JP2015520103A - 新規銅シリケート分子体及びその製造方法 - Google Patents

新規銅シリケート分子体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015520103A
JP2015520103A JP2015508837A JP2015508837A JP2015520103A JP 2015520103 A JP2015520103 A JP 2015520103A JP 2015508837 A JP2015508837 A JP 2015508837A JP 2015508837 A JP2015508837 A JP 2015508837A JP 2015520103 A JP2015520103 A JP 2015520103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
copper silicate
copper
linear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015508837A
Other languages
English (en)
Inventor
ビョン ユン、ギョン
ビョン ユン、ギョン
ジット ダッタ、シュボ
ジット ダッタ、シュボ
Original Assignee
ジオエン カンパニー リミテッド
ジオエン カンパニー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ジオエン カンパニー リミテッド, ジオエン カンパニー リミテッド filed Critical ジオエン カンパニー リミテッド
Publication of JP2015520103A publication Critical patent/JP2015520103A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • C01B39/02Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
    • C01B39/06Preparation of isomorphous zeolites characterised by measures to replace the aluminium or silicon atoms in the lattice framework by atoms of other elements, i.e. by direct or secondary synthesis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B39/00Compounds having molecular sieve and base-exchange properties, e.g. crystalline zeolites; Their preparation; After-treatment, e.g. ion-exchange or dealumination
    • C01B39/02Crystalline aluminosilicate zeolites; Isomorphous compounds thereof; Direct preparation thereof; Preparation thereof starting from a reaction mixture containing a crystalline zeolite of another type, or from preformed reactants; After-treatment thereof
    • C01B39/06Preparation of isomorphous zeolites characterised by measures to replace the aluminium or silicon atoms in the lattice framework by atoms of other elements, i.e. by direct or secondary synthesis
    • C01B39/08Preparation of isomorphous zeolites characterised by measures to replace the aluminium or silicon atoms in the lattice framework by atoms of other elements, i.e. by direct or secondary synthesis the aluminium atoms being wholly replaced
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B37/00Compounds having molecular sieve properties but not having base-exchange properties
    • C01B37/005Silicates, i.e. so-called metallosilicalites or metallozeosilites
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2002/00Crystal-structural characteristics
    • C01P2002/70Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data
    • C01P2002/72Crystal-structural characteristics defined by measured X-ray, neutron or electron diffraction data by d-values or two theta-values, e.g. as X-ray diagram
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01PINDEXING SCHEME RELATING TO STRUCTURAL AND PHYSICAL ASPECTS OF SOLID INORGANIC COMPOUNDS
    • C01P2004/00Particle morphology
    • C01P2004/01Particle morphology depicted by an image
    • C01P2004/03Particle morphology depicted by an image obtained by SEM

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

本願は、新規銅シリケート分子体、及び前記新規銅シリケート分子体を高収率で合成可能な新規製造方法に関する。

Description

本願は、新規銅シリケート分子体、及び前記新規銅シリケート分子体を高収率で合成可能な製造方法に関する。
一次元(1D)の半導体量子−束縛(quantum−confined)物質は、ナノ水準の電子素子のビルディングブロック(building block)及び他の新規用途として活用される可能性が大きいので、このような物質の合成及び特性分析は重要である。公知の1D半導体物質の中で分子線(molecular wires)または量子線(quantum wires)は最も薄い1D量子−束縛物質であるが、そのような量子線の例は少ない。最近、本願の発明者たちは、ETS−10と呼ばれるチタノ−シリケート分子体内に規則的に配列されたチタネート(titanate=TiO 2−)量子線の興味深い量子束縛特性を糾明したが、チタネート(TiO 2−)量子線は、50nm以上の長さスケールでも長さ−依存的量子束縛効果(quantum confinement effect)を示す。その他に、ETS−10構造を有し、Tiではない他の多様な転移金属のシリケート分子体もナノ水準の電子素子のビルディングブロック(building block)及び他の新規用途として活用される可能性が大きいと予想されるが、このような多様な転移金属のシリケート分子体及びその合成方法はまだ殆ど知らされていなかった。よって、ETS−10構造を有し、Tiではない他の転移金属を含む新規金属シリケート分子体の開発及び前記新規金属シリケート分子体を容易に高収率で合成可能な製造方法の開発は、触媒だけではなくナノ及びナノ細工材料科学分野などで要求されている。
本願は、新規銅シリケート分子体及び、酸化剤を使わずに比較的に高収率で前記新規銅シリケート分子体を製造することができる新規製造方法を提供しようとする。
しかし、本願が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は以下の記載から当業者にとって明確に理解できるだろう。
本願の一側面は、シリカのソース(silica source)、銅のソース、アルカリ金属のソース、塩基及び水を含む反応混合物を水熱反応させて銅シリケート分子体を形成することを含み、ここで前記反応混合物は酸化剤を含まないものである、銅シリケート分子体の製造方法を提供する。
本願によれば、酸化剤を使わずに、従来の方法に比べて高収率で銅シリケート分子体を合成することができる。また、シード(seed)を使って合成する場合、中空を有する銅シリケート分子体を合成することができる。このような銅シリケート分子体は、電子素子、ナノ素子、触媒分野、ナノ材料及びナノ細工材料分野などに応用されることができる。
本願の一実施の形態によって、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成された新規銅シリケート分子体として中空(hollow)を有する銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。 本願の一実施の形態によって、銅ソースとして酢酸銅を使って合成された新規銅シリケート分子体として中空(hollow)を有する銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。 本願の一実施の形態によって、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って還元剤としてグルコースの存在下で合成された中空を有しない新規銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。 本願のETS−10、SCuS−10(hollow)及びSCuS−10試料の粉末X−線回折パターンを示す。 銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)のSEMイメージを示す。 銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)の粉末X−線回折スペクトラムを示す。
以下、本願が属する技術分野で通常の知識を持った者が容易に実施できるように、本願の具体例及び実施の形態を詳しく説明する。
しかし、本願は様々に異なっている形態に具体化されることができ、ここで説明する具体例及び実施の形態に限定されない。
明細書の全体において、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。本願の明細書の全体において使われている程度の用語「約」、「実質的に」などは、言及された意味に固有の製造及び物質許容誤差が提示される場合、その数値で、またはその数値に近接した意味として使われ、本願の理解を助けるために、適確である絶対的な数値が言及された開示内容を非良心的な侵害者が不当に用いることを防止するために使われている。本願の明細書の全体において、「〜(する)段階」または「〜の段階」は、「〜のための段階」を意味していない。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部として、用語「アルキル」は他に定義されなければ、単独に、または「アルコキシ」、「アリールアルキル」、「ハロアルキル」及び「アルキルアミノ」のような他の用語とともに使われる場合、1〜約22個の炭素原子、または、1〜約20個の炭素原子、または、1〜約10個の炭素原子、または1〜約6個の炭素原子を有する線形または分枝形ラジカルを含む。前記または、1〜約20個の炭素原子、または、1〜約10個の炭素原子、またはアルキル基は任意の炭素位置で他の置換基によって置換されることができる。例えば、前記アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、4,4−ジメチルペンチル、オクチル、2,2,4−トリメチルペンチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、及びこれらの異性質体などをあげることができるが、これに制限されるものではない。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アルケニル」は2〜12個の炭素原子、または、2〜約20個の炭素原子、または、2〜約10個の炭素原子、または2〜約6個の炭素原子を有し、1個以上の炭素対炭素二重結合を含む直鎖、分枝鎖またはサイクリック(cyclic)炭化水素ラジカルを意味する。前記アルケニル基は任意の利用可能な付着地点で置換されることができる。例えば、アルケニルラジカルの例として、エテニル、プロフェニル、アリール、プロフェニル、ブテニル、及び4−メチルブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、イソヘキセニル、ヘプテニル、4,4−ジメチルペンテニル、オクテニル、2,2,4−トリメチルペンテニル、ノネニル、デセニル、及びこれらの異性質体などが含まれるが、これに制限されるものではない。用語「アルケニル」及び「低級アルケニル」は「シス」及び「トランス」配向、または代案的に「E」及び「Z」配向を有するラジカルを含む。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アルキニル」は、2〜12個の炭素原子、または、2〜約20個の炭素原子、または、2〜約10個の炭素原子、または2〜約6個の炭素原子及び1個以上の炭素対炭素三重結合を含む直鎖、分枝鎖またはサイクリック炭化水素ラジカルを意味する。前記アルキニル基は任意の利用可能な付着地点で置換されることができる。このようなラジカルの例として、エチニル、プロピニル、ブチニル、4−メチルブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、イソヘキシニル、ヘプチニル、4,4−ジメチルペンチニル、オクチニル、2,2,4−トリメチルペンチニル、ノニニル、デシニル、及びこれらの異性質体などが含まれるが、これに制限されるものではない。また、アルキニル基は任意の利用可能な付着地点で置換されることができる。アルキニル基に対して代表的な置換体として、アルキル基に対して前記列挙されたもの、例えば、アミノ、アルキルアミノなどをあげることができる。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アルコキシ」または「アルキルチオ」は、それぞれ酸素連結(−O−)または硫黄連結(−S−)を通じて結合された前記記載されたもののようなアルキル基を意味する。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アリールアルキル[アルアルキル(aralkyl)またはアラルキル]」は、前記記載されたもののようなアルキル基を通じて結合された芳香族環、すなわち、アリール−置換されたアルキルラジカルを含む。望ましいアリールアルキルラジカルは、アリールラジカルが1〜6個の炭素原子を有するアルキルラジカルに付着されたアリールアルキルラジカルである。このようなラジカルの例として、ベンジル、ビフェニルメチル、ナフチル、及びフェニルエチルなどが含まれることができるが、これに制限されるものではない。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アリール」は、モノサイクリックまたはビサイクリック芳香族環、例えば、フェニル、置換されたフェニルだけではなく、接合された基、例えば、ナフチル、フェナントレニル、インデニル、テトラヒドロナフチル及びインダニルなどを含む。したがって、アリール基は6個以上の原子を有する1個以上の環を含有し、22個以下の原子を含有する5個以下の環が存在することができ、隣接炭素原子または適合したヘテロ原子の間に二重結合が交代で(共鳴)存在することができる。アリール基は、任意でハロゲン、例えば、F、Br、ClまたはI、アルキル、例えば、メチル、エチル、プロピル、アルコキシ、例えば、メトキシまたはエトキシ、ヒドロキシ、カルボキシ、カルバモイル、アルキルオキシカルボニル、ニトロ、アルケニルオキシ、トリフルオロメチル、アミノ、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、シアノ、アルキルS(O)m(m=O、1、2)またはチオルを含むが、これに限定されない1個以上の基で置換されることができる。望ましいアリールは、任意で置換されたフェニルである。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「アミノ」は−NHを意味する。「アミノ」は同一であるか相異なることができる1または2個の置換体、例えば、アルキル、アリール、アリールアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、シクロヘテロアルキル、シクロヘテロアルキルアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、チオアルキル、カルボニル、またはカルボキシルに任意で置換されることができる。このような置換体は、カルボキシ酸、本願に記載された任意のアルキルまたはアリール置換体にさらに置換されることができる。一部の実施様態において、アミノ基は、カルボキシルまたはカルボニルに置換され、N−アシルまたはN−カルバモイル誘導体を形成する。
本願の明細書の全体において、単独に、または他の基の一部分として、用語「シクロアルキル」は3〜20個、または3〜9個、または3〜7個の炭素原子の完全に飽和された、及び部分的に不飽和された炭化水素環を意味する。また、シクロアルキルは置換されることができる。置換されたシクロアルキルは、ハロ、アルキル、置換されたアルキル、アルケニル、アルキニル、ニトロ、シアノ、オキソ(=O)、ヒドロキシ、アルコキシ、チオアルキル、−COH、−C(=O)H、CO−アルキル、−C(=O)アルキル、ケト、=N−OH、=N−O−アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロ、5または6−員ケタール(すなわち、1,3−ジオキソランまたは1,3−ジオキサン)、−NR′R″、−C(=O)NR′R″、−CONR′R″、−C(=O)NR′R″、−NR′COR″、−NR′C(=O)R″、−SONR′R″、及び−NR′SOR″(ここで、それぞれのR′及びR″は、独立的に水素、アルキル、置換されたアルキル、及びシクロアルキルから選択されるか、R′及びR″は共にヘテロシクロまたはヘテロアリール環を形成する)からなる群から選択された1、2または3個の置換体を有する環を意味する。
本願の明細書の全体において、用語「ハロゲン」または「ハロ」は、独立的な成分に対して選択された塩素、臭素、フッ素、またはヨウ素を意味する。
本願の明細書の全体において、用語「シクロアルケニル」は、一つ以上の炭素−炭素二重結合を有するカルボサイクリックグループを含む。シクロアルケニルグループはC〜C20環、または、C〜C環、または、C〜C環を含む。例えば、シクロプロフェニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロヘプタジエニルなどが含まれることができるが、これに制限されるものではない。
本願の明細書の全体において、用語「シクロアルキニル」は一つ以上の炭素−炭素三重結合を有するカルボサイクリックグループを含む。シクロアルケニルグループはC〜C20環、または、C〜C環、または、C〜C環を含む。例えば、シクロプロピニル、シクロブチニル、シクロペンチニル、シクロヘキシニル、及びシクロヘプチニルなどが含まれることができるが、これに制限されるものではない。
本願の明細書の全体において、用語「アルカリ金属」は、Na、K、Rb、Cs、Frなどを意味し、用語「アルカリ土金属」は、Be、Mg、Ca、Sr、Ba、Raなどを意味する。
以下、本願の新規銅シリケート分子体及びその新規製造方法に対して、具体例、実施の形態、実施例及び図面を参照して具体的に説明する。しかし、本願はこのような具体例、実施の形態、実施例及び図面に制限されない。
本願の一側面によれば、シリカのソース(silica source)、銅のソース、アルカリ金属のソース、塩基及び水を含有する反応混合物を水熱反応させて銅シリケート分子体を形成することを含み、ここで前記反応混合物は酸化剤を含まないものである、銅シリケート分子体の製造方法が提供される。
前記銅シリケート分子体の製造方法によって、純粋な銅シリケートを高収率で容易に製造することができる。具体的に、前記銅シリケート分子体の製造方法では、酸化剤を使わずに反応混合物の造成、pH、熟成過程の追加、または還元剤の追加などによって高収率で容易に銅シリケート分子体を合成することができる。
前記シリカのソース、銅のソース、アルカリ金属のソース、塩基及び水を含む反応混合物を形成することにおいて、前記各成分は同時にまたは順次に混合することができ、必要な場合、加熱、冷却、還流、及び/または真空状態で遂行することができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記反応混合物は、前記シリカソースから由来されるSiO:前記銅のソースから由来されるCuO:前記塩基:前記アルカリ金属のソース:水(HO)のモル比が、1〜10:1〜10:1〜20:1〜20:30〜700であることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記反応混合物のpHは8〜12であることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記水熱反応の温度は100℃〜300℃であることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記反応混合物がシード(seed)結晶を追加に含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記銅シリケート分子体は、ETS−10構造を有するものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記反応混合物が還元剤を追加に含むものであることができるが、これに制限されるものではない。この場合、前記反応混合物は、前記シリカソースから由来されるSiO:前記銅ソースから由来されるCuO:前記還元剤:前記塩基:前記アルカリ金属のソース:水(HO)のモル比が、1〜10:1〜10:1〜20:1〜20:1〜20:30〜700であることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記還元剤は、有機還元剤、無機還元剤、またはこれらの組み合わせを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記有機還元剤は、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、ウレア基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される作用基を有する有機還元剤を1種以上含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記有機還元剤は、炭素数1〜20を有するカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するジカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するポリカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するアミノ酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有する1価または多価アルコール、炭素数1〜20を有するアルデヒド係化合物及びその誘導体、炭素数1〜20を有するカルバモイル酸及びその誘導体、アミノ酸及びその誘導体、ボロン酸、ボラン系化合物、ヒドラジン系化合物、シラン係化合物、ヒドロキシラクトン系化合物、ヒドロキノン系化合物、有機酸のアンモニウム塩、カーボネート系化合物、アミド系化合物、アミン系化合物、ヒドロキシアミン系化合物、アンモニア及びアンモニア前駆物質、ウレア及びウレア前駆物質、ウレア加水分解生成物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
例えば、前記有機還元剤は、グルコースなどのような糖化合物、または下記の化学式1または化学式2に表示される化合物を含むことができるが、これに制限されるものではない:
[化学式1]
R−COH
[化学式2]
R′−COOH
前記化学式1及び2のそれぞれにおいて、R及びR′のそれぞれは、独立的に、水素、または、下記のグループAから選択される一つ以上の置換基を有することができる、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、アミン基、炭素数6〜20のアリール基またはアルアルキル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、またはウレア基である:
[グループA]
炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、アミン基、炭素数6〜20のアリール基またはアルアルキル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、及びウレア基からなる置換基群。
例えば、前記有機還元剤は、下記の化学式3に表示されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない:
[化学式3]
R″−OH
前記の式の中、R″は、下記のグループBから選択される一つ以上の置換基を有することができる、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、アミン基、炭素数6〜20のアリール基またはアルアルキル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、またはウレア基である:
[グループB]
炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基及びウレア基からなる置換基群。
例えば、前記有機還元剤は、ホルム酸、オキサル酸、タルタル酸、枸椽酸、グルコン酸、グルタル酸、ヒドロキシグルタル酸、アスコルブ酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酢酸、アミノアセトン酸、プロピオン酸、アミノピロピオン酸、3−アミノプロピオン酸、ブタン酸、アミノブタン酸、カルバミン酸、2,3,4−トリヒドロキシグルタル酸、シトロ酸、イソシトロ酸、トランスアコニット酸、シスアコニット酸、ホモシトロ酸、炭酸、エタノール、プロパノール及びその異性質体、ブタノール及びその異性質体、ペンタノール及びその異性質体、ヘキサノール及びその異性質体、ヒドラジン及びその誘導体、ウレア及びその誘導体及び前駆物質、カルバメタノール、グリコール、グリセロール、グルコース、リボース、トリヒドロキシベンゼン、ボラン、ジメチルアミンボラン、乳酸、マロン酸、ヒドロキシルアミン、トリヒドロキシベンゼン、ポリカルボキシル酸、アミノ酸及びその誘導体、ポリアクリル酸、アラニン、グリシン、ヒドロキノン及びその誘導体、ヒドロキノンスルホン酸、ヒドロキシルアミン、これらの塩、及びこれらの混合物を含むことができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記無機還元剤は、無機酸、金属のハロゲン塩、金属のチオサルフェート塩、金属のサルフェート塩、金属のバイサルフェート塩、亜鐵酸塩、金属の亜硫酸塩、水素化金属、金属ボロヒドリド、金属のアンモニウム塩、金属の過硫酸塩、金属の過ヨード酸塩、次亜燐酸、次亜燐酸アンモニウム、金属の次亜燐酸塩、金属のエチレンジアミンテトラアセト酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
例えば、前記無機還元剤は、エチレンジアミンテトラアセト酸のナトリウム塩またはカリウム塩、ナトリウムアルデヒドスルホキシネート、カリウムアルデヒドスルホキシネート、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシネート、カリウムホルムアルデヒドスルホキシネート、ピロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、重亜硫酸ソーダ、硫酸第1鉄、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸水素カリウム、アルカリ金属またはアルカリ土金属のサルフェート塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属のバイサルフェート塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属のハロゲン塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属のチオサルフェート塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属の水素化物、アルカリ金属またはアルカリ土金属のボロヒドリド、アルカリ金属またはアルカリ土金属のアンモニウム塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属の過硫酸塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属の過ヨード酸塩、アルカリ金属またはアルカリ土金属の次亜燐酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記反応混合物を水熱反応させる前に熟成(aging)させることを追加に含むことができるが、これに制限されることではない。前記熟成過程は、例えば、室温またはそれ以上の温度で適切な時間の間に遂行されることができ、このような熟成過程によって前記反応混合物はゲル(gel)状態に形成されることができる。例えば、前記熟成過程は、室温〜100℃以下の温度で遂行されることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記銅シリケート分子体の製造方法は、前記シリカソース、前記塩基、前記アルカリ金属のソース及び水を含有する第1の溶液を準備する段階:前記銅のソースとしてCu2+含有化合物、及び水を含有する第2の溶液を準備する段階:及び、前記第1の溶液、及び前記第2の溶液を混合して収得された反応混合物を水熱反応させて銅シリケート分子体を形成する段階を含むことができるが、これに制限されるものではない。前記具体例において、前記第1の溶液は還元剤を追加に含むものであることができるが、これに制限されるものではない。前記具体例において、前記銅シリケート分子体の製造方法は、前記反応混合物を水熱反応させる前に熟成(aging)させることを追加に含むものであることができるが、これに制限されるものではない。前記具体例において、前記反応混合物は、前記シリカソースから由来されるSiO:前記銅のソースから由来されるCuO:前記還元剤:前記塩基:前記アルカリ金属のソース:水(HO)のモル比が、1〜10:1〜10:1〜20:1〜20:1〜20:30〜700であることができるが、これに制限されるものではない。
このように製造される本願による銅シリケート分子体は、一般式(A)2〜4Cu0.6〜2Si3〜109〜26・xHO[ここで、A=K、Na、Cs、Ca2+、Mg2+またはBa2+であり、x=1〜3である]に表示されることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、本願による前記銅シリケート分子体は、下記のように製造されることができる。NaSiO、CuSO、NaOH、KCl、NaCl、及びDDW(脱イオン性蒸溜水)を含むゲルを準備し、ここでSiO:CuSO:NaO:KCl:NaCl:HOに関するゲルのモル比が1.50〜4.21:1.00〜2.42:2.67〜5.42:4.46〜8.51:3.30〜9.25:200〜700にすることができる。前記ゲルは、次のように用意されることができる。Siソース溶液は、NaSiOの5〜20g内に、NaOH溶液(NaOHの0.2〜4g及びDDWの20〜35g)、KCl溶液(KClの5〜10g及びDDWの20〜35g)、及びNaCl溶液(NaClの5〜15g及びDDWの20〜30g)を撹拌しながら連続的に添加して用意される。Cuソース溶液は、DDW(20〜60g)にCuSOまたは銅アセテート(1〜6g)を溶解することで用意される。このような二つの溶液は共に混合され、常温で約14時間の間エイジングされる。必要な場合、前記エイジング後、理想的なAM−6分子体のシード結晶0.1〜0.5gが添加される。前記ゲルは50−mlテフロン−ラインド(Teflon−lined)オートクレーブ(autoclave)に投入され、前記オートクレーブは安定的な条件下で1〜5日の間200〜250℃で加熱される。前記オートクレーブは、その後にオーブンから取り出され、流水下で常温で冷却される。前記反応混合物はプラスチック円錐形チューブに伝達され、固形粒子は遠心分離によって収集され、十分な量のDDWで洗浄され、約1時間の間100℃で乾燥させて3〜4gの紫色の試料を収得することができる。
他の具体例において、本願による前記銅シリケート分子体は下記のように製造されることができる。NaSiO、CuSO、NaOH、KCl、NaCl、グルコース、及びDDW(脱イオン性蒸溜水)を含むゲルが用意され、ここでSiO:CuSO:NaO:KCl:NaCl:グルコース:HOに関するゲルのモル比が1.50〜4.21:1.00〜2.42:2.67〜5.42:4.46〜8.51:3.30〜9.25:0.10〜0.50:200〜700であることができる。前記ゲルは次のように用意される。Siソース溶液は、NaSiOの5〜20g内に、NaOH溶液(NaOHの0.2〜4g及びDDWの20〜35g)、KCl溶液(KClの5〜10g及びDDWの20〜35g)、NaCl溶液(NaClの5〜15g及びDDWの20〜30g)及びグルコース溶液(グルコースの0.2〜4g及びDDWの5〜20g)を撹拌しながら連続的に添加して用意される。Cuソース溶液は、DDW(20〜60g)にCuSOまたは銅アセテート(1〜6g)を溶解することで用意される。このような二つの溶液は共に混合され、常温で約14時間の間エイジングされる。前記ゲルは50−mlテフロン−ラインド(Teflon−lined)オートクレーブ(autoclave)に伝達され、前記オートクレーブは安定的な条件下で約1〜5日の間200〜250℃で加熱される。前記オートクレーブはその後にオーブンから取り出され、流水下で常温で冷却される。前記収得された反応混合物はプラスチック円錐形チューブに伝達され、固形粒子は遠心分離によって収集され、十分な量のDDWで洗浄され、約1時間の間100℃で乾燥させて前記銅シリケート分子体を収得することができる。
一具体例において、前記シリカソースは、シリケート塩(silicate salt)、シリコーン酸化物、または下記の化学式4に表示されるケイ素化合物を含むものである、銅シリケート分子体の製造方法:
[化学式4]
Figure 2015520103
前記化学式において、R〜Rは互いに独立的にそれぞれ水素、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン族元素、C〜C22のアルキル基またはアルコキシ基、アルアルキルまたはアリール基を示し、R〜Rはそれぞれ一つ以上の酸素、窒素、硫黄または金属原子を含むことができるが、これに制限されるものではない。例えば、前記アルキル基または前記アルコキシ基に含まれるアルキル基はC〜C22の線形または分枝形のアルキル基を含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記シリカソースは、アルカリ金属またはアルカリ土金属のシリケート塩、コロイドシリカ、シリカハイドロゲル、ケイ酸(silicic acid)、発煙シリカ(fumed silica)、テトラアルキルオルソシリケート、シリコーン水酸化物及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記銅のソースは銅の酸化物または塩を含むものであることができるが、これに制限されるものではない。例えば、前記銅のソースは、CuO、CuSO、銅のハロゲン塩及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属を含む化合物を含むものであることができるが、これに制限されるものではない。前記アルカリ金属またはアルカリ土金属は周期表のアルカリ金属族及びアルカリ土金属族に含まれる金属元素の中から選択されるものである。例えば、前記塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属の水酸化物を含むものであることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記アルカリ金属のソースはアルカリ金属の塩を含むものであることができるが、これに制限されるものではない。例えば、前記アルカリ金属の塩は、アルカリ金属のハロゲン塩、アンモニウム塩、炭酸塩、硫酸塩、窒酸塩、燐酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものであることができるが、これに制限されるものではない。
前記銅シリケート分子体は、SiOの正四面体(tetrahedron)とCuOの正八面体(octahedron)が連結された骨格を含み、本願の前記新規製造方法によって製造される場合、高収率に合成されることができ、また結晶性が向上された銅シリケート分子体として収得されることができ、物理化学的特性が改善されることができる。
一具体例において、前記本願の製造方法によって製造される銅シリケート分子体は、従来に公知されたETS−10結晶構造を示す粉末X−線回折パターンを有する(図4を参照)。
本願の他の側面は、ETS−10の結晶構造を有する新規銅シリケート分子体を提供する。
一具体例において、前記銅シリケート分子体は、前記したような本願による製造方法によって製造され、SiO正四面体(tetrahedron)とCuO正八面体(octahedron)が連結された骨格を含むETS−10の結晶構造を有する。
一具体例において、前記本願による銅シリケート分子体は、一般式(A)2〜4Cu0.6〜2Si3〜109〜26.xHO[ここで、A=K、Na、Cs、Ca2+、Mg2+またはBa2+であり、x=1〜3である]に表示されることができるが、これに制限されるものではない。
本願のさらに他の側面は、ETS−10の結晶構造を有する新規銅シリケート分子体の結晶を提供する。
一具体例において、前記銅シリケート分子体は、前記したような本願による製造方法によって製造され、SiOの正四面体(tetrahedron)とCuOの正八面体(octahedron)が連結された骨格を含むETS−10の結晶構造を有する。
一具体例において、前記本願による銅シリケート分子体は、一般式(A)2〜4Cu0.6〜2Si3〜109〜26.xHO[ここで、A=K、Na、Cs、Ca2+、Mg2+またはBa2+であり、x=1〜3である]に表示されることができるが、これに制限されるものではない。
一具体例において、前記銅シリケート分子体の結晶は、中空(hollow)を有するものであることができるが、これに制限されるものではない。例えば、前記銅シリケート分子体の結晶は、その製造過程でシード結晶を使う場合、中空(hollow)を有する結晶形態を有することができる。
このような本願による銅シリケート分子体及びその結晶は、触媒、ナノ材料などの分野で有用に利用されることができる。
以下、本願について実施の形態を用いてさらに具体的に説明するが、本願はこれに制限されるものではない。
<試薬>
下記の物質が使われており、購入後に追加の精製なしに使われた:
ソディウムシリケート溶液(NaSiO、〜14% NaOH、〜27% SiO、Sigma−Aldrich);水酸化ナトリウム(NaOH、93−100%、Samchun);塩化ナトリウム(NaCl、99.5%、Samchun);塩化カリウム(KCl、99%、Oriental);銅(II)サルフェート・5水化物(CuSO・5HO、99%、Sigma−Aldrich);銅アセテート(Cu、99%);グルコース(D(+)−Glucose、ACS reagent、Sigma−Aldrich)
<実施例1>
銅シリケート SCuS−10(hollow)の合成
NaSiO,CuSO、NaOH、KCl、NaCl、及びDDW(脱イオン性蒸溜水)で構成されるゲルは用意されており、その中で、SiO:CuSO:NaO:KCl:NaCl:HOに関するゲルのモル比が2.8:1:2.2:7.4:5:400であった。ゲルは次のように用意された。Siソース溶液の製造:NaSiOの5〜20g内に、NaOH溶液(NaOHの0.2〜4g及びDDWの20〜35g)、KCl溶液(KClの5〜10g及びDDWの20〜35g)、及びNaCl溶液(NaCのl5〜15g及びDDWの20〜30g)を撹拌しながら連続的に添加された。Cuソース溶液はDDW(20〜60g)にCuSOまたは銅アセテート(1〜6g)を溶解することで用意された。このような二つの溶液は共に混合され、常温で14時間の間エイジングされた。エイジング後、理想的なAM−6分子体のシード結晶0.1〜0.5gが添加された。ゲルは50−mlテフロン−ラインド(Teflon−lined)オートクレーブ(autoclave)に伝達され、オートクレーブは安定的な条件下で1〜5日の間200〜250℃で加熱された。オートクレーブは、その後、オーブンから取り出され、流水で常温で冷却された。反応混合物はプラスチック円錐形チューブに伝達され、固形粒子は遠心分離によって収集され、十分な量のDDWで洗浄され、1時間の間100℃で乾燥させた。3〜4gの紫色の銅シリケートSCuS−10(hollow)試料を収得した。前記銅シリケートSCuS−10(hollow)試料は一般式(NaKCu)CuSi13.xHOで表示されることができる。
図1は、本実施例において、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成された中空を有する銅シリケート分子体であるSCuS−10(hollow)結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。前記結晶はトランケイテッド正方バイピラミッド(truncated square bipyramidal)構造を有し、従来のETS−結晶構造と非常に類似した形態を有し、前記結晶の大きさは約3〜5μmである。図1の(a)は2K拡大イメージであり、図1の(b)は3.5K拡大イメージである。
図2は、本実施の形態によって銅ソースとしてアセト酸銅を使って合成された銅シリケート分子体SCuS−10(hollow)結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。前記結晶は、トランケイテッド正方バイピラミッド(truncated square bipyramidal)構造を有し、従来のETS−結晶構造及びCuSO.5HOを使って製造されたSCuS−10と非常に類似した形態を有し、前記結晶の大きさはc−軸に沿って約3〜6μmである。
<実施例2>
銅シリケートSCuS−10の合成
NaSiO、CuSO、NaOH、KCl、NaCl、グルコース、及びDDW(脱イオン性蒸溜水)で構成されるゲルは用意されており、ここでSiO:CuSO:NaO:KCl:NaCl:グルコース:HOに関するゲルのモル比が2.4:1:2:7.4:5.3:0.2:400であった。ゲルは次のように用意された。Siソース溶液の製造:NaSiOの5〜20g内に、NaOH溶液(NaOHの0.2〜4g及びDDWの20〜35g)、KCl溶液(KClの5〜10g及びDDWの20〜35g)、NaCl溶液(NaCのl5〜15g及びDDWの20〜30g)及びグルコース溶液(グルコースの0.2〜4g及びDDWの5〜20g)を撹拌しながら連続的に添加された。Cuソース溶液はDDW(20〜60g)にCuSOまたは銅アセテート(1〜6g)を溶解することで用意された。このような二つの溶液は共に混合され、常温で14時間の間エイジングされた。ゲルは50−mlテフロン−ラインド(Teflon−lined)オートクレーブ(autoclave)に伝達され、オートクレーブは安定的な条件下で1〜5日の間200〜250℃で加熱された。オートクレーブはその後にオーブンから取り出され、流水で常温で冷却された。反応混合物はプラスチック円錐形チューブに伝達され、固形粒子は遠心分離によって収集され、十分な量のDDWで洗浄され、1時間の間 100℃で乾燥させた。3〜5gの銅シリケートSCuS−10試料を収得し、前記銅シリケートSCuS−10は一般式(NaKCu)CuSi13.xHOで表示されることができる。
図3は、本実施の形態によって銅ソースとしてCuSO・5HOを使って還元剤としてグルコースの存在下で合成された新規銅シリケート分子体SCuS−10結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。前記グルコースを用いて製造される場合、AM−6分子体のシード結晶が必要ではない。前記試料はグルコースなしに製造された試料とは異なって中空を有しない。前記結晶はトランケイテッド正方バイピラミッド(truncated square bipyramidal)構造を有し、従来のETS−結晶構造と非常に類似した形態を有し、前記結晶の大きさは約5〜7μmであり、グルコースなしに製造された試料に比べて相対的にさらに大きい。
図4は、ETS−10、SCuS−10(hollow)及びSCuS−10試料の粉末X−線回折パターンを示す。前記粉末X−線回折パターンから本願の実施の形態によって製造された銅シリケート分子体がETS−10結晶構造を有することを確認することができる。
<比較例1>
銅シリケートCuSH−1の合成
比較例として、従来の公知された銅シリケートCuSH−1(Copper Silicate Houston−1)は従来の方法によって製造されることができる。
具体的に、CuSH−1は下記のように製造された。
NaSiO、CuSO、NaOH、KCl、NaCl、H及びDDW(脱イオン性蒸溜水)で構成されるゲルは用意さて、その中、SiO:CuSO:NaO:KCl:NaCl:H:HOに関するゲルのモル比が3.00:1.00:2.20:8.00:5.30:0.35:400であった。ゲルは次のように用意された。Siソース溶液の製造:NaSiOの12g内に、NaOH溶液(NaOHの3.2g及びDDWの25g)、KCl溶液(KClの9g及びDDWの25g)、NaCl溶液(NaCのl5g及びDDWの25g)及びHの2mlを撹拌しながら連続的に添加された。Cuソース溶液はDDW(40g)にCuSO(5g)を溶解することで用意された。このような二つの溶液は共に混合され、常温で14時間の間エイジングされた。ゲルは50−mlテフロン−ラインド(Teflon−lined)オートクレーブ(autoclave)に伝達され、オートクレーブは230℃に予熱されたオーブンでそれらを位置させることで、安定的な条件下で2日の間230℃で加熱された。オートクレーブは、その後にオーブンから取り出され、流水で常温で冷却された。反応混合物はプラスチック円錐形チューブに伝達され、固形粒子は遠心分離によって収集され、DDWの膨大な量に洗浄され、1時間の間100℃で乾燥させた。4〜6gの空色の試料を収得した。
図5は、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)のSEMイメージを示す。図6は、銅ソースとしてCuSO・5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)の粉末X−線回折スペクトラムを示す。
以上、実施の形態をあげて本願を詳細に説明したが、本願は、前記具体例、実施の形態及び実施例に限定されず、多くの多様な形態に変形されることができ、本願の技術的思想内で当分野における通常の知識を持った者によって多様な変形が可能であることは明白である。
【0007】
【図1】本願の一実施の形態によって、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成された新規銅シリケート分子体として中空(hollow)を有する銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。
【図2a〜図2d】本願の一実施の形態によって、銅ソースとして酢酸銅を使って合成された新規銅シリケート分子体として中空(hollow)を有する銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。
【図3】本願の一実施の形態によって、銅ソースとしてCuSO.5HOを使って還元剤としてグルコースの存在下で合成された中空を有しない新規銅シリケート分子体SCuS−10の結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。
【図4】本願のETS−10、SCuS−10(hollow)及びSCuS−10試料の粉末X−線回折パターンを示す。
【図5】銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)のSEMイメージを示す。
【図6】銅ソースとしてCuSO.5HOを使って合成したCuSH−1結晶(比較例)の粉末X−線回折スペクトラムを示す。
図2a〜図2dは、本実施の形態によって銅ソースとしてアセト酸銅を使って合成された銅シリケート分子体SCuS−10(hollow)結晶に対して測定されたSEMイメージを示す。前記結晶は、トランケイテッド正方バイピラミッド(truncated square bipyramidal)構造を有し、従来のETS−結晶構造及びCuSO.5HOを使って製造されたSCuS−10と非常に類似した形態を有し、前記結晶の大きさはc−軸に沿って約3〜6μmである。

Claims (29)

  1. シリカのソース、銅のソース、アルカリ金属のソース、塩基及び水を含む反応混合物を水熱反応させて、銅シリケート分子体を形成することを含み、ここで前記反応混合物は酸化剤を含まないものである、銅シリケート分子体の製造方法。
  2. 前記反応混合物のpHは8〜12である、請求項1に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  3. 前記水熱反応の温度は100℃〜300℃である、請求項1または2に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  4. 前記反応混合物がシード(seed)結晶を追加に含むものである、請求項1から3の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  5. 前記反応混合物を水熱反応させる前に熟成(aging)させることを追加に含む、請求項1に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  6. 前記銅シリケート分子体はETS−10構造を有するものである、請求項1から5の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  7. 前記銅シリケート分子体の結晶は中空(hollow)を有するものである、請求項1から6の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  8. 前記反応混合物が還元剤を追加に含むものである、請求項1から7の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  9. 前記還元剤は、有機還元剤、無機還元剤、またはこれらの組み合わせを含むものである、請求項8に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  10. 前記有機還元剤は、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、サルファード基、バイサルファード基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、ウレア基、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される作用基を有する有機還元剤を1種以上含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  11. 前記有機還元剤は、炭素数1〜20を有するカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するジカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するポリカルボキシル酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有するアミノ酸及びその誘導体、炭素数1〜20を有する1価または多価アルコール、炭素数1〜20を有するアルデヒド係化合物及びその誘導体、炭素数1〜20を有するカルバモイル酸及びその誘導体、アミノ酸及びその誘導体、ボロン酸、ボラン系化合物、ヒドラジン系化合物、シラン係化合物、ヒドロキシラクトン系化合物、ヒドロキノン系化合物、有機酸のアンモニウム塩、カーボネート系化合物、アミド係化合物、アミン係化合物、ヒドロキシアミン系化合物、アンモニア及びアンモニア前駆物質、ウレア及びウレア前駆物質、ウレア加水分解生成物、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  12. 前記有機還元剤は、下記の化学式1または化学式2に表示されるものを含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法:
    [化学式1]
    R−COH
    [化学式2]
    R′−COOH
    前記化学式1及び2のそれぞれにおいて、R及びR′のそれぞれは独立的に、水素、または下記のグループAから選択される一つ以上の置換基を有することができる、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、アミン基、炭素数6〜20のアリール基またはアルアルキル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、またはウレア基である:
    [グループA]
    炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基及びウレア基からなる置換基群。
  13. 前記有機還元剤は、下記の化学式3に表示されるものを含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法:
    [化学式3]
    R″−OH
    前記の式の中、R″は、下記のグループBから選択される一つ以上の置換基を有することができる、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜20のシクロアルキル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、アミン基、炭素数6〜20のアリール基またはアルアルキル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基、またはウレア基である:
    [グループB]
    炭素数1〜20の線形または分枝形アルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルケニル基、炭素数3〜20のシクロアルキニル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルキニル基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、炭素数1〜20の線形または分枝形アルコキシ基、ハロゲン、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アルデヒド基、アミン基、サルフェート基、バイサルフェート基、カーボネート基、バイカーボネート基、亜燐酸基、次亜燐酸基、チオル基、シアン基、チオシアン基、アンモニウム基、ヒドラジニル、ボロヒドリド基、アミド基、シラン基、アミノ基、カルバモイル基及びウレア基からなる置換基群。
  14. 前記有機還元剤は糖化合物を含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  15. 前記無機還元剤は、無機酸、金属のハロゲン塩、金属のチオサルフェート塩、金属のサルフェート塩、金属のバイサルフェート塩、亜鐵酸塩、金属の亜硫酸塩、水素化金属、金属ボロヒドリド、金属のアンモニウム塩、金属の過硫酸塩、金属の過ヨード酸塩、次亜燐酸、次亜燐酸アンモニウム、金属の次亜燐酸塩、金属のエチレンジアミンテトラアセト酸塩、及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものである、請求項9に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  16. 前記シリカのソース、前記塩基、前記アルカリ金属のソース及び水を含む第1の溶液を準備する段階:
    前記銅のソースとしてCu2+含有化合物、及び水を含む第2の溶液を準備する段階:
    前記第1の溶液、及び前記第2の溶液を混合して収得された前記反応混合物を水熱反応させて銅シリケート分子体を形成する段階:
    を含む、請求項1に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  17. 前記第1の溶液は還元剤を追加に含むものである、請求項16に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  18. 前記反応混合物を水熱反応させる前に熟成(aging)させることを追加に含む、請求項16に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  19. 前記反応混合物は、前記シリカのソースから由来されるSiO:前記銅のソースから由来されるCuO:前記塩基:前記アルカリ金属のソース:水(HO)のモル比が、1〜10:1〜10:1〜20:1〜20:30〜700である、請求項1から18の何れか1項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  20. 前記反応混合物は、前記シリカのソースから由来されるSiO:前記銅のソースから由来されるCuO:前記還元剤:前記塩基:前記アルカリ金属のソース:水(HO)のモル比が、1〜10:1〜10:1〜20:1〜20:1〜20:30〜700である、請求項8または請求項17に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  21. 前記シリカのソースはシリケート塩(silicate salt)、シリコーン酸化物、または下記の化学式4に表示されるケイ素化合物を含むものである、請求項1から20の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法:
    [化学式4]
    Figure 2015520103
    前記化学式において、R〜Rは互いに独立的にそれぞれ水素、ヒドロキシル基、カルボキシル基、ハロゲン族元素、C〜C22のアルキル基またはアルコキシ基、アルアルキルまたはアリール基を示し、R〜Rはそれぞれ一つ以上の酸素、窒素、硫黄または金属原子を含むことができる。
  22. 前記シリカのソースは、アルカリ金属またはアルカリ土金属のシリケート塩、コロイドシリカ、シリカハイドロゲル、ケイ酸(silicic acid)、発煙シリカ(fumed silica)、テトラアルキルオルソシリケート、シリコーン水酸化物及びこれらの組み合わせからなる群から選択されるものを含むものである、請求項1から21の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  23. 前記銅のソースは銅の酸化物または塩を含むものである、請求項1から22の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  24. 前記塩基はアルカリ金属またはアルカリ土金属を含有する化合物を含むものである、請求項1に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  25. 前記アルカリ金属のソースはアルカリ金属の塩を含有するものである、請求項1から24の何れか一項に記載の銅シリケート分子体の製造方法。
  26. ETS−10の結晶構造を有する、銅シリケート分子体。
  27. 前記銅シリケート分子体は、請求項1から25の何れか一項に記載の製造方法によって製造されるものである、請求項26に記載の銅シリケート分子体。
  28. ETS−10の結晶構造を有する銅シリケート分子体の結晶。
  29. 前記結晶に中空(hollow)を有するものである、請求項28に記載の銅シリケート分子体の結晶。
JP2015508837A 2012-04-26 2012-04-26 新規銅シリケート分子体及びその製造方法 Pending JP2015520103A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/KR2012/003248 WO2013162103A1 (ko) 2012-04-26 2012-04-26 신규 구리실리케이트 분자체와 그의 제조 방법

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015520103A true JP2015520103A (ja) 2015-07-16

Family

ID=49483379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015508837A Pending JP2015520103A (ja) 2012-04-26 2012-04-26 新規銅シリケート分子体及びその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20150078994A1 (ja)
EP (1) EP2842913A4 (ja)
JP (1) JP2015520103A (ja)
CN (1) CN104470853A (ja)
WO (1) WO2013162103A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109807351B (zh) * 2019-03-18 2022-02-22 扬州大学 超小粒径纳米铜颗粒的制备方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04182312A (ja) * 1990-11-15 1992-06-29 Tosoh Corp 結晶性銅珪酸塩およびその製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2716185B1 (fr) * 1994-02-11 1996-05-03 Rhone Poulenc Chimie Silicates à base d'alcalino-terreux, de cuivre et éventuellement de titane, pigments bleus ou violets à base de ces silicates, leur procédé de préparation et leur utilisation.
KR100821566B1 (ko) * 2005-05-17 2008-04-15 한국화학연구원 디에틸렌글리콜의 탈수소 반응에 사용되는 구리/실리카계나노복합체 촉매의 제조방법
CN101239727A (zh) * 2008-03-13 2008-08-13 华东师范大学 一种大孔径介孔铜硅分子筛的合成方法
KR100978488B1 (ko) * 2008-03-25 2010-08-30 서강대학교산학협력단 고품질 티타늄―실리콘 함유 분자체의 신속한 제조방법
CN101723404A (zh) * 2008-10-24 2010-06-09 北京化工大学 一种高过渡金属含量分子筛的制备方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04182312A (ja) * 1990-11-15 1992-06-29 Tosoh Corp 結晶性銅珪酸塩およびその製造方法

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6015051287; WANG, X. et al.: 'Hydrothermal synthesis and structures of the open-framework copper silicates Na2[Cu2Si4O11](H2O)2 (C' Solid State Sciences Vol. 7, 2005, p. 1415-1422 *
JPN6016021708; S. UMA et al.: 'Exploration of photocatalytic activities of titanosilicate ETS-10 and transition metal incorporated' Microporous and Mesoporous Materials Vol.67, 2004, pp.181-187 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN104470853A (zh) 2015-03-25
US20150078994A1 (en) 2015-03-19
EP2842913A4 (en) 2016-02-10
EP2842913A1 (en) 2015-03-04
WO2013162103A1 (ko) 2013-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9416018B2 (en) Method of preparing vanadosilicate molecular sieve and novel vanadosilicate molecular sieve
EP3050847B1 (en) Mse-type zeolite, manufacturing method of the same, and catalytic cracking catalyst of paraffin
Girija et al. Synthesis, morphology, optical and photocatalytic performance of nanostructured β-Ga2O3
JP5417969B2 (ja) N,n,n−トリメチル−ベンジルアンモニウムイオンを用いたチャバザイトの製造方法
JP2018513100A (ja) Aeiゼオライト構造を有するcu含有シリカアルミネート材料の直接合成のための方法およびその触媒的使用
JP2016503751A (ja) 二酸化炭素からのカーボンナノチューブの製造
CN112642451B (zh) 一种光催化材料及其制备方法和应用
Sun et al. Seed-mediated synthesis of polyhedral 50-facet Cu 2 O architectures
CN103332674B (zh) 一种基于酒石酸和有机胺水热合成碳量子点的方法
JP5059589B2 (ja) 窒化ホウ素ナノ繊維及びその製造方法
KR20120115851A (ko) 용매열합성에 의한 텔륨 나노와이어 및 비스무스텔루라이드 나노튜브의 제조방법
CN113318725A (zh) 一种碱土金属氧化物亚纳米团簇的制备方法及应用
JP3855047B2 (ja) ナノ針状セリア粒子の製造法
CN104192914B (zh) 一种钨酸锰单晶纳米线的制备方法
Wang et al. Large scale synthesis of ZnO nanoparticles via homogeneous precipitation
Zhang et al. ZnO micro-and nano-structures: microwave-assisted solvothermal synthesis, morphology control and photocatalytic properties
Lu et al. Controllable synthesis of spindle-like ZnO nanostructures by a simple low-temperature aqueous solution route
JP2015520103A (ja) 新規銅シリケート分子体及びその製造方法
JPS63222011A (ja) 多結晶シリコンの製造方法
KR101243274B1 (ko) 신규 구리실리케이트 분자체와 그의 제조 방법
JP2021147255A5 (ja)
CN113620309A (zh) 一种zsm-48分子筛及其合成方法和应用
JP6751043B2 (ja) 窒化タンタルの製造法
CN115069290A (zh) 一种含氮缺陷多孔氮化碳负载单原子铜催化剂及其制备方法和光固氮应用
WO2008013250A1 (fr) Nanoparticules de chalcogénure de métaux du groupe 11 ou du groupe 12 du tableau périodique des éléments et procédé pour les produire

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170228