JP2015524089A - 希釈剤を減量したシリコーン含有コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

希釈剤を減量したシリコーン含有コンタクトレンズの製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、(i)成形型に反応性成分を追加する工程であって、その反応性成分が(a)約200〜約15,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分と、(b)約200〜約10,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのモノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールと、を含む、工程と、(ii)コンタクトレンズを形成するために成形型内で反応性成分を硬化する工程と、(iii)前記成形型からコンタクトレンズを取り外す工程と、を含むコンタクトレンズを製造する方法に関連する。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2012年6月25日出願の、METHOD OF MAKING SILICONE CONTAINING CONTACT LENS WITH REDUCED AMOUNT OF DILUENTSと題する米国特許仮出願第61/663,719号の優先権を主張し、その内容は、参照により組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、シリコーン含有コンタクトレンズの製造方法に関連する。
コンタクトレンズは、1950年代以来、視力を改善するために商業的に使用されてきた。最初のコンタクトレンズは、硬質材料から作製されていた。これらのレンズは、現在でも依然として使用されているが、その低い初期快適性、及び酸素に対する比較的低い透過性のために、すべての患者に関して好適であるとは限らない。この分野で後に開発されたものは、ヒドをベースしたソフトコンタクトレンズであり、現在非常に人気がある。ソフトレンズがより快適であり、その快適性レベルが増加したことにより、ソフトコンタクトレンズの使用者が、ハードコンタクトレンズの使用者よりもはるかに長時間にわたりレンズを装着することができることに、多くの使用者が気付いている。
希釈剤系の使用を低減するか、又は使用せずにシリコーン含有コンタクトレンズを製造することが望ましく、これにより硬化ポリマーが成形型部品から「乾式離型」され、平衡化のための包装用溶液を収容する最終パッケージの中に直接置くことを可能にできる。通常、高レベルのPVPを含有する無希釈剤系は、非常に脆弱な硬化レンズを製造する傾向がある。これらのレンズは、機械的力を用いて取り外されたとき、物理ダメージを受けやすい。出願者らは、少なくとも1つのモノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールの取り込みが硬化レンズにおける脆性のレベルを著しく下げることを発見した。したがって硬化レンズは、レンズの離型処理中に負荷をかけたとき、破損しにくい。少なくとも1つのモノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールはまた、液体を使用しない所望の機械的レンズ離型のために硬化ポリマーの粘弾性性質の調整を可能にする。
一態様では、本発明は、コンタクトレンズを製造する方法に関連し、前記方法は、
(i)反応性混合物を形成するために反応性成分を追加する工程であって、前記反応性成分が(a)約200〜約15,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分と、(b)約200〜約10,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つの1官能性ポリエチレングリコールと、約15重量%未満の希釈剤と、を含む、工程と、
(ii)約125C未満のTg(加熱)を有するポリマーを含む前記コンタクトレンズを形成するために、前記成形型内で前記反応性成分を硬化する工程と、
(iii)前記コンタクトレンズを前記成形型から乾式に取り外す工程と、を含む。
別の態様では、本発明は、上記方法に従って製造されたコンタクトレンズを考慮する。
本発明の他の特徴及び利点は、本発明の詳細な説明及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
当業者であれば、本明細書の記載に基づけば本発明を最大限利用することができるものと考えられる。以下の具体的な実施形態は、あくまで例示的なものとして解釈されるものであり、いかなる意味においても以下の開示を限定するものとして解釈してはならない。
特に断らないかぎり、本明細書で用いる技術的及び科学的な用語は、すべて、本発明が属する技術分野における当業者によって共通に理解されるものと同じ意味を有するものとする。更に、本明細書において言及する刊行物、特許出願、特許、及び他の引用文献は、すべて、これを援用するものである。
定義
本明細書で使用されるとき、「反応性混合物」は、互いに混合され、シリコーンヒドロゲル及び本発明のコンタクトレンズを形成する重合条件におかれる成分(反応性及び非反応性の双方)の混合物を指す。反応性混合物は、モノマー、マクロマー、プレポリマー、架橋剤、及び開始剤等の反応性成分、並びに湿潤剤、離型剤、染料、顔料等の添加剤、UV吸収剤及びフォトクロミック化合物等の光吸収化合物を含み、これらのうちのいずれかは、反応性又は非反応性を有してもよいが、薬効化合物及び栄養補助化合物、並びに任意の希釈剤と同様に、得られるレンズ内に保持されることが可能である。製造されるレンズ及び意図する用途に応じて、広範囲の添加物が加えられることがあると理解される。
反応性混合物の成分濃度は、任意の希釈剤を除く反応性混合物中の全成分の重量%で与えられる。希釈剤が使用される場合には、この濃度は反応性混合物中の全成分及び希釈剤の量に基づく重量%で与えられる。
本明細書で使用される「反応性基」は、フリーラジカル及び/又はイオン(tionic)重合を受け得る基である。
本明細書で使用するとき、「重合性」は、化合物が、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、及びスチリル官能基等、少なくとも1つの重合性官能基を含むことを意味する。「非重合性」は、化合物が、かかる重合性官能基を含まないことを意味する。
本明細書で使用するとき、「疎水性」は、化合物/モノマーが、水90重量部に対して10重量部の混合物に不溶性であることを意味し、「親水性」は、化合物/モノマーが、水90重量部に対して10重量部の混合物に可用性であることを意味する。物質の溶解度は、20℃で評価される。
本明細書で使用するとき、「アルキル」なる用語は、特に指示がない限り、炭素数1〜20の炭化水素基を指す。
シリコーン成分
反応性混合物は、少なくとも1つのヒドロキシ基(「ヒドロキシ含有シリコーン成分」)を含み、例えば約300〜約2,000g/モル等、約200〜約15,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのシリコーン含有成分を含有する。シリコーン含有成分(又はシリコーン成分)は、モノマー、マクロマー、又はプレポリマー中に少なくとも1つの[−Si−O−Si]基を含有するものである。一実施形態において、Si及び付帯するOは、シリコーン含有成分中に、シリコーン含有成分の総分子量の30重量%超等、20重量%超の量で存在する。有用なヒドロキシシリコーン含有成分としては、アクリレート、メタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、及びスチリル官能基等の重合性官能基が挙げられる。本発明において有用であるヒドロキシ含有シリコーン成分の例は、米国特許第4,139,513号、同第4,139,692号、同第5,998,498号、及び同第5,070,215号に見出すことができる。
好適なヒドロキシル含有シリコーン成分としては、式Iの化合物が挙げられる
Figure 2015524089
式中、
は、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基をいずれかが更に含み得る、反応性基、アルキル基、又はアリール基、及び、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含み得る、1〜100個のSi−Oの反復単位を含むシロキサン鎖、から独立して選択され、
b=0〜500(0〜100、0〜20等)であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、
少なくとも1つのRが反応性基を含み、いくつかの実施形態では、1〜3つのRが反応基を含み、少なくとも1つのR基が1つ又は2つ以上のヒドロキシル基を含む。
ラジカル反応性基の非限定的な例としては、(メタ)アクリレート、スチリル、ビニル、ビニルエーテル、C1〜6アルキル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、C1〜6アルキル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルラクタム、N−ビニルアミド、C2〜12アルケニル、C2〜12アルケニルフェニル、C2〜12アルケニルナフチル、C2〜6アルケニルフェニルC1〜6アルキル、O−ビニルカルバメート及びO−ビニルカーボネートが挙げられる。カチオン反応性基の非限定的な例としては、ビニルエーテル又はエポキシド基及びこれらの混合物が挙げられる。1つの実施形態では、フリーラジカル反応性基は、(メタ)アクリレート、アクリロキシ、(メタ)アクリルアミド、及びそれらの混合物を含む。
一実施形態では、bがゼロであり、1個のRが反応性基であり、少なくとも3個のRが1〜16個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択され、別の実施形態では、1〜6個の炭素原子を有する一価アルキル基から選択され、別の実施形態では、1個のRが反応性基であり、2個のRがトリアルキルシロキサニル基であり、残りのRがメチル、エチル、又はフェニルであり、更なる実施形態では、1個のRが反応性基であり、2個のRがトリアルキルシロキサニル基であり、残りのRがメチルである。本実施形態におけるシリコーン成分の非限定例としては、プロペン酸、−2−メチル−、2−ヒドロキシ−3−[3−[1,3,3,3−テトラメチル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]−1−ジシロキサニル]プロポキシ]プロピルエステル(「SiGMA」、式IIの構造)、
Figure 2015524089
及び、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルオキシプロピル−トリ(トリメチルシロキシ)シランが挙げられる。
他の一実施形態では、bが2〜20、3〜20、3〜16、3〜15、又は、実施形態によっては3〜10であり、少なくとも1つの末端Rが反応性基を含み、残りのRが1〜16の炭素原子を有する一価アルキル基から選択され、別の実施形態では、1〜6の炭素原子を有する一価アルキル基から選択される。更に、別の実施形態では、bは、3〜15であり、1つの末端Rは、反応性基を含み、他方の末端Rは、1〜6個の炭素原子を有する一価アルキル基を含み、残りのRは、1〜3個の炭素原子を有する一価アルキル基を含む。この実施形態のシリコーン成分の非限定例としては、(モノ−(2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピル)−プロピルエーテル末端ポリジメチルシロキサン(400〜2000、又は400〜1600M)(「OH−mPDMS」、式IIIの構造)が挙げられる。
Figure 2015524089
一実施形態では、ヒドロキシル含有シリコーン成分の混合物は、反応性混合物の適合性を改善するために使用され得る。
別の実施形態では、ヒドロキシル含有シリコーン成分は、米国特許出願第2004/0192872号に記載され、又は米国特許第4,259,467号の実施例XXV、XXVIII、若しくはXXXiiに記載される化合物C2、C4、若しくはR2等のペンダントヒドロキシル基を有するポリジメチルシロキサンビス−メタクリレート、米国特許第6867245号に開示されるもの等のペンダント親水性基を有する重合性ポリシロキサンを含む。いくつかの実施形態では、ペンダント親水性基は、ヒドロキシアルキル基及びポリアルキレンエーテル基、又はこれらの組み合わせである。重合性ポリシロキサンはまた、フッ化炭素基を含んでもよい。構造B3として例に示される。
本発明の使用に好適な他のシリコーン成分として、国際公開第96/31792号に「C」材料として記述されるものが挙げられる。好適なシリコーン含有成分の他の部類には、米国特許第5,314,960号、同第5,371,147号及び同第6,367,929号に開示されるヒドロキシル含有マクロマーのような、GTPを経て作製されるシリコーン含有マクロマーが挙げられる。
約0.83MPa(120psi)未満の弾性率が望ましい本発明の一実施形態では、レンズ製剤で用いられるシリコーン含有成分の質量分率の大部分は、重合性官能基を1個だけ含むべきである(「一官能性シリコーン含有成分」)。本実施形態では、酸素透過率及び弾性率の所望のバランスを保証するために、2つ以上の重合性官能基を有する(「多官能性成分」)すべての成分が、10mmol/100g反応性成分以下を占めることが好ましく、好ましくは7mmol/100g以下の反応性成分を占める。
一実施形態において、シリコーン成分は、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物からなる群から選択される。
一実施形態において、シリコーン成分は、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物から選択される。
他のシリコーン成分の例として、以下が挙げられる。
Figure 2015524089
Figure 2015524089
一実施形態において、シリコーン成分は、約400〜約4000ダルトンの平均分子量を有する。
シリコーン含有成分(複数可)は、反応性混合物の(例えば、希釈剤を除く)、すべての反応性成分に基づいて、約10〜約87重量%の量、幾つかの実施形態では、約10〜約80の量、他の実施形態では、約20〜約70重量%の量で存在してもよい。
1官能性末端ポリエチレングリコール
反応性混合物はまた、例えば、約200〜約2,000g/モルのような、約200〜約10,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つの1官能性ポリエチレングリコールを含有する。1官能性ポリエチレングリコールは、ただ1つの重合性基を含み、モノ−エーテル末端,モノ−(メタ)アクリレート又は(メタ)アクリルアミド末端ポリエチレングリコールであってよい。モノ−エーテル末端基の例として、最大8個の炭素を含むメトキシ基及びエトキシ基又はアルコキシ基のようなC1〜C6アルコキシ基が挙げられるが、これらに限定されない。かかるモノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールの例として、Sigma−Aldrich(St.Louis,MO USA)から入手できる(「mPEG475」)、mPEG 475(ポリエチレングリコール(475Mw)モノメチルエーテルモノメタクリレートが挙げられるが、これらに限定されない。
1官能性ポリエチレングリコール(複数可)は、反応性混合物の(例えば、存在する場合は希釈剤を除く)、すべての反応性成分に基づいて、約3〜約30重量%の量、約5〜約30重量%の量、及び他の実施形態では、約10〜約30重量%の量で存在してもよい。
1官能性ポリエチレングリコール(複数可)は、約125C未満、つまり約115〜約125Cの加熱時ガラス転移温度Tgの結果として生じる硬化した事前水和ポリマーを提供する。これは、所望の乾式離型特性、及び特に耐破壊性(resistance to fracturing)を提供する。水和レンズの特性は、少なくとも1つの1官能性ポリエチレングリコールを含まない反応性混合物と実質的に変わらない。
他の親水性成分
一実施形態では、反応性混合物/レンズは、少なくとも1種類の他の親水性成分も含んでよい。一実施形態において、これらの親水性成分は、ヒドロゲルの作製に有用であることが既知である任意の親水性モノマーであり得る。
好適な親水性モノマーの1つの部類として、アクリル又はビニル含有モノマーが挙げられる。かかる親水性モノマーは、それ自体架橋剤として用いることもできるが、2つ以上の重合性官能基を有する親水性モノマーを用いる場合、その濃度は、所望の弾性率を有するコンタクトレンズを提供するために、上記の通り限定されるべきである。
用語「ビニル型」又は「ビニル含有」モノマーとは、ビニル基(grouping)(Y−CH=CH)を含有し、重合することができるモノマーを指し、式中Yはカルボニル(C=O)基ではない。
本発明の反応性混合物/ヒドロゲル/レンズに組み込まれ得る親水性ビニル含有モノマーとしては、限定されるものではないが、N−ビニルアミド、N−ビニルラクタム(例えば、N−ビニルピロリドン、即ちNVP)、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルアセトアミド、N−ビニル−N−エチルホルムアミド、N−ビニルホルムアミド等のモノマーが挙げられ、NVPが好まれる。
「アクリル型」又は「アクリル含有」モノマーは、アクリル基(CH=CRCOX)を含有するモノマーであり、式中、RがH又はCHであり、XがO又はNであり、これはまた、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、アクリルアミド、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、メタクリル酸、これらの混合物等を容易に重合することが知られている。
本発明に用いることができる他の親水性モノマーとしては、限定されるものではないが、重合性二重結合を含有する官能基で置換された末端ヒドロキシル基を1つ又は2つ以上有するポリオキシエチレンアルコールが挙げられる。例としては、イソシアネートエチルメタクリレート(「IEM」)、メタクリル酸無水物、塩化メタクリロイル、塩化ビニルベンゾイル等のエンドキャッピング基1モル当量以上と反応し、カルバメート又はエステル基等の結鎖部分によって、ポリエチレンアルコールに結合した1つ又は2つ以上の末端重合性オレフィン基を有するポリエチレンポリオールを生成するポリエチレングリコール、エトキシル化アルキルグルコシド及びエトキシル化ビスフェノールAが挙げられる。
更なる例は、米国特許第5,070,215号に開示されている親水性ビニルカーボネート又はビニルカルバメートモノマー、及び米国特許第4,910,277号に開示されている親水性オキサゾロンモノマーである。他の好適な親水性モノマーは、当業者に明らかである。
一実施形態において、他の親水性成分は、DMA、HEMA、グリセロールメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、NVP、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、及びこれらの組み合わせ等の、少なくとも1つの親水性モノマーを含む。他の実施形態において、他の親水性モノマーは、少なくともDMA、HEMA、NVP及びN−ビニル−N−メチルアクリルアミドのうちの1つ、及びこれらの混合物を含む。他の実施形態において、他の親水性モノマーは、DMA及び/又はHEMAを含む。
他の親水性成分(複数可)(例えば、DMA又はHEMA)は、所望される特性の特定のバランスに応じて様々な量で存在し得る。一実施形態において、親水性成分の量は、反応性成分の重量に基づき、例えば約5〜約40重量%、約10〜約40重量%、約13〜約40重量%、又は約13〜約30重量%等、最大約60重量%である。一実施形態において、(i)前記親水性成分(例えば、DMA又はHEMA)と(ii)前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールとの重量比は、約25:75〜約75:25である。
他の実施形態において、(メタ)アクリルアミドモノマーの量は、希釈剤を含まない反応性混合物中のすべての成分の約10重量%未満又は約3〜約10重量%である。(メタ)アクリルアミドモノマーの例として、DMA、アクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアクリルアミド、N−ビニルアクリルアミド、それらの混合物等が挙げられる。
ヒドロキシルアルキルモノマーの量は、希釈剤を含まない反応性混合物中のすべての成分の約10〜約20重量%であってよい。ヒドロキシルアルキルモノマーの例として、HEMA、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリルアミド、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、それらの混合物等が挙げられる。
重合開始剤
反応混合物には、1つ又は2つ以上の重合開始剤が含まれてもよい。重合開始剤の例としては、限定されるものではないが、過酸化ラウリル、過酸化ベンゾイル、過炭酸イソプロピル、アゾビスイソブチロニトリル等の、適度な昇温でフリーラジカルを発生させる化合物、並びに芳香族α−ヒドロキシケトン、アルコキシオキシベンゾイン、アセトフェノン、アシルホスフィンオキシド、ビスアシルホスフィンオキシド、ジケトンを添加した第三級アミン、これらの混合物等の光開始剤系が挙げられる。光開始剤の具体例としては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4−4−トリメチルペンチルホスフィンオキシド(DMBAPO)、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(Irgacure(登録商標)819)、2,4,6−トリメチルベンジルジフェニルホスフィンオキシド及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ベンゾインメチルエステル、及びカンファーキノンとエチル4−(N,N−ジメチルアミノ)ベンゾエートとの組み合わせがある。市販の可視光開始剤系としては、限定されるものではないが、IRGACURE(登録商標)819、IRGACURE(登録商標)1700、IRGACURE(登録商標)1800(登録商標)、IRGACURE(登録商標)1850(すべてCiba Specialty Chemicals製)及びLucirin TPO開始剤(BASFから入手可能)が挙げられる。市販の紫外光開始剤としては、Darocur 1173及びDarocur 2959(Ciba Specialty Chemicals)が挙げられる。使用することができるこれら及び他の光開始剤(photoinitator)は、Volume III,Photoinitiators for Free Radical Cationic & Anionic Photopolymerization,2nd Edition by J.V.Crivello& K.Dietliker;edited by G.Bradley;John Wiley and Sons;New York;1998に開示される。
重合開始剤は、反応混合物の光重合を開始するための有効量、例えば、約0.1〜約2重量%で、反応混合物において使用される。反応混合物の重合は、使用される重合開始剤に応じて、熱又は可視光若しくは紫外光、又は他の手段を適宜選択して開始することができる。あるいは、例えば、電子線を使用することにより、光開始剤を使用することなく反応を開始させることもできる。しかし、光開始剤を使用するとき、好ましい開始剤は、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド(IRGACURE(登録商標)819)、又は1−ヒドロキシシクロへキシルフェニルケトンとDMBAPOとの組み合わせ等のビスアシルホスフィンオキシドであり、他の実施形態では、重合開始法は、可視光活性化を介する。
内部湿潤剤
一実施形態において、反応混合物は、1つ又は2つ以上の内部湿潤剤を含む。内部湿潤剤には、米国特許第6,367,929号、同第6,822,016号、同第7786185号、国際公開第03/22321号及び同第03/22322号に記載されるもののような高分子親水性ポリマー、又は米国特許第7,249,848号に記載されるような反応性親水ポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。内部湿潤剤の例として、限定されるものではないが、ポリ(N−ビニルピロリドン)、ポリ(ジメチルアクリルアミド)及びポリ(N−ビニル−N−メチルアセトアミド)、ポリN−ビニルアセトアミド、ポリアクリルアミド、並びにそれらのコポリマー等のポリアミドが挙げられる。好適なコモノマーとして、アクリル酸、メタクリル酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、反応性ポリエチレングリコールモノマー、これらの組み合わせ等が挙げられる。
内部湿潤剤(複数可)は、所望される特定のパラメータに応じて、様々な量で存在してよい。一実施形態において、湿潤剤(複数可)の量は、希釈剤を含まない反応性混合物中のすべての成分の全体の%に基づき、例えば約5〜約40重量%、約5〜約30重量%等、例えば約6〜約40重量%又は約6〜約25重量%等、最大約50重量%、最大約30重量%である。
その他の成分
本発明のレンズを形成するために使用される反応性混合物中に存在し得る他の成分には、紫外線吸収化合物、薬剤、抗菌性化合物、共重合性及び非重合性染料、共重合性及び非重合性光互変化合物、イオン性モノマー又は成分、界面活性剤、離型剤、反応性色味剤、色素、これらの組み合わせ等が挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態において、追加成分の合計は、最大約20重量%であってよい。
希釈剤
一実施形態では、反応性成分(例えば、シリコーン含有成分、親水性モノマー、湿潤剤、及び/又は他の成分)は、反応性混合物を形成するために希釈剤と共に又は希釈剤なしで混合される。一実施形態では、反応性混合物は、1つ又は2つ以上の希釈剤を約20重量%未満(例えば、約10重量%未満、約5重量%未満、又は約1重量%未満等)含むか、又は希釈剤を含まない。
希釈剤が使用される一実施形態では、希釈剤は、反応条件で反応性混合物中の非極性成分を可溶化するのに十分低い極性を有する。本発明の希釈剤の極性を特徴付ける1つの方法は、Hansen溶解度パラメータ、δpを用いる。特定の実施形態では、δpは、約10未満、好ましくは約6未満である。好適な希釈剤は、米国特許出願第20100280146号及び米国特許第6,020,445号に更に開示されている。
別の実施形態では、選択した希釈剤は、少なくとも低い濃度では眼に適合性がある。このように、一実施形態では、希釈剤は、包装用溶液中で5重量%まで、いくつかの実施形態では、包装用溶液の1重量%までの濃度で眼に適合性がある。
好適な希釈剤の分類としては、限定されないが、2〜20個の炭素を有するアルコール、一級アミンに由来する10〜20個の炭素原子を有するアミド、エーテル、ポリエーテル、3〜10個の炭素原子を有するケトン、及び8〜20個の炭素原子を有するカルボン酸が挙げられる。炭素数が増加するにつれて、極性部分の数も増加して、所望の水準の水混和性をもたらすことができる。幾つかの実施形態では、一級及び三級アルコールが好ましい。好ましい分類は、炭素4〜20個を有するアルコール及び炭素原子10〜20個を有するカルボン酸を含む。
一実施形態では、希釈剤は、1,2−オクタンジオール、t−アミルアルコール、3−メチル−3−ペンタノール、デカン酸、3,7−ジメチル−3−オクタノール、トリプロピレングリコールメチルエーテル(TPME)、1,2−プロパンジオール、グリセロール、約200〜約30,000の分子量を有するポリエチレングリコール、例えば、Glucamポリマー等のメチルグルコースエーテル、ブトキシエチルアセテート、これらの混合物等から選択される。
一実施形態では、希釈剤は、水にある程度溶解する希釈剤から選択される。幾つかの実施形態において、少なくとも約3%の希釈剤が混和性の水である。水溶性希釈剤の例には、1−オクタノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、2−ヘキサノール、2−オクタノール、3−メチル−3−ペンタノール、2−ペンタノール、t−アミルアルコール、tert−ブタノール、2−ブタノール、1−ブタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−エチル−1−ブタノール、エタノール、3,3−ジメチル−2−ブタノール、デカン酸、オクタン酸、ドデカン酸、1−エトキシ−2−プロパノール、1−tert−ブトキシ−2−プロパノール、EH−5(Ethox Chemicalsから市販)、2,3,6,7−テトラヒドロキシ−2,3,6,7−テトラメチルオクタン、9−(1−メチルエチル)−2,5,8,10,13,16−ヘキサオキサヘプタデカン、3,5,7,9,11,13−ヘキサメトキシ−1−テトラデカノール、これらの混合物等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の成分の好適な範囲を、下の表に示す。
Figure 2015524089
当然のことながら、各実施形態における成分の量は、合計が100になる。また、範囲を任意の組み合わせで組み合わせてよい。
シリコーンポリマー/ヒドロゲルの硬化及びレンズの製造
本発明の反応性混合物は、回転成形及び静電成形を含む、コンタクトレンズの生産における反応混合物の成形のための、任意の既知のプロセスを介して硬化してもよい。回転成形法は、米国特許第3,408,429号及び同第3,660,545号に開示され、静電成形法は、米国特許第4,113,224号及び同第4,197,266号に開示されている。一実施形態において、本発明のコンタクトレンズは、シリコーンヒドロゲルの直接成形により形成され、これは経済的であり、水和レンズの最終形状を正確に制御することを可能にする。この方法では、反応混合物を、最終的な所望のシリコーンヒドロゲルの形状を有する成形型に配置し、反応混合物を、モノマーが重合する条件に供し、これにより最終的な所望の製品のおおよその形状のポリマーを製造する。
一実施形態において、レンズは、成形型乾燥から離型されるか、又はデブロックされる。乾式離型又はデブロックは、流体又は液体を用いてレンズに接触することなく実現される。乾式離型の好適な方法として、レンズ及びレンズ成形型の急速冷却、又は例えばレンズ成形型のタッピング、ねじり、若しくは圧縮等の機械的力の適用が挙げられる。
一実施形態では、硬化及びデブロック後、レンズを抽出に供し、未反応成分を除去し、レンズをレンズ成形型から取り外す。抽出は、アルコール等の有機溶媒等の従来の抽出流体を用いて行ってもよく、あるいは、水溶液を用いて抽出してもよい。
水溶液は、水を含む溶液である。一実施形態において、本発明の水溶液は、少なくとも約30重量%の水、幾つかの実施形態では、少なくとも約50重量%の水、幾つかの実施形態では、少なくとも約70%の水、他の実施形態では、少なくとも約90重量%の水を含む。水溶液は、また、離型剤、湿潤剤、スリップ剤、薬効成分及び栄養補助成分、これらの組み合わせ等の更なる水溶性成分を含んでもよい。離型剤は、水と組み合わせたとき、離型剤を含まない水溶液を用いてかかるレンズを離型させるのに必要な時間と比較して、コンタクトレンズを成形型から離型させるのに必要な時間を短縮する化合物又は化合物の混合物である。一実施形態において、水溶液は、約10重量%未満、他の実施形態では、約5重量%未満の、イソプロピルアルコール等の有機溶媒を含み、他の実施形態では、有機溶媒を含まない。これらの実施形態において、水溶液は、精製、再利用、又は特殊な廃棄手順等の特殊な取り扱いを必要としない。
種々の実施形態において、抽出は、例えば、レンズの水溶液への浸漬、又はレンズの水溶液流への曝露を介して達成することができる。種々の実施形態において、抽出は、また、例えば、水溶液の加熱、水溶液の撹拌、水溶液中の離型助剤の濃度を、レンズを離型させるのに十分な濃度に上昇させること、レンズを機械的に又は超音波によってかき混ぜること、及びレンズから未反応成分の適切な除去を促進するのに十分な濃度になるまで、水溶液に少なくとも1つの浸出助剤を取り入れること、のうちの1つ又は2つ以上を含んでもよい。前述の操作は、一括又は連続プロセスで行うことができ、熱、かき混ぜること又はこの両方を加えても加えなくてもよい。
幾つかの実施形態は、また、浸出及び離型を円滑にするため、物理的にかき混ぜることの適用を含むこともできる。例えば、レンズが付着するレンズ成形型部分は、振動させるか、あるいは水溶液中で前後運動させることができる。他の実施形態には、超音波を水溶液に通すことが含まれてもよい。
一実施形態において、レンズは、乾式離型プロセスによって成形型から取り外される。そのようなプロセスの一実施形態において、ポリマーを形成するためにモノマー混合物(then monomer mix)が硬化されると、成形型半体をこじ開けることによって分離する。通常、レンズは、1つの成形型半体の1つの表面に被着されたままである。その成形型半体は、次にレンズを成形型から分離させるために屈曲される。このようにして、レンズは、水又はイソプロパノール等の何らかの離型溶媒を使用することなく成形型から取り外される。離型したレンズを、次に所望により、浸出用の溶媒の中に置くことができ、又は緩衝食塩水等のパッケージ用溶液を収容するパッケージの中に直接置くことができる。あるいは、レンズを水和する前に、レンズにプラズマ表面処理等の追加の処理を施すことができる。
レンズをオートクレーブ等の、しかしこれに限定されない既知の手段により滅菌してもよい。
試験方法
タンパク質溶液:
涙液様流体(「TLF」)がタンパク質取り込み測定に用いられた。TLFは、1.37g/Lの重炭酸ナトリウムを補ったホスフェート生理食塩水緩衝液に下の表に列挙した量で成分を可溶化することによって作製された。
Figure 2015524089
Fn:フィブロネクチン
Vn:ビトロネクチン
リポカリンの取り込みは次のように測定した。リポカリン溶液は、1.37g/Lの重炭酸ナトリウム及び0.1g/LのD−ブドウ糖を補ったホスフェート生理食塩水緩衝液に、2mg/mLの濃度で溶解させたウシのミルク(Sigma,L3908)からのBラクトグロブリン(リポカリン)を含んでいた。各サンプルについて、3枚のレンズがそれぞれのタンパク質溶液を使用して試験され、3枚が対照溶液としてのPBSを使用して試験された。試験レンズを、滅菌ガーゼの上で充填溶液を除去するために拭い、滅菌鉗子を使用して、各ウェルが2mLのリゾチーム溶液を含む、滅菌した24個のウェルの細胞培養プレート(ウェル1つ当たり1枚のレンズ)へ、無菌状態で移動した。各レンズを溶液中に完全に浸した。対照として、コンタクトレンズを含まない1つのウェルに、2mLのリゾチーム溶液を入れた。
レンズを含むプレート及びタンパク質溶液のみを含む対照用プレート及びPBS中のレンズは、蒸発と脱水を防ぐためパラフィルムを使用して密封し、旋回シェーカー上に設置し、35℃で、100rpmで攪拌し、72時間処理した。72時間の処理期間の後、レンズを約200mLの量のPBSを含む3個の別々のバイアル瓶に浸すことにより、3〜5回洗浄した。レンズを紙タオルの上で拭い、過剰なPBS溶液を除去し、滅菌した円錐形のチューブに移した(チューブ1つ当たり1枚のレンズ)。各チューブは、各レンズの組成から予想されるリゾチーム取り込み量の推定を基に決められる量のPBSを含んでいた。試験される各チューブのリゾチーム濃度は、製造業者が述べているアルブミン標準レンジ内(0.05マイクログラム〜30マイクログラム)であることが必要である。レンズ当たり100μg未満のリゾチームレベルを取り込むことが分かっているサンプルは、5倍に希釈した。レンズ(etafilcon Aレンズ等)当たり500μgを超えるリゾチームレベルを取り込むことが分かっているサンプルは、20倍に希釈した。
1mLアリコートのPBSをサンプル9、比較例2及びBalafilconレンズに使用し、20mLをEtafilcon Aレンズに使用した。各対照レンズについては、ウェルプレートがリゾチーム又はリポカリンの代わりにPBSを含むこと以外は、同じように処理した。
リゾチーム及びリポカリンの取り込みは、オンレンズ・ビシンコニン酸法により、QP−BCAキット(Sigma,QP−BCA)を使用し、製造業者の説明する手順により測定し(標準前処理はキットに記載されている)、リゾチーム溶液に浸したレンズについて測定した光学密度から、PBSに浸したレンズについて測定した光学密度(バックグラウンド)を減じて計算した。
光学密度は、562nmの光学密度を読み取る能力のある、Synergy IIマイクロプレートリーダにより測定した。
ムチンの取り込みは、次の溶液及び方法を使用して測定した。ムチン溶液は、1.37g/Lの重炭酸ナトリウム及び0.1g/LのD−ブドウ糖を補ったホスフェート生理食塩水緩衝液(Sigma、D8662)に、2mg/mLの濃度で可溶化したウシの顎下腺(Sigma、M3895−type 1−S)からのムチンを含んでいた。
各実施例について、3枚のレンズがムチン溶液を使用して試験され、3枚が対照溶液としてPBSを使用して試験された。テストレンズを、滅菌ガーゼの上で包装溶液を除去するために拭き取り、減菌鉗子を使用して、各ウェルが2mLのムチン溶液を含む、減菌した24個のウェルの細胞培養プレート(ウェル当たり1枚のレンズ)へ、無菌状態で移動した。各レンズを溶液中に完全に浸した。対照レンズは、リポカリンの代わりに、加温浸漬液としてPBSを使用して準備した。
ムチン溶液中に浸したレンズを含むプレート及びPBS中に浸した対照レンズを含むプレートは、蒸発と脱水を防ぐためパラフィルムを用いて密閉され、軌道振とう器に乗せ、35℃で、100rpmで攪拌し、72時間処理した。72時間の処理期間の後、レンズを約200mLの量のPBSを含む3個の別々のバイアル瓶に浸すことにより、3〜5回洗浄した。レンズを、紙タオルの上で拭き取り、過剰のPBS溶液を除去し、各ウェルが1mLのPBS溶液を含む、減菌した24個のウェルプレートに移動した。
ムチンの取り込みは、オンレンズ・ビシンコニン酸法により、QP−BCAキット(Sigma、QP−BCA)を使用し、製造業者の説明する手順により測定し(標準前処理はキットに記載されている)、ムチン溶液に浸したレンズについて測定した光学密度から、PBSに浸したレンズについて測定した光学密度(バックグラウンド)を減じて計算される。光学密度は、562nmの光学密度を読み取る能力のある、Synergy IIマイクロプレートリーダにより測定した。
湿潤性は、典型的には23+3℃、かつ相対湿度約45+5%のホウ酸緩衝食塩水で、ウィルヘルミ天秤を用いて動的接触角つまりDCAを測定することによって測定した。レンズ表面とホウ酸塩緩衝食塩水との間の湿潤力はウィルへルミ微量天秤を使用して測定され、レンズの中心部から切り取られたサンプル細片は、100μm/秒の速度でこの生理食塩水中に浸漬され、引き出される。次の等式が使用される
F=γpcosθ 即ち θ=cos−1(F/γp)
(式中、Fは濡れ抵抗力であり、γはプローブ液体の表面張力であり、pはメニスカスにおけるサンプルの周囲であり、θは接触角である)を使用した。動的湿潤試験から、典型的には、前進接触角及び後退接触角の2つの接触角が得られる。前進接触角は、サンプルがプローブ液中に浸漬されつつある時の湿潤試験部分から得られ、以下にこれらの値について報告する。各組成物の5個のレンズを測定し、平均を報告する。
酸素透過度(Dk)は、ISO 18369−4:2006に概説されているポーラログラフィー法に以下の変更を加えて測定した。測定は、2.1%酸素含有環境で実施する。この環境は、被験チャンバーを配備し、適切な比率、例えば窒素1800mL/分と空気200mL/分、に設定した窒素及び空気注入によって作り出す。t/Dkは、調整酸素濃度を使用して計算される。ホウ酸緩衝生理食塩水を使用した。MMAレンズを使用する代わりに、純粋加湿窒素環境を使って暗電流を測定した。レンズは、測定前に拭き取らなかった。様々な厚さのレンズを使用する代わりに、測定区域における厚さが均一の4枚のレンズを積み重ねた。厚さの値が大きく異なる4個のサンプルのL/Dkを測定し、厚さに対してプロットする。回帰直線の傾きの逆数がサンプルの予備Dkである。サンプルの予備Dkが90バレル未満である場合、(1+(5.88(cm単位のCT)))の縁部補正が予備L/Dk値に適用される。サンプルの予備Dkが90バレル超である場合、(1+(3.56(cm単位のCT)))の縁部補正が予備L/Dk値に適用される。4個のサンプルの縁部補正されたL/Dkを、厚さに対してプロットする。回帰直線の傾きの逆数がサンプルのDkである。フラットセンサーの代わりにカーブセンサーを使用した。得られたDK値をバレルで報告する。
含水率
含水率は、次のように測定した:テストすべきレンズを24時間包装用溶液中に静置する。先端がスポンジ状のスワブを使用して、3枚の試験用レンズのそれぞれを充填溶液から取り出し、充填溶液で湿らせておいた吸い取り紙上に置く。レンズの両面を、この紙と接触させる。ピンセットを使用して、試験用レンズを秤量皿に置き、秤量する。更に2セットのサンプルを準備して上記のように秤量する。皿を3回秤量し、その平均が湿潤重量である。
乾燥重量は、60℃で30分間予熱した真空オーブンに試料皿を置いて測定する。少なくとも1.35kPa(0.4インチHg)の真空が達成されるまで減圧する。真空バルブ及びポンプをオフにし、レンズを4時間乾燥する。パージ弁を開け、オーブンを大気圧に戻す。皿を取り出し、秤量する。含水率は、次のように計算する。
Figure 2015524089
サンプルの含水率の平均値及び標準偏差が計算され報告されている。
引っ張り弾性率は、初期ゲージ高さに下げたロードセルを装備した、一定の移動速度タイプの引張試験機のクロスヘッドを使用して測定する。好適な試験機としては、Instronモデル1122が挙げられる。長さ1.326cm(0.522インチ)、「耳」幅0.701cm(0.276インチ)、及び「首」幅0.541cm(0.213インチ)の犬用の骨形状のサンプルをグリップに載置し、破断するまで5.08cm/分(2インチ/分)のひずみ定速で引張する。サンプルの初期ゲージ距離(Lo)及び破断時のサンプル長(Lf)を測定する。各組成物に12個の標本を測定し、平均を報告する。応力/ひずみ曲線の初期の直線部分で引っ張り係数を測定する。伸び(パーセント)は、[(Lf−Lo)/Lo]×100である。
ガラス転移温度(Tg)は、tan δの頂点(最大値)と定義される。等温硬化後のガラス転移Tg、動的剪断弾性率(G’)、損失弾性率(G”)、及びtan δを、硬化フィルムを1℃/分で55℃〜150℃に加熱しながら、温度に応じてDSCを使用して測定した(周波数1.0Hz、自動引っ張りモード(張力=0)、平行平板(直径25.0mm)、及び剪断応力5.0kPa)。
これらの例は、本発明を限定するものではない。これらの例は、本発明を実施する方法を示唆するものを意図しているに過ぎない。レンズ並びに他の専門における当業者は、本発明を実施する他の方法を見出すことができる。以下の実施例では、次の略記を使用する。
Figure 2015524089
実施例1:K30対K90の様々な割合での親水性成分としてmPEG 475を含有する配合
表1aの反応性モノマー混合物の成分は、無希釈剤系中に配合された。配合物を褐色ジャーに準備し、完全な可溶化が得られるまで、45℃の周期的な加熱を行うと共にジャーローラーで転動させた。反応性モノマー混合物を真空下で脱気し、次いで、0.10MPa(760mmHg)で15分間の窒素充填を行った。レンズは、表1bに示す成形型部品及び硬化条件を使用して光硬化された。レンズは、縁部カット及びセントレーションを改善するため、ベースカーブの頂部に配置された水晶板を用いて硬化された。成形型部品を載置した、反応性モノマー混合物付きパレットを硬化のために鏡面に配置した。
成形型部品を機械的に分離し、レンズは主としてゼオノアのフロントカーブに残った。室温で、プラスチック部品の外表面に機械的力を適用する(即ち、ハンマーを用いてフロントカーブ上を軽くタッピングする)ことによって、レンズをフロントカーブから取り外した。
Figure 2015524089
Figure 2015524089
結果として生じる「乾式離型した」レンズは、硬化後にクリア/非相分離で、物理ダメージの痕跡なく良好に可塑化される様子を示した。機械的なレンズ離型に顕著なレベルの困難(フロントカーブにはまったレンズ)があり、高レベルの塑性又は流動性を示した。レンズは、加圧滅菌前に包装用溶液内でクリア/非相分離であり、加圧滅菌後に曇った/相分離した。
実施例2:物理的性質
含水量、ヘイズ(パーセント)、弾性率、及び伸び(パーセント)を、サンプル1からの滅菌したレンズに対して測定した。得られたデータは表2に表示され、顕著なレベルの曇りが観察された。
Figure 2015524089
実施例3:非相分離加圧滅菌レンズの形成に対するacPDMS 1000の導入
(以前に加圧滅菌下で相分離したレンズを製造した)サンプル3及び4における配合物を、HEMAを減らして、架橋剤系の成分としてacPDMS 1000を用いて再配合した。これらの配合物を表3にサンプル5及び6として示す。配合物を、実施例1に従って処理した。加えて、レンズを製作し、離型させ、実施例1に従って水性処理に供した。
Figure 2015524089
結果として生じるレンズは、硬化後、クリア/非相分離であった。更に、サンプル5及び6からのレンズは、高レベルの塑性を有する様子を示したが、サンプル7からのレンズは極めて脆弱であった。サンプル5及び6で、機械的なレンズ離型に顕著なレベルの困難(FCにはまったレンズ)があった。レンズは、加圧滅菌前に包装用溶液内でクリア/非相分離かつ加圧滅菌後にクリア/非相分離であり、acPDMS 1000が曇り又は相分離を低減するのに顕著な効果を有することを示した。
実施例4:物理的性質
サンプル5〜7からの滅菌したレンズを物理的性質の試験に供した。含水量(パーセント)、ヘイズ(パーセント)、DCA前進角、Dk(縁部補正)、弾性率、及び伸び(パーセント)を測定した。得られたデータは、表4に示され、クリア/非相分離レンズが得られた。加えて、すべてのレンズは、非常に湿潤性があり、低い弾性係数によって特徴付けられた。
Figure 2015524089
パッケージ外で直接測定した
DCA培地で3時間の平衡化
DCA培地で24時間の平衡化
DCA培地で48時間の平衡化
実施例5:最適のレンズ離型のためのmPEG 475とDMA比の調整
ベース配合としてサンプル6を使用して、表5のサンプルに示すように、mPEG 475を減らしてDMAを3%、6%、及び9%追加した。その目的は、FCからの機械的なレンズ離型が可能なように低濃度のDMAを使用して、最適の重合度を得ながら、硬化したレンズにおける粘弾性の性質を調整することであった。配合物を、実施例1に従って処理した。加えて、レンズを製作し、離型させ、実施例1に従って水性処理に供した。
Figure 2015524089
結果として生じるレンズは、硬化後、クリア/非相分離であった。サンプル8で、機械的なレンズ離型に顕著なレベルの困難(FCにはまったレンズ)があった。サンプル9及び10のレンズは、許容できるレベルの塑性を有する様子を示し、困難なく機械的に離型された。
実施例6:物理的性質
含水量、ヘイズ(パーセント)、弾性率、及び伸び(パーセント)を、サンプル8〜10からの滅菌したレンズに対して測定した。得られたデータを表6に示す。
Figure 2015524089
実施例7:より低い弾性率
K30及びK90の組み合わせ並びに様々な割合の架橋剤(acPDMS 1000:TEGDMA)を含有する配合物を、実施例1に従い表7に示すように配合した。加えて、実施例1に従いレンズを製作し、離型させた。「乾式離型した」レンズを、3mLの包装用溶液を収容する個々のレンズバイアル瓶の中に直接配置し、その後滅菌した。
Figure 2015524089
結果として生じるレンズは、硬化後、クリア/非相分離であり、許容できるレベルの塑性を有する様子を示し、機械的力を用いてFCから良好に離型された。
実施例8:物理的性質
含水量、ヘイズ(パーセント)、弾性率、及び伸び(パーセント)を、サンプル11〜18からの滅菌したレンズに対して測定した。得られたデータは、表8に示され、表6内のサンプルと比較して著しく低い弾性率が得られた。
Figure 2015524089
実施例9:PVP放出
サンプル14及び16からの滅菌したレンズを、包装用溶液(ホウ酸緩衝生理食塩水溶液)中へのPVPの放出について試験した。各ロットについて、2つのバイアル瓶を開け、3mLの新しい包装用溶液を収容する新しいバイアル瓶の中へ、プラスチックピンセットを用いて、レンズを移動した。バイアル瓶の蓋をし、中間の速度及び周囲条件で往復シェーカー上に配置した。1時間後レンズを、3mLの新しい包装用溶液を収容する新しいバイアル瓶に移動し、2時間振盪させた。サンプルの生成のために、表9に示す時点でこの手順を繰り返した。サンプルを、エレクトロスプレーイオン化質量分析(HPLC/ESI MS)を用いた高速液体クロマトグラフィーによってPVPについて分析した。
PVPの分離は、次のクロマトグラフ条件を用いる逆相クロマトグラフィーによって実現した。
Figure 2015524089
分析のための移動相グラジェントは次の通りとした。
Figure 2015524089
PVPの検出は、80%ソース衝突誘起解離(CID)を用いたESI MSによって、質量対電荷(m/z)86のイオン(PVP)をモニタリングして、実現した。
サンプル14及び16からPVPの累積放出についてのデータは表9に示され、放出が最大24時間まで実証された。
Figure 2015524089
実施例10:望ましい「乾式離型」のためのmPEG 475:DMA比の最適化
K30及びK90の組み合わせを含有する配合物を、実施例1に従い表10に示すように配合した。加えて、実施例1に従いレンズを製作し、「乾式離型した」。この研究の目的は、処理に関する性質の最適化を試みて、PEG:DMA比の変化に対する硬化の感度及び配合の性質を特徴付けることであった。
塑性又は流動性のレベルは、mPEG 475のレベルの増加と共に増加し、室温での機械的離型に関する困難のレベルの増加をもたらした。最も高いレベルの困難は、機械的力を適用したときレンズの約60%がゼオノアのフロントカーブにはまったままであったサンプル19で起きた。脆性のレベルは、DMAのレベルの増加と共に増加し、フロントカーブへの機械的力の適用時に得られるレンズの数の顕著な改善をもたらした。サンプル26では、100%のレンズが機械的力を室温で適用したときにフロントカーブから離型する。しかしながら、顕著な数のレンズが、ひび割れ又は破損(factures)及びおそらく高度の脆性のための縁部小片等の物理的な欠損を特徴とした。最良の収率、即ち、物理的な欠損が最も少なく、最も多数のレンズの離型は、サンプル22、23、及び24で起きた。
なお、乾式離型/機械的離型の研究のすべては室温で行われ、温度は硬化したレンズの粘弾性性質に大きな影響を及ぼす。したがって、温度を使用してレンズの離型行動に影響を及ぼすことができる。
高レベルのmPEG 475(サンプル19、20、及び21)を使用したレンズを、室温を下回って冷却すると、レンズにおける粘性及び脆性のレベルが増加する傾向があり、これは乾式離型/機械的離型で得られる収率の顕著な向上をもたらすことが期待できる。
高レベルのDMA(サンプル25及び26)を使用したレンズを、室温を上回って加熱すると、レンズにおける粘性及び脆性のレベルが減少する傾向があり、これは、物理的な欠損の顕著な改善をもたらすことが期待され、したがって乾式離型/機械的離型で得られる収率を改善する。
Figure 2015524089
サンプル19〜26のレンズのTg(加熱)を測定し、結果は表10bに示される。
Figure 2015524089
実施例11:レンズの性質におけるPVP K30:K90の比の効果
K30及びK90の組み合わせを含有する配合物を、実施例1に従い表11に示すように配合した。加えて、実施例1に従いレンズを製作し、離型させた。「乾式離型した」レンズを、プロピレン裏打ちアルミホイルで熱シールされた(50ppmのメチルセルロースを配合した)995μLの包装用溶液を収容する1mLポリプロピレンブリスターパッケージの中に直接移動し、続いて加圧滅菌により滅菌した。この研究の目的は、レンズの物理的性質、パラメータ、バイオメトリクス特性、及び浸出性モノマーにおけるK30:K90比の影響を試験することであった。
Figure 2015524089
実施例12:レンズの物理的性質
実施例11からのレンズを物理的性質について試験した。表12のサンプル25〜28で実証されるように、試験されたK90:K30の比について同等のレンズ性質を得た。含水量(パーセント)、ヘイズ(パーセント)、DCA前進角、Dk(縁部補正)、弾性率、及び伸び(パーセント)を米国特許第8,168,720号に示されている方法を用いて測定した(measure)。すべてのレンズが低い弾性率で極めてクリアで湿潤性があったため、レンズの性質全体が良好な臨床的性能に好適である。加えて、滅菌したレンズを室温で約1週間保管した後に、レンズの屈折率を連続する5日間で測定した。表12のデータは、すべてのレンズの屈折率が、1日目〜5日目の間本質的に一定を維持したことを示し、レンズが極めて迅速に平衡に到達したことを示唆する。
Figure 2015524089
レンズの湿潤性は、液滴法を使用し、室温で、KRUSS DSA−100 TM機器を使用し、プローブ溶液として脱イオン水を使用して測定されるものであった。テストすべきレンズ(サンプル当たり3〜5枚)を、脱イオン水中ですすぎ、包装用溶液を取り除いた。それぞれのテストレンズを包装用溶液で湿らせておいた糸くずの出ない吸い取り紙上に置いた。レンズの両面をこの紙と接触させて、レンズを乾燥させることなく、表面の水を取り除いた。適切な平坦化を確保するために、レンズは、コンタクトレンズのプラスチック製の型上の凸面上に「皿部を下(bowl side down)」に置いた。そのプラスチック製の型及びレンズは、適切な中央への注射器の整合及び注射器が割り当てられた液体に対応することができるように、液滴装置の容器内に置いた。3〜4マイクロリットルの脱イオン水の液滴は、その液滴がレンズから離れて垂れるように、DSA 100−Drop Shape Analysisソフトウェアを使用して注射器の先端上に形成された。その液滴は、その針を下に移動することによって、レンズの表面上に円滑に放出された。その針は、液滴を分注した後、直ちに回収された。その液滴は、5〜10秒間レンズ上に平衡を保たれ、液滴画像とレンズの表面との間で測定された接触角に基づいて、接触角を計算した。
実施例13:レンズのバイオメトリクス特性におけるPVP K30:K90の比の影響
実施例11からのレンズをタンパク質、ムチン、及びリポカリンの取り込みについて試験した。上記方法を用いて総タンパクの取り込みを測定した。
得られたデータは表13に示され、軽微な差が得られた。加えて、得られたレベルは、良好な臨床的性能のレンズと一致する。
Figure 2015524089
実施例14:浸出物レベルにおけるPVP K30:K90の比の効果
実施例11からのレンズを逆相HPLC−UVにより浸出性モノマーについて試験した。サンプル27〜30のデータは、表14に示され、浸出性モノマーのレベルは量子化の限界を下回った。
10個のブリスターパッケージを開け、レンズをリントフリー吸い取り紙に移動した。レンズを簡単に吸い取り紙で乾かし、ガラスシンチレーションバイアル瓶に移動した。5mLのメタノールを加え、バイアル瓶を室温で30秒、超音波処理した。サンプルを3通り準備し、抽出物をHPLC−UVによって次の条件を用いて分析した。
Figure 2015524089
DMA、HEMA、mPEG 475、及びNorblocの分析のための移動相グラジェントは次の通りとした。
Figure 2015524089
OH−mPDMSの分析のための移動相グラジェントは次の通りとした。
Figure 2015524089
結果を表14に示す。
Figure 2015524089
本発明を、その発明を実施するための形態と共に記載してきたが、上記の記載が、例示を意図しており、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲を制限することを意図していないことは、理解されよう。他の態様、利点、及び修正も、特許請求の範囲に含まれる。
〔実施の態様〕
(1) コンタクトレンズを製造する方法であって、該方法が、
(i)反応性混合物を形成するために反応性成分を追加する工程であって、前記反応性成分が(a)約200〜約15,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分と、(b)約200〜約10,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つの1官能性ポリエチレングリコールと、約15重量%未満の希釈剤と、を含む、工程と、
(ii)約125C未満のTg(加熱)を有するポリマーを含む前記コンタクトレンズを形成するために、前記成形型内で前記反応性成分を硬化する工程と、
(iii)前記コンタクトレンズを前記成形型から乾式に取り外す工程と、を含む方法。
(2) 前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールが、モノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールである、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールが、mPEG 475である、実施態様2に記載の方法。
(4) 前記反応性成分が、1つ又は2つ以上の希釈剤を5重量%未満含む、実施態様1に記載の方法。
(5) 前記反応性成分が、1つ又は2つ以上の希釈剤を5重量%未満含む、実施態様3に記載の方法。
(6) 前記ポリマーが、約115〜約125CのTg(加熱)を含む、実施態様1に記載の方法。
(7) 前記反応性混合物が、少なくとも1つのヒドロキシアルキル含有モノマーを約10〜約20重量%含む、実施態様1に記載の方法。
(8) 前記反応性混合物が、約10 20重量%未満の(メタ)アクリルアミド含有モノマーを含む、実施態様5に記載の方法。
(9) 少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が式Iの化合物から選択され、
Figure 2015524089
式中、
は、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基をいずれかが更に含み得る、反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基、及び、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含み得る、1〜100個のSi−Oの反復単位を含む一価シロキサン鎖、から独立して選択され、
b=0〜500であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、かつ
少なくとも1つのRが、ヒドロキシ基を含む、実施態様1に記載の方法。
(10) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物からなる群から選択される、実施態様1に記載の方法。
(11) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノメタクリレート末端ポリジメチルシロキサン;ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン;及びその混合物から選択される、実施態様1に記載の方法。
(12) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、実施態様1に記載の方法。
(13) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、実施態様3に記載の方法。
(14) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、実施態様5に記載の方法。
(15) 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、実施態様7に記載の方法。
(16) 前記反応性成分が、DMAを含み、(i)前記DMAと(ii)前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールとの重量比が約25:75〜約75:25である、実施態様1に記載の方法。
(17) 前記反応性成分が、前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールを約20〜約70重量%含む、実施態様1に記載の方法。
(18) 実施態様1に記載の方法によって製造されるコンタクトレンズ。
(19) 実施態様14に記載の方法によって製造されるコンタクトレンズ。

Claims (19)

  1. コンタクトレンズを製造する方法であって、該方法が、
    (i)反応性混合物を形成するために反応性成分を追加する工程であって、前記反応性成分が(a)約200〜約15,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分と、(b)約200〜約10,000g/モルの重量平均分子量を有する少なくとも1つの1官能性ポリエチレングリコールと、約15重量%未満の希釈剤と、を含む、工程と、
    (ii)約125C未満のTg(加熱)を有するポリマーを含む前記コンタクトレンズを形成するために、前記成形型内で前記反応性成分を硬化する工程と、
    (iii)前記コンタクトレンズを前記成形型から乾式に取り外す工程と、を含む方法。
  2. 前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールが、モノ−エーテル末端,モノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールが、mPEG 475である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記反応性成分が、1つ又は2つ以上の希釈剤を5重量%未満含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記反応性成分が、1つ又は2つ以上の希釈剤を5重量%未満含む、請求項3に記載の方法。
  6. 前記ポリマーが、約115〜約125CのTg(加熱)を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 前記反応性混合物が、少なくとも1つのヒドロキシアルキル含有モノマーを約10〜約20重量%含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記反応性混合物が、約10 20重量%未満の(メタ)アクリルアミド含有モノマーを含む、請求項5に記載の方法。
  9. 少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が式Iの化合物から選択され、
    Figure 2015524089
    式中、
    は、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、カーボネート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基をいずれかが更に含み得る、反応性基、一価アルキル基、又は一価アリール基、及び、アルキル、ヒドロキシ、アミノ、オキサ、カルボキシ、アルキルカルボキシ、アルコキシ、アミド、カルバメート、ハロゲン、又はこれらの組み合わせから選択される官能基を更に含み得る、1〜100個のSi−Oの反復単位を含む一価シロキサン鎖、から独立して選択され、
    b=0〜500であり、bが0以外のときに、bは、表示値と同等のモードを有する分配であると理解され、かつ
    少なくとも1つのRが、ヒドロキシ基を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−アルキル末端ポリジアルキルシロキサン;及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  11. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノメタクリレート末端ポリジメチルシロキサン;ビス−3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシプロピルポリジアルキルシロキサン;及びモノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサン;及びその混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、請求項3に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、請求項5に記載の方法。
  15. 前記少なくとも1つのヒドロキシ含有シリコーン成分が、モノ−(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピルオキシ)プロピル末端,モノ−ブチル末端ポリジアルキルシロキサンを含む、請求項7に記載の方法。
  16. 前記反応性成分が、DMAを含み、(i)前記DMAと(ii)前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールとの重量比が約25:75〜約75:25である、請求項1に記載の方法。
  17. 前記反応性成分が、前記少なくとも1つのモノ−メタクリレート末端ポリエチレングリコールを約20〜約70重量%含む、請求項1に記載の方法。
  18. 請求項1に記載の方法によって製造されるコンタクトレンズ。
  19. 請求項14に記載の方法によって製造されるコンタクトレンズ。
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