JP2015521869A

JP2015521869A - 月経期間用のタンポン

Info

Publication number: JP2015521869A
Application number: JP2015519231A
Authority: JP
Inventors: ミュラー，ペーター
Original assignee: ルーグリプロジェクツアーゲー
Priority date: 2012-07-06
Filing date: 2013-07-05
Publication date: 2015-08-03
Anticipated expiration: 2033-07-05
Also published as: IL236531A0; EP2869802A1; CA2914656C; MX356064B; GB2518579A; CN104822351A; KR102210356B1; PL2869802T3; GB201501695D0; US9861535B2; AT513070B1; BR112015000152A2; WO2014006188A1; EP2869802B1; DE202013102981U1; CA2914656A1; RU2015103907A; US20150164702A1; CO7240351A2; KR20150030266A

Abstract

本発明は日常用タンポンに関し、当該日常用タンポンは、実質的にその体積全体にわたって吸収性物質から作製された円筒形の吸収体を有し、中間部分と、遠位端部と、抜き取り手段が接続される近位端部とを有する。このような日常用タンポンの繊維状物質の体積は、６ｇ未満、好適には４ｇ未満の液体を吸収するように設計される。【選択図】図１

Description

本発明は、月経期間用のタンポンであって、少なくとも１の吸収体を有し、その体積の少なくとも一部が吸収性物質から作られ、中間部分と、近位端部および遠位端部と、タンポンに連結された抜き取り手段とを有するタンポンに関するものである。

従来、生理用ナプキンの代わりに、タンポンが月経期間中に使用されてきた。ナプキンの欠点は、女性は多くの場合ナプキンに敏感である点、ナプキンにアレルギー反応を有する点、あるいはナプキンが不快であると感じる点にある。

先行技術から分かる従来のタンポンは、特に生理用タンポンとして使用されており、身体の開口部、特に膣を介して挿入され、タンポンはこの身体の開口部に配置することができる。このようなタンポンは、例えば、欧州特許第０４２２６６０号、第０６１１５６２号、米国特許第２，４９９，４１４号、独国特許６０２００４００３８８８、独国特許出願公開第１９８２５８７７Ａ号明細書、第３７３９１６３Ａ号明細書、第４３０４５０５Ａ号明細書、スイス特許２４８６３４Ａ号明細書、独国特許出願公開第１１８７３４５Ａ号明細書、第２０３２０９９２Ａ号明細書、第１０３０６６７８Ａ号明細書、第２０２００８０２０６４０Ａ号明細書、第２０２００６０００７Ａ号明細書、独国実用新案第２０２００９０００９８３Ｕ号明細書により知られている。

先行技術から分かる従来のタンポンは、以下の寸法およびサイズとなっている。従来のタンポンの長さは、例えば４０ｍｍ乃至７０ｍｍであって、その直径は１１ｍｍよりも大きい。

従来のタンポンは、吸収性物質、高圧縮された吸収性物質および／または吸着性物質から作ることができる。身体開口部から取り除くことができるように、例えば、引張コードといった抜き取り手段を有する。

従来のタンポンはその表面にマークを有し、異なる色に作られうる。タンポンは、貧血、糖尿病、Ａ型、Ｂ型またはＣ型肝炎、およびＨＩＶといった特定の病気がある場合に色が変化する化学的指標を有するように作ることもできる。

従来のタンポンの寸法により、タンポンは毎日使用はされず、むしろ月経期間にのみ使用され、この期間に生じる大量の流体により重量は著しく増加する。

文献独国特許第１４９１１６９Ｃ号明細書および米国特許第２７６１４４９Ａ号明細書は、４．４乃至６ｇ、および１０．８５乃至１８．４０ｇの吸収容量を有するタンポンを開示している。

６乃至８ｇの吸収容量を有するタンポンがさらに、米国特許第２８４９０００Ａ号明細書により知られている。

特に更年期を含む、月経期間に膣から体液を吸収するための他の既知の手法は、下り物シートを使用することである。しかしながら、多くの女性の場合、このような下り物シートは病気や炎症を招き、そのため多くの場合使用することができない。

したがって、本発明の基本的な目的は、使用時に快適性の観点から優れた性質を提供し、且つ好ましくは安価に製造することができる、日常用タンポン、または個々の月経期間に使用できるタンポンを提案することである。

本発明によって提案されるように、本目的は、月経期間用のタンポンが１ｇ乃至６ｇの液体量を吸収することが可能な体積の吸収性物質を有することにより実現する。

日常用タンポン又はこのようなタンポンの利点は、このタンポンは目立たぬように着用可能であり、加えて、臭気を低減させるか、あるいは臭気を低減する効果を有することができるという点にある。さらに、これは膣入口の領域に炎症を引き起こすことがない。他の利点は、このタンポンは、運動中、とりわけ水泳をする時に使用でき、その結果、衣類に関して高度な非依存性を女性に提供することができる点にある。他の利点は、タンポンを挿入した状態にあって、且つ流体を吸収した後に、膣領域の筋肉組織が僅かな径方向および垂直方向のみの力を作用させ、その結果、このようなタンポンを日常的に使用するのに適した高い着用快適性を生じさせることである。

タンポンおよび／または吸収体が４０ｍｍ未満の長さ、好適には４０乃至１０ｍｍまたは３８乃至３０ｍｍの長さを有する場合、結果的に子宮におけるタンポンの膨張および圧迫が減少し、それにより、相当な不快感を引き起こしうる子宮の出口開口部の締め付けや堰止めを防ぐため、更なる向上を達成することができる。

他に想定される実施形態では、吸収体が全体積にわたって吸収性物質から作られ、それにより、タンポンの直径寸法および吸収可能な液体量を最適化できるようにする実施形態が提案されている。

他の有利な実施形態によると、吸収性物質は繊維状物質から作られ、それにより、液滴は個々の繊維に付着して、日常用タンポンまたはタンポンの吸収体の高い吸収容量をもたらすことができる。

しかしながら、吸収性物質が圧縮された繊維状物質の場合にも、タンポンの、特にタンポンを挿入したり除去する処理が容易となるため有利となる。

日常用タンポンまたはタンポンについて、吸収性物質の体積が０．５ｇ乃至４ｇ、好適には３．５ｇの液体量を吸収するように設計されることも有利となる。これは、少量の液体しかない場合に、粘膜の高吸引効果を防ぎ、更に日常用タンポンまたはタンポンを容易に取り外せるようにする。これは、毒素性ショック症候群（ＴＳＳ）のリスクをも容易に防ぐ、あるいは著しく低減させる。

吸収体または吸収体周囲の境界体積の最大直径は、最大１０ｍｍ、好適には２乃至１０ｍｍの値を有する場合にも有利となる。この細い直径は、膣の筋肉組織の力を低減させて、優れた快適性をももたらす。加えて、細い直径により、膀胱の括約筋肉組織にはあまり圧力が掛からなくなる。

吸収体またはその周囲の境界体積の少なくとも中間部分が円筒形状の場合にも、膣の粘膜と均一に接触するため有利となる。

しかしながら、吸収体またはその周囲の境界体積の少なくとも中間部分が円錐または円錐台形の場合、日常用タンポンまたはタンポンの挿入が容易となるため、有利となることがわかる。

他の実施形態によると、錐体または切頭円推体が近位端部から遠位端部まで連続して延在し、これにより日常用タンポンまたはタンポンを容易に取り外せるようにする。

他のオプションは、繊維状物質のコア領域が吸収体の少なくとも中間部分の内部に配置され、同体積で吸収体の材料よりも少ない液体量を吸収するよう設計されたものである。これは、異なる身体構造上のデザインに望ましい、あるいは必要とされうる大きな直径のタンポンの代わりに、吸引効果および液体吸収の程度を、特に吸収体で必要な要求基準に容易に適合させることができる。

吸収体の材料よりも少ない液体量を吸収する、あるいは同体積の液体をはじくよう構成された材料からなるコア領域を、吸収体の少なくとも中間部分の内側に配置することもできる。これにより、吸収される液体量を吸収体の形状および体積に基づいてのみ決定することができる。

しかしながら、吸収体の繊維状物質の総重量が最大２ｇ、好適には１．７ｇで、最小重量が０．５ｇ、好適には０．２ｇの場合にも、タンポンが液体で充填された時にもタンポンの重量を少ないまま維持することができ、先の段落に記載された問題点を緩和または防ぐことができるため、有利となる。

空洞部を有する吸収体を設けることにより、タンポンの吸引効果ならびに液体吸収容量を適合させることも有利に可能であり、その場合、その空洞部への開口が遠位端部の領域に配置される。異なる三次元形状を有する、特に、全長にわたって直径が一定のままであるか、変化するかにかかわらず、異なる直径を有する異なるコア領域を挿入することによって、結果として同一の液体吸収容量と吸引効果を保持しながら、異なる外径のタンポンを得るために利用可能な標準的な吸収体を製造することが可能となる。

抜き取り手段がタンポンの吸収体および／またはコア領域に接続されている場合も、身体空洞部からのタンポンを安全に除去することが可能となるため、有利となる。

他の実施形態によると、吸収体または中間部分の外面には、例えば不織物から作られたケーシングが少なくとも部分的に設けられる。これは、繊維が減少する、あるいは繊維が粘膜に付着する可能性を排除するか低下させる。

しかしながら、近位端部および中間部分のみに、例えば不織物から作られた少なくとも部分的に液体透過性のケーシングを設けることも可能である。これは不織物を容易に適用するようにして、とりわけ、粘膜と実質的に直接接触する領域の繊維の損失を防ぐ。

この点について、ケーシングがネットまたは穿孔フィルムの形態で設けられた場合にも、有利となる。

吸収性の繊維状物質が、レーヨン、綿、セルロース、セルローズワッディング、層状組織、ミズゴケ（ｓｐｈａｇｎｕｍ）、竹材または化学的に強化され、修飾され、またはクロスリンクされたセルロース繊維といった１以上の材料から作られる場合、有利となる。この繊維状物質は高い吸湿性を有し、繊維の外面に大量の液体が付着できるようにするものであり、生物学的には中性である。

しかしながら、以下の合成物質、例えば、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、吸収性の発泡体、吸収性のスポンジ、吸収性のポリマ、毛管路繊維、合成繊維、大部分がオープンセルの柔軟なポリウレタン発泡体、レーヨンの繊維もしくはフィラメント、またはセルロースＩＩの結晶変態の構造種の１以上から作られた吸収性の繊維状物質を使用することも可能である。

日常用タンポンまたはタンポンについて、好適には４ｍｍ未満または４ｍｍ乃至１ｍｍである同一直径（２１）を、好適には全長にわたって有する吸収体のコア領域が、境界円または境界円筒の内側に配置される場合も、有利となる。これにより、より一層安定した吸収体となる。これに関して、吸収体のコア領域における繊維状物質が吸収体の他の領域よりも圧縮される場合、特に有利となる。本体全体がより安定しているという事実は更に、取扱いを容易にする。

日常用タンポンまたはタンポンが円形または近位端部で円形の場合、有利となる。これは、身体開口部に挿入しやすくするものである。これは、乾燥した膣を有するタンポンの利用者（例えば、若い女性）および女性にとって有利となる。

他の有利な実施形態では、吸収体には、その長手方向に延びる凹部および溝部が設けられ、および／または凹部および溝部は吸収体の中心長軸の方向に波状であり、好適には、一定高さの振幅に延在し、これにより、タンポンの表面積を増加させる。身体は連続的な月経期間に異なる量の体液を放出しうるため、これにより、例えば、より多くの体液を吸収することが可能となる。日常用タンポンまたはタンポン用の挿入補助部を用いる場合にも、これらの溝は有利となる。

溝部または凹部がスパイラルパターンまたはらせん状に延在している場合、液体を吸収する広い表面積を得ることができる。

複数の溝部および凹部が吸収体周囲の円周方向に分布している場合、他の利点が得られる。これは更に、身体は月経期間に異なる量の体液を放出しうるため、より多くの体液を吸収するように、タンポンの表面積を増加させる。激しい出血を伴う女性にとって、これは下り物シートよりも優れた衛生状態を提供する。日常用タンポンまたはタンポン用の挿入補助部を用いる場合にも、これらの溝は同様に有利となる。

本発明により提案された日常用タンポンまたはタンポンを使用する他の利点は、骨盤底を強化することである。

より明確に理解できるようにするため、本発明を添付の図面に図示された実施形態の例を参照して以下に詳述する。

以下に、非常に概略的で簡易的な図を示す。
図１は、本発明により提案された凹部を有するタンポンの側面図である。図２は、図１に示す線ＩＩ−ＩＩに沿った断面におけるタンポンの端面図である。図３は、円錐状にテーパした遠位端部を有し、タンポン本体の長手方向に延在する、例えば溝部またはフルートといった波状の凹部を有するタンポンの他の実施形態である。図４は、図３の線ＩＶ−ＩＶに沿った断面から見たタンポン本体の端面図である。図５は、図３の線Ｖ−Ｖに沿った断面から見たタンポン本体の端面図である。図６は、図３の線ＶＩ−ＶＩに沿った断面から見たタンポン本体の端面図である。図７は、タンポン本体の長軸と平行に延在する凹部と、タンポンの遠位端部の領域の凹部を有する、本発明により提案されたタンポンの実施形態である。図８は、図７に示す矢印ＶＩＩＩの方向における図７のタンポン本体の端面図である。図９は、断面にタンポン本体の外面の特別なデザインを形成するリブを有するタンポン本体の他の実施形態の端面図である。図１０は、断面にタンポン本体の外面の特別なデザインを形成するリブを有するタンポン本体の他の実施形態の端面図である。図１１は、タンポン用のタンポン本体を製造するためのストライプのストライプ部分を示す簡略化した概略図である。図１２は、本発明に基づいてマッシュルーム型のタンポンを製造するためのストライプのストライプ部分の配置を示す簡略化した概略図である。図１３は、チューリップ状に形成された中間位置における、本発明によって提案されるタンポンの吸収体用のストライプ部分を示す簡略化した概略図である。図１４は、完成した状態にある、本発明によって提案されるタンポンの吸収体を示す簡略化した概略図である。図１５は、分離されたストライプ部分と共に、本発明によって提案されるタンポンを製造するためのストライプを示す概略図である。図１６は、抜き取り手段を取り付けた状態の図１５により予め形成されたストライプ部分と、ストライプ部分を形成する打ち抜き型を簡略化した概略図である。図１７は、図１６に示す予め製造されたストライプ部分から作成された、本発明によって提案される完成した形状のタンポンを示す簡略図である。

第１に、異なる実施形態に記載された同一部分は同一符号によって示されており、本書全体に記載された同一要素の名称および開示は、同一符号または同一要素の名称を有する同一部分を意味するという観点で言い換えることができることを指摘する。さらに、上、底、側面等といった描写するために選択された位置は、具体的に記載された図面に関係しており、他の位置が記載された場合には新たな位置を意味するという観点で言い換えることができる。図示され記載された異なる実施形態による個々の特徴または特徴の組み合わせは、独立した独創的ソリューションまたは当該発明によって提案されたソリューションとして解釈することができる。

本書に記載の数値範囲に関係する全ての数字は、任意および全ての範囲部分を含み、その場合、例えば、１乃至１０の範囲は、１の下限から始まり１０の上限までの全ての範囲部分、すなわち、１以上の下限から始まり１０以下の上限で終了する全ての範囲部分、例えば、１乃至１．７、または３．２乃至８．１、または５．５または１０を含むものとして解釈すべきである。特定の数値範囲内の値は、タンポンの全長にわたって一定であってもよく、あるいはこの範囲内で変化してもよい。最大値および最小値は、上下の閾値が物理的かつ技術的に実現可能な可能性、および「ゼロ」より大きく「無限」より小さい長さまたは直径で与えられた数字によって規定されることを意味するとして理解されたい。

例として図示された実施形態は、本発明により提案される日常用タンポンまたはタンポンの想定される変形態様を表しており、この段階では、本発明は具体的に図示された変形態様に特に限定されるものではなく、その代わり、個々の変形態様は、互いに異なる組み合わせで利用することができ、これらの想定される変形態様は、開示された技術的教示を与える当該技術分野の当業者の及ぶ範囲内であることを指摘する。したがって、記載され図示された個々の詳細な変化態様を組み合わせることで得られる、考えられる全ての変形態様が可能であり、本発明の範囲内に収まるものである。

念のため、最後に、タンポンの構造を明確に理解するために、タンポンおよびその構成部分は、ある程度スケールの範囲外で、および／または、拡大したスケールに、および／または縮小したスケールに図示されていることを指摘する。

独立した独創的ソリューションの基礎となる目的は、本書において見出すことができる。

図１および２は、ドーム型の近位端部２と、細長い円筒状の中間部分３と、遠位端部４と、遠位端部４から延在する抜き取り手段５、特にコードとを有する、月経期間用のタンポン１を示している。円筒形または円錐台形の中間部分３は、直径６が基本的に一定、または近位端部２へと広がるか変化して延在する。溝部８によって形成された凹部９が、例えば、タンポンまたは中間部分３の長さ７の少なくとも一部にわたって設けられている。吸収体１６または吸収体１６周囲の境界体積３７の外径６は、２ｍｍ乃至１４ｍｍ、６乃至１０ｍｍ、または８ｍｍ未満の値を有しうる。境界体積は、その中にタンポン１または吸収体１６の外周が少なくとも部分的に接触または接して位置する仮想的な外面である。

直径の最大値は、タンポン１の全長７にわたって特定の数値範囲内または数値限度および最大値未満の値であってもよく、少なくとも一部領域にわたって一定であってもよく、任意にタンポン１の全長７にわたって変化してもよく、あるいは、その一部が、特定の数値範囲内または直径の最大値未満で可変、すなわち変化してもよい。

図１に概略的に示すように、タンポン１は、例えば、３次元形状の溝部または凹部といった、円周に延在する凹み３８を中間部分３に有してもよく、一点鎖線を参照されたい。

吸収体１６、それを収容する境界体積３７、またはタンポンの中間部分３の少なくとも一部は円筒形状を有しうる。しかしながら、吸収体１６、タンポン１、またはそれを収容する境界体積３７の少なくとも中間部分３を円錐または円錐台形とすることも可能である。

円柱、錐体、または切頭円推体が近位端部から遠位端部まで連続して延在してもよい。

上述した吸収体１６の全ての幾何学的形状の場合において、中心長軸１０に向かって延在する全長にわたって断面が変化することは可能である。例えば、少なくとも外周の一部の周囲に延在する、あるいは長手方向に延在し、境界体積３７の内側に配置される波型の曲線または凹みが可能である。

本書に使用される文中での「遠位端部」４との表現は、タンポン１が身体開口部、例えば膣内に挿入された時に利用者の身体から最も遠くに配置された部分およびその部位を示している。「近位端部」２との表現は、タンポンが挿入された、またはされている時に利用者の身体に最も近くに配置された部分またはその部位を示している。したがって、本書で使用されるような「近位」または「遠位」との表現は、装置またはその一部の特定の部位または特定の構造が近位端部２に近い、あるいは装置またはその一部の遠位端部４に近いことを意味している。同様に、「近位方向」または「遠位方向」との表現は、タンポン１の近位端部２または遠位端部４に向かう方向を意味している。

タンポン１または少なくともその中間部分３は、実質的な円筒形状または円筒の境界面を有しうる。中間部分の他のオプションでは、中間部分３から遠位方向および／または近位方向にテーパする。このテーパは、円錐または他の幾何学的形状であってもよい。特に近位方向では、中間部分３は幅広となりうる。

タンポン１の外面または表面の凹部９は、互いに真横に配置される、あるいはタンポン１の中央の中心長軸１０から異なる距離で配置されて互いに組み合わされた領域によって形成されてもよく、中心長軸１０から最も離れた距離１２に位置する領域１１がリブを有し、その間に位置する領域１３が溝を有する。

凹部９の領域１３では、タンポン１の吸収体が作られる材料の密度は、領域１１の密度に対応し、凹部９の隣接する隆起した範囲に対応しうる。しかしながら、凹部９の領域１３または隆起した範囲の領域１１の密度を高くすることも可能である。タンポン１の外面または表面１４はさらに、実質的に滑らかなデザインとすることができる。

外面または表面１４は、放射状の凹部９、例えば溝部８を有する領域１３を構成する部分的な表面と、これらの領域１３に隣接する領域１１を構成する部分的な表面の双方によって形成される。

溝部８は、タンポン１の外面に放射状の凹部９の明らかな領域を構成し、溝部８は、その長さ、幅、深さ、および方向によって少なくとも部分的に規定することができる。溝部８の長さは通常、その深さよりも長い。

凹部９および溝部８はそれぞれ、長さ７の長さの少なくとも一部にわたって連続的に延在してもよく、あるいは中断されてもよい。

タンポン１またはその中間部分３は、例えば、２乃至３個の凹部９または溝部８を有しうる。例として、タンポン１は、２、３、４、５、６、７、８、９、１０、１１または１２の溝部を有してもよい。タンポン１は、偶数または奇数の凹部９および溝部８を有してもよい。製造時の要求事項により、偶数が好適となりうる。

他の実施形態の例によると、日常用タンポン１の中心長軸１０方向に延在する凹部９および溝部８は、軸方向にスパイラルまたはらせんパターンを形成してもよい。このようなスパイラル形状またはらせん形状の凹部９および溝部８は、タンポンの中心長軸１０と平行に延在する溝部よりも長くなる。このような凹部９および溝部８は、表面１４または外面７の広い領域を覆う。凹部９および溝部８の数、及びその長さや深さに基づいて、液体を吸収するのに利用される合計の表面１４を必要な吸収容量に適合させることができる。特に、このことは、液体がタンポン１の吸収体１６の中央領域１５へと向かうことにより、異なる要求事項に適合させることができることも意味している。

この点について、凹部９、特に溝部８が一旦タンポン１の吸収体１６に型押しされると、図２に明確に見られるように、例えばマッシュルーム型の断面を得るように、その間に残された領域１１を変形させるか圧縮するという利点がある。その結果、液体はさらに、凹部９の間、ならびに略マッシュルーム型の断面を有する領域１１内に形成されたコア領域１８の概略的に示された繊維およびフィラメント１７に吸収され、付着する。吸収体１６の体積が細いことにより、対応して急速に且つ高い水分の吸収が可能となるため、特に月経期間において、この特定のタンポン１の場合には有利となる。

タンポン１またはその中間部分３の最大外径６は実質的に一定であってもよく、あるいは長手方向に変化してもよい。遠位の抜き取り端部に近いタンポン１の部分は、中間部分３の残りの部分よりも大きい最大外径６を有しうる。タンポン１の底端部における追加の厚みは、タンポン１が膣に配置された時に体液が漏れるリスクを低減させる。

実施形態の一例では、吸収性物質の密度は、タンポン１の断面にわたって実質的に一定であってもよい。

実施形態の他の例では、タンポン１または吸収体１６の中央領域１５は、高圧縮の、吸収性繊維状物質から作ることができる。

さらに、非常に高圧縮の中央領域１５を提供することは可能であるが、本質的な弾力性のある回復力を有するように凹部９および溝部８の間に位置する領域１３はそれほど圧縮されない。凹部９および溝部８の間に位置するこれらの領域において、密度が低く弾力性が高いことにより、タンポン１と接触する身体の部分に作用する圧力を低減させることができ、さらに、吸収体１６と接触する身体の部分の動きが、凹部９および溝部８の間に形成されたリブまたは領域１１の形状により良く適合することができるため、利用者にとって心地よい感覚を伴う快適性をもたらすことができる。

このタンポン１は、狭まった近位の挿入端部２、すなわち、タンポン１の中間部分３の直径６よりも直径が短い断面を有する挿入端を有する。この挿入端は円錐または円形であってもよく、例えば、曲線的なドーム形状であることが好ましい。近位端部２のデザインにより、タンポン１は膣の深くまで、すなわち子宮頚部の近くに挿入することもでき、吸収される液体は膣の奥部にあるためタンポン１を湿らすのを有利に促す。したがって、狭まった挿入端、特に、円形または曲線的なドーム形状の近位端部２を有するタンポン１が、消費者に一般的に好まれる。

タンポン１およびその吸収体１６に使用される吸収性の繊維状物質は、優れた吸収容量および弾性率を有し、液体を吸収および／または保持することができる吸収性物質３６であってもよい。吸収性の構造は複数のサイズ及び形状に作製し、且つ複数の液体吸収性物質３６から作ることができる。

当然ながら、身体内に一定期間、製品を留めたままにするため、溶解性の異物含有量が最小限の吸収性物質を使用することが望ましい。溶解性の異物を保持することで、有毒性または刺激性の場合に安全性のリスクを引き起こしうる。

利用することができる材料の一覧は、例えば、レーヨン、綿、セルロース、セルローズワッディング、層状組織材料、ミズゴケ、竹材または化学的に強化され、修飾され、またはクロスリンクされたセルロース繊維といった、セルロースを含む材料、例えば、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、弾力性があるポリウレタン発泡体などの吸収性の発泡体、吸収性のスポンジ、超吸収性のポリマ、吸収性のゲル形成物質、毛管路繊維および幾つかの要素材を有する繊維、例えば、合成繊維、同等の材料、材料の組み合わせ、またはその混合物を含むような加工繊維といった合成材料を含む。

このような合成発泡体などを使用する場合、例えば、吸収体の製造プロセスの際に特定の温度に設定することにより、外表面を部分的に閉じること、すなわち、部分的な温度影響により外部領域では閉じた表面を作り出すようにすることも可能である。これにより、発泡体構造内に吸収された液体が漏れるのが困難となり、それを防ぐ。特に、タンポン１の遠位端部の領域４にこの設計を選択することは有利となりうる。

本発明の文中において、タンポン１は、膣および子宮の領域に、すなわち体温およびｐＨ約４において広がる状態で、長時間その状態を保持し、粘膜などを損なう有毒物質または溶液を発生させない広範の物質から作ることができる。非常に少ない体積重量を有し、大部分がオープンセル構造を有する柔軟なポリウレタン発泡体を用いることにより、上記利点が得られる。更に吸収性の物質を使用すると、液体が漏出するリスクは更に低減する。

このような発泡体構造の更なる利点は、供給される状態または膣に挿入される前のオープンセルに、挿入された時に膣および子宮の粘膜に放出可能な薬剤または滑剤を充填することができる点にある。

一実施形態によると、タンポン１の表面には、少なくとも部分的に液体透過性のケーシング１９を少なくとも部分的に設けることができる。このケーシング１９は滑らかな表面を提供する。これにより、使用時にタンポン１の表面１４から繊維が分離するリスクが低下する。タンポンの材料を損失する可能性も低下する。ケーシング１９は通常、吸収力および吸収容量、またはタンポン１が拡張する能力を低下させることはない。これらのケーシングに適した材料のタンポンにケーシングを使用することは、当該技術分野では既知である。体液がより効果的に吸収されうるようにタンポン１の近位挿入端２または前端ではケーシングを取り除いてもよく、あるいは少なくともこの領域に、例えば、穿孔または開口２０を設けてもよい。

使用される物質が生物学的に分解性であり、例えば、ＰＬＡ、あるいはこのような生物学的に分解性の合成物質または合成混合物、フィラメントまたは繊維、あるいはＲ−ＰＰ、Ｒ−ＰＥＴ等といったリサイクルされたプラスチックから、任意に異なる混合で、あるいは、これらの物質３６から作られた多層部分として作製される場合にも有利となる。

タンポン１に関する限り、月経時期または時期に使用する、あるいは日常的に使用することを多くの場合意図しているとすると、膣領域の粘膜、さらには環状に延在する筋肉は、できる限り低いストレス下に配置される場合に有利となる。したがって、特に有利となる特徴は、膣が弛緩した状態を含み、粘膜に掛かる圧力が低く、これにより、粘膜の浸食、および／または損傷、および／または粘膜の領域のｐＨ値の有害な変化を低下させる、あるいは完全に防ぐものである。

この目的を達成するために、特定の比率の範囲内で、全てのタンポン１の長さ７、および／または直径６、および／またはその体積、および／またはその重量を作製することが有利であることが分かっている。

例えば、タンポン１の直径６が、６乃至１４ｍｍ、好適には１０ｍｍ未満、例えば好適には８ｍｍ未満の値を有する場合に有利となる。

タンポン１の直径６に特定の数値を選択することにより、異なる人毎に対して異なる身体構造上の要求事項に容易に適合する方法を提供する。さらに、異なる状態および異なる人用に、異なる吸湿レベルを有するタンポン１を製造して、異なる人に対する要求事項に適合するように、直径寸法を利用して吸収性物質の体積、ひいては吸収される液体量を決定する。したがって、高い液体吸収容量が必要な場合、体積全てにわたって吸収体１６を吸収性物質から作ることができる。吸収容量が低いタンポン１を製造する場合、例えば、繊維状物質または他の吸湿性材料の何れかから中央部１５またはコア領域１８を作ることも可能である。繊維状物質がコア領域１８または中央領域１５に設けられる場合、同一の体積で中央またはコア領域１５、１８周囲の吸収体１６の材料３６よりも低い液体量を吸収するようにすることも可能である。

この種の中央またはコア領域１５、１８を使用することにより、身体構造上の理由によりタンポン１の外径を大きくする必要があるが、液体を吸収容量を低くする必要がある場合に、吸湿力が極端に低いか、全く吸湿力がない物質を中央またはコア領域１５、１８に使用することができるように、吸収体１６に使用する吸収性物質３６の量を変化させて適合させることもできる。

これらの実施形態の場合、抜き取り手段５が、タンポンの吸収体１６および／または中央またはコア領域１５、１８の何れかに接続されることがさらに望ましい。これは、中央またはコア領域１５、１８周囲の吸収体１６の外側ケーシングが軽く圧縮された繊維のみから、あるいは引裂き抵抗が低い薄層から作られる場合に、タンポンを確実に取り外すことができるようにする。

タンポン１の長さ７は有利に４０ｍｍより短く、５ｍｍの最小直径を有することが好ましい。月経期間に使用される種類のタンポン１に対して実用的な直径は３０乃至３８ｍｍの長さ７であるが、特定の用途では、３０ｍｍ乃至１０ｍｍの長さ７も可能である。これは、長さ７は１０乃至３０ｍｍの間の任意の値であってもよいことを意味する。同じことが、上記で特定された長さの値にも当てはまる。

上記タンポン１に対して特定された寸法に関して、好ましくはタンポン１の長さにほぼ対応する幅に対して、タンポン１を製造するために使用されるストライプの基本重量が最小値が１ｇ／ｌｆｍ乃至３０ｇ／ｌｆｍとなるように選択される場合、有利となりうる。その結果、抜き取り手段５を除いたタンポン１の重量は、２ｇ未満、好適には１．７ｇ未満だが、例えば１．５乃至０．５ｇとなりうる。

一般に吸収体１６の圧縮されたコア領域１８を有する上述したデジタルタンポン１の場合、吸収体１６のより圧縮されたコア領域１５の直径２１は６ｍｍ未満の値、好適には４ｍｍ未満、低値が０．５ｍｍまでの値に基づくものであることが望ましい。

その結果、中央またはコア領域１５、１８の外周の周りに延在する吸収体１６の領域には、液滴がよく付着できる高い吸引効果および優れた毛管現象を有する、あまり圧縮されていない繊維状物質が存在する。

中心長軸１０に対して垂直に延在する軸の周りで変形できるような高い弾力性を有し、それにより、利用者の身体の内側の状態により容易に適合できるようなタンポン１、特に吸収体１６もまた有利である。

長軸１０に対して放射状に延在する方向に吸収体１６の弾力性を有利に適合させることにより、挿入される身体部分への圧迫効果を変化させることができるため、利用者の異なる感度に適合させることが可能となる。これは、圧力、粘膜への炎症の問題を容易に解決し、異なるタンポン１を製造して異なる要求事項を満たすことができるように、異なる人の状況に適合するようにする。

さらに、これにより抜き取り手段５を除く吸収体１６の重量を適宜減少させることも可能となる。これは、吸収体と接触して位置する利用者の身体部分への圧力も適宜減少させることができることを意味し、これは乾燥した状態および液体または湿気が吸収された後の湿った状態の両方の場合にいえる。同時に、膀胱出口の領域における膀胱の括約筋へと下方に向かう力も同様に減少する。

特に、単位時間当たりに吸収される液体が少量のタンポンの場合、あまり圧縮されていない構造が吸収体１６の広い断面領域にあると有利である。

吸収体に使用する物質に応じて、例えば、レーヨン繊維またはセルロースの繊維及びフィラメントを用いる、例えば、セルロースＩＩの結晶変態の構造種を用いることにより、吸収体１６の吸収量を更に増加させることができ、吸収体１６の吸収容量を４ｍｌ未満に有利に実現しながら、体積を小さく維持することができる。

しかしながら、上述したように、中央またはコア領域１５、１８に非常に低い吸湿力または撥湿性材料を有する領域を設けることにより、吸収体１６の吸収容量を非常に低い値に維持することができる。これは、それぞれの吸収体１６によって吸収される液体量を変化させる簡単な方法を示している。有利な液体の吸収量は４ｍｌまたは４ｍｌ未満であることが分かっている。しかしながら、異なる期間に、異なる人により放出される液体もまた変化しうるとすると、３乃至３．５ｍｌまたは２ｍｌのみの液体吸収量を有するこの種のタンポン１を製造することも有利となる。

ｍｌ単位の液体量およびｇ単位の重量に関するこれらの値で与えられた数値は基本的に同等であると理解されたい。

タンポン１は通常、使用後にタンポン１を容易に引き抜くことができるようにするために、タンポン１の近位の抜き取り端部から外方に延在し、タンポン１の吸収体に固定された、引張コードのような抜き取り手段５を有している。抜き取り手段５は伸縮性があり、且つ撥水性であることが好ましく、タンポン１から取り出す時に確実に引きちぎられないように十分な張力を有していなければならない。これは、先行技術の引張コードに使用された任意の材料から作ることができる。これは、個々のコード、ストライプまたは複数の繊維であってもよい。撥水性の木綿糸、撥水性のポリエステル糸、またはそれらの混合物が抜き取り手段５または引張コードに効果的な材料であることが分かっている。ポリエステルを有すると、抜き取り手段を頑丈にすることができる。抜き取り手段５は、当該分野における当業者に既知の手段によって、タンポン１に固定することができる。上述したように、抜き取り手段または引張コードを、タンポン１の吸収体１６が作製されるストライプ部分に、または吸収体１６を形成する２つのストライプ部分に縫うことができ、抜き取り手段５は、抜き取り手段５のループ内に位置する少なくとも２つの相互に間隔が開いた部分からストライプ部分を通って延在する。しかしながら、抜き取り手段５は、吸収体１６のストライプ部分を通って延在するループを形成することもできる。他のオプションは、抜き取り手段を、吸収体１６または吸収体１６が作製されるストライプ部分に織り込む、結合する、あるいは接着することである。

他のオプションは、タンポン１または吸収体１６の内側に材料を配置し、吸収体が湿るとすぐに、材料が放出されるものである。これは、遅発型の放出に対応しうる。

タンポン１の他の実施形態が図３乃至６に図示されている。このタンポン１は、全長７の一部にわたって延在する、円錐状にテーパしたドーム型の近位端部２を有する細長い吸収体１６を有している。凹部９、例えば溝部８が、タンポン１の全長７に沿って、外面または表面１４に設けられている。これらの凹部９、特に溝部８は、図４乃至６に示すように中心長軸１０から間隔を開けて長手方向の異なる領域で、端面図に概略的に示すように、吸収体１６の円周方向および深さ２２の双方に、中心長軸１０に対して波型曲線を有しうる。波型曲線の振幅の高さ２３は吸収体１６の長さ７にわたって均一に延在してもよく、あるいは代替的に、長さ７に沿って異なる値であってもよい。

波型曲線の深さ２２も同様であり、凹部９または溝部８の波型曲線の振幅の高さは、同様に、吸収体１６の全長７またはその一部にわたって均一に延在してもよく、あるいは異なる領域で、例えば中間部分３または端部２、４の領域で寸法が異なってもよい。

デジタルタンポンとして使用される多くのタンポンの場合、換言すると、利用者によって手で膣に挿入されるタンポンの場合、タンポン１のロッド型の支持機能を担うことができるように、直径２１を有しうる中央またはコア領域１５、１８がより圧縮されることが望ましい。

本実施形態に基づくタンポン１に、例えば不織布から作られた完全なケーシング１９が設けられない場合、図３の破線で概略的に示すように、このケーシング１９はタンポン１の全長７の一部のみにわたって延在し、吸収体１６は、湿ると近位端部２から径方向に膨張し、図面は非常に概略的に且つ強調しているが、一点鎖線２４に示すような幾何学的形状を取る。タンポン１の全長７の図示された部分の領域にわたって設けられたケーシング１９が中間部分３の長さの周囲のみ設けられる場合、ケーシング１９が全く設けられない場合ほど、中央領域における径方向の膨張はあまり明確ではない。

本発明により提案されるタンポン１の他の実施形態が、図７および８に図示されている。このタンポン１またはその吸収体１６は、中心長軸１０の方向に延在する凹部９および長手方向の溝部８を有している。一点鎖線に示すように、中間部分３よりも小さいまたは大きい遠位端部４の領域の直径６を設けることも可能であるが、円筒の直径を有する吸収体１６の中間部分３は近位端部２の方向に円錐形にテーパした端部領域と隣接している。

凹部９の外形は、直線的に、且つ中心長軸１０と平行に延在している必要はなく、その代わり、例えば図３に示すように、吸収体１６の円周方向および深さ２２方向の双方に曲線が波形であってもよい。とりわけ、この凹部は、中間部分３の長さの少なくとも一部にわたって、例えばねじ山のようにらせん状に延在することも可能である。

さらに、遠位端部２の領域においては、吸収体１６には凹部２５が設けられうる。

吸収体の突出したリーフ形状の端部領域２６は、湿気に曝されると、例えば、チューリップの花びらのように矢印２７の方向に外側に開くように形成することもでき、これにより、吸収体１６の全長７にわたって分布した個々の凹部９および溝部８に吸収される前に体内からの液体を収集することができる追加の集水ゾーンまたは集水区域を作り出す。

図９および１０は更に、凹部９に近接したリブ型領域１１の異なるデザインの断面形状を示している。リブ２８は、図９に示す平面図においてＬ字型または靴型の断面を有している。領域１１の前端部２９は後端領域３０とほぼ接触して位置し、これにより、その間またはそれらに囲まれた吸収体１６の全長７の少なくとも一部にわたって延在する空洞部３１を作り出す。これは、湿気または液体を吸収する吸収体１６の広い表面１４を作り出すとともに、湿気または液体が、それらを吸収できる吸収体１６の領域から離れた遠位端部２に確実に向かうようにして、タンポン１の吸収容量を最適に利用する。

図１０に示す実施形態では、凹部９を作製するプロセスの際に、径方向外側に多少延在するリブ２８が径方向にわたって湾曲し、タンポン１の、周方向に延在する外側境界面を形成するように再形成される。したがって、リブ２８の端部領域２９は、隣接するリブ２８の端部領域３０に直接接触して位置する。この径方向に再形成した結果、凹部８は、吸収体１６の内側へと強力な吸引効果を作り出す、長い毛管状のチャネルを形成する。

図１１は、半成品の状態にある、タンポン１の製造時に吸収体１６を作製するために使用される、予め加工された巻きものを示している。この種の巻きものは主に、いわゆるデジタルタンポンに使用される。これらは、２０乃至５０ｍｍ、好適には３８ｍｍ未満、例えば１５乃至３０ｍｍの幅３３を有するストライプ３２から構成される。ストライプ部分３４は、図示するようなストライプから、所望の体積の吸収体１６、または意図する直径６、および／またはタンポン１のストライプ３２の１メートル当たりの重量に応じて決定された、巻かれずに延在する長さ３５を有する長さに切断される。実際のタンポンは、約２５０ｍｍ以下、例えば、８０乃至１５０ｍｍ、好適には１００乃至１２０ｍｍの長さを有しうる。

対応する幅のタンポンを製造するためにストライプ部分３４の切断幅３３を有するようなストライプの１ｍ長の重量は僅かに１乃至３０ｇである。デジタルタンポンの形態をしたタンポンは、円筒形の本体を得るために、長いストライプ部分３４がストライプ３２の長手方向に対して垂直に延在する軸の周りに巻き付けられるように製造される。次いで、円筒形の本体は径方向に圧縮され、例えば、図１乃至１０に示すように、遠位端部２に、直円錐形状のテーパした曲線的端部、あるいは球状またはドーム型の端部領域が得られるように成形プロセスを受ける。反対側に位置する端部は平坦な終端部または凹状に上反りした端面を有し、その端部からは、ストライプを巻き付ける前に抜き取り手段５、例えば引張コードが突出し、ストライプの幅側から延在している。

図１乃至１０に示すように、デジタルタンポンを製造する場合の標準的な実施法として、円筒形ブランクの個々の縦の領域が固い中央またはコア領域１５、１８を作り出すために大いに圧縮され、プレスされた溝部の間から突き出て残ったタンポンの領域は、それには及ばないものの圧縮され、高い弾力性を有する。

このようなタンポンを製造するために、異なる種類のタンポンと関連して既に上述したように、先行技術により知られている物質３６を用いてもよく、図１０に概略的に示すように、繊維、フィラメントまたはセルフォームを多少圧縮してもよい。

吸収体１６の円筒形ブランクの個々の部分に高圧縮を受けさせる代わりに、中央またはコア領域１５、１８は、例えば、図１の２本の一点鎖線に示すように、成形体を挿入することによって形成することもできる。吸収体１６に使用される材料３６と同一体積のユニットよりも、ユニット毎に少ない液体量を保持するように、例えば、圧縮する、あるいは対応する材料を用いることにより適切に処理された繊維状物質３６を使用することも可能であるが、挿入される成形体は撥湿材料から作ることができる。ブランクを撥水性材料から、例えばプラスチック部の形態に作ることも可能である。

これにより形成されたブランクまたは中央またはコア領域１５、１８は次いで、少なくとも近位端部２の領域および中間部分３の領域で吸収体２６に封入され、吸収体は、中央またはコア領域１５、１８を形成するブランクを指部を形成するケーシング内に挿入できるように、近位端部を形成する領域で閉鎖され、タンポン１の反対側に位置する遠位端部４において開口する、または開口部を設けた円筒形の中空体によって形成される。

少ない量の湿気を吸収する、あるいは実質的には湿気を吸収しない中央またはコア領域１５、１８の体積に基づいて、タンポン１の全体的な直径にかかわらず、吸収体１６に吸収されうる液体量を、異なる用途に容易に適合させることができる。これにより、一方ではタンポン１により吸収できる液体量に関して高い順応性を提供し、身体構造上の理由のために異なる人々に考慮する必要がある、異なる直径の中央またはコア領域１５、１８に関わりなく、様々な三次元形状とすることができる。放射状に伸縮性のあるプレテンションを有する吸収体１６を製造するプロセスにおいて、吸収体を中央またはコア領域１５、１８を形成するブランクにわたって引っ張り、外側形状に適合させることができ、これにより、本発明により提案されたタンポン１を多様な外側形状に作製することが可能となる。

したがって、吸収体１６は、遠位端部の領域４に面する端部または近位端部２を形成する、反対側に位置する端部領域に、吸収体１６の開口部４０からアクセス可能な空洞部３９を有している。

個々のタンポン１に、繊維の損失を防ぎ、特に、膣の粘膜とタンポンの外面の間の摩擦を低減させるかその増加を防ぎ、繊維を損失するのを防ぐことを意図した不織布のカバー、またはネット型の材料または穿孔を有する他のカバーを設けることも可能である。

図１２乃至１４は、上述した製造プロセスとは異なる製造プロセスに基づく、異なる種類のタンポン１を示している。このタンポン１の実施形態は、いわゆるマッシュルームヘッド型のタンポンであり、４０乃至８０ｍｍの長さ３５、１０乃至３０ｍｍの幅３３を有する２つの略長方形のストライプ部分３４が、中心長軸がそれぞれ９０°オフセットした状態で、一方が他方の上に載せられる。一方が他方の上に載っており、一点鎖線で示す２つのストライプ部分３５の対角の交差地点に隣接する領域では、２つのストライプ部分３５を通って抜き取り手段５のループが引っ張られている。次いで、２つのストライプ部分３５の自由端はチューリップと類似の配置に共に折り曲げられ、マッシュルーム型、球状のドーム型、または円錐デザインの端部領域から延在する抜き取り手段５と共に、実質的に円筒形の本体を作り出す。図１３を参照されたい。このようにして予め製造された円筒形のブランクは通常、径方向に作用する圧縮打ち抜き型によって高温で圧縮され、これにより、図１４に示すように、最終的に円筒形状をなす。ストライプ３２に使用する材料は、高い吸収容量を有する、綿、ガーゼまたは多層材料といった吸収性物質であってもよい。ストライプ部分３４の長さ３５に略対応する幅の１ｍ当たりの重量は一般に、１０乃至３５ｇである。

タンポン１について他の想定される実施形態が、図１５乃至１７に図示されている。タンポン１の特定の形状は、「ティーバッグ型タンポン」として知られているカテゴリ内に収まり、綿、ガーゼ、ワッディングまたはそれに類似するものといった、吸収性物質のストライプによる長方形の切断物を具えている。

製造プロセスの過程中、図１５に概略的に示すように、このストライプ３２は、ケーシング１９を製造するために、材料層、例えば不織布に巻き付けられる。ケーシング１９に巻かれたストライプ３２は、概略的に示すブレードによってストライプ部分３４に切断される。ストライプ部分３４は一般に、ストライプ３２の長手方向に２０乃至５０ｍｍ、好適には４０ｍｍの長さを有し、４０ｍｍまたは２０乃至４０ｍｍの幅を有する。引張コードといった抜き取り手段５は、中心長軸の方向にストライプ部分３４に縫い付けられるか接着される。図１６に示すように、ストライプ部分３４の長手方向の縦の両端の一方を超えて延在する。

ストライプ３２の幅３３のタンポンを製造するのに使用されるストライプ３２の１ｍ当たりの重量は、１ｍ当たり１０乃至４０ｇ、好適には１０乃至２５ｇの重量である。

次いで、ストライプ部分３４は、図１６に示すように、矢印方向に移動可能な２つのプレスパンチによってジグザグ形状またはＷ型状に折り曲げられ、図１７に示すように、略円筒形状に形成される。このように形成され圧縮された形態では、ストライプ部分３４から製造された吸収体１６が通常、膣内に挿入するための管状アプリケータに挿入される。

このような、いわゆるティーバッグ型タンポン（縫いこまれたコードを有するタンポン）は通常、アプリケーターによってのみ膣に挿入される。

吸収容量に関して与えられるすべての数値、本発明によって提案されるタンポンによって吸収されうる吸収体の吸収容量および液体量は、シンジナ（Ｓｙｎｇｉｎａ）法を用いたＥＤＡＮＡ（欧州使い捨て不織布協会）の標準試験に基づいている。

関連するＥＤＡＮＡ規則は、２００２年２月の英語版における、整理番号３５０．０−０２、表題“タンポン吸収性”である。

したがって、この種のタンポンはタンポン１としても製造することができ、タンポン１はユーザにとって一般的な方法である、直径が小さいアプリケータによって膣内に機械的に挿入することができる。

タンポン１は、ユーザにより指で手動で膣に挿入される“デジタルタンポン”、および使用時にアプリケーターを用いるタンポンの双方として作製することができる。

符号のリスト
１日常用タンポン
２遠位端部
３中間部分
４近位端部
５抜き取り手段
６直径
７長さ
８溝部
９凹部
１０中心長軸
１１領域
１２距離
１３領域
１４表面
１５中央領域
１６吸収体
１７フィラメント
１８コア領域
１９ケーシング
２０開口部
２１直径
２２深さ
２３寸法
２４線
２５凹部
２６端部領域
２７矢印
２８リブ
２９端部領域
３０端部領域
３１空洞部
３２ストライプ
３３幅
３４ストライプ部分
３５長さ
３６材料
３７境界体積
３８凹部

６乃至８ｇの吸収力を有するタンポンがさらに、米国特許第２８４９０００Ａ号明細書により知られている。６ｇ未満の吸収容量を有する、いわゆる「子供用タンポン」は、例えば国際公開０２／１７８４４Ａ２号により知られている。

本発明によって提案されるように、本目的は、０．５ｇ乃至４ｇ、好適には３．５ｇの液体量を吸収することが可能な体積の吸収性物質を有する月経期間用のタンポンであって、吸収体が４０ｍｍ未満の長さ、好適には４０乃至１０ｍｍ又は３８乃至３０ｍｍの長さを有することにより実現する。

図１および２は、ドーム型の近位端部２と、細長い円筒状の中間部分３と、遠位端部４と、遠位端部４から延在する抜き取り手段５、特にコードとを有する、月経期間用のタンポン１を示している。円筒形または円錐台形の中間部分３は、直径６が基本的に一定、または近位端部２へと広がるか変化して延在する。溝部８によって形成された凹部９が、例えば、タンポンまたは中間部分３の長さ７の少なくとも一部にわたって設けられている。吸収体１６または吸収体１６周囲の境界体積３７の外径６は、２ｍｍ乃至１４ｍｍ、６乃至１０ｍｍ、または８ｍｍ未満の値を有しうる。境界体積３７は、その中にタンポン１または吸収体１６の外周が少なくとも部分的に接触または接して位置する仮想的な外面である。

直径６の最大値は、タンポン１の全長７にわたって特定の数値範囲内または数値限度および最大値未満の値であってもよく、少なくとも一部領域にわたって一定であってもよく、任意にタンポン１の全長７にわたって変化してもよく、あるいは、その一部が、特定の数値範囲内または直径６の最大値未満で可変、すなわち変化してもよい。

吸収体１６、それを収容する境界体積３７、またはタンポン１の中間部分３の少なくとも一部は円筒形状を有しうる。しかしながら、吸収体１６、タンポン１、またはそれを収容する境界体積３７の少なくとも中間部分３を円錐または円錐台形とすることも可能である。

円柱、錐体、または切頭円推体が近位端部２から遠位端部４まで連続して延在してもよい。

他の実施形態の例によると、日常用タンポン１の中心長軸１０方向に延在する凹部９および溝部８は、軸方向にスパイラルまたはらせんパターンを形成してもよい。このようなスパイラル形状またはらせん形状の凹部９および溝部８は、タンポン１の中心長軸１０と平行に延在する溝部よりも長くなる。このような凹部９および溝部８は、表面１４または外面７の広い領域を覆う。凹部９および溝部８の数、及びその長さや深さに基づいて、液体を吸収するのに利用される合計の表面１４を必要な吸収容量に適合させることができる。特に、このことは、液体がタンポン１の吸収体１６の中央領域１５へと向かうことにより、異なる要求事項に適合させることができることも意味している。

当然ながら、身体内に一定期間、製品を留めたままにするため、溶解性の異物含有量が最小限の吸収性物質３６を使用することが望ましい。溶解性の異物を保持することで、有毒性または刺激性の場合に安全性のリスクを引き起こしうる。

一実施形態によると、タンポン１の表面には、少なくとも部分的に液体透過性のケーシング１９を少なくとも部分的に設けることができる。このケーシング１９は滑らかな表面を提供する。これにより、使用時にタンポン１の表面１４から繊維が分離するリスクが低下する。タンポンの材料を損失する可能性も低下する。ケーシング１９は通常、吸収力および吸収容量、またはタンポン１が拡張する能力を低下させることはない。これらのケーシングに適した材料のタンポンにケーシングを使用することは、当該技術分野では既知である。体液がより効果的に吸収されうるようにタンポン１の近位挿入端２または前端ではケーシング１９を取り除いてもよく、あるいは少なくともこの領域に、例えば、穿孔または開口２０を設けてもよい。

この目的を達成するために、特定の比率の範囲内で、日常用タンポン１の長さ７、および／または直径６、および／またはその体積、および／またはその重量を作製することが有利であることが分かっている。

タンポン１の直径６に特定の数値を選択することにより、異なる人毎に対して異なる身体構造上の要求事項に容易に適合する方法を提供する。さらに、異なる状態および異なる人用に、異なる吸湿レベルを有するタンポン１を製造して、異なる人に対する要求事項に適合するように、直径寸法を利用して吸収性物質の体積、ひいては吸収される液体量を決定する。したがって、高い液体吸収容量が必要な場合、体積全てにわたって吸収体１６を吸収性物質３６から作ることができる。吸収容量が低いタンポン１を製造する場合、例えば、繊維状物質または他の吸湿性材料の何れかから中央部１５またはコア領域１８を作ることも可能である。繊維状物質３６がコア領域１８または中央領域１５に設けられる場合、同一の体積で中央またはコア領域１５、１８周囲の吸収体１６の材料３６よりも低い液体量を吸収するようにすることも可能である。

これらの実施形態の場合、抜き取り手段５が、タンポンの吸収体１６および／または中央またはコア領域１５、１８の何れかに接続されることがさらに望ましい。これは、中央またはコア領域１５、１８周囲の吸収体１６の外側ケーシング１９が軽く圧縮された繊維のみから、あるいは引裂き抵抗が低い薄層から作られる場合に、タンポンを確実に取り外すことができるようにする。

タンポン１の長さ７は有利に４０ｍｍより短く、５ｍｍの最小直径６を有することが好ましい。月経期間に使用される種類のタンポン１に対して実用的な直径６は３０乃至３８ｍｍの長さ７であるが、特定の用途では、３０ｍｍ乃至１０ｍｍの長さ７も可能である。これは、長さ７は１０乃至３０ｍｍの間の任意の値であってもよいことを意味する。同じことが、上記で特定された長さの値にも当てはまる。

特に、単位時間当たりに吸収される液体が少量のタンポン１の場合、あまり圧縮されていない構造が吸収体１６の広い断面領域にあると有利である。

吸収体１６に使用する物質３６に応じて、例えば、レーヨン繊維またはセルロースの繊維及びフィラメントを用いる、例えば、セルロースＩＩの結晶変態の構造種を用いることにより、吸収体１６の吸収量を更に増加させることができ、吸収体１６の吸収容量を４ｍｌ未満に有利に実現しながら、体積を小さく維持することができる。

タンポン１は通常、使用後にタンポン１を容易に引き抜くことができるようにするために、タンポン１の近位の抜き取り端部から外方に延在し、タンポン１の吸収体１６に固定された、引張コードのような抜き取り手段５を有している。抜き取り手段５は伸縮性があり、且つ撥水性であることが好ましく、タンポン１から取り出す時に確実に引きちぎられないように十分な張力を有していなければならない。これは、先行技術の引張コードに使用された任意の材料から作ることができる。これは、個々のコード、ストライプまたは複数の繊維であってもよい。撥水性の木綿糸、撥水性のポリエステル糸、またはそれらの混合物が抜き取り手段５または引張コードに効果的な材料であることが分かっている。ポリエステルを有すると、抜き取り手段５を頑丈にすることができる。抜き取り手段５は、当該分野における当業者に既知の手段によって、タンポン１に固定することができる。上述したように、抜き取り手段５または引張コードを、タンポン１の吸収体１６が作製されるストライプ部分に、または吸収体１６を形成する２つのストライプ部分に縫うことができ、抜き取り手段５は、抜き取り手段５のループ内に位置する少なくとも２つの相互に間隔が開いた部分からストライプ部分を通って延在する。しかしながら、抜き取り手段５は、吸収体１６のストライプ部分を通って延在するループを形成することもできる。他のオプションは、抜き取り手段５を、吸収体１６または吸収体１６が作製されるストライプ部分に織り込む、結合する、あるいは接着することである。

図１１は、半成品の状態にある、タンポン１の製造時に吸収体１６を作製するために使用される、予め加工された巻きものを示している。この種の巻きものは主に、いわゆるデジタルタンポンに使用される。これらは、２０乃至５０ｍｍ、好適には３８ｍｍ未満、例えば１５乃至３０ｍｍの幅３３を有するストライプ３２から構成される。ストライプ部分３４は、図１２に図示するようなストライプから、所望の体積の吸収体１６、または意図する直径６、および／またはタンポン１のストライプ３２の１メートル当たりの重量に応じて決定された、巻かれずに延在する長さ３５を有する長さに切断される。実際のタンポンは、約２５０ｍｍ以下、例えば、８０乃至１５０ｍｍ、好適には１００乃至１２０ｍｍの長さを有しうる。

ストライプ３２の幅３３のタンポン１を製造するのに使用されるストライプ３２の１ｍ当たりの重量は、１ｍ当たり１０乃至４０ｇ、好適には１０乃至２５ｇの重量である。

吸収容量に関して与えられるすべての数値、本発明によって提案されるタンポン１によって吸収されうる吸収体１６の吸収容量および液体量は、シンジナ（Ｓｙｎｇｉｎａ）法を用いたＥＤＡＮＡ（欧州使い捨て不織布協会）の標準試験に基づいている。

Claims

月経期間用のタンポン（１）において、体積の少なくとも一部が吸収性物質から作られた吸収体（１６）を少なくとも具え、中間部分（３）と、近位端部（２）および遠位端部（４）と、前記タンポン（１）に接続された抜き取り手段（５）とを有し、
月経期間用に設計され、１ｇ乃至６ｇの液体量を吸収する体積の吸収性物質（３６）を有することを特徴とするタンポン（１）。
請求項１に記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）が４０ｍｍ未満の長さ、好適には４０乃至１０ｍｍまたは３８乃至３０ｍｍの長さを有することを特徴とするタンポン。
請求項１または２に記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）が、その全体積にわたって吸収性物質から作られていることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至３の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収性物質（３６）が繊維状物質から作られていることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至４の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収性物質（３６）が圧縮された繊維状物質から作られていることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至５の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）の前記吸収性物質（３６）の体積が、０．５ｇより多く、４ｇ未満、好適には３．５ｇ未満の間の液体量を吸収するよう設計されていることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至６の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）または前記吸収体（１６）周囲の境界体積の直径（６）が最大１０ｍｍ、好適には２乃至１０ｍｍの値を有することを特徴とするタンポン。
請求項１乃至７の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）または前記吸収体（１６）周囲の境界体積の少なくとも前記中間部分（３）は、円筒形状であることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至８の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）または前記吸収体（１６）周囲の境界体積の少なくとも前記中間部分（３）は、円錐または円錐台形であることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至９の何れかに記載のタンポン（１）において、円筒、錐体、または円錐台が、前記近位端部（２）から前記遠位端部（４）まで連続的に延在することを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１０の何れかに記載のタンポン（１）において、同一体積の前記吸収体（１６）の前記材料（３６）よりも少量の液体を吸収するように設計された繊維状物質のコア領域（１８）が、前記吸収体（１６）の前記中間部分（３）の少なくとも内側に配置されることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１１の何れかに記載のタンポン（１）において、同一体積の前記吸収体（１６）の前記材料（３６）よりも少量の液体を吸収するように設計された、あるいは撥湿性である材料から作られたコア領域（１８）が、前記吸収体（１６）の前記中間部分（３）の少なくとも内側に配置されることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１２の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）の前記繊維状物質（３６）の総重量が、最大２ｇ、好適には１．７ｇから、少なくとも０．５ｇ、好適には０．２ｇの間であることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１３の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）に空洞部（３９）が設けられ、前記遠位端部（４）の領域に前記空洞部（３９）への開口部（４０）を有することを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１４の何れかに記載のタンポン（１）において、前記抜き取り手段（５）が、前記タンポン（１）の前記吸収体（１６）および／または中央またはコア領域（１５、１８）に接続されることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１５の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）または前記中間部分（３）の外面に、ケーシング（１９）、例えば不織布が少なくとも部分的に設けられることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１６の何れかに記載のタンポン（１）において、前記近位端部（２）および前記中間部分（３）に、少なくとも部分的に液体透過性のケーシング（１９）、例えば不織布が設けられることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１７の何れかに記載のタンポン（１）において、前記ケーシング（１９）が、ネットまたは穿孔フィルムの形態で設けられることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１８の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収性の繊維状物質（３６）が、レーヨン、綿、セルロース、セルローズワッディング、層状組織、ミズゴケ、竹材または化学的に強化され、修飾され、またはクロスリンクされたセルロース繊維といった１以上の材料から作られることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至１９の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収性の繊維状物質（３６）が、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、吸収性の発泡体、吸収性のスポンジ、吸収性のポリマ、毛管路繊維、合成繊維、大部分がオープンセルの柔軟なポリウレタン発泡体、レーヨンの繊維もしくはフィラメント、またはセルロースＩＩの結晶変態の構造種といった合成物質の１以上から作られることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２０の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）の前記コア領域（１８）が、その全長にわたって境界円部または境界円筒部の内側に好適には一定の直径（２１）を有し、前記直径（２１）は好適には４ｍｍ未満または４ｍｍ乃至１ｍｍであることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２１の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）の前記コア領域（１８）における吸収性の繊維状物質（３６）が、前記吸収体（１６）の他の領域よりも圧縮されていることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２２の何れかに記載のタンポン（１）において、前記近位端部（２）が円形または曲線的なデザインであることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２３の何れかに記載のタンポン（１）において、前記近位端部（２）には、前記遠位端部（４）の方向に先細の錐体が設けられることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２４の何れかに記載のタンポン（１）において、前記吸収体（１６）には、その長手方向に延在する凹部（９）および溝部（８）が設けられることを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２５の何れかに記載のタンポン（１）において、前記凹部および溝部（９、８）が、前記吸収体（１６）の中心長軸（１０）の方向に、好適には一定の振幅高さで、波形状に延在することを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２６の何れかに記載のタンポン（１）において、前記溝部（８）および凹部（９）が、スパイラル形状またはらせん状に延在することを特徴とするタンポン。
請求項１乃至２７の何れかに記載のタンポン（１）において、複数の溝部（８）および凹部（９）が、前記吸収体（１６）の周りに周方向に分布していることを特徴とするタンポン。
骨盤底運動のための請求項１乃至２８の何れかに記載のタンポン（１）の使用。