JP2023541401A - 包装されていない硬質キャンディ製品、イソマルト菓子、その製造方法及び使用 - Google Patents

包装されていない硬質キャンディ製品、イソマルト菓子、その製造方法及び使用 Download PDF

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Abstract

強化された貯蔵安定性を有する硬質イソマルト組成物及び硬質イソマルト菓子製品が開示される。容器と、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位とを含む、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品が、本明細書に更に開示される。包装されていない硬質キャンディ製品単位は、疎水性潤滑剤、50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含み、包装されていない硬質キャンディ製品単位は、非凝集性表面粘着性と、5週間を超える加速貯蔵寿命と、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層とを有する。重量パーセントは、硬質キャンディ製品単位の総重量に基づく。パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を製造する方法もまた、記載される。

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年10月9日に出願された米国特許仮出願第63/089,711号及び2021年6月14日に出願された米国特許仮出願第63/210,327号に対する優先権を主張するものであり、これらの開示は、あらゆる目的のためにそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
硬質スイーツ又はボイルドスイーツとしても知られる硬質ボイルドキャンディは、炭水化物シロップを低水分含量となるまで強力に脱水することによって得られる固体状の、本質的に非晶質又は「ガラス質」の菓子製品である。硬質ボイルドキャンディは、糖ベース又は無糖であり得る。糖をベースとした硬質ボイルドキャンディは、砂糖、グルコースシロップ及び水の混合物をボイルして、約2パーセントの含水量にすることによって作製される。無糖の硬質ボイルドキャンディは、糖ポリオール(アルジオール)と水との混合物をボイルすることによって、又は糖ポリオールを水なしで溶融することによって、及び必要に応じて糖ポリオールシロップと共に、調製することができる。
硬質キャンディは、典型的には個別に包装される。包装は、キャンディを消費するときの不便さ、天然資源の使用、及びキャンディが消費されるたびに包装紙を処分する必要性を生じさせる。加えて、硬質キャンディは、典型的には、一度に1つずつ消費されるように設計されており、比較的大きく、約3グラムである。これにより、1回分の量の調節が制限され、ゆえに、消費する量を加減することができる大幅に小さいキャンディが望ましい。
硬質ボイルドキャンディ製品の貯蔵安定性は、使用されるバルク甘味料のタイプに依存し得る。吸湿性バルク甘味料を使用すると、周囲の水分を吸着する製品となり、これは、結晶形成、粒状化、白色化又は変色、及びガラス転移温度の低下による製品の軟化をもたらし得る。吸湿性のより低いバルク甘味料は、周囲からの水分の吸着に抵抗する。
糖ベースの硬質ボイルドキャンディは、水分を吸収して、粒状化、半透明性の喪失、及び粘着性につながることが知られている。吸湿性のより低いバルク甘味料は、周囲からの水分の吸着に抵抗する。イソマルトは、ほとんどの他の糖ポリオールよりも低く、かつ糖自体よりも低い吸湿性を有する無糖の糖ポリオールである。イソマルトは、室温及び比較的高い湿度でほとんど水分を吸収しない。イソマルトの低吸湿性は、形成、切断及び包装中の粘着性を最小限に抑え、小片形成後に粘着に抵抗し、糖ベースの硬質キャンディ製品よりも長い貯蔵寿命を示す製品をもたらす。イソルマルト(isolmalt)の低吸湿性にもかかわらず、製品が個別に包装されない場合、粘着性が依然として問題である。イソマルトはまた、匹敵する糖よりも酸及び酵素加水分解に対してより耐性であることが報告されている。
バルク甘味料タイプに加えて、硬質ボイルドキャンディに添加される他の成分は、特に、成分が非常に吸湿性であるか、又はバルク甘味料若しくは別の成分との反応を引き起こす場合、製品安定性に影響を及ぼし得る。
当該技術分野において、貯蔵中の安定性が改善された硬質キャンディに対するニーズ、硬質キャンディ製品の貯蔵寿命を向上させる方法に対するニーズ、並びに貯蔵中の硬質キャンディ製品の結晶形成、粒状化、白化又は変色、及び軟化を低減又は最小限に抑えるための方法に対するニーズが依然として存在する。
利便性を提供し、捨てる紙切れがなく、包装がより少ない、包装されていない硬質キャンディに対する更なる必要性が存在する。1回分の量の調節を可能にするために、1グラム未満のより小さい製品を製造することも望ましい。
一実施形態では、硬質キャンディ製品は、イソマルトと、風味剤と、必要に応じて追加の成分と、を含み、硬質キャンディ製品は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない。
一実施形態では、硬質キャンディ製品は、イソマルトと、風味剤と、必要に応じて追加の成分と、を含み、硬質キャンディ製品は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まず、更にグリセロールを含まないか、又は更にグリセロールを実質的に含まない。
一実施形態では、硬質キャンディ製品は、イソマルト、風味剤、及び必要に応じて追加の成分を含み、硬質キャンディ製品は、直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含まないか、又は直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を実質的に含まない。
一実施形態では、硬質キャンディ製品を調製する方法は、イソマルトと水との混合物を、必要に応じて真空下で調理して、調理された塊の総重量に基づいて4重量%又はそれ未満、具体的には3重量%又はそれ未満の含水量を達成するか、又はイソマルトを溶融させて、調理された塊を形成することと、調理された塊を冷却し、混合しながら風味剤及び必要に応じた追加の成分を添加して溶融物を形成することと、溶融物を硬質キャンディ製品に形成することと、を含み、硬質キャンディ製品は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない。
別の実施形態では、イソマルト硬質キャンディの貯蔵寿命を延長する方法は、イソマルト硬質キャンディ組成物中に風味剤を使用することを含み、風味剤は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まず、必要に応じて、風味剤は、更にグリセロールを含まないか、又は更にグリセロールを実質的に含まない。
別の実施形態では、イソマルト硬質キャンディの貯蔵寿命を延長する方法は、イソマルト硬質キャンディ組成物中に風味剤を使用することを含み、風味剤は、直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含まないか、又は直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を実質的に含まない。
一実施形態は、防湿材料を含むか又は防湿材料内にパッケージングされた容器と、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位とを含む、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品である。包装されていない硬質キャンディ製品単位は、疎水性潤滑剤及び50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含み、包装されていない硬質キャンディ製品単位は、非凝集性表面粘着性と、5週間を超える加速貯蔵寿命と、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層とを有する。ポリオールは、室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性を有し得る。
別の実施形態は、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品であって、容器と、容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位とを含む。硬質キャンディ製品は、90重量%に等しいか又はそれより多いイソマルトと、風味剤と、0.01~1重量%のMCT油と、を含み、4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の含水量を有する。硬質キャンディ製品の各単位は、1グラムに等しいか又はそれ未満、具体的には0.2~0.8グラム、より具体的には0.5~0.7グラムの重量、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層を有する。重量パーセントは、硬質キャンディ製品単位の重量に基づく。
一実施形態では、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品を製造する方法であって、疎水性潤滑剤及び50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含む複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を形成することと、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を、ポリオールの平衡相対湿度+/-20%に等しい相対湿度、具体的にはポリオールの平衡相対湿度+/-10%に等しい相対湿度、及び18~28℃、具体的には20~25℃で、最大4日間、具体的には24~72時間にわたって、コンディショニングすることと、包装されていない硬質キャンディ製品単位を、防湿材料を含むか、又は防湿材料内にパッケージングされる容器にパッケージングすることと、を含む方法である。ポリオールは、室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性を有し得る。
上述した特徴及び他の特徴は、以下の詳細な説明により例示される。
以下の説明は、いかなる方式でも限定するものとみなされるべきではない。添付図面を参照すると、同様の要素には同様の番号が付されている。
硬質キャンディ製品を形成するための装置を示す図である。
開示される組成物、製品、装置、及び方法の1つ以上の実施形態の詳細な説明は、限定ではなく例示としての図面を参照して本明細書に提示される。
包装されていない硬質キャンディを提供することは、個々の小片の凝集性及び表面の結晶化(又は白色化)の両方に関する問題を有する。これらの問題は、包装がないために、包装されていない表面の環境への曝露が増加することによって引き起こされると考えられる。これは、キャンディを典型的なものよりもはるかに小さくすることによって悪化するようである。理論に束縛されることを望むものではないが、小片が小さいことによる困難さは、一部には、キャンディを製造する際の高い剪断、及び表面付近の添加剤の量に影響を及ぼし得る、高い表面積対体積比に起因し得る。疎水性潤滑剤を添加すること、及び/又は形成されたキャンディをコンディショニングすることにより、問題が解決されることが見出されている。疎水性添加剤は、加工中の剪断応力及び剪断誘起結晶化を低減し、表面又は表面付近の添加剤は、表面と環境水分との接触を低減し、したがって結晶化を低減すると考えられる。加えて、以下に定義するように、適切な条件でコンディショニングすることにより、肉眼では見えない微結晶が表面上に形成され、非凝集性表面が形成される。
疎水性潤滑剤及び室温で50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含む包装されていない硬質キャンディ製品のための容器が本明細書に開示され、包装されていない硬質キャンディ製品は、非凝集性表面粘着性、防湿材料又は防湿材料内にパッケージングされた容器を含む容器に収容された場合に5週間を超える加速貯蔵寿命、及び非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層を有する。加速貯蔵寿命は、37℃+/-2℃及び相対湿度80%+/-5%で決定される。試験のより詳細な説明は、実施例において記載する。非凝集性表面粘着性は、5週間の加速貯蔵寿命を決定するための条件に供された後に、分離した(互いに付着していない)包装されていない製品として残った個々のキャンディ片として定義される。ポリオールは、室温(25℃)及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性を有し得る。
短い貯蔵寿命及び粘着性は、個々に包装されていない硬質キャンディ、特に1グラムに等しいか又はそれ未満の個々の重量を有する無糖硬質キャンディで問題となる、2つの問題である。驚くべきことに、バルク組成物への疎水性潤滑剤の導入は、包装されていないキャンディの粘着性(タック)及び貯蔵寿命の両方にプラスの影響を与えた。疎水性潤滑剤は、バルク組成物中に存在し、別の適用ステップで硬質キャンディの表面に適用されない。疎水性潤滑剤は、特定の特性(低い吸湿性及び/又は低い平衡相対湿度)を有するポリオールの選択及び硬質キャンディのコンディショニングと組み合わせて、複数の個々に包装されていない硬質キャンディが防湿材料を含む容器又は防湿材料内にパッケージングされた容器に収容される場合、非凝集性粘着性及び5週間を超える加速貯蔵寿命を有する包装されていないキャンディをもたらした。1グラムに等しいか又はそれ未満の個別重量を有する硬質キャンディでさえ、これらの特性を示したため、これは更に驚くべきことであった。当該技術分野において認識されているように、小さな硬質キャンディ製品は、粘着性及び貯蔵寿命の低下の問題をより生じさせやすい。貯蔵寿命は、肉眼を使用した目視検査によって判定されるように、硬質キャンディが白色化又は退色せずに、それらの表面外観を保持する期間である。
キャンディは、非晶質中心上に配置された微結晶外層を示した。微結晶層は、100ミクロン未満、又は50ミクロン未満、又は25ミクロン未満、又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満のサイズを有する結晶を含む。微結晶層は、結晶の75%に等しいか又はそれより多い、又は85%に等しいか若しくはそれより多い、又は90%に等しいか若しくはそれより多いが、100ミクロン未満、又は50ミクロン未満、又は25ミクロン未満、又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満のサイズを有するように結晶を含み得る。微結晶層は、100ミクロン未満、具体的には50ミクロン未満、より具体的には25ミクロン未満又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満のサイズを有する結晶からなり得る。微結晶外層の結晶サイズは、白色化又は退色が肉眼では見えないようなものである。白色化は結晶化と称されることもあり、結晶の大きさ(物性)や光学特性の違いから微結晶化とは異なる。理論に束縛されるものではないが、硬質キャンディの表面における微結晶層の存在は、粘着性を低減し、貯蔵寿命を延長すると考えられる。疎水性潤滑剤と、平衡相対湿度が低く、必要に応じた吸湿性が低いポリオールと、コンディショニングと、の組み合わせは、以下に記載するように、微結晶層の形成に寄与し、貯蔵寿命が長く、個々の製品を包装する必要なくパッケージングすることができる、小さな硬質キャンディ(1グラム未満)の形成を可能にする。
例示的な疎水性潤滑剤としては、蜜蝋、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、シェラック、パラフィン、鉱油、ワセリン、石油ワックス(マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス)、安息香酸ガム、結晶性ワックス、米ぬかワックス、鯨蝋、ワックスエステル、脂肪酸メチルエステル、モンタン酸エステル、ラノリン、酸化ポリエチレンワックス、ロジンエステル、中鎖トリグリセリド油(medium chain triglyceride、MCT油)及び前述のものの組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、疎水性潤滑剤は、MCT油からなる。
MCT油としては、95%以上の飽和脂肪酸含量の、主にカプリル酸及びカプリン酸の飽和脂肪酸の、トリグリセリドの混合物、中鎖トリグリセリド(CAS番号65381-09-1/73398-61-5)、又は以下の構造式を有するトリグリセリドが挙げられる。
疎水性潤滑剤は、粘着を最小限に抑え、貯蔵寿命を促進する量で硬質キャンディ製品に含まれる。疎水性潤滑剤の量の例としては、製品の総重量に基づいて、約0.01~約1.0重量%、具体的には約0.05~約0.9重量%、より具体的には約0.1~約0.7重量%、更により具体的には約0.15~約0.6重量%とすることができる。
包装されていない硬質キャンディのポリオールは、室温で50%未満の平衡相対湿度(低い平衡相対湿度)を有する。ポリオールは、室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性(低い吸湿性)を有し得る。例示的なポリオールとしては、マンニトール、イソマルト、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、水素化デンプン加水分解物/ポリグリシトール、及びこれらの組み合わせが挙げられる。ポリオール又はポリオールの組み合わせは、硬質キャンディ製品単位の総重量に基づいて、約80~約99.9重量%、具体的には約92~約99重量%、更により具体的には約94~約99重量%の量で存在する。
包装されていない硬質キャンディ製品において使用される低吸湿性及び低平衡相対湿度を有するポリオール又はポリオールの組み合わせは、実質的に全てイソマルトから完全に全てイソマルトであり得る。
硬質キャンディ製品は、エタノール、プロピレングリコールを含まなくてもよく、必要に応じて更にグリセロールを含まなくてもよいか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まず、必要に応じて、更にグリセロールを実質的に含まない。
硬質キャンディ製品は、イソマルト、風味剤、MCT油、着色剤、及び少量の水を含んでもよく、これらからなってもよく、又はこれらから本質的になってもよい。
硬質キャンディ製品は、硬質キャンディ製品の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には0.1~3重量%、より具体的には0.5~2重量%、更により具体的には1~1.5重量%の量の水を含み得る。
本明細書に開示されるのは、エタノール、プロピレングリコールを含まず、必要に応じて更にグリセロールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まず、必要に応じて、更にグリセロールを実質的に含まない、イソマルト硬質キャンディ菓子である。プロピレングリコール(プロパン-1,2-ジオール)、エタノール、及びグリセロールは、一般的な風味担体であり、しばしば、非柑橘類、果実風味及びミント風味において使用される。驚くべきことに、プロピレングリコール、エタノール、及びグリセロール、特にプロピレングリコール及びエタノールは、イソマルト硬質キャンディと反応して、粒状化によりキャンディ表面上に白色スポットの形成をもたらすことが見出された。これらのアルコールを含まないか、又は実質的に含まないイソマルト硬質キャンディは、イソマルト硬質キャンディの白色化、粒状化、及び結晶化が低減されるため、改善された貯蔵寿命を示すことが更に見出されている。したがって、白色スポットの形成及び半透明性の損失を減少させ、イソマルト硬質キャンディ製品の貯蔵寿命を改善するために、これらのアルコール、具体的にはエタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は実質的に含まない風味剤を使用することが望ましい。
一般に、改善された貯蔵寿命を有するイソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、イソマルト、必要に応じて追加のバルク甘味料、風味剤、必要に応じて追加の成分、及び少量の水を含むか、これらからなるか、又はこれらから本質的になり、組成物又は製品は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まない。本明細書で使用するとき、「エタノール及びプロピレングリコールを含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在するエタノール及びプロピレングリコールが量的に存在しないことを意味する。本明細書で使用するとき、「エタノール、プロピレングリコール、又はエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在するエタノール、プロピレングリコール、又はエタノール及びプロピレングリコールの量が、最小限であって、その存在が過度の白色化又は製品貯蔵寿命の損失を引き起こし得ないことを意味する。イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、0~0.05重量パーセント(重量%)の総エタノール及びプロピレングリコール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総エタノール及びプロピレングリコールを含有し得る。
別の実施形態では、改善された貯蔵寿命を有するイソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、イソマルト、必要に応じて追加のバルク甘味料、風味剤、必要に応じて追加の成分、及び少量の水を含むか、これらからなるか、又はこれらから本質的になり、組成物又は製品は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まず、更にグリセロールを含まないか、又はグリセロールを実質的に含まない。本明細書で使用するとき、「グリセロールを含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在するグリセロールが量的に存在しないことを意味する。本明細書で使用するとき、「グリセロールを実質的に含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在するグリセロールが最小量であって、その存在が過度の白色化又は製品貯蔵寿命の損失を引き起こし得ないことを意味する。イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、0~0.05重量%のグリセロール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%のグリセロールを含有し得る。
別の実施形態では、改善された貯蔵寿命を有するイソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、イソマルト、必要に応じて追加のバルク甘味料、風味剤、必要に応じて追加の成分、及び少量の水を含むか、これらからなるか、又はこれらから本質的になり、組成物又は製品は、直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含まないか、又は直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を実質的に含まない。本明細書で使用するとき、「直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在する直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)が量的にないことを意味する。本明細書で使用するとき、「直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を実質的に含まない」という用語は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に存在する直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)の量が最小限であって、その存在が過度の白化又は製品貯蔵寿命の損失を引き起こし得ないことを意味する。イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、0~0.05重量%の直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含有し得る。
イソマルト硬質キャンディ製品は、一般に、イソマルト硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には約0.1~約3重量%、より具体的には約0.5~約2重量%、更により具体的には約1~約1.5重量%の量の水を有する非晶質(ガラス状)形態を有する。
イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品に使用されるバルク甘味料は、実質的にイソマルト~完全に全てイソマルトであり得る。代替的に、少量の異なるバルク甘味料をイソマルトと組み合わせてもよい。一実施形態では、バルク甘味料は、バルク甘味料成分の総重量に基づいて、約50~約100重量%のイソマルト、具体的には約60~約100重量%のイソマルト、より具体的には約70~約100重量%のイソマルト、更により具体的には約80~約100重量%のイソマルト、更により具体的には約90~約100重量%のイソマルトであり、残りは、イソマルトではない糖又は糖ポリオール(代替的に糖アルコールと称される)などの別のバルク甘味料である。
イソマルトは、イソマルツロースを水素化することによって調製され得る二糖アルコールである。水素化の生成物は、6-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール(1,6-GPS);1-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール(1,1-GPS);1-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール(1,1-GPM);6-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール(1,6-GPM);及びこれらの混合物を含むことができる。いくつかの市販のイソマルトは、1,6-GPS及び1,1-GPMのほぼ等モルの混合物を含む。他のイソマルト材料は、主に若しくは純粋な1,6-GPS、主に若しくは純粋な1,1-GPS、主に若しくは純粋な1,6-GP、又は主に若しくは純粋な1,1-GPM、を含むことができる。更に他のイソマルト物質は、任意のモル比で、1,6-GPS、1,1-GPS、1,6-GPM、及び1,1-GPMのうちの2つ以上の混合物を含み得る。
例示的な市販のイソマルトとしては、BENEO-Palatinit,Sudzucker Groupから入手できるイソマルトST-M、イソマルトST-PF、イソマルトGS、イソマルトM、イソマルトDC、及びイソマルトLMを含むイソマルトSTが挙げられる。イソマルトSTは、1,6-GPS(43~57%)及び1,1-GPMのほぼ等モルの混合物を有する。イソマルトGSは、1,6-GPS(75~80%)及び1,1-GPMを含有する。
イソマルトは、半透明の硬質キャンディに調製することができる半透明の糖アルコールである。
イソマルトは低い吸湿性を有し、より長い貯蔵寿命及び低減された粘着性を有する製品をもたらす。イソマルトは、酸及び酵素加水分解に耐性がある。1,6-GPS及び1,1-GPMの等モル混合物のイソマルトを完全に加水分解すると、グルコース(50%)、ソルビトール(25%)及びマンニトール(25%)が得られる。
硬質キャンディ菓子ベースを調製するためにイソマルトと組み合わせて使用され得る例示的な糖ポリオールとしては、例えば、水素化デンプン加水分解物/ポリグリシトール、マルチトール、マルチトールシロップ、ソルビトールシロップなど、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品の総重量に基づいて、約90~約100重量%、具体的には約92~約98重量%、更により具体的には約94~約96重量%の量で、イソマルトを含むバルク甘味料を含むことができる。
菓子及び他の食品に使用される風味剤(風味料、風味付与剤)は、多くの場合、風味材料(天然、合成、又はそれらの組み合わせ)と、代替的に風味希釈剤又は風味担体とも呼ばれる風味溶媒とのブレンドである。風味担体としては、プロピレングリコール(プロパン-1,2-ジオール、CAS番号57-55-6、FEMA No.2940)及びその誘導体(例えば、1,3-プロパンジオール、CAS番号504-63-2、FEMA No.4753)、エタノール(エチルアルコール、CAS番号64-17-5、FEMA No.2419)、グリセリン(CAS番号56-81-5、FEMA No.2525、例えば植物性グリセリン)、及びトリアセチン(CAS番号102-76-1、FEMA No.2007)、トリエチルシトレート(CAS番号77-93-0;FEMA No.3083)、中鎖トリグリセリド(MCT;CAS番号65381-09-1/73398-61-5、デカン酸、1,2,3-プロパントリオールオクタノエートとのエステル、オクタン酸/デカン酸トリグリセリド、カプリル酸カプリン酸トリグリセリド、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ヤシ油のトリグリセリド)、これらの組み合わせなどが挙げられる。
風味剤、特にベリー(イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、チェリーなど)などの非柑橘類果実風味剤は、顕著な量のエタノール、プロピレングリコール、又はそれらの組み合わせを風味担体として含有する。イソマルト硬質菓子、特に非柑橘類果実風味剤又はミント風味剤を含むものにおける粒状化及び早期劣化を低減する方法において、風味剤は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないように、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まないように、配合される。
一実施形態では、硬質菓子組成物及び製品において使用される風味剤は、風味担体としてエタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まず、それにより、硬質菓子製品における白色化を防止し、特にイソマルト硬質菓子組成物及び製品における製品の貯蔵寿命を延長する。別の実施形態では、風味剤は更に、グリセロールを含まないか、又はグリセロールを実質的に含まない。更なる実施形態では、風味剤は、非柑橘類果実風味剤である。別の更なる実施形態では、風味剤は、ミント風味剤である。
一実施形態では、硬質キャンディ組成物及び製品、具体的にはイソマルト硬質キャンディ組成物及び製品において使用される各風味剤は、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まない。本明細書で使用するとき、風味剤に関して、「エタノール及びプロピレングリコールを含まない」という用語は、風味剤中に存在するエタノール及びプロピレングリコールが量的に存在しないことを意味する。本明細書で使用するとき、風味剤に関して、「エタノール、プロピレングリコール、又はエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まない」という用語は、風味剤中に存在するエタノール、プロピレングリコール、又はエタノール及びプロピレングリコールが、天然風味剤中に固有的に存在する量などの、最小量であり得ることを意味する。風味剤は、0~10重量%の総エタノール及びプロピレングリコール、具体的には0~5重量%、より具体的には0~1重量%、更により具体的には0~0.1重量%の総エタノール及びプロピレングリコールを含有し得る。
別の実施形態では、各風味剤は、直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含まないか、又は直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を実質的に含まない。風味剤は、0~10重量%の直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)、具体的には0~5重量%、より具体的には0~1重量%、更により具体的には0~0.1重量%の総直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)を含有し得る。
一実施形態では、風味剤中に存在する直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、及びトリオール)、例えば、エタノール、プロピレングリコール、及びグリセロールである風味担体は、イソマルト硬質キャンディの安定性に悪影響を及ぼさない風味担体、即ち、トリアセチン、MCT油、又はこれらの組み合わせで置き換えられる。イソマルト硬質キャンディ製品に使用される風味剤において、エタノール、プロピレングリコール、及びグリセロールなどの直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール(モノ-、ジ-、トリオール)を置換することにより、早期の粒状化が軽減される。使用され得る例示的な風味剤(風味料、風味付与剤)は、当該技術分野で既知の人工又は天然の風味料、例えば、合成風味油、天然風味付与芳香油及び/若しくは油、オレオレジン、植物、葉、花、果実などからの由来抽出物、又はこれらの組み合わせが挙げられる。非限定的な代表的な風味料は、スペアミント油、シナモン油、冬緑油(サリチル酸メチル)、ペパーミント油、チョウジ油、ベイ油、アニス油、ユーカリ油、タイム油、ニオイヒバ油、ニクズク油、オールスパイス、セージ油、メース、苦扁桃油、ケイヒ油、及びレモン、オレンジ、ライム、グレープフルーツを含む柑橘油などの油;バニラ;リンゴ、ナシ、モモ、ブドウ、イチゴ、ラズベリー、ブラックベリー、チェリー、プラム、パイナップル、アプリコット、バナナ、メロン、熱帯果実、マンゴー、マンゴスチン、ザクロ、パパイヤを含む果実エキス/風味料;ハチミツレモンなど;又はこれらの組み合わせを含む。
他のタイプの風味剤としては、様々なアルデヒド及びエステル、例えば、酢酸シンナミル、シンナムアルデヒド、シトラールジエチルアセタール、酢酸ジヒドロカルビル、ギ酸オイゲニル、p-メチルアミソール、アセトアルデヒド(リンゴ)、ベンズアルデヒド(チェリー、アーモンド)、アニスアルデヒド(カンゾウ、アニス)、ケイ皮アルデヒド(シナモン)、シトラール、即ち、アルファ-シトラール(レモン、ライム)、ネラール、即ち、ベータ-シトラール(レモン、ライム)、デカナール(オレンジ、レモン)、エチルバニリン(バニラ、クリーム)、ヘリオトロープ、即ち、ピペロナール(バニラ、クリーム)、バニリン(バニラ、クリーム)、アルファ-アミルシンナムアルデヒド(スパイシーなフルーツ様の風味)、ブチルアルデヒド(バター、チーズ)、バレルアルデヒド(バター、チーズ)、シトロネラール(変性、多くの型)、デカナール(柑橘類)、アルデヒドC-8(柑橘類)、アルデヒドC-9(柑橘類)、アルデヒドC-12(柑橘類)、2-エチルブチルアルデヒド(液果類)、ヘキセナール、即ち、トランス-2(液果類)、トリルアルデヒド(チェリー、アーモンド)、ベラトルアルデヒド(バニラ)、2,6-ジメチル-5-ヘプテナール、即ち、メロナール(メロン)、2,6-ジメチルオクタナール(青玉果)及び2-ドデセナール(柑橘類、マンダリン)が挙げられる。
硬質菓子組成物及び製品において使用される風味剤の量は、目標とする放出プロファイル及び所望の風味強度に基づいて選択することができる。風味剤は、硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、約0.001~約3重量%、具体的には約0.01~約2重量%、より具体的には約0.1~約1.5重量%、更により具体的には約0.5~約1重量%の量で、硬質キャンディ製品中に存在し得る。
イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品を調製するために使用される必要に応じた追加の成分としては、本明細書に記載のMCT油、着色剤、感覚惹起剤、食用酸若しくはその塩、高甘味度甘味料、緩衝剤、機能剤、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。
MCT油は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品中に安定化に十分な量で含まれて、早期の粒状化を抑制し、粘着を最小限にすることができる。MCT油の量の例としては、組成物又は製品の総重量に基づいて、約0.01~約1.0重量%、具体的には約0.05~約0.9重量%、より具体的には約0.1~約0.7重量%、更により具体的には約0.15~約0.6重量%とすることができる。
例示的な感覚惹起剤は、冷感剤、温感剤、刺痛剤、発泡剤、又はこれらの組み合わせを含む。冷感剤は、口内、鼻腔内、又は皮膚上で冷却効果又は清涼化効果を提供する添加物である。例えば、有用な冷感剤の中でも、メントール、メンタン、メントン、ケタール、メントンケタール、メントングリセロールケタール、置換p-メンタン、非環状カルボキサミド、モノメンチルグルタレート、置換シクロヘキサナミド、置換シクロヘキサンカルボキサミド、置換尿素及びスルホンアミド、置換メンタノール、p-メンタンのヒドロキシメチル及びヒドロキシメチル誘導体、2-メルカプト-シクロ-デカノン、2~6個の炭素原子を有するヒドロキシカルボン酸、シクロヘキサナミド、酢酸メンチル、サリチル酸メンチル、N,2,3-トリメチル-2-イソプロピルブタンアミド(WS-23)、N-エチル-2,2-ジイソプロピルブタンアミド、N-エチル-p-メンタン-3-カルボキサミド(WS-3)、N-[[5-メチル-2-(1-メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシン(WS-5)のエチルエステル、並びに参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Ermanらによる米国特許第7,189,760号に開示される、N-[[5-メチル-2-(1-メチルエチル)シクロヘキシル]カルボニル]グリシンの実質的に純粋なエチルエステル、イソプレゴール、メンチルオキシプロパンジオール、3-(1-メントキシ)プロパン-1,2-ジオール、3-(1-メントキシ)-2-メチルプロパン-1,2-ジオール、p-メンタン-2,3-ジオール、p-メンタン-3,8-ジオール、6-イソプロピル-9-メチル-1,4-ジオキサスピロ[4,5]デカン-2-メンタノール、コハク酸メンチル及びそのアルカリ土類金属塩、トリメチルシクロヘキサノール、N-エチル-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド、N-(4-シアノメチルフェニル)p-メンタンカルボキサミド(G-180)、ハッカ油、ペパーミント油、3-(1-メントキシ)エタン-1-オール、3-(1-メントキシ)プロパン-1-オール、3-(1-メントキシ)ブタン-1-オール、1-メンチル酢酸N-エチルアミド、1-メンチル-4-ヒドロキシペンタノエート、1-メンチル-3-ヒドロキシブチレート、N,2,3-トリメチル-2-(1-メチルエチル)-ブタンアミド、n-エチル-t-2-c-6ノナジエナミド、N,N-ジメチルメンチルコハク酸アミド、置換p-メンタン、置換p-メンタン-カルボキサミド、2-イソプロパニル-5-メチルシクロヘキサノール(Hisamitsu Pharmaceuticals製、以下「イソプレゴール」);メントングリセロールケタール(FEMA3807、商標名FRESCOLAT(登録商標)タイプMGA);3-l-メントキシプロパン-1,2-ジオール(Takasago製、FEMA3784);及び乳酸メンチル;(Haarman & Reimer社製、FEMA3748、商標名FRESCOLAT(登録商標)タイプML)、WS-30、WS-14、ユーカリ抽出物(p-メータ(Mehtha)-3,8-ジオール)、メントール(その天然又は合成誘導体)、メントールPGカーボネート、メントールEGカーボネート、メントールグリセリルエーテル、N-tertブチル-p-メンタン-3-カルボキサミド、P-メンタン-3-カルボン酸グリセロールエステル、メチル-2-イソプリル-ビシクロ(2.2.1)、ヘプタン-2-カルボキサミド;メントールメチルエーテル、メンチルピロリドンカルボキシレート;2,5-ジメチル-4-(1-ピロリジニル)-3(2H)-フラノン;環状α-ケトエナミン、3-メチル-2-(1-ピロリジニル)-2-シクロペンテン-1-オン及び5-メチル-2-(1-ピロリジニル)-2-シクロペンテン-1-オンを含むシクロペンテン等のシクロテン誘導体、次式の化合物、が挙げられ、
式中、Bは、H、CH、C、OCH、OC及びOHから選択され、Aは、式-CO-Dの部分であり、Dは、以下の部分:(i)-NR(式中、R及びRは、独立して、H及びC~C直鎖又は分岐鎖脂肪族、アルコキシアルキル、ヒドロキシアルキル、芳香脂肪族及びシクロアルキル基から選択されるか、あるいはR及びRが、それらが結合する窒素原子と共に、必要に応じて置換される5員若しくは6員複素環式環を形成する);(ii)-NHCHCOOCHCH、-NHCHCONH、-NHCHCHOCH、-NHCHCHOH、-NHCHCH(OH)CHOH、並びに(iii)
(とりわけ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるBellらによるPCT特許出願第WO2006/125334号で開示されるような)からなる群から選択される部分;又はこれらの組み合わせである。他の化合物は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、Hofmannらによる米国特許第6,592,884号で開示されるアルファ-ケトエナミンを含む。これら及び他の好適な冷感剤は、以下の米国特許に更に記載されており、これらは全て参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる:米国特許第4,230,688号、同第4,032,661号、同第4,459,425号、同第4,178,459号、同第4,296,255号、同第4,136,163号、同第5,009,893号、同第5,266,592号、同第5,698,181号、同第6,277,385号、同第6,627,233号、同第7,030,273号。更に他の好適な冷感剤は、以下の米国特許出願公開に更に記載されており、これらは全て参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる:米国特許出願公開第2005/0222256号、同第2005/0265930号。
温感剤は、使用者に温感の感覚信号をもたらすことが知られている多種多様な化合物から選択してもよい。これらの化合物は、特に口腔内で、温感の感知感覚を与え、多くの場合、風味剤、甘味料及びその他の感覚刺激性構成成分の感知を向上させる。有用な温感剤の中でも、Takasago Perfumary Company Limited(東京、日本)によって供給されるバニリルアルコールn-ブチルエーテル(TK-1000)、バニリルアルコールn-プロピルエーテル、バニリルアルコールイソプロピルエーテル、バニリルアルコールイソブチルエーテル、バニリルアルコールn-アミノエーテル、バニリルアルコールイソアミルエーテル、バニリルアルコールn-ヘキシルエーテル、バニリルアルコールメチルエーテル、バニリルアルコールエチルエーテル、ジンジェロール、ショウガオール、パラドール、ジンゲロン、カプサイシン、ジヒドロカプサイシン、ノルジヒドロカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
一実施形態では、刺痛剤を用いて、使用者に打診痛、刺痛、又は麻痺の感覚を与えてもよい。刺痛剤としては、限定されないが、ジャンブオレオレジン又はパラクレス(スピランテス属)(活性成分はスピラントールである);サンショオール-I、サンショオール-II、及びサンショアミドとして知られる成分を含む、日本の山椒抽出物(サンショウ(Zanthoxylum peperitum));ペリラルチン;4-(1-メントキシメチル)-2-フェニル-1,3-ジオキソラン;活性成分チャビシン及びピペリンを含む、黒コショウ抽出物(コショウ(piper nigrum));エキナセア抽出物;アメリカサンショウ抽出物;トランス-ペリトリン、及びトウガラシオレオレジン;花椒コーン(szechuan peppercorn);又はこれらの組み合わせが挙げられる。一実施形態では、ジャンブ又はサンショオール等の物質から抽出したアルキルアミドを含んでもよい。
感覚惹起剤、特に冷感剤は、硬質キャンディ組成物又は製品の総重量に基づいて、約0.001~約1重量%、具体的には約0.01~約0.7重量%、更により具体的には約0.1~約0.5重量%の量で、硬質キャンディ組成物又は製品中に存在し得る。
本明細書で使用する場合、「高甘味度甘味料」とは、スクロースの甘味より強い甘味を有する剤を意味する。一実施形態では、高甘味度甘味料は、1重量当たり、砂糖(スクロース)の甘味の少なくとも100倍、具体的には1重量当たり、砂糖の甘味の少なくとも500倍の甘味を有する。一実施形態では、高甘味度甘味料は、1重量当たり、砂糖の甘味の少なくとも1,000倍、より具体的には1重量当たり、砂糖の甘味の少なくとも5,000倍である。高甘味度甘味料は、水溶性甘味料、水溶性人工甘味料、天然水溶性甘味料由来の水溶性甘味料、ジペプチド系甘味料、及びタンパク質系甘味料を含む、広範囲の物質から選択することができる。1つ以上の甘味料を含む組み合わせ、又は前述のタイプの甘味料のうちの1つ以上を使用することができる。特定の甘味料に限定されないが、代表的なカテゴリー及び例としては、水溶性甘味剤、例えば、ジヒドロカルコン、モネリン、ステビオシド、レバウジオシド、グリチルリジン、ジヒドロフラベノール、モナチン、及びL-アミノジカルボン酸アミノアルケン酸エステルアミド、例えば、米国特許第4,619,834号に開示されるもの、又はこれらの組み合わせ;水溶性人工甘味料、例えば、可溶性サッカリン塩、即ち、サッカリンナトリウム又はカルシウム塩、チクロ塩、アセスルファム塩、例えば、3,4-ジヒドロ-6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4-オン-2,2-ジオキシドのナトリウム、アンモニウム、又はカルシウム塩、3,4-ジヒドロ-6-メチル-1,2,3-オキサチアジン-4-オン-2,2-ジオキシドのカリウム塩(Acesulfame-K)、サッカリンの遊離酸形、又はこれらの組み合わせ;ジペプチド系甘味料、例えば、L-アスパラギン酸由来甘味料、例えば、L-アスパルチル-L-フェニルアラニンメチルエステル(アスパルテーム)及び米国特許第3,492,131号で説明される物質、L-アルファ-アスパルチル-N-(2,2,4,4-テトラメチル-3-チエタニル)-D-アラニンアミド水和物(アリテーム)、L-アスパルチル-L-フェニルグリセリン及びL-アスパルチル-L-2,5-ジヒドロフェニル-グリシンのメチルエステル、L-アスパルチル-2,5-ジヒドロ-L-フェニルアラニン;L-アスパルチル-L-(1-シクロヘキセン)-アラニン、ネオテーム、又はこれらの組み合わせ;天然水溶性甘味料由来の水溶性甘味料、例えば、ステビオシド及びステビア由来化合物、例えば、限定されないが、ステビオール配糖体、例えば、レバウジオシドAを含むレバウジオシドなど、羅漢果及び羅漢果由来化合物、例えば、イソ-モグロシドVなど、普通の糖(スクロース)の塩素化誘導体、例えば、クロロデオキシスクロース又はクロロデオキシガラクトスクロースの誘導体などのクロロデオキシ糖誘導体、例えば、スクラロースの品名で知られているもの;クロロデオキシスクロース及びクロロデオキシガラクトスクロース誘導体の例としては、限定されないが、1-クロロ-1’-デオキシスクロース;4-クロロ-4-デオキシ-アルファ-D-ガラクトピラノシル-アルファ-D-フルクトフラノシド又は4-クロロ-4-デオキシガラクトスクロース;4-クロロ-4-デオキシ-アルファ-D-ガラクトピラノシル-1-クロロ-l-デオキシ-ベータ-D-フルクト-フラノシド、又は4,1’-ジクロロ-4,1’-ジデオキシガラクトスクロース;1’,6’-ジクロロ1’,6’-ジデオキシスクロース;4-クロロ-4-デオキシ-アルファ-D-ガラクトピラノシル-1,6-ジクロロ-1,6-ジデオキシ-ベータ-D-フルクトフラノシド又は4,1’,6’-トリクロロ-4,1’,6’-トリデオキシガラクトスクロース;4,6-ジクロロ-4,6-ジデオキシ-アルファ-D-ガラクトピラノシル-6-クロロ-6-デオキシ-ベータ-D-フルクトフラノシド又は4,6,6’-トリクロロ-4,6,6’-トリデオキシガラクトスクロース;6,1’,6’-トリクロロ-6,1’,6’-トリデオキシスクロース;4,6-ジクロロ-4,6-ジデオキシ-アルファ-D-ガラクト-ピラノシル-1,6-ジクロロ-1,6-ジデオクスy-ベータ-D-フルクトフラノシド又は4,6,1’,6’-テトラクロロ4,6,1’,6’-テトラデオキシガラクトスクロース;4,6,1’,6’-テトラデオキシ-スクロース又はこれらの組み合わせを含む;タンパク質系甘味料、例えば、タウマッコスダニエリ、タリン、又はこれらの組み合わせ;並びにアミノ酸系甘味料が挙げられる。
高甘味度甘味料は、硬質キャンディ組成物又は製品の総重量に基づいて、約0.001~約1重量%、具体的には約0.01~約0.7重量%、更により具体的には約0.1~約0.5重量%の量で、硬質キャンディ組成物又は製品中に存在し得る。
食用酸は、遊離形態又は緩衝化形態であり得る。例示的な食用酸及び食用酸塩は、酢酸、アジピン酸、アスコルビン酸、酪酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、グリコン酸、乳酸、リン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、酒石酸、及びこれらのアルカリ金属塩(例えば、クエン酸ナトリウム二水和物)、又はこれらの組み合わせを含む。
食用酸は、硬質キャンディ組成物又は製品の総重量に基づいて、約0.001~約1.5重量%、具体的には約0.01~約1重量%、更により具体的には約0.1~約0.8重量%の量で、硬質キャンディ組成物又は製品中に存在し得る。
着色料(色素、着色剤、染色料)は、組成物において視覚的に知覚され得る所望の色彩を得るのに有効な量で使用することができる。好適な着色料としては、食品、薬物、及び化粧品用途に好適な、顔料、天然の食品色素及び染料が挙げられる。好適な色素は、アナトー抽出物(E160b)、ビキシン、ノルビキシン、アスタキサンチン、脱水テンサイ(テンサイ粉末)、テンサイ根赤色/ベタニン(E162)、ウルトラマリンブルー、カンタキサンチン(E161g)、クリプトキサンチン(E161c)、ルビキサンチン(E161d)、ビオランキサンチン(E161e)、ロドキサンチン(E161f)、キャラメル(E150(a~d))、β-アポ-8’-カロテナール(E160e)、β-カロチン(E160a)、αカロチン、ガンマカロチン、β-アポ-8カロテナールのエチルエステル(E160f)、フラボキサンチン(E161a)、ルテイン(E161b)、コチニール抽出物(E120)、カーマイン(E132)、カルモイシン/アゾルビン(E122)、銅クロロフィリンナトリウム(E141)、クロロフィル(E140)、焼いて部分的に脱脂した調理済み綿実粉、グルコン酸第一鉄、乳酸第一鉄、ブドウ色素抽出物、ブドウ果皮抽出物(エノシアニナ)、アントシアニン(E163)、ヘマトコッカス藻粗粉、合成酸化鉄、酸化鉄及び水酸化鉄(E172)、果汁、野菜汁、乾燥藻粗粉、マンジュギク(Aztec marigold)粗粉及び抽出物、ニンジン油、トウモロコシ胚乳油、パプリカ、パプリカオレオレジン、ファフィア属酵母、リボフラビン(E101)、サフラン、二酸化チタン、ウコン(E100)、ウコンオレオレジン、アマランス(E123)、カプサンシン/カプソルビン(E160c)、リコピン(E160d)、FD&C青色1号、FD&C青色2号、FD&C緑色3号、FD&C赤色3号、FD&C赤色40号、FD&C黄色5号及びFD&C黄色6号、タートラジン(E102)、キノリン黄色(E104)、サンセットイエロー(E110)、ポンソー(E124)、エリトロシン(E127)、パテントブルーV(E131)、二酸化チタン(E171)、アルミニウム(E173)、銀(E174)、金(E175)、顔料ルビン/リソールルビンBK(E180)、炭酸カルシウム(E170)、カーボンブラック(E153)、ブラックPN/ブリリアントブラックBN(E151)、グリーンS/アシッドブリリアントグリーンBS(E142)、又はこれらの組み合わせを含む。一実施形態では、公認の色素は、FD&Cアルミニウムレーキ、又はこれらの組み合わせを含み得る。全てのFD&C着色剤及びそれらの対応する化学構造の完全な詳細説明は、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology、第4版1巻、492~494頁で見ることができ、その本文は参照により本明細書に組み込まれる。
着色料はまた、食品グレードの光沢剤又は食品グレードの真珠光沢顔料を含むことができる。食用光沢剤は、食品グレードの着色剤及び担体、例えば、糖、糖アルコール、糖類、二糖類、多糖類、ヒドロコロイド物質、又はこれらの組み合わせを含むことができる。例示的な光沢剤は、Watson Inc.(West Haven,CT)から市販されるEdible Glitter(登録商標)を含む。着色料は、マイカから調製した食品グレードの真珠光沢顔料であって、必要に応じて二酸化チタン、酸化鉄などでコーティングしたものを含むことができる。
例示的な機能性成分は、息清涼剤、歯科ケア成分、活性物質、ハーブ、発泡システム、食欲抑制剤、ビタミン、微量栄養素、口腔湿潤成分、咽喉ケア成分、エネルギー刺激剤、集中力刺激剤、又はこれらの組み合わせを含む。
一実施形態では、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品は、再密封可能な容器と、再密封可能な容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位とを含み、硬質キャンディ製品は、イソマルト、風味剤、MCT油、及び4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の含水量を含むか、それらからなるか、又はそれらから本質的になり、硬質キャンディ製品の各単位は、1グラムに等しいか又はそれ未満、具体的には約0.2~約0.8グラム、より具体的には約0.5~約0.7グラムの重量を有する。一実施形態では、再密封可能な容器自体が、防湿材料内にパッケージされる。本明細書で使用される場合、「複数」という用語は、少なくとも5単位、少なくとも10単位、少なくとも15単位、少なくとも20単位、少なくとも25単位、少なくとも30単位、少なくとも40単位、少なくとも50単位、少なくとも75単位、少なくとも100単位、若しくはそれより多い、又はその中の任意の範囲、例えば10~30を意味する。パッケージングされた複数のものは、球形又は楕円形、具体的には球形を有する硬質キャンディ製品単位を含む。硬質キャンディ製品単位はまた、キャンディの周りに、文字又は他のしるしを含み得るバンドを有し得る。硬質キャンディ製品は、本明細書に記載されるロープ形成及びダイ形成プロセスによって形成され、小片形成後にコンディショニングされる。硬質キャンディ製品中の疎水性潤滑剤及び微結晶層の存在は、硬質キャンディ製品単位が容器内で互いに付着することを最小限に抑えるか又は防止し、単位が容器から自由に流れ出ることを可能にする。一実施形態では、パッケージングされた複数の包装されていない小さな硬質キャンディ製品は、イソマルト及びMCT油から調製され、MCT油の存在は、複数が防湿材料を含む容器又は防湿材料内にパッケージングされた容器に収容された場合に、37℃+/-2℃及び80%+/-5%相対湿度(relative humidity、RH)の条件で0~5週間の制御された加速劣化の時間、硬質キャンディ製品の粒状化、退色、表面外観の変化、又はこれらの組み合わせを最小限におさえるか又は阻害する。一実施形態では、パッケージングされた複数の包装されていない小さな硬質キャンディ製品は、イソマルト及びMCT油から調製され、MCT油を含む硬質キャンディ製品は、その複数が防湿材料を含む容器又は防湿材料内にパッケージングされた容器に収容されたときに、37℃+/-2℃及び80%+/-5%相対湿度(RH)の条件下で0~5週間の制御された加速劣化において、MCT油を含まない硬質キャンディと比較して、より良好な表面外観、低減された粒状化、低減された退色、又はこれらの組み合わせを示す。
本明細書では、1グラムに等しいか又はそれ未満、具体的には約0.4~約0.8グラムの質量を有する硬質キャンディ製品を調製する方法が開示される。本方法は、低吸湿性及び疎水性潤滑剤を有するポリオールを含む調理された塊を形成することを含む。調理された塊は、調理された塊の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の含水量を有する。調理された塊を冷却し、風味剤を添加して溶融物を形成する。溶融物は、1グラムに等しいか又はそれ未満の重量を有する硬質キャンディ製品に形成される。疎水性潤滑剤は、硬質キャンディ製品の表面に存在し、その疎水性は、水分が表面に接触して大きな結晶又は白色化が生じるのを遅らせると考えられる。加えて、疎水性潤滑剤の存在は、キャンディ溶融物を滑らかにし、加工中の剪断応力を減少させ、したがって、剪断によって誘発される結晶化を減少させ得る。
一般に、硬質キャンディ製品の調製は、低吸湿性のポリオール、疎水性潤滑剤、及び必要に応じて他のバルク甘味料成分及び/又は水などの希釈剤の組み合わせを調理することと、過剰な水分を除去して、調理された塊の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の水分含有量を有する調理された塊を形成することと、調理された塊を冷却することと、風味剤及び残りの必要に応じて追加の成分を混合しながら組み込み、溶融物を形成することと、溶融物を所望のサイズ及び形状を有する固体製品に形成することと、を含む。
一般に、イソマルト硬質ボイルドキャンディの調製は、イソマルト及び必要に応じて他のバルク甘味料成分及び/又は水などの希釈剤の溶融物を形成することと、溶融物を調理することと、溶融物から過剰な水分を除去すること、例えば、溶融物の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満まで含水量を減少させることと、溶融物がプラスチック様の稠度を有する加工可能な塊になるまで、混合により溶融物を冷却することと、溶融物がプラスチック様の塊である間に、風味剤及び任意の残りの必要に応じて追加の成分を混合しながら組み込むことと、プラスチック様の混合物を所望のサイズ及び形状を有する固体製品に形成することと、を含む。
代替実施形態では、イソマルト硬質ボイルドキャンディの調製は、水などの希釈剤を使用せずに、イソマルト及び必要に応じて他のバルク甘味料成分の溶融物を形成することと、溶融物を調理することと、溶融物がプラスチック様の稠度を有する加工可能な塊になるまで、混合により溶融物を冷却することと、溶融物がプラスチック様の塊である間に、風味剤及び残りの必要に応じて追加の成分を混合しながら組み込むことと、プラスチック様の混合物を所望のサイズ及び形状を有する固体製品に形成することと、を含む。
一実施形態では、硬質キャンディ製品組成物は、一般に、ポリオール、疎水性潤滑剤、及び水、又は、ポリオール、疎水性潤滑剤、追加の糖ポリオール、及び水の混合物を、155℃で、必要に応じて真空下で調理して、調理された塊の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の水分含量を有する調理された塊を得ることによって調製される。調理された塊をわずかに冷却し、風味剤及び必要に応じて添加剤、例えば、食用酸、高甘味度甘味料、感覚惹起剤、追加の成分、又はそれらの組み合わせを、調理された塊に添加して溶融物を形成し、次いで、溶融物を成形又は小片形成プロセスで形成して硬質キャンディ製品を形成する。硬質ボイルドキャンディ溶融物の含水量は、硬質ボイルドキャンディ溶融物の総重量に基づいて約0.1~約4重量%、具体的には約0.2~約3重量%、より具体的には約0.5~約2重量%、更により具体的には約1~約1.5重量%であり得る。
一実施形態では、イソマルト硬質キャンディ組成物は、一般に、イソマルト、又はイソマルト及び追加の糖ポリオールと、水と、の混合物を約155℃で、必要に応じて真空下で調理して、調理された混合物の総重量に基づいて4重量%又はそれ未満、具体的には3重量%又はそれ未満の含水量を達成することによって調製される。調理された混合物をわずかに冷却し、風味剤及び必要に応じて添加剤、例えば食用酸、高甘味度甘味料、感覚惹起剤、追加の成分、又はそれらの組み合わせを冷却された混合物に添加して、菓子溶融物を形成し、次いで、溶融物を成形又は小片形成プロセスで形成して、イソマルト硬質キャンディ製品を形成する。イソマルト硬質ボイルドキャンディ溶融物の含水量は、イソマルト硬質ボイルドキャンディ溶融物の総重量に基づいて約0.1~約4重量%、具体的には約0.2~約3重量%、より具体的には約0.5~約2重量%、更により具体的には約1~約1.5重量%であり得る。
いくつかの実施形態において、硬質キャンディ組成物は、直火調理器、真空調理器、又は削り表面調理器(scraped-surface cooker)(高速大気調理器(high speed atmospheric cooker)とも称される)など従来の方法及び機器を使用して調製する。直火調理器を使用する場合、バルク甘味料(例えば、イソマルト)が溶解するまで、所望の量のバルク甘味料をケトル中で加熱することにより水に溶解させる。次いで、追加のバルク甘味料を添加して、例えば、約145~約165℃の最終温度が達成されるまで調理を継続することができる。次いで、このバッチを冷却し、添加剤を、単独で又は濃縮物の形態で組み込むためにプラスチック様の塊として処理する。
真空調理器では、バルク甘味料を約125~約132℃まで煮沸させ、真空を適用し、更に加熱することなく追加の水を蒸発させる。調理が完了すると、調理された塊は半固体であり、プラスチック様の稠度を有する。この時点で、機械的混合操作によって、添加剤を、単独で又は濃縮物の形態で、調理された塊に混合する。
高速大気調理器は、菓子組成物を加熱するために熱交換器表面を使用する。このプロセスでは、組み合わされた成分のフィルムが熱交換表面上に広げられ、好適な温度、例えば約165~約170℃まで急速に加熱される。次いで、フィルムを急速に、例えば約100~約120℃まで冷却する。次に添加剤を、単独で又は濃縮物の形態で、プラスチック様の調理された塊に導入することができる。
前述の方法では、調理温度は、混合物から水を排除するのに十分に高くあるべきである。真空が用いられる場合、通常はより低い温度を使用することができる。前述の方法では、添加剤(複数可)は、添加材料の均一な分布を提供するのに有効な時間、例えば、約4~約10分にわたって具体的に混合される。調理された塊が適切にテンパリングされると、それは、加工可能な部分に切断されるか、又は成形若しくは小片形成プロセスを使用して所望の形状に形成されることができる。
好適な成形及び小片形成プロセスは、堆積成形プロセス、回転成形プロセス、ダイスタンププロセス、ドロップローラプロセス、チェーンダイプロセス等を含む堆積プロセスを含むことができる。
堆積成形プロセスにおける堆積中の硬質キャンディ溶融物の温度は、約125~約155℃、具体的には約140℃とすることができる。次に、堆積した生成物を冷却し、型から外す。
小さな硬質キャンディ製品の好適な小片形成プロセスとしては、チェーンダイ、回転ダイ、ダイスタンプ、ドロップローラ、又は他の同様のプロセスを含むダイ形成が挙げられる。
一実施形態では、小さな硬質キャンディ製品の調理された塊は、バッチプロセス又は連続プロセスによって調製することができ、バッチローラにおいて初期ロープに形成されるか、又は押出機からの押出によって形成され、初期ロープは、ロープサイザにおいて所望の直径を有する最終ロープにサイジングされ、最終ロープは、チェーンダイ又は回転ダイプロセスなどのダイ形成プロセスを使用して小片に形成される。
図1に示すように、溶融物3はバッチローラ10に運ばれ、そこで溶融物のコーン30が引き出される。バッチローラは、端部で溶融物の連続ロープを形成する機能を有する多数の円錐ローラ11を含む。必要に応じて中心構成要素40がコーン30内に配置されてもよく、中心充填物がロープ内に配置されてもよい。次の段階では、ロープサイザ6を使用してロープ5を所望の断面にサイジングする。ロープサイザ6は、ロープの直径及び円周を所望のサイズに減少させるために、1つ以上の一連のローラを使用する。個々の硬質キャンディ製品7は、チェーンダイのようなアセンブリなどのダイ形成デバイス8において、ロープから切断(セグメント化)され、成形される。チェーンダイアセンブリ8は、チェーンの回転中に組み立てられ、ロープを個々の所望の形状に打ち抜く対のハーフダイ部材80を備える。
小片形成後、新たに形成された小さな硬質キャンディ製品は、製品の表面で微結晶化を可能にするようにコンディショニングすることができる。微結晶化は、硬質キャンディ製品の表面上又は表面付近での結晶化可能な糖ポリオール(複数可)の結晶化であり、肉眼では見えないか又はほとんど見えず、硬質キャンディ製品を白色及び不透明にしない。一実施形態では、新たに形成された製品は、ポリオールの平衡相対湿度+/-20%、又はポリオールの平衡相対湿度+/-10%である相対湿度で、及び18~28℃、具体的には20~25℃で最大4日間、具体的には24~72時間、コンディショニングされる。例えば、ポリオールの平衡相対湿度が40%である場合、コンディショニングは、相対湿度20%~60%(40%±20%)又は相対湿度30%~50%(40%±10%)で行われ得る。複数のポリオールが使用される場合、コンディショニング相対湿度は、過半量で存在するポリオールの平衡相対湿度に基づく。
小さな硬質キャンディ製品の小片の形状は限定されず、球形、楕円形、カプセル形状、直方体、円筒形、角柱、果物などの一般的な形状が挙げられる。一実施形態では、小さな硬質キャンディ製品は、球形又は楕円形であり、具体的には球形である。本明細書で使用される場合、製品の形状を説明するとき、別段の指定がない限り、特徴付けは全体形状に関するものであると理解され、例えば、「球形状」は、製品の表面が完全に滑らかでなくても、例えば、帯巻、ディンプル、くぼみ、突起などが存在しても、製品の全体形状が球であるものである。
調製プロセスは、当業者によって適合されて、単一層、2つ以上の層(例えば、3つの層)を有する多層、及び中心部が充填された形態を含む、所望の構成を有する硬質キャンディ製品を提供することができる。
一実施形態では、硬質キャンディ製品は、充填されていない固体製品である。
一実施形態では、硬質キャンディ製品は中心充填製品とすることができる。この実施形態では、中心充填物は、液体、固体、又は半固体であり得る。中心充填物は、別の硬質ボイルドキャンディ、油中水型エマルジョン、水中油型エマルジョン、ゲル、粉末、噛みごたえのある菓子、ファッジ、ヌガー、チューインガムなどとすることができる。更にこの実施形態では、中心充填物の組成物は、エタノール、プロピレングリコール、又はエタノール及びプロピレングリコールの両方を実質的に含まないか、又は含まないものとすることができる。
硬質キャンディ製品は、個別に包装及びパッケージングすることができる。代替的に、複数の硬質キャンディ製品を、包装されていないばらばらの単位として容器にパッケージングすることができる。更なる実施形態では、硬質キャンディ製品の包装されていないばらばらの単位を収容する容器は、それ自体がパッケージ内に収容される。例示的なパッケージングとしては、好適な食品安全包装材料、例えば、紙、プラスチックなど、又は積層板紙などのそれらの組み合わせから作製された袋、カートン、箱、ブリスターパック、円筒形容器などが挙げられる。一実施形態では、パッケージは、防湿であるか、又は防湿オーバーラップを有する。一実施形態では、複数の硬質キャンディ製品は、包装されていないばらばらの単位として容器にパッケージングすることができ、容器は、防湿を提供する材料でパッケージングされる。好適な防湿材料としては、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、エチレンビニルアルコールコポリマーなどが挙げられる。
本発明の特徴及び利点を、以下の実施例により、より完全に示すが、これらの実施例は例示の目的のために提供されるものであり、いかなる意味においても本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例1.製品安定性についてのドリップ試験:風味担体に曝露されたイソマルト硬質キャンディシート
イソマルト標準ベース組成物及びイソマルト中鎖トリグリセリド(MCT)油組成物を各々調製し、安定性試験における基材として使用するための透明イソマルト硬質キャンディのシートに形成した。イソマルト硬質キャンディから調製されたシートの表面に適用された様々な風味担体の効果を調べるために試験を行った。5つの試験風味担体として、グリセロール(グリセリン(glycerine)又はグリセリン(glycerin))、エタノール、トリアセチン(グリセリルトリアセテート)、プロピレングリコール、及びMCT油を試験した。
イソマルト標準ベース組成物をイソマルト:水(70:30)から調製し、172℃まで調理してベース溶融物を形成した。ベース溶融物をテンパリングテーブル上に注ぎ、冷却して、イソマルト標準ベースのシートを形成した。イソマルト:水(70:30)及び0.6重量%のMCT油からイソマルトMCT油組成物を調製し、172℃まで調理してイソマルトMCT油溶融物を形成した。イソマルトMCT溶融物をテンパリングテーブル上に注ぎ、冷却して、イソマルトMCT油組成物のシートを形成した。各組成物に使用したイソマルトは、ほぼ等モル量の1,6-GPS及び1,1-GPMを含有するイソマルトSTとした。
サンプルシートの表面上に描くためのマーカーを用いて、各サンプルシートを実質的に同じ表面積のゾーンに分割した。個々のゾーンは、試験した風味担体のうちの1つの名称、即ちグリセロール(グリセリン(glycerine)又はグリセリン(glycerin))、エタノール、トリアセチン(グリセリルトリアセテート)、プロピレングリコール、又はMCT油で標識し、約1~3滴の量の各試験風味担体を、サンプルシートのそれぞれのゾーン上に滴下した。サンプルシートの表面の変化を、時間0(担体への最初の曝露後)、及び1時間までの時間にわたって視覚的に観察した。シートの表面を時間0で観察した後、サンプルシートを25℃/60%相対湿度(RH)条件に置いてエージングを加速させた。
イソマルト標準ベースシート-観察:イソマルト標準ベースシートの表面は、プロピレングリコール及びエタノールで個々に表面処理されたゾーンにおいて白色になった。エタノールでは直ちに表面が白色になった。プロピレングリコールに曝露された領域は、1日目のうちに時間と共に次第に白くなった。グリセロール処理されたゾーンは、1~7日間のエージング後に白色になった。7日間の終わりに、MCT油及びトリアセチンで処理されたゾーンにおいて、表面に対する変化は観察されなかった。
イソマルトMCTオイルシート-観察:イソマルトMCT油シートの表面は、プロピレングリコール及びエタノールで個々に表面処理されたゾーンにおいて白色になった。エタノールでは即座に表面が白色になった(2分未満)。プロピレングリコールに曝露された領域は、時間と共に次第に白くなり、処理後20分で不透明度が増加し、1時間までに再び不透明度が増加した。グリセロール処理されたゾーンは、1~7日間のエージング後に白色になった。7日間の終わりに、MCT油及びトリアセチンで処理されたゾーンにおいて、表面に対する変化は観察されなかった。
安定性についてのドリップ試験の結果は、製品の安定性及び貯蔵寿命を向上させ、製品の白色化を最小限に抑えるか又は回避し、製品の半透明性の損失を最小限に抑えるか又は回避するためには、エタノール、プロピレングリコール、又はその両方を含有する風味剤は、イソマルト硬質キャンディ組成物及び製品において最小限に抑えるか又は回避されるべきであることを示唆している。
実施例2.
イソマルト標準ベース組成物及びイソマルト中鎖トリグリセリド(MCT)油組成物をそれぞれ調製した。イソマルト標準ベース組成物をイソマルト:水(70:30)から調製し、172℃まで調理して、調理された塊を形成した。イソマルト:水(70:30)及び0.6重量%のMCT油からイソマルトMCT油組成物を調製し、172℃まで調理して、イソマルトMCT油の調理された塊を形成した。各組成物に使用したイソマルトは、ほぼ等モル量の1,6-GPS及び1,1-GPMを含有するイソマルトSTとした。
実施例:果実風味及びメントール風味のイソマルト製剤を別々に調製し、ロープ形成及びダイパンチングプロセスを使用して、略球状で1片当たり0.6グラムの小さな硬質キャンディ製品に形成した。このプロセスは、より大きなサイズの製品と比較して、製品を高剪断に曝露した。MCT油を含む製剤及び含まない製剤を、各風味について調製した。小片の水分含量は2%以下であった。表1は、6つの製品について報告しており、2つは果物、4つはメントールである。表はまた、小片形成後に、36~40% RH及び20~25℃で30~72時間、どのサンプルをコンディショニングしたかを示す。
加速安定性条件:製品(約24~25個)をプラスチックバイアルにパッケージングし、バイアルを板紙カードで密封したブリスタートレイに入れた(消費者単位)。各風味配合物の5つの消費者単位を、37℃+/-2℃及び80%+/-5%相対湿度(RH)の制御された加速劣化条件下で試験した。試験期間:20ヶ月、およそ80週間の目標貯蔵寿命に対して、5週間。サンプルを、合計5週間にわたって毎週抜き取り、手への粘着性、変形、表面の外観、退色、粒状化、口内での粗さ、及び歯への粘着性についての官能/感覚評価を行った。表2は、5週目における物理的/感覚刺激的結果の要約を示す。試験サンプルを、初期のエージングしていないサンプル(標準)からの視覚的変化について肉眼で観察した:不合格=標準と比較して目に見える白化又は退色を有する表面外観。合格=標準と比較して目に見える白色化又は退色の外観がない。
促進劣化試験の結果は、MCT油を含有する製剤から調製された製品が、MCT油を含まない製剤よりも改善された物理的特性を示し、MCT油とコンディショニングとの組み合わせが許容可能な貯蔵寿命を提供することを明らかにした。MCT油を含有する配合物から調製された製品の表面は、より少ない粒状化及び優れた外観を示した。
本明細書に開示される組成物、製品、及びプロセスは、少なくとも以下の態様を含む。
態様1.硬質キャンディ製品であって、イソマルトと、風味剤と、必要に応じて追加の成分とを、含み、硬質キャンディ製品が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、硬質キャンディ製品。
態様2.硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総エタノール及びプロピレングリコール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総エタノール及びプロピレングリコールを含む、態様1に記載の硬質キャンディ製品。
態様3.硬質キャンディ製品が、更にグリセロールを含まないか、又はグリセロールを実質的に含まない、態様1又は2に記載の硬質キャンディ製品。
態様4.硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総グリセロール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総グリセロールを含む、態様3に記載の硬質キャンディ製品。
態様5.硬質キャンディ製品が、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含まないか、又は、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを実質的に含まない、態様1~4のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様6.硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含む、態様5に記載の硬質キャンディ製品。
態様7.風味剤が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、態様1~6のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様8.風味剤が、グリセロールを含まないか、又はグリセロールを実質的に含まない、態様1~7のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様9.風味剤が、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含まないか、又は、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを実質的に含まない、態様1~8のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様10.風味剤が、ミント風味剤又は非柑橘類果実風味剤である、態様1~9のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様11.風味剤が、非柑橘類果実風味剤である、態様1~10のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様12.風味剤が、風味担体としてMCT油、トリアセチン、又はこれらの組み合わせを含む、態様1~11のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様13.イソマルトが、6-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール(1,6-GPS);1-O-α-D-グルコピラノシル-D-ソルビトール(1,1-GPS);1-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール(1,1-GPM);6-O-α-D-グルコピラノシル-D-マンニトール(1,6-GPM);若しくはこれらの組み合わせを含むか、又は、イソマルトが、1,6-GPS及び1,1-GPMの実質的に等モルの混合物を含む、態様1~12のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様14.追加の成分が、MCT油、着色剤、感覚惹起剤、食用酸若しくはその塩、高甘味度甘味料、緩衝剤、機能剤、又はこれらの組み合わせである、態様1~13のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様15.硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、約4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には約0.1~約3重量%、より具体的には約0.5~約2重量%、更により具体的には約1~約1.5重量%の量の水を含む、態様1~14のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品。
態様16.態様1~15のいずれか1つに記載の硬質キャンディ製品を調製する方法であって、イソマルトと水との混合物を、必要に応じて真空下で調理して、調理された塊の総重量に基づいて4重量%又はそれ未満、具体的には3重量%又はそれ未満の含水量を達成するか、又はイソマルトを溶融させて、調理された塊を形成することと、調理された塊を冷却し、混合しながら風味剤及び必要に応じた追加の成分を添加して溶融物を形成することと、溶融物を硬質キャンディ製品に形成することと、を含み、硬質キャンディ製品が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、方法。
態様17.硬質キャンディ製品が、更にグリセロールを含まないか、若しくはグリセロールを実質的に含まないか、又は、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含まないか、又は1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを実質的に含まない、態様16に記載の方法。
態様18.風味剤が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又はエタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、態様16又は17に記載の方法。
態様19.風味剤が、更にグリセロールを含まないか、又は実質的にグリセロールを含まないか、あるいは、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含まないか、又は1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを実質的に含まない、態様16~18のいずれか1つに記載の方法。
態様20.イソマルト硬質キャンディの貯蔵寿命を延長する方法であって、イソマルト硬質キャンディの組成物中に風味剤を使用することを含み、風味剤が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まず、必要に応じて、風味剤が、更にグリセロールを含まないか、又は更にグリセロールを実質的に含まない、方法。
態様21.風味剤が、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを含まないか、又は1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C~Cアルキルアルコールを実質的に含まない、態様20に記載の方法。
態様22.風味剤が、風味担体としてMCT油、トリアセチン、又はそれらの組み合わせを有する、態様20又は21に記載の方法。
態様23.風味剤が、風味剤の総重量に基づいて、0~10重量%の総エタノール及びプロピレングリコール、具体的には0~5重量%、より具体的には0~1重量%、更により具体的には0~0.1重量%の総エタノール及びプロピレングリコールを有する、態様20~22のいずれか1つに記載の方法。
態様24.パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品であって、防湿材料を含むか又は防湿材料内にパッケージングされた容器と、容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位であって、疎水性潤滑剤、50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含み、包装されていない硬質キャンディ製品が、非凝集性表面粘着性と、5週間を超える加速貯蔵寿命と、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層とを有する、包装されていない硬質キャンディ製品単位と、を含む、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様25.ポリオールが、室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性を有する、態様24に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様26.各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、1グラムに等しいか若しくはそれ未満、又は0.2~0.8グラム、又は0.5~0.7グラムの重量を有する、態様24又は2に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様27.硬質キャンディ製品単位上の微結晶層が、100ミクロン未満、又は50ミクロン未満、又は25ミクロン未満、又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満の結晶サイズを有する、態様24~26のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様28.疎水性潤滑剤が、MCT油を含む、態様24~27のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様29.50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールが、イソマルトを含む、態様24~28のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様30.水が、硬質キャンディ製品の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満の量で存在する、態様24~29のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様31.硬質キャンディ製品が、風味剤を更に含む、態様24~30のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様32.硬質キャンディ製品が、着色剤、感覚惹起剤、食用酸若しくはその塩、高甘味度甘味料、緩衝剤、機能剤、又はこれらの組み合わせを更に含む、態様24~31のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様33.疎水性潤滑剤が、硬質キャンディ製品単位の総重量に基づいて0.01~1.0重量%、具体的には0.05~0.9重量%、より具体的には0.1~0.7重量%、更により具体的には0.15~0.6重量%の量で存在する、態様24~32のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様34.室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性並びに50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールが、硬質キャンディ製品単位の総重量に基づいて、80~99.9重量%、具体的には92~99重量%、更により具体的には94~99重量%の量で存在する、態様24~33のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様35.パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品であって、防湿材料を含むか又は防湿材料内にパッケージングされた容器と、容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位であって、硬質キャンディ製品が、90重量%に等しいか又はそれより多いイソマルトと、風味剤と、0.01~1重量%のMCT油と、を含み、4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には3重量%に等しいか又はそれ未満の含水量を有する、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位と、を含み、硬質キャンディ製品の各単位が、1グラムに等しいか又はそれ未満、具体的には0.2~0.8グラム、より具体的には0.5~0.7グラムの重量、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層を有し、重量パーセントが、硬質キャンディ製品単位の総重量に基づくものであり、微結晶外層が、肉眼では見えない、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様36.硬質キャンディ製品単位上の微結晶層が、100ミクロン未満、又は50ミクロン未満、又は25ミクロン未満、又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満の結晶サイズを有する、態様35に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様37.包装されていない硬質キャンディ製品が、非凝集性の表面粘着性を有する、態様35又は36に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様38.包装されていない硬質キャンディ製品が、5週間を超える加速貯蔵寿命を有する、態様35~37のいずれか1つに記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
態様39.パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品を製造する方法であって、疎水性潤滑剤及び50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含む複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を形成することと、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を、ポリオールの平衡相対湿度+/-20%、具体的には+/-10%に等しい相対湿度、及び18~28℃、具体的には20~25℃で、最大4日間、具体的には24~72時間にわたって、コンディショニングすることと、包装されていない硬質キャンディ製品単位を、防湿材料を含むか、又は防湿材料内にパッケージングされる容器に、パッケージングすることと、を含む、方法。
態様40.各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、1グラムに等しいか若しくはそれ未満、又は0.2~0.8グラム、又は0.5~0.7グラムの重量を有する、態様39に記載の方法。
態様41.各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、コンディショニング後に微結晶層を有する、態様39又は40に記載の方法。
態様42.疎水性潤滑剤が、MCT油を含む、態様39~41のいずれか1つに記載の方法。
態様43.50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールが、イソマルトを含む、態様39~41のいずれか1つに記載の方法。
「含む(comprising)」(「含む(comprises)」等も)、「有する(having)」及び「含む(including)」という用語は、本明細書で使用する場合、包括的(オープンエンド)であり、追加の列挙されていない要素又は方法のステップを除外しない。文脈が明らかに既定しない限り、「a」、「an」、及び「the」という単数形は、複数の指示対象を含む。同じ特徴又は構成成分を目的とする全ての範囲の端点は、独立して組み合わせ可能であり、列挙された端点を包含する。「これらの組み合わせ」という用語は、列挙の2種以上の成分を包含する。「均質」という用語は、各成分の均一な混合を指す。「又は(or)」という用語は、「及び/又は(and/or)」を意味する。本明細書全体を通して「一実施形態」、「別の実施形態」、「ある実施形態」等についての言及は、その実施形態に関連して説明された特定の要素(例えば、特徴、構造、及び/又は特性)が、本明細書で説明される少なくとも1つの実施形態に含まれており、他の実施形態に存在しても、存在しなくてもよいことを意味する。加えて、説明された要素を、様々な実施形態において、任意の好適な様式で組み合わせてもよいことを理解されたい。「第1の」、「第2の」等、「1次」、「2次」等という用語は、本明細書で使用する場合、順序、量、又は重要性を一切示さず、むしろ一要素を他から区別するために使用される。
本発明は、例示的な実施形態を参照して説明されているが、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ、均等物をその要素と置き換えることができることを理解するであろう。加えて、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の状況又は物質を本発明の教示に適合させるために、多くの改変がなされ得る。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図される最良の形態として開示された特定の実施形態に限定されず、本発明は添付の特許請求の範囲の範疇の全ての実施形態を含むように意図される。

Claims (30)

  1. 硬質キャンディ製品であって
    イソマルトと、
    風味剤と、
    必要に応じて追加の成分と、を含み、
    前記硬質キャンディ製品が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、硬質キャンディ製品。
  2. 前記硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総エタノール及びプロピレングリコール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総エタノール及びプロピレングリコールを含む、請求項1に記載の硬質キャンディ製品。
  3. 前記硬質キャンディ製品が、更に
    グリセロールを含まないか、又は
    グリセロールを実質的に含まない、請求項1又は2に記載の硬質キャンディ製品。
  4. 前記硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総グリセロール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総グリセロールを含む、請求項3に記載の硬質キャンディ製品。
  5. 前記硬質キャンディ製品が、
    1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコールを含まないか、又は
    1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコールを実質的に含まない、請求項1~4のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  6. 前記硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、0~0.05重量%の総直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコール、具体的には0~0.025重量%、より具体的には0~0.01重量%、更により具体的には0~0.001重量%の総直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコールを含む、請求項5に記載の硬質キャンディ製品。
  7. 前記風味剤が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、請求項1~6のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  8. 前記風味剤が、グリセロールを含まないか、又はグリセロールを実質的に含まない、請求項1~7のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  9. 前記風味剤が、1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコールを含まないか、又は
    1、2若しくは3個のヒドロキシ基を含む直鎖及び分岐鎖C1~C5アルキルアルコールを実質的に含まない、請求項1~8のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  10. 前記風味剤が、ミント風味剤又は非柑橘類果実風味剤である、請求項1~9のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  11. 前記風味剤が、風味担体としてMCT油、トリアセチン、又はこれらの組み合わせを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  12. 前記追加の成分が、MCT油、着色剤、感覚惹起剤、食用酸若しくはその塩、高甘味度甘味料、緩衝剤、機能剤、又はこれらの組み合わせである、請求項1~11のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  13. 前記硬質キャンディ製品の総重量に基づいて、約4重量%に等しいか又はそれ未満、具体的には約0.1~約3重量%、より具体的には約0.5~約2重量%、更により具体的には約1~約1.5重量%の量の水を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品。
  14. 請求項1~13のいずれか一項に記載の硬質キャンディ製品を調製する方法であって、
    イソマルトと水との混合物を、必要に応じて真空下で調理して、調理された塊の総重量に基づいて4重量%又はそれ未満の含水量を達成するか、又はイソマルトを溶融させて、調理された塊を形成することと、
    前記調理された塊を冷却し、混合しながら前記風味剤及び必要に応じた追加の成分を添加して溶融物を形成することと、
    前記溶融物を前記硬質キャンディ製品に形成することと、を含み、
    前記硬質キャンディ製品が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まない、方法。
  15. イソマルト硬質キャンディの貯蔵寿命を延長する方法であって、
    前記イソマルト硬質キャンディの組成物中に風味剤を使用することを含み、前記風味剤が、エタノール及びプロピレングリコールを含まないか、又は、エタノール、プロピレングリコール、若しくはエタノール及びプロピレングリコールの両方、を実質的に含まず、必要に応じて、前記風味剤が、更にグリセロールを含まないか、又は更にグリセロールを実質的に含まない、方法。
  16. パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品であって、
    防湿材料を含むか又は防湿材料内にパッケージングされた容器と、
    前記容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位であって、疎水性潤滑剤、50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含み、前記包装されていない硬質キャンディ製品が、非凝集性表面粘着性と、5週間を超える加速貯蔵寿命と、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層とを有する、包装されていない硬質キャンディ製品単位と、を含む、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  17. 前記ポリオールが、室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性を有する、請求項16に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  18. 各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、1グラムに等しいか又はそれ未満、又は0.2~0.8グラム、又は0.5~0.7グラムの重量を有する、請求項16又は17に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  19. 前記硬質キャンディ製品単位上の前記微結晶層が、100ミクロン未満、又は50ミクロン未満、又は25ミクロン未満、又は20ミクロンに等しいか若しくはそれ未満の結晶サイズを有する、請求項16~18のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  20. 前記疎水性潤滑剤が、MCT油を含む、請求項16~19のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  21. 50%未満の平衡相対湿度を有する前記ポリオールが、イソマルトを含む、請求項16~20のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  22. 水が、前記硬質キャンディ製品の総重量に基づいて4重量%に等しいか又はそれ未満の量で存在する、請求項16~21のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  23. 前記硬質キャンディ製品が、風味剤を更に含む、請求項16~22のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  24. 前記硬質キャンディ製品が、着色剤、感覚惹起剤、食用酸若しくはその塩、高甘味度甘味料、緩衝剤、機能剤、又はこれらの組み合わせを更に含む、請求項16~23のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  25. 前記疎水性潤滑剤が、前記硬質キャンディ製品単位の総重量に基づいて、0.01~1.0重量%、具体的には0.05~0.9重量%、より具体的には0.1~0.7重量%、更により具体的には0.15~0.6重量%の量で存在する、請求項16~24のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  26. 室温及び相対湿度60%で10%に等しいか又はそれ未満の吸湿性並びに50%未満の平衡相対湿度を有する前記ポリオールが、前記硬質キャンディ製品単位の総重量に基づいて、80~99.9重量%、具体的には92~99重量%、更により具体的には94~99重量%の量で存在する、請求項16~25のいずれか一項に記載のパッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  27. パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品であって、
    防湿材料を含むか又は防湿材料内にパッケージングされた容器と、
    前記容器内に収容された複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位であって、前記硬質キャンディ製品が、90重量%に等しいか又はそれより多いイソマルトと、風味剤と、0.01~1重量%のMCT油と、を含み、4重量%に等しいか又はそれ未満の含水量を有する、複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位と、を含み、硬質キャンディ製品の各単位が、1グラムに等しいか又はそれ未満、具体的には0.2~0.8グラム、より具体的には0.5~0.7グラムの重量、非晶質中心部の周囲に配置された微結晶外層を有し、重量パーセントが、前記硬質キャンディ製品単位の総重量に基づくものであり、前記微結晶外層が、肉眼では見えない、パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品。
  28. パッケージングされた複数の包装されていない硬質キャンディ製品を製造する方法であって、
    疎水性潤滑剤及び50%未満の平衡相対湿度を有するポリオールを含む複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を形成することと、
    前記複数の包装されていない硬質キャンディ製品単位を、前記ポリオールの平衡相対湿度+/-20%、具体的には+/-10%に等しい相対湿度、及び18~28℃、具体的には20~25℃で、最大4日間、具体的には24~72時間、コンディショニングすることと、
    前記包装されていない硬質キャンディ製品単位を、防湿材料を含むか、又は防湿材料内にパッケージングされる容器に、パッケージングすることと、を含む、方法。
  29. 各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、1グラムに等しいか若しくはそれ未満、又は0.2~0.8グラム、又は0.5~0.7グラムの重量を有する、請求項28に記載の方法。
  30. 各包装されていない硬質キャンディ製品単位が、コンディショニング後に微結晶層を有し、前記疎水性潤滑剤が、MCT油を含み、50%未満の平衡相対湿度を有する前記ポリオールが、イソマルトを含む、請求項28又は29に記載の方法。
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