JP2015519919A - バルクパッケージされた非包装チューインガム - Google Patents

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Abstract

本明細書では、バラバラのユニットとしてバルクパッケージした場合に優れた安定性を示す非包装かつ非コーティングのチューインガム製品が開示される。本明細書では、バルクパッケージされる非コーティングチューインガムが開示され、その非コーティングチューインガムは、個別包装されず、かつ、バラバラのチューインガムピースがくっつかないという点で優れた安定性を示し、同時に、最初の一口のソフト感と、スラブ様形態と、チューインガム表面の外観の視認性とを消費者にもたらす。

Description

分野
本開示は、概して、非包装かつ非コーティングのチューインガム、および、バルクパッケージされた非包装チューインガムに関する。
背景
チューインガムは、ガムボール、伝統的なペレット、および、フラットスラブを含む様々な形状で製造され、数種の一般的な形状に名称が付けられている。形状の選択は、消費者の好み、加工の利便性、および、他の要因に依存し得る。
ある種のチューインガム組成物は、チューインガム成分および取り囲んでいる環境の相対湿度に応じて、周囲から水分を得るかまたは周囲へ水分を失うことが知られている。
丸形または小型のペレット形状は、ハードパン加工された(hard panned)コーティングにより、有利にコーティングすることにより、空気から水分を得るかまたはガムから水分が失われることを生じさせる環境からの保護を提供することができる。このハードコーティングはまた、バラバラのユニットとしてバルクパッケージされた場合に個々のピースが互いにくっつくことを防止し、さらに、噛んだときの最初のハードなクランチ感(crunch)を提供する。
スラブ、または、他の細長く平坦な形態は、表面全体に均一なコーティングを得るのが困難なため、典型的にはハードコーティングされない。スラブ形態が水分を得るかまたは失うことを防止するための解決法の1つは、個々にチューインガムの各ピースを個別包装(piece wrap)することである。包み紙は、水分バリアとして作用し、かつ、スラブチューインガムの形態をパッケージするための最も一般的な手法である。さらに、スラブチューインガムピースは、そのピースが互いにくっつく傾向があるので、典型的に、個々に個別包装されてパッケージされる。しかしながら、個別包装は、高価であり、かつ、製品の使用時間中に生じる複数枚の廃棄包装紙をもたらし得、消費者はこうしたことを好ましくないと見なし得る。
各個別ユニットの周りに個別包装がされず、かつ、バラバラにバルクパッケージされているチューインガムを望む消費者には、ハードコーティングされているチューインガムボールもしくはペレット、または、砂状衣(sanded)立方体形状製品しかない。しかしながら、ハードコーティングは、非コーティングスラブ製品で体験される最初の一口のソフト感ではなく、最初のハードクランチ感をもたらす。さらに、ハードコーティングまたは他のコーティングの形態は、消費者が知覚するべきチューインガムコアの視覚特性(色、デザインなど)を損なうかまたは妨げる。
最初のソフトな噛み感と、バルク容器の繰り返し開閉により周辺状態に曝露された後の製品安定性との組み合わせを実現し、かつ、チューインガムコアの視覚的局面が消費者により知覚されることを可能にするスラブまたはスラブ様の形態である、バラバラにバルクパッケージされる非コーティングチューインガムが、当分野で依然として必要とされている。
一実施形態において、パッケージされた複数のチューインガムは、容器と、
この容器内に収容されている複数の細長いチューインガムペレットとを含み、この細長いチューインガムペレットは、曲線がある形状の表面を有し、かつ、各細長いチューインガムペレットの表面上の粉衣組成物を含み、各細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まず、この粉衣組成物は、マンニトールを含む。
別の実施形態において、チューインガム製品は、細長いチューインガムペレットであり、曲線がある形状の表面と、この細長いチューインガムペレットの表面上の粉衣組成物とを有し、この粉衣組成物は、マンニトールを含み、細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まない。
上記の特徴および他の特徴は、下記の図および詳細説明により例示される。
ここで、例示的な実施形態は、図を参照し、この図は、実寸である場合も、そうでない場合もある。
図1は、最も広い表面に曲線がある形状を備える平坦にされた円柱様形状を有する細長いチューインガムペレットの実施形態のスリークオータービューを例示している。
図2は、最も広い表面に曲線がある形状を備える平坦にされた円柱様形状を有する細長いチューインガムペレットの実施形態の側面図を例示している。
図3は、最も広い表面に曲線がある形状を備える平坦にされた円柱様形状を有する細長いチューインガムペレットの実施形態の端面図を例示している。
詳細説明
本明細書では、バルクパッケージされる非コーティングチューインガムが開示され、その非コーティングチューインガムは、個別包装されず、かつ、バラバラのチューインガムピースがくっつかないという点で優れた安定性を示し、同時に、最初の一口のソフト感と、スラブ様形態と、チューインガム表面の外観の視認性とを消費者にもたらす。吸湿性の低い粉衣組成物と、曲線がある表面形状を有する細長いチューインガムピースの形状とを組み合わせることにより、その製品の保管寿命中、および、パッケージが開封された後で消費されているときの製品の典型的な寿命中に、許容できない個々のピースの相互くっつきを回避しながら、複数のチューインガムピースを個別包装しないでバルクパッケージできることが見いだされた。チューインガムピースはコーティングされていないので、該チューインガムピースの色、デザイン、および、形態は、消費者により知覚され得る。
本明細書で使用する場合、用語「安定性」および「安定である」とは、細長いガムペレットピースが、保管寿命中および典型的な製品使用中に、最小限の水分吸収(moisture pick−up)と、ピースの相互くっつきまたは容器へのくっつきに対する抵抗性とを示すことを指す。
一実施形態において、チューインガム製品は、細長いチューインガムペレットであり、その細長いチューインガムペレットは、曲線がある形状の表面と、該細長いチューインガムペレットの表面上の粉衣組成物とを有し、上記粉衣組成物は、マンニトールを含み、該細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、ハードパン加工された外側シェル、ソフトパン加工されたコーティング、砂状衣コーティング、または、他の任意の表面処理(粉衣処理を除く)などのコーティングを含まない。
別の実施形態において、パッケージされた複数のチューインガムは、容器と、
細長いチューインガムペレットとを含み、その細長いチューインガムペレットは、曲線がある形状の表面を有し、かつ、その各々の表面上に粉衣組成物を含み、各細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まず、上記粉衣組成物がマンニトールを含む。ピースのコーティングなしにバルクパッケージされた場合でも、細長いチューインガムペレット形状および粉衣組成物により、保管中および使用中、ペレットが容器内で互いに付着することが防止されて、個々のユニットとして容器から自由に出される。
一実施形態において、パッケージされた複数のチューインガムペレットは、安定性を示し、その安定性は、上記複数物に、使用条件を模倣するように、37℃における、少なくとも5日間、特定すると少なくとも7日間、より特定すると少なくとも8日間、さらにより特定すると少なくとも10日間の上記容器内での直接接触と、毎日6時間の相対湿度80%への曝露とを与え、かつ、その間に1日につき2個のペレットを上記容器から取り出すことを行った後でも、最初の35個のうち7個未満しか細長いチューインガムペレットが互いにくっつかないというものである。
チューインガムピースの形状および形態
バラバラのバルクパッケージで使用するためのチューインガムピースの形状は、公知のフラットスラブ形状に対する消費者の親しみおよび受容のために、概して、スラブ様形状として形成される。しかしながら、フラットスラブ形態ではなく、曲線があるスラブ形態を有する細長いチューインガムペレットが、使用される。細長いチューインガムペレットの最大表面(単数または複数)について曲線がある形状は、ピース間の実質的な接触を防止する。理論によって束縛されることを望むものではないが、細長いチューインガムペレット形状により、個別包装なしにバルクでパッケージされた場合、個々のピースが互いに接触している表面積がより小さくなるため、製品安定性が向上することが、示唆される。
細長いチューインガムペレットのためピース形状は、概して、各寸法について最長距離を使用して測定すると長さ>幅≧厚さとなる形状を有する曲線があるスラブ様形態であり得る。その長さ(最長寸法)は、約18〜約45ミリメータ、特定すると約21〜約42mm、より特定すると約24〜約39mm、さらにより特定すると約27〜約36、さらにより特定すると約30〜約33mmであり得る。その幅は、約6〜約14mm、特定すると約7〜約12mm、より特定すると約8〜約10mmであり得る。その厚さは、約2〜約10mm、特定すると約4〜約8mm、より特定すると約5〜約7mmであり得る。
一実施形態において、細長いチューインガムペレットは、長さが幅の2倍以上であり、幅が厚さの2倍以上である形状を有する。
一実施形態において、細長いチューインガムペレットは、丸みのある縁/角と、最長寸法を有する面の表面について曲線がある形状とを備え、概して長方形状を有しているスラブ様形態をしている。別の実施形態において、細長いチューインガムペレットは、最長寸法を有する面の表面について曲線がある形状を備え、概して平坦な円柱様形状を有しているスラブ様形態をしている。別の実施形態において、細長いチューインガムペレットは、ロッド様形状を有する。
本チューインガム組成物の別々のピースの重量に制限はない。一実施形態において、各別々のユニットは、約1.5〜約3.0グラム(g)、特定すると約1.8〜約2.7g、より特定すると約2.3〜約2.5gである。
一実施形態において、本チューインガムピースは、モノリシックな固形チューインガム組成物である。
別の実施形態において、本チューインガムは、液体、半固体、固体(粉末を含む)、中心充填材料を含む中心充填物をさらに含んでもよい。中心充填されたチューインガムを、中心充填される菓子の形成に関する当分野で公知の任意の技法によって形成することができる。この方法は、概して、チューインガム組成物の中心充填されたロープを最初に押し出すことと、一連の一対の滑車型ローラー部材を含むサイズ決め装置にこのロープを通過させることとを含み得る。このローラー部材は、一連のローラーの後でガム材料のロープまたはストランドがピース形成装置に入るための所望のサイズおよび形状を有するように、ガム材料のロープまたはストランドを「サイズ決め」する。
さらに別の実施形態において、本チューインガムピースはまた、2層以上のチューインガムまたはガムベースを有する層構造、または、チューインガムと非チューインガム菓子の交互層を有する層構造で形態化されてもよい。この実施形態内において、チューインガムは、チューインガムまたはガムベースの1つまたは複数の層、および、非チューインガム菓子の1つまたは複数の層、特定するとチューインガムまたはガムベースの2つの層の間に挟まれた非チューインガム菓子の層を有する層構造である。非チューインガム菓子の中心層は、チューインガムピースの1つ、2つ、3つ、または、4つの面において曝露され得る。例示的な多層形態は、同時係属中の米国出願第12/913058号(2010年10月27日出願)、同第12/990096号(2009年5月1日出願)、同第12/990319号(2009年5月1日出願)、および、同第12/990546号(2009年5月1日出願)に見いだすことができ、それらの各々は、参照により本明細書に組み込まれている。
チューインガム粉衣組成物
細長いチューインガムペレットは、低い吸湿性を示す粉末の粉衣組成物を用いて表面処理されている複数のバラバラの非包装ピースとしてバルクパックされる。
この細長いチューインガムペレットは、粉衣組成物を含むが、コーティング、または、外側シェル(パン加工コーティング(ハードまたはソフト)、砂状衣処理、または、粉衣組成物を除く他の表面処理など)が実質的にないか、より特定するとそれらがない。本明細書で使用する場合、「粉衣する」および「粉衣された」とは、特定すると、用語「コーティングする」から除外され、任意の他の表面処理がなく粉衣されているチューインガムペレットは、コーティングされたチューインガムペレットとは見なされない。本明細書で使用する場合、細長いチューインガムペレットを説明するために使用されるとき、「非コーティング」および「コーティングを含まない」とは、チューインガムピースが粉衣組成物を含んでいるが、そのチューインガムピース上にはコーティングが存在していないことを意味する。
本明細書で使用する場合、「表面処理」とは、コーティング(ハード、ソフト、砂状衣など)を用いて、または、粉衣用媒体を用いてチューインガムの表面が処理されたことを意味する。
砂状衣処理は、粒子のサイズ、および、どのように粒子を典型的に基材に付着させるかによって、粉衣処理とは区別される。粉衣には、典型的に、小さな粒子サイズ(例えば、約150マイクロメートル未満の粒子サイズを有する粒子)を有する粉末状の粉衣材料の使用が含まれる。さらに、粉衣材料をチューインガムコアに付着させるための結合用液体が、使用されない。多くの場合、ある種の付着材料を使用するのではなく、静電気力により、この粉衣組成物をチューインガムに付着させる。比較すると、砂状衣は、典型的に、より大きなサイズの粒子(例えば、約200〜約700マイクロメートル以上の粒子サイズを有する)の使用と、粒子をチューインガムコアに付着させる一助となる結合用液体の使用とを、伴う。
粉衣組成物は、細長いチューインガムペレットコアを少なくとも部分的に取り囲み、より特定すると、細長いチューインガムペレットコアを完全に取り囲む。
本明細書で使用する場合、用語「取り囲む」、「取り囲んでいる」、「少なくとも部分的に取り囲んでいる」などは、包囲することに限定されない。これらの用語は、全ての面を囲むかまたは閉じ込める、包囲するかまたは包むことを指し得、対称的な厚さまたは同じ厚さに限定されない。
本明細書で使用する場合、用語「実質的に覆う」および「実質的に取り囲む」とは、細長いチューインガムペレットコアの表面積の50%超を覆う粉衣組成物を指す。他の実施形態において、「実質的に覆う」とは、細長いチューインガムペレットコアの表面の55%超、60%超、65%超、70%超、75%超、80%超、85%超、90%超、95%超、98%超、および、99%超の被覆範囲を指し得る。
粉衣組成物は、粉末状マンニトール、または、吸湿性の低い別の粉末材料(タルク、石灰石、CaCO、または、それらの組み合わせなど)と組み合わされた粉末状マンニトールを含む。マンニトールと一緒に使用する場合、吸湿性の低い他の粉末材料を、マンニトールと吸湿性の低い他の粉末材料との総重量を基にして、80重量%未満、特定すると60重量%未満、より特定すると40重量%未満、さらにより特定すると20重量%未満、さらにより特定すると約10重量%以下の量で使用することができる。一実施形態において、この粉衣組成物は、粉末状マンニトールからなる。
粉衣組成物は、パッケージするときに測定される最終的な細長いチューインガムペレットピースの総重量を基にして、最終的な細長いチューインガムペレットピース中に、約0.8〜約2.0重量%(wt%)、特定すると約0.9〜約1.8重量%、さらにより特定すると約1.0〜約1.6重量%、さらにより特定すると約1.2〜約1.4重量%の量で存在し得る。粉衣組成物が少なすぎると、個々のチューインガムピースが、互いにくっつく可能性がある。粉衣組成物が多すぎると、外観が不良であるチューインガムピースがもたらされ、チューインガム製品の表面の視覚的局面を損なう。粉衣が多すぎることは、やはり、最初の味わいに影響を及ぼし、チューインガムの噛み食感に悪影響を及ぼし得る。加えて、少量の粉衣組成物が使用される場合、コストが節約される。
チューインガム組成物
概して、チューインガムは、ガムベースおよびバルク甘味料を含む。
チューインガムのバルク甘味料は、糖をベースとするバルク甘味料または無糖のバルク甘味料(特定すると無糖)であり得る。バルク糖甘味料は、概して、糖類を含んでいる。適切な糖甘味料には、単糖類、二糖類、および、多糖類、例えば、下記に限定されないが、スクロース(糖)、デキストロース、マルトース、デキストリン、キシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、フルクトース(レブロース)、ラクトース、転化糖、フラクトオリゴ糖シロップ、部分的に加水分解されているデンプン、高フルクトースコーンシロップなどの固形コーンシロップ、または、それらの組み合わせが含まれる。
バルク甘味料はまた、糖アルコールなどの無糖バルク甘味料とすることもできる。糖アルコールは、エリトリトール、ガラクチトール、イソマルト、水素化デンプン加水分解物、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ポリグリシトール、ソルビトール、キシリトールなど、または、それらの組み合わせであり得る。糖アルコールは、粉末形態もしくは粒子形態(結晶または非結晶のいずれか)、または、水を含むシロップ形態(「溶液」とも呼ばれる)であり得る。例示的な糖アルコールシロップには、ソルビトールシロップ、マルチトールシロップ、水素化デンプン加水分解物シロップ、ポリグリシトールシロップなどが含まれる。
チューインガム組成物中のバルク甘味料の量は、チューインガムの総重量を基にして、約1〜約85重量%、特定すると約10〜約75重量%、より特定すると約20〜約65重量%、さらにより特定すると約30〜約55重量%、さらにより特定すると約40〜約45重量%であり得る。
チューインガムピースの安定性は、吸湿性の程度が低いバルク甘味料またはバルク甘味料ブレンドの使用により改善することができる。例えば、マンニトールおよびマルチトールは、ソルビトールと比較して、吸湿性が低い糖ポリオールである。
一実施形態において、細長いチューインガムペレットは、20℃において水分取り込みが始まる相対湿度が80%以上となるような、吸湿性が低いバルク甘味料を含む。
チューインガムは、追加成分をさらに含むことができ、この追加成分は、風味剤(flavorant)、食用酸またはその塩、高甘味度甘味料、感覚惹起剤(sensate)、フレーバー調節剤または増強剤、着色剤、機能性成分、親水コロイド、湿潤剤、または、それらの組み合わせである。
チューインガムにおいて使用される例示的な風味剤(フレーバー、風味付与剤)は、当分野で公知の人工または天然のフレーバー、例えば、合成フレーバーオイル、天然香味芳香物、および/または、オイル、オレオレジン、植物、葉、花、果実などに由来する抽出物、または、それらの組み合わせを含むことができる。非限定的な代表的フレーバーには、油、例えば、スペアミント油、シナモン油、ウインターグリーンの油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、クローブ油、ベイ油、アニス油、ユーカリプタス油、タイム油、セダーリーフ油、ナツメグの油、オールスパイス、セージの油、メースの油、クヘントウ油、カッシア油、および、柑橘油(レモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツを含む)、バニラ、果実精油(リンゴ、西洋ナシ、モモ、ブドウ、ストロベリー、ラズベリー、ブラックベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、トロピカルフルーツ、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤ、ハニーレモンなどを含む)、または、それらの組み合わせが含まれる。特定の風味剤は、ペパーミント、スペアミントなどのミント、人工バニラ、シナモン誘導体、および、様々なフルーツフレーバーである。
他のタイプの風味剤には、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p−メチルアミソール(methylamisol)、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、アニスアルデヒド(リコリス、アニス)、ケイヒ酸アルデヒド(シナモン)、シトラール、すなわちアルファ−シトラール(レモン、ライム)、ネラール、すなわちベータ−シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、すなわちピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ−アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様フレーバー)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(改質物、多くのタイプ)、デカナール(柑橘類フルーツ)、アルデヒドC−8(柑橘類フルーツ)、アルデヒドC−9(柑橘類フルーツ)、アルデヒドC−12(柑橘類フルーツ)、2−エチルブチルアルデヒド(ベリーフルーツ)、ヘキセナール、すなわちtrans−2(ベリーフルーツ)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6−ジメチル−5−ヘプテナール、すなわちメロナール(メロン)、2,6−ジメチルオクタナール(グリーンフルーツ)、および、2−ドデセナール(柑橘類、マンダリン)などの種々のアルデヒドおよびエステルが含まれる。
風味剤は、液体形態または固体形態で使用することができる。風味剤は、遊離形態または封入形態で使用することができる。固体(乾燥)形態で使用する場合、フレーバー油をスプレードライするなどの適切な乾燥手段を使用することができる。あるいは、風味剤は、封入して、当分野で公知の手段、例えばセルロース、デンプン、糖、マルトデキストリン、アラビアガムなどによって水溶性材料に吸収させることができる。一実施形態において、風味剤は、フレーバーの最初の爆発(burst)、または、フレーバー感覚の延長をもたらすのに効果的な物理形態で使用することができる。
1種よりも多い風味剤を使用することができる。風味剤の量およびタイプは、目標とする放出プロファイルと、所望のフレーバー強度とに基づいて選択することができる。本チューインガム組成物は、概して、風味剤を、チューインガム組成物の総重量を基にして、約0.001〜約5重量%、特定すると約0.01〜約4重量%、さらにより特定すると約0.1〜約3重量%、さらにより特定すると約1.0〜約2重量%の量で含む。
チューインガムに使用する例示的な食用酸またはその塩は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、および、それらのアルカリ金属塩(例えば、クエン酸ナトリウム二水和物)、または、それらの組み合わせを含むことができる。食用酸またはその塩は、遊離形態または封入形態で使用してもよい。
チューインガム組成物は、高甘味度甘味料をさらに含有してもよい。「高甘味度甘味料」とは、本明細書で使用する場合、スクロースの甘味度よりも甘味度が高い作用剤を意味する。一実施形態において、高甘味度甘味料は、重量基準で糖(スクロース)の少なくとも100倍、特定すると重量基準で糖の少なくとも500倍の甘味度を有する。一実施形態において、高甘味度甘味料は、重量基準で糖の少なくとも1,000倍、より特定すると重量基準で糖の少なくとも5,000倍である。高甘味度甘味料は、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然に存在する水溶性甘味料由来の水溶性甘味料、ジペプチドをベースとする甘味料、および、タンパク質をベースとする甘味料を含む幅広い範囲の材料から選択することができる。1種もしくは複数の甘味料、または、1種もしくは複数の上記タイプの甘味料を含む組み合わせを使用することができる。特定の甘味料に限定されないが、代表的なカテゴリおよび例には、
水溶性甘味剤(ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、レバウジオシド、グリシルリチン、ジヒドロフラベノール(dihydroflavenol)、モナチン、および、L−アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド(米国特許第4,619,834号に開示されているものなど)、または、それらの組み合わせなど)、
水溶性人工甘味料(可溶性サッカリン塩、すなわち、サッカリンナトリウム塩またはサッカリンカルシウム塩、シクラメート塩、アセスルファム塩(3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのナトリウム塩、アンモニウム塩、または、カルシウム塩、3,4−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシドのカリウム塩(アセスルファム−K))、サッカリンの遊離酸形態、または、それらの組み合わせなど)、ジペプチドをベースとする甘味料(例えば、L−アスパラギン酸由来の甘味料(L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)および米国特許第3,492,131号に記載されている材料、L−アルファ−アスパルチル−N−(2,2,4,4−テトラメチル−3−チエタニル)−D−アラニンアミド水和物(アリテーム)、L−アスパルチル−L−フェニルグリセリン(phenylglycerine)とL−アスパルチル−L−2,5−ジヒドロフェニル−グリシンとのメチルエステル、L−アスパルチル−2,5−ジヒドロ−L−フェニルアラニン、L−アスパルチル−L−(1−シクロヘキセン)−アラニン、ネオテーム、または、それらの組み合わせなど))、
天然に存在する水溶性甘味料に由来する水溶性甘味料(ステビオシドおよびステビア由来化合物(以下に限定されないが、ステビオールグリコシド(レバウジオシドAなどを含むレバウジオシド)、羅漢果および羅漢果由来化合物(イソ−モグロシドVなど)、通常の糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、クロロデオキシ糖誘導体(クロロデオキシスクロース、または、例えばSucraloseの製品名で公知のクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体など)など)など)、クロロデオキシスクロースおよびクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例には、以下に限定されないが、1−クロロ−1’−デオキシスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−α−D−フルクトフラノシド、または、4−クロロ−4−デオキシガラクトスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1−クロロ−1−デオキシ−β−D−フルクト−フラノシド、または、4,1’−ジクロロ−4,1’−ジデオキシガラクトスクロース、1’,6’−ジクロロ1’,6’−ジデオキシスクロース、4−クロロ−4−デオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または、4,1’,6’−トリクロロ−4,1’,6’−トリデオキシガラクトスクロース、4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノシル−6−クロロ−6−デオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または、4,6,6’−トリクロロ−4,6,6’−トリデオキシガラクトスクロース、6,1’,6’−トリクロロ−6,1’,6’−トリデオキシスクロース、4,6−ジクロロ−4,6−ジデオキシ−α−D−ガラクト−ピラノシル−1,6−ジクロロ−1,6−ジデオキシ−β−D−フルクトフラノシド、または、4,6,1’,6’−テトラクロロ4,6,1’,6’−テトラデオキシガラクト−スクロース、4,6,1’,6’−テトラデオキシ−スクロース、または、それらの組み合わせが含まれ、
タンパク質をベースとする甘味料(タウマオコッカスダニエリ(thaumaoccous danielli)、タリン、または、それらの組み合わせなど)、
アミノ酸をベースとする甘味料
が含まれる。
さらに、高甘味度甘味料は、甘味の最初の爆発および、/または甘味感覚の延長を実現するために、例えば当分野で公知のものなどの様々な別個の物理形態で使用することができる。それらに限定されないが、こうした物理形態には、遊離形態(例えば、スプレードライしたもの、または、粉末化したもの)、ビーズ形態、封入形態、または、それらの組み合わせが含まれる。
本チューインガム組成物は、感覚惹起剤を含んでもよい。例示的な感覚惹起剤には、冷却剤、加温剤、刺痛剤(tingling agent)、発泡剤、または、それらの組み合わせが含まれる。冷却剤は、口の中、鼻腔内、または、皮膚上で、冷却効果または清涼効果をもたらす添加物である。例えば、有用な冷却剤の中には、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換pメンタン、非環式カルボキサミド、モノメンチルグルタレート、置換シクロヘキサンアミド、置換シクロヘキサンカルボキサミド、置換ウレアおよびスルホンアミド、置換メンタノール、pメンタンのヒドロキシメチルおよびヒドロキシメチル誘導体、2メルカプトシクロデカノン、26個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサンアミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3トリメチル2イソプロピルブタンアミド(WS−23)、N−エチル−2,2−ジイソプロピルブタンアミド、Nエチルpメンタン3カルボキサミド(WS−3)、N−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル(WS−5)、ならびに、その全体が参照により本明細書に組み込まれているErmanらへの米国特許第7,189,760号に開示されている、実質的に純粋なN−[[5−メチル−2−(1−メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンのエチルエステル、イソプレゴール、メンチルオキシプロパンジオール、3−(l−メントキシ)プロパン−1,2−ジオール、3−(l−メントキシ)−2−メチルプロパン−1,2−ジオール、p−メンタン−2,3−ジオール、p−メンタン−3,8−ジオール、6−イソプロピル−9−メチル−1,4−ジオキサスピロ[4,5]デカン−2−メタノール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N−エチル−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキサンカルボキサミド、N−(4−シアノメチルフェニル)p−メンタンカルボキサミド(G−180)、ハッカ油、ペパーミント油、3−(l−メントキシ)エタン−1−オール、3−(l−メントキシ)プロパン−1−オール、3−(l−メントキシ)ブタン−1−オール、l−メンチル酢酸N−エチルアミド、l−メンチル−4−ヒドロキシペンタノエート、l−メンチル−3−ヒドロキシブチレート、N,2,3−トリメチル−2−(1−メチルエチル)−ブタンアミド、n−エチル−t−2−c−6ノナジエンアミド、N,N−ジメチルメンチルスクシンアミド、置換p−メンタン、置換p−メンタン−カルボキサミド、2−イソプロパニル−5−メチルシクロヘキサノール(久光製薬から、以後「イソプレゴール」と呼ぶ)、メントングリセロールケタール(FEMA 3807、商品名FRESCOLAT(登録商標)MGA型)、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール(Takasagoから、FEMA 3784)、および乳酸メンチル、(Haarman&Reimerから、FEMA 3748、商品名FRESCOLAT(登録商標)ML型)、WS−30、WS−14、ユーカリプタス抽出物(p−メンタ−3,8−ジオール)、メントール(その天然または合成の誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N−tertブチル(tertbutyl)−p−メンタン−3−カルボキサミド、P−メンタン−3−カルボン酸グリセロールエステル、メチル−2−イソプロピル(isopryl)−ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン−2−カルボキサミド、メントールメチルエーテル、メチルピロリドンカルボキシレート、2,5−ジメチル−4−(1−ピロリジニル)−3(2H)−フラノン、環式α−ケトエナミン、シクロテン誘導体(3−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンおよび5−メチル−2−(1−ピロリジニル)−2−シクロペンテン−1−オンを含むシクロペンテンなど)、下記の式の化合物:
Figure 2015519919
(式中、Bは、H、CH、C、OCH、OC、およびOHから選択され、Aは、式−CO−Dの部分であり、Dは、以下の部分:(i)−NR(RおよびRは、独立して、HおよびC〜Cの直鎖または分岐鎖の脂肪族基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、芳香脂肪族(araliphatic)基、および、シクロアルキル基から選択されるか、または、RおよびRは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、随意に置換されている5員もしくは6員の複素環の一部を形成する)、(ii)−NHCHCOOCHCH、−NHCHCONH、−NHCHCHOCH、−NHCHCHOH、−NHCHCH(OH)CHOH、および、とりわけ、(iii)その全体が参照により本明細書に組み込まれているBellらへのPCT特許出願WO2006/125334に開示されている
Figure 2015519919
からなる群から選択される部分、またはそれらの組み合わせから選択される)が含まれる。他の化合物には、その全体が参照により本明細書に組み込まれているHofmannらへの米国特許第6,592,884号に開示されているアルファ−ケトエナミンが含まれる。これら、および、他の適切な冷却剤は、それらの全ての全体が参照により本明細書に組み込まれている下記の米国特許にさらに記載されている:米国特許第4,230,688号、同第4,032,661号、同第4,459,425号、同第4,178,459号、同第4,296,255号、同第4,136,163号、同第5,009,893号、同第5,266,592号、同第5,698,181号、同第6,277,385号、同第6,627,233号、同第7,030,273号。さらに他の適切な冷却剤は、それらの全ての全体が参照により本明細書に組み込まれている下記の米国特許出願公開にさらに記載されている:米国特許出願公開第2005/0222256号、同第2005/0265930号。
加温剤は、使用者に温かみの感覚信号をもたらすことが知られている広範囲にわたる化合物から選択することができる。これらの化合物は、しばしば、特に口腔において温かさの知覚を与え、フレーバー、甘味料、および、他の感覚刺激性成分の知覚を増強すること。有用な加温剤の中には、バニリルアルコールn−ブチルエーテル(TK−1000)(高砂香料工業株式会社製(東京、日本))、バニリルアルコールn−プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn−アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn−ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンゲロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、エタノール、イソプロピルアルコール(isopropol alcohol)、イソ−アミルアルコール、ベンジルアルコール、または、それらの組み合わせが含まれる。
一実施形態において、刺激剤は、使用者に、ヒリヒリ感、チクチク感、または、麻痺した感覚をもたらすために用いられ得る。刺激剤には、以下に限定されないが、ジャンブオレオレジン(Jambu Oleoresin)またはパラクレス(Spilanthes sp.)(活性成分はスピラントールである)、サンショウ抽出物(Zanthoxylum peperitum)(サンショオール−I、サンショオール−II、および、サンショアミドとして知られている成分を含む)、ペリラルチン、4−(1−メントキシメチル)−2−フェニル−1,3−ジオキソラン、黒コショウ抽出物(piper nigrum)(活性成分であるチャビシンおよびピペリンを含む)、エキナセア抽出物、キタサンショウ(Northern Pricky Ash)抽出物、trans−ペリトリン、および、赤トウガラシオレオレジン、またはそれらの組み合わせが含まれる。一実施形態において、ジャンブまたはサンショオールなどの、材料から抽出されるアルキルアミドが含まれ得る。さらに、一実施形態において、感覚は発泡により生み出される。こうした発泡は、アルカリ性材料と酸性材料とを組み合わせることにより生み出され、それらの一方、または、それらの両方が封入され得る。一実施形態において、アルカリ性材料は、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩、アルカリ土類金属炭酸塩、アルカリ土類金属重炭酸塩、または、それらの組み合わせを含むことができる。一実施形態において、酸性材料は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸またはそれらの組み合わせを含むことができる。「ヒリヒリ」型感覚惹起剤の例には、それらの各々の全体が参照により本明細書に組み込まれている米国特許第6,780,443号、同第6,159,509号、同第5,545,424号、および、同第5,407,665号において開示されているものが含まれる。
本チューインガム組成物は、随意にフレーバー調節剤または増強剤をさらに含んでもよい。甘い味は、フレーバー調節剤もしくは増強剤、および、/または、風味剤、ならびに、甘味料に起因し得る。フレーバー増強剤は、それ自体の特徴的な味または芳香の知覚を導入することなく、元々の材料の味または芳香の知覚を向上、補完、改変、または、増強する材料からなり得る。フレーバー調節剤は、別の成分の特性を補足するまたは無効にするそれら自体の特性を付与することができる。一実施形態において、フレーバー、甘味、酸味、うまみ、コクみ、塩味、または、それらの組み合わせの知覚を向上する、補完する、修正する、または、増強するよう設計されているフレーバー調節剤または増強剤が含まれ得る。したがって、フレーバー調節剤または増強剤の添加により、チューインガムの総合的な味に影響を与えることができる。例えば、フレーバーは、フレーバー調節剤または増強剤(バニラ、バニリン、エチルマルトール、フルフラール(furfual)、プロピオン酸エチル、ラクトン、または、それらの組み合わせなど)を含ませることによって、さらなる甘味ノートを持たせるように混ぜ合わせることができる。
例示的なフレーバー調節剤または増強剤には、グリチルリチン酸モノアンモニウム、リコリスグリチルリジネート、シトラスアウランチウム、アラピリダイン、アラピリダイン(N−(1−カルボキシエチル)−6−(ヒドロキシメチル)ピリジニウム−3−オール)内塩、ミラクリン、クルクリン、ストロジン、マビンリン、ギムネマ酸、シナリン、グルピリダイン、ピリジニウム−ベタイン化合物、ネオターム(neotame)、タウマチン、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、タガトース、トレハロース、マルトール、エチルマルトール、バニラ抽出物、バニラオレオレジン、バニリン、サトウダイコン抽出物(アルコール抽出物)、サトウキビ葉精油(アルコール抽出物)、Gタンパク質共役受容体(T2RおよびT1R)に応答する化合物、または、それらの組み合わせが含まれる。一実施形態において、糖酸、塩化ナトリウム、塩化カリウム、硫酸水素ナトリウム、または、それらの組み合わせが使用される。一実施形態において、グルタミン酸一ナトリウム、グルタミン酸一カリウムなどのグルタメート、加水分解植物性タンパク質、加水分解動物性タンパク質、酵母抽出物、または、それらの組み合わせが含まれる。さらなる例には、アデノシン一リン酸(AMP)、グルタチオン、および、ヌクレオチド(イノシン一リン酸、イノシン酸二ナトリウム、キサントシン一リン酸、グアニル酸一リン酸など)、または、それらの組み合わせが含まれる。コクみを付与するフレーバー増強剤組成物のさらなる例は、Kurodaらへの米国特許第5,679,397号にも含まれている。
本明細書で使用されるフレーバー調節剤、フレーバー増強剤、および、風味剤の量は、最終製品組成物のタイプ、個々のフレーバー、および、所望のフレーバー強度などの要因に影響を受ける、好みの問題となり得る。したがって、風味付けの量は、最終製品において望ましい結果を得るために変わり得るものであり、こうした変動は、過度の実験を必要とすることなく、当業者の能力の範囲内である。
チューインガム組成物において随意に使用される例示的な機能性成分には、口腔清涼剤、歯科ケア成分、活性剤、ハーブ類、発泡システム、食欲抑制剤、ビタミン、微量栄養素、口腔湿潤成分、咽頭ケア成分、エネルギー亢進剤、濃度亢進剤、または、それらの組み合わせが含まれる。
本チューインガム組成物は、随意に、着色剤をさらに含んでもよい。着色剤(色素、着色料、着色付与剤)は、チューインガムに所望の色を生じさせるために有効な量で使用することができる。適切な着色剤には、顔料が含まれ、これは、チューインガムの総重量を基にして、最大約6重量%の量で配合することができる。例えば、二酸化チタンは、チューインガムの総重量を基にして、最大約2重量%、特定すると約1重量%未満の量で配合することができる。適切な着色剤には、食品用途、薬品用途、および、化粧品用途に適した天然の食品色素および染料も含まれる。適切な色素には、アナットー抽出物(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水ビート(ビート粉末)、赤色ビート根/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、キャラメル(E150(a−d))、β−アポ−8’−カロテナール(E160e)、β−カロテン(E160a)、アルファカロテン、ガンマカロテン、ベータ−アポ−8カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニール抽出物(E120)、カルミン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、銅クロロフィリンナトリウム(E141)、クロロフィル(E140)、部分的に脱脂調理した焼き綿実粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色抽出物、ブドウ果皮抽出物(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻粗粉、合成酸化鉄、鉄酸化物および水酸化物(E172)、フルーツジュース、野菜ジュース、乾燥藻粗粉、センジュギク(アズテックマリーゴールド)粗粉および抽出物、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、ファフィア酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ウコン(E100)、ウコンオレオレジン、アマランサス(E123)、カプサンチン/カプソルビン(E160c)、リコペン(E160d)、FD&Cブルー♯1、FD&Cブルー♯2、FD&Cグリーン♯3、FD&Cレッド♯3、FD&Cレッド♯40、FD&Cイエロー♯5およびFD&Cイエロー♯6、タートラジン(E102)、キノリンイエロー(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリスロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/酸ブリリアントグリーンBS(E142)、または、それらの組み合わせが含まれる。一実施形態において、認定されている色素は、FD&Cアルミニウムレーキまたはその組み合わせを含むことができる。FD&C着色料、および、それらの対応する化学構造の全ての完全な列挙は、Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第4版、第1巻の492〜494頁に見いだすことができ、このテキストは参照により本明細書に組み込まれている。
着色剤は、チューインガム組成物に配合することができる、食品グレードの光輝顔料も含むことができる。この可食光輝顔料は、糖、糖アルコール、二糖、多糖、親水コロイド材料、または、それらの組み合わせなどの食品グレートの着色料および担体を含むことができる。例示的な光輝顔料には、Watson Inc.(West Haven、CT)から市販されているEdible GlitterTMが含まれる。
着色剤は、二酸化チタン、酸化鉄などで随意にコーティングされている雲母から調製される食品グレードの真珠光沢性顔料を含むことができる。
本チューインガム組成物は、随意に、親水コロイドをさらに含んでもよい。親水コロイド材料は、植物浸出物、シードガム、および、海藻抽出物などの天然に存在する材料を含むことができ、または、それらは、セルロース、デンプン、もしくは天然ガム誘導体などの、化学的に改質されている材料であり得る。さらに、親水コロイド材料は、ペクチン、アラビアガム、アカシアガム、アルギネート、寒天、カラゲナン、グアーガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ゼラチン、ゲランガム、ガラクトマンナン、トラガカントガム、カラヤガム、カードラン、コンニャク、キトサン、キシログルカン、ベータグルカン、ファーセレラン、ガムガティ、タマリン、および、細菌ガムを含むことができる。改質天然ガムには、プロピレングリコールアルギネート、カルボキシメチルローカストビーンガム、低メトキシルペクチン、または、それらの組み合わせが含まれる。微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース(carboxymethlcellulose)(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPCM)、ヒドロキシプロピルセルロース(MPC)、または、それらの組み合わせなどの改質セルロースを含むことができる。
本チューインガム組成物は、随意に、湿潤剤をさらに含んでもよい。例示的な湿潤剤には、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、または、それらの組み合わせが含まれる。湿潤剤の量は、最終的なチューインガム製品が、製造中、パッケージ中、保管中、および、使用中に、取り囲む環境から過度に水分を吸収しないことを確実とするように制御されることができる。
一実施形態において、細長いチューインガムペレットは、細長いチューインガムペレットの総重量を基にして、10重量%未満〜0重量%、特定すると7重量%未満、より特定すると4重量%未満の湿潤剤を含む。
ガムベース
本チューインガムは、チューインガムベースを含む。一実施形態において、チューインガムは、エラストマーおよび随意のさらなるガムベース成分を含むガムベースを含み、このさらなるガムベース成分は、樹脂、脂肪、乳化剤、ワックス、充填剤、軟化剤、可塑剤、抗酸化剤、または、それらの組み合わせである。
本明細書で使用する場合、用語「ガムベース」とは、水不溶性材料(単数または複数)を指し、エラストマー、樹脂、ワックス、エラストマー溶媒、乳化剤、可塑剤、増量剤/充填剤、または、それらの組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。
用いられるガムベースの量は、使用されるベースのタイプ、所望のチューインガムの高度、および、最終的なチューインガムを作製するための組成物において使用される他の構成成分などの様々な要因に応じて、大きく変動する。概して、ガムベースは、チューインガム組成物の総重量を基にして、約5〜約60重量%、特定すると約25〜約50重量%、より特定すると約30〜約45重量%、さらにより特定すると約35〜約40重量%の量で存在する。チューインガム組成物中により多量のガムベースを使用すると、吸湿性成分の分量が低下するので、より吸湿性の低いチューインガム配合物となる。
チューインガムベースに使用されるべき例示的なエラストマーには、天然および合成のエラストマーおよびゴムの両方、例えば、チクル、クラウンガム(crown gum)、ニスペロ、ロサジンハ(rosadinha)、ジェルトン、ペリロ(perillo)、ニガーグッタ、ツヌ(tunu)、バラタ、グッタ−ペルカ、レチカスピ(lechi capsi)、ソルバ(sorva)、グッタカイ(gutta kay)など、または、それらの組み合わせなどの植物由来の材料が含まれる。ブタジエン−スチレンコポリマー、ポリイソブチレン、イソブチレン−イソプレンコポリマー、ポリエチレン、それらの組み合わせなど、または、それらの組み合わせなどの、合成エラストマーも有用である。ガムベースは、ポリ酢酸ビニルおよびその部分的加水分解物、ポリビニルアルコール、または、それらの組み合わせなどの、非毒性ビニルポリマーを含むことができる。ビニルポリマーが利用される場合、その分子量は、約3,000から約94,000(これを含む)までの範囲であり得る。さらなる有用なポリマーには、架橋化ポリビニルピロリドン、ポリメチルメタクリレート、乳酸のコポリマー、ポリヒドロキシアルカノエート、可塑化エチルセルロース、ポリビニルアセテートフタレート、または、それらの組み合わせが含まれる。
ガムベース中に、可塑剤または軟化剤などの従来的な添加物を有効量で含ませることにより、様々な所望の食感特性および硬度特性を実現することができる。これらの構成成分は分子量が低いために、可塑剤および軟化剤は、ガムベースの基本構造に浸透することができ、ガムベースを可塑性かつ低粘度にする。適切な可塑剤および軟化剤には、ラノリン、パルミチン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、三酢酸グリセリル、グリセリルレシチン、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、アセチル化モノグリセリド、グリセリン、または、それらの組み合わせが含まれる。これらの成分の一部は、ガムベースの形成時に加えられてもよく、または、後で、チューインガム組成物の製造中に加えてもよい。
ワックス、例えば天然および合成のワックス、水素化植物油、ポリウレタンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、微結晶性ワックス、脂肪ワックスなどの石油ワックス、モノステアリン酸ソルビタン、獣脂、プロピレングリコールなども、または、それらの組み合わせたものも、ガムベースに配合することにより、様々な所望の食感特性および硬度特性を得ることができる。
ワックスがガムベース中に存在している場合、ワックスはポリマー性エラストマー混合物を軟化し、ガムベースの弾性を改善する。用いられるワックスは、約60℃未満の融点、特定すると約45℃〜約55℃の融点を有することができる。低融点ワックスは、パラフィンワックスであることができる。ワックスは、ガムベースの総重量を基にして、約0.1〜約10重量%、特定すると約3〜約7重量%の量で、ガムベース中に存在することができる。
低融点ワックスに加えて、高融点を有するワックスを、ガムベースの総重量を基にして最大約5重量%の量で、ガムベース中に使用することができる。こうした高融解ワックスには、蜜ワックス、植物性ワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、大部分の石油ワックスなど、または、それらの組み合わせが含まれる。
チューインガムまたはガムベースが、随意で、エラストマーベース構成成分(例えば、トレパン加工樹脂(trepanned resin)(アルファ−ピネンまたはベータ−ピネンのポリマーなど)、ロジンまたは改質されたロジンおよびガムのメチルエステル、グリセロールエステル、または、ペンタエリトリトールエステル(水素化ロジン、二量体化ロジンまたは重合ロジン、または、それらの組み合わせなど)、部分水素化された木材またはガムのロジンのペンタエリトリトールエステル、木材またはガムのロジンのペンタエリトリトールエステル、木材ロジンのグリセロールエステル、部分二量体化された木材またはガムのロジンのグリセロールエステル、重合された木材またはガムのロジンのグリセロールエステル、トール油ロジンのグリセロールエステル、木材またはガムのロジンのグリセロールエステル、部分水素化された木材またはガムのロジン、木材またはロジンの部分水素化メチルエステルなど、またはそれらの組み合わせなど)の軟化を補助する従来的なエラストマー溶媒を含有することができる。エラストマー溶媒は、ガムベースの総重量を基にして約5〜約75重量%、特定すると約45〜約70重量%の量で使用することができる。
ガムベースは、充填剤および組織構造剤(textural agent)として働くことができるミネラルアジュバントなどの増量剤を、有効量含むことができる。適切なミネラルアジュバントには、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、タルク、リン酸三カルシウム、リン酸三カルシウムなど、または、それらの組み合わせが含まれる。これらの充填剤またはアジュバントは、様々な量でガムベース中に使用することができる。特定すると、充填剤が使用される場合、その量はガムベースの総重量を基にして、約0重量%より多く約60重量%まで、より特定すると約20〜約30重量%の量で存在することができる。
ガムベースにおいて使用するのに適した乳化剤には、蒸留モノグリセリド、モノおよびジグリセリドの酢酸エステル、モノおよびジグリセリドのクエン酸エステル、モノおよびジグリセリドの乳酸エステル、モノおよびジグリセリド、脂肪酸のポリグリセロールエステル、セテアレス−20、ポリグリセロールポリリシノレート、脂肪酸のプロピレングリコールエステル、ラウリン酸ポリグルセリル、ヤシ脂肪酸グリセリル(glyceryl cocoate)、アラビアガム、アカシアガム、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ステアロイル乳酸ナトリウム、ステアロイル乳酸カルシウム、モノおよびジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル、トリカプリル酸−カプリン酸グリセリル/中鎖トリグリセリド、ジオレイン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、脂肪酸のグリセリルラクトエステル、パルミチン酸グリセリルラクト、ステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、モノリシノール酸グリセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、ジステアリン酸ヘキサグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、ジパルミチン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、ポリグリセリル10ヘキサオレート、中鎖トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、モノステアリン酸プロピレングリコール、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポリソルベート65、ジステアリン酸ヘキシルグルセリル、モノステアリン酸トリグリセリル、tween、span、ステアロイルラクチレート(stearoyl lactylate)、カルシウムステアロイル−2−ラクチレート、ナトリウムステアロイル−2−ラクチレートレシチン、アンモニウムホスファチド、脂肪酸のスクロースエステル、スクログリセリド、脂肪酸のプロパン−1,2−ジオールエステル、または、それらの組み合わせが含まれる。
チューインガム組成物の作製方法
チューインガム組成物は、当分野で公知の標準的な技法および機器を使用して調製することができる。
例示的なプロセスの1つにおいて、ガムベースは、ガムベースの物理的構成および化学的構成に悪影響を及ぼすことなく、ガムベースを軟化させるために十分に高い温度まで加熱されるが、これは、使用されるガムベースの組成に応じて変動し、過度の実験を行うことなく当業者によって容易に決定される。例えば、ガムベースを、ガムベースの残りの成分(ブレンドを可塑化し、ベースの硬さ、粘弾性、および、成形性を調節するための可塑剤、充填剤、および、軟化剤など)と徐々に混合する直前に、ベースを融解させるために十分な時間(例えば、約30分)、従来のように、約60℃〜約160℃で融解するか、または、約150℃〜約175℃で融解することができる。次に、チューインガム成分を、融解したガムベースとブレンドする。チューインガム組成物の均質または均一な混合物が得られるまで、混合を継続する。その後、このチューインガム組成物を、細長いチューインガムペレット形状に形成することができる。
別の例示的なプロセスでは、チューインガム成分は、ガムベースまたはガムベース成分を事前融解することなく、ガムベースと混合される。チューインガム組成物の均質または均一な混合物が得られるまで、混合を継続する。その後、チューインガム組成物を、細長いチューインガムペレット形状に形成することができる。この実施形態内において、ガムベースは、先の実施形態のようにより高い温度で融解させるのではなく、40〜50℃で軟化させることができるペレット化ガムベースの形態にすることができる。
別の実施形態において、融解ガムベースとペレット化ガムベースとの組み合わせを使用することができる。
このチューインガム組成物は、バッチ法もしくは連続法、または、それらの組み合わせを使用して調製することができる。
チューインガム組成物を調製するために使用される加工機器は、自動的に、モニタリングすることができ、かつ/または、制御することができる。例えば、加工機器は、ユーザーが、操作パラメータ(例えば、成分の供給、成分の混合または加工、成分の移送を含む)のある部分および/または全てを入力することができるコンピューター化システムに結合することができる。一実施形態において、このシステムは、バッチ加工機器、連続加工機器に結合することができ、または、それらの両方のタイプが使用される場合には両方に結合することができる。一実施形態において、加工を制御するために使用される入力パラメータを変えると、最終組成物(例えば、成分量およびタイプなど)の変化が生じ得る。例えば、成分および/もしくは加工の温度、ならびに/または、成分の供給速度は、モニタリングすることが可能であり、かつ、中央ユニットにフィードバックすることが可能であり、その結果、オペレータは、必要に応じて調整することができ、かつ/または、このシステムが自動的に調整することができる。成分が混合された後で、形成、特定の形状および/または形態への加工もモニタリングして、オペレータが入力および/または自動調整するためにフィードバックすることができる。システムが、1つまたは複数の加工パラメータに問題および/または変動を検出した場合にオペレータに信号を送るために、可聴および/または視認可能なアラームもまた実装される。
チューインガム組成物は、押出プロセス、共押出プロセス、三重押出プロセス、積層プロセス、成形プロセス、圧縮プロセス、ローリングおよびスコアリングプロセス、チェーンダイ(chain die)プロセス、または、回転ダイプロセスを含む様々なプロセスを使用して形成することができる。
チューインガム組成物は、菓子分野で公知のデバイスおよび技法を使用して成形することができる。例えば、チューインガム組成物は、成形型および/またはダイ、カッター、プーラー、ストレッチャー、押出器などを用いて、手作業により成形することができる。使用することができる成形型の非限定的な例には、可撓性のもの(例えば、シリコーン製)、金属、プラスチック、ガラスなどが含まれる。これらの組み合わせも用いることができる。
このチューインガム組成物は、別々のユニット、概して、上記で議論した細長いチューインガムペレット形状に調製することができる。別々のユニットへの形成は、チェーンダイ、ローリングおよびスコアリングプロセス、または、他の公知のプロセスを使用して達成することができる。
細長いチューインガムペレットピースを、再閉鎖可能な容器内に、個別包装のない複数のユニットとしてパッケージすることができる。この容器は、カートン、瓶、バッグとすることができ、あるいは、プラスチック、厚紙、紙、金属、ホイル、または、それらの組み合わせから作られた類似構造物であり得る。
一実施形態において、パッケージされた製品は、複数の細長いチューインガムペレットを含み、このパッケージは、外側表面に、パッケージに含まれる製品を示す表示物を有する。
一実施形態において、パッケージされた複数のチューインガムは、容器と、
上記容器内に収容されている複数の細長いチューインガムペレットとを含み、この細長いチューインガムペレットは曲線がある形状の表面を有し、かつ、細長いチューインガムペレットの各々の表面上の粉衣組成物から本質的になり、各細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まず、上記粉衣組成物は、マンニトールを含む。この細長いチューインガムペレットは、外側シェルを含まない。
特徴および利点は、例示目的のために提供されている下記の実施例によってより完全に示されるが、それは、本発明を限定するものとは決して解釈すべきではない。
(実施例1)粉衣組成物、動的水蒸気収着測定分析
表1に示されている9種の粉衣組成物について、動的水蒸気収着(DVS)による測定研究を実施した。
Figure 2015519919
これらの結果は、試験した粉衣組成物には、90%湿度までの吸湿性を示すものは1つもなかったことを示している。それゆえ、全ての試料について水分取り込み量は、極めて低い。試料の中で、700グレード100%タルクが最も迅速に水分を吸収し、9種の粉末全部の中で、最も吸湿性が高い。吸湿性が最も低い2種の試料は、Roquetteのマンニトール粉末、および、石灰石/Roquetteマンニトールの90/10混合物であった。
(実施例2)
様々な形状に調製し、かつ、選択した粉衣組成物により粉衣してバラバラな非包装かつ非コーティングのユニットとしてプラスチック容器中にパッケージした、フルーツフレーバー付き無糖チューインガムについて、安定性試験を実施した。この研究は、消費者がパッケージを開封した後、および、毎日パッケージを開けてチューインガムユニットを取り出すときにパッケージされている製品を置いておく条件を模倣するように設計した。この方法は、6時間の高温・高湿度条件(日中)と、18時間の低温・低湿度条件(夜間)とから成る製品の「サイクル」を使用するものである。安定性は、これらの試料と参照資料との比較によって、標準的な官能評価である噛むことにより試験する。この研究は、粉衣組成物とチューインガムピースの形状とがどのように製品安定性に影響を及ぼすかを評価し、特に個々のピースが容器内で互いにくっつく可能性を評価したものである。
この研究において使用するフルーツフレーバー付きチューインガム配合物は、表2において見いだされる。
Figure 2015519919
チューインガムは、当分野で公知の技法を使用して、ガムベースを融解することにより調製した。糖ポリオールバルク甘味料およびグリセリンを混合しながら加える。フレーバー、冷却化合物、色素、および、食用酸を混合しながら加え、次いで、高甘味度甘味料を添加して、フルーツフレーバー付きチューインガム組成物を形成する。このチューインガム組成物から2種の形状のうち1つ(フラットスラブ形状または細長いペレット形状のいずれか)を有するピースを形成し、これらのピースを表3に示されている様々な粉衣組成物により粉衣する。
細長いペレット(elongated pellet)(「EP」)形状は、長さが26.4mm、幅が12.4mm、かつ、厚さが5.5mmの寸法と、該ペレットの最も広い2つの面について全体的に曲線がある形状とを有していた。フラットスラブ形態は、長さが約31mm、幅が約12mm、かつ、厚さが約4mmの寸法と、全体が平坦な表面とを有していた。
表3に示されている各形状と粉衣組成物との組み合わせの35個の試料を25℃/相対湿度60%の環境中に個別に置き、プラスチック瓶にパックし、プラスチック上包みにより封止した。各形状/粉衣組み合わせの中から10本の瓶を調製し、各1本はこの研究おける1日1日のためのものである。18時間の25℃/相対湿度60%の環境から、6時間の37℃/相対湿度80%のコンディショニング室へのローテションに、この瓶を毎日さらした。この研究の日毎に、各形状/粉衣組み合わせの瓶を1本、分析用に取り出した。
瓶の内容物を分析し、何個のピースが一緒にくっついているかを決定し(>7=不合格)、試料を噛んで、様々な官能特性の変化を分析した。各サイクルの後に、試料を結露特性、取り扱い特性、くっつき特性、および、官能特性について試験した。この研究の結果が表3に示され、この表は、5名によって記録した特性(外観、表面処理質感、湿り、匂い、フレーバー、酸味、および、食感)の平均評点に基づく総合点数を示している。各試料は、同一タイプの冷凍試料と比較して順位付けを行った。評点は、5点尺度に基づき、1は対照と同じであり、3は対照から顕著な逸脱があり、5は対照から許容できない逸脱がある。不合格=個々の特性が、5点尺度基準で3点以上の評点を有する。
比較例として、キシリトール砂状衣コーティングを有する立方体形状チューインガム製品であるIce Breakers(登録商標)も試験した。この研究の結果が表3に示されている。
Figure 2015519919
マンニトール粉衣組成物の使用は、顕著な不具合がタルク/マンニトール粉衣組成物よりも少なかったことを、これらのデータは示している。これらのデータはまた、バルクパッケージした場合、細長いペレット形状は、フラットスラブ形態よりも安定な製品を実現する傾向があることを示している。この研究において使用した粉衣組成物の量は調節していなかったことと、観察された試料への粉衣は均等ではなかったこととに留意されたい。チューインガムピース上の粉衣組成物の含有量の均一性を確実とすることにより、試料の安定性を改善することができるものと考えられた。したがって、実施例3における研究を実施した。
(実施例3)
実施例2のフルーツフレーバー付き無糖チューインガム、および、スペアミントフレーバー付きチューインガム(各々、フラットスラブおよび細長いペレット形状に調製し、表5に示されている選択した粉衣組成物および追加表面処理により粉衣し、バラバラな非包装かつ非コーティングのユニットとしてプラスチック容器にパッケージした)について、安定性研究を実施した。この研究は、消費者がパッケージを開封した後、および、毎日パッケージを開けてチューインガムユニットを取り出すときにパッケージされている製品を置いておく条件を模倣するよう設計した。この研究は、粉衣組成物とチューインガムピースの形状とがどのように製品安定性に影響を及ぼすかを評価し、特に個々のピースが容器内で互いにくっつく可能性を評価したものである。調節した量の様々な粉衣組成物によって試料をコーティングした(2.42%の粉衣組成物を使用し、試料にはおよそ1%が保持されていることを観察した)。砂状衣およびワックスコーティングを有する追加サンプルも、比較として加えた。砂状衣製品は、コーティング溶液を用いてコーティングし、次いで粉末状マンニトールを適用した。砂状衣およびワックスを付けた試料は、先に言及したものと同じ砂状衣コーティング、その次のコンディショニングステップ、それに続くワックスコーティングを含んだ。
スペアミントフレーバー付きチューインガム配合物は、表4において見いだされる。
Figure 2015519919
チューインガムは、当分野で公知の技法を使用して、ガムベースを融解することにより調製した。糖ポリオールバルク甘味料およびグリセリンを混合しながら加える。フレーバー、冷却化合物、および、色素を混合しながら加え、次いで、高甘味度甘味料を添加して、スペアミントフレーバー付きチューインガム組成物を形成する。このチューインガム組成物から、フラットスラブ形状または細長形状のいずれかを有するピースを形成し、表5に示されている粉衣組成物の1種を用いて粉衣する。
スペアミント試料のための細長いペレット形状は、実施例2の細長いペレットのフルーツ試料と同じ寸法を有していた。フラットスラブのスペアミントは、長さが約43mm、幅が約11.8、かつ、厚さが約3.2の寸法と、全体的な平坦形状とを有していた。
表5に示されている各形状と粉衣組成物との組み合わせの35個の試料を25℃/相対湿度60%の環境中で個別に置き、プラスチック瓶にパックし、プラスチック上包みにより封止した。25℃/相対湿度60%の環境から、6時間の37℃/相対湿度80%のコンディショニング室へのローテションに、この瓶を毎日さらした。10日間につき毎日、瓶の内容物を分析し、何個のピースがくっついたかを決定し(>7=不合格)、試料を噛んで、官能特性の変化を分析した(点数が>3の場合、不合格)。毎日、この研究の各瓶(35ピース)から2個のペレットを取り出すことによって、実際の使用条件をやはり模倣し、この減耗が安定性にどのように影響を及ぼすかを把握した。比較として、キシリトール砂状衣コーティングを有する立方体チューインガム製品であるIce Breakers(登録商標)も試験した。この研究の結果が表5に示されている。
Figure 2015519919
これらのデータは、フルーツの細長いペレット、および、スペアミントの細長いペレットが、いずれの日に関してもくっつかなかったことを示している。この研究では、フレーバータイプは、製品安定性に影響を与えなかった。フルーツフレーバー付きガム試料は、高い食用酸レベルを有するチューインガムを代表したものであり、スペアミントフレーバー付き試料は、ミントガムを代表したものであった。マンニトール源も、製品の安定性に顕著には影響を及ぼさないようにみえる。約1%の粉衣組成物量は、ガムの噛み食感に影響しなかった。
(実施例4)
マンニトール粉衣組成物(1%)、砂状衣処理、または、砂状衣およびワックス処理を用いてコーティングした2種の形態形状(フラットスラブおよび細長いペレット)のTrident Layers Strawberry Citrus配合物(チューインガムの2つの外層が、キャンデーのセンター層を挟んでいる)を使用して、安定性研究を実施した。現在市販されているTrident Layers Strawberry Citrus配合物を対照試料として使用した。
細長いペレット形状は、実施例2において記載されている寸法を有していた。
表6に示されている各形状および表面処理の30個の試料を、プラスチック瓶に個別にパックし、37℃かつ相対湿度80%で6時間、次いで室温チャンバ25℃/相対湿度60%で18時間というサイクルで10日間、コンディショニングした。各サイクルの後に、くっつき特性および官能特性について試料を試験した。この研究の結果が表6に示され、この表は、4名以上によって記録した特性(外観、コーティング質感、湿り、においフレーバー、酸味、および、食感)の平均評点に基づく総合点数を示している(スラブ対照、スラブ粉衣、および、細長いペレットはコーティングを有していない)。各試料は、同一タイプの冷凍試料と比較して順位付けを行った。評点は、5点尺度に基づき、1は対照と同じであり、3は対照から顕著な逸脱があり、5は対照から許容できない逸脱がある。不合格=>7/30のピースがくっつき、個々の特性は、5点尺度基準で3点以上の評点を有する。
Figure 2015519919
これらのデータが、試料の全てにわたり、酸味、軟食感、および、くっつき性が増加する傾向が観察されることを示した。粉衣したフラットスラブ製品のセンター層は、各サイクル後、ピースからより多く漏れ始めた。フラットスラブの粉衣試料および砂状衣+ワックス付き試料も、試料の上部および底部にウエットスポットとして見られる多くの湿りがあった。唯一の留意すべき特性の不具合は、8日目のフラットスラブ対照の外観が湿っていたことであった。5サイクルの試料コンディショニングの後、試料の大部分は、くっつき試験に不合格であった。したがって、より正確に結果を分析するために、振とう手順を加えた。振とう手順なしでくっついたピースの数を決定することは、くっついているピースの数を得るために、瓶をひっくり返すことと、容器内に残存しているピースを数えることとを含んだ。振とう手順は、消費者の使用を模倣するための、瓶をひっくり返して勢いよく瓶を振とうすることと、その次の、容器内に残存しているピースの数を数えることとを含んだ。
先の実施例において見られる通り、試料の形状は、ピースのくっつきに影響を及ぼした。振とう手順を使用しなかった場合、細長いペレットは、全ての日において、平均値についてフラットスラブ形態よりも良好なパフォーマンスを示した。振とう手順を使用した後では、細長いペレットは、非常によく類似しているパフォーマンス、または、良好なパフォーマンスを示すことが観察された。
検討した表面処理の中で、粉衣は全体的に最良のパフォーマンスを示し、砂状衣および砂状衣+ワックス付けは、振とう手順なしでは、互いに類似したパフォーマンスを示した。
使用試験を、毎日の製品使用の影響を模倣するよう実施した。毎日、各瓶の内容物を空にして、互いにくっついた試料の量を決定した。試料は30ピースで開始し、10日目まで毎日2ピースを取り出した。不合格は、23.3%超の残存試料に基づき、23.3%とは、元々の値の7/30が不合格率であることに由来している。使用試験中にくっついたピースの量が、表7に示されている。太字および下線で強調した値は、23.3%超の残存試料がくっついていることを示している。粉衣EP、砂状衣EP、および、砂状衣+ワックス付けEPが、全て、不合格のないパフォーマンスを示す一方、各タイプの表面処理にのうちの一方の試料が、不合格であった。
Figure 2015519919
粉衣の細長いペレット形状が最も安定であり、最初の試験(表6を参照)では1つしか不合格がなく、次に最も安定な製品は砂状衣+ワックス付きの細長いペレットであり、これは5回不合格であったことを、この研究の結果は示す。さらに、粉衣の細長いペレットが、10日間全体で最良の総合評点を受け、かつ、官能試験に基づくと10日間のうち6日間で最良のパフォーマンスを示した。細長いペレット形状は、使用試験中のいかなる時も不合格はなく、かつ、くっつき試験ではフラットスラブ形態よりも総合的に良好なパフォーマンスを示した。理論によって束縛されることを望むものではないが、細長いペレット形状は、ピース間の接触表面積がより小さいために良好なパフォーマンスを示すことと、細長いペレットにおいては、フラットスラブ形状と比べて曝露されるセンター層がより少ないこととが示唆される。
本明細書で使用する場合、用語「含んでいる」(「含む」なども同様)、「有する」、および、「含有する」は、包括的なもの(オープンエンド)であり、さらなる列挙されていない構成要素、または、方法ステップを除外するものではない。単数形「a」「an」および「the」は、文脈が別様に明白に示さない限り、複数の指示物を含む。同じ特徴または構成成分を対象とする全ての範囲の端点は、独立して組み合わせることが可能であり、列挙した端点を含む。用語「それらの組み合わせ」とは、列挙したもののうちの2つ以上の構成成分を含む。用語「均一な」とは、構成成分の均質なブレンドを指す。
本発明は例示的な実施形態を参照しながら説明されているが、様々な変更を行うことができることと、それらの構成要素を、本発明の範囲から逸脱することなく均等物に置き換えることができることとが、当業者によって理解される。さらに、多くの修正を行って、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適応させることができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために想定される最良の態様として開示される特定の実施形態に限定されることを意図されていないが、本発明は添付の特許請求の範囲内にある全ての実施形態を含むことが、意図されている。

Claims (29)

  1. パッケージされた複数のチューインガムであって、前記パッケージされた複数のチューインガムは、
    容器と、
    前記容器内に収容されている複数の細長いチューインガムペレットであって、前記細長いチューインガムペレットは、曲線がある形状の表面を有し、各細長いチューインガムペレットの表面上に粉衣組成物を含む、細長いチューインガムペレットと
    を含み、
    各細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まず、
    前記粉衣組成物は、マンニトールを含む、
    パッケージされた複数のチューインガム。
  2. 前記粉衣組成物は、マンニトールからなる、請求項1に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  3. 前記粉衣組成物は、
    マンニトールと、
    タルク、石灰石、CaCO、または、それらの組み合わせと
    からなる、請求項1に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  4. 前記粉衣組成物は、最終的な細長いチューインガムペレットピースの総重量を基にして、約0.8〜約2.0重量%の量で存在し、前記量は、前記複数のチューインガムが前記容器にパッケージされた時点で測定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  5. 前記粉衣組成物は、最終的な細長いチューインガムペレットピースの総重量を基にして、約1.0〜約1.8重量%の量で存在し、前記量は、前記複数のチューインガムが前記容器にパッケージされた時点で測定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  6. 前記粉衣組成物は、最終的な細長いチューインガムペレットピースの総重量を基にして、約1.2〜約1.6重量%の量で存在し、前記量は、前記複数のチューインガムが前記容器にパッケージされた時点で測定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  7. 前記細長いチューインガムペレットの形状と前記粉衣組成物とは、前記ペレットが前記容器において互いに付着することを防止することにより、前記ペレットが個々のユニットとして前記容器から自由に出るようにする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  8. 前記複数のチューインガムの個々のユニットを、37℃において少なくとも10日間にわたり前記容器内で互いに直接接触させ、かつ、相対湿度80%に毎日暴露し、その間、1日につき2個のペレットを前記容器から取り出すことにより、使用条件を模倣した後で、細長いチューインガムペレット35個のうち7個未満が互いにくっつく、請求項1〜6のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  9. 前記細長いチューインガムペレットは、長さ>幅≧厚さである形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  10. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが幅の2倍以上であり、かつ、幅が厚さの2倍以上である形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  11. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約18〜約45mmであり、幅が約6〜約14mmであり、かつ、厚さが約2〜約10mmである形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  12. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約21〜約42mmであり、幅が約7〜約12mmであり、かつ、厚さが約4〜約8mmである形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  13. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約22〜約40mmであり、幅が約10〜約15mmであり、かつ、厚さが約4〜約7mmである形状を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  14. 前記細長いチューインガムペレットは、20℃において水分の取り込みが始まる相対湿度が80%以上であるような、低い吸湿性を有するバルク甘味料を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  15. 前記細長いチューインガムペレットは、前記細長いチューインガムペレットの総重量を基にして約25〜約50重量%の量でガムベースを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  16. 前記細長いチューインガムペレットは、前記細長いチューインガムペレットの総重量を基にして10重量%未満の湿潤剤を含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のパッケージされた複数のチューインガム。
  17. チューインガム製品であって、前記チューインガム製品は、
    曲線がある形状の表面を有する細長いチューインガムペレットと、
    前記細長いチューインガムペレットの表面上の粉衣組成物と
    を含み、
    前記粉衣組成物は、マンニトールを含み、
    前記細長いチューインガムペレットは、個別包装されず、かつ、コーティングを含まない、
    チューインガム製品。
  18. 前記粉衣組成物は、マンニトールからなる、請求項17に記載のチューインガム製品。
  19. 前記粉衣組成物は、
    マンニトールと、
    タルク、石灰石、CaCO、または、それらの組み合わせと
    からなる、請求項17に記載のチューインガム製品。
  20. 前記粉衣組成物は、最終的な細長いチューインガムペレットピースの総重量を基にして、約0.8〜約2.0重量%の量で存在している、請求項17〜19のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  21. 個々のユニットを、37℃において少なくとも10日間にわたり容器内で互いに直接接触させ、かつ、相対湿度80%に毎日暴露し、その間、1日につき2個のペレットを前記容器から取り出すことにより、使用条件を模倣した後で、細長いチューインガムペレット35個のうち7個未満が互いにくっつく、請求項17〜20のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  22. 前記細長いチューインガムペレットは、長さ>幅≧厚さである形状を有する、請求項17〜21のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  23. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが幅の2倍以上であり、かつ、幅が厚さの2倍以上である形状を有する、請求項17〜22のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  24. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約18〜約45mmであり、幅が約6〜約14mmであり、かつ、厚さが約2〜約10mmである形状を有する、請求項17〜22のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  25. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約21〜約42mmであり、幅が約7〜約12mmであり、かつ、厚さが約4〜約8mmである形状を有する、請求項17〜22のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  26. 前記細長いチューインガムペレットは、長さが約22〜約40mmであり、幅が約10〜約15mmであり、かつ、厚さが約4〜約7mmである形状を有する、請求項17〜22のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  27. 前記細長いチューインガムペレットは、20℃において水分の取り込みが始まる相対湿度が80%以上であるような、低い吸湿性を有するバルク甘味料を含む、請求項17〜26のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  28. 前記細長いチューインガムペレットは、前記細長いチューインガムペレットの総重量を基にして約25〜約50重量%の量でガムベースを含む、請求項17〜27のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
  29. 前記細長いチューインガムペレットは、前記細長いチューインガムペレットの総重量を基にして10重量%未満の湿潤剤を含む、請求項17〜28のいずれか一項に記載のチューインガム製品。
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