JP2002523153A - カテーテルなどの固定システム - Google Patents

カテーテルなどの固定システム

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Abstract

(57)【要約】 固定システムは、望ましくはテープまたは針を使用せず、また縫合を行わずに、カテーテルの一部または同様の医用物品を容易に患者に固定することが可能な、簡単に構成された装置を備える。この固定システムは、保持装置および固定パッドを備えることが望ましい。保持装置は、固定システム内にカテーテルの一部を受容し保持するように寸法及び形状が決められて形成されており、1対のポストとクリップを備えることが望ましい。ポストは、カテーテルまたはカテーテル取付け具に形成された穴を取外し可能に受容するように寸法及び形状が決められて形成されている。クリップは、カテーテルの一部を取外し可能に受容するように寸法及び形状が決められて形成されている。固定パッドは、保持装置を患者の皮膚に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の属する技術分野) 本発明は、一般に医用物品を患者に固定するための固定システムに関し、特に
、カテーテルまたは医用物品が患者から動いたりずれたりしないように、カテー
テルまたはその他の細長い医用物品を患者に固定するための固定システムに関す
る。
【0002】 (発明の背景) 患者を治療する際、患者に流体および薬物を直接導入するために、または患者
から流体を引き出すためにカテーテルを利用することは非常に一般的である。例
えば、患者に流体を導入するために利用されるあるカテーテルは、正中カテーテ
ル(midline catheter)である。
【0003】 ほとんどの場合、カテーテルは、数日間または数週間所定位置に残されたまま
である。カテーテルを、挿入部位の所定位置に固定するために、医療提供者はし
ばしばテープを使用してカテーテルを患者に固定する。すなわち、一般に医療提
供者は、挿入部位付近でカテーテルの一部を横切るように、テープの長い切片を
十字形に貼って、カテーテルを患者の皮膚に固定する。このように固定すること
によって、カテーテルがその挿入部位から動かないようにすると共に、カテーテ
ルがベッドの手摺りまたはその他の物体に絡まらないようにする。
【0004】 しかしテープには、しばしばごみやその他の汚染物が付く。したがって標準的
なプロトコルでは、固定部位で細菌および微生物が成長しないように、定期的に
(例えば毎日)テープを交換することが必要とされている。しかし頻繁にテープ
を交換すると、患者の皮膚が表皮剥離するという問題が生じる。そのうえ、テー
プを貼ったり貼り直したりするのに貴重な時間が費やされる。さらに、多くの医
療提供者は、ラテックス製の手袋をしているときのテーピングの手順が難しく煩
わしいことがわかっているので、テーピングの際にしばしばその手袋を外す。こ
のようなことは、テーピングの手順を長引かせるだけではなく、医療提供者が感
染するおそれもある。さらに、たとえ医療提供者が手袋をしたままであっても、
テープの接着面とラテックス製の手袋とが接触して手袋に微小の穴が生じ、そこ
から医療提供者に感染するおそれがある。
【0005】 テープ固定の代替案として、いくつかのカテーテルは、一体型のまたは移動可
能で可撓性を有する羽根付き延長部を備えたクランプを備える。これらの延長部
は、カテーテルを挿入部位の所定位置に固定するために、患者の皮膚に縫合され
る。その他の適用例では、可撓性クランプが剛性の箱型クランプで覆われ、摩擦
適合させることによってカテーテル/クランプの組合せを受ける。箱型クランプ
および可撓性クランプは横方向に配列された穴を有し、それによって、この組合
せを患者の皮膚に縫合することが可能になる。この技法はカテーテルを患者に確
実に取り付けるが、患者にとっては痛みがあって不快であることが明らかである
。この従来の保持手法も、時間を浪費して不便であり、医療提供者に針が刺さる
危険が生じ、また縫合部位から患者に感染する危険も生じる。
【0006】 そのうえ縫合材料では、医療用チューブの把持が不十分になる傾向があり、剛
性クランプを使用しない場合には可撓性クランプの羽根付き延長部を通り抜ける
可能性がある。しかし、剛性クランプを使用すると、別の構成要素をさらに追加
することによって固定手法が複雑になり、床に落下して滅菌状態ではなくなる可
能性がある。そのうえ、可撓性クランプまたは可撓性/剛性クランプの組み合わ
せによる縫合固定では、包帯の交換および挿入部位の洗浄のためにカテーテルを
患者から容易に取り外すことができない。
【0007】 (発明の概要) 本発明の一態様は、簡単に構造化された固定システムを備え、このシステムは
、細長い医用物品(例えばカテーテル)を挿入部位に対して固定された位置に固
定すると共に、この医用物品が引張られないようにし、その一方で、包帯の交換
またはその他の業務のために固定システムから医用物品を計画的に取り外し易く
するものである。固定システムから医用物品を取り外すために、止血鉗子や外科
用クランプなどの道具を使用する必要はない。
【0008】 ある形態での固定システムは、第1の面および第2の面を有する固定パッドを
備える。第2の面は、この第2の面の少なくとも一部を覆う接着層を備える。固
定パッドの第1の面には保持装置が取り付けられて、医用物品の一部を支持する
。保持装置は、第1の面に取り付けられるベースと、このベースから延びる少な
くとも1個のポストを備える。ポストには、このポストの外端部に向かって配置
された固定部分がある。この保持装置上には少なくとも1個のクリップも存在す
る。クリップは、医用物品の少なくとも一部に合うように寸法及び形状が決めら
れて形成されている。
【0009】 本発明の別の態様は、細長い医用物品を患者に固定するための固定システムを
備える。この医用物品は、少なくとも1つの開口を備える。固定システムは、固
定パッドと、この固定パッドに取り付けられた保持装置を備える。保持装置は、
固定パッドに対して概ね直立して配置された第1の保持部材を備える。第1の保
持部材は、医用物品の、対応する開口内に挿通されるように構成されている。保
持装置は、固定パッドに連結される第2の保持部材も備える。第2の保持部材の
少なくとも一部は、第1の保持部材に対して概ね直角になるように配置されると
ともに、細長い医用物品の少なくとも一部をこの第2の保持部材の一部と固定パ
ッドとの間に配置できるように寸法決めされた距離だけ固定パッドから離して配
置されている。
【0010】 本発明の別の態様によれば、患者の身体に医用物品を固定する方法が提供され
るが、この医用物品は、その本体から延びる柔軟な羽根を備えた細長い本体を備
えており、これらの羽根のそれぞれは、少なくとも1つの縫合用の穴を備えるも
のである。この方法は、間隔を空けて配置された少なくとも第1および第2のポ
ストを有する保持装置を提供する。保持装置のクリップは、ポストの側方に配置
されている。第1のポストは、医用物品の柔軟な羽根の、縫合用の穴の1つに挿
入される。この柔軟な羽根を伸ばして、他の縫合用の穴が第2のポスト上に位置
決めされるようにする。次いで伸びた羽根を第2のポストに引っ掛け、それによ
って第2のポストを対応する縫合用の穴に挿入する。細長い本体の一部はクリッ
プに挿入されてその中に配置され、その結果、この細長い本体はクリップから脱
離するのが防止される。好ましい形態では、保持装置は患者の身体に接着される
【0011】 本発明の他の態様、特徴、および利点は、以下に述べる好ましい実施形態の詳
細な説明から明らかになるであろう。
【0012】 (発明の好ましい実施形態の詳細な説明) 次に、本発明の上述およびその他の特徴について、本発明の固定システムに関
する好ましい実施形態の図面を参照しながら述べる。図示される固定システムの
実施形態は例示を目的とし、本発明を限定するものではない。
【0013】 医用物品用の固定システムに関する本発明の実施形態を、例示的な正中カテー
テル(midline catheter)に関して開示する。しかし、本発明の原理は正中カテー
テルに限定するものではない。それよりも本発明の開示に照らし、本明細書に開
示する固定システムおよび保持装置は、その他のタイプのカテーテル、流体ドレ
ナージ管および送出管、および電線を含めた医用物品のその他のタイプと共に首
尾よく利用できることも当業者に理解されよう。例えば、本明細書に開示する保
持装置は、中心静脈カテーテル、末梢カテーテル、末梢に挿入される中心カテー
テル、血液透析カテーテル、外科用ドレナージ管、栄養管、胸腔管、鼻腔栄養管
、検査鏡、ならびに電線またはケーブルであって外部または埋込み型の電子装置
またはセンサに接続されているものを受けて固定するように構成することもでき
、これらの装置は1つまたは複数の固定用開口を有する一体型または移動型の取
付け具(例えば羽根付きの取付け具)を備えることを前提とするが、本発明の保
持装置はこれらに限定するものではない。当業者なら、本明細書に開示する装置
およびシステムに関して追加の適用例を見出すことも可能である。したがって、
正中カテーテルに関する固定システムの図示および記述は、固定システムの1つ
の可能な適用例を単に例示するものである。例示する実施形態のカテーテルは、
シリコーンまたはラテックスで形成された、少なくとも柔軟なまたは変形可能な
羽根付きの取付け具を備える。例示的な正中カテーテルは、カテーテル本体およ
び羽根付き取付け具の両方ともシリコーンで形成されており、ユタ州Sandy
のBecton,Dickinson and Companyから市販されて
いる。
【0014】 本明細書で述べる各実施形態は、固定システム特有のいくつかの基本的な概念
、すなわち医用物品を取外し可能に患者に係合させるという概念を用いている。
取外し可能な係合は、ポスト、クリップ、およびカテーテル取付け具要素の協働
作用によって実現される。この協働作用により、任意の様々な既知の目的で、カ
テーテルを固定システム及び患者から取り外すことが可能になる。例えば医療提
供者は、挿入点からカテーテルを取り外し易くするために、または患者を清潔に
するために、固定システムからカテーテルを取り外したいと考える場合がある。
しかし、固定システムからのカテーテルの取り外しは、患者から固定システムを
取り外すことなく実現することができる。そのうえ、このカテーテルの取り外し
は固定システムを壊すことなく行うことができ、例えば止血鉗子や外科用クラン
プなどの道具を使用せずに行うことができる。
【0015】 また本明細書で述べる各実施形態は、固定システムに対してカテーテルが軸方
向に動かないように、かつ回転運動しないようにする。軸方向の動きは、一般に
羽根付きカテーテル取付け具の穴と協働するポスト(post)によってもたらされる
、保持効果によって阻止される。回転運動は、一般にポストと協働するクリップ
によってもたらされる保持効果により阻止され、通常ならカテーテル取付け具を
揺り動かし、回転させ、ポストとの係合からずらし、または滑らせる可能性のあ
るカテーテルの動きを妨げる。
【0016】 固定システム10のこれらの構成要素の記述を補助するため、以下の対応付け
られた用語を使用する。「縦軸」は、固定システム10によって保持されるカテ
ーテル12に概ね平行である。「横軸」は縦軸に直角であり、固定パッド56の
平面に概ね平行である。「交軸」は縦軸および横軸の両方に対して直角に延びて
いる。さらに、本明細書で使用する「縦方向」は縦軸に実質上平行な方向を指し
、「横方向」は横軸に実質上平行な方向を指し、「交軸方向」は交軸に実質上平
行な方向を指す。また、本発明の固定システム10について述べる際に使用する
「近位」および「遠位」という用語は、例示的な適用例の記述に一貫して使用す
る。したがって、近位および遠位は患者の身体の中心に対して使用する。次に、
固定システム10と、それに関連する使用方法について詳細に述べる。
【0017】 まず図1および図2を参照すると、固定システム10が示されており、本発明
の好ましい実施形態に従って構成されている。このシステムは、保持装置20お
よび固定パッド56を備える。固定パッド56により保持装置20は患者の皮膚
に固定される。固定パッド56は、患者の皮膚に接着する下部接着面58と、保
持装置20を支持し固定する上面62とを有する。
【0018】 保持装置20は、固定システム10内にカテーテル12の一部を受容して保持
するように寸法及び形状が決められて形成されている(図6〜8)。保持装置は
、少なくとも第1の保持部材および第2の保持部材を備えることが望ましい。第
1の保持部材は、固定パッド56に対して概ね直立に配置され、カテーテル取付
け具14の、対応する開口74(例えば縫合用の穴)内を挿通するように構成さ
れる。第1の保持部材は、カテーテル12がこの第1の保持部材からいつのまに
か脱離しないように、カテーテル取付け具14の一部に開口74で係合するよう
構成されている。第2の保持部材には、固定パッド56に連結されている。第2
の保持部材の少なくとも一部は、第1の保持部材に概ね直角になるように配置さ
れており、少なくともカテーテル12の一部を第2の保持部材の一部と固定パッ
ド56との間に配置できるように、固定パッド56から十分な距離だけ離して配
置されている。また第2の保持部材は、カテーテル12の支持された部分が第2
の保持部材との係合状態から引き抜かれないように構成される。
【0019】 図示する実施形態では、第1の保持部材はポスト30(post)を備えるこ
とが望ましく、第2の保持部材はクリップ48を備えることが望ましい。保持装
置20は、1対のポスト30とこのポスト30の側方に配置されたクリップ48
を備えることがより好ましいが、当業者なら理解するように、この保持装置20
は、特定の適用例に合わせるためにポストとクリップのどのような組合せもでき
る。例えば保持装置20は、この保持装置上の1対のクリップ48の間に配置さ
れた一のポスト30を備えることができる。このポスト30は、カテーテル12
または羽根付きカテーテル取付け具14に形成された穴74を取外し可能に受容
するように、寸法及び形状が決められて形成される。クリップ48は、カテーテ
ル12の一部を取外し可能に受容するように寸法及び形状が決められて形成され
る。
【0020】 図2aを参照すると、保持装置20は、主にベース22によって形成された強
固な構造を備える。図示する実施形態では、ベース22はポスト30およびクリ
ップ48と一体的に形成されて、単体で保持装置20を構成する。この構成は、
当業者に周知の任意の様々な方法で実現することができる。例えば、製作コスト
を削減するために、保持装置20全体を射出成形することができる。
【0021】 そのうえ、以下の記述から明らかなように、保持装置20のいくつかの特徴は
(例えばクリップや、ある程度はポストや保持装置自体も)、可撓性であること
が望ましい。堅固であり、且つ可撓性を有する適切な材料には、例えばポリプロ
ピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル
ブタジエンスチレン、ナイロン、オレフィン、アクリル樹脂、ポリエステル、な
らびに成形用シリコン、熱可塑性ウレタン、熱可塑性エラストマー、熱硬化性プ
ラスチックなどの、プラスチックやポリマー、複合材料が含まれるが、これらに
限定されない。図示する保持装置20は、プラスチックまたはポリマー材料を使
用した射出成形によって形成することが好ましい。しかしその他の材料を利用す
ることもでき、保持装置20は、一体形成されていないベース、ポスト、および
/またはクリップで構成することができる。
【0022】 図2aに見られるように、ベース22は、縦方向(X−X)および横方向(Y
−Y)内にある平面に実質上沿って形成された細長い本体を含む。ベース22は
、遠位端24および近位端25を有する。ベース22は、特定の適用例に合わせ
るために、正方形や円形、三角形、曲線状など、広く様々な形状に形成すること
ができる。例えば、ベース22は、固定パッド56の形状に類似するように構成
することができる。図示する実施形態は、第1および第2の側部26、28を含
むほぼ楕円形のベースを示す。
【0023】 ベース22の縦の寸法は、カテーテル12にその長さ方向に沿って安定性をも
たらすために、十分に長いことが望ましい。すなわち、保持されたカテーテル1
2部分の縦の長さは、保持装置20に対してカテーテル12が揺動しないように
十分なものである(すなわち、保持装置20がカテーテル12の支点としての役
目をしないように)。このことは、望ましくは保持装置20の横の寸法に関して
も言えることである。さらに、ベース22の横の寸法は、医療提供者が容易にか
つ自然に保持装置20を把持することができるものであり、1個または複数のポ
ストおよび1個または複数のクリップが配置されるスペースを備えるものである
ことが望ましい。
【0024】 次に図2a、3a、および4aを参照すると、1個または複数のポスト30が
ベース22から延びている。図示する実施形態は、ベース22に対してほぼ直立
して延びる2個のポスト30を備える。しかし、ベース22は、特定の適用例に
合わせるために追加のポスト30を備えることもできる。例えば、保持装置20
が比較的大型のカテーテル12またはカテーテル取付け具14を固定するように
設計されている場合、より安定性を増すために、ベース22には長方形の隅に配
置された4個のポストを備えることができる。また、Y字形(Y−site)の
取付け具をしっかりと固定するために、3個のポストを使用することができる。
【0025】 各ポスト20は、ベース22に取り付けられベース22から延びるシャンクま
たは軸部32を備える。軸部32は、特定の適用例に応じて、かつ特定の取付け
具14と相互に作用してカテーテル12を取り付けることができるように、様々
な長さでよく、またその間は様々な距離でよい。カテーテルおよび医療用チュー
ブを固定させるため、各軸部32の長さは約2mm〜20mmであることが望ま
しく、その長さは4mmであることがより好ましいが、より長い軸部、またはよ
り短い軸部にすることも可能である。軸部32は、少なくとも固定されるカテー
テルを収容できるように横方向に十分に広く間隔を空けて配置され、図示する実
施形態では、軸部32はカテーテル12を固定する取付け具14を収容できるよ
うに、間隔を空けて配置されている。軸部32は、保持装置20に、対応する縫
合用の穴74の間の距離よりもわずかに長い距離だけ離して配置されることが望
ましい。多くの適用例では、ポスト30同士の距離は5mmから40mmの間に
なり、一般に約20mmに等しいことがより好ましい。各ポスト30の軸部32
は、以下により詳細に述べるように、その構造上の機能を働かせるのに十分な直
径を有し、ベース22およびポスト30用に選択される材料によって異なる。図
示するポスト30は、直径が0.5mmから5mmの間であり特に約2mmのプ
ラスチック材料またはポリマー材料で構成される。
【0026】 軸部32は、図示する実施形態で示す円筒形状の他に、特定の適用例に合わせ
るため、四角形や三角形などの任意の様々な細長い形状に形成できることが考え
られる。以下に非常に詳細にわたって述べるように、軸部32の細長い形状は、
一般に、カテーテル取付け具14の穴74の形状に一致することが好ましい。
【0027】 軸部32は、カテーテル12およびカテーテル取付け具14のずれを阻止する
固定部分を有する。この固定部分は、以下に述べる1つまたは複数の要素を備え
ることができる。
【0028】 固定部分が備える一要素は、軸部32から半径方向に延びた突起で構成される
。図2a、3a、および4aに示すように、突起は、ベース22から遠位にある
端部に拡大チップまたはヘッド34を備える。ヘッド34の外周の少なくとも一
部は軸部32の外周よりも長く、最大外周が軸部32の外周の1.1〜3倍であ
ることが望ましい。図2aは、表面が滑らかな概ね半球形状のヘッド34を示し
、張り出している下面または裏面36での外周が最大となっている。しかし、ヘ
ッド34は、例えば中実な円錐形や中空の円錐形、矢じり形、棘状、球状、トラ
ス形、その他のタイプの半径方向に突出した構造など、裏面36を有するもの、
或いは裏面36のない、様々なその他の形をとることができることが理解されよ
う。ヘッド34は、その比較的尖っていない端部37により、医療提供者のラテ
ックス製手袋や患者のベッドのシーツなどの材料に絡まらないことが好ましい。
【0029】 図2a、3a、および4aに見られるように、裏面36は概ね平面である。し
かし裏面36は、湾曲させて、カテーテル取付け具14の一部を保持することが
可能な凹部38を形成することができる。裏面36は、粗くされた面でよく、あ
るいは隆起またはその他の絡まり易い仕掛け(snagging device)(図示せず)を
組み込んだ表面でもよく、それによって、カテーテル取付け具14の保持をさら
に補助することができる。しかし、裏面36は、製作コストを安上がりにするた
めに滑らかであってもよい。
【0030】 固定部分が備える別の要素は、フック40で構成される。図2b、3b、およ
び4bに示すように、フック40は、軸部32から外側に延びる半径方向部分4
2を有する。フック40は、軸部32から遠位にあって半径方向部分44の遠位
端に向かう湾曲部分44を有することが好ましい。湾曲部分42は、カテーテル
取付け具の穴を受容するように寸法及び形状が決められて形成される。湾曲部分
42は、遠位の外周に沿って面取り部またはテーパ部46を有し、それによって
、医療従事者はカテーテル取付け具14の穴74をフック40に容易に合わせる
ことができることが望ましい。
【0031】 次に図1、2a、および3aを参照すると、概してベース22上にクリップ4
8が形成されている。図示する実施形態は、ベース22から延びる1個のクリッ
プ48を示す。しかし、ベース22は上述のように、特定の適用例に合わせるた
めに追加のクリップを備えることもできる。例えば、保持装置20が比較的大型
のカテーテルを固定するように設計されている場合、より安定性を増すために、
ベースはカテーテルの対向する端部に配置された2個のクリップを備えてもよい
。また、Y字形のカテーテルをしっかりと固定するために、3個のクリップを使
用することができる。
【0032】 クリップ48は、カテーテル12の一部を容易に受容するように、またその一
方でカテーテル12の受容部分が容易に脱離することのないように、寸法及び形
状が決められて形成されている。クリップ48は、カテーテル12の少なくとも
一部が交軸方向に動くのを阻止するものであることが好ましい。カテーテル12
の交軸方向の動きは、クリップ48との接触により阻止されるが、このクリップ
48は十分に強固な構造のものでベース22に固定されており、それによってカ
テーテル12が交軸方向に進まないようにするストッパとしての役目をする。カ
テーテルの交軸方向の動きは、カテーテル12(またはカテーテル取付け具14
)とポスト30との係合部位でのカテーテル12の動きに変わる可能性があるの
で、このカテーテルの交軸方向の動きをを阻止することが有利である。またこの
動きにより、カテーテル取付け具14がポスト30から転がり落ちまたは滑り落
ち、ポスト30との係合状態からずれる可能性がある。
【0033】 クリップ48は、その目的を達成するために、様々な方法で構成することがで
きる。図2aは、ほぼC字形のクリップを示しており、その内部にカテーテル1
2の一部が捕捉される。図2bは、1対の半剛性逆L字形部材を示しており、こ
のL字形部材は、それらの部材間の間隙よりも大きい寸法のカテーテル12を取
外し可能に受容するように、間隔を空けて接近して配置されている。当業者に理
解されるように、このクリップの目的を達成するため、単一のL字形クリップな
ど様々なその他の構成のクリップを使用することができる。
【0034】 クリップ48は、上述のフック部分52を含むことができ、または上述の様々
なその他の絡まり易い仕掛け、フッキング仕掛け(hooking device)、および阻止
仕掛け(inhibiting device)を備えることもできる。クリップ48は、特定の適
用例に応じて、またこのクリップと共に使用される特定のカテーテル12に応じ
て様々なサイズにすることができる。
【0035】 図示する実施形態で、クリップ48は、2個のポスト30間を延びる横方向の
延長線をほぼ二分する、縦に延びる線上に配置される。保持装置上の第1の側部
と第2の側部の間に、望ましくはポスト30同士の間に横方向に一の領域54が
形成されている。この領域54は、カテーテル12の一部がポスト30とクリッ
プ48との間にぴたりと適合するように、このカテーテル12の一部を受容し保
持するよう寸法及び形状が決められて形成されている。
【0036】 図1は、固定パッド56を示しており、この固定パッドは、上部フォーム層(
例えば独立気泡ポリウレタンフォーム)および下部接着層を有する積層構造であ
ることが望ましい。下部接着層は、固定パッド56の下面58を構成する。この
下面58は、医療用の接着剤が望ましく、特定の適用例によっては発汗薬でよく
、または発汗薬でなくともよい。接着層を有するこのようなフォームは、オハイ
オ州ColumbusのNew Dimensions in Medicin
eから市販されている。図示する実施形態は、患者の皮膚に固定パッド56をな
お一層固定するために、接着層に加えて縫合用の穴60を有する固定パッド58
を示す。しかし、固定パッド56は、患者の皮膚に固定パッドを固定するための
縫合用の穴60を備えなくてもよいことが理解されよう。
【0037】 上部フォーム層の表面は、固定パッド56の上面62を構成する。上面62は
、低電荷でフォームをコロナ処理することによって粗くすることが望ましい。粗
くされた、または多孔質の上面62によって、ベース22と固定パッド56との
接着接合(以下に述べる)の質が改善される。代替例で、柔軟な固定パッド56
は、医療用接着下部層と、内部フォーム層と、上部紙層またはその他の上部織布
層または上部不織布層を備えてもよい。
【0038】 図示する実施形態では、固定パッド56は、1対の対向する三日月形部64、
66を備え、その凹み部分は、クリップ48に最も近い固定パッド56の近位端
24に向かっていることが望ましい。その結果、固定パッド56の側部は患者の
皮膚により広い面積で接触して、より高い安定性と接着性をもたらす。
【0039】 図5は、除去可能な紙またはプラスチック剥離ライナ68を示し、これは、使
用前に接着下面58を覆うことが望ましい。ライナ68は破れにくいことが好ま
しく、複数の断片に分割されて、患者の皮膚にパッドが容易に取り付けられるこ
とが望ましい。図示する実施形態では、1回に接着下面58の半分だけを露出さ
せるように、ライナ68は柔軟な固定パッド56の中心線70に沿って分割され
ている。
【0040】 ライナ68の長さは、固定パッド56の中心線70を超えて延び、折り重ねら
れ、またはライナ68上に折り返される。この折り重ねられた部分は、接着下面
58からライナ68を除去し易くするためのプルタブ71を構成する。医療従事
者は、プルタブ71を掴んで引っ張ることにより、ライナ68を下面58から引
き離す。プルタブ71は、接着層からライナ68を引き離すために医療従事者が
ライナ68のコーナエッジまたはその他のセグメントを引っ張るというどのよう
な要件も克服するものである。当然ながらプルタブ71は、様々な形状に設計す
ることができる。例えばプルタブ71は、固定パッド56の中心線70に沿って
配置する必要はなく、むしろプルタブ71は、患者の皮膚の特定の部位に固定パ
ッド56を容易に付着させるために、固定パッド56の任意の線または部分に沿
って配置することができる。例えば、関節などの急な屈曲のある患者の皮膚の領
域では、プルタブ71を、中心線70に沿ってではなく、固定パッド56の側端
部の1つに向けて位置合わせすることが必要である。
【0041】 保持装置20のベース22は、固定パッド56の上面62に取り付けられる。
ベース22は、シアノアクリレートやその他の結合材料などの溶媒結合接着剤に
よって上面62に固定されることが望ましい。このような一接着剤は、the
Minnesota Mining and Manufacturing C
ompany(3M)からPart No.4693として市販されている。
【0042】 固定システム10を上述のように組み立てるとき、ベース22上に形成された
領域54は受入れスペース72を構成する。受入れスペース72は、カテーテル
12の長さの一部を受容することができる。受入れスペース72は、その適用例
に応じて(すなわち医用物品の保持される部分であって、そこに使用されるよう
に保持装置20が設計されている部分の形状に応じて)様々な形をとることがで
きるが、受入れスペース72は、上述のようにカテーテル12の支点としての役
割をするためではなく、カテーテル12を安定にするために縦方向に十分な長さ
を有する。すなわち保持装置20上のポスト30とクリップ48の間の縦の間隙
は、カテーテル12の十分な長さを受けて、カテーテル12が捩れることなくカ
テーテル12が横方向に、縦方向に、かつ交差方向に動かないように(すなわち
カテーテル12の横揺れ、縦揺れ、および軸方向の動きが阻止されるように)寸
法決めされる。
【0043】 穴74を介してポスト30上にカテーテル取付け具14を配置し、かつ受入れ
スペース72上に押圧すると、カテーテル12の一部が保持装置20内に捕捉さ
れる。カテーテル取付け具14は保持装置20よりも弾性のある材料で構成され
、ポスト30間の距離は、カテーテル取付け具14の穴74間の距離よりもわず
かに長いことが望ましい。この設計によれば、ポスト30にカテーテル取付け具
の穴74を適合させるためには、カテーテル取付け具14を引き伸ばすと、引張
り力がカテーテル取付け具14に加えられ、ポスト30とカテーテル取付け具1
4との間に締り嵌めの関係が発生して、カテーテル12が軸方向に動かないよう
に、かつ回転運動しないようになる。カテーテル12の回転運動は、上述のよう
にクリップ30によってさらに阻止される。
【0044】 操作の際、図6〜8に示すように、医療従事者は、上述の固定システム(また
は容易に理解されるその変形例)を使用してカテーテル12(またはその他の医
用物品)を患者に固定することができる。医療従事者は、まず交軸上で、ポスト
30の上方にカテーテル取付け具14の穴74を位置合わせする。次いでポスト
30とカテーテル取付け具14の穴74とを係合させることによって、ベース2
2の両側部間に形成された受入れスペース72にカテーテル12を配置する。こ
れは、図7に見られるように、初めに第1のポストを縫合用の穴74の1つに挿
入し、次いで取付け具14を引き伸ばしてもう1つの縫合用の穴74を第2のポ
スト30上に位置合わせすることによって行う。次いでポスト30を穴74に挿
入することによって、取付け具14を第2のポスト30上に滑り込ませる。この
ようにして、カテーテル取付け具14をポスト30の下面36に引っ掛ける。ポ
スト30の裏面36と、取付け具14の縫合用の穴74付近の部分とが相互に作
用することによって、カテーテル取付け具はポスト30から交軸方向に外れない
ようになる。ポスト30と取付け具14との全体的な相互作用により、保持装置
20に対してカテーテル12が縦方向および横方向に著しく(すなわち有意に)
動かなくなる。
【0045】 図8に見られるように、カテーテル12の遠位部分は、カテーテル12をクリ
ップ48の開口の隣りに位置決めし、カテーテル12をクリップ48に引き入れ
ることによって、クランプ48内に挿入される。カテーテル12の変形可能な性
質および/またはクリップ48の屈撓性により、カテーテルの一部を少なくとも
クリップ48の一部とベース22の間のスペースに挿入することが可能になる。
クリップ48の一部は、ベース22に概ね平行に、かつポスト30に直角に延び
ることが重要である。クリップ48のこの部分では、保持装置から交軸方向に取
付け具を引き離すときに、クリップ48の下に固定されていないカテーテル12
の遠位部分によって、カテーテル取付け具14に交軸方向の力が加えられないよ
うにする。この設計の結果、クリップ48を有さない場合に比べて、保持装置か
ら脱離させる前に、より大きい交軸方向の力をカテーテルに加えることが可能に
なる。
【0046】 カテーテル12が軸方向または回転方向に引っ張られる場合、ポスト30、ク
リップ48、およびカテーテル取付け具14の相互作用によって、カテーテル1
2が目に見えるほどに動くことが防止される。このため保持装置20は、カテー
テル12がこの保持装置20に対して軸方向に動き、または回転運動するのを阻
止する。
【0047】 ポスト30およびクリップ48は、カテーテル12を受入れスペース72に挿
入するときにカテーテル12の本体を縮ませたり捩らせたりしないことが重要で
ある。さらに、ポスト30およびクリップ48はカテーテルを圧迫するが、その
圧力は限られているので、対応するカテーテル12の管腔を閉塞させない。図8
は、ポスト30の固定部分34とカテーテル取付け具14との間の隙間を示して
いるが、ポスト30の軸部32は、固定されるときに、固定システム内でのカテ
ーテル取付け具の交差軸方向の遊び量が少なくなるように、特定のカテーテル取
付け具14に対して寸法を決めることができる。
【0048】 図9および図10は、本発明の別の実施態様により構成された固定システムを
示す。前述の実施形態の固定システムと同様に、この固定システムは、少なくと
も1つの保持部材と固定パッドを有する保持装置を備える。しかし、これらの要
素の特定の構成はわずかに異なっている。また、この固定システムに接続される
医用物品の特定の構成も異なっている。したがって一貫性を持たせる目的で、図
1〜8の固定システムと同様の部分を示すために、同様の番号に「a」を付加し
たものを使用した。したがって同様の構成要素に関する上記の記述は、他に特に
指示がない限り、固定システム10aのこの実施形態に等しく適用されることを
理解されたい。
【0049】 図9を参照すると、図示するカテーテル取付け具14aは、柔軟性を持たせる
目的で全体的にシリコン材料から構成されており、その結果、取付け具14aの
横に延びた羽根部分13aに設けられた1対の穴74aは、接続操作中または取
り外し操作中に拡張する。またカテーテル取付け具14aは、カテーテル12a
を収容する内腔を備えた細長い本体を有し、プラスチック製の接続片10に取り
付けることができる。例示的な正中カテーテル12aは、ユタ州SandyのB
ecton,Dickinson and ConpanyからFirst M
id−CathTMとして市販されている。
【0050】 前述の実施形態と同様に保持装置20aは、カテーテル取付け具14aの一部
を受けるように、かつ少なくとも1つの保持部材が配置されるスペースが設けら
れるように構成され、寸法及び形状が決められて形成されている。
【0051】 図10を参照すると、第1の保持部材は、間隔をおいて横方向に配置された2
個のポスト30aを備えることが望ましいが、1個または3個以上のポストを使
用することができる。各ポスト30aは、ベース22aに取着されてそこから概
ね直立して延びているシャンクまたは軸部32aを備える。各軸部32aは長さ
が約2mm〜20mmであり、4mmであることが望ましく、互いに5mm〜4
0mmの距離をおいて横方向に配置されており、約20mmの距離をおいて配置
されていることが望ましい。各ポスト30aの軸部32aは、その構造上の機能
を奏させるのに十分な直径を有し、図示する軸部32aの場合、その直径は0.
5mm〜5mmの間であり、約2mmが望ましい。
【0052】 軸部32aは、この軸部32aからカテーテル12aおよびカテーテル取付け
具14aがずれるのを阻止する固定部分を備えることができる。使用する場合、
固定部分は、前述のまたは以下に述べる1個または複数の要素を備えることがで
きる。あるいは軸部32aは、以下に説明するように、接続操作または取り外し
操作を補助するための固定部分はなくてもよい。
【0053】 固定部分が備える一要素は、ベース22aの遠位にある軸部32aの端部から
外側に半径方向に延びている突起である。図10Aに最も良く示されるように、
この突起は、概して滑らかな角度が付けられた拡大チップまたはヘッド34aで
あって、軸部32aを中心とする全方向に、半径方向に延びている裏面36aを
有する。しかし、ヘッド34aは、例えば中実な円錐形または中空の円錐形や、
矢じり形、棘状、球状、トラス形、半球状、その他のタイプの半径方向に突出し
た構造など、裏面36aまたはその部分を有するか、或いは有していない様々な
その他の形をとることができることが理解されよう。ヘッド34aの比較的尖っ
ていない端部37aによって、医療提供者のラテックス製手袋や患者のベッドの
シーツなどの材料に絡まないようにすることが好ましい。あるいは、ヘッド34
aの比較的丸みを帯びた端部100によって、ヘッド34a上に穴74aを合わ
せるのを補助することが好ましい。ヘッド34aの少なくとも1つは、もう1つ
のポスト30aとは反対方向に向けて角形成された延長部分102を任意選択で
含むことができる。角度が付けられた部分102は、カテーテル取付け具14a
の穴74aを受容するように寸法及び形状が決められて形成されており、角度が
付けられた部分102のまわりにカテーテル取付け具14aの穴74aをより容
易に合わせるため、外端部に沿って面取り部またはテーパ部46aを有すること
が望ましい。角度が付けられた部分102に穴74aを合わせたら、この穴74
aをヘッド34aに沿って軸部32a上へと進め/引き伸ばす。
【0054】 固定部分が備える別の要素は、やはりベース22aの遠位にある軸部32aの
端部から外側に半径方向に延びている突起である。図10Bに示すように、この
突起は、概して滑らかな丸みを帯びた拡大チップまたは球状部104であって、
裏面のないものを含む。しかし、軸部32aまたはその部分の全体の長さの周り
を半径方向に延びる裏面を使用することもできる。球状部104の比較的尖って
いない端部106によって、医療提供者のラテックス製手袋や患者のベッドのシ
ーツなどの材料に絡まないようにすることが好ましい。あるいは、球状部104
の比較的丸みを帯びた端部108によって、球状部104に穴74aを合わせる
のを補助することが好ましい。球状部104は、もう1つのポスト30aとは反
対の方向に向いて湾曲した延長部分110を任意選択で含むことができる。湾曲
部分110は、カテーテル取付け具14aの穴74aを受容するように寸法及び
形状が決められて形成されており、この湾曲部分110にカテーテル取付け部1
4aの穴74aをより容易に合わせるために、自由端に沿って面取り部またはテ
ーパ部46aを有するものであることが望ましい。湾曲部分110に穴74aを
合わせたら、穴74aを球状部104の周りに沿って軸部32a上へと進めるこ
とができる。
【0055】 両方の軸部32aは、必ずしも上述のように固定部分を含む必要はない。固定
部分を使用しない場合、ベース22aの遠位にある軸部32aの端部は、滑らか
でわずかに丸みを帯びた表面を有することが望ましい。この形状は、カテーテル
取付け具14aの穴74aを軸部32a上に合わせるのを補助する。この形状(
図示せず)により、穴74aと軸部32aとのより容易な係合がもたらされるが
(すなわち穴74aは、ヘッド34aまたは球状部104上に合わせるためにさ
らに広げる必要がないが)、両方の軸部32a上にある固定部分34aを使用す
ることによって、保持装置20a上でのカテーテル取付け具14aの安全性が増
す。
【0056】 再び図10を参照すると、第2の固定部材は、ベース22aから延びるクリッ
プ48aを備える。前述の実施形態と同様に、クリップ48aは、カテーテル取
付け具14aの一部またはカテーテル12aの一部を容易に受容すると共に、こ
のカテーテル取付け具14aまたはカテーテル12aの受容部分が容易に脱離し
ないように寸法及び形状が決められて形成されている。クリップ48は、カテー
テル取付け部14aの少なくとも一部の交軸方向の動きも阻止することが有利で
ある。
【0057】 クリップ48aは、その目的を達成するために様々な方法で構成することがで
きる。例えば図10Aは、クリップ48aが概ねC字形であり、図2Aのクリッ
プと概ね同様に構成されているものを示している。しかし、クリップ48aのこ
の実施形態は、ベース22aに向かって延びる、より大きくより明確に輪郭が付
けられたフック部分52aを有し、クリップ内部114への入口112を狭め、
または部分的に閉塞させている。入口112が狭められているので、医療従事者
は、カテーテルを入口112に通してクリップ内部114に入れるときに、カテ
ーテル取付け具14aの一部を平らにするか、或いは別の方法で歪めることが必
要である。カテーテル取付け具14aの一部が一旦クリップ114内部に位置決
めされたら、入口112は狭められているので、カテーテル取付け具14aのそ
の部分を平らにするか、或いは、別の方法で歪めてからクリップ内部114から
カテーテル取付け具14aを押し出す必要がある。この配置構成は、クリップ内
部114からカテーテル取付け具14aが偶発的に押し出されるのを阻止するも
のである。特に、図示する狭められた入口112の軸方向の高さは、カテーテル
取付け具14aの軸方向の高さの4分の3未満であり、望ましくはカテーテル1
2aの軸方向の高さの1/2未満であり、より望ましくはカテーテル取付け具1
4aの軸方向の高さの約2分の1である。換言すると、図示するカテーテル取付
け具14aと共に使用する場合、狭められた入口112の軸方向の高さは約1m
m〜5mmであり、約3mmが望ましい。
【0058】 別の実施例として、図10Bは、クリップ48aが概ね逆L字形であり図2B
のクリップと概ね同様に形成されているものを示す。しかし、クリップ48aの
この実施形態は、いかなるフック部分も全く含まない。したがってクリップ内部
114への入口112は狭められておらず、部分的に閉塞してもいないので、カ
テーテル取付け具14aをクリップ内部114に挿入しまたは取り外すことが容
易である。特に、クリップ48aの軸方向の高さはカテーテル取付け具14aの
軸方向の高さと同じでありまたはわずかに高く、あるいは、図示するカテーテル
取付け具と共に使用する場合は約3〜10mmであり、望ましくは約6mmであ
る。
【0059】 図9は、上部フォーム層62a、下部接着層58a、およびこれらの層58a
、62aを貫通して形成された縫合用の穴60aを備える積層構造であって、図
1の固定パッドと同様に構成されている積層構造を含んだ固定パッド56aを示
す。固定パッド56aの特定の形状は図1の固定パッドと概ね同様であるが(す
なわち1対の対向する三日月部64a、66aを備え、その凹み部分116がパ
ッド56aの端部のクリップ48aに向かっているが)、固定パッド56aの特
定の形状ではその対向する三日月部64a、66aはそれほど鋭くなく、凹み領
域116もそれほど明確ではない。この形状は、患者の皮膚に対してより大きな
安定性と接着性をもたらすための十分な接触領域を提供する。また、固定パッド
56aは、剥離ライナ68aの寸法および形状と概ね同様に寸法が決められてお
らず、そのように構成されていない。すなわち剥離ライナ68aは、固定パッド
56aの接着下部層58aならびに凹み領域116を覆う。
【0060】 図10Aは、固定システム10aの特定の有利な実施形態を示す。固定システ
ム10aは、1対のポスト30aを備えた第1の保持部材を用い、一方のポスト
は比較的尖っていない端部37aおよびテーパ状に角度が付けられた延長部分1
02を有するヘッド34aを備えた固定部分を有し、他方のポストは比較的丸み
を帯びた端部100を有して角度が付けられた延長部分を備えていないヘッド3
4aを備えた固定部分を有する。この組合せによれば、医療従事者は、まず、ポ
スト30aの角度が付けられた延長部分102を通してカテーテル取付け具14
aの一方の穴74aをヘッド34a上に合わせ、次いで軸部32a上に合わせる
ことによって、カテーテル取付け具14aを保持装置20aに容易に接続するこ
とができる。次いでカテーテル取付け具14aの他方の穴74aを、他方のポス
ト30a(角度が付けられた延長部分102を有していないもの)に合わせるこ
とができる。この他方の穴74aは、丸みを帯びた端部100によって、この他
方の軸部32aが尖っていない端部37aを備え、またはさらに固定用の穴74
aとは反対の方向に向いて角度が付けられた延長部分102を備えている場合よ
りも、他方の軸部32aにより容易に合わせることができる。したがって、この
相乗効果的な形状によって、穴74aは両方のポスト30aに容易に合わせられ
、両方のポスト30aは、カテーテルのずれを阻止する固定部分を有することに
なる。図示する固定システムは、クリップ48aとして具体化された第2の保持
部材も備え、このクリップ48aは、カテーテル12aの交軸方向の高さの約1
/2のフック部分52aを備え、クリップ内部(収容部)114への入口112
を交軸方向に狭くしたものである。
【0061】 図10Bは、固定システム10aの、別の特定の有利な実施形態を示し、この
システムでは1対のポスト30aを備えた第1の保持部材の組合せを用い、一方
のポストは、比較的尖っていない端部106および湾曲した延長部分110を備
えた球状部104を有する固定部分を備え、他方のポスト30aは、比較的丸み
を帯びた端部108を備え湾曲した延長部分を備えていない球状部104を有す
る固定部分を備えたものである。図10Aの実施形態と同様に、この組合せによ
れば、医療従事者はまず、湾曲した延長部分110を通してカテーテル取付け具
14aの一方の穴74aを球状部104に合わせ、次いで軸部32aに合わせる
ことによって、カテーテル12aを保持装置20aに容易に接続することができ
る。次いでカテーテル取付け具14aの他方の穴74aを、他方のポスト30a
(湾曲した延長部分110を有していないもの)に合わせることができる。他方
の穴74aは、丸みを帯びた端部108により、他方の軸部32aが尖っていな
い端部106を有し、またはさらに固定用の穴74aとは反対の方向に向いた湾
曲した延長部分110を有している場合よりも、より容易にこの他方の軸部32
aに合わせることができる。したがってこの相乗効果的な形状により、穴74a
は両方のポスト30aに容易に合わせられ、両方のポスト30aはカテーテルの
ずれを阻止する固定部分を有することになる。図示する固定システム10aは、
フック部分52aを備えていないクリップ48aとして具体化された第2の保持
部材も備え、その結果、入口112の交軸方向の高さはクリップ内部114に向
かって狭められていない。
【0062】 したがって本発明の固定システムは、患者にカテーテルを固定するための、無
菌で緊密に把持する、針もテープも使用しない方法を提供する。このため保持装
置20ではテープの使用がなくなり、従来のプロトコルで縫合を必要とする場合
には、この装置によって、不慮の針穿刺、縫合創部位感染、および瘢痕化が解消
される。さらに、保持装置20は、任意の広く様々なカテーテル12、取付け具
14、チューブ、ワイヤ、およびその他の医用物品と共に使用するように構成す
ることができる。本発明の固定システムを使用することによって、患者の快適さ
も増し、付着時間も短縮される。
【0063】 本発明を、ある特定の好ましい実施形態について記述し、それに対する可能な
変形例をさらに提案してきたが、当業者に明らかなその他の実施形態および変形
例も本発明の範囲内にある。また、1つまたはいくつかの実施形態の様々な態様
を、別のまたはいくつかの実施形態と共に使用できることも理解される。特定の
実施形態に関連して記述された態様または要素の全てを必ずしもその実施形態ま
たは別の実施形態に関連して利用する必要があるとは限らないことがさらに理解
される。したがって本発明の範囲は、上述の特許請求の範囲によってのみ定義し
ようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施形態による固定システムの斜視図であり、この固定シス
テムの上方に位置決めされた例示的なカテーテルを示す図である。
【図2a】 図1の固定システムの保持装置の斜視図である。
【図2b】 図1の固定システムと同様の固定システムと共に使用することができる保持装
置の、別の実施形態の斜視図である。
【図3a】 図2aの保持装置の正面図である。
【図3b】 図2bの保持装置の正面図である。
【図4a】 図3aの保持装置の側面図である。
【図4b】 図3bの保持装置の側面図である。
【図5】 図1の固定パッドの底面図である。
【図6】 保持装置の上方にカテーテル取付け具が位置決めされている、図1の固定シス
テムの上面図である。
【図7】 カテーテル取付け具が部分的に保持装置に係合している、図1の固定システム
の斜視図である。
【図8】 カテーテル取付け具が完全に保持装置に係合している、図1の固定システムの
斜視図である。
【図9】 本発明の別の好ましい実施形態による固定システムの斜視図であり、この固定
システムの上方に位置決めされた例示的なカテーテルを示す図である。
【図10A】 図9の固定システムの保持装置の斜視図である。
【図10B】 図9の固定システムと同様の固定システムと共に使用することができる保持装
置の、別の実施形態の斜視図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年9月25日(2000.9.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項21】 前記保持装置が第2のポストを備え、 前記2つのポストが、前記ベースに取り付けられて前記ベースから延びる軸部
備え、 前記2つのポストが、前記医用物品の一部と前記軸部との係合が可能になるよ
うに、しかも、前記医用物品の一部が係合状態の前記軸部から意図せず脱離する
ことを阻止するように寸法及び形状が決められて形成された固定部分を備える請
求項に記載の固定システム。
【請求項22】 前記各ポストの固定部分がヘッドを備え、該ヘッドの少な
くとも一部が、対応する前記軸部の縁部寸法より大きい縁部寸法を有する請求項 21 に記載の固定システム。
【請求項23】 前記ポストのうち一方が、他方のポストのヘッドとは反対
の方向に半径方向に延びた部分をさらに備えたヘッドを有する請求項22に記載
の固定システム。
【請求項24】 前記延びた部分が、前記保持装置のベースに向かって曲が
っている請求項23に記載の固定システム。
【請求項25】 前記延びた部分が、当該延びた部分の外端部に向かうテー
パ部を有する請求項24に記載の固定システム。
【請求項26】 前記ポストの少なくとも1つが、前記保持装置の遠位に、
尖っていない丸みを帯びた端部を備えたヘッドを有する請求項22に記載の固定
システム。
【請求項27】 係合状態にある前記医用物品が前記ポストから意図せず脱
離することを阻止するために、前記各ヘッドの少なくとも一部が、概ね平らな裏
面を有する請求項22に記載の固定システム。
【請求項28】 前記各ポストの固定部分が球状部を備え、該球状部の少な
くとも一部が、対応する前記軸部の縁部寸法より大きい縁部寸法を有する請求項 21 に記載の固定システム。
【請求項29】 前記ポストのうちの一方が、他方のポストの球状部とは反
対の方向に半径方向に延びる部分をさらに備えた球状部を有する請求項28に記
載の固定システム。
【請求項30】 前記延びた部分が、前記保持装置のベースに向かって湾曲
し、かつ前記延びた部分の外端部に向かうテーパ部を備えてフックを形成し、当
該フックが、さらに前記医用物品と前記ポストとの係合を補助するとともに、前
医用物品が係合状態にある前記クリップから意図せず離脱することを阻止する
請求項29に記載の固定システム。
【請求項31前記医用物品が係合状態にある前記クリップから意図せず
脱離するのを阻止するために、前記クリップが、前記保持装置に向かって延びる
とともに前記クリップ内部への入口を狭めるフック部分を有する請求項に記載
の固定システム。
【請求項32】 前記フック部分が、前記医用物品の係合部分の交軸方向の
高さの4分の3未満の高さまで前記入口を狭めるように構成されている請求項
に記載の固定システム。
【請求項33】 前記フック部分が、前記医用物品の係合部分の交軸方向の
高さの約2分の1の高さまで前記入口を狭めるように構成されている請求項32
に記載の固定システム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者に細長い医用物品を固定するためのカテーテル導入シス
    テムにおいて、 第1の面および第2の面を有し、該第2の面の少なくとも一部を覆う接着層を
    当該第2の面に備える固定パッドと、 前記医用物品の一部を受けるために前記固定パッドの第1の面上に取り付けら
    れるとともに、前記第1の面に取り付けられるベースと、該ベースから延びる少
    なくとも1個のポストとを有し、該ポストの外端部に向かって配置された固定部
    分を当該ポストに備える保持装置と、 前記保持装置上に形成されるとともに、前記医用物品の少なくとも一部に係合
    するように寸法及び形状が決められて形成された少なくとも1個のクリップと を備えている固定システム。
  2. 【請求項2】 前記保持装置が複数のポストを備え、 前記各ポストが前記ベースに取り付けられるとともに前記ベースから延びる軸
    部を有し、 前記固定部分が、前記医用物品の一部と前記軸部との係合が可能になるように
    、しかも、係合後は前記医用物品の一部が前記軸部から意図せず脱離することを
    阻止するように寸法及び形状が決められて形成されている請求項1に記載の固定
    システム。
  3. 【請求項3】 前記各ポストの固定部分がヘッドを備え、該ヘッドの少なく
    とも一部が、対応する前記軸部の縁部寸法より大きい縁部寸法を有する請求項2
    に記載の固定システム。
  4. 【請求項4】 前記ヘッドの外周が前記軸部の外周よりも長い請求項3に記
    載の固定システム。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの前記ポストの固定部分がフック部分を備え
    ている請求項2に記載の固定システム。
  6. 【請求項6】 前記フック部分が、前記軸部から間隔を空けて配置されてい
    る請求項5に記載の固定システム。
  7. 【請求項7】 少なくとも2個の前記ポストが、当該ポスト間に細長い医用
    物品の少なくとも一部を収容するのに十分な距離だけ間隔を空けて配置されてい
    る請求項2に記載の固定システム。
  8. 【請求項8】 前記クリップが、前記各ポストから間隔を空けて配置されて
    いる請求項7に記載の固定システム。
  9. 【請求項9】 前記クリップが、2個の前記ポスト間を結ぶ線を実質上二分
    する線上に配置されている請求項8に記載の固定システム。
  10. 【請求項10】 前記ベース、ポスト、およびクリップが一体形成されてい
    る請求項1に記載の固定システム。
  11. 【請求項11】 患者に細長い医用物品を固定するための固定システムであ
    って、 前記医用物品が少なくとも1つの開口を備え、 前記固定システムが、固定パッドと当該固定パッドに取付けられた保持装置と
    を備え、 該保持装置が第1の保持部材および第2の保持部材を備え、 前記第1の保持部材が、前記固定パッドに対して概ね直立して配置され、かつ
    前記医用物品の対応する前記開口に挿通されるように構成されており、 前記第2の保持部材が、その少なくとも一部が前記第1の保持部材に対して概
    ね直角になるように配置されるとともに、当該第2の保持部材の一部と前記固定
    パッドとの間に前記細長い医用物品の少なくとも一部を配置することができるよ
    うに寸法決めされた距離だけ前記固定パッドから離れて配置されている固定シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記第1の保持部材が、当該第1の保持部材からの前記医
    用物品の意図しない脱離が阻止されるように、前記医用物品の一部を前記開口に
    係合させるための手段を備えた請求項11に記載の固定システム。
  13. 【請求項13】 前記第2の保持部材が、 当該第2の保持部材の一部と前記固定パッドとの介挿位置に受け入れられる前
    記細長い医用物品の一部が、当該介挿位置から押し出されるのを阻止するための
    手段を備えた請求項11に記載の固定システム。
  14. 【請求項14】 前記保持装置が、前記第2の保持部材に対して概ね直角に
    配置された第3の保持部材を備えた請求項11に記載の固定システム。
  15. 【請求項15】 前記第3の保持部材が、前記第1の保持部材に対して概ね
    平行に配置された請求項14に記載の固定システム。
  16. 【請求項16】 前記第1および第3の保持部材のそれぞれが、軸部および
    固定部分を有するポストを備えた請求項15に記載の固定システム。
  17. 【請求項17】 前記各ポストの固定部分が、前記固定パッドに向かって延
    びるフック状の部分を備え、当該フック状の部分が前記ポストから間隔を空けて
    配置されている請求項16に記載の固定システム。
  18. 【請求項18】 前記保持装置が、前記第2の保持部材に対して概ね平行に
    配置されている第3の保持部材を備えた請求項11に記載の固定システム。
  19. 【請求項19】 細長い医用物品をさらに備え、前記開口が前記医用物品の
    羽根部分に形成されている請求項11に記載の固定システム。
  20. 【請求項20】 前記羽根部分が変形可能な材料で形成されている請求項1
    9に記載の固定システム。
  21. 【請求項21】 患者の身体に医用物品を固定する方法において、医用物品
    が、本体から延びる柔軟な羽根を備えた細長い本体を含み、各羽根が少なくとも
    1個の縫合用の穴を含んでいる方法であって、 間隔を空けて配置された少なくとも第1および第2のポストと、当該ポストの
    側部に位置決めされたクリップとを有する保持装置を提供すること、 縫合用の穴の1つに第1のポストを挿入すること、 第2のポスト上に他の縫合用の穴を位置決めするために羽根を伸ばすこと、 第2のポストを対応する縫合用の穴に挿入しながら第2のポストに羽根を掛着
    すること、 クリップからの細長い本体の脱離が阻止されるように、クリップ内に細長い本
    体のセクションを挿入することを含む方法。
  22. 【請求項22】 患者に保持装置を接着させることをさらに含む、請求項2
    1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 患者にカテーテルを固定するための固定システムにおいて
    、 第1の面および第2の面を有する固定パッドと、 カテーテルの一部を受けるために固定パッドの第1の面上に取り付けられた保
    持装置であって、第1の面に取着されたベースと当該ベースから延びる複数のポ
    ストとを有する保持装置と、 保持装置上に形成され、カテーテルの取付け具の少なくとも一部を係合するよ
    うに寸法決めされ構成された少なくとも1個のクリップとを含む固定システム。
  24. 【請求項24】 前記保持装置が2個のポストを備え、 前記各ポストが、前記ベースに取り付けられて前記ベースから延びる軸部を有
    し、 前記各ポストが、前記カテーテルの一部と前記軸部との係合が可能になるよう
    に、しかも、前記カテーテルの一部が係合状態の前記軸部から意図せず脱離する
    ことを阻止するように寸法及び形状が決められて形成された固定部分を備える請
    求項23に記載の固定システム。
  25. 【請求項25】 前記各ポストの固定部分がヘッドを備え、該ヘッドの少な
    くとも一部が、対応する前記軸部の縁部寸法より大きい縁部寸法を有する請求項
    24に記載の固定システム。
  26. 【請求項26】 前記ポストのうち一方が、他方のポストのヘッドとは反対
    の方向に半径方向に延びた部分をさらに備えたヘッドを有する請求項25に記載
    の固定システム。
  27. 【請求項27】 前記延びた部分が、前記保持装置のベースに向かって曲が
    っている請求項26に記載の固定システム。
  28. 【請求項28】 前記延びた部分が、当該延びた部分の外端部に向かうテー
    パ部を有する請求項27に記載の固定システム。
  29. 【請求項29】 前記ポストの少なくとも1つが、前記保持装置の遠位に、
    尖っていない丸みを帯びた端部を備えたヘッドを有する請求項25に記載の固定
    システム。
  30. 【請求項30】 係合状態にある前記取付具が前記ポストから意図せず脱離
    することを阻止するために、前記各ヘッドの少なくとも一部が、概ね平らな裏面
    を有する請求項25に記載の固定システム。
  31. 【請求項31】 前記各ポストの固定部分が球状部を備え、該球状部の少な
    くとも一部が、対応する前記軸部の縁部寸法より大きい縁部寸法を有する請求項
    24に記載の固定システム。
  32. 【請求項32】 前記ポストのうちの一方が、他方のポストの球状部とは反
    対の方向に半径方向に延びる部分をさらに備えた球状部を有する請求項31に記
    載の固定システム。
  33. 【請求項33】 前記延びた部分が、前記保持装置のベースに向かって湾曲
    し、かつ前記延びた部分の外端部に向かうテーパ部を備えてフックを形成し、当
    該フックが、さらに前記取付け具と前記ポストとの係合を補助するとともに、前
    記取付け具が係合状態にある前記クリップから意図せず離脱することを阻止する
    請求項32に記載の固定システム。
  34. 【請求項34】 前記取付け具が係合状態にある前記クリップから意図せず
    脱離するのを阻止するために、前記クリップが、前記保持装置に向かって延びる
    とともに前記クリップ内部への入口を狭めるフック部分を有する請求項23に記
    載の固定システム。
  35. 【請求項35】 前記フック部分が、カテーテル取付け具の交軸方向の高さ
    の4分の3未満の高さまで前記入口を狭めるように構成されている請求項34に
    記載の固定システム。
  36. 【請求項36】 前記フック部分が、前記カテーテル取付け具の交軸方向の
    高さの約2分の1の高さまで前記入口を狭めるように構成されている請求項35
    に記載の固定システム。
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