JP2015523350A - Rsウイルス抗ウイルス薬としての、ベンゾイミダゾールによって置換された新規1,3−ジヒドロ−2h−ベンゾイミダゾル−2−オン誘導体 - Google Patents

Rsウイルス抗ウイルス薬としての、ベンゾイミダゾールによって置換された新規1,3−ジヒドロ−2h−ベンゾイミダゾル−2−オン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、式(I)【化1】(式中、R4、R5、ZおよびHetは、請求の範囲において定義される意味を有する)を有する、ベンゾイミダゾールによって置換された新規1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾル−2−オン誘導体、それらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。本発明による化合物は、RSウイルス(RSV)の複製の阻害剤として有用である。本発明は、さらに、そのような新規化合物の調製、これらの化合物を含んでなる組成物、およびRSウイルス感染症の治療における使用のための化合物に関する。

Description

本発明は、抗ウイルス活性を有し、特に、RSウイルス(RSV)の複製に対して阻害活性を有する、ベンゾイミダゾールによって置換された新規1,3−ジヒドロ−2H−ベンゾイミダゾル−2−オン誘導体に関する。さらに本発明は、そのような新規化合物の調製、これらの化合物を含んでなる組成物およびRSウイルス感染症の治療に用いられる化合物に関する。
ヒトRSVまたはRSウイルスは、巨大RNAウイルスであって、パラミクソウイルス(Paramyxoviridae)科の一種であり、ウシRSVウイルスとともにニューモウイルス(Pneumoviridae)亜科の一種である。ヒトRSVは、世界中至る所で、あらゆる年齢の人々の気道疾患の原因となる。これは乳幼児および小児の下気道疾患の主要原因である。半数以上の乳児は1歳になるまでにRSVに感染し、ほぼ全てが2歳までに感染する。幼児の感染は慢性の肺障害を生じるおそれがあり、これはその後、慢性肺疾患(慢性喘鳴、喘息)の原因となり得る。小児および大人は、RSV感染と同時に(悪性の)風邪を患うことが多い。高齢者では感染は再び増加し、RSVは、有意な死亡率をもたらす高齢者の肺炎の多数の発生に関与する。
所与のサブグループからのウイルスによる感染は、次年の冬季における同一サブグループからのRSV分離株によるその後の感染に対する保護を生じない。したがって、2種の亜類型、AおよびBのみが存在するにもかかわらず、RSVによる再感染は一般的である。
現在、RSV感染に対する使用に関して、3種類の薬剤のみが承認されている。第1の種類はリバビリンであり、入院児童の重症RSV感染のためのエアゾール療法を提供するヌクレオシド類似体である。エアゾール投与経路、毒性(催奇形性のリスク)、費用および非常に変動する有効性のため、その使用は制限される。その他の2種の薬剤、RespiGam(登録商標)(RSV−IG)およびSynagis(登録商標)(パリビズマブ)、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体免疫賦活薬は、予防的に使用されることが意図される。両方とも非常に高価で、非経口投与を必要とする。
安全かつ有効なRSVワクチンを開発する他の試みは、これまで全て失敗に終わっている。弱毒ワクチンは疾患に対する保護に失敗し、実際に、場合によっては、その後の感染の間に疾患を増強した。弱毒生ワクチンは、ある程度の成果によって試された。明確に、有効な非毒性で投与が容易なRSV複製に対する薬剤が必要とされている。特に、経口投与が可能なRSV複製に対する薬剤を提供することが好ましい。
ベンゾイミダゾール抗ウイルス薬の参照文献は、国際公開第01/95910号パンフレットである。この化合物は、0.001μm〜50μM程度の高さまでの広範囲に及ぶEC50値さえも有する抗ウイルス活性を有することが示される(それは所望の生物学的活性に通常相当しない)。別の参照文献は、同活性範囲の置換2−メチル−ベンゾイミダゾールRSV抗ウイルス薬に関する国際公開第03/053344号パンフレットである。同活性範囲における化合物の別の関連する背景参照文献は、ベンゾイミダゾロン抗ウイルス薬に関する国際公開第02/26228号パンフレットである。RSV阻害に関しての5−置換ベンゾイミダゾール化合物の構造−活性関係についての参照文献は、Kuo−Long Yuら、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters 17(2007)895−901,およびX.A.Wangら、Bioorganic and Medicinal Chemistry Letters 17(2007)4592−4598である。
全て2011年12月16日出願および2012年6月21日公開の国際公開第2012/080446号パンフレット、国際公開第2012/080447号パンフレット、国際公開第2012/080449号パンフレット、国際公開第2012/080450号パンフレットおよび国際公開第2012/080481号パンフレットは、RSウイルスに対して抗ウイルス活性を有するベンゾイミダゾール誘導体を開示する。
抗ウイルス活性を有する新規薬剤を提供することが望ましい。特に、RSV複製阻害活性を有する新規薬剤を提供することが望ましい。さらに、従来技術のより強い領域における規模の(すなわち、50μMまでの上記範囲の底部で)、そして好ましくは、当該技術分野において開示される化合物のほぼ最大活性、より好ましくはより強い活性のレベルで、抗ウイルス生物学的活性を得ることを可能にする化合物構造を検索することが望ましい。経口抗ウイルス活性を有する化合物を発見することは、さらに望ましい。
上記の希望の1つ以上により良好に取り組むために、本発明は、一態様において、式(I)
Figure 2015523350

(式中、
Hetは、式(a)
Figure 2015523350

を有する複素環であり、
1aはBrまたはClであり、
2aは−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aは、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aは、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環は、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aは、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環は、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11は、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nは、1〜6の値を有する整数であり、
は、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールは、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetは、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetは、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bは、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bは、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZはCまたはNであり、ZがCである場合、Rは存在し、Rは、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rは存在しない)によって表される抗ウイルス化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物を提供する。
別の態様において、本発明は、温血動物、好ましくはヒトにおけるRSV感染症の治療で使用するための上記化合物に関する。さらに別の態様において、本発明は、それらを必要性とする被験者におけるウイルス性RSV感染症の治療方法であって、上記被験者に上記で定義される化合物の有効量を投与する工程を含んでなる方法を提供する。なお別の態様において、本発明は、RSV感染症の治療における薬剤の製造のための、上記で定義される化合物の使用に関する。
さらなる態様において、本発明は、上記で定義される化合物および薬学的に容認できる賦形剤を含んでなる組成物に関する。
なおさらなる態様において、本発明は、上記で定義される化合物の調製方法を提供する。
本発明は、広義に、式(I)の化合物が、興味深いRSV阻害活性を一般に有するという賢明な認識に基づく。さらにこれらの化合物は、上記の参照において利用可能な範囲のより高い領域(EC50値の下方端)における抗RSV活性の利用を可能にする。特に、これらの化合物に基づいて、生物学的活性に関して参照化合物より優る分子構造も発見することができる。
本発明は、特定の実施形態に関して、そしてある種の実施例に関して、さらに記載されるが、本発明はそれらに限定されず、請求の範囲によってのみ限定される。「含んでなる」という用語が本明細書および請求の範囲で使用される場合、それは他の要素または工程を除外しない。単数名詞を参照する時に不定冠詞または定冠詞、例えば、「a」、「an」または「the」が使用される場合、他に特記されない限り、これらにはその名詞の複数形が含まれる。
本発明において、「置換」という用語が使用される場合は常に、他に特記されない限り、または文脈から明らかでない限り、「置換」を使用する表現において示される原子または基の上の1個以上の水素、特に1〜4個の水素、好ましくは1〜3個の水素、より好ましくは1個の水素が、示された基からの選択によって置き換えられることを示すように意味されるが、ただし、通常の原子価は越えず、かつ置換は化学的に安定性のある化合物、すなわち、反応混合物から有用な純度まで単離および治療剤への調合を存続するために十分に豊富な化合物をもたらすことを条件とする。
本明細書で使用される場合、基または基の一部としての「C〜Cアルキル」は、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチルなどの1〜4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基を定義する。
本明細書で使用される場合、基または基の一部としての「C〜Cアルキル」は、メチル、エチル、プロピル、1−メチルエチル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−メチルブチルなどの1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基を定義する。
基または基の一部としての「C〜C10アルキル」は、C〜Cアルキルおよびヘプチル、オクチル、ノニル、2−メチルヘキシル、2−メチルヘプチル、デシル、2−メチルノニルなどの1〜10個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖飽和炭化水素基を定義する。
「C〜C10アルケニル」という用語は、基または基の一部として、本明細書で使用される場合、エテニル、プロペニル、ブテン−1−イル、ブテン−2−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−2−イル、ヘキセン−1−イル、ヘキセン−2−イル、ヘキセン−3−イル、2−メチルブテン−1−イル、ヘプテン−1−イル、ヘプテン−2−イル、ヘプテン−3−イル、ヘプテン−4−イル、2−メチルヘキセン−1−イル、オクテン−1−イル、オクテン−2−イル、オクテン−3−イル、オクテン−4−イル、2−メチルヘプテン−1−イル、ノネン−1−イル、ノネン−2−イル、ノネン−3−イル、ノネン−4−イル、ノネン−5−イル、2−メチルオクテン−1−イル、デセン−1−イル、デセン−2−イル、デセン−3−イル、デセン−4−イル、デセン−5−イル、2−メチルノネン−1−イルなどの少なくとも1個の二重結合を有し、そして好ましくは1個の二重結合を有し、かつ2〜10個の炭素原子を有する、直鎖または分枝鎖不飽和炭化水素基を含んでなることを意味する。
「C〜C10アルケニル」基がヘテロ原子に結合する場合は常に、好ましくは飽和炭素原子を介して結合する。
基または基の一部としての「C〜Cアルキルオキシ」または「C〜Cアルコキシ」は、C〜Cアルキルが独立して上記で与えられる意味を有するO−C〜Cアルキル基を定義する。
基または基の一部としての「C〜Cアルキルオキシ」または「C〜Cアルコキシ」は、C〜Cアルキルが独立して上記で与えられる意味を有するO−C〜Cアルキル基を定義する。
「C〜Cシクロアルキル」という用語は、単独で、または組み合わせて、3〜7個の炭素原子を有する環式飽和炭化水素基を指す。適切なC〜Cシクロアルキルの非限定的な例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが含まれる。
本明細書に使用される場合、「−(CR8a9a−」という用語は、各サブグループが独立して定義されるCR8a9aサブグループのn回の繰り返しを定義する。
基または基の一部としての「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、他に特記されない限り、または文脈から明らかでない限り、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨードの総称である。
NRCOORという用語は、N(R)COORと同一である。
8a、R9aおよびR10aの定義において使用される、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有する4〜6員脂肪族環の例は(限定されないが)、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ピペリジニル、オクセタニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル、アゼチジニル、チオラニル、ピペラジニル、ピロリジニルである。
10aの定義において使用される、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有する5〜6員芳香環の例は(限定されないが)、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、イミダゾリル、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニルである。
(限定されないが)Hetの例は。
(限定されないが)Hetの例は、チアゾリル、ピリジニル、キノリニルである。
定義において使用されるいずれの分子部分上の基の位置も、それが化学的に安定である限り、そのような部分上のいずれであってもよいことに留意すべきである。
変異性の定義において使用される基は、特記されない限り、全ての可能な異性体を含む。例えば、ペンチルは、1−ペンチル、2−ペンチルおよび3−ペンチルを含む。
いずれかの変異性が、いずれかの構成要素において2回以上生じる場合、各定義は独立している。
以上および以下、「式(I)の化合物」という用語は、それらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物を含むように意味する。
「立体異性体」、「立体異性型」または「立体化学的異性型」という用語は、以上および以下、交換可能に使用される。
以上で使用される「立体化学的異性型」という用語は、同一結合配列によって結合された同一原子から構成されるが、式(I)の化合物が所有し得る交換可能ではない異なる三次元構造を有する全ての可能な化合物を定義する。
式(I)の化合物のいくつかが、1つ以上のキラル中心を含有し得、立体化学的異性型として存在し得ることはいうまでもない。本発明は、純粋な立体異性体として、または2種以上の立体異性体の混合物としてのいずれかの式(I)の化合物の全ての立体異性体を含む。エナンチオマーは、互いに重ね合わせることができない鏡像である立体異性体である。一対のエナンチオマーの1:1混合物は、ラセミ化合物またはラセミ混合物である。ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、エナンチオマーではない立体異性体であり、すなわち、それらは鏡像として関連しない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基はEまたはZ配置でもよい。二価環式(部分的)飽和基上の置換基は、cis−またはtrans−配置のいずれかを有してもよく、例えば、化合物が二置換シクロアルキル基を含有する場合、置換基はcisまたはtrans配置でもよい。したがって、本発明は、化学的に可能な限り、エナンチオマー、ジアステレオマー、ラセミ化合物、E異性体、Z異性体、cis異性体、trans異性体およびそれらの混合物を含む。絶対配置は、Cahn−Ingold−Prelogシステムによって特定化される。非対称の原子の配置は、RまたはSのいずれかによっても特定化される。絶対配置が既知ではない分析された化合物は、それらが平面偏光を回転させる方向次第で、(+)または(−)によって示されることができる。特定の立体異性体が特定される場合、上記立体異性体は実質的に他の異性体を含まず、すなわち、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、特に2%未満、そして最も好ましくは1%未満の他の異性体と関連する。したがって、式(I)の化合物が例えば(R)として特定化される場合、これは、化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばEとして特定化される場合、これは、化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が例えばcisとして特定化される場合、これは、化合物がtrans異性体を実質的に含まないことを意味する。
式(I)による化合物のいくつかは、それらの互変異性型で存在してもよい。そのような型は、上記式に明白に示されないが、本発明の範囲内に含まれるように意図されることが示される。
他に特記されない限り、化合物の化学名は、上記化合物が所有し得る全ての可能な立体化学的異性型の混合物を包含する。上記混合物は、上記化合物の基本分子構造の全てのジアステレオマーおよび/またはエナンチオマーを含有してもよい。本発明の化合物の全ての立体化学的異性型は、純粋な形態または互いとの混合物のいずれであっても、本発明の範囲内に包含されるように意図される。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性型は、当該技術分野で既知の手順の適用によって得られてもよい。例えば、エナンチオマーは、光学活性酸または塩基によるそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化によって互いから分離されてもよい。それらの例は、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンファースルホン酸である。あるいは、エナンチオマーは、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー技術によって分離されてもよい。上記純粋な立体化学的異性型は、適切な出発材料の相当する純粋な立体化学的異性型から誘導されてもよいが、ただし、反応が立体特異的に生じることを条件とする。好ましくは、特定の立体異性体が所望である場合、上記化合物は立体特異的な調製方法によって合成される。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発材料を有利に使用する。
式(I)のジアステレオマーラセミ化合物は、従来の方法によって別々に得ることができる。有利に使用されてよい適切な物理的分離方法は、例えば、選択的結晶化およびクロマトグラフィー、例えば、カラムクロマトグラフィーである。
式(I)の化合物、それらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物、ならびにそれらの調製で使用される中間体のいくつかに関して、絶対立体化学的配置は実験的に決定されなかった。当業者は、当該技術分野で既知の方法、例えば、X線回折などを使用することによって、そのような化合物の絶対配置を決定することが可能である。
本発明は、本化合物の上で生じる原子の全ての同位元素を含むように意図される。同位元素は、同一原子番号を有するが、質量数が異なるそれらの原子を含む。一般的な例として、限定されないが、水素の同位元素は、トリチウムおよび重水素を含む。炭素の同位元素は、C−13およびC−14を含む。
治療的な使用のために、式(I)の化合物の塩は、対イオンが薬学的に容認できるものである。しかしながら、薬学的に容認できない酸および塩基の塩の使用も、例えば、薬学的に容認できる化合物の調製または精製において見られてもよい。薬学的に容認できるか、またはできないかにかかわらず、全ての塩が本発明の範囲内に含まれる。
上記薬学的に容認できる酸および塩基付加塩は、式(I)の化合物が形成可能である治療上活性な非毒性の酸および塩基付加塩型の形態を含んでなることを意味する。薬学的に容認できる酸付加塩は、塩基型をそのような適切な酸で処理することによって都合よく得ることができる。適切な酸は、例えば、ハロゲン化水素酸、例えば、塩化水素または臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、あるいは例えば、酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸(すなわち、エタンジオン酸)、マロン酸、コハク酸(すなわち、ブタンジオン酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸(すなわち、ヒドロキシブタンジオン酸)、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモン酸などの有機酸を含んでなる。
逆に、上記塩型は、遊離塩基型への適切な塩基による処理によって変換されることができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物は、適切な有機および無機塩基による処理によって、それらの非毒性の金属またはアミン付加塩型に変換されてもよい。適切な塩基塩型は、例えば、アンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基による塩、例えば、ベンザチン、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、ならびにアミノ酸による塩、例えば、アルギニン、リジンなどを含んでなる。
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形成することが可能である水和物および溶媒付加型、ならびにそれらの塩を含んでなる。そのような形態の例は、例えば水和物、アルコラートなどである。
本発明の化合物は、式Iの上記の左側および右側部分に関して、広範囲の種々の変性を提示することはいうまでもない。
本発明の全体的な範囲を損なうことなく、ある種の実施形態は、下記により詳細に検討される。
本発明による化合物は、したがって、1種以上の非放射性原子が1種のその放射性同位元素によって置換された、放射性同位元素で識別された化合物とも呼ばれる放射性化合物を含む、1種以上の元素の1種以上の同位元素を有する化合物、ならびにそれらの混合物を本来的に含んでなる。「放射性同位元素で識別された化合物」という用語は、少なくとも1種の放射性原子を含有する式(I)によるいずれかの化合物を意味する。例えば、化合物は、陽電子によって、または、放射性同位元素を放射するガンマによってラベル付けすることができる。放射性リガンド−結合技術に関して、H原子または125I原子は、置き換えられる選択肢の原子である。イメージングのために、最も一般に使用される陽電子放射(PET)放射性同位元素は、11C、18F、15Oおよび13Nであり、全て、加速器によって製造され、それぞれ、20、100、2および10分の半減期を有する。これらの放射性同位元素の半減期は短いので、それらの製造のために現場に加速器を有する機関でのみ、それらを使用することが実行可能であり、したがってそれら使用は限定される。これらの中で最も広範囲に使用されるものは、18F、99mTc、201Tlおよび123Iである。これらの放射性同位元素の取り扱い、それらの製造、単離および分子の組み込みは当業者に既知である。
特に、放射性原子は、水素、炭素、窒素、硫黄、酸素およびハロゲンの群から選択される。特に、放射性同位元素は、H、11C、18F、122I、123I、125I、131I、75Br、76Br、77Brおよび82Brの群から選択される。
本明細書で使用される上記の用語および他は、当業者に十分理解される。
本発明の化合物の好ましい特徴を以下に明かにする。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、アリールおよびHetからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、Hetであり、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
がHetであり、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
がアリールであり、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、ハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)CHF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがNである、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、N(R8a)CON(R8a9a)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、N(R8a)CON(R8a9a)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aがHであり、
10aが、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、CN、OCOC〜Cアルキルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択され、
10aが、H、C〜Cアルキル、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
nが、1〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SOCH、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、CN、(C=O)NH(C〜Cアルキル)、(C=O)N(C〜Cアルキル)、NH(C=O)O(C1〜4アルキル)、O(C=O)NH(C〜Cアルキル)、O(C=O)N(C〜Cアルキル)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SOCH、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、CN、(C=O)NH(C〜Cアルキル)、(C=O)N(C〜Cアルキル)、NH(C=O)O(C1〜4アルキル)、O(C=O)NH(C〜Cアルキル)、O(C=O)N(C1〜アルキル)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、HおよびC〜C10アルキルからなる群から独立して選択され、
10aが、H、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
nが、2〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、SO〜C10アルキルおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO〜C10アルキル、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、SO〜C10アルキルおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aがHであり、
10aが、FおよびSOCHからなる群から選択され、
nが、3〜4の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、およびC〜Cアルキルによって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、ハロおよびC〜Cアルキルオキシからなる群から選択される1個の置換基によって任意選択的に置換されたフェニルを表し、
Hetが、1個のN原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、1個のC〜Cアルキルオキシカルボニルによって任意選択的に置換され、
Hetが、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいは1個のN原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、1個のハロ置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが水素からなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aがHであり、
10aが、FおよびSOCHからなる群から選択され、
nが、3〜4の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、およびメチルによって置換されたシクロプロピルからなる群から選択され、
アリールが、ハロおよびメトキシからなる群から選択される1個の置換基によって置換されたフェニルを表し、
Hetが、1個のtert−ブチルオキシカルボニルによって置換されたアゼチジニルを表し、
Hetが、キノリニル、ピリジニルまたはチアゾリルを表し、上記Hetが、1個のフルオロ置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが水素からなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、式(a)を有する複素環であり、
1aがBrまたはClであり、
2aが−(CR8a9a−R10aであり、
各R8aおよびR9aが、HおよびC〜C10アルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
10aが、H、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキルからなる群から選択され、
nが、2〜6の値を有する整数であり、
が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素およびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の新規化合物およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物に関する。
一実施形態において、本発明は、R10aが、H、C〜Cアルキル、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、特に、R10aが、H、C〜Cアルキル、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、CN、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、より特に、R10aが、H、C〜Cアルキル、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜CシクロアルキルおよびCNからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、
が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、およびC〜Cアルキルによって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが水素からなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、
式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリールおよびHetからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、
が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、およびメチルによって置換されたシクロプロピルからなる群から選択され、
アリールが、ハロおよびC〜Cアルキルオキシからなる群から選択される1個の置換基によって置換されたフェニルを表し、
Hetが、C〜Cアルキルオキシカルボニルによって置換されたアゼチジニルを表し、
Hetが、キノリニル、ピリジニルまたはチアゾリルを表し、上記Hetが、1個のハロ置換基によって任意選択的に置換され、
ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが水素であり、ZがNである場合、Rが存在しない、
式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、RがアリールまたはHetであり、特にRがアリールである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、特にRがHetである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、RがHetである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、ハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、RがアリールまたはHetである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rがアリールである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、RがアHetである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rがシクロプロピルである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択され、特に各R8aおよびR9aがHである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、
アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、N(R8a)CON(R8a9a)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、N(R8a)CON(R8a9a)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換される、
式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、
Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、CO(アリール)、COHet、C〜Cアルキルオキシカルボニル、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換された、1個のN原子を含有する4〜6員非芳香族複素環を表すか、あるいは
Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、CF、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換された、1個のO原子を含有する4〜6員非芳香族複素環を表す、
式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、
がHetであり、
Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、CO(アリール)、COHet、C〜Cアルキルオキシカルボニル、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換された、1個のN原子を含有する4〜6員非芳香族複素環を表すか、あるいは
Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、CF、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)およびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換された、1個のO原子を含有する4〜6員非芳香族複素環を表す、
式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、ZがNである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、ZがCHである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rがシクロプロピルであり、分枝の残基に結合した炭素原子がメチルによって置換される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、Rが、tert−ブチル、Het、アリール、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、存在する場合、RがHである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、存在する場合、Rがハロゲン、特にフルオロである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、nが、2〜6個の原子、特に2〜4個の原子、より特に3〜5個の原子の炭素鎖を含んでなる、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、R1aがBrである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、R1aがClである、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、R8aおよびR9aが両方ともHであり、かつnが2〜4であり、好ましくはnが3または4である、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、nが2〜4である、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、nが3〜4である、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
一実施形態において、本発明は、R10aが、H、OH、F、CF、CNおよびSOCH、特にSOCHからなる群から選択される、式(I)の化合物、または他の実施形態のいずれかにおいて記載されたそれらのいずれかのサブグループに関する。
好ましい化合物は、化合物P1〜P9、それらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩、遊離塩基および溶媒和物である。
一般的合成スキーム
式Iの化合物は、以下に記載する方法によって、有機化学技術において既知の合成方法、または当業者に周知の変更および誘導を使用して調製されてもよい。本明細書に使用される出発材料は、商業的に入手可能であるか、または標準的な参照文献に開示される方法などの当該技術分野において既知の通常の方法によって調製されてもよい。好ましい方法には、限定されないが、以下に記載するものが含まれる。
以下の合成順序のいずれの間も、関連する分子のいずれにおいても、感応性または反応性の基を保護することが必要となり得、そして/または望ましい。これは、本明細書に参照によって組み込まれるT.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1999に記載されるものなどの従来の保護基によって達成することができる。
式Iの化合物、またはそれらの薬学的に容認できる塩は、本明細書に検討される反応スキームによって調製することができる。特記されない限り、スキームの置換基は、上記の通り定義される。生産物の単離および精製は、当該技術の化学者に既知である標準手順によって完了する。
スキーム1は、R1a、R2a、R、RおよびZが上記の通り定義される式Iの化合物の調製方法を例示する。
式(I)の化合物は、例えば、スキーム1に示される方法の1つを使用して合成することができる。一般に、フラグメントAまたはBはフラグメントCにカップリングして、式(I)の誘導体が得られる。
Figure 2015523350

方法1に関して、フラグメントAをフラグメントCと反応させて、式(I)型化合物を形成するために適切な「カップリング条件」の一例は、Mitsunobu反応である。この種類の反応のための適切な溶媒は、THF(テトラヒドロフラン)である。
あるいは(限定されないが)、Z=Cl、Br、OTos(トシラート)、OMs(メシラート)であるフラグメントB型中間体は、塩基媒介カップリング反応を通して、フラグメントC型中間体と反応することができる(方法2)。この反応を実行することが可能な塩基は(限定されないが)、KCO、CsCO、トリエチルアミン、ナトリウム水素化物である。この種類の塩基媒介カップリングの適切な溶媒は(限定されないが)、DMF(ジメチルホルムアミド)である。
フラグメントA型中間体は一般に、スキーム2で示されるように調製されることができる。
Figure 2015523350

一般に、フラグメントB型中間体は、(限定されないが)SOCl、PBr、p−TsCl(4−トルエンスルフォニルクロリド)、MsCl(メタンスルフォニルクロリド)などの試薬による反応を通して、フラグメントA型中間体から調製することができる。
Figure 2015523350

式IIIのフラグメントC型中間体は、スキーム4で示されるように調製することができる。
2−オキソ−イミダゾピリジン誘導体と2−オキソ−イミダゾベンゼン誘導体の合成は、スキーム4で示される。式IIIの中間体は、スキーム4で示される手順を使用して合成することができる。THFまたはDMFなどの適切な溶媒中、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下での、式XVIIのニトロピリジンまたはニトロアリールのハロゲン化物、好ましくはフッ素またはアルコキシ基、好ましくはメトキシであるWの、アミンによる置換によって、式XVIIIの中間体が得られる。アミンXIXへのニトロ基の還元は、水素を使用して、パラジウムまたは白金などの触媒の存在下、メタノールなどの適切な溶媒中での触媒方法、あるいは濃塩酸の存在下、塩化アンモニウムまたは塩化スズの存在下、鉄を使用する化学量論的方法で実行することができる。CDI(1,1’−カルボニルジイミダゾール)、ホスゲンまたはトリホスゲンを使用して、アセトニトリルまたはTHFなどの溶媒中での得られたジアミンXIXの環化によって、式IIIのN−置換2−オキソ−イミダゾピリジンまたはN−置換2−オキソ−イミダゾベンゼンが得られる。あるいは式IIIの中間体は、CDI、ホスゲンまたはトリホスゲンによる閉環によって型XXIの中間体へと環化可能な、商業的に入手可能なジアニリンXXから開始して調製されてもよい。式XXIの中間体上のR置換基(H以外のR)の導入は、商業的に入手可能なアルコールとのMitsunobu反応によって、または式XXIIの中間体の、ハロゲン化物、好ましくは臭素またはスルホネートなどの脱離基であるLGの置換によって、ナトリウム水素化物、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどの塩基の存在下、DMFまたはTHFなどの適切な溶媒中で完了することができる。これによって、式IIIの中間体が最終的に生じる。
Figure 2015523350

全ての出発材料は商業的に得ることができるか、または当業者が調製することができる。
式(I)の化合物の純粋な立体化学的異性型は、当該技術分野で既知の手順の適用によって得られてもよい。ジアステレオマーは、選択的結晶化、および向流分配、液体クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー技術などの物理的方法によって分離されてもよい。
上記されたプロセスで調製される式(I)の化合物は、一般にエナンチオマーのラセミ混合物であり、当該技術分野で既知の分解手順に従って、互いに分離することができる。十分に塩基性または酸性である式(I)のラセミ化合物は、それぞれ、適切なキラル酸、キラル塩基との反応によって、相当するジアステレオマー塩型に変換されてもよい。上記ジアステレオマー塩型は、例えば、選択的または部分的結晶化によってその後分離され、そしてエナンチオマーはアルカリまたは酸によってそれから遊離する。式(I)の化合物のエナンチオマー型を分離する別の方法には、液体クロマトグラフィー、特に、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。上記純粋な立体化学的異性型は、適切な出発材料の相当する純粋な立体化学的異性型から誘導されてもよいが、ただし、反応が立体特異的に生じることを条件とする。好ましくは、特定の立体異性体が所望であるならば、上記化合物は立体特異的な調製方法によって合成される。これらの方法は、エナンチオマー的に純粋な出発材料を有利に使用する。
さらなる態様において、本発明は、本明細書に特定化される式(I)の化合物、または本明細書に特定化される式(I)の化合物のいずれかの実施形態の化合物の治療上有効な量と、薬学的に容認できるキャリアとを含んでなる医薬品組成物に関する。治療上有効な量とは、本文脈上、感染した被験者または感染の危険にさらされている被験者において、ウイルス感染症、特にRSVウイルス感染症に対して予防的に作用するか、ウイルス感染症を安定させるか、または低下させる十分な量である。なおさらなる態様において、本発明は、薬学的に容認できるキャリアを、本明細書に特定化される式(I)の化合物または本明細書に特定化される式(I)の化合物のいずれかの実施形態の化合物の治療上有効な量と密接に混合する工程を含んでなる、本明細書に特定化される医薬品組成物の調製方法に関する。
したがって、本発明の化合物またはそれらのいずれかの実施形態は、投与目的のために様々な医薬形態に調製されてもよい。適切な組成物として、薬剤を全身投与するために通常使用される全ての組成物が引用されてよい。本発明の医薬品組成物を調製するため、活性成分として、任意選択的に付加塩型の特定の化合物の有効な量は、投与のために所望の調製物の形態次第で広範囲の種々の形態をとってもよい薬学的に容認できるキャリアとの密接な混合物に組み合わせられる。特に、これらの医薬品組成物は、経口、直腸内、経皮または非経口的注射による投与のために適切な単一剤形で望ましい。例えば、経口剤形の組成物を調製する際に、例えば、懸濁液、シロップ、エリキシル、エマルジョンおよび溶液などの経口液体調製物の場合、水、グリコール、油、アルコールなど、または粉末、錠剤、カプセルおよびタブレットの場合、デンプン、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体キャリアなどの通常の医薬媒体のいずれも使用されてよい。投与の容易さのため、固体医薬キャリアが明らかに使用されるタブレットおよびカプセルは、最も有利な経口剤形の代表である。非経口組成物に関して、キャリアは通常、少なくとも主に無菌水を含んでなるが、他の成分も、例えば溶解性を助けるために含まれてもよい。キャリアが、塩水溶液、グルコース溶液または塩水およびグルコース溶液の混合物を含んでなる注射可能な溶液は、例えば、調製されてもよい。適切な液体キャリア、懸濁剤などが使用され得る注射可能な溶液も調製されてよい。使用直前に液体状態の調製物に変換されることが意図される固体状態の調製物も含まれる。経皮的投与のために適切な組成物において、キャリアは、皮膜に対する有意な悪影響を導入しない、少量のいずれかの性質の適切な添加剤と任意選択的に組み合わせられた、浸透促進剤および/または適切な湿潤剤を任意選択的に含んでなる。
本発明の化合物は、この方法による投与に関する技術において使用される方法および調合物によって、経口吸入または吹送によって投与されてもよい。したがって、一般に、本発明の化合物は、溶液、懸濁液または乾燥粉末の形態で肺に投与されてもよく、溶液が好ましい。経口吸入または吹送による溶液、懸濁液または乾燥粉末の供給のために開発されたいずれのシステムも、本化合物の投与のために適切である。
したがって、本発明は、式(I)の化合物および薬学的に容認できるキャリアを含んでなる、経口による吸入または吹送による投与のために適応される医薬品組成物も提供する。好ましくは、本発明の化合物は、霧状化またはエアロゾル化された投与量の溶液の吸入によって投与される。
投与の容易さおよび投与量の均一性のために、単一剤形で上記医薬品組成物を調製することは特に有利である。単一剤形とは、本明細書で使用される場合、単一投与量として適切な物理的に分離された単一体であって、各単一体が、必要とされる医薬キャリアと関連して所望の治療的な効果を生じるように算出された活性成分の所定の量を含有するものを指す。そのような単一剤形の例は、タブレット(スコアまたはコーティングタブレットを含む)、カプセル、錠剤、坐薬、粉末パケット、ウエハ、注射可能な溶液または懸濁液など、ならびにそれらの分離された複数のものである。
式(I)の化合物は、抗ウイルス特性を示す。本発明の化合物および方法を使用して治療可能なウイルス感染症には、オルト−およびパラミクソウイルスによって、特にヒトおよびウシRSウイルス(RSV)によってもたらされる感染症が含まれる。本発明の多数の化合物は、さらにRSVの変異株に対して活性である。さらに本発明の化合物の多くは、好ましい薬物動態学的プロフィールを示し、そして容認できる半減期、AUCおよびピーク値などの生物学的利用能に関して魅力的な特性を有し、そして不十分な速やかな発現および組織保持などの好適でない現象が欠如している。
本化合物のRSVに対する試験管内の抗ウイルス活性は、本明細書の実験項に記載の試験において試験され、またウイルス収量低下アッセイで実証されてもよい。本化合物のRSVに対する生体内抗ウイルス活性は、Wydeら(Antiviral Research(1998),38,31−42)によって記載されるように、コットンラットを使用する試験モデルで実証されてもよい。
それらの抗ウイルス特性、特にそれらの抗RSV特性のため、式(I)の化合物またはそれらのいずれかの実施形態、それらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加物塩および溶媒和物は、ウイルス感染症、特にRSV感染症を経験している個人の治療において、およびこれらの感染症の予防のために有用である。一般に、本発明の化合物は、ウイルス、特にRSウイルスに感染している温血動物の治療において有用であり得る。
本発明の化合物またはそれらのいずれかの実施形態は、したがって、医薬品として使用されてもよい。医薬品としての上記使用または治療方法は、ウイルス感染症、特にRSV感染症と関連した条件と闘うために有効な量での、ウイルス感染した被験者またはウイルス感染症の感染可能性のある被験者への全身投与を含んでなる。
また本発明は、ウイルス感染症、特にRSV感染症の治療または予防のための医薬品製造における、本化合物またはそれらのいずれかの実施形態の使用に関する。
本発明はさらに、ウイルス、特にRSVに感染したか、またはウイルス、特にRSVによる感染症の危険にさらされている温血動物を治療する方法であって、本明細書に特定化される式(I)の化合物、または本明細書に特定化される式(I)の化合物のいずれかの実施形態の化合物の抗ウイルス的有効量の投与を含んでなる方法に関する。
一般に、1日あたりの抗ウイルス的有効量は、体重1kgあたり0.01mg〜500mg、より好ましくは体重kgあたり0.1mg〜50mgであると考えられる。1日を通して適切な間隔で、必要とされる投与量を2、3、4回以上の小分けした用量として投与することが適切であり得る。上記小分けの用量は、例えば単一剤形あたり1〜1000mg、特に5〜200mgの活性成分を含有する単一剤形として調製されてもよい。
正確な投与量および投与の回数は、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の条件、治療される条件の重症度、年齢、重量、性別、特定の患者の疾患の範囲および一般的な物理的条件、ならびに個人が摂取し得る他の医薬品次第であり、当業者にとって周知である。さらに上記有効な1日の量は、治療される被験者の応答次第で、そして/または本発明の化合物を処方する医者の評価次第で、低下または増加されてもよいことは明白である。上記の有効な1日の量の範囲は、したがって、ガイドラインのみである。
また別の抗ウイルス薬と式(I)の化合物との組み合わせを医薬品として使用することができる。したがって、本発明は、抗ウイルス治療において同時、別々または連続して使用するために組み合わせられた調製物としての、(a)式(I)の化合物と(b)別の抗ウイルス化合物とを含有する製品にも関する。種々の薬剤は、薬学的に容認できるキャリアと共に単一調製物に組み合わせられてもよい。例えば、本発明の化合物は、RSV感染症を治療または予防するために、インターフェロンβまたは腫瘍壊死因子αと組み合わせられてもよい。
以下、本発明を、以下の非限定的な実施例を参照して説明する。
実験項
以下、「eq.」という用語は当量を意味し、「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「Psi」は平方インチあたりの重量ポンドを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「DIEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DIAD」はジイソプロピルアゾジカルボキシレートを意味し、「HOAc」または「AcOH」は酢酸を意味し、「RP」は逆相を意味し、「EtOAc」は酢酸エチルを意味し、「Pd」(dppf)ClCHCl」は、ジクロロメタンによる[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムクロリド複合体を意味し、「TPP」はトリフェニルホスフィンを意味し、「m−cPBA」は3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸を意味し、「Cu(OAc)」は酢酸銅(II)を意味し、「EtOH」はエタノールを意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「MeCN」はシアン化メチルを意味し、「CDI」は1,1’−カルボニルジイミダゾールを意味し、「KOEt」はカリウムエトキシドを意味し、そして「HPLC」は高速液体クロマトグラフィーを意味する。
LCMS(液体クロマトグラフィー/質量分析)
LCMSは、以下の方法のいずれかを使用した。
一般方法A
LC測定は、バイナリポンプ、試料オーガナイザー、カラムヒーター(55℃に設定)、ダイオードアレー検出器(DAD)および下記のそれぞれの方法で特定化されるカラムを備えたAcquity UPLC(Waters)(「UPLC」は超高速液体クロマトグラフィーを意味する)システムを使用して実行された。カラムからの流れはMS分光計に分離された。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン化供給源とともに構成された。質量スペクトルは、0.02秒の滞留時間を使用して、0.18秒で100〜1000のスキャンによって得られた。キャピラリーニードル電圧は3.5kVであり、供給源温度は140℃に維持された。窒素をネブライザーガスとして使用した。データ回収は、Waters−Micromass MassLynx−Openlynxデータシステムで行った。
一般方法B
HPLC測定は、脱ガス装置を備えたクォータナリポンプ、オートサンプラー、カラムオーブン(特記されない限り、40℃に設定)、ダイオードアレー検出器(DAD)および下記のそれぞれの方法で特定化されるカラムを備えたAlliance HT 2790(Waters)システムを使用して実行された。カラムからの流れはMS分光計に分割された。MS検出器は、エレクトロスプレーイオン化供給源とともに構成された。質量スペクトルは、0.1秒の滞留時間を用いて100〜1000のスキャンによって得られた。キャピラリーニードル電圧は3kVであり、供給源温度は140℃に維持された。窒素をネブライザーガスとして使用した。データ回収は、Waters−Micromass MassLynx−Openlynxデータシステムで行った。
方法1
一般方法Aに加えて、逆相UPLCを、架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド(BEH)C18カラム(1.7μm、2.1×50mm;Waters Acquity)で、流速0.8ml/分で行った。2つの移動相(HO/アセトニトリル95/5中10mM酢酸アンモニウム;移動相B:アセトニトリル)を使用して、95%Aおよび5%Bから、1.3分で5%Aおよび95%Bに変化させ、0.3分間保持する勾配条件を実施した。注入量0.5μlを使用した。コーン電圧は、正イオン化モードで10Vおよび負イオン化モードで20Vであった。
方法2
一般方法Bに加えて、逆相HPLCを、Xterra MS C18カラム(3.5μm、4.6×100mm)で、流速1.6ml/分で行った。3つの移動相(移動相A:95% 25mM酢酸アンモニウム+5%アセトニトリル;移動相B:アセトニトリル;移動相C:メタノール)を使用して、100%Aから、6.5分間で1%A、49%Bおよび50%Cに、1分間で1%Aおよび99%Bに変化させ、これらの条件で1分間保持し、そして1.5分間で100%Aに再平衡化する勾配条件を実施した。注入量10μlを使用した。コーン電圧は、正イオン化モードで10Vおよび負イオン化モードで20Vであった。
NMR
多くの化合物に関して、400MHzで動作するBruker DPX−400分光計または360MHzで動作するBruker DPX−360で、溶媒としてCHLOROFORM−d(重水素化クロロホルム、CDCl)またはDMSO−d(重水素化DMSO、ジメチル−dスルフォキシド)を使用して、H NMRスペクトルを記録した。化学シフト(δ)は、内部標準として使用されるテトラメチルシラン(TM)と比較して、パートパーミリオン(ppm)で報告される。
融点
多くの化合物に関して、融点(m.p.)はDSC823e(Mettler−Toledo)を用いて決定した。融点は30℃/分の気温傾度で測定された。最大温度は400℃であった。値はピーク値である。
中間体の合成
式Iの目標化合物の合成のために必要とされる全ての中間体は、以下のスキーム5〜11に記載されるように合成される。
スキーム5:tert−ブチル3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−1−イル)−アゼチジン−1−カルボキシレート5−dの合成
Figure 2015523350

工程1:tert−ブチル3−(2ニトロフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート5−bの合成
0℃のエタノール(170mL)中の2−フルオロ−2−ニトロベンゼン、5−a(17.278g、122.45mmol、1eq.)、トリエチルアミン(24.782g、244.91mmol、2.0eq.)の混合物に、tert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレート(23.2g、134.708mmol、1.1eq.)を滴下により添加した。得られた混合物を一晩還流した。混合物を室温まで冷却し、濾過した。ケーキを冷却エタノールで洗浄し、真空下で乾燥させた。22gの中間体5−bが得られた(収率61.5%)。
工程2:tert−ブチル3−(2−アミノフェニルアミノ)アゼチジン−1−カルボキシレート5−cの合成
メタノール(70mL)、THF(70mL)および酢酸エチル(70mL)中の中間体5−b(21.0g、71.595mmol、1eq.)を、触媒としてPt/C(2.1g)を用いて、50℃で12時間、水素化した(50psi)。H(3eq.)の吸収後、触媒を濾去し、そして濾液をエバポレーションし、中間体5−cが得られた(18g、収率95.5%)。
工程3:tert−ブチル3−(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−1−イル)−アゼチジン−1−カルボキシレート5−dの合成
カルボニルジイミダゾール(15.517g、95.696mmol、1.05eq.)を、0℃で、CHCN(240mL)中の中間体5−c(24.0g、91.139mmol、1.0eq.)の溶液に添加した。反応混合物を25℃まで加温し、1時間撹拌した。固体を濾過によって回収し、そしてCHCN(70mL)で洗浄し、白色粉末として表題の化合物5−dを得た(19.35g、74%)。
Figure 2015523350

中間体6−dは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよびメチルシクロプロピルアミンを使用し、中間体5−dと類似の反応プロトコルによって調製した。
スキーム7:1−tert−ブチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン7−cの合成
Figure 2015523350

中間体7−cは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよびtert−ブチルアミンを使用し、中間体5−dと類似の反応プロトコルによって調製した。
スキーム8:1−(キノリン−6−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン8−cの合成
Figure 2015523350

中間体8−cは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよびキノリン−6−アミンを使用し、中間体5−dと類似の反応プロトコルによって調製した。
スキーム9:1−(チアゾル−6−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン9−cの合成
Figure 2015523350

中間体9−cは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよびチアゾル−2−アミンを使用し、中間体5−dと類似の反応プロトコルによって調製した。
スキーム10:1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン10−cの合成
Figure 2015523350

中間体10−cは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよび4−メトキシアニリンを使用し、中間体5−dと類似の反応プロトコルによって調製した。
スキーム11:5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールヒドロクロリド11−fの合成
Figure 2015523350

Figure 2015523350

中間体11−a(7.6g、35mmol)、3−(メチルスルホニル)プロパン−1−アミンヒドロクロリド(6g、35mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(13.5g、105mmol)をエタノール(70mL)中に溶解し、14時間還流した。混合物を20℃まで冷却した。沈殿物を濾過し、エタノールで洗浄した。オレンジ色粉末として11g(94%)の中間体11−bが得られた。メタノール(200mL)、EtOAc(200mL)およびTHF(200mL)中の中間体11−b(10g、29.7mmol)を、触媒としてRaney Ni(10g)を用いて、20℃で3時間、水素化した。H(3eq.)の吸収後、触媒を濾去し、濾液をエバポレーションした。10g(90%)の中間体11−cが黒色固体として得られた。エタノール(13.5g、38.5mmol)中24重量%KOEt中の中間体11−c(10g、29.7mmol)およびメチルジメトキシアセテート(9.2g、68.31mmol)を一晩撹拌、還流した。混合物を真空下でエバポレーションした。水(200mL)を添加した。酢酸を添加し、混合物を中和した。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を飽和NaHCO、塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥させた。溶媒を真空下で除去し、暗色油状物として12.3g(90%)の中間体11−dを得た。THF(100mL)中の中間体11−d(12.3g、29.3mmol)を20℃で0.5時間撹拌し、溶解させた。濃塩酸(21mL)およびHO(42mL)を添加した。混合物を6時間還流し、次いで−10℃まで冷却した。CHOH(50mL)を添加し、続いてNaBH4(24g、629mmol)を慎重に添加した。混合物を10℃で0.5時間撹拌し、真空下で濃縮した。水(200mL)を添加した。混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。組み合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSO上で乾燥した。溶媒を真空下で除去した。得られた固体を酢酸エチル(2×5mL)で洗浄し、真空下で乾燥した。オフホワイト色固体として6.8g(60%)の中間体11−eが得られた。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.20(dq,J=7.8,7.5Hz,2H),2.98(s,3H),3.16−3.24(m,2H),4.42(t,J=7.4Hz,2H),4.73(d,J=6.0Hz,2H),5.73(t,J=5.8Hz,1H),7.42(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),7.63(d,J=8.5Hz,1H),7.79−7.83(m,1H)
30mLのジクロロメタン中のアルコール11−e(363mg、1.414mmol)の溶液に、10mLのジクロロメタン中の塩化チオニル(336mg、2eq.)の溶液を滴下により添加した。反応混合物を45℃で1時間撹拌した。次いで、これを真空下で濃縮し、HCl塩として所望の中間体11−f(440mg、99%)を得、これを次の工程でそのまま使用した。
化合物の合成
実施例1
本発明の代表的な実施例である、tert−ブチル−3−(3−((5−クロロ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[d]イミダゾル−1−イル)アゼチジン−1−カルボキシレート(P1)の合成の詳細説明は、スキーム12で与えられる。
Figure 2015523350

100mLの乾燥フラスコ中、中間体11−f(500mg、1.4mmol)、中間体5−d(491mg、1.7mmol)をDMF(50mL)中で溶解した。得られた混合物を室温で撹拌し、次いで炭酸セシウム(1g、3mmol)を添加した。反応混合物を一晩、室温で撹拌した。得られた混合物を氷水へ注ぎ、次いで、ジクロロメタンを添加し、水層をジクロロメタンで抽出した。有機層をMgSO上で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタンおよびエーテルで倍散し、得られた白色固体P1をオーブン中で乾燥させた(642mg、80%)。
m/z=574(M+H)(LCMS方法1)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.43(s,9H),2.10(t,J=7.5Hz,2H),2.99(s,3H),3.17−3.25(m,2H),4.24−4.33(m,2H),4.37(br.s.,2H),4.49(t,J=7.5Hz,2H),5.27(m,J=8.4,5.6,2.8Hz,1H),5.40(s,2H),7.11(quind,J=7.7,7.7,7.7,7.7,1.3Hz,2H),7.26−7.36(m,2H),7.64−7.72(m,2H)
実施例2
本発明の代表的な実施例である、1−tert−ブチル−3−((5−クロロ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(P2)の合成の詳細説明は、スキーム13で与えられる。
Figure 2015523350

100mLの乾燥フラスコ中、11−e(400mg、1.3mmol)、トリフェニルホスフィン(TPP)(415mg、1.6mmol、1.2eq.)および中間体7−c(259mg、1.3mmol、1eq.)をテトラヒドロフラン(THF)(60mL)中で溶解した。溶液をN雰囲気下に置き、そしてジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)(0.395mL、2mmol、1.5eq.)をシリンジによって添加した。反応混合物を一晩、窒素下で室温で撹拌した。混合物を乾燥するまでエバポレーションし、そして溶離剤としてHO/CHCN溶液中0.25%NHHCOを使用し、RP Vydac Denali C18カラム(10μm、250g、5cm)上で分取HPLCによって精製した。真空下でのエバポレーションおよび乾燥後、429mg(67%)の白色固体P2が得られた。
m/z=476(M+H)(LCMS方法1)
MP=197℃
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.73(s,9H)2.09−2.22(m,2H)2.99(s,3H)3.20−3.26(m,2H)4.50(t,J=7.48Hz,2H)5.42(s,2H)7.31(dd,J=8.58,2.20Hz,1H)7.52(dd,J=5.61,0.55Hz,1H)7.64−7.71(m,2H)8.15(d,J=5.72Hz,1H)8.45(d,J=0.44Hz,1H)
実施例3
1−((5−クロロ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)−メチル)−1−(1−メチルシクロプロピル−1H−イミダゾ[4,5c]ピリジン−2(3H)−オン(P3)の合成
Figure 2015523350

化合物P3は、出発材料として中間体11−eおよび1−(1−メチルシクロプロピル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン6−dを使用して、化合物P2と類似の反応プロトコルによって調製した。
m/z=474(M+H)(LCMS方法1)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm0.96−1.02(m,2H),1.04−1.10(m,2H),1.42(s,3H),2.09−2.22(m,2H),3.00(s,3H),3.18−3.26(m,2H),4.50(t,J=7.3Hz,2H),5.42(s,2H),7.27−7.38(m,2H),7.64−7.73(m,2H),8.27(d,J=5.3Hz,1H),8.44(s,1H)
実施例4
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP4の合成
Figure 2015523350

中間体14−aは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよび1−ブロモ−4−フルオロブタンを使用して、中間体11−fと類似の反応プロトコルによって調製した。
工程1:3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン14−cの合成
10mLの追加の乾燥DMF中の1−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンヒドロクロリド14−b(720mg、2.626mmol)の溶液に、室温で水素化ナトリウム(210mg、5.253mmol、油中60%分散液)を分割して添加した。20分後、5mLのDMF中の5−クロロ−2−(クロロメチル)−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾールヒドロクロリド14−a(440mg、1.313mmol)の溶液を滴下により添加した。撹拌を室温で一晩続けた。次いで、反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。有機層を組み合わせて、塩水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られたわずかにオレンジの油状物をDCMで倍散し、沈殿物を濾去した。これをDCM、次いでイソプロピルエーテルでさらに洗浄し、そして高真空下で乾燥させ、40%の収率で白色固体として表題の生成物、3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン14−cを得た。
m/z=452(M+H)
工程2:3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン14−dの合成
中間体14−c(500mg、1.1mmol)を、3日間、イソプロパノール塩酸6N(100mL)の溶液中で還流した。次いで、反応混合物を室温まで冷却し、そして炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。沈殿物を濾去し、水で洗浄し、オーブン中で乾燥させ、白色固体として中間体14−d(330mg、80%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.52−1.82(m,4H)4.32−4.43(m,3H)4.51(s,1H)5.39(s,2H)7.09(d,J=5.27Hz,1H)7.29(dd,J=8.78,2.01Hz,1H)7.65(d,J=8.53Hz,1H)7.66(d,J=2.01Hz,1H)8.17(d,J=5.27Hz,1H)8.33(s,1H)
工程3:3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(4−フルオロフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP4の合成
50mL乾燥フラスコ中、中間体14−d(100mg、0.25mmol)、4−フルオロフェニルボロン酸(71mg、0.50mmol、2eq.)、酢酸銅(II)(93mg、0.50mmol、2eq.)およびトリエチルアミン(106μl、0.76mmol、3eq.)をジメチルホルムアミド(20mL)に溶解した。反応混合物を16時間、窒素下で室温で撹拌した。水(20ml)を反応混合物に添加し、固体を濾去した。溶離剤として水−CHCN溶液中0.25%NHHCOを使用し、(RP Vydac Denali C18カラム−10μm、200g、5cm)上で分取HPLCによって、固体をさらに精製し、白色固体として化合物P4 30mg(25%)が得られた。
MP=180℃
LCMS m/z=468(M+H)(LCMS方法1)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.60−1.89(m,4H)4.36−4.45(m,3H)4.51(t,J=5.77Hz,1H)5.53(s,2H)7.11(dd,J=5.40,0.63Hz,1H)7.30(dd,J=8.66,2.13Hz,1H)7.41−7.49(m,2H)7.61−7.66(m,2H)7.68(d,J=8.53Hz,1H)7.70(d,J=2.01Hz,1H)8.26(d,J=5.27Hz,1H)8.56(s,1H)
実施例5
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP5の合成
Figure 2015523350

中間体15−aは、出発材料として4−クロロ−3−ニトロピリジン6−aおよび1−ブロモ−4−フルオロブタンを使用して、中間体11−eと類似の反応プロトコルによって調製した。
化合物P5は、出発材料として中間体15−aおよび1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン10−cを使用して、化合物P2と類似の反応プロトコルによって調製した。
MP=167℃
LCMS m/z=480(M+H)(LCMS方法2)
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm1.65−1.89(m,4H),3.84(s,3H),4.32−4.47(m,3H),4.52(t,J=5.7Hz,1H),5.52(s,2H),7.05(d,J=5.5Hz,1H),7.10−7.19(m,2H),7.30(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.44−7.51(m,2H),7.63−7.75(m,2H),8.24(d,J=5.5Hz,1H),8.53(s,1H)
実施例6
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(6−フルオロピリジン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP6の合成
Figure 2015523350

化合物P6は、出発材料として中間体14−dおよび2−フルオロ−5−ピリジンボロン酸を使用して、化合物P4と類似の反応プロトコルによって調製した。
MP=208℃
LCMS m/z=469(M+H)(LCMS方法2)
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm1.62−1.89(m,4H),4.34−4.48(m,3H),4.53(t,J=5.7Hz,1H),5.55(s,2H),7.23(d,J=5.5Hz,1H),7.31(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.48(dd,J=8.8,2.9Hz,1H),7.65−7.74(m,2H),8.23−8.33(m,2H),8.53(d,J=2.2Hz,1H),8.60(s,1H)
実施例7
3−((5−クロロ−1−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)−メチル)−1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP7の合成
Figure 2015523350

化合物P7は、出発材料として中間体11−eおよび1−(4−メトキシフェニル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン10−cを使用して、化合物P2と類似の反応プロトコルによって調製した。
MP=250℃
LCMS m/z=526(M+H)(LCMS方法2)
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm2.11−2.27(m,2H),2.98(s,3H),3.24(t,J=1.0Hz,2H),3.84(s,3H),4.53(t,J=7.3Hz,2H),5.55(s,2H),7.05(d,J=5.5Hz,1H),7.14(m,J=9.1Hz,2H),7.33(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.49(m,J=9.1Hz,2H),7.65−7.78(m,2H),8.25(d,J=5.5Hz,1H),8.56(s,1H)
実施例8
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(チアゾル−2−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP8の合成
Figure 2015523350

化合物P8は、出発材料として中間体15−aおよび1−(チアゾル−6−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン9−cを使用して、化合物P5と類似の反応プロトコルによって調製した。
MP=206℃
LCMS m/z=457(M+H)(LCMS方法2)
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm1.63−1.91(m,4H),4.35−4.49(m,3H),4.53(t,J=5.5Hz,1H),5.62(s,2H),7.30(dd,J=8.6,2.0Hz,1H),7.58−7.75(m,3H),7.81(d,J=3.7Hz,1H),8.33(d,J=0.7Hz,1H),8.48(d,J=5.5Hz,1H),8.67(s,1H)
実施例9
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(キノリン−6−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オンP9の合成
Figure 2015523350

化合物P9は、出発材料として中間体15−aおよび1−(キノリン−6−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン8−cを使用して、化合物P5と類似の反応プロトコルによって調製した。
MP=231℃
LCMS m/z=501(M+H)(LCMS方法2)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.63−1.78(m,2H),1.79−1.90(m,2H),4.46(dt,J=47.3,6.0Hz,2H),4.45(t,J=7.5Hz,2H),5.58(s,2H),7.30(dd,J=5.7,0.8Hz,1H),7.31(dd,J=8.5,2.0Hz,1H),7.65(dd,J=8.3,4.2Hz,1H),7.69(d,J=8.9Hz,1H),7.71(d,J=2.0Hz,1H),7.98(dd,J=8.9,2.4Hz,1H),8.23(d,J=8.9Hz,1H),8.27(d,J=2.4Hz,1H),8.30(d,J=5.2Hz,1H),8.48−8.53(m,1H),8.60(d,J=0.8Hz,1H),9.01(dd,J=4.2,1.8Hz,1H)
実施例10
3−((5−クロロ−1−(4−フルオロブチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾル−2−イル)メチル)−1−(テトラヒドロフラン−3−イル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2(3H)−オン(P10)の合成。
DMF(50mL)中の中間体14−d(400mg、1.07mmol)の溶液に、室温でトリフェニルホスフィン(336mg、1.3mmol、1.2eq.)、テトラヒドロフラン−3−オール(0.1mL、1.07mmol、1eq.)およびジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.3mL、1.6mmol、1.5eq.)を添加した。溶液を16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、溶離剤として水−MeOH溶液中0.25%NHHCO溶液を使用し、RP SunFire Prepカラム(C18 OBD−10μm、30×150mm)上で粗製物を精製し、(31mg、7%)の表題の化合物P10が得られた。
Figure 2015523350

m/z=444(M+H)
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm1.59−1.79(m,4H)2.06−2.18(m,1H)2.32−2.44(m,1H)3.72(q,J=8.03Hz,1H)3.85−3.93(m,1H)3.94−4.02(m,1H)4.20(td,J=8.47,4.39Hz,1H)4.34−4.43(m,3H)4.47−4.53(m,1H)5.08−5.23(m,1H)5.44(s,2H)7.29(dd,J=8.53,2.01Hz,1H)7.35(d,J=5.27Hz,1H)7.65(d,J=8.53Hz,1H)7.68(d,J=1.76Hz,1H)8.24(d,J=5.27Hz,1H)8.45(s,1H)
抗ウイルス活性
カスタマイズロボットシステムを使用して、4倍段階希釈の化合物を50μl培養基[フェノールレッドを含まないRPMI培養基、10%FB、0.04%ゲンタマイシン(50mg/ml)および0.5%DMSO]の最終的な体積で黒色96穴クリアボトムマイクロタイタープレート(Corning,Amsterdam,The Netherlands)に複製して充填した。次いで、マルチドロップディスペンサー(Thermo Scientific,Erembodegem,Belgium)を使用して、100μlの培養基中HeLa細胞懸濁液(5×104細胞/ml)のを各穴に添加し、続いて、50μlの培養基中rgRSV224(MOI=0.02)ウイルスを添加した。rgRSV224ウイルスは、追加的なGFP遺伝子(Hallakら、2000)を含む遺伝子操作ウイルスであり、かつNIH(Bethesda,MD,USA)から実施された。培養基、ウイルスおよびモック感染対照は、各試験に含まれた。細胞は、5%CO2雰囲気中、37℃で培養された。ウイルス曝露から3日後、ウイルス複製は、MSMレーザー顕微鏡(Tibotec,Beerse,Belgium)によって細胞のGFP発現を測定することによって定量化した。
EC50は、GFP発現に関する50%阻害濃度として定義された。同時に、化合物を一組の白色96穴マイクロタイタープレート(Corning)で3日間培養し、そしてATPlite kit(PerkinElmer,Zaventem,Belgium)を使用し、製造業者の指示に従って、細胞のATP含有量を測定することによって、HeLa細胞の化合物の細胞毒性を決定した。CC50は細胞毒性に関する50%濃度として定義された。
参照:Hallak LK,Spillmann D,Collins PL,Peeples ME.Glycosaminoglycan sulfation requirements for respiratory syncytial virus infection.J.Virol.740,10508−10513(2000)
化合物を、RSV阻害活性に関して試験した。結果を下記表中に示す(n.d.は「決定せず」を意味する)。
Figure 2015523350
Figure 2015523350
Figure 2015523350
組成物実施例
これらの実施例全体に使用される「活性成分」(a.i.)は、それらのいずれかの立体異性型、あるいはそれらの薬学的に容認できる付加塩または溶媒和物を含む式(I)の化合物、特に例証された化合物のいずれか1つに関する。
本発明の調合物の製法の典型的な実施例は、以下の通りである。
1.タブレット
活性成分 5〜50mg
リン酸二カルシウム 20mg
ラクトース 30mg
滑石 10mg
ステアリン酸マグネシウム 5mg
ジャガイモデンプン 200mgまで
2.懸濁液
水性懸濁液は、各ミリリットルが、1〜5mgの活性成分、50mgのナトリウムカルボキシメチルセルロース、1mgの安息香酸ナトリウム、500mgのソルビトールおよび1mlまでの水を含有するように、経口投与用に調製される。
3.注射可能薬物
非経口投与薬組成物は、0.9%NaCl溶液中、または水中10体積%プロピレングリコール中で1.5%(重量/体積)の活性成分を撹拌することによって調製する。
4.軟膏
活性成分 5〜1000mg
ステアリルアルコール 3g
ラノリン 5g
白色石油 15g
水 100gまで
本実施例中、活性成分を、同量の本発明によるいずれかの化合物とも、特に同量の例証されたいずれかの化合物によって置き換えることができる。
適切な変形は、本発明の範囲からの逸脱とは考えられない。したがって、記載された本発明が様々な点で異なってもよいことは、当業者に明らかである。

Claims (14)

  1. 式(I)
    Figure 2015523350

    (式中、
    Hetは、式(a)
    Figure 2015523350

    を有する複素環であり、
    1aはBrまたはClであり、
    2aは−(CR8a9a−R10aであり、
    各R8aおよびR9aは、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aは、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環は、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
    10aは、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環は、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
    11は、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
    nは、1〜6の値を有する整数であり、
    は、tert−ブチル、CH(CH)(CF)、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
    アリールは、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    Hetは、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    Hetは、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    11bは、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bは、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
    ZはCまたはNであり、ZがCである場合、Rは存在し、Rは、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rは存在しない)の化合物またはそれらの立体異性型、あるいはそれらの薬学的に容認できる付加塩または溶媒和物。
  2. Hetが、式(a)を有する複素環であり、
    1aがBrまたはClであり、
    2aが−(CR8a9a−R10aであり、
    各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択されるか、またはR8aおよびR9aが、一緒になって、4〜6員脂肪族環を形成し、上記4〜6員脂肪族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
    10aが、H、C〜Cアルキル、R11、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、NR8aSO8a、SONR8a9a、NR8aSO〜Cシクロアルキル、CN、NR8a9a、COOH、COOR8a、CONR8a9a、OCOC〜Cアルキル、CONR8aSO9a、CONR8aSONR8a9a、4〜6員脂肪族環および5〜6員芳香環からなる群から選択され、上記脂肪族または芳香族環が、N、SおよびOからなる群から選択される1個以上のヘテロ原子を任意選択的に含有し、
    11が、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜Cアルキル、C〜Cシクロアルキル、フェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択され、
    nが、1〜6の値を有する整数であり、
    が、アリール、Het、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択され、
    アリールが、フェニルまたはナフタレニルを表し、上記アリールが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する単環式4〜6員非芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個または2個のヘテロ原子を含有する二環式7〜11員非芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、SO8a、C〜Cアルキルカルボニル、C〜Cアルキルオキシカルボニル、CO(アリール)、COHet、ピリジニル、CF、SON(C〜Cアルキル)、SONH(C〜Cアルキル)、NH(C=O)(C1〜4アルキル)、(C=O)NH(C1〜4アルキル)、(C=S)NH(C1〜4アルキル)、C〜Cアルキル、および1個のヒドロキシによって置換されたC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    Hetが、O、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する単環式5〜6員芳香族複素環、あるいはO、SおよびNからなる群から各々独立して選択される1個以上のヘテロ原子を含有する二環式8〜12員芳香族複素環を表し、上記Hetが、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、OH、CN、CFH、CF、CONR8a9a、COOR8a、CON(R8a)SO9a、CON(R8a)SON(R8a9a)、NR8a9a、NR8aCOOR9a、OCOR8a、NR8aSO9a、SONR8a9a、SO8a、OCONR8a9a、OCONR8a11b、N(R8a)CON(R8a9a)、N(R8a)COOR11bおよびC〜Cアルキルからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって任意選択的に置換され、
    11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々任意選択的に置換されたフェニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択されるか、あるいはR11bが、CF、CH、OCH、OCFおよびハロゲンからなる群から各々独立して選択される1個以上の置換基によって各々置換されたC〜CアルキルまたはC〜Cシクロアルキルであり、
    ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが、水素、CFおよびハロゲンからなる群から選択され、ZがNである場合、Rが存在しない、請求項1に記載の化合物、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物。
  3. ZがNである、請求項1に記載の化合物。
  4. ZがCHである、請求項1に記載の化合物。
  5. 各R8aおよびR9aがHであり、
    10aが、OH、CF、CHF、F、Cl、SOCH、SO〜Cシクロアルキル、CN、OCOC〜Cアルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  6. 各R8aおよびR9aが、H、C〜C10アルキルおよびC〜Cシクロアルキルからなる群から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
  7. が、アリールおよびHetからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  8. が、Het、ならびにハロおよびC〜Cアルキルからなる群から選択される1個以上の置換基によって置換されたC〜Cシクロアルキルからなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  9. 1aがClである、請求項1に記載の化合物。
  10. 1aがClであり、
    各R8aおよびR9aがHであり、
    10aが、FおよびSOCHからなる群から選択され、
    nが3〜4の値を有する整数であり、
    が、tert−ブチル、アリール、Het、Het、およびメチルによって置換されたシクロプロピルからなる群から選択され、
    アリールが、ハロおよびメトキシからなる群から選択される1個の置換基によって置換されたフェニルを表し、
    Hetが、1個のtert−ブチルオキシカルボニルによって置換されたアゼチジニルを表し、
    Hetが、キノリニル、ピリジニルまたはチアゾリルを表し、上記Hetが、1個のフルオロ置換基によって任意選択的に置換され、
    ZがCまたはNであり、ZがCである場合、Rが存在し、Rが水素であり、ZがNである場合、Rが存在しない、請求項1に記載の化合物。
  11. 請求項1に記載の化合物であって、
    Figure 2015523350

    Figure 2015523350

    Figure 2015523350

    およびそれらの立体異性型、ならびにそれらの薬学的に容認できる付加塩および溶媒和物からなる群から選択される化合物。
  12. 医薬品として使用するための請求項1〜11のいずれか一項に定義される化合物。
  13. 薬学的に容認できるキャリアと、活性成分として、治療上有効量の請求項1〜11のいずれか一項に定義される化合物とを含んでなる医薬品組成物。
  14. RSウイルス感染症の治療において使用するための請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
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