端を含むことにより、アームは片持ち状にすることができる。方法は、医療用物品の外面をポストに当接させる工程と、医療用物品の一部分をアームの自由端に隣接して配置することによって、医療用物品の一部分をアームによって画定されたチャネルの中に移動させる工程と、医療用物品の一部分をアームの下でチャネルの中に滑動させる工程とを更に含むことができる。
本開示の別の局面は、近位端、遠位端、及び近位端から遠位端まで及ぶ縦軸を有する医療用物品と共に使用するように構成されたブラケットを提供することができる。する基部を含むことができ、基部の縦軸は、医療用物品がブラケットに連結されているときに基部の医療用物品の縦軸に概ね平行な向きにされる。ブラケットは、基部に連結され、基部の第1主面に概ね平行に延在するアームを更に含むことができる。アームは、基部の第1主面から離間して配置されることにより、第1のチャネルをアームの下に画定することができる。第1のチャネルは、一般に基部の縦軸に概ね平行な向きにされ、医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めすることができるアームが固定端及び自由端を含むことにより、アームは片持ち状にあることができる。アームは、医療用物品がブラケットに接合されているときに少なくとも基部の第1主面に概ね垂直な方向における医療用物品の移動を抑制するように構成することができる。ブラケットは、基部に連結され、基部から上方へ基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在する複数のポストを更に含むことができる。複数のポストは、医療用物品がブラケットに連結されているときに医療用物品の外面に当接することにより、医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制するように一緒に構成することができる。複数のポストのそれぞれは、隣接したポストからある横方向の或る距離だけ分離されていることにより、第2のチャネルをその間に画定することができる。第2のチャネルは、概ね縦軸に沿った向きにされ、医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めすることができる。
本開示のその他の特徴及び態様は、発明を実施する形態及び添付図面を熟考することによって、明らかになるであろう。
本開示の1つの実施形態に従う医療用物品固定システムの正面斜視図であり、医療用物品が医療用物品固定システムに連結され、医療用物品固定システムが患者に連結され、医療用物品固定システムは、ブラケット、フラップ、インディシア、及び基部被覆材を備えていることを示している。 図1の医療用物品固定システムの正面斜視図であり、患者に連結する前の、医療用物品がない状態が示されている。 図1及び2の医療用物品固定システムの後方斜視図である。 図1〜3の医療用物品固定システムの平面図である。 図1〜4の医療用物品固定システムのブラケットの側面図である。 図1〜5の医療用物品固定システムのブラケットの正面図である。 本開示の別の実施形態に従うブラケットの正面斜視図である。 図7のブラケットの後方斜視図である。 図7及び8のブラケットの平面図である。 本開示の別の実施形態に従うブラケットの正面斜視図である。 図10のブラケットの後方斜視図である。 図10及び11のブラケットの平面図である。 本開示の別の実施形態に従うブラケットの正面斜視図であり、ブラケットに連結されている医療用物品とともに示されている。 図13のブラケットの後方斜視図である。 図13及び14のブラケットの平面図である。 本開示の別の実施形態に従うブラケットの正面斜視図であり、ブラケットに連結されている医療用物品とともに示されている。 図16のブラケットの後方斜視図である。 図16及び17のブラケットの平面図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの正面斜視図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの正面斜視図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの正面斜視図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの正面斜視図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの平面図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの平面図である。 本開示の別の実施形態に従う医療用物品固定システムの平面図である。 本開示の別の実施形態に従うインディシアを含んでいるブラケットの正面斜視図である。 本開示の別の実施形態に従うインディシアを含んでいるブラケットの正面斜視図である。 第1の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第1の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第1の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第2の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第2の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第2の型式の医療用物品を図1〜6の医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第3の型式の医療用物品を図1〜6の前記医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第3の型式の医療用物品を図1〜6の前記医療用物品固定システムに連結する方法を示している。 第3の型式の医療用物品を図1〜6の前記医療用物品固定システムに連結する方法を示している。
本開示の何らかの実施形態が詳細に説明される前に、本発明はその用途で、以下の説明に記載される又は以下の図面に示される構成の詳細及び構成要素の配置に限定されないことを理解すべきである。本発明には他の実施形態が可能であり、本発明は様々な方法で実施又は実行することが可能である。また、本明細書で使用する語法及び専門用語は、説明を目的としたものであり、発明を限定するものとして見なされるべきでない点は理解されるべきである。「含む(including)」、「備える(comprising)」、又は「有する(having)」、及びこれらの変化形は、その後に列記される要素及びそれらの均等物、並びに更なる要素を包むものである。特に特定又は限定されないかぎり、「連結された」なる用語及びその変形は広義で用いられるものであり、直接的及び間接的な連結の両方を包含するものである。その他の実施形態を利用することも可能であり、本開示の範囲から逸脱することなく構造的又は論理的な変更を行うことが可能である点は理解されるべきである。更に、「前方」、「後方」、「上」、「下」といった用語は、各要素の互いに対する関係を説明するためにのみ用いられるものであり、装置の特定の向きを説明すること、装置に必要とされる若しくは求める向きを指示又は示唆すること、又は本明細書に記載される発明が、使用時にどのように使用、装着、表示、又は配置されるかを特定することを目的とするものでは決してない。
本開示は、一般に、カテーテルシステムのような医療用物品を患者の身体の望ましい場所に、安全かつ確実に固定するための医療用物品固定システム及び方法に関する。医療用物品固定システムは、多種多様な医療用物品又は多等級の医療用物品(例えば、PICC)を収容して確実に固定するように汎用であり、特に、数週又は数か月のような長期間にわたって患者に固定される必要がある医療用物品を固定することに有用であり得る。
本開示の医療用物品固定システムによって使用することができる医療用物品の例は、次のものに限定されないが、コネクター取付け部品、カテーテルシステム(例えば、カテーテル、カテーテルハブ、カテーテルアダプターなどを含む)、流体供給ライン、他の類似の物品、又はそれらの組合せを含む。カテーテルシステムの例は、次のものに限定されないが、静脈内(IV)カテーテル、中心静脈カテーテル(CVC)、末梢挿入中心静脈カテーテル(PICC)、動脈カテーテル、及び透析カテーテルを含むことができる。
「縦方向」及び「軸方向」という用語は、医療用物品が延在する方向に概ね平行であり、例えば、カテーテルラインに沿った流体流の全体的な方向に概ね平行である方向又は軸を指すために用いられる。
「横方向」という用語は、縦方向の軸又は方向に垂直である方向又は軸を指すために用いられ、医療用物品の左右の運動を表すために用いられる。
「鉛直方向」及び「垂直方向」という用語は、医療用物品固定システムが患者の皮膚に連結されているときに、患者の皮膚の表面に対するのと同様に、縦方向および横方向の方向及び軸の両方についての垂直な方向又は軸を指すために用いられ、皮膚表面に向かう及び皮膚表面から離れる運動の方向を表すために使用される。
「近位の」及び「遠位の」という用語は、医療用物品を操作又は保持する医療実践者に対する軸方向表すために用いられる。すなわち、「遠位の」という用語は、医療実践者から離れる(並びに患者の身体の挿入部及び患者の身体の内部に向かう)方向を指すために用いられ、「近位の」という用語は、医療実践者に向かう(及び患者の身体の外側に向かう、挿入部位から離れる)方向を指すために用いられる。例えば、カテーテルの遠位端は患者の中に挿入され、一方、近位端は患者の外部に医療実践者に向かって延在している。医療用物品固定システムの遠位端とは、それが連結される医療用物品の遠位端の方に向くように構成されたシステムの端部を指し、医療用物品固定システムの近位端は、医療用物品の近位端の方に向くように構成されたシステムの端部を指す。それにより、カテーテルシステムの場合、医療用物品固定システムの遠位端は、患者の身体の挿入部位の方に向けられ、医療用物品固定システムの近位端は、患者の身体の挿入部位から離れる方向に向けられる。
図1〜6は、本開示の一実施形態に従う医療用物品固定システム100を示している。図1は、患者の皮膚50、特に、患者の腕に連結されたシステム100を示している。図1は、また、システム100に連結された例示的な医療用物品60を示している。単に例として、医療用物品60が、3つの入力カテーテル(又はチューブ又はライン)62、カテーテルハブ64、及び1つの出力カテーテル(又はチューブ又はライン)66を有するカテーテルシステムとして示されている。図2は、システム100を患者に連結する前のシステム100を示している。
示されているように、医療用物品60は、縦方向Dに沿って延在し、縦方向Dを規定する縦軸Aを有することができる。医療用物品は、遠位側に延在して第1の縦方向遠位端又は部分68(これは、図1に示されているものを越えて、例えば患者の身体の内部へ延在してもよい)を含むことができ、近位側に延在して第2の縦方向近位端又は部分70(これは、図1に示されているものよりも更に近位側に延在して、更なる要素を含んでもよい)を含むことができる。
単に例として、医療用物品60の遠位部分68は、挿入部位65において患者の腕の末梢静脈に侵入しているように示されており、近位部分70は、各コネクターで終端する3つの入力カテーテル62を含むように示されており、入力カテーテルは、それぞれ、患者に様々な栄養又は薬物を供給するために、流体供給ラインなどに接続することができる。
図1〜4に示されているように、システム100は、ブラケット(又は「保持ブラケット」若しくは「保持具」)102、基部被覆材104、フラップ106、及びインディシア108を含むことができる。ブラケット102及びシステム100の他の構成要素は、基部被覆材104に連結されることができ、基部被覆材104は、皮膚50に付着させることができる。フラップ106は、以下で更に詳しく述べるが、付加的にブラケット要素に使用することができることにより、医療用物品60をシステム100及び患者の皮膚50にさらに固定する。インディシア108は、以下で更に詳しく述べるが、医療用物品60をシステム100に連結するための視覚的手掛かりを提供するために、医療用物品60の全体的な形状、外観及び/又は構成を概ね模倣するように構成することができる。インディシア108は、ブラケット102に連結されるか、又はブラケット102によって(例えば、一緒に一体的に形成されて)提供することができる。
ブラケット102は、基部(又は「台」)110を含むことができる。基部110(又はブラケット102若しくはシステム100)は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに、医療用物品60の縦軸Aに沿った又は平行な向きに向けられた縦軸A’を含むことができる。すなわち、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の縦軸Aは、基部110の縦軸A’と概ね整列(まさに重畳するか、ちょうど平行であることを含む)させることができる。基部110(又は、ブラケット102)の縦軸A’は、また、縦方向Dに沿って延在し、又は縦方向Dを画定する。
基部110は、患者の皮膚50から離れる方を向き、医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように構成されている第1主面112(例えば、上面)を含むことができる。基部110は、第1主面112の反対側に、患者の皮膚50の方を向き、基部被覆材104に連結される(例えば、付着される)ように構成されている第2主面114(例えば、底面)を更に含むことができる。基部110(又はブラケット102)は、遠位端(又は第1の縦方向端部)111、及び近位端(又は第2の縦方向端部)113を更に含むことができ、それにより、例えば、遠位端111は、医療用物品60を操作又は保持する医療実践者から離れる方に配置されるように構成され、近位端113は、医療実践者に向かう方に配置することができる。カテーテルシステム60の例において、示されているように、基部110の遠位端111は、挿入部位65に向かう方に配置されることができ、基部110の近位端113は、挿入部位65から離れる方に配置することができる。縦軸A’は、(例えば、医療用物品60によって画定されるような)縦方向に、遠位端111と近位端113との間に延在することができる。
基部被覆材104は、患者の皮膚50から離れる方を向くように構成されている第1の面116と、第1の面116の反対側に、患者の皮膚50に付着するための皮膚接触用接着剤115(図2を参照)を備えている第2の面118とを含む。第2主面114は、基部被覆材104の第1の面116に連結されるように構成されている。基部被覆材104の単一の形状だけが示されているけれども、基部被覆材104は、システム100の他の要素、及びシステム100に連結されるべき医療用物品60の形状及び構成に従って、様々な形状及びサイズをとることができることが理解されなければならない。一部の実施形態において、基部被覆材104は、ファブリック、織布網、不織布網、ニット、ポリマー膜、又はこれらの組合せのうちの1つ以上を備えているラミネート構造を備えている。
皮膚接触用接着剤115は一般に、感圧性接着剤であり、特に、皮膚(例えば哺乳類の皮膚)に対してしっかりとかつ剥離自在に付着又は接着できる感圧性接着剤である。皮膚接触用接着剤115は、また、一般に安全かつ非毒性である。皮膚接触用接着剤層は、一般に、基部被覆材104の所望の最終用途に従って選択される。一部の実施形態において、基部被覆材104は、複数の皮膚接触用接着剤115を含むことができる。基部被覆材104が複数の皮膚接触用接着剤層115を備えている場合、それぞれの皮膚接触用接着剤層115は、使用される材料及び厚さについて互いに独立に選択されてもよい。適切な接着剤の例は、アクリレート、シリコーン、ポリイソブチレン、合成ゴム、天然ゴム、共重合体及びこれらの混合物を含む。アクリレート及びシリコーンは、好適な皮膚接触用接着剤115であり得る。一般に、皮膚接触用接着剤115は、意図された寿命期間の間、皮膚への刺激又は感作の発生をわずかに又はゼロにする必要がある。本開示のシステムによって利用することができる皮膚接触用接着剤115の例は、次のものに限定されないが、米国特許第RE24,906号、同第3,389,827号、同第6,103,369号、及び同第4,499,896号(これらの文献は参照することによって本明細書に援用される)に記載されている接着剤を含む。更に、米国特許出願公開第2011/0212325号(この文献は参照することによって本明細書に援用される)に記載されているようなシリコーン接着剤も利用することができる。
一部の実施形態において、例えば、シリコーン接着剤を利用する実施形態において、基部被覆材104及び皮膚接触用接着剤115は、基部被覆材104の第1の面116から第2の面118及び皮膚接触用接着剤115まで完全に通過する開口を提供するために穿孔されることができ、それは、基部被覆材104の通気性を向上させることができ、基部被覆材104の下にある皮膚表面における水分形成を最小にすることができる。
図2〜4に示されているように、一部の実施形態において、システム100は、使用の前に、剥離層又は表面を基部被覆材104の第2の面118の皮膚接触用接着剤115に提供することができる一つ以上の剥離ライナー101を更に含むことができる。単に例として、図2に明確に示されているように、システム100は2つの蝶形状の剥離ライナー101を含み、それにより、基部被覆材104の一部分(例えば、横半分)は、一度で患者の皮膚50に適用されて、準備完了前に基部被覆材104になんら皺を寄せたり、折り曲げたりすることなく、システム100を所望の向きで皮膚50に容易に付着させることができる。剥離ライナー101は、対称形であるように示されているが、基部被覆材104の形状及び構成によっては、そうである必要はない。
本開示のシステムと共に使用することに適したライナーの例は、次のものに限定されないが、クラフト紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルまたはそれらの組合せである。そのようなライナーは、フルオロケミカル、シリコーン又は他の好適な低表面エネルギー材料のようなはく離剤で被覆することができる。当業者に既知である他の接着剤と剥離ライナー101との組合せが、本開示のシステムにおいて利用することができる。
ブラケット102(例えば、基部110の第2主面114)は、次のものに限定されないが、接着剤、粘着剤、磁石、溶接(例えば、音波[例えば、超音波]溶接)、任意の熱結合又は熱融着技術(例えば、連結されるべき構成要素の一方または両方に熱及び/又は圧力が印加される)、他の好適な連結手段、又はそれらの組合せのうちの1つ以上を含む種々の連結手段を使用して基部被覆材104に連結することができる。
ブラケット102は、基部110に連結された一つ以上の鉛直方向のポスト(又は「突起」、又は「停止ブロック」、又は「縦方向の止め具」)120を更に含むことができ、これらは、基部110から上方へ基部110の第1主面112及び患者の皮膚50から離れる方に、第1主面112に概ね垂直な方向に延在している。図1〜4に示されているように、一部の実施形態において、ブラケット102は2つ以上のポスト120を含むことができ、2つのポストは単に例として示されている。
それぞれのポスト120は、基部110の遠位端111の方に位置する遠位端121と、基部110の近位端113の方に位置する近位端123とを含むことができる。遠位端121は、(図1に示されているように)医療用物品60の表面Sに当接するように構成されていることにより、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の少なくとも縦方向の(例えば、近位への)移動を抑制することができる。特に、ポスト120は、医療用物品60の外面Sに当接して、それに対して(縦方向の)止め具を提供するように構成することができる。単に例として、外面Sは、カテーテルハブ64の近位の表面又は端部であるように示されている。そのような実施形態において、ポスト120は、縦方向の近位の止め具として機能することができ、医療用物品60の近位への移動を抑制するように構成されることにより、医療用物品60が患者から離れる方に移動することを抑制する(例えば、出力カテーテル66が、適切に挿入された後に患者の挿入部位65から引き出されることを抑制する)ことができる。外面Sは、また、外面Sが皮膚50及びブラケット102の基部110の第1主面112に実質的に垂直な方向に延在する、医療用物品の鉛直面であるように示されている。
それぞれのポスト120は、医療用物品60の外面Sに当接するように構成されることによって、ブラケット102の任意の部分が医療用物品60の任意の部分(例えば、カテーテルのハブ又はウイングの縫合孔)を介して押し付けること、又は医療用物品60にスナップ止めされることを必要とせずに、医療用物品をブラケット102に連結及び分離させることを容易にすることができる。その結果、医療用物品60の部分及び/又はブラケット102は、適用の間、患者の皮膚50又はブラケット102にきつく押し付ける必要がなく、取外しの間、患者の皮膚50からきつく引き離される必要がなく、そのため、挿入部位65の破壊、又は医療用物品60の患者の皮膚50に対する望ましくない移動を引き起こし得ない。
ブラケット102は、基部110の第1主面112に概ね平行に延在し、チャネル132をアーム130の下に画定するように第1主面112から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されている、基部110に連結された1つ以上のアーム(又は「フィンガー」若しくは「バー」若しくは「フック」若しくは「プロング」)130を更に含むことができる。一部の実施形態において、アーム130は、ベース110から外側に延在するというよりも、基部110と少なくとも部分的に重畳して配置されることができ、それにより、アーム130の少なくとも一部分は、基部110の第1主面112の上に延在する。
チャネル132は、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、(単数又は複数の)ポスト120に隣接した部分よりもより近位の部分)をアーム130と基部110との間に受容するように寸法決めすることができる1つのアーム130が単に例として示されているが、所定の医療用物品60に必要な数のアーム130が利用することができることが理解されなければならない(例えば、図7〜18に示されている実施形態を参照)。アーム130は、アーム130が片持ち状にされるような固定端134及び自由端136を含むことができる。具体的には、アーム130は、アーム130の垂直方向構成要素を画定する台座137と、台座137から片持ち状にされ、アーム130の水平方向構成要素を画定する水平突起139とを含み、それにより、水平突起139は、台座137によって基部110の第1主面112から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されることにより、対象の医療用物品60の一部分を収容することができる。突起139は、固定端134と自由端136とを含むように構成することができる。突起139は、基部110の第1主面112に対して概ね平行に延在することができ、それにより、突起139と台座137とは、互いに対して実質的に垂直な向きにされる。
(単数又は複数の)ポスト120と同様に、アーム130は、医療用物品60又はその部分が容易にアーム130の下のチャネル132の中の位置へ滑動させることを可能することによって、過剰な力又は複雑な動きを伴わずに医療用物品60を連結及び分離することを容易にするように構成することができる。一部の実施形態において、チャネル132、例えば、基部110の第1主面112からのアーム130までの鉛直方向の空間は、医療用物品60の上に把持又は保持するための所望の量、及び/又は医療用物品60をアーム130の下に配置するか、又は医療用物品60をアーム130の下から取り外すことに適当な抵抗(もしあれば)を提供するように寸法決めすることができる。
医療用物品60がブラケット102に連結され、その一部分がアーム130によって画定されたチャネル132の中に位置する場合、アーム130は、少なくとも基部110の第1主面112に概ね垂直な方向への医療用物品60の移動を抑制する、すなわち方向医療用物品60が患者の皮膚50から引き離されることを抑制するように構成することができる。基部110の縦軸A’に対するアーム130の向きに従って、アーム132は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに他の方向(例えば、横方向又は斜方向)への医療用物品60の移動を抑制することもできる。
図1〜6に示されている実施形態において、アーム130は、固定端134は固定された横方向の端部134であり、自由端136は自由な横方向の端部136であるように、基部110の縦軸A’に対して(医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の縦軸Aに対して)概ね横方向に(及び、一部の実施形態においては、図4に示されているように実質的に垂直方向に)延在しており、それにより、固定端134は、固定された横方向の端部134であり、自由端136は、自由な横方向の端部136である。その結果、図1〜6の実施形態についてのアーム130は、また、医療用物品60の横方向、特に台座137に向かう横方向の移動を抑制することができる。そのような実施形態において、台座137は、医療用物品60のために横方向の止め具として機能することができる。
一部の実施形態において、図1〜6の実施形態に示されているように、ブラケット102のアーム130のうちの少なくとも1つは、その固定端134からその自由端136まで及ぶ横幅Wを含むか画定することができ、ポスト120(又は、2つ以上が利用される場合は、複数のポスト120)は、基部110の上の横幅Wの範囲内に位置することができる。一部の実施形態において、(単数又は複数の)ポスト120は、基部110の上にアーム130の横幅Wに関してほぼ中央に位置することができる。更に、一部の実施形態において、アーム130及び(単数又は複数の)ポスト120は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60が基部110の横幅について(又は、縦軸A’に関して)概ね中央に位置するように配列することができる。
一部の実施形態において、(例えば、突起139の)アーム130の自由端136は、突出、突起、リブのような保持特徴138を含むことができ、この保持特徴は、それがチャネル132の中に配置された後は、医療用物品60がチャネル132から取り外されることを少なくとも部分的に抑制することができる。すなわち、保持特徴138は、アーム130の自由端136に向かう方向の、及び台座137又は固定端134と概ね反対の、又は離れる方向の医療用物品60の移動の抑制することができる。
示されているように、一部の実施形態において、アーム130は、基部110の上にポスト120に対して近位側に位置することができる。前述の別の態様で、一部の実施形態において、アーム130は、基部110の近位端113の方に、又は隣接して位置することができ、(単数又は複数の)ポスト120は、基部110の遠位端111の方に位置することができる。より具体的には、(図1〜5に示されるような)一部の実施形態において、アーム130、特にアーム130の固定端134は、基部110においてポスト120の遠位端121よりも更に遠位側に位置することはできない。
そのような配列は、例えば、最初に表面Sを(単数又は複数の)ポスト120の(単数又は複数の)遠位端121に対して当接させ、次に医療用物品60のより近位の部分をアーム130の自由端136に隣接して配置し、医療用物品60の部分をアーム130の下にかつチャネル132の中に(例えば、横方向に)滑動させることによって、医療用物品60をブラケット102に連結することを容易にすることを可能にできる。そのような行為は、非常に容易に、及び医療用物品60、患者の皮膚50又は挿入部位65に作用させる最小の数の工程又は力を用いて実行することができる。例えば、図1のカテーテルシステム60に関して、一部の実施形態において、カテーテルハブ64の近位の鉛直外面Sは、ポスト120の遠位端121に対して当接又は整列させることができ、最小の手の圧力が一方の手によってカテーテルハブ64の上面に加えることができ、入力カテーテル62は、他方の手でアーム130の下に通すことができる。片手操作も可能である。
更に、一部の実施形態において、図1〜6の実施形態に示されているように、アーム130と(単数又は複数の)ポスト120とは、基部110の上で縦方向の或る距離だけ離間させることができる。他の実施形態において、以下に述べるように、アーム130とポスト120とは、アーム130とポスト120とが縦方向の或る距離だけ離間配置されないように、同一の構造又は隣接した構造が提供することができる。一部の実施形態において、縦方向の間隔は、ブラケット102が医療用物品60を(例えば、医療用物品60の形状及び構成に従って)よりよく収容することを可能できるか、又は(利用される場合)フラップ106のような医療用物品固定システム100の他の要素をよりよく収容することができる。
アーム130と(単数又は複数の)ポスト120とが縦方向に離間配置されているか否かに関係なく、アーム130と(単数又は複数の)ポスト120とは、医療用物品60がブラケット102に接合されているときに少なくとも医療用物品の部分が、基部110についての縦方向に、ポスト120に隣接して(例えば、少なくとも1つのポスト120の横面に)、アーム130によって画定されるチャネル132を通して延在するように配列することができる。
典型的には、(単数又は複数の)ポスト120は、基部110の遠位端111にぴったり隣接して位置しないことにより、基部110の第1主面112の遠位部分が医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、カテーテルハブ64)を支持するために露出されることを可能にする。
医療用物品を(単数又は複数の)ポスト120に隣接して連結するために必要な力を最少にするために、(単数又は複数の)ポストは、そうでなければポストが医療用物品60の一部分の中又は上の適所へとスナップ止めされる必要があり得る(例えば、その上端に隣接して)半径方向に延在する突起を有さないように構成することができる。
ポスト120について示されているように、用語「ポスト」は、一般に、ポスト120がそれらの側面においてブラケット102の他の要素に連結されないように、全ての側面が開いている構造を指すために用いられる。むしろ、医療用物品60の部分は、必要に応じて、それぞれのポスト120の全ての側面に配置することができる。更に、アーム130について示されているように、用語「アーム」は、一般に、基部110の第1主面112に実質的に平行な方向にある距離だけ延在する構造を指すために用いられ、小さく丸いナブ、戻り止め、又は突出物を一般に指すことはない。
図1〜6に更に示されているように、(単数又は複数の)ポスト120及びアーム130は、基部110に対して、及び互いに固定されることができ、それにより、一部の実施形態においては、ブラケット102は、可動部分を含まず、このことはブラケット102の製造可能性を向上させることができ、使用中に故障又は破損し得る要素の数を最少にしつつ、ブラケット102の複雑さを低減することもできる。図1〜6の実施形態において、ポスト120及びアーム130は、基部110と一緒に一体的に形成されているが、そうである必要はない。一部の実施形態において、ポスト120及びアーム130は、基部110に対して固定されるように基部110に連結することができる。一部の実施形態において、ポスト120及びアーム130が直接的に基部110に連結されることにより、介在する要素又は構造が、ポスト120と基部110との間、又はアーム130と基部110との間に配置又は連結されず、一部の実施形態においては、ポスト120及びアーム130は、付加的な構造又は要素によって、間接的に基部110に連結される。
一部の実施形態において、図2、3及び5に示されているように、(単数又は複数の)ポスト120は、基部110に隣接したその下端におけるよりも上端において、縦方向により長くなることができ、それにより、ポスト120の遠位端121は、基部110に向かってテーパ状になっている。ポスト120の遠位端121におけるそのようなテーパは、医療用物品60の鉛直方向の移動を少なくとも部分的に抑制することができ、そのため、例えば、使用中、被覆材取替え中、又は医療用物品60をブラケット102に連結又は分離する間に、医療用物品60がポスト120の遠位端121に対して近位側に引き出されるときに、医療用物品60がポスト120の遠位端121を滑り上がることを抑制することができる。テーパは、直線状、弓状などであることができる。
一部の実施形態において、図1に示されているように、ポスト120は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の少なくとも一部分がポスト120に隣接して横方向および縦方向に位置するように構成することができる。このように、一部の実施形態において、ポスト120は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の横方向の移動を更に抑制することができる。
上述のように、及び図1〜4に示されているように、一部の実施形態において、ブラケット102は、複数の(例えば、2つの)ポスト120を含むことができる。そのような実施形態において、ポスト120同士は、基部110の上の同じ縦方向位置付近に位置することができ、それにより、複数のポスト120は、医療用物品60がブラケット102に接合されているときに医療用物品60の表面(例えば、表面S)に当接して、医療用物品60の少なくとも縦方向の移動を抑制するように一緒に構成される。複数のポスト120同士は、横方向の或る距離だけ離間配置されて(又は、隣接したポスト120から)いることにより、医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたチャネル125をそれらの間に画定することができる。そのような実施形態において、簡単にするために、アーム130の下のチャネル132は、「第1のチャネル」又は「近位のチャネル」と呼ばれることができ、ポスト120の間のチャネル125は、「第2のチャネル」又は「遠位のチャネル」と呼ばれることができる。
示されているように、第1のチャネル132及び第2のチャネル125は、各々、医療用物品60及び基部110の縦軸A及びA’に概ね沿う(すなわち、平行な又は、重畳した)向きにされることができ、それにより、それぞれのチャネル132、125は、「縦方向チャネル」と呼ばれることができる。一部の実施形態において、第1のチャネル132及び第2のチャネル125は、概ね整列させることができ、例えば、それにより、それらの各々の縦方向の中心は、互いに整列させ、選択的に、基部110の縦軸A’に更に整列させる。
一部の実施形態において、複数のポストは、ポスト120が位置する(図3及び4を参照)縦方向位置において基部110の横幅W’についての中心にあるか、前述の別の態様では、基部110の縦軸A’についての中心にあるか、又は基部110の縦軸A’から等しく離間配置されている。
複数のポスト120は、それらの間で、第2のチャネル125の中に医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように機能することができ、そのため、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに少なくとも第2のチャネル125の中に受容された部分の横方向の移動を更に抑制することができる。複数のポスト120及びアーム130は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに少なくとも医療用物品60の一部分が基部110に対して縦方向に、第2のチャネル125を通って、更に第1のチャネル132を通って延在するように更に配列することができる。
図1に示されているように、一部の実施形態において、カテーテルハブ64は、縦方向の近位延長部165を含むことができ、一部の実施形態において、第2のチャネル125は、延長部165のようなカテーテルハブ64の少なくとも一部分を受容するように構成することができる。一部の実施形態において、ポスト120同士の間に画定された第2のチャネル125は、1つのカテーテル(例えば、1つの入力カテーテル62)を受容するように寸法決めされることができ、アーム130の下の第1のチャネル132は、複数のカテーテル(例えば、複数の入力カテーテル62)を受容するように寸法決めすることができる。
示されているように、第2のチャネル125は、上向きに開いていることができ、それにより、ポスト120の上端が接続されることがなく、第2のチャネル125がその頂部が開いており、基部110に隣接したその底部が閉じており、医療用物品60の少なくとも一部分が、医療用物品60をブラケット102に連結及び分離することを容易にするために、ポスト120を任意の型式のスナップ嵌め連結で必ずしも連結することなく、ポスト120の間で基部110に向かって鉛直下方に滑動させることができる。すなわち、第2のチャネル125は、基部110の第1主面112に隣接した閉じた下端、及び開いた上端を有することができ、この開いた上端を通って、医療用物品60の少なくとも一部分が第2のチャネル125に中に入ることにより、基部110に向かって又はそれに対して、複数のポスト120同士の間に配置することができる。そのような実施形態において、第2のチャネル125は、溝又は水路の構成を有することができ、そのため、医療用物品60を上述のブラケット102の容易に連結及び分離することに貢献することができる。
図2〜5に示されているように、一部の実施形態において、基部110は、基部110の他の範囲よりも大きい高さを有するランド(又は立上り部分)140を更に含むことができる。ランド140は、第1主面112の少なくとも一部分を画定することができ、アーム130に隣接して配置されることができ、それにより、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の少なくとも一部分がランド140の上かつアーム130の下に通すことができる。例えば、ランド140は、アーム130に対して縦方向の近位側に、遠位側に、又は、その両方に位置する一つ以上の部分を含むことができる。単に例として、図1〜6に示されている実施形態のランド140は、アーム130に遠位側に隣接して位置し、第1の(例えば、縦方向の、遠位の)端部141を含む第1の(例えば、縦方向の、遠位の)部分142、アーム130に近位側に隣接して位置し、第2の(例えば、縦方向の、近位の)端部143を含む第2の(例えば、縦方向の、近位の)部分144を有する。前述の別の態様で、一部の実施形態において、アーム130は、ランド140の第1の(遠位の)端部141と第2の(近位の)端部143との間に配置することができる。一部の実施形態において、ランド140の少なくとも一部分(例えば、第2の近位の部分144)は、基部110又はブラケット102の縦方向端部(例えば、近位端113)に隣接して配置することができる。なお更に、一部の実施形態において(例えば、図4及び5を参照)、ランド140の近位端143は、基部110又はブラケット102自体の近位端113と一致し得る。
上述のように、ランド140は、医療用物品60の少なくとも一部分をアーム130の下のチャネル132の中に保持するように、アーム130と一緒に機能することができ、それにより、ランド140は、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに医療用物品60の鉛直方向及び/又は横方向の移動を更に抑制することができる。すなわち、一部の実施形態において、アーム130とランド140とは、医療用物品60の少なくとも一部分の鉛直方向の移動を一緒に抑制することができる。
図2〜5に示されているように、一部の実施形態において、ランド140は、第1の部分142と第2の部分144との間に画定された陥凹146を含むことができ、そのため、医療用物品60をランド140の第1の部分142の上に、アーム130の下のチャネル132の中に、更にランド140の第2の部分144の上に通すことが容易になり得る。
一部の実施形態において、ランド140は、医療用物品60の少なくとも一部分を保持することを補助することができる他の特徴を含むことができる。例えば、図2〜4に示されているように、一部の実施形態において、ランド140の少なくとも一部分の上面は、一つ以上の陥凹(又はグルーブ若しくは窪み)又は突出(又はリッジ)を含むか又は画定することができる。例えば、ランド140の第1の部分142は、第1主面112が押し下げられている陥凹領域145を含むように示されている。一部の実施形態において、陥凹領域145は、リッジ(又は突出)147と比べて陥凹していることができ、そのため、医療用物品60を受容及び/又は保持することを容易にすることができる。アーム130の自由端136に隣接しているリッジ147は、医療用物品60のアーム130の自由端136の方向における移動(例えば、横方向の移動)を抑制することによって、医療用物品60をチャネル132の中に(例えば、アーム130の自由端136の保持特徴138とともに)保持するように機能することができる。
更に、示されているように、一部の実施形態において、ランド140の第1の部分142及び第2の部分144の一方又は両方によって画定された第1主面112は、一つ以上のグルーブ148を含むことができ、そのため、一つ以上の平坦な領域又はリッジ(又は突出)149によって分離することができる。特に、図1〜6の実施形態において、グルーブ148は、縦方向の平坦な領域(又は突出)149によって分離された横方向に離間した縦方向のグルーブ148であるように示されている。
グルーブ148及び/又はリッジ149は、カテーテル、チューブなどのような医療用物品60の少なくとも一部分を受容及び/又は保持する(例えば、スナップ型式の嵌合に)ように構成することができる。そのような(例えば、スナップ型式の)嵌合は、医療用物品60の部分が、摩耗及び損傷を受ける可動部品を必要とすることなく、可聴及び/又は触覚フィードバックを伴ってブラケット102に連結されることを可能にすることができる。そのような(例えば、スナップ型式の)嵌合は、上記のように、医療用物品60をブラケット102に連結又は分離するための(例えば、基部110の第1主面112に対して垂直方向に適用される)余計な及び過剰な力を必要とするような医療用物品60の内部開口の中に押し込まれる必要がある、ポスト120の上の半径方向に延在する突起とは相違する。一部の実施形態において、グルーブ148及び/又はリッジ149は、ポスト120に対して近位側に位置し、基部110の上でより近位側に配置されている。その結果、グルーブ148及び/又はリッジ149とのスナップ型式の嵌合を組み込むことは、挿入部位65を破壊するおそれがより少ない。更に、グルーブ148及び/又はリッジ149のスナップ型式の嵌合は、一般に、挿入部位65を崩壊させるか、又は過剰な引張り又は圧迫を患者の皮膚50に生じさせるような方向の過剰な引張力又は押付け力を必要としない。
一部の実施形態において、アーム130の自由端136に隣接して位置するリッジ149のうちの1つは、(例えば、アーム130の自由端136にある保持特徴138と一緒に、及び/又はリッジ147と一緒に)アーム130の自由端136の方向の医療用物品60の移動(例えば、横方向の移動)を抑制ことによって、チャネル132の中に医療用物品60を保持するように機能することができる。
図6に単に例として示されているように、一部の実施形態において、アーム130の下側は、また、一つ以上のグルーブ(例えば、縦方向のグルーブ)133及び/又はリッジ135を含むことにより、アーム130の下でチャネル132の中に受容される医療用物品60の部分の保持を強化することができる。そのようなグルーブ133及び/又はリッジ135は、また、医療用物品60をスナップ型式の嵌合で連結して、可聴及び/又は触覚フィードバックを与えることができる。一部の実施形態において、アーム130の下側に形成されたグルーブ133及び/又はリッジ135は、第1主面112に(例えば、ランド140に)形成されたグルーブ148及び/又はリッジ149と協同して、医療用物品60を保持することができる。アーム130の下側のグルーブ133及びランド140(又は第1主面112)のグルーブ148によって集合的に形成された開口は、医療用物品60の一部分をあまりに制限することなく収容するように寸法決めすることができる。例えば、グルーブ133及びグルーブ148が(入力カテーテル62のような)カテーテルを保持するような寸法にされる場合、集合的な開口はカテーテルを締め付けたり、又はカテーテルを通る流れを制限することのないようなサイズにすることができる。
一部の実施形態においては、ランド140は、たとえランド140が分離した部分を含む場合であっても、その長さに沿って一様な高さを有することができる。しかし、一部の実施形態において、ランド140の第1の部分142及び第2の部分144は、異なる高さを有することができる。例えば、一部の実施形態において、第2の(例えば、近位の)部分144の高さは、第1の(例えば、遠位の)部分142よりも大きくあることができる。
一部の実施形態において、第1主面112の少なくとも一部分、例えば、グルーブ148の第1主面112を画定する部分(又は、ランド140の別の部分)は、基部110の残部とは異なる材料から形成することができる。そのような材料は、医療用物品60と第1主面112の少なくとも一部分との間の摩擦(例えば、抵抗)を向上させるためのより高い摩擦係数の摩擦制御材料を含むことにより、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに、医療用物品60の移動(例えば、縦方向の移動)を更に抑制することができる。より具体的には、一部の実施形態において、ランド140の少なくとも一部分(例えば、グルーブ148)は、第1の材料から形成されることができ、基部110の第1主面112の残部は、第2の材料から形成されることができ、この場合、第1の材料と第2の材料とは異なる。一部の実施形態において、第1の材料は、第2の材料よりも大きい摩擦係数を有する摩擦制御材料を含むことができる。例えば、第1の材料は、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、グルーブ148の中に保持される部分)を摩擦で連結及び/又は保持するように構成することができる。そのような実施形態において、医療用物品60と第1の材料との間の摩擦係数は、医療用物品60と第2の材料との間の摩擦係数よりも大きくあることができる。一部の実施形態においては、摩擦制御材料は、例えば、インディシア108が基部110の残部と一緒に基部110の第1主面112の上に型成形されるようなときに(又は、基部110の第1主面112の一部分を形成するために)、インディシア108によって提供することができる。
陥凹領域145、リッジ147、グルーブ148及びリッジ149は、ランド140に形成されると上で述べられているが、そのような陥凹領域145、リッジ147、グルーブ148及び/又はリッジ149は、ランド140に形成されるそれらの代りに、又はそれらに加えて、第1主面112の他の領域において利用することができる。すなわち、ランド140又は立上り領域を利用しない実施形態においてさえ、第1主面112は、依然として、医療用物品60の少なくとも部分の保持を強化することができる特徴(例えば、陥凹、グルーブ、リッジなど)を含むことができる。
一部の実施形態において、第1主面112は、医療用物品60の少なくとも一部分に適合するような形状にすることができる。例えば、陥凹領域145は、医療用物品60の少なくとも一部分を受容するような形状にすることができる。他の実施形態において、第1主面112は、医療用物品60の連結を強化するために必要な任意の様々なリッジ、陥凹又は外形を含むことができる。例えば、一部の実施形態において、第1主面112は、医療用物品60の少なくとも一部分の形状(例えば、外形)に相補的な形状を含むことができる。このように、基部110の第1主面112は、医療用物品60に対応するように構成されることができ、それにより、医療用物品60は、使用中、基部110の下を通るというよりむしろ、基部110の第1主面112にもたれるように(すなわち、基部110の上面に)設置される。すなわち、基部110は、医療用物品60が実質的に中実及び連続の(下記のように、開口又は穿孔を除いて)表面を呈し、その表面からポスト120及びアーム130が突出することができ、その表面にもたれるように医療用物品60が配置することができる。一部の実施形態において、第1主面112は、(例えば、ポスト120とアーム130との間に縦方向に、及び/又はポスト120に対して遠位側に位置する)接着剤を更に含むことにより、医療用物品60を基部110の第1主面112によりよく固定することができる。
一部の実施形態において、基部110は、それを通して形成された一つ以上の開口又は穿孔150を含むことができ、それらは、ブラケット102及び全体システム100の透過性及び通気性を改善することができる。一部の実施形態において、図2〜4に示されているように、開口150は、ポスト120及び/又はアーム130に隣接して(例えば、ポスト120に対して遠位側に、及びアーム130と重畳した関係で(すなわち、その下方に))位置することができる。そのような開口150は、製造(例えば、鋳造)人工物であることができ、しかし、透過性を向上させることに役立つこともできる。一部の実施形態において、図9〜14について以下で更に詳細に述べるように、本開示の基部は、基部上のより大きい領域を通して形成された一連のより小さい開口又は穿孔を含むことにより、透過性及び通気性を改善することができる。
図1〜5に示されているように、一部の実施形態において、ブラケット102又は基部110は、基部110の第1主面112が第2主面114からの第1の高さに位置する第1の縦方向端部(例えば、遠位端111)に隣接して若しくはそれに向かって、又はそれを含んで位置する第1の部分152と、第1主面112が第2主面114からの第2の高さに位置する第2の縦方向端部(例えば、近位端113)に隣接して若しくはそれに向かって、又はそれを含んで位置する第2の部分154とを含むことができる。一部の実施形態において、ブラケット102の第2の部分154(又は、基部110)は、ランド140を含むことができるか、ランド140であることができる。一部の実施形態において、図1〜6の実施形態に示されているように、第2の高さは、第1の高さよりも大きくあることができるが、一部の実施形態においては、第1の高さの方がより大きいことが理解されなければならない。また、一部の実施形態におい、ブラケット102(又は、基部110)は高さが一様であり、第1主面112は実質的に平坦であることが理解されなければならない。更に、一部の実施形態において、ブラケット102は、2つを上回る部分と2つを上回る高さを含むことができ、2つの異なる高さの2つの部分は、例として示されているにすぎず、システム100に連結されることが求められる医療用物品60に依存することができる。
一部の実施形態において、図2、3及び5に示されているように、基部110の第1主面112は、第1の部分152と第2の部分154の間で様々な高さを有することができる。すなわち、一部の実施形態において、第1主面112は、斜面が付けられているか、又は傾斜していることができる。そのような斜面が付けられた又は傾斜した区域は、ブラケット102に連結されるべき医療用物品60に従って、実質的に真っ直ぐ又は直線、凸形、凹形などであることができる。一部の実施形態においては、第1主面112は、斜面が付けられた面又は傾斜した面であるよりむしろ、第1の部分152と第2の部分154の間にステップを含むことができる(例えば、図7〜12及び16〜18を参照)。
一部の実施形態において、(単数又は複数の)ポスト120は、ブラケット102(又は基部110)の第1の部分152に位置することができ、アーム130は、ブラケット102の第2の部分154に位置することができる。上述のように、一部の実施形態において、第2の部分154は、アーム130及びランド140を含むことができる。
一部の実施形態において、基部110の長さL(例えば、図5に示されているように、遠位端111から近位端113の間で距離)は、ブラケット102が使用中に基部被覆材104から剥離されるか又は別の態様で取り外されることを抑制するように寸法決めすることができる。すなわち、一部の実施形態において、基部110の長さLは、システム100の破損を最小にする、具体的には、基部被覆材104からのブラケット102の縦方向の剥離を最小にするようなサイズにすることができる。一般には、しかし、システム100の破損は、複数の可変部分に依存する。破損は、また、システム100がどのような大きさの力(例えば、5ポンド(22.2N)対15ポンド(66.7N))を支持することを目標とされているかに依存し得る。ブラケット102を基部被覆材104に連結する接着剤がより強力である程、より強力でない接着剤が使用される場合よりも、所定の荷重を支持するために使用されるべき基部110がより短いことを可能にし得る。しかし、所定の接着剤に対しては、基部110が長い程、一般により大きな安定性を提供して、より大きな力を支持することができる。更に、基部110のサイズ(例えば、長さL)は、一般に、臨床適用ニーズ、平均的な患者のサイズなどに適応する必要がある。その結果、一部の実施形態において、基部110の長さLは、少なくとも約0.75インチ(19mm)、一部の実施形態においては、少なくとも約1インチ(25mm)、及び一部の実施形態においては、少なくとも約1.5インチ(38mm)であることができる。
本開示のブラケットの更なる例示的な実施形態は、ここで図7〜18に関して述べる。図7〜18は、本開示の様々なブラケットを示し、図中、類似の数字は、類似の要素を表している。図7〜18のブラケットは、図1〜6に関して上述されたブラケット102と同一の要素、特徴、及び機能のうちの多くを共有する。図1〜6に例示される実施形態の機構及び要素(及び、このような機構及び要素の代替)を更に完全に説明するために、図7〜18に伴う上記の説明を参照する。図1〜6に関する上述の特徴のいずれかを、図7〜18の実施形態に適用してもよく、その逆も同様である。ブラケット102に連結されているものと同一であるように図1に示されている医療用物品60は、また、図7〜18のブラケットのそれぞれと共に使用されることができ、図7〜12及び図16〜18のそれぞれについて単なる例として述べる。わずかに異なる医療用物品60’が、単なる例として、図13〜15の実施形態について述べる。
図7〜9は、例えば、図1〜6の医療用物品固定システム100、又は以下で述べられ図19〜25に示される他のシステムのような本開示の医療用物品固定システム及び方法によって利用することができる別の実施形態に従うブラケット202を示している。ブラケット202は、第1主面212、遠位端211及び近位端213を有する基部210と、チャネル225(例えば、第2のチャネル225)を間に画定する2つのポスト220と、2つのアーム230(図1〜6のアーム130に実質的に類似している第1のアーム230A、及び第2のアーム230B)と、第1のアーム230Aに縦方向に隣接して位置する(すなわち、近位の)ランド240と、ランド240によって画定された第1主面212に形成された複数のグルーブ248及び/又はリッジ249と、基部210を通して形成された複数の開口250とを含む。基部210(又はブラケット202、若しくはブラケット202を備えているシステム)は、また、遠位端211と近位端213との間で縦方向に(例えば、医療用物品60によって画定されるように)延在する縦軸A’’(図9を参照)を含むか又は画定することができる。
図9は、一部の実施形態において、ブラケット202が医療用物品(例えば、医療用物品60)をブラケット202に連結するための視覚的手掛かりを提供することができるインディシア208をどのように含むことができるかについて示している。インディシア208は、対象の医療用物品(例えば、医療用物品60)の全体的な形状、外観及び/又は構成を概ね模倣するように構成することができる。インディシア208は、ブラケット202に連結することができるか、又はブラケット202によって(例えば、一緒に一体的に形成されて)提供することができる。
ブラケット202は、図1〜6のブラケット102との多くの類似点を含むが、ただし、図7〜9のブラケット202が(例えば、基部210の)わずかに異なる全体的な形状を有することと、ブラケット202が2つのアーム230を含むことと、ランド240がアーム230のうちの1つに隣接して位置する唯一の部分だけを含むことと、基部210の第1主面212が斜面が付された又は傾斜した表面を含まないこととを除く。それぞれのアーム230A及び230Bは、基部210の第1主面212に概ね平行な方向にある距離だけ延在し、固定端234A、234B及び自由端236A、236Bを含む。このように、以下で述べられないブラケット202の構造の各々に関する特定の詳細(及び、代替)は、図1〜6の実施形態のものと同一であると仮定されることができ、上述された同一の変形または代替を有することができる。
図1〜6の実施形態と同様に、ポスト220は、それぞれ、医療用物品60の外面(例えば、表面S)に当接するように構成された遠位端221を含む。
アーム230A、230Bのそれぞれは、基部210に連結され、基部210の第1主面212に概ね平行に延在し、それぞれのアーム230A、230Bは、第1主面212から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されていることにより、アーム230A、230Bの下のチャネル232A、232B(例えば、第1のチャネル232A、232B)を各々画定する。基部210から外側に延在するというよりむしろ、一部の実施形態においては、示されているように、それぞれのアーム230A、230Bは、基部210と少なくとも部分的に重畳した関係で配置され、それにより、アーム230A、230Bの少なくとも一部分は、基部210の第1主面212の上に延在することができる。
それぞれのチャネル232A、232Bは、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、(単数又は複数の)ポスト220に隣接して配置された部分よりもより近位の部分)を各アーム230A、230Bと基部210との間に受容するように寸法決めすることができる。2つのアーム230A及び230Bは、単に例として示されているが、所定の医療用物品60に必要な数のアーム230が使用することができることが理解されなければならない。示されているように、それぞれのアーム230A、230Bは片持ち状にされることができ、アーム230A、230Bの鉛直構成要素を画定する台座237A、237Bと、各台座237A、237Bから片持ち状にされ、アーム230A、230Bの水平構成要素を画定する水平突起239A、239Bとを含むことができ、それにより、水平突起239A、239Bは、台座237A、237Bによって基部210の第1主面212から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されることにより、対象の医療用物品60の部分を収容する。突起239A、239Bは、固定端234A、234B及び自由端236A、236Bを含むように考慮することができる。突起239A、239Bは、基部210の第1主面212に対して概ね平行に延在することができ、それにより、突起239A、239Bと台座237A、237Bとは、互いに対して実質的に垂直であるような向きにある。
医療用物品60がブラケット202に連結され、その部分がアーム230A及び230Bによって各々画定されたチャネル232A及び232Bの中に配置されているときにアーム230A及び230Bは、少なくとも基部210の第1主面212に概ね垂直な方向における医療用物品60の移動を抑制する、すなわち、医療用物品60が患者の皮膚から離れる方に引っ張ることを抑制するように構成することができる。基部210の縦軸A’’に対するアーム230A及び230Bの向きに従って、アーム230A、230Bは、また、医療用物品60がブラケット202に連結されているときに他の方向における(例えば、横方向又は斜め方向の)医療用物品60の移動を抑制することができる。
図7〜9に示されている実施形態において、それぞれのアーム230A及び230Bは、医療用物品60がブラケット202に連結されているときに基部210(又はブラケット202若しくはブラケット202を備えているシステム)の縦軸A’’に対して、更に医療用物品60の縦軸Aに対して概ね横方向に延在する。このように、固定端234A、234Bは、固定された横方向の端部234A、234Bであり、自由端236A、236Bは、自由な横方向の端部236A、236Bである。その結果、それぞれのアーム230A、230Bは、また、特に各台座237A、237Bに向かう横方向の、医療用物品60の横方向の移動を抑制することができる。そのような実施形態において、それぞれの台座237A、237Bは、医療用物品60のための横方向の止め具として機能することができる。
一部の実施形態において、示されているように、1つのアーム(例えば、第1のアーム230A)は、基部210の第1の側面227(例えば、図9の左側面)に固定端(例えば、固定端234A)を有することができ、別のアーム(例えば、第2のアーム230B)は、その固定端(例えば、固定端234B)を第1の側面227の反対側の第2の側面229(例えば、図9の右側面)に有することができ、それにより、アーム230(例えば、第1のアーム230A及び第2のアーム230B)同士は、互いに対向する。そのような実施形態において、アーム230同士は、医療用物品60の横方向(例えば、左右の)移動を一緒に抑制することができ、アーム230によって画定されたチャネル(例えば、チャネル232A及び232B)からの医療用物品60の望ましくない取外しを抑制することができる。
一部の実施形態において、アーム230同士は同一であることができ、一部の実施形態においては、示されているように、アーム230同士は同一である必要はないか、又は同一の寸法のもの(例えば、長さが同一でない突起239A及び239B)である必要はない。示されているように、一部の実施形態においては、第1のアーム230Aは、第2のアーム230Bよりも長くあることができ、そのため、医療用物品60をブラケット202に連結することを容易にすることができ、具体的には、医療用物品60の少なくとも一部分を各アーム230A、230Bの下方で各チャネル232A、232Bの中に配置することを容易にすることができる。更に、単に例として、アーム230A及び230Bの自由端236A及び236Bは、互いにそばを通りすぎるように示されており、それにより、アーム230同士は重なるか又は交差している。ブラケット202のアーム230の構成及び相対的なサイズは、単に例として示されており、他の構成又は相対的なサイズが利用することができる。例えば、一部の実施形態において、第2のアーム230Bは、示されているものよりも長くあることができ、一部の実施形態では、アーム230同士は必ずしも重畳するわけではない。更に、アーム230A及び230Bは、互いに対して実質的に平行であるように示されているが、そうである必要はない。
アーム230は、互いから(すなわち、隣接したアーム230から)、更に、ポスト220から、ある縦方向の距離だけ分離されているように示されている。単に例として、第2のアーム230Bは、ポスト220と第1のアーム230Aとの間の縦方向のおよそ中心にあるように示されているが、他の配列も可能である。
一部の実施形態において、1つ以上のアーム230(例えば、第1のアーム230A)は、その自由端(例えば、自由端236A)に隣接して保持特徴(例えば、突出、ナブ、リブなど)238を含むことができ、この保持特徴は、チャネル232の中に配置された後においては、医療用物品60がチャネル232Aから取り外されることを少なくとも部分的に抑制することができる。すなわち、保持特徴238は、アーム230の自由端(例えば、自由端236A)に向かう、及び台座(例えば、台座237A)又は固定端(例えば、固定端234A)と概ね反対の、又はそれらから離れる方向における医療用物品60の移動を抑制することができる。第1のアーム230Aは、保持特徴238を含むように示されているが、その代わりにアーム230のいずれか又はその両方が保持特徴238を含むことができることが理解されなければならない。
示されているように、一部の実施形態において、ポスト220とアーム230とは、基部210に対して、及び互いに固定することができる。図7〜9の実施形態において、ポスト220及びアーム230は、基部210と一体的に形成されているが、そうである必要はない。一部の実施形態において、ポスト220及びアーム230は、基部210に対して固定されるように基部210に連結することができる。一部の実施形態において、ポスト220及びアーム230は、基部210に直接的に連結されることにより、介在する要素又は構造がポスト220と基部210との間、又はアーム230と基部210との間に配置又は連結されず、一部の実施形態において、ポスト220及びアーム230は、付加的な構造又は要素によって基部210に間接的に連結される。
上述のように、単に例として、ランド240は、唯一つの部分、すなわち、遠位端241及び近位端243を備えている近位部分244を含んでおり、遠位端241と近位端243の両方は、第1のアーム230Aに対して近位側に位置し、それにより、第1のアーム230Aは、ランド240に対して遠位側に位置する。ランド240は、第1のアーム230Aの下のチャネル232Aの中に医療用物品60の少なくとも一部分を保持するように少なくとも第1のアーム230Aと一緒に機能することができ、それにより、ランド240は、医療用物品60がブラケット202に連結されているときに医療用物品60の鉛直方向及び/又は横方向の移動を更に抑制することができる。すなわち、一部の実施形態において、第1のアーム230A及びランド240は、医療用物品60の少なくとも一部分の鉛直方向の移動を一緒に抑制することができる。
上述のように、ランド240によって画定された第1主面212は、一つ以上のグルーブ248を含むように示されており、そのため、1つ以上の水平な領域又はリッジ(若しくは、突出)249によって分離することができる。具体的には、単に例として、グルーブ248は、縦方向の水平領域又はリッジ(又は、突出)249によって分離された横方向に離間した縦方向グルーブ248であるように示されている。グルーブ248及び/又はリッジ249は、カテーテル、チューブなどのような医療用物品60の少なくとも一部分を(例えば、スナップ型式の嵌合で)受容及び/又は保持するように構成することができる。そのような嵌合(例えば、スナップ型式の)は、可聴及び/又は触覚フィードバックを伴い、摩耗及び損傷を受ける可動部品を必要とせずに、医療用物品60の部分がブラケット202に連結されることを可能にする。一部の実施形態において、第1のアーム230Aの自由端236Aに隣接して位置するリッジ249のうちの1つは、(例えば、第1のアーム230Aの自由端236Aにある保持特徴238とともに)、第1のアーム230Aの自由端236Aの方向における医療用物品60の移動(例えば、横方向の移動)を抑制することによって、医療用物品60をチャネル232Aの中に保持するように機能することができる。
図10〜12は、例えば、図1〜6の医療用物品固定システム100、又は以下で述べられ、図19〜25に示されている他のシステムなどの本開示の医療用物品固定システム及び方法と共に使用することができる別の実施形態によるブラケット302を示している。ブラケット302は、第1主面312、遠位端311、及び近位端313を有する基部310と、チャネル325(例えば、第2のチャネル325)を間に画定する2つのポスト320と、2つのアーム330(チャネル332A(例えば、第1のチャネル332A)を画定する第1のアーム330A、及びチャネル332B(例えば、第1のチャネル332B)を画定する第2のアーム330B)と、第1のアーム330Aに縦方向に隣接して(すなわち、近位の)位置するランド340と、基部310を通して形成された複数の開口、又は穿孔350とを含む。基部310(又はブラケット302若しくはブラケット302を備えているシステム)は、また、遠位端311と近位端313との間で縦方向に(例えば、医療用物品60によって画定さているように)延在する縦方軸A’’’を含むか、又は画定することができる(図12を参照)。
ブラケット302は、図10〜12のブラケット302がわずかに異なる(例えば、基部210の)全体的な形状を有することと、第2のアーム330Bがブラケット202の第2のアーム230Bよりも長いことと、いずれのアーム330A、330Bも自由端336A、336Bに隣接した保持特徴を含まないことと、ブラケット302がランド340によって画定された第1主面312に形成されたグルーブ又はリッジを含まないことと、ブラケット302が透過性及び通気性の向上のために基部310を通して基部310の遠位端311に向かって形成された複数の開口又は穿孔350を含むこととを除いて、図7〜9のブラケット202との多くの類似点を含む。ブラケット302は、特にブラケット202(又は、ブラケット102)のものよりも長いか又は薄い基部310を含み、そのため、縦方向のブラケット302の安定性を向上させることができ、更に、使用中にブラケット302がシステムの他の構成要素(例えば、基部被覆材)から剥離されることを抑制することができる。図1〜6のブラケット102又は図7〜9のブラケット202のいずれかについて上述された特徴のうちの任意のものは、図10〜12のブラケット302に利用されることができ、その逆も同じであることが理解されなければならない。
それぞれのアーム330A、330Bは、固定端334A、334B及び自由端336A、336Bを含み、図7〜9のブラケット202と同様に、アーム330A及び330Bは互いに対向し、それにより、1つのアーム(例えば、第1のアーム330A)は、基部310の第1の側面327(例えば、図12の左側面)の上にその固定端(例えば、固定端334A)を有することができ、別のアーム(例えば、第2のアーム330B)は、第1の側面327の反対側の第2の側面329(例えば、図12の右側面)の上にその固定端(例えば、固定端334B)を有することができ、それにより、アーム330同士(例えば、第1のアーム330A及び第2のアーム330B)は互いに対向する。そのような実施形態において、アーム330は、医療用物品60の横方向の(例えば、左右の)移動を一緒に抑制することができ、アーム330によって画定されたチャネル(例えば、チャネル332A及び332B)からの医療用物品60の望ましくない取外しを一緒に抑制することができる。
一部の実施形態において、アーム330同士は同一であることができ、一部の実施形態においては、示されているように、アーム330同士は同一である必要がないか、又は同一の寸法のものである必要がない。示されているように、一部の実施形態において、第1のアーム330Aは、第2のアーム330Bよりも長く(及び/又は他の寸法がより長く)あることができ、そのため、医療用物品60をブラケット302に連結することを容易にすることができ、具体的には、医療用物品60の少なくとも一部分をそれぞれのアーム330A、330Bの下で各チャネル332A、332Bの中へ配置することを容易にすることができる。更に、単に例として、アーム330A及び330Bの自由端336A及び336Bは、互いにそばを通るように示されており、それにより、アーム330同士は重畳するか、又は交差する。ブラケット302のアーム330の構成及び相対的なサイズは単に例として示されており、他の構成又は相対的なサイズが使用することができる。例えば、一部の実施形態において、第2のアーム330は、示されているものよりも短いか、又は長くあることができ、一部の実施形態においては、アーム330同士は必ずしも重畳するわけではない。更に、アーム330A及び330Bは、互いに対して実質的に平行であるように示されているが、そうである必要はない。
アーム330は、互いから(すなわち、隣接したアーム330から)、更にポスト320から、ある縦方向の距離だけ分離されているように示されている。単に例として、第2のアーム330Bは、ポスト220と第1のアーム330Aの間の縦方向のおよそ中心にあるように示されているが、他の配列も可能である。
示されているように、一部の実施形態において、ポスト320及びアーム330は、基部310に対して、及び互いに固定することができる。図10〜12の実施形態において、ポスト320及びアーム330は、基部310と一体的に形成されているが、そうである必要はない。一部の実施形態において、ポスト320及びアーム330は、基部310に対して固定されるように基部310に連結することができる。一部の実施形態において、ポスト320及びアーム330は、基部310に直接的に連結されることにより、介在する要素及び構造がポスト320と基部310との間、又はアーム330と基部310との間に配置又は連結されず、一部の実施形態において、ポスト320及びアーム330は、付加的な構造又は要素によって基部310に間接的に連結される。
図10〜12に示されていないが、ブラケット302は、インディシア108及び208と同様の、医療用物品60をブラケット302に連結するための視覚的手掛かりを提供するためのインディシアを更に含むことができる。
図13〜15は、例えば、図1〜6の医療用物品固定システム100、又は以下で述べられ、図19〜25に示される他のシステムのような本開示の医療用物品固定システム及び方法と共に利用することができる別の実施形態によるブラケット402を示している。図13は、ブラケット402に連結された医療用物品60’を示している。単に例として、医療用物品60’は、2つの入力カテーテル62’、カテーテルハブ64’及び1つの出力カテーテル66’を備えているカテーテルシステムであるように示されている。
ブラケット402は、第1主面412、遠位端411、及び近位端413を有する基部410と、遠位端421及び近位端423を有する1つのポスト420と、2つのアーム430(チャネル432A(例えば、第1のチャネル432A)を画定する第1のアーム430A、及びチャネル432B(例えば、第1のチャネル432B)を画定する第2のアーム430B)と、基部410を通して形成された複数の開口又は穿孔450とを含む。基部410(又は、ブラケット402若しくはブラケット402を備えているシステム)は、また、縦方向に(例えば、医療用物品60’によって画定されるように)、遠位端411と近位端413との間に延在する縦軸A’’’’を含むか、又は画定することができる(図15を参照)。
ブラケット402は、上述され、図1〜12に示された他のブラケットとは異なる全体的な形状及び構成(例えば、基部410の形状)を有する。更に、ブラケット402は、ブラケット402が単一のポスト420、及び基部410の第1主面412に実質的に平行に、ポスト420から延在している2つのアーム430を含むという点で、上述の他のものと異なっている。一部の実施形態において、ポスト420(及び/又はアーム430)の上面は、医療用物品(例えば、医療用物品60’)の少なくとも一部分を受容するように構成することができる。例えば、一部の実施形態において、ポスト420及び/又はアーム430の上面は、医療用物品(例えば、カテーテル、チューブなど)の少なくとも一部分を受容するように構成することができる縦方向のグルーブ及び/又はリッジを含むことができる。
図13〜15に示されていないが、ブラケット402は、インディシア108及び208と同様の、医療用物品60’をブラケット402に連結するための視覚的手掛かりを提供するためのインディシアを更に含むことができる。
ブラケット402は、特に、ポスト420と基部410の遠位端411との間に、基部410を通して形成されたより多くの開口又は穿孔450を含む。更に、特に、基部410の遠位端411とポスト420との間の区域の第1主面412は、例えば、カテーテルハブ64’のような医療用物品60’の少なくとも一部分を受容するように構成することができる。
上述のブラケットと同様に、ブラケット402は、縦方向に(例えば、縦軸A’’’’に沿って)実質的な長さを含むことにより、医療用物品60’(又は、その部分)を受容し、使用中にブラケット402がシステムの他の要素(例えば、基部被覆材)から剥離することを抑制し、特に、医療用物品60’が延在する縦方向における患者の皮膚の上のブラケット402の安定性を向上させる。
単に例として、ブラケット402は、立上り領域若しくはランド、又は斜面が付けられた若しくは傾斜した表面を含まず、むしろ、実質的に平坦である。しかし、ブラケット402は、上述のランド構造、グルーブ、陥凹、斜面が付けられた表面などのうちの任意のものを含むことにより、医療用物品60’の保持を強化することができる。
ポスト420、及び特にポスト420の遠位端421は、上述のポストと同様に、医療用物品60’の外面(例えば、表面S’)に当接するように構成することができる。しかし、上述のポストと異なり、ポスト420は単数であり、また、台座437をアーム430A及び430Bの各々に提供する。ポスト420は、したがって、医療用物品60’がブラケット402に連結されているときに医療用物品60’の少なくとも縦方向の(例えば、近位への)移動を抑制することができる。
アーム430は、丸い形状を有するように示されており、そのために、図13に示すように、入力カテーテル62’のような医療用物品60’におけるチューブ状の構造の保持を強化することができる。しかし、わずかに丸い構成を有するだけで、アーム430は基部410の第1主面412と概ね平行に延在すると考えられる。例えば、それぞれのアーム430の上部の丸い表面についての接線は、第1主面412に実質的に平行に延在することができる。
それぞれのアーム430A及び430Bは、基部410に(例えば、固定して)連結され、第1主面412から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されていることにより、各々のチャネル432A、432Aをアーム430A、430Bの下に各々画定する。それぞれのアーム430A、430Bは、固定端434A、434B及び自由端436A、436Bを含む。基部410から外側に延在するよりむしろ、一部の実施形態においては、示されているように、それぞれのアーム430A、430Bは、基部410と少なくとも部分的に重畳する関係で配置されることができ、それにより、アーム430A、430Bの少なくとも一部分は、基部410の第1主面412の上に延在する。
更に、一部の実施形態において、図13〜15に示されているように、それぞれのアーム430A、430Bの固定端434A、434Bは、ポスト420に連結又はそれに提供されることができ(そのため、それぞれのアーム430A、430Bの台座437として用いることができる)、それぞれのアーム430A、430Bの自由端436A、436Bは、ポスト420から外側に延在することができ、それにより、それぞれのアーム430A、430Bは、ポスト420に対して片持ち状にされる。更に、それぞれのアーム430A、430Bは、固定端434A、434B及び自由端436A、436Bを含む水平突起439A、439Bを含むことができ、ポスト420から外側に延在し、それにより、水平突起439A、439Bは、ポスト420(すなわち、台座437)に対して実質的に垂直である。一部の実施形態において、示されているように、ポスト420とアーム430とは、同一の構造によって提供されることができ、それにより、ポスト420と少なくとも1つのアーム430とは一体的に形成される。
更に、示されているように、一部の実施形態において、アーム430A及び430B、具体的には、アーム430A及び430Bの固定端434A、434Bは、ポスト420の遠位端421に対して近位側に、又はポスト420の遠位端421を越えて遠位ではなく位置することができる。
それぞれのチャネル432A、432Bは、医療用物品60’の少なくとも一部分(例えば、(単数又は複数の)ポスト420に隣接して配置された部分よりも近位の部分)を各々のアーム430A、430Bと基部410との間に受容するように寸法決めすることができる。2つのアーム430A及び430Bは、単に例として示されており、所定の医療用物品60’に必要である数のアーム430が使用することができることが理解されなければならない。
医療用物品60’がブラケット402に(図13に示されているように)連結され、その部分がアーム430A及び430Bによって画定されたチャネル432A及び432Bの中に各々配置されているときにアーム430A及び430Bは、医療用物品60’の、少なくとも基部410の第1主面412に概ね垂直な方向の移動を抑制する、すなわち、医療用物品60’が患者の皮膚から引き離されることを抑制するように構成することができる。基部410の縦軸A’’’’に対するアーム430A及び430Bの向きに従って、アーム430A、430Bは、また、医療用物品60’がブラケット402に連結されているときに医療用物品60’の他の方向(例えば、横方向又は斜め方向)の移動を抑制することができる。
図13〜15に示されているように、それぞれのアーム430A及び430Bは、医療用物品60’がブラケット402に連結されているときに基部410(又は、ブラケット402若しくはブラケット402を備えているシステム)の縦軸A’’’’に対して、更に医療用物品60’の縦軸Aに対して概ね横方向に延在する。このように、固定端434A、434Bは、固定された横方向の端部434A、434Bであり、自由端436A、436Bは、自由な横方向の端部436A、436Bである。それにより、それぞれのアーム430A、430Bは、また、医療用物品60’の横方向の、具体的には、ポスト420(すなわち、台座437)に向かう横方向の移動を抑制することができる。そのような実施形態において、ポスト420は、また、医療用物品60’のために横方向の止め具として機能することができる。
上述のブラケット202及び302と異なり、ブラケット402のアーム430A、430Bは、互いに重畳又は交差しない。むしろ、アーム430A、430Bは、ポスト420から、反対側の方向に延在する。単に例として、ポスト420は、基部410についての概ね中央に位置するように示されており、第1のアーム430Aの自由端436Aは、ポスト420から概ね基部410の第1の側面427(例えば、図15の左側面)に向かって延在し、第2のアーム430Bの自由端436Bは、ポスト420から基部410の第2の側面429(例えば、図15の右側面)に向かう反対側の方向に延在する。一緒になって、アーム430は、医療用物品60’(例えば、入力カテーテル62’のような医療用物品60’の2つの部分の)の横方向の(例えば、左右の)移動を抑制することができる。
更に示されているように、一部の実施形態において、アーム430A、430Bは、ポスト420に直接隣接して、具体的には、ポスト420の遠位端421に直接隣接して位置することができ、それにより、ポスト420とアーム430とは、ある縦方向の距離だけ離れて分離されるようなことがない。この配列のために、一部の実施形態において、医療用物品60’の外面S’をポスト420の遠位端421に隣接して当接させることは、医療用物品60’の一部分(例えば、入力カテーテル62’)をアーム430A、430Bによって画定された第1のチャネル432A、432Bの中に配置することと実質的に同時に生じることができる。そのような動作が、非常に簡単に、及び医療用物品60’、患者の皮膚(例えば、図1に示された皮膚50)、又は挿入部位(例えば、図1に示された挿入部位65)に作用させる最小の数の工程又は力によって遂行することができる。例えば、概ね1つの簡単な動きによって、カテーテルハブ64’の近位の鉛直外面S’がポスト420の遠位端421に対して当接、又は整列させることができ、入力カテーテル62’は、例えば、場合によっては、片手だけによっても、アーム430の下に通すことができる。
「実質的に同時に」というフレーズは、1つの動作と別の動作の2つの動作がちょうど同時に生じる場合、又は1つの動作が、また、1つ以上の付加的な動作を遂行する場合だけでなく、1つの動作が別の動作の前後の直近で起こることを含むように意図されている。
示されているように、一部の実施形態において、アーム430は、同一及び対称(例えば、縦軸A’’’’の周りで)であることができ、アーム430は、同一の縦方向位置でポスト420から外側に延在する。しかし、必ずしもそうである必要はない。例えば、一部の実施形態において、アーム430は、形状又はサイズが同一でなくてもよく、及び/又はポスト420は基部410と中心が合っていなくてもよく、及び/又はアーム430は、ポスト420の縦方向の長さに沿った異なる縦方向位置でポスト420から延在してもよい。更に、一部の実施形態において、複数の第1のアーム430A及び/又は複数の第2のアーム430Bが使用されることができ、ポスト420は、図13〜15に示されているポスト420よりも縦方向により長く延在することができる。
更に、一部の実施形態において、ポスト420は、実際に、横方向の或る距離だけ離れて分離した2つのポスト420に分離することができることにより、例えば、その間に、医療用物品の少なくとも一部分(例えば、図1に示されている医療用物品60と同様の三入力カテーテルシステムの中央カテーテル)を受容するように寸法決めすることができるチャネル(第2のチャネル125のような)を画定する。そのような実施形態において、それぞれのポスト420は、アーム430の台座437を提供することができ、ポスト420の遠位端421同士は、図1〜6のポスト120と同様に、医療用物品の外面(例えば、表面S’)に一緒に当接することができる。他の構成が異なる医療用物品に対応するために企図することができる。
示されているように、一部の実施形態において、ポスト420及びアーム430は、基部410に対して、及び互いに固定することができる。図13〜15の実施形態において、ポスト420及びアーム430は、基部410と一緒に、及び互いに一体的に形成することができるが、そうである必要はない。一部の実施形態において、ポスト420及びアーム430は、基部410に対して固定されるように基部410に連結することができる。一部の実施形態において、ポスト420及びアーム430は、介在する要素又は構造がポスト420と基部410との間に配置又は連結されないように、基部410に直接的に連結され、一部の実施形態においては、ポスト420及びアーム430は、付加的な構造又は要素によって基部410に間接的に連結される。
図16〜18は、例えば、図1〜6の医療用物品固定システム100、又は以下で述べられ図19〜25に示される他のシステムのような本開示の医療用物品固定システム及び方法と共に使用することができる別の実施形態によるブラケット502を示している。単に例として、図16は、ブラケット502に連結される医療用物品60を示している。
ブラケット502は、第1主面512、遠位端511、及び近位端513を有する基部510と、チャネル525(例えば、第2のチャネル525)を間に画定する2つのポスト520であって、それぞれのポスト520は遠位端521及び近位端523を有する、2つのポストと、2つのアーム530と、ポスト520及びアーム530に隣接して(すなわち、ポスト520の遠位端521に対して近位側に)位置するランド540と、ランド540によって画定された第1主面512に形成された複数のグルーブ548及び/又はリッジ549と、基部510を通して形成された複数の開口又は穿孔550とを含む。基部510(又は、ブラケット502若しくはブラケット502を備えているシステム)は、また、(例えば、医療用物品60によって画定されるような)遠位端511と近位端513との間で縦方向に延在する縦軸A’’’’’(図18を参照)を含むか、又は画定することができる。
ブラケット502は、上述され、図1〜15に示されている他のブラケットと異なる全体的な形状及び構成(例えば、基部510の形状)を有する。更に、ブラケット502が、医療用物品60がブラケット502に連結されているときに実質的に、基部510の縦軸A’’’’’に沿って、及び医療用物品60の縦軸Aに沿って、すなわち、横方向であるよりむしろ縦方向に延在する2つのアーム530を含むという点で、ブラケット502は上述の他ものと異なっている。
ブラケット502は、第1の側面527(例えば、図18の左側面)の方に位置する第1のアーム530Aと、第2の側面529(例えば、図18の右側面)の方に位置する第2のアーム530Bとを含む。それぞれのアーム530A及び530Bは、基部510に(例えば、固定的に)連結され、第1主面512から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されている。アーム530A及び530Bは、同一方向に延在し、一緒にチャネル532(例えば、第1のチャネル532)を医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたアーム530A及び530Bの下に画定する。一部の実施形態において、示されているように、それぞれのアーム530A、530Bは、基部510と少なくとも部分的に重畳する関係で配置されていることができ、それにより、アーム530A、530Bの少なくとも一部分は、基部510の第1主面512の上に延在する。
それぞれのアーム530A、530Bは、ポスト520に連結されているか、又はそれによって提供されている固定端534A、534Bと、自由端536A、536Bとを含む。すなわち、それぞれのポスト520は、アーム530の台座537を提供することができる。更に、それぞれのアーム530A、530Bは、基部510の第1主面512に実質的に平行に延在する水平突起539A、539Bを含み、それにより、水平突起539A、539Bは、各々のポスト520(すなわち、台座537)に実質的に垂直である。それぞれの水平突起539A、539Bは、固定端534A、534Bと、自由端536A、536Bとを含むことが考えられる。単に例として、それぞれのアーム530A、530Bは、ポスト520から概ね遠位側に延在しているように示されているが、それぞれのアーム530A、530Bの固定端534A、534Bは、その各々のポスト520(すなわち、台座537)の遠位端521を越えて遠位側には位置しない。一部の実施形態において、示されているように、ポスト520のうちの一つ以上及びアーム530のうちの一つ以上は、同一の構造によって提供されることができ、それにより、それぞれのポスト520及び少なくとも1つのアーム530は、一体的に形成される。2つのアーム530A及び530Bは、単に例として示されており、所定の医療用物品に必要な数のアーム530が利用することができることが理解されなければならない。
医療用物品60がブラケット502に(図16に示されているように)連結され、その一部分がアーム530A及び530Bによって画定されたチャネル532の中に配置されているときにアーム530A及び530Bは、少なくとも基部510の第1主面512に概ね垂直な方向における医療用物品60の移動を抑制、すなわち、医療用物品60が患者の皮膚から引き離されることを抑制するように構成することができる。
上記のように、それぞれのアーム530A及び530Bは、医療用物品60がブラケット502に連結されているときに基部510(又は、ブラケット502若しくはブラケット502を備えているシステム)の縦軸A’’’’’に関して、更に医療用物品60の縦軸Aに関して、概ね縦方向に延在する。このように、固定端534A、534Bは、固定された縦方向の端部534A、534Bであり、自由端536A、536Bは、自由な縦方向の端部536A、536Bである。
上述のブラケット202及び302と異なり、ブラケット502のアーム530A、530Bは、互いに重畳又は交差しない。むしろ、アーム530A、530Bは、互いに概ね平行な、同一の方向に延在する。示されているように、一部の実施形態において、アーム530は、同一であり、(例えば縦軸A’’’’’の周りに)対称であることができ、アーム530は、同一の縦方向位置及び対称な横方向位置においてポスト520から外側に延在することができる。しかし、必ずしもそうである必要はない。例えば、一部の実施形態において、アーム530は、形状又はサイズが同一でなくともよく、及び/又はポスト520は、基部510と中心が合っていなくてもよく、及び/又はアーム530は、異なる縦方向位置又は非対称の横方向位置においてポスト520から延在してもよい。
ポスト520の遠位端521は、医療用物品60がブラケット502に連結されているときに医療用物品60の外面Sに当接して、医療用物品60の少なくとも縦方向の(例えば、近位の)移動を抑制するように構成することができる。更に、アーム530は、医療用物品60の少なくとも鉛直方向の、すなわち、基部510及び患者の皮膚から離れる方への移動を抑制するように構成することができる。
更に示されているように、一部の実施形態において、アーム530A、530Bは、ポスト520に直接隣接して、具体的には、ポスト520の遠位端521に直接隣接して位置することができ、それにより、ポスト520とアーム530とは、ある縦方向の距離だけ離れて分離されるようなことがない。この配列のために、一部の実施形態において、医療用物品60の外面Sをポスト520の遠位端521に隣接して当接させること、及び医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、中央入力カテーテル62)をポスト520同士の間に画定された第2のチャネル525の中に配置することは、医療用物品60の一部分(例えば、カテーテルハブ64)をアーム530A、530Bによって画定された第1のチャネル532の中に配置することと実質的に同時に起こることができる。そのような動作が、非常に簡単に、かつ医療用物品60、患者の皮膚(例えば、図1に示された皮膚50)、又は挿入部位(例えば、図1に示された挿入部位65)に作用させる最小の数の工程又は力によって遂行することができる。例えば、概ね1つの簡単な動きによって、カテーテルハブ64の近位の鉛直外面Sがポスト520の遠位端521に対して当接、又は整列させることができ、入力カテーテル62は、場合によっては、例えば、片手だけによってもアーム530の下に通すことができる。
上述のように、ブラケット502は、ポスト520及びアーム530に隣接して横方向に、並びにポスト520の遠位端521に対して近位側に(又は、それを越えて遠位ではなく)位置するランド540を更に含むことができる。ランド540の高さは、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、カテーテルハブ64)がポスト520に対して近位側に位置する基部510の平坦な部分に対して平坦な状態で載ることを可能にし、医療用物品60の一部分(例えば、入力カテーテル62)がポスト520及びアーム530に隣接して通過することを可能にするように構成することができる。
上記のように、ランド540は、例えば、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、入力カテーテル62)を受容するような寸法された一つ以上のグルーブ548及び/又はリッジ549(例えば、縦方向のグルーブ及び/又はリッジ)を含むことによって医療用物品60の少なくとも一部分を保持するように更に構成することができる。グルーブ548及び/又はリッジ549は、医療用物品60がブラケット502に連結されているときに医療用物品60の少なくとも横方向の移動を抑制するように構成することができる。
図16〜18には示されてないが、ブラケット502は、インディシア108及び208と同様の、医療用物品60をブラケット502に連結するための視覚的手掛かりを提供するためのインディシアを更に含むことができる。
ブラケット502は、透過性及び通気性を向上させるために、基部510を通して形成された複数の開口又は穿孔550を含む。単に例として、穿孔550は基部510を通して、アーム530A、530Bの自由端536A、536Bと基部510の遠位端511との間に位置する領域全体で形成される。更に、第1主面512は、特に、基部510の遠位端511とポスト520との間の領域において、例えば、カテーテルハブ64のような医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように構成することができる。
示されているように、一部の実施形態において、ポスト520及びアーム530は、基部510に対して、及び互いに固定することができる。図16〜18の実施形態において、ポスト520及びアーム530は、基部510と一体的に形成されているが、そうである必要はない。一部の実施形態において、ポスト520及びアーム530は、基部510に対して固定されるように基部510に連結することができる。一部の実施形態において、ポスト520及びアーム530は、直接的に基部510に連結されることにより、介在する要素又は構造がポスト520と基部510との間に配置又は連結されず、一部の実施形態においては、ポスト520及びアーム530は、付加的な構造又は要素によって、関接的に基部510に連結される。
(フラップ)
上記のように、本開示のシステムについての一部の実施形態は、図1〜4に示されるフラップ106のようなフラップを含むことができる。一部の実施形態において、フラップ106は、医療用物品(例えば、医療用物品60)の横方向の、縦方向の、及び/又は鉛直方向の移動を抑制するために十分な安全を提供することができることにより、ポスト120及びアーム130のうちの1つ以上がシステム100から除去されることを可能にする。一部の実施形態において、本開示のシステムは、フラップと、ベース(例えば、ベース110、210、310、410、及び510のうちの任意のもの)及びアーム(例えば、アーム130、230、330、430及び530のうちの一つ以上)を備えているブラケット(例えば、上記のブラケット102、202、302、402、及び502のうちの任意のもの)とを含むことができ、フラップ(例えば、フラップ106)とアームとは、医療用物品の少なくとも鉛直方向の移動を一緒に抑制することができ、一部の実施形態において、医療用物品の横方向及び/又は縦方向の移動を更に抑制することができる。
本開示のフラップは、特に、本開示のブラケットに対して可撓性であることができ、ブラケットは、フラップに対して剛性を有することができる。フラップは、したがって、より大きな柔軟性及び順応性を有する要素を本開示のシステムに提供することができることにより、ブラケットの構造剛性及び健全性を補足及び付加することができる。本開示のブラケットの頑健さは、ブラケットへの医療用物品の容易で、信頼性が高く、繰返し可能な接合及び分離を提供することができ、本開示のフラップは、更なる安全を提供することができる。本開示のフラップは、また、システムに連結される具体的な医療用物品に従って特定レベルの柔軟性を提供することができ、その理由は、フラップが、様々な医療用物品の構成及びサイズに対応するようにサイズ設定及び構成することができるからである。例えば、フラップは、様々な医療用物品に対応することに十分な長さを有することができ、より小さい医療用物品の場合にブラケット及び医療用物品の更に上に容易に引っ張ることができる。フラップの柔軟性は、(例えば、下記のように、利用される場合にヒンジに隣接して)フラップの破壊を防止することに概ね十分であるが、それでも、医療用物品がシステムに連結されているときに、構造上の健全性を提供し、医療用物品の移動を抑制することに十分な剛性を有する。
本開示のフラップは、様々な材料から形成されることができ、それらの材料は、次のものに限定されないが、ファブリック、織布網、不織布網、ニット、ポリマー膜、エラストマー、これらの組合せ、又は上記の任意のものを備えているラミネート構造である。一部の実施形態において、フラップは、基材(例えば、上に列挙した材料のうちの任意のものから形成された)、及び接着剤(例えば、接着剤がフラップのための固定手段として用いられる場合)を含むことができる。一部の実施形態において、フラップは、3M社(セントポール、MN)からの商品名DURAPORE(登録商標)及びTRANSPORE(登録商標)の下に利用できる医療用テープのような医療用テープから形成することができる。本開示のフラップ(すなわち、フラップの基材)は、一般に、医療用物品60の一部分に順応するために可撓性が十分大きく、かつ、軸方向、鉛直方向及び/又は横方向の力が作用させられたときに変形に抵抗するために剛性が十分大きいことが必要である。一部の実施形態において、フラップ(すなわち、フラップの基材)は、約1mil(0.02mm)から約6mil(0.15mm)までの範囲の厚さを有することができる。フラップの固定手段は、一般に、医療用物品60にしっかりと取り付けるために十分な付着力を有する一方で、きれいに取り外される(すなわち、固定手段が接着剤を備えている場合にほとんど残渣を伴わない)ことも可能でなければならない。
本開示のフラップは、最初に、一般に図1〜4のフラップ106に関して述べる。次に、様々な他の実施形態が図19〜25に関して述べる。フラップ106に関して述べる特徴及び要素のうちの任意のものは、図19〜25の後の実施形態に等しく適用されることができ、その逆も同じであることが理解されなければならない。更に、図1〜4及び19〜25に示されているフラップ構成は、例示目的のためだけに、特定のシステム及びブラケットと組み合わせて使用されるように示されており、図1〜4及び19〜25に示されているフラップ構成は、また、本開示の他のブラケット及びシステムと組み合わせて使用することができることが理解されなければならない。
本開示のフラップに関する更なる詳細は、同時係属の米国特許出願第61/695,888号(2012年8月31日出願)に見ることができ、それは参照によって本明細書に援用される。
図1〜4に示されているように、フラップ106は、第1の固定端170と、第2の自由端172とを含むことができ、第2の自由端172は、第1の固定端170、ブラケット102、及び医療用物品60に対して、フラップ106が医療用物品60及び/又はブラケット102の上に配置されていない第1の位置P(図2〜4を参照)と、フラップ106の少なくとも一部分が、ブラケット102(及び医療用物品60がシステム100に連結されているときの医療用物品60)の上に(すなわち、重畳する関係で)配置されている第2の位置P(図1を参照)との間で移動可能である。フラップ106の自由端172が第2の位置Pにあるときにフラップ106は、医療用物品60の少なくとも一部分を受容するように寸法決めすることができるチャネル173(図1を参照)をその下に画定し、一部の実施形態において、アーム130によって画定されたチャネル132と概ね整列させることができる。一部の実施形態において、チャネル173は、例えば、フラップ106が、第2の位置Pにあるときに縦軸A’に対して概ね横方向に延在する実施形態において、基部110の縦軸A’に概ね平行な向きにすることができる。すなわち、一部の実施形態において、フラップ106は、フラップ106が第2の位置Pにあるときに基部110の縦軸A’を横断して延在することができる。
フラップ106は、また、医療用物品60がブラケット102に連結されている第2の位置Pにあるときに医療用物品60の上に配置されていることができる。第2の位置Pにおいて、フラップ106は、ブラケット102に対する医療用物品60の移動を更に抑制することができる。更に、フラップ106は、テープ又は他の細片又はファスナーという別個に提供されるピースとは異なるが、その理由は、フラップ106は、システム100によって提供されるから、具体的には、フラップ106の容易で効果的な使用を提供するために、システム100の他の構成要素に対する特定の構成及び配列で提供されるからである。すなわち、フラップ106の第1の固定端170は、フラップ106の第2の自由端172が第1の位置P及び第2の位置Pにあるときにブラケット102に連結されていることができ、例えば、フラップ106が使用される前においてさえ、フラップ106は、システム100に、特にブラケット102にどうにか連結されていることができる。
一部の実施形態において、フラップ106は、ブラケット102に(例えば、下記のように、ブラケット102の端103に、及び/又はブラケットの第2主面114に)直接的に連結されることができ、一部の実施形態において、フラップ106は、ブラケット102に間接的に連結することができる(例えば、基部被覆材104のような、ブラケット102に連結されているシステム100の別の構成要素に連結されているか、またはそれによって提供される)。
一部の実施形態において、示されているようにフラップ106は、ブラケット102の縦軸A’に対して、及び医療用物品60の縦軸Aに対して、横方向に延在するように構成することができる。そのような実施形態において、フラップ106は、その固定端170から、ブラケット102及び医療用物品60を横切って、その自由端172まで1つの方向に延在するように構成されることができ、その方向は、アーム130がその固定端134からその自由端136まで延在する方向とは異なる方向、例えば、アーム130の方向の実質的に反対側の方向である。前述の別の態様で、一部の実施形態において、フラップ106は、その固定端170を基部110の第1の側面127(図4を参照)の上に有することができ、アーム130は、その固定端134を第1の側面127の反対側の第2の側面129(図4を参照)の上に有することができ、それにより、フラップ106とアーム130とは、互いに対向する。そのような実施形態において、フラップ106とアーム130とは、医療用物品60の横方向の(例えば、左右の)移動を一緒に抑制することができ、フラップ106とアーム130とは、互いに補完することができる。そのような実施形態において、アーム130は、少なくとも第1の方向の医療用物品60の横方向の移動を抑制するように構成されることができ、フラップ106は、第1の方向と異なる(例えば、反対である)少なくとも第2の方向の医療用物品60の横方向の移動を抑制するように構成することができる。アーム130とフラップ106とは、医療用物品60の鉛直方向の移動を一緒に抑制することができる。
図1〜4に示されている実施形態において、フラップ106は、基部110の縦軸A’に対して実質的に垂直方向の向きであるが、一部の実施形態においては、フラップ106は、縦軸A’に対して斜角で延在することができ、それにより、フラップ106は、それでも横方向成分を含み、ブラケット102の上を横断するが、90度の角度にはない(例えば、後述の図23を参照)ことが理解されなければならない。すなわち、一部の実施形態において、フラップ106は、少なくともフラップ106の自由端172が第2の位置Pにあるときにブラケット102の基部110の縦軸A’に対してゼロ以外かつ非直角の角度の向きにすることができる。
システム100は、ただ1つのフラップ106を含むように示されているが、一部の実施形態において、システム100は、複数のフラップ106を含むことができ、そのような実施形態において、複数のフラップ106は、医療用物品60の少なくとも鉛直方向の移動を一緒に抑制することができる。複数のフラップ106を利用する実施形態において、フラップ106同士は、医療用物品60及びブラケット102を横断して、同一の方向、反対側の方向、又はその組合せの方向に延在するように構成することができる。更に、一部の実施形態において、複数のフラップ106のうちの少なくとも2つは、安全を付加するために、互いに重畳、交差及び/又は横断(例えば、十字交差)するように構成することができる。一部の実施形態において、複数のフラップ106は、互いに反対側に(すなわち、ブラケット102を横断して反対側の方向に)延在し、縦方向に離間配置されていない少なくとも2つのフラップ106を含むことができ、それにより、フラップ106の自由端172は、それらの第2の位置Pにあるときに互いに直接的に重畳する。更に、複数のフラップ106を利用する一部の実施形態において、フラップ106は、ブラケット102の縦軸A’に対して、及び医療用物品60の縦軸Aに対して横方向に延在するように構成することができる。そのような実施形態において、複数のフラップ106は、互いに直接隣接して、互いに上面に、又は縦方向の或る距離だけ離間配置することができる。例えば、一部の実施形態において、縦方向にフラップ106を離間配置させることは、フラップ106がアーム130のようなシステム100の別の構成要素の両側に(例えば、アーム130に対して近位及び遠位側に)位置することを可能にする。
図1に示されているように、一部の実施形態において、フラップ106の固定端170は、ヒンジ(例えば、一体ヒンジ)174を含むことができ、この周りをフラップ106の自由端172が第1の位置Pと第2の位置Pとの間で回転することができる。そのようなヒンジ174は、それ自身のフラップ材料の中に、又は基部被覆材104のような、フラップ106が連結されているシステム100の別の構成要素の中に形成することができる。図1に示されているように、一部の実施形態において、フラップ106は、ブラケット102の縁103に隣接して位置することができる。図1に更に示されているように、一部の実施形態において、例えば、フラップ106がブラケット102の縦軸A’対して横方向に延在する実施形態において、ヒンジ174は、ブラケット102の基部110の側面(例えば、第1の側面127又は第2の側面129)に隣接して位置することができる。
図1〜4に示されているように、ブラケット102及びフラップ106は、基部被覆材104の第1の面116に連結することができる。一部の実施形態において、フラップ106の固定端170は、ブラケット102と基部被覆材104との間、すなわち、ブラケット102の第2主面114と基部被覆材104の第1の面116との間に連結される(例えば、挟まれる)ことができる。そのような実施形態が、図1〜4に示されている。一部のフラップ106をブラケット102と基部被覆材104との間に挟むそのような構成は、付加された安全を提供することができる。
フラップ106は、様々な連結手段を用いて、ブラケット102又は基部被覆材104の部分、又はブラケット102と基部被覆材104との間に連結されることができ、その連結手段は、次のものに限定されないが、接着剤、粘着剤、磁石、溶接(例えば、音波(例えば、超音波)溶接)、任意の熱結合又はヒートシーリング技術(例えば、連結されるべき構成要素の一方または両方に適用される熱及び/又は圧力)、他の好適な連結手段、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む。
一部の実施形態において、フラップ106は、基部被覆材104のようなシステム100の別の構成要素によって提供することができる。例えば、一部の実施形態において、基部被覆材104の少なくとも一部分は、フラップ106として機能するために基部被覆材104の残部から剥がすことができる。更なる例として、一部の実施形態において、フラップ106は、基部被覆材104の拡張部によって提供することができる。一部の実施形態において、フラップ106及び基部被覆材104は、一体的に形成することができる。
付加又は代替として、一部の実施形態において、フラップ106の固定端は、ブラケット102の基部110の第1主面112に連結されることができ、それにより、フラップ106の自由端172は、第2の位置Pにあるときに次に固定端170に重畳する。更に、一部の実施形態においては、フラップ106(特に、フラップ106の固定端170)は、基部被覆材104、又はブラケット102の異なる部分に連結することができる。そのような代替のフラップ構成は、図19〜25について以下で更に詳しく述べる。一部の実施形態において、フラップ構成の組合せは、1つのシステムにおいて一緒に利用することができる。
少なくともフラップ102の自由端172、時にはフラップ106の面全体が固定手段を含むことができる。そのような固定手段は、次のものに限定されないが、接着剤、粘着剤、システム100の別の要素(例えば、フラップ106の固定端170からブラケット102の反対側にある基部被覆材104)の上に位置するパッドと嵌合する面ファスナー、他の好適な固定又は固着手段、又はそれらの組合せのうちの1つ以上を含む。
フラップ106は、第1の面176、及び第1の面176の反対側の第2の面178を含むことができる。第1の面176(又は、フラップ106の自由端172に隣接する少なくともその一部分)は、フラップ106の自由端172が第2の位置Pにあるときに医療用物品60及びブラケット102の基部110の第1主面112に向くように構成することができる。フラップ106の第2の面178は、フラップ106の自由端172が第2の位置Pにあるときに医療用物品60及びブラケット102から離れる方向を向くように構成することができる。一部の実施形態において、フラップ106の第1の面176の少なくとも一部分は、固定手段を含むことができる。
単に例として、図1〜4に示されている実施形態において、フラップ106の第1の面176は、第1の面176の大部分の上に、特に、自由端172に隣接した第1の面の一部分の上に接着剤を含む。このように、剥離ライナー179は、医療用物品60及びブラケット102の上にフラップ106を適用する前に取り除かれることができる第1の面176に連結することができる。
上記され以下に更に詳しく述べるように(図19を参照)、一部の実施形態において、フラップ106の第2の面178は、ブラケット102の基部110の第1主面112に連結される(例えば、接着される)ことができる。
単に例として示されるように、一部の実施形態において、フラップ102の自由端172は、自由端172を把持することを容易にするために、フラップ106の隣接部分に比べて拡張することができる。例えば、図1〜4に示されているように、フラップ106は、タブ180をその自由端172に含んでいる。一部の実施形態において、図1〜4に示されているように、タブ180は、タブ180を把持することを容易にするために、固定手段(例えば、接着剤)がない状態にあることができる。
一部の実施形態において、図1に示されているように、フラップ106は、フラップ106の自由端172が第2の位置Pにあるときにフラップ106がブラケット102を横断して延在する方向においてブラケット102よりも長くなるように寸法決めすることができる。例えば、示されているように、フラップ106は、特にフラップ106が位置するブラケット102の縦方向の位置において、ブラケット102の横幅よりも大きい長さを有することができる。
フラップを備えている本開示のシステムについての付加的な例示的実施形態が、ここで図19〜25に関して述べる。図19〜25は、本開示の様々なシステム、ブラケット、及びフラップを示しており、図中、類似の数字は、類似の要素を表している。図19〜25のフラップは、図1〜4に関して上述されたフラップ106と同一の要素、特徴、及び機能の多くを共有する。図1〜4に例示される実施形態の機構及び要素(及び、このような機構及び要素の代替)を更に完全に説明するために、図19〜25に伴う上記の説明を参照する。図1〜4に関する上述の特徴のいずれかを、図19〜25の実施形態に適用してもよく、その逆も同様である。
図19は、本開示の別の実施形態に従うシステム600を示している。システム600は、フラップ606とともに、基部610を備えているブラケット602と、基部被覆材604と、図1〜4のものに実質的に同様の剥離ライナー601とを含んでいる。フラップ606は、フラップ606の固定端670の第2の面678が、基部610と基部被覆材604との間に連結されるよりむしろ、基部610の第1主面612に連結されていることを除いて、図1〜4のフラップ106と実質的に同一である。上述の連結手段のうちの任意のものが、フラップ606の固定端670を基部610の第1主面612に連結するために用いることができる。そのような実施形態において、示されているように、剥離ライナー679は、フラップ106の固定端170の終点にずっと連結されていることができる。
図20は、本開示の別の実施形態に従うシステム700を示している。システム700は、フラップ706とともに、基部710を備えているブラケット702と、基部被覆材704と、図1〜4のものと実質的に同様の剥離ライナー701とを含んでいる。フラップ706は、フラップ706の固定端770が、基部710と基部被覆材704との間に連結されるよりもむしろ、基部710の2つの層709の間に連結されている(例えば、挟まれている)ことを除いて、図1〜4のフラップ106と実質的に同一である。上述の連結手段のうちの任意のものが、フラップ706の固定端770を基部710の層709の間に連結するために用いることができる。
図21は、本開示の別の実施形態に従うシステム800を示している。システム800は、フラップ806とともに、基部810を備えているブラケット802と、基部被覆材804と、図1〜4のものと実質的に同様の剥離ライナー801とを含んでいる。フラップ806は、フラップ806の固定端870が、基部810と基部被覆材804との間に連結されるよりむしろ、ブラケット802の基部810の縁803、特に基部810(又は、ブラケット802)の第1の側面827の縁803に連結されていることを除いて、図1〜4のフラップ106と実質的に同一である。上述の連結手段のうちの任意のものが、フラップ806の固定端870を基部810の縁803に連結するために用いることができる。
図22は、本開示の別の実施形態に従うシステム900を示している。システム900は、フラップ906とともに、基部910を備えているブラケット902と、基部被覆材904と、図1〜4のものと実質的に同様の剥離ライナー901とを含んでいる。フラップ906は、フラップ906の固定端970(特に、固定端970の第2の面978)が、基部910と基部被覆材904との間に連結されるよりむしろ、基部被覆材904の第1の面916に連結されていることを除いて、図1〜4のフラップ106と実質的に同一である。このように、フラップ906は、基部被覆材904に連結されている固定端970の部分に隣接して位置するヒンジ(例えば、一体ヒンジ)974を含むことができる。上述の連結手段のうちの任意のものが、フラップ906の固定端970を基部被覆材904に連結するために用いることができる。
図23は、本開示の別の実施形態に従うシステム1000を示している。システム1000は、基部1010を備えているブラケット1002と、基部被覆材1004と、2つのフラップ1006とを含んでいる。2つのフラップ1006は、単に例として、それぞれ、ブラケット1002の基部1010と基部被覆材1004との間に連結されている固定端1070を含んでおり、フラップ1006は、フラップ1006の自由端1072がそれらの各々の第2の位置P’に配置されたとき(破線で示されている)、フラップ1006同士は、安全を付加するために、互いに重畳、交差、又は横断するように構成されている。
ブラケット1002は、ブラケット1002が、単に例として、ポストを有していないことを除いて、図1〜6のブラケット102のものと実質的に同一である。しかし、フラップ1006及びブラケット1002は、フラップ1006同士が互いに重畳、交差及び/又は横断することができ、それでもブラケット102のポスト120に対応することができるように構成することができることが理解されなければならない。
フラップ1006の固定端1070は、ブラケット1002と基部被覆材1004との間で、ブラケット1002の基部1010の同一の縦方向位置において連結されているように示されているが、フラップ1006の固定端1070は、その代わりに、互いに異なる縦方向位置にあることができることが理解されなければならない。
図24は、本開示の別の実施形態に従うシステム1100を示している。システム1100は、基部1110を備えているブラケット1102と、基部被覆材1104と、2つのフラップ1106とを含んでいる。ブラケット1102は、図7〜9のブラケット202のものと実質的に同一であり、2つのポスト1120と、第1のアーム1130Aと、第2のアーム1130Bとを含んでいる。
フラップ1106は、それぞれ、固定端1170と自由端1172とを含み、縦軸A11対して横方向であるが反対側の方向に延在し、それにより、フラップ1106は、それらの自由端1172がそれらの各々の第2の位置P’’(点線で示されている)にあるときに互いに横を通り過ぎて延在して、システム1100に連結されている医療用物品の横方向の(例えば、左右の)移動の抑制を提供する。フラップ1106は、特に第1第2のアーム1130Bをそれらの間に収容するために、縦方向の或る距離だけ互いに離間配置される。
フラップ1106は、基部被覆材1104によって提供されるフラップの例を表している。具体的には、フラップ1106の自由端1172は、基部被覆材1104の拡張部であり、フラップ1106の一部分は、基部被覆材1104の残部から穿孔されることにより(例えば、穿孔1181に沿って)、フラップ1106が、患者の皮膚から基部被覆材1104の残部の付着を壊すことなく基部被覆材1104の残部から離れるようにそれぞれが剥がされることを可能にする。一部の実施形態において、引き剥がされるフラップ1106の部分の領域における被覆材1104の第2の(例えば、底)面1118は、いかなる皮膚接触用接着剤も伴わない状態にあることができる。
フラップ1106の自由端1172は、基部被覆材1104の外縁を過ぎて外へ延在しているように示されているが、そうである必要がないことが理解されなければならない。むしろ、一部の実施形態において、自由端1172は、単に創傷被覆材1104の外縁部分であることができ、フラップ1106は、フラップ1106が基部被覆材1104の残部から引き剥がされるときに形成することができる。
ブラケット1102は、2つのアーム1130A及び1130Bを含み、図7〜9のブラケット202と実質的に類似しているように単に例として示されているが、図24に示されているフラップ構成は、その代わりに本開示の任意の他のブラケットによって使用されることができ、2つ未満又は2つを越えるフラップを含むことができる。
図25は、本開示の別の実施形態に従うシステム1200を示している。システム1200は、基部1210及びアーム1230を備えているブラケット1202と、基部被覆材1204と、2つのフラップ1206とを含んでいる。ブラケット1202は、基部1210が、付加的なフラップ1206を固定するための付加表面積を提供するために、アーム1230から近位側に延長させられていることを除いて、図1〜6のブラケット102のものと実質的に同一である。
2つのフラップ1206は、それぞれ、単に例として、ブラケット1202の基部1210と基部被覆材1204との間に連結されている固定端1270を含み、フラップ1206は、ブラケット1202のアーム1230を間に収容するために縦方向に離間配置されており、それにより、フラップ1206の自由端1272がそれらの各々の第2の位置P’’’に配置されているとき(破線で示されている)、アーム1230はフラップ1206の間に位置する。
フラップ1206は、同一方向にブラケット1202を横断して横方向に延在していると示されているが、フラップ1206は、その代わりに互いに対向、重畳、及び/又は十文交差などすることができることが理解されなければならない。
(インディシア)
上記のように、本開示は、対象の医療用物品の表示(例えば、視覚表示)を含む本開示の医療用物品固定システムによって使用するためのインディシアを提供することができ、それにより、インディシアは、医療用物品の全体的な形状、外観及び/又は構成を模倣することにより、視覚的手掛かりを医療用物品を医療用物品固定システムに連結する方法を提供する。そのようなインディシアは、システムを患者に適用して医療用物品をシステムに連結するときに本開示のシステムの作業性を向上させることができ、オペレーターエラーを最小にすることができる。
そのようなインディシアは、システムのブラケットに連結することができるか、又はそれによって提供されることができ、特にブラケットの基部によって連結、又は提供することができる。
医療用物品についての表示に加えて、インディシアは、システムが別の装置、構造、又は患者の身体の部分に対してどのような向きにされるべきかを示すための矢印のような方向指示を含むことができる。本開示の基部被覆材は、また、そのような方向指示を含むことができる。例えば、図2〜4に示されているように、インディシア108は、システム100(又は、ブラケット102)が挿入部位65に対してどのように配置されるべきか、又は挿入部位65は、システム100が皮膚50に適用されるときにシステム100に対してどこに位置するべきかを表示する方向指示(例えば、矢印)185を含んでいる。すなわち、図2〜4に示されている実施形態において、矢印185は、使用中、挿入部位65の方を指し示していければならない。
インディシアは、医療用物品を表示するために、様々なマーク、図形などを含むことができる。例えば、一部の実施形態において、インディシアは、医療用物品の外形、輪郭、又は周縁の二次元表示を含むことができる。このように、インディシアは、医療用物品についての簡略化された表示であり得るが、インディシアによって提供される医療用物品の戯画又は表示に基づいて、医療用物品をシステム(例えば、システムのブラケット)に対してどのように向けるべきかがユーザーに明確になる。
本開示のインディシアに関する付加的な詳細は、同時係属の米国特許出願第61/695,892号(2012年8月31日出願)に見ることができ、それは参照によって本明細書に援用される。
本開示のインディシアは、最初に図1〜6の(図1〜4に示されているような)実施形態のインディシア108について一般に述べる。次に、代替の実施形態が、図26〜27について述べる。図26〜27のインディシアと同様に、図1〜6のインディシア108について述べられた特徴及び要素のうちの任意のものが、本開示のシステムのうちの任意のものに適用することができることが理解されなければならない。更に、図1〜4及び26〜27において述べられ、示されているインディシア構成は、例示目的だけのために特定のシステム及びブラケットと組み合わせて使用されるように示されており、図1〜4及び26〜27に示されているインディシア構成は、また、本開示の他のブラケット及びシステムと組み合わせて使用することができることが理解されなければならない。
単に例として図1〜4に示されているように、インディシア108は、医療用物品60、特にカテーテルシステムの全体的な形状、外観及び/又は構成を表示するように構成することができる。それにより、図4に示されているように、インディシア108は入力カテーテル62を模倣又は表示するように構成された第1の部分186と、カテーテルハブ64を模倣又は表示するように構成された第2の部分188と、出力カテーテル66を模倣又は表示するように構成された第3の部分190とを含む。具体的には、単に例として、インディシア108は、ポスト120に隣接している(例えば、直接隣接している)一部分(例えば、第2の部分188)を含むことにより、カテーテルハブ64が、ポスト120の遠位端121に直接隣接して配置されなければならないことを示す。更に、インディシア108の一部分(例えば、第1の部分186)がアーム130に隣接して、及び/又はランド140の上又は隣接して(例えば、グルーブ148に中に)位置することにより、入力カテーテル62が、アーム130の下を通して、チャネル132の中へ、ランド140の上を越えて、グルーブ148の中に渡され(例えば、きちんと嵌められ)なければならないことを示す。グルーブ148及び/又リッジ149だけでなく複数の部分(例えば、遠位部分142及び/又は近位部分144)を有するランド140を利用するブラケットにおいては、インディシア108がランド140の一方または両方の部分142、144の上又は隣接して、及び/又はグルーブ148及び/又はリッジ149の上又は隣接して位置することができることにより、医療用物品60(又は、その部分)がブラケット102のそれらの部分に対してどのように配置されなければならないかを示す。本開示のブラケットの任意の他の具体的な特徴も、また、それらの上又は隣接して位置するインディシア108の部分を含むことができることにより、それらの具体的な要素又は特徴に対してどのように医療用物品60がブラケット102に連結されなければならないかを示す。
インディシア108における医療用物品60の単なる表示は、ブラケット102に対する(及び、システム100に対する)医療用物品60の向きを規定するが、上記のように、一部の実施形態において、インディシア108は、矢印(例えば、矢印185)などのような付加的な方向指示を更に含むことができる。
図1〜4に示されているように、インディシア108は必ずしも医療用物品60の全体的な形状と正確に同一ではないが、インディシア108は、医療用物品60を明確に表示している。このように、一部の実施形態において、インディシア108は、様々な医療用物品に対して、特に、カテーテルシステムなどの所定の型式の医療用物品の範囲内では、包括的又全般的であり得る。一部の実施形態において、インディシア108は、医療用物品60と類似のサイズにすることができる。例えば、インディシア108と医療用物品60とに関して、インディシア108の部分186、188及び190は、入力カテーテル62に対してサイズ(例えば、直径)がやや類似していること、カテーテルハブ64に対してサイズ(例えば、長さ及ぶ幅)がやや類似していること、及び出力カテーテル66に対してサイズ(例えば、直径)がやや類似していることができる。
一部の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102に(例えば、直接的又は間接的に)連結することができる。そのような実施形態においては、インディシア108は、基部110の第1主面112又は基部110の第2主面114のいずれかに連結することができる。
一部の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102の内部に組み込まれるか及び/又は一体的に形成することができる。図1〜4に示されているように、図1〜6の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102の基部110と一体的に形成される(例えば、型成形される、例えば、共押出成形される、又は共射出成型される)ことができる。そのような実施形態において、インディシア108は、ブラケット102の基部110の高さ全体のどこかに(例えば、第1主面112の上面にあるどこかに、第1主面112と第2主面114との間にあるどこかに、第2主面114の底面にあるどこかに)提供することができる。単に例として、インディシア108は、ブラケット102の基部110の第1主面112の上に共射出成型されるように図1〜4に示されている。しかし、インディシア108がその代わり基部110の第2主面114と型成形されるか、又は本明細書で述べる任意の他の方法で提供することができることが理解されなければならない。
一部の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102の基部110の少なくとも隣接した部分とは異なる少なくとも1つの光学特性を有することができることにより、インディシア108が容易に認知及び基部110の他の部分と対比されることを可能にする。そのような光学特性は、次のものに限定されないが、色、陰、色相、透明度/半透明度/不透明度、反射率、光沢又は輝き、屈折率、蛍光、他の好適な光学特性、又はこれらの組合せのうちの1つ以上を含むことができる。そのような光学特性は、一般的にヒトの裸眼によって視覚的に識別可能であり得る。
一部の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102の基部110の少なくとも隣接した部分と同一又は異なる材料(例えば、より高い摩擦係数の摩擦制御材料)から形成することができる。インディシア108が異なる材料から形成されるような実施形態においては、インディシア108は、基部110の第1主面112に提供されることができ、医療用物品60がブラケット102に連結されているときに、医療用物品60が基部110の第1主面112の上を滑動させることを抑制するための「グリップ」又は抵抗を提供する材料から形成することができる。例えば、一部の実施形態において、インディシア108は、エラストマー材料から形成することができる。このように、一部の実施形態において、インディシア108は、医療用物品60の縦方向及び/又は横方向の移動を更に抑制することができる。
上記のように、一部の実施形態において、インディシア108は、ブラケット102、特に、基部110に連結されるか、又は組み込まれることができる。そのような「連結すること」は、ブラケット102と共形成される(例えば、型成形)ことだけでなく、基部110の表面(例えば、第1主面112、又は、例えば、基部110が透明である場合に第2主面114)に塗られるか、又は印刷されている様々なペイント、プリント、色素、染料などを含む。「組み込むこと」は、例えば、適用される表面の中に吸収され得る染料又はインクを含む。
更に、他の実施形態において、インディシア108が、例えば、第1主面112にエンボスされることによって、基部110にエンボスされるか、さもなければ成形されることにより、容易にその環境から区別できる窪んだ領域を形成してもよい。
本開示のインディシアについての更なる例示的な実施形態が、ここで図26〜27に対して述べる。図26〜27は、本開示の様々なブラケット及びインディシアを示しており、類似の数字は、類似の要素を表す。図26〜27のインディシアは、図1〜4に対して上で述べられたインディシア108と同一の要素、特徴、機能のうちの多くを共有する。図1〜4に例示される実施形態の機構及び要素(及び、このような機構及び要素の代替)を更に完全に説明するために、図26〜27に伴う上記の説明を参照する。図1〜4に関する上述の特徴のいずれかを、図26〜27の実施形態に適用してもよく、その逆も同様である。
図26は、本開示の別の実施形態に従うブラケット1302を示している。ブラケット1302は、インディシア1308を含む。ブラケット1302及びインディシア1308は、インディシア108が、第1主面1312に連結されているよりもむしろ、ブラケット1302の基部1310の第2主面1314に連結されている(又は、提供されている)ことを除いて、ブラケット102及び図1〜6の実施形態のインディシア108と実質的に同一である。このように、図26の基部1310の残部は、透明であり、それにより、基部1310が上方から見る(すなわち、第1主面1312を下向きに見る)ときに、インディシア1308は基部1310を通して容易に認知することができる。具体的には、インディシア1308は、基部1310の第2主面1314に印刷されているように例示されているが、一部の実施形態においては、インディシア1308が基部1310と型成形される(例えば、共射出成型される)ことにより、インディシア1308は基部1310の第2主面1314の一部分を形成することができる。
ブラケット1302は、単に例として示されているが、図26のインディシア1308は、本開示の任意のブラケットとともに使用することができることが理解されなければならない。
図27は、本開示の別の実施形態に従うブラケット1402を示している。ブラケット1402は、インディシア1408を含んでいる。ブラケット1402は、図27のインディシア1408がブラケット1402の基部1410の第1主面1412にエンボスされていることを除いて、図7〜9のブラケット202と実質的に同一であり、インディシア1408は、図9に示されているインディシア208と実質的に同一である。このように、インディシア1408は、第1主面1412に視覚的だけでなく触覚的に検出することができる窪んだ区域又は領域を形成している。
ブラケット1402は、単に例としての図7〜9のものと実質的に同一であるが、エンボスされたインディシア1408は、本開示の任意のブラケットとともに使用することができることが理解されなければならない。
(医療用物品を医療用物品固定システムに連結する方法)
図28A〜30Cは、様々な医療用物品をブラケット102に連結する方法及び図1〜6の医療用物品固定システム100を示している。異なるカップリング方法は、本開示の異なるシステム及びブラケットのために使用されることができ、図28A〜30Cで示されている方法は、単に説明目的のためだけに含まれている。
図28A〜28Cは、単入力カテーテルシステム60Aをブラケット102及びシステム100に連結する方法を示しており、図29A〜29Cは、二重入力カテーテルシステム60Bをブラケット102及びシステム100に連結する方法を示しており、図30A〜30Cは、三重入力カテーテルシステム、すなわち、図1の医療用物品60をブラケット102及びシステム100に連結する方法を示している。それにより、図28A〜30Cは、どのように同一のシステム100が異なる医療用物品を保持するために用いることができるかを示している。
図28A〜30Cに示されている方法は、特に、医療用物品をブラケット102に、例えば、インディシア108及びフラップ106を使用して連結することを示している。基部被覆材104は、図28A〜30Cに示されている方法の前に、すでに患者の皮膚に適用されていることが仮定されなければならない。
図28Aに示されているように、単入力カテーテルシステム60Aは、最初に医療用物品60Aをブラケット102対してインディシア108によって示されるような向きにすることによって、システム100に連結されることができ、それにより、医療用物品の部分60Aは、インディシア108の中のそれらの各々の表示の上に整列する。図28Bに示されているように、方法は、次に、医療用物品60Aを基部110の第1主面112の上に降ろして配置することと、外面S(例えば、カテーテルハブ64Aの)をポスト120の遠位端121と整列させることとを含むことができ、それにより、面Sは、ポスト120の遠位端121に当接し、医療用物品60Aの少なくとも一部分(例えば、単入力カテーテル62A及び/又はカテーテルハブ64Aの拡張部165A)は、ポスト120同士の間の第2のチャネル125を通過させる。ポスト120に外面Sを当接させることは、医療用物品60Aが基部110の第1主面112の頂上に置かれるときに実行されることができ、又は、医療用物品60Aは、第1主面112の上に配置されることができ、次に、医療用物品60Aは、外面Sがポスト120に当接するまで、近位側に引っ張ることができる。図28B及び28Cに示されているように、方法は、単入力カテーテル62Aをアーム130の下を通してチャネル132の中に滑動させることを更に含むことができる。
図28Aに示されているように、単に例として、カテーテルハブを表示するインディシア108の部分(すなわち、第2の部分188)は、基部110の第1主面112にポスト120の遠位端121に直接隣接して位置することにより、ブラケット102に連結される医療用物品のカテーテルハブ(例えば、カテーテルハブ64A)が、ポスト120の遠位端121に対して直接当接されなければならないことをユーザーに示す。
図28Cに示されているように、方法は、入力カテーテル62Aを基部110の上のランド140で形成されたグルーブ148のうちの1つに配置することを更に含むことができる。図28Cに更に示されているように、方法は、フラップ106の自由端172をヒンジ174の周りに第1の位置P(図28A及び28Bに示されている)からフラップ106が医療用物品60Aの上に配置される第2の位置P(図28Cに示されている)まで移動させることと、フラップ106の固定手段を基部被覆材104(及び/又はブラケット102)に連結することとを更に含むことができる。ポスト120、アーム130、及びフラップ106のために、医療用物品60Aは、図28Cに示されているようにシステム100に連結されているときに横方向、縦方向、及び鉛直方向の(例えば、ブラケット102に対する)移動が抑制される。
29Aに示されているように、二重入力カテーテルシステム60Bは、最初に医療用物品60Bをブラケット102に対してインディシア108によって示されるような向きにすることによって、システム100に連結されることができ、それにより、医療用物品60Bの部分は、インディシア108の中のそれらの各々の表示の上に整列する。図29Bに示されているように、方法は、次に、医療用物品60Bを基部110の第1主面112の上に降ろして配置することと、外面S(例えば、カテーテルハブ64Bの)をポスト120の遠位端121と整列させることとを含むことができ、それにより、面Sは、ポスト120の遠位端121に当接し、医療用物品60Bの少なくとも一部分(例えば、二入力カテーテル62B及び/又はカテーテルハブ64Bの拡張部(示されていない))は、ポスト120同士の間の第2のチャネル125を通過させる。医療用物品60Bが基部110の第1主面112の頂上に置かれるように、ポスト120に外面Sを当接させることを実行することができ、医療用物品60Bが第1主面112の上に配置されることができ、次に、外面Sがポスト120に当接するまで、医療用物品60Bが近位側に引かれることができる。図29B及び29Cに示されているように、方法は、入力カテーテル62Bをアーム130の下を通してチャネル132の中に滑動させることを更に含むことができる。図29Cに示されているように、方法は、入力カテーテル62Bの各々を基部110の上のランド140に形成されるグルーブ148のうちの1つの中に配置することを更に含むことができる。単に例として、インディシア108の部分(例えば、第1の部分186、図29Aを参照)が、アーム130の下を通過してグルーブ148の中に提供されることにより、入力カテーテル62Aがアーム130の下を通されてチャネル32に中に配置されなければならず、更にグルーブ148の中に配置されなければならない視覚的手掛かりをユーザーに提供する。
図29Cに更に示されているように、方法は、フラップ106の自由端172をヒンジ174の周りに第1の位置P(図29A及び29Bに示されている)からフラップ106が医療用物品60Bの上に配置される第2の位置P(図29Cに示されている)まで移動させることと、フラップ106の固定手段を基部被覆材104(及び/又はブラケット102)に連結することとを更に含むことができる。ポスト120、アーム130、及びフラップ106のために、医療用物品60Bは、図29Cに示されているようにシステム100に連結されているときに横方向、縦方向、及び鉛直方向の(例えば、ブラケット102に対する)移動が抑制される。
図30Aに示されているように、三重入力カテーテルシステム60は、最初に、医療用物品60をブラケット102に対してインディシア108によって示されるような向きにすることによって、システム100に連結されることができ、それにより、医療用物品60の部分は、インディシア108におけるそれらの各々の表示の上に整列する。図30Bに示されているように、方法は、次に、医療用物品60を基部110の第1主面112の上に降ろして配置することと、外面S(例えば、カテーテルハブ64の)をポスト120の遠位端121と整列させることとを含むことができ、それにより、表面Sは、ポスト120の遠位端121に当接し、それにより、医療用物品60の少なくとも一部分(例えば、利用される場合、中央入力カテーテル62、及び/又はカテーテルハブ64の拡張部165のような三入力カテーテル62のうちの少なくとも1つ)のうちの少なくとも1つ)が、ポスト120の間の第2の溝125を通して通過させる。ポスト120に外面Sを当接させることは、医療用物品60が基部110の第1主面112の上に置かれるときに実行することができるか、または、医療用物品60は第1主面112に配置されることができ、次に医療用物品60は外面Sがポスト120に当接するまで近位側に引かれることができる。図30B及び30Cに示されているように、方法は、入力カテーテル62をアーム130の下に、そして、溝132の中に滑動させることを更に含むことができる。図30Cに示されているように、方法は、基部110の上のランド140に形成されたグルーブ148のうちの1つの中に入力カテーテル62の各々を配置することを更に含むことができる。図30Cに更に示されているように、方法は、フラップ106の自由端172を第1の位置P(図30A及び30Bに示されてされている)からフラップ106が医療用物品60の上に配置される第2の位置P(図30Cで示されている)までヒンジ174の周りに動かすことと、フラップ106の上の固定手段を基部被覆材104(及び/又はブラケット102)に連結することとを更に含むことができる。ポスト120、アーム130、及びフラップ106についての結果として、医療用物品60は、図30Cに示されているようにシステム100に連結されているときに(例えば、ブラケット102に対する)横方向、縦方向、及び垂直方向の移動が抑制される。
ブラケットが複数のアーム130を含む実施形態において、上記の方法は、例えば、順番に入力カテーテル62A、62B、62を複数のアーム130のそれぞれの下に移動させることによって修正することができる。更に、ポスト120、アーム130、フラップ106及び/又はインディシア108のうちの一つ以上を利用しない実施形態において、上記の方法は、省略された要素に関する工程を除くように修正することができる。更に、複数のフラップ106を使用する実施形態において、それぞれのフラップ106の自由端は、単にその各々の第1の位置からその各々の第2の位置まで(例えば、連続して)動かされることにより、医療用物品60A、60B、60をシステム100に更に固定することができる。
図に示されているそれぞれの実施形態は、本開示のアプリケータの様々な特徴を明瞭に示すために別個の実施形態として示されている。しかし、図に示され、本明細書で述べる実施形態のうちの任意のものについての要素及び特徴の任意の組合せは、本開示のアプリケータにおいて使用することができる。
以下の実施形態は、本開示を例示するものであって限定するものではないことが意図される。
実施形態
1.医療用物品と共に使用するように構成されたブラケットであって、
縦軸及び第1主面を有する基部と、
前記基部に連結され、前記基部から上方へ前記基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストであって、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制するために前記医療用物品の外面に当接するように構成されているポストと、
前記基部に連結され、前記基部の第1主面に概ね平行に延在するアームであって、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたチャネルを前記アームの下に画定するために前記基部の第1主面から離間して配置されており、前記アームが片持ち状になるように固定端及び自由端を含んでおり、かつ前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに少なくとも前記基部の第1主面に概ね垂直な方向における前記医療用物品の移動を抑制するように構成されているアームと、を備え、
前記ポスト及び前記アームは、前記基部に対してそれぞれ固定されている、ブラケット。
2.医療用物品を医療用物品固定システムに連結する方法であって、
医療用物品を提供する工程と、
ブラケットを備えている医療用物品固定システムを提供する工程であって、前記ブラケットが、
縦軸及び第1主面を有する基部と、
前記基部から上方へ前記基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストと、
前記基部の第1主面に概ね平行に延在するアームであって、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたチャネルを前記アームの下に画定するために前記基部の第1主面から離間して配置され、かつ前記アームが片持ち状になるように自由端及び固定端を含むアームと、を備えている、工程と、
前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と、
前記医療用物品の一部分を前記アームの自由端に隣接して配置することによって前記医療用物品の一部分を前記アームによって画定された前記チャネルの中に移動させるとともに、前記医療用物品の一部分を前記アームの下で前記チャネルの中に滑動させる工程と、を含んでいる、方法。
3.前記医療用物品の一部分を前記アームによって画定された前記チャネルの中に移動させる工程は、前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と実質的に同時に起こる、実施形態2に記載の方法。
4.前記チャネルは第1のチャネルであり、前記ポストは、第2のチャネルを間に画定するように横方向の或る距離だけ離間して配置された複数のポストのうちの1つであり、前記医療用物品の一部分を前記第2のチャネルの中に配置する工程を更に含んでいる、実施形態2又は3に記載の方法。
5.前記医療用物品の一部分を前記第2のチャネルの中に配置する工程は、前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と実質的に同時に起こる、実施形態4に記載の方法。
6.前記ポストは、半径方向に延在する突起を有していない、実施形態1に記載のシステム又は実施形態2〜5のいずれかに記載の方法。
7.前記基部の縦軸が縦方向を画定しており、前記ポストの遠位端が前記基部に向かってテーパ状になるように、前記ポストの上端における前記ポストの前記縦方向の長さが、前記基部に隣接する前記ポストの下端における前記ポストの前記縦方向の長さよりも大きくされている、実施形態1若しくは6に記載のブラケット、又は実施形態2〜6のいずれかに記載の方法。
8.前記ポストの遠位端は、前記医療用物品の外面に当接するように構成されている、実施形態1、6及び7のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜7のいずれかに記載の方法。
9.前記アームの固定端は、前記ポストの遠位端を越えてさらに遠位側に位置しない、実施形態1及び6〜8のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜8のいずれかに記載の方法。
10.前記アームは、前記ポストに対して近位側に位置する、実施形態1及び6〜9のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜9のいずれかに記載の方法。
11.前記ポストは、片持ち状の前記アームの台座を提供する、実施形態1及び6〜10のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜10のいずれかに記載の方法。
12.前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね平行に延在する、実施形態1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
13.前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね横方向に延在する、実施形態1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
14.前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね横方向に延在し、前記アームの固定端から自由端にまで及ぶ横幅を有し、前記ポストは、前記アームの横幅によって画定された前記基部の幅の範囲内に位置する、実施形態1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜11のいずれかに記載の方法。
15.前記アームは、前記基部の遠位端に向かって位置する、実施形態1及び6〜14のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜14のいずれかに記載の方法。
16.前記ポスト及び前記アームは、それぞれ前記基部に直接的に連結されている、実施形態1及び6〜15のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜15のいずれかに記載の方法。
17.前記基部、前記ポスト、及び前記アームは、一体的に形成されている、実施形態1及び6〜16のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜16のいずれかに記載の方法。
18.前記ポストは、複数のポストのうちの1つであり、前記複数のポストは、前記基部に対して固定されている、実施形態1及び6〜17のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜17のいずれかに記載の方法。
19.前記ポストは、複数のポストのうちの1つであり、前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制するために、前記医療用物品の外面に当接するように一緒に構成されている、実施形態1及び6〜18のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜18のいずれかに記載の方法。
20.前記医療用物品は、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記基部の縦軸に概ね平行な向きである縦軸を有する、実施形態1及び6〜19のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜19のいずれかに記載の方法。
21.前記医療用物品は、カテーテルハブ及びカテーテルを備えているカテーテルシステムを含み、前記アームによって画定された前記チャネルは、前記カテーテルを受容するように寸法決めされる、実施形態1及び6〜20のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜20のいずれかに記載の方法。
22.前記ポストは、前記カテーテルハブの近位端に当接するように構成されている、実施形態21に記載のブラケット又は方法。
23.前記チャネルは、第1のチャネルであり、前記ポストは、複数のポストのうちの1つであり、前記複数のポストのそれぞれは、隣接したポストから横方向の或る距離だけ分離されていることにより、第2のチャネルをその間に画定し、前記第2のチャネルは、前記縦軸に概ね平行な向きにされ、前記カテーテルを受容するように寸法決めされる、実施形態21又は22に記載のブラケット又は方法。
24.前記第2のチャネルは上方に開いている、実施形態21〜23のいずれかに記載のブラケット又は方法。
25.それぞれのポストは遠位端を含み、前記複数のポストの遠位端は、前記カテーテルハブのための縦方向の止め具を一緒に画定することにより、前記カテーテルシステムが前記ブラケットに連結されているときに前記カテーテルハブの近位方向の移動を抑制する、実施形態21〜24のいずれかに記載のブラケット又は方法。
26.前記アームと前記ポストとは、縦方向の或る距離だけ離間配置されている、実施形態1及び6〜25のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜25のいずれかに記載の方法。
27.前記ポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を更に抑制する、実施形態1及び6〜26のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜26のいずれかに記載の方法。
28.前記チャネルは第1のチャネルであり、前記ポストは、複数のポストのうちの1つであり、前記複数のポストのそれぞれは、横方向の或る距離だけ隣接したポストから分離されていることにより、第2のチャネルをその間に画定し、前記第2のチャネルは、前記縦軸に概ね平行な向きにされ、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされる、実施形態1及び6〜27のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜27のいずれかに記載の方法。
29.前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとは、概ね整列されている、実施形態28に記載のブラケット又は方法。
30.前記複数のポストは、前記基部の横幅についての中心にある2つのポストを含む、実施形態28又は29に記載のブラケット又は方法。
31.前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を更に抑制する、実施形態28〜30のいずれかに記載のブラケット又は方法。
32.前記複数のポスト及び前記アームは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも一部分が前記第1のチャネル及び第2のチャネルを通って延在するように配列されている、実施形態28〜31のいずれかに記載のブラケット又は方法。
33.前記第2のチャネルは、上方に開いている、実施形態28〜32のいずれかに記載のブラケット又は方法。
34.前記第2のチャネルは、前記基部の第1主面に隣接した閉じた底端と、開いた上端とを有する、実施形態28〜33のいずれかに記載のブラケット又は方法。
35.前記ポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも一部分が前記ポストに横方向及び縦方向に隣接して位置するように構成されている、実施形態1及び6〜34のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜34のいずれかに記載の方法。
36.前記アーム及び前記ポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品が前記基部の横幅の中心と概ね合わされるように配列されている、実施形態1及び6〜35のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜35のいずれかに記載の方法。
37.前記アーム及び前記ポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の一部分が前記ポストに隣接して、前記アームによって画定された前記チャネルを通って延在するように配列されている、実施形態1及び6〜36のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜36のいずれかに記載の方法。
38.近位端、遠位端、及び前記近位端から前記遠位端まで延在する縦軸を有する医療用物品と共に使用するように構成されているブラケットであって、
第1主面、近位端、遠位端、及び前記近位端から前記遠位端まで延在する縦軸を有する基部であって、前記基部の縦軸は、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記基部の前記医療用物品の縦軸に概ね平行な向きにされている、基部と、
前記基部に連結され、前記基部の第1主面に概ね平行に延在するアームであって、前記アームは、前記基部の第1主面から離間して配置されていることにより、前記アームの下に第1のチャネルを画定し、前記第1のチャネルは、概して前記基部の縦軸に概ね平行な向きにされ、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされ、前記アームは、前記アームが片持ち状であるような固定端及び自由端を含み、前記アームは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに少なくとも前記基部の第1主面に概ね垂直な方向における前記医療用物品の移動を抑制するように構成されている、アームと、
前記基部に連結され、前記基部から上方へ前記基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在する複数のポストであって、前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の外面に当接することにより、前記医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制するように構成され、前記複数のポストのそれぞれは、隣接したポストから横方向の或る距離だけ分離されていることにより、第2のチャネルをその間に画定し、前記第2のチャネルは、前記縦軸に概ね沿った向きにされ、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされる、複数のポストと、を備えている、ブラケット。
39.前記アーム及び前記複数のポストは、前記基部に対して固定されている、実施形態38に記載のブラケット。
40.前記複数のポストのうちの少なくとも1つは、片持ち状の前記アームの台座を提供する、実施形態38又は39に記載のブラケット。
41.前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね横方向に延在する、実施形態38〜40のいずれかに記載のブラケット。
42.前記アームは、前記アームの固定端から自由端にまで及ぶ横幅を有し、前記複数のポストは、前記アームの横幅によって画定された前記基部の幅の範囲内に位置する、実施形態41に記載のブラケット。
43.前記アームは、前記複数のポストからある縦方向の距離だけ分離されている、実施形態38〜42のいずれかに記載のブラケット。
44.前記第1のチャネルと前記第2のチャネルとは、概ね整列させられている、実施形態38〜43のいずれかに記載のブラケット。
45.前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を更に抑制する、実施形態38〜44のいずれかに記載のブラケット。
46.前記複数のポストは、前記基部の横幅についての中心にある2つのポストを含む、実施形態38〜45のいずれかに記載のブラケット。
47.前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を更に抑制する、実施形態38〜46のいずれかに記載のブラケット。
48.前記複数のポスト及び前記アームは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも一部分が前記第1のチャネル及び前記第2のチャネルを通って延在するように配列されている、実施形態38〜47のいずれかに記載のブラケット。
49.前記第2のチャネルは、前記基部の第1主面に隣接した閉じた底端と、開いた上端とを有する、実施形態38〜48のいずれかに記載のブラケット。
50.前記複数のポストのそれぞれは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも一部分が前記ポストに横方向及び縦方向に隣接して位置するように構成されている、実施形態38〜49のいずれかに記載のブラケット。
51.前記アーム及び前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品が前記縦軸についての概ね中心にあるように配列されている、実施形態38〜50のいずれかに記載のブラケット。
52.前記アーム及び前記複数のポストは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも一部分が隣接したポストの間に、前記アームによって画定された前記チャネルを通って延在する、実施形態38〜51のいずれかに記載のブラケット。
53.前記基部は、前記アームに隣接して位置するランドを含み、それにより、前記医療用物品の少なくとも一部分は、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記ランドの上及び前記アームの下を通すことができる、実施形態1及び6〜52のいずれかに記載のブラケット、及び実施形態2〜37のいずれかに記載の方法。
54.前記ランドの少なくとも一部分は、前記基部の残部とは異なる第1の材料から形成されている、実施形態53に記載のブラケット又は方法。
55.前記第1の材料は摩擦制御材料である、実施形態54に記載のブラケット又は方法。
56.前記アームと前記ランドとは、前記医療用物品の鉛直方向の移動を一緒に抑制する、実施形態53〜55のいずれかに記載のブラケット又は方法。
57.前記アームは、前記ランドの第1の縦方向端部と前記ランドの第2の縦方向端部との間に位置する、実施形態53〜56のいずれかに記載のブラケット又は方法。
58.前記ランドは、第1の部分と、第2の部分とを含み、前記アームは、前記ランドの前記第1の部分と前記第2の部分と間に位置する、実施形態53〜57のいずれかに記載のブラケット方法。
59.前記ランドの前記第1の部分と前記第2の部分とは、その間に前記アームの下に位置する陥凹を画定する、実施形態58に記載のブラケット又は方法。
60.前記ランドの前記第1の部分及び前記第2の部分は、グルーブ及びリッジのうちの少なくとも1つを備えている上面を含む、実施形態58又は59に記載のブラケット又は方法。
61.前記ランドの第1の部分は、第1の高さを有し、前記ランドの第2の部分は、前記第1の高さと異なる第2の高さを有する、実施形態53〜60のいずれかに記載のブラケット又は方法。
62.前記ランドは、グルーブ及びリッジのうちの少なくとも1つを備えている上面を含む、実施形態53〜61のいずれかに記載のブラケット又は方法。
63.前記アームは、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を更に抑制する、実施形態2〜3及び53〜62のいずれかに記載の方法又は実施形態1及び6〜62のいずれかに記載のブラケット。
64.前記アームは、前記アームの鉛直方向構成要素を画定する台座と、前記台座から片持ち状であり、前記アームの水平方向構成要素を画定する水平突起とを含み、それにより、前記突起は、前記台座によって前記基部の第1主面から鉛直方向の或る距離だけ離間配置されている、実施形態1及び6〜63のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜63のいずれかに記載の方法。
65.前記台座と前記突起とは、互いに対して実質的に垂直な向きにされている、実施形態64に記載のブラケット又は方法。
66.前記台座は、前記医療用物品の横方向の移動を抑制するための横方向の止め具を提供する、実施形態64又は65に記載のブラケット又は方法。
67.前記アームは、前記基部の縦軸に対して実質的に垂直な向きにされている、実施形態1及び6〜66のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37および53〜66のいずれかに記載の方法。
68.前記アームは、複数のアームのうちの1つである、実施形態1及び6〜67のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜67のいずれかに記載の方法。
69.前記複数のアームのそれぞれは、隣接したアームからある縦方向の距離だけ分離されている、実施形態68に記載のブラケット又は方法。
70.第1のアームは、その固定端を前記基部の第1の側面に有し、第2のアームは、その固定端を前記第1の側面の反対側の第2の側面に有し、それにより、前記第1のアームと前記第2のアームとは、互いに対向する、実施形態68又は69に記載のブラケット又は方法。
71.前記第1のアームと前記第2のアームとは、前記医療用物品の横方向の移動を一緒に抑制する、実施形態68〜70のいずれかに記載のブラケット又は方法。
72.前記基部は、自身を通して形成された開口を含む、実施形態1及び6〜71のいずれかに記載のブラケット、及び実施形態2〜37及び53〜71のいずれかに記載の方法。
73.前記開口は、前記アームと重畳する関係で位置する、実施形態72に記載のブラケット又は方法。
74.前記基部は、自身を通して形成された複数の穿孔を含む、実施形態1及び6〜73のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜73のいずれかに記載の方法。
75.前記基部の第1主面は、グルーブ及びリッジのうちの少なくとも1つを含む、実施形態1及び6〜74のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜74のいずれかに記載の方法。
76.前記基部の第1主面は、前記医療用物品の少なくとも一部分に対応するように構成されている、実施形態1及び6〜75のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜75のいずれかに記載の方法。
77.前記基部の第1主面は、前記医療用物品の少なくとも一部分にコンプリメンタリな形状を含む、実施形態1及び6〜76のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜76のいずれかに記載の方法。
78.前記基部は、前記医療用物品の少なくとも一部分に対応するために、前記第1主面に形成された少なくとも1つのグルーブを含む、実施形態1及び6〜77のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜77のいずれかに記載の方法。
79.前記ブラケットは、前記基部の第1主面が第1の高さに位置する第1の部分と、前記第1主面が第2の高さに位置する第2の部分とを含む、実施形態1及び6〜78のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜78のいずれかに記載の方法。
80.前記基部の第1主面は、前記第1の部分と前記第2の部分との間に変化する高さを有する、実施形態79に記載のブラケット又は方法。
81.前記第1主面は、前記第1の部分と前記第2の部分との間にステップを含む、実施形態79に記載のブラケット又は方法。
82.前記第1主面は、前記第1の部分と前記第2の部分との間に斜面がつけられている、実施形態79又は80に記載のブラケット又は方法。
83.前記第1の高さは、前記第2の高さよりも大きい、実施形態80〜82のいずれかに記載のブラケット又は方法。
84.前記第1の部分は、前記アームと、前記アームに隣接して位置するランドとを含む、実施形態80〜83のいずれかに記載のブラケット又は方法。
85.前記アームは、その自由端に隣接して位置する保持特徴を含む、実施形態1及び6〜84のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜84のいずれかに記載の方法。
86.前記基部は、第1の縦方向の端部と、第2の縦方向の端部と、前記第1の縦方向の端部と前記第2の縦方向の端部との間の長さとを有し、前記長さは少なくとも約19mmである、実施形態1及び6〜85のいずれかに記載のブラケット、又は実施形態2〜37及び53〜85のいずれかに記載の方法。
87.前記ブラケットは、第1の面と、第1の面の反対側の第2の面とを有する基部被覆材に連結され、前記第2の面は、皮膚接触用接着剤を含み、前記基部は、前記第1主面の反対側の第2主面を含み、前記基部の第2主面は、前記基部被覆材の第1の面に連結されている、実施形態1及び6〜86のいずれかに記載のブラケットを備えている医療用物品固定システム。
88.
実施形態1及び6〜86のいずれかに記載のブラケットと、
フラップと、を備え、前記フラップは、
固定端と、
自由端であって、前記自由端は、前記ブラケットに対して、前記フラップが前記ブラケットの上に配置されていない第1の位置と、前記医療用物品が前記システムに連結されているときに前記ブラケットに対する前記医療用物品の移動を更に抑制するために、前記フラップの少なくとも一部分が前記ブラケットの上に配置されている第2の位置との間で移動可能であり、前記フラップの固定端は、前記ブラケットに連結されている、自由端と、を含む、医療用物品固定システム。
89.前記フラップは、前記医療用物品が前記システムに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも鉛直方向の移動を抑制するように構成されている、実施形態88に記載のシステム。
90.前記フラップは、前記医療用物品が前記システムに連結されているときに前記医療用物品の横方向の移動を抑制するように更に構成されている、実施形態88又は89に記載のシステム。
91.前記フラップは、ファブリック、織布網、不織布網、ニット、ポリマー膜、エラストマー、これらの組合せ、又はのうちの少なくとも1つから形成され、上記の任意のものを備えているラミネート構造から形成されている、実施形態88〜90のいずれかに記載のシステム。
92.前記フラップは、複数のフラップのうちの1つであり、前記複数のフラップは、前記医療用物品の少なくとも鉛直方向の移動を一緒に抑制する、実施形態88〜91のいずれかに記載のシステム。
93.前記複数のフラップのそれぞれは、隣接したフラップからある縦方向の距離だけ分離されている、実施形態92に記載のシステム。
94.前記複数のフラップのうちの少なくとも2つは、互いに重畳又は交差する、実施形態92又は93に記載のシステム。
95.前記フラップは、ヒンジを含み、前記フラップの自由端が前記ヒンジの周りを回転して前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動することができる、実施形態88〜94のいずれかに記載のシステム。
96.前記ヒンジは、前記ブラケットの縁に隣接して位置する、実施形態88〜95のいずれかに記載のシステム。
97.前記フラップは、前記フラップの自由端が前記第2の位置に在るときに前記ブラケットと重畳する関係で配置される、実施形態88〜96のいずれかに記載のシステム。
98.第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面とを有する基部被覆材を更に備え、前記第2の面は、皮膚接触用接着剤を含み、前記ブラケット及び前記フラップは、前記基部被覆材の第1の面に連結されている、実施形態88〜97のいずれかに記載のシステム。
99.前記フラップの固定端は、前記基部被覆材と前記ブラケットとの間に連結されている、実施形態98に記載のシステム。
100.前記フラップの固定端は、前記基部被覆材によって提供されている、実施形態98又は99に記載のシステム。
101.少なくとも前記フラップの自由端は、固定手段を含む、実施形態88〜100のいずれかに記載のシステム。
102.前記フラップは、第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面とを含み、前記第1の面は、前記医療用物品に面するように構成されることにより、前記フラップの自由端が前記第2の位置に在るときに前記フラップの自由端の前記第1の面は、前記医療用物品に面し、前記第2の面は、前記フラップの自由端が前記第2の位置に在るときに前記ブラケットから離れる方に面するように構成され、前記フラップの第1の面の少なくとも一部分は、固定手段を含む、実施形態88〜101のいずれかに記載のシステム。
103.前記フラップの固定端の前記第2の面は、前記ブラケットの基部の前記第1主面に連結されている、実施形態102に記載のシステム。
104.前記固定手段は、接着剤、面ファスナー、又はそれらの組合せのうちの少なくとも1つを含む、実施形態101〜103のいずれかに記載のシステム。
105.前記フラップは、前記フラップの自由端が前記第2の位置に在るときに前記フラップが前記ブラケットを横断して延在する方向においてブラケットよりも長くなるように寸法決めされる、実施形態88〜104のいずれかに記載のシステム。
106.前記ブラケットは横幅を含み、前記フラップは、前記フラップの自由端が前記第2の位置に在るときに前記ブラケットの横幅を横断して延在するように配置され、前記フラップは、前記ブラケットの横幅よりも大きい長さを有する、実施形態88〜105のいずれかに記載のシステム。
107.医療用物品の表示を備えているインディシアを更に備え、それにより、前記インディシアは前記医療用物品の外観を模倣して、前記医療用物品を前記医療用物品固定システムに連結するための視覚的手掛かりを提供する、実施形態1及び6〜86のいずれかに記載のブラケット、実施形態2〜86のいずれかに記載の方法、又は実施形態88〜106のいずれかに記載のシステム。
108.前記インディシアは、前記ブラケットに対する前記医療用物品の向きを画定する、実施形態107に記載のブラケット、方法又はシステム。
109.前記インディシアは、前記ブラケットと一体的に形成されている、実施形態107又は108に記載のブラケット、方法、又はシステム。
110.前記ブラケットの基部及び前記インディシアは、一緒に型成形され、前記インディシアは、前記基部の残部と異なる少なくとも1つの光学特性を有する、実施形態109に記載のブラケット、方法、又はシステム。
111.前記基部及び前記インディシアは、共射出成型される、実施形態110に記載のブラケット、方法、又はシステム。
112.前記医療用物品は、カテーテルハブ及びカテーテルを備えているカテーテルシステムを含み、前記インディシアは、カテーテルハブ及びカテーテルの表示を含む、実施形態107〜111のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
113.前記インディシアは、前記医療用物品の視覚表示を含む、実施形態107〜112のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
114.前記インディシアは、前記医療用物品の二次元表示を含む、実施形態107〜113のいずれかに記載のブラケット、方法又はシステム。
115.前記インディシアは、前記医療用物品の輪郭についての表示を含む、実施形態107〜114のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
116.前記インディシアは、前記医療用物品の周縁についての表示を含む、実施形態107〜115のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
117.前記インディシアは、前記医療用物品に類似のサイズである、実施形態107〜116のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
118.前記インディシアは、印刷された図形を含む、実施形態107〜117のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
119.前記インディシアは、エンボスされた表面を含む、実施形態107〜118のいずれかに記載のブラケット、方法、又はシステム。
上述され図面に示した実施形態は、あくまで一例として示したものであり、本開示の概念及び原理に対する限定を意図したものではない。したがって、各要素並びにその構成及び配置に対して、本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができることが、当業者に認識されるであろう。
本明細書で引用された全ての参考文献及び出版物の全体が、参照事項として、明確に本開示に包含される。
本開示の様々な特徴及び態様が以下の特許請求の範囲において記載される。

Claims (15)

  1. 医療用物品と共に使用するように構成されたブラケットであって、
    縦軸及び第1主面を有する基部と、
    前記基部に連結され、前記基部から上方へ前記基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストであって、前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに前記医療用物品の少なくとも縦方向の移動を抑制するために前記医療用物品の外面に当接するように構成されているポストと、
    前記基部に連結され、前記基部の第1主面に概ね平行に延在するアームであって、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたチャネルを前記アームの下に画定するために前記基部の第1主面から離間して配置されており、前記アームが片持ち状になるように固定端及び自由端を含んでおり、かつ前記医療用物品が前記ブラケットに連結されているときに少なくとも前記基部の第1主面に概ね垂直な方向における前記医療用物品の移動を抑制するように構成されているアームと、を備え、
    前記ポスト及び前記アームは、前記基部に対してそれぞれ固定されている、ブラケット。
  2. 医療用物品を医療用物品固定システムに連結する方法であって、
    医療用物品を提供する工程と、
    ブラケットを備えている医療用物品固定システムを提供する工程であって、前記ブラケットが、
    縦軸及び第1主面を有する基部と、
    前記基部から上方へ前記基部の第1主面に概ね垂直な方向に延在するポストと、
    前記基部の第1主面に概ね平行に延在するアームであって、前記医療用物品の少なくとも一部分を受容するように寸法決めされたチャネルを前記アームの下に画定するために前記基部の第1主面から離間して配置され、かつ前記アームが片持ち状になるように固定端及び自由端を含むアームと、を備えている、工程と、
    前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と、
    前記医療用物品の一部分を前記アームの自由端に隣接して配置することによって前記医療用物品の一部分を前記アームによって画定された前記チャネルの中に移動させるとともに、前記医療用物品の一部分を前記アームの下で前記チャネルの中に滑動させる工程と、を含んでいる、方法。
  3. 前記医療用物品の一部分を前記アームによって画定された前記チャネルの中に移動させる工程は、前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と実質的に同時に起こる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記チャネルは第1のチャネルであり、前記ポストは、第2のチャネルを間に画定するように横方向の或る距離だけ離間して配置された複数のポストのうちの1つであり、前記医療用物品の一部分を前記第2のチャネルの中に配置する工程を更に含んでいる、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記医療用物品の一部分を前記第2のチャネルの中に配置する工程は、前記医療用物品の外面を前記ポストに当接させる工程と実質的に同時に起こる、請求項4に記載の方法。
  6. 前記ポストは、半径方向に延在する突起を有していない、請求項1に記載のシステム又は請求項2〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記基部の縦軸が縦方向を画定しており、前記ポストの遠位端が前記基部に向かってテーパ状になるように、前記ポストの上端における前記ポストの前記縦方向の長さが、前記基部に隣接する前記ポストの下端における前記ポストの前記縦方向の長さよりも大きくされている、請求項1若しくは6に記載のブラケット、又は請求項2〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記ポストの遠位端は、前記医療用物品の外面に当接するように構成されている、請求項1、6及び7のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記アームの固定端は、前記ポストの遠位端を越えてさらに遠位側に位置しない、請求項1及び6〜8のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記アームは、前記ポストに対して近位側に位置する、請求項1及び6〜9のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記ポストは、片持ち状の前記アームの台座を提供する、請求項1及び6〜10のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね平行に延在する、請求項1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね横方向に延在する、請求項1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜11のいずれかに記載の方法。
  14. 前記アームは、前記基部の縦軸に対して概ね横方向に延在し、前記アームの固定端から自由端にまで及ぶ横幅を有し、前記ポストは、前記アームの横幅によって画定された前記基部の幅の範囲内に位置する、請求項1及び6〜11のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜11のいずれかに記載の方法。
  15. 前記基部、前記ポスト、及び前記アームは、一体的に形成されている、請求項1及び6〜14のいずれかに記載のブラケット、又は請求項2〜14のいずれかに記載の方法。
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