JP2015525245A5 - - Google Patents

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さらなる実施形態において、治療薬は、抗癌ペプチドである。ある実施形態において、抗癌ペプチドは、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的にFSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、そのFSRSLHSLL(配列番号1)は、DまたはL−立体配置のいずれかにある。別の実施形態において、抗癌ペプチドは、疎水性ポリマーで化学的に修飾される。1つの実施形態において、抗癌ペプチドは、ポリ(乳酸)で化学的に修飾されたFSRSLHSLL(配列番号1)である。
他の実施形態において、抗癌ペプチドは、CQRRKN(配列番号2)またはAQARRKN(配列番号4)のいずれかといったMUC1−CDドメインからの配列または修飾配列を含む。
いくつかの実施形態において、プロセスは、有機小分子、核酸、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、DNA、RNA、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、抗生物質、低分子量分子、化学療法薬、薬物、金属イオン、色素、放射性同位体、コントラスト剤、および造影剤から成る群から選択される治療薬の組み込みを含む。さらなる実施形態において、治療薬は抗癌ペプチドであり、その抗癌ペプチドは、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的にFSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドであり、FSRSLHSLL(配列番号1)は、DまたはL−立体配置のいずれかにある。特定の実施形態において、抗癌ペプチドは、疎水性ポリマーで化学的に修飾される。1つの実施形態は、ポリ(乳酸)で化学的に修飾された抗癌ペプチドFSRSLHSLL(配列番号1)である。
他の実施形態において、抗癌ペプチドは、CQRRKN(配列番号2)またはAQARRKN(配列番号4)のいずれかといったMUC1−CDドメインからの配列または修飾配列である。
いくつかの実施形態において、疾患は癌であり、治療薬は、抗癌ペプチドまたは化学療法薬のいずれかである。いくつかの実施形態において、癌は乳癌であり、抗癌ペプチドはCQRRKN(配列番号2)またはAQARRKN(配列番号4)等のMUC1−CDドメインからの配列または修飾配列である。
さらなる態様は、ポリ(乳酸)と共有結合している少なくとも1つの治療薬をさらに含むPLA−PEG−PPG−PEGの生分解性ポリマーナノ粒子を、それを必要とする対象に投与することを含む、疾患を治療するための方法である。
本発明は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されたポリ(乳酸)(PLA)から本質的に成るブロックコポリマーから形成される生分解性ポリマーナノ粒子であって、前記親水性−疎水性ブロックコポリマーが、ポリ(メタクリル酸メチル)−ポリ(メチルアクリル酸)(PMMA−PMAA)、ポリ(スチレン−ポリアクリル)酸(PS−PAA)、ポリ(アクリル酸)−ポリ(ビニルピリジン)(PAA−PVP)、ポリ(アクリル酸)−ポリ(N,N−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)(PAA−PDMAEMA)、ポリ(エチレングリコール)−ポリ(ブチレングリコール)(PEG−PBG)、およびポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)(PEG−PPG−PEG)から本質的に成るブロックコポリマーから選択される、生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目2)
前記生分解性ナノ粒子が、テトラブロックコポリマーPLA−PEG−PPG−PEGから形成される、項目1に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目3)
前記ポリ(乳酸)(PLA)が、約4,000〜90,000g/molの範囲の平均分子量を有する、項目1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目4)
前記ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコール(PEG−PPG−PEG)が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲の平均分子量を有する、項目2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目5)
前記生分解性ナノ粒子が、前記ペンタブロックコポリマーPLA−PEG−PPG−PEG−PLAから形成される、項目1に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目6)
前記PLAが、共有結合を用いて親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されている、項目1〜5のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目7)
前記生分解性ポリマーナノ粒子の大きさが、約30〜120nmの範囲である、項目1〜6のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目8)
前記生分解性ポリマーナノ粒子が、乳化剤を実質的に含まない、項目1〜7のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目9)
前記生分解性ポリマーナノ粒子が、約0.5重量%〜5重量%の外部の乳化剤をさらに含む、項目1〜7のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目10)
前記ポリ(乳酸)ブロックの平均分子量が、約4,000〜90,000g/molの範囲であり、前記PEG−PPG−PEGブロックの平均分子量が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲であり、前記外部の乳化剤が、約0.5重量%〜5重量%である、項目1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目11)
前記ポリ(乳酸)ブロックの平均分子量が、約16,000g/mol以下であり、前記PEG−PPG−PEGブロックの平均分子量が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲であり、前記組成物が、乳化剤を実質的に含まない、項目1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目12)
治療薬をさらに含む、項目1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目13)
前記治療薬が、前記生分解性ポリマーナノ粒子上にカプセル封入されるか、表面複合体化されるか、または吸着される、項目12に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目14)
前記治療薬が、有機小分子、核酸、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、DNA、RNA、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、抗生物質、低分子量分子、化学療法薬、薬物、金属イオン、色素、放射性同位体、コントラスト剤、および造影剤を含む群から選択される、項目13に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目15)
前記ペプチドが、抗癌ペプチドである、項目14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目16)
前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLLまたは実質的に前記FSRSLHSLLを組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLLが、DまたはL−立体配置のいずれかにある、項目15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目17)
前記抗癌ペプチドが、疎水性ポリマーで化学的に修飾される、項目15または16に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目18)
前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLLまたは実質的に前記FSRSLHSLLを組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLLがDまたはL−立体配置のいずれかにあり、前記疎水性ポリマーがポリ(乳酸)である、項目17に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目19)
前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKNである、項目15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目20)
前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKNである、項目15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目21)
前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結される、項目19または20に記載の方法。
(項目22)
前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記治療薬が化学療法薬である、項目14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目24)
前記化学療法薬が、パクリタキセル、ドキソルビシン、ピモジド、ペリメタミン(perimethamine)、インデノイソキノリン、またはノル−インデノイソキノリンから成る群から選択される、項目23に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目25)
前記ペプチドがインスリンである、項目14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目26)
ビタミン、小分子薬、リガンド、アミン、ペプチド断片、抗体、およびアプタマーから成る群から選択される標的成分をさらに含む、項目1〜11に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目27)
前記ビタミンが葉酸である、項目26に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目28)
生分解性ポリマーナノ粒子を調製するためのプロセスであって、
a.有機溶媒中でポリ(乳酸)(PLA)および親水性−疎水性ブロックコポリマーを溶解し、溶液を得ることと、
b.カルボジイミドカップリング剤および塩基を前記溶液に添加し、反応混合物を得ることと、
c.前記反応混合物を撹拌し、前記親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されたPLAのブロックコポリマーを得ることと、
d.ステップ(c)からの前記ブロックコポリマーを有機溶媒中で溶解し、および均質化し、均質化された混合物を得ることと、
e.前記均質化された混合物を水相に添加し、エマルションを得ることと、
f.前記エマルションを撹拌し、生分解性ポリマーナノ粒子を得ることと、を含む、プロセス。
(項目29)
前記プロセスが、前記生分解性ポリマーナノ粒子を水で洗浄するステップと、前記生分解性ポリマーナノ粒子を乾燥するステップとを任意に含む、項目28に記載のプロセス。
(項目30)
前記生分解性ポリマーナノ粒子が、約30〜120nmの範囲の大きさを有する、項目28または29に記載のプロセス。
(項目31)
ステップ(a)が、任意に乳化剤を添加することを含む、項目28〜30のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目32)
項目1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子を調製するためのプロセスであって、前記生分解性ポリマーナノ粒子が、治療薬をさらに含み、
a.項目1〜11のいずれか1項に記載の前記生分解性ポリマーナノ粒子を有する治療薬を有機溶媒中で均質化し、一次エマルションを得ることと、
b.ステップ(a)の前記一次エマルションを水相中でさらに乳化し、二次エマルションを得ることと、
c.前記二次エマルションを撹拌し、治療薬をさらに含む前記ポリマーナノ粒子を得ることと、を含む、プロセス。
(項目33)
前記プロセスが、前記治療薬をさらに含む前記生分解性ポリマーナノ粒子を水で洗浄するステップと、前記治療薬をさらに含む前記生分解性ポリマーナノ粒子を乾燥するステップとを任意に含む、項目32に記載のプロセス。
(項目34)
前記治療薬が、有機小分子、核酸、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、DNA、RNA、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、抗生物質、低分子量分子、化学療法薬、薬物、金属イオン、色素、放射性同位体、コントラスト剤、および造影剤から成る群から選択される、項目32または33に記載のプロセス。
(項目35)
前記ペプチドが抗癌ペプチドである、項目34に記載のプロセス。
(項目36)
前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLLまたは実質的に前記FSRSLHSLLを組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLLが、DまたはL−立体配置のいずれかにある、項目35に記載のプロセス。
(項目37)
前記抗癌ペプチドが、疎水性ポリマーで化学的に修飾される、項目35に記載のプロセス。
(項目38)
前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLLまたは実質的に前記FSRSLHSLLを組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLLがDまたはL−立体配置のいずれかにあり、前記疎水性ポリマーがポリ(乳酸)である、項目37に記載のプロセス。
(項目39)
前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKNである、項目35に記載のプロセス。
(項目40)
前記抗癌ペプチドが、前記MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKNである、項目35に記載のプロセス。
(項目41)
前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結する、項目39または40に記載の方法。
(項目42)
前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記治療薬が化学療法薬である、項目34に記載のプロセス。
(項目44)
前記化学療法薬が、パクリタキセル、ドキソルビシン、ピモジド、ペリメタミン、インデノイソキノリン、またはノル−インデノイソキノリンから選択される、項目43に記載のプロセス。
(項目45)
PLA−PEG−PPG−PEGテトラブロックコポリマーを含む生分解性ポリマーナノ粒子を調製するためのプロセスであって、前記生分解性ポリマーナノ粒子が、治療薬をさらに含み、
a.前記治療薬をPLA−PEG−PPG−PEGテトラブロックコポリマーの前記生分解性ポリマーナノ粒子で有機溶媒中にて均質化し、一次エマルションを得ることと、
b.ステップ(a)の前記一次エマルションを水相中でさらに乳化し、二次エマルションを得ることと、
c.前記二次エマルションを撹拌し、前記遊離または修飾治療薬を含むPLA−PEG−PPG−PEGの前記生分解性ポリマーナノ粒子を得ることと、を含む、プロセス。
(項目46)
前記PLAの分子量が、約3,000g/mol〜10,000g/molの範囲である、項目45に記載のプロセス。
(項目47)
前記PLAの分子量が、約4,000g/mol〜90,000g/molの範囲である、項目45に記載のプロセス。
(項目48)
前記PEG−PPG−PEG親水性−疎水性ブロックコポリマーの分子量が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲である、項目45〜47のいずれか1項に記載のプロセス。
(項目49)
前記治療薬が、疎水性ポリマーと共有結合している、項目45に記載のプロセス。
(項目50)
前記疎水性ポリマーが、ポリ(乳酸)である、項目49に記載のプロセス。
(項目51)
項目45に記載のプロセスによって得られた、PLA−PEG−PPG−PEGテトラブロックコポリマーの生分解性ポリマーナノ粒子。
(項目52)
疾患を治療するための方法であって、少なくとも1つの治療薬をさらに含むPLA−PEG−PPG−PEGの生分解性ポリマーナノ粒子を、その方法を必要とする対象に投与することを含む、方法。
(項目53)
前記疾患が癌であり、前記治療薬が抗癌ペプチドである、項目52に記載の方法。
(項目54)
前記疾患が癌であり、前記治療薬が化学療法薬である、項目52に記載の方法。
(項目55)
前記疾患が糖尿病であり、前記治療薬がインスリンである、項目51に記載の方法。
(項目56)
前記癌が乳癌であり、前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKN、または前記MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKNのいずれかである、項目53に記載の方法。
(項目57)
前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結する、項目56に記載の方法。
(項目58)
前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、項目57に記載の方法。
(項目59)
項目1〜27のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子および少なくとも1つの薬剤的に許容される担体を含む、医薬組成物。
(項目60)
前記医薬組成物が、静脈内注射、筋肉内注射、または経口経路のいずれかによる対象中の送達に適している、項目59に記載の医薬組成物。
(項目61)
ポリ(乳酸)(PLA)のセグメントおよびポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)(PEG−PPG−PEG)のセグメントから本質的に成る、ブロックコポリマー。
(項目62)
疎水性ポリマーと共有結合している治療薬を含む複合体。
(項目63)
前記疎水性ポリマーが、ポリ(乳酸)である、項目62に記載の複合体。
(項目64)
前記治療薬が、ペプチド、タンパク質、およびポリペプチドから成る群から選択される、項目62または63に記載の複合体。
(項目65)
ポリ(乳酸)と共有結合している治療薬を含む複合体を調製するためのプロセスであって、カルボジイミドカップリング剤およびヒドロキシ誘導体の存在下で、前記治療薬とポリ(乳)酸との反応を含む、プロセス。
(項目66)
疾患を治療するための方法であって、ポリ(乳酸)と共有結合している少なくとも1つの治療薬をさらに含むPLA−PEG−PPG−PEGの生分解性ポリマーナノ粒子を、その方法を必要とする対象に投与することを含む、方法。
PLA−PEG−PPG−PEGブロックコポリマーのポリマーナノ粒子の概略図を提供する。 PLA、PEG−PPG−PEG、およびPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子のFTIRスペクトルを提供する。 (図3A)1,100g/molのPEG−PPG−PEGのブロックコポリマーから合成されたPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の核磁気共鳴(NMR)スペクトルを示す。(図3B)4,400g/molのPEG−PPG−PEGのブロックコポリマーから合成されたPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の核磁気共鳴(NMR)スペクトルを示す。(図3C)8,400g/molのPEG−PPG−PEGのブロックコポリマーから合成されたPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の核磁気共鳴(NMR)スペクトルを示す。 PLA−PEG−PPG−PEGポリマーナノ粒子の透過電子顕微鏡写真(TEM)画像を示す。 MCF−7細胞中に蛍光色素であるローダミンBをカプセル封入するPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の細胞内在化を示す。 25℃で異なるコポリマーを用いて合成されたPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子からのカプセル封入されたL−PLBCL2P9の経時的なインビトロ放出を示す。 MCF−7細胞株中のL−PLBCL2P9薬物放出を負荷した、異なるブロックコポリマーを用いて合成されたPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の効果および細胞増殖を示す。 一次HUVEC細胞株上の抗癌ペプチド、L−PLBCL2P9を負荷したPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の効果を示す。 細胞透過性ペプチド(CPP)を用いた薬物送達と比較した、MCF−7細胞増殖における抗癌ペプチドL−PLBCL2P9を負荷したPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の送達の効果を示す。 (図8A)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウスのヘモグロビンを示す。(図8B)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウス中の好中球およびリンパ球数を示す。(図8C)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウスの血中血球容積、MCV(平均赤血球容積)、MCH(平均赤血球ヘモグロビン量)、およびMCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)を示す。 (図9A)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウスのアスパラギン酸トランスアミナーゼおよびアラニントランスアミナーゼのレベルを示す。(図9B)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウスのアルカリホスファターゼのレベルを示す。(図9C)150mg/kg(体重)の用量で単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子で治療したBALB/cマウスの尿素および血中尿素窒素(BUN)のレベルを示す。 単純PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子を注射したBALB/cマウスの脳、心臓、肝臓、脾臓、腎臓、および肺の組織病理学を示す。 L−PLBCL2P9カプセル封入PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子(8,800g/mol)で治療したエールリッヒ腹水癌(EAT)マウスの腫瘍退縮を示す。 L−PLBCL2P9カプセル封入PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子(8,800g/mol)で治療したエールリッヒ腹水癌(EAT)マウスの腫瘍退縮を示す。 (図12A)1日目のエールリッヒ腹水癌(EAT)マウスを示す。(図12B)PL−BCL2P9カプセル封入PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子(8,800g/mol)で治療したEATマウスの21日目の腫瘍成長抑制を示す。(図12C)21日目の未治療の対照マウスを示す。 糖尿病ウサギの血糖値の制御におけるインスリン負荷PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の効果を示す。 PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子からのポリアルギニン配列(RRRRRRRRRCQCRRKN(配列番号3))に連結するMUC1細胞質ドメインペプチドの放出データを示す。
PLA−PEG−PPG−PEGブロックコポリマーで構成されているポリマーナノ粒子は自然状態で両親媒性であるため、疎水性および親水性薬物の両方をナノ粒子に負荷することができる。本発明のナノ粒子は、乳化剤を含まないか、または乳化剤の最小限の使用のため、高い薬物負荷容量を持ち、負荷用量および治療の頻度を減少させる。活性薬剤または物質のナノ粒子に対する比率は、乳化剤の重量が総製剤重量の50%を増加し得るため、乳化剤を用いる従来の系と比較して本発明のナノ粒子において高い(International Journal of Pharmaceutics,15 June 2011,Volume 411,Issues 1−2,Pages 178−187;International Journal of Pharmaceutics,2010,387:253−262)。ナノ粒子は、減少された毒性に加えて、単一および低用量の薬物送達の実現を補助する。活性薬剤のPLA−PEG−PPG−PEGのナノ担体系に対する重量割合は、ナノ粒子に対して2〜20%の範囲である。ナノ粒子のより高い薬物負荷は、低減された投薬レベルで有効量が投与され得るため、薬物用量の必要量を減少させる。ナノ粒子の総負荷容量を妨害することなく、負荷した物質の長時間活性を有するポリマーナノ粒子中の増強された内部負荷は、非常に将来性のある治療の効果的な送達をもたらす。図7Bは、一次HUVEC細胞株における、ナノ粒子製剤中に負荷した、本明細書において「L−PLBCL2P9」(アミノ酸配列FSRSLHSLL(配列番号1)のL−立体配置)とも称される抗癌ペプチドL−NuBCP−9の効果を遊離ペプチド薬物製剤および従来の細胞透過性ペプチド複合体化薬物製剤と比較して示す。
本発明のナノ粒子は、自然状態で両親媒性であり、ドキソルビシンのような疎水性薬物および抗癌9量体ペプチド(L−NuBCP−9またはL−PLBCL2P9、FSRSLHSLL(配列番号1)のL−立体配置)、16量体BH3ドメイン等の親水性薬物の両方を負荷することができる。
1〜5mgの薬物物質、L−PLBCL2P9(FSRSLHSLL(配列番号1)のL−立体配置)を水性溶液中で溶解し、上記のポリマー溶液に添加した。物質は通常、ポリマーの約10〜20%重量の重量範囲で用いられる。この溶液を250−400rpmで10〜15秒の短時間で超音波処理し、微細な一次エマルションを生成する。
10mlのリン酸緩衝食塩水およびポリアルギニンタンパク質形質導入ドメイン(Ac−RRRRRRRRRCQCRRKN−NH2(配列番号3))に連結するMUC1細胞質ドメインペプチドと複合体化されたローダミンBをカプセル封入する10mgのPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子を含有する混合物を200rpmで、37℃で撹拌した。混合物の上清試料を6日間かけて異なる時間間隔で25,000rpmでの遠心分離によって収集した。各遠心分離後、ナノ粒子を新しい緩衝液中で再懸濁した。2mlの上清を、BCAキット(Pierce,USA)を使用したタンパク質評価に供し、562nmでの分光測定で薬物放出の量を評価した。薬物放出を標準検量線の方法を用いて計算した。PLA−PEG−PPG−PEGポリマーナノ粒子による薬物の放出が、最大60日間制御され得ることが観察された(図14)。
XTT(ナトリウム2,3,−ビス(2−メトキシ−4−ニトロ−5−スルホフェニル)−5−[(フェニルアミノ)−カルボニル]−2H−テトラゾリウム内塩)アッセイ
合計1×10MCF−7細胞を96ウェルプレートの各ウェル上に播種し、24時間かけて培養した。24時間後、プレート内の細胞を、ポリアルギニン配列(RRRRRRRRRCQCRRKN(配列番号3))に連結する20もしくは30μMいずれかのMUC1−細胞質ドメインペプチドを含有する本発明のポリマーナノ粒子で、またはいかなるペプチドも含まない対照ナノ粒子で処置した。16時間、24時間、48時間、72時間、および96時間の異なる時間間隔でナノ粒子を有する細胞をインキュベートした。インキュベーション後、MUC1−細胞質ドメインペプチド負荷したPLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子を含有する培地を、新しい培地と交換し、10μlの再構成XTT混合物キット試薬を各ウェルに添加した。4時間かけて培養した後、試料の吸光度をマイクロタイタープレートリーダー(Bio−Rad,CA,U.S.A.)を使用して450nmで測定した。無治療対照の生存細胞の割合として細胞の増殖を決定し、3組で分析した。表6は、ホルモン依存性乳癌細胞株、MCF−7の細胞生存率におけるMUC1−細胞質ドメインペプチド負荷PLA−PEG−PPG−PEGナノ粒子の効果を示す。

Claims (50)

  1. 親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されたポリ(乳酸)(PLA)から本質的に成るブロックコポリマーから形成される生分解性ポリマーナノ粒子であって、前記親水性−疎水性ブロックコポリマーが、ポリ(メタクリル酸メチル)−ポリ(メチルアクリル酸)(PMMA−PMAA)、ポリ(スチレン−ポリアクリル)酸(PS−PAA)、ポリ(アクリル酸)−ポリ(ビニルピリジン)(PAA−PVP)、ポリ(アクリル酸)−ポリ(N,N−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)(PAA−PDMAEMA)、ポリ(エチレングリコール)−ポリ(ブチレングリコール)(PEG−PBG)、およびポリ(エチレングリコール)−ポリ(プロピレングリコール)−ポリ(エチレングリコール)(PEG−PPG−PEG)から本質的に成るブロックコポリマーから選択される、生分解性ポリマーナノ粒子。
  2. 前記生分解性ナノ粒子が、テトラブロックコポリマーPLA−PEG−PPG−PEGから形成される、請求項1に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  3. 前記ポリ(乳酸)(PLA)が、約4,000〜90,000g/molの範囲の平均分子量を有する、請求項1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  4. 前記ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール−ポリエチレングリコール(PEG−PPG−PEG)が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲の平均分子量を有する、請求項2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  5. 前記生分解性ナノ粒子が、前記ペンタブロックコポリマーPLA−PEG−PPG−PEG−PLAから形成される、請求項1に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  6. 前記PLAが、共有結合を用いて親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  7. 前記生分解性ポリマーナノ粒子の大きさが、約30〜120nmの範囲である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  8. 前記生分解性ポリマーナノ粒子が、乳化剤を実質的に含まない、請求項1〜7のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  9. 前記生分解性ポリマーナノ粒子が、約0.5重量%〜5重量%の外部の乳化剤をさらに含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  10. 前記ポリ(乳酸)ブロックの平均分子量が、約4,000〜90,000g/molの範囲であり、前記PEG−PPG−PEGブロックの平均分子量が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲であり、前記外部の乳化剤が、約0.5重量%〜5重量%である、請求項1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  11. 前記ポリ(乳酸)ブロックの平均分子量が、約16,000g/mol以下であり、前記PEG−PPG−PEGブロックの平均分子量が、約4,000g/mol〜15,000g/molの範囲であり、前記組成物が、乳化剤を実質的に含まない、請求項1または2に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  12. 治療薬をさらに含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  13. 前記治療薬が、前記生分解性ポリマーナノ粒子上にカプセル封入されるか、表面複合体化されるか、または吸着される、請求項12に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  14. 前記治療薬が、有機小分子、核酸、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、DNA、RNA、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、抗生物質、低分子量分子、化学療法薬、薬物、金属イオン、色素、放射性同位体、コントラスト剤、および造影剤を含む群から選択される、請求項13に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  15. 前記ペプチドが、抗癌ペプチドである、請求項14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  16. 前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的に前記FSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLL(配列番号1)が、DまたはL−立体配置のいずれかにある、請求項15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  17. 前記抗癌ペプチドが、疎水性ポリマーで化学的に修飾される、請求項15または16に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  18. 前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的に前記FSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLL(配列番号1)がDまたはL−立体配置のいずれかにあり、前記疎水性ポリマーがポリ(乳酸)である、請求項17に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  19. 前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKN(配列番号2)である、請求項15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  20. 前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKN(配列番号4)である、請求項15に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  21. 前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結される、請求項19または20に記載の生分解性ポリマーナノ粒子
  22. 前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、請求項21に記載の生分解性ポリマーナノ粒子
  23. 前記治療薬が化学療法薬である、請求項14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  24. 前記化学療法薬が、パクリタキセル、ドキソルビシン、ピモジド、ペリメタミン(perimethamine)、インデノイソキノリン、またはノル−インデノイソキノリンから成る群から選択される、請求項23に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  25. 前記ペプチドがインスリンである、請求項14に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  26. ビタミン、小分子薬、リガンド、アミン、ペプチド断片、抗体、およびアプタマーから成る群から選択される標的成分をさらに含む、請求項1〜11に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  27. 前記ビタミンが葉酸である、請求項26に記載の生分解性ポリマーナノ粒子。
  28. 生分解性ポリマーナノ粒子を調製するためのプロセスであって、
    a.有機溶媒中でポリ(乳酸)(PLA)および親水性−疎水性ブロックコポリマーを溶解し、溶液を得ることと、
    b.カルボジイミドカップリング剤および塩基を前記溶液に添加し、反応混合物を得ることと、
    c.前記反応混合物を撹拌し、前記親水性−疎水性ブロックコポリマーで化学的に修飾されたPLAのブロックコポリマーを得ることと、
    d.ステップ(c)からの前記ブロックコポリマーを有機溶媒中で溶解し、および均質化し、均質化された混合物を得ることと、
    e.前記均質化された混合物を水相に添加し、エマルションを得ることと、
    f.前記エマルションを撹拌し、生分解性ポリマーナノ粒子を得ることと、を含む、プロセス。
  29. 前記プロセスが、前記生分解性ポリマーナノ粒子を水で洗浄するステップと、前記生分解性ポリマーナノ粒子を乾燥するステップとを任意に含む、請求項28に記載のプロセス。
  30. 前記生分解性ポリマーナノ粒子が、約30〜120nmの範囲の大きさを有する、請求項28または29に記載のプロセス。
  31. ステップ(a)が、任意に乳化剤を添加することを含む、請求項28〜30のいずれか1項に記載のプロセス。
  32. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子を調製するためのプロセスであって、前記生分解性ポリマーナノ粒子が、治療薬をさらに含み、
    a.請求項1〜11のいずれか1項に記載の前記生分解性ポリマーナノ粒子を有する治療薬を有機溶媒中で均質化し、一次エマルションを得ることと、
    b.ステップ(a)の前記一次エマルションを水相中でさらに乳化し、二次エマルションを得ることと、
    c.前記二次エマルションを撹拌し、治療薬をさらに含む前記ポリマーナノ粒子を得ることと、を含む、プロセス。
  33. 前記プロセスが、前記治療薬をさらに含む前記生分解性ポリマーナノ粒子を水で洗浄するステップと、前記治療薬をさらに含む前記生分解性ポリマーナノ粒子を乾燥するステップとを任意に含む、請求項32に記載のプロセス。
  34. 前記治療薬が、有機小分子、核酸、ポリヌクレオチド、オリゴヌクレオチド、ヌクレオシド、DNA、RNA、アミノ酸、ペプチド、タンパク質、抗生物質、低分子量分子、化学療法薬、薬物、金属イオン、色素、放射性同位体、コントラスト剤、および造影剤から成る群から選択される、請求項32または33に記載のプロセス。
  35. 前記ペプチドが抗癌ペプチドである、請求項34に記載のプロセス。
  36. 前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的に前記FSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLL(配列番号1)が、DまたはL−立体配置のいずれかにある、請求項35に記載のプロセス。
  37. 前記抗癌ペプチドが、疎水性ポリマーで化学的に修飾される、請求項35に記載のプロセス。
  38. 前記抗癌ペプチドが、FSRSLHSLL(配列番号1)または実質的に前記FSRSLHSLL(配列番号1)を組み込む任意のポリペプチドのいずれかであり、前記FSRSLHSLL(配列番号1)がDまたはL−立体配置のいずれかにあり、前記疎水性ポリマーがポリ(乳酸)である、請求項37に記載のプロセス。
  39. 前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKN(配列番号2)である、請求項35に記載のプロセス。
  40. 前記抗癌ペプチドが、前記MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKN(配列番号4)である、請求項35に記載のプロセス。
  41. 前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結する、請求項39または40に記載のプロセス
  42. 前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、請求項41に記載のプロセス
  43. 前記治療薬が化学療法薬である、請求項34に記載のプロセス。
  44. 前記化学療法薬が、パクリタキセル、ドキソルビシン、ピモジド、ペリメタミン、インデノイソキノリン、またはノル−インデノイソキノリンから選択される、請求項43に記載のプロセス。
  45. 少なくとも1つの治療薬をさらに含むPLA−PEG−PPG−PEGの生分解性ポリマーナノ粒子を含む疾患を治療するための組成物であって、前記組成物がそれを必要とする対象に投与されることを特徴とし前記疾患が癌であり、前記治療薬が抗癌ペプチドまたは化学療法薬であるか、あるいは前記疾患が糖尿病であり、前記治療薬がインスリンである、組成物
  46. 前記癌が乳癌であり、前記抗癌ペプチドが、MUC1−CDドメインからの配列であるCQRRKN(配列番号2)、または前記MUC1−CDドメインからの修飾配列であるAQARRKN(配列番号4)のいずれかである、請求項45に記載の組成物
  47. 前記抗癌ペプチドが、タンパク質形質導入ドメインに連結する、請求項6に記載の組成物
  48. 前記タンパク質形質導入ドメインが、ポリアルギニンである、請求項7に記載の組成物
  49. 請求項1〜27のいずれか1項に記載の生分解性ポリマーナノ粒子および少なくとも1つの薬剤的に許容される担体を含む、医薬組成物。
  50. 前記医薬組成物が、静脈内注射、筋肉内注射、または経口経路のいずれかによる対象中の送達に適している、請求項9に記載の医薬組成物。
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